JP2000194699A - 翻訳支援装置及びその方法並びにコンピュ―タ可読記録媒体 - Google Patents

翻訳支援装置及びその方法並びにコンピュ―タ可読記録媒体

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JP2000194699A
JP2000194699A JP10370357A JP37035798A JP2000194699A JP 2000194699 A JP2000194699 A JP 2000194699A JP 10370357 A JP10370357 A JP 10370357A JP 37035798 A JP37035798 A JP 37035798A JP 2000194699 A JP2000194699 A JP 2000194699A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 翻訳事例データベースから翻訳作業に役立つ
翻訳事例を検索する。 【解決手段】 翻訳事例データベース2は第一の言語か
らなる文字列とその文字列に対する第二の言語による翻
訳結果とから構成される翻訳事例を文書単位で格納す
る。検索要求入力手段3は翻訳対象文を入力する。類似
検索手段4は、各翻訳事例毎に、翻訳対象文との間の類
似度を求め、また当該翻訳事例と同一文書で且つ前後1
文の範囲内に存在する等の所定の関係にある他の翻訳事
例を翻訳事例文脈とし、この翻訳事例文脈との間の類似
度を求め、更に翻訳対象文字列と同一文書で且つ前後1
文の範囲内に存在する等の所定の関係にある他の翻訳対
象文字列を検索要求文脈とし、この検索要求文脈との間
の類似度と、翻訳事例文脈と検索要求文脈との間の類似
度を求め、これら4種類の類似度を統合する。類似事例
出力手段5は統合された類似度を参照して翻訳対象文字
列に類似した翻訳事例を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第一の言語からな
る文字列とその文字列に対する他の言語による翻訳結果
とが格納された翻訳事例データベースを用い、この翻訳
事例データベースからユーザの入力に類似した翻訳事例
を検索し、提示することで翻訳作業を支援する翻訳支援
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ユーザが翻訳しようとしている文字列に
対して、それと類似した文字列に対する過去の翻訳結果
が得られれば翻訳作業が簡易化するとの観点から、従来
より翻訳事例データベースからユーザの入力に類似する
事例を検索、提示する翻訳支援装置が提案されている。
【0003】例えば、特開平6−318222号公報で
は、第一の言語の入力文から抽出したキーワードと、こ
れらを単語辞書で変換した第二の言語のキーワードとを
併用して、類似検索を行う手法が提案されている(以
下、第一の従来例と呼ぶ)。これはキーワードという単
語単位の一致度で類似度を計算する手法に基づいてい
る。ただし第一言語のキーワードだけでは直訳調に訳さ
れた翻訳事例しか検索できないため、検索漏れを少なく
するために第一の言語のキーワードに対する第二の言語
の訳語も検索に利用している。
【0004】また特開平10−31676号公報では、
類義語辞書を用いることで文字列としての類似性だけで
なく意味的な類似性も考慮に入れて単語間の類似度を計
算する手法が提案されている(以下、第二の従来例と呼
ぶ)。この手法は文字面の類似度だけでは検索できなか
った同義語を含めて検索するための手法であり、やはり
検索漏れを少なくするための手法である。
【0005】しかし、第一の従来例と第二の従来例は共
に、文間で計算される類似性しか考慮しておらず、省略
や代名詞などの照応表現が頻繁に用いられる文書では十
分に類似した文を検索することができなかった。例え
ば、ある言語では同じ表現で表わしても別の言語では状
況によって様々な表現を使い分けなければならない場合
がある。しかし現実の文章の上では、例えば省略が頻繁
に行われたり、代名詞などの照応表現が用いられること
を考えると、一つの文章にその状況の全てが含まれると
は限らず、前後の文章にその状況を表すキーが出現する
ことも多い。それにもかかわらず従来の手法は、一文対
一文の間の類似性だけから類似翻訳事例を選択していた
ため、必要な翻訳事例が提示できない場合が多いという
問題があった。
【0006】なお、類似する翻訳事例の選択は、原言語
文を複数の部分に分割して翻訳を進める翻訳手法におい
ても行われているが(例えば特開平10−63665号
公報)、そのような分野においても、原言語文中に含ま
れる特定文字列を一文中に包含する翻訳事例を選択して
おり、一文対一文の間の類似性だけから類似翻訳事例を
選択している点に変わりはない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】第一の従来例や第二の
従来例では、一文対一文の類似性だけを用いて翻訳事例
を選択していた。このため、検索要求となる文や各々の
翻訳事例に省略や照応表現を含む場合、有用な翻訳事例
を検索したり選び出すことができなかった。
【0008】そこで本発明の目的は、翻訳対象となる文
字列に類似した翻訳事例を適切に求めることができるよ
うにすることにある。
【0009】本発明の別の目的は、文単位だけでなく、
各々の翻訳事例の周囲の文によって構成される文脈を考
慮することで、翻訳作業に役立つ適切な翻訳事例を検索
して提示できるようにすることにある。
【0010】本発明の他の目的は、文単位だけでなく、
検索要求文の周囲の文によって構成される文脈を考慮す
ることで、翻訳作業に役立つ適切な翻訳事例を検索して
提示できるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明にかかる翻訳
支援装置は、第一の言語からなる文字列とその文字列に
対する第二の言語による翻訳結果とから構成される翻訳
事例を複数格納した翻訳事例記憶手段から、翻訳対象と
なる第一の言語の文字列に類似した翻訳事例を検索し出
力する翻訳支援装置において、各々の翻訳事例の周囲の
文によって構成される文脈を考慮して翻訳事例を検索す
る。具体的には、各翻訳事例毎に、翻訳事例と翻訳対象
文字列である検索要求との間の類似度と、当該翻訳事例
に対し所定の関係にある他の翻訳事例である翻訳事例文
脈と検索要求との間の類似度とを統合した類似度を求め
る手段と、該手段で求められた、統合した類似度を各翻
訳事例別に記憶する手段と、該手段に記憶された統合し
た類似度を参照して、検索要求に類似した翻訳事例を出
力する手段とを備える。
【0012】ここで、一実施形態においては、翻訳事例
文脈として、各翻訳事例毎に、当該翻訳事例と同一文書
に属する他の翻訳事例であって且つ当該翻訳事例との文
書内での距離が予め定められた範囲内にある翻訳事例が
使用される。また、統合した類似度は、各翻訳事例毎
に、翻訳事例と検索要求との間の類似度と、翻訳事例文
脈と検索要求との間の類似度との重み付きの和として求
められる。さらに、翻訳事例文脈と検索要求との間の類
似度に対する重みを、翻訳事例と検索要求との間の類似
度に対する重みより小さくしたり、翻訳事例文脈と検索
要求との間の類似度に対する重みを、当該翻訳事例文脈
と翻訳事例との文書内での距離が大きくなるほど小さく
したりする構成が採られる。
【0013】より具体的には、第1の発明にかかる翻訳
支援装置は、翻訳対象となる第一の言語の文字列を格納
した翻訳対象記憶装置と、第一の言語の文字列とその文
字列に対する第二の言語の翻訳事例が文書毎に格納され
た翻訳事例データベースと、前記翻訳対象記憶装置に格
納された第一の言語の文字列を検索要求として受け付け
る検索要求入力手段と、該検索要求入力手段で入力され
た検索要求と類似した文字列に対する翻訳事例を前記翻
訳事例データベースから検索する類似検索手段と、該類
似検索手段が検索した類似事例を出力する類似事例出力
手段とを備えた翻訳支援装置において、前記類似検索手
段は、類似度計算の全体を制御する類似度計算制御手段
と、前記翻訳事例データベースから一つずつ翻訳事例を
読み出す翻訳事例読み込み手段と、前記検索要求入力手
段で入力された検索要求と前記翻訳事例読み込み手段で
読み込まれた翻訳事例とを比較して類似度を計算する類
似度計算手段と、前記検索要求入力手段で入力された検
索要求と前記翻訳事例データベース内の各々の翻訳事例
との組み合わせに対して前記類似度計算手段が計算した
類似度をその組み合わせと共に記憶する類似度記憶装置
と、前記翻訳事例データベースにおいて、ある翻訳事例
との関係が所定の関係である翻訳事例をその翻訳事例の
翻訳事例文脈として抽出する翻訳事例文脈抽出手段と、
前記類似度記憶装置に格納された類似度を参照しつつ、
検索要求と翻訳事例の間の類似度および検索要求と翻訳
事例文脈の間の類似度を統合することで、各々の翻訳事
例に対する類似度を計算する類似度統合手段とを備えて
いる。
【0014】第2の発明にかかる翻訳支援装置は、第一
の言語からなる文字列とその文字列に対する第二の言語
による翻訳結果とから構成される翻訳事例を複数格納し
た翻訳事例記憶手段から、翻訳対象となる第一の言語の
文字列に類似した翻訳事例を検索し出力する翻訳支援装
置において、検索要求文の周囲の文によって構成される
文脈を考慮して翻訳事例を検索する。具体的には、各翻
訳事例毎に、翻訳事例と翻訳対象文字列である検索要求
との間の類似度と、検索要求に対し所定の関係にある他
の翻訳対象文字列である検索要求文脈と翻訳事例との間
の類似度とを統合した類似度を求める手段と、該手段で
求められた、統合した類似度を各翻訳事例別に記憶する
手段と、該手段に記憶された統合した類似度を参照し
て、検索要求に類似した翻訳事例を出力する手段とを備
える。
【0015】ここで、一実施形態においては、検索要求
文脈として、検索要求と同一文書に属する他の翻訳対象
文字列であって且つ当該検索要求との文書内での距離が
予め定められた範囲内にある翻訳対象文字列が用いられ
る。また、統合した類似度は、各翻訳事例毎に、翻訳事
例と検索要求との間の類似度と、翻訳事例と検索要求文
脈との間の類似度との重み付きの和として求められる。
更に、翻訳事例と検索要求文脈との間の類似度に対する
重みを、翻訳事例と検索要求との間の類似度に対する重
みより小さくしたり、翻訳事例と検索要求文脈との間の
類似度に対する重みを、当該検索要求文脈と検索要求と
の文書内での距離が大きくなるほど小さくしたりする構
成が採られる。
【0016】より具体的には、第2の発明にかかる翻訳
支援装置は、翻訳対象となる第一の言語の文字列を格納
した翻訳対象記憶装置と、第一の言語の文字列とその文
字列に対する第二の言語の翻訳事例が文書毎に格納され
た翻訳事例データベースと、前記翻訳対象記憶装置に格
納された第一の言語の文字列を検索要求として受け付け
る検索要求入力手段と、該検索要求入力手段で入力され
た検索要求と類似した文字列に対する翻訳事例を前記翻
訳事例データベースから検索する類似検索手段と、該類
似検索手段が検索した類似事例を出力する類似事例出力
手段を備えた翻訳支援装置において、前記類似検索手段
は、類似度計算の全体を制御する類似度計算制御手段
と、前記翻訳対象記憶装置に格納された翻訳対象の中で
前記検索要求入力手段で入力された検索要求との関係が
所定の関係である第一の言語の文字列を検索要求文脈と
して抽出する検索要求文脈抽出手段と、前記翻訳事例デ
ータベースから一つずつ翻訳事例を読み出す翻訳事例読
み込み手段と、前記検索要求入力手段で入力された検索
要求および前記検索要求文脈抽出手段で抽出された検索
要求文脈と、前記翻訳事例読み込み手段で読み込まれた
翻訳事例とを比較して、各々の間の類似度を計算する類
似度計算手段と、前記検索要求入力手段で入力された検
索要求および前記検索要求文脈抽出手段で抽出された検
索要求文脈と、前記翻訳事例データベース内の各々の翻
訳事例との組み合わせに対して前記類似度計算手段が計
算した類似度をその組み合わせと共に記憶する類似度記
憶装置と、該類似度記憶装置に格納された類似度を参照
しつつ、検索要求と翻訳事例の間の類似度および検索要
求文脈と翻訳事例の間の類似度を統合することで、各々
の翻訳事例に対する類似度を計算する類似度統合手段と
を備える。
【0017】第3の発明にかかる翻訳支援装置は、第一
の言語からなる文字列とその文字列に対する第二の言語
による翻訳結果とから構成される翻訳事例を複数格納し
た翻訳事例記憶手段から、翻訳対象となる第一の言語の
文字列に類似した翻訳事例を検索し出力する翻訳支援装
置において、各々の翻訳事例の周囲の文によって構成さ
れる文脈および検索要求文の周囲の文によって構成され
る文脈を考慮して翻訳事例を検索する。具体的には、各
翻訳事例毎に、翻訳事例と翻訳対象文字列である検索要
求との間の類似度と、当該翻訳事例に対し所定の関係に
ある他の翻訳事例である翻訳事例文脈と検索要求との間
の類似度と、検索要求に対し所定の関係にある他の翻訳
対象文字列である検索要求文脈と翻訳事例との間の類似
度と、前記翻訳事例文脈と前記検索要求文脈との間の類
似度とを統合した類似度を求める手段と、該手段で求め
られた、統合した類似度を各翻訳事例別に記憶する手段
と、該手段に記憶された統合した類似度を参照して、検
索要求に類似した翻訳事例を出力する手段とを備える。
【0018】ここで、一実施形態においては、翻訳事例
文脈として、各翻訳事例毎に、当該翻訳事例と同一文書
に属する他の翻訳事例であって且つ当該翻訳事例との文
書内での距離が予め定められた範囲内にある翻訳事例が
用いられ、検索要求文脈として、検索要求と同一文書に
属する他の翻訳対象文字列であって且つ当該検索要求と
の文書内での距離が予め定められた範囲内にある翻訳対
象文字列が用いられる。また、統合した類似度は、各翻
訳事例毎に、翻訳事例と検索要求との間の類似度と、翻
訳事例文脈と検索要求との間の類似度と、翻訳事例と検
索要求文脈との間の類似度と、前記翻訳事例文脈と前記
検索要求文脈との間の類似度との重み付きの和として求
められる。更に、翻訳事例文脈と検索要求との間の類似
度に対する重み、翻訳事例と検索要求文脈との間の類似
度に対する重み、翻訳事例文脈と検索要求文脈との間の
類似度に対する重みを、翻訳事例と検索要求との間の類
似度に対する重みより小さくしたり、翻訳事例文脈と検
索要求との間の類似度に対する重みを、当該翻訳事例文
脈と翻訳事例との文書内での距離が大きくなるほど小さ
くし、翻訳事例と検索要求文脈との間の類似度に対する
重みを、当該検索要求文脈と検索要求との文書内での距
離が大きくなるほど小さくし、翻訳事例文脈と検索要求
文脈との間の類似度に対する重みを、当該翻訳事例文脈
と翻訳事例との文書内での距離が大きくなるほど小さく
且つ当該検索要求文脈と検索要求との文書内での距離が
大きくなるほど小さくしたりする構成が採られる。
【0019】より具体的には、第3の発明にかかる翻訳
支援装置は、翻訳対象となる第一の言語の文字列を格納
した翻訳対象記憶装置と、第一の言語の文字列とその文
字列に対する第二の言語の翻訳事例が文書毎に格納され
た翻訳事例データベースと、前記翻訳対象記憶装置に格
納された第一の言語の文字列を検索要求として受け付け
る検索要求入力手段と、該検索要求入力手段で入力され
た検索要求と類似した文字列に対する翻訳事例を前記翻
訳事例データベースから検索する類似検索手段と、該類
似検索手段が検索した類似事例を出力する類似事例出力
手段とを備えた翻訳支援装置において、前記類似検索手
段は、類似度計算の全体を制御する類似度計算制御手段
と、前記翻訳対象記憶装置に格納された翻訳対象の中で
前記検索要求入力手段で入力された検索要求との関係が
所定の関係である第一の言語の文字列を検索要求文脈と
して抽出する検索要求文脈抽出手段と、前記翻訳事例デ
ータベースから一つずつ翻訳事例を読み出す翻訳事例読
み込み手段と、前記検索要求入力手段で入力された検索
要求および前記検索要求文脈抽出手段で抽出された検索
要求文脈と、前記翻訳事例読み込み手段で読み込まれた
翻訳事例とを比較して、各々の間の類似度を計算する類
似度計算手段と、前記検索要求入力手段で入力された検
索要求および前記検索要求文脈抽出手段で抽出された検
索要求文脈と、前記翻訳事例データベース内の各々の翻
訳事例との組み合わせに対して前記類似度計算手段が計
算した類似度をその組み合わせと共に記憶する類似度記
憶装置と、前記翻訳事例データベースにおいて、ある翻
訳事例との関係が所定の関係である翻訳事例をその翻訳
事例の翻訳事例文脈として抽出する翻訳事例文脈抽出手
段と、前記類似度記憶装置に格納された類似度を参照し
つつ、検索要求と翻訳事例の間の類似度、検索要求と翻
訳事例文脈の間の類似度、検索要求文脈と翻訳事例の間
の類似度および検索要求文脈と翻訳事例文脈の間の類似
度を統合することで、各々の翻訳事例に対する類似度を
計算する類似度統合手段とを備える。
【0020】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0021】図1は第1の発明の一実施例を示すブロッ
ク図である。本実施例の翻訳支援装置は、各々の翻訳事
例の周囲の文によって構成される文脈を考慮して翻訳対
象となる文字列に類似した翻訳事例を求める。
【0022】図1を参照すると本実施例の翻訳支援装置
は、翻訳対象となる第一の言語の文字列を格納した翻訳
対象記憶装置1と、第一の言語の文字列とその文字列に
対する第二の言語の翻訳事例が文書毎に格納された翻訳
事例データベース2と、翻訳対象記憶装置1に格納され
た第一の言語の文字列を検索要求として受け付ける検索
要求入力手段3と、検索要求入力手段3で入力された検
索要求と類似した文字列に対する翻訳事例を翻訳事例デ
ータベース2から検索する類似検索手段4と、類似検索
手段4が検索した類似事例を表示装置やプリンタ等の出
力装置に出力する類似事例出力手段5とを備えている。
【0023】また類似検索手段4は、類似度計算の全体
を制御する類似度計算制御手段411と、翻訳事例デー
タベース2から一つずつ翻訳事例を読み出す翻訳事例読
み込み手段412と、検索要求入力手段3で入力された
検索要求と翻訳事例読み込み手段412で読み込まれた
一つの翻訳事例とを比較して類似度を計算する類似度計
算手段413と、検索要求入力手段3で入力された検索
要求と翻訳事例データベース2内の各々の翻訳事例との
組み合わせに対して類似度計算手段413が計算した類
似度をその組み合わせと共に記憶する類似度記憶装置4
14と、翻訳事例データベース2において、ある翻訳事
例(A)との関係が所定の関係である翻訳事例(B)を
その翻訳事例(A)の翻訳事例文脈として抽出する翻訳
事例文脈抽出手段415と、類似度記憶装置414に格
納された類似度を参照しつつ、検索要求と翻訳事例の間
の類似度および検索要求と翻訳事例文脈の間の類似度を
統合することで、各々の翻訳事例に対する類似度を計算
する類似度統合手段416とから構成される。
【0024】次に第1の発明の実施例の動作について、
図1に示すブロック図と図2に示すフローチャートを用
いて説明する。
【0025】翻訳対象記憶装置1には、ユーザの翻訳作
業の対象となる第一の言語で記述された文字列が格納さ
れている。ここで既に翻訳済みの文があればその翻訳結
果も共に格納してもよく、また格納された文字列は外部
の編集装置を用いて編集や表示を行ってもよい。
【0026】翻訳事例データベース2には、過去に翻訳
された第一の言語の文字列とその対訳である第二の言語
の文字列とを対応付けた翻訳事例が格納されている。こ
こで各々の翻訳事例は、文書や段落、単語などの単位や
元の文章中での出現位置などの情報と共に格納される。
【0027】検索要求入力手段3は、翻訳対象記憶装置
1に格納された文字列を検索要求としてユーザから受け
付けるものである。これは例えばキーボードによって実
現することができ、また外部の編集装置の上で範囲選択
された文字列などを入力として受け付けてもよい。
【0028】類似検索手段4は検索要求を受け取ると、
類似度計算制御手段411の制御の下に、類似度計算を
実行し、検索要求に類似した翻訳事例を出力する。
【0029】まず類似度計算制御手段411は、翻訳事
例読み込み手段412を呼び出し、翻訳事例データベー
ス2から翻訳事例を一つずつ読み込む(図2のステップ
A1)。次に類似度計算制御手段411は、翻訳事例が
読み込めたかどうかをチェックし(図2のステップA
2)、読み込めた場合には検索要求と翻訳事例読み込み
手段412で読み込まれた翻訳事例とを類似度計算手段
413に送ることで、両者の間の類似度を計算する(図
2のステップA3)。
【0030】ここで類似度は、例えば検索要求と翻訳事
例の両者を形態素解析し、両者に共通の自立語の数を数
えることにより計算することができる。これは第一の言
語の単語表層文字列のみを比較して類似度を計算する方
法であるが、翻訳辞書を利用して得られる第二の言語に
おける類似性や、類義語辞書を用いて得られる意味的な
類似性を考慮した計算式を用いてもよい。
【0031】次に類似度計算制御手段411は、ここで
得られた類似度を計算対象となった検索要求および翻訳
事例と共に類似度記憶装置414に記憶する(図2のス
テップA4)。さらに同様の処理を繰り返すことで、類
似度計算制御手段411は翻訳事例データベース2中の
全ての翻訳事例に対して類似度を計算し、その結果を類
似度記憶装置414に記憶する。
【0032】その後、類似度計算制御手段411はさら
に文脈を考慮して各翻訳事例に対する類似度を再計算す
る。具体的には、まず計算対象とする翻訳事例とその類
似度を類似度記憶装置414から読み出す(図2のステ
ップA5)。次に翻訳事例とその類似度が読み出せたか
どうかを検査し(図2のステップA6)、読み出せた場
合にはその翻訳事例を翻訳事例文脈抽出手段415に送
ることで、その事例との関係が翻訳事例データベース2
で所定の関係にある翻訳事例を翻訳事例文脈として抽出
する(図2のステップA7)。
【0033】ここで翻訳事例文脈は、例えば対象翻訳事
例と同一文書でかつ前後一文の範囲に現れる事例として
定義することができる。ここで翻訳事例文脈の定義とし
ては前後の範囲が一文以上とする定義や単語数を用いる
定義、あるいは同じ段落内とする定義や同じ文書内とす
る定義などを利用してもよい。
【0034】次に類似度計算制御手段411は、検索要
求と翻訳事例の間の類似度および検索要求と翻訳事例文
脈の間の類似度を類似度記憶装置414から読み出す
(図2のステップA8)。さらにこれらを類似度統合手
段416に送ることで、各々の類似度を統合して再計算
する(図2のステップA9)。
【0035】ある翻訳事例に対する類似度の再計算は、
例えば検索要求と翻訳事例の間の類似度と、検索要求と
翻訳事例文脈の間の類似度との重み付きの和として定義
することができる。ここで検索要求と翻訳事例文脈との
間の類似度に対する重みは、検索要求と翻訳事例の間の
類似度に対する重みよりも小さい値を用いるが、その値
は定数でも良く、また翻訳事例からの距離に応じて減少
するような関数を用いてもよい。
【0036】ここで統合された類似度は再度、類似度記
憶装置414に記憶される(図2のステップA10)。
類似度計算制御手段411は同様の処理を繰り返して、
全ての翻訳事例に対する文脈込みの類似度を計算し、そ
の結果を類似度記憶装置414に記憶する。さらに類似
度計算制御手段411は、類似度記憶装置414に格納
された文脈込みの類似度を参照し、その値の大きさに従
って検索要求に類似した翻訳事例を出力する(図2のス
テップA11)。
【0037】次に第1の発明の実施例の動作について、
図3から図7を用いて具体的に説明する。以下では第一
の言語が英語であり第二の言語が日本語である場合を考
えるが、本発明の範囲はこれに限られるものではなく、
任意の言語対に対して適用可能なものである。
【0038】図3は翻訳対象記憶装置1に記憶された翻
訳対象の例であり、ユーザの翻訳作業の対象となる文字
列として「書類を直しました」という文が格納されてい
ることを表わしている。またこの図は、この文の文IDが
1であることも示している。
【0039】図4は翻訳事例データベース2の内容例で
ある。図4において各翻訳事例は、文書を表す文書IDと
その文書中での文の位置を表す文IDと共に格納されてい
る。これにより、例えば「今晩中に直しておいて下さ
い」という文が文書1の2番目の文として格納されてお
り、その次の文が「明日の朝、もう一度チェックしま
す」という文であることが分かる。
【0040】以下では特に図3の翻訳対象記憶装置1に
格納された「書類を直しました」という文が検索要求と
して入力されたときに図4の翻訳事例データベースから
類似事例を検索する場合を考え、その動作例を説明す
る。
【0041】類似度計算制御手段411はまず翻訳事例
読み込み手段412を呼び出し、翻訳事例データベース
2から翻訳事例を一つずつ読み込む。ここではまず図4
に示した「例の書類ですが、いくつか間違いがありまし
た」という文が読み込まれた場合を考える。次に類似度
計算制御手段411は、検索要求と読み込んだ翻訳事例
を類似度計算手段413に送り、両者の間の類似度を計
算する。
【0042】ここで類似度は、例えば検索要求と翻訳事
例の両者に含まれる自立語を用いて、「2×(検索要求
と翻訳事例で共通の自立語数)/{(検索要求中の自立
語数)+(翻訳事例中の自立語数)}」のような計算式
を用いることで計算できる。例えば検索要求「書類を直
しました」は「書類」「直す」という2つの自立語を含
んでおり、また翻訳事例「例の書類ですが、いくつか間
違いがありました」は「例」「書類」「間違い」「あ
る」という4つの自立語を含んでいる。ここでは「書
類」の一単語が検索要求と翻訳事例の間で共通の自立語
であるため、類似度は2×1/(2+4)=0.33と
計算できる。類似度計算制御手段411は、同様の処理
を繰り返すことで、翻訳事例データベース2中の全ての
翻訳事例に対して類似度を計算し、その結果を類似度記
憶装置414に記憶する。
【0043】図5は類似度記憶装置414に格納された
データの例である。この図では各々の翻訳事例は文書ID
と文IDで管理されており、その各々に対して類似度計算
手段413が計算した検索要求との間の類似度が格納さ
れている。
【0044】この後、類似度計算制御手段411はさら
に文脈を考慮して各翻訳事例に対する類似度を再計算す
る。具体的には、まず計算対象とする翻訳事例を翻訳事
例文脈抽出手段415に送り、その事例との関係が翻訳
事例データベース2で所定の関係にある翻訳事例を翻訳
事例文脈として抽出する。ここで翻訳事例文脈の定義と
して、例えば対象翻訳事例と同一文書でかつ前後一文の
範囲に現れる事例を用いると、翻訳事例「例の書類です
が、いくつか間違いがありました」に対しては、その直
後に現れる翻訳事例「今晩中に直しておいて下さい」が
翻訳事例文脈として得られる。
【0045】次に類似度計算制御手段411は、検索要
求と翻訳事例の間の類似度および検索要求と翻訳事例文
脈の間の類似度を類似度記憶装置414から読み出し、
これらを類似度統合手段416に送ることで各々の類似
度を統合して再計算する。ある翻訳事例に対する類似度
の再計算は、例えば下記のような計算式で定義すること
ができる。
【0046】1)検索要求と翻訳事例の類似度が0のと
き 0 2)1)以外のとき (検索要求と翻訳事例の類似度)+0.7×(検索要求
と翻訳事例文脈の類似度)
【0047】この計算式を用いると、翻訳事例「例の書
類ですが、いくつか間違いがありました」に対する文脈
込みの類似度は0.33+0.7×0.5=0.68と
なる。ここで統合された類似度は再度、類似度記憶装置
414に記憶される。
【0048】類似度計算制御手段411は同様の処理を
繰り返して、全ての翻訳事例に対する文脈込みの類似度
を計算し、その結果を類似度記憶装置414に記憶す
る。図6は類似度を再計算した後に類似度記憶装置41
4に格納されているデータの例である。
【0049】さらに類似度計算制御手段411は、類似
度記憶装置414に格納された文脈込みの類似度を参照
し、その値の大きさに従って検索要求に類似した翻訳事
例を出力する。図7に出力の例を示す。
【0050】図6を見ると、一文対一文の類似度では3
つの翻訳事例が0.5と同点であり適切な翻訳事例が選択
できない。しかし、図7によると「書類を直しました」
という検索要求に対して、「直す」が「(誤りなどを)
修正する」の意味で適切に翻訳されている「今晩中に直
しておいて下さい」−「Please make a correction on
it in this evening」の翻訳事例が第一位に出力されて
いることが分かる。
【0051】図8は、第1の発明の他の実施例を示すブ
ロック図である。図8を参照すると、本実施例は入力装
置6とデータ処理装置7と記憶装置8と出力装置9と翻
訳支援プログラムを記録した記録媒体10とを備えてい
る。データ処理装置7は、例えばコンピュータにより構
成され、記録媒体10には、データ処理装置7によって
読み取り且つ実行することができる翻訳支援プログラム
を記録している。この記録媒体10は磁気ディスク、磁
気テープ、光ディスク、半導体メモリまたはその他のコ
ンピュータ等によって読み取りが可能な記録媒体であ
る。
【0052】翻訳支援プログラムは記録媒体10からデ
ータ処理装置7に読み込まれ、その一部が必要に応じて
記憶装置8に配置されて、データ処理装置7の動作を制
御することにより、コンピュータ上に、翻訳対象記憶部
81、翻訳事例記憶部82、類似度記憶部8444とい
った各記憶部を実現すると共に、検索要求入力部83、
類似事例出力部85、類似度計算制御部8441、翻訳
事例読み込み部8442、類似度計算部8443、翻訳
事例文脈抽出部8445、類似度統合部8446といっ
た機能部を実現する。ここで、図1の実施例との関係で
は、翻訳対象記憶部81が翻訳対象記憶装置1に、翻訳
事例記憶部82が翻訳事例データベース2に、検索要求
入力部83が検索要求入力手段3に、類似検索部84内
の各部が類似検索手段4内の各手段に、類似事例出力部
85が類似事例出力手段5に、それぞれ対応する。本実
施例は、データ処理装置7が翻訳支援プログラムの制御
により動作する点に特徴があり、基本的な機能は図1の
実施例と同じである。つまり、データ処理装置7は翻訳
支援プログラムの制御により以下の処理を実行する。
【0053】入力手段6からの入力によって、まず検索
要求入力部83が検索要求となる文字列を翻訳対象記憶
部81から読み出し、類似度計算制御部8441を起動
することにより類似検索処理を実行する。
【0054】類似度計算制御部8441は検索要求を受
け付けると、まず翻訳事例読み込み部8442を起動す
る。翻訳事例読み込み部8442は、翻訳事例記憶部8
2から翻訳事例を一つずつ読み出し、これを類似度計算
制御部8441に返す。
【0055】類似度計算制御部8441は翻訳事例読み
込み部8442から翻訳事例を受け取ると、類似度計算
部8443を起動し、検索要求と受け取った翻訳事例を
渡す。類似度計算部8443は検索要求と翻訳事例を受
け取るとその間の類似度を計算し、その結果を類似度計
算制御部8441に返す。
【0056】類似度計算制御部8441は類似度計算部
8443から類似度の計算結果を受け取ると、これを検
索要求と計算の対象となった翻訳事例と対応付けて類似
度記憶部8444に記憶する。この後、類似度計算制御
部8441は、翻訳事例記憶部82に格納された全ての
翻訳事例に対する類似度を計算し、類似度記憶部844
4に計算した類似度を格納する処理を繰り返す。
【0057】次に類似度計算制御部8441は、翻訳事
例記憶部82に格納された全ての翻訳事例に対する類似
度計算を終えた後、再計算の対象とする翻訳事例とその
類似度を類似度記憶部8444から読み込み、翻訳事例
文脈抽出部8445を起動して読み込んだ翻訳事例をこ
れに渡す。翻訳事例文脈抽出部8445は翻訳事例を受
け取ると、翻訳事例記憶部82においてこの翻訳事例と
の関係が所定の関係である翻訳事例をその翻訳事例の翻
訳事例文脈として抽出し、これを類似度計算制御部84
41に返す。
【0058】類似度計算制御部8441は、翻訳事例文
脈を受け取ると、検索要求と翻訳事例文脈との間の類似
度を類似度記憶部8444から読み込む。次に類似度統
合部8446を起動し、類似度記憶部8444から得ら
れた検索要求と翻訳事例文脈との間の類似度を検索要求
と再計算の対象となる翻訳事例との間の類似度と共に送
る。類似度統合部8446は受け取った複数の類似度を
統合して、検索要求とその翻訳事例との間の類似度を再
計算し、その結果を類似度計算制御部8441に返す。
【0059】類似度計算制御部8441は類似度統合部
8446から類似度の再計算結果を受け取ると、これを
類似度記憶部8444に記憶する。この後、類似度計算
制御部8441は、類似度記憶部8444に格納された
全ての翻訳事例に対して類似度を再計算し、類似度記憶
部8444に再計算した結果を格納する処理を繰り返
す。
【0060】類似度計算制御部8441は、類似度記憶
部8444に格納された全ての翻訳事例に対して類似度
の再計算を終えた後、類似事例出力部85を起動する。
類似事例出力部85は、類似度記憶部8444に格納さ
れた翻訳事例を再計算結果の類似度に基づいて順序付
け、出力装置9に出力する。
【0061】図9は、第2の発明の一実施例を示すブロ
ック図である。本実施例の翻訳支援装置は、翻訳対象と
なる文字列の周囲の文によって構成される文脈を考慮し
てその文字列に類似した翻訳事例を求める。
【0062】本実施例の翻訳支援装置が図1の実施例の
翻訳支援装置と相違するところは類似検索手段4の内部
構成にある。つまり、本実施例における類似検索手段4
は、類似度計算の全体を制御する類似度計算制御手段4
21と、翻訳対象記憶装置1に格納された翻訳対象にお
いて、検索要求入力手段3で入力された検索要求との関
係が所定の関係である第一の言語の文字列を検索要求文
脈として抽出する検索要求文脈抽出手段422と、翻訳
事例データベース2から一つずつ翻訳事例を読み出す翻
訳事例読み込み手段423と、検索要求入力手段3で入
力された検索要求および検索要求文脈抽出手段422で
抽出された検索要求文脈と、翻訳事例読み込み手段42
3で読み込まれた一つの翻訳事例とを比較して、各々の
間の類似度を計算する類似度計算手段424と、検索要
求入力手段3で入力された検索要求および検索要求文脈
抽出手段422で抽出された検索要求文脈と、翻訳事例
データベース2内の各々の翻訳事例との組み合わせに対
して類似度計算手段424が計算した類似度をその組み
合わせと共に記憶する類似度記憶装置425と、類似度
記憶装置425に格納された類似度を参照しつつ、検索
要求と翻訳事例の間の類似度および検索要求文脈と翻訳
事例の間の類似度を統合することで、各々の翻訳事例に
対する類似度を計算する類似度統合手段426とから構
成される。
【0063】次に第2の発明の実施例の動作について、
図9に示すブロック図と図10に示すフローチャートを
用いて説明する。
【0064】類似検索手段4は検索要求を受け取ると、
類似度計算制御手段421の制御の下に、類似度計算を
実行し、検索要求に類似した翻訳事例を出力する。
【0065】まず類似度計算制御手段421は、検索要
求文脈抽出手段422を呼び出し、検索要求との関係が
翻訳対象記憶装置1の中で所定の関係にある文字列を検
索要求文脈として抽出する(図10のステップB1)。
ここで検索要求文脈は、例えば検索要求の前後一文の範
囲に現れる文として定義することができる。あるいは検
索要求文脈の定義としては前後の範囲が一文以上とする
定義や単語数を用いる定義、あるいは同じ段落内とする
定義や同じ文書内とする定義などを利用してもよい。
【0066】次に類似度計算制御手段421は、第1の
発明の動作例で説明した例と同様に、翻訳事例読み込み
手段423により翻訳事例データベース2から翻訳事例
を一つずつ読み込む(図10のステップB2)。次に類
似度計算制御手段421は、翻訳事例が読み込めたかど
うかをチェックし(図10のステップB3)、読み込め
た場合には翻訳事例読み込み手段423で読み込まれた
翻訳事例を検索要求や検索要求文脈と共に類似度計算手
段424に送ることで、翻訳事例と検索要求の間の類似
度および翻訳事例と検索要求文脈の間の類似度を計算す
る(図10のステップB4)。この類似度の定義として
は第1の発明の動作例で説明した例と同じ定義を用いる
ことができる。また検索要求文脈が既に翻訳されている
場合には、さらに検索要求文脈に対する翻訳結果と翻訳
事例中の第二の言語の文字列との間の類似性を考慮した
計算式を用いても良い。
【0067】次に類似度計算制御手段421は、ここで
得られた類似度を計算対象となった検索要求、検索要求
文脈と翻訳事例と共に類似度記憶装置425に記憶する
(図10のステップB5)。
【0068】さらに同様の処理を繰り返すことで、類似
度計算制御手段421は翻訳事例データベース2中の全
ての翻訳事例に対して類似度を計算し、その結果を類似
度記憶装置425に記憶する。
【0069】その後、類似度計算制御手段421はさら
に文脈を考慮して各翻訳事例に対する類似度を再計算す
る。具体的にはまず計算対象とする翻訳事例について検
索要求あるいは検索要求文脈との間の類似度をそれぞれ
類似度記憶装置425から読み出す(図10のステップ
B6)。次に全ての翻訳事例についてデータを読み出し
たかどうかをチェックし(図10のステップB7)、未
処理のデータを読み出した場合には、これらを類似度統
合手段426に送ることで、各々の類似度を統合して再
計算する(図10のステップB8)。
【0070】ある翻訳事例に対する類似度の再計算は、
例えば検索要求と翻訳事例の間の類似度と、検索要求文
脈と翻訳事例の間の類似度との重み付きの和として定義
することができる。ここで検索要求文脈と翻訳事例の間
の類似度に対する重みは、検索要求と翻訳事例の間の類
似度に対する重みよりも小さい値を用いるが、その値は
定数でも良く、また検索要求(今回の翻訳対象の文字
列)からの距離に応じて減少するような関数を用いても
よい。
【0071】ここで統合された類似度は再度、類似度記
憶装置425に記憶される(図10のステップB9)。
類似度計算制御手段421は同様の処理を繰り返して、
全ての翻訳事例に対する文脈込みの類似度を計算し、そ
の結果を類似度記憶装置425に記憶する。さらに類似
度計算制御手段421は、類似度記憶装置425に格納
された文脈込みの類似度を参照し、その値の大きさに従
って検索要求に類似した翻訳事例を出力する(図10の
ステップB10)。
【0072】次に第2の発明の実施例の動作例につい
て、図11から図14を用いて具体的に説明する。
【0073】図11は翻訳対象記憶装置1に記憶された
翻訳対象の例であり、ユーザの翻訳作業の対象となる文
字列として2つの文が格納されており、文ID1の文が
「書類を受け取りました」、文ID2の文が「すぐに直し
ておきます」であることを表わしている。また、文ID1
の文はユーザの翻訳作業によって既に翻訳されており、
その翻訳結果も格納されていることを示している。
【0074】図12は翻訳事例データベース2の内容例
である。図4の説明で記述した通り、図12において各
翻訳事例は、文書を表す文書IDとその文書中での文の位
置を表す文IDと共に格納されている。
【0075】以下では特に図11の翻訳対象記憶装置1
に格納された「すぐに直しておきます」という文が検索
要求として入力されたときに図12の翻訳事例データベ
ースから類似事例を検索する場合を考え、その動作例を
説明する。
【0076】類似度計算制御手段421はまず検索要求
を検索要求文脈抽出手段422に送り、検索要求との関
係が翻訳対象記憶装置1で所定の関係にある検索要求を
検索要求文脈として抽出する。ここで検索要求文脈の定
義として、例えば検索要求の前後一文の範囲に現れる文
を用いると、検索要求「すぐに直しておきます」に対し
ては、その直前に現れる文「書類を受け取りました」が
検索要求文脈として得られる。
【0077】次に類似度計算制御手段421は、翻訳事
例読み込み手段423を呼び出し、翻訳事例データベー
ス2から翻訳事例を一つずつ読み込む。ここではまず図
12に示した「今晩中にこの書類を直しておいて下さ
い」という文が読み込まれた場合を考える。
【0078】次に類似度計算制御手段421は、検索要
求や検索要求文脈と読み込んだ翻訳事例とを類似度計算
手段424に送り、両者の間の類似度を計算する。ここ
で類似度は、例えば第1の発明の動作例で説明した計算
式を用いることで計算できる。これによると、検索要求
「すぐに直しておきます」は「すぐに」「直す」という
2つの自立語を含んでおり、また翻訳事例「今晩中にこ
の書類を直しておいて下さい」は「今晩」「書類」「直
す」という3つの自立語を含んでいる。ここでは「直
す」の一単語が検索要求と翻訳事例の間で共通の自立語
であるため、類似度は 2×1/(2+3)=0.4と
計算できる。
【0079】類似度計算制御手段421は、同様の処理
を繰り返すことで、翻訳事例データベース2中の全ての
翻訳事例に対して類似度を計算し、その結果を類似度記
憶装置424に記憶する。計算結果を図13の一文対一
文の類似度の欄に示す。
【0080】この後、類似度計算制御手段421はさら
に文脈を考慮して各翻訳事例に対する類似度を再計算す
る。具体的には、検索要求と翻訳事例の間の類似度と検
索要求文脈と翻訳事例の間の類似度を類似度記憶装置4
25から読み出し、これらを類似度統合手段426に送
ることで各々の類似度を統合して再計算する。ある翻訳
事例に対する類似度の再計算は、例えば下記のような計
算式で定義することができる。
【0081】1)検索要求と翻訳事例の類似度が0のと
き 0 2)1)以外のとき (検索要求と翻訳事例の類似度)+0.7×(検索要求
文脈と翻訳事例の類似度)
【0082】この計算式を用いると、翻訳事例「今晩中
にこの書類を直しておいて下さい」に対する文脈込みの
類似度は0.4+0.7×0.4=0.68となる。こ
こで統合された類似度は再度、類似度記憶装置425に
記憶される。
【0083】類似度計算制御手段421は同様の処理を
繰り返して、全ての翻訳事例に対する文脈込みの類似度
を計算し、その結果を類似度記憶装置425に記憶す
る。図13は類似度を再計算した後に類似度記憶装置4
25に格納されているデータの例である。
【0084】さらに類似度計算制御手段421は、類似
度記憶装置425に格納された文脈込みの類似度を参照
し、その値の大きさに従って検索要求に類似した翻訳事
例を出力する。図14に出力の例を示す。
【0085】図13を見ると、一文対一文の類似度では
不適切な2つの翻訳事例が適切な翻訳事例より高い類似
度を示しており、適切な翻訳事例が選択できない。しか
し、図14によると、「すぐに直しておきます」という
検索要求に対して、「直す」が「(誤りなどを)修正す
る」の意味で適切に翻訳されている「今晩中にこの書類
を直しておいて下さい」−「Please make a correction
on this document inthis evening 」の翻訳事例が第
一位に出力されていることが分かる。
【0086】図15は、第2の発明の他の実施例を示す
ブロック図である。図15を参照すると本実施例は、図
8に示した第1の発明の他の実施例と同様に、入力装置
6とデータ処理装置7と記憶装置8と出力装置9と翻訳
支援プログラムを記録した記録媒体10を備えている。
【0087】翻訳支援プログラムは記録媒体10からデ
ータ処理装置7に読み込まれ、その一部が必要に応じて
記憶装置8に配置されて、データ処理装置7の動作を制
御することにより、コンピュータ上に、翻訳対象記憶部
81、翻訳事例記憶部82、類似度記憶部8455とい
った各記憶部を実現すると共に、検索要求入力部83、
類似事例出力部85、類似度計算制御部8451、検索
要求文脈抽出部8452、翻訳事例読み込み部845
3、類似度計算部8454、類似度統合部8456とい
った機能部を実現する。ここで、図9の実施例との関係
では、翻訳対象記憶部81が翻訳対象記憶装置1に、翻
訳事例記憶部82が翻訳事例データベース2に、検索要
求入力部83が検索要求入力手段3に、類似検索部84
内の各部が類似検索手段4内の各手段に、類似事例出力
部85が類似事例出力手段5に、それぞれ対応する。本
実施例は、データ処理装置7が翻訳支援プログラムの制
御により動作する点に特徴があり、基本的な機能は図9
の実施例と同じである。つまり、データ処理装置7は翻
訳支援プログラムの制御により以下の処理を実行する。
【0088】入力手段6からの入力によって、まず検索
要求入力部83が検索要求となる文字列を翻訳対象記憶
部81から読み出し、類似度計算制御部8451を起動
することにより類似検索処理を実行する。
【0089】類似度計算制御部8451は検索要求を受
け付けると、まず検索要求文脈抽出部8452を起動
し、検索要求をこれに渡す。検索要求文脈抽出部845
2は検索要求を受け取ると、翻訳対象記憶部81におい
て検索要求との関係が所定の関係である文字列をその検
索要求の検索要求文脈として抽出し、これを類似度計算
制御部8451に返す。
【0090】類似度計算制御部8451は検索要求文脈
を受け付けると、翻訳事例読み込み部8453を起動す
る。翻訳事例読み込み部8453は、翻訳事例記憶部8
2から翻訳事例を一つずつ読み出し、これを類似度計算
制御部8451に返す。
【0091】類似度計算制御部8451は翻訳事例読み
込み部8453から翻訳事例を受け取ると、類似度計算
部8454を起動し、検索要求と受け取った翻訳事例の
組み合わせと検索要求文脈と受け取った翻訳事例の組み
合わせをそれぞれ渡す。類似度計算部8454は検索要
求と翻訳事例あるいは検索要求文脈と翻訳事例を受け取
るとその間の類似度を計算し、その結果を類似度計算制
御部8451に返す。
【0092】類似度計算制御部8451は類似度計算部
8454から類似度の計算結果を受け取ると、これを検
索要求あるいは検索要求文脈と計算の対象となった翻訳
事例と対応付けて類似度記憶部8455に記憶する。こ
の後、類似度計算制御部8451は、翻訳事例記憶部8
2に格納された全ての翻訳事例に対する類似度を計算
し、類似度記憶部8455に計算した類似度を格納する
処理を繰り返す。
【0093】類似度計算制御部8451は、翻訳事例記
憶部82に格納された全ての翻訳事例に対する類似度計
算を終えた後、再計算の対象とする翻訳事例と検索要求
あるいは検索要求文脈との間の各々の類似度を類似度記
憶部8455から読み込む。この後類似度計算制御部8
451は類似度統合部8456を起動し、類似度記憶部
8455から得られた再計算の対象となる翻訳事例と検
索要求あるいは検索要求文脈との間の各々の類似度をこ
こに送る。類似度統合部8456は受け取った複数の類
似度を統合して、検索要求とその翻訳事例との間の類似
度を再計算し、その結果を類似度計算制御部8451に
返す。
【0094】類似度計算制御部8451は類似度統合部
8456から類似度の再計算結果を受け取ると、これを
類似度記憶部8455に記憶する。この後、類似度計算
制御部8451は、類似度記憶部8455に格納された
全ての検索要求と翻訳事例の組み合わせに対して類似度
を再計算し、類似度記憶部8455に再計算した結果を
格納する処理を繰り返す。
【0095】類似度計算制御部8451は、類似度記憶
部8455に格納された全ての翻訳事例に対して類似度
の再計算を終えた後、類似事例出力部85を起動する。
類似事例出力部85は、類似度記憶部8455に格納さ
れた翻訳事例を再計算結果の類似度に基づいて順序付
け、出力装置9に出力する。
【0096】図16は、第3の発明の一実施例を示すブ
ロック図である。本実施例では、各々の翻訳事例の周囲
の文によって構成される文脈および翻訳対象となる文字
列の周囲の文によって構成される文脈を考慮して翻訳対
象となる文字列に類似した翻訳事例を求める。
【0097】本実施例の翻訳支援装置が図1の実施例の
翻訳支援装置と相違するところは類似検索手段4の内部
構成にある。つまり、本実施例における類似検索手段4
は、類似度計算の全体を制御する類似度計算制御手段4
31と、翻訳対象記憶装置1に格納された翻訳対象にお
いて、検索要求入力手段3で入力された検索要求との関
係が所定の関係である第一の言語の文字列を検索要求文
脈として抽出する検索要求文脈抽出手段432と、翻訳
事例データベース2から一つずつ翻訳事例を読み出す翻
訳事例読み込み手段433と、検索要求入力手段3で入
力された検索要求および検索要求文脈抽出手段432で
抽出された検索要求文脈と、翻訳事例読み込み手段43
3で読み込まれた一つの翻訳事例とを比較して、各々の
間の類似度を計算する類似度計算手段434と、検索要
求入力手段3で入力された検索要求及び検索要求文脈抽
出手段432で抽出された検索要求文脈と、翻訳事例デ
ータベース2内の各々の翻訳事例との組み合わせに対し
て類似度計算手段434が計算した類似度をその組み合
わせと共に記憶する類似度記憶装置435と、翻訳事例
データベース2において、ある翻訳事例との関係が所定
の関係である翻訳事例をその翻訳事例の翻訳事例文脈と
して抽出する翻訳事例文脈抽出手段436と、類似度記
憶装置435に格納された類似度を参照しつつ、検索要
求と翻訳事例の間の類似度、検索要求と翻訳事例文脈の
間の類似度、検索要求文脈と翻訳事例の間の類似度およ
び検索要求文脈と翻訳事例文脈の間の類似度を統合する
ことで、各々の翻訳事例に対する類似度を計算する類似
度統合手段437とから構成される。
【0098】次に第3の発明の実施例について図16に
示すブロック図と図17に示すフローチャートを用いて
説明する。
【0099】類似検索手段4は検索要求を受け取ると、
類似度計算制御手段431の制御の下に、類似度計算を
実行し、検索要求に類似した翻訳事例を出力する。
【0100】まず、類似度計算制御手段431は、検索
要求文脈抽出手段432を呼び出し、図9に示した第2
の発明の動作例(図10)で説明した例と同様に、検索
要求との関係が翻訳対象記憶装置1の中で所定の関係に
ある文字列を検索要求文脈として抽出する(図17のス
テップC1)。次に類似度計算制御手段431は、図1
に示した第1の発明の動作例(図2)で説明した例と同
様に、翻訳事例読み込み手段433を呼び出し、翻訳事
例データベース2から翻訳事例を一つずつ読み込む(図
17のステップC2)。次に類似度計算制御手段431
は、翻訳事例が読み込めたかどうかをチェックし(図1
7のステップC3)、読み込めた場合には翻訳事例読み
込み手段433で読み込まれた翻訳事例を検索要求や検
索要求文脈と共に類似度計算手段434に送ることで、
翻訳事例と検索要求の間の類似度および翻訳事例と検索
要求文脈の間の類似度を計算する(図17のステップC
4)。この類似度の計算は第1の発明の動作例や第2の
発明の動作例で説明した例と同じ方法を用いることがで
きる。
【0101】次に類似度計算制御手段431は、ここで
得られた類似度を計算対象となった検索要求、検索要求
文脈と翻訳事例と共に類似度記憶装置435に記憶する
(図17のステップC5)。さらに同様の処理を繰り返
すことで、類似度計算制御手段431は翻訳事例データ
ベース2中の全ての翻訳事例に対して類似度を計算し、
その結果を類似度記憶装置435に記憶する。
【0102】その後、類似度計算制御手段431はさら
に文脈を考慮して各翻訳事例に対する類似度を再計算す
る。具体的には、まず計算対象とする翻訳事例について
検索要求および検索要求文脈との間の類似度を類似度記
憶装置435から読み出す(図17のステップC6)。
次に全ての翻訳事例についてデータを読み出したかどう
かをチェックし(図17のステップC7)、未処理のデ
ータを読み出した場合には、その翻訳事例を翻訳事例文
脈抽出手段436に送ることで、第1の発明の動作例で
説明した例と同様に、その事例との関係が翻訳事例デー
タベース2で所定の関係にある翻訳事例を翻訳事例文脈
として抽出する(図17のステップC8)。
【0103】次に類似度計算制御手段431は、検索要
求と翻訳事例の間の類似度、検索要求文脈と翻訳事例の
間の類似度、検索要求と翻訳事例文脈の間の類似度、検
索要求文脈と翻訳事例文脈の間の類似度をそれぞれ類似
度記憶装置435から読み出す(図17のステップC
9)。さらにこれらを類似度統合手段437に送ること
で、各々の類似度を統合して再計算する(図17のステ
ップC10)。
【0104】ここである翻訳事例に対する類似度の再計
算は、例えば、検索要求と翻訳事例の間の類似度と、検
索要求文脈と翻訳事例の間の類似度と、検索要求と翻訳
事例文脈の間の類似度と、検索要求文脈と翻訳事例文脈
の間の類似度との、重み付きの和として定義することが
できる。ここで検索要求文脈と翻訳事例の間の類似度
と、検索要求と翻訳事例文脈の間の類似度と、検索要求
文脈と翻訳事例文脈の間の類似度とに対する重みは、検
索要求と翻訳事例の間の類似度に対する重みよりも小さ
い値を用いるが、その値は定数でも良く、また、検索要
求文脈と翻訳事例の間の類似度に対する重みは検索要求
(今回の翻訳対象文字列)からの距離に応じて減少する
ような関数、検索要求と翻訳事例文脈の間の類似度に対
する重みは翻訳事例からの距離に応じて減少するような
関数、検索要求文脈と翻訳事例文脈の間の類似度とに対
する重みは検索要求および翻訳事例からの距離に応じて
減少するような関数を用いてもよい。
【0105】ここで統合された類似度は再度、類似度記
憶装置435に記憶される(図17のステップC1
1)。類似度計算制御手段431は同様の処理を繰り返
して、全ての翻訳事例に対する文脈込みの類似度を計算
し、その結果を類似度記憶装置435に記憶する。さら
に類似度計算制御手段431は、類似度記憶装置435
に格納された文脈込みの類似度を参照し、その値の大き
さに従って検索要求に類似した翻訳事例を出力する(図
17のステップC12)。
【0106】次に第3の発明の実施例の動作例につい
て、図4、図11、図18、図20を用いて具体的に説
明する。
【0107】ここでは特に図11の翻訳対象記憶装置1
に格納された「すぐに直しておきます」という文が検索
要求として入力されたときに図4の翻訳事例データベー
ス2から類似事例を検索する場合を考え、その動作例を
説明する。
【0108】類似検索手段4は検索要求を受け取ると、
類似度計算制御手段431の制御の下に、類似度計算を
実行し、検索要求に類似した翻訳事例を出力する。
【0109】まず類似度計算制御手段431は、検索要
求文脈抽出手段432を呼び出し、検索要求との関係が
翻訳対象記憶装置1の中で所定の関係にある文字列を検
索要求文脈として抽出する。ここで検索要求文脈の定義
として第2の発明の動作例と同じ定義を用いると、検索
要求「すぐに直しておきます」に対する検索要求文脈と
して図11の「書類を受け取りました」を得ることがで
きる。
【0110】次に類似度計算制御手段431は、第1の
発明の動作例で説明した例と同様に、翻訳事例読み込み
手段433を呼び出し、翻訳事例データベース2から翻
訳事例を一つずつ読み込む。さらにここで読み込まれた
翻訳事例を検索要求や検索要求文脈と共に類似度計算手
段434に送り、翻訳事例と検索要求および検索要求文
脈との間の類似度を計算する。この類似度は第1の発明
の動作例および第2の発明の動作例で説明した例と同じ
計算式を用いることで計算できる。ここで得られた類似
度は計算対象となった検索要求、検索要求文脈と翻訳事
例と共に類似度記憶装置435に記憶される。
【0111】類似度計算制御手段431は、同様の処理
を繰り返すことで、翻訳事例データベース2中の全ての
翻訳事例に対して類似度を計算し、その結果を類似度記
憶装置435に記憶する。計算結果を図18の一文対一
文の類似度の欄に示す。
【0112】この後、類似度計算制御手段431はさら
に文脈を考慮して各翻訳事例に対する類似度を再計算す
る。具体的には、第1の発明の動作例で説明した例と同
様に、まず計算対象とする翻訳事例を翻訳事例文脈抽出
手段436に送り、その事例との関係が翻訳事例データ
ベース2で所定の関係にある翻訳事例を翻訳事例文脈と
して抽出する。ここで翻訳事例文脈の定義として、第1
の発明の動作例で説明した例と同様の定義を用いると、
図4に示す翻訳事例「例の書類ですが、いくつか間違い
がありました」に対しては、その直後に現れる翻訳事例
「今晩中に直しておいて下さい」が翻訳事例文脈として
得られる。
【0113】次に類似度計算制御手段431は、検索要
求と翻訳事例の間の類似度と、検索要求と翻訳事例文脈
の間の類似度と、検索要求文脈と翻訳事例の間の類似度
と、検索要求文脈と翻訳事例文脈の間の類似度とを、類
似度記憶装置435から読み出し、これらを類似度統合
手段436に送ることで各々の類似度を統合して再計算
する。ある翻訳事例に対する類似度の再計算は、例えば
下記のような計算式で定義することができる。
【0114】1)検索要求と翻訳事例の類似度が0のと
き 0 2)1)以外のとき (検索要求と翻訳事例の類似度)+0.7×(検索要求
文脈と翻訳事例の類似度)+0.7×(検索要求と翻訳
事例文脈の類似度)+0.7×(検索要求文脈と翻訳事
例文脈の類似度)
【0115】このような計算式を使用すると、翻訳事例
「例の書類ですが、いくつか間違いがありました」に対
する文脈込みの類似度は0.5+0.7×0+0.7×
0+0.7×0.33=0.73となる。
【0116】ここで統合された類似度は再度、類似度記
憶装置435に記憶される。類似度計算制御手段431
は同様の処理を繰り返して、全ての翻訳事例に対する文
脈込みの類似度を計算し、その結果を類似度記憶装置4
35に記憶する。図18は類似度統合後の類似度記憶装
置435に格納されたデータの例である。さらに類似度
計算制御手段431は、類似度記憶装置435に格納さ
れた文脈込みの類似度を参照し、その値の大きさに従っ
て検索要求に類似した翻訳事例を出力する。図19に出
力の例を示す。
【0117】図18を見ると、一文対一文の類似度では
3つの翻訳事例が0.5 と同点であり適切な翻訳事例が
選択できない。しかし、図19によると、「書類」の文
脈における「すぐに直しておきます」という検索要求に
対して、「直す」が「(誤りなどを)修正する」の意味
で適切に翻訳されている「今晩中に直しておいて下さ
い」−「Please make a correction on it in this eve
ning」の翻訳事例が第一位に出力されていることが分か
る。
【0118】図20は、第3の発明の他の実施例を示す
ブロック図である。図20を参照すると本実施例は、第
1の発明の他の実施例あるいは第2の発明の他の実施例
と同様に、入力装置6とデータ処理装置7と記憶装置8
と出力装置9と翻訳支援プログラムを記録した記録媒体
10とを備えている。
【0119】翻訳支援プログラムは記録媒体10からデ
ータ処理装置7に読み込まれ、その一部が必要に応じて
記憶装置8に配置されて、データ処理装置7の動作を制
御することにより、コンピュータ上に、翻訳対象記憶部
81、翻訳事例記憶部82、類似度記憶部8465とい
った各記憶部を実現すると共に、検索要求入力部83、
類似事例出力部85、類似度計算制御部8461、検索
要求文脈抽出部8462、翻訳事例読み込み部846
3、類似度計算部8464、翻訳事例文脈抽出部846
6、類似度統合部8467といった機能部を実現する。
ここで、図16の実施例との関係では、翻訳対象記憶部
81が翻訳対象記憶装置1に、翻訳事例記憶部82が翻
訳事例データベース2に、検索要求入力部83が検索要
求入力手段3に、類似検索部84内の各部が類似検索手
段4内の各手段に、類似事例出力部85が類似事例出力
手段5に、それぞれ対応する。本実施例は、データ処理
装置7が翻訳支援プログラムの制御により動作する点に
特徴があり、基本的な機能は図16の実施例と同じであ
る。つまり、データ処理装置7は翻訳支援プログラムの
制御により以下の処理を実行する。
【0120】入力手段6からの入力によって、まず検索
要求入力部83が検索要求となる文字列を翻訳対象記憶
部81から読み出し、類似度計算制御部8461を起動
することにより類似検索処理を実行する。
【0121】類似度計算制御部8461は検索要求を受
け付けると、まず検索要求文脈抽出部8462を起動
し、検索要求をこれに渡す。検索要求文脈抽出部846
2は検索要求を受け取ると、翻訳対象記憶部81におい
て検索要求との関係が所定の関係である文字列をその検
索要求の検索要求文脈として抽出し、これを類似度計算
制御部8461に返す。
【0122】類似度計算制御部8461は検索要求文脈
を受け付けると、翻訳事例読み込み部8463を起動す
る。翻訳事例読み込み部8463は、翻訳事例記憶部8
2から翻訳事例を一つずつ読み出し、これを類似度計算
制御部8461に返す。
【0123】類似度計算制御部8461は翻訳事例読み
込み部8463から翻訳事例を受け取ると、類似度計算
部8464を起動し、検索要求と受け取った翻訳事例の
組み合わせと検索要求文脈と受け取った翻訳事例の組み
合わせをそれぞれ渡す。類似度計算部8464は検索要
求と翻訳事例あるいは検索要求文脈と翻訳事例を受け取
るとその間の類似度を計算し、その結果を類似度計算制
御部8461に返す。
【0124】類似度計算制御部8461は類似度計算部
8464から類似度の計算結果を受け取ると、これを検
索要求あるいは検索要求文脈と計算の対象となった翻訳
事例と対応付けて類似度記憶部8465に記憶する。こ
の後、類似度計算制御部8461は、翻訳事例記憶部8
2に格納された全ての翻訳事例に対する類似度を計算
し、類似度記憶部8465に計算した類似度を格納する
処理を繰り返す。
【0125】類似度計算制御部8461は、翻訳事例記
憶部82に格納された全ての翻訳事例に対する類似度計
算を終えた後、再計算の対象とする翻訳事例と検索要求
あるいは検索要求文脈との間の各々の類似度を類似度記
憶部8465から読み込む。この後類似度計算制御部8
461は、翻訳事例文脈抽出部8466を起動して再計
算の対象として読み込んだ翻訳事例をこれに渡す。翻訳
事例文脈抽出部8466は翻訳事例を受け取ると、翻訳
事例記憶部82においてこの翻訳事例との関係が所定の
関係である翻訳事例をその翻訳事例の翻訳事例文脈とし
て抽出し、これを類似度計算制御部8461に返す。
【0126】類似度計算制御部8461は、翻訳事例文
脈を受け取ると、検索要求と翻訳事例文脈との間の類似
度と検索要求文脈と翻訳事例文脈との間の類似度を類似
度記憶部8465から読み込む。次に類似度統合部84
67を起動し、類似度記憶部8465から得られた、再
計算の対象となる翻訳事例と検索要求および検索要求文
脈との間の各々の類似度とその翻訳事例に対する翻訳事
例文脈と検索要求および検索要求文脈との間の各々の類
似度とをここに送る。類似度統合部8467は受け取っ
た複数の類似度を統合して、検索要求とその翻訳事例と
の間の類似度を再計算し、その結果を類似度計算制御部
8461に返す。
【0127】類似度計算制御部8461は類似度統合部
8467から類似度の再計算結果を受け取ると、これを
類似度記憶部8465に記憶する。この後、類似度計算
制御部8461は、類似度記憶部8465に格納された
全ての検索要求と翻訳事例の組み合わせに対して類似度
を再計算し、類似度記憶部8465に再計算した結果を
格納する処理を繰り返す。
【0128】類似度計算制御部8461は、類似度記憶
部8465に格納された全ての翻訳事例に対して類似度
の再計算を終えた後、類似事例出力部85を起動する。
類似事例出力部85は、類似度記憶部8465に格納さ
れた翻訳事例を再計算結果の類似度に基づいて順序付
け、出力装置9に出力する。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下のような効果が得られる。
【0130】文単位だけでなく各々の翻訳事例の周囲の
文によって構成される文脈を考慮して類似性を計算する
ことによって、各々の翻訳事例に省略や照応表現を含む
場合でも、翻訳作業に役立つ適切な翻訳事例を検索し、
これを優先して提示することができる。
【0131】文単位だけでなく検索要求文の周囲の文に
よって構成される文脈を考慮して類似性を計算すること
によって、検索要求となる文に省略や照応表現を含む場
合でも、翻訳作業に役立つ適切な翻訳事例を検索し、こ
れを優先して提示することができる。
【0132】文単位だけでなく各々の翻訳事例の周囲の
文によって構成される文脈および検索要求文の周囲の文
によって構成される文脈を考慮して類似性を計算するこ
とによって、検索要求となる文および各々の翻訳事例に
省略や照応表現を含む場合でも、翻訳作業に役立つ適切
な翻訳事例を検索し、これを優先して提示することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】第1の発明の一実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】翻訳対象記憶装置に記憶された翻訳対象の例を
示す図である。
【図4】翻訳事例データベースの内容例を示す図であ
る。
【図5】第1の発明の一実施例における類似度記憶装置
に格納されたデータの例を示す図である。
【図6】第1の発明の一実施例において類似度を再計算
した後に類似度記憶装置に格納されているデータの例を
示す図である。
【図7】第1の発明の一実施例において、統合された類
似度の値の大きさに従って検索要求に類似した翻訳事例
を出力した例を示す図である。
【図8】第1の発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。
【図9】第2の発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図10】第2の発明の一実施例の動作を示すフローチ
ャートである。
【図11】翻訳対象記憶装置に記憶された翻訳対象の例
を示す図である。
【図12】翻訳事例データベースの内容例を示す図であ
る。
【図13】第2の発明の一実施例における類似度記憶装
置に格納されているデータの例を示す図である。
【図14】第2の発明の一実施例において、統合された
類似度の値の大きさに従って検索要求に類似した翻訳事
例を出力した例を示す図である。
【図15】第2の発明の他の実施例を示すブロック図で
ある。
【図16】第3の発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図17】第3の発明の一実施例の動作を示すフローチ
ャートである。
【図18】第3の発明の一実施例における類似度記憶装
置に格納されているデータの例を示す図である。
【図19】第3の発明の一実施例において、統合された
類似度の値の大きさに従って検索要求に類似した翻訳事
例を出力した例を示す図である。
【図20】第3の発明の他の実施例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1…翻訳対象記憶装置 2…翻訳事例データベース 3…検索要求入力手段 4…類似検索手段 411、421、431…類似度計算制御手段 412、423、433…翻訳事例読み込み手段 413、424、434…類似度計算手段 414、425、435…類似度記憶装置 415、436…翻訳事例文脈抽出手段 416、426、437…類似度統合手段 422、432…検索要求文脈抽出手段 5…類似事例出力手段 6…入力装置 7…データ処理装置 8…記憶装置 81…翻訳対象記憶部 82…翻訳事例記憶部 83…検索要求入力部 84…類似検索部 8441、8451、8461…類似度計算制御部 8442、8453、8463…翻訳事例読み込み部 8443、8454、8464…類似度計算部 8444、8455、8465…類似度記憶部 8445、8466…翻訳事例文脈抽出部 8446、8456、8467…類似度統合部 8452、8462…検索要求文脈抽出部 85…類似事例出力部 9…出力装置 10…記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 研治 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5B091 AA05 BA04 CA14 CC01 EA02

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の言語からなる文字列とその文字列
    に対する第二の言語による翻訳結果とから構成される翻
    訳事例を複数格納した翻訳事例記憶手段から、翻訳対象
    となる第一の言語の文字列に類似した翻訳事例を検索し
    出力する翻訳支援装置において、 各翻訳事例毎に、翻訳事例と翻訳対象文字列である検索
    要求との間の類似度と、当該翻訳事例に対し所定の関係
    にある他の翻訳事例である翻訳事例文脈と検索要求との
    間の類似度とを統合した類似度を求める手段と、 該手段で求められた、統合した類似度を各翻訳事例別に
    記憶する手段と、 該手段に記憶された統合した類似度を参照して、検索要
    求に類似した翻訳事例を出力する手段とを備えることを
    特徴とする翻訳支援装置。
  2. 【請求項2】 各翻訳事例毎に、当該翻訳事例と同一文
    書に属する他の翻訳事例であって且つ当該翻訳事例との
    文書内での距離が予め定められた範囲内にある翻訳事例
    を翻訳事例文脈とする請求項1記載の翻訳支援装置。
  3. 【請求項3】 各翻訳事例毎に、翻訳事例と検索要求と
    の間の類似度と、翻訳事例文脈と検索要求との間の類似
    度との重み付きの和として、統合した類似度を求める請
    求項2記載の翻訳支援装置。
  4. 【請求項4】 翻訳事例文脈と検索要求との間の類似度
    に対する重みを、翻訳事例と検索要求との間の類似度に
    対する重みより小さくした請求項3記載の翻訳支援装
    置。
  5. 【請求項5】 翻訳事例文脈と検索要求との間の類似度
    に対する重みを、当該翻訳事例文脈と翻訳事例との文書
    内での距離が大きくなるほど小さくした請求項4記載の
    翻訳支援装置。
  6. 【請求項6】 翻訳対象となる第一の言語の文字列を格
    納した翻訳対象記憶装置と、第一の言語の文字列とその
    文字列に対する第二の言語の翻訳事例が文書毎に格納さ
    れた翻訳事例データベースと、前記翻訳対象記憶装置に
    格納された第一の言語の文字列を検索要求として受け付
    ける検索要求入力手段と、該検索要求入力手段で入力さ
    れた検索要求と類似した文字列に対する翻訳事例を前記
    翻訳事例データベースから検索する類似検索手段と、該
    類似検索手段が検索した類似事例を出力する類似事例出
    力手段とを備えた翻訳支援装置において、 前記類似検索手段は、類似度計算の全体を制御する類似
    度計算制御手段と、前記翻訳事例データベースから一つ
    ずつ翻訳事例を読み出す翻訳事例読み込み手段と、前記
    検索要求入力手段で入力された検索要求と前記翻訳事例
    読み込み手段で読み込まれた翻訳事例とを比較して類似
    度を計算する類似度計算手段と、前記検索要求入力手段
    で入力された検索要求と前記翻訳事例データベース内の
    各々の翻訳事例との組み合わせに対して前記類似度計算
    手段が計算した類似度をその組み合わせと共に記憶する
    類似度記憶装置と、前記翻訳事例データベースにおい
    て、ある翻訳事例との関係が所定の関係である翻訳事例
    をその翻訳事例の翻訳事例文脈として抽出する翻訳事例
    文脈抽出手段と、前記類似度記憶装置に格納された類似
    度を参照しつつ、検索要求と翻訳事例の間の類似度およ
    び検索要求と翻訳事例文脈の間の類似度を統合すること
    で、各々の翻訳事例に対する類似度を計算する類似度統
    合手段とを備えたことを特徴とする翻訳支援装置。
  7. 【請求項7】 第一の言語からなる文字列とその文字列
    に対する第二の言語による翻訳結果とから構成される翻
    訳事例を複数格納した翻訳事例記憶手段から、翻訳対象
    となる第一の言語の文字列に類似した翻訳事例を検索し
    出力する翻訳支援装置において、 各翻訳事例毎に、翻訳事例と翻訳対象文字列である検索
    要求との間の類似度と、検索要求に対し所定の関係にあ
    る他の翻訳対象文字列である検索要求文脈と翻訳事例と
    の間の類似度とを統合した類似度を求める手段と、 該手段で求められた、統合した類似度を各翻訳事例別に
    記憶する手段と、 該手段に記憶された統合した類似度を参照して、検索要
    求に類似した翻訳事例を出力する手段とを備えることを
    特徴とする翻訳支援装置。
  8. 【請求項8】 検索要求と同一文書に属する他の翻訳対
    象文字列であって且つ当該検索要求との文書内での距離
    が予め定められた範囲内にある翻訳対象文字列を検索要
    求文脈とする請求項7記載の翻訳支援装置。
  9. 【請求項9】 各翻訳事例毎に、翻訳事例と検索要求と
    の間の類似度と、翻訳事例と検索要求文脈との間の類似
    度との重み付きの和として、統合した類似度を求める請
    求項8記載の翻訳支援装置。
  10. 【請求項10】 翻訳事例と検索要求文脈との間の類似
    度に対する重みを、翻訳事例と検索要求との間の類似度
    に対する重みより小さくした請求項9記載の翻訳支援装
    置。
  11. 【請求項11】 翻訳事例と検索要求文脈との間の類似
    度に対する重みを、当該検索要求文脈と検索要求との文
    書内での距離が大きくなるほど小さくした請求項10記
    載の翻訳支援装置。
  12. 【請求項12】 翻訳対象となる第一の言語の文字列を
    格納した翻訳対象記憶装置と、第一の言語の文字列とそ
    の文字列に対する第二の言語の翻訳事例が文書毎に格納
    された翻訳事例データベースと、前記翻訳対象記憶装置
    に格納された第一の言語の文字列を検索要求として受け
    付ける検索要求入力手段と、該検索要求入力手段で入力
    された検索要求と類似した文字列に対する翻訳事例を前
    記翻訳事例データベースから検索する類似検索手段と、
    該類似検索手段が検索した類似事例を出力する類似事例
    出力手段を備えた翻訳支援装置において、 前記類似検索手段は、類似度計算の全体を制御する類似
    度計算制御手段と、前記翻訳対象記憶装置に格納された
    翻訳対象の中で前記検索要求入力手段で入力された検索
    要求との関係が所定の関係である第一の言語の文字列を
    検索要求文脈として抽出する検索要求文脈抽出手段と、
    前記翻訳事例データベースから一つずつ翻訳事例を読み
    出す翻訳事例読み込み手段と、前記検索要求入力手段で
    入力された検索要求および前記検索要求文脈抽出手段で
    抽出された検索要求文脈と、前記翻訳事例読み込み手段
    で読み込まれた翻訳事例とを比較して、各々の間の類似
    度を計算する類似度計算手段と、前記検索要求入力手段
    で入力された検索要求および前記検索要求文脈抽出手段
    で抽出された検索要求文脈と、前記翻訳事例データベー
    ス内の各々の翻訳事例との組み合わせに対して前記類似
    度計算手段が計算した類似度をその組み合わせと共に記
    憶する類似度記憶装置と、該類似度記憶装置に格納され
    た類似度を参照しつつ、検索要求と翻訳事例の間の類似
    度および検索要求文脈と翻訳事例の間の類似度を統合す
    ることで、各々の翻訳事例に対する類似度を計算する類
    似度統合手段とを備えたことを特徴とする翻訳支援装
    置。
  13. 【請求項13】 第一の言語からなる文字列とその文字
    列に対する第二の言語による翻訳結果とから構成される
    翻訳事例を複数格納した翻訳事例記憶手段から、翻訳対
    象となる第一の言語の文字列に類似した翻訳事例を検索
    し出力する翻訳支援装置において、 各翻訳事例毎に、翻訳事例と翻訳対象文字列である検索
    要求との間の類似度と、当該翻訳事例に対し所定の関係
    にある他の翻訳事例である翻訳事例文脈と検索要求との
    間の類似度と、検索要求に対し所定の関係にある他の翻
    訳対象文字列である検索要求文脈と翻訳事例との間の類
    似度と、前記翻訳事例文脈と前記検索要求文脈との間の
    類似度とを統合した類似度を求める手段と、 該手段で求められた、統合した類似度を各翻訳事例別に
    記憶する手段と、 該手段に記憶された統合した類似度を参照して、検索要
    求に類似した翻訳事例を出力する手段とを備えることを
    特徴とする翻訳支援装置。
  14. 【請求項14】 各翻訳事例毎に、当該翻訳事例と同一
    文書に属する他の翻訳事例であって且つ当該翻訳事例と
    の文書内での距離が予め定められた範囲内にある翻訳事
    例を翻訳事例文脈とし、且つ、検索要求と同一文書に属
    する他の翻訳対象文字列であって且つ当該検索要求との
    文書内での距離が予め定められた範囲内にある翻訳対象
    文字列を検索要求文脈とする請求項13記載の翻訳支援
    装置。
  15. 【請求項15】 各翻訳事例毎に、翻訳事例と検索要求
    との間の類似度と、翻訳事例文脈と検索要求との間の類
    似度と、翻訳事例と検索要求文脈との間の類似度と、前
    記翻訳事例文脈と前記検索要求文脈との間の類似度との
    重み付きの和として、統合した類似度を求める請求項1
    4記載の翻訳支援装置。
  16. 【請求項16】 翻訳事例文脈と検索要求との間の類似
    度に対する重み、翻訳事例と検索要求文脈との間の類似
    度に対する重み、翻訳事例文脈と検索要求文脈との間の
    類似度に対する重みを、翻訳事例と検索要求との間の類
    似度に対する重みより小さくした請求項15記載の翻訳
    支援装置。
  17. 【請求項17】 翻訳事例文脈と検索要求との間の類似
    度に対する重みを、当該翻訳事例文脈と翻訳事例との文
    書内での距離が大きくなるほど小さくし、翻訳事例と検
    索要求文脈との間の類似度に対する重みを、当該検索要
    求文脈と検索要求との文書内での距離が大きくなるほど
    小さくし、翻訳事例文脈と検索要求文脈との間の類似度
    に対する重みを、当該翻訳事例文脈と翻訳事例との文書
    内での距離が大きくなるほど小さく且つ当該検索要求文
    脈と検索要求との文書内での距離が大きくなるほど小さ
    くした請求項16記載の翻訳支援装置。
  18. 【請求項18】 翻訳対象となる第一の言語の文字列を
    格納した翻訳対象記憶装置と、第一の言語の文字列とそ
    の文字列に対する第二の言語の翻訳事例が文書毎に格納
    された翻訳事例データベースと、前記翻訳対象記憶装置
    に格納された第一の言語の文字列を検索要求として受け
    付ける検索要求入力手段と、該検索要求入力手段で入力
    された検索要求と類似した文字列に対する翻訳事例を前
    記翻訳事例データベースから検索する類似検索手段と、
    該類似検索手段が検索した類似事例を出力する類似事例
    出力手段とを備えた翻訳支援装置において、 前記類似検索手段は、類似度計算の全体を制御する類似
    度計算制御手段と、前記翻訳対象記憶装置に格納された
    翻訳対象の中で前記検索要求入力手段で入力された検索
    要求との関係が所定の関係である第一の言語の文字列を
    検索要求文脈として抽出する検索要求文脈抽出手段と、
    前記翻訳事例データベースから一つずつ翻訳事例を読み
    出す翻訳事例読み込み手段と、前記検索要求入力手段で
    入力された検索要求および前記検索要求文脈抽出手段で
    抽出された検索要求文脈と、前記翻訳事例読み込み手段
    で読み込まれた翻訳事例とを比較して、各々の間の類似
    度を計算する類似度計算手段と、前記検索要求入力手段
    で入力された検索要求および前記検索要求文脈抽出手段
    で抽出された検索要求文脈と、前記翻訳事例データベー
    ス内の各々の翻訳事例との組み合わせに対して前記類似
    度計算手段が計算した類似度をその組み合わせと共に記
    憶する類似度記憶装置と、前記翻訳事例データベースに
    おいて、ある翻訳事例との関係が所定の関係である翻訳
    事例をその翻訳事例の翻訳事例文脈として抽出する翻訳
    事例文脈抽出手段と、前記類似度記憶装置に格納された
    類似度を参照しつつ、検索要求と翻訳事例の間の類似
    度、検索要求と翻訳事例文脈の間の類似度、検索要求文
    脈と翻訳事例の間の類似度および検索要求文脈と翻訳事
    例文脈の間の類似度を統合することで、各々の翻訳事例
    に対する類似度を計算する類似度統合手段とを備えたこ
    とを特徴とする翻訳支援装置。
  19. 【請求項19】 コンピュータを、翻訳対象となる第一
    の言語の文字列を格納した翻訳対象記憶部、第一の言語
    の文字列とその文字列に対する第二の言語の翻訳事例が
    文書毎に格納された翻訳事例記憶部、前記翻訳対象記憶
    部に格納された第一の言語の文字列を検索要求として受
    け付ける検索要求入力部、前記検索要求入力部で入力さ
    れた検索要求と類似した文字列に対する翻訳事例を前記
    翻訳事例記憶部から検索する類似検索部、該類似検索部
    が検索した類似事例を出力する類似事例出力部として機
    能させ、更に前記類似検索部を、類似度計算の全体を制
    御する類似度計算制御部、前記翻訳事例記憶部から一つ
    ずつ翻訳事例を読み出す翻訳事例読み込み部、前記検索
    要求入力部で入力された検索要求と前記翻訳事例読み込
    み部で読み込まれた翻訳事例とを比較して類似度を計算
    する類似度計算部、前記検索要求入力部で入力された検
    索要求と前記翻訳事例記憶部内の各々の翻訳事例との組
    み合わせに対して前記類似度計算部が計算した類似度を
    その組み合わせと共に記憶する類似度記憶部と、前記翻
    訳事例記憶部において、ある翻訳事例との関係が所定の
    関係である翻訳事例をその翻訳事例の翻訳事例文脈とし
    て抽出する翻訳事例文脈抽出部、前記類似度記憶部に格
    納された類似度を参照しつつ、検索要求と翻訳事例の間
    の類似度および検索要求と翻訳事例文脈の間の類似度を
    統合することで、各々の翻訳事例に対する類似度を計算
    する類似度統合部として機能させるプログラムを記録し
    たコンピュータ可読記録媒体。
  20. 【請求項20】 コンピュータを、翻訳対象となる第一
    の言語の文字列を格納した翻訳対象記憶部、第一の言語
    の文字列とその文字列に対する第二の言語の翻訳事例が
    文書毎に格納された翻訳事例記憶部、前記翻訳対象記憶
    部に格納された第一の言語の文字列を検索要求として受
    け付ける検索要求入力部、前記検索要求入力部で入力さ
    れた検索要求と類似した文字列に対する翻訳事例を前記
    翻訳事例記憶部から検索する類似検索部、前記類似検索
    部が検索した類似事例を出力する類似事例出力部として
    機能させ、更に前記類似検索部を、類似度計算の全体を
    制御する類似度計算制御部、前記翻訳対象記憶部に格納
    された翻訳対象の中で前記検索要求入力部で入力された
    検索要求との関係が所定の関係である第一の言語の文字
    列を検索要求文脈として抽出する検索要求文脈抽出部、
    前記翻訳事例記憶部から一つずつ翻訳事例を読み出す翻
    訳事例読み込み部、前記検索要求入力部で入力された検
    索要求および前記検索要求文脈抽出部で抽出された検索
    要求文脈と、前記翻訳事例読み込み部で読み込まれた翻
    訳事例とを比較して、各々の間の類似度を計算する類似
    度計算部、前記検索要求入力部で入力された検索要求お
    よび前記検索要求文脈抽出部で抽出された検索要求文脈
    と、前記翻訳事例記憶部内の各々の翻訳事例との組み合
    わせに対して前記類似度計算部が計算した類似度をその
    組み合わせと共に記憶する類似度記憶部、該類似度記憶
    部に格納された類似度を参照しつつ、検索要求と翻訳事
    例の間の類似度および検索要求文脈と翻訳事例の間の類
    似度を統合することで、各々の翻訳事例に対する類似度
    を計算する類似度統合部として機能させるプログラムを
    記録したコンピュータ可読記録媒体。
  21. 【請求項21】 コンピュータを、翻訳対象となる第一
    の言語の文字列を格納した翻訳対象記憶部、第一の言語
    の文字列とその文字列に対する第二の言語の翻訳事例が
    文書毎に格納された翻訳事例記憶部、前記翻訳対象記憶
    部に格納された第一の言語の文字列を検索要求として受
    け付ける検索要求入力部、前記検索要求入力部で入力さ
    れた検索要求と類似した文字列に対する翻訳事例を前記
    翻訳事例記憶部から検索する類似検索部、該類似検索部
    が検索した類似事例を出力する類似事例出力部として機
    能させ、更に前記類似検索部を、類似度計算の全体を制
    御する類似度計算制御部、前記翻訳対象記憶部に格納さ
    れた翻訳対象の中で前記検索要求入力部で入力された検
    索要求との関係が所定の関係である第一の言語の文字列
    を検索要求文脈として抽出する検索要求文脈抽出部、前
    記翻訳事例記憶部から一つずつ翻訳事例を読み出す翻訳
    事例読み込み部、前記検索要求入力部で入力された検索
    要求および前記検索要求文脈抽出部で抽出された検索要
    求文脈と、前記翻訳事例読み込み部で読み込まれた翻訳
    事例とを比較して、各々の間の類似度を計算する類似度
    計算部、前記検索要求入力部で入力された検索要求およ
    び前記検索要求文脈抽出部で抽出された検索要求文脈
    と、前記翻訳事例記憶部内の各々の翻訳事例との組み合
    わせに対して前記類似度計算部が計算した類似度をその
    組み合わせと共に記憶する類似度記憶部、前記翻訳事例
    記憶部において、ある翻訳事例との関係が所定の関係で
    ある翻訳事例をその翻訳事例の翻訳事例文脈として抽出
    する翻訳事例文脈抽出部、前記類似度記憶部に格納され
    た類似度を参照しつつ、検索要求と翻訳事例の間の類似
    度、検索要求と翻訳事例文脈の間の類似度、検索要求文
    脈と翻訳事例の間の類似度および検索要求文脈と翻訳事
    例文脈の間の類似度を統合することで、各々の翻訳事例
    に対する類似度を計算する類似度統合部として機能させ
    るプログラムを記録したコンピュータ可読記録媒体。
  22. 【請求項22】 翻訳対象となる第一の言語の文字列を
    格納した翻訳対象記憶装置と、第一の言語の文字列とそ
    の文字列に対する第二の言語の翻訳事例が文書毎に格納
    された翻訳事例データベースとを設け、前記翻訳対象記
    憶装置に格納された第一の言語の文字列を検索要求とし
    て受け付け、入力された検索要求と類似した文字列に対
    する翻訳事例を前記翻訳事例データベースから検索し、
    検索された類似事例を出力する翻訳支援方法において、 入力された検索要求と前記翻訳事例データベース内の各
    々の翻訳事例とを比較して類似度を計算するステップ
    と、 入力された検索要求と前記翻訳事例データベース内の各
    々の翻訳事例との組み合わせに対して計算した類似度を
    その組み合わせと共に類似度記憶装置に記憶するステッ
    プと、 前記翻訳事例データベースにおいて、ある翻訳事例との
    関係が所定の関係である翻訳事例をその翻訳事例の翻訳
    事例文脈として抽出するステップと、 前記類似度記憶装置に格納された類似度を参照して、検
    索要求と翻訳事例の間の類似度および検索要求と翻訳事
    例文脈の間の類似度を統合することで、各々の翻訳事例
    に対する統合された類似度を計算するステップと、 統合された類似度を参照して類似事例を出力するステッ
    プとを含むことを特徴とする翻訳支援方法。
  23. 【請求項23】 翻訳対象となる第一の言語の文字列を
    格納した翻訳対象記憶装置と、第一の言語の文字列とそ
    の文字列に対する第二の言語の翻訳事例が文書毎に格納
    された翻訳事例データベースとを設け、前記翻訳対象記
    憶装置に格納された第一の言語の文字列を検索要求とし
    て受け付け、入力された検索要求と類似した文字列に対
    する翻訳事例を前記翻訳事例データベースから検索し、
    検索された類似事例を出力する翻訳支援方法において、 前記翻訳対象記憶装置に格納された翻訳対象の中で入力
    された検索要求との関係が所定の関係である第一の言語
    の文字列を検索要求文脈として抽出するステップと、 入力された検索要求およびその検索要求に対して抽出さ
    れた検索要求文脈と前記翻訳事例データベース内の各々
    の翻訳事例とを比較して、各々の間の類似度を計算する
    ステップと、 入力された検索要求およびその検索要求に対して抽出さ
    れた検索要求文脈と、前記翻訳事例データベース内の各
    々の翻訳事例との組み合わせに対して計算した類似度を
    その組み合わせと共に類似度記憶装置に記憶するステッ
    プと、前記類似度記憶装置に格納された類似度を参照し
    て、検索要求と翻訳事例の間の類似度および検索要求文
    脈と翻訳事例の間の類似度を統合することで、各々の翻
    訳事例に対する統合された類似度を計算するステップ
    と、 統合された類似度を参照して類似事例を出力するステッ
    プとを含むことを特徴とする翻訳支援方法。
  24. 【請求項24】 翻訳対象となる第一の言語の文字列を
    格納した翻訳対象記憶装置と、第一の言語の文字列とそ
    の文字列に対する第二の言語の翻訳事例が文書毎に格納
    された翻訳事例データベースとを設け、前記翻訳対象記
    憶装置に格納された第一の言語の文字列を検索要求とし
    て受け付け、入力された検索要求と類似した文字列に対
    する翻訳事例を前記翻訳事例データベースから検索し、
    検索された類似事例を出力する翻訳支援方法において、 前記翻訳対象記憶装置に格納された翻訳対象の中で入力
    された検索要求との関係が所定の関係である第一の言語
    の文字列を検索要求文脈として抽出するステップと、 入力された検索要求およびその検索要求に対して抽出さ
    れた検索要求文脈と前記翻訳事例データベース内の各々
    の翻訳事例とを比較して、各々の間の類似度を計算する
    ステップと、 入力された検索要求およびその検索要求に対して抽出さ
    れた検索要求文脈と、前記翻訳事例データベース内の各
    々の翻訳事例との組み合わせに対して計算した類似度を
    その組み合わせと共に類似度記憶装置に記憶するステッ
    プと、 前記翻訳事例データベースにおいて、ある翻訳事例との
    関係が所定の関係である翻訳事例をその翻訳事例の翻訳
    事例文脈として抽出するステップと、 前記類似度記憶装置に格納された類似度を参照して、検
    索要求と翻訳事例の間の類似度、検索要求と翻訳事例文
    脈の間の類似度、検索要求文脈と翻訳事例の間の類似度
    および検索要求文脈と翻訳事例文脈の間の類似度を統合
    することで、各々の翻訳事例に対する統合された類似度
    を計算するステップと、 統合された類似度を参照して類似事例を出力するステッ
    プとを含むことを特徴とする翻訳支援方法。
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