JP2000192326A - 炭化水素化合物類含有再生セルロース組成物およびその製造方法 - Google Patents

炭化水素化合物類含有再生セルロース組成物およびその製造方法

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JP2000192326A JP10367310A JP36731098A JP2000192326A JP 2000192326 A JP2000192326 A JP 2000192326A JP 10367310 A JP10367310 A JP 10367310A JP 36731098 A JP36731098 A JP 36731098A JP 2000192326 A JP2000192326 A JP 2000192326A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学的に安定で、安全性の高い炭化水素化合
物類を含有する再生セルロース組成物であって、特に風
合が優れ、耐繰り返し洗濯性に優れ、染色性にも優れた
再生セルロース組成物からなる成形品、たとえばレーヨ
ンを製造できるような再生セルロース組成物を提供す
る。 【解決手段】 あらかじめ乳化剤により乳化された炭化
水素化合物類の水性乳化液を、紡糸前のビスコース等に
添加、混和した再生セルロース組成物を作り、この再生
セルロース組成物を紡糸後、紡糸浴で凝固再生すること
により、炭化水素化合物類を含有するレーヨンなどの成
形品を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化学的に安定で安全
性の高い炭化水素化合物類を含有する再生セルロース組
成物およびその製造方法、特に風合が優れ、耐繰り返し
洗濯性に優れたレーヨン及びその製造方法に関する。こ
の再生セルロース組成物からなる成形品、たとえばレー
ヨンはさらに染色性にも優れる。炭化水素化合物類を含
有する本発明の再生セルロース組成物からなる成形品、
たとえば繊維はなめらかな滑りとソフトな感触を有す
る。
【0002】
【従来の技術】合成繊維等の改質のため、スクワレン、
スクワランなどを繊維に含有させることがある。しかし
スクワレン、スクワランなどは分子鎖中に官能基を有し
ないため、繊維と直接的に反応させ結合させることが困
難である。そこで、改質の方法としては、繊維形成後
(紡糸後)に液含浸操作等によりスクワレン、スクワラ
ンなどを含有させる方法の他、繊維形成前(紡糸前)に
スクワレン、スクワランなどを含有させる方法がある。
【0003】繊維形成前(紡糸前)に含有させる後者の
方法は、一般にスクワレン、スクワラン等が繊維に固着
する態様が良好で、それ故得られた繊維の染色性や耐繰
り返し洗濯性も良く、繊維形成後に含浸させる前者の方
法と比較して好ましい方法である。ここで、近年、再生
セルロース繊維、たとえばレーヨンは独特の風合い等を
有するなどの特徴があるので好まれている繊維ではある
が、更に風合いや保湿性の改良をしたいという要求があ
る。
【0004】上記要求を満たすには、前述のように繊維
形成前(紡糸前)にスクワレン、スクワランなどを含有
させるのが好ましい方法ではあるが、しかし、レーヨン
の場合、紡糸前の液はビスコースと称する高アルカリ性
でしかもかなりの高粘性の液である。なお、レーヨンな
ど再生セルロース繊維は、一般にビスコースと呼ばれる
高アルカリ性の変性セルロース溶液を、成形、たとえば
紡糸して、これを適当な凝固浴中で凝固させることによ
り成形品、たとえば繊維が形成される。再生セルロース
のフィルム(セロファン)、粉・粒体も同様にビスコー
スから製造される。
【0005】このようなビスコースに、スクワレン、ス
クワランなどを安定に含有させるのは難しい。すなわち
ビスコース中にこれらを安定に乳化させるのが難しく、
乳化させたとしても乳化粒子が紡糸用ノズルなどを閉塞
し易く、特に細い繊度の場合に紡糸が難しい。たとえ
ば、特開昭52―137025号公報では、流動パラフ
ィンではあるが、細い繊度であっても安定した紡糸がで
きるようにHLBが5〜8という低いHLBに限定した
乳化剤を添加した流動パラフィンをビスコースに加える
方法を提案する。
【0006】この方法は低いHLBの乳化剤を使用する
が、かかる低HLBの乳化剤は種類も少なく一般に入手
するのが困難である。また乳化剤を含む流動パラフィン
を高アルカリで高粘性のビスコースに混合するのである
から、高粘性であるビスコース中で流動パラフィンは分
散、細粒化する必要があるが、かかる分散、細粒化が困
難であり、ひいては安定した粒子を得ることが難しいの
は想像に難くない。なお前記公報記載の方法は、ビスコ
ースレーヨンの光沢を向上させるため、セルロース重量
に対して10重量%以上という多量の流動パラフィンを
加えるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、化学
的に安定で、安全性の高い炭化水素化合物類を含有する
再生セルロース組成物であって、特に風合が優れ、耐繰
り返し洗濯性に優れ、染色性にも優れた再生セルロース
組成物からなる成形品、たとえばレーヨンを製造できる
ような再生セルロース組成物を提供することであり、さ
らにそのような再生セルロース組成物の製造方法、再生
セルロース組成物からなる成形品およびその製造方法な
どを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者たちは、意外に
も炭化水素化合物類の乳化液をあらかじめ調製し、これ
をビスコースに添加し紡糸することより、安定した紡糸
が可能で、しかも適宜の量の炭化水素化合物類を再生セ
ルロース中に含有させることができ、かくして得られた
レーヨンは繰り返し洗濯をしても優れた耐久性があり、
風合も良く、また染色性にも優れることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明の第1は、炭化水素化合
物類を再生セルロースに対して0.1〜10wt%含有
することを特徴とする再生セルロース組成物に関する。
【0010】本発明の第2は、本発明の第1において、
炭化水素化合物類が天然由来スクワラン、スクワレン、
スクワレン部分水素添加物、化学合成されたスクワラ
ン、流動パラフィン、オレフィンオリゴマーおよびその
水素添加物から選ばれる少なくとも1種以上の炭化水素
化合物である再生セルロース組成物に関する。
【0011】本発明の第3は、本発明の第2において、
オレフィンオリゴマーが、ブテン・イソブテン共重合体
およびその水素添加物、ポリブテンおよびその水素添加
物、デセンの2〜4量体であるα−オレフィンオリゴマ
ーおよびその水素添加物、エチレン・プロピレン共重合
体オリゴマーおよびその水素添加物、イソプレンオリゴ
マーおよびその水素添加物から選ばれる少なくとも1種
以上のオレフィンオリゴマーである再生セルロース組成
物に関する。
【0012】本発明の第4は、本発明の第1による再生
セルロース組成物からなる繊維、フィルムまたは粉・粒
体に関する。
【0013】本発明の第5は、炭化水素化合物類の水性
乳化液を成形前のビスコースに添加、混和し、これを成
形後、凝固・再生することを特徴とする再生セルロース
組成物からなる成形品の製造方法に関する。
【0014】本発明の第6は、本発明の第5において、
炭化水素化合物類の水性乳化液が、アニオン性界面活性
剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤及び
両性界面活性剤のいずれかにより炭化水素化合物類が乳
化された水性乳化液であって、該水性乳化液のイオン性
がアニオン性、カチオン性およびノニオン性のいずれか
である再生セルロース組成物からなる成形品の製造方法
に関する。
【0015】本発明の第7は、本発明の第5において、
炭化水素化合物類の水性乳液の粒径が、200μm以下
の水性乳化液である再生セルロース組成物からなる成形
品の製造方法に関する。
【0016】本発明の第8は、本発明の第5において、
炭化水素化合物類の水性乳化液の添加が、インジェクシ
ョン注入方式である再生セルロース組成物からなる成形
品の製造方法に関する。
【0017】本発明の第9は、炭化水素化合物類の水性
乳化液を紡糸前のビスコースに添加、混和し、これを紡
糸後、凝固・再生することを特徴とする再生セルロース
繊維の製造方法に関する。
【0018】本発明の第10は、炭化水素化合物類の水
性乳化液を含むことを特徴とするビスコースに関する。
【0019】本発明の第11は、本発明の第10による
ビスコースを凝固してなる繊維、フィルムまたは粉・粒
体に関する。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明のビスコースから成形した
成形品、たとえば紡糸してなるレーヨン等の再生セルロ
ース繊維は、繰り返し洗濯をしても、優れた耐久性があ
り、風合も良く、また染色性にも優れる。また本発明の
ビスコースから紡糸してなるレーヨンの製造方法は、安
定した紡糸が容易でしかも簡便な方法である。以下、さ
らに詳細に説明する。
【0021】本発明においては、セルロースのアルカリ
性溶液、たとえばビスコースや酸化銅―アンモニア溶液
に、あらかじめ調製した炭化水素化合物類の水性乳化液
を混合する。好ましくはビスコースである。
【0022】ビスコース等に混合する水性乳化液におい
て、乳化させるための炭化水素化合物類は、天然由来ス
クワラン、スクワレン、スクワレン部分水素添加物、化
学合成されたスクワラン、流動パラフィン、エチレン、
プロピレン、ブテン、イソブテン、デセンなどのオレフ
ィンの常温液状のオリゴマーまたはその水素添加物であ
る。オレフィンの液状オリゴマーまたはその水素添加物
としては、具体的にはたとえば、ブテン・イソブテン共
重合体およびその水素添加物、ポリブテンおよびその水
素添加物、デセンの2〜4量体であるα−オレフィンオ
リゴマーおよびその水素添加物、エチレン・プロピレン
共重合体オリゴマーおよびその水素添加物、イソプレン
オリゴマーおよびその水素添加物などが例示される。本
発明の炭化水素化合物類としては、これらの一つまたは
いずれかとの混合物を用いることができる。
【0023】乳化させるための炭化水素化合物類のなか
でも好ましいのは、天然由来のスクワラン、スクワレ
ン、スクワレン部分水素添加物である。これらのいずれ
かを用いることにより得られた再生セルロース成形品、
たとえばレーヨンは繰り返し洗濯をしても優れた耐久性
があり、風合も良く、また染色性にも優れるので好まし
い。また、保湿性等のある成形品、たとえば繊維が得ら
れるので、皮膚に接触することのある衣類・衣料、例え
ば下着等にこれを用いれば触感の優れた衣料が得られ
る。
【0024】上記炭化水素化合物類の水性乳化液は、界
面活性剤を乳化剤として、これを水中に乳化させること
により調製する。水性乳化液調製に用いる界面活性剤の
具体例としては、アニオン性界面活性剤として、たとえ
ば高級脂肪酸石鹸、高級アルコール硫酸エステル、N−
アミルグルタミン酸塩、リン酸エステル塩、アルキル硫
酸エステルナトリウム、オレフィン硫酸エステルナトリ
ウム、アルキルベンゼン硫酸ナトリウム、アルキルナフ
タレン硫酸ナトリウム、アルキル硫酸塩、オレイン酸ア
ミドスルフォコハク酸ナトリウムなどを挙げることがで
きる。またカチオン性界面活性剤としては、たとえばア
ルキルアンモニウム塩、アルキルピリジウム塩、アルキ
ルイソキノリウム塩、ベンゼトニウム塩などを挙げるこ
とができる。
【0025】ノニオン性界面活性剤としては、たとえば
多価アルコールエステルとして、脂肪酸モノグリセリ
ド、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなど、高級アル
コール酸化エチレン縮合物、脂肪酸の酸化エチレン縮合
物、ブロックポリマー型酸化エチレン縮合物例えば脂肪
酸アルキロールアミドを挙げることができる。両性イオ
ン界面活性剤としては、アルキルトリメチルアミノ酢
酸、アルキルジエチレントリアミン酢酸などを挙げるこ
とができる。
【0026】乳化液調製のための界面活性剤のHLBは
特に限定されない。通常は3〜20程度のHLBの範囲
から適宜に選択することができる。また、水性乳化液の
イオン性はアニオン性、カチオン性およびノニオン性の
いずれであることもできる。イオン性に応じて適宜にア
ニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン
性界面活性剤及び両性界面活性剤を選択し、これを用い
て水に乳化させる。要は、ビスコースや酸化銅―アンモ
ニア溶液におけるような高アルカリ下でも安定した乳化
状態が維持できる限り、いずれの界面活性剤により乳化
された乳化液でも用いることができる。たとえば、前記
特開昭52―137025号公報においては、低HLB
のノニオン系界面活性剤のみを用いて流動パラフィンを
ビスコース中に添加しているが、このような乳化剤では
乳化液を安定してビスコース中に分散させることは難し
い。
【0027】水性乳化液の調製は炭化水素化合物類を上
で列記したいずれかまたは複数の界面活性剤を用い、常
法により水性乳化液を調製することができる。水性乳化
液中の炭化水素化合物類の濃度は、乳化液が安定である
限り特に限定されないが、通常は1〜30重量%の範囲
が乳化液の安定性や乳化のし易さの点から好ましい。ま
た、乳化剤としての上で列記した界面活性剤の使用量も
乳化液が安定である限り特に限定されないが、通常は炭
化水素化合物類100重量部あたり0.1〜50重量部
の範囲が乳化液の安定性や乳化のし易さの点から好まし
い。水性乳化液調製の方法としては、たとえば、上記い
ずれかまたは複数の界面活性剤に炭化水素化合物類を加
えて混合し、これに水をさらに加えて撹拌を継続し水性
乳化液を調製することができる。
【0028】炭化水素化合物類の水性乳化液のエマルジ
ョン粒径は特に限定されない。例えば、紡糸のためのノ
ズル径の大小に関係なく、任意の径の乳化液とすること
ができる。この点も本発明の水性乳化液を用いることの
特徴がある。しかしながら乳化液の安定の観点から、通
常は粒径200μm以下になるよう調製することが好ま
しい。エマルジョンの粒径が200μmを超えると、乳
化液の安定性が劣り、その結果ビスコースとの混和・紡
糸の際凝集が起きる可能性がある。粒径の下限の値も特
に限定されないが、通常は粒径で0.01μm以上であ
ることが多い。なお、炭化水素化合物類または乳化液に
は、必要に応じて酸化防止剤、防腐剤、帯電防止剤など
を適宜に添加し使用することができる。
【0029】ついで、本発明の乳化液をビスコースやセ
ルロースの酸化銅―アンモニア溶液に添加する。その添
加割合は、炭化水素化合物類の再生セルロースに対する
含有量として0.1〜10wt%、好ましくは0.5〜
5wt%、さらに好ましくは0.5〜3wt%となるよ
うに乳化液への添加量等を調整する。再生セルロース中
の含有量が0.1wt%よりも少ないと繊維の風合が物
足りないなど改良の度合いが低く、10wt%を超すよ
うな多量の添加では安定した紡糸が難しい他、得られた
再生セルロース成形品、たとえば再生セルロース繊維に
べとつきが生じたり、繊維物性が低下したり、実用性に
乏しい。とりわけ、既に述べたように得られた再生セル
ロース繊維の染色性も劣ることになり、その結果実用性
の乏しい繊維となるので好ましくない。ビスコースやセ
ルロースの酸化銅―アンモニア溶液に上記炭化水素化合
物類の乳化液を混合し、これを紡糸したり、膜状に成形
した後、適宜の凝固浴中で凝固・再生し、繊維、フィル
ム、粉・粒体に成形する。
【0030】炭化水素化合物類の水性乳化液は、ビスコ
ースやセルロースの酸化銅―アンモニア溶液の成形直
前、たとえば紡糸直前、好ましくは成形前10分以内に
添加することが好ましく、通常はビスコースやセルロー
スの酸化銅―アンモニア溶液に添加・混合後速やかに、
好ましくは直ちに成形、たとえば紡糸される。乳化液の
添加の方法はいずれの方法を採用することができる。し
かしながら、ビスコースやセルロースの酸化銅―アンモ
ニア溶液が高粘性の流体であるので一定の圧力でもって
乳化液をビスコースやセルロースの酸化銅―アンモニア
溶液中へ圧入するインジェクション方式による添加が好
ましい。ビスコースやセルロースの酸化銅―アンモニア
溶液自体、その紡糸条件等は従来公知のレーヨンなどの
セルロース再生繊維の紡糸製造条件を適用することがで
きる。
【0031】本発明においては、あらかじめ安定に乳化
された水性乳化物を用いるので、ビスコースやセルロー
スの酸化銅―アンモニア溶液中において安定した乳化粒
子を形成させることが容易である。このようにして、安
定な水性乳化剤が添加、混和されたビスコースを、適宜
の形状、たとえば繊維、フィルム、粉・粒体等の形状を
構成した後、これを加熱等の適宜の手段で凝固・再生す
ることにより再生セルロース組成物からなる成形品、た
とえば繊維、フィルム、粉・粒体等を製造することがで
きる。
【0032】ここでビスコースレーヨンを製造する場合
は、水性乳化物を添加、混合したビスコースの紡糸後、
常法により硫酸、硫酸ナトリウム、硫酸亜鉛が溶解し加
温した第1浴に通し、続いて硫酸を溶解させ加温した第
2浴を通すことにより、凝固再生させ、ビスコースレー
ヨンを得ることができる。紡糸の際には、適宜にドラフ
ト率をかけることができる。かくして紡糸された再生セ
ルロース繊維、たとえばビスコースレーヨンは、適宜に
水洗乾燥後製品としての繊維とする。更に常法により織
成することにより布帛とすることができる。本発明の方
法によるレーヨンは、その後常法により染色等をするこ
とができる。
【0033】再生セルロースからなるフィルム(セロフ
ァン)は、同様にビスコースから製造することができ
る。すなわち、本発明による炭化水素化合物類の水性乳
化液を含有するビスコースを適宜のスリットから圧出
し、硫酸、硫酸ソーダを含む凝固浴中で凝固させ、硫化
ソーダや苛性ソーダ等からなる脱硫浴を経て、水洗後、
グリセリン等の柔軟化剤を吸収させさらに適宜に防湿剤
処理をされることにより本発明の炭化水素化合物類を含
有する再生セルロースからなるフィルム(セロファン)
を製造することができる。
【0034】また、再生セルロースからなる粉・粒体
は、たとえば、本発明のビスコースをノズルで液滴化し
た後、これを凝固・再生する方法、本発明のビスコース
を水溶性高分子溶液水溶性高分子溶液と混合し両成分の
相互作用による相分離によりビスコースの液滴を形成さ
せ、これを酸処理することでセルロースを再生させて再
生セルロースの粉・粒体を製造する方法、ビスコースを
適宜の有機性媒体中で機械的に撹拌・分散して微細化
し、これを酸処理することセルロースを再生させ、再生
セルロースの粉・粒体を製造する方法などの方法により
製造することができる。
【0035】いずれのビスコースにも本発明による炭化
水素化合物類の水性乳化液を含有するビスコースを用い
ることができる。上記粉・粒体などの製造においては、
加熱による凝固と、それに続く酸によりセルロースの再
生が利用される。加熱と酸による再生は、たとえば再生
セルロースからなるスポンジ状成形体(発泡体)にも使
用され、たとえば本発明による炭化水素化合物類の水性
乳化液を含有するビスコースを揮発性液、たとえば二硫
化炭素と混合し、これを加熱凝固させることにより再生
セルロースからなるスポンジが得られる。再生セルロー
スからなる成形体には、陰イオン交換性樹脂などの抗菌
剤等を適宜に含ませることにより抗菌製品とすることも
できる。
【0036】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明す
る。 (炭化水素化合物含有量試験):加工上がり、洗濯後の
原糸または布帛を2g精秤し、分液ロートに入れ、酸化
銅アンモニア溶液300mlを加えて、常温で2時間振
とうして、溶解させる。さらに、n−ヘキサン90ml
を加えさらに4時間振とうして抽出する。その後2時間
以上静置して上層のn―ヘキサン溶液を100mlメス
フラスコに採取しn−ヘキサンで正確に100mlにす
る。これをガスクロマトグラフィーで分析する。
【0037】(耐久性評価方法)加工上がりの炭化水素
化合物の含有量を測定し、炭化水素化合物残存率を求め
た。 (家庭用洗剤による洗濯条件):JIS法 JIS L
0217−1978 A−103に準拠した。
【0038】(実施例1〜3)表1に示した配合比によ
り常法により各々水性乳化分散液(乳化液)を調製し
た。セルロース濃度8.91%、アルカリ濃度5.7
%、粘度48秒(落球法)及び熟成度9.2のビスコー
スに、上で調製して得られた表1の乳化液を炭化水素化
合物類が1%重量%になるような割合でインジェクショ
ン方式により圧入し混合した。撹拌混合しながら40m
/min.で紡糸し、硫酸112g/l、硫酸ナトリウ
ム330g/l、硫酸亜鉛13.5g/lからなる温度
45℃の第1浴に通し、続いて硫酸60g/lからなる
温度90℃の第2浴に、ドラフト率50%で通すことに
より凝固再生したレーヨンを得た。続いてこれを、レー
ヨンの一般的な製造方法により、カット、捲縮、乾燥
し、ステープルレーヨンを得た。得られたステープルを
織成して試験用の布帛とした。表1に、乳化液のイオン
性、紡糸性、正量繊度、乾強度、乾伸度、加工上がりの
炭化水素化合物の残存量、風合などを示す。
【0039】(実施例4)実施例1で得た試験用の布帛
をピンク、ベージュにそれぞれ染色し、染色状態を調べ
た。その結果、染色状態はいずれも良好であり、良い風
合いを有していた。また染色状態、風合いの様子は、洗
濯30回後でもほぼ同様であった。
【0040】(比較例1)炭化水素化合物の乳化液を添
加しない他は、実施例1と同様にしてステープルレーヨ
ンを得た。紡糸特性、レーヨンの風合、その外の物性を
各実施例と比較した。結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】あらかじめ調整した安定な炭化水素化合
物類の水性乳化液をセルロースのアルカリ性溶液、たと
えばビスコース中へ、その紡糸前に添加・分散させるこ
とで、用いた界面活性剤のイオン性に無関係にビスコー
スレーヨンに炭化水素化合物類を含有させることができ
る。しかも細い繊度であっても紡糸性は良好である。こ
のビスコースからはセロファン、セルロース粉・粒体等
の再生セルロース成形体も製造することができる。得ら
れた炭化水素化合物類、好ましくは天然物由来のスクア
レン、スクアラン、スクアレン部分水素添加物を含有し
た再生セルロース成形体、たとえばレーヨンは、保湿性
を持ちなめらかでソフトな風合を有し、繰り返し洗濯し
ても含有した炭化水素化合物類は、離脱しにくく耐洗濯
性のある繊維または繊維製品を得ることができる。また
染色が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 襄二 大阪府豊能郡豊能町ときわ台6−15−8 (72)発明者 清水 亮 大阪府大阪市都島区友渕町1−7−2− 1309 Fターム(参考) 4F071 AA09 AA12 AA20 AA21 AE10 AF01 AH19 BC01 BC07 4J002 AB01W AC06X AE03X AE05X BB00X BB15X BB18X BB19X BB20X EA016 ED066 EH046 EN116 EN136 EP006 EU046 EU056 EV246 EV256 FD316 GK00 HA09 4L035 BB03 BB09 BB20 BB21

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素化合物類を再生セルロースに対
    して0.1〜10wt%含有することを特徴とする再生
    セルロース組成物。
  2. 【請求項2】 炭化水素化合物類が天然由来スクワラ
    ン、スクワレン、スクワレン部分水素添加物、化学合成
    されたスクワラン、流動パラフィン、オレフィンオリゴ
    マーおよびその水素添加物から選ばれる少なくとも1種
    の炭化水素化合物である請求項1記載の再生セルロース
    組成物。
  3. 【請求項3】 オレフィンオリゴマーが、ブテン・イソ
    ブテン共重合体およびその水素添加物、ポリブテンおよ
    びその水素添加物、デセンの2〜4量体であるα−オレ
    フィンオリゴマーおよびその水素添加物、エチレン・プ
    ロピレン共重合体オリゴマーおよびその水素添加物、イ
    ソプレンオリゴマーおよびその水素添加物から選ばれる
    少なくとも1種のオレフィンオリゴマーである請求項2
    記載の再生セルロース組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の再生セルロース組成物か
    らなる繊維、フィルムまたは粉・粒体。
  5. 【請求項5】 炭化水素化合物類の水性乳化液を成形前
    のビスコースに添加、混和し、これを成形後、凝固・再
    生することを特徴とする再生セルロース組成物からなる
    成形品の製造方法。
  6. 【請求項6】 炭化水素化合物類の水性乳化液が、アニ
    オン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性
    界面活性剤及び両性界面活性剤のいずれかにより炭化水
    素化合物類が乳化された水性乳化液であって、該水性乳
    化液のイオン性がアニオン性、カチオン性およびノニオ
    ン性のいずれかである請求項5記載の再生セルロース組
    成物からなる成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 炭化水素化合物類の水性乳液の粒径が、
    200μm以下の水性乳化液である請求項5記載の再生
    セルロース組成物からなる成形品の製造方法。
  8. 【請求項8】 炭化水素化合物類の水性乳化液の添加
    が、インジェクション注入方式である請求項5記載の再
    生セルロース組成物からなる成形品の製造方法。
  9. 【請求項9】 炭化水素化合物類の水性乳化液を紡糸前
    のビスコースに添加、混和し、これを紡糸後、凝固・再
    生することを特徴とする再生セルロース繊維の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 炭化水素化合物類の水性乳化液を含む
    ことを特徴とするビスコース。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のビスコースを凝固し
    てなる繊維、フィルムまたは粉・粒体。
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