JP2000189944A - 揮発性汚染物質分解方法 - Google Patents

揮発性汚染物質分解方法

Info

Publication number
JP2000189944A
JP2000189944A JP10370729A JP37072998A JP2000189944A JP 2000189944 A JP2000189944 A JP 2000189944A JP 10370729 A JP10370729 A JP 10370729A JP 37072998 A JP37072998 A JP 37072998A JP 2000189944 A JP2000189944 A JP 2000189944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decomposition
volatile
pollutant
pressure
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10370729A
Other languages
English (en)
Inventor
Etsuko Sugawa
悦子 須川
Masahiro Kawaguchi
正浩 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP10370729A priority Critical patent/JP2000189944A/ja
Publication of JP2000189944A publication Critical patent/JP2000189944A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Fire-Extinguishing Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空抽出した汚染物質含有ガスを導入した
分解槽内で分解微生物の活性を効率よく利用出来る汚染
物質分解方法を提供する。 【解決手段】 耐圧型密閉構造の汚染物質分解槽内の
圧力を、揮発性汚染物質を含む気体の加圧導入、または
容積可変構造の分解槽の加圧圧縮により変化させること
で気相中の揮発性汚染物質の蒸気圧を調整し、それによ
る溶解度の変化により該揮発性汚染物質の液相中濃度を
調整することによる該微生物分解の高効率化。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物(原生動
物、糸状菌、放線菌、酵母、細菌)を培養し、この微生
物が有する生分解作用を利用して、汚染土壌から抽出し
た揮発性汚染物質を分解する方法及びそのための装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年の急速な科学技術の進歩は大量の化
学物質や化成品を生みだしている。これらの多くは環境
中に徐々に蓄積しながら自然を汚染している。環境中の
水、大気が循環していることを考えると環境汚染は地球
レベルへと拡大していく深刻な問題である。これまでに
よく知られた汚染物質としては、トリクロロエチレン
(TCE)やテトラクロロエチレン(PCE)、ダイオキシ
ンなどの有機塩素化合物、あるいはトルエン、キシレ
ン、ベンゼンなどの芳香族化合物、ガソリンなどの燃料
などが挙げられる。なかでもトリクロロエチレンやテト
ラクロロエチレンなどの有機塩素化合物は精密部品の洗
浄やドライクリーニングなどにおいてかつて大量に使用
され、その漏洩により土壌や地下水の大規模な汚染実体
が明らかになりつつある。また、これらの有機塩素化合
物は、一般に、揮発性が高く、場合によっては大気汚染
をも引き起こす。さらに、これら有機塩素化合物の催奇
性や発がん性が指摘され、生物界へも極めて重大な影響
を及ぼすことがわかったため、汚染源の遮断はもちろ
ん、すでに汚染が拡大した土壌や地下水の浄化は早急に
解決すべき課題となっている。
【0003】有機塩素化合物で汚染された土壌の浄化方
法としては、汚染土壌を掘り起こして加熱処理する方
法、汚染土壌から真空抽出する方法、あるいは汚染物質
を分解する能力を有する微生物を注入する方法などが挙
げられる。
【0004】加熱処理法ではほとんど完全に土壌から汚
染物質を取り除くことが可能であるが、土壌掘削が必要
であるから建造物下の浄化処理は困難であり、また掘削
・加熱処理に要する費用が膨大となるため広範囲な汚染
土壌の浄化にも適用困難である。さらに、土壌中から加
熱蒸発させた有機塩素化合物は大気汚染の原因になるの
で、活性炭等に吸着して回収する必要があるが、この使
用済みの活性炭をさらに処理する必要が生じる。汚染物
質がTCEやPCE等の有機塩素化合物の場合、この処
理時にホスゲン等の更に毒性の高い化合物を生成してし
まうという問題も有る。
【0005】これに対して、真空抽出法や微生物利用法
は汚染土壌を掘削する必要がないため安価で簡便である
上、構造物等で地表が覆われている場合でもそれらを撤
去する事無しに修復作業を行うことができるという利点
がある。しかし、真空抽出法は数ppm以下の低濃度の有
機塩素化合物の除去効率が低い上に、加熱処理用と同様
に回収した有機塩素化合物を改めて処理をする必要があ
る。一方、微生物浄化方法は、土壌に元来生息する土壌
の分解微生物を利用する方法と土壌に元来生息しない外
来の分解微生物を利用する方法に分けられる。
【0006】前者の場合は、分解活性を高めるための栄
養素、インデューサ、酸素、増殖刺激剤などの菌活性化
物質を土壌に抽入して浄化を行う。
【0007】例えば、以下に示すTCE分解菌の単離株
が報告されており、これらを用いることができる。
【0008】Welchia alkenophila sero 5(USP
4877736,ATCC 53570)、Welchia
alkenophila sero 33(USP 4877736,A
TCC 53571)、Methylocystis sp.strain M
(Agric.Biol.Chem.,53,2903(1989)、Biosci.B
iotech.Bioche.,56,486(1992)、同56,736(199
2))、Methylosinus trichosprium OB3b(Am.C
hem.Soc.Natl.Meet.Dev.Environ.Microbiol.,2
9,365(1989)、Appl.Environ.Microbiol.,55,31
55(1989)、Appl.Biochem.Biotechnol.,28,877(1
991)、特開平02-92274号公報、特開平03-29
2970号公報)、Methylomonas sp.MM2(Appl.
Environ.Microbiol.,57,236(1991))、Alcaligene
s denitrificans ssp.xylosoxidans JE75(Arch.
microbiol.,154,410(1990))、Alcaligenes eutro
phus JMP134(Appl.Environ.Microbiol.,56,
1179(1990))Mycobacterium vaccae JOB5(J.Ge
n.Microbiol.,82,163(1974)、Appl.Environ.Mic
robiol.,54,2960(1989)、ATTC 29678),P
seudomonas putida BH(下水道協会誌、24,27(1
987))、Acinetobactor sp.strain G4(Appl.Envi
ron.Microbiol.,52,383(1986)、同53,949(198
7)、同54,951(1989)、同56,279(1990)、同57,
193(1991)、USP 4925802,ATCC 536
17、この菌は初めPseudomonas cepaciaと分類され
ていたが、Acinetobactor sp.に変更された)、Pseud
omonas mendocina KR-1(Bio/Technol.,7,282
(1989))、Pseudomonas putida F1(Appl.Enviro
n.Microbiol.,54,1703(1988)、同54,2578(198
8))、Pseudomonas fluorescens PFL12(Appl.
Environ.Microbiol.,54,2578(1988))、Pseudomo
nas putida KWI-9(特開平06-70753号公
報)、Pseudomonas cepacia KK01(特開平06-2
27769号公報)、Nitrosomonas europaea(Appl.
Environ.Microbiol.,56,1169(1990))、Lactobaci
llus vaginalis sp.nov(Int.J.Syst.Bacteriol.,3
9,368(1989)、ATCC 49540)これらの分解菌
は、すべて、TCEを分解するために、その分解誘導物
質として芳香族化合物やメタン等の化学物質を必要とす
る。
【0009】また後者の場合は、外来微生物を土壌に注
入するとともに、分解活性を高めるための菌活性化物質
の注入を行う。このとき、できる限り少量の微生物ある
いは化学物質などを目的としている修復領域に広く注入
し、これにより汚染物質を分解して土壌浄化を行うこと
が経済的に望まれる。このため、微生物浄化処理は修復
領域の土壌空隙を満たすほどの薬液量を土壌に注入して
行っており、広範な修復領域に対しては膨大な薬液量が
必要となる、という欠点がある。
【0010】また、いずれの微生物利用法においても、
この注入した微生物や菌活性化物質を一定地域に封じ込
めることや、処理作業終了後に土中で増殖した分解菌や
土壌中に残留した菌活性物質の回収が困難であるため、
これらによる土壌の二次汚染の問題がある。
【0011】この問題を回避するものとして、汚染され
た地下水を地上に設置したリアクターに導入し微生物分
解を行う方法があるが、これらのバイオリアクターは、
被処理水とそれを処理する微生物とを混合してしまうた
め、微生物を含む多大量の処理済み水が発生し、これを
さらに殺菌やフィルターレーション等の二次処理を行わ
なければ、環境中に放出することはできない。
【0012】以上のように、真空抽出法と微生物浄化法
には加熱処理法を上回る利点はあるが、それぞれ欠点を
持っている。
【0013】そこで、特開平6-254537号公報お
よび特開平7-112176号公報では、真空抽出法と
微生物浄化法を組み合わせ、汚染土壌中の有機塩素化合
物で汚染された空気や地下水を真空吸引して地上のリア
クタに導き、その中で微生物により分解処理する方法が
提案されている。これらの方法では、バイオリアクタ内
の微生物を分解に最適な一定条件に維持するために様々
な付帯設備が新たに必要となるものの、真空抽出法と微
生物分解を組み合わせる事によって、真空抽出法の欠点
であった回収済み有機塩素化合物の再処理が不要となる
こと、微生物浄化方法の欠点であった薬液注入の問題や
二次汚染の問題を同時に解決することができる。
【0014】しかしながら、これらの方法においてもい
くつかの課題が残されている。その一つは、汚染された
土壌あるいは地下水を真空抽出すると、低濃度の汚染物
質を含むガスが大量に発生する。気相中の汚染物質濃度
が低いと、分解微生物を含む液相に溶け込む汚染物質の
濃度は更に低くなるため分解効率が非常に低くなる。従
って、これをリアクターに導入し連続的に分解処理して
いくためには微生物の高い分解活性を長時間維持しなく
てはならない。しかしながら現状では、TCE等の有機
塩素化合物を微生物で分解浄化する場合、高い分解活性
を長期間にわたって維持することは非常に困難であるう
え、微生物はTCEの分解中間産物によって障害を受け
分解活性が低下するという問題がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】汚染物質、特に有機塩
素化合物で汚染された土壌の修復には以上述べたよう
に、二次処理まで考え合わせると真空抽出法と微生物浄
化法を組み合わせたリアクター方式が有利と考えられる
が、この方式においてもまだいくつかの問題が挙げられ
る。
【0016】その1つは、汚染土壌からの真空抽出は土
壌の性質、構造、汚染状況により様々であるが、一般的
には高濃度の揮発性汚染物質を含むガスが抽出されるの
は割合短期的な浄化初期でその後徐々に濃度は低下し、
低濃度ガスを抽出する作業が月オーダー、年オーダーで
続きその間低濃度の揮発性汚染物質を含むガスが大量に
しかも連続的に発生する。
【0017】しかしながら、これに対し分解微生物の分
解活性維持期間は短く、リアクターで活用出来るのは短
くて数時間、長くても1週間以内であるのが一般的、と
いった問題がありこれを解決するための多くの課題が残
されている。分解微生物の分解活性を低下させる1つの
原因は、汚染物質を分解した時に生成される中間産物に
よるダメージである。このため汚染浄化初期に汚染物質
が高濃度でリアクター内に導入されると分解活性は低下
する。
【0018】更に、分解微生物の分解活性が維持されて
いても、気相の汚染物質濃度が低下すると液相濃度も減
少し分解効率が低下する。従って真空抽出した揮発性汚
染物質を含むガスを微生物分解するためには、気相中に
低濃度に分散した汚染物質を濃縮、あるいは効率よく液
相に送り込むための技術が必要となる。
【0019】そこで本発明では、汚染土壌を真空抽出法
と微生物浄化法で浄化する技術において、真空抽出技術
については現状を維持しつつ、真空抽出したガスを導入
した汚染物質分解槽内で分解微生物の分解活性を最も効
率よく利用出来る条件を作り出し、汚染物質の分解量を
向上させることのできる汚染物質分解方法を提供するこ
とにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以下の方
法や装置により達成される。
【0021】すなわち、分解微生物を保持する液相と、
該液相と接する気相とを形成した汚染物質分解槽に、汚
染土壌から抽出した揮発性汚染物質を含む気体を導入し
て微生物分解する汚染土壌浄化方法において、該汚染物
質分解槽の気相の圧力を変化させることで該気相中の該
揮発性汚染物質の蒸気圧を調整する事を特徴としてい
る。
【0022】また、前記方法に用いられる、分解微生物
を保持する液相と、該液相と接する気相とを形成した分
解槽と、汚染土壌から抽出した揮発性汚染物質を含む気
体を導入する手段を有する揮発性汚染物質分解装置が、
該揮発性汚染物質の液相中濃度を調整するために、該分
解槽内の気相の圧力を変化させる手段を有する事を特徴
としている。
【0023】さらに、前記分解槽が耐圧型密閉構造であ
り、揮発性汚染物質を含む気体を導入する手段が前記気
相を加圧可能な通気手段であり、それにより該分解槽内
の気相の圧力を調整する事、あるいは、該分解槽の容積
と内圧が可変である構造であり、前記揮発性汚染物質を
含む気体が一定量導入された状態で容積を変化させる手
段を有する事を特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明を実現しうる汚染物質分解
槽は、汚染土壌から真空抽出した揮発性汚染物質を含む
気体を導入する導入口と、分解処理後の気体を排出する
排出口をもち、それぞれ槽内部を密閉出来るようシーリ
ングされ、かつ耐圧構造となっている。容積可変構造の
場合、導入口と排出口は共通であってもよく、またそれ
ぞれが汚染物質分解槽の液相側にあっても気相側にあっ
てもよい。また、この容積可変構造はピストン型が最も
簡便であるが、これに限定される物ではなく、槽の材
質、性能等により適宜選択すべきである。
【0025】汚染物質分解槽容器、及びシーリング材料
等は汚染物質の種類により適宜選択すべきであるが、耐
圧性、耐溶媒性、非吸着性のものが好ましく、特に容器
としてはステンレス性、シーリング材料としてはテフロ
ン(登録商標)製が好ましい。
【0026】本発明で用いる分解微生物としては、対象
とする揮発性汚染物質を分解しうるものであればいかな
る菌株でも利用可能であるが、好ましくはインデューサ
ーの添加を必要としないもの、例えばTCE分解微生物
であるJM1株(通産省生命工学工業技術研究所受託番号:
FERM BP-5352、受託日:平成7年12月22
日)などが用いられる。
【0027】真空抽出により土壌より抽出した揮発性汚
染物質を含むガスは、必要に応じて濃縮または希釈処理
した後分解槽中に導入する。分解槽が、容積可変構造の
場合は、ほぼ大気圧で汚染物質分解槽に導入される。加
圧導入式の場合は、加圧可能な通気手段、たとえばコン
プレッサーを介し導入口より導入される。
【0028】容積可変構造、あるいは加圧導入式などで
汚染物質分解槽の気相の圧力を変化させると、該気相中
の該揮発性汚染物質の蒸気圧が調整でき、それに従い溶
解度が変化するため、該揮発性汚染物質の液相中濃度を
任意の値に調整して分解微生物の分解活性を最も効率よ
く利用出来る条件を作り出し、汚染物質の分解量を向上
させることができる。
【0029】この時揮発性汚染物質濃度が分解微生物の
能力以上かもしくは同等である場合は、汚染物質分解槽
中の液相中濃度への導入量を減らし(同等である場合は
満たし)、分解微生物の分解活性を最も効率よく使える
濃度にまで希釈すれば良い。
【0030】揮発性汚染物質の濃度が分解効率を低下さ
せるほど低濃度の場合もしくは、汚染物質分解の最中に
揮発性汚染物質濃度が低下した場合は、揮発性汚染物質
を含む気体の圧力を高くする事により分解微生物を含ん
だ液相の揮発性汚染物質濃度を高め、最も効率よく微生
物分解出来る条件を作り出す。
【0031】気相部の圧縮についてより詳しく述べる
と、加圧導入式の場合、加圧は導入口に接続された加圧
可能な通気手段で揮発性汚染物質を含む気体を圧縮しな
がら汚染物質分解槽へ導入する事で行う。また、容積可
変構造の場合は、たとえばピストン部に圧力をかけて内
部の気体を圧縮する。
【0032】気相部の圧力は大気圧から汚染物質分解槽
の圧縮可能な範囲内において、揮発性汚染物質を含む気
体の濃度により、あるいは分解微生物の分解能力により
適宜決定されるべきであるが、圧縮後の液相中揮発性汚
染物質濃度が分解微生物にとって最も効率よく分解出来
る濃度範囲である事が望ましい。
【0033】例えば、トリクロロエチレン(TCE)をT
CE分解微生物である前記JM1株で分解する場合、スタ
ート時には加圧・圧縮後の液相中濃度が5ppm〜20pp
mとなるように前記の加圧・圧縮操作を行う。また、分
解が進み液相中のTCE濃度が5ppm以下に低下したと
きは加圧・圧縮後の液相中濃度が5ppm〜20ppmとな
るように前記の加圧・圧縮操作を行う。
【0034】上記スタート時の加圧・圧縮後の液相中濃
度、分解操作中の加圧・圧縮後の液相中濃度は、分解対
象となる汚染物質の種類の違いはもちろんのこと、使用
する分解微生物の菌株によっても変わるので、それぞれ
の菌株にとって好適な濃度範囲を定める必要がある。
【0035】気相を加圧、圧縮した場合の液相中揮発性
汚染物質の濃度はヘンリーの法則が当てはまらない事か
ら予測する事が出来ず、個々の物質について、それぞれ
の圧力における液相濃度を測定する必要がある。しかし
ながら、揮発性汚染物質と水の2相系において液相と接
触する気相の圧力が変化しても揮発性汚染物質の蒸気圧
と溶解度の関係が維持されると仮定すれば、気相の全圧
の変化に比例して揮発性汚染物質の蒸気圧が変化する。
従って液相濃度もこれに見合うだけ変化する。気相を所
望の圧力にまで圧縮した後、気相及び液相の汚染物質濃
度が速やかに平衡に達するよう、攪拌、エアースパージ
ング等を行いながら、分解微生物による浄化を行うこと
でより効果的となる。
【0036】このとき、汚染物質分解槽の気相部分に圧
力ゲージ、温度センサー、液相部分に温度センサー、サ
ンプリング口を設け、定期的に各相の汚染物質濃度、温
度、気相圧力をモニターし、適宜圧力調節を行うこと
で、更に効果が得られる。
【0037】尚、微生物の分解活性については30kgf/
cm2(絶対圧。以下同様)程度でも変化しない事が確認さ
れており、装置的に可能であればこの程度まで加圧が可
能といえる。ただし、加圧時、減圧時の圧力変動が分解
微生物の分解活性に悪影響を及ぼさないようにゆっくり
と変化させる事が必要であり、圧力変動は5kgf/cm2
in以下程度が望ましい。
【0038】以下、図を参照しながらより具体的な実施
の形態を説明する。
【0039】加圧導入式の場合を図1に示す。汚染物質
分解槽として用いる分解容器本体と蓋の間にはテフロン
製O-リングを用い固定金具にて密閉出来るようにす
る。
【0040】蓋には3つのポートを設け、ポート1を揮
発性汚染物質を含む気体導入口とし、シリンジにより揮
発性汚染物質を含む気体を導入出来るようバルブ機構と
する。ポート2にはコンプレッサーから圧縮空気を導入
出来るよう耐圧チューブにより接続し、コンプレッサー
と分解槽の間に圧力制御用の圧力ゲージを取付ける。ポ
ート3はバルブ操作で分解容器内の培養液をサンプリン
グ出来るようサンプリングパイプを取付け、耐圧シリン
ジによりサンプリング出来るようにする。
【0041】分解微生物培養液及びスターラーチップを
分解容器に入れ密栓し、スターラーを回転させる。サン
プリングパイプのバルブを閉め、分解する揮発性汚染物
質を導入口より導入する。このとき、必要に応じて加圧
する。気体の導入と加圧は適宜繰り返してよい。また、
適宜培養液のサンプリングを行う。ノルマルヘキサン1
mLを入れた容器を用意し、この中へ採取した1mLの培
養液を入れ3分間攪拌し培養液中のTCEを抽出し、ガ
スクロマトグラフ-ECDによりノルマルヘキサンに抽
出されたTCE測定を行う。
【0042】容積可変構造の場合を図6に示す。汚染物
質分解槽として耐圧型ガスシリンジを使用する。分解微
生物培養液をシリンジに入れ、分解する揮発性汚染物質
を入れ試料導入側をロックした後、ピストンで内容積を
適宜圧縮し固定する。
【0043】攪拌を例えば1時間に1回の頻度で行い室温
で分解させた後、ノルマルヘキサン10mLを入れた容器
を用意しシリンジ内の培養液5mLを入れ3分間攪拌し
培養液中のTCEを抽出する。ガスクロマトグラフ-E
CDによりノルマルヘキサンに抽出されたTCE測定を
行う。
【0044】以下、実施例を以って本発明をより詳細に
説明する。
【0045】
【実施例】[実施例1]汚染物質分解槽としてステンレス
製の分解容器(内径100mm、高さ200mm)を使用
した。サンプリングパイプとして、ステンレスパイプ
内径1mm、外形2mmを用いた。
【0046】汚染物質としてTCEを用い、分解微生物
として前記JM1株を使用した。JM1は15℃で3日間培
養し菌濃度が4.8×108cell/mLのものを使用した。
培地組成は以下の通り。
【0047】培地組成 Na2HPO4 6.2g/L KH2PO4 3.0g/L NaCl 0.5g/L NH4Cl 1.0g/L 総合ミネラル液 12mL/L グルタミン酸ナトリウム 10g/L 総合ミネラル液組成(単位はすべてg/L) nitrilotriacetic acid 1.5 MgSO4 3.0 MnSO4 0.5 NaCl 1.0 FeSO4 0.1 CaCl2 0.1 CoCl2 0.1 ZnSO4 0.1 CuSO4 0.1 AlK(SO4)2 0.1 H3BO3 0.1 Na2MoO4 0.1 NiCl2 0.1 分解微生物培養液の量は500mLとした。分解するT
CE標準ガスは、標準ガス精製装置(ガステック社製、
パーミエーター PD-1B)により精製し、濃度は20
0ppm、導入量は300mLとした。導入後即座に密封
した後、コンプレッサーで空気を送り、圧力が3kgf/c
2に達したところで加圧を停止した。
【0048】分解容器内部のスターラーを回転させなが
ら分解実験を行い、分解開始から2時間毎に1mLの培養
液のサンプリングを行った。ノルマルヘキサン1mLを入
れた容器を用意し、この中へ採取した1mLの培養液を入
れ3分間攪拌し培養液中のTCEを抽出し、ガスクロマ
トグラフ-ECDによりノルマルヘキサンに抽出された
TCE測定を行った。
【0049】更に上記と全く同様の装置、TCE標準ガ
スを用い、分解菌を含まない培養液をいれた場合のブラ
ンク実験も同時に行い同様のTCE測定を行った。結果
を図2に示す。
【0050】この実験におけるJM1菌によるTCEの総
分解量は0.3mgであった。
【0051】[比較例1]実施例1と同様の実験装置を用
いJM1菌によるTCEの分解実験を行った。JM1菌は実
施例1に用いたものと同時に培養したもので4.8×10
8cell/mL、500mLを分解槽に入れた。TCE標準ガ
スは200ppm、100mLを揮発性汚染物質を含む気
体導入口より導入した。コンプレッサーと分解容器間の
圧力ゲージを閉じた状態で大気圧のまま分解実験を行っ
た。分解実験開始後より2時間後とに1mLの培養液をサ
ンプリングしノルマルヘキサン1mLに抽出したものを、
ガスクロマトグラフ-ECDで測定した。
【0052】更に上記と同様の実験装置、上記と同様、
同量のTCE標準ガスを用い、JM1菌の入らない培養液
500mLを分解槽に入れブランク実験とし、同様に培
養液中のTCEの濃度測定を行った。結果を図3に示
す。この実験におけるJM1菌によるTCEの総分解量
は、0.07mgであった。
【0053】[実施例2]実施例1と同様の実験装置を用
いJM1菌によるTCEの分解実験を行った。JM1菌は実
施例1に用いたものと同時に培養したもので4.8×10
8cell/mL、500mL、及びスターラーチップを分解容
器に入れ密栓し、スターラーを回転させた。サンプリン
グパイプのバルブを閉め、200ppmのTCE標準ガス
500mLを汚染物質導入口より導入し即座に密封した
後、コンプレッサーで空気を送り、圧力が5kgf/cm2
達したところで加圧を停止した。
【0054】分解容器内部のスターラーを回転させなが
ら分解実験を行い、分解実験開始後より2時間後とに1
mLの培養液をサンプリングしノルマルヘキサン1mLに
抽出したものを、ガスクロマトグラフ-ECDで測定し
た。
【0055】更に上記と同様の実験装置、上記と同様、
同量のTCE標準ガスを用い、JM1菌の入らない培養液
500mLを分解容器に入れブランク実験とし、同様に
培養液中のTCEの濃度測定を行った。結果を図4に示
す。この実験におけるJM1菌によるTCEの総分解量は
0.5mgであった。
【0056】[実施例3]実施例1と同様の実験装置を用
いJM1菌によるTCEの分解実験を行った。実施例1、
2に用いたものと同時に培養したJM1菌(菌濃度4.8×
108cell/mL、500mL)及びスターラーチップを分解
容器に入れ密栓し、サンプリングパイプのバルブを閉
め、スターラーを回転させながら200ppmのTCE標
準ガス100mLを汚染物質導入口より導入し即座に密
封した後大気圧のまま2時間分解させた。
【0057】その間30分毎に1mLの培養液をサンプリ
ングしノルマルヘキサン1mLに抽出したものを、ガスク
ロマトグラフ-ECDで測定した後、更に汚染物質導入
口より200ppmのTCEを100mL送り込みコンプ
レッサーで2kgf/cm2まで加圧しこの状態で2時間分解
させながら30分毎にTCEの測定をした。
【0058】この方法で2時間毎に200ppmのTCE
を100mLずつ5回注入、加圧、TCE濃度測定を繰り
返し5kgf/cm2まで加圧したのち最終的に24時間まで
分解を測定した。尚12時間以降のTCE濃度測定は18
時間後、24時間後とした。
【0059】更にJM1菌の入らない培養液500mLを
分解槽に入れ上記と同様の実験を行いブランク実験と
し、同様に培養液中のTCEの濃度測定を行った。結果
を図5に示す。この実験におけるJM1菌によるTCEの
総分解量は0.45mgであった。
【0060】[実施例4]汚染物質分解槽として耐圧型ガ
スシリンジ(マグナムガスシリンジ 500mL)を使用
し、JM1菌によるTCEの分解実験を行った。JM1菌は
実施例1〜3に用いたものと同時に培養したもので4.
8×108cell/mLのものを使用した。
【0061】分解微生物培養液100mLをシリンジに
入れ、更に標準ガス精製装置(ガステック社製、パーミ
エーター PD-1B)により精製した10ppmのTCE標
準ガス400mLを入れ試料導入側をロックした後、ピ
ストンで内容積を200mLになるまで圧縮し固定し
た。
【0062】1時間に1回の頻度で攪拌し室温で24時間
分解させた後、ノルマルヘキサン10mLを入れた容器を
用意しシリンジ内の培養液5mLを入れ3分間攪拌し培
養液中のTCEを抽出した。ガスクロマトグラフ-EC
Dによりノルマルヘキサンに抽出されたTCE測定を行
った。
【0063】更に上記と同じシリンジを使い、TCE標
準ガスを用い、分解菌を含まない培養液をいれた場合の
ブランク実験も同時に行い同様のTCE測定を行った。
【0064】24時間後のTCE濃度はブランク実験で
0.17ppm分解実験では0.03ppmとなり、この実験
におけるJM1菌によるTCEの総分解量は0.018mg
であった。
【0065】[比較例2]実施例4と同様のシリンジを用
いJM1菌によるTCEの分解実験を行った。JM1菌は実
施例1〜4に用いたものと同時に培養したもので4.8
×108cell/mL、100mLをシリンジに入れた。TC
E標準ガス200ppm、400mLをJM1の入ったシリ
ンジに導入し、導入側及びピストンをロックし大気圧の
まま1時間に1回の頻度で攪拌し、24時間室温下で分解
実験を行った。
【0066】24時間後5mLの培養液をサンプリング
しノルマルヘキサン10mLに抽出したものを、ガスクロ
マトグラフ-ECDで測定した。更に、JM1菌の入らな
い培養液100mLを用い、上記と同様の実験を行いブ
ランクとした。24時間後のTCE濃度はブランク実験
で0.100ppm分解実験では0.05ppmとなり、この
実験におけるJM1菌によるTCEの総分解量は0.011
mgであった。
【0067】[実施例5]実施例4と同様のシリンジを用
いJM1菌によるTCEの分解実験を行った。JM1菌は実
施例1〜4に用いたものと同時に培養したもので4.8×
108cell/mL、100mLをシリンジに入れ、更に20
0ppmのTCE標準ガス400mLをこのシリンジに導
入し、導入側をロックした。
【0068】ピストンを動かし容積を150mLまで圧
縮しピストンをロックし、この状態で1時間に1回の頻度
で攪拌し室温下24時間分解実験を行った。実施例4と
同様にシリンジ内の培養液をサンプリングしノルマルヘ
キサンに残留TCEを抽出し、ガスクロマトグラフ-E
CDで測定した。
【0069】更に上記と同様の実験装置、上記と同様、
同量のTCE標準ガスを用い、JM1菌の入らない培養液
100mLを分解容器に入れブランク実験とし、同様に
培養液中のTCEの濃度測定を行った。24時間後のT
CE濃度はブランク実験で0.19ppm分解実験では0.
02ppmとなり、この実験におけるJM1菌によるTCE
の総分解量は0.020mgであった。
【0070】
【発明の効果】以上説明してきたように、汚染物質分解
槽内の圧力を変化させることで真空抽出後の気相中の低
濃度揮発性汚染物質の蒸気圧を調整し、それによる溶解
度の変化により前記揮発性汚染物質の液相中濃度を調整
することで、前記揮発性汚染物質を高効率で微生物分解
出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】加圧導入式の分解容器の模式図である。
【図2】実施例1の結果を示すグラフである。
【図3】比較例1の結果を示すグラフである。
【図4】実施例2の結果を示すグラフである。
【図5】実施例3の結果を示すグラフである。
【図6】容積可変構造の分解容器の模式図である。
【符号の説明】
1 汚染物質分解槽本体 2 汚染物質分解槽蓋 3 テフロン製Oリング 4 金属製固定金具 5 ポート1汚染ガス導入ロ 6 ポート2圧縮空気導入ロ 7 ポート3サンプリングパイプ 8 バルブ 9 耐圧チューブ 10 圧力ゲージ 11 コンプレッサー 12 分解微生物を含む培養液 21 耐圧型ガスシリンジ 22 分解菌培養液 23 揮発性汚染物質を含む気相 24 試料導入部 25 試料導入側ロック 26 ピストン 27 ピストンロック
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月13日(1999.5.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E191 BA11 BA12 BA15 BB01 BD20 4B065 AA01X BC05 BD25 CA56 4D004 AA41 AB05 AB06 AB07 AC07 CA19 CB04 CC02 CC07 DA02 DA06 DA07 DA10

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分解微生物を保持する液相と、該液相と
    接する気相とを形成した汚染物質分解槽に、汚染土壌か
    ら抽出した揮発性汚染物質を含む気体を導入して微生物
    分解する汚染土壌浄化方法において、該汚染物質分解槽
    の気相の圧力を変化させることで該気相中の該揮発性汚
    染物質の蒸気圧を調整する事を特徴とする揮発性汚染物
    質分解方法。
  2. 【請求項2】 前記汚染物質分解槽内の気相の圧力を変
    化させる方法が、前記揮発性汚染物質を含む気体を順次
    加圧導入する、請求項1記載の分解方法。
  3. 【請求項3】 前記汚染物質分解槽内の気相の圧力を変
    化させる方法が、揮発性汚染物質を含む気体を一定量汚
    染物質分解槽に導入した後前記気相の容積を変化させ
    る、請求項1記載の分解方法。
  4. 【請求項4】 前記分解微生物が好気性である、請求項
    1ないし3のいずれかに記載の記載の分解方法。
  5. 【請求項5】 前記揮発性汚染物質が揮発性炭化水素で
    ある、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の分解方
    法。
  6. 【請求項6】 前記揮発性炭化水素が有機塩素化合物、
    または、芳香族化合物である、請求項5記載の分解方
    法。
  7. 【請求項7】 前記有機塩素化合物がトリクロロエチレ
    ン、テトラクロロエチレンのいずれかからなる、請求項
    6記載の分解方法。
  8. 【請求項8】 前記揮発性炭化水素が石油系燃料であ
    る、請求項5記載の分解方法。
  9. 【請求項9】 分解微生物を保持する液相と、該液相と
    接する気相とを形成した分解槽と、汚染土壌から抽出し
    た揮発性汚染物質を含む気体を導入する手段とを有す
    る、揮発性汚染物質分解装置において、該揮発性汚染物
    質の液相中濃度を調整するために、該分解槽内の気相の
    圧力を変化させる手段を有する事を特徴とする揮発性汚
    染物質分解装置。
  10. 【請求項10】 前記分解槽が耐圧型密閉構造であり、
    揮発性汚染物質を含む気体を導入する手段が前記気相を
    加圧可能な通気手段であり、それにより該分解槽内の気
    相の圧力を調整する、請求項9記載の汚染物質分解装
    置。
  11. 【請求項11】 前記分解槽が耐圧型密閉構造であり、
    かつ該分解槽の容積と内圧が可変である構造であり、前
    記揮発性汚染物質を含む気体が一定量導入された状態で
    容積を変化させる手段を有する、請求項9記載の汚染物
    質分解装置。
  12. 【請求項12】 前記記載の分解微生物が好気性であ
    る、請求項9ないし11のいずれか1項に記載の記載の
    汚染物質分解装置。
  13. 【請求項13】 前記揮発性汚染物質が揮発性炭化水素
    である、請求項9ないし12のいずれか1項に記載の汚
    染物質分解装置。
  14. 【請求項14】 前記揮発性炭化水素が有機塩素化合
    物、または、芳香族化合物である、請求項13記載の汚
    染物質分解装置。
  15. 【請求項15】 前記有機塩素化合物がトリクロロエチ
    レン、テトラクロロエチレンのいずれかからなる、請求
    項14記載の汚染物質分解装置。
  16. 【請求項16】 前記揮発性炭化水素が石油系燃料であ
    る、請求項13記載の汚染物質分解装置。
JP10370729A 1998-12-25 1998-12-25 揮発性汚染物質分解方法 Pending JP2000189944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10370729A JP2000189944A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 揮発性汚染物質分解方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10370729A JP2000189944A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 揮発性汚染物質分解方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000189944A true JP2000189944A (ja) 2000-07-11

Family

ID=18497499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10370729A Pending JP2000189944A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 揮発性汚染物質分解方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000189944A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100579903B1 (ko) * 2004-04-29 2006-05-17 성진엔지니어링 (주) 악취를 포함한 난용해성 유해 배기가스 처리방법 및 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100579903B1 (ko) * 2004-04-29 2006-05-17 성진엔지니어링 (주) 악취를 포함한 난용해성 유해 배기가스 처리방법 및 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Keck et al. Evidence for cooxidation of polynuclear aromatic hydrocarbons in soil
US5814514A (en) Biodegradation of the gasoline oxygenates
US6599423B2 (en) High-efficiency processes for destruction of contaminants
Dan et al. Biodegradation of benzo [a] pyrene in soil by Mucor sp. SF06 and Bacillus sp. SB02 co-immobilized on vermiculite
US5427944A (en) Bioremediation of polycyclic aromatic hydrocarbon-contaminated soil
Henson et al. Metabolism of chlorinated methanes, ethanes, and ethylenes by a mixed bacterial culture growing on methane
McFarland et al. Removal of benzo (a) pyrene in soil composting systems amended with the white rot fungus Phanerochaete chrysosporium
US6524842B1 (en) Biodegradation of gasoline oxygenates
JP3083077B2 (ja) 有機化合物の生分解方法及び環境修復方法
US5840571A (en) Biological degradation of halogenated components in the unsaturated soil zone
JPH11277045A (ja) 土壌の浄化方法
US5906932A (en) Process for soil remediation and apparatus used therefor
JP2000189944A (ja) 揮発性汚染物質分解方法
Diaz et al. Stabilization of hazardous wastes through biotreatment
JP2000287679A (ja) バイオリアクターによる気体状有機塩素化合物の分解方法ならびに装置
Kampbell et al. Bioremediation of chlorinated solvents in the vadose zone
JP3435426B2 (ja) ハロゲン化炭化水素分解菌及びその使用
JP2000140828A (ja) 揮発性汚染物質を含む排水の浄化方法および装置
Bécaert et al. Development of a microbial consortium from a contaminated soil that degrades pentachlorophenol and wood-preserving oil
JP3436654B2 (ja) ハロゲン化炭化水素分解菌及びその使用
Payne et al. Petroleum and chlorinated hydrocarbon analysis in support of in vitro studies of natural anaerobic and aerobic microbial degradation of xenobiotics in contaminated groundwater and soil
JP3645650B2 (ja) リアクタ型汚染土壌浄化方法及び装置
JP2000140869A (ja) 希釈率を制御するリアクターによる有機塩素化合物汚染の生物的修復浄化方法および装置
JPH1190411A (ja) 環境修復方法
JPH11277085A (ja) 媒体の浄化装置、媒体の浄化方法