JP2000202423A - 石油系化合物による汚染土砂の洗浄処理装置 - Google Patents

石油系化合物による汚染土砂の洗浄処理装置

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JP2000202423A
JP2000202423A JP11004689A JP468999A JP2000202423A JP 2000202423 A JP2000202423 A JP 2000202423A JP 11004689 A JP11004689 A JP 11004689A JP 468999 A JP468999 A JP 468999A JP 2000202423 A JP2000202423 A JP 2000202423A
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Fumiaki Hirano
文昭 平野
Kazuo Okamura
和夫 岡村
Chiaki Niwa
千明 丹羽
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Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重油等の油に汚染された土砂を効率的に洗浄
する。 【解決手段】 処理対象の汚染土砂を分離槽2に収納し
てその底部から洗浄剤を汚染土砂中に流し込んで混合撹
拌を行い、分離された油分と洗浄に使用した洗浄剤とを
分離槽の上部から回収槽3に回収する。汚染土砂を回転
フルイ装置により撹拌しつつ移送しながら洗浄剤を散布
することで混合撹拌を行う。汚染土砂と洗浄剤とを混合
槽において混合撹拌し油分と洗浄に使用した洗浄剤とを
遠心分離装置により分離する。洗浄剤として珪酸ナトリ
ウム等の水ガラスの水溶液を用いる。洗浄剤として有機
溶剤の水溶液を用いるとともに蒸留装置により再生す
る。洗浄剤による洗浄後に清水による仕上洗浄を行い、
仕上洗浄に用いた清水を回収して吸着槽5により油分を
吸着除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重油等の石油系化
合物により汚染された土砂を洗浄処理するための装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、タンカー事故等により海上に流出
した原油や重油が海岸に漂着して環境汚染を引き起こす
事態がしばしば生じ、そのような場合には油汚染された
土砂を処理して清浄化する必要が生じている。従来、重
油等の石油系化合物により汚染された土砂を清浄化する
ためには、水による洗浄処理か、カセイソーダ(NaO
H)や過酸化水素水、灯油、界面活性剤等の化学洗浄剤
を用いた洗浄処理を行うことが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の洗浄処
理では十分な洗浄効果が得られず、前処理としてのpH
調整が必要となる等の手間も要し、また処理コストも嵩
むものであり、より有効な洗浄処理装置の開発が急務で
あるとされていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記事情に鑑み、請求項
1の発明は、石油系化合物に汚染された土砂を洗浄処理
する装置であって、処理対象の汚染土砂を分離槽に収納
して、該分離槽の底部から洗浄剤を汚染土砂中に流し込
むことにより該洗浄剤と汚染土砂との混合撹拌を行い、
前記分離槽内における洗浄剤との混合撹拌により汚染土
砂から分離された油分と洗浄に使用した洗浄剤とを前記
分離槽の上部から回収槽に回収する構成としたものであ
る。
【0005】請求項2の発明は、同じく石油系化合物に
汚染された土砂を洗浄処理する装置であって、処理対象
の汚染土砂を回転フルイ装置により撹拌しつつ移送しな
がら、該回転フルイ装置により撹拌される汚染土砂に対
して洗浄剤を散布することにより該洗浄剤と汚染土砂と
の混合撹拌を行い、前記回転フルイ装置における洗浄剤
との混合撹拌により汚染土砂から分離されて流下する油
分と洗浄に使用した洗浄剤とを回収槽に回収する構成と
したものである。
【0006】請求項3の発明は、同じく石油系化合物に
汚染された土砂を洗浄処理する装置であって、処理対象
の汚染土砂と洗浄剤とを混合槽において混合撹拌し、該
混合槽における混合撹拌により汚染土砂から分離された
油分と洗浄に使用した洗浄剤とを遠心分離装置により洗
浄土砂から分離する構成としたものである。
【0007】請求項4の発明は、請求項1〜3の発明に
おいて、前記洗浄剤として珪酸ナトリウム等の水ガラス
の水溶液を用いる構成としたものである。
【0008】請求項5の発明は、請求項1〜3の発明に
おいて、前記洗浄剤として有機溶剤の水溶液を用いると
ともに、洗浄に使用した洗浄剤を回収して蒸留装置によ
り再生する構成としたものである。
【0009】請求項6の発明は、請求項1〜5の発明に
おいて、前記洗浄剤による洗浄後に清水による仕上洗浄
を行うとともに、仕上洗浄に用いた清水を回収して吸着
槽により油分を吸着除去する構成としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態であ
る洗浄処理装置の概略構成を示すものである。本第1実
施形態の洗浄処理装置は、重油等の石油系化合物により
汚染された土砂を清浄化するために水ガラスを洗浄剤と
して用いて汚染土砂を洗浄するものである。周知のよう
に、水ガラスは珪酸ナトリウムに代表されるアルカリ珪
酸塩(またはアルカリ珪酸塩と珪酸との混合物)を主成
分とする溶融ガラス状の物質であり、一般にはその水溶
液がコンクリートの急結剤や防水剤として多用されてい
るものである。
【0011】本第1実施形態の洗浄処理装置は、最も一
般的な水ガラスである珪酸ナトリウム水溶液を洗浄剤と
して用い、これを汚染土砂に混合撹拌することにより、
汚染土砂中の油分を剥離、分離せしめて微細な粒子状と
なし、その油分を除去することで汚染土砂を清浄化する
ものである。
【0012】すなわち、本第1実施形態の洗浄処理装置
は、混合槽1において汚染土砂と洗浄剤とを予備混合
し、それを分離槽2に移送してその底部から洗浄剤を上
向き流として流し込むように構成されている。この場
合、分離槽2内の汚染土砂は底部から流し込まれる上向
き流の洗浄剤により見かけ上の体積が膨張するとともに
流動状態となって洗浄剤と激しく混合撹拌され、それに
よって汚染土砂から剥離、分離した微細粒子状の油分が
水面上に浮上する。そこで、その油分を洗浄剤とともに
回収槽3に回収して固液分離を行い、洗浄剤は貯留槽4
に導いて循環使用する。また、上記の処理を所定時間行
った後、洗浄剤の供給を停止して静置すれば洗浄土砂の
表面に粒状の油分が堆積するので、それも回収槽3に回
収する。そして、その後には、分離槽2の底部から水道
水等の清水を供給して仕上洗浄を行った後、分離槽2か
ら洗浄土砂を排出する。仕上洗浄に用いた清水は吸着槽
5に導いてそれに混入している微量の油分を吸着除去し
た後、貯留槽6に導いて再使用する。
【0013】なお、洗浄剤として用いる珪酸ナトリウム
はその組成により1号〜3号に分類されるが、特に珪酸
ナトリウム1号が好適であり、その濃度は汚染成分や汚
染度にもよるが0.5〜50%程度、好ましくは5〜3
0%程度とすることが良く、一般的には5%程度で十分
である(後述の実験結果参照)。また、分離槽2への洗
浄剤の供給量は、混合撹拌時における汚染土砂の見かけ
上の体積が静止時の2倍(膨張率200%)程度となる
ように設定することが好ましい(後述の実験結果参
照)。
【0014】また、珪酸ナトリウム等の水ガラス自体は
土壌の成分でもあるので、仮に洗浄土砂中に洗浄剤が微
量に残留したとしても特に支障はなく、他の洗浄剤を用
いる場合のような洗浄剤残留による二次汚染の懸念はな
い。そのため、本第1実施形態の洗浄処理装置において
は清水による仕上洗浄を省略することも可能であり、そ
の場合には吸着槽5と貯留槽6を省略して良い。さら
に、分離槽2において汚染土砂と洗浄剤とを直接的に混
合撹拌することとして、混合槽1とそこでの予備混合を
省略することも可能である。
【0015】ところで、本第1実施形態の装置は、洗浄
剤として水ガラスを用いることに代えて、従来より使用
されている他の土壌洗浄剤たとえばカセイソーダ(Na
OH)や界面活性剤等も同様に採用可能である。
【0016】さらに、本第1実施形態の装置は、各種の
水溶性有機溶剤たとえばメタノール、エタノール、アセ
トン、エチレングリコール、ジエチレングルコール等も
洗浄剤として採用可能である。図2は第1実施形態の洗
浄処理装置を基本として、洗浄剤として有機溶剤を用い
る場合の構成例を示すもので、回収槽3の後段に蒸留装
置7を備え、分離槽2から回収した洗浄剤の濃度が規定
値以下に低下した場合には蒸留装置7により洗浄剤を再
生して循環使用し、再生により回収された油分は回収槽
3へ送るように構成したものである。洗浄剤としての有
機溶剤の濃度は0.5%以上、好ましくは30%以上と
することが良い。なお、有機溶剤を用いる場合には清水
による仕上洗浄は不可欠である。
【0017】次に、図3を参照して本発明の第2実施形
態を説明する。本第2実施形態の洗浄処理装置は、先上
がりに傾斜した円筒形の回転フルイ装置11,12(い
わゆるトロンメル)を前後2段に設け、それらの回転フ
ルイ装置11,12を回転させて汚染土砂を前方に移送
しつつその上部から洗浄剤を散布することで洗浄剤との
混合撹拌を行うようにしたものである。すなわち、前段
の回転フルイ装置11に対しては洗浄剤としての水ガラ
ス水溶液やカセイソーダ、界面活性剤等を散布してその
回転フルイ装置11内において汚染土砂と混合撹拌し、
それにより汚染土砂から分離された油分は洗浄剤ととも
に回転フルイ装置11から流れ落ちるので、それを回収
槽13に回収して固液分離を行い、洗浄剤は貯留槽14
に回収して循環使用する。前段の回転フルイ装置11を
通過した汚染土砂は後段の回転フルイ装置12に送ら
れ、そこで同様にして水道水等の清水による仕上洗浄が
行われ、仕上洗浄に使用した清水は吸着槽15により油
分が吸着除去された後、貯留槽16に回収されて循環使
用されるようになっている。
【0018】図4は第2実施形態の洗浄処理装置におい
て洗浄剤として有機溶剤を用いる場合の構成例を示すも
ので、前段の回転フルイ装置11に備えた回収槽13の
後段に洗浄剤(有機溶剤)の蒸留装置17を備え、その
蒸留装置17により洗浄剤を再生しながら循環使用する
構成としたものである。
【0019】図5は本発明の第3実施形態を示す。これ
は、混合槽21において汚染土砂と洗浄剤(水ガラス水
溶液、カセイソーダ、界面活性剤等)とを混合撹拌した
後、連続式の遠心分離装置22により油分と洗浄剤とを
遠心分離するようにしたものである。遠心分離した油分
は回収槽23に回収して廃棄処分し、洗浄剤は貯留槽2
4に回収して循環使用する。汚染土砂は後段の遠心分離
装置25に送られ、そこで清水による仕上洗浄と遠心分
離をさらに行い、仕上洗浄に使用した清水は吸着槽26
で油分を吸着除去した後、貯留槽27に回収して循環使
用する。
【0020】図6は第3実施形態の洗浄処理装置におい
て洗浄剤として有機溶剤を用いる場合の構成例であり、
貯留槽24の前段に設けた蒸留装置28により洗浄剤を
再生して循環使用するようにしたものである。
【0021】以上で説明した各実施形態の洗浄処理装置
は、いずれも油汚染土砂に対する洗浄処理作業を効率的
に行うことができるとともに、優れた洗浄効果が得ら
れ、洗浄処理コストの削減を図ることができるものであ
る。
【0022】ここで、図1に示した本発明の第1実施形
態である洗浄処理装置の有効性を実証するために行った
実験について、図7〜図14を参照して説明する。
【0023】(1)実験方法 図7に示す全容積170ml(内径35mmφ×高さ2
50mmH)のガラス製洗浄実験装置に、A重油の濃度
が5%となるように作成し、60日間放置した模擬汚染
砂を入れ、洗浄剤には珪酸ナトリウム1号を使用した。
本剤による洗浄では汚染砂から剥離・分離したA重油は
微細粒子状になるので、粒子状成分を除去するためには
汚染砂を流動させ、粒子状油分を上部に移行させなけれ
ばならない。本実験では実験装置の下部から水道水を供
給し、汚染砂の膨張率と油分の除去効果を把握した。
【0024】膨張率の違いによる油分の除去効果を比較
するため、実験装置に模擬汚染砂を50g(油分濃度4
1,500mg/kg)を入れ、濃度10%の珪酸ナト
リウム1号水溶液35mlを添加した。2分間ゆるやか
に撹拌棒で混合後、実験装置の下部から水道水を供給し
た。砂の膨張率は110%、150%、200%の3段
階について試験を行った。装置上部からオーバーフロー
した流出水は100ml毎に採取し、合計が500ml
となった時点で再度撹拌操作を行い、洗浄効果を確認し
た。さらに、珪酸ナトリウム水溶液の濃度による洗浄効
果を比較するために、珪酸ナトリウム1号の1%、5%
および10%の水溶液を作成し、同様に試験を行った。
【0025】(2)実験結果 砂膨張率と線速度(LV)との関係 膨張率を静止時の砂の体積を100%として、装置下部
から水を供給したときの砂の容積率と定義する。
【0026】図8に砂膨張率と線速度(LV)との関係
を示す。膨張率110%には水道水の供給量が68ml
/min(LV=4.3m/hr)、同様に膨張率15
0%、200%は、供給量がそれぞれ230ml/mi
n(LV=14.1m/hr)、400ml/min
(LV=25m/hr)であった。
【0027】油分除去に対する砂膨張率の影響 図9に各砂膨張率における洗浄水の油分濃度変化を示
す。初期撹拌により、大半の油分は剥離・分離され、実
験装置内の珪酸ナトリウム溶液上層に蓄積された。分離
された油分は最初の100ml流出水中に移行し、油分
濃度は14,000mg/lと高濃度であった。膨張率
による差はあまり認められなかった。200ml以降の
流出水では急激に油分濃度が減少しており、その中で膨
張率の高い方が油分濃度は若干高い傾向にあった。50
0ml流出させた後、再度撹拌・混合を行ったが、油分
の流出はあまり認められなかった。したがって、洗浄は
初期200〜300mlの流出で十分であると考えられ
た。
【0028】各砂膨張率における洗浄後、砂中の油分濃
度比較を図10に示す。当初41,500mg/kgで
あった模擬汚染砂中の油分濃度で砂膨張率200%では
690mg/kg(除去率98.3%)まで減少させる
ことができた。膨張率150%では1,530mg/k
g(除去率96.3%)、膨張率110%では2,36
0mg/kg(除去率94.4%)であり、除去効果は
洗浄LVが大きい方が高かった。
【0029】各砂膨張率における油分除去収支を図11
に示す。実験装置内のA重油総量は2,075mgであ
り、洗浄により大部分が流出水中に移行した。砂中の残
留油分は、砂膨張率が高くなるにしたがい少なくなっ
た。また、油分収支から200〜240mgは装置、配
管に付着残留したと考えられた。
【0030】油分除去に対する最適洗浄剤濃度 砂膨張率を150%とし、珪酸ナトリウム1号の濃度を
1%、5%、10%に変化させたときの油分除去効果を
図12に示す。初期撹拌により、大半の油分は剥離・分
離され、実験装置内の珪酸ナトリウム溶液上層に蓄積さ
れた。分離された油分は最初の100ml流出水中に移
行し、珪酸ナトリウム濃度が5%および10%での流出
油分濃度は14,000mg/lと高濃度であったが、
濃度1%では9,400mg/lと若干低い値を示し
た。200ml以降の流出水では急激に油分濃度が減少
した。500ml流出した後、再度撹拌・混合を行った
が、油分の流出はあまり認められず、洗浄は初期200
〜300mlの流出で十分であると考えられた。
【0031】図13に洗浄剤各濃度での洗浄後の砂中油
分濃度比較を示す。当初41,500mg/kgであっ
た模擬汚染砂中の油分濃度を、濃度10%では1,53
0mg/kg(除去率96.3%)、濃度5%では1,
848mg/kg(除去率95.5%)まで減少させる
ことができた。しかし、濃度1%では11,160mg
/kg(除去率73.1%)であったことから濃度5%
以上で効果があると考えられる。
【0032】各濃度での油分除去収支を図14に示す。
実験装置内のA重油総量は2,075mgであり、濃度
5%および10%溶液を使用した洗浄により大部分は流
出水中に移行し、砂中には濃度5%で92.4mg(全
体量の4.4%)、濃度10%では76.5mg(全体
量の3.7%)であった。しかし、濃度1%による洗浄
では砂中に558mg(全体量の26.9%)が残留し
た。このことから、珪酸ナトリウムの使用濃度は5%以
上が有効と考えられる。また、油分収支から200〜2
40mgは装置、配管に付着残留したと考えられる。
【0033】(3)実験のまとめ 初期撹拌により、大半の汚染砂付着油分は剥離・分離
され、実験装置内の水ガラス水溶液上層に蓄積された。 初期撹拌で分離された油分の洗浄は初期200〜30
0mlの流出で十分であると考えられる。 模擬汚染砂中の油分濃度41,500mg/kgを砂
膨張率200%では690mg/kg(除去率98.3
%)まで減少でき、洗浄LVが高い方が除去効果があっ
た。 珪酸ナトリウムの使用濃度は5%以上が有効と考えら
れた。
【0034】
【発明の効果】以上で説明したように、請求項1の発明
は分離槽の底部から洗浄剤を汚染土砂中に流し込む構成
であり、請求項2の発明は汚染土砂を回転フルイ装置に
より撹拌しつつ洗浄剤を散布する構成であり、請求項3
の発明は遠心分離装置により油分と洗浄剤を分離する構
成であるので、いずれも優れた洗浄効果を得ることがで
きるとともに効率的な洗浄作業を行い得るものであり、
油汚染土砂に対する洗浄処理コストの削減を図ることが
できる。また、請求項4の発明は洗浄剤として水ガラス
水溶液を用いる構成であるので特に優れた洗浄効果が得
られ、請求項5の発明は洗浄剤として有機溶剤を用いる
とともにその再生のための蒸留装置を設けた構成である
ので洗浄剤の連続的な循環再使用が可能であり、請求項
6の発明は清水による仕上洗浄を行う構成であるので洗
浄剤残留による二次汚染の懸念も無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の洗浄処理装置の概略
構成を示す図である。
【図2】 同、他の構成例を示す図である。
【図3】 本発明の第2実施形態の洗浄処理装置の概略
構成を示す図である。
【図4】 同、他の構成例を示す図である。
【図5】 本発明の第3実施形態の洗浄処理装置の概略
構成を示す図である。
【図6】 同、他の構成例を示す図である。
【図7】 本発明の第1実施形態の洗浄処理装置の有効
性を実証するための実験について説明する図であり、洗
浄実験装置の構成を示す図である。
【図8】 同、砂膨張率と線速度との関係を示す図であ
る。
【図9】 同、各膨張率での洗浄水中の油分濃度変化を
示す図である。
【図10】 同、各膨張率での砂中の残留油分濃度を示
す図である。
【図11】 同、各膨張率における油分除去収支を示す
図である。
【図12】 同、各濃度での洗浄水中の油分濃度変化を
示す図である。
【図13】 同、洗浄剤各濃度での砂中の油分濃度を示
す図である。
【図14】 同、洗浄剤各濃度での油分除去収支を示す
図である。
【符号の説明】
2 分離槽 3 回収槽 4 貯留槽 5 吸着槽 6 貯留槽 7 蒸留装置 11,12 回転フルイ装置 13 回収槽 14 貯留槽 15 吸着槽 16 貯留槽 17 蒸留装置 21 混合槽 22,25 遠心分離装置 23 回収槽 24 貯留槽 26 吸着槽 27 貯留槽 28 蒸留装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 7/50 (72)発明者 丹羽 千明 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 3B201 AA48 AB02 BB03 BB92 BB94 BC05 CA01 CB12 CC01 CD22 4D004 AA50 AB02 CA10 CA13 CA15 CA40 CA47 CB44 CC03 CC13 CC15 4H003 BA12 DA20 DB02 DC02 EA15 ED02 ED28 ED29 ED30 FA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石油系化合物に汚染された土砂を洗浄処
    理する装置であって、処理対象の汚染土砂を分離槽に収
    納して、該分離槽の底部から洗浄剤を汚染土砂中に流し
    込むことにより該洗浄剤と汚染土砂との混合撹拌を行
    い、前記分離槽内における洗浄剤との混合撹拌により汚
    染土砂から分離された油分と洗浄に使用した洗浄剤とを
    前記分離槽の上部から回収槽に回収する構成としたこと
    を特徴とする石油系化合物による汚染土砂の洗浄処理装
    置。
  2. 【請求項2】 石油系化合物に汚染された土砂を洗浄処
    理する装置であって、処理対象の汚染土砂を回転フルイ
    装置により撹拌しつつ移送しながら、該回転フルイ装置
    により撹拌される汚染土砂に対して洗浄剤を散布するこ
    とにより該洗浄剤と汚染土砂との混合撹拌を行い、前記
    回転フルイ装置における洗浄剤との混合撹拌により汚染
    土砂から分離されて流下する油分と洗浄に使用した洗浄
    剤とを回収槽に回収する構成としたことを特徴とする石
    油系化合物による汚染土砂の洗浄処理装置。
  3. 【請求項3】 石油系化合物に汚染された土砂を洗浄処
    理する装置であって、処理対象の汚染土砂と洗浄剤とを
    混合槽において混合撹拌し、該混合槽における混合撹拌
    により汚染土砂から分離された油分と洗浄に使用した洗
    浄剤とを遠心分離装置により洗浄土砂から分離する構成
    としたことを特徴とする石油系化合物による汚染土砂の
    洗浄処理装置。
  4. 【請求項4】 前記洗浄剤として珪酸ナトリウム等の水
    ガラスの水溶液を用いる構成としたことを特徴とする請
    求項1,2または3記載の石油系化合物による汚染土砂
    の洗浄処理装置。
  5. 【請求項5】 前記洗浄剤として有機溶剤の水溶液を用
    いるとともに、洗浄に使用した洗浄剤を回収して蒸留装
    置により再生する構成としたことを特徴とする請求項
    1,2または3記載の石油系化合物による汚染土砂の洗
    浄処理装置。
  6. 【請求項6】 前記洗浄剤による洗浄後に清水による仕
    上洗浄を行うとともに、仕上洗浄に用いた清水を回収し
    て吸着槽により油分を吸着除去する構成としたことを特
    徴とする請求項1,2,3,4または5記載の石油系化
    合物による汚染土砂の洗浄処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005081165A (ja) * 2003-09-04 2005-03-31 Nippo Corporation:Kk 重質油汚染土壌の浄化方法
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