JP2000203871A - 照明用ガラス、照明用着色ガラスバルブの製造方法及び照明用着色ガラスバルブ - Google Patents

照明用ガラス、照明用着色ガラスバルブの製造方法及び照明用着色ガラスバルブ

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JP2000203871A
JP2000203871A JP11009011A JP901199A JP2000203871A JP 2000203871 A JP2000203871 A JP 2000203871A JP 11009011 A JP11009011 A JP 11009011A JP 901199 A JP901199 A JP 901199A JP 2000203871 A JP2000203871 A JP 2000203871A
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sio
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colored
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Yukio Takagi
幸男 高木
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Nippon Electric Glass Co Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C4/00Compositions for glass with special properties
    • C03C4/02Compositions for glass with special properties for coloured glass
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/076Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
    • C03C3/083Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound
    • C03C3/085Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉛、クロム、カドミウム、セレン、砒素等の
有害な成分を含まず、しかもリサイクル可能であり、自
動車等の方向指示器用ランプやフォグランプに好適な黄
〜橙色の透過光が得られる照明用ガラスと、このガラス
を用いた照明用着色ガラスバルブとその製造方法を提供
する。 【解決手段】 SiO2 −Al23 −RO(BaO、
SrO、CaO、MgO)−R2 O(Na2 O、K2
O、Li2 O)系ガラスに、AgがAg2Oとして0.
01〜4重量%、SnO2 が0.1〜10重量%添加さ
れたガラスを使用してガラスバルブを作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の方向指示器
用ランプやフォグランプに用いられる照明用ガラスと、
これを用いて作製した照明用着色ガラスバルブに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の方向指示器用ランプやフォグ
ランプは、透過光が所定の色度を有することが必要であ
る。
【0003】例えば自動車の方向指示器用ランプの透過
光は、米国自動車工業会(SAE)規格等で定める橙色
の色度を有することが求められる。従来、方向指示器用
ランプには、無色のガラスバルブに橙色のプラスチック
カバーをしたもの、ガラスバルブ表面に橙色のコーティ
ング剤を塗布したもの、ガラスバルブ自体を橙色に着色
したもの(生地体着色)の何れかが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラス
チックカバーを使用するものは、方向指示器の取付工程
が複雑になってコスト高であり、またガラスバルブのリ
サイクルが困難であるという問題がある。コーティング
剤を使用するものは、コーティング剤中に有害なPb−
Cr系の着色剤が含まれており、またガラスバルブのリ
サイクルが困難であるという問題がある。ガラスバルブ
自体を橙色に着色したものは、リサイクルの問題はない
ものの、ガラス中に着色剤として有害なCdやSeを含
んでおり、環境上好ましくない。さらにこれら従来のガ
ラスバルブの多くは鉛系ガラスで作製されており、環境
上好ましくない。
【0005】本発明の目的は、鉛、クロム、カドミウ
ム、セレン、砒素等の有害な成分を含まず、しかもリサ
イクル可能であり、自動車等の方向指示器用ランプやフ
ォグランプに好適な黄〜橙色の透過光が得られる照明用
ガラスと、このガラスを用いた照明用着色ガラスバルブ
とその製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は種々の検討を
行ったところ、生地体着色すればガラスバルブをリサイ
クルできること、及びガラス中に所定量のAg及びSn
2を添加することにより、所望の発色が安定して得ら
れることを見いだし、本発明として提案するものであ
る。
【0007】即ち、本発明の照明用ガラスは、SiO2
−Al23 −RO(BaO、SrO、CaO、Mg
O)−R2 O(Na2 O、K2 O、Li2 O)系ガラス
に、AgがAg2Oとして0.01〜4重量%、SnO2
が0.1〜10重量%添加されてなることを特徴とす
る。
【0008】また本発明の照明用着色ガラスバルブの製
造方法は、AgがAg2Oとして0.01〜4重量%、
SnO2 が0.1〜10重量%添加されたSiO2 −A
23 −RO−R2 O系ガラスをバルブ形状に加工し
た後、熱処理してガラス中にAgコロイドを析出させる
ことを特徴とする。
【0009】また本発明の照明用着色ガラスバルブは、
AgがAg2Oとして0.01〜4重量%、SnO2
0.1〜10重量%添加されたSiO2 −Al23
RO−R2 O系ガラスからなり、ガラス中にAgコロイ
ドが析出してなることを特徴とする。
【0010】
【作用】ガラス中にAgコロイドを析出させると、黄〜
橙色の着色ガラスが得られることは知られているが、こ
の着色技術を用いた照明用ガラスは未だ実用化されてい
ない。その大きな理由は、ガラスの成形(管状成形、バ
ルブ成形等)過程で、Ag着色の根幹となるAg結晶粒
子(=Agコロイド)が急激に生長し、一般にヘマチノ
ンと呼ばれるガラスの曇り現象が克服できず、透明なガ
ラスが得られないためである。従って、成形工程での曇
り発生をなくすことができれば、Ag着色技術を用いた
照明用ガラスの実用化が可能になる。
【0011】そこで本発明者は、種々の検討を行った結
果、ガラスが黄〜橙色に発色する現象と曇りが発生する
現象は同一の現象であり、両者の違いはAg結晶の結晶
粒子の大きさであることを見いだした。つまり、成形工
程で発生するAg結晶は大きく成長した粒子であり、発
色に寄与するAg結晶は黄〜橙色の光線を透過させるこ
とが可能な小さな粒子(粒径約400〜600nm)で
ある。そして、こうした曇り現象を抑制するためには、
SnO2の添加が効果的であることを見いだした。
【0012】本発明の照明用ガラスにおいて、ガラス中
のAg含有量はAg2Oとして、0.01〜4重量%、
好ましくは0.01〜1重量%である。Ag2Oが0.
01重量%より少ないと黄〜橙色に発色しなくなり、4
重量%より多いとSnO2を添加しても曇り現象を抑制
しきれず、また色調が濃くなりすぎて光が透過しにくく
なる。なお本発明においては、Ag2O、AgO、Ag
コロイド等、種々の状態でガラス中に含まれるAgの総
量をAg2O換算で表している。
【0013】SnO2含有量は、0.1〜10重量%、
好ましくは0.1〜5重量%である。SnO2 が0.1
重量%より少ないと曇り抑制効果が得られず、10重量
%より多量に含有してもその効果は変わらず、またコス
トアップ要因となる。なお本発明においては、ガラス中
に含まれるSnO(II)及びSnO2(IV)の総量
をSnO2換算で表している。
【0014】また方向指示器用ランプやフォグランプに
用いられるガラスには、次の特性を有することが要求さ
れる。 電球に加工しやすいように作業温度が低いこと。 優れた絶縁性を得るため体積電気抵抗値が高いこと。 ジュメット線との封着を良好にするため、ジュメット
線に近似した約90〜100×10-7/℃(30〜38
0℃)の熱膨張係数を有すること。 耐水性が悪いと、ランプの輝度が低下したり、寿命が
短くなるため、アルカリ溶出量が少ないこと。
【0015】そこで本発明の照明用ガラスにおいては、
基礎ガラスとしてSiO2 −Al23 −RO−R2
系ガラスを使用する。この系のガラスは、上記した諸条
件を満足することができ、しかも鉛等の有害成分を必要
としない。
【0016】この系のガラスの好適な組成範囲は、重量
百分率で、SiO2 60〜75%、Al23 1〜
5%、B23 0〜3%、BaO 0〜11%、Sr
O1〜12%、CaO 0〜6%、MgO 0〜5%、
Na2 O 3〜17%、K 2 O 3〜17%、Li2
0〜3%である。
【0017】各成分の含有範囲の限定理由は次のとおり
である。
【0018】SiO2 は、ガラス形成酸化物であるが、
60%より少ないと、ガラスの加工性、体積電気抵抗値
及び耐水性が低下しやすくなり、75%より多いと、ガ
ラスの溶融、加工が困難となる。
【0019】Al23 は、ガラスからのアルカリ溶出
量を少なくするという作用を有しているが、1%より少
ないと、上記の作用が得られ難くなり、5%より多い
と、ガラスの溶融が困難となりやすい。
【0020】B23 は、ガラスの体積電気抵抗値をほ
とんど変化させることなく、溶融加工性と耐水性を向上
させる作用を有しているが、3%より多いと、溶融時に
おける揮発が多くなり、溶融窯の耐火レンガが侵食され
やすくなると共に原料コストが上昇する。
【0021】BaO、SrO、CaO及びMgOといっ
たアルカリ土類金属酸化物(以下、ROという)は、ガ
ラスの作業温度を低下させると共に、体積電気抵抗値を
高くする作用を有している。
【0022】BaOは、ROの中で最もPbOに近い性
質を有する成分であり、鉛ガラスと同等の特性を得るた
めに0.3〜11%含有させることができる。なおガラ
ス中のBaO量が多くなると耐火物との界面で各種の結
晶が生成し、これが失透物としてガラス製品に混入し易
くなる場合がある。例えば一般のAl23 −SiO 2
系耐火物を使用してガラス管の成形をする場合には、ガ
ラス中にBaO−Al 23 −SiO2 系のバリウム長
石が生成しやすくなるため、4%までに抑えることが望
ましい。
【0023】SrOは、BaOとほぼ同等の電気的特性
を有する成分であるが、1%より少ないと、所望の体積
電気抵抗値が得られ難くなり、12%より多いと、溶融
ガラス中にSrO−SiO2 系の失透物が生成しやすく
なると共に原料コストが上昇するため好ましくない。S
rOのより好ましい含有量は、3〜10%である。
【0024】このようにBaOとSrOを多量に含有さ
せると、失透物が生成しやすくなるが、これらの成分の
一部をCaOやMgOと置換することによって、失透物
の生成を抑えることができる。CaOとMgOの含有量
は、各々0〜6%、0〜5%、好ましくは各々0〜4%
である。CaOとMgOは、使用原料の選択を工夫する
ことによって大きなコストメリットも有しているが、各
々6%、5%より多いと、ガラス自体の失透や、耐火物
界面で失透が起こりやすくなるため好ましくない。
【0025】Na2 O、K2 O、Li2 Oといったアル
カリ金属酸化物(以下、R2 Oという)は、ガラスの高
温、低温粘性を著しく下げ、溶融加工性を向上させると
共に、ガラスの膨張係数を調整するための成分である。
【0026】このような特性を得るための最も効果的な
成分はLi2 Oであるが、原料コストが非常に高いとい
う問題がある。
【0027】またNa2 OとK2 Oは、単独では体積電
気抵抗値を低下させるが、両者を混合することによっ
て、体積電気抵抗値を大幅に上げる効果が得られる。
【0028】さらにR2 Oが多くなるほど、アルカリ溶
出量が多くなり、ガラスの保管中に、その表面が白濁す
る。いわゆるソーダ吹きと呼ばれる現象が起こりやすく
なり、特にNa2 O量が多いほど、この現象が顕著に現
れやすいため、多量に含有させることは避けなければな
らない。
【0029】Na2 O、K2 O及びLi2 Oの含有量
は、上記の作用効果を配慮して決定されたものであり、
Na2 Oの含有量は、3〜17%、好ましくは3〜10
%である。3%より少ないと、ガラスの溶融、加工粘度
が上がり、17%より多いと、アルカリ混合効果が得ら
れ難くなり、また膨張係数が高くなりすぎ、しかもソー
ダ吹きが起こりやすくなる。またK2 Oの含有量は、3
〜17%、好ましくは3〜10%である。3%より少な
いと、アルカリ混合効果が得られ難くなり、17%より
多いと、耐火物との界面でカリ長石の失透物が生成しや
すくなると共に膨張係数が高くなりすぎるため好ましく
ない。さらにLi2 Oが、3%より多いと、膨張係数が
高くなりすぎると共に、原料コストが上昇するため好ま
しくない。
【0030】また上記成分以外にも所期の特性を損なわ
ない限り、Sb23 、F、SO3、Clといった清澄
剤、TiO2 、CeO2 といったソラリゼーション防止
剤、P25 等の失透抑制剤、還元剤等を添加すること
が可能である。しかしながら環境上好ましくない鉛、カ
ドミウム、セレン、クロム、砒素等の添加は避けるべき
である。
【0031】次に上記ガラスを用いた照明用着色ガラス
バルブの製造方法を説明する。
【0032】まず、上記組成を有するガラスを用意す
る。ガラスは、所定の組成を有するように調製したバッ
チを溶融した後、ダンナー法、ダウンドロー法等で管状
成形して作製する。Ag原料として硝酸銀を用いた場
合、ガラス中では下記の反応が起こる。
【0033】 2AgNO3+SnO2 → Ag2O+SnO+2NO2↑+O2↑ …(1) 続いてガラスをバルブ状に加工する。
【0034】その後、着色のための熱処理を行う。熱処
理条件は、500〜650℃で20〜30時間程度が好
ましい。このときガラス中では下記の反応が起こる。
【0035】 Ag2O+SnO → 2Ag+SnO2 …(2) このようにしてガラス中にAgコロイドを生成させる。
Agコロイドは、その粒径が400〜600nmの範囲
にあることが望ましい。なお本発明において、成形工程
で曇り現象を防止し、かつAg着色させるためには、A
g結晶の生成を制御することが重要であり、そのために
SnO2の添加量とガラスの溶融温度を制御してガラス
中のSnO/SnO2の比を特定の範囲に調節し、これ
によって成形時にAgをAg2Oの状態でガラス中に存
在させることが必要である。SnOの生成量が多くなり
すぎると成形中に(2)の反応が急激に進み、Ag結晶
の生成を抑制できず、その結果、光が透過できなくなる
ほど大きな結晶に成長して曇りが生じる。逆にSnOの
生成量が少ないと成形後に熱処理しても(2)の反応が
起こらず、Agによる着色が得にくくなる。
【0036】このようにして、黄〜橙色に着色された本
発明の照明用着色ガラスバルブを得ることができる。ガ
ラスが黄色になるか、橙色になるかは、Agコロイドの
析出量によって決まり、Agコロイドの量が多いと橙色
になる。なおSAE規格で定める自動車の方向指示器用
ランプの橙色は、 y≦x−0.12、 y≧0.79−0.67x、 y≧0.39、 の色度範囲にあり、また日本工業規格(JIS)で定め
るフォグランプの黄色は、 y≧0.130+0.58x、 y≧−x+0.94、 y≧0.44、 y≦1.29x−0.1 y≦−x+0.992 の色度範囲にある。本発明において、SAE規格で定め
る自動車の方向指示器用ランプの色度を得るには、Ag
をAg2Oとして0.1〜1%、SnO2を1〜10%の
範囲で含有すればよく、またJISで定めるフォグラン
プの色度を得るには、AgをAg2Oとして0.05〜
1%、SnO2を0.5〜5%の範囲で含有すればよ
い。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。
【0038】表1〜4は、本発明の実施例(試料No.
1〜14)と、比較例(試料No.15〜18)を示す
ものである。
【0039】
【表1】(重量%)
【0040】
【表2】 (重量%)
【0041】
【表3】(重量%)
【0042】
【表4】(重量%)
【0043】表中のNo.1〜17の各試料は、次のよ
うにして作製した。
【0044】まず重量百分率でSiO2 70.2%、
Al23 1.8%、B23 1.8%、BaO
2.5%、SrO 5.5%、CaO 2.0%、Mg
O1.0%、Na2 O 8.5%、K2 O 5.3%、
Li2 O 1.4%の基本組成を有するとともに、Ag
2O及びSnO2 が表の添加量となるようにガラス原料
を調合し、約2t/日の生産能力を有する連続式電気溶
融炉(容量約4t)で溶融した後、ダウンドロー法を用
いて管状に成形した。なおガラス原料は、Ag2O原料
として硝酸銀を、SnO2原料として酸化第二錫を、そ
の他の成分については工業的規模で一般に使用される工
業原料を用いた。
【0045】続いて縦型ブロー成型機にてS−25型電
球バルブ(肉厚0.4mm)を成型した後、バッチ式電
気炉にてダイレクト熱処理してAgコロイドを析出させ
て試料を得た。
【0046】なお溶融炉の溶解室の温度、電気炉の処理
温度と時間等の条件を表に示す。
【0047】また試料No.18は、Cd−Se着色剤
を用いて生地体着色された市販のガラスバルブを示して
いる。
【0048】次に各試料について、成型時の曇り、照
度、色調、色度、作業温度、熱膨張係数、アルカリ溶出
量、体積電気抵抗率を評価した。結果を表5〜8に示
す。
【0049】
【表5】
【0050】
【表6】
【0051】
【表7】
【0052】
【表8】
【0053】なお、曇りの発生し易さについては、成型
時の曇り易さを評価するため、管状ガラスを850℃で
熱処理し、曇りの発生に要する時間を測定した。この時
間が2分以上であれば、実際の成型時に曇りが発生し難
いといえる。また実際にS−25型電球バルブに成型し
た各試料の曇り度合いを目視で確認し、曇りのないもの
を◎、曇りは認められるが、使用可能なものを○、曇り
が著しく、使用困難なものを×で示した。照度は、試料
No.18の透過光束を基準(100%)とし、同一光
源(ハロゲン光)での比較値を示した。色調は、透視光
を肉眼で評価したものである。色度は、国際照明委員会
で規定されるX、Y色度座標位置で示した座標位置であ
る。作業温度は104dPa・Sの温度であり、この温
度が低いほど加工性に優れていることになる。熱膨張係
数は、30〜380℃における平均熱膨張係数をディラ
トメーターにて測定した。アルカリ溶出量は、JIS
R3502に基づき測定した。体積電気抵抗率は、AS
TM C657−78に基づいて測定した。
【0054】表から明らかなように、実施例であるN
o.1〜14の各試料は、曇りが発生し難く、また照度
が54%以上であった。さらに橙色の色調を呈する試料
No.5〜9、及び11〜14の色度は、SAE規格で
定める自動車の方向指示器用ランプの橙色の範囲にあ
り、また黄色の色調を呈する試料No.2及び3の色度
は、JIS規格で定める自動車のフォグランプの黄色の
範囲にあった。
【0055】一方、比較例である試料No.15は、S
nO2が0.1%より少ないために成形中に曇りが生
じ、このため照度が著しく低かった。試料No.16
は、Agが含まれていないために発色しなかった。試料
No.17は、Agが4%より多いために曇りが発生
し、また深赤色となり、照度が著しく低かった。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の照明用ガ
ラスは、鉛、クロム、カドミウム、セレン、砒素等の有
害な成分を含まないため、環境面で優れている。しかも
熱処理によって黄〜橙色に着色できるため、自動車等の
方向指示器用ランプやフォグランプのガラスバルブ材料
として好適である。
【0057】また本発明の照明用着色ガラスバルブの透
過光は、自動車等の方向指示器用ランプやフォグランプ
に好適な黄〜橙色である。しかも生地体着色されたガラ
スからなるため、使用後や、製造工程で発生する廃棄ガ
ラスのリサイクルが可能である。
【0058】また本発明の方法によれば、上記ガラスバ
ルブを容易に作製することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G062 AA18 BB01 CC04 DA06 DA07 DB03 DC01 DC02 DC03 DD01 DE01 DF01 EA01 EA02 EA03 EB03 EB04 EC03 EC04 ED01 ED02 ED03 EE01 EE02 EE03 EF03 EF04 EG01 EG02 EG03 EG04 FA01 FB01 FC01 FD01 FE02 FE03 FF01 FG01 FH00 FJ00 FK00 FL00 GA00 GA10 GB00 GC00 GD00 GE00 HH01 HH03 HH04 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM12 NN06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiO2 −Al23 −RO(BaO、
    SrO、CaO、MgO)−R2 O(Na2 O、K2
    O、Li2 O)系ガラスに、AgがAg2Oとして0.
    01〜4重量%、SnO2 が0.1〜10重量%添加さ
    れてなることを特徴とする照明用ガラス。
  2. 【請求項2】 SiO2 −Al23 −RO−R2 O系
    ガラスが、重量百分率で、SiO2 60〜75%、A
    23 1〜5%、B23 0〜3%、BaO 0
    〜11%、SrO 1〜12%、CaO 0〜6%、M
    gO 0〜5%、Na2 O 3〜17%、K2 O 3〜
    17%、Li2 O 0〜3%の組成を有することを特徴
    とする請求項1の照明用ガラス。
  3. 【請求項3】 AgがAg2Oとして0.01〜4重量
    %、SnO2 が0.1〜10重量%添加されたSiO2
    −Al23 −RO−R2 O系ガラスを、バルブ形状に
    加工した後、熱処理してガラス中にAgコロイドを析出
    させることを特徴とする照明用着色ガラスバルブの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 SiO2 −Al23 −RO−R2 O系
    ガラスが、重量百分率で、SiO2 60〜75%、A
    23 1〜5%、B23 0〜3%、BaO 0
    〜11%、SrO 1〜12%、CaO 0〜6%、M
    gO 0〜5%、Na2 O 3〜17%、K2 O 3〜
    17%、Li2 O 0〜3%の組成を有することを特徴
    とする請求項3の照明用着色ガラスバルブの製造方法。
  5. 【請求項5】 AgがAg2Oとして0.01〜4重量
    %、SnO2 が0.1〜10重量%添加されたSiO2
    −Al23 −RO−R2 O系ガラスからなり、ガラス
    中にAgコロイドが析出していることを特徴とする照明
    用着色ガラスバルブ。
  6. 【請求項6】 SiO2 −Al23 −RO−R2 O系
    ガラスが、重量百分率で、SiO2 60〜75%、A
    23 1〜5%、B23 0〜3%、BaO 0
    〜11%、SrO 1〜12%、CaO 0〜6%、M
    gO 0〜5%、Na2 O 3〜17%、K2 O 3〜
    17%、Li2 O 0〜3%の組成を有することを特徴
    とする請求項5の照明用着色ガラスバルブ。
  7. 【請求項7】 自動車の方向指示器用ランプ又はフォグ
    ランプに用いられることを特徴とする請求項5又は6の
    照明用着色ガラスバルブ。
  8. 【請求項8】 ガラス中にAgコロイドが析出してな
    り、Agコロイドの粒径が400〜600nmの範囲に
    あることを特徴とする自動車の方向指示器用ランプ又は
    フォグランプ用着色ガラスバルブ。
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