JP2000201667A - 液状試料の搬送装置および搬送方法 - Google Patents

液状試料の搬送装置および搬送方法

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JP2000201667A
JP2000201667A JP655399A JP655399A JP2000201667A JP 2000201667 A JP2000201667 A JP 2000201667A JP 655399 A JP655399 A JP 655399A JP 655399 A JP655399 A JP 655399A JP 2000201667 A JP2000201667 A JP 2000201667A
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liquid
liquid sample
sample
suction
unit
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JP655399A
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English (en)
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Hiroaki Motoyama
裕章 本山
Takayuki Hatase
貴之 畑瀬
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KH Neochem Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M33/00Means for introduction, transport, positioning, extraction, harvesting, peeling or sampling of biological material in or from the apparatus
    • C12M33/04Means for introduction, transport, positioning, extraction, harvesting, peeling or sampling of biological material in or from the apparatus by injection or suction, e.g. using pipettes, syringes, needles

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  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液状試料の搬送を連続して効率よく行うこと
ができる液状試料の搬送装置および搬送方法を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 容器13内の微生物あるいは動植物の細
胞を含んだ液状試料14を、一端がピペット30aに連
結され他端が分注ノズル32aに連結された管路30、
31内に吸引ユニット35により吸引し、吐出ユニット
33によって管路31内に空気を送り込み管路31内の
液状試料を収容部8上に導設された分注ノズル32aに
向って搬送して、マイクロプレート41のウェル42内
に吐出する。この液状試料の吸引と、空気の送り込みを
交互に行うことにより、液状試料の吸引と吐出による搬
送を連続して高速で行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生化学分野等で行
われる試験において、微生物あるいは動植物の細胞等の
物体を含んだ液状の試料を搬送する液状試料の搬送装置
および搬送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生化学分野等で細胞を対象として行われ
る試験において、微生物あるいは動植物の細胞等の物体
を含む液状の試料の中から所望の物体を分別して吸引
し、マイクロプレートなどの他の容器に収容する搬送作
業が行われる。従来この操作は人手または機械によりピ
ペットで所望の物体を個々に吸引し、その都度ピペット
ごと収容部に移動し、マイクロプレートなどの容器に吐
出するという方法で行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では物体を吸引する度にピペットを収容部まで
移動させるため移動そのものに時間を要することや、吸
引と吐出とを並行的に行うことができないなど、所要時
間の短縮が困難であった。更には、ピペットを試料内に
出し入れする度に溶液が部分的に撹拌されて乱れが生
じ、この乱れが静止するまでは採取対象の物体の特定が
できない点など、ピペットをその都度出し入れして移動
することに起因して、物体の分別と搬送を効率よく高速
に行うことができないという問題点があった。
【0004】そこで本発明は、液状試料の搬送を連続し
て効率よく行うことができる液状試料の搬送装置および
搬送方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液状試料
の搬送装置は、微生物あるいは動植物の細胞を含んだ液
状試料を供給する試料供給部と、一端がピペットに連結
され他端が吐出口に連結された液体搬送路と、試料供給
部の液状試料をピペットを介して液体搬送路内に吸引す
る吸引部と、液体搬送路内に気体または液体を送り込む
ことにより、液体搬送路内の液状試料を吐出口に向って
搬送して吐出する吐出部とを備え、液体搬送路への吸引
部による液状試料の吸引と、吐出部による気体または液
体の送り込みを交互に行う。
【0006】請求項2記載の液状試料の搬送装置は、請
求項1記載の液状試料の搬送装置であって、吐出口より
吐出された液状試料を収容する複数の収容部と、液体搬
送路の内部で空気または液体で仕切られた液状試料を複
数の収容部に分類して収容する分類手段を備えた。
【0007】請求項3記載の液状試料の搬送方法は、試
料供給部内の微生物あるいは動植物の細胞を含んだ液状
試料を、一端がピペットに連結され他端が吐出口に連結
された液体搬送路内にピペットを介して吸引部により吸
引し、液体搬送路内に気体または液体を吐出部によって
送り込むことにより、液体搬送路内の液状試料を吐出口
に向って搬送して吐出口から吐出する液状試料の搬送方
法であって、液体搬送路内への吸引部による液状試料の
吸引と、吐出部による気体または液体の送り込みを交互
に行う。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1記載の液状試料の搬送装
置は、微生物あるいは動植物の細胞を含んだ液状試料を
供給する試料供給部と、一端がピペットに連結され他端
が吐出口に連結された液体搬送路と、試料供給部の液状
試料をピペットを介して液体搬送路内に吸引する吸引部
と、液体搬送路内に気体または液体を送り込むことによ
り、液体搬送路内の液状試料を吐出口に向って搬送して
吐出する吐出部とを備え、液体搬送路への吸引部による
液状試料の吸引と、吐出部による気体または液体の送り
込みを交互に行う構成としたものであり、液状試料の吸
引と吐出による搬送を連続して高速で行うことができる
という作用を有する。
【0009】請求項2記載の液状試料の搬送装置は、請
求項1記載の液状試料の搬送装置であって、吐出口より
吐出された液状試料を収容する複数の収容部と、液体搬
送路の内部で空気または液体で仕切られた液状試料を複
数の収容部に分類して収容する分類手段を備えたもので
あり、搬送した液状試料を容器別に分類して収容すると
いった作用を有する。
【0010】請求項3記載の液状試料の搬送方法は、試
料供給部内の微生物あるいは動植物の細胞を含んだ液状
試料を、一端がピペットに連結され他端が吐出口に連結
された液体搬送路内にピペットを介して吸引部により吸
引し、液体搬送路内に気体または液体を吐出部によって
送り込むことにより、液体搬送路内の液状試料を吐出口
に向って搬送して吐出口から吐出する液状試料の搬送方
法であって、液体搬送路内への吸引部による液状試料の
吸引と、吐出部による気体または液体の送り込みを交互
に行うようにしたものであり、液状試料の吸引と吐出に
よる搬送を連続して高速で行うといった作用を有する。
【0011】次に本発明の実施の形態を図面を参照して
説明する。図1は本発明の一実施の形態の液状試料の搬
送装置の斜視図、図2は同液状試料の搬送装置の側面
図、図3は同液状試料の搬送装置の制御系の構成を示す
ブロック図、図4は同液状試料の搬送装置の処理機能を
表すブロック図、図5、図6、図7は同液状試料の搬送
装置の動作を示すフロー図、図8は同液状試料の搬送装
置の動作説明図である。
【0012】まず図1、図2を参照して液状試料の搬送
装置の構成について説明する。図1において液状試料の
搬送装置1は、基台2上に設けられた本体部3および制
御用のパソコン4から構成されている。本体部3のカバ
ーケース5内には、以下に説明する各部が配設されてい
る。カバーケース5は内部を外部から隔てる防熱仕切と
なっており、環境コントローラ10(図2)を備えてい
る。環境コントローラ10を駆動することにより、カバ
ーケース5内部の温度や湿度、二酸化炭素濃度などの環
境条件を調整・維持することができる。
【0013】次に、カバーケース5内の各部について説
明する。カバーケース5内の左端部には、試料供給部6
が配設されている。試料供給部6は第1のXYテーブル
11に装着された試料テーブル12を備えており、試料
テーブル12上には微生物あるいは動植物の細胞などの
物体を含んだ液状試料14を容れた容器13が載置され
る。容器13の上方には照明部15が配設されており、
照明部15は容器13を照明する。また、試料採取部6
の下方には採取対象の物体を検出して捕捉する検出捕捉
部7が配設されている。
【0014】検出捕捉部7は、捕捉用レーザ発振器20
およびガルバノミラー21を備えている。捕捉用レーザ
発振器20により発振されたレーザ光は、ハーフミラー
23によって上方に反射され、光学系24を介して容器
13に下方から入射する。ハーフミラー23の下方に
は、カメラ22が上向きに配設されている。カメラ22
は容器13を下方から撮像し、液状試料14中の物体の
画像を取り込む。この画像に基づいて特定された物体に
対し、レーザ光を集光させることにより物体はレーザ光
の光圧によって捕捉され、ガルバノミラー21によって
レーザ光を走査させることにより、レーザ光に捕捉され
た物体を容器13内で移動させることができる。すなわ
ち、補足用レーザ発振器20およびガルバノミラー21
は液状試料内の物体を捕捉する捕捉手段となっている。
また、容器13内の物体は本体部3に備えられた顕微鏡
16によって外部から観察可能となっている。
【0015】容器13上には管路30が導設され、管路
30の先端部は液状試料14中に浸入して液状試料を吸
引するピペット30aとなっている。したがって、液状
試料内の物体をレーザ光で捕捉し、ピペット30aの開
口端まで移動させることにより、液状試料内の物体を吸
引して採取することができる。
【0016】管路30は吐出バルブ34に接続されてい
る。吐出バルブ34は3方弁であり、管路30、31お
よび吐出ユニット33がそれぞれのポートに接続されて
いる(図4参照)。さらに管路31は吸引バルブ36に
接続されている。吸引バルブ34は同様に3方弁であ
り、管路31(上流側)、32(下流側)および吸引ユ
ニット35がそれぞれのポートに接続されている(図4
参照)。
【0017】吐出ユニット33は、吐出バルブ34を介
して管路31内に空気を吐出する。また吸引ユニット3
5は吸引バルブ36を介して管路31内の空気を吸引す
る。管路30、31、32は液体搬送路を構成してお
り、吸引ユニット35を駆動して管路31内の空気を吸
引することにより、液体搬送路内にピペット30aを介
して液状試料を吸引する。すなわち、吸引ユニット35
および吸引バルブ36は吸引部となっている。また、吐
出ユニット33を駆動して管路31内に空気を吐出する
ことにより、液状試料を液体搬送路内で吐出口に向かっ
て搬送し吐出する。すなわち、吐出ユニット33および
吐出バルブ34は吐出部となっており、液体搬送路と吐
出ユニット33、吐出バルブ34、吸引ユニット35お
よび吸引バルブ36は液体搬送手段を構成している。
【0018】カバーケース5内の右端部には分注部8が
配設されている。管路32は分注部8の吐出ヘッド37
内に導入され、管路32の下端部は吐出口としての分注
ノズル32aとなっている。吐出ヘッド37内には液体
検出センサ38が設けられ、管路32内の液状試料の有
無を検出する。すなわち、管路30,31,32により
構成される液体搬送路は、一端がピペットに連結され、
他端が吐出口に連結されている。
【0019】吐出ヘッド37の下方には、第2のXYテ
ーブル40が配設されている。第2のXYテーブル40
上には、液状試料を収容する収容部としてのウェル42
が多数設けられた容器であるマイクロプレート41が載
置される。第2のXYテーブル40を駆動してマイクロ
プレート41を水平移動させることにより、任意のウェ
ル42を分注ノズル32aの下方に位置させることがで
きる。したがって、第2のXYテーブル40はマイクロ
プレート41を吐出口の下方に位置決めする位置決め手
段となっている。
【0020】次に図3を参照して液状試料の搬送装置の
制御系の構成を説明する。図3において、入出力制御部
50、CPU51、ROM52、記憶装置53、モニタ
54および入力部55は、図1に示すパソコン4に備え
られている。CPU51は、ROM52、記憶装置53
に記憶されたプログラムやデータに基づいて各種の処理
や演算を行う。ROM52は、各種の処理や動作に必要
なプログラムを読み取って記憶する。記憶装置53は、
プログラムや各種のデータを記憶する。モニタ54は、
CRTであり、撮像された液状試料中の物体の画像や操
作・入力時の画面表示を行う。入力部55はマウスやキ
ーボードであり、操作コマンドやデータの入力を行う。
【0021】入出力制御部50には、以下の各部が接続
されている。カメラ22によって撮像された容器13中
の液状試料14の画像データはA/D変換部25によっ
てデジタル信号に変換され、また液体検出センサ37の
検出信号も同様にA/D変換部39によって変換され
て、それぞれ入出力制御部50を介してパソコン4に入
力される。捕捉用レーザ発振器20、ガルバノミラー2
1、吐出ユニット33、吐出バルブ34、吸引ユニット
35、吸引バルブ36、第1のXYテーブル11、第2
のXYテーブル40は、入出力制御部50を介してパソ
コン4によって制御される。
【0022】次に、図4を参照して液状試料の搬送装置
の処理機能について説明する。図4において、物体収容
先指示処理60、表示処理61、物体検出処理62、液
体吸引処理65、液体搬送処理66および第2のXYテ
ーブル位置決め処理68は、CPU51がROM52や
記憶装置53に記憶されたプログラムやデータに基づい
て行う処理を示している。
【0023】物体検出処理62は、カメラ22から入力
された画像を処理して目的の物体を認識し、物体の位
置、種類、サイズ、色等の情報を出力する処理を行う。
このうち物体の処理に関する情報は、ガルバノミラー2
1や第1のXYテーブル11を制御するために使用され
る。物体の種類、サイズ、色等の特徴に関する情報は、
物体情報記憶部63へ出力する。
【0024】マイクロプレート情報記憶部64は、マイ
クロプレート41のウェル42の数や配置に関する情報
を記憶する。物体収容先指示処理60は、物体検出処理
62で検出された物体を収容するウェルを自動的に決定
する処理を行う。本実施の形態では、マイクロプレート
情報記憶部64に記憶されている占有状況に関する情報
に基づいて空のウェルを検索して収容先を決定するよう
にしている。決定した収容先のウェルに関する情報は物
体検出処理62の結果である物体の種類や特徴などのデ
ータとともに、物体情報記憶部63に記憶される。物体
収容先指示処理60の結果や、物体情報記憶部63およ
びマイクロプレート情報記憶部64の記憶内容は、必要
に応じ表示処理61がなされてモニタ54に表示され
る。
【0025】液体吸引処理65は、吸引ユニット35お
よび吸引バルブ36を制御することにより、液状試料1
4をピペット30aから管路30、31へ吸引する処理
を行う。また吸引を行う毎に吸引カウンタ67のカウン
ト値を歩進させる。吸引動作は、吸引バルブ36のソレ
ノイドを図4に示す位置に保持した状態で、吸引ユニッ
ト35により管路31内の空気を吸引することにより行
われる。このとき吐出バルブ34は開状態にあるため、
ピペット30より容器13内の液状試料14が吸引され
る。このとき吸引回数を吸引カウンタ67によってカウ
ントし、このカウント値は当該吸引によって採取された
物体に関する情報や収容先のウェルの位置を特定するデ
ータと関連させて物体情報記憶部63に記憶される。す
なわち、物体情報記憶部63は、吸引された液状試料が
収容される収容部の情報をこの液状試料の吸引が行われ
たときの吸引カウンタ67のカウント値と関連させて記
憶する記憶手段となっている。
【0026】液体搬送処理66は、吐出ユニット33お
よび吐出バルブ34を制御することにより管路31内の
液状試料を管路32に送り込んだり、管路32内の液状
試料を分注ノズル32aからマイクロプレート41のウ
ェル42へ吐出する処理を行う。液状試料の搬送は、吐
出バルブ34のソレノイドを矢印a方向に移動させ、吸
引バルブ36のソレノイドを矢印b方向に移動させて保
持した状態で、吐出ユニット33により管路31内に空
気を吐出することにより行われる。この処理により、管
路31内に既に吸引されていた液状試料が分注ノズル3
2aの方向に搬送される。そして吐出部による吐出回数
は、液体検出センサ38によって液状試料の有無を検出
することにより、吐出カウンタ69によってカウントさ
れる。
【0027】この吐出カウンタ69のカウント値は、前
述の吸引カウンタ67のカウント値に対応しており、何
回目の吸引動作で吸引された液状試料が吐出されようと
しているかを示す値である。第2のXYテーブル位置決
め処理68は、第2のXYテーブル40を制御して吐出
される液状試料を収容するウェル42を分注ノズル32
aの直下に位置決めする処理を行う。第2のXYテーブ
ル位置決め処理68は、吐出カウンタ69のカウント値
と同じカウント値に関連付けされているウェル42に関
する情報を物体情報記憶部63より読みとり、このウェ
ル42の位置を示す情報をマイクロプレート情報記憶部
64から読みとって第2のXYテーブル40を制御す
る。そして第2のXYテーブル40の駆動が完了してウ
ェル42が分注ノズル32a直下に位置決めされると、
液体搬送処理の実行を開始する指令を出力する。
【0028】以上説明したように、液体搬送路内に吸引
され搬送・吐出される液状試料は、マイクロプレート4
1の複数の各ウェル42に分類して収容される。すなわ
ち、物体情報記憶部63,マイクロプレート情報記憶部
64に記憶されたデータに基づいて物体収容先指示処理
60を行うCPU51,およびマイクロプレート41を
移動させる第2のXYテーブル40は液状試料を分類し
て収容する分類手段となっている。
【0029】この液状試料の搬送装置は上記のように構
成されており、以下動作について図5、図6、図7のフ
ローに沿って図8を参照しながら説明する。図8の
(イ)は、液状試料の搬送を開始する前の状態、すなわ
ち容器13内に液状試料が入れられており、管路30、
31,32のいずれも空の状態を示している。L1,L
2,L3−L2はそれぞれ管路30、31、32の長さ
を表している。
【0030】図5において、まず上述の状態で吸引カウ
ンタ67、吐出カウンタ69のそれぞれのカウント値
P,Rをリセットする(ST1)。次に、カメラ22で
試料を撮像し、所定の条件に基づいて物体を検出する
(ST2)。そして物体検出が確認されたならば(ST
3)、マイクロプレート情報記憶部64のデータを参照
することにより、現時点でのマイクロプレート41の収
容状況を確認する(ST4)。ここで空のウェルの有無
を判断し(ST5)、空のウェルありの場合には、当該
物体を収容するウェルを物体収容先指示処理部60によ
って決定する(ST6)。次いで、当該物体をレーザ光
で捕捉してピペット30aの開口端まで移動させ、当該
物体をピペット30aによって吸引する液体吸引処理が
行われる。
【0031】以下、この動作について図8を参照して説
明する。図8(ロ)は、管路30,31,32が全く空
の状態から1回目の吸引を行う場合を示すものであり、
吐出バルブ34が開の状態で、吸引バルブ36より管路
31内の空気を吸引する。このとき吸引される第1の空
気量V1は、管路30を完全に満たす液体量Q2と、管
路31をほぼ満たす液体量Q1との和に対応する空気量
である。この吸引処理に伴って吸引カウンタの値Pを1
つ増加する(ST8)。次に、物体に関する情報と収容
先のウェルの位置を特定するデータを、吸引カウンタの
値Pに関連させて物体情報記憶部63に記憶する(ST
9)。
【0032】この後、吸引された液状試料を管路内で搬
送する処理が行われる。ここで、まず吐出カウンタ69
のカウント値Rが0であるか否か、すなわち最初に吸引
した液状試料が分注ノズル32a内に到達しているかど
うかが判断される。そして未だ到達していないならば、
ST11を経ることなく直接ST12へ進み、図8
(ハ)に示すように吸引バルブ36が開の状態で吐出ユ
ニット33を駆動して、吐出バルブ34から管路31内
に空気を送り込む(ST12)。このとき送り込まれる
第2の空気量V2は、管路32内で液状試料が移動する
移動量L4に対応する空気量である。これにより、管路
31内にあった液状試料(液体量Q1)は空気により押
し出されて吸引バルブ36の下流側まで移動する。この
状態では、下流側の管路32内には液状試料は存在せ
ず、空気を管路31内に送り込んでも分注ノズル32a
からの吐出は行われない。したがって、ST11の第2
のXYテーブル40の位置決め確認は省略することがで
きる。
【0033】次に採取作業続行か否か、すなわち液状試
料の吸引を続行するか否かが判断される(ST13)。
ここで、続行する場合にはST2へ戻り、同様のステッ
プが継続される。図8(ニ)は、ST7において2回目
の物体をピペット30aで吸引する状態を示している
が、このとき吸引される第3の空気量V3は、第1回の
吸引時の第1の空気量V1とは異っている。第1の空気
量V1は液体量Q1+Q2に相当する空気量であるのに
対し、図8(ハ)に示すように2回目の吸引以降は既に
液体量Q2は吸引済みであるため、液体量Q1相当分の
みの空気を吸引すればよいからである。
【0034】図8(ホ)は、ST12において吐出バル
ブ34から液体搬送路31へ空気を送り込んだ状態を示
している。これにより、1回目に吸引された液状試料
は、移動量L4だけ送られる。そして各吸引回に吸引さ
れた液体量Q1の液状試料(長さL5に相当する)の間
は、空気層a1によって仕切られている。この空気層a
1の体積は、第2の空気量V2と第3の空気量V3の差
a1=V2−V3、(V2>V3)に相当する。図8
(ヘ)は、第3の空気量V3を吸引することによる液状
試料の吸引と、第2の空気量V2を送り込むことによる
液状試料の搬送を交互に行い、1回目に吸引された液状
試料が管路32内を下流側に搬送されて、分注ノズル3
2aに到達した状態を示している。
【0035】そしてこの状態で吐出バルブ34から第2
の空気量V2を送り込むことにより、液状試料14は分
注ノズル32aから吐出され、マイクロプレート41の
ウェル42内に収容される。このように、管路31内へ
の吸引ユニット35による液状試料の吸引と、吐出ユニ
ット33による気体の送り込みを交互に行うことによ
り、容器13内の液状試料をマイクロプレート41まで
搬送して所定のウェル42内に吐出する。
【0036】ここで上記の空気量や管路の長さ、試料搬
送時の移動量などの諸量相互の関係を説明する。管路3
1内に送り込まれる第2の空気量V2は、液体搬送時の
移動量L4を決定する。そして、管路31から吸収され
る第3の空気量V3は、液状試料14の長さL5を決定
する。そしてこれらの間には、n・L4+L5<L3<
(n+1)・L4(nは整数)の関係が成立しなければ
ならない。
【0037】この関係は、各吐出回毎の試料搬送が完了
した時点には、管路32の末端である分注ノズル32a
の位置に常に空気層a1が到達することを意味する。す
なわち、前者の不等号は、搬送完了時に図8(ヘ)に示
す最下流の液状試料が分注ノズル32aから漏出しない
ために必要な関係を示しており、後者の不等号は吐出完
了時に管路32内に吐出残りが生じないために必要な関
係を示すものである。
【0038】実際の上記諸量決定の順序としては、まず
吸引され搬送される液状試料14の量Q2(すなわち長
さL5)、および各搬送回での移動量L4が与えられ、
これらに基づいて上記の関係を満たすように全体の管路
長さL3が決定される。そして前述のL4,L5に対応
して第2の空気量V2,および第3の吸気量V3を設定
する。なお、図8(イ)に示す管路30、31の長さL
1、L2の関係は、Q2>Q1である必要があることか
ら、L2>L1を満たさなければならない。また液体検
出センサ38の位置は、分注ノズル32aの出口側から
L4以内の位置、すなわち管路32内で停止している液
状試料を検出可能な位置に配置される。
【0039】再び図6のフローに戻り、ST13にて採
取作業を終了する場合には、吸引カウンタ67のカウン
ト値Pと吐出カウンタ69のカウント値Rが一致してい
るか否かが判断される(ST14)。すなわち、ここで
は、採取された液状試料が全て吐出されてマイクロプレ
ート41のウェル42に収容されたか否かが判断され
る。そして、両カウンタのカウント値が一致しているな
らば、採取された液状試料は全てマイクロプレート41
に収容されており、搬送作業は終了する。
【0040】そしてST14にて両カウンタのカウント
値が不一致ならば、管路31内にまだ採取されて未吐出
の液状試料が残存していることになり、この場合には新
たな吸引は行わずに、吐出のみを行う処理を継続する。
このためST11に戻り、吐出を行うための第2のXY
テーブル40の位置決め完了の確認が行われる。
【0041】ここで第2のXYテーブル40の位置決め
処理について図7のフローに沿って説明する。この処理
は、第2のXYテーブル40を移動させて所定のウェル
42を分注ノズル32aの下方に位置させるために行わ
れるものである。この処理のフローは、液体検出センサ
38によって管路32内の液体を検出することによりス
タートする(ST15)。そして液体を検出したなら
ば、吐出カウンタ69のカウント値Rを1つ増加する
(ST16)。
【0042】そしてカウント値Rに関連するウェル42
に関する情報を物体情報記憶部63より読み取ると共
に、このウェル42の位置を特定する情報をマイクロプ
レート情報記憶部64より読み取り(ST17)、特定
された位置のウェル42が分注ノズル32aの下方に位
置するように第2のXYテーブル40の位置決めを行
う。液体搬送処理66によって第2のXYテーブル40
による位置決めが完了したことが検出されると(図6、
ST11参照)、吐出ユニット33により管路31内へ
空気が送り込まれ(図6、ST12参照)、分注ノズル
32aより液状試料が吐出される。液状試料が吐出され
ると、液体検出センサ38の検出位置に次の空気が進ん
でくる。そして液体検出センサ38が検出位置において
空気を検出したか否かを監視し(ST19)、空気を検
出したことを以て、吐出が完了したと判断する。そして
この吐出完了の信号は、液体吸引処理(図4参照)65
における吸引開始条件として用いられる。
【0043】以上説明したように、液状試料を採取して
マイクロプレートに分注するための液状試料の搬送にお
いて、液状試料を内に吸引し各液状試料間を空気で仕切
った状態で連続的に搬送することにより、液状試料内の
物体を特定する識別作業を中断することなく効率的な物
体の採取・搬送を行うことができる。
【0044】なお、上記実施の形態では、管路内に空気
を送り込むことによって液状試料の搬送・吐出を行うよ
うにしているが、空気の替わりに液状試料相互を仕切る
緩衝用の液体を用いるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、一端がピペットに連結
されて試料供給部内の試料を吸引し、他端が吐出口に連
結された液体搬送路内への吸引部による試料の吸引と、
吐出部による液体搬送路内への気体または液体の送り込
みを交互に行うようにしたので、液状試料内の物体を特
定する識別作業を中断することなく、液状試料の吸引と
吐出を連続して高速で行うことができ、効率的な物体の
採取・搬送を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の液状試料の搬送装置の
斜視図
【図2】本発明の一実施の形態の液状試料の搬送装置の
側面図
【図3】本発明の一実施の形態の液状試料の搬送装置の
制御系の構成を示すブロック図
【図4】本発明の一実施の形態の液状試料の搬送装置の
処理機能を表すブロック図
【図5】本発明の一実施の形態の液状試料の搬送装置の
動作を示すフロー図
【図6】本発明の一実施の形態の液状試料の搬送装置の
動作を示すフロー図
【図7】本発明の一実施の形態の液状試料の搬送装置の
動作を示すフロー図
【図8】本発明の一実施の形態の液状試料の搬送装置の
動作説明図
【符号の説明】
1 液状試料の搬送装置 6 試料供給部 7 検出捕捉部 8 分注部 13 容器 14 液状試料 22 カメラ 30,31,32 管路 30a ピペット 32a 分注ノズル 33 吐出ユニット 34 吐出バルブ 35 吸引ユニット 36 吸引バルブ 40 XYテーブル 67 吸引カウンタ 69 吐出カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑瀬 貴之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4B029 AA09 AA27 BB01 BB15 CC01 HA07 HA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微生物あるいは動植物の細胞を含んだ液状
    試料を供給する試料供給部と、一端がピペットに連結さ
    れ他端が吐出口に連結された液体搬送路と、前記試料供
    給部の液状試料を前記ピペットを介して前記液体搬送路
    内に吸引する吸引部と、前記液体搬送路内に気体または
    液体を送り込むことにより、液体搬送路内の液状試料を
    吐出口に向って搬送して吐出する吐出部とを備え、前記
    液体搬送路への吸引部による液状試料の吸引と、吐出部
    による気体または液体の送り込みを交互に行うことを特
    徴とする液状試料の搬送装置。
  2. 【請求項2】前記吐出口より吐出された液状試料を収容
    する複数の収容部と、前記液体搬送路の内部で空気また
    は液体で仕切られた液状試料を前記複数の収容部に分類
    して収容する分類手段を備えたことを特徴とする請求項
    1記載の液状試料の搬送装置。
  3. 【請求項3】試料供給部内の微生物あるいは動植物の細
    胞を含んだ液状試料を、一端がピペットに連結され他端
    が吐出口に連結された液体搬送路内に前記ピペットを介
    して吸引部により吸引し、前記液体搬送路内に気体また
    は液体を吐出部によって送り込むことにより、液体搬送
    路内の液状試料を吐出口に向って搬送して吐出口から吐
    出する液状試料の搬送方法であって、前記液体搬送路内
    への吸引部による液状試料の吸引と、吐出部による気体
    または液体の送り込みを交互に行うことを特徴とする液
    状試料の搬送方法。
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