JP2000202448A - イオン整水器 - Google Patents

イオン整水器

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JP2000202448A
JP2000202448A JP877799A JP877799A JP2000202448A JP 2000202448 A JP2000202448 A JP 2000202448A JP 877799 A JP877799 A JP 877799A JP 877799 A JP877799 A JP 877799A JP 2000202448 A JP2000202448 A JP 2000202448A
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JP
Japan
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water
discharge port
electrolytic cell
temperature
stagnant
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JP877799A
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English (en)
Inventor
Hisatoku Shiromizu
久徳 白水
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン整水器において、止水状態における電
解槽内の滞留水の異常な温度上昇を防止する。 【解決手段】 相互に反対の極性を有する電圧がそれぞ
れ印加される一対の電極板9,10と、隔膜8により区
画形成されて電極板9,10がそれぞれ配設された2つ
の電極室7a,7bからなり、整水器内に導入された原
水を電気分解してアルカリイオン水および酸性イオン水
を生成する電解槽7と、電解槽7に形成されて滞留水放
出管24が接続され、滞留水放出管24を介して槽内の
水を排出する排出口7cと、電解槽7内の滞留水の温度
に応じて長さが変化する形状記憶合金製のばね22と、
ばね22の伸縮動作により変位し、滞留水の温度が上昇
してばね22の長さが変化したときに排出口7cを開放
する弁体23とを有するイオン整水器3とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道水等の原水を
電気分解してアルカリイオン水および酸性イオン水を製
造するイオン整水器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イオン整水器は水道水等の原水を電気分
解してイオン水を得るもので、飲用、医療用等としては
アルカリイオン水が、化粧水、殺菌洗浄水等としては酸
性イオン水がそれぞれ用いられている。
【0003】ここで、近年においては、連続電解方式の
イオン整水器が普及している。このイオン整水器は、電
解槽内で水道水等を電気分解して、陽極側に酸性イオン
水を生成し、陰極側にアルカリイオン水を生成するもの
である。
【0004】以下、従来の連続電解方式のイオン整水器
について説明する。
【0005】ここで、図4は従来のイオン整水器を示す
概略図である。
【0006】図4に示すように、アルカリイオン水およ
び酸性イオン水を生成するイオン整水器3には、水栓2
を介して水道水等の原水を導入する原水管1が接続され
ている。このイオン整水器3には、活性炭及び中空糸膜
を備えた浄水部4が原水管1に接続されて設けられてい
る。浄水部4の近傍には、浄水部4内のカートリッジ
(図示せず)の有無を検出する浄水部検知センサ16が
設置されている。
【0007】浄水部4にはアルカリイオン水と酸性イオ
ン水を生成する電解槽7が接続されており、浄水部4と
電解槽7との間には、配管内の原水の流量を測定して通
水を確認して制御手段19に電送する流量センサ5、お
よびカルシウムイオンを原水中に付与するカルシウム供
給部6が順次設置されている。
【0008】電解槽7には内部を2つの電解室7a,7
bに区画する隔膜8が設けられ、各電解室7a,7bに
は相互に反対の極性を有する電圧が印加される電極板
9,10がそれぞれ配設されている。
【0009】そして、電解槽7内に導入された原水は電
極板9,10への電圧印加により電気分解されて、たと
えば陰極である電極板9の配設された電解室7aには利
用に供されるアルカリイオン水が、陽極である電極板1
0の配設された電解室7bには酸性イオン水がそれぞれ
生成される。
【0010】電解室7aから外部に延びて、生成された
アルカリイオン水が吐出される吐水管13が取り付けら
れている。また、電解室7bから外部に延びて、生成さ
れた酸性イオン水、原水、残留水あるいは洗浄水が電磁
弁14を介して排水される排水管11が取り付けられて
いる。そして、排水管11には、浄水モード時は管路を
閉塞し、イオン水生成時には管路を開放する電磁弁21
が設置されている。さらに、電解室7bと電磁弁21と
の間には流量調節弁12が設けられている。
【0011】イオン整水器3には、装置の動作制御を行
う制御手段19が設けられている。この制御手段19
は、電源投入用プラグ17から取り入れられて電源部1
8において交流電流から変換された直流電流により動作
される。また、制御手段19には、イオン整水器3の操
作状態を表示する操作表示部20が設置されている。
【0012】次に、以上のように構成された従来のイオ
ン整水器3について、アルカリイオン水を生成する際の
動作を説明する。
【0013】利用者は、操作表示部20のモード選択ボ
タンを押圧してアルカリイオン水生成モード、酸性イオ
ン水生成モードまたは浄水モードを選択設定する。この
とき、アルカリイオン水生成モードまたは酸性イオン水
生成モードを設定した場合においては、操作表示部20
のpH強度設定ボタンにて所望のpH強度を選択する。
そして、水栓2を開く。
【0014】すると、水栓2から通水された原水は、浄
水部4で原水中の残留塩素やトリハロメタン、カビ臭、
一般細菌等の不純物が取り除かれ、流量センサ5を経て
カルシウム供給部6にてグリセロリン酸カルシウムや乳
酸カルシウム等が溶解されて電気分解容易な水に処理さ
れた後、電解槽7に通水される。
【0015】一方、電源投入用プラグ17からはAC1
00Vが供給され、電源部18内のトランスおよび制御
用直流電源で電気分解に必要な直流電圧電流が発生さ
れ、制御手段19を介して電解槽7の電極板9,10に
電気分解に必要な電力が給電される。このとき、相対的
にプラス電圧を印加する電極板を陽極、マイナス電圧を
印加する電極板を陰極とすると、電解槽7内に隔膜8で
仕切られた電解室7a,7bが陽極室と陰極室とにな
る。
【0016】なお、アルカリイオン水生成モード時にお
いては電極板10が陽極となり、電極板9が陰極とな
る。また酸性イオン水生成モード時においては電極板9
が陽極となり、電極板10が陰極となる。
【0017】通水後、制御手段19は流量センサ5の信
号を読み取り、流量レベルが所定量を越えるとこの状態
を通水中と判断する。このとき、操作表示部20の生成
モード選択ボタンの押圧によりすでに電気分解条件が設
定されているので、制御手段19は電解槽7にて電気分
解を行うため、電極板9,10に所定の電圧が印加され
るように動作命令の出力を行う。これにより、アルカリ
イオン水生成モード時においては電極板9が陰極、電極
板10が陽極となり、吐出管13よりアルカリイオン水
が吐出される。また、酸性イオン水生成モード時におい
ては電極板9が陽極、電極板10が陰極となり、吐出管
13より酸性イオン水が吐出される。なお、浄水モード
時においては電極板9,10には電圧が印加されず、か
つ電磁弁21が閉じられて排水がカットされ、吐出管1
3より浄水が吐出される。
【0018】
【発明が開発しようとする課題】このように、従来のイ
オン整水器では、通水された場合においては流量センサ
が通水を検知して制御手段に信号を送り、所定の電圧を
電解槽に印加している。したがって、流量センサが誤っ
た信号を送った場合や制御手段が異常動作を起こした場
合には、止水状態にもかかわらず電解槽に電圧が印加さ
れ続け、滞留水の温度が異常上昇するという問題点があ
る。
【0019】そこで、本発明は、止水状態における電解
槽内の滞留水の異常な温度上昇を防止することのできる
アルカリイオン整水器を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明のイオン整水器は、相互に反対の極性を有す
る電圧がそれぞれ印加される一対の電極板と、隔膜によ
り区画形成されて電極板がそれぞれ配設された2つの電
極室からなり、整水器内に導入された原水を電気分解し
てアルカリイオン水および酸性イオン水を生成する電解
槽と、電解槽に形成されて滞留水放出管が接続され、滞
留水放出管を介して槽内の水を排出する排出口と、排出
口に取り付けられ、通常時は排出口を閉塞するとともに
電解槽内の滞留水の温度が上昇したときには排出口を開
放する排出口開閉手段とを有する構成としたものであ
る。
【0021】これにより、止水状態にもかかわらず電解
槽に電圧が印加され続けて滞留水の温度が上昇しそうな
場合には電解槽内の滞留水が排出されるので、2枚の電
極板が滞留水と非接触となって電解槽内の電流が遮断さ
れ、滞留水の異常な温度上昇を防止することが可能にな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、相互に反対の極性を有する電圧がそれぞれ印加され
る一対の電極板と、隔膜により区画形成されて電極板が
それぞれ配設された2つの電極室からなり、整水器内に
導入された原水を電気分解してアルカリイオン水および
酸性イオン水を生成する電解槽と、電解槽に形成されて
滞留水放出管が接続され、滞留水放出管を介して槽内の
水を排出する排出口と、排出口に取り付けられ、通常時
は排出口を閉塞するとともに電解槽内の滞留水の温度が
上昇したときには排出口を開放する排出口開閉手段とを
備えたイオン整水器であり、止水状態における電解槽内
の滞留水の異常な温度上昇が防止されるという作用を有
する。
【0023】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、排出口開閉手段は、電解槽内の
滞留水の温度に応じて長さが変化する形状記憶合金製の
ばねと、ばねの伸縮動作により変位し、滞留水の温度が
上昇してばねの長さが変化したときに排出口を開放する
弁体とから構成されているイオン整水器であり、止水状
態における電解槽内の滞留水の異常な温度上昇が防止さ
れるという作用を有する。
【0024】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、排出口開閉手段は、排出口より
も大きな熱膨張係数を有してこの排出口に取り付けら
れ、滞留水の温度が上昇すると径が大きくなって排出口
との間に隙間を形成する止水キャップであるイオン整水
器であり、止水状態における電解槽内の滞留水の異常な
温度上昇が防止されるという作用を有する。
【0025】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、排出口開閉手段は、排出口に取
り付けられ、滞留水の温度が上昇すると変形して排出口
を開放する熱変形弁であるイオン整水器であり、止水状
態における電解槽内の滞留水の異常な温度上昇が防止さ
れるという作用を有する。
【0026】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図3を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複
した説明は省略されている。
【0027】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1におけるイオン整水器を示す概略図である。
【0028】図1に示すように、水道水や井戸水等の原
水を電気分解して、飲用、医療用として利用されるアル
カリイオン水、および洗浄用等に利用する酸性イオン水
を生成するイオン整水器3には、水栓2を介して水道水
等の原水を導入する原水管1が接続されている。このイ
オン整水器3には、内部に原水中の残留塩素やトリハロ
メタン、カビ臭等を吸着する活性炭及び一般細菌や不純
物を精度よく取り除く中空糸膜を備えた浄水部4が原水
管1に接続されて設けられている。浄水部4の近傍に
は、浄水部4内のカートリッジ(図示せず)の有無を検
出する浄水部検知センサ16が設置されている。
【0029】浄水部4には通水された水を電気分解して
アルカリイオン水と酸性イオン水を生成する電解槽7が
接続されている。また、浄水部4と電解槽7との間に
は、配管内の原水の流量を測定して通水を確認し、これ
を後述の制御手段19に電送する流量センサ5、および
グリセロリン酸カルシウムや乳酸カルシウム等のカルシ
ウムイオンを原水中に付与して原水導電率を高めるカル
シウム供給部6が順次設置されている。
【0030】電解槽7には内部を2つの電解室7a,7
bに区画する隔膜8が設けられ、各電解室7a,7bに
は相互に反対の極性を有する電圧が印加される電極板
9,10がそれぞれ配設されている。そして、電解槽7
内に導入された原水は電極板9,10への電圧印加によ
り電気分解されて、たとえば陰極である電極板9の配設
された電解室7aには利用に供されるアルカリイオン水
が、陽極である電極板10の配設された電解室7bには
酸性イオン水がそれぞれ生成される。なお、以下におい
て、電極板9を陰極、電極板10を陽極とした場合で説
明を進めるが、電極板9を陽極、電極板10を陰極とし
てもよい。
【0031】電解室7aから外部に延びて、生成された
アルカリイオン水が吐出される吐水管13が取り付けら
れている。また、電解室7bから外部に延びて、生成さ
れた酸性イオン水、浄水部6を経て浄化されただけの原
水、電解槽7内の残留水、あるいは電極板洗浄時のカル
シウム、マグネシウム等からなるスケールが溶出した洗
浄水といったイオン水以外の水が電磁弁14を介して排
水される排水管11が取り付けられている。そして、排
水管11には、浄水モード時は管路を閉塞することによ
り排水をカットし、アルカリイオン水生成時および酸性
イオン水生成時には管路を開放して排水を行う電磁弁2
1が設置されている。
【0032】電解室7bと電磁弁21との間には、吐水
流量を調整してアルカリイオン水を効率よく生成するた
めの流量調節弁12が設けられている。
【0033】ここで、電解槽7には槽内の水を排出する
排出口7cが形成されており、この排出口7cには、電
磁弁21よりも排出側の排水管11に連通されて電解槽
7内の滞留水が放出される滞留水放出管24が接続され
ている。なお、滞留水放出管24は、このように排水管
11に接続するのではなく、そのまま外部に開放しても
よい。
【0034】電解槽7には、電解槽7内の滞留水の温度
に応じて長さが変化する形状記憶合金製のばね22、お
よびこのばね22に取り付けられてばね22の伸縮動作
により変位し、排出口7cを開閉する弁体23からなる
排出口開閉手段が設置されている。ここで、弁体23
は、通常時は排出口7cを閉塞しており、滞留水の温度
が上昇してばね22の長さが変化したときに、ばね22
により変位して排出口7cを開放する。
【0035】このような構造を有するイオン整水器3に
は、このイオン整水器3の動作を制御する制御手段19
が設けられている。そして、制御手段19は、電源投入
用プラグ17から取り入れられて電源部18において交
流電流から変換された直流電流により動作される。
【0036】また、制御手段19には、イオン整水器3
の操作状態を表示する操作表示部20が設置されてい
る。
【0037】次に、以上のように構成されたイオン整水
器3について、アルカリイオン水を生成する際の動作を
説明する。
【0038】利用者は、操作表示部20のモード選択ボ
タンを押圧してアルカリイオン水生成モード、酸性イオ
ン水生成モードまたは浄水モードを選択設定する。この
とき、アルカリイオン水生成モードまたは酸性イオン水
生成モードを設定した場合においては、操作表示部20
のpH強度設定ボタンにて所望のpH強度を選択する。
【0039】このような設定作業が終了したならば水栓
2を開く。すると、水栓2から通水された原水は、浄水
部4で原水中の残留塩素やトリハロメタン、カビ臭、一
般細菌等の不純物が取り除かれ、流量センサ5を経てカ
ルシウム供給部6にてグリセロリン酸カルシウムや乳酸
カルシウム等が溶解されて電気分解容易な水に処理され
た後、電解槽7に通水される。
【0040】一方、電源投入用プラグ17からはAC1
00Vが供給され、電源部18内のトランスおよび制御
用直流電源で電気分解に必要な直流電圧電流が発生さ
れ、制御手段19を介して電解槽7の電極板9,10に
電気分解に必要な電力が給電される。このとき、相対的
にプラス電圧を印加する電極板を陽極、マイナス電圧を
印加する電極板を陰極とすると、電解槽7内に隔膜8で
仕切られた電解室7a,7bが陽極室と陰極室とにな
る。なお、アルカリイオン水生成モード時においては電
極板10が陽極となり、電極板9が陰極となる。また酸
性イオン水生成モード時においては電極板9が陽極とな
り、電極板10が陰極となる。
【0041】通水後、制御手段19は流量センサ5の信
号を読み取り、流量レベルが所定量を越えるとこの状態
を通水中と判断し、電解槽7に所定の電圧を印加し、あ
らかじめ設定されているイオン水生成モードに合わせて
アルカリイオン水または酸性イオン水を生成する。
【0042】その後、流量レベルが所定量を下回ると、
この状態を止水と判断して電解槽7への電圧印加を終了
する。
【0043】このとき、流量センサ5が誤った信号を送
った場合や制御手段19が異常動作を起こした場合等に
おいては、止水状態にもかかわらず電解槽7に電圧が印
加され続け、電気分解時の電気エネルギーの一部が滞留
水に付与されて水温の上昇を招く。そして、この状態が
長く続くと、滞留水が予期しない高温となる。
【0044】ここで、本実施の形態では、前述のよう
に、滞留水の温度に応じて長さが変化する形状記憶合金
製のばね22、および形状記憶合金製のばね22の伸縮
動作に連動して変位し、排出口7cを開閉する弁体23
が設置されており、排出口7cには滞留水放出管24が
持続されている。したがって、電解槽7内の滞留水の温
度が上昇すると、これが危険温度に達する前にばね22
の長さが変化し、これと運動する弁体23が排出口7c
を開き、電解槽7から滞留水が滞留水放出管24を経由
して放出管15より排水されることとなる。すると、電
気分解時における電流の担い手である滞留水がなくなる
ために電流が遮断され、槽内の異常な温度上昇が防止さ
れる。
【0045】このように、本実施の形態によれば、流量
センサ5が誤った信号を送った場合や制御手段19が異
常動作を起こして止水状態にもかかわらず電解槽7に電
圧が印加され続け、滞留水の温度が上昇しそうな場合に
は、電解槽7内の滞留水が排出口7cから排出されるの
で、電解槽7内の滞留水が電極板9,10と接触しなく
なって電解槽7に流れる電流が遮断され、滞留水の異常
な温度上昇を防止することができる。
【0046】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2におけるイオン整水器を示す概略図である。
【0047】本実施の形態において、排出口7cには、
排出口7cよりも大きな熱膨張係数を有する止水キャッ
プ(排出口開閉手段)26が取り付けられている。ま
た、止水キャップ26には、排出口7cと止水キャップ
26とをシールするためのOリング26が装着されてい
る。ここで、止水キャップ26は、通常時は排出口7c
を閉塞しており、滞留水の温度が上昇すると径が大きく
なって排出口7cとの間に隙間を形成する。
【0048】このようなイオン整水器3によれば、通水
後、制御手段19は流量センサ5の信号を読み取り、流
量レベルが所定量を越えるとこの状態を通水中と判断
し、電解槽7に所定の電圧を印加し、あらかじめ設定さ
れているイオン水生成モードに合わせてアルカリイオン
水または酸性イオン水を生成する。
【0049】その後、流量レベルが所定量を下回ると、
この状態を止水と判断して、電解槽7への電圧印加を終
了する。
【0050】このとき、流量センサ5が誤った信号を送
った場合や制御手段19が異常動作を起こした場合等に
おいては、止水状態にもかかわらず電解槽7に電圧が印
加され続け、電気分解時の電気エネルギーの一部が滞留
水に付与されて水温の上昇を招く。そして、この状態が
長く続くと、滞留水が予期しない高温になる。
【0051】ここで、本実施の形態では、前述のよう
に、排出口7cよりも大きな熱膨張係数を有する止水キ
ャップ26が排出口7cに取り付けられ、排出口7cに
は、滞留水放出管24が接続されている。したがって、
電解槽7内の滞留水の温度が上昇すると、これが危険温
度に達する前に排出口7cと止水キャップ26との熱膨
張係数の違いにより両者の間に隙間ができ、排出口7c
から滞留水放出管24を経由して放出管15より滞留水
が排水されることとなる。すると、電気分解時における
電流の担い手である滞留水がなくなるために電流が遮断
され、槽内の異常な温度上昇が防止される。
【0052】このように、本実施の形態によれば、流量
センサ5が誤った信号を送った場合や制御手段19が異
常動作を起こして止水状態にもかかわらず電解槽7に電
圧が印加され続け、滞留水の温度が上昇しそうな場合に
は、電解槽7内の滞留水が排出口7cから排出されるの
で、電解槽7内の滞留水が電極板9,10と接触しなく
なって電解槽7に流れる電流が遮断され、滞留水の異常
な温度上昇を防止することができる。
【0053】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形
態3におけるイオン整水器を示す概略図である。
【0054】本実施の形態において、排出口7cには、
熱により容易に変形して排出口7cを開放する熱変形弁
(排出口開閉手段)28が取り付けられている。ここ
で、熱変形弁28は、通常時は排出口7cを閉塞してお
り、滞留水の温度が上昇すると変形して排出口7cを開
く。
【0055】このようなイオン整水器3によれば、通水
後、制御手段19は流量センサ5の信号を読み取り、流
量レベルが所定量を越えるとこの状態を通水中と判断
し、電解槽7に所定の電圧を印加し、あらかじめ設定さ
れているイオン水生成モードに合わせてアルカリイオン
水または酸性イオン水を生成する。
【0056】その後、流量レベルが所定量を下回ると、
この状態を止水と判断して電解槽7への電圧印加を終了
する。
【0057】このとき、流量センサ5が誤った信号を送
った場合や制御手段19が異常動作を起こした場合等に
おいては、止水状態にもかかわらず電解槽7に電圧が印
加され続け、電気分解時の電気エネルギーの一部が滞留
水に付与されて水温の上昇を招く。そして、この状態が
長く続くと、滞留水が予期しない高温になる。
【0058】ここで、本実施の形態においては、熱によ
り容易に変形して排出口7cを解放する熱変形弁28が
排出口7cに取り付けられ、排出口7cには、滞留水放
出管24が接続されている。したがって、電解槽7内の
滞留水の温度が上昇すると、これが危険温度に達する前
に熱変形弁28が熱変形をおこして排出口7cが解放さ
れ、滞留水が滞留水放出管24を経由して放出管15よ
り排水されることとなる。すると、電気分解時における
電流の担い手である滞留水がなくなるために電流が遮断
され、槽内の異常な温度上昇が防止される。
【0059】このように、本実施の形態によれば、流量
センサ5が誤った信号を送った場合や制御手段19が異
常動作を起こして止水状態にもかかわらず電解槽7に電
圧が印加され続け、滞留水の温度が上昇しそうな場合に
は、電解槽7内の滞留水が排出口7cから排出されるの
で、電解槽7内の滞留水が電極板9,10と接触しなく
なって電解槽7に流れる電流が遮断され、滞留水の異常
な温度上昇を防止することができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、止水状
態にもかかわらず電解槽に電圧が印加され続けて滞留水
の温度が上昇しそうな場合には、排出口開閉手段により
排出口が開放されて電解槽内の滞留水が滞留水放出管か
ら排出されるので、2枚の電極板が滞留水と非接触とな
って電解槽内の電流が遮断され、滞留水の異常な温度上
昇を防止することが可能になるという有効な効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるイオン整水器を
示す概略図
【図2】本発明の実施の形態2におけるイオン整水器を
示す概略図
【図3】本発明の実施の形態3におけるイオン整水器を
示す概略図
【図4】従来のイオン整水器を示す概略図
【符号の説明】
7 電解槽 7a,7b 電極室 7c 排出口 8 隔膜 9,10 電極板 22 ばね(排出口開閉手段) 23 弁体(排出口開閉手段) 24 滞留水放出管 26 止水キャップ(排出口開閉手段) 28 熱変形弁(排出口開閉手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に反対の極性を有する電圧がそれぞれ
    印加される一対の電極板と、 隔膜により区画形成されて前記電極板がそれぞれ配設さ
    れた2つの電極室からなり、整水器内に導入された原水
    を電気分解してアルカリイオン水および酸性イオン水を
    生成する電解槽と、 前記電解槽に形成されて滞留水放出管が接続され、前記
    滞留水放出管を介して槽内の水を排出する排出口と、 前記排出口に取り付けられ、通常時は前記排出口を閉塞
    するとともに前記電解槽内の滞留水の温度が上昇したと
    きには前記排出口を開放する排出口開閉手段とを備えた
    ことを特徴とするイオン整水器。
  2. 【請求項2】前記排出口開閉手段は、前記電解槽内の滞
    留水の温度に応じて長さが変化する形状記憶合金製のば
    ねと、前記ばねの伸縮動作により変位し、滞留水の温度
    が上昇して前記ばねの長さが変化したときに前記排出口
    を開放する弁体とから構成されていることを特徴とする
    請求項1記載のイオン整水器。
  3. 【請求項3】前記排出口開閉手段は、前記排出口よりも
    大きな熱膨張係数を有してこの排出口に取り付けられ、
    滞留水の温度が上昇すると径が大きくなって前記排出口
    との間に隙間を形成する止水キャップであることを特徴
    とする請求項1記載のイオン整水器。
  4. 【請求項4】前記排出口開閉手段は、前記排出口に取り
    付けられ、滞留水の温度が上昇すると変形して前記排出
    口を開放する熱変形弁であることを特徴とする請求項1
    記載のイオン整水器。
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