JP2000200303A - 手戻りリスク評価システム - Google Patents

手戻りリスク評価システム

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JP2000200303A
JP2000200303A JP54299A JP54299A JP2000200303A JP 2000200303 A JP2000200303 A JP 2000200303A JP 54299 A JP54299 A JP 54299A JP 54299 A JP54299 A JP 54299A JP 2000200303 A JP2000200303 A JP 2000200303A
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Tatsuya Suzuki
辰哉 鈴木
Kimiharu Okada
公治 岡田
Atsushi Kubota
敦之 窪田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プロジェクト管理者によるリスク管理を支援す
る。 【解決手段】情報処理装置1は、工程管理システム20
の管理対称であるプロジェクトの最上位目標△を具体的
な作業目標(末端目標○)にまで順次展開した目標階層構
造を表す目標ブレークダウン構造情報、および、目標階
層構造の各構成目標相互間の影響関係を表す影響関係情
報を記憶装置2から読み出し、これらの情報に従って、
各末端目標○について、それが達成不可能となった場合
における影響範囲(手戻り対象範囲)を規模別に抽出す
る。そして、情報処理装置1は、手戻り対象範囲の規模
別に、各末端目標○についてのリスクの指標値を算出
し、その値を出力装置4から出力すると共に、全末端目
標○についてのリスクの指標値を合計し、その合計値
を、プロジェクト全体についてのリスクの指標値として
出力装置4から出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品開発プロジェ
クト等のリスク管理支援技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に販売されているプロジェクト管理
ソフトウエアは、主としてプロジェクトの日程管理を行
うためのものである。そのようなプロジェクト管理ソフ
トウエアの代表例として、プロジェクトを構成する全作
業の先行・後続関係および個々の作業の開始・終了日程
を管理するものが挙げられる。このプロジェクト管理ソ
フトウエアによれば、プロジェクトを構成する複数作業
のうちのある作業が遅延した場合に日程的に影響を受け
る作業を予測することが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
プロジェクト管理ソフトウエアでは、プロジェクトを構
成する作業のうちのある作業が完遂不可能となった場合
に検討やり直し(以下、手戻りと呼ぶ)となりうる作業の
範囲を予測することができない。したがって、プロジェ
クト管理者は、プロジェクトにおける手戻り発生リスク
を把握することができない。
【0004】プロジェクトを効率的に進行させるには、
進行中のプロジェクトにおける手戻り発生リスクを管理
し、これを最小にするプロジェクトスケジューリングが
必要となる。
【0005】そこで、本発明は、プロジェクトのリスク
管理を支援する手戻りリスク管理システムを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、プロジェクト毎に、それぞれ、当該プロ
ジェクトの完遂までに段階的に達成される小目標の系列
を表すブレークダウン構造情報を格納するための記憶手
段と、前記プロジェクトを特定する入力情報の入力を受
け付ける入力手段と、前記入力手段が前記入力情報を受
け付けた場合に、当該入力情報によって特定されるプロ
ジェクトのブレークダウン構造情報を前記記憶手段から
取り出し、当該ブレークダウン構造情報が表す系列か
ら、当該系列の各末端目標が達成不可能となったときの
再検討範囲に含まれる小目標をそれぞれ抽出し、当該各
再検討範囲に含まれている小目標の再検討処理に費やさ
れる手戻り量をそれぞれ算出する演算手段と、前記各末
端目標ごとに、それぞれ、前記演算手段が算出した手戻
り量を出力する出力手段とを備えることを特徴とする手
戻りリスク評価システムを提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明に係る実施の一形態について説明する。
【0008】最初に、図1により、本実施の形態に係る
ネットワークシステムの基本構成について説明する。
【0009】本ネットワークシステムには、プロジェク
トを構成する各作業工程の工程情報(作業日程、工数、
担当者等)を管理する工程管理システム20、プロジェ
クト管理者のリスク管理を支援するためのリスク評価処
理(後述)を実行する情報処理装置1が接続されている。
【0010】工程管理システム20は、情報処理装置1
が実行するリスク評価処理に用いられるプロジェクト情
報(後述)を作成するために必要な情報(例えば、後述の
目標ブレークダウン構造を表すための情報)の入手先と
なる。尚、本実施の形態では、情報処理装置1が工程管
理システム20から必要情報を取得するためにネットワ
ークを利用しているが、フロッピディスク等の記録媒体
を利用しても構わない。
【0011】情報処理装置1は、リスク評価処理や制御
処理等を実行するCPU32、CPU32が実行するリ
スク評価処理を定義したプログラムが格納されたROM
31、各種データを一時格納するためのRAM33、接
続機器との間のデータ入出力を制御する入出力インター
フェース34、これらを相互に接続するバス35等から
構成されている。そして、各入出力インターフェース3
4には、ユーザからのデータ入力を受け付ける入力装置
3(キーボード、マウス、ペン入力タブレット等)、手戻
りリスク評価処理の評価結果を出力する出力装置4(デ
ィスプレイ装置、プリンタ等)、手戻りリスク評価処理
を定義した手戻りリスク評価プログラム及びその処理に
必要な各種情報テーブル(後述のプロジェクト情報テー
ブル、条件付き手戻り確率情報テーブル等)が予め格納
された外部記憶装置2、ネットワーク回線が接続されて
いる。
【0012】尚、手戻りリスク評価プログラムおよびそ
の処理に必要な各種情報は、必ずしも外部記憶装置2に
格納されている必要はなく、情報処理装置1側に格納さ
れていても構わない。また、出力装置3として、ネット
ワーク上で共有されているプリンタ等を利用しても構わ
ない。
【0013】さて、ここで、以下の説明において重要な
用語(目標ブレークダウン構造、手戻りリスク、手戻り
確率、手戻り工数、手戻り量、手戻り対象範囲、作業手
戻り)の意味について説明しておく。
【0014】(1)プロジェクトの目標ブレークダウン構
造 通常のプロジェクトは、技術的に系列化された複数の小
目標が段階的に達成されることによって完遂される。即
ち、図2に示すように、プロジェクト完遂という最上位
目標△を達成するには、その最上位目標の下位階層の中
間目標A,Bの達成が必要とされ、さらに、それら中間
目標A,Bを達成するには、各中間目標A,Bの1レベル
下位の目標a,b,c,d,eの達成が必要とされるという
ように、プロジェクトを完遂させるためには、通常、数
次に渡る小目標の達成が必要とされる。したがって、プ
ロジェクトの最上位目標△を、実際に遂行される各作業
に課せられる具体的な作業目標である末端目標○(これ
以上ブレークダウンできない目標)にまで展開すると、
プロジェクトの最上位目標△を頂点とする階層構造が作
りだされる。この階層構造を、プロジェクトの目標ブレ
ークダウンと呼ぶ。また、ある目標(親目標)を1階層下
位の目標(子目標)に展開することを、「目標をブレーク
ダウンする」と言う。
【0015】この目標ブレークダウン構造を実際の新製
品開発プロジェクトに適用すると、以下のようになる。
新製品を開発するには、まず、新製品の製品仕様が決定
される。そして、この製品仕様に含まれている各製品機
能に基づいて、それぞれ、その製品機能を実現するため
に必要な部品仕様が決定される。さらに、この部品仕様
に含まれている各部品機能に基づいて、それぞれ、その
部品機能を満足する構成部品が設計される。この新製品
開発プロジェクトにおける最上位目標△は、もちろん、
「新製品の完成」であり、この最上位目標△の子目標であ
る中間目標□となるのが、「製品仕様に含まれている各
製品機能の実現」である。そして、これら各中間目標□
の子目標である中間目標□となるのが、「部品仕様に含
まれている各部品機能の実現」である。そして、末端目
標○となるのは、「部品機能を満足する構成部品の設計
完了」である。
【0016】尚、目標ブレークダウン構造の階層数に制
限はないが、少なくとも、末端目標となるべき目標が、
作業目標としてふさわしい具体性を持つ程度までブレー
クダウンを続ける必要がある。その程度にブレークダウ
ンされていなければ、そのプロジェクトの末端目標が検
討不十分なものとなる。
【0017】(2)作業手戻り 目標ブレークダウン構造においては、ある末端目標○が
達成不可能になると、その目標の達成を前提として設定
されている他の目標の設定内容の再検討を行う必要が生
じる。このような再検討を、末端目標○の達成不可能に
起因する「作業手戻り」または「手戻り」と呼ぶ。
【0018】尚、本実施の形態では、達成不可能となっ
た目標自体の再検討を「作業手戻り」に含めていないが、
これも含めて「作業手戻り」と呼んでもよい。
【0019】(3)手戻り対象範囲 作業手戻りが発生する目標の範囲を「手戻り対象範囲」と
呼ぶ。また、この手戻り対象範囲に入る末端目標を「手
戻り対象目標」と呼ぶ。
【0020】図2に示した目標ブレークダウン構造の末
端目標「エ」が達成不可能となる事態が発生した場合を想
定して、以下、より具体的に説明する。
【0021】まず、図4(a)に示した第1次再検討を行
う。即ち、達成不可能となった末端目標「エ」(以下、達
成不可能となった末端目標を評価対象目標と呼ぶ)より
も上位の目標の設定内容には影響を与えない限度におい
て、評価対象目標「エ」自体の設定内容の再検討を行うと
共にこの評価対象目標「エ」と共通の親目標「え」をもつ目
標「ウ」の設定内容の再検討を行う。尚、ここでは、評価
対象目標「エ」と共通の親目標「え」をもつ子目標のなかに
は、複数の親目標をもつ子目標、即ち、目標「え」の他
にも親目標をもつ子目標は存在していないが、そのよう
な子目標が存在している場合には、その子目標の複数の
親目標のうちの目標「え」以外の目標を、その子目標と
の共通の親目標としている子目標の設定内容の再検討も
行う。
【0022】その結果、第1次再検討によって事態の収
拾ができれば、実際のプロジェクトの作業手戻りはここ
で食い止められる。この場合の手戻り対象範囲(以下、
第1次レベルの手戻り対象範囲と呼ぶ)に入る評価対象
目標は末端目標「ウ」だけである。
【0023】但し、末端目標「ウ」の設定内容に全く影響
を与えずに、評価対象目標「エ」の設定変更だけで事態の
収拾ができれば、末端目標「ウ」は手戻り対象範囲には入
らない。例えば、末端目標「ウ」の設定内容が評価対象目
標「エ」の設定内容とは無関係に一義的に定まる場合等
に、そのようなことが起こりうる。
【0024】第1次再検討では事態の収拾ができず、評
価対象目標「エ」の親目標「え」の設定内容の変更が余儀な
くされた場合には、図4(b)に示した第2次再検討を行
う。即ち、評価対象目標「エ」の親目標「え」よりも上位の
目標の設定内容には影響を与えない限度において、評価
対象目標「エ」の親目標「え」の設定内容の再検討を行うと
共に、この目標「え」と共通の親目標「c」をもつ目標「い」
「う」「え」の設定内容の再検討を行う。また、ここで再検
討対象として挙げた目標「い」「う」「え」のなかには、複数
の親目標「c」「b」をもつ目標「い」があるため、その子目
標「い」と共通の親目標「b」をもつ子目標「あ」の設定内容
の再検討も行う。尚、中間目標「う」「え」の設定内容の再
検討とは、実際には、それら中間目標「う」「え」の子目標
である末端目標「ア」「イ」「ウ」「エ」の設定内容を再検討す
ることを意味する。
【0025】その結果、第2次再検討によって事態の収
拾ができれば、実際のプロジェクトの作業手戻りは、こ
こで食い止められる。この場合の手戻り対象範囲(以
下、第2次レベルの手戻り対象範囲と呼ぶ)に入る評価
対象目標は、末端目標「あ」「い」「ア」「イ」「ウ」である。但
し、これら末端目標「あ」「い」「ア」「イ」「ウ」のうち、評価
対象目標「エ」の親目標「え」の設定内容が変更されても設
定変更を要しないものがあれば、その目標は、手戻り対
象範囲に入らない。
【0026】尚、本実施の形態では、第2次再検討にお
いて目標「あ」「い」「う」「え」の再検討を同時進行させてい
るが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、ま
ずは目標「う」「え」の設定内容の再検討を行い、それでも
事態の収拾が不可能であれば更に他の目標の再検討を行
う等、目標「あ」「い」「う」「え」の再検討を段階的に進行さ
せるようにしてもよい。
【0027】第2次再検討でも事態の収拾ができず、さ
らに上位の目標の設定内容の変更が余儀なくされた場合
には、図4(c)に示した第3次再検討を行う。即ち、評
価対象目標「エ」よりも2階層上位の中間目標「c」の設定
内容の再検討を行うと共に、この中間目標「c」と共通の
親目標「A」をもつ目標「a」「b」の設定内容の再検討を行
う。もちろん、第3次再検討も、目標「c」よりも上位の
目標の設定内容には影響を与えない限度において行われ
ることは言うまでもない。尚、ここで、中間目標「b」
「c」の設定内容の再検討とは、実際には、それら中間目
標「b」「c」から派生した系列の末端目標「ア」「イ」「ウ」
「エ」の設定内容を再検討を意味する。
【0028】その結果、第3次再検討により事態の収拾
ができれば、実際のプロジェクトの作業手戻りは、ここ
で食い止められる。この場合の手戻り対象範囲(以下、
第3次レベルの手戻り対象範囲と呼ぶ)に入る評価対象
目標は、末端目標「a」「あ」「い」「ア」「イ」「ウ」である。但
し、目標「c」の設定内容が変更されても設定変更を要し
ないものがあれば、その目標は、手戻り対象範囲に入ら
ない。
【0029】第3次再検討でも事態の収拾ができず、さ
らに上位の目標の設定内容の変更が余儀なくされた場合
には、図4(d)に示した第4次再検討を行う。即ち、評
価対象目標「エ」よりも3階層上位の中間目標「A」の設定
内容の再検討を行うと共に、この中間目標「A」と共通の
親目標(ここでは最上位目標)をもつ目標「B」の設定内容
の再検討を行う。もちろん、第4次再検討も、目標「A」
よりも上位の最上位目標の設定内容には影響を与えない
限度において行われることは言うまでもない。尚、ここ
で、中間目標「A」「B」の設定内容の再検討とは、実際に
は、それら中間目標「A」「B」から派生した系列の末端目
標「a」「d」「e」「あ」「い」「ア」「イ」「ウ」の設定内容を再検
討することを意味する。
【0030】その結果、第4次再検討により事態の収拾
ができれば、実際のプロジェクトの作業手戻りは、ここ
で食い止められる。この場合の手戻り対象範囲(以下、
第4次レベルの手戻り対象範囲と呼ぶ)に入る評価対象
目標は、末端目標「a」「d」「e」「あ」「い」「ア」「イ」「ウ」で
ある。但し、目標「A」の設定内容が変更されても設定変
更を要しないものがあれば、その目標は、手戻り対象範
囲に入らない。
【0031】尚、図2に示した目標ブレークダウン構造
では第4次再検討までが限界であるが、さらに階層数が
多い目標ブレークダウン構造であればさらに高次まで再
検討が進行する。
【0032】(4)手戻り工数、手戻り量 作業手戻りに費やされる若しくは費やされた工数を「手
戻り工数」と呼ぶ。また、作業手戻りに費やされる若し
くは費やされた作業量を「手戻り量」と呼ぶ。この手戻り
量は、例えば、手戻り対象範囲に含まれる目標の数、所
要期間、手戻り工数等によって表される。
【0033】(5)手戻り確率 目標xが達成不可能になり、かつ、目標yが手戻り対象
範囲にはいる確率、即ち、目標xが達成不可能になる事
象Xと、目標yが手戻り対象範囲に入る事象Yとが共に
起こる確率P(X∩B)は、以下に示す数式(1)により与
えられる。
【0034】 P(X∩Y)=P(X)×P(Y/X) ……(1) ここで、P(X)は、過去の自社プロジェクトや他社プロ
ジェクトの目標の設定内容およびその達成率から目標x
が達成不可能になると予測される確率(以下、達成不可
能確率と呼ぶ)であり、P(Y/X)は、目標xが達成不
可能となったという条件下で目標yが手戻りとなる条件
付き確率(以下、条件付き手戻り確率と呼ぶ)である。
【0035】この数式(1)により与えられる確率P(X
∩Y)を手戻り確率と呼ぶ。
【0036】(6)手戻りリスク 作業手戻りが発生する危険性のことを「手戻りリスク」と
呼ぶ。目標xが達成不可能になり、かつ、手戻り対象範
囲が目標yにまで及ぶ場合の手戻りリスクの指標値は、
手戻り量Rの期待値Eとして、以下に示す数式(2)によ
り与えられる。
【0037】 E=P(X∩Y)×R =P(X)×P(Y/X)×R ……(2) つぎに、外部記憶装置2に格納されている条件付き手戻
り確率情報テーブルおよびプロジェクト情報テーブルに
ついて説明する。なお、ここで説明するプロジェクト情
報は、図2に示した目標ブレークダウン構造に基づき作
成したものである。
【0038】条件付き手戻り確率情報テーブルには、各
プロジェクトごとに、それぞれ、そのプロジェクトの条
件付き手戻り確率情報が格納されている。
【0039】そして、各条件付き手戻り確率情報には、
それぞれ、図5に示すように、評価対象目標xとの遠近
関係(遠さ)を表す階層レベル数iごとに、その階層レベ
ル数iの手戻り対象範囲に入る手戻り対象目標yの条件
付き手戻り確率Pi(Y/x)を算出するための条件付き
手戻り確率演算式が格納されている。なお、図5に示し
た条件付き手戻り確率演算式は一例であり、この演算式
に代えて他の演算式を用いていも構わない。
【0040】さて、ここで用いている階層レベル数iと
は、評価対象目標xの系列と手戻り対象目標yの系列と
に共通している上位目標と評価対象目標xと間の階層差
によって表される数値である。例えば、評価対象目標x
と手戻り対象目標yとに共通している上位目標が評価対
象目標xよりも2階層上位にあれば、この手戻り対象目
標yの階層レベル数は2である。
【0041】また、ここで用いた条件付き手戻り確率演
算式は、階層レベル数iが大きくなるほど小さな条件付
き手戻り確率Pi(Y/X)が算出される、階層レベル数
iの関数である。具体的には、次式(3)を用いる。
【0042】 Pi(Y/X)=(1/i)2/{(1/1)2+(1/2)2+…+(1/n)2}…(3) ここで、nは、評価対象目標と最上位目標との階層差で
ある。
【0043】例えば、図2に示した目標ブレークダウン
構造において末端目標aを評価対象目標とすると、評価
対象目標aと最上位目標Rとの階層差が2となるから、
第2次レベルの手戻り対象範囲に入る条件付き手戻り対
象目標「d」「e」の条件付き手戻り確率は、(1/2)2
/{12+(1/2)2}=0.2となる。
【0044】また、プロジェクト情報テーブルには、各
プロジェクトごとに、それぞれ、そのプロジェクトのプ
ロジェクト情報が格納されている。
【0045】各プロジェクト情報には、それぞれ、図3
(a)に示すように、そのプロジェクトに固有に割り当て
られたプロジェクトID30、そのプロジェクトに付け
られているプロジェクト名称31、そのプロジェクトの
目標ブレークダウン構造を表す目標ブレークダウン構造
情報32、そのプロジェクトの目標ブレークダウン構造
に含まれている末端目標の達成不可能確率33、そのプ
ロジェクトの目標ブレークダウン構造に含まれている最
上位目標または中間目標の子目標同士が及ぼし合う影響
の有無を表す影響関係情報34が含まれている。
【0046】そして、目標ブレークダウン構造情報32
には、目標ブレークダウン構造を構成する各目標ごと
に、それぞれ、その目標に固有に割り当てられた目標I
D32a、その目標の種類(最上位目標、中間目標およ
び末端目標のいずれであるかの別)32b、その目標が
属している階層(最上位目標を基準とした階層)を表す階
層数32c、その目標の親目標の目標ID列32d、そ
の目標の子目標の目標ID列32eが含まれている。
【0047】影響関係情報34は、紙面の都合上、その
一例を図3(b)に示しておいた。例えば、図3(b)に示
した目標Aの影響関係情報は、以下のことを示してい
る。子目標「a」の設定変更および達成の可否は、一方の
子目標「b」の設定内容に影響を与えるが、他方の子目標
「c」の設定内容には影響を与えない。子目標「b」の設定
変更および達成の可否は、両方の子目標「a」「c」の設定
内容に影響を与えない。子目標「c」の設定変更および達
成の可否は、両方の子目標「a」「b」の設定内容に影響を
与える。したがって、かりに子目標「a」が評価対象目標
となったとすると、その影響を受ける一方の子目標「b」
だけが手戻りとなる。
【0048】達成不可能確率33とは、前述したよう
に、過去の自社プロジェクトや他社プロジェクトの目標
の設定内容およびその達成率から現末端目標が達成不可
能になると予測される確率のことであるが、その値は、
例えば、以下に示すようにして決定される。過去の末端
目標として設定されていた目標値M0と、現末端目標と
して設定されている目標値Mとの比率M/M0または差
分M−M0に基づいて、過去の末端目標を比較基準とす
る現末端目標の難易度を評価(例えば、3段階評価、5
段階評価等)し、さらに、その評価結果と過去の末端目
標の達成率とに基づいて、現末端目標の達成不可能率を
決定する。尚、このような決定方式を定式化しておけ
ば、プロジェクト管理者等の恣意を排除することができ
る。
【0049】なお、このようなプロジェクト情報は、図
8に示したユーザインタフェースによってユーザが簡単
にプロジェクト情報テーブルに登録することができる。
このユーザインタフェースは、プロジェクトID用入力
フィールドおよびプロジェクト名称用入力フィールド8
0、工程管理システム20で管理されているプロジェク
トの目標ブレークダウン構造が画像表示される表示フィ
ールド81、末端目標のアイコンに対応付けて表示フィ
ールド81内に配置される達成不可能確率用入力フィー
ルド82、中間目標のアイコンに対応付けて表示フィー
ルド81内に配置される影響関係情報用入力フィールド
83を有している。これら各フィールドへの情報入力が
終了した状態でユーザが登録指示命令を入力装置3から
情報処理装置1に入力すると、情報処理装置1は、これ
ら各フィールドから入力情報を取り出し、プロジェクト
情報としてプロジェクト情報テーブルに登録する。
【0050】つぎに、図6により、情報処理装置1が実
行する手戻りリスク評価処理について説明する。なお、
ここでは、図2に示した目標ブレークダウン構造を有す
るプロジェクトA001をユーザが評価対象として選択
した場合を一例に挙げる。
【0051】リスク評価処理の実行命令を入力装置3が
受け付けると、情報処理装置1は、外部記憶装置2から
手戻りリスク評価プログラムを読み込み、これをRAM
33に格納する。そして、以下に示す手戻りリスク評価
処理の実行を開始する。
【0052】まず、情報処理装置1は、プロジェクト選
択用画面を出力装置4に表示する。ユーザが、入力装置
3を用いて、このプロジェクト選択用画面上でプロジェ
クト名称「プロジェクトA001」を選択すると(S6
0)、情報処理装置1は、S60でユーザに選択された
プロジェクトA001のプロジェクトID[A001]を
含むプロジェクト情報(図3参照)を外部記憶装置2から
読み出す(S61)。そして、このプロジェクト情報に含
まれている目標ブレークダウン構造情報が表す目標ブレ
ークダウン構造を画像やマトリクスでユーザに確認させ
る確認用画面を出力装置4に表示する。なお、この確認
用画面は、手戻りリスク評価処理において必須の表示画
面ではない。
【0053】さらに、情報処理装置1は、S61で取り
出したプロジェクト情報に基づいて、以下に示す手戻り
リスク指標値算出処理を実行する(S62)。
【0054】情報処理装置1は、S61で取り出したプ
ロジェクト情報に含まれている目標ブレークダウン構造
情報を参照し、プロジェクトA001の全末端目標「ア」
「イ」「ウ」「エ」「あ」「い」「a」「d」「e」の目標IDをそれぞ
れ取り出す。そして、S61で取り出したプロジェクト
情報に含まれている影響関係情報等を参照し、プロジェ
クトA001の全末端目標「ア」「イ」「ウ」「エ」「あ」「い」
「a」「d」「e」について、それぞれ、それを評価対象目標
とした場合における手戻り対象範囲を第1次レベルから
順番に限界レベルまで抽出する。例えば、末端目標「a」
を評価対象目標とする場合には、情報処理装置1は、ま
ず、評価対象目標「a」の目標ID[a]を検索キーとし
て、この目標ID[a]に対応付けられた親目標ID列
{A}をプロジェクト情報から取り出す。さらに、この親
目標ID列{A}に含まれている目標ID[A]を検索キー
として、この目標ID[A]に対応付けられた子目標ID
列{a,b,c}および影響関係情報をプロジェクト情報か
ら取り出す。そして、このとき取り出した影響関係情報
および子目標ID列{a,b,c}を参照し、評価対象目標
「a」からの影響を受ける目標「b」を抽出し、これを、第
1次レベルの手戻り対象範囲に入る手戻り対象目標とす
る。つぎに、情報処理装置1は、評価対象目標「a」の親
目標「A」の目標ID[A]を検索キーとして、この目標I
D[A]に対応付けられた親目標ID列{R}をプロジェク
ト情報から取り出す。さらに、この親目標ID列{R}に
含まれている目標ID[R]を検索キーとして、この目標
ID[R]に対応付けられた影響関係情報および子目標I
D列{A,B}をプロジェクト情報から取り出す。このと
き取り出した影響関係情報および子目標ID列{A,B}
を参照し、評価対象目標「a」の親目標「A」からの影響を
受ける目標「B」の目標ID[B]を抽出する。そして、こ
のとき抽出した目標「B」から派生している系列を辿り、
その系列の末端目標「d」「e」を、第2次レベルの手戻り
対象範囲に入る手戻り対象目標とする。なお、末端目標
「a」を評価対象目標とする場合には、第2次再検討で最
上位目標「R」の子目標にまで作業手戻りが及んでいるた
め、第2次レベルが手戻り対象範囲の限界レベルとな
る。
【0055】プロジェクトの全ての末端目標について第
1次レベルから限界レベルまでの全レベルの手戻り対象
範囲の抽出処理が終了したら、情報処理装置1は、プロ
ジェクトA001の全末端目標の達成不可能確率および
階層数をプロジェクト情報から取り出すと共に、プロジ
ェクトA001の条件付き手戻り確率情報(図5参照)を
外部記憶装置2から読み出す。そして、プロジェクトA
001の各末端目標について、それぞれ、第1次レベル
から限界レベルまでの手戻りリスクの指標値を算出す
る。なお、ここでは、手戻り対象範囲に属する手戻り対
象目標の個数を手戻り量とおき、評価対象目標xが発生
したときに第m次レベルの手戻り対象範囲にまで作業手
戻りが波及する場合の手戻りリスク(以下、第m次レベ
ルの手戻りリスクと呼ぶ)の指標値Em(X)の算出には、
以下に示す数式(4)を用いることとした。
【0056】 Em(X)=P(X)×Mm×Pm(Y/X) …(4) ここで、P(X)は、評価対象目標xの達成不可能確率で
あり、Mmは、第m次レベルの手戻り対象範囲に含まれ
る手戻り対象目標(第m階層レベルにある手戻り対象目
標)の個数であり、Pm(Y/X)は、第m次レベルの手戻
り対象範囲に含まれる手戻り対象目標yの条件付き達成
確率である。
【0057】また、情報処理装置1は、末端目標の総合
手戻りリスク指標値として、末端目標別に、それぞれ、
第1次レベルから限界レベルまでの手戻りリスクの指標
値を累積する。具体的には、以下に示す数式(5)により
与えられる演算を実行する。
【0058】 ΣEm(X)=P(X)×{M1×P(Y/X)1+M2×P2(Y/X)+… +Mm×Pm(Y/X)} …(5) ここで、P(X)は、評価対象目標xの達成不可能確率で
あり、M1,…Mmは、第1,…,第m次レベルの手戻り対
象範囲に含まれる手戻り対応目標(第1,…,第m階層レ
ベルにある手戻り対象目標)の個数であり、P1(Y/
X),…,Pm(Y/X)は、第1,…,第m次レベルの手戻り
対象範囲に含まれる手戻り対象目標yの条件付き達成確
率である。
【0059】さらに、情報処理装置1は、プロジェクト
の総合手戻りリスク指標値として、全末端目標の総合手
戻りリスク指標値の合計値を算出すると共に、プロジェ
クトの1次レベル手戻りリスク指標値として、全末端目
標の第1次レベルの手戻りリスクの指標値を合計値を算
出する。
【0060】そして、最終的に、情報処理装置1は、図
7に示すように、評価対象としたプロジェクトのプロジ
ェクト名称およびプロジェクトID70と共に、その第
1次レベル手戻りリスク指標値および総合手戻りリスク
指標71を出力装置4から出力する(S63)。併せて、
プロジェクトの末端目標別に、第1次レベルの手戻りリ
スクの指標値が大きい順に、その末端目標の名称72、
その末端目標が評価対象目標となった場合の第1次レベ
ルの手戻りリスク指標値および総合手戻りリスク指標値
73、その末端目標が評価対象目標となった場合におけ
る手戻り量74(ここでは、各レベルの手戻り対象範囲
に属する手戻り対象目標の個数)を出力装置4から出力
する。そして、情報処理装置1は、ユーザからの指示が
あれば、プロジェクトの総合手戻りリスク指標値等を外
部記憶装置2に格納する。
【0061】以上の手戻りリスク評価処理によって出力
装置4から出力される情報を参照することによって、プ
ロジェクト管理者であるユーザは、プロジェクト全体お
よび個々についてのリスクを把握し、プロジェクト全体
のリスクを低減させるのに最も有効な目標再検討指針を
獲得することができるため、より効率的にプロジェクト
を進行させることができる。すなわち、ユーザは、全て
の小目標について漏れなくその不達成のリスクの大きさ
を把握し、それらリスクの大きさに基づき、末端目標の
再検討処理に優先順位を付けることができるため、プロ
ジェクト全体のリスクを効率的かつ確実に低減させるこ
とができる。
【0062】尚、以上説明した手戻りリスク算出処理に
おいては、手戻り対象範囲に含まれている目標数を手戻
り量として用いているが、必ずしも、このようにする必
要はない。例えば、各末端目標について、その達成のた
めのタスクの工数情報(実績工数、見積もり工数)を保存
しておき、この工数情報に基づき算出される手戻り工数
を手戻り量として用いても構わない。
【0063】また、以上説明した手戻りリスク算出処理
においては、第1次レベルの手戻りリスクの指標値が大
きい順に、末端目標の名称等の情報を出力装置4から出
力しているが、例えば、第1次レベルの手戻り量の大き
な順に、末端目標の名称等の情報を出力装置4から出力
するようにしてもよい。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、プロジェクト管理者に
よる手戻り発生リスクの管理が可能となるため、プロジ
ェクトを効率的に進行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るネットワークシステ
ムの概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る目標ブレークダウン
構造を概念的に示した図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るプロジェクト情報の
データ構造を概念的に示した図である。
【図4】各レベルの手戻り対象範囲に含まれる手戻り対
象目標の抽出を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る条件付き手戻り確率
情報のデータ構造を概念的に示した図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る手戻りリスク評価処
理の流れを示したフローチャート図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る手戻りリスク評価処
理の結果表示画面を示した図である。
【図8】プロジェクト情報を入力するためのユーザイン
タフェースを示した図である。
【符号の説明】
1…情報処理装置 2…外部記憶装置 3…入力装置 4…出力装置 20…工程管理システム
フロントページの続き (72)発明者 窪田 敦之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 Fターム(参考) 5B049 BB07 CC21 CC32 EE03 FF01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロジェクト毎に、それぞれ、当該プロジ
    ェクトの完遂までに段階的に達成される小目標の系列を
    表すブレークダウン構造情報を格納するための記憶手段
    と、 前記プロジェクトを特定する入力情報の入力を受け付け
    る入力手段と、 前記入力手段が前記入力情報の入力を受け付けた場合
    に、当該入力情報によって特定されるプロジェクトのブ
    レークダウン構造情報を前記記憶手段から取り出し、当
    該ブレークダウン構造情報が表す系列から、当該系列の
    各末端目標の達成不可能を発生要因とする再検討範囲に
    含まれる小目標をそれぞれ抽出し、当該各再検討範囲に
    含まれている小目標の再検討処理に費やされる手戻り量
    をそれぞれ算出する演算手段と、 前記演算手段が算出した手戻り量を、当該手戻り量の発
    生要因となる末端目標に対応付けて出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする手戻りリスク評価システム。
  2. 【請求項2】プロジェクトごとに、それぞれ、当該プロ
    ジェクトの完遂までに段階的に達成される小目標の系列
    を表すブレークダウン構造情報と、当該ブレークダウン
    構造情報が表す系列の各末端目標が達成不可能となる達
    成不可能情報とが格納された第一記憶手段と、 前記各プロジェクトのブレークダウン構造情報が表す系
    列上における遠近レベルごとに、それぞれ、前記ブレー
    クダウン構造情報が表す系列の末端目標が達成不可能と
    なった条件のもとで、当該末端目標との間に当該遠近レ
    ベルにより表される遠近関係を有する小目標が再検討範
    囲にはいる条件付き確率情報を格納するための第二記憶
    手段と、 前記プロジェクトを特定する入力情報の入力を受け付け
    る入力手段と、 前記入力手段が前記入力情報の入力を受け付けた場合
    に、当該入力情報によって特定されるプロジェクトのブ
    レークダウン構造情報ならびに達成不可能確率情報およ
    び前記条件付き確率情報を前記2つの記憶手段から取り
    出し、当該3種類の情報に基づいて、当該プロジェクト
    についてのリスク指標値を発生要因別に算出する演算手
    段と、 前記演算手段が算出したリスク指標値を、当該リスクの
    発生要因となる末端目標に対応付けて出力する出力手段
    とを備え、 前記演算手段は、 前記ブレークダウン構造情報が表す系列から、当該系列
    の各末端目標が達成不可能となったときの再検討範囲に
    含まれる小目標をそれぞれ抽出し、当該各再検討範囲に
    含まれている小目標の再検討処理に費やされる手戻り量
    をそれぞれ算出し、 前記各末端目標を発生要因とするリスクの指標値を、そ
    れぞれ、当該末端目標の達成不可能確率情報と、当該末
    端目標が達成不可能となったときの再検討範囲に含まれ
    る小目標の手戻り量および条件付き確率情報とに基づき
    算出することを特徴とする手戻りリスク評価システム。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の手戻りリスク評価
    システムであって、 前記出力手段は、 前記演算手段の算出値の大きな順に、当該算出値を出力
    することを特徴とするリスク評価システム。
  4. 【請求項4】プロジェクトのリスクを評価するリスク評
    価処理を情報処理装置に実行させる、手戻りリスク評価
    方法であって、 前記情報処理装置は、 プロジェクト毎に、それぞれ、当該プロジェクトの完遂
    までに段階的に達成される小目標の系列を表すブレーク
    ダウン構造情報を格納するための記憶装置を有し、 当該リスク評価方法は、 前記プロジェクトを特定する入力情報を前記情報処理装
    置に入力するステップと、 前記情報処理装置が、前記入力情報によって特定される
    プロジェクトのブレークダウン構造情報を前記記憶装置
    から読み込んで、当該ブレークダウン構造情報が表す系
    列から、当該系列の各末端目標の達成不可能を発生要因
    とする再検討範囲に含まれる小目標をそれぞれ抽出し、
    当該各再検討範囲に含まれている小目標の再検討処理に
    費やされる手戻り量をそれぞれ算出するステップと、 前記情報処理装置が、前記手戻り量を、当該手戻り量の
    発生要因となる末端目標に対応付けて出力するステップ
    とを有することを特徴とする手戻りリスク評価方法。
  5. 【請求項5】プロジェクトのリスクを評価するリスク評
    価処理を情報処理装置に実行させる、手戻りリスク評価
    方法であって、 前記情報処理装置は、 プロジェクトごとに、それぞれ、当該プロジェクトの完
    遂までに段階的に達成される小目標の系列を表すブレー
    クダウン構造情報と、当該ブレークダウン構造情報が表
    す系列の各末端目標が達成不可能となる達成不可能情報
    とが格納された第一データベースと、 前記各プロジェクトのブレークダウン構造情報が表す系
    列上における遠近レベルごとに、それぞれ、前記ブレー
    クダウン構造情報が表す系列の末端目標が達成不可能と
    なった条件のもとで、当該末端目標との間に当該遠近レ
    ベルにより表される遠近関係を有する小目標が再検討範
    囲にはいる条件付き確率情報を格納するための第二デー
    タベースとを有し、 当該リスク評価方法は、 前記情報処理装置に、前記プロジェクトを特定する入力
    情報を入力する入力ステップと、 前記情報処理装置が、前記入力情報によって特定される
    プロジェクトのブレークダウン構造情報ならびに達成不
    可能確率情報および前記条件付き確率情報を前記2つの
    データベースから取り出し、当該3種類の情報に基づい
    て、当該プロジェクトについてのリスク指標値を発生要
    因別に算出する演算ステップと、 前記情報処理装置が、前記リスク指標値を、当該リスク
    の発生要因となる末端目標に対応付けて出力する出力ス
    テップとを有し、 前記演算ステップにおいて前記情報処理装置は、 前記ブレークダウン構造情報が表す系列から、当該系列
    の各末端目標が達成不可能となったときの再検討範囲に
    含まれる小目標をそれぞれ抽出し、当該各再検討範囲に
    含まれている小目標の再検討処理に費やされる手戻り量
    をそれぞれ算出し、 前記各末端目標を発生要因とするリスクの指標値を、そ
    れぞれ、当該末端目標の達成不可能確率情報と、当該末
    端目標が達成不可能となったときの再検討範囲に含まれ
    る小目標の手戻り量および条件付き確率情報とに基づき
    算出することを特徴とする手戻りリスク評価方法。
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