JP2000192053A - マイクロリアクタ装置 - Google Patents

マイクロリアクタ装置

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JP2000192053A JP10369581A JP36958198A JP2000192053A JP 2000192053 A JP2000192053 A JP 2000192053A JP 10369581 A JP10369581 A JP 10369581A JP 36958198 A JP36958198 A JP 36958198A JP 2000192053 A JP2000192053 A JP 2000192053A
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幹記 吉成
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正夫 清野
Yoshihiro Mizutani
喜弘 水谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原料油を自動的にポンプにチャージできる原
料油ポンプを備えたマイクロリアクタ装置を提供する。 【解決手段】 本マイクロリアクタ装置は、原料油ポン
プ30の制御機構を除いて、従来と同じ構成を備えてい
る。原料油ポンプのシリンダ吐出口に三方弁82が設け
られ、三方弁の第2のポートの出口に光電スイッチ86
が設けられ、原料油の流出を検出し、中央制御装置88
に発信する。第1の開閉弁92が原料油送入管74に、
第2の開閉弁96が窒素ガス送入管98に設けてある。
プランジャ50が後退し、検出片70が下部リミットス
イッチ68Bに接触すると、下部リミットスイッチが、
プランジャが後退限界に達した旨を検出し、中央制御装
置は、三方弁の第2のポート及び各開閉弁を開放する。
これにより、原料油タンク28に窒素ガスが送入され、
窒素ガスの圧力により原料油がシリンダに圧入される。
次いで光電スイッチが原料油が流出した旨を検出した時
点で、三方弁の第1のポートが開放され、各開閉弁が閉
止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、触媒をマイクロリ
アクタに収容して、触媒反応試験を行うマイクロリアク
タ装置に関し、更に詳細には、原料油ポンプへの原料油
チャージを自動的に行えるようにしたマイクロリアクタ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】重質油を分解して経済的価値の高い軽質
生成油を生成する触媒を開発するに当たり、触媒の実用
化試験を行う際には、通常、触媒収容容積の小さいマイ
クロリアクタを有するマイクロリアクタ装置を使い、そ
のマイクロリアクタに触媒を充填して重質油を通油し、
分解、生成した生成油を分析して触媒の性能を検討して
いる。
【0003】ここで、図3から図7を参照して、従来の
マイクロリアクタ装置の構成を説明する。図3は従来の
マイクロリアクタ装置の構成を示すブロック・フローシ
ート、図4はマイクロリアクタ装置本体及び水素供給装
置のフローシート、図5は原料油供給装置のフローシー
ト、図6は精製装置のフローシート、及び、図7は原料
油ポンプの駆動装置の構成を示す模式的斜視図である。
マイクロリアクタ装置10は、図3に示すように、原料
油を分解し、軽質油を生成するマイクロリアクタ装置本
体12と、マイクロリアクタ装置本体12に原料油を供
給する原料油供給装置14と、マイクロリアクタ装置本
体12に水素ガスを供給する水素ガス供給装置16と、
マイクロリアクタ装置本体12から流出した生成油から
ガス成分を分離し、液体成分を軽質油として精製する精
製装置18とから構成されている。
【0004】マイクロリアクタ装置本体12は、図4に
示すように、マイクロリアクタ20と、マイクロリアク
タ20を所定の温度に維持する恒温槽22と、マイクロ
リアクタ20周りの配管及び計器とを備えている。マイ
クロリアクタ20の寸法は、内径14.3mm、高さ77
0mm、内容積91cc、及び、触媒充填量10ccである。
恒温槽22は、溶融塩を収容してマイクロリアクタ20
を加熱するソルトバス24と、ソルトバス24を加熱し
て塩を溶融させる電熱器26とから構成されている。マ
イクロリアクタ20の運転条件は、例えば、温度370
℃〜410℃、圧力20MPa 、原料油流量3〜30cc/
Hr、及び、水素ガス流量0〜50N リットル/Hrであ
る。
【0005】原料油供給装置14は、図5に示すよう
に、原料油を収容する原料油タンク28と、原料油タン
ク28から原料油を吸い込み、昇圧してマイクロリアク
タ12に送油する原料油ポンプ30と、原料油をマイク
ロリアクタ20に送油する送油管32とを備えている。
原料油供給装置14は、更に、新触媒又は再生触媒を前
処理として硫化処理するための硫化原料を収容する硫化
原料タンク32とを備え、通常の原料油の分解運転の前
に、原料油ポンプ30により送油管32を経由してマイ
クロリアクタ12に送油する。
【0006】水素ガス供給装置16は、図4に示すよう
に、水素ガス源(図示せず)と、窒素ガス源(図示せ
ず)と、水素ガス源及び窒素ガス源を送油管32に接続
するガス供給管36と、流量調節弁及び流量計を有し、
ガス供給管36に設けられた流量制御装置34とを備え
ている。図4中、33、37は、それぞれ、送油管32
に設けられた逆止弁、及びガス供給管36に設けられた
逆止弁である。窒素ガス源から供給される窒素ガスは、
マイクロリアクタ装置10を窒素ガスパージするために
使用される。
【0007】精製装置18は、図6に示すように、マイ
クロリアクタ20から生成油管37を経て生成油を導入
し、生成油を高圧下でガス成分と液体成分とに分離する
高圧セパレータ38と、高圧セパレータ38で分離され
た液体成分を更に低圧下で窒素ガスによりストリッピン
グしてガス成分を除去し、精製する低圧ストリッパ40
と、高圧セパレータ38で分離されたガス成分中の同伴
液体成分を捕捉した後に、ガス成分を外部に放出する低
圧トラップ42とを備えている。
【0008】高圧セパレータ38は、自力圧力制御弁4
4により所定の高い圧力に制御され、高圧下で生成油を
ガス成分と液体成分に分離する。高圧セパレータ38の
下部から流出する液体成分は、高圧セパレータ40の液
面計と流量制御弁とを備えた液面制御装置46による液
面制御下で流出し、低圧ストリッパ40に流入する。高
圧セパレータ38の上部から流出するガス成分は、自力
圧力制御弁44を経て低圧トラップ40に入り、同伴し
た液体ミストが気液分離された後、外部に放出される。
低圧トラップ40は、所定の圧力になるように液封器4
8により液封されている。
【0009】原料油供給装置14の原料油ポンプ30
は、2連の小型プランジャーポンプであって、図5及び
図7に示すように、それぞれプランジャ50A、Bが進
退する2本のシリンダ52と、プランジャ50A、Bを
進退させる共通の駆動装置54とを備えている。尚、図
5ではプランジャ及びシリンダを一系統のみ図示してい
る。原料油ポンプ30のシリンダ52は、シリンダ容積
785cc、容積3〜30cc、吐出圧力250kg/cm2 g
、シリンダ径50mm、プランジャ50は、ストローク
長400mmである。
【0010】駆動装置54は、図7に示すように、2系
統の駆動機構を備え、上端でプランジャ50A、Bに連
結された棒ネジ56A、Bと、棒ネジ56A、Bと噛み
合って回転することにより棒ネジ56A、Bを上下に昇
降させる駆動歯車58A、Bと、駆動歯車58A、Bと
噛み合って回転させる主軸駆動歯車60と、クラッチ6
2を介して主軸駆動歯車60を回転させる吐出モータ6
4とを備えている。吐出モータ64の回転により、主軸
駆動歯車60が回転し、駆動歯車58A、Bが回転し、
次いで棒ネジ64A、Bが昇降することにより、プラン
ジャ50A、Bが昇降する。プランジャ50A、Bが上
昇すると、原料油がシリンダ52から押し出される。
【0011】更に、駆動装置54は、ベルト機構により
主軸駆動歯車60の軸、従って主軸駆動歯車60を比較
的高速で回転させる戻しモータ66を備えている。プラ
ンジャ50を後退、即ち下降させるときには、クラッチ
62により駆動軸を切り換えて、戻しモータ66を使っ
て主軸駆動歯車60及び駆動歯車58A、Bを高速回転
させ、よって棒ネジ56A、Bを速やかに下降させるこ
とにより、プランジャ50A、Bを高速で後退させるこ
とができる。また、プランジャ50A、Bを吐出モータ
64の回転により前進させ、次いでシリンダ52内の原
料油を昇圧する際に、主軸駆動歯車60の駆動を吐出モ
ータ64からクラッチ62で戻しモータ66の高速回転
に切り換え、プランジャ50A、Bの高速前進により原
料油を短時間で昇圧するようにしている。尚、図7中、
67はパルスカウンタ、即ち吐出モータの回転数を読み
取る回転計であって、回転数とシリンダの容量とから通
油速度を算出することができる。
【0012】原料油ポンプ30には、図5に示すよう
に、シリンダ52の外側上下2ヵ所に設けられた上限、
下限リミットスイッチ68A、Bと、リミットスイッチ
68A、Bの間に位置してプランジャ50と連動する接
触片70とを備えている。原料油タンク28は、開閉弁
72を有するライン74を経て、及び、硫化原料タンク
32は開閉弁76を有するライン78を経て、原料油ポ
ンプ30にそれぞれ接続されている。
【0013】原料油ポンプ30の運転では、プランジャ
50が原料油をシリンダ52から送り出しつつ上昇し、
接触片70が上限リミットスイッチ68Aに接触する
と、吐出モータ64の回転が停止する。そして、シリン
ダ上部のベント79を開放し、クラッチ62で駆動モー
タを切り換えて戻しモータ66を起動すると、接触片7
0が下限リミットスイッチ68Bに接触するまで、プラ
ンジャ50は、高速で下降し、シリンダ52を空にす
る。そこで、窒素ガスを原料油タンク28に入れて原料
油を押圧し、次いで開閉弁72を開放してライン74を
経てシリンダ52に送入する。
【0014】原料油がシリンダ52を満たし、シリンダ
上部のベント79から原料油が流出した時点で、ベント
79及び開閉弁72を閉止した後、吐出モータ64を駆
動し、プランジャ50を上昇させて、原料油をマイクロ
リアクタ20に向け送り出す。
【0015】マイクロリアクタ装置10は、通常、1回
30日の連続運転を年間通して行う。その間の原料油ポ
ンプ30への原料油送入(原料油チャージ)回数は、1
00回/1年にもなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、従来のマイクロリアクタ装置10では、原料油ポン
プ30への原料油の送入を、自動的でなく人が介在する
マニュアル操作で行っている。このために、原料油ポン
プへの原料油の送入に多くの人手と時間を要するという
問題があった。しかも、原料油の触媒反応試験、或いは
触媒の通油試験を行う際には、複数の系統、通常、5な
いし6系統のマイクロリアクタ装置を同時に使って、触
媒反応試験を行っているので、益々、人手を要してい
た。そこで、原料油の触媒反応試験、触媒の通油試験の
自動化及び省力化の観点から、原料油を原料油ポンプに
自動的にチャージできる原料油ポンプの開発が要望され
ていた。
【0017】よって、本発明の目的は、原料油を自動的
にポンプにチャージできる原料油ポンプを備えたマイク
ロリアクタ装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るマイクロリアクタ装置は、触媒下で原
料油を反応させるマイクロリアクタと、シリンダ、シリ
ンダ内を進退してシリンダ内の原料油を送り出すプラン
ジャ、及び、プランジャを進退させる駆動機構を備えた
原料油ポンプを有し、マイクロリアクタに原料油を供給
する原料油供給手段とを備え、触媒をマイクロリアクタ
に収容して、原料油の触媒反応試験を行うマイクロリア
クタ装置において、原料油ポンプのシリンダ吐出口に設
けられ、マイクロリアクタに原料油を送油する第1のポ
ートと、外部に出口を有する第2のポートとを相互に切
り換える三方弁と、三方弁の第2のポートの出口に設け
られ、原料油の流出を検出し、その旨を発信する検出器
と、原料油タンクから原料油ポンプのシリンダに原料油
を送入する原料油送入管にに設けられ、弁駆動装置によ
り開閉自在な第1の開閉弁と、原料油タンクに窒素ガス
を送入して、窒素ガスの圧力により原料油タンクから原
料油を原料油ポンプのシリンダに送入するようにした窒
素ガス送入管に設けられ、弁駆動装置により開閉自在な
第2の開閉弁と、プランジャがシリンダ内で後退限界に
達した旨を検出し、発信するリミットスイッチとを備
え、リミットスイッチの作動により、三方弁の第2のポ
ート、第1の開閉弁及び第2の開閉弁がそれぞれ開放さ
れて、原料油タンクに送入された窒素ガスの圧力により
原料油が原料油タンクからシリンダに圧入され、次いで
検出器が原料油が流出した旨を検出した時点で、三方弁
の第1のポートが開放され、第1の開閉弁及び第2の開
閉弁がそれぞれ閉止されることを特徴としている。
【0019】三方弁、第1の開閉弁、及び、第2の開閉
弁は、それぞれ、弁駆動装置、例えばエア・アクチュエ
ータにより開閉駆動される。弁駆動装置は、エア・アク
チュエータに限らず、開閉弁の型式により、油圧アクチ
ュエータ、水圧アクチュエータ及び電動モータ等を使用
できる。検出器は、原料油の流出を検出することができ
る限り、制約はなく、例えば光電スイッチ、赤外線スイ
ッチを使用することができる。
【0020】本発明の好適な実施態様では、検出器が原
料油が流出した旨を検出し、三方弁の第1のポートが開
放された時点で、原料油ポンプの駆動機構を起動させ、
プランジャを前進させ、原料油をマイクロリアクタに送
油するようにしている。
【0021】本発明の更に好適な実施態様では、少なく
とも、プランジャの所要後退時間を計時するタイマ、及
び原料油の所要圧入時間を計時するタイマを内蔵するコ
ンピュータを備え、リミットスイッチの作動及び検出器
の作動より、それぞれ、タイマのタイムアップを優先す
るようにすることもできる。例えば、プランジャの所要
後退時間を計時するタイマがリミットスイッチの動作よ
り先にタイムアップしたときには、警報を発信して原料
油ポンプの駆動機構の動作を停止させるようにすること
もできる。また、原料油の所要圧入時間を計時するタイ
マが検出器の作動より先にタイムアップしたときには、
警報を発信して原料油の圧入操作を停止させることもで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照し、実施
形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に
説明する。実施形態例 本実施形態例は、本発明に係るマイクロリアクタ装置の
実施形態の一例であって、図1は本実施形態例のマイク
ロリアクタ装置の要部である原料油供給装置の構成を示
すフローシートである。図1中、図3から図7の機器、
計器、部品等と同じものには同じ符号を付し、その説明
を省略する。本実施形態例のマイクロリアクタ装置は、
原料油供給装置の構成を除いて、前述した従来のマイク
ロリアクタ装置10と同じ構成を備えている。本実施形
態例の原料油供給装置の原料油供給装置80は、図1に
示すように、従来の原料油供給装置14の原料油ポンプ
と同じ構成の原料油ポンプ30を備え、更に、コンピュ
ータを有して、原料油ポンプ30の運転を制御する中央
制御装置88を備えている。
【0023】従来の原料油供給装置14では、原料油ポ
ンプ30のシリンダ上部に設けられていたベント79に
代えて、本実施形態例では、原料油ポンプ30のシリン
ダ吐出口に、三方弁82が設けられている。三方弁82
は、マイクロリアクタ20に原料油を送油する第1のポ
ートと、外部に出口を有する第2のポートとをエア・ア
クチュエータ84の駆動により相互に切り換えるように
なっている。光電スイッチ86が、三方弁82の第2の
ポートの出口に設けられ、原料油の流出を検出し、その
旨の信号を中央制御装置88に発信する。光電スイッチ
86は、光を発光する発光部と、発光された光を受光す
る受光部とから構成されている。原料油が三方弁82の
第2のポートから流出すると、原料油が発光部から発光
された光を遮り、受光部が光を受光できないので、それ
により、原料油の流出を検出することができる。
【0024】エア・アクチュエータ90により開閉自在
な第1の開閉弁92が原料油送入管74に設けられ、ま
た、エア・アクチュエータ94により開閉自在な第2の
開閉弁96が、窒素ガスを原料油タンク28に送入する
窒素ガス送入管98に設けてある。また、窒素ガス送入
管98には、送入する窒素ガスの圧力を所定の圧力に維
持する自力式圧力制御弁100が設けてある。
【0025】以下に、原料油ポンプ30への原料油の自
動チャージについて説明する。プランジャ50が後退
し、接触片70が下限リミットスイッチ68Bに接触す
ると、下限リミットスイッチ68Bが、プランジャ50
が後退限界に達した旨を検出し、中央制御装置88に発
信する。中央制御装置88は、エア・アクチュエータ8
4、エア・アクチュエータ90、及びエア・アクチュエ
ータ94に指令を出して、三方弁82の第2のポート、
第1の開閉弁90及び第2の開閉弁92をそれぞれ開放
させる。これにより、原料油タンク28に窒素ガスが送
入され、送入された窒素ガスの圧力により原料油が、原
料油タンク28からシリンダ52に圧入される。
【0026】次いで光電スイッチ86が原料油が流出し
た旨を検出すると、その旨が中央制御装置88に発信さ
れる。中央制御装置88は、それに基づいて、エア・ア
クチュエータ84、エア・アクチュエータ90、及びエ
ア・アクチュエータ94に指令を出して、三方弁82の
第1のポートを開放させて、シリンダ52とマイクロリ
アクタ20とを連通させ、第1の開閉弁92及び第2の
開閉弁96をそれぞれ閉止させる。
【0027】次いで、三方弁82の第1のポートが開放
された時点で、原料油ポンプ30の駆動機構54を起動
させ、プランジャ50を前進させて、原料油をマイクロ
リアクタ20に送油する。プランジャ50が前進して、
接触片70が上限リミットスイッチ68Aに接触したと
き、プランジャ50は前進を停止し、原料油のマイクロ
リアクタ20への送油が中断する。
【0028】本実施形態例では、プランジャ50の所要
前進時間を予め設定し、その所要前進時間を計時するタ
イマを中央制御装置88内に設け、そのタイマが上限リ
ミットスイッチ68Aの動作より先にタイムアップした
ときには、警報を発信して原料油ポンプの30駆動装置
54の動作を停止させることもできる。また、原料油の
所要圧入時間を計時するタイマを中央制御装置88内に
設け、そのタイマが光電スイッチ86の作動より先にタ
イムアップしたときには、警報を発信して原料油の圧入
操作を停止させることもできる。更には、プランジャ5
0の所要後退時間を計時するタイマを中央制御装置88
内に設け、そのタイマが下限リミットスイッチ68Bの
動作より先にタイムアップしたときには、警報を発信し
て原料油ポンプ30の駆動装置54の動作を停止させる
こともできる。
【0029】ここで、図2を参照し、具体的な例を挙げ
て、本実施形態例のマイクロリアクタ装置の原料油チャ
ージの各工程のシーケンスを説明する。図2は、実施形
態例のマイクロリアクタ装置の原料油チャージ工程のシ
ーケンスを示すタイムチャートである。図2中、1原料
油補給スイッチ、2原料油補給待ち時間タイマ、3戻し
モータ時限タイマ、10原料油補給時間制限タイマ、1
2原料油オーバーフロー検知タイマ、14高速吐出タイ
マは、中央制御装置88内でシーケンス・プロクラム上
で設定されているタイマである。それぞれのタイマに設
定されている時間が経過した場合には、自動的に次のス
テップに移行するか、又はそこで動作が停止するように
なっている。また、設定時間長さは、任意に設定でき
る。
【0030】先ず、原料油補給スイッチ及び原料油補給
待ち時間タイマが起動し、原料油補給待ち時間タイマの
設定時間が終了すると、吐出工程が終了して、プランジ
ャ戻し工程に移行する。プランジャ戻し工程では、戻し
モータ時限タイマが起動し、吐出モータ64が停止し、
三方弁82の第1のポートが閉止し、第2のポートが開
放され、戻しモータ66が起動する。プランジャ50が
後退し、下限リミットスイッチ68Bの動作と同時に戻
しモータ66が停止し、プランジャ戻し工程が終了し
て、油圧送(原料油送入)工程に移行する。プランジャ
戻し工程は戻しモータ時限タイマの設定時間30秒内に
終了する。
【0031】油圧送工程では、第1の開閉弁92及び第
2の開閉弁96が開放されて、原料油が原料油タンク2
8からシリンダ52内に圧送される。次いで、オーバー
フロー検知工程では、光電スイッチ86の原料油流出の
検知又は原料油オーバーフロー検知タイマのタイムアッ
プと共に油圧送工程が終了する。次いで、吐出加速工程
に入り、戻しモータ66を起動して、プランジャ50を
高速で前進させ、シリンダ52内の原料油を昇圧する。
次いで、吐出工程に移行し、吐出モータ64を起動す
る。
【0032】
【発明の効果】本発明の構成によれば、リミットスイッ
チがプランジャが後退限界に達した旨を検出し、発信す
ると、原料油ポンプのシリンダ吐出口に設けた三方弁の
第2のポート、原料油送入管の第1の開閉弁及び窒素ガ
ス送入管の第2の開閉弁がそれぞれ開放されて、原料油
タンクに送入された窒素ガスの圧力により原料油が原料
油タンクからシリンダに圧入される。次いで検出器が原
料油が流出した旨を検出した時点で、三方弁の第1のポ
ートが開放され、第1の開閉弁及び第2の開閉弁がそれ
ぞれ閉止され、プランジャの前進が開始される。これに
より、従来、人手を介してマニュアルで行っていた原料
油ポンプへの原料油チャージを自動的に行うことができ
るので、マイクロリアクタ装置を効率的に運転すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例のマイクロリアクタ装置の要部であ
る原料油供給装置の構成を示すフローシートである。
【図2】実施形態例のマイクロリアクタ装置の原料油チ
ャージの各工程のシーケンスを示すタイムチャートであ
る。
【図3】従来のマイクロリアクタ装置の構成を示すブロ
ック・フローシートである。
【図4】マイクロリアクタ及び水素供給装置のフローシ
ートである。
【図5】原料油供給装置のフローシートである。
【図6】精製装置のフローシートである。
【図7】原料油ポンプの駆動装置の構成を示す模式的斜
視図である。
【符号の説明】
10 マイクロリアクタ装置 12 マイクロリアクタ 14 原料油供給装置 16 水素ガス供給装置 18 精製装置 20 マイクロリアクタ 22 恒温槽 24 ソルトバス 26 電熱器 28 原料油タンク 30 原料油ポンプ 32 送油管 34 流量制御装置 36 ガス供給管 37 生成油管 38 高圧セパレータ 40 低圧ストリッパ 42 低圧トラップ 44 自力圧力制御弁 46 液面制御装置 48 液封器 50 プランジャ 52 シリンダ 54 駆動装置 56 棒ネジ 58 駆動歯車 60 主軸駆動歯車 62 クラッチ 64 吐出モータ 66 戻しモータ 67 パルスカウンタ 68A、B 上限、下限リミットスイッチ 70 接触片 72、76 開閉弁 74、78 ライン 80 実施形態例のマイクロリアクタ装置の原料油供給
装置 82 三方弁 84、90、94 エア・アクチュエータ 86 光電スイッチ 88 中央制御装置 92 第1の開閉弁 96 第2の開閉弁 98 窒素ガス送入管 100 自力式圧力制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉成 幹記 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内 (72)発明者 清野 正夫 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内 (72)発明者 水谷 喜弘 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内 Fターム(参考) 4G075 AA67 BA05 BD04 BD16 CA02 CA54 EA01 EA06 EB09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒下で原料油を反応させるマイクロリ
    アクタと、シリンダ、シリンダ内を進退してシリンダ内
    の原料油を送り出すプランジャ、及び、プランジャを進
    退させる駆動機構を備えた原料油ポンプを有し、マイク
    ロリアクタに原料油を供給する原料油供給手段とを備
    え、触媒をマイクロリアクタに収容して、原料油の触媒
    反応試験を行うマイクロリアクタ装置において、 原料油ポンプのシリンダ吐出口に設けられ、マイクロリ
    アクタに原料油を送油する第1のポートと、外部に出口
    を有する第2のポートとを相互に切り換える三方弁と、 三方弁の第2のポートの出口に設けられ、原料油の流出
    を検出し、その旨を発信する検出器と、 原料油タンクから原料油ポンプのシリンダに原料油を送
    入する原料油送入管にに設けられ、弁駆動装置により開
    閉自在な第1の開閉弁と、 原料油タンクに窒素ガスを送入して、窒素ガスの圧力に
    より原料油タンクから原料油を原料油ポンプのシリンダ
    に送入するようにした窒素ガス送入管に設けられ、弁駆
    動装置により開閉自在な第2の開閉弁と、 プランジャがシリンダ内で後退限界に達した旨を検出
    し、発信するリミットスイッチとを備え、 リミットスイッチの作動により、三方弁の第2のポー
    ト、第1の開閉弁及び第2の開閉弁がそれぞれ開放され
    て、原料油タンクに送入された窒素ガスの圧力により原
    料油が原料油タンクからシリンダに圧入され、次いで検
    出器が原料油が流出した旨を検出した時点で、三方弁の
    第1のポートが開放され、第1の開閉弁及び第2の開閉
    弁がそれぞれ閉止されることを特徴とするマイクロリア
    クタ装置。
  2. 【請求項2】 検出器が原料油が流出した旨を検出し、
    三方弁の第1のポートが開放された時点で、原料油ポン
    プの駆動機構を起動させて、プランジャを前進させ、原
    料油をマイクロリアクタに送油するようにしたことを特
    徴とするマイクロリアクタ装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも、プランジャの所要後退時間
    を計時するタイマ、及び原料油の所要圧入時間を計時す
    るタイマを内蔵するコンピュータを備え、リミットスイ
    ッチの作動及び検出器の作動より、それぞれ、タイマの
    タイムアップを優先することを特徴とする請求項1又は
    2に記載のマイクロリアクタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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