JP2000201880A

JP2000201880A - 食器かご

Info

Publication number: JP2000201880A
Application number: JP1180099A
Authority: JP
Inventors: Naoko Tanimoto; 直子谷本; Yasukiyo Ueda; 康清上田; Kenji Takenaka; 賢治竹中; Hiroaki Inui; 浩章乾; Masayoshi Kamisaki; 昌芳上崎
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1999-01-20
Filing date: 1999-01-20
Publication date: 2000-07-25

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】本発明は食器洗浄機等に用いられる食器かごに
係わるものであり、食器配置が簡単な食器かごを提供す
ることである。【解決手段】食器かごを構成するかご底線材９に、樹脂
等の可撓性材料からなる食器支持線材として、長支持線
材２０、中支持線材２１、短支持線材２２を、所定間隔
で林立させる。または、かご底に対して傾斜角のある形
状としたり先端を曲げて構成した食器かごを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【発明の属する技術分野】本発明は、食器洗浄機等に用
いられる食器を収納する食器かごに係わるものである。

【従来の技術】まず、図２に食器かごを用いる一般的な
食器洗浄機の側面構成を示している。本体１の内部には
食器２を収納する食器かご３と、食器かご３を収容して
洗浄を行う洗浄庫４と、洗浄庫４の一部に設けられた水
溜め部５と、水留め部５の洗浄水を洗浄ノズル６へ循環
圧送するポンプ７と、水溜め部５の洗浄水を排水する排
水ポンプ８が収容されている。そして、洗浄手段である
洗浄ノズル６から洗浄水を噴射させて、洗浄庫４内の食
器２を洗浄する。この食器洗浄機に用いられる従来の食
器かご３は、下記に示すようなものが一般的であった。
図３に、従来例１の食器かごの要部を示す。食器かご
は、かご底を構成するかご底線材９と、皿類食器を支持
するための鋼線材からなる皿支持線材１０と、碗類食器
を支持するための鋼線材からなる碗支持線材１１とで構
成される。そして、皿支持線材１０および碗支持線材１
１を、かご底線材９の所定の場所に固定させる。図４
に、皿類食器を食器かごに収納した状態を示す。皿類食
器は、隣立する皿支持線材１０の間に入れ込む。そし
て、大皿１２は縁部１３および外底部１４を皿支持線材
１０に当接させて食器かごに収納する。また、小皿１５
は縁部１３および糸底部１６を、皿支持線材１０に当接
させて食器かごに収納する。図５に、碗類食器を食器か
ごに収納した状態を示す。碗類食器は、その開口内部に
碗支持線材１１が入るように入れ込む。そして、碗１７
の縁部１３および外底部１４を、碗支持線材１１に当接
させて食器かごに収納する。また、図６に、従来例２の
食器かごの要部を示す。（例えば特開平７−２３８８８
号公報）かご底を構成するかご底線材１８ａおよびかご
底線材１８ｂに、食器の縁部を支持するための複数の曲
線状支持線材１９を固定させた構成を有し、曲線状支持
線材１９は、弾性力を備えた線材で構成される。この場
合、食器を収納すると食器の縁部形状に沿って曲線状支
持線材１９は弾性変形し、食器縁部を支持することがで
きる。

【発明が解決しようとする課題】このような従来の食器
かごでは、皿類食器および碗類食器それぞれが食器かご
に収納できる個数は、かご底線材に固定させた皿支持線
材および碗支持線材の個数に制約される。そして、食器
を食器かごに収納する際の収納場所は、皿支持線材およ
び碗支持線材が固定された場所に制約される。また、収
納できる食器の形状は、皿支持線材および碗支持線材の
形状や固定する間隔に制約されるという課題があった。
また、図６に示す食器かごにおいても、食器の収納場所
および形状は曲線状支持線材の弾性力およびかご底線材
１８ａとかご底線材１８ｂの位置関係により制約される
という課題があった。

【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、可撓性材料からなる複数の長さの食器支
持線材をかご底から林立させる構成としてある。前記発
明によれば、収納場所および食器の形状を考慮すること
なく、簡単に食器を食器かごに収納することができる。

【発明の実施の形態】本発明は、可撓性材料からなる食
器支持線材をかご底から林立させた構成を有するもので
ある。そして、食器支持線材群に食器を入れ込むと、食
器が当たる部分の食器支持線材は撓み、曲り、周辺の食
器支持線材群によって受け入れられ支持される。従っ
て、収納場所を探す気遣いが不要になり、子供や判断力
の衰えている高齢者でも、容易に食器を食器かごに収納
できるものである。また食器支持線材は、複数の長さの
線材で構成したものである。そして、食器の径の長さに
係わらず、食器を食器かごに収納できるものである。ま
た食器支持線材は、長さに応じて林立する間隔を調整し
たものである。そして、食器の大きさに係わらず、食器
を食器かごに収納できるものである。また食器支持線材
は、かご底に対し傾斜角度のある形状としたものであ
る。そして、食器が大体その傾斜に沿って収納され、そ
の結果食器の水切りが容易にできるものである。また食
器支持線材は、先端を曲げて構成したものである。そし
て、食器支持線材の曲った先端部に食器の一部が引っか
かるので、食器は食器かごに安定して収納できるもので
ある。

【実施例】以下、本発明の実施例について、図１を用い
て説明する。図１に、食器かごの要部拡大側面図を示
す。食器かごを構成するかご底線材９に、樹脂等の形状
復元性の良い可撓性材料からなる食器支持線材の一端
を、かご底線材９に対して傾斜角度を付けて固定し、所
定間隔で林立させる。食器支持線材には、長支持線材２
０、中支持線材２１、短支持線材２２の３種類の長さの
線材を用いる。そして、短支持線材２２は、かご底線材
９に林立させる食器支持線材全体数の占める割合を高く
する。また、各支持線材の先端部２３は、曲げて構成し
てある。次に動作、作用について説明する。食器支持線
材が所定の密度で林立しており、しかも可撓性を有する
ので、食器を食器支持線材群のどこにでも入れ込むと、
食器周辺当接部分の食器支持線材は押し広げられ、直接
当接部分の食器支持線材は曲げられて、食器は容易に入
り込む。しかも食器支持線材群は、全体が所定の傾斜を
もって林立しているので、入れ込まれた食器も大体その
傾斜に沿って固定されるという基本的特性を有する。具
体的に大皿１２を収納する際には、食器かごの任意の場
所に大皿１２を入れ込む。その糸底部１６および外底部
１４は、撓んだ状態の中支持線材２１および短支持線材
２２に当接している。そして、大皿１２の大きさに合っ
た長支持線材２０の曲がった先端部２３が、大皿１２の
縁部１３上部に引っかかっている。このように、簡単に
所定の傾斜で大皿１２を食器かごに収納することができ
るとともに、曲った先端部２３に食器の一部が引っかか
っているので、強力な洗浄水噴射によって、無用に動く
ことも無い。また、碗を収納する際には、たとえ径の大
きい碗１７でも、食器支持線材は可撓性材料からなる線
材なので、図のように撓んだり曲ったりして、任意の場
所に碗１７を入れ込むことができる。碗１７の大きさに
合った中支持線材２１は、曲がった構成の先端部２３
が、碗１７の開口縁部１３上部に引っかかっている。ま
た、前記中支持線材２１および短支持線材２２が撓ん
で、碗１７の開口縁部１３下部に当接しており、一部の
中支持線材２１は曲って碗１７を受け入れている。この
ように大皿１４と同様に、収納と固定ができる。また、
径の小さな食器は厚みも狭いものが大半である。そこ
で、短支持線材２２同士は林立している間隔を狭くして
いるので、小皿１５等のように小さな形状の食器も、林
立密度が濃い短支持線材２２によって効率良く支持され
ることができ、安定して食器かごに収納することができ
る。しかも食器支持線材が所定の密度で林立することに
より、食器間に食器支持線材が存在し、それが食器同志
の当接を防ぐ。そして、食器は食器支持線材により傾斜
角度を付けて固定される。よって、糸底部等の水切りが
容易にできる。そして、食器支持線材は可撓性線材から
なるので、洗浄ノズル６およびポンプ７からなる噴出手
段による洗浄水到達のたびに、食器支持線材が動くもの
であり、それによって食器の汚れムラや残飯の引っ掛か
りが少なくなる。なお、食器支持線材の長さの種類は必
ずしも３種類である必要はなく、用途によって変化す
る。また、皿のみを洗浄する場合には、食器支持線材の
傾斜は必ずしも必要としない。また、洗浄水の噴出力が
小さい場合には、食器支持線材の先端の曲げは必ずしも
必要としない。いずれもこの実施例に限定されるもので
はない。

【発明の効果】以上のように本発明の食器かごは、可撓
性材料からなる食器支持線材をかご底から林立させてい
るので、いかなる形状の食器でも、食器が当たる部分の
食器支持線材は撓み、曲り、周辺の食器支持線材によっ
て受け入れられ支持される。従って、収納場所を探す気
遣いが不要になり、子供や判断力の衰えている高齢者で
も、容易に食器を食器かごに収納できる効果がある。ま
た、食器支持線材は複数の長さの線材で構成しているの
で、食器の径の長さに係わらず食器を食器かごに収納で
きる効果がある。また、食器支持線材は、長さに応じて
林立する間隔を調整するので、食器の大きさに係わらず
食器を食器かごに収納できる効果がある。また、食器支
持線材は、かご底に対し傾斜角度のある形状としたの
で、食器が大体その傾斜に沿って収納され、その結果食
器の水切りが容易にできる効果がある。また、食器支持
線材は、先端を曲げて構成したので、食器の一部を先端
部で引っかけることができ、強い噴出力の時でも食器が
無用に動くことを防止でき、食器を安定した状態で食器
かごに収納できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の食器かごの要部拡大側面図

【図２】食器洗浄機の側面構成図

【図３】従来例１の食器かごの要部拡大斜視図

【図４】同食器かごの皿類食器収納状態側面図

【図５】同食器かごの碗類食器収納状態側面図

【図６】従来例２の食器かごの要部拡大斜視図

【符号の説明】

９かご底線材（かご底）２０長支持線材（食器支持線材）２１中支持線材（食器支持線材）２２短支持線材（食器支持線材）２３先端部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者竹中賢治大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (72)発明者乾浩章大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (72)発明者上崎昌芳大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内Ｆターム(参考） 3B082 FF01 FF07 LL01 LL06

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】可撓性材料からなる食器支持線材をかご底
から林立させた食器かご。
【請求項２】食器支持線材は、複数の長さの線材で構成
した請求項１記載の食器かご。
【請求項３】食器支持線材は、長さに応じて林立する間
隔を調整した請求項２記載の食器かご。
【請求項４】食器支持線材は、かご底に対し傾斜角度の
ある形状とした請求項１から３のいずれか１項記載の食
器かご。
【請求項５】食器支持線材は、先端を曲げて構成した請
求項１から４のいずれか１項記載の食器かご。