JP2000195606A - 箱型コネクタ― - Google Patents

箱型コネクタ―

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JP2000195606A
JP2000195606A JP11249461A JP24946199A JP2000195606A JP 2000195606 A JP2000195606 A JP 2000195606A JP 11249461 A JP11249461 A JP 11249461A JP 24946199 A JP24946199 A JP 24946199A JP 2000195606 A JP2000195606 A JP 2000195606A
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Japan
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box
insulating wall
side walls
socket
styrene
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JP11249461A
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Inventor
Haruo Kobayashi
春夫 小林
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソケットを挿入する際に生じる応力の適
切な分散を図り、亀裂や割れを有効に防止しうる形状を
有するコネクターを提供する。 【解決手段】 上下の側壁及び該両側壁をつなぐ絶縁壁
から構成され、断面がこれらの面により略「コ」の字状
を形成している箱型コネクターにおいて、絶縁壁のうち
のソケット挿入側の面上であって、側壁と絶縁壁とがな
す角部付近に凹部を形成し、かつ絶縁壁の最細部分の厚
さ(Tn)が、絶縁壁のうちのソケット挿入側面が側壁
と交わる部分における側壁の厚さ(Tr)より小さい箱
型コネクターである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箱型コネクターに
関し、更に詳しくは、亀裂や割れの防止に有効な形状を
備えた箱型コネクターに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ、パソコン等の電子機器は言うに
及ばず、自動車、その他産業用機器においても多数の電
子部品が用いられているが、その電子部品の主要なもの
としてコネクター及びソケットが挙げられる。かかるコ
ネクターは概ね、長さ数センチ程度、断面1センチ×1
センチ程度の概略箱型のものが多用されているが、図1
に示すように、コネクターにソケットを挿入することに
より両者の導通が得られ、電子部品として機能する仕組
みになっている。通常、このようにコネクターとソケッ
トは一体部品として機能するものであるから、両者は正
確に接続されることが要求され、そのための手段とし
て、コネクターには誤挿入防止スロットが設けられ、一
方ソケットにはこの誤挿入防止スロットにぴったりはめ
込まれることになるバンプ(突起部分)が設けられてい
る(図1参照)。
【0003】このように、ソケットのバンプをコネクタ
ーの誤挿入防止スロットにはめ込むわけであるが、ソケ
ットを挿入する際、コネクターの該誤挿入防止スロット
付近には応力が集中し、そのため該誤挿入防止スロット
で亀裂や破損が生じるという問題がしばしば提起されて
きた。(図2及び図3参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記観点から
なされたものであって、ソケットを挿入する際に生じる
応力の適切な分散を図り、亀裂や割れを有効に防止しう
る形状を有するコネクターを提供することを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究を
重ねた結果、かかる箱型コネクターにおいて、絶縁壁を
特定の形状にすることにより、上記問題が解決し得るこ
とを見いだした。本発明はかかる知見に基づいて完成し
たものである。即ち、本発明は、以下の箱型コネクター
を提供するものである。 1.上下の側壁及び該両側壁をつなぐ絶縁壁から構成さ
れ、断面がこれらの面により略「コ」の字状を形成して
いる箱型コネクターにおいて、絶縁壁のうちのソケット
挿入側の面上であって、側壁と絶縁壁とがなす角部付近
に凹部を形成し、かつ絶縁壁の最細部分の厚さ(Tn)
が、絶縁壁のうちのソケット挿入側面が側壁と交わる部
分における側壁の厚さ(Tr)より小さい箱型コネクタ
ー。 2.絶縁壁のうちのソケット挿入側でない面上であっ
て、側壁と絶縁壁とがなす角部付近に凹部を形成した上
記1記載の箱型コネクター。 3.上記1における凹部の溝深さが0.5〜1.0mm
である上記1又は2に記載の箱型コネクター。 4.上記1又は2における凹部の溝の内側のかどが曲率
(R)をもつ曲線である上記1〜3のいずれかに記載の
箱型コネクター。 5.TrとTnとの関係において、Tn(mm)=Tr
(mm)−(0.05〜0.15)mmである上記1〜
4のいずれかに記載の箱型コネクター。 6.材料が、主としてシンジオタクチック構造を有する
スチレン系重合体又は主としてシンジオタクチック構造
を有するスチレン系重合体を含む樹脂組成物からなるも
のである上記1〜5のいずれかに記載の箱型コネクタ
ー。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について詳細に説
明する。 1.箱型コネクターの形状 本発明は、図4,図5に例示するように、特に上下の側
壁及び該両側壁をつなぐ絶縁壁から構成され、断面がこ
れらの面により略「コ」の字状を形成している箱型コネ
クターにおいて、絶縁壁のうちのソケット挿入側の面上
であって、側壁と絶縁壁とがなす角部付近に凹部を形成
し、かつ絶縁壁の最細部分の厚さ(Tn)が、絶縁壁の
うちのソケット挿入側面が側壁と交わる部分における側
壁の厚さ(Tr)より小さい箱型コネクターである。
【0007】かかる箱型コネクターにおいては、従来型
の場合、ソケット挿入時、側壁にソリを生じさせるよう
な応力がかかることになる。この場合、前記図3に例示
するように、応力は、側壁上であって、側壁と絶縁壁と
がなす角部付近(図3「33」)に集中する。そのた
め、かかる部位にて側壁が折れたり、亀裂が生じやすく
なる。一方、本発明にかかる箱型コネクターは、側壁上
であって、該側壁と絶縁壁とがなす角部付近に生じる応
力の集中を緩和する構造となっている。
【0008】好ましい態様 本発明にかかる箱型コネクターの好ましい形状として
は、具体的には図4に示す構造を有するものが挙げられ
る。以下、図4、さらには凹部の拡大図である図5をも
とに詳述する。図4は、本発明にかかる箱型コネクター
の好ましい形状におけるその概略断面図であるが、該箱
型コネクターは、2枚の側壁(図4「41」)及び、そ
の2枚の側壁を渡してつないでいる絶縁壁(図4「4
2」)からなっており、断面はこれらの面により略
「コ」の字状を形成している。そして、絶縁壁のうちの
ソケット挿入側面(図4「43」)上であって、側壁と
絶縁壁とがなす角部(図5「54」)付近に凹部(図4
「44」)を形成するという構造をとっている。この場
合、ソケットを挿入する際に側壁にかかるソリによる応
力は、側壁上であって、側壁と絶縁壁とがなす角部付近
(図5「54」)上のみに集中するのではなく、凹部の
ソケット挿入側面上の角部(図5「55」)にも分散す
る。このため、側壁(図5「51」)が得る許容変形量
は、従来の場合(即ち、図3の場合)に比べ、格段に大
きくなり破損する可能性は極めて小さくなる。なお、凹
部は図4に示すように、ソケット挿入側だけでなく、挿
入側でない面側にあってもよい。
【0009】本発明においては、絶縁壁の最細部分の厚
さ(Tn,図5「57」)が、絶縁壁のうちのソケット
挿入側面が側壁と交わる部分における側壁の厚さ(T
r,図5「56」)より小さいものであるのが必須であ
る。TnがTrより大きい場合、側壁と絶縁壁とがなす
角部付近(図5「54」)にかかる応力は、凹部のソケ
ット挿入側面上の角部(図5「55」)にかかる応力よ
りも大きくなる。そのため、側壁が得る許容変形量は小
さくなり、折損しやすくなる。具体的には、Tn(m
m)は、Tr(mm)よりも0.05〜015mmだけ
小さいことが望ましい。
【0010】さらには、該凹部において、その溝深さ
(Dp,図5「58」)が0.5〜1.0mmであるの
が好ましく、0.5〜0.7mmがより好ましい。0.
5未満であると、凹部のソケット挿入側面上の角部(図
5「55」)での剛性が大きくなるため、側壁が得る許
容変形量が大きくならず、凹部を設けた効果が十分発揮
されない場合がある。また1.0mmを超えると、側壁
変形の曲げモーメントが大きくなり根元で折れやすくな
る場合がある。また、該凹部においては、その溝の内側
のかどが曲率(R)をもつ曲線であってもよい。曲線に
することにより応力の集中をより低減させることが可能
となる。また凹部幅厚み(Ln,図5「510」)が
0.6〜1.0mmであるのが好ましく、0.75〜
0.85mmがより好ましい。
【0011】他の形状 本発明にかかる箱型コネクターの形状については、上記
のものに限られず、以下の図6(A)〜(D)に示す
ような形態が挙げられる。即ち、図6(A)は、絶縁壁
におけるソケット挿入側でない面には前記のような凹部
を設けていないものである。また、凹部の形について
も、矩形である必要はなく、図6(B)〜(D)に例示
するように、略V字状に変形させたものであってもよ
い。さらには、図7に示すように、凹部(図7「7
4」)の溝が側壁に接している位置ではなく、完全にソ
ケット挿入側面上に存在するようなものであってもよ
い。なお、図6(A)〜(D),及び図7におけるTn
とTrは、図6及び図7に示したとおりである。
【0012】2.箱型コネクターの材料 本発明にかかる箱型コネクターに用いられる材料として
は、特に制限はないが、主としてシンジオタクチック構
造を有するスチレン系重合体又は主としてシンジオタク
チック構造を有するスチレン系重合体を含む樹脂組成物
からなるものが好ましく用いられる。 (1)主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
ン系重合体(以下、「シンジオタクチックポリスチレ
ン」又は、単に「SPS」と呼ぶことがある。)主とし
てシンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体に
おけるシンジオタクチック構造とは、立体化学構造がシ
ンジオタクチック構造、即ち炭素−炭素結合から形成さ
れる主鎖に対して側鎖であるフェニル基が交互に反対方
向に位置する立体構造を有するものであり、そのタクテ
ィシティーは同位体炭素による核磁気共鳴法(13C−N
MR)により定量される。13C−NMR法により測定さ
れるタクティシティーは、連続する複数個の構成単位の
存在割合、例えば2個の場合はダイアッド、3個の場合
はトリアッド、5個の場合はペンタッドによって示すこ
とができるが、本発明にいう主としてシンジオタクチッ
ク構造を有するスチレン系重合体とは、通常はラセミダ
イアッドで75%以上、好ましくは85%以上、若しく
はラセミペンタッドで30%以上、好ましくは50%以
上のシンジオタクティシティーを有するポリスチレン、
ポリ(アルキルスチレン)、ポリ( ハロゲン化スチレ
ン) 、ポリ( ハロゲン化アルキルスチレン) 、ポリ(ア
ルコキシスチレン)、ポリ(ビニル安息香酸エステ
ル)、これらの水素化重合体およびこれらの混合物、あ
るいはこれらを主成分とする共重合体を指称する。な
お、ここでポリ(アルキルスチレン)としては、ポリ
(メチルスチレン)、ポリ(エチルスチレン)、ポリ
(イソピルスチレン)、ポリ(ターシャリーブチルスチ
レン)、ポリ(フェニルスチレン)、ポリ(ビニルナフ
タレン)、ポリ(ビニルスチレン)などがあり、ポリ
(ハロゲン化スチレン)としては、ポリ(クロロスチレ
ン)、ポリ(ブロモスチレン)、ポリ(フルオロスチレ
ン)などがある。また、ポリ(ハロゲン化アルキルスチ
レン)としては、ポリ(クロロメチルスチレン)など、
またポリ(アルコキシスチレン)としては、ポリ(メチ
キシスチレン)、ポリ(エトキシスチレン)などがあ
る。
【0013】なお、これらのうち好ましいスチレン系重
合体としては、ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレ
ン)、ポリ(m−メチルスチレン)、ポリ(p−ターシ
ャリープチルスチレン)、ポリ(p−クロロスチレ
ン)、ポリ(m−クロロスチレン)、ポリ(p−フルオ
ロスチレン)、水素化ポリスチレン及びこれらの構造単
位を含む共重合体が挙げられる。
【0014】このような主としてシンジオタクチック構
造を有するスチレン系重合体は、例えば不活性炭化水素
溶媒中または溶媒の不存在下に、チタン化合物及び水と
トリアルキルアルミニウムの縮合生成物を触媒として、
スチレン系単量体( 上記スチレン系重合体に対応する単
量体) を重合することにより製造することができる(特
開昭62―187708号公報) 。また、ポリ(ハロゲ
ン化アルキルスチレン)については特開平1−4691
2号公報、これらの水素化重合体は特開平1−1785
05号公報記載の方法などにより得ることができる。
【0015】(2)SPSを含む樹脂組成物 SPSだけではなく、SPSを含む樹脂組成物も、その
成形用材料として用いることができる。この樹脂組成物
においては、樹脂成分としてSPSが含まれていれば
よいが、他の樹脂成分として、ゴム状弾性体及び/又は
SPS以外の熱可塑性樹脂が挙げられる。さらに無機
充填材、及び各種の添加剤、例えば、酸化防止剤、核
剤、帯電防止剤、プロセスオイル、可塑剤、離型剤、難
燃剤、難燃助剤、顔料等を配合することができる。ま
た、上記各成分の混練については、SPS製造工程の
いずれかの段階においてブレンドし溶融混練する方法
や、組成物を構成する各成分をブレンドし溶融混練す
る方法など様々な方法で行なえばよい。
【0016】樹脂成分 樹脂成分中における配合割合については、SPSが10
〜98重量%、好ましくは20〜98重量%、さらには
40〜98重量%であり、ゴム状弾性体及びSPS以外
の熱可塑性樹脂の合計量が2〜90重量%、好ましくは
2〜80重量%、さらには2〜60重量%である。
【0017】(a)ゴム状弾性体 ゴム状弾性体の具体例としては、例えば、天然ゴム、ポ
リブタジエン、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ネ
オプレン、ポリスルフィドゴム、チオコールゴム、アク
リルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、エピクロロ
ヒドリンゴム、スチレン−ブタジエンブロック共重合体
(SBR)、水素添加スチレン−ブタジエンブロック共
重合体(SEB)、スチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合体(SBS)、水素添加スチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレ
ン−イソプレンブロック共重合体(SIR)、水素添加
スチレン−イソプレンブロック共重合体(SEP)、ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SI
S)、水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
ク共重合体(SEPS)、またはエチレンプロピレンゴ
ム(EPM)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPD
M)、直鎖状低密度ポリエチレン系エラストマー等のオ
レフィン系ゴム、あるいはブタジエン−アクリロニトリ
ル−スチレン−コアシェルゴム(ABS)、メチルメタ
クリレート−ブタジエン−スチレン−コアシェルゴム
(MBS)、メチルメタクリレート−ブチルアクリレー
ト−スチレン−コアシェルゴム(MAS)、オクチルア
クリレート−ブタジエン−スチレン−コアシェルゴム
(MABS)、アルキルアクリレート−ブタジエン−ア
クリロニトリル−スチレン−コアシェルゴム(AAB
S)、ブタジエン−スチレン−コアシェルゴム(SB
R)、メチルメタクリレート−ブチルアクリレート−シ
ロキサンをはじめとするシロキサン含有コアシェルゴム
等のコアシェルタイプの粒子状弾性体、またはこれらを
変性したゴム等が挙げられる。
【0018】(b)SPS以外の熱可塑性樹脂 SPS以外の熱可塑性樹脂としては、直鎖状高密度ポリ
エチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高圧法低密度ポ
リエチレン、アイソタクチックポリプロピレン、シンジ
オタクチックポリプロピレン、ブロックポリプロピレ
ン、ランダムポリプロピレン、ポリブテン、1,2−ポ
リブタジエン、4−メチルペンテン、環状ポリオレフィ
ン及びこれらの共重合体に代表されるポリオレフィン系
樹脂、アタクチックポリスチレン、アイソタクチックポ
リスチレン、HIPS、ABS、AS、スチレンーメタ
クリル酸共重合体、スチレンーメタクリル酸・アルキル
エステル共重合体、スチレンーメタクリル酸・グリシジ
ルエステル共重合体、スチレンーアクリル酸共重合体、
スチレンーアクリル酸・アルキルエステル共重合体、ス
チレンーマレイン酸共重合体、スチレンーフマル酸共重
合体に代表されるはじめとするポリスチレン系樹脂、ポ
リカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレートをはじめとするポリエステル系樹
脂、ポリアミド6、ポリアミド6,6をはじめとするポ
リアミド系樹脂、ポリフェニレンエーテル、PPS等公
知のものから任意に選択して用いることができる。な
お、これらの熱可塑性樹脂は一種のみを単独で、また
は、二種以上を組み合わせて用いることができる。
【0019】その他の成分 (a)各種添加剤 本発明の目的を阻害しない限り、以下に例示する各種の
添加剤を配合することができる。 (i)酸化防止剤 酸化防止剤としてはリン系、フェノール系、イオウ系等
公知のものから任意に選択して用いることができる。な
お、これらの酸化防止剤は一種のみを単独で、または、
二種以上を組み合わせて用いることができる。 (ii) 核剤 核剤としてはアルミニウムジ(p−t−ブチルベンゾエ
ート)をはじめとするカルボン酸の金属塩、メチレンビ
ス(2,4−ジ−t−ブチルフェノール)アシッドホス
フェートナトリウムをはじめとするリン酸の金属塩、タ
ルク、フタロシアニン誘導体等、公知のものから任意に
選択して用いることができる。なお、これらの核剤は一
種のみを単独で、または、二種以上を組み合わせて用い
ることができる。
【0020】(iii)可塑剤 可塑剤としてはポリエチレングリコール、ポリアミドオ
リゴマー、エチレンビスステアロアマイド、フタル酸エ
ステル、ポリスチレンオリゴマー、ポリエチレンワック
ス、シリコーンオイル等公知のものから任意に選択して
用いることができる。なお、これらの可塑剤は一種のみ
を単独で、または、二種以上を組み合わせて用いること
ができる。 (iv) 離型剤 離型剤としてはポリエチレンワックス、シリコーンオイ
ル、長鎖カルボン酸、長鎖カルボン酸金属塩等公知のも
のから任意に選択して用いることができる。なお、これ
らの離型剤は一種のみを単独で、または、二種以上を組
み合わせて用いることができる。
【0021】(v)プロセスオイル 本発明においては、伸度の向上のために、さらに40℃
での動粘度が15〜600センチストークス(cs)で
あるプロセスオイルを配合することが好ましい。プロセ
スオイルは油種により、パラフィン系オイル、ナフテン
系オイル、アロマ系オイルに大別されるが、この中でも
n−d−M法で算出されるパラフィン(直鎖)に関わる
炭素数の全炭素数に対する百分率が60%Cp以上のパ
ラフィン系オイルが好ましい。
【0022】プロセスオイルの粘度としては、40℃で
の動粘度が15〜600csが好ましく、15〜500
csが更に好ましい。プロセスオイルの動粘度が15c
s未満では伸度向上効果があるものの、沸点が低くSP
Sとの溶融混練、及び成形時に白煙、ガス焼け、ロール
付着等の発生原因になる。また動粘度が600csを超
えると、白煙ガス焼け等は抑制されるものの、伸度向上
効果に乏しい。
【0023】上記プロセスオイルの添加量としては、前
記樹脂組成物中の樹脂成分の総和100重量部に対し
て、0.01〜1.5重量部が好ましく、0.05〜
1.4重量部がより好ましく、0.1〜1.3重量部が
更に好ましい。なおこれらのプロセスオイルは一種のみ
を単独または、二種以上を組み合わせて用いることがで
きる。 3.本発明にかかる箱型コネクターの製造方法 本発明にかかる箱型コネクターの製造方法については、
特に制限はなく、その成形法は、例えば、射出成形法等
の公知の方法を用いることができる。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により詳し
く説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。 〔実施例1〕SPS(シンジオタクチックポリスチレン
ホモポリマー、Tm=270℃、MI=13(300
℃、1.2kgf))を60重量%、ゴム状弾性体とし
て、SEBS(水添スチレン−ブダジエン共重合体、ク
ラレ製「商品名セプトン8006」)を8重量%、ガラ
スファイバー(旭ファイバーグラス社製,商品名:FT
164)を30重量%、フマル酸変性ポリフェニレンエ
ーテル(変性率1.5重量%)2重量%をドライブレンド
し、65mmφ二軸押出機にて溶融混練してペレットを
得た。
【0025】なお、フマル酸変性ポリフェニレンエーテ
ルは、次の方法により調製した。ポリフェニレンエ−テ
ル(固有粘度0.45dl/g、クロロホルム中、25
℃)1キログラム、フマル酸30グラム、ラジカル発生
剤として2,3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン
(日本油脂、ノフマ−BC)20グラムをドライブレン
ドし、30mm二軸押出機を用いてスクリュ回転数20
0rpm、設定温度300℃で溶融混練を行った。スト
ランドを冷却後ペレット化しフマル酸変性ポリフェニレ
ンエ−テルを得た。変性率測定のため、得られた変性ポ
リフェニレンエ−テル1グラムをエチルベンゼンに溶解
後、メタノ−ルに再沈し、回収したポリマ−をメタノ−
ルでソックスレ−で抽出し、乾燥後IRスペクトルのカ
ルボニル吸収の強度及び滴定により変性率を求めた。
【0026】このペレットを用いて、シリンダー温度2
90℃,金型温度145℃の条件下で射出成形を行い、
断面が図10に示す形状を有する箱型コネクター(斜視
図:図8)を作製した。各部の寸法については第1表と
図8,図9に示すとおりである。このサンプル10点に
ついて、側壁における誤挿入防止スロット付近に図11
に示すように押圧力(29.4N)を加えた。結果を第
1表に示す。
【0027】
【表1】
【0028】〔実施例2〕各部の寸法を第1表に示すよ
うに変えた以外は実施例1と同様にした。結果を第1表
に示す。 〔比較例1〕実施例1と同様の材料を用いたが、断面が
図10に示す形状を有する箱型コネクターを作製した。
各部の寸法については第1表と図8,図9に示すとおり
である。このサンプル10点について、側壁における誤
挿入防止スロット付近に図11に示すように押圧力を加
えた。結果を第1表に示す。 〔比較例2〕各部の寸法を第1表に示すように変えた以
外は実施例1と同様にした。結果を第1表に示す。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、ソケットを挿入する際
に生じる応力の適切な分散を図り、亀裂や割れを有効に
防止しうる形状を有するコネクターを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コネクターとソケットの概略見取図
【図2】 コネクターにおける誤挿入防止スロット略図
【図3】 従来のコネクターの概略断面図
【図4】 本発明にかかる箱型コネクターの好ましい態
様の概略断面図
【図5】 凹部拡大略図
【図6】 本発明にかかる箱型コネクターの様々な態様
の概略断面図
【図7】 本発明にかかる箱型コネクターの一態様の概
略断面図
【図8】 実施例,比較例に用いた箱型コネクターの斜
視図,平面図及び寸法(mm)
【図9】 実施例,比較例に用いた箱型コネクターの断
面図及び寸法(mm)
【図10】実施例,比較例に用いた箱型コネクターの断
面図
【図11】箱型コネクターにおける押圧部を示す概略見
取図
【符号の説明】
11: コネクター 12: ソケット 13: 誤挿入防止スロット 14: バンプ(突起部分) 21: 誤挿入防止スロット 22: 応力集中部分 31: 側壁 32: 絶縁壁 33: 応力集中部分 34: ソケット 41: 側壁 42: 絶縁壁 43: ソケット挿入側面 44: 凹部 51: 側壁 52: 絶縁壁 53: ソケット挿入側面 54: 側壁とソケット挿入側面とがなす角部 55: 凹部のソケット挿入側面上の角部 56: ソケット挿入側面が側壁と交わる部分におけ
る側壁厚み(Tr) 57: 絶縁壁の最細部分の厚み(Tn) 58: 凹部における溝深さ(Dp) 59: 凹部の溝の内側の曲率をもつ角部(R) 510: 凹部幅厚み(Ln) 71: 側壁 72: 絶縁壁 73: ソケット挿入側面 74: 凹部 81: 押圧力を加えた部分 82: 誤挿入防止スロット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の側壁及び該両側壁をつなぐ絶縁壁
    から構成され、断面がこれらの面により略「コ」の字状
    を形成している箱型コネクターにおいて、絶縁壁のうち
    のソケット挿入側の面上であって、側壁と絶縁壁とがな
    す角部付近に凹部を形成し、かつ絶縁壁の最細部分の厚
    さ(Tn)が、絶縁壁のうちのソケット挿入側面が側壁
    と交わる部分における側壁の厚さ(Tr)より小さい箱
    型コネクター。
  2. 【請求項2】 絶縁壁のうちのソケット挿入側でない面
    上であって、側壁と絶縁壁とがなす角部付近に凹部を形
    成した請求項1記載の箱型コネクター。
  3. 【請求項3】 請求項1における凹部の溝深さが0.5
    〜1.0mmである請求項1又は2に記載の箱型コネク
    ター。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2における凹部の溝の内側
    のかどが曲率(R)をもつ曲線である請求項1〜3のい
    ずれかに記載の箱型コネクター。
  5. 【請求項5】 TrとTnとの関係において、Tn(m
    m)=Tr(mm)−(0.05〜0.15)mmであ
    る請求項1〜4のいずれかに記載の箱型コネクター。
  6. 【請求項6】 材料が、主としてシンジオタクチック構
    造を有するスチレン系重合体又は主としてシンジオタク
    チック構造を有するスチレン系重合体を含む樹脂組成物
    からなるものである請求項1〜5のいずれかに記載の箱
    型コネクター。
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