JP2000191497A - シ―ト状化粧料 - Google Patents

シ―ト状化粧料

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JP2000191497A JP10373059A JP37305998A JP2000191497A JP 2000191497 A JP2000191497 A JP 2000191497A JP 10373059 A JP10373059 A JP 10373059A JP 37305998 A JP37305998 A JP 37305998A JP 2000191497 A JP2000191497 A JP 2000191497A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】顔面へのフィット性が良好であるとともに、使
用時につっぱり感等の違和感がなく、複数個、特に左右
一対で使用する場合にそれらの間での使用感の差が少な
いシート状化粧料、ならびに原材料の無駄をなくし効率
よく該シート状化粧料を製造する方法を提供する。 【解決手段】伸縮性を有する基布と貼付剤組成物とから
なるシート状化粧料において、シート状化粧料を顔面に
貼着したときの縦方向及び横方向の伸長率を、それぞれ
50mm巾の短冊状試料について1ニュートン荷重時に
測定した場合に、それぞれの伸長率の比の値が1/4〜
4となるようにシート状化粧料を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、目元ケア用等の目
的で顔面に貼着して使用されるシート状化粧料及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】顔面に貼着される、伸縮性を有する不織
布等の基布上に美白成分や保湿剤等を含有する貼付剤組
成物層を形成したシート状化粧料が種々提案されてい
る。例えば、目元部分への使用を意図した略L字型の凹
部を有する形状をしたものが知られている。これらのシ
ート状化粧料は、皮膚のかさつき、小じわやくま、くす
み等を改善する目的で使用されるが、顔面は身体の他の
部分に比べて複雑な凹凸を有し多様な動きをするので、
貼着する際の装着感は必ずしも充分なものではなく、ま
た使用時につっぱり感等の違和感を与える場合があっ
た。特に、左右のシートで伸縮の仕方が異なる場合に
は、違和感は一層大きいものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、顔面に貼着
する際のフィット性を向上させるとともに、使用時につ
っぱり感等の違和感がなく、複数個、特に左右一対で使
用する場合にそれらの間での使用感の差が少ないシート
状化粧料、ならびに原材料の無駄をなくし効率よく該シ
ート状化粧料を製造する方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、伸縮性を有
する基布と貼付剤組成物とからなるシート状化粧料にお
いて、シート状化粧料を顔面に貼着したときの縦方向及
び横方向の伸長率を、それぞれ50mm巾の短冊状試料
について1ニュートン荷重時に測定した場合に、それぞ
れの伸長率の比の値が1/4〜4となるようにシート状
化粧料を構成する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では、シート状化粧料の基
布を構成する材料として伸縮性を有する材料を使用す
る。この基布を構成する材料としては、基布上に含浸又
は塗布等により貼付剤組成物層を形成して得られるシー
ト状化粧料が、上記特定の縦方向と横方向の伸長率の比
が上記特定の値を有するものであれば特に制限はない。
例えば、ネルやスフモフのような編物、織物、種々の不
織布類、紙、プラスチック等いずれも使用することがで
きる。
【0006】基布を構成する好ましい材料としては、伸
縮性を有する不織布が挙げられる。不織布の素材は特に
限定されないが、熱可塑性繊維単独または熱可塑性繊維
と非熱可塑性繊維の混紡であることが望ましい。熱可塑
性繊維としては、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊
維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド繊維、ポリ塩化ビ
ニル繊維、ポリビニルアルコール繊維などが挙げられ、
これらは単独で、または2種以上混合して用いられる。
非熱可塑性繊維としては、レーヨン、キュポラ、麻、絹
などが挙げられる。これらの繊維を用いて不織布を製造
する方法は、特に限定されないが、例えば、熱収縮率の
異なる2種の樹脂を組み合せた繊維を、ニードルパンチ
法、水流交絡法などにより交絡一体化し、加熱処理によ
り熱収縮を起こさせて伸縮性とする方法がある。
【0007】なかでも、熱収縮率の異なる2種の樹脂を
組み合せた熱収縮性繊維を水流交絡法により一体化し、
加熱により熱収縮させて伸縮性を付与した不織布は、本
発明のシート状化粧料に必要な伸長性を有するととも
に、毛羽立ちもなく、適度な厚さで貼付剤組成物層(ゲ
ル)形成時及び保存時のゲルのしみ出しを抑制すること
ができるので特に好ましい。基布として使用する不織布
としては、通常は目付が60〜200g/m程度、好
ましくは70〜110g/mのものを使用する。不織
布の目付が小さいものは貼付剤組成物層がしみ出すおそ
れがあり、一方目付が大きすぎると顔面に貼着した際に
厚ぼったくなり、うっとうしい感触を与える。
【0008】従来のシート状化粧料は、通常、伸縮性を
有さない材料により構成された基布が使用されており、
顔面に貼着した場合に、顔面につっぱり感などの違和感
を生じる。また、伸縮性を有する基布を使用したシート
状化粧料においても、縦方向及び横方向の伸長率に差異
のあるものが使用されており、顔面に貼着した際に伸縮
性に差異があることから違和感を与える。ここで、縦横
の伸長率の差は、原反シートの移動方向とそれと直交す
る方向とで生じやすい。例えば、左右一対で顔面に貼着
されるシート状化粧料を製造するにあたって、原反シー
トを構成する材料の無駄を少なくし、しかも作業効率を
高めるには、後述の図3(A)に示すカッティング工程
を採用することが好ましい。この場合、得られる左用シ
ート2と右用シート3は、図2にみられるように斜線部
を横方向下として顔面に貼着されるが、左用シートと右
用シートでは原反シートにおける縦、横方向の関係が逆
になる。したがって、原反シートを基準として、図中に
矢印で示したシートの移動方向を縦方向、これに直交す
る方向を横方向とした場合に、原反シートでみた伸長率
の比が縦方向/横方向=1/5のときに、左用シートの
伸長率の比は縦方向/横方向=1/5であるが、右用シ
ートの伸長率の比は縦方向/横方向=5となるので、左
右の使用感に差異が生じ違和感を与える。これに対し
て、本発明では、シート状化粧料を顔面に貼着したとき
の縦方向及び横方向の伸長率を、それぞれ50mm巾の
短冊状試料について1ニュートン荷重時に測定した場合
に、それぞれの伸長率の比の値が1/4〜4、好ましく
は1/3〜3とすることによって、シート状化粧料の両
方向における伸縮性の差を小さくし、顔面に貼着する際
のフィット性を向上させるとともに、使用時の違和感を
解消することができる。
【0009】特に、シート状化粧料を顔面に貼着したと
きの縦方向及び横方向の伸長率がそれぞれ2〜30%と
なるようにシート状化粧料を構成した場合には、シート
状化粧料に適度の伸縮性を持たせて貼着時のフィット性
と使用感をさらに改善できる。
【0010】伸縮性基布上に膏体部を有する公知の伸縮
性貼付剤(例えば、特開平3−161431号公報)
は、本発明のシート状化粧料とは異なり、肘、膝などの
関節部に鎮痛、消炎などの治療目的で適用される。これ
らは、特定方向への伸縮性がきわめて高く、また腕や脚
の動きにより大きな荷重のかかる部位に貼着されるもの
であり、本発明のシート状化粧料とは全く異なる伸縮の
仕方をするものである。これに対して、本発明のシート
状化粧料はスキンケア等の目的で顔面に貼着するもので
あり、シート状化粧料を顔面に貼着したときの縦方向及
び横方向の伸長率の比を特定のものとすることによっ
て、はじめて所期の目的を達成することができるもので
ある。
【0011】以下、この点について図面に基づいてさら
に説明する。図1は、本発明のシート状化粧料における
縦方向の伸長率と横方向の伸長率について示す図であ
る。図1において、縦軸はシート状化粧料を顔面に貼着
する際に縦となる方向への伸長率(%)を表し、横軸は
同じく横方向への伸長率(%)を表す。それぞれの伸長
率は、下記に示すように50mm巾の短冊状試料につい
て1N荷重にて測定したものを標準とする。また、A線
は縦伸長率/横伸長率=4、B線は縦伸長率/横伸長率
=1、そしてC線は縦伸長率/横伸長率=1/4を表す
ものである。本発明のシート状化粧料は、図1において
A線及びC線ではさまれた範囲内の縦、横方向の伸長率
の関係を有するものであり、特に斜線で示される範囲内
のものが好ましい。
【0012】本発明において、シート状化粧料の伸長率
は、つぎのようにして測定する。 (測定方法)シート状化粧料を構成する原反シートから
巾50mm、長さ200mmの長方形試験片をカット
し、剥離シートを剥がした状態で、温度20℃で抗張力
試験機(テンシロン)を用いて伸長率を測定する。シー
ト状化粧料の縦方向の伸長率を測定する試験片は、シー
ト状化粧料を顔面に貼着する際に、縦方向となる辺が試
験片の長辺(200mm)となるように、原反シートか
らカットする。また、シート状化粧料の横方向の伸長率
を測定する試験片は、上記縦方向となる試験片と90°
角度を変えて、シート状化粧料を顔面に貼着する際に、
横方向となる辺が試験片の長辺となるように、原反シー
トからカットする。このようにして形成した試験片の長
辺の両端を、測定部の長さ(試長)が150mmとなる
ようにチャックで挟み、引張り速度300mm/分で引
き伸ばして1N荷重時の試長(mm)を測定し、縦、横
方向の伸長率をそれぞれ次式によって算出する。 伸長率(%)=(1N荷重時の試長−150)÷150
×100 実際のシート状化粧料製品からサンプリングするような
場合、上記50mm×200mmの試験片が採取できな
いことがある。その場合は、可能な範囲で短冊状試料を
切り出して、各々のサンプル巾及び試長(チャック間距
離)に応じた測定時荷重(50mmあたり1Nに対応す
る荷重)及び引張り速度(伸長速度200%/分)にて
測定する。
【0013】図2は、本発明のシート状化粧料の1例の
使用状態を示す図である。この略L字型の凹部を有する
形状のシート状化粧料1は、左用シート2と右用シート
3の一対で構成されており、例えば図2にみられるよう
に目の下から目尻周辺部にかけて貼着される。顔面への
貼着に際しては、片側のシート2又は3を両手又は片手
で持つが、両手で持った場合にシート2又は3にかかる
荷重(引張り力)は通常1N程度である。本発明では、
シート状化粧料の横方向の伸長率と縦方向の伸長率の比
を1/4〜4、好ましくは1/3〜3とすることによっ
て、シート状化粧料の両方向における伸縮性の差を小さ
くし、顔面に貼着する際のフィット性を向上させるとと
もに、使用時の違和感を解消するものである。両方向の
伸長率の比は、できるだけ1に近くなるように、すなわ
ち図1におけるB線に近づくようにすることが好まし
い。
【0014】また本発明では、50mm巾のシート状化
粧料の1N荷重時の縦方向及び横方向の伸長率を2〜3
0%とするのが好ましい。顔面は、身体の他の部分には
みられない複雑な凹凸を有し、多様な動きをするととも
にきわめて敏感である。シート状化粧料の1N荷重時の
縦方向及び横方向の伸長率を上記の範囲にした場合に、
貼着時のフィット性、密着性がよく、また伸びすぎず、
貼着中につっぱり感などの違和感を生じさせず、使用後
も顔面からはがし易い。また、シート状化粧料を製造す
る際にも、シート状化粧料の積層工程、カッティング工
程、熟成工程等での作業性が向上するとともに、カッテ
ィング後に基布、貼付剤組成物層及び剥離性シート層の
ずれをほとんど生じない。
【0015】図3は、図2のシート状化粧料のカッティ
ング工程を説明する図である。図3の(A)は本発明の
好ましいカッティング工程を示す図であり、(B)は対
照例を示す図である。図3において符号1、11は左右
一対のシート状化粧料、符号2、12は左用シート、符
号3、13は右用シート、そして符号4、14はシート
状化粧料を構成する原反シートを表し、また矢印は原反
シートの移動方向を表す。これらのシート状化粧料は、
使用時には斜線部を横方向下として顔面に貼着される。
【0016】図3の(A)では、シート状化粧料1は、
基布上に貼付剤組成物層を形成した原反シート4から、
図2にみられるようなシート状化粧料1の使用状態を基
準にして左用シート2を右用シート3に対して略90°
回転させ、互いにL字型の凹部に嵌合するようにした状
態でカッティングされる。シート状化粧料は、通常カッ
ティングした左用シート2及び右用シート3を1枚ずつ
対として小袋に入れた状態で架橋、熟成させるが、図3
の(A)の状態で各シートをカッティングした場合に
は、隣接する左用シート2及び右用シート3を原反シー
トの移動方向に沿って順次小袋中に包装することが可能
となり、原反シートの積層工程、カッティング工程、包
装工程、熟成工程等を連続的に行うことができ、作業効
率が向上する。
【0017】これに対して、図3の(B)の状態でシー
ト状化粧料11をカッティングした場合には、カッティ
ングした左右一対のシートを小袋中に包装するには、原
反シート14の上側に位置する左用シート12と右用シ
ート13を一対とし、原反シート14の下側に位置する
左用シート12と右用シート13を一対として包装する
ことが必要となるので、カッティング工程から包装工程
にかけての作業が複雑なものとなり、作業効率が著しく
低下する。したがって、原反シートを構成する材料の無
駄を少なくし、しかも作業効率を高めるには、図3の
(A)のカッティング工程を採用することが好ましい。
【0018】伸縮性を有する基布を使用して、シート状
化粧料の原反シートを構成した場合には、上記のカッテ
ィング工程で矢印で示した原反シートの移動方向に張力
がかかるために、後の架橋、熟成工程で原反シートの移
動方向に収縮変形しようとする。本発明のシート状化粧
料では、シート状化粧料の横方向の伸長率と縦方向の伸
長率の比や伸長率を特定の範囲とすることによって、こ
の収縮変形をきわめて小さくすることができ、架橋、熟
成後の左右のシートの形状にほとんど差のないシート状
化粧料を得ることができる。したがって、シート状化粧
料の外観が良好で商品価値は低下せず、しかも顔面への
貼着時のフィット性や使用感等が優れたものとなる。
【0019】本発明で基布上に含浸又は塗布する貼付剤
組成物には特に制限はなく、例えばカオリン、タルク、
ベントナイト、二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機粉体を
賦形剤とし、これに水溶性高分子化合物:グリセリン、
ソルビトール、ポリエチレングリコール等の保湿剤:水
及び美肌成分やその他の薬効成分、油剤成分等を加え練
合して得られるペースト状の膏体等、通常のものが用い
られる。
【0020】本発明のシート状化粧料は、上記成分を混
合して得た貼付剤組成物を不織布等の基布上に含浸又は
塗布し、更に必要に応じてフェイシング(剥離性シー
ト)を施す方法、又は剥離性シート上に貼付剤組成物を
塗布し、不織布を併せる方法等により構成した原反を、
所定の寸法にカットすることによって製造することがで
きる。ここに剥離性シートとしては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル等のプラスチックフイルム
を用いることができる。
【0021】本発明のシート状化粧料を、左右一対で顔
面に貼着するタイプのものとする場合は、図2のような
そら豆型、図3のようなL字型、その他、水滴様、半月
様の形状等とするのが好ましい。このような形状を採用
した場合には、シートの目の下から目尻周辺部にかけて
のフィット性が向上するので好ましい。また、本発明の
シート状化粧料は、目元ケア用としてのみならず鼻唇溝
等にも適用することができる。
【0022】本発明のシート状化粧料は、通常は洗顔後
に必要に応じ化粧水で肌を整えた後に、15分〜1時間
程度顔面に貼着して使用する。また、就寝時に本発明の
シート状化粧料を顔面に貼着し、起床時に剥離するよう
にしてもよい。本発明のシート状化粧料を顔面に貼着す
ることによって、乾燥などによる皮膚のかさつき、小じ
わやくま、くすみなどを改善し、顔面にうるおいとハリ
を集中して与えることができる。
【0023】
【実施例】以下の例では、次に示す処方及び製法により
貼付剤組成物を調製した。 <貼付剤組成物の製法> (成分) (重量%) 1)イソステアリルグリセリルエーテル 2.0 2)ポリアクリル酸ソーダ 6.0 3)ポリアクリル酸 2.5 4)グリセリン 25.0 5)ミリスチン酸イソプロピル 2.0 6)スクワラン 4.0 7)水酸化アルミニウムゲル 0.2 8)軽質無水シリカ 2.0 9)ポリソルベート 2.0 10)精製水 バランス
【0024】<貼付剤組成物の製法>ニーダーを使用
し、上記成分1)、4)、5)、6)及び10)の一部
を均一に混合し、成分2)、3)及び7)を添加後均一
に練合し、成分8)、9)及び10)の残部を加え、さ
らに均一に練合することにより、貼付剤組成物を製造し
た。
【0025】(実施例1〜4、比較例1〜4)上記の組
成物をポリエステル製剥離フイルム上に塗布し、不織布
を上からかぶせ、熟成後に図3(A)に示す形状にカッ
トした。不織布として表1に記載の製法、組成ならびに
性状のものを用い、表2に記載の伸長率を示す略L字型
の形状を有するシート状化粧料を得た。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】得られた各シート状化粧料の伸長特性を図
示すると、図4のとおりとなる。図4において、斜線部
は本発明のシート状化粧料の範囲を示し、A線、B線、
C線は図1と同じ意味を有する。また、各シート状化粧
料の性状は、次のようにして評価した。 (使用評価)20〜35才の日本人女性20人をパネラ
ーとして、各シート状化粧料を図2のように使用したと
きの密着性、違和感の無さをパネルテストにより評価し
た。それぞれ優れたものを○、やや劣るものを△、劣る
ものを×とする3段階で評価し、その平均値を表2に記
載した。 (製造評価)また、製造に関して、製造後のシート状化
粧料層と剥離シート層のずれについても評価した。問題
の無い場合を○、ややずれを生じる場合を△、大きくず
れが生じる場合を×とする3段階で評価し、その結果を
表2に記載した。
【0029】これらの結果によれば、実施例1〜4の本
発明のシート状化粧料は、顔面に貼着したときの密着性
も良好で違和感の無いものであった。また、製造時にシ
ートを構成する各材料のずれも生じなかった。
【0030】
【発明の効果】本発明のシート状化粧料は、顔面に貼着
した際のフィット性に優れるとともに、顔面への密着性
が良好でつっぱり感などの違和感がなく、使用後のはが
れ性にも優れるとともに、左右のシートの形状及び使用
感にほとんど差を生じない。また、本発明のシート状化
粧料の製造方法によれば、シート状化粧料を構成する材
料の無駄を防止するとともに、シート状化粧料製造時の
積層工程、カッティング工程、熟成工程等での作業性も
良好であり、カッティング後に基布、貼付剤組成物層及
び剥離シート層のずれや変形等も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート状化粧料における縦方向の伸長
率と横方向の伸長率について示す図である。
【図2】本発明のシート状化粧料の1例を示すもので、
シート状化粧料の使用状態を示す図である。
【図3】本発明のシート状化粧料を原反シートからカッ
ティングする工程を説明する図である。
【図4】実施例及び比較例のシート状化粧料の伸長特性
を示す図である。
【符号の説明】
1、11 シート状化粧料 2、12 左用シート 3、13 右用シート 4、14 原反シート
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月10日(1999.11.
10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 貼付剤組成物上に剥離性シートを形成し
た請求項1又は2に記載のシート状化粧料。
【請求項】 伸縮性を有する基布上に貼付剤組成物層
を形成した、連続的に供給される原反シートから、左右
一対で使用される略L字型の凹部を有する形状のシート
状化粧料を、シート状化粧料の使用状態を基準にして一
方のシートを他方のシートに対して略90°回転させ、
互いに凹部に嵌合するようにした状態で、左右一対のシ
ート状化粧料を連続的にカッティングする工程を含む請
求項1〜3のいずれか1項に記載のシート状化粧料の製
造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、伸縮性を有
する基布と貼付剤組成物とからなるシート状化粧料にお
いて、該シート状化粧料が左右一対で顔面に貼着される
形状であって、顔面に貼着したときの縦方向及び横方向
の伸長率を、それぞれ50mm巾の短冊状試料について
1ニュートン荷重時に測定した場合に、それぞれの伸長
率の比の値が1/4〜4となるようにシート状化粧料を
構成する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 真知子 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王株 式会社栃木研究所内 (72)発明者 種市 祥一 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606 花王株 式会社栃木研究所内 Fターム(参考) 4C083 AB172 AB222 AC022 AC122 AC172 AC342 AC442 AD092 CC01 CC07 DD12 EE07 EE12 FF04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮性を有する基布と貼付剤組成物とか
    らなるシート状化粧料において、シート状化粧料を顔面
    に貼着したときの縦方向及び横方向の伸長率を、それぞ
    れ50mm巾の短冊状試料について1ニュートン荷重時
    に測定した場合に、それぞれの伸長率の比の値が1/4
    〜4であるシート状化粧料。
  2. 【請求項2】 シート状化粧料を顔面に貼着したときの
    縦方向及び横方向の伸長率がそれぞれ2〜30%である
    請求項1に記載のシート状化粧料。
  3. 【請求項3】 シート状化粧料が左右一対で顔面に貼着
    される形状である請求項1又は2に記載のシート状化粧
    料。
  4. 【請求項4】 貼付剤組成物上に剥離性シートを形成し
    た請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート状化粧
    料。
  5. 【請求項5】 伸縮性を有する基布上に貼付剤組成物層
    を形成した、連続的に供給される原反シートから、左右
    一対で使用される略L字型の凹部を有する形状のシート
    状化粧料を、シート状化粧料の使用状態を基準にして一
    方のシートを他方のシートに対して略90°回転させ、
    互いに凹部に嵌合するようにした状態で、左右一対のシ
    ート状化粧料を連続的にカッティングする工程を含む請
    求項1〜4のいずれか1項に記載のシート状化粧料の製
    造方法。
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