JP2000196249A - 電子機器用筐体 - Google Patents

電子機器用筐体

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JP2000196249A
JP2000196249A JP11273480A JP27348099A JP2000196249A JP 2000196249 A JP2000196249 A JP 2000196249A JP 11273480 A JP11273480 A JP 11273480A JP 27348099 A JP27348099 A JP 27348099A JP 2000196249 A JP2000196249 A JP 2000196249A
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electronic device
plate member
housing
heat
plate
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JP11273480A
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Inventor
Naoki Kimura
直樹 木村
Jun Niekawa
潤 贄川
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発熱部品からの熱を効率よく放熱でき、板部材
間の接着剤内における気泡の発生を防止でき、製造時間
を短縮でき、熱伝導を適切に制御することができる電子
機器用筐体を提供する。 【解決手段】少なくとも2以上の板部材1、2を接合し
て構成され、発熱部分3側にある板部材1が、他の板部
材2よりも厚く形成されている。板部材1、2間は接着
剤4により接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノート型パーソナ
ルコンピュータ、携帯用情報機器、携帯用音響機器、車
載用電装部品等の各種の電子機器に用いられる電子機器
用筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子機器用筐体は、電子回路等
を保護するために用いられるが、部品取付部分の精度、
強度、放熱性等の要求が年々高まっている。また、製造
コストや開発コストのダウンも求められている。
【0003】従来の電子機器用筐体は、主にプラスチッ
クで作られていた。しかし、プラスチック製の筐体は、
剛性を高めるために肉厚が厚くなりやすく、放熱性が悪
く、また、電磁シールドの効果も少ない。
【0004】そこで、近年、マグネシウム製又はマグネ
シウム合金製の電子機器用筐体が用いられるようになっ
た。マグネシウムは、プラスチックに比べ、剛性が高い
ため薄肉化が可能であり、放熱性が良好であり、また、
電磁シールドの効果もある。マグネシウム又はマグネシ
ウム合金の成形体からなる電子機器用筐体は、例えば特
開平10ー151410号公報に開示されている。
【0005】また、強度が高く軽量であるアルミニウム
パネルを用いた電子機器用筐体が、例えば特開平10ー
147857号公報に開示されている。なお、本発明と
は産業上の利用分野が異なるが、樹脂等を金属板の間に
挟んた積層構造が制振鋼板で多く用いられている。従来
の制振鋼板の積層構造としては、例えば発泡材を鋼板の
間に挟んだもの(特開平3ー244514号公報)、合
成樹脂層を鋼板とアルミニウム板との間に挟んだもの
(特開昭59ー24660号公報)、マグネシウム層を
鋼板の間に挟んだもの(特開平2ー111524号公
報)がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】マグネシウム、マグネ
シウム合金、アルミニウム等の金属で作られた電子機器
用筐体は放熱性に優れているので、発熱素子等の発熱部
品からの熱を放熱することができる。
【0007】しかし、例えば図27(A)に示すよう
に、2枚の金属板50、51を接着剤52によって貼り
合わせた場合、発熱部品53に接触している金属板50
が薄いと、発熱部品53からの熱が広がる領域Rが狭い
ため、発熱部品53からの熱を効率よく放熱できないと
いう課題がある。
【0008】また、図27(B)に示すように、2枚の
金属板60、61を接着剤62によって貼り合わせた場
合、金属板60、61の接合面積が広いと、接合面に接
着剤62が均等に塗布されない等のために、接着剤62
内に気泡63が発生することがある。このように接着剤
62内に気泡63が発生すると、金属板60から金属板
61への熱の伝達が悪くなったり、接着剤62の接着力
が弱くなったり、気泡63の熱膨張により金属板60、
61間が剥がれてしまう等の課題がある。
【0009】さらに、筐体のすべての部分を板部材の貼
り合わせにより製造しようとすると、周辺の枠のように
厚みが要求される部分の製造に時間がかかるという課題
がある。
【0010】また、従来の制振鋼板の積層構造では、熱
伝導を適切に制御することができないので、所望の箇所
に熱を伝導したり、所望の箇所には熱を伝導しないよう
にすることができなかった。
【0011】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、発熱部品からの熱を効率よく放熱で
き、板部材間の接着剤内における気泡の発生を防止で
き、製造時間を短縮でき、熱伝導を適切に制御すること
ができる電子機器用筐体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の電子機器
用筐体は、少なくとも2以上の板部材を接合して構成さ
れ、各板部材の厚さが異なることを特徴とするものであ
る。
【0013】本発明の第2の電子機器用筐体は、少なく
とも2以上の板部材を接合して構成され、発熱部品側に
ある板部材が、他の板部材よりも厚く形成されているこ
とを特徴とするものである。
【0014】上記板部材間は例えば接着剤により接合さ
れている。
【0015】本発明の第3の電子機器用筐体は、少なく
とも2以上の板部材を接合して構成され、板部材の接合
面に溝部又は孔部が形成されていることを特徴とするも
のである。
【0016】本発明の第4の電子機器用筐体は、少なく
とも2以上の板部材を接合して構成され、板部材の接合
面に熱伝導調整部が設けられていることを特徴とするも
のである。
【0017】上記熱伝導調整部は板部材の一部を塑性変
形させる部分、スポット溶接部、熱伝導シート、接着
剤、断熱部のうち、少なくとも1つ以上を場所に応じて
使い分けて配置されている。
【0018】本発明の第5の電子機器用筐体は、少なく
とも2以上の板部材を接合して構成され、板部材に軽量
化用開口部が形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0019】本発明の第6の電子機器用筐体は、少なく
とも2以上の板部材を接合して構成され、板部材にヒー
トパイプが取り付けられていることを特徴とするもので
ある。上記ヒートパイプは、板部材の切り起し部に支持
されているのが好ましい。
【0020】本発明の第7の電子機器用筐体は、少なく
とも2以上の板部材を接合して構成され、板部材に電子
部品が取り付けられていることを特徴とするものであ
る。上記電子部品は、板部材の切り起し部に取り付けら
れているのが好ましい。
【0021】本発明の第8の電子機器用筐体は、少なく
とも2以上の板部材を接合して構成され、板部材に取り
付けられる発熱部品と板部材との接触部分に熱伝導部材
が設けられていることを特徴とするものである。
【0022】本発明の第9の電子機器用筐体は、少なく
とも2以上の板部材を接合して構成され、板部材に熱遮
断用開口部が形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0023】本発明の第10の電子機器用筐体は、一体
に形成された板部材で構成され、板部材に熱遮断用開口
部が形成されていることを特徴とするものである。
【0024】本発明の第11の電子機器用筐体は、一体
に形成された板部材の側面部同士を樹脂で接着している
ことを特徴とするものである。
【0025】本発明の第12の電子機器用筐体は、少な
くとも2以上の板部材を接合して構成され、板部材に形
成された開口部の内部に温度変形部材が取り付けられて
いることを特徴とするものである。
【0026】本発明の第13の電子機器用筐体は、少な
くとも2以上の板部材を接合して構成され、板部材の接
合面の全部又は一部が1ミクロンを超える凹凸面に形成
されていることを特徴とするものである。
【0027】本発明の第14の電子機器用筐体は、少な
くとも2以上の板部材を接合して構成され、板部材に複
数の部品を組にして一体に形成された組部品が取り付け
られていることを特徴とするものである。
【0028】上記板部材は、少なくとも一部が金属で作
られていてもよく、有機系材料の部分で接合されていて
もよい。
【0029】上記板部材の金属部分にリブ、ボス等の突
起部分が設けられていてもよい。
【0030】上記板部材は、例えば、アルミニウム、ア
ルミニウム合金、銅、銅合金、マグネシウム、マグネシ
ウム合金、MMCから作られている。
【0031】本発明の第15の電子機器用筐体は、厚さ
1.2mm以下の金属製の板部材と、その面上に取り付
けられる枠部材とを有することを特徴とするものであ
る。
【0032】上記枠部材は金属で作られているのが好ま
しい。
【0033】本発明の第16の電子機器用筐体は、少な
くとも2以上の板部材の一方の面を接合した後、前記板
部材を塑性変形して接合していることを特徴とするもの
である。
【0034】本発明の第17の電子機器用筐体は、予め
プレコートされた板部材を用いていることを特徴とする
ものである。
【0035】本発明の第18の電子機器用筐体は、少な
くとも2以上の板部材を低融点金属の半田によって接合
していることを特徴とするものである。
【0036】本発明の第19の電子機器用筐体は、少な
くとも2以上の板部材を接合して構成され、一方の板部
材の一部を切り起して、リブを形成していることを特徴
とするものである。
【0037】本発明の第20の電子機器用筐体は、少な
くとも2以上の板部材を接合して構成され、前記各板部
材は、熱伝導率が異なる材質で作られていることを特徴
とするものである。
【0038】本発明の第21の電子機器用筐体は、アル
マイト処理された板部材を用いていることを特徴とする
ものである。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(A)は本発明の第1の
実施の形態に係る電子機器用筐体を示す断面図、(B)
はその平面図である。
【0040】図1(A)に示すように、本発明の第1の
実施の形態に係る電子機器用筐体は、2枚の板部材1、
2を接合して構成され、発熱部品3側にある板部材1
が、他方の板部材2よりも厚く形成されている。各板部
材1、2の厚さは、発熱部品3の温度等の使用環境に応
じて適宜設定される。板部材1、2は、放熱性のある金
属で作られ、例えば、アルミニウム、アルミニウム合
金、銅、銅合金、マグネシウム、マグネシウム合金、M
MC(metal matrix composite/金属基複合材料)等の
物質で作られている。MMCはアルミニウム等の金属中
にカーボンファイバーやアルミナ粒子等を複合させたも
のである。板部材1、2間は接着剤4により接合されて
いる。
【0041】本発明の電子機器用筐体によれば、発熱部
品3側にある板部材1が、他の板部材2よりも厚く形成
されているので、発熱部品3からの熱が広がる領域Rが
広くなり、発熱部品3からの熱を効率よく放熱すること
ができる。
【0042】なお、複数の板部材を接合することによ
り、各々の板部材をプレス成形することができるので、
複雑な構造の筐体を低コストで精度よく製造することが
できる。その際、厚く形成された板部材を部品の取付や
補強のために用い、薄く形成された板部材を表面の化粧
板として用いることができる。
【0043】図2は、本発明者が行った実験を説明する
ための断面図である。この実験では、厚さが異なる2枚
のアルミニウム板を貼り合わせて、発熱部品の温度を測
定した。図2(A)は、発熱部品20側にある厚さ0.
6mmのアルミニウム板21と厚さ0.2mmの他方の
アルミニウム板22とを0.1mmの接着剤23で貼り
合わせた場合を示し、図2(B)は、発熱部品20側に
ある厚さ0.4mmのアルミニウム板24と厚さ0.4
mmの他方のアルミニウム板24とを0.1mmの接着
剤23で貼り合わせた場合を示し、図2(C)は、発熱
部品20側にある厚さ0.2mmのアルミニウム板22
と厚さ0.6mmのアルミニウム板21とを0.1mm
の接着剤23で貼り合わせた場合を示す。
【0044】なお、発熱部品20は10mm角の大き
さ、各アルミニウム板21、22、24は縦230m
m、横300mmの大きさ、発熱部品20の発熱量は1
W、下面は自然空冷されており、周囲温度は20℃、ア
ルミニウムの熱伝導率は236W/mK、接着剤の熱伝
導率は、0.2W/mKであった。
【0045】実験の結果、図2(A)の場合における発
熱部品20の温度は25.42℃、図2(B)の場合に
おける発熱部品20の温度は25.80℃、図2(C)
の場合における発熱部品20の温度は26.63℃であ
った。この実験結果から、発熱部品側にある板部材が、
他の板部材よりも厚く形成されている方が、発熱部品か
らの熱を効率よく放熱することができることがわかる。
【0046】図3は、本発明の第2の実施の形態に係る
電子機器用筐体を示す断面図である。この電子機器用筐
体では、図3(A)に示すように、板部材30の接合面
30aに空気抜き用又は接着剤抜き用の溝部32が複数
形成されている。また、図3(B)に示すように、板部
材30の接合面30aに空気抜き用又は接着剤抜き用の
孔部33が垂直方向に複数形成されている。
【0047】この電子機器用筐体によれば、接合面30
aに空気抜き用又は接着剤抜き用の溝部32又は孔部3
3が形成されているので、接着剤34内に気泡が発生す
ることを防止できる。孔部33は平行に設ける場合の
他、45°、60°、90°などのように、角度を変え
て設ける場合もある。その結果、板部材30、31間の
熱伝達及び接着剤34の接着力は良好な状態を維持する
ことができ、筐体の温度が上昇しても、それによって板
部材30、31間が剥がれてしまうことを防止できる。
また、溝部32と孔部33とを併用することにより、一
層効果的になる。
【0048】図4は、本発明の第3の実施の形態に係る
電子機器用筐体を示す斜視図である。この電子機器用筐
体は、厚さ1.2mm以下の板部材40と、その板部材
40の面上に取り付けられ、一体で製造される枠部材4
1とを有する。枠部材41は、板部材40よりも厚く形
成されている。板部材40及び枠部材41はともにアル
ミニウム等の金属で作られるが、板部材40は圧延品を
貼り合わせて製造されるのに対し、枠部材41は、ダイ
キャストにより周辺部41a、ヒンジ用のボス41b、
複雑な形状の開口部41c等が一体成形して製造され
る。
【0049】従って、この電子機器用筐体によれば、厚
く形成できる周辺の枠部材41を一体成形して製造する
ので、筐体のすべての部分を板部材の貼り合わせにより
製造する場合に比べ、製造時間を大幅に短縮することが
できる。また、形状によっては枠部材は2つ以上の部材
により構成されることもある。
【0050】図5は、本発明の第4の実施の形態に係る
電子機器用筐体を示す説明図である。この電子機器用筐
体は、図5に示すように、アルミニウム等の金属で作ら
れた板部材70、71を接合して構成され、板部材7
0、71の接合面に熱伝導調整部が設けられている。熱
伝導調整部は、スポット溶接部72、熱伝導シート7
3、接着剤74、板部材70、71の一部を凸状に塑性
変形させる部分75、断熱シート等の断熱部76のう
ち、少なくとも1つ以上を場所に応じて使い分けて配置
されている。
【0051】スポット溶接部72は、重ね合わせた板部
材70、71をアルミニウム板77を挟んでスポット溶
接で接合された部分である。なお、板部材70、71を
凹状に塑性変形して直接スポット溶接で接合してもよ
い。
【0052】熱の伝わりやすさは、通常、スポット溶接
部72、熱伝導シート73、接着剤74、断熱部76、
板部材の一部を凸状に塑性変形させる部分75の順であ
るので、これらを適宜使い分けて配置することにより、
熱伝導の流れを調整し、意図した方向に熱を伝導するこ
とができる。
【0053】図6は、本発明の第5の実施の形態に係る
電子機器用筐体を示す説明図である。この電子機器用筐
体は、図6に示すように、アルミニウム等の金属で作ら
れた板部材80、81を接着剤82で接合して構成さ
れ、板部材80に軽量化用開口部83が形成されてい
る。開口部83の形状については、丸形、方形等どのよ
うな形状でもよく、開口部83の大きさについては、必
要に応じて適宜形成される。また、開口部83は、意匠
上の見地から、内側の板部材80に形成するのが好まし
いが、外側の板部材81に形成してもよい。また、板部
材80、81の両方に開口部83を形成してもよい。
【0054】図7は、本発明の第6の実施の形態に係る
電子機器用筐体を示す説明図である。この電子機器用筐
体は、図7(A)(B)に示すように、アルミニウム等
の金属で作られた板部材90、91を接着剤92で接合
して構成され、内側の板部材90を切り起して形成され
た切り起し部93を設け、その切り起し部93の先端の
湾曲部にヒートパイプ94を取り付けて支持している。
この電子機器用筐体によれば、板部材90の熱は、切り
起し部93を介してヒートパイプ94によって放熱され
る。図7(C)に示すように、ヒートパイプ94を複数
(図面では3箇所の)の切り起し部93によって支持す
れば、ヒートパイプ94を安定して配置することができ
る。また、図7(D)に示すように、複数(図面では2
箇所)の切り起し部93ごとに複数(図面では2個)の
ヒートパイプ94を取り付けてもよい。
【0055】さらに、熱源(CPU等)の取付位置に応
じて1又は2以上の切り起し部93を適宜選択して使用
できるため、設計の自由度を高めることができる。
【0056】図8は、本発明の第7の実施の形態に係る
電子機器用筐体を示す説明図である。この電子機器用筐
体は、図8(A)に示すように、アルミニウム等の金属
で作られた板部材100、101を接着剤102で接合
して構成され、内側の板部材100に冷却ファン103
が取り付けられている。この電子機器用筐体によれば、
板部材100の熱は、冷却ファン103によって冷却さ
れる。
【0057】冷却ファン103は、内側の板部材100
の切り起し部100aに取り付けられる、従って、図8
(B)に示すように、内側の板部材100を同じ金型で
成形しても、冷却ファン103の取付位置を自由に変え
ることが可能である。
【0058】なお、冷却ファンの代りに、ハードディス
ク、バッテリ、基板、コネクタ等の電子部品を取り付け
てもよい。
【0059】図9は、本発明の第8の実施の形態に係る
電子機器用筐体を示す説明図である。この電子機器用筐
体は、図9(A)に示すように、アルミニウム等の金属
で作られた板部材110、111を接着剤112で接合
して構成され、内側の板部材110に取り付けられた発
熱部品113と内側の板部材110との接触部分にシー
ト状の熱伝導部材114が設けられている。この電子機
器用筐体によれば、発熱部品113から発生した熱は、
熱伝導部材114を介して効率よく板部材110に伝導
されて放熱される。
【0060】なお、図9(B)〜(D)に示すように、
発熱部品113と、その発熱部品113を取り付ける切
り起し部115との接触部分にシート状の熱伝導部材1
14を設けてもよい。
【0061】図10は、本発明の第9の実施の形態に係
る電子機器用筐体を示す説明図である。この電子機器用
筐体は、図10(A)に示すように、アルミニウム等の
金属で作られた板部材120、121を接着剤122で
接合して構成され、内側の板部材120に搭載された発
熱部品123と他の電子部品124の間に熱遮断用開口
部125が形成されている。この電子機器用筐体によれ
ば、発熱部品123から発生した熱の伝導を開口部12
5及び接着剤122により阻止できるので、熱の影響に
より周囲の電子部品124の動作効率が低下したり、製
品寿命が短縮するのを防止できる。
【0062】開口部125の形状については、丸形の開
口部125を複数形成したもの(図10(B)参照)、
方形の開口部125を複数形成したもの(図10(C)
参照)、大きな方形の開口部125を1つ形成したもの
(図10(D)参照)等がある。また、開口部125の
内側に板部材120の一部を残してもよい(図10
(E)参照)。
【0063】図11は、本発明の第10の実施の形態に
係る電子機器用筐体を示す説明図である。この電子機器
用筐体は、図11(A)に示すように、アルミニウム等
の金属で作られ、一体に形成された板部材130で構成
され、板部材130に熱遮断用開口部131が形成され
ている。また、図11(B)に示すように、2つの板部
材132、133の側面部間を樹脂134で接着しても
よい。さらに、図11(C)に示すように、開口部13
5の中に樹脂136を埋め込んでよい。
【0064】この電子機器用筐体によれば、発熱部品1
37から発生した熱の伝導を開口部131や樹脂13
4、136により阻止できるので、熱の影響により周囲
の電子部品138の動作効率が低下したり、製品寿命が
短縮するのを防止できるなお、特開平10ー41440
号公報には熱遮断溝を形成したモジュール部品が開示さ
れており、実開平6ー38251号公報には熱絶縁穴を
形成したヒートシンクを備えた放熱装置が開示されてい
るが、いずれも本発明のように筐体を対象としているも
のではない。
【0065】図12は、本発明の第11の実施の形態に
係る電子機器用筐体を示す説明図である。この電子機器
用筐体は、図12(A)に示すように、アルミニウム等
の金属で作られた板部材140、141を接着剤142
で接合して構成され、内側の板部材140に搭載された
発熱部品143と他の電子部品144の間に開口部14
5が形成され、その開口部145の一方側の内側部に湾
曲状の温度変形部材146が取り付けられている。温度
変形部材146は、例えば、バイメタル、Ti−Ni合
金等の形状記憶合金等が用いられる。
【0066】発熱部品143から熱が発生していない場
合には、図12(B)に示すように、温度変形部材14
6の先端部は開口部145の他方側の内側部に接触して
いない。発熱部品143から熱が発生している場合に
は、図12(C)に示すように、温度変形部材146が
伸長して変形し、その先端部は開口部145の他方側の
内側部に接触する。これによって、発熱部品143から
発生した熱は、温度変形部材146を介して他の電子部
品144を避ける方向に伝導させることができる。な
お、熱伝導性の観点から温度変形部材146としてヒー
トパイプを用いてもよい。
【0067】図13は、本発明の第12の実施の形態に
係る電子機器用筐体を示す説明図である。この電子機器
用筐体は、アルミニウム等の金属で作られた板部材15
0、151を接着剤152で接合して構成され、板部材
150、151の接合面の全部又は一部が1ミクロンを
超える凹凸状の粗い面に形成されている。この電子機器
用筐体によれば、板部材150、151の接合面の全部
又は一部が凹凸状の粗い面に形成されているので、接着
強度が向上し、製品の信頼性を高めることができる。本
発明の行った実験によれば、表面粗度が1μm、3μ
m、5μmの板部材の場合、接着強度はそれぞれ2.4
Kg/mm2、2.8Kg/mm2、3.0Kg/mm2
であり、粗い面ほど接着強度が高いことがわかる。
【0068】図14は、本発明の電子機器用筐体に取り
付けられる部品を示す斜視図である。図14(A)に示
すように、ボス等の部品160を別々にして取り付ける
と、部品160間の寸法精度を出すのは困難である。そ
こで、図14(B)に示すように、2つの部品160の
間に中間部分161を介在させて一体に成形した組部品
162を取り付けることにより、部品160間の寸法精
度が向上し、強度も向上するので、製品の信頼性を高め
ることができる。なお、3以上の部品を一体成形した組
部品を本発明の電子機器用筐体に取り付けてもよい。
【0069】図15は、本発明の電子機器用筐体に取り
付けられる立体部分の構造を示す側断面図である。例え
ば、平板をプレスして断面略L字状に折り曲げて片持ち
状態の立体部分170を形成してもよい(図15(A)
参照)。この場合、折り曲げ部分に部品取付孔171を
形成してもよい。また、平板をプレスして断面略コ字状
に折り曲げて両持ち状態の立体部分172を形成しても
よい(図15(B)参照)。この場合、凸部分に部品取
付孔173を形成してもよい。
【0070】上記の立体部分172を本発明の電子機器
用筐体の板部材174に取り付ける方法としては、リベ
ット175で締結する場合(図15(C)参照)、スポ
ット溶接176する場合(図15(D)参照)、接着剤
177により接着する場合(図15(E)参照)があ
る。
【0071】図16は、本発明の電子機器用筐体に取り
付けられる立体部分の他の構造を示す側面図である。図
16(A)に示すように、平板180を取り付けた場
合、矢印方向の力に対して倒れ易い。そこで、図16
(B)に示すように、上面に切欠部181aを形成した
第1の平板181と下面に切欠部182aを形成した第
2の平板182とを用意し、図16(C)に示すよう
に、第2の平板182の切欠部182aを第1の平板1
81の切欠部181aに挿入して十字状に組み立て、さ
らに、各平板181、182の下部を折り曲げて、その
折り曲げ部分を本発明の電子機器用筐体にリベット留め
やスポット溶接等で取り付ける。この立体部分に対し矢
印方向に力を加えても、倒れにくくなる。
【0072】図17(A)(B)は、本発明者の行った
実験で用いたパーソナルコンピュータ等の電子機器用筐
体の内部を概略的に示す平面図である。
【0073】図17(A)に示す電子機器用筐体の内部
には、CPU190、バッテリ191、ハードディスク
192、コンバータ193等が配置されている。一方、
図17(B)に示す電子機器用筐体では、CPU190
及びバッテリ191には放熱用のヒートパイプ194が
取り付けられている。ヒートパイプ194は、例えば、
図7に示すように、内側の板部材の切り起し部195に
より支持されている。また、ハードディスク192の周
囲には、熱遮断用開口部196が形成されている。な
お、コンバータ193は、内側の板部材の切り起し部1
97により取り付けられる。
【0074】本発明者の行った実験によれば、図17
(A)に示す電子機器用筐体をマグネシウム板の筐体で
作った場合、CPU190、ハードディスク192の温
度は、それぞれ78℃、62℃まで上昇し、バッテリ1
91は、45℃以下に保持すると充電時間は3時間を要
した。外側のヒートスポットは、44.2℃であった。
【0075】図17(A)に示す電子機器用筐体をアル
ミニウム板の層状筐体で作った場合、CPU190、ハ
ードディスク192の温度は、それぞれ65℃、55℃
となり、温度上昇は抑えられた。バッテリ191は、4
5℃以下に保持すると充電時間は2時間となり、充電時
間は短縮された。外側のヒートスポットは、38.0℃
であり、温度が低下した。
【0076】図17(B)に示す電子機器用筐体をアル
ミニウム板の層状筐体で作った場合、CPU190、ハ
ードディスク192の温度は、それぞれ60℃、51℃
となり、温度上昇がさらに抑えられ、また、バッテリ1
91は、45℃以下に保持すると充電時間は1.5時間
となり、充電時間がさらに短縮された。外側のヒートス
ポットは、37.1℃であり、温度がさらに低下した。
【0077】従って、図17(B)に示す電子機器用筐
体をアルミニウム板の層状筐体で作った場合が、最も熱
伝導を制御でき、放熱性及び冷却性に優れていることが
わかる。また、アルミニウム製の筐体の場合、マグネシ
ウム製の筐体に比べて、加速度計による振動測定で6d
B程度の低下が見られた。
【0078】なお、図17(A)(B)とも、意匠性向
上等の目的で、外側に塗装を施す場合が一般的である。
これは、プレコートでもポストコートでもよいが、アル
ミニウム製の筐体の場合にはプレコートの方が望まし
い。
【0079】図18は、本発明者の行った実験を説明す
るための説明図である。この実験では、アルミニウム板
200上に発熱部品であるCPU201を搭載し、CP
U201の近傍に熱遮断用開口部202を形成して、温
度分布の変化を測定した。なお、アルミニウム板は、縦
230mm、横300mmの大きさ、発熱部品201の
発熱量は13W、周囲温度は25℃であり、自然空冷さ
れている。
【0080】図19は、その実験の結果を概略的に示す
温度分布図であり、図20は、実測値による温度分布図
である。図20の左側のグラフは、各地点の温度変化を
示す。図19及び図20に示すように、CPUから発生
した熱の伝導は熱遮断用開口部202により遮断されて
いるため、熱遮断用開口部202の上側部分の温度上昇
が抑制されていることがわかる。
【0081】本発明の電子機器用筐体は、例えば自動車
等のドアに適用することもできる。例えば、0.6mm
及び0.2mmのアルミニウム等の金属板を貼り合わせ
た後、切り起し部を設け、その切り起し部に、パワーウ
ィンド用のモータ、ロック用のプランジャ、半ドアセン
サ等を取り付ければ、軽量化及び低コスト化を図ること
が可能である。
【0082】本発明の電子機器用筐体は又、電車等の車
両のドア、電話機、ファクシミリ機、テレビ、ビデオカ
メラ、携帯用音響機器(携帯用テープレコーダ、携帯用
CDプレーヤ等)、車載用電装部品(自動車のジャンク
ションボックス等)、通信用筐体(吊り下げ式信号変換
機の筐体等)、映像表示用筐体(PDP、ブラウン管式
テレビ等)、電池用筐体(NAS電池用筐体等)、据え
置き型コンピュータ用筐体、光学式ディスク読み書き装
置(DVDプレーヤ等)等にも適用することができる。
【0083】図21(A)〜(C)は、本発明の第13
の実施の形態に係る電子機器用筐体を示す説明図であ
る。第13の実施の形態では、複数の(図面では2枚
の)板部材210、211の一方の面を接着剤等で一体
に接合した後(図21(A)参照)、両端部を垂直方向
に折り曲げ(図2(B)参照)、さらに、外側の板部材
211の両端部を内側に断面略コ字状に折り曲げて、板
部材210の両端部を覆うようにして接合している。
【0084】第13の実施の形態によれば、複数の板部
材の一方の面を接着剤等で一体に接合した後、塑性変形
することによって、複数の板部材の一部を接着剤等を用
いることなく接合できるので、接合のためのコストを低
減することができる。
【0085】なお、外側の板部材211の断面略コ字状
に折れ曲がった部分に他の部品を取り付けてもよい。
【0086】図22(A)及び(B)は、本発明の第1
4の実施の形態に係る電子機器用筐体を示す説明図であ
る。第14の実施の形態では、予めプレコート(塗装)
された板部材220(図22(A)参照)をプレス加工
して(図22(B)参照)、電子筐体を構成している。
【0087】板部材をプレス加工した後に塗装すると、
凹凸面等を良好に塗装することが難しく、塗装時間を要
するが、第14の実施の形態によれば、予めプレコート
された板部材220を用いているので、きれいに仕上げ
ることができ、塗装時間を短縮化できるので、低コスト
化を図ることができる。
【0088】図23は、本発明の第15の実施の形態に
係る電子機器用筐体を示す説明図である。図23に示す
ように、第15の実施の形態では、複数の(図面では2
枚の)板部材230,231の一方の面を低融点金属の
半田232によって接合している。ここで、低融点金属
とは、具体的には錫、鉛、亜鉛、ビスマス、アンチモ
ン、インジウム等の単体又はこれらの二種以上の金属か
ら成る合金であって、融点が400℃以下の金属であ
る。
【0089】第15の実施の形態によれば、低融点金属
の半田232によって複数の板部材230、231を接
合しているので、接合強度及び熱伝導性を向上させるこ
とができる。
【0090】図24(A)及び(B)は、本発明の第1
6の実施の形態に係る電子機器用筐体を示す説明図であ
り、(A)は平面図、(B)は側面図である。図24に
示すように、第16の実施の形態では、複数の(図面で
は2枚の)板部材240、241の一方の面を接着剤等
で接合し、内側の板部材240の一部を切り起して、補
強用のリブ240aを形成している。
【0091】第16の実施の形態によれば、リブ240
aにハードディスク装置等の電子部品を取り付けること
により、電子部品の周辺部に衝撃が加わっても、リブ2
40aによって衝撃を緩和して、電子部品の故障、破
損、位置ずれ等を防止することができる。
【0092】図25は、本発明の第17の実施の形態に
係る電子機器用筐体を示す説明図である。図25に示す
ように、第17の実施の形態では、熱伝導率の異なる材
質で作られた複数の(図面では2枚の)板部材250,
251の一方の面を接着剤等で接合している。
【0093】第17の実施の形態によれば、例えば、外
側の板部材251の熱伝導率の方が内側の板部材250
の熱伝導率よりも低い場合、電子部品252からの熱が
外側の板部材251まで伝わりにくくなるため、外側の
板部材251の表面に触れても、火傷するおそれがなく
なる。
【0094】図26は、本発明の第18の実施の形態に
係る電子機器用筐体を示す説明図である。図26に示す
ように、第18の実施の形態では、板部材260の表面
に電解液を塗って電解させ、アルミニウムを陽極酸化し
て耐蝕性酸化皮膜であるアルマイト261を形成してい
る(いわゆるスポンジ法)。
【0095】第18の実施の形態によれば、アルマイト
処理された板部材260を用いているので、耐蝕性及び
電気的絶縁性を向上させることができる。また、従来の
ように絶縁シートを用いる必要がなくなるので、低コス
ト化を図ることができる。
【0096】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。例えば、3枚
以上の板部材を接合してもよく、半田等の低融点金属に
より接合してもよい。
【0097】また、板部材は、少なくとも一部が金属で
作られていればよく、有機系材料の部分で接合されてい
てもよい。
【0098】さらに、板部材の金属部分にリブ、ボス等
の突起部分が設けられていてもよい。
【0099】
【発明の効果】本発明の電子機器用筐体によれば、例え
ば、厚く形成された板部材を部品を取り付けたり、補強
するために用い、薄く形成された板部材を表面の化粧板
として用いることができる。
【0100】本発明の電子機器用筐体によれば、発熱部
品側にある板部材が、他の板部材よりも厚く形成されて
いる場合、発熱部品からの熱が広がる領域が広くなり、
発熱部品からの熱を効率よく放熱することができる。
【0101】本発明の電子機器用筐体によれば、接合面
に溝部又は孔部が形成されている場合、接着剤内に気泡
が発生することを防止できる。その結果、板部材間の熱
伝達及び接着剤の接着力は良好な状態を維持することが
でき、筐体の温度が上昇しても、それによって板部材間
が剥がれてしまうことを防止できる。
【0102】本発明の請求項1、2に係る電子機器用筐
体によれば、板部材の接合面に熱伝導調整部が設けられ
ているので、熱伝導調整部を適宜使い分けて配置するこ
とにより、熱伝導の流れを調整し、意図した方向に熱を
伝導することができる。
【0103】本発明の請求項3に係る電子機器用筐体に
よれば、板部材に軽量化用開口部が形成されているの
で、装置全体の軽量化を図ることができる。
【0104】本発明の請求項4、5に係る電子機器用筐
体によれば、板部材にヒートパイプが取り付けられてい
るので、板部材の熱をヒートパイプによって放熱するこ
とができる。
【0105】本発明の請求項6、7に係る電子機器用筐
体によれば、板部材に電子部品が取り付けられているの
で、その電子部品の利用が可能となる。
【0106】本発明の請求項8に係る電子機器用筐体に
よれば、板部材に取り付けられる発熱部品と板部材との
接触部分に熱伝導部材が設けられているので、発熱部品
から発生した熱は、熱伝導部材を介して効率よく板部材
に放熱される。
【0107】本発明の請求項9及び10に係る電子機器
用筐体によれば、板部材に熱遮断用開口部が形成されて
いるので、発熱部品から発生した熱の伝導を開口部によ
り阻止できるので、熱の影響により周囲の電子部品の動
作効率が低下したり、製品寿命が短縮することを防止で
きる。
【0108】本発明の請求項11に係る電子機器用筐体
によれば、板部材の側面部同士を樹脂で接着しているの
で、一方の板部材に搭載した発熱部品から発生した熱
は、樹脂によって断熱され、他方の板部材に伝導するの
を防止できる。
【0109】本発明の請求項12に係る電子機器用筐体
によれば、板部材に形成された開口部の内部に温度変形
部材が取り付けられているので、温度変形部材によって
熱の伝導方向を変えることができる。
【0110】本発明の請求項13に係る電子機器用筐体
によれば、板部材の接合面の全部又は一部が1ミクロン
を超える凹凸面に形成されているので、接着強度が向上
し、製品の信頼性を高めることができる。
【0111】本発明の請求項14に係る電子機器用筐体
によれば、板部材に複数の部品を組にして一体に形成さ
れた組部品が取り付けられているので、単独で部品を取
り付ける場合に比べ、部品間の寸法精度が向上し、強度
も向上するので、製品の信頼性を高めることができる。
【0112】また、本発明の電子機器用筐体が、厚さ
1.2mm以下の金属製の板部材と、その面上に取り付
けられる枠部材とを有する場合には、厚く形成できる周
辺の枠部材を有するので、筐体のすべての部分を板部材
の貼り合わせにより製造する場合に比べ、製造時間を短
縮することができる。
【0113】なお、アルミニウム製の電子機器用筐体の
場合、マグネシウム製の電子機器用筐体に比べて、加速
度計による振動測定で6dB程度の低下が見られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係る電子
機器用筐体を示す断面図、(B)はその平面図である。
【図2】本発明者が行った実験を説明するための断面図
であり、(A)は発熱部品側にある板部材が他方の板部
材よりも厚く形成されている場合、(B)は接合された
2枚の板部材の厚さが略同一の場合、(C)は発熱部品
側にある板部材が他方の板部材よりも薄く形成されてい
る場合を示す。
【図3】(A)は本発明の第2の実施の形態に係る電子
機器用筐体を示す断面図、(B)は他の電子機器用筐体
を示す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る電子機器用筐
体を示す斜視図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る電子機器用筐
体を示す説明図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る電子機器用筐
体を示す説明図である。
【図7】(A)〜(D)は本発明の第6の実施の形態に
係る電子機器用筐体を示す説明図である。
【図8】(A)及び(B)は本発明の第7の実施の形態
に係る電子機器用筐体を示す説明図である。
【図9】(A)〜(D)は本発明の第8の実施の形態に
係る電子機器用筐体を示す説明図である。
【図10】(A)〜(E)は本発明の第9の実施の形態
に係る電子機器用筐体を示す説明図である。
【図11】(A)〜(C)は本発明の第10の実施の形
態に係る電子機器用筐体を示す説明図である。
【図12】(A)〜(C)は本発明の第11の実施の形
態に係る電子機器用筐体を示す説明図である。
【図13】本発明の第12の実施の形態に係る電子機器
用筐体を示す説明図である。
【図14】(A)及び(B)は本発明の電子機器用筐体
に取り付けられる部品を示す斜視図である。
【図15】(A)〜(E)は本発明の電子機器用筐体に
取り付けられる立体部分の構造を示す側断面図である。
【図16】(A)〜(C)は本発明の電子機器用筐体に
取り付けられる立体部分の他の構造を示す説明図であ
る。
【図17】(A)(B)は、本発明者の行った実験で用
いたパーソナルコンピュータ等の電子機器用筐体の内部
を概略的に示す平面図である。
【図18】本発明者の行った実験を説明するための説明
図である。
【図19】本発明者の行った実験の結果を概略的に示す
温度分布図である。
【図20】本発明者の行った実験の結果の実測値による
温度分布図である。
【図21】(A)〜(C)は、本発明の第13の実施の
形態に係る電子機器用筐体を示す説明図である。
【図22】(A)及び(B)は、本発明の第14の実施
の形態に係る電子機器用筐体を示す説明図である。
【図23】本発明の第15の実施の形態に係る電子機器
用筐体を示す説明図である。
【図24】(A)及び(B)は、本発明の第16の実施
の形態に係る電子機器用筐体を示す説明図であり、
(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図25】本発明の第17の実施の形態に係る電子機器
用筐体を示す説明図である。
【図26】本発明の第18の実施の形態に係る電子機器
用筐体を示す説明図である。
【図27】(A)及び(B)は2枚の板部材を接合した
場合における課題を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1、2:板部材 3:発熱部品 4:接着剤 20:発熱部品 21、22:アルミニウム板 23:接着剤 24:アルミニウム板 30、31:板部材 32:溝部 33:孔部 34:接着剤 40:板部材 41:枠部材 70、71:板部材 72:スポット溶接部 73:熱伝導シート 74:接着剤 75:断熱部 80、81:板部材 83:開口部 90、91:板部材 93:切り起し部 94:ヒートパイプ 100、101:板部材 103:冷却ファン 110、111:板部材 114:熱伝導部材 120、121:板部材 125:開口部 134:樹脂 140、141:板部材 146:温度変形部材 150、151:板部材 162:組部品 170、172:立体部分

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2以上の板部材を接合して構成
    され、前記板部材の接合面に熱伝導調整部が設けられて
    いることを特徴とする電子機器用筐体。
  2. 【請求項2】前記熱伝導調整部は、前記板部材の一部を
    塑性変形させる部分、スポット溶接部、熱伝導シート、
    接着剤、断熱部のうち、少なくとも1つ以上を場所に応
    じて使い分けて配置されていることを特徴とする請求項
    1に記載の電子機器用筐体。
  3. 【請求項3】少なくとも2以上の板部材を接合して構成
    され、前記板部材に軽量化用開口部が形成されているこ
    とを特徴とする電子機器用筐体。
  4. 【請求項4】少なくとも2以上の板部材を接合して構成
    され、前記板部材にヒートパイプが取り付けられている
    ことを特徴とする電子機器用筐体。
  5. 【請求項5】前記ヒートパイプは、前記板部材の切り起
    し部に支持されていることを特徴とする請求項4に記載
    の電子機器用筐体。
  6. 【請求項6】少なくとも2以上の板部材を接合して構成
    され、前記板部材に電子部品が取り付けられていること
    を特徴とする電子機器用筐体。
  7. 【請求項7】前記電子部品は、前記板部材の切り起し部
    に取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載
    の電子機器用筐体。
  8. 【請求項8】少なくとも2以上の板部材を接合して構成
    され、前記板部材に取り付けられる発熱部品と板部材と
    の接触部分に熱伝導部材が設けられていることを特徴と
    する電子機器用筐体。
  9. 【請求項9】少なくとも2以上の板部材を接合して構成
    され、前記板部材に熱遮断用開口部が形成されているこ
    とを特徴とする電子機器用筐体。
  10. 【請求項10】一体に形成された板部材で構成され、前
    記板部材に熱遮断用開口部が形成されていることを特徴
    とする電子機器用筐体。
  11. 【請求項11】一体に形成された板部材の側面部同士を
    樹脂で接着していることを特徴とする電子機器用筐体。
  12. 【請求項12】少なくとも2以上の板部材を接合して構
    成され、前記板部材に形成された開口部の内部に温度変
    形部材が取り付けられていることを特徴とする電子機器
    用筐体。
  13. 【請求項13】少なくとも2以上の板部材を接合して構
    成され、前記板部材の接合面の全部又は一部が1ミクロ
    ンを超える凹凸面に形成されていることを特徴とする電
    子機器用筐体。
  14. 【請求項14】少なくとも2以上の板部材を接合して構
    成され、前記板部材に複数の部品を組にして一体に形成
    された組部品が取り付けられていることを特徴とする電
    子機器用筐体。
  15. 【請求項15】前記板部材は、少なくとも一部が金属で
    作られていることを特徴とする請求項1乃至14のいず
    れか1つの項に記載の電子機器用筐体。
  16. 【請求項16】前記板部材は、少なくとも一部が金属で
    作られていて、有機系材料の部分で接合されていること
    を特徴とする請求項1乃至14のいずれか1つの項に記
    載の電子機器用筐体。
  17. 【請求項17】前記板部材の金属部分にリブ、ボス等の
    突起部分が設けられていることを特徴とする請求項1乃
    至16のいずれか1つの項に記載の電子機器用筐体。
  18. 【請求項18】前記板部材は、アルミニウム、アルミニ
    ウム合金、銅、銅合金、マグネシウム、マグネシウム合
    金、MMCからなる群から選択される物質で作られてい
    ることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1つの
    項に記載の電子機器用筐体。
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