JP2000190101A - 円筒部材の内面切削装置および内面切削用ガイド装置 - Google Patents
円筒部材の内面切削装置および内面切削用ガイド装置Info
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- JP2000190101A JP2000190101A JP10374231A JP37423198A JP2000190101A JP 2000190101 A JP2000190101 A JP 2000190101A JP 10374231 A JP10374231 A JP 10374231A JP 37423198 A JP37423198 A JP 37423198A JP 2000190101 A JP2000190101 A JP 2000190101A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】主軸台の構造を複雑化することなく、主軸台に
対してガイド装置の一端部を容易に支承、支承解除する
ことができ、しかもバイトの送り機構に大きな荷重が作
用しないようにする。 【解決手段】基台1上に配設された略水平方向に伸びる
円筒部材Wが、主軸3によって回転駆動される。細長い
ガイド装置Gが、その一端部側から円筒部材W内に挿入
されて、例えば回転センタからなる係合部材Kを利用し
て、主軸3(主軸台2)に相対回転可能として支承され
る。ガイド装置Gの他端部は、円筒部材Wの外方におい
て、支持脚12、13によって基台1上に支承される。
円筒部材Wを回転させつつ、ガイド装置Gに設けたバイ
ト14を移動させることによって、円筒部材Wの内面が
切削され、ガイド装置Gに装備した排出板54によって
切粉が排出される。バイト駆動用モータ15と、排出板
駆動用モータ16とは、ガイド装置Gの他端部に設けら
れる。バイト14は、モータ15により回転されるねじ
棒33を利用して移動される。
対してガイド装置の一端部を容易に支承、支承解除する
ことができ、しかもバイトの送り機構に大きな荷重が作
用しないようにする。 【解決手段】基台1上に配設された略水平方向に伸びる
円筒部材Wが、主軸3によって回転駆動される。細長い
ガイド装置Gが、その一端部側から円筒部材W内に挿入
されて、例えば回転センタからなる係合部材Kを利用し
て、主軸3(主軸台2)に相対回転可能として支承され
る。ガイド装置Gの他端部は、円筒部材Wの外方におい
て、支持脚12、13によって基台1上に支承される。
円筒部材Wを回転させつつ、ガイド装置Gに設けたバイ
ト14を移動させることによって、円筒部材Wの内面が
切削され、ガイド装置Gに装備した排出板54によって
切粉が排出される。バイト駆動用モータ15と、排出板
駆動用モータ16とは、ガイド装置Gの他端部に設けら
れる。バイト14は、モータ15により回転されるねじ
棒33を利用して移動される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は円筒部材の内面切削
装置および内面切削用ガイド装置に関するものである。
装置および内面切削用ガイド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】長尺の円筒部材、例えば製紙工場や印刷
工場等で用いる極めて大型のロールの内面切削を行うた
め、特開平9−57501号公報に示すような円筒部材
の内面切削方法および装置を本出願人は開発した。この
ものにあっては、一端部に主軸台を備えた基台上におい
て略水平軸線回りに回転自在として円筒部材が配設さ
れ、略水平方向に長く伸びて円筒部材内に挿入されたガ
イド装置の一端部が主軸台に支持されると共にガイド装
置の他端部が円筒部材の外方において基台に支持され、
主軸台に設けた主軸によって円筒部材を回転させつつガ
イド装置に保持させたバイトを円筒部材の長手方向に移
動させることにより円筒部材の内面をバイトによって切
削するようになっている。そして、バイトは、長尺のね
じ棒に螺合されたバイト保持台に取付けられて、ねじ棒
を回転させることによって、バイト保持台つまりバイト
が移動されるようになっている。
工場等で用いる極めて大型のロールの内面切削を行うた
め、特開平9−57501号公報に示すような円筒部材
の内面切削方法および装置を本出願人は開発した。この
ものにあっては、一端部に主軸台を備えた基台上におい
て略水平軸線回りに回転自在として円筒部材が配設さ
れ、略水平方向に長く伸びて円筒部材内に挿入されたガ
イド装置の一端部が主軸台に支持されると共にガイド装
置の他端部が円筒部材の外方において基台に支持され、
主軸台に設けた主軸によって円筒部材を回転させつつガ
イド装置に保持させたバイトを円筒部材の長手方向に移
動させることにより円筒部材の内面をバイトによって切
削するようになっている。そして、バイトは、長尺のね
じ棒に螺合されたバイト保持台に取付けられて、ねじ棒
を回転させることによって、バイト保持台つまりバイト
が移動されるようになっている。
【0003】上記ガイド装置を主軸台によって支承させ
ると共に、バイトを往復駆動するためのねじ棒を回転駆
動するため、前記公報記載のものでは、主軸台に設けら
れている中空の主軸内を貫通するように副軸を設けて、
この副実に対して上記ねじ棒の一端部をボルトを利用し
て着脱自在に連結する一方、主軸台を挟んで円筒部材と
は反対側に設けたモータによって副軸を回転駆動するよ
うにしていた。
ると共に、バイトを往復駆動するためのねじ棒を回転駆
動するため、前記公報記載のものでは、主軸台に設けら
れている中空の主軸内を貫通するように副軸を設けて、
この副実に対して上記ねじ棒の一端部をボルトを利用し
て着脱自在に連結する一方、主軸台を挟んで円筒部材と
は反対側に設けたモータによって副軸を回転駆動するよ
うにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報記載のもの
は、既存の大型の旋盤を利用することができるが、その
ためには、旋盤の主要部分となる主軸台部分を大幅に改
造する必要がある。すなわち、副軸を主軸を貫通するよ
うに配設し、しかもこの副軸と主軸とが相対回転可能な
ように副軸を主軸台に支承させる必要が生じる。さら
に、副軸の駆動用モータを、主軸台近傍において主軸台
とは別個に配設する必要がある。このように、主軸台お
よびその付近が極めて複雑な構造になってしまう。ま
た、内面切削の開始と終了のときに、副数本のボルトを
利用した副軸とねじ棒との連結、連結解除をいちいち行
わなければならず、作業性の点において問題がある。さ
らに、上記ねじ棒が、ガイド装置を支承する支承部材と
して兼用されているため、バイトの送りを精度よく行う
上で好ましくないものとなる。
は、既存の大型の旋盤を利用することができるが、その
ためには、旋盤の主要部分となる主軸台部分を大幅に改
造する必要がある。すなわち、副軸を主軸を貫通するよ
うに配設し、しかもこの副軸と主軸とが相対回転可能な
ように副軸を主軸台に支承させる必要が生じる。さら
に、副軸の駆動用モータを、主軸台近傍において主軸台
とは別個に配設する必要がある。このように、主軸台お
よびその付近が極めて複雑な構造になってしまう。ま
た、内面切削の開始と終了のときに、副数本のボルトを
利用した副軸とねじ棒との連結、連結解除をいちいち行
わなければならず、作業性の点において問題がある。さ
らに、上記ねじ棒が、ガイド装置を支承する支承部材と
して兼用されているため、バイトの送りを精度よく行う
上で好ましくないものとなる。
【0005】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その第1の目的は、主軸台およびその付近
の構造を何ら複雑化することなく、しかも主軸台に対す
るガイド装置の支承、支承解除の作業を簡単に行え、さ
らにバイトの駆動機構に何ら無理な力が作用しないよう
にした円筒部材の内面切削装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、前記第1の目的を達成するため
の円筒部材の内面切削装置用として好適な内面切削用ガ
イド装置を提供することにある。
れたもので、その第1の目的は、主軸台およびその付近
の構造を何ら複雑化することなく、しかも主軸台に対す
るガイド装置の支承、支承解除の作業を簡単に行え、さ
らにバイトの駆動機構に何ら無理な力が作用しないよう
にした円筒部材の内面切削装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、前記第1の目的を達成するため
の円筒部材の内面切削装置用として好適な内面切削用ガ
イド装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明にあっては次のような解決手法を採択し
てある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に
記載のように、一端部に主軸台を備えた基台上において
略水平軸線回りに回転自在として円筒部材が配設され、
略水平方向に長く伸びて前記円筒部材内に挿入されたガ
イド装置の一端部が該主軸台に支持されると共に該ガイ
ド装置の他端部が該円筒部材の外方において該基台に支
持され、該主軸台に設けた主軸によって該円筒部材を回
転させつつ該ガイド装置に保持させたバイトを該円筒部
材の長手方向に移動させることにより該円筒部材の内面
を該バイトによって切削するようにした円筒部材の内面
切削装置において、前記主軸と前記ガイド装置の一端部
との間に、該主軸と該ガイド装置とを相対回転可能に係
合させると共に該ガイド装置の一端部を前記主軸台に支
承させるための係合部材が介在され、前記ガイド装置に
保持された前記バイトを該ガイド装置の長手方向に往復
駆動させるためのバイト用駆動源が、該ガイド装置の他
端部に設けられ、前記係合部材は、前記ガイド装置を前
記主軸の軸線方向において該主軸に対して接近、離間さ
せることにより、該主軸とガイド装置とが係脱されるよ
うに設定されている、ようにしてある。上記解決手法を
前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請
求項2〜請求項12に記載のとおりである。前記第2の
目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決
手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲におけ
る請求項13に記載のように、
るため、本発明にあっては次のような解決手法を採択し
てある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に
記載のように、一端部に主軸台を備えた基台上において
略水平軸線回りに回転自在として円筒部材が配設され、
略水平方向に長く伸びて前記円筒部材内に挿入されたガ
イド装置の一端部が該主軸台に支持されると共に該ガイ
ド装置の他端部が該円筒部材の外方において該基台に支
持され、該主軸台に設けた主軸によって該円筒部材を回
転させつつ該ガイド装置に保持させたバイトを該円筒部
材の長手方向に移動させることにより該円筒部材の内面
を該バイトによって切削するようにした円筒部材の内面
切削装置において、前記主軸と前記ガイド装置の一端部
との間に、該主軸と該ガイド装置とを相対回転可能に係
合させると共に該ガイド装置の一端部を前記主軸台に支
承させるための係合部材が介在され、前記ガイド装置に
保持された前記バイトを該ガイド装置の長手方向に往復
駆動させるためのバイト用駆動源が、該ガイド装置の他
端部に設けられ、前記係合部材は、前記ガイド装置を前
記主軸の軸線方向において該主軸に対して接近、離間さ
せることにより、該主軸とガイド装置とが係脱されるよ
うに設定されている、ようにしてある。上記解決手法を
前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請
求項2〜請求項12に記載のとおりである。前記第2の
目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決
手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲におけ
る請求項13に記載のように、
【0007】円筒部材の内面を切削するために用いる内
面切削用ガイド装置であって、細長く伸びるガイド部材
と、前記ガイド部材にその長手方向ほぼ全長に渡って固
定設置されたガイドレールと、前記ガイドレールに摺動
自在に係合されたバイト保持台と、前記ガイド部材の長
手方向ほぼ全長に渡る長さを有し、その両端部がそれぞ
れ該ガイド部材に回転自在に保持されると共に、前記バ
イト保持台に螺合されたねじ棒と、前記ガイド部材の一
端部端面に設けられたテーパ状の凹部または凸部からな
る係合部と、前記ガイド部材の他端部に設けられ、前記
ねじ棒を回転駆動するためのモータと、を備えているよ
うにしてある。上記解決手法を前提とした好ましい態様
は、特許請求の範囲における請求項14以下に記載のと
おりである。
面切削用ガイド装置であって、細長く伸びるガイド部材
と、前記ガイド部材にその長手方向ほぼ全長に渡って固
定設置されたガイドレールと、前記ガイドレールに摺動
自在に係合されたバイト保持台と、前記ガイド部材の長
手方向ほぼ全長に渡る長さを有し、その両端部がそれぞ
れ該ガイド部材に回転自在に保持されると共に、前記バ
イト保持台に螺合されたねじ棒と、前記ガイド部材の一
端部端面に設けられたテーパ状の凹部または凸部からな
る係合部と、前記ガイド部材の他端部に設けられ、前記
ねじ棒を回転駆動するためのモータと、を備えているよ
うにしてある。上記解決手法を前提とした好ましい態様
は、特許請求の範囲における請求項14以下に記載のと
おりである。
【0008】
【発明の効果】請求項1によれば、既存の旋盤における
主軸台およびその付近を何等あるいは殆ど改造すること
なくガイド装置を主軸台に支承させることができ、主軸
台およびその付近の構造が複雑化してしまう事態が防止
される。また、ガイド装置を主軸に対してその軸線方向
から接近、離間させるだけで、ガイド装置を主軸台に支
承、支承解除することができ、作業性のよいものとな
る。さらに、ねじ棒等のバイト駆動機構が特にガイド装
置の支承を行う必要がないので、このバイト駆動機構に
無理な力が作用しないものとなる。さらにまた、バイト
移動用の駆動源が存在するガイド装置の他端部側の周囲
は大きく開かれた作業空間となるので、この駆動源等の
点検、保守等の上でも好ましいものとなる。
主軸台およびその付近を何等あるいは殆ど改造すること
なくガイド装置を主軸台に支承させることができ、主軸
台およびその付近の構造が複雑化してしまう事態が防止
される。また、ガイド装置を主軸に対してその軸線方向
から接近、離間させるだけで、ガイド装置を主軸台に支
承、支承解除することができ、作業性のよいものとな
る。さらに、ねじ棒等のバイト駆動機構が特にガイド装
置の支承を行う必要がないので、このバイト駆動機構に
無理な力が作用しないものとなる。さらにまた、バイト
移動用の駆動源が存在するガイド装置の他端部側の周囲
は大きく開かれた作業空間となるので、この駆動源等の
点検、保守等の上でも好ましいものとなる。
【0009】請求項2によれば、切粉排出装置の駆動源
の周囲は大きく開かれた作業空間となるので、この駆動
源等の点検、保守等の上でも好ましいものとなる。請求
項3によれば、エンドレス式に循環される排出板によっ
て、円筒部材内の切粉を外部へ確実に排出することがで
きる。請求項4によれば、係合部材のより具体的なもの
が提供されるが、旋盤においてよく用いられているセン
タ(特に傘形回転センタ)を用いることができる。ま
た、第1係合部と第2係合部とのテーパを利用した嵌合
により、ガイド装置が主軸に対して多少の位置ずれを生
じていても、嵌合を進めていく段階で自動的にこの両者
の位置合わせが行われることになる。請求項5によれ
ば、テーパ嵌合により、ガイド装置が主軸に対して多少
の位置ずれを生じていても、嵌合を進めていく段階で自
動的にこの両者の位置合わせが行われることになる。
の周囲は大きく開かれた作業空間となるので、この駆動
源等の点検、保守等の上でも好ましいものとなる。請求
項3によれば、エンドレス式に循環される排出板によっ
て、円筒部材内の切粉を外部へ確実に排出することがで
きる。請求項4によれば、係合部材のより具体的なもの
が提供されるが、旋盤においてよく用いられているセン
タ(特に傘形回転センタ)を用いることができる。ま
た、第1係合部と第2係合部とのテーパを利用した嵌合
により、ガイド装置が主軸に対して多少の位置ずれを生
じていても、嵌合を進めていく段階で自動的にこの両者
の位置合わせが行われることになる。請求項5によれ
ば、テーパ嵌合により、ガイド装置が主軸に対して多少
の位置ずれを生じていても、嵌合を進めていく段階で自
動的にこの両者の位置合わせが行われることになる。
【0010】請求項6によれば、円筒部材の交換等の段
取り替えのときに、支持脚とガイド装置とを一体のもの
として、基台に対する設置、除去を行うことができる。
請求項7によれば、ガイド装置よりも十分短い円筒部材
の内面切削を行うときに、極力円筒部材の他端部付近で
もってガイド装置を支承して、つまりガイド装置を極力
短い間隔でもって両持ち式に支持して、そのしっかりと
した支承を行う上で好ましいものとなる。請求項8によ
れば、円筒部材の長さ変更に合わせて、好ましい位置で
もってガイド装置を支承して、請求項7に対応した効果
をより十分に発揮させる上で好ましいものとなる。
取り替えのときに、支持脚とガイド装置とを一体のもの
として、基台に対する設置、除去を行うことができる。
請求項7によれば、ガイド装置よりも十分短い円筒部材
の内面切削を行うときに、極力円筒部材の他端部付近で
もってガイド装置を支承して、つまりガイド装置を極力
短い間隔でもって両持ち式に支持して、そのしっかりと
した支承を行う上で好ましいものとなる。請求項8によ
れば、円筒部材の長さ変更に合わせて、好ましい位置で
もってガイド装置を支承して、請求項7に対応した効果
をより十分に発揮させる上で好ましいものとなる。
【0011】請求項9によれば、旋盤に付設されている
刃物台を有効に利用して、内面切削を行うと同時に、円
筒部材の外面切削をも行う上で好ましいものとなる。特
に、円筒部材の内面切削および外面切削が共に行われる
ロールの加工時間の短縮化の上で好ましいものとなる。
請求項10によれば、ガイド装置のより具体的なものが
提供される。特にねじ棒を利用したバイトの送りによ
り、バイトを精度よく円筒部材の長手方向に移動させる
ことができる。請求項11によれば、請求項2に対応し
た効果と同様の効果を得つつ、ねじ棒と切粉排出装置と
の干渉を防止した好ましい配置が提供される。請求項1
2によれば、切粉排出装置の具体的なものが提供され
る。また、切粉排出装置は、エンドレス式とされて上下
方向にかなりのスペースを要することになるが、ガイド
装置の上下方向寸法をむやみに大きくすることが防止さ
れる。
刃物台を有効に利用して、内面切削を行うと同時に、円
筒部材の外面切削をも行う上で好ましいものとなる。特
に、円筒部材の内面切削および外面切削が共に行われる
ロールの加工時間の短縮化の上で好ましいものとなる。
請求項10によれば、ガイド装置のより具体的なものが
提供される。特にねじ棒を利用したバイトの送りによ
り、バイトを精度よく円筒部材の長手方向に移動させる
ことができる。請求項11によれば、請求項2に対応し
た効果と同様の効果を得つつ、ねじ棒と切粉排出装置と
の干渉を防止した好ましい配置が提供される。請求項1
2によれば、切粉排出装置の具体的なものが提供され
る。また、切粉排出装置は、エンドレス式とされて上下
方向にかなりのスペースを要することになるが、ガイド
装置の上下方向寸法をむやみに大きくすることが防止さ
れる。
【0012】請求項13によれば、請求項1に対応した
内面切削装置のためのガイド装置が提供される。特に、
既存の旋盤に付設することにより、請求項1に対応した
内面切削装置を簡単に得ることができる。また、請求項
4、請求項5に対応した効果をも合わせて得ることので
きるガイド装置が提供される。請求項14によれば、請
求項2に対応した効果を得ることのできるガイド装置が
提供される。請求項15によれば、請求項3に対応した
効果を得ることのできるガイド装置が提供される。請求
項16によれば、ガイド装置の上下方向寸法がむやみに
大きくなってしまうことの防止できるガイド装置が提供
される。請求項17によれば、請求項8に対応した効果
を得ることのでいるガイド装置が提供される。
内面切削装置のためのガイド装置が提供される。特に、
既存の旋盤に付設することにより、請求項1に対応した
内面切削装置を簡単に得ることができる。また、請求項
4、請求項5に対応した効果をも合わせて得ることので
きるガイド装置が提供される。請求項14によれば、請
求項2に対応した効果を得ることのできるガイド装置が
提供される。請求項15によれば、請求項3に対応した
効果を得ることのできるガイド装置が提供される。請求
項16によれば、ガイド装置の上下方向寸法がむやみに
大きくなってしまうことの防止できるガイド装置が提供
される。請求項17によれば、請求項8に対応した効果
を得ることのでいるガイド装置が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】『全体の概要』(図1) 図1参照しつつ全体の概要について説明するが、以下の
説明で、特にことわらない限り、一端部側は図1左方側
を示し、他端部側は図1右方側を示す。以上のことを前
提として、1は基台であり、その一端部側には、主軸台
2が設けられている。主軸台2には主軸3が回転自在に
保持され、主軸台2内に装備された駆動源としての第1
モータ4によって主軸3が回転駆動される。基台1上に
は、内面切削されるワークとしての円筒部材Wが配設さ
れる。この円筒部材Wは、実施形態ではロール用とされ
ているが、円筒部材Wの用途は特に問わないものであ
る。この円筒部材Wは、略水平軸線回り(真の水平軸線
回りを含む)に回転自在として保持される。すなわち、
円筒部材Wの一端部外周が、主軸3に設けた保持手段と
してのチャック部材5により保持され、その他端部が、
基台1に設けたローラを利用した保持部材6(振れ止
め)により保持されている。これにより、円筒部材W
は、主軸3を回転駆動することにより、略水平軸線回り
に回転駆動される。
説明で、特にことわらない限り、一端部側は図1左方側
を示し、他端部側は図1右方側を示す。以上のことを前
提として、1は基台であり、その一端部側には、主軸台
2が設けられている。主軸台2には主軸3が回転自在に
保持され、主軸台2内に装備された駆動源としての第1
モータ4によって主軸3が回転駆動される。基台1上に
は、内面切削されるワークとしての円筒部材Wが配設さ
れる。この円筒部材Wは、実施形態ではロール用とされ
ているが、円筒部材Wの用途は特に問わないものであ
る。この円筒部材Wは、略水平軸線回り(真の水平軸線
回りを含む)に回転自在として保持される。すなわち、
円筒部材Wの一端部外周が、主軸3に設けた保持手段と
してのチャック部材5により保持され、その他端部が、
基台1に設けたローラを利用した保持部材6(振れ止
め)により保持されている。これにより、円筒部材W
は、主軸3を回転駆動することにより、略水平軸線回り
に回転駆動される。
【0014】内面切削のため、ガイド装置Gが装備され
る。このガイド装置Gは、全体的に細長く伸びており、
強度的に優れたつまり曲げ剛性およびねじり剛性の優れ
たフレームとしての機能を果たす細長いガイド部材11
を有する。ガイド部材11つまりガイド装置Gは、主軸
台2を除いて基台1のほぼ全長に渡るような長さを有
し、円筒部材W内に挿入されたその一端部は、後述する
係合部材Kを介して主軸3つまり主軸台2に相対回転可
能として支承され、その他端部は、円筒部材Wの存在し
ない外方位置において、支持脚12を介して基台1に支
承されている。また、図1では、円筒部材Wが、内面切
削可能な最長長さのものよりもかなり短いものが示さ
れ、このため、ガイド装置1のうち、円筒部材Wの他端
部近傍部分が、補助支持脚13を介して基台1に支承さ
れている。
る。このガイド装置Gは、全体的に細長く伸びており、
強度的に優れたつまり曲げ剛性およびねじり剛性の優れ
たフレームとしての機能を果たす細長いガイド部材11
を有する。ガイド部材11つまりガイド装置Gは、主軸
台2を除いて基台1のほぼ全長に渡るような長さを有
し、円筒部材W内に挿入されたその一端部は、後述する
係合部材Kを介して主軸3つまり主軸台2に相対回転可
能として支承され、その他端部は、円筒部材Wの存在し
ない外方位置において、支持脚12を介して基台1に支
承されている。また、図1では、円筒部材Wが、内面切
削可能な最長長さのものよりもかなり短いものが示さ
れ、このため、ガイド装置1のうち、円筒部材Wの他端
部近傍部分が、補助支持脚13を介して基台1に支承さ
れている。
【0015】ガイド装置Gには、その長手方向ほぼ全長
に渡って往復駆動されるバイト14が保持され、その駆
動源としての第2モータ15が、ガイド装置Gの他端部
に装備されている。また、ガイド装置Gには、切粉排出
装置Rが装備され、この切粉排出装置Rの駆動源として
の第3モータ16も、ガイド装置Gの他端部に装備され
ている。
に渡って往復駆動されるバイト14が保持され、その駆
動源としての第2モータ15が、ガイド装置Gの他端部
に装備されている。また、ガイド装置Gには、切粉排出
装置Rが装備され、この切粉排出装置Rの駆動源として
の第3モータ16も、ガイド装置Gの他端部に装備され
ている。
【0016】図1の状態において、第1モータ4によっ
て円筒部材Wを略水平軸線回りに回転駆動させつつ、第
2モータ15によってバイト14をガイド装置Gに沿っ
て略水平方向に移動させることにより、円筒部材Wの内
面切削が行われる。内面切削により円筒部材W内で生じ
た切粉は、第3モータ16によって駆動される切粉排出
装置Rによって、円筒部材Wの他端部側から外部へ排出
される。
て円筒部材Wを略水平軸線回りに回転駆動させつつ、第
2モータ15によってバイト14をガイド装置Gに沿っ
て略水平方向に移動させることにより、円筒部材Wの内
面切削が行われる。内面切削により円筒部材W内で生じ
た切粉は、第3モータ16によって駆動される切粉排出
装置Rによって、円筒部材Wの他端部側から外部へ排出
される。
【0017】『係合部材の説明』(図3) ガイド装置Gを、主軸3と相対回転可能としつつ主軸台
2に支承させるための係合部材Kについて、図3を参照
しつつ説明する。まず、係合部材Kは、取付部21と、
取付部21に対して回転自在に連結された係合部(第2
係合部)22とを有する。取付部21は、主軸3の中心
に形成されている取付孔3aに着脱自在に嵌合される棒
状とされているが、先端(図3左方)に向かうにつれて
徐々に縮径されるように若干のテーパ状とされている。
この取付部21を取付孔3aにきつく嵌合することによ
り、取付部21は主軸3と一体回転される。
2に支承させるための係合部材Kについて、図3を参照
しつつ説明する。まず、係合部材Kは、取付部21と、
取付部21に対して回転自在に連結された係合部(第2
係合部)22とを有する。取付部21は、主軸3の中心
に形成されている取付孔3aに着脱自在に嵌合される棒
状とされているが、先端(図3左方)に向かうにつれて
徐々に縮径されるように若干のテーパ状とされている。
この取付部21を取付孔3aにきつく嵌合することによ
り、取付部21は主軸3と一体回転される。
【0018】係合部22は、係合凸部となるもので、そ
の先端(図3右方)に向かうにつれて徐々に縮径される
大きなテーパ状とされて、全体として傘状突起の形状と
されている。この係合部22に対応して、ガイド装置G
(ガイド部材11)の一端部側端面には、テーパ状の係
合凹部(第1係合部)17が形成されている。この両係
合部17と22とを係合つまり嵌合させることにより、
ガイド装置Gは、係合部材Kを介して、主軸3に対して
相対回転可能とされつつ、主軸台2に支承されることに
なる。
の先端(図3右方)に向かうにつれて徐々に縮径される
大きなテーパ状とされて、全体として傘状突起の形状と
されている。この係合部22に対応して、ガイド装置G
(ガイド部材11)の一端部側端面には、テーパ状の係
合凹部(第1係合部)17が形成されている。この両係
合部17と22とを係合つまり嵌合させることにより、
ガイド装置Gは、係合部材Kを介して、主軸3に対して
相対回転可能とされつつ、主軸台2に支承されることに
なる。
【0019】係合部材Kを主軸3に取付けた状態で、ガ
イド装置Gを主軸3の軸線方向から当該主軸3に対して
接近、離間させることにより、上記両係合部17と22
との係合、係合解除が行われることになる。そして、両
係合部17と22とを係合させるとき、ガイド装置G
(係合部17)が主軸3の中心から位置ずれを生じてい
ても、係合部17と22とのテーパ嵌合が進行するのに
伴って、上記位置ずれが自動的に吸収されて、最終的に
は、ガイド装置Gが主軸3の軸線に対して所定位置にき
ちんと位置決めされた状態で、両係合部17と22とが
係合されることになる。なお、上述した係合部材Kは、
旋盤用として一般に多様されている傘形センタをそのま
ま用いることができる。
イド装置Gを主軸3の軸線方向から当該主軸3に対して
接近、離間させることにより、上記両係合部17と22
との係合、係合解除が行われることになる。そして、両
係合部17と22とを係合させるとき、ガイド装置G
(係合部17)が主軸3の中心から位置ずれを生じてい
ても、係合部17と22とのテーパ嵌合が進行するのに
伴って、上記位置ずれが自動的に吸収されて、最終的に
は、ガイド装置Gが主軸3の軸線に対して所定位置にき
ちんと位置決めされた状態で、両係合部17と22とが
係合されることになる。なお、上述した係合部材Kは、
旋盤用として一般に多様されている傘形センタをそのま
ま用いることができる。
【0020】なお、テーパ凸状の係合部22をテーパ凹
状とする一方、テーパ凹状の係合部17をテーパ凸状と
することもできる。また、係合部材Kを、ガイド装置G
の一端部端面から突出されてガイド装置Gに対して回転
自在に保持された棒状突起部(取付部21に相当する)
として形成することもできる。この場合、棒状突起部の
先端部を、主軸3の取付孔3aにスムーズに嵌合できる
ように、大きなテーパ面を有するように形成しておくの
が好ましい。
状とする一方、テーパ凹状の係合部17をテーパ凸状と
することもできる。また、係合部材Kを、ガイド装置G
の一端部端面から突出されてガイド装置Gに対して回転
自在に保持された棒状突起部(取付部21に相当する)
として形成することもできる。この場合、棒状突起部の
先端部を、主軸3の取付孔3aにスムーズに嵌合できる
ように、大きなテーパ面を有するように形成しておくの
が好ましい。
【0021】『バイト送り機構の説明』(図2、図4、
図8) バイト14を往復駆動するための送り機構について、図
2、図4、図8を参照しつつ説明する。まず、ガイド装
置Gのフレームとして機能するガイド部材11は、図2
に示すように、上下方向に伸びる縦壁部11aと、縦壁
部11aの上部から左右横方向に伸びる横壁部1bを有
する。縦壁部11aの一側方側において、横壁部1bの
下面には、ガイド部材11のほぼ全長に渡って伸びるガ
イドレール31が固定されている。
図8) バイト14を往復駆動するための送り機構について、図
2、図4、図8を参照しつつ説明する。まず、ガイド装
置Gのフレームとして機能するガイド部材11は、図2
に示すように、上下方向に伸びる縦壁部11aと、縦壁
部11aの上部から左右横方向に伸びる横壁部1bを有
する。縦壁部11aの一側方側において、横壁部1bの
下面には、ガイド部材11のほぼ全長に渡って伸びるガ
イドレール31が固定されている。
【0022】ガイドレール31には、バイト保持台32
がスライド可能に係合、保持されている。バイト保持台
32は、大別してその上方から下方へ順次、上記ガイド
レール31にスライド可能に係合されるスライド部32
aと、バイト14を着脱可能に保持する保持部32b
と、ねじ棒33が螺合されたねじ係合部32cとを有
し、これら各部分32a〜32cは、互いに別部材によ
り構成されて、ボルト等により互いに一体化されてい
る。
がスライド可能に係合、保持されている。バイト保持台
32は、大別してその上方から下方へ順次、上記ガイド
レール31にスライド可能に係合されるスライド部32
aと、バイト14を着脱可能に保持する保持部32b
と、ねじ棒33が螺合されたねじ係合部32cとを有
し、これら各部分32a〜32cは、互いに別部材によ
り構成されて、ボルト等により互いに一体化されてい
る。
【0023】上記ねじ棒33は、ガイド部材11のほぼ
全長に渡って長く伸び、その両端部が、軸受34、35
を介してガイド部材11に回転自在に保持されている。
バイト保持台32のねじ係合部32cは、軸受34と3
5との間において、ねじ棒33に螺合されている。ねじ
棒33の他端部には、連動ギア36、37を介して、前
述した第2モータ15からの回転駆動力が入力される。
すなわち、第2モータ15によってねじ棒33を例えば
正転させることにより、バイト保持台32がガイド装置
Gの一端部側から他端部側へと移動され、ねじ棒33を
逆転させることによって、バイト保持台32がガイド装
置Gの他端部から一端部側へと移動される。
全長に渡って長く伸び、その両端部が、軸受34、35
を介してガイド部材11に回転自在に保持されている。
バイト保持台32のねじ係合部32cは、軸受34と3
5との間において、ねじ棒33に螺合されている。ねじ
棒33の他端部には、連動ギア36、37を介して、前
述した第2モータ15からの回転駆動力が入力される。
すなわち、第2モータ15によってねじ棒33を例えば
正転させることにより、バイト保持台32がガイド装置
Gの一端部側から他端部側へと移動され、ねじ棒33を
逆転させることによって、バイト保持台32がガイド装
置Gの他端部から一端部側へと移動される。
【0024】上述のようなバイト保持台32を、バイト
14以外の部分を常時覆うため、ガイド部材11には、
上カバー部材38と下カバー部材39とが固定されてい
る。この両カバー部材38、39は、ガイド部材11の
ほぼ全長に渡って伸び、この両者の隙間40(図1をも
参照)からバイト14が突出されている。なお、図示は
略すが、バイト14の交換やその突出量調整を容易にす
るため、ガイド部材11の他端部近傍部分はカバー部材
38、39が存在しないようにされて、当該他端部付近
ではバイト保持台32が大きく外部へ露出するようにさ
れている。
14以外の部分を常時覆うため、ガイド部材11には、
上カバー部材38と下カバー部材39とが固定されてい
る。この両カバー部材38、39は、ガイド部材11の
ほぼ全長に渡って伸び、この両者の隙間40(図1をも
参照)からバイト14が突出されている。なお、図示は
略すが、バイト14の交換やその突出量調整を容易にす
るため、ガイド部材11の他端部近傍部分はカバー部材
38、39が存在しないようにされて、当該他端部付近
ではバイト保持台32が大きく外部へ露出するようにさ
れている。
【0025】なお、直径の異なる円筒部材Wへの対応
は、例えば、バイト14のバイト保持台32(保持部3
2b)からの突出量を調整することにより行うことがで
きる。また、直径の異なる円筒部材Wへの対応を、上記
例に代えてあるいは加えて、保持部32bを例えば2つ
の分割部材により構成して、バイト14を保持している
一方の分割部材を、レール係合部32aとねじ係合部3
2cとに一体とされた他方の分割部材に対して図2左右
方向にスライド位置調整可能として連結することにより
行うことができる。
は、例えば、バイト14のバイト保持台32(保持部3
2b)からの突出量を調整することにより行うことがで
きる。また、直径の異なる円筒部材Wへの対応を、上記
例に代えてあるいは加えて、保持部32bを例えば2つ
の分割部材により構成して、バイト14を保持している
一方の分割部材を、レール係合部32aとねじ係合部3
2cとに一体とされた他方の分割部材に対して図2左右
方向にスライド位置調整可能として連結することにより
行うことができる。
【0026】『切粉排出装置の説明』(図1、図2、図
9) 切粉排出装置Rの詳細について、図1、図2、図9を参
照しつつ説明する。まず、切粉排出装置Rは、ガイド部
材11の各端部において回転自在に保持されたプーリと
してのスプロケット51、52を有する。この両スプロ
ケット51、52には、巻きかけ媒介説としてのチェー
ン53が巻回されている(エンドレス式)。スプロケッ
ト51、52の回転軸線は、横方向に伸びるように設定
されており、これにより、チェーン53は、スプロケッ
ト51から52へ向けて移動する上側移動部分53a
と、スプロケット52から51へ向けて移動する下側移
動部分53bとを有する。チェーン53には、所定間隔
毎に、排出板54が固定されている。
9) 切粉排出装置Rの詳細について、図1、図2、図9を参
照しつつ説明する。まず、切粉排出装置Rは、ガイド部
材11の各端部において回転自在に保持されたプーリと
してのスプロケット51、52を有する。この両スプロ
ケット51、52には、巻きかけ媒介説としてのチェー
ン53が巻回されている(エンドレス式)。スプロケッ
ト51、52の回転軸線は、横方向に伸びるように設定
されており、これにより、チェーン53は、スプロケッ
ト51から52へ向けて移動する上側移動部分53a
と、スプロケット52から51へ向けて移動する下側移
動部分53bとを有する。チェーン53には、所定間隔
毎に、排出板54が固定されている。
【0027】各端部にあるスプロケット51、52は、
チェーン53つまり排出板54を幅広とするために、図
9に示すように左右一対でもって構成され、駆動側スプ
ロケットとなるスプロケット51の回転軸が、連動ギア
55、56を介して、前記第3モータ16に連結されて
いる。第3モータ16の回転方向は、前記下側移動部分
53bが一端部側から他端部側へと移動するように設定
され、この下側移動部分53bに位置する排出板54
が、円筒部材Wの内面低部付近を一端部側から他端部側
へと移動して、切粉を円筒部材Wの他端部側から外部へ
と排出する。
チェーン53つまり排出板54を幅広とするために、図
9に示すように左右一対でもって構成され、駆動側スプ
ロケットとなるスプロケット51の回転軸が、連動ギア
55、56を介して、前記第3モータ16に連結されて
いる。第3モータ16の回転方向は、前記下側移動部分
53bが一端部側から他端部側へと移動するように設定
され、この下側移動部分53bに位置する排出板54
が、円筒部材Wの内面低部付近を一端部側から他端部側
へと移動して、切粉を円筒部材Wの他端部側から外部へ
と排出する。
【0028】図2から理解されるように、上記切粉排出
装置R、つまりスプロケット51、52、チェーン5
3、排出板54は、ガイド部材11の縦壁部11aを境
として、バイト保持台32とは反対側(横方向にずれた
位置)に配設されている。これにより、切粉排出装置R
とバイト保持台32とを上下方向に重なるように配設し
た場合に比して、ガイド部材11つまりガイド装置Gの
上下方向寸法がかなり小さくされる。つまり、ガイド装
置Gは、その断面において、部分的にある特定方向にの
み寸法が大きくなってしまうことのないように設定され
ている。なお、巻き掛け媒介説としては、チェーン53
の代わりにベルト等を用いることもできる。また、切粉
排出装置Rとしては、前記公報記載のようなスクリュ式
にする等、適宜の形式のものを用いることが可能であ
る。
装置R、つまりスプロケット51、52、チェーン5
3、排出板54は、ガイド部材11の縦壁部11aを境
として、バイト保持台32とは反対側(横方向にずれた
位置)に配設されている。これにより、切粉排出装置R
とバイト保持台32とを上下方向に重なるように配設し
た場合に比して、ガイド部材11つまりガイド装置Gの
上下方向寸法がかなり小さくされる。つまり、ガイド装
置Gは、その断面において、部分的にある特定方向にの
み寸法が大きくなってしまうことのないように設定され
ている。なお、巻き掛け媒介説としては、チェーン53
の代わりにベルト等を用いることもできる。また、切粉
排出装置Rとしては、前記公報記載のようなスクリュ式
にする等、適宜の形式のものを用いることが可能であ
る。
【0029】『支持脚の説明』(図1、図5) 前記支持脚12、13は、例えば図5に示すように、基
台1に対して着脱自在に固定される。すなわち、基台1
上に構成されている左右一対のガイドレール61に対し
てがたつきなく着座可能とされた基盤部62と、基盤部
62の上部にボルト結合によって着脱自在に連結された
上側部材63とを有し、上側部材63の上端部が、ガイ
ド部材11に対してボルトによって着脱自在に固定され
る。基盤部62は、左右一対のガイドレール61の下面
に対して係止される係止板64に対して、ボルト65に
よって連結されて、その位置でもって基台1に固定され
る。ボルト65を緩めることによって、基盤部62は、
ガイドレール61に対してスライド可能とされる。
台1に対して着脱自在に固定される。すなわち、基台1
上に構成されている左右一対のガイドレール61に対し
てがたつきなく着座可能とされた基盤部62と、基盤部
62の上部にボルト結合によって着脱自在に連結された
上側部材63とを有し、上側部材63の上端部が、ガイ
ド部材11に対してボルトによって着脱自在に固定され
る。基盤部62は、左右一対のガイドレール61の下面
に対して係止される係止板64に対して、ボルト65に
よって連結されて、その位置でもって基台1に固定され
る。ボルト65を緩めることによって、基盤部62は、
ガイドレール61に対してスライド可能とされる。
【0030】支持脚12、13のうち、ガイド部材11
の他端部に位置する支持脚12のガイド部材11に対す
る取付位置は、不変とされる。これに対して、補助支持
脚13は、ガイド部材11に対する取付位置が、当該ガ
イド部材11の長手方向において変更可能とされてい
る。このため、ガイド部材11には、その他端部から一
端部部側へ向けて所定間隔毎に、複数の取付孔66(図
1参照で、上側部材63をボルト固定するためのボルト
孔)が複数形成されている。これにより、円筒部材Wの
他端部にもっとも近い位置にある取付孔66を選択し
て、この選択された位置でもって、ガイド部材11つま
りガイド装置Gを補助支持脚13を介して基台1に支承
させることが可能となる。
の他端部に位置する支持脚12のガイド部材11に対す
る取付位置は、不変とされる。これに対して、補助支持
脚13は、ガイド部材11に対する取付位置が、当該ガ
イド部材11の長手方向において変更可能とされてい
る。このため、ガイド部材11には、その他端部から一
端部部側へ向けて所定間隔毎に、複数の取付孔66(図
1参照で、上側部材63をボルト固定するためのボルト
孔)が複数形成されている。これにより、円筒部材Wの
他端部にもっとも近い位置にある取付孔66を選択し
て、この選択された位置でもって、ガイド部材11つま
りガイド装置Gを補助支持脚13を介して基台1に支承
させることが可能となる。
【0031】『その他の説明』(図1、図6、図7) ガイド装置Gつまりガイド部材11の一端部には、その
下部において、車輪71が取付けられている。より具体
的には、ローラ状とされた車輪を回転自在に保持するブ
ラケット72が、ボルト73によってガイド部材11の
一端部下部に固定されている。車輪71は、その回転軸
線が横方向に伸びており、円筒部材W内に挿入されるガ
イド装置Gのうち、もっとも低い位置となるように位置
設定されている。つまり、ガイド装置Gの底部からは切
粉排出装置Rの排出板54が若干下方へ突出されている
が、この排出板54よりも車輪71のもっとも低い面の
方がより低い位置にあるように位置設定されている。
下部において、車輪71が取付けられている。より具体
的には、ローラ状とされた車輪を回転自在に保持するブ
ラケット72が、ボルト73によってガイド部材11の
一端部下部に固定されている。車輪71は、その回転軸
線が横方向に伸びており、円筒部材W内に挿入されるガ
イド装置Gのうち、もっとも低い位置となるように位置
設定されている。つまり、ガイド装置Gの底部からは切
粉排出装置Rの排出板54が若干下方へ突出されている
が、この排出板54よりも車輪71のもっとも低い面の
方がより低い位置にあるように位置設定されている。
【0032】円筒部材W内にガイド装置Gの一端部側を
挿入していくとき、車輪71が、円筒部材Wの内面底部
を走行しつつ行われる。これにより、ガイド装置Gの円
筒部材W内への挿入進行がスムーズに行われると共に、
ガイド装置Gの底部にある排出板54等が円筒部材Wの
内面底部に当接して損傷してしまう事態が防止される。
挿入していくとき、車輪71が、円筒部材Wの内面底部
を走行しつつ行われる。これにより、ガイド装置Gの円
筒部材W内への挿入進行がスムーズに行われると共に、
ガイド装置Gの底部にある排出板54等が円筒部材Wの
内面底部に当接して損傷してしまう事態が防止される。
【0033】ガイド装置Gの円筒部材W内への挿入作業
を、基台1とは離れた広い作業空間の下で行うことがで
きる。このとき、円筒部材Wの一端部を、治具74を用
いて行うことができる。この治具74は、円筒部材Wの
一端部が着座される第1支承部74aと、第1支承部7
4aよりも一端部側に位置されると共に第1支承部74
aに対して高い段差を有する第2支承部74bと、第2
支承部74bの一端部側において該第2支承部74bよ
りも高いストッパ部74cとを有する。第1支承部74
a上には、金属板例えば鉄板等の強度部材からなる厚さ
調整板75が着脱自在に積層される。また、第2支承部
74b上には、金属板例えば鉄板等の強度部材からなる
補強板76が一体化されている。円筒部材Wを第1支承
部(厚さ調整板75)上に着座させたとき、円筒部材W
の内面が丁度第2支承部74b(補強板76)と面一と
なるように、厚さ調整板75の厚さが設定(選択)され
る。補強板76の板厚を変更することにより、第1支承
部74a上に着座された円筒部材Wの内面と第2支承部
74bとが面一となるように調整することもできる。
を、基台1とは離れた広い作業空間の下で行うことがで
きる。このとき、円筒部材Wの一端部を、治具74を用
いて行うことができる。この治具74は、円筒部材Wの
一端部が着座される第1支承部74aと、第1支承部7
4aよりも一端部側に位置されると共に第1支承部74
aに対して高い段差を有する第2支承部74bと、第2
支承部74bの一端部側において該第2支承部74bよ
りも高いストッパ部74cとを有する。第1支承部74
a上には、金属板例えば鉄板等の強度部材からなる厚さ
調整板75が着脱自在に積層される。また、第2支承部
74b上には、金属板例えば鉄板等の強度部材からなる
補強板76が一体化されている。円筒部材Wを第1支承
部(厚さ調整板75)上に着座させたとき、円筒部材W
の内面が丁度第2支承部74b(補強板76)と面一と
なるように、厚さ調整板75の厚さが設定(選択)され
る。補強板76の板厚を変更することにより、第1支承
部74a上に着座された円筒部材Wの内面と第2支承部
74bとが面一となるように調整することもできる。
【0034】円筒部材W内に挿入進行されるガイド装置
Gは、やがて、その車輪71が円筒部材Wの一端部側か
ら外方へ露出されるが、このとき車輪71は、第1支承
部74aから第2支承部74bへとスムーズに移行さ
れ、所定以上の挿入進行は、車輪71がストッパ部74
cに当接することにより規制される。
Gは、やがて、その車輪71が円筒部材Wの一端部側か
ら外方へ露出されるが、このとき車輪71は、第1支承
部74aから第2支承部74bへとスムーズに移行さ
れ、所定以上の挿入進行は、車輪71がストッパ部74
cに当接することにより規制される。
【0035】ガイド装置Gの一端部上部と他端部上部と
には、吊下用係合部77、78が形成されている。この
吊下用係合部77、78は、クレーン等の吊下装置から
伸びるフック状の吊下げ具79あるいは80が着脱自在
に係合されるものである。一端部側の吊下用係合部77
は、詳細な図示は略すが、ガイド部材11の上面に開講
された孔の形式とされている。また、他端部側の吊下用
係合部78は、リング状として形成されている。
には、吊下用係合部77、78が形成されている。この
吊下用係合部77、78は、クレーン等の吊下装置から
伸びるフック状の吊下げ具79あるいは80が着脱自在
に係合されるものである。一端部側の吊下用係合部77
は、詳細な図示は略すが、ガイド部材11の上面に開講
された孔の形式とされている。また、他端部側の吊下用
係合部78は、リング状として形成されている。
【0036】図7に示すように、一端部側の吊下用係合
部77が円筒部材Wの一端部側から外部へ露出された状
態で、両吊下用係合部77、78に吊下げ具79、80
を係合して、ガイド装置Gを円筒部材Wと共に持ち上
げ、図1に示すように基台1上にセットされる。この
後、まずガイド装置Gの一端部側端面を係合部材Kを介
して主軸台2に支承させた後、円筒部材Wの一端部が、
主軸3に設けたチャック部材5により保持される。な
お、円筒部材Wをあらかじめ基台1上に配設した状態
で、治具74を用いてガイド装置Gを円筒部材W内に挿
入することもできる。
部77が円筒部材Wの一端部側から外部へ露出された状
態で、両吊下用係合部77、78に吊下げ具79、80
を係合して、ガイド装置Gを円筒部材Wと共に持ち上
げ、図1に示すように基台1上にセットされる。この
後、まずガイド装置Gの一端部側端面を係合部材Kを介
して主軸台2に支承させた後、円筒部材Wの一端部が、
主軸3に設けたチャック部材5により保持される。な
お、円筒部材Wをあらかじめ基台1上に配設した状態
で、治具74を用いてガイド装置Gを円筒部材W内に挿
入することもできる。
【0037】車輪71が未だ円筒部材Wの一端部側内面
上にある状態において、一端部側吊下用係合部77が円
筒部材Wの一端部側から外部へ露出されるように位置設
定することもできる。この場合は、別途治具74を用い
ることが不用になる。また、車輪71の他に、当該車輪
71よりも若干他端部寄りにさらに別の車輪を設けて、
一部の車輪がいまだ円筒部材Wの内面上にある状態にお
いて、一端部側係合部77が円筒部材Wの一端部側から
外部へ露出されるようにすることもできる。なお、車輪
71を、ガイド装置Gの長手方向ほぼ同一位置におい
て、円筒部材Wの周方向に小間隔あけて複数設けて(図
6矢印位置参照)、ガイド装置Gを横方向においてより
安定させた状態でもって円筒部材W内に挿入させること
もできる。
上にある状態において、一端部側吊下用係合部77が円
筒部材Wの一端部側から外部へ露出されるように位置設
定することもできる。この場合は、別途治具74を用い
ることが不用になる。また、車輪71の他に、当該車輪
71よりも若干他端部寄りにさらに別の車輪を設けて、
一部の車輪がいまだ円筒部材Wの内面上にある状態にお
いて、一端部側係合部77が円筒部材Wの一端部側から
外部へ露出されるようにすることもできる。なお、車輪
71を、ガイド装置Gの長手方向ほぼ同一位置におい
て、円筒部材Wの周方向に小間隔あけて複数設けて(図
6矢印位置参照)、ガイド装置Gを横方向においてより
安定させた状態でもって円筒部材W内に挿入させること
もできる。
【0038】ガイド装置Gに、円筒部材Wの周方向に間
隔をあけて複数の案内ローラを設けて、特にガイド装置
Gの左右側部や上部に設けて、ガイド装置Gを円筒部材
W内に挿入していく過程において、当該案内ローラが円
筒部材Wの内面に当接するも、円筒部材Wの内面に対し
てガイド装置Gの側面や上面が直接当接するのを防止す
るようにすることもできる。
隔をあけて複数の案内ローラを設けて、特にガイド装置
Gの左右側部や上部に設けて、ガイド装置Gを円筒部材
W内に挿入していく過程において、当該案内ローラが円
筒部材Wの内面に当接するも、円筒部材Wの内面に対し
てガイド装置Gの側面や上面が直接当接するのを防止す
るようにすることもできる。
【0039】以上実施形態について説明したが、各種部
材は、その機能の上位表現に手段の名称を付して表現す
ることができる。また、本発明の目的は、明記されたも
のに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現
されたものを提供することをも暗黙的に含むものであ
る。さらに、本発明は、内面切削方法として表現するこ
とも可能である。
材は、その機能の上位表現に手段の名称を付して表現す
ることができる。また、本発明の目的は、明記されたも
のに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現
されたものを提供することをも暗黙的に含むものであ
る。さらに、本発明は、内面切削方法として表現するこ
とも可能である。
【図1】本発明一実施形態を示す簡略側面図。
【図2】図1のX2−X2線相当断面図。
【図3】ガイド装置の一端部と主軸との係合部分を示す
要部拡大断面図。
要部拡大断面図。
【図4】バイトの送り機構の詳細を示す側面図。
【図5】支持脚の基台への取付部分を示す図。
【図6】ガイド装置の一端部側端面の詳細を示す正面
図。
図。
【図7】ガイド装置に設けた車輪と治具との関係を示す
要部拡大断面図。
要部拡大断面図。
【図8】バイト送り機構の駆動部分を示す簡略側面断面
図。
図。
【図9】切粉排出装置の駆動部分を示す簡略正面断面
図。
図。
W:円筒部材 G:ガイド装置 K:係合部材 R:切粉排出装置 1:基台 2:主軸台 3:主軸 3a:取付孔 4:第1モータ(主軸駆動用) 5:チャック部材 6:保持部材 11:ガイド部材 12:支持脚 13:補助支持脚 14:バイト 15:第2モータ(バイト駆動用) 16:第3モータ(切粉排出装置用) 17:係合部(第1係合部) 21:取付部 22:係合部(第2係合部) 31:ガイドレール 32:バイト保持台 33:ねじ棒 51、52:スプロケット 53:チェーン 54:排出板 66:取付孔(支持脚取付位置変更用)
Claims (17)
- 【請求項1】一端部に主軸台を備えた基台上において略
水平軸線回りに回転自在として円筒部材が配設され、略
水平方向に長く伸びて前記円筒部材内に挿入されたガイ
ド装置の一端部が該主軸台に支持されると共に該ガイド
装置の他端部が該円筒部材の外方において該基台に支持
され、該主軸台に設けた主軸によって該円筒部材を回転
させつつ該ガイド装置に保持させたバイトを該円筒部材
の長手方向に移動させることにより該円筒部材の内面を
該バイトによって切削するようにした円筒部材の内面切
削装置において、 前記主軸と前記ガイド装置の一端部との間に、該主軸と
該ガイド装置とを相対回転可能に係合させると共に該ガ
イド装置の一端部を前記主軸台に支承させるための係合
部材が介在され、 前記ガイド装置に保持された前記バイトを該ガイド装置
の長手方向に往復駆動させるためのバイト用駆動源が、
該ガイド装置の他端部に設けられ、 前記係合部材は、前記ガイド装置を前記主軸の軸線方向
において該主軸に対して接近、離間させることにより、
該主軸とガイド装置とが係脱されるように設定されてい
る、ことを特徴とする円筒部材の内面切削装置。 - 【請求項2】請求項1において、 前記ガイド装置に、内面切削により前記円筒部材内で発
生する切粉を、該円筒部材の他端部側から外部へ排出す
るための切粉排出装置が設けられ、 前記切粉排出装置を駆動する切粉排出用駆動源が、前記
ガイド装置の他端部に設けられている、ことを特徴とす
る円筒部材の内面切削装置。 - 【請求項3】請求項2において、 前記切粉排出装置が、前記ガイド装置に沿ってエンドレ
ス式に配設された巻き掛け媒介節と、該巻き掛け媒介節
に所定間隔毎に取付けられた排出板と、を備え、 前記巻き掛け媒介節が、前記ガイド装置の他端部側から
一端部側へ向けて変位される上側部分と、該ガイド装置
の一端部側から他端部側へ向けて移動される下側部分と
を有し、 前記巻き掛け媒介節の前記下側部分にある排出板によっ
て、前記円筒部材内の切粉が、該円筒部材の一端部側か
ら他端部側へ向けて移動される、ことを特徴とする円筒
部材の内面切削装置。 - 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
おいて、 前記ガイド装置の一端部側端面に、テーパ状の凹部また
は凸部からなる第1係合部が形成され、 前記係合部材が、前記主軸の中心に形成されている係合
孔に嵌合される取付部と、該取付部に対して回転自在に
連結されると共に前記第1係合部に嵌合されるテーパ状
の第2係合部とを有する、ことを特徴とする円筒部材の
内面切削装置。 - 【請求項5】請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
おいて、 前記係合部材が、前記主軸または前記ガイド装置の一端
部端面に対して、該主軸の軸線方向からテーパ嵌合され
るテーパ嵌合部を有している、ことを特徴とする円筒部
材の内面切削装置。 - 【請求項6】請求項1において、 前記ガイド装置の他端部が、前記基台に対して着脱自在
な支持脚を介して該基台に支持されている、ことを特徴
とする円筒部材の内面切削装置。 - 【請求項7】請求項6において、 前記円筒部材が、前記ガイド装置よりも十分短いものと
され、 前記ガイド装置のうち前記支持脚と前記円筒部材との間
の部分が、前記基台および該ガイド装置に対してそれぞ
れ着脱自在とされた補助支持脚によって支持されてい
る、ことを特徴とする円筒部材の内面切削装置。 - 【請求項8】請求項7において、 前記ガイド装置に、その長手方向に間隔をあけて、前記
補助支持脚の連結部が複数形成されている、ことを特徴
とする円筒部材の内面切削。 - 【請求項9】請求項1において、 前記基台に、該基台上に配設された前記円筒部材の側方
に位置するように、基台に沿って変位可能とされて該円
筒部材の外周を切削するためのバイトを保持する刃物台
が配設されている、ことを特徴とする円筒部材の内面切
削装置。 - 【請求項10】請求項1において、 前記ガイド装置が、 細長く伸び強度部材としてのガイド部材と、 前記ガイド部材にその長手方向ほぼ全長に渡って固定設
置されたガイドレールと、 前記ガイドレールに摺動自在に係合されたバイト保持台
と、 前記ガイド部材の長手方向ほぼ全長に渡る長さを有し、
その両端部がそれぞれ該ガイド部材に回転自在に保持さ
れると共に、前記バイト保持台に螺合されたねじ棒と、 前記ガイド部材の一端部端面に設けられたテーパ状の係
合凹部と、を備え、 前記バイト用駆動源が、前記ガイド部材の他端部に設け
られて、前記ねじ棒を回転駆動するものとして設定され
ている、ことを特徴とする円筒部材の内面切削装置。 - 【請求項11】請求項10において、 内面切削によって前記円筒部材内に発生した切粉を該円
筒部材の他端部側から排出するための切粉排出装置をさ
らに備え、 前記切粉排出装置用の駆動源が、前記ガイド部材の他端
部に設けられ、 前記切粉排出装置と前記ねじ棒とが、横方向の位置関係
でもって配置されている、ことを特徴とする円筒部材の
内面切削装置。 - 【請求項12】請求項11において、 前記切粉排出装置が、前記ガイド部材の両端部に設けら
れたスプロケットと、該両スプロケット間に巻回された
チェーンと、該チェーンに所定間隔毎に取付けられた排
出板と、を備え、 前記チェーンが、前記ガイド部材の他端部側から一端部
側へ向けて移動する上側部分と、該ガイド部材の一端部
側から他端部側へ向けて移動する下側部分とを有するよ
うに設定されて、該下部分にある排出板によって、切粉
がガイド部材の一端部側から他端部側へ向けて移動され
るように設定され、 前記ねじ棒が、前記スプロケット、チェーンおよび排出
板に対して横方向に位置するように配設されている、こ
とを特徴とする円筒部材の内面切削装置。 - 【請求項13】円筒部材の内面を切削するために用いる
内面切削用ガイド装置であって、 細長く伸びるガイド部材と、 前記ガイド部材にその長手方向ほぼ全長に渡って固定設
置されたガイドレールと、 前記ガイドレールに摺動自在に係合されたバイト保持台
と、 前記ガイド部材の長手方向ほぼ全長に渡る長さを有し、
その両端部がそれぞれ該ガイド部材に回転自在に保持さ
れると共に、前記バイト保持台に螺合されたねじ棒と、 前記ガイド部材の一端部端面に設けられたテーパ状の凹
部または凸部からなる係合部と、 前記ガイド部材の他端部に設けられ、前記ねじ棒を回転
駆動するためのモータと、を備えていることを特徴とす
る内面切削用ガイド装置。 - 【請求項14】請求項13において、 前記ガイド部材に、該ガイド部材の一端部側から他端部
側へ向けて切粉を移動させるための切粉排出装置が設け
られ、 前記切粉排出装置を駆動するためのモータが、前記ガイ
ド部材の他端部に設けられている、ことを特徴とする内
面切削用ガイド装置。 - 【請求項15】請求項14において、 前記切粉排出装置が、前記ガイド部材の両端部に設けら
れたスプロケットと、該両スプロケット間に巻回された
チェーンと、該チェーンに所定間隔毎に取付けられて排
出板と、を備え、 前記チェーンが、前記ガイド部材の他端部側から一端部
側へ向けて移動する上側部分と、該ガイド部材の一端部
側から他端部側へ向けて移動する下側部分とを有するよ
うに設定されて、該下部分にある排出板によって、切粉
がガイド部材の一端部側から他端部側へ向けて移動され
るように設定されている、ことを特徴とする内面切削用
ガイド装置。 - 【請求項16】請求項14または請求項15において、 前記ねじ棒が、前記切粉排出装置に対して横方向に位置
するように配設されている、ことを特徴とする内面切削
用ガイド装置。 - 【請求項17】請求項13ないし請求項16のいずれか
1項において、 前記ガイド装置に、その長手方向に間隔をあけて、支持
脚が着脱自在に連結される連結部が複数形成されてい
る、ことを特徴とする内面切削用ガイド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10374231A JP2000190101A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 円筒部材の内面切削装置および内面切削用ガイド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10374231A JP2000190101A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 円筒部材の内面切削装置および内面切削用ガイド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000190101A true JP2000190101A (ja) | 2000-07-11 |
Family
ID=18503492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10374231A Pending JP2000190101A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 円筒部材の内面切削装置および内面切削用ガイド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000190101A (ja) |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP10374231A patent/JP2000190101A/ja active Pending
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