JP2000197573A - 浴 槽 - Google Patents

浴 槽

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JP2000197573A
JP2000197573A JP11036182A JP3618299A JP2000197573A JP 2000197573 A JP2000197573 A JP 2000197573A JP 11036182 A JP11036182 A JP 11036182A JP 3618299 A JP3618299 A JP 3618299A JP 2000197573 A JP2000197573 A JP 2000197573A
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hot water
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temperature
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Moriharu Okamura
盛治 岡村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の浴槽における底面部近傍の湯温が比較
的低温となることに起因する入浴感の低下を防止して
「直火焚き」の風呂に近い入浴感が得られるとともに、
人体に高温化した底側部材が触れることを防止して入浴
感を高め、さらにボイラー及び循環パイプ内の汚れが浴
槽内に出てくることをなくした浴槽を提供することを目
的とする。 【解決の手段】 浴槽本体1の底面部1a上から側壁部
1cに延長した底側部材2を取付けて二重構造として中
空部3を形成し、該中空部3内に所定の高温度の湯を、
浴槽本体の湯とは別に給湯するとともに、底側部材2の
上面の人体が触れる部位に複数個の熱伝導率が低い接触
材15,15を固着した浴槽を基本構成とする。接触材
15,15は、格子状又は菱形格子状に固着してある。
上記底側部材2の所定の部位に複数個の凹部2aを所定
の間隔を保持して形成して該凹部内に接触材15,15
を固着する。接触材の材料として、人工樹脂製、タイル
製、木製その他の材料を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴槽に関し、特に浴
槽本体の底面及び、一部側壁面を二重構造として、該底
面部および、一部側壁面の内部に予め設定した空間容積
を持つ中空部を形成し、該中空部内に所定の高温度の湯
を浴槽本体の湯とは別に給湯するようにした浴槽におい
て、底側面部の高温部分が直接人体に触れないようにし
て直火焚きの風呂と同様な入り心地を実現するととも
に、循環式ボイラー使用でありながら直火焚き式構造の
浴槽であるため現在使用されている。追い焚き式ボイラ
ーのようにボイラー及び循環パイプ内の汚れが浴槽内に
出てくることをなくした、衛生的で新規な浴槽に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般家庭用の浴槽として、わが国では伝
統的な木製風呂、或いは鉄製の五右衛門風呂の外、近時
はタイル張り浴槽、ステンレス製浴槽、鋳物ホーロー製
浴槽、人工大理石製浴槽、人工樹脂製浴槽、ポリバス等
が1般的に採用されている。
【0003】他方で温泉地とかホテル及び公衆浴場のよ
うな大浴場の場合には、木製の浴槽の外、タイルとか大
理石、岩石、コンクリートを併用して豪華性を持たせた
大型の浴槽が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】家庭用の浴槽の場合に
は、前記したように循環式ボイラーを用いて浴槽内の循
環式の給湯口から給湯する手段、コック付き給湯栓を利
用して浴槽の開口部からの給湯手段が用いられる。給湯
された熱い湯は、入浴時に浴槽内を上昇してしまうた
め、浴槽の上部は適温であるが、浴槽底面部近傍の湯温
が比較的低温となってしまうことが通例である。
【0005】また、近時はガス給湯器とか石油給湯機に
は、入浴中に湯温を高める追い焚きの機能が付与されて
おり、湯温の低下に対処しているのが普通であるが、追
い焚きによって供給された熱い湯も浴槽内の給湯口から
給湯されることに変わりないため、熱い湯は浴槽の上部
に上昇し、浴槽の上部が適温の場合は底部の湯温が十分
でなく、底部の湯温を十分にしようとすると、上部が熱
すぎてしまうこととなる。勿論、浴槽内の湯を攪拌する
ことによってある程度の均質な温度とすることはできる
が、決して底部が上部より熱い湯温とすることはできな
い。
【0006】これに対し昔の直火焚きの風呂は、下から
直接温められるため、浴槽の底部の方の湯温は上部より
も高く、浴槽の底部の方が暖かくて、体の芯から暖まる
ことができ、その入り心地は前記した上部の湯温が底部
よりも高い近時の風呂よりも遥かに心地よく、この直火
焚きの風呂を懐かしく思う人も多い。或いは近時はこの
直火焚きの風呂の入り心地を知らない人の方が多い。
【0007】現在使われている追い焚き付きの給湯機は
浴槽内の汚れた湯を循環管を通しボイラーへ、そしてボ
イラーから給湯管を通し浴槽へ循環するため、ボイラー
及び循環パイプ内に汚れが付着する。そのため付着した
汚れが浴槽内に出てき、不衛生である。
【0008】上記に鑑みて本願出願人は、先に特願平9
−293577号により図6に示す浴槽を提案した。同
図において浴槽本体1の底面部1aの上部分に底面部1
aより所定の高さを有する段部1bを形成し、この段部
1bに底面部1aを被覆する所定の面積を有する浴槽本
体1とは別体の底部材2を付設する。この底部材2は浴
槽としての強度を維持する素材からなり、ビス4等の適
宜の固着手段によって、段部1bに固着されている。
【0009】これにより底部材2と浴槽本体1の底面部
1aとの間に、予め設定した空間容積を持つ中空3が形
成される。即ち、底部材2の下方は二重構造となってい
て、形成された中空部3は浴槽本体1の湯とは別の高温
湯を供給するためのスペースとなる。
【0010】浴槽本体1の底面部1a及び一部側壁面部
1cを二重構造として、予め設定した空間容積を持つ中
空部を形成し、該中空部内に所定の高温度の湯を、浴槽
本体の湯とは別に供給するようにしてもよい。5は底部
材2と底面部1aによって形成される浴槽本体1の排水
口、6,6は浴槽本体1の支持台である。7は給湯用の
ボイラーであり、ボイラー7としては追い焚き付ガス給
湯機とか石油給湯機の何れかを用いる。8はボイラー7
から中空部3へ高温の湯を供給する給湯管、9は中空部
3からボイラー7へ湯を送り込む循環管、10は中空部
3からの空気抜き管、11は中空部3から導入された排
水管である。更にボイラー7から浴槽本体1の上方に向
けて給湯管12を導出し、この給湯管12の中途部にコ
ック13を取り付けてある。
【0011】かかる浴槽によれば、使用時にボイラー7
を稼働してコック13を開くことにより、入浴最適温度
に設定された湯が給湯管12を介して浴槽本体1の上面
の開口部から浴槽本体1内に供給される。更にボイラー
7で得られる高温の湯が給湯管8から中空部3に供給さ
れ、中空部3から循環管9を介してボイラー7へ循環し
て環流する。これに伴って中空部3内にはボイラー7で
得られる高温の湯が連続的に供給され、循環している。
また、中空部3内の空気は空気抜き管10から外部に排
出される。供給する湯の温度は浴槽本体1の湯よりも高
温度とする。
【0012】しかしこのような浴槽構成とした場合底部
材2をホットカーペットのようにポカポカさすくらいで
あれば中空部3の湯温を42〜43度に設定すればよい
が、42〜43度では直焚き風呂のように底面から沸い
てくる感じがしない。底面から沸いてくる感じにするに
は、中空部3の湯温をより高温にする必要がある。その
ため入浴中に底部材2が高温の湯に熱せられて高温化
し、人体に高温化した底部材2が直接触れて入浴感が低
下するという問題が残存している。
【0013】そこで本発明は上記に鑑みてなされたもの
であり、熱い湯が浴槽内を上昇して浴槽の底面近傍の湯
温が比較的低温となることに起因する入浴感の低下を防
止して「直火焚き」の風呂に近い入浴感が得られるとと
もに、人体に高温化した底部材が触れることを防止して
入浴感を高めた浴槽を提供することを目的とするもので
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、浴槽本体の底面及び一部側壁面部上に底側
部材を取り付けて二重構造として、浴槽本体の底側壁面
部と底側部材間に予め設定した空間容積を持つ中空部を
形成し、該中空部内に所定の高温の湯を、浴槽本体の湯
とは別に給湯するとともに、底側部材の上面の人体が触
れる部位に複数個の熱伝導率が低い接触材を固着した浴
槽を基本構成としている。
【0015】上記底側部材の上面に熱伝導率が低い接触
材を、格子状又は菱形格子状に固着してある。又、底側
部材の所定部位に複数個の凹部を所定の間隔を保持して
形成し、この凹部内に熱伝導率が低い接触材を固着す
る。接触材の材質として、人工樹脂製、タイル製、木製
もしくはポリバス、人工大理浴槽の素材と同一の材料を
用いる。
【0016】底側部材を取外し自在とするか、底側部材
を取り外し不能に浴槽本体と一体に構成する。浴槽本体
と底側壁部材との間に予め設定した空間容積を持つ中空
部を形成し、該中空部内に所定の高温度の湯を、浴槽本
体の湯とは別に給湯する。
【0017】熱伝導率の低い接触材は、底部材と底側部
材の両方に固着する。更に浴槽本体を構成する縦壁に沿
った浴槽本体の底面部に、内部に中空部を有するパイプ
を埋設状態に配置し、該パイプ内に所定の高温度の湯
を、浴槽本体の湯とは別に給湯するとともに、パイプ上
面に人体が触れる所定の部位に複数個の凹部を所定の間
隔に保持して形成しこの凹部内に熱伝導率が低い接触材
を固着した浴槽を提供する。
【0018】かかる構成の浴槽によれば、ボイラーを稼
働して浴槽本体に給湯することによって、浴槽本体内に
湯を給湯することができるとともに、浴槽本体の底面部
又は側壁面部に形成された中空部内に高温度の湯を、浴
槽本体の湯とは別に給湯して循環させることにより、浴
槽底面部近傍の湯温を浴槽の上部よりも高温とすること
ができて、底面及び背面からポカポカと温められるわが
国で古来より使用されている「直火焚き」の風呂に近い
状態となって使用者の体の芯から温められるという通常
の「追い焚き」では得られない入浴感が得られる。
【0019】また、入浴中の人体には、熱伝導率の低い
接触材と浴槽本体の壁面部だけが触れていて、高温化し
た底側部材には直接触れることがないため、人体が熱さ
を感じることがなく、入浴感が高められる。中空部の湯
温として従来の追い焚きの温度よりも高温にすると底側
面部そのものが温められるため、入浴時に良好な心地よ
さが得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明にかか
る浴槽の一実施形態を、前記従来の浴槽と同一の構成部
分に同一の符号を付して説明する。図1は本発明を採用
した浴槽の第一の実施形態を示す一部側断面図であっ
て、図中の1は浴槽本体であり、その材質はステンレス
製、鋳物ホーロー製、人工大理石製、木製、人工樹脂
製、ポリバス製、鋼板ホーロー製等の浴槽の素材として
提供されているものから選択したものである。
【0021】1aは浴槽本体1の底面部であり、この底
面部1aの上部分には底面部1aより所定の高さを有す
る段部1bが形成されている。この段部1bに底面部1
aと一部1cを被覆する所定の面積を有する浴槽本体1
とは別体の底側部材2が付設されている。この底側部材
2は浴槽としての強度を維持する上で必要とする所定の
板厚を有するステンレス板成いは鋼板ホーローその他の
浴槽に適した素材からなり、ゴムパッキンを介してビス
4等の固着手段によって段部1bに固着されている。
【0022】上記底側部材2と浴槽本体1の底面部1a
と一部1cとの間には、予め設定した空間容積を持つ中
空部3が形成される。即ち、底側部材2の下方は二重構
造となっていて、形成された中空部3は浴槽本体1の湯
とは別の高温湯を供給するためのスペースとなる。
【0023】更に底側部材2の所定部位には、複数個の
凹部2a,2aは予めプレス手段等により所定の間隔を
保持して形成されていて、この凹部2a,2a内に熱伝
導率が低い接触材15,15が固着されている。熱伝導
率が低い接触材15,15は、表面が平滑化されたブロ
ック状の部材で成り、入浴中の人体が直接触れる部分に
相当する。この接触材15,15の材質としては、人工
樹脂製、タイル製、木製、それ以外にもポリバスとか人
工大理の浴槽の素材と同一の材料を採用する。
【0024】図1の例は中空部3を浴槽本体1の側壁面
部1cまで延長して同様な凹部2aと接触材15,15
を固着した構成例を示している。中空部3を浴槽本体1
の側壁部1cまで延長することにより、人体が底面及び
背面より温められホットカーペットのような心地よさを
感じる。
【0025】5は底側部材2と底面部1a及び段部1b
によって形成される浴槽本体1の排水口であり、1a及
び段部1b内に浴槽本体の排水口ソケット(メス)を埋
設状態にし、排水ソケットと底側部材間にゴムパッキン
を介し排水金具(オス)を底側部材上面より排水ソケッ
トに差し入れねじつける。6,6は浴槽本体1の支持台
である。給湯用のボイラーとしては追い焚き式のガス給
湯機とか石油給湯機の何れを用いる。8はボイラー7か
ら中空部3へ高温の湯を供給する給湯管、9は中空部3
からボイラー7へ湯を送り込む循環管、11は中空部3
から導出された排水管である。10は中空部3の空気抜
き管である。
【0026】更にボイラーから浴槽本体1の上方に向け
て給湯管12が導出されており、この給湯管12の中途
部にコック13が取り付けられている。
【0027】図1の例では底側部材2をビス4等の締付
具により取外し自在としたが、この底側部材2を取外し
不能に浴槽本体と一体に構成したものでもよい。
【0028】かかる本発明の実施形態によれば、使用時
にボイラー7を稼働してコック13を開くことにより、
入浴最適温度に設定された湯が給湯管12を介して浴槽
本体1の上面の開口部から浴槽本体1内に供給される。
更にボイラーで得られる高温の湯が給湯管8から中空部
3に供給され、中空部3から循環管9を介してボイラー
へ循環して還流する。これに伴って中空部3内には必要
に応じてボイラーで得られる高温の湯が連続的に供給さ
れ、循環している。なお、中空部3内への高適温の湯の
供給は連続的に或いはスイッチを設けて任意に行なうよ
うにすればよい。また、供給する湯の温度は浴槽本体1
の湯よりも高温度のものを選択すればよい。
【0029】このような入浴中の人体には、熱伝導率が
低い接触材15,15と浴槽本体の壁面部1cだけが触
れていて、高温化した底側部材2には直接触れることが
ないため、人体が特別な熱さを感じることがなくなり、
入浴感が高められる。また、中空部3の湯温として従来
の追い焚きの温度としては供給できない程度の高温のも
のとすることがよい。
【0030】浴槽本体1の底面部近傍の湯温が高温とな
ることにより、わが国で古来より使用されている「直火
焚き」の風呂に近い状態となって使用者の体の芯から温
められるという入浴感が得られ、底側部材そのものが温
められるため、ホットカーペットのような心地よさが得
られる。このように浴槽の底面近傍の湯温を高めるとい
う機能は、入浴中に湯温を高めるという従来の「追い焚
き」では得られないものである。また、同時に中空部3
を循環する高温の湯は浴槽本体1の湯温を高めることが
できるため、「追い焚き」としての機能もある。
【0031】入浴後の浴槽本体1内の湯は排水口5から
図外の排水溝に排出し、中空部3内の湯は同様に排水管
11から必要に応じて排水溝に排水する。
【0032】図2は図1の平面図であり図中の点線は中
空部3と段部1bの境界線であり、点々部分は底側部材
2の露出部分である。
【0033】図3は本発明の第2の実施形態を示す一部
側断面図であって、この例では浴槽本体の底面部上に底
部材2を取り付けて中空部3を底面部だけに形成してい
る。その他の浴槽構成は図1に示した構成と一致してい
る。この浴槽の目的は、少しでも低価格で提供するため
である。
【0034】図4は本発明の第3の実施形態を示す要部
側断面図であって、この例では底側部材2の所定の部位
に熱伝導率が低い接触材15,15が所定の間隔を保持
して固着されている。その他の浴槽構成は図1に示した
構成と一致している。
【0035】かかる第3の実施形態の動作態様は第1に
実施形態と基本的に一致しており、入浴中の人体には熱
伝導率が低い接触材15,15が直接触れるだけで高温
化した底側部材には直接触れることがないため、人体が
特別な熱さを感じずに入浴感は同様に高められる。
【0036】図5は本発明の第4の実施形態を示す要部
側断面図であり、この例は本発明を温泉地とかホテル等
に設置されている大浴場に適用した場合を示している。
図中の16は大浴場の浴槽を構成するための縦壁、17
はコンクリートで固めた基礎、18は浴槽内の底面部に
敷きつめられた大理石等の石材である。
【0037】そして内部に中空部19a,19aを有す
る角形のパイプ19は縦壁16に沿って浴槽の底面部を
全体的に埋設配置されている。角形パイプ19の上面の
所定の部位に複数個の凹部を所定の間隔に保持して形成
しこの凹部内に熱伝導率が低い接触材15,15が固着
されている。
【0038】かかる第4の実施形態によれば、角形のパ
イプ19をコンクリート基礎17に固定し、そして角形
パイプ19の内部に形成された中空部19a,19a内
中空部に前記各例で説明したボイラーで得られる高温の
湯が供給され、角形パイプ19の他端部に設けた循環管
(図示省略)を介してボイラーへ還流する。これにより
角形のパイプ19内にはボイラーで得られる高温の湯が
循環しているので、縦壁16の近傍に寄りかかっている
入浴者Mに対して角形パイプ19の持つ熱が伝達されて
前記した「直火焚き」に近い入浴感が得られる。
【0039】入浴中の人体には熱伝導率が低い接触材1
5,15が直接触れるだけで高温化したパイプ19には
直接触れることがないため、人体が特別な熱さを感じる
ことがなくなり、入浴感が高められる。
【0040】
【発明の効果】かかる構成の浴槽によれば、浴槽本体に
はボイラーを稼働して浴槽本体の開口部から給湯するこ
とによって、浴槽本体内に湯を供給することができると
ともに、浴槽本体の底面部及び一部側壁面部を二重構造
として形成された中空部内に所定の高温の湯を、浴槽本
体の湯とは別に給湯して循環させることにより、浴槽底
面部近傍の湯温を浴槽の上部よりも高温とすることがで
きて、底面及び背面よりポカポカと温められるわが国で
古来より使用されている「直火焚き」の風呂に近い状態
となって使用者の体の芯から温められるという通常の
「追い焚き」では得られない入浴感が得られる。また、
この中空部に給湯される湯によって、浴槽本体内の湯そ
のものも加温されて追い焚きの機能をも発揮することが
できる。
【0041】さらに、循環式ボイラー使用でありながら
直火焚き式構造の浴槽であるため、中空部3の湯と浴槽
本体の湯が、底側部材によって完全に分離されているの
で、浴槽本体内の汚れた湯をボイラー及び循環パイプ内
に持入ることをなくし、浴槽内に汚れが出てくることを
なくした衛生的で気持ちのよい浴槽である。
【0042】さらに底側部材2に接触材15を菱形格子
状に固着することにより、浴槽本体の湯及び湯垢が排水
口にスムーズに流れ、また浴槽内の滑り止め効果があ
る。
【0043】本発明によれば、高血圧の人もしくは心臓
病の人がぬるめの湯とか半身浴をしても、浴槽底面部近
傍の湯温が浴槽の上部よりも高温であるため、入浴感を
高める。しかも従来のボイラーによるガス給湯機とか石
油給湯機に付加されている追い焚きの機能では得られな
い使用感が得られ、家庭用の浴槽に溜まらず、温泉地と
かホテルの大浴場にも適用可能であって、これら大浴場
の入浴感を高めるという大きな効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる浴槽の第1の実施形態を示す一
部側断面図。
【図2】第1の実施形態における底側部材上の接触材の
配列例を示す平面図。
【図3】第2の実施形態を示す浴槽の一部側断面図。
【図4】本発明の第3の実施形態を示す要部側断面図。
【図5】本発明の第4の実施形態を示す要部側断面図。
【図6】先願の浴槽例を示す側断面図。
【符号の説明】
1…浴槽本体 1a…底面部 1b…段部 1c…側壁面部 2…底側部材,底部材 2a…凹部 3…中空部 4…ビス 5…排水口 5a…排水金具 5b…排水ソケット 6…支持台 8,12…給湯管 9…循環管 10…空気抜き管 11…排水管 13…コック 15…(熱伝導率が低い)接触材 16…縦壁 18…石材 19…角形パイプ 19a…中空部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽本体の底面部及び一部側壁部上に底
    面部から一部側壁部に延長した底側部材を取り付けて二
    重構造として、底面部および一部側壁部と底側部材の間
    に予め設定した空間容積を持つ中空部を形成し、該中空
    部内に所定の高温度の湯を、浴槽本体の湯とは別に給湯
    するとともに、底側部材の上面の人体が触れる部位に、
    複数個の熱伝導率が低い接触材を固着したことを特徴と
    する浴槽。
  2. 【請求項2】 浴槽本体の底面部及び一部側壁部上に底
    面部から一部側壁部に延長した底側部材を取り付けて二
    重構造として、底面部および一部側壁部と底側部材の間
    に予め設定した空間容積を持つ中空部を形成し、該中空
    部内に所定の高温度の湯を、浴槽本体の湯とは別に給湯
    することを特徴とする浴槽。
  3. 【請求項3】 浴槽本体の底面部上に底部材を取り付け
    て二重構造として、底面部と底部材間に予め設定した空
    間容積を持つ中空部を形成し、該中空部内に所定の高温
    度の湯を、浴槽本体の湯とは別に給湯するとともに、底
    部材の上面の人体が触れる部位に、複数個の熱伝導率が
    低い接触材を固着したことを特徴とする浴槽。
  4. 【請求項4】 底部材及び底側部材の上面に熱伝導率が
    低い接触材を格子状もしくは菱形格子状に固着したこと
    を特徴とする請求項1又は3に記載の浴槽。
  5. 【請求項5】 底部材及び底側部材の所定部位に複数個
    の凹部を所定の間隔を保持して形成し、この凹部内に熱
    伝導率が低い接触材を固着したことを特徴とする請求項
    1又は3に記載の浴槽。
  6. 【請求項6】 底部材及び底側部材の材質として、ステ
    ンレス,鋼板ホーロー,アルミ板,鋳物ホーローを用い
    たことを特徴とする1,2,3,4又は5に記裁の浴
    槽。
  7. 【請求項7】 接触材の材質として、人工樹脂製,タイ
    ル製,木製もしくはポリバス、人工大理浴槽本体の素材
    と同一の材料を用いたことを特徴とする請求項1,3,
    4,5又は11に記載の浴槽。
  8. 【請求項8】 底部材及び底側部材を取り外し自在とし
    たことを特徴とする請求項1,2,3,4又は5に記載
    の浴槽。
  9. 【請求項9】 底部材及び底側部材を取り外し不能に浴
    槽本体と一体に構成したことを特徴とする請求項1,
    2,3,4又は5に記載の浴槽。
  10. 【請求項10】 浴槽本体の底面部及び中空部を形成す
    る段部内に、浴槽本体の排水口ソケットを埋設状態にし
    た請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9に記載
    の浴槽。
  11. 【請求項11】 浴槽本体を構成する縦壁に沿った浴槽
    本体の底面部に、内部に中空部を有するパイプを埋設状
    態に配置し、該パイプ内に所定の高温の湯を、浴槽本体
    の湯とは別に給湯するとともに、パイプ上面の人体が触
    れる所定の部位に複数個の凹部を所定の間隔を保持して
    形成しこの凹部内に熱伝導率が低い接触材を固着したこ
    とを特徴とする浴槽。
  12. 【請求項12】 パイプを浴槽本体の底面部を全体に埋
    設配置したことを特徴とする請求項11に記載の浴槽。
  13. 【請求項13】 浴槽本体として、ステンレス製、鋳物
    ホーロー製、人工大理石製、大理石、タイル製、岩石、
    木製、人工樹脂製、ポリバス製、鋼板ホーロー製から選
    択された浴槽を使用することを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5,6,7,8,9,10,11又は12
    に記載の浴槽。
  14. 【請求項14】 中空部内に浴槽本体の湯とは別に給湯
    する所定の高温度の湯を、追い焚き機能を有するボイラ
    ーによって循環させて給湯する請求項1,2,3,4,
    5,6,7,8,9,10,11,12又は13に記載
    の浴槽。
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