JP2000191020A - 開口仮封止栓付缶 - Google Patents
開口仮封止栓付缶Info
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Abstract
開けられた缶蓋を仮封止することができ、さらに、缶を
複数積み重ねることのできる開口仮封止栓付缶を提供す
る。 【解決手段】 開口部突出缶蓋1の窪み部8に形成され
た開口片9に開口仮封止栓31の押圧面44を当接さ
せ、押圧する。開口片9が下方へ押し下げられ、開口部
突出缶蓋1が開蓋される。そして、開蓋後、開口仮封止
栓31を開口部突出缶蓋1に形成された開口部42に嵌
入させると、仮封止突起部41が開口部42の縁部に係
合することによって、開口部42が開口仮封止栓31に
よって封止される。
Description
ことができるとともに、缶体に封入された飲料等の内容
物が飲みやすい形状又は注ぎ出しやすい形状を有し、か
つ開蓋後に開口部を仮封止することができる開口仮封止
栓付缶に関するものである。
って缶蓋に区画形成された開口片を押圧し、その開口片
を弱化線に沿って破断させるタイプの缶が知られてい
る。これらの缶として、例えば特開平8−169454
号公報に記載されたものと米国特許第4976368号
明細書に記載されたものとがある。
た発明は、蓋部材において環状移行部からスカートまた
はエプロンが容器本体から離れる方向であってその中心
軸に近づく方向に向かって伸び、その先端に頭部を介し
てトップが形成されている。そして、そのトップには下
部側に弱化線によって囲まれた凹形押し下げタブが形成
されている。そして、缶蓋を開ける場合には、その凹形
押し下げタブを指で押圧することにより弱化線を破断し
つつ凹形押し下げタブを容器本体内部に押し下げて開口
させ、その開口片を缶蓋の内部に吊り下げ状態にする。
に記載された発明は、缶蓋上方へ突出した外周壁とその
外周壁から内方へ平坦な環状パネルが延出し、さらに環
状パネルから下方に内周壁が垂下し、その内周壁の下端
が三重になっており、その最下部に形成された弱化線に
より開口片が区画されて形成されている。そして、この
開口片には凸タブが形成されており、缶蓋を開ける場合
には、その凸タブを指で押し下げて開口片を弱化線の部
分で破断し、開口片を缶蓋の内周側に吊り下げ状態にし
て缶蓋を開ける。
発明においても、指によって開口片を押し下げ、弱化線
部分を破断しつつ開口片を缶体内へ押し下げて缶蓋を開
けるので、缶体に封入された飲料等が指に付着する可能
性がある。特に、炭酸含有飲料では、開蓋時に飲料が噴
き出ることがあるので、飲料が指に付着する可能性が高
い。また、開蓋の際に開口片の縁部によって指を傷つけ
る可能性があるとともに、消費者の指の大きさや長さ、
押圧力の大小等の個人差によって、指で缶蓋を開けるこ
とが容易ではない場合が生じる可能性がある。
ができるように、弱化線となるスコア線を全周にわたっ
て深く刻むことや、ヒンジ部となる部分を除いて開口部
の周りを一旦切断した後に、切断部分をプラスチゾル等
の密封剤で接合するタイプの弱化線の場合には、密封剤
の接着力を弱くしておくことも考えられる。しかし、そ
のような構成では、缶体の輸送中に受ける衝撃により、
弱化線が破断する可能性があり、また、缶内圧力が高く
なった場合に、弱化線が破断して封入された飲料が噴き
出る可能性がある。結局、このような事態を考慮する
と、弱化線を広範囲にわたってその強度を低下させるこ
とは困難である。さらに、缶蓋を開けた際に、開口片は
缶体内部に押し下げられるので、その開口片によって開
口部を再度閉じることができない。
細書に記載された発明は、缶蓋の開口のし易さに配慮し
た発明であって、フランジ部よりも上方に突出する突出
部を缶蓋に形成してあるが、この缶蓋を巻き締めた缶を
複数積み重ねる場合の課題については何ら考慮していな
いので、その突出部と缶底との干渉によって複数の缶を
安定して積み重ねることができない不都合があり、その
ために輸送コストや保管コストが増大する可能性があ
る。
載された発明では、複数の缶を積み重ねる手段として缶
の底部を特殊な形状にすることが提案されているが、フ
ランジ部よりも上方に突出する突出部を具備する缶蓋を
巻き締めることに伴って、缶底も特殊な形状のものを使
用するとすれば、既存の設備を、特別な底部金型を使用
する設備に変更する必要が生じ、底部金型の製造コスト
や底部金型取り替え時間のロスに起因するコストなどに
よって缶の全体としての製造コストが高騰するなどの問
題がある。
たものであり、容易に缶蓋を開けることができるととも
に、開けられた缶蓋を仮封止することができ、さらに、
缶を複数積み重ねることのできる開口仮封止栓付缶を提
供することを目的とするものである。
的を達成するために、請求項1の発明は、外周縁部に形
成されたフランジ部を缶胴の開口部に巻き締め固着する
ことにより缶蓋が缶胴に一体化され、その缶蓋の中央部
に前記フランジ部より軸線方向に突出した突出部が形成
されるとともに、該突出部の内周側に、該突出部の外周
縁よりも窪んだ窪み部が形成され、該窪み部に、押し下
げ力により破断しかつ連結していない両端を有する弱化
線で区画されたほぼ円形の開口片が設けられ、該開口片
の外側の蓋板部分が少なくとも該弱化線部分を覆うよう
に折り畳まれ、さらに前記缶蓋の突出部に開口仮封止栓
が冠着された開口仮封止栓付缶において、前記突出部の
先端外周部に少なくとも部分的に、前記開口仮封止栓が
係合する溝部を具備する係合突起部が形成され、その開
口仮封止栓が、前記突出部に外嵌される第一円筒部を備
えるともに前記係合突起部に係合する第一仮止め突起部
がその第一円筒部の内周面に突出して形成されており、
前記第一円筒部とは軸線方向で反対側に延びる第二円筒
部が該第一円筒部と一体に形成されるとともに、該第二
円筒部の内周側に、該第二円筒部よりも軸線方向外方に
突出して前記開口片を押圧する開口嵌合凸部が形成され
ており、前記第一円筒部と前記第二円筒部との連結部分
から半径方向外方へ延びる環状板部が形成されており、
該環状板部の直径が、前記缶胴の下端に突出して形成さ
れた接地部の直径よりも大きくされ、かつ第一外壁部を
前記第一円筒部とほぼ平行に該環状板部の外縁部から垂
下させるとともに、該第一外壁部と反対側で、前記第二
円筒部の外側に第二外壁部を立ち上げ、該第一外壁部の
下端に前記缶胴と前記缶蓋との巻締部に係合する第二仮
止め突起部が形成されており、前記第一円筒部が前記突
出部に外嵌され、前記第一外壁部が前記缶蓋と前記缶胴
との巻締部に係合された状態で前記開口仮封止栓を前記
缶蓋に冠着して複数の缶を積み重ねた際に、該開口仮封
止栓の上方に上積みされた缶の接地部が前記開口仮封止
栓の環状板部に当接し、前記第二外壁部が該上積みされ
た缶の接地部近傍の壁面に当接するように構成されてい
ることを特徴とするものである。
止め突起部が開口仮封止栓の第一円筒部に形成されてい
ることによって、開口仮封止栓を缶蓋の係合突起部に係
合させた状態で缶体を輸送・販売することができる。ま
た、缶蓋を開けて、缶体内の飲料を缶体から直接飲用す
る際に、開口部から流下する内容液が触れる缶蓋の窪み
部と係合突起部とその間の部分及び下唇が触れる係合突
起部より下方部分が開口仮封止栓で覆われているので、
輸送・販売中に異物がこれら缶蓋の係合突起部等に付着
することを防ぐことができ、衛生的である。
を破断し開蓋するために開口仮封止栓の開口嵌合凸部が
用いられることによって、指で弱化線を破断し開蓋する
場合と比較して指を傷つけたり、指に飲料等の内容液が
付着する虞がない。また、無理無く開口片を押圧して弱
化線を破断し開蓋することができる。
缶蓋の開口部を仮封止することができるので、缶体を倒
した場合のように飲み残した飲料又は使い残した内容液
をこぼしてしまうことを防ぐことができ、また仮封止し
た缶体を持ち運ぶことができる。
形しなくとも、開口仮封止栓が冠着した缶を複数積み重
ねて店頭で陳列することが可能である。しかも、開口仮
封止栓は合成樹脂により一体成形可能であるので、缶の
底部を特殊な金型によって成形する場合と比較して製造
コストを削減させることができる。
に加えて、前記環状板部の外縁部に、前記第一外壁部と
は軸線方向反対側へ前記第二円筒部と平行に延びる第二
外壁部が立ち上げられて形成され、前記第一円筒部が前
記突出部に外嵌され、前記第一外壁部が前記缶蓋と前記
缶胴との巻締部に係合された状態で前記開口仮封止栓を
前記缶蓋に冠着して複数の缶を積み重ねた際に、該開口
仮封止栓の上方に上積みされた缶の接地部が前記開口仮
封止栓の環状板部に当接し、前記第二外壁部の上端が該
上積みされた缶の接地部の外側の壁面に当接するように
構成されていることを特徴とするものである。
缶を積み重ねたときに、前記環状板部に上積みされた缶
の接地部が当接し、前記第二外壁部の上端が上積みされ
た缶の接地部の外側の壁面部分に当接するので、開口仮
封止栓付缶の上に別の開口仮封止栓付缶を安定的に積み
重ねることができる。その結果、販売時に店頭に陳列し
易いと共に、店頭陳列中の缶の落下を防ぐことができ
る。
は請求項2の発明に加えて、前記第一円筒部が前記突出
部に外嵌され、前記第一外壁部が前記缶蓋と前記缶胴と
の巻締部に係合された状態で前記開口仮封止栓を前記缶
蓋に冠着して複数の缶を積み重ねた際に、該開口仮封止
栓の上方に上積みされた缶の接地部が前記開口仮封止栓
の環状板部に当接し、前記第二外壁部の上端が該上積み
された缶の接地部の内側の壁面に当接するように構成さ
れていることを特徴とするものである。
部から立ち上げられている第二外壁部が缶の接地部の内
側の壁面と接触するので、第二外壁部を完全な円筒状に
した場合でも、その直径を小さくすることができる。そ
の結果、開口仮封止栓を合成樹脂で成形する際に樹脂使
用量を少なくでき、製造コストを削減することができ
る。
参照して説明する。図1はこの発明の一実施例を示すも
のであって、ここには開口部突出缶蓋1と開口仮封止栓
31とが示されている。まず、開口部突出缶蓋1につい
て説明する。この開口部突出缶蓋1は、アルミニウム合
金などの金属製の平板材(図示せず)から形成されてい
る。なお、この平板材の一方の表面には、予め合成樹脂
からなる内面被膜(図示せず)が形成されている。この
内面被膜は保護塗料や樹脂フィルムから形成されてい
る。その塗料としては、熱硬化性及び熱可塑性樹脂から
なる任意の保護塗料、例えばフェノール−エポキシ塗
料、アミノ−エポキシ塗料等の変性エポキシ塗料、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、エポキシフェノール変性
−ビニル塗料等のビニルまたは変性ビニル塗料等の単独
または2種以上の組み合わせが使用される。また、その
樹脂フィルムとしては、例えばポリエチレンテレフタレ
ート(PET)を基本構成とし、さらにポリエチレンイ
ソフタレート(PEIT)等のコポリマーでも適用でき
る。また、樹脂フィルムが内面被膜に用いられる場合、
その樹脂フィルムは、未延伸のものでも二軸延伸のもの
でもよい。
円筒状の缶胴21の開口部に巻締固着して巻締部2を形
成する周知形状のフランジ部(図示せず)が形成されて
いる。また、その巻締部2から開口部突出缶蓋1の半径
方向内側には、図1においてほぼ下方向に窪むU字形で
ある外周溝3が形成されている。
に向かうとともに図1における上方向に延出してスカー
ト壁4が形成されている。このスカート壁4は、その断
面が缶胴21の軸線方向に突出するように弧を描くよう
に延出している。またこのスカート壁4の図1における
上端部に続けて隆起部5が形成されている。さらに、そ
の隆起部5の図1における上端部には、半径方向外方へ
環状に突出している係合突起部6が形成されている。
起部5を経て軸線方向に突出する環状突出部分の頂部か
らわずか下がった部分の外径を、頂部の外径より小さく
することによる形成された半径方向に突出した部分であ
る。
所定幅の環状の平坦面とされており、ここに接触面7が
形成されている。さらに、その接触面7よりも内周側に
は窪み部8が形成されている。窪み部8の底部に開口片
9が形成されている。この開口片9は、その周囲がスコ
ア線から成る弱化線10によって一部を残して略円形に
区画されている。そして、図2に示すように、この弱化
線10を挟んでその両側の窪み部8の底部が、三重にな
るように折り曲げられ(又は折り畳まれ)ており、弱化
線10はこの折り曲げられた窪み部8の図2における最
も下側に位置する箇所に形成されている。従って、弱化
線10を破断した場合、開口部側の切断端面は折り畳み
部の内方端よりも外側に位置するので、消費者がこの切
断端で指等を負傷することはない。また、弱化線10
は、三重に折り曲げられた窪み部8の底部の部分の内周
側先端部すなわち最小内径D1 の部分よりも外周側に形
成されている。なお、開蓋性を良くするために、弱化線
10の一部を完全に切断しておいても良い。
部と開口片9とに亘って図2における下側からプラスチ
ゾル11が塗布されている。このプラスチゾル11は缶
体の内圧の変化によって弱化線10が破断することを防
ぐとともに、弱化線10を形成することによる塗膜の損
傷を補修し、飲料などの内容物の侵入による開口部突出
缶蓋1の腐食を防ぐためのものである。このプラスチゾ
ル11を塗布することで、弱化線10の一部が完全に切
断されていても、内容液の漏洩を防止できる。
る凸部12が形成されている。この凸部12は、缶蓋を
開ける際に開口仮封止栓31が開口片9を容易に押圧す
ることができるために形成されている。
る。開口仮封止栓31は、ポリエチレン樹脂やポリプロ
ピレン樹脂等の合成樹脂で成形され、図1に示すよう
に、その外周側には図1の下方向に延びる第一外壁部3
2が形成されている。この第一外壁部32は巻締部2と
ほぼ同一径の円筒状の部分であって、その下端内面に
は、開口部突出缶蓋1の巻締部2に嵌合する嵌合凹部3
3が、開口仮封止栓31の周方向に亘って形成されてい
る。この嵌合凹部33の下方には、巻締部2の図1にお
ける下側に嵌入する第二仮止め突起部34が形成されて
いる。従って嵌合凹部33は、第一外壁部32の下端内
周面に溝状に形成されている。
記の第一外壁部32とは反対方向(図1の上方向)に向
けて突出した第二外壁部35が一体に形成されている。
この第二外壁部35は、後述するように、開口部突出缶
蓋1が固着された缶胴21を輸送・陳列等のために積み
重ねる際に、積み重ねられた上側の缶の底部に当接する
形状に形成されている。さらに、その第二外壁部35と
第一外壁部32との間から開口仮封止栓31の半径方向
に環状平板部36が延出している。言い換えれば、各外
壁部32,35は、環状平板部36の外周部に、軸線方
向に突出した状態に形成されている。
下方向に延出する第一円筒部37が形成されている。こ
の第一円筒部37は前述した係合突起部6の外径とほぼ
等しい内径の円筒状部分であって、その下端内面には、
半径方向で内側に突出する第一仮止め突起部38が等間
隔に複数個(図示の例では4個)形成されている。これ
らの第一仮止め突起部38が開口部突出缶蓋1の係合突
起部6の上端の環状突出部を弾性変形して乗り越え、そ
の下側の環状凹部に嵌入することによって、開口仮封止
栓31が開口部突出缶蓋1に着脱可能に冠着されるよう
になっている。
円筒部37とは反対方向(図1の上方向)に向けて突出
しかつ第一円筒部37と同一径の第二円筒部39が形成
されている。この第二円筒部39の内周側に、開口嵌合
凸部45が形成されている。この開口嵌合凸部45は、
前述した開口片9を押し開くとともに開口片9を押し開
いた結果生じる開口部42に嵌合する凸部であり、前記
環状平板部36側の基端部の外径が開口部42の内径よ
り大きく、かつ先端部の外径が開口部42の内径より小
さいテーパ部40を有している。このテーパ部40のう
ち、開口部42の内径よりわずか小さい部分に、半径方
向で外側に突出した仮封止突起部41が円周方向に等間
隔に複数個(図示の例では4個)形成されている。
がさらに大きい傾斜部43が連続して形成され、その傾
斜部43の先端部が、半径方向に沿う平坦な押圧面44
とされている。
缶蓋1及び開口仮封止栓31の作用について説明する。
図1は、未開蓋の状態を示しており、搬送や陳列などの
場合に開口仮封止栓31が図1に示すように開口部突出
缶蓋1に取り付けられる。すなわち、開口嵌合凸部45
を外向きにして開口仮封止栓31が開口部突出缶蓋1に
冠着される。この状態では、第一外壁部32が巻締部2
に外嵌し、巻締部2が嵌合凹部33に入り込み、その嵌
合凹部33を形成している第二仮止め突起部34が巻締
部2に係止されている。
先端側に形成されている係合突起部6に外嵌し、その先
端部の第一仮止め突起部38が係合突起部6に係合して
いる。このように、嵌合凹部33が巻締部2に係合し、
かつ第一仮止め突起部38が係合突起部6に係合するこ
とにより、開口仮封止栓31が開口部突出缶蓋1に所定
の強度で冠着される。
1に開口部突出缶蓋1を巻締固着したものに、開口仮封
止栓31を嵌着して、搬送あるいは陳列のために積み重
ねた状態を示しており、開口仮封止栓31の上に載せら
れているツーピース缶の缶底22は、通常のドーミング
加工が施された形状であって、下面側に突出している環
状の接地部23と、この外周部に連続して缶胴21に到
る底壁部24と、接地部23の内周側のドーム部25と
から構成されている。積み重ねられた上側の缶の接地部
23が環状平板部36に接触し、従って開口仮封止栓3
1の上に缶が載った状態となる。その場合、ドーミング
加工の深さ、言い換えれば、ドーム部25の中心部から
接地部23の頂部までの軸線方向での寸法が、環状平板
部36からの開口嵌合凸部45の高さより大きいので、
開口嵌合凸部45は、ドーム部25に接触せずにその内
側に収容された状態となる。
に接触し、その先端で缶底22を支えている状態とな
る。従って上側の缶は、横方向へのズレや傾きを生じる
ことなく、安定的に開口仮封止栓31の上に載った状態
で積み重ねられる。
蓋1と缶胴21との巻締部2に係合しているので、開口
仮封止栓31を介して作用する荷重が、下側の缶の缶胴
21に主に作用することになり、そのため、支持強度が
高くなり、多数段に缶を積み重ねることができる。さら
に、缶底22の形状は、従来のドーミング加工による形
状でよく、従って既存の設備に対して缶底22を成形す
るための特別な底部金型を用意する必要がなく、また底
部金型を取り換える必要がないので、製造コストの上昇
を抑制もしくは回避することができる。
が開口部突出缶蓋1の巻締部2に係合していることによ
って、開口部突出缶蓋1の全体が外部に露出することが
防止される。その結果、搬送中や陳列中に開口部突出缶
蓋1に埃や汚れが付着することを防ぐことができ、衛生
的である。なお、店頭陳列時中に開口仮封止栓31に埃
が付着したり、いたずらされないように、開口仮封止栓
31を透明または不透明な熱収縮性のプラスチックフィ
ルム等によってシュリンク包装しても良い。
する。先ず、シュリンク包装されている場合には、その
包装を取り除き、さらに開口仮封止栓31を開口部突出
缶蓋1から取り外す。これは、開口仮封止栓31が弾性
のある合成樹脂によって形成されているので、第一外壁
部32を外側に広げつつ開口部突出缶蓋1の上方向に引
くことにより、係合凹部33が巻締部2から外れるの
で、容易に行うことができる。
4が開口部突出缶蓋1の開口片9に対向するように保持
し、その後、開口仮封止栓31の押圧面44を開口部突
出缶蓋1の開口片9に当接させ、押圧する。その際、開
口片9に凸部12が形成されているので、容易に押圧面
44を開口片9に当接させ、押圧することができる。
線10で破断が生じ、プラスチゾル11が引きちぎられ
て、開口片9が缶体内部に押し下げられる。弱化線10
を完全に切断した部分を設けておくと、そこを起点とし
て破断が進行するので、比較的小さな押圧力で開蓋でき
る。なお、弱化線10の両端が連結してはいないので、
その弱化線10が形成されていない箇所がヒンジとなっ
て開口片9が回転し、押し下げられて吊り下げられた状
態になる(図4参照)。その結果、三重に折り曲げられ
た部分の内周側先端部分に囲まれた開口部42が生じ
る。
成されることにより、消費者は開口部42に嵌入した開
口仮封止栓31を開口部突出缶蓋1から引き離し、その
後缶体を傾けて開口部42から窪み部8、接触面7を伝
わって流下して来た飲料を飲むことができる。その際、
消費者は、缶胴21と開口部突出缶蓋1の巻締部2より
もかなり小径のスカート壁4と隆起部5及び係合突起部
6とに下唇を当てて飲用するが、係合突起部の外径を、
大人の口よりも十分小さくしてある(35mm以下)の
で、巻締部2よりも下方に開口部が形成される通常のイ
ージーオープン缶蓋を巻き締めた缶から直接飲用する場
合のように、消費者の鼻が巻締部2や蓋板面にぶつかる
ことがなく、また、飲料をこぼすことなく飲むことがで
きる。また、内容液をコップ等に注ぎ出すのも容易であ
る。なお、缶蓋を開ける際に、消費者の指が開口片9に
直接触れることがないので、飲料等の内容液が指に付着
することも防ぐことができる。
て、開口部突出缶蓋1の開口部42を仮封止することが
できる。この場合には、開口仮封止栓31の押圧面44
を開口部突出缶蓋1の開口部42に向けて保持し、開口
仮封止栓31を開口部42に嵌入させる。すると、開口
仮封止栓31のテーパ部40に形成された仮封止突起部
41が、開口部突出缶蓋1の開口部42の縁部に係合す
る(図5参照)。その結果、開口部突出缶蓋1が開口仮
封止栓31によって仮封止される。テーパ部40に仮封
止突起部41が形成されていることによって、開口部4
2に開口仮封止栓31を嵌入させて、開口された開口部
突出缶蓋1を容易に仮封止させることができる。
参照して説明する。なお、上記の実施例と同じ構成を有
する部材については、同じ参照番号を付し、その説明を
省略する。図6に示すように、開口仮封止栓51は、第
二外壁部52が第一外壁部32と第一円筒部37との間
の図6における上側に形成されている点以外は、開口仮
封止栓31と同様の構成を有している。そして、この開
口仮封止栓51を開口部突出缶蓋1に冠着させた状態
で、缶胴21を積み重ねると、上側に積み重ねられた缶
胴21の缶底22の内周側の底壁であるドーム部25の
壁面が、開口仮封止栓51の第二外壁部52に当接す
る。
段に保管されても、開口仮封止栓51が部分的に変形し
て、開口部突出缶蓋1から外れたり、開口部突出缶蓋1
の開口片9を押し下げて開口部突出缶蓋1を開口させて
しまうことはない。また、開口仮封止栓51は、前述の
例における開口仮封止栓31と比較して、第二外壁部5
2の直径が短い分、第二外壁部52を形成するための樹
脂の使用量が少なくて済み、製造コストを更に削減する
ことができる。
円筒を幾箇所か切り欠いたものや同一円周上にほぼ等間
隔に設けた凸部でも良い。このような凸部でも、パレッ
ト積みされた際に、開口仮封止栓31,51が受ける荷
重を支えることができる。
を用いた例を述べたが、ヒンジ部となる部分を残して所
定形状に金属板を一旦切断してから密封剤で切断部分を
接合・封鎖して弱化線を形成しても良く、また、缶胴
も、ツーピース缶胴に限らず、他端に缶蓋を巻締めたス
リーピース缶胴でも良い。
た発明では、第一仮止め突起部が開口仮封止栓の第一円
筒部に形成されていることによって、開口仮封止栓を開
口部突出缶蓋の係合突起部に係合させた状態で缶体を輸
送・陳列することができる。また、開口部突出缶蓋を開
けて、缶体内の飲料を缶体から直接飲用する際に、開口
部から流下する内容液が触れる開口部突出缶蓋の窪み部
と係合突起部及びその間の部分が開口仮封止栓で覆われ
ているので、輸送・陳列中に異物がこれら缶蓋の係合突
起部等に付着することを防ぐことができ、衛生的であ
る。
を破断し開蓋するために開口仮封止栓の開口嵌合凸部が
用いられることによって、指で弱化線を破断し開蓋する
場合と比較して指を傷つけたり、指に飲料等の内容液が
付着する虞がない。また、無理無く開口片を押圧して弱
化線を破断し開蓋することができる。
開口部突出缶蓋の開口部を仮封止することができるの
で、缶体を倒した場合のように飲み残した飲料又は使い
残した内容液をこぼしてしまうことを防ぐことができ、
また仮封止した缶体を持ち運ぶことができる。
形しなくとも、開口仮封止栓が冠着した缶を複数積み重
ねることが可能である。しかも、開口仮封止栓は合成樹
脂により一体成形可能であるので、缶の底部を特殊な金
型によって成形する場合と比較して製造コストを削減さ
せることができる。
み重ねたときに、前記環状板部に上積みされた缶の接地
部が当接し、前記第二外壁部の上端が上積みされた缶の
接地部の外側の壁面部分に当接するので、開口仮封止栓
付缶の上に別の開口仮封止栓付缶を安定的に積み重ねる
ことができる。その結果、販売時に店頭に陳列し易いと
共に、陳列中の缶の落下を防ぐことができる。
ら立ち上がる第二外壁部が缶の接地部の内側の壁面と接
触するので、第二外壁部を完全な円筒状にした場合で
も、その直径を小さくすることができる。その結果、開
口仮封止栓を合成樹脂で成形する際に樹脂使用量を少な
くでき、製造コストを削減することができる。
開口部突出缶蓋と開口仮封止栓とを示す断面図である。
る。
底を当接させて積み重ねた状態を示す断面図である。
と開口仮封止栓とを示す断面図である。
した状態の弱化線の近傍を示す部分断面図である。
缶の開口部突出缶蓋と開口仮封止栓を、その開口仮封止
栓の上側に開口仮封止栓付缶の缶底を当接させて積み重
ねた状態を示す断面図である。
面、 8…窪み部、 9…開口片、 10…弱化線、
11…プラスチゾル、 12…凸部、 21…缶胴、
22…缶底、 23…接地部、 24…底壁部、 25
…ドーム部、 31,51…開口仮封止栓、 32…第
一外壁部、 33…嵌合凹部、 34…第二仮止め突起
部、 35,52…第二外壁部、 36…環状平板部、
37…第一円筒部、 38…第一仮止め突起部、 3
9…第二円筒部、 40…テーパ部、 41…仮封止突
起部、 42…開口部、 44…押圧面、 45…開口
嵌合凸部。
Claims (3)
- 【請求項1】 外周縁部に形成されたフランジ部を缶胴
の開口部に巻き締め固着することにより缶蓋が缶胴に一
体化され、その缶蓋の中央部に前記フランジ部より軸線
方向に突出した突出部が形成されるとともに、該突出部
の内周側に、該突出部の外周縁よりも窪んだ窪み部が形
成され、該窪み部に、押し下げ力により破断しかつ連結
していない両端を有する弱化線で区画されたほぼ円形の
開口片が設けられ、該開口片の外側の蓋板部分が少なく
とも該弱化線部分を覆うように折り畳まれ、さらに前記
缶蓋の突出部に開口仮封止栓が冠着された開口仮封止栓
付缶において、 前記突出部の先端外周部に少なくとも部分的に、前記開
口仮封止栓が係合する溝部を具備する係合突起部が形成
され、 その開口仮封止栓が、前記突出部に外嵌される第一円筒
部を備えるともに前記係合突起部に係合する第一仮止め
突起部がその第一円筒部の内周面に突出して形成されて
おり、 前記第一円筒部とは軸線方向で反対側に延びる第二円筒
部が該第一円筒部と一体に形成されるとともに、該第二
円筒部の内周側に、該第二円筒部よりも軸線方向外方に
突出して前記開口片を押圧する開口嵌合凸部が形成され
ており、 前記第一円筒部と前記第二円筒部との連結部分から半径
方向外方へ延びる環状板部が形成されており、 該環状板部の直径が、前記缶胴の下端に突出して形成さ
れた接地部の直径よりも大きくされ、かつ第一外壁部を
前記第一円筒部とほぼ平行に該環状板部の外縁部から垂
下させるとともに、該第一外壁部の反対側で、前記第二
円筒部の外側に第二外壁部を立ち上げ、 該第一外壁部の下端に前記缶胴と前記缶蓋との巻締部に
係合する第二仮止め突起部が形成されており、 前記第一円筒部が前記突出部に外嵌され、前記第一外壁
部が前記缶蓋と前記缶胴との巻締部に係合された状態で
前記開口仮封止栓を前記缶蓋に冠着して複数の缶を積み
重ねた際に、該開口仮封止栓の上方に上積みされた缶の
接地部が前記開口仮封止栓の環状板部に当接し、 前記第二外壁部が該上積みされた缶の接地部近傍の壁面
に当接するように構成されていることを特徴とする開口
仮封止栓付缶。 - 【請求項2】 前記環状板部の外縁部に、前記第一外壁
部とは軸線方向反対側へ前記第二円筒部と平行に延びる
第二外壁部が立ち上げられて形成され、 前記第一円筒部が前記突出部に外嵌され、前記第一外壁
部が前記缶蓋と前記缶胴との巻締部に係合された状態で
前記開口仮封止栓を前記缶蓋に冠着して複数の缶を積み
重ねた際に、該開口仮封止栓の上方に上積みされた缶の
接地部が前記開口仮封止栓の環状板部に当接し、前記第
二外壁部の上端が該上積みされた缶の接地部の外側の壁
面に当接するように構成されていることを特徴とする請
求項1に記載の開口仮封止栓付缶。 - 【請求項3】 前記第一円筒部が前記突出部に外嵌さ
れ、前記第一外壁部が前記缶蓋と前記缶胴との巻締部に
係合された状態で前記開口仮封止栓を前記缶蓋に冠着し
て複数の缶を積み重ねた際に、該開口仮封止栓の上方に
上積みされた缶の接地部が前記開口仮封止栓の環状板部
に当接し、前記第二外壁部の上端が該上積みされた缶の
接地部の内側の壁面に当接するように構成されているこ
とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開口仮
封止栓付缶。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37385898A JP3875421B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 開口仮封止栓付缶 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37385898A JP3875421B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 開口仮封止栓付缶 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000191020A true JP2000191020A (ja) | 2000-07-11 |
JP3875421B2 JP3875421B2 (ja) | 2007-01-31 |
Family
ID=18502880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37385898A Expired - Fee Related JP3875421B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 開口仮封止栓付缶 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3875421B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114955209A (zh) * | 2021-02-25 | 2022-08-30 | 叙事有限公司 | 具有可拆卸的开口封闭件及密封装置的袋式容器 |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP37385898A patent/JP3875421B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN114955209A (zh) * | 2021-02-25 | 2022-08-30 | 叙事有限公司 | 具有可拆卸的开口封闭件及密封装置的袋式容器 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3875421B2 (ja) | 2007-01-31 |
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