JP2000196019A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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- JP2000196019A JP2000196019A JP10372744A JP37274498A JP2000196019A JP 2000196019 A JP2000196019 A JP 2000196019A JP 10372744 A JP10372744 A JP 10372744A JP 37274498 A JP37274498 A JP 37274498A JP 2000196019 A JP2000196019 A JP 2000196019A
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Landscapes
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- Semiconductor Memories (AREA)
- Non-Volatile Memory (AREA)
- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】抵抗値の高い拡散抵抗素子を、制御性良く且つ
微細なパターンで形成できる半導体装置及びその製造方
法を提供することを目的としている。 【解決手段】半導体基板51上に、この基板上に存在す
るMIS型トランジスタのゲート絶縁膜と同一工程で絶
縁膜53を形成し、この絶縁膜上に上記MIS型トラン
ジスタのゲート電極材料層54を形成してパターニング
する。そして、上記ゲート電極材料層に周囲を囲まれた
領域の基板中に、このゲート電極材料層をマスクにして
不純物をセルフアラインで導入し、抵抗素子として働く
不純物拡散層56を形成することを特徴とする。上記不
純物拡散層は、周囲をゲート電極材料層で囲まれ、フィ
ールド酸化膜と接する領域が全く存在しない。従って、
バーズビークの影響を受けることがなく、ゲート電極材
料層のエッチング加工限界によって決まる狭い不純物拡
散層を制御性良く形成できる。
微細なパターンで形成できる半導体装置及びその製造方
法を提供することを目的としている。 【解決手段】半導体基板51上に、この基板上に存在す
るMIS型トランジスタのゲート絶縁膜と同一工程で絶
縁膜53を形成し、この絶縁膜上に上記MIS型トラン
ジスタのゲート電極材料層54を形成してパターニング
する。そして、上記ゲート電極材料層に周囲を囲まれた
領域の基板中に、このゲート電極材料層をマスクにして
不純物をセルフアラインで導入し、抵抗素子として働く
不純物拡散層56を形成することを特徴とする。上記不
純物拡散層は、周囲をゲート電極材料層で囲まれ、フィ
ールド酸化膜と接する領域が全く存在しない。従って、
バーズビークの影響を受けることがなく、ゲート電極材
料層のエッチング加工限界によって決まる狭い不純物拡
散層を制御性良く形成できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、不純物拡散層を
抵抗素子として使用する半導体装置及びその製造方法に
係るもので、特に所望の抵抗値の抵抗素子を制御性良く
形成することが要求される半導体装置及びその製造方法
に関する。
抵抗素子として使用する半導体装置及びその製造方法に
係るもので、特に所望の抵抗値の抵抗素子を制御性良く
形成することが要求される半導体装置及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置への高集積化、高密度
化、並びに高速化の要求は益々高くなっている。このよ
うな半導体装置のうち、例えば不揮発性メモリ装置のよ
うに、データの書き込みや消去時に複数の異なる電源電
圧を必要とするデバイスにおいては、回路構成上、チッ
プの外部から供給される電源電圧(外部電源電圧と称
す)に基づいて、チップ内で複数の電源電圧(内部電源
電圧と称す)を生成する必要がある。この際、例えば図
11に示すような抵抗分割方式の内部電源電圧生成回路
を内蔵するのが一般的である。図11において、11,
12は抵抗値がそれぞれR1,R2の抵抗素子であり、
外部電源端子13と接地点GND間に直列接続されてい
る。また、上記抵抗素子11と12との接続点には、内
部電源端子14が接続されている。上記外部電源端子1
3には外部電源電圧Voutが印加され、上記内部電源
端子14から得られる内部電源電圧Vinがデータの書
き込み系や消去系の回路等に供給される。上記外部電源
電圧Voutと内部電源電圧Vinとの関係は、下式
(1)に示すように表される。
化、並びに高速化の要求は益々高くなっている。このよ
うな半導体装置のうち、例えば不揮発性メモリ装置のよ
うに、データの書き込みや消去時に複数の異なる電源電
圧を必要とするデバイスにおいては、回路構成上、チッ
プの外部から供給される電源電圧(外部電源電圧と称
す)に基づいて、チップ内で複数の電源電圧(内部電源
電圧と称す)を生成する必要がある。この際、例えば図
11に示すような抵抗分割方式の内部電源電圧生成回路
を内蔵するのが一般的である。図11において、11,
12は抵抗値がそれぞれR1,R2の抵抗素子であり、
外部電源端子13と接地点GND間に直列接続されてい
る。また、上記抵抗素子11と12との接続点には、内
部電源端子14が接続されている。上記外部電源端子1
3には外部電源電圧Voutが印加され、上記内部電源
端子14から得られる内部電源電圧Vinがデータの書
き込み系や消去系の回路等に供給される。上記外部電源
電圧Voutと内部電源電圧Vinとの関係は、下式
(1)に示すように表される。
【0003】 Vin=(R2/(R2+R1))×Vout…(1) 安定した内部電源電圧Vinの生成と低消費電力を満足
するために、上記抵抗素子11,12に要求される条件
としては、抵抗値の制御性が良く且つMΩ〜GΩクラス
の高い抵抗値を備えることが必須となる。上記抵抗素子
11,12として一般的なものは、シリコン基板中に設
けた不純物拡散層を用いるものである。この不純物拡散
層を、上記シリコン基板中に設ける半導体素子、例えば
トランジスタの一部を構成する不純物拡散層と同一工程
で形成すれば、抵抗素子を形成するための工程を不要に
できることから製造コストを低くできる。
するために、上記抵抗素子11,12に要求される条件
としては、抵抗値の制御性が良く且つMΩ〜GΩクラス
の高い抵抗値を備えることが必須となる。上記抵抗素子
11,12として一般的なものは、シリコン基板中に設
けた不純物拡散層を用いるものである。この不純物拡散
層を、上記シリコン基板中に設ける半導体素子、例えば
トランジスタの一部を構成する不純物拡散層と同一工程
で形成すれば、抵抗素子を形成するための工程を不要に
できることから製造コストを低くできる。
【0004】例えば、5MΩ程度の高抵抗素子をトラン
ジスタのソースまたはドレイン領域として働く不純物拡
散層と同一工程で形成する場合、シート抵抗が高いLD
D拡散層の形成工程を利用することで最小限の領域に留
めることができる。しかし、仮にLDD拡散層のシート
抵抗が1.0KΩ/□程度の高い抵抗値であったとして
も、MΩクラスの抵抗値を得るには0.5μmの幅で形
成すると2.5mmもの長さを必要とする。従って、抵
抗素子として用いる不純物拡散層は、図12(a)及び
図12(b)に示す如く、不純物拡散層23を幾重にも
折り返したパターンでレイアウトするのが一般的であ
る。
ジスタのソースまたはドレイン領域として働く不純物拡
散層と同一工程で形成する場合、シート抵抗が高いLD
D拡散層の形成工程を利用することで最小限の領域に留
めることができる。しかし、仮にLDD拡散層のシート
抵抗が1.0KΩ/□程度の高い抵抗値であったとして
も、MΩクラスの抵抗値を得るには0.5μmの幅で形
成すると2.5mmもの長さを必要とする。従って、抵
抗素子として用いる不純物拡散層は、図12(a)及び
図12(b)に示す如く、不純物拡散層23を幾重にも
折り返したパターンでレイアウトするのが一般的であ
る。
【0005】すなわち、シリコン基板21の表面にフィ
ールド酸化膜22,22’が形成されており、これらフ
ィールド酸化膜22,22’で素子分離された基板21
の表面領域に、抵抗素子11,12となる不純物拡散層
23が形成される。この拡散層23の一端にはコンタク
トホール24−1を介して金属配線層25−1が接続さ
れ、他端にはコンタクトホール24−2を介して金属配
線層25−2が接続される。また、上記拡散層23の中
間点には、コンタクトホール24−3を介して金属配線
層25−3が接続される。上記コンタクトホール24−
1,24−3間の拡散層23は抵抗素子11として働
き、上記コンタクトホール24−3,24−2間の拡散
層23は抵抗素子12として働く。そして、上記金属配
線層25−1に外部電源電圧Voutが印加され、上記
金属配線層25−2に接地電位GNDが印加され、上記
金属配線層25−3から内部電源電圧Vinを得る。
ールド酸化膜22,22’が形成されており、これらフ
ィールド酸化膜22,22’で素子分離された基板21
の表面領域に、抵抗素子11,12となる不純物拡散層
23が形成される。この拡散層23の一端にはコンタク
トホール24−1を介して金属配線層25−1が接続さ
れ、他端にはコンタクトホール24−2を介して金属配
線層25−2が接続される。また、上記拡散層23の中
間点には、コンタクトホール24−3を介して金属配線
層25−3が接続される。上記コンタクトホール24−
1,24−3間の拡散層23は抵抗素子11として働
き、上記コンタクトホール24−3,24−2間の拡散
層23は抵抗素子12として働く。そして、上記金属配
線層25−1に外部電源電圧Voutが印加され、上記
金属配線層25−2に接地電位GNDが印加され、上記
金属配線層25−3から内部電源電圧Vinを得る。
【0006】ところで、上記抵抗素子11,12には、
各々の抵抗値R1,R2が一定であることに加えて、こ
れらの抵抗値R1,R2の比が一定であることが要求さ
れる。抵抗値R1とR2の比が安定しないと、内部電源
電圧Vinが不安定になる。例えば、上記内部電源電圧
生成回路を不揮発性メモリ装置等に使用した場合、過大
な電位でデータ書き込み、消去、データ読み出しが行わ
れると、ゲート酸化膜の信頼性が著しく悪化することに
なる。一方、過小な電位では充分な書き込み、消去、デ
ータ読み出しができず、歩留まりを悪化させることに繋
がる。
各々の抵抗値R1,R2が一定であることに加えて、こ
れらの抵抗値R1,R2の比が一定であることが要求さ
れる。抵抗値R1とR2の比が安定しないと、内部電源
電圧Vinが不安定になる。例えば、上記内部電源電圧
生成回路を不揮発性メモリ装置等に使用した場合、過大
な電位でデータ書き込み、消去、データ読み出しが行わ
れると、ゲート酸化膜の信頼性が著しく悪化することに
なる。一方、過小な電位では充分な書き込み、消去、デ
ータ読み出しができず、歩留まりを悪化させることに繋
がる。
【0007】また、上記不純物拡散層23を取り囲んで
いるフィールド酸化膜22,22’は、LOCOS(L
ocal Oxidation of Silico
n)法で形成するのが一般的である。しかし、このLO
COS法による素子分離技術には、微細化する上で次の
ような欠点がある。まず、図12(b)に示したよう
に、比較的分離幅の広い領域のフィールド酸化膜22の
膜厚Tox1に対して、分離幅の狭い領域(高密度化の
ために微細化された領域)のフィールド酸化膜22’の
膜厚Tox2が薄くなる。このため、微細化が進むと素
子分離に必要なフィールド酸化膜厚が確保できなくな
る。また、LOCOS法には、バーズビークの発生によ
り、制御性良く微細な幅のフィールド酸化膜を形成する
のには限界があることが知られている(参考文献、VL
SIテクノロジ入門 平凡社販売東京企画室:柴田 直
監修 p53)。このため、不純物拡散層23を取り
囲んでいるフィールド酸化膜22,22’が抵抗値の制
御性を著しく乱すので、バーズビークの影響がある程度
無視できるように、フィールド酸化膜の幅とフィールド
酸化膜により素子分離される不純物拡散層の幅を確保し
なければならない。よって、バーズビークの発生による
加工寸法の揺れがある程度許容できる余裕が必要とな
る。前述したように、MΩクラスの抵抗値を得る際に、
0.5μmの幅で総長2.5mmを要する場合には、素
子分離可能な不純物拡散層間を仮に1μm程度まで縮小
しても、3750μm2もの膨大な面積を要するのが現
状である。このことは、チップサイズを増大させコスト
増にも繋がっている。
いるフィールド酸化膜22,22’は、LOCOS(L
ocal Oxidation of Silico
n)法で形成するのが一般的である。しかし、このLO
COS法による素子分離技術には、微細化する上で次の
ような欠点がある。まず、図12(b)に示したよう
に、比較的分離幅の広い領域のフィールド酸化膜22の
膜厚Tox1に対して、分離幅の狭い領域(高密度化の
ために微細化された領域)のフィールド酸化膜22’の
膜厚Tox2が薄くなる。このため、微細化が進むと素
子分離に必要なフィールド酸化膜厚が確保できなくな
る。また、LOCOS法には、バーズビークの発生によ
り、制御性良く微細な幅のフィールド酸化膜を形成する
のには限界があることが知られている(参考文献、VL
SIテクノロジ入門 平凡社販売東京企画室:柴田 直
監修 p53)。このため、不純物拡散層23を取り
囲んでいるフィールド酸化膜22,22’が抵抗値の制
御性を著しく乱すので、バーズビークの影響がある程度
無視できるように、フィールド酸化膜の幅とフィールド
酸化膜により素子分離される不純物拡散層の幅を確保し
なければならない。よって、バーズビークの発生による
加工寸法の揺れがある程度許容できる余裕が必要とな
る。前述したように、MΩクラスの抵抗値を得る際に、
0.5μmの幅で総長2.5mmを要する場合には、素
子分離可能な不純物拡散層間を仮に1μm程度まで縮小
しても、3750μm2もの膨大な面積を要するのが現
状である。このことは、チップサイズを増大させコスト
増にも繋がっている。
【0008】そこで、図13(a),(b)に示す如
く、シリコン基板31上に絶縁膜33を設け、この絶縁
膜33上にポリシリコン膜34−1,34−2(同一基
板31上に存在するMIS型トランジスタを構成するゲ
ート電極材料層)を離隔して形成し、これらポリシリコ
ン膜34−1,34−2によって挟まれた領域の基板3
1中に形成した不純物拡散層35を抵抗素子として使用
する構成が提案されている(参考文献:特開平8−13
9271号)。なお、図13(a),(b)において、
32はフィールド酸化膜、36−1,36−2は後酸化
膜、37は層間絶縁膜、38−1,38−2はコンタク
トホール、39−1,39−2は金属配線層である。
く、シリコン基板31上に絶縁膜33を設け、この絶縁
膜33上にポリシリコン膜34−1,34−2(同一基
板31上に存在するMIS型トランジスタを構成するゲ
ート電極材料層)を離隔して形成し、これらポリシリコ
ン膜34−1,34−2によって挟まれた領域の基板3
1中に形成した不純物拡散層35を抵抗素子として使用
する構成が提案されている(参考文献:特開平8−13
9271号)。なお、図13(a),(b)において、
32はフィールド酸化膜、36−1,36−2は後酸化
膜、37は層間絶縁膜、38−1,38−2はコンタク
トホール、39−1,39−2は金属配線層である。
【0009】このような構成によれば、抵抗値のばらつ
きの要因となるフィールド酸化膜32と抵抗素子(不純
物拡散層35)とが接する領域が小さくなるため、バー
ズビークの発生による抵抗値のばらつきをある程度抑制
することができる。
きの要因となるフィールド酸化膜32と抵抗素子(不純
物拡散層35)とが接する領域が小さくなるため、バー
ズビークの発生による抵抗値のばらつきをある程度抑制
することができる。
【0010】しかしながら、フィールド酸化膜32と不
純物拡散層35が接する領域は存在するので、抵抗値が
ばらつく要因は残ってしまう。具体的には、ポリシリコ
ン膜34−1,34−2によって挟まれ、抵抗素子とし
て機能する不純物拡散層35は、全てポリシリコン膜3
4−1,34−2で囲まれているわけではなく、上記ポ
リシリコン膜34−1,34−2の延設方向と直行する
方向に沿ってバーズビークの影響が避けられない領域
(図13(a)中の領域C1,C2)が存在する。しか
も、前述したように、MΩクラスの高抵抗値の抵抗素子
を形成しようとすると膨大な長さが必要となるので、例
えば図14に示す如く、上記図13(a)に示したよう
なパターンの抵抗素子(不純物拡散層)35−1,35
−2,…を複数個設け、これら複数個の抵抗素子35−
1,35−2,…を、コンタクトホール38−1,38
−2,…を介して金属配線層39−1,39−2,…で
電気的に直列接続したパターンが必要となる。この場合
には、抵抗値のばらつきの要因となる領域C1,C2が
上記抵抗素子35−1,35−2,…の個数分だけ増加
することになる。このため、抵抗素子35−1,35−
2,…の数が多くなるにしたがって抵抗値のばらつきを
抑制するのが難しくなる。
純物拡散層35が接する領域は存在するので、抵抗値が
ばらつく要因は残ってしまう。具体的には、ポリシリコ
ン膜34−1,34−2によって挟まれ、抵抗素子とし
て機能する不純物拡散層35は、全てポリシリコン膜3
4−1,34−2で囲まれているわけではなく、上記ポ
リシリコン膜34−1,34−2の延設方向と直行する
方向に沿ってバーズビークの影響が避けられない領域
(図13(a)中の領域C1,C2)が存在する。しか
も、前述したように、MΩクラスの高抵抗値の抵抗素子
を形成しようとすると膨大な長さが必要となるので、例
えば図14に示す如く、上記図13(a)に示したよう
なパターンの抵抗素子(不純物拡散層)35−1,35
−2,…を複数個設け、これら複数個の抵抗素子35−
1,35−2,…を、コンタクトホール38−1,38
−2,…を介して金属配線層39−1,39−2,…で
電気的に直列接続したパターンが必要となる。この場合
には、抵抗値のばらつきの要因となる領域C1,C2が
上記抵抗素子35−1,35−2,…の個数分だけ増加
することになる。このため、抵抗素子35−1,35−
2,…の数が多くなるにしたがって抵抗値のばらつきを
抑制するのが難しくなる。
【0011】加えて、図13(a),(b)に示したよ
うな構成では、抵抗素子としての不純物拡散層35と金
属配線(Al配線)39−1,39−2とを接続するた
めのコンタクトホール38−1,38−2の形成にあた
り、コンタクトホール38−1,38−2に埋め込まれ
るAlと、これを挟むように配置されているポリシリコ
ン膜34−1,34−2との間にマスク合わせ余裕を取
らなくてはならない。更に詳しくは、コンタクトホール
38−2(38−1)とポリシリコン膜34−1の余裕
Δa、コンタクトホール38−2(38−1)の幅Δ
b、及びコンタクトホール38−2(38−1)とポリ
シリコン膜34−2の余裕Δcの合計“Δa+Δb+Δ
c”が必要となる(図13(a)参照)。従って、抵抗
素子として機能する不純物拡散層35の幅を狭くするの
に制限が加えられ、図14に示したように複数個の抵抗
素子を直列接続してMΩクラスの高抵抗値を得ようとす
ると膨大な面積が必要になることは明らかである。
うな構成では、抵抗素子としての不純物拡散層35と金
属配線(Al配線)39−1,39−2とを接続するた
めのコンタクトホール38−1,38−2の形成にあた
り、コンタクトホール38−1,38−2に埋め込まれ
るAlと、これを挟むように配置されているポリシリコ
ン膜34−1,34−2との間にマスク合わせ余裕を取
らなくてはならない。更に詳しくは、コンタクトホール
38−2(38−1)とポリシリコン膜34−1の余裕
Δa、コンタクトホール38−2(38−1)の幅Δ
b、及びコンタクトホール38−2(38−1)とポリ
シリコン膜34−2の余裕Δcの合計“Δa+Δb+Δ
c”が必要となる(図13(a)参照)。従って、抵抗
素子として機能する不純物拡散層35の幅を狭くするの
に制限が加えられ、図14に示したように複数個の抵抗
素子を直列接続してMΩクラスの高抵抗値を得ようとす
ると膨大な面積が必要になることは明らかである。
【0012】このため、通常は、不純物拡散層を高抵抗
素子として使用する場合には、バーズビークの発生によ
る抵抗値のばらつきを無視して、図13(a),(b)
や図14に示したようなポリシリコン膜に挟まれた不純
物拡散層を使用することは一般的ではない。
素子として使用する場合には、バーズビークの発生によ
る抵抗値のばらつきを無視して、図13(a),(b)
や図14に示したようなポリシリコン膜に挟まれた不純
物拡散層を使用することは一般的ではない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の半
導体装置及びその製造方法は、所望の高抵抗な抵抗素子
を制御性良く且つ微細なパターンで形成することができ
ず、チップ面積が増大して製造コストが高くなるという
問題があった。
導体装置及びその製造方法は、所望の高抵抗な抵抗素子
を制御性良く且つ微細なパターンで形成することができ
ず、チップ面積が増大して製造コストが高くなるという
問題があった。
【0014】この発明は上記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、所望の高抵抗な
抵抗素子を制御性良く且つ微細なパターンで形成でき、
チップ面積を削減して製造コストを低減できる半導体装
置及びその製造方法を提供することにある。
れたもので、その目的とするところは、所望の高抵抗な
抵抗素子を制御性良く且つ微細なパターンで形成でき、
チップ面積を削減して製造コストを低減できる半導体装
置及びその製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明では、上記課題
を解決し、目的を達成するために、以下の手段を講じて
いる。
を解決し、目的を達成するために、以下の手段を講じて
いる。
【0016】すなわち、この発明の半導体装置は、半導
体基板上に拡散抵抗素子及びMIS型トランジスタを有
し、前記拡散抵抗素子は前記MIS型トランジスタのゲ
ート電極を構成するゲート電極材料層によって囲まれた
領域内に形成されることを特徴としている。
体基板上に拡散抵抗素子及びMIS型トランジスタを有
し、前記拡散抵抗素子は前記MIS型トランジスタのゲ
ート電極を構成するゲート電極材料層によって囲まれた
領域内に形成されることを特徴としている。
【0017】上記のような構成によれば、抵抗素子とし
て機能する不純物拡散層は、周囲を全てゲート電極材料
層で囲まれた構造になっており、素子分離技術として広
く使用されているLOCOS法により形成されたフィー
ルド酸化膜に囲まれていないために、微細化に課題があ
り且つ少なからず発生するバーズビークで拡散抵抗素子
へ影響を及ぼすことがない。従って、ゲート電極材料層
のエッチング加工限界まで幅の狭い不純物拡散層が制御
性良く形成可能となることから、より微細で安定した抵
抗値を持つ抵抗素子を得られる。
て機能する不純物拡散層は、周囲を全てゲート電極材料
層で囲まれた構造になっており、素子分離技術として広
く使用されているLOCOS法により形成されたフィー
ルド酸化膜に囲まれていないために、微細化に課題があ
り且つ少なからず発生するバーズビークで拡散抵抗素子
へ影響を及ぼすことがない。従って、ゲート電極材料層
のエッチング加工限界まで幅の狭い不純物拡散層が制御
性良く形成可能となることから、より微細で安定した抵
抗値を持つ抵抗素子を得られる。
【0018】また、上記構成において次のような特徴を
備えている。
備えている。
【0019】前記ゲート電極材料層は、屈曲した平面パ
ターンの開口部を有し、この開口部内の前記半導体基板
中に前記拡散抵抗素子が形成されることを特徴とする。
ターンの開口部を有し、この開口部内の前記半導体基板
中に前記拡散抵抗素子が形成されることを特徴とする。
【0020】上記構成によれば、少ないパターン占有面
積で高抵抗値の拡散抵抗素子を形成でき、ゲート電極材
料層によってグローバル段差を低減できるので、上層に
形成される金属配線を微細化して更にチップサイズの削
減も図れる。
積で高抵抗値の拡散抵抗素子を形成でき、ゲート電極材
料層によってグローバル段差を低減できるので、上層に
形成される金属配線を微細化して更にチップサイズの削
減も図れる。
【0021】前記開口部の少なくとも一部は、同一半導
体基板上に形成されたMIS型トランジスタのゲート電
極に形成されたサイドウォールの幅の2倍以下の幅に設
定され、前記サイドウォールを構成するサイドウォール
材で埋め込まれていることを特徴とする。
体基板上に形成されたMIS型トランジスタのゲート電
極に形成されたサイドウォールの幅の2倍以下の幅に設
定され、前記サイドウォールを構成するサイドウォール
材で埋め込まれていることを特徴とする。
【0022】このように、抵抗素子として機能する不純
物拡散層間を挟み込むように位置するゲート電極材料層
の間隔を、同じく同一基板上に存在するMIS型トラン
ジスタのサイドウォール材のおよそ2倍より小さいこと
をめどに設定することで、抵抗素子として機能する不純
物拡散層上のみに選択的にサイドウォール材が埋め込ま
れる。この際、抵抗素子への配線のために設けるコンタ
クトホールの形成領域は、前記抵抗素子として機能する
不純物拡散層を取り囲むゲート電極材料層と前記コンタ
クトホールの形成予定領域との間に合わせ余裕を設けて
広く形成することで、サイドウォール材が埋め込まれな
い構造とすることもできる。
物拡散層間を挟み込むように位置するゲート電極材料層
の間隔を、同じく同一基板上に存在するMIS型トラン
ジスタのサイドウォール材のおよそ2倍より小さいこと
をめどに設定することで、抵抗素子として機能する不純
物拡散層上のみに選択的にサイドウォール材が埋め込ま
れる。この際、抵抗素子への配線のために設けるコンタ
クトホールの形成領域は、前記抵抗素子として機能する
不純物拡散層を取り囲むゲート電極材料層と前記コンタ
クトホールの形成予定領域との間に合わせ余裕を設けて
広く形成することで、サイドウォール材が埋め込まれな
い構造とすることもできる。
【0023】この発明の半導体装置の製造方法は、半導
体基板上に拡散抵抗素子の形成予定領域及びMIS型ト
ランジスタの形成予定領域を囲むように素子分離用の第
1の絶縁膜を形成する工程と、前記拡散抵抗素子の形成
予定領域及び前記MIS型トランジスタの形成予定領域
の半導体基板上にそれぞれ第2の絶縁膜を形成する工程
と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域及び前記MIS型
トランジスタの形成予定領域上に設けた前記第2の絶縁
膜上にそれぞれ、前記MIS型トランジスタのゲート電
極を形成するためのゲート電極材料層を形成する工程
と、前記ゲート電極材料層をエッチング加工し、前記M
IS型トランジスタのゲート電極として働く第1のパタ
ーン部と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域と素子分離
領域との境界領域上を実質的に全て覆い、且つ前記拡散
抵抗素子の平面パターンに対応する開口部を有する第2
のパターン部を形成する工程と、前記エッチング加工さ
れたゲート電極材料層における少なくとも前記第2のパ
ターン部をマスクにして、前記半導体基板中に、セルフ
アラインで拡散抵抗素子を形成するための不純物を導入
する工程とを具備することを特徴としている。
体基板上に拡散抵抗素子の形成予定領域及びMIS型ト
ランジスタの形成予定領域を囲むように素子分離用の第
1の絶縁膜を形成する工程と、前記拡散抵抗素子の形成
予定領域及び前記MIS型トランジスタの形成予定領域
の半導体基板上にそれぞれ第2の絶縁膜を形成する工程
と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域及び前記MIS型
トランジスタの形成予定領域上に設けた前記第2の絶縁
膜上にそれぞれ、前記MIS型トランジスタのゲート電
極を形成するためのゲート電極材料層を形成する工程
と、前記ゲート電極材料層をエッチング加工し、前記M
IS型トランジスタのゲート電極として働く第1のパタ
ーン部と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域と素子分離
領域との境界領域上を実質的に全て覆い、且つ前記拡散
抵抗素子の平面パターンに対応する開口部を有する第2
のパターン部を形成する工程と、前記エッチング加工さ
れたゲート電極材料層における少なくとも前記第2のパ
ターン部をマスクにして、前記半導体基板中に、セルフ
アラインで拡散抵抗素子を形成するための不純物を導入
する工程とを具備することを特徴としている。
【0024】上記のような製造方法によれば、抵抗素子
として機能する不純物拡散層は、ゲート電極材料層の第
2のパターン部によって周囲を全て囲まれた構造にな
り、素子分離技術として広く使用されているLOCOS
法により形成されたフィールド酸化膜に囲まれていない
ために、微細化に課題があり且つ少なからず発生するバ
ーズビークで拡散抵抗素子へ影響を及ぼすことがない。
従って、ゲート電極材料層のエッチング加工限界まで幅
の狭い不純物拡散層が制御性良く形成可能となることか
ら、より微細で安定した抵抗値を持つ抵抗素子を形成で
きる。この際、抵抗素子の形成工程は、同一基板上に存
在するMIS型トランジスタの形成工程を利用している
ので、抵抗素子の形成に関わる工程増はない。
として機能する不純物拡散層は、ゲート電極材料層の第
2のパターン部によって周囲を全て囲まれた構造にな
り、素子分離技術として広く使用されているLOCOS
法により形成されたフィールド酸化膜に囲まれていない
ために、微細化に課題があり且つ少なからず発生するバ
ーズビークで拡散抵抗素子へ影響を及ぼすことがない。
従って、ゲート電極材料層のエッチング加工限界まで幅
の狭い不純物拡散層が制御性良く形成可能となることか
ら、より微細で安定した抵抗値を持つ抵抗素子を形成で
きる。この際、抵抗素子の形成工程は、同一基板上に存
在するMIS型トランジスタの形成工程を利用している
ので、抵抗素子の形成に関わる工程増はない。
【0025】更に、この発明の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に拡散抵抗素子の形成予定領域及びM
IS型トランジスタの形成予定領域を囲むように素子分
離用の第1の絶縁膜を形成する工程と、前記拡散抵抗素
子の形成予定領域及び前記MIS型トランジスタの形成
予定領域の半導体基板上にそれぞれ第2の絶縁膜を形成
する工程と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域及び前記
MIS型トランジスタの形成予定領域上に設けた前記第
2の絶縁膜上にそれぞれ、前記MIS型トランジスタの
ゲート電極を形成するためのゲート電極材料層を形成す
る工程と、前記ゲート電極材料層をエッチング加工し、
前記MIS型トランジスタのゲート電極として働く第1
のパターン部と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域と素
子分離領域との境界領域上を実質的に全て覆い、且つ前
記拡散抵抗素子の平面パターンに対応する開口部を有す
る第2のパターン部を形成する工程と、前記エッチング
加工されたゲート電極材料層における少なくとも前記第
2のパターン部をマスクにして、前記半導体基板中に、
セルフアラインで拡散抵抗素子を形成するための不純物
を導入する工程と、前記エッチング加工されたゲート電
極材料層が形成された半導体基板面上にサイドウォール
材を堆積する工程と、前記サイドウォール材をエッチン
グ加工することで、前記第1のパターン部のゲート電極
材料層の側壁にサイドウォールを形成するとともに、前
記第2のパターン部における前記ゲート電極材料層の開
口部内に前記サイドウォール材を埋め込む工程とを具備
することを特徴としている。
は、半導体基板上に拡散抵抗素子の形成予定領域及びM
IS型トランジスタの形成予定領域を囲むように素子分
離用の第1の絶縁膜を形成する工程と、前記拡散抵抗素
子の形成予定領域及び前記MIS型トランジスタの形成
予定領域の半導体基板上にそれぞれ第2の絶縁膜を形成
する工程と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域及び前記
MIS型トランジスタの形成予定領域上に設けた前記第
2の絶縁膜上にそれぞれ、前記MIS型トランジスタの
ゲート電極を形成するためのゲート電極材料層を形成す
る工程と、前記ゲート電極材料層をエッチング加工し、
前記MIS型トランジスタのゲート電極として働く第1
のパターン部と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域と素
子分離領域との境界領域上を実質的に全て覆い、且つ前
記拡散抵抗素子の平面パターンに対応する開口部を有す
る第2のパターン部を形成する工程と、前記エッチング
加工されたゲート電極材料層における少なくとも前記第
2のパターン部をマスクにして、前記半導体基板中に、
セルフアラインで拡散抵抗素子を形成するための不純物
を導入する工程と、前記エッチング加工されたゲート電
極材料層が形成された半導体基板面上にサイドウォール
材を堆積する工程と、前記サイドウォール材をエッチン
グ加工することで、前記第1のパターン部のゲート電極
材料層の側壁にサイドウォールを形成するとともに、前
記第2のパターン部における前記ゲート電極材料層の開
口部内に前記サイドウォール材を埋め込む工程とを具備
することを特徴としている。
【0026】上記のような製造方法であっても、抵抗素
子として機能する不純物拡散層は、ゲート電極材料層の
第2のパターン部によって周囲を全て囲まれた構造にな
り、素子分離技術として広く使用されているLOCOS
法により形成されたフィールド酸化膜に囲まれていない
ために、微細化に課題があり且つ少なからず発生するバ
ーズビークで拡散抵抗素子へ影響を及ぼすことがない。
従って、ゲート電極材料層のエッチング加工限界まで幅
の狭い不純物拡散層が制御性良く形成可能となることか
ら、より微細で安定した抵抗値を持つ抵抗素子を形成で
きる。この際、抵抗素子の形成工程は、同一基板上に存
在するサイドウォールを有するMIS型トランジスタ
(サイドウォール型トランジスタ)の形成工程を利用し
ているので、抵抗素子の形成に関わる工程増はない。
子として機能する不純物拡散層は、ゲート電極材料層の
第2のパターン部によって周囲を全て囲まれた構造にな
り、素子分離技術として広く使用されているLOCOS
法により形成されたフィールド酸化膜に囲まれていない
ために、微細化に課題があり且つ少なからず発生するバ
ーズビークで拡散抵抗素子へ影響を及ぼすことがない。
従って、ゲート電極材料層のエッチング加工限界まで幅
の狭い不純物拡散層が制御性良く形成可能となることか
ら、より微細で安定した抵抗値を持つ抵抗素子を形成で
きる。この際、抵抗素子の形成工程は、同一基板上に存
在するサイドウォールを有するMIS型トランジスタ
(サイドウォール型トランジスタ)の形成工程を利用し
ているので、抵抗素子の形成に関わる工程増はない。
【0027】この発明の半導体装置の製造方法は、半導
体基板上に拡散抵抗素子の形成予定領域及びMIS型ト
ランジスタの形成予定領域を囲むように素子分離用の第
1の絶縁膜を形成する工程と、前記拡散抵抗素子の形成
予定領域及び前記MIS型トランジスタの形成予定領域
の半導体基板上にそれぞれ第2の絶縁膜を形成する工程
と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域及び前記MIS型
トランジスタの形成予定領域上に設けた前記第2の絶縁
膜上にそれぞれ、前記MIS型トランジスタのゲート電
極を形成するためのゲート電極材料層を形成する工程
と、前記ゲート電極材料層をエッチング加工し、前記M
IS型トランジスタのゲート電極として働く第1のパタ
ーン部と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域と素子分離
領域との境界領域上を実質的に全て覆い、且つ前記拡散
抵抗素子の平面パターンに対応する開口部を有する第2
のパターン部を形成する工程と、前記エッチング加工さ
れたゲート電極材料層における少なくとも前記第2のパ
ターン部をマスクにして、前記半導体基板中に、セルフ
アラインで拡散抵抗素子を形成するための不純物を導入
する工程と、前記エッチング加工されたゲート電極材料
層が形成された半導体基板面上にサイドウォール材を堆
積する工程と、前記サイドウォール材をエッチング加工
することで、前記第1のパターン部のゲート電極材料層
の側壁にサイドウォールを形成するとともに、前記第2
のパターン部における前記ゲート電極材料層の開口部内
に前記サイドウォール材を埋め込む工程と、前記サイド
ウォール材及び前記第2のパターン部のゲート電極材料
層をマスクにして、セルフアラインで前記拡散抵抗素子
のコンタクト形成予定領域の直下の半導体基板中に不純
物を導入する工程とを具備することを特徴としている。
体基板上に拡散抵抗素子の形成予定領域及びMIS型ト
ランジスタの形成予定領域を囲むように素子分離用の第
1の絶縁膜を形成する工程と、前記拡散抵抗素子の形成
予定領域及び前記MIS型トランジスタの形成予定領域
の半導体基板上にそれぞれ第2の絶縁膜を形成する工程
と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域及び前記MIS型
トランジスタの形成予定領域上に設けた前記第2の絶縁
膜上にそれぞれ、前記MIS型トランジスタのゲート電
極を形成するためのゲート電極材料層を形成する工程
と、前記ゲート電極材料層をエッチング加工し、前記M
IS型トランジスタのゲート電極として働く第1のパタ
ーン部と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域と素子分離
領域との境界領域上を実質的に全て覆い、且つ前記拡散
抵抗素子の平面パターンに対応する開口部を有する第2
のパターン部を形成する工程と、前記エッチング加工さ
れたゲート電極材料層における少なくとも前記第2のパ
ターン部をマスクにして、前記半導体基板中に、セルフ
アラインで拡散抵抗素子を形成するための不純物を導入
する工程と、前記エッチング加工されたゲート電極材料
層が形成された半導体基板面上にサイドウォール材を堆
積する工程と、前記サイドウォール材をエッチング加工
することで、前記第1のパターン部のゲート電極材料層
の側壁にサイドウォールを形成するとともに、前記第2
のパターン部における前記ゲート電極材料層の開口部内
に前記サイドウォール材を埋め込む工程と、前記サイド
ウォール材及び前記第2のパターン部のゲート電極材料
層をマスクにして、セルフアラインで前記拡散抵抗素子
のコンタクト形成予定領域の直下の半導体基板中に不純
物を導入する工程とを具備することを特徴としている。
【0028】前記不純物拡散層は、金属配線層と電気的
に導通させるために、コンタクトホールの直下の不純物
濃度をある程度高濃度にすることが望まれる。この場
合、抵抗値を決める領域のみを低濃度の不純物拡散層と
し、コンタクト形成領域のみを高濃度の不純物拡散層と
する工程が必要となる。上記製造方法にあっては、コン
タクト形成予定領域に不純物を高濃度に導入する際、抵
抗素子として機能する不純物拡散層上に設けたサイドウ
ォール材がマスクとして機能することから、コンタクト
形成予定領域の不純物濃度をセルフアラインで選択的に
高めることができる。従って、マスク合わせずれによ
り、抵抗素子として機能する低濃度領域が影響されない
ことから、より精度良く所望の抵抗値が得られることに
なる。なお、前記抵抗素子を構成する工程は、全て前記
抵抗素子と同一基板上に存在するMIS型トランジスタ
の製造工程を利用して形成可能であることから、抵抗素
子の形成に関わる工程増はない。
に導通させるために、コンタクトホールの直下の不純物
濃度をある程度高濃度にすることが望まれる。この場
合、抵抗値を決める領域のみを低濃度の不純物拡散層と
し、コンタクト形成領域のみを高濃度の不純物拡散層と
する工程が必要となる。上記製造方法にあっては、コン
タクト形成予定領域に不純物を高濃度に導入する際、抵
抗素子として機能する不純物拡散層上に設けたサイドウ
ォール材がマスクとして機能することから、コンタクト
形成予定領域の不純物濃度をセルフアラインで選択的に
高めることができる。従って、マスク合わせずれによ
り、抵抗素子として機能する低濃度領域が影響されない
ことから、より精度良く所望の抵抗値が得られることに
なる。なお、前記抵抗素子を構成する工程は、全て前記
抵抗素子と同一基板上に存在するMIS型トランジスタ
の製造工程を利用して形成可能であることから、抵抗素
子の形成に関わる工程増はない。
【0029】また、この発明の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に拡散抵抗素子の形成予定領域及びM
IS型トランジスタの形成予定領域を囲むように素子分
離用の第1の絶縁膜を形成する工程と、前記拡散抵抗素
子の形成予定領域及び前記MIS型トランジスタの形成
予定領域の半導体基板上にそれぞれ第2の絶縁膜を形成
する工程と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域及び前記
MIS型トランジスタの形成予定領域上に設けた第2の
絶縁膜上にそれぞれ、前記MIS型トランジスタのゲー
ト電極を形成するためのゲート電極材料層を形成する工
程と、前記ゲート電極材料層をエッチング加工し、前記
MIS型トランジスタのゲート電極として働く第1のパ
ターン部と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域と素子分
離領域との境界領域上を実質的に全て覆い、且つ前記拡
散抵抗素子の平面パターンに対応する開口部を有する第
2のパターン部を形成する工程と、前記エッチング加工
されたゲート電極材料層における少なくとも前記第2の
パターン部をマスクにして、前記半導体基板中に、セル
フアラインで拡散抵抗素子を形成するための不純物を導
入する工程と、前記エッチング加工されたゲート電極材
料層が形成された半導体基板面上にサイドウォール材を
堆積する工程と、前記サイドウォール材をエッチング加
工することで、前記第1のパターン部のゲート電極材料
層の側壁にサイドウォールを形成するとともに、前記第
2のパターン部における前記ゲート電極材料層の開口部
内に前記サイドウォール材を埋め込む工程と、高融点金
属を堆積し、前記サイドウォール材がエッチング除去さ
れて露出した前記半導体基板と前記堆積した高融点金属
とを選択的にシリサイド反応させることでシリサイド膜
を形成する工程とを具備することを特徴としている。
は、半導体基板上に拡散抵抗素子の形成予定領域及びM
IS型トランジスタの形成予定領域を囲むように素子分
離用の第1の絶縁膜を形成する工程と、前記拡散抵抗素
子の形成予定領域及び前記MIS型トランジスタの形成
予定領域の半導体基板上にそれぞれ第2の絶縁膜を形成
する工程と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域及び前記
MIS型トランジスタの形成予定領域上に設けた第2の
絶縁膜上にそれぞれ、前記MIS型トランジスタのゲー
ト電極を形成するためのゲート電極材料層を形成する工
程と、前記ゲート電極材料層をエッチング加工し、前記
MIS型トランジスタのゲート電極として働く第1のパ
ターン部と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域と素子分
離領域との境界領域上を実質的に全て覆い、且つ前記拡
散抵抗素子の平面パターンに対応する開口部を有する第
2のパターン部を形成する工程と、前記エッチング加工
されたゲート電極材料層における少なくとも前記第2の
パターン部をマスクにして、前記半導体基板中に、セル
フアラインで拡散抵抗素子を形成するための不純物を導
入する工程と、前記エッチング加工されたゲート電極材
料層が形成された半導体基板面上にサイドウォール材を
堆積する工程と、前記サイドウォール材をエッチング加
工することで、前記第1のパターン部のゲート電極材料
層の側壁にサイドウォールを形成するとともに、前記第
2のパターン部における前記ゲート電極材料層の開口部
内に前記サイドウォール材を埋め込む工程と、高融点金
属を堆積し、前記サイドウォール材がエッチング除去さ
れて露出した前記半導体基板と前記堆積した高融点金属
とを選択的にシリサイド反応させることでシリサイド膜
を形成する工程とを具備することを特徴としている。
【0030】上記製造方法では、抵抗素子の形成領域上
に埋め込まれたサイドウォールを、シリサイド形成のブ
ロック材として利用している。半導体装置の高速動作を
図るためには、金属配線層にはより低抵抗値のものが望
まれ、不純物拡散層上に高融点金属を貼り付け、シリコ
ン基板と反応させるサリサイド技術を用いることがあ
る。周知のようにサリサイド技術では、サイドウォール
材の形成後に、Ti等の高融点金属を堆積させ、熱処理
を加えることでサイドウォール材等のシリコン酸化膜を
マスクにして選択的にシリコン基板及びゲート電極材料
層であるポリシリコンとの反応でシリサイド膜を形成す
る手順を踏むが、抵抗素子として機能する不純物拡散層
上にサリサイド膜が形成されると格段に抵抗値が落ち込
み、もはや抵抗素子としては機能しない。しかし、上述
した製造方法では、抵抗素子の形成予定領域上に選択的
に埋め込まれたサイドウォール材がシリサイド膜形成の
ブロック材となるので、前記抵抗素子上にシリサイド膜
が形成されて低抵抗値化されることはない。一方、前記
抵抗素子への金属配線の形成のためのコンタクトホール
直下は、必要に応じサイドウォール材で埋め込まず、シ
リサイド膜を選択的に形成してコンタクト抵抗を大幅に
低減することもできる。言い換えると、抵抗素子として
機能する領域は、拡散抵抗素子分だけを考慮すれば良
く、コンタクト部の抵抗値(コンタクト抵抗)はシリサ
イド化されることで充分に低抵抗値化されるために、よ
り精度良く所望の抵抗値に制御することができる。この
ように、セルフアラインで選択的に抵抗素子部のシリサ
イド化を防止でき、同一基板上に存在する低抵抗値が望
まれる不純物拡散層及びゲート電極配線層のみに対して
サリサイド構造を取ることができる。なお、前記抵抗素
子を形成する工程は、全て前記抵抗素子と同一基板上に
存在するMIS型トランジスタを形成する工程を利用で
きるので、抵抗素子の形成に関わる工程増はない。
に埋め込まれたサイドウォールを、シリサイド形成のブ
ロック材として利用している。半導体装置の高速動作を
図るためには、金属配線層にはより低抵抗値のものが望
まれ、不純物拡散層上に高融点金属を貼り付け、シリコ
ン基板と反応させるサリサイド技術を用いることがあ
る。周知のようにサリサイド技術では、サイドウォール
材の形成後に、Ti等の高融点金属を堆積させ、熱処理
を加えることでサイドウォール材等のシリコン酸化膜を
マスクにして選択的にシリコン基板及びゲート電極材料
層であるポリシリコンとの反応でシリサイド膜を形成す
る手順を踏むが、抵抗素子として機能する不純物拡散層
上にサリサイド膜が形成されると格段に抵抗値が落ち込
み、もはや抵抗素子としては機能しない。しかし、上述
した製造方法では、抵抗素子の形成予定領域上に選択的
に埋め込まれたサイドウォール材がシリサイド膜形成の
ブロック材となるので、前記抵抗素子上にシリサイド膜
が形成されて低抵抗値化されることはない。一方、前記
抵抗素子への金属配線の形成のためのコンタクトホール
直下は、必要に応じサイドウォール材で埋め込まず、シ
リサイド膜を選択的に形成してコンタクト抵抗を大幅に
低減することもできる。言い換えると、抵抗素子として
機能する領域は、拡散抵抗素子分だけを考慮すれば良
く、コンタクト部の抵抗値(コンタクト抵抗)はシリサ
イド化されることで充分に低抵抗値化されるために、よ
り精度良く所望の抵抗値に制御することができる。この
ように、セルフアラインで選択的に抵抗素子部のシリサ
イド化を防止でき、同一基板上に存在する低抵抗値が望
まれる不純物拡散層及びゲート電極配線層のみに対して
サリサイド構造を取ることができる。なお、前記抵抗素
子を形成する工程は、全て前記抵抗素子と同一基板上に
存在するMIS型トランジスタを形成する工程を利用で
きるので、抵抗素子の形成に関わる工程増はない。
【0031】また、上記各製造方法において、次のよう
な特徴を備えている。
な特徴を備えている。
【0032】前記第2のパターン部における少なくとも
一部の開口部の幅は、前記サイドウォール材の堆積膜厚
の2倍より狭いことを特徴とする。
一部の開口部の幅は、前記サイドウォール材の堆積膜厚
の2倍より狭いことを特徴とする。
【0033】抵抗素子として機能する不純物拡散層を挟
み込むように位置するゲート電極材料層の間隔を、同一
基板上に存在するMIS型トランジスタのサイドウォー
ル材の堆積膜厚のおよそ2倍より小さいことをめどに設
定することで、MIS型トランジスタのサイドウォール
の形成時に、抵抗素子として機能する不純物拡散層上に
サイドウォール材が例えばシリサイド形成の際のブロッ
ク材として埋め込まれる。この際、抵抗素子への配線の
ために設けるコンタクトホールの形成領域では、前記抵
抗素子として機能する不純物拡散層を取り囲む前記同一
基板上に存在するMIS型トランジスタのゲート電極材
料層と前記コンタクトホール形成予定領域との間に合わ
せ余裕を設けておけば、前記コンタクトホール形成予定
領域にはサイドウォール材が埋め込まれない。これによ
って、コンタクト形成予定領域については、不純物濃度
をセルフアラインで容易に選択的に高めることができ、
且つシリサイド膜を選択的に形成することも可能とな
る。
み込むように位置するゲート電極材料層の間隔を、同一
基板上に存在するMIS型トランジスタのサイドウォー
ル材の堆積膜厚のおよそ2倍より小さいことをめどに設
定することで、MIS型トランジスタのサイドウォール
の形成時に、抵抗素子として機能する不純物拡散層上に
サイドウォール材が例えばシリサイド形成の際のブロッ
ク材として埋め込まれる。この際、抵抗素子への配線の
ために設けるコンタクトホールの形成領域では、前記抵
抗素子として機能する不純物拡散層を取り囲む前記同一
基板上に存在するMIS型トランジスタのゲート電極材
料層と前記コンタクトホール形成予定領域との間に合わ
せ余裕を設けておけば、前記コンタクトホール形成予定
領域にはサイドウォール材が埋め込まれない。これによ
って、コンタクト形成予定領域については、不純物濃度
をセルフアラインで容易に選択的に高めることができ、
且つシリサイド膜を選択的に形成することも可能とな
る。
【0034】更に、上記各製造方法において、次のよう
な特徴を備えている。
な特徴を備えている。
【0035】前記不純物は、前記エッチング加工された
ゲート電極材料層における少なくとも前記第1のパター
ン部をマスクにして、前記MIS型トランジスタの形成
予定領域の前記半導体基板中にも、セルフアラインで導
入されることを特徴とする。
ゲート電極材料層における少なくとも前記第1のパター
ン部をマスクにして、前記MIS型トランジスタの形成
予定領域の前記半導体基板中にも、セルフアラインで導
入されることを特徴とする。
【0036】上記のように、MIS型トランジスタのソ
ース及びドレイン領域の形成工程を利用して拡散抵抗素
子を形成すれば、抵抗素子の形成に関わる工程増はな
い。
ース及びドレイン領域の形成工程を利用して拡散抵抗素
子を形成すれば、抵抗素子の形成に関わる工程増はな
い。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
いて図面を参照して説明する。
【0038】ここでは、書き込み電圧、消去電圧及び読
み出し電圧といった様々な電源電圧をコントロールする
ために、高抵抗値の抵抗素子(拡散抵抗素子)が必要な
フラッシュ型EEPROMの周辺回路に適用する場合を
例にとって説明する。 [第1の実施の形態]図1(a),(b)乃至図3
(a),(b)はそれぞれ、この発明の第1の実施の形
態に係る半導体装置の製造工程について説明するための
もので、フラッシュ型EEPROMの製造工程を利用し
て高抵抗値の抵抗素子(拡散抵抗素子)を形成する工程
を順次示している。
み出し電圧といった様々な電源電圧をコントロールする
ために、高抵抗値の抵抗素子(拡散抵抗素子)が必要な
フラッシュ型EEPROMの周辺回路に適用する場合を
例にとって説明する。 [第1の実施の形態]図1(a),(b)乃至図3
(a),(b)はそれぞれ、この発明の第1の実施の形
態に係る半導体装置の製造工程について説明するための
もので、フラッシュ型EEPROMの製造工程を利用し
て高抵抗値の抵抗素子(拡散抵抗素子)を形成する工程
を順次示している。
【0039】まず、図1(a),(b)に示す如く、P
型シリコン基板(半導体基板)51上に、LOCOS法
により、抵抗素子の形成予定領域50を取り囲むよう
に、厚さが600nm程度のフィールド酸化膜52を形
成する。続いて、950℃のドライ雰囲気中で基板51
の表面を酸化して、厚さが20nm程度の酸化膜53を
形成する。この酸化膜53は、基板51上に形成される
MIS型トランジスタのゲート酸化膜の形成工程を用い
て形成する。続いて、基板51中に上記酸化膜53を介
してボロンイオンを加速エネルギー60KeV、ドーズ
量3×1012/cm2の条件でイオン注入する。このイ
オン注入の条件は、同一基板51上に存在するMIS型
トランジスタのチャネル制御に用いられるイオン注入と
同じ条件とする。従って、抵抗素子を形成するための専
用のイオン注入工程は不要である。
型シリコン基板(半導体基板)51上に、LOCOS法
により、抵抗素子の形成予定領域50を取り囲むよう
に、厚さが600nm程度のフィールド酸化膜52を形
成する。続いて、950℃のドライ雰囲気中で基板51
の表面を酸化して、厚さが20nm程度の酸化膜53を
形成する。この酸化膜53は、基板51上に形成される
MIS型トランジスタのゲート酸化膜の形成工程を用い
て形成する。続いて、基板51中に上記酸化膜53を介
してボロンイオンを加速エネルギー60KeV、ドーズ
量3×1012/cm2の条件でイオン注入する。このイ
オン注入の条件は、同一基板51上に存在するMIS型
トランジスタのチャネル制御に用いられるイオン注入と
同じ条件とする。従って、抵抗素子を形成するための専
用のイオン注入工程は不要である。
【0040】次に、LPCVD法により、上記フィール
ド酸化膜52及び酸化膜53上の全面に厚さ400nm
程度のポリシリコン膜を堆積形成する。この工程には、
MIS型トランジスタのゲート電極を構成するゲート電
極材料層(ゲート電極配線)の形成工程を利用する。上
記ポリシリコン膜には、堆積工程において不純物として
燐が添加される。上記ポリシリコン膜をエッチング加工
することで、基板51上にMIS型トランジスタのゲー
ト電極配線のパターンと同時に、抵抗素子を取り囲むポ
リシリコン膜(ゲート電極材料層)54が形成される
(図2(a),(b)参照)。上記ポリシリコン膜54
は、枠状の部分54aと櫛状の部分54b,54cを有
するパターンになっている。枠状の部分54aは、抵抗
素子の形成予定領域50の周囲に沿って、上記フィール
ド酸化膜52のエッジ部と後の工程で形成される不純物
拡散層(拡散抵抗素子)との間の領域上を全て覆ってい
る。櫛状の部分54b,54cは、抵抗素子となる不純
物拡散層が幾重にも折り返したパターンとなるように、
枠状の部分54aの対向する2辺からそれぞれ内側に向
かって交互に延びている。換言すれば、ポリシリコン膜
54は、抵抗素子となる不純物拡散層とフィールド酸化
膜(素子分離領域)52との間の領域上を全て覆い、且
つ不純物拡散層に対応する屈曲した平面パターンの開口
部を有している。
ド酸化膜52及び酸化膜53上の全面に厚さ400nm
程度のポリシリコン膜を堆積形成する。この工程には、
MIS型トランジスタのゲート電極を構成するゲート電
極材料層(ゲート電極配線)の形成工程を利用する。上
記ポリシリコン膜には、堆積工程において不純物として
燐が添加される。上記ポリシリコン膜をエッチング加工
することで、基板51上にMIS型トランジスタのゲー
ト電極配線のパターンと同時に、抵抗素子を取り囲むポ
リシリコン膜(ゲート電極材料層)54が形成される
(図2(a),(b)参照)。上記ポリシリコン膜54
は、枠状の部分54aと櫛状の部分54b,54cを有
するパターンになっている。枠状の部分54aは、抵抗
素子の形成予定領域50の周囲に沿って、上記フィール
ド酸化膜52のエッジ部と後の工程で形成される不純物
拡散層(拡散抵抗素子)との間の領域上を全て覆ってい
る。櫛状の部分54b,54cは、抵抗素子となる不純
物拡散層が幾重にも折り返したパターンとなるように、
枠状の部分54aの対向する2辺からそれぞれ内側に向
かって交互に延びている。換言すれば、ポリシリコン膜
54は、抵抗素子となる不純物拡散層とフィールド酸化
膜(素子分離領域)52との間の領域上を全て覆い、且
つ不純物拡散層に対応する屈曲した平面パターンの開口
部を有している。
【0041】次に、上記MIS型トランジスタのゲート
電極配線及び上記ポリシリコン膜54(54a,54
b,54c)をマスクにして、セルフアラインでシリコ
ン基板51中に燐イオンを加速エネルギー60KeV、
ドーズ量3×1013/cm 2の条件でイオン注入する
(図2(b))。この際、上記シリコン基板51に導入
する燐イオンは、この基板51上に存在するMIS型ト
ランジスタを構成するLDD拡散層を形成するための不
純物の導入工程と同じ条件とすることで、抵抗素子とな
る不純物拡散層を形成する工程とMIS型トランジスタ
の形成工程を同時にでき、製造工程の増加を抑制でき
る。
電極配線及び上記ポリシリコン膜54(54a,54
b,54c)をマスクにして、セルフアラインでシリコ
ン基板51中に燐イオンを加速エネルギー60KeV、
ドーズ量3×1013/cm 2の条件でイオン注入する
(図2(b))。この際、上記シリコン基板51に導入
する燐イオンは、この基板51上に存在するMIS型ト
ランジスタを構成するLDD拡散層を形成するための不
純物の導入工程と同じ条件とすることで、抵抗素子とな
る不純物拡散層を形成する工程とMIS型トランジスタ
の形成工程を同時にでき、製造工程の増加を抑制でき
る。
【0042】次に、上記抵抗素子と金属配線とを接続す
るために用いるコンタクトホール59−1,59−2,
59−3の形成予定領域、及びこの基板51上に存在す
るN型不純物拡散層(配線層)の形成予定領域を少なく
とも開口したレジストパターンを用いて、上記シリコン
基板51中に砒素イオンを加速エネルギー60KeV、
ドーズ量5×1015/cm2の条件でイオン注入する。
この際、上記基板51に導入する砒素イオンは、この基
板51上に存在するMIS型トランジスタのソース及び
ドレイン領域を含むN型不純物拡散層の形成のための不
純物と同じ条件で注入し、MIS型トランジスタの一部
と同時に形成することで抵抗素子の形成による製造工程
数の増加を防止できる。
るために用いるコンタクトホール59−1,59−2,
59−3の形成予定領域、及びこの基板51上に存在す
るN型不純物拡散層(配線層)の形成予定領域を少なく
とも開口したレジストパターンを用いて、上記シリコン
基板51中に砒素イオンを加速エネルギー60KeV、
ドーズ量5×1015/cm2の条件でイオン注入する。
この際、上記基板51に導入する砒素イオンは、この基
板51上に存在するMIS型トランジスタのソース及び
ドレイン領域を含むN型不純物拡散層の形成のための不
純物と同じ条件で注入し、MIS型トランジスタの一部
と同時に形成することで抵抗素子の形成による製造工程
数の増加を防止できる。
【0043】その後、950℃のドライO2雰囲気中で
30分程度の熱工程を加えることでポリシリコン膜54
(54a,54b,54c)の表面に後酸化膜55,5
5,…を形成するとともに、上記シリコン基板51中に
イオン注入した不純物(燐及び砒素)を活性化する。こ
れによって、抵抗素子となるN-型不純物拡散層56が
形成されるとともに、この抵抗素子の電極配線のための
コンタクトホール59−1,59−2,59−3の形成
予定領域下にはそれぞれ、N+型不純物拡散層57−
1,57−2,57−3が形成される。
30分程度の熱工程を加えることでポリシリコン膜54
(54a,54b,54c)の表面に後酸化膜55,5
5,…を形成するとともに、上記シリコン基板51中に
イオン注入した不純物(燐及び砒素)を活性化する。こ
れによって、抵抗素子となるN-型不純物拡散層56が
形成されるとともに、この抵抗素子の電極配線のための
コンタクトホール59−1,59−2,59−3の形成
予定領域下にはそれぞれ、N+型不純物拡散層57−
1,57−2,57−3が形成される。
【0044】次に、パッシベーション膜60となるBP
SGを、CVD法により厚さ1.4μm程度堆積形成し
た後、CMP技術を用いてこのBPSGを平坦化する。
その後、上記パッシベーション膜60にコンタクトホー
ル59−1,59−2,59−3を形成し、Al等の金
属を蒸着してパターニングすることにより金属配線(A
l配線)61−1,61−2,61−3を形成する。
SGを、CVD法により厚さ1.4μm程度堆積形成し
た後、CMP技術を用いてこのBPSGを平坦化する。
その後、上記パッシベーション膜60にコンタクトホー
ル59−1,59−2,59−3を形成し、Al等の金
属を蒸着してパターニングすることにより金属配線(A
l配線)61−1,61−2,61−3を形成する。
【0045】このようにして形成された抵抗素子として
の不純物拡散層56の周囲には、抵抗値のばらつきに繋
がるフィールド酸化膜52のエッジが存在せず、微細加
工を施したゲート電極材料層をマスクに用いてセルフア
ラインで形成できる。従って、バーズビークの発生によ
り素子分離幅の縮小に限界があるLOCOS法で形成し
たフィールド酸化膜をイオン注入のマスクに用いる、図
12(a),(b)に示した従来の構造と比べて精度良
く、しかも大幅に微細化することが可能となる。また、
不純物拡散層56の周囲にフィールド酸化膜のエッジが
全く存在しないために、図14に示した抵抗素子と比べ
ても精度良く所望の高い抵抗値が得られる。
の不純物拡散層56の周囲には、抵抗値のばらつきに繋
がるフィールド酸化膜52のエッジが存在せず、微細加
工を施したゲート電極材料層をマスクに用いてセルフア
ラインで形成できる。従って、バーズビークの発生によ
り素子分離幅の縮小に限界があるLOCOS法で形成し
たフィールド酸化膜をイオン注入のマスクに用いる、図
12(a),(b)に示した従来の構造と比べて精度良
く、しかも大幅に微細化することが可能となる。また、
不純物拡散層56の周囲にフィールド酸化膜のエッジが
全く存在しないために、図14に示した抵抗素子と比べ
ても精度良く所望の高い抵抗値が得られる。
【0046】なお、上述した第1の実施の形態では、金
属配線61−1,61−2,61−3の断線不良の発生
防止と、微細化加工に必須な下地段差部の低減のため
に、CMP法を採用している。一般に、このCMP法で
は、グローバル段差を平坦化させることは困難とされて
いる。これは、下地パターンの粗密により研磨速度が異
なり、ディッシング(dising)やシンニング(t
hinning)が発生するためである。しかし、この
第1の実施の形態では、基板51の表面に形成されてい
るポリシリコン膜54(54a,54b,54c)がC
MP技術適用時にグローバル段差を低減するので、Al
配線を微細化してチップサイズの削減が図れる。
属配線61−1,61−2,61−3の断線不良の発生
防止と、微細化加工に必須な下地段差部の低減のため
に、CMP法を採用している。一般に、このCMP法で
は、グローバル段差を平坦化させることは困難とされて
いる。これは、下地パターンの粗密により研磨速度が異
なり、ディッシング(dising)やシンニング(t
hinning)が発生するためである。しかし、この
第1の実施の形態では、基板51の表面に形成されてい
るポリシリコン膜54(54a,54b,54c)がC
MP技術適用時にグローバル段差を低減するので、Al
配線を微細化してチップサイズの削減が図れる。
【0047】一方、従来例として図12(a),(b)
に示した例では、図12(b)を見ると分かるように、
フィールド酸化膜22,22’によって段差が生じてお
り、また、抵抗素子の形成領域の下地パターンは粗く、
これに比べてMIS型トランジスタの形成領域の下地パ
ターンは高密度になる。このため、グローバル段差が激
しく、CMP技術を適用してもディッシングやシンニン
グの発生が避けられない。 [第2の実施の形態]図4は、この発明の第2の実施の
形態に係る半導体装置及びその製造方法について説明す
るためのものである。基本的な構造と製造工程は、上記
第1の実施の形態と同様であるので、同一構成部には同
じ符号を付してその詳細な説明は省略する。この第2の
実施の形態では、ポリシリコン膜54’及び抵抗素子と
なる不純物拡散層56’のパターンが上述した第1の実
施の形態とは異なっている。すなわち、第2の実施の形
態では、より一層グローバル段差を低減させるために、
不純物拡散層56’がより曲がりくねったパターンにな
るようにポリシリコン膜54’を形成している。そし
て、このポリシリコン膜54’をマスクにしてシリコン
基板51中に不純物をイオン注入し、抵抗素子として働
く不純物拡散層56’を形成する。
に示した例では、図12(b)を見ると分かるように、
フィールド酸化膜22,22’によって段差が生じてお
り、また、抵抗素子の形成領域の下地パターンは粗く、
これに比べてMIS型トランジスタの形成領域の下地パ
ターンは高密度になる。このため、グローバル段差が激
しく、CMP技術を適用してもディッシングやシンニン
グの発生が避けられない。 [第2の実施の形態]図4は、この発明の第2の実施の
形態に係る半導体装置及びその製造方法について説明す
るためのものである。基本的な構造と製造工程は、上記
第1の実施の形態と同様であるので、同一構成部には同
じ符号を付してその詳細な説明は省略する。この第2の
実施の形態では、ポリシリコン膜54’及び抵抗素子と
なる不純物拡散層56’のパターンが上述した第1の実
施の形態とは異なっている。すなわち、第2の実施の形
態では、より一層グローバル段差を低減させるために、
不純物拡散層56’がより曲がりくねったパターンにな
るようにポリシリコン膜54’を形成している。そし
て、このポリシリコン膜54’をマスクにしてシリコン
基板51中に不純物をイオン注入し、抵抗素子として働
く不純物拡散層56’を形成する。
【0048】上記のような複雑なパターンを有するポリ
シリコン膜54’は、このポリシリコン膜54’上に設
けるBPSG膜60下のグローバル段差を吸収する効果
が絶大であり、ディッシングやシンニングの発生を全く
気にすることなくBPSG膜60をCMP技術で研磨し
て平坦化することが可能となる。従って、より高抵抗値
で大規模な抵抗素子が必要なときに有効である。 [第3の実施の形態]上記第1の実施の形態では、抵抗
素子と同一のシリコン基板上に、レジストマスクを用い
てN+型不純物拡散層を形成するためのイオン注入を施
すMIS型トランジスタを形成する場合を例にとって説
明したが、この第3の実施の形態は、より微細なLDD
拡散層を形成するために、サイドウォールを形成したゲ
ート電極をマスクにしてN+型不純物拡散層を形成する
サイドウォール型トランジスタが設けられている場合に
適用したものである。このようなサイドウォール型トラ
ンジスタの製造工程の一部を利用した、高抵抗値の抵抗
素子の製造工程を図5(a),(b)乃至図10
(a),(b)を用いて詳しく説明する。図5(a)は
パターン平面図、図5(b)は図5(a)に示したパタ
ーンの5b−5b線に沿った断面図である。また、図6
(a)〜図10(a)はそれぞれ上記図5(a)に示し
たパターンの5b−5b線に沿った断面を製造工程順に
示しており、図6(b)〜図10(b)はそれぞれ上記
図5(a)に示したパターンの6b−6b線に沿った断
面を製造工程順に示している。
シリコン膜54’は、このポリシリコン膜54’上に設
けるBPSG膜60下のグローバル段差を吸収する効果
が絶大であり、ディッシングやシンニングの発生を全く
気にすることなくBPSG膜60をCMP技術で研磨し
て平坦化することが可能となる。従って、より高抵抗値
で大規模な抵抗素子が必要なときに有効である。 [第3の実施の形態]上記第1の実施の形態では、抵抗
素子と同一のシリコン基板上に、レジストマスクを用い
てN+型不純物拡散層を形成するためのイオン注入を施
すMIS型トランジスタを形成する場合を例にとって説
明したが、この第3の実施の形態は、より微細なLDD
拡散層を形成するために、サイドウォールを形成したゲ
ート電極をマスクにしてN+型不純物拡散層を形成する
サイドウォール型トランジスタが設けられている場合に
適用したものである。このようなサイドウォール型トラ
ンジスタの製造工程の一部を利用した、高抵抗値の抵抗
素子の製造工程を図5(a),(b)乃至図10
(a),(b)を用いて詳しく説明する。図5(a)は
パターン平面図、図5(b)は図5(a)に示したパタ
ーンの5b−5b線に沿った断面図である。また、図6
(a)〜図10(a)はそれぞれ上記図5(a)に示し
たパターンの5b−5b線に沿った断面を製造工程順に
示しており、図6(b)〜図10(b)はそれぞれ上記
図5(a)に示したパターンの6b−6b線に沿った断
面を製造工程順に示している。
【0049】まず、図5(a),(b)に示すように、
第1の実施の形態と同様の工程を経て、P型シリコン基
板71上に、抵抗素子の形成予定領域70を取り囲むよ
うにフィールド酸化膜72を形成し、このP型シリコン
基板71の上にゲート酸化膜73を形成する。続いて、
ポリシリコン膜を形成してパターニングし、抵抗素子と
なる不純物拡散層を形成するための屈曲した平面パター
ンの開口部を形成する。そして、基板71中に上記パタ
ーニングしたポリシリコン膜74をマスクにして燐イオ
ンをイオン注入する。ここまでは上述した第1の実施の
形態と同様な工程である。
第1の実施の形態と同様の工程を経て、P型シリコン基
板71上に、抵抗素子の形成予定領域70を取り囲むよ
うにフィールド酸化膜72を形成し、このP型シリコン
基板71の上にゲート酸化膜73を形成する。続いて、
ポリシリコン膜を形成してパターニングし、抵抗素子と
なる不純物拡散層を形成するための屈曲した平面パター
ンの開口部を形成する。そして、基板71中に上記パタ
ーニングしたポリシリコン膜74をマスクにして燐イオ
ンをイオン注入する。ここまでは上述した第1の実施の
形態と同様な工程である。
【0050】続いて、図6(a),(b)に示すよう
に、CVD法により全面に厚さdが400nm程度のサ
イドウォール材(シリコン酸化膜)75を形成する。こ
こで、抵抗素子を挟み込むポリシリコン膜74の間隔f
は400nm、抵抗素子の電極配線のためのコンタクト
ホール形成予定領域におけるポリシリコンの間隔eは
1.5μmに設定している。
に、CVD法により全面に厚さdが400nm程度のサ
イドウォール材(シリコン酸化膜)75を形成する。こ
こで、抵抗素子を挟み込むポリシリコン膜74の間隔f
は400nm、抵抗素子の電極配線のためのコンタクト
ホール形成予定領域におけるポリシリコンの間隔eは
1.5μmに設定している。
【0051】その後、周知のエッチング技術を用いて、
上記サイドウォール材75をエッチバックすることで、
サイドウォール材75を抵抗素子として機能する不純物
拡散層を挟み込むように設けたポリシリコン膜74間に
埋め込む。前述したサイドウォール材75の堆積膜厚d
と、抵抗素子を挟み込むポリシリコン膜74の間隔fの
関係は、2d(800nm)>f(400nm)の関係
が成り立つために、抵抗素子を挟み込むポリシリコン膜
74の間にサイドウォール材75’,75’,…が埋め
込まれる。一方、上記抵抗素子の電極配線のためのコン
タクトホール形成予定領域におけるポリシリコン膜74
の間隔eは、1.5μmと充分に広く設定されているた
めに、サイドウォール材75’,75’,…がポリシリ
コン膜74の側壁に残留し、シリコン基板71の表面に
は残留しないのでP型シリコン基板71の一部が露出す
ることになる。これによって、図7(a),(b)に示
すような構造が得られる。
上記サイドウォール材75をエッチバックすることで、
サイドウォール材75を抵抗素子として機能する不純物
拡散層を挟み込むように設けたポリシリコン膜74間に
埋め込む。前述したサイドウォール材75の堆積膜厚d
と、抵抗素子を挟み込むポリシリコン膜74の間隔fの
関係は、2d(800nm)>f(400nm)の関係
が成り立つために、抵抗素子を挟み込むポリシリコン膜
74の間にサイドウォール材75’,75’,…が埋め
込まれる。一方、上記抵抗素子の電極配線のためのコン
タクトホール形成予定領域におけるポリシリコン膜74
の間隔eは、1.5μmと充分に広く設定されているた
めに、サイドウォール材75’,75’,…がポリシリ
コン膜74の側壁に残留し、シリコン基板71の表面に
は残留しないのでP型シリコン基板71の一部が露出す
ることになる。これによって、図7(a),(b)に示
すような構造が得られる。
【0052】次に、上記サイドウォール材75及び上記
ポリシリコン膜74をマスクにして、シリコン基板71
中に砒素イオンを加速エネルギー60KeV、ドーズ量
5×1015/cm2の条件でイオン打ち込みする。
ポリシリコン膜74をマスクにして、シリコン基板71
中に砒素イオンを加速エネルギー60KeV、ドーズ量
5×1015/cm2の条件でイオン打ち込みする。
【0053】このような製造方法では、前述の第1の実
施の形態と比べて、抵抗素子の形成と電極配線のために
必須なコンタクト直下への不純物導入(Asイオン)に
際して、マスクとして用いるフォトレジストパターンが
不要になり、セルフアラインで導入できる。従って、マ
スク合わせ精度に起因する抵抗値のばらつきは何等考慮
する必要はない。
施の形態と比べて、抵抗素子の形成と電極配線のために
必須なコンタクト直下への不純物導入(Asイオン)に
際して、マスクとして用いるフォトレジストパターンが
不要になり、セルフアラインで導入できる。従って、マ
スク合わせ精度に起因する抵抗値のばらつきは何等考慮
する必要はない。
【0054】以降の工程として、この第3の実施の形態
では、半導体装置の高速動作に必須である配線抵抗の低
減のためのサリサイド技術を採用した例を示す。図8
(a),(b)に示すように、サイドウォール材75’
及びこのサイドウォール材75’のエッチバックにより
露出した上記ポリシリコン膜74、P型シリコン基板7
1、及びフィールド酸化膜72上に、スパッタリング法
により厚さ100nmの高融点金属膜、例えばTi膜7
6を堆積形成する。続いて、700℃のN2雰囲気中で
10分間程度の熱工程を経て、上記サイドウォール材7
5’のエッチバックにより露出した上記ポリシリコン膜
74、及び上記P型シリコン基板71上にはそれぞれT
iシリサイド膜76’,76’,…が形成される。一
方、フィールド酸化膜72及びサイドウォール材75’
はシリコン酸化膜であり、シリサイド化反応は生じな
い。しかもこのとき、本発明に係る抵抗素子として機能
する領域ではP型シリコン基板71が露出していないた
め、シリサイド膜は形成されず、抵抗素子が低抵抗化さ
れることはない。その後、シリサイド化されていないT
i膜76を、例えば硫酸と過酸化水素水の混合溶液を使
用して選択的に除去した後、第1の実施の形態と同様な
工程を経て、パッシベーション膜としてBPSG膜77
を形成し、平坦化させた後コンタクトホール78−1,
78−2を形成し、Al配線79−1,79−2をそれ
ぞれ形成する。
では、半導体装置の高速動作に必須である配線抵抗の低
減のためのサリサイド技術を採用した例を示す。図8
(a),(b)に示すように、サイドウォール材75’
及びこのサイドウォール材75’のエッチバックにより
露出した上記ポリシリコン膜74、P型シリコン基板7
1、及びフィールド酸化膜72上に、スパッタリング法
により厚さ100nmの高融点金属膜、例えばTi膜7
6を堆積形成する。続いて、700℃のN2雰囲気中で
10分間程度の熱工程を経て、上記サイドウォール材7
5’のエッチバックにより露出した上記ポリシリコン膜
74、及び上記P型シリコン基板71上にはそれぞれT
iシリサイド膜76’,76’,…が形成される。一
方、フィールド酸化膜72及びサイドウォール材75’
はシリコン酸化膜であり、シリサイド化反応は生じな
い。しかもこのとき、本発明に係る抵抗素子として機能
する領域ではP型シリコン基板71が露出していないた
め、シリサイド膜は形成されず、抵抗素子が低抵抗化さ
れることはない。その後、シリサイド化されていないT
i膜76を、例えば硫酸と過酸化水素水の混合溶液を使
用して選択的に除去した後、第1の実施の形態と同様な
工程を経て、パッシベーション膜としてBPSG膜77
を形成し、平坦化させた後コンタクトホール78−1,
78−2を形成し、Al配線79−1,79−2をそれ
ぞれ形成する。
【0055】このように、半導体素子の微細化に必須な
サイドウォール形成プロセス及び高速化動作に必須なサ
リサイド技術との整合性がとれ、何等工程増なく、精度
良く所望の高抵抗値の抵抗素子が形成できる。 [第4の実施の形態]上述した第1乃至第3の実施の形
態では、素子分離領域としてLOCOS法で形成したフ
ィールド酸化膜を用いる場合を例に取って説明したが、
STI構造の素子分離構造を用いる場合にも適用可能で
ある。STI構造では、バーズビークは発生しないの
で、基本的にはLOCOS法を用いることに起因して発
生する問題はないが、長年使用され且つ改良されてきた
LOCOS法に比べて歴史の浅いSTI構造は、必ずし
もプロセスの安定性や制御性が高いとはいえない。よっ
て、この発明を適用することにより、所望の高抵抗な抵
抗素子を制御性良く且つ微細なパターンで形成でき、チ
ップ面積を削減して製造コストを低減できる。
サイドウォール形成プロセス及び高速化動作に必須なサ
リサイド技術との整合性がとれ、何等工程増なく、精度
良く所望の高抵抗値の抵抗素子が形成できる。 [第4の実施の形態]上述した第1乃至第3の実施の形
態では、素子分離領域としてLOCOS法で形成したフ
ィールド酸化膜を用いる場合を例に取って説明したが、
STI構造の素子分離構造を用いる場合にも適用可能で
ある。STI構造では、バーズビークは発生しないの
で、基本的にはLOCOS法を用いることに起因して発
生する問題はないが、長年使用され且つ改良されてきた
LOCOS法に比べて歴史の浅いSTI構造は、必ずし
もプロセスの安定性や制御性が高いとはいえない。よっ
て、この発明を適用することにより、所望の高抵抗な抵
抗素子を制御性良く且つ微細なパターンで形成でき、チ
ップ面積を削減して製造コストを低減できる。
【0056】なお、上述した第1乃至第4の実施の形態
において、抵抗素子としての不純物拡散層がソースまた
はドレイン領域、不純物導入のマスクとして用いたポリ
シリコン膜がゲート電極、このポリシリコン膜と基板間
の酸化膜がゲート絶縁膜として働くMIS型トランジス
タ構造を有しているので、ゲート電極に相当するポリシ
リコン膜に逆バイアスを印加すれば素子分離能力を高め
ることができ、順バイアスを印加すればMIS型トラン
ジスタをオンして抵抗値を下げることが可能となる。更
に、ゲート電極に相当するポリシリコン膜を接地すれ
ば、MIS型トランジスタとして働かないようにでき
る。
において、抵抗素子としての不純物拡散層がソースまた
はドレイン領域、不純物導入のマスクとして用いたポリ
シリコン膜がゲート電極、このポリシリコン膜と基板間
の酸化膜がゲート絶縁膜として働くMIS型トランジス
タ構造を有しているので、ゲート電極に相当するポリシ
リコン膜に逆バイアスを印加すれば素子分離能力を高め
ることができ、順バイアスを印加すればMIS型トラン
ジスタをオンして抵抗値を下げることが可能となる。更
に、ゲート電極に相当するポリシリコン膜を接地すれ
ば、MIS型トランジスタとして働かないようにでき
る。
【0057】以上示してきた実施の形態により、この発
明の目的である所望の高抵抗な抵抗素子を制御性良く且
つ微細なパターンで形成することができ、チップ面積を
削減するとともに、この発明を適用するための製造工程
の増加もなく、製造コストを低減できる。しかも、高速
化に必須なサリサイド技術も容易に展開できる。
明の目的である所望の高抵抗な抵抗素子を制御性良く且
つ微細なパターンで形成することができ、チップ面積を
削減するとともに、この発明を適用するための製造工程
の増加もなく、製造コストを低減できる。しかも、高速
化に必須なサリサイド技術も容易に展開できる。
【0058】これに加え、抵抗素子を取り囲むゲート電
極材は、CMP技術導入の際に課題となるグローバル段
差を吸収するものとして作用するので、高信頼性を確保
しながら上層配線の微細加工が可能となる。
極材は、CMP技術導入の際に課題となるグローバル段
差を吸収するものとして作用するので、高信頼性を確保
しながら上層配線の微細加工が可能となる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、所望の高抵抗な抵抗素子を制御性良く且つ微細なパ
ターンで形成でき、チップ面積を削減して製造コストを
低減できる半導体装置及びその製造方法が得られる。
ば、所望の高抵抗な抵抗素子を制御性良く且つ微細なパ
ターンで形成でき、チップ面積を削減して製造コストを
低減できる半導体装置及びその製造方法が得られる。
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
及びその製造方法について説明するためのもので、第1
の製造工程を示しており、(a)図はパターン平面図、
(b)図は(a)図の1b−1b線に沿った断面図。
及びその製造方法について説明するためのもので、第1
の製造工程を示しており、(a)図はパターン平面図、
(b)図は(a)図の1b−1b線に沿った断面図。
【図2】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
及びその製造方法について説明するためのもので、第2
の製造工程を示しており、(a)図はパターン平面図、
(b)図は(a)図の2b−2b線に沿った断面図。
及びその製造方法について説明するためのもので、第2
の製造工程を示しており、(a)図はパターン平面図、
(b)図は(a)図の2b−2b線に沿った断面図。
【図3】この発明の第1の実施の形態に係る半導体装置
及びその製造方法について説明するためのもので、第3
の製造工程を示しており、(a)図はパターン平面図、
(b)図は(a)図の3b−3b線に沿った断面図。
及びその製造方法について説明するためのもので、第3
の製造工程を示しており、(a)図はパターン平面図、
(b)図は(a)図の3b−3b線に沿った断面図。
【図4】この発明の第2の実施の形態に係る半導体装置
及びその製造方法について説明するためのパターン平面
図。
及びその製造方法について説明するためのパターン平面
図。
【図5】この発明の第3の実施の形態に係る半導体装置
及びその製造方法について説明するためのもので、
(a)図はパターン平面図、(b)図は(a)図に示し
たパターンにおける5b−5b線に沿った第1の製造工
程の断面図。
及びその製造方法について説明するためのもので、
(a)図はパターン平面図、(b)図は(a)図に示し
たパターンにおける5b−5b線に沿った第1の製造工
程の断面図。
【図6】この発明の第3の実施の形態に係る半導体装置
及びその製造方法について説明するためのもので、
(a)図は図5(a)に示したパターンにおける5b−
5b線に沿った第2の製造工程の断面図、(b)図は図
5(a)に示したパターンにおける6b−6b線に沿っ
た第2の製造工程の断面図。
及びその製造方法について説明するためのもので、
(a)図は図5(a)に示したパターンにおける5b−
5b線に沿った第2の製造工程の断面図、(b)図は図
5(a)に示したパターンにおける6b−6b線に沿っ
た第2の製造工程の断面図。
【図7】この発明の第3の実施の形態に係る半導体装置
及びその製造方法について説明するためのもので、
(a)図は図5(a)に示したパターンにおける5b−
5b線に沿った第3の製造工程の断面図、(b)図は図
5(a)に示したパターンにおける6b−6b線に沿っ
た第3の製造工程の断面図。
及びその製造方法について説明するためのもので、
(a)図は図5(a)に示したパターンにおける5b−
5b線に沿った第3の製造工程の断面図、(b)図は図
5(a)に示したパターンにおける6b−6b線に沿っ
た第3の製造工程の断面図。
【図8】この発明の第3の実施の形態に係る半導体装置
及びその製造方法について説明するためのもので、
(a)図は図5(a)に示したパターンにおける5b−
5b線に沿った第4の製造工程の断面図、(b)図は図
5(a)に示したパターンにおける6b−6b線に沿っ
た第4の製造工程の断面図。
及びその製造方法について説明するためのもので、
(a)図は図5(a)に示したパターンにおける5b−
5b線に沿った第4の製造工程の断面図、(b)図は図
5(a)に示したパターンにおける6b−6b線に沿っ
た第4の製造工程の断面図。
【図9】この発明の第3の実施の形態に係る半導体装置
及びその製造方法について説明するためのもので、
(a)図は図5(a)に示したパターンにおける5b−
5b線に沿った第5の製造工程の断面図、(b)図は図
5(a)に示したパターンにおける6b−6b線に沿っ
た第5の製造工程の断面図。
及びその製造方法について説明するためのもので、
(a)図は図5(a)に示したパターンにおける5b−
5b線に沿った第5の製造工程の断面図、(b)図は図
5(a)に示したパターンにおける6b−6b線に沿っ
た第5の製造工程の断面図。
【図10】この発明の第3の実施の形態に係る半導体装
置及びその製造方法について説明するためのもので、
(a)図は図5(a)に示したパターンにおける5b−
5b線に沿った第6の製造工程の断面図、(b)図は図
5(a)に示したパターンにおける6b−6b線に沿っ
た第6の製造工程の断面図。
置及びその製造方法について説明するためのもので、
(a)図は図5(a)に示したパターンにおける5b−
5b線に沿った第6の製造工程の断面図、(b)図は図
5(a)に示したパターンにおける6b−6b線に沿っ
た第6の製造工程の断面図。
【図11】従来の半導体装置について説明するためのも
ので、電源抵抗分割方式の内部電源電圧生成回路を示す
回路図。
ので、電源抵抗分割方式の内部電源電圧生成回路を示す
回路図。
【図12】従来の半導体装置及びその製造方法について
説明するためのもので、拡散抵抗素子の一例を示してお
り、(a)図はパターン平面図、(b)図は(a)図の
12b−12b線に沿った断面図。
説明するためのもので、拡散抵抗素子の一例を示してお
り、(a)図はパターン平面図、(b)図は(a)図の
12b−12b線に沿った断面図。
【図13】従来の半導体装置及びその製造方法について
説明するためのもので、拡散抵抗素子の他の例を示して
おり、(a)図はパターン平面図、(b)図は(a)図
の13b−13b線に沿った断面図。
説明するためのもので、拡散抵抗素子の他の例を示して
おり、(a)図はパターン平面図、(b)図は(a)図
の13b−13b線に沿った断面図。
【図14】従来の半導体装置及びその製造方法について
説明するためのもので、拡散抵抗素子の更に他の例を示
すパターン平面図。
説明するためのもので、拡散抵抗素子の更に他の例を示
すパターン平面図。
50,70…抵抗素子の形成予定領域、51,71…P
型シリコン基板(半導体基板)、52,172…フィー
ルド酸化膜(素子分離領域)、53,173…酸化膜、
54,74…ポリシリコン膜(ゲート電極材料層)、5
5…後酸化膜、56…N-型不純物拡散層(拡散抵抗素
子)、57−1,57−2,57−3…N+型不純物拡
散層、59−1,59−2,59−3…コンタクトホー
ル、60…パッシベーション膜、61−1,61−2,
61−3…金属配線(Al配線)、75,75’…サイ
ドウォール材(シリコン酸化膜)、76…Ti膜、7
6’…Tiシリサイド膜、77…BPSG膜(パッシベ
ーション膜)、78−1,78−2…コンタクトホー
ル、79−1,79−2…Al配線。
型シリコン基板(半導体基板)、52,172…フィー
ルド酸化膜(素子分離領域)、53,173…酸化膜、
54,74…ポリシリコン膜(ゲート電極材料層)、5
5…後酸化膜、56…N-型不純物拡散層(拡散抵抗素
子)、57−1,57−2,57−3…N+型不純物拡
散層、59−1,59−2,59−3…コンタクトホー
ル、60…パッシベーション膜、61−1,61−2,
61−3…金属配線(Al配線)、75,75’…サイ
ドウォール材(シリコン酸化膜)、76…Ti膜、7
6’…Tiシリサイド膜、77…BPSG膜(パッシベ
ーション膜)、78−1,78−2…コンタクトホー
ル、79−1,79−2…Al配線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H01L 21/8247 29/788 29/792 Fターム(参考) 5F001 AD02 AD17 AD62 AE04 AG07 AG17 AG30 AG40 5F038 AR03 AR12 AR16 BB04 BB05 CD18 CD19 DF05 EZ01 EZ13 EZ17 EZ18 EZ20 5F048 AA00 AA01 AB01 AC10 BA01 BB06 BC06 BF02 BF06 BF07 BG12 DA01 DA25 5F083 EP36 EP63 GA09 GA30 KA15 NA02 PR09 PR29 PR57 ZA08
Claims (9)
- 【請求項1】 半導体基板上に拡散抵抗素子及びMIS
型トランジスタを有し、前記拡散抵抗素子は前記MIS
型トランジスタのゲート電極を構成するゲート電極材料
層によって囲まれた領域内に形成されることを特徴とす
る半導体装置。 - 【請求項2】 前記ゲート電極材料層は、屈曲した平面
パターンの開口部を有し、この開口部内の前記半導体基
板中に前記拡散抵抗素子が形成されることを特徴とする
請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記開口部の少なくとも一部は、同一半
導体基板上に形成されたMIS型トランジスタのゲート
電極に形成されたサイドウォールの幅の2倍以下の幅に
設定され、前記サイドウォールを構成するサイドウォー
ル材で埋め込まれていることを特徴とする請求項1また
は2に記載の半導体装置。 - 【請求項4】 半導体基板上に拡散抵抗素子の形成予定
領域及びMIS型トランジスタの形成予定領域を囲むよ
うに素子分離用の第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記拡散抵抗素子の形成予定領域及び前記MIS型トラ
ンジスタの形成予定領域の半導体基板上にそれぞれ第2
の絶縁膜を形成する工程と、 前記拡散抵抗素子の形成予定領域及び前記MIS型トラ
ンジスタの形成予定領域上に設けた前記第2の絶縁膜上
にそれぞれ、前記MIS型トランジスタのゲート電極を
形成するためのゲート電極材料層を形成する工程と、 前記ゲート電極材料層をエッチング加工し、前記MIS
型トランジスタのゲート電極として働く第1のパターン
部と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域と素子分離領域
との境界領域上を実質的に全て覆い、且つ前記拡散抵抗
素子の平面パターンに対応する開口部を有する第2のパ
ターン部を形成する工程と、 前記エッチング加工されたゲート電極材料層における少
なくとも前記第2のパターン部をマスクにして、前記半
導体基板中に、セルフアラインで拡散抵抗素子を形成す
るための不純物を導入する工程とを具備することを特徴
とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 半導体基板上に拡散抵抗素子の形成予定
領域及びMIS型トランジスタの形成予定領域を囲むよ
うに素子分離用の第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記拡散抵抗素子の形成予定領域及び前記MIS型トラ
ンジスタの形成予定領域の半導体基板上にそれぞれ第2
の絶縁膜を形成する工程と、 前記拡散抵抗素子の形成予定領域及び前記MIS型トラ
ンジスタの形成予定領域上に設けた前記第2の絶縁膜上
にそれぞれ、前記MIS型トランジスタのゲート電極を
形成するためのゲート電極材料層を形成する工程と、 前記ゲート電極材料層をエッチング加工し、前記MIS
型トランジスタのゲート電極として働く第1のパターン
部と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域と素子分離領域
との境界領域上を実質的に全て覆い、且つ前記拡散抵抗
素子の平面パターンに対応する開口部を有する第2のパ
ターン部を形成する工程と、 前記エッチング加工されたゲート電極材料層における少
なくとも前記第2のパターン部をマスクにして、前記半
導体基板中に、セルフアラインで拡散抵抗素子を形成す
るための不純物を導入する工程と、 前記エッチング加工されたゲート電極材料層が形成され
た半導体基板面上にサイドウォール材を堆積する工程
と、 前記サイドウォール材をエッチング加工することで、前
記第1のパターン部のゲート電極材料層の側壁にサイド
ウォールを形成するとともに、前記第2のパターン部に
おける前記ゲート電極材料層の開口部内に前記サイドウ
ォール材を埋め込む工程とを具備することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 半導体基板上に拡散抵抗素子の形成予定
領域及びMIS型トランジスタの形成予定領域を囲むよ
うに素子分離用の第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記拡散抵抗素子の形成予定領域及び前記MIS型トラ
ンジスタの形成予定領域の半導体基板上にそれぞれ第2
の絶縁膜を形成する工程と、 前記拡散抵抗素子の形成予定領域及び前記MIS型トラ
ンジスタの形成予定領域上に設けた前記第2の絶縁膜上
にそれぞれ、前記MIS型トランジスタのゲート電極を
形成するためのゲート電極材料層を形成する工程と、 前記ゲート電極材料層をエッチング加工し、前記MIS
型トランジスタのゲート電極として働く第1のパターン
部と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域と素子分離領域
との境界領域上を実質的に全て覆い、且つ前記拡散抵抗
素子の平面パターンに対応する開口部を有する第2のパ
ターン部を形成する工程と、 前記エッチング加工されたゲート電極材料層における少
なくとも前記第2のパターン部をマスクにして、前記半
導体基板中に、セルフアラインで拡散抵抗素子を形成す
るための不純物を導入する工程と、 前記エッチング加工されたゲート電極材料層が形成され
た半導体基板面上にサイドウォール材を堆積する工程
と、 前記サイドウォール材をエッチング加工することで、前
記第1のパターン部のゲート電極材料層の側壁にサイド
ウォールを形成するとともに、前記第2のパターン部に
おける前記ゲート電極材料層の開口部内に前記サイドウ
ォール材を埋め込む工程と、 前記サイドウォール材及び前記第2のパターン部のゲー
ト電極材料層をマスクにして、セルフアラインで前記拡
散抵抗素子のコンタクト形成予定領域の直下の半導体基
板中に不純物を導入する工程とを具備することを特徴と
する半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 半導体基板上に拡散抵抗素子の形成予定
領域及びMIS型トランジスタの形成予定領域を囲むよ
うに素子分離用の第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記拡散抵抗素子の形成予定領域及び前記MIS型トラ
ンジスタの形成予定領域の半導体基板上にそれぞれ第2
の絶縁膜を形成する工程と、 前記拡散抵抗素子の形成予定領域及び前記MIS型トラ
ンジスタの形成予定領域上に設けた第2の絶縁膜上にそ
れぞれ、前記MIS型トランジスタのゲート電極を形成
するためのゲート電極材料層を形成する工程と、 前記ゲート電極材料層をエッチング加工し、前記MIS
型トランジスタのゲート電極として働く第1のパターン
部と、前記拡散抵抗素子の形成予定領域と素子分離領域
との境界領域上を実質的に全て覆い、且つ前記拡散抵抗
素子の平面パターンに対応する開口部を有する第2のパ
ターン部を形成する工程と、 前記エッチング加工されたゲート電極材料層における少
なくとも前記第2のパターン部をマスクにして、前記半
導体基板中に、セルフアラインで拡散抵抗素子を形成す
るための不純物を導入する工程と、 前記エッチング加工されたゲート電極材料層が形成され
た半導体基板面上にサイドウォール材を堆積する工程
と、 前記サイドウォール材をエッチング加工することで、前
記第1のパターン部のゲート電極材料層の側壁にサイド
ウォールを形成するとともに、前記第2のパターン部に
おける前記ゲート電極材料層の開口部内に前記サイドウ
ォール材を埋め込む工程と、 高融点金属を堆積し、前記サイドウォール材がエッチン
グ除去されて露出した前記半導体基板と前記堆積した高
融点金属とを選択的にシリサイド反応させることでシリ
サイド膜を形成する工程とを具備することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記第2のパターン部における少なくと
も一部の開口部の幅は、前記サイドウォール材の堆積膜
厚の2倍より狭いことを特徴とする請求項5乃至7いず
れか1つの項に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記不純物は、前記エッチング加工され
たゲート電極材料層における少なくとも前記第1のパタ
ーン部をマスクにして、前記MIS型トランジスタの形
成予定領域の前記半導体基板中にも、セルフアラインで
導入されることを特徴とする請求項4乃至7いずれか1
つの項に記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10372744A JP2000196019A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 半導体装置及びその製造方法 |
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JP10372744A JP2000196019A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 半導体装置及びその製造方法 |
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JP2000196019A true JP2000196019A (ja) | 2000-07-14 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6828636B2 (en) | 2001-10-30 | 2004-12-07 | Renesas Technology Corp. | Semiconductor device isolated resistive zone |
JP2007324381A (ja) * | 2006-06-01 | 2007-12-13 | Sanyo Electric Co Ltd | 半導体装置 |
CN110690282A (zh) * | 2019-08-23 | 2020-01-14 | 福建省福联集成电路有限公司 | 一种基于晶体管的电阻结构及其制作方法 |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP10372744A patent/JP2000196019A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6828636B2 (en) | 2001-10-30 | 2004-12-07 | Renesas Technology Corp. | Semiconductor device isolated resistive zone |
JP2007324381A (ja) * | 2006-06-01 | 2007-12-13 | Sanyo Electric Co Ltd | 半導体装置 |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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