JP2000189689A - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JP2000189689A
JP2000189689A JP10370851A JP37085198A JP2000189689A JP 2000189689 A JP2000189689 A JP 2000189689A JP 10370851 A JP10370851 A JP 10370851A JP 37085198 A JP37085198 A JP 37085198A JP 2000189689 A JP2000189689 A JP 2000189689A
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brush
magnetostrictive element
amplitude
lever
vibration
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JP10370851A
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English (en)
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Shuji Iwao
修司 岩尾
Norihiro Tsujii
宣博 辻井
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな振動振幅を得ることができ、汚れのひ
どい被洗浄物に対しても十分に洗浄効果をあげることが
できる洗浄装置を提供する。 【解決手段】 加振手段として超磁歪素子2を用い、該
超磁歪素子2のプランジャ7の先端部に、レバー12、
レバー復帰用バネ15からなる振幅拡大機構を設けると
ともに、レバー12の先端部に、毛腰強度を2〜20K
g・f/cmで、かつ、先端を山切りされたブラシ1
4を取り付け、ブラシの振動周波数が50〜1KHz、
振動振幅が0.5〜5mmとなるように超磁歪素子を駆
動する。超磁歪素子2の振動振幅はレバー12によって
拡大されてブラシ14に伝えられる。大振幅・超高速で
往復動するブラシ14が当たったシミや油汚れなどの微
粒子には強大な振動加速度によって繊維表面から剥離さ
れて浮き上がり、この浮き上がったところを山切りされ
たブラシ14で掻き落とす。このため、頑固な汚れで
も、効果的に洗浄できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば衣服などの
繊維製品についた頑固な汚れやシミ、油汚れなどの洗浄
に用いて好適な洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば衣類などの繊維製品におい
て、シミや泥汚れ、袖や襟についた油汚れなどの頑固な
汚れを落とすには、液体洗剤や粉末洗剤などの洗浄液を
被洗浄物の汚れ部分に直接塗布した後、汚れ部分を手も
みやブラシ、スポンジなどで刷掃する方法、被洗浄物を
洗浄液に漬け置きした後、洗濯機で洗濯したり、ブラシ
やスポンジなどで洗浄する方法が用いられていた。
【0003】上記方法の場合、手が荒れる、被洗浄物が
傷む、汚れによっては十分な洗浄効果が得られないなど
の問題があった。そこで、このような問題をなくすため
に、超音波を利用した洗濯機などが提案されている(例
えば、特開昭57−55194号、実開昭61−184
586号、実開平6−52786号)。この超音波を利
用した洗濯機は、洗濯槽の底面などに超音波振動子を取
り付けて高周波で加振し、この加振によって生ずるキャ
ビテーションを利用して洗濯槽内に気泡を発生・消滅さ
せ、この時に発生する超音波によって洗浄するものであ
る。
【0004】しかしながら、上記超音波を利用した洗濯
機の場合、繊維などの柔らかい物は洗浄効率が著しく悪
く、シミ、泥よごれ、油汚れなどの頑固な汚れを完全に
洗い落とすことは難しかった。また、部分洗いすること
ができず、使用に際しては洗濯槽に水を張る必要があ
り、取り扱いが面倒であるなどの問題があった。
【0005】そこで、本発明者らは、上記問題を解決す
るために、先に、超磁歪素子を利用した洗浄装置を提案
した(特願平9−362355号)。この先願の洗浄装
置は、往復加振用アクチュエータの加振手段として超磁
歪素子を用い、該超磁歪素子のプランジャ先端部にブラ
シを取着するとともに、超磁歪素子を50Hz〜1KH
zの矩形パルス信号で駆動するようにしたもので、超磁
歪素子によってブラシを高速で振動させることにより、
シミ、泥汚れ、油汚れなどの頑固で落ちにくい汚れを簡
単かつ確実に洗浄することができるようにしたものであ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、この種の洗
浄装置における洗浄効果は、ブラシの振動振幅に比例し
て大きくなるが、先願発明ではブラシを超磁歪素子のプ
ランジャ先端部に取着していたため、振動振幅に限界が
あった。また、ブラシなどの刷掃体の種類や形状によっ
ても洗浄効果に差が出るが、従来においてはそこまで考
慮したものはなかった。
【0007】そこで、本発明は、先願発明に比べて大き
な振動振幅を得ることができるとともに、洗浄に最適な
刷掃体を用いることにより、洗浄効果をさらに高めた洗
浄装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の洗浄装置は、往復加振用アクチュエータの
加振手段として超磁歪素子を用い、該超磁歪素子のプラ
ンジャ先端部に振幅拡大機構を設けるとともに、該振幅
拡大機構に洗浄用の刷掃体を取り付け、該振幅拡大機構
に取り付けられた刷掃体の振動周波数が50〜1KH
z、振動振幅が0.5〜5mmとなるように前記超磁歪
素子を駆動するようにした洗浄装置であって、前記刷掃
体として、先端を山切りされた毛束を植毛したブラシ、
表面に小突起を多数形成した合成樹脂製板状体、合成繊
維からなるループを植毛したループ植毛体、または表面
を砥石状の粗面とされた焼結体のいずれかを用いたもの
である。
【0009】刷掃体として、毛束を植毛されたブラシを
用いる場合には、毛束の先端を山切形状とするととも
に、毛束の毛腰強度を2〜20Kg・f/cmの範
囲内とすることが望ましい。また、前記刷掃体を取り替
え自在とし、さらに、前記振動周波数および/または振
動振幅を可変自在とすることが望ましい。
【0010】なお、本発明にいう「超磁歪素子」とは、
希土類元素および/または特定の遷移金属などを主成分
(例えば、テルビウム、ジスプロシウム、鉄など)とす
る粉末焼結合金あるいは単結晶合金から作られた磁歪素
子を指すものであり、従来の圧電素子の2倍以上、フェ
ライトなどの従来の磁歪素子の50倍以上の磁歪変位量
を得ることができる磁歪素子である。
【0011】
【作用】必要に応じて洗剤をブラシ先端につけるか、あ
るいは被洗浄物に直接塗布または浸漬した後、ブラシの
先端を汚れた部分に押し当て、ブラシの振動周波数が5
0〜1KHz、振動振幅が0.5〜5mmとなるよう
に、超磁歪素子を駆動する。これによって超磁歪素子が
往復振動を開始し、超磁歪素子の振動振幅はレバーなど
で構成された振動拡大機構によって拡大されてブラシに
伝えられる。
【0012】このため、振動振幅拡大機構に取り付けら
れたブラシは、振動周波数50〜1KHz、振動振幅
0.5〜5mmという大きな周波数と振幅で往復振動
し、ブラシが当たったシミや油汚れなどの微粒子には、
極めて強大な振動加速度が作用する。この結果、この強
大な振動加速度によってシミや油汚れなどの微粒子が繊
維表面から剥離されて浮き上がり、この浮き上がったと
ころをブラシで掻き落とすため、極めて強力かつ効果的
な洗浄が実現される。したがって、先願の洗浄装置では
なかなか落ちなかったような頑固な汚れでも、落とすこ
とが可能となる。
【0013】しかも、本発明では、汚れを掻き落とすた
めの刷掃体として、先端を山切りされた毛束を植毛した
ブラシ、表面に小突起を多数形成した合成樹脂製板状
体、合成繊維からなるループを植毛したループ植毛体、
または表面を砥石状の粗面とされた焼結体を用いている
ので、先端を平らに平切りされた従来周知のブラシに比
べて、その洗浄効果を格段に向上することができる。し
たがって、頑固な汚れでも、確実に落とすことが可能と
なる。
【0014】なお、ブラシの振動周波数を50〜1KH
z、振動振幅を0.5〜5mmとしたのは、本発明者ら
の実験によって、この範囲が最も洗浄効果が高く、しか
も被洗浄物を傷めることがない範囲であると判明したか
らである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1〜図3に、本発明に係
る洗浄装置の一実施の形態を示す。図1は洗浄装置全体
の模式断面図、図2はその平面図、図3(A)はブラシ
の正面図、図3(B)は植毛された毛束の拡大側面図で
ある。
【0016】図において、1はプラスチックまたは金属
製になる本体ケースであって、この本体ケース1内に、
円柱状の超磁歪素子2が上下方向(図において)に向け
て固設されているとともに、この超磁歪素子2の外周を
囲んで円筒状の駆動コイル3が配置されている。さら
に、この駆動コイル3の外周を囲んで、バイアス磁界発
生用の円筒状の永久磁石4が設けられている。
【0017】駆動コイル3と永久磁石4は、固定プレー
ト5,6によってケース内の所定位置に固定されてお
り、超磁歪素子2はこの固定された駆動コイル3内にお
いて磁歪効果によって上下方向に伸縮自在に配置されて
いる。なお、永久磁石4は、超磁歪振動子2に安定な磁
歪効果を発現させるために、超磁歪振動子2の軸方向に
一定のバイアス磁界を付与するものである。
【0018】前記超磁歪素子2の上端面には、上方に向
かって延びるプランジャ7が一体に固設されており、こ
のプランジャ7の先端部に、後述する構造からなる振幅
拡大機構が取り付けられている。また、このブランジャ
7の鍔部8と本体ケース1との間にはプレストレスバネ
9が縮設されており、超磁歪素子2にプレストレスを与
えることによって、その磁歪変動域を最適化するように
構成されている。なお、上記構成中、符号2〜9の各部
材で構成された機構部分が往復加振用アクチュエータを
構成している。
【0019】前記駆動コイル3には、結合コンデンサ1
0を介して、超磁歪素子2の駆動電力供給源となる矩形
パルス発振器11が接続されている。この矩形パルス発
振器11は、図中に示すような矩形パルス信号iを出力
するもので、この例の場合、パルス周波数を50Hz〜
1KHzの範囲で自在に変えることができるとともに、
その出力パワーも自在に変えることができるように構成
されている。
【0020】超磁歪素子2は、この矩形パルス発振器1
1から矩形パルス信号iを供給されると、その磁歪効果
によって、上下方向(図において)にパルス周波数と同
じ振動数で伸縮を繰り返すものである。なお、矩形パル
ス発振器11は、図示するように本体ケース1と別体に
設けてもよいし、電源としての乾電池を含む矩形パルス
発振器11全体を本体ケース1内に内蔵してもよいもの
である。携帯性や取り扱い性を考えた場合、本体ケース
1内に内蔵することが好ましい。
【0021】プランジャ7の先端部に設けられる振幅拡
大機構は、次のような構造になる。すなわち、12はプ
ラスチックまたは金属製になる長尺状のレバーであっ
て、その基端部はピン13によって回動自在に軸支され
ているとともに、レバー先端部には洗浄用の刷掃体とし
て、ヘッド部14aに多数の毛束14bを植毛したブラ
シ14が取り替え自在に取り付けられている。
【0022】そして、上記回動自在なレバー12は、回
動支点となるピン13から所定の距離Lだけ離れた
位置においてプランジャ7の先端球面部7a上に載せら
れ、略水平(図において)に支持されているとともに、
レバー12の上部側の適宜位置には、プランジャ7によ
って上方へ押し上げられたレバー12を超磁歪素子2側
に向かって押し戻すように付勢するレバー復帰用のバネ
15が縮設されている。
【0023】なお、前記レバー12の形状は、板状、丸
棒状、楕円棒状、角棒状、あるいはこれら形状の組み合
わせ、さらには、レバー先端に向かうに従ってこれら形
状の断面積が徐々に小さくなっていくテーパ付きのもの
など、設計仕様に応じて最適な形状のものが選択使用さ
れる。また、レバー復帰用のバネ15についても、これ
に代えて、ゴムなどの弾性体を使用してもよいものであ
る。
【0024】前記レバー12の先端に取り付けられたブ
ラシ14は、具体的には、太さ0.2mmからなるナイ
ロン製のフィラメントを植毛密度800本/cm
植毛したもので、図3(A)(B)に示すように、毛束
の山切り角度=60°、毛束頂部の高さ=10mm、毛
束谷部の高さ=8mm、毛束の毛腰強度=7.5Kg・
f/cmとしたものである。本発明者らの実験によ
れば、刷掃体としてブラシを用いた場合には、このよう
な仕様のブラシを用いたときが最も刷掃効果が高かっ
た。
【0025】前述したように、本発明で用いる超磁歪素
子2は、希土類元素および/または特定の遷移金属など
を主成分とする粉末焼結合金あるいは単結晶合金から作
られた磁歪素子を指すものであって、例えば、これらの
素材を混合粉砕した後、所定の磁場中で成形し、これを
焼結した後、所定の加工および必要なコーティングを施
すことにより作られるものである。このようにして作ら
れた超磁歪素子の特性の一例を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】次に、上記実施の形態に係る洗浄装置の洗
浄動作について説明する。まず、必要に応じて、洗剤を
ブラシ14の先端につけるか、被洗浄物に直接塗布し、
あるいは、被洗浄物を洗浄液中に浸漬して引き上げた
後、ブラシ4の先端を被洗浄物の汚れ部分に押し当て、
矩形パルス発振器11の電源スイッチをオンし、超磁歪
素子2を50Hz〜1KHz、好ましくは50〜500
Hzの矩形パルス信号iによって、ブラシ14の振動振
幅が0.5〜5mmの範囲内となるように駆動開始す
る。これによって、超磁歪素子2は矩形パルス信号iと
同じ50Hz〜1KHzの周波数で往復振動を開始す
る。なお、ブラシ14の振動振幅を0.5〜5mmの範
囲内としたのは、本発明者らの実験によって、この範囲
が最も洗浄効果が高く、しかも被洗浄物を傷めることが
ないからである。
【0028】超磁歪素子2が往復振動してプランジャ7
が上方へ移動すると、レバー12はプランジャ7の先端
球面部7aによって上方へ押し上げられ、ピン13を回
動支点として上方へ回動する。そして、プランジャ7が
下方へ移動すると、上方へ押し上げられたレバー12は
レバー復帰用のバネ15によって押し戻され、ピン13
を回動支点として下方へ回動する。このようにして、レ
バー12は、ピン13を回動支点として超磁歪素子2と
同じ周波数で往復動を繰り返す。
【0029】このとき、回動支点となるピン13とプラ
ンジャ7の先端球面部7aとの距離をL、レバー1
2の有効長をL、超磁歪素子2の振動振幅を
μ、レバー先端の振動振幅をμとすると、レバ
ー12の先端部の振動振幅μは、下式で表すことが
できる。 μ=μ×(L/L
【0030】上式から明らかなように、超磁歪素子2の
振動振幅μは、(L/L )倍に増幅される。
したがって、上式中のレバー比(L/L)を調
節することによって、最大でも100μm程度の小さな
振幅であった超磁歪素子2の振動振幅を、mmオーダー
の大振幅に拡大することができる。
【0031】上記のようにして、レバー12が大振幅か
つ超高速で往復動を開始すると、レバー先端に取着され
たブラシ14も大振幅かつ超高速で往復動を開始し、毛
束先端で被洗浄物に付着している汚れやシミ、油などの
微粒子を振動せしめ、これら汚れの微粒子に強大な振動
加速度を作用させる。これによって、汚れやシミ、油な
どの微粒子が剥離されて被洗浄物表面に浮き上がり、浮
き上がってきた汚れやシミをブラシ14で効果的に掻き
落とす。
【0032】特に、刷掃体として、上記した毛束14a
の先端を山切りしたブラシ14を用いた場合には、その
尖った山部の先端で被洗浄物に付着している汚れやシ
ミ、油などの微粒子を振動せしめると同時に、浮き上が
ってきた汚れの微粒子を効果的に掻き落とすことができ
るので、図7に示すような先端を平切りされた従来周知
のブラシ19に比べ、洗浄効果が極めて高くなり、かな
り汚れのひどい被洗浄物であっても効果的に洗浄するこ
とが可能となる。
【0033】また、矩形パルス発振器11は、そのパル
ス周波数を50Hz〜1KHzの範囲で可変自在とさ
れ、さらに、その出力パワーも可変自在とされているの
で、汚れの種類や状態に応じて最適なパルス周波数(振
動周波数)および出力パワー(振動振幅)に調節するこ
とができる。これによって、汚れの種類や状態に応じた
最良の洗浄効果を発揮させることができる。また、ブラ
シ14も取り替え自在としているので、汚れの種類や状
態に応じて最適な形状、材質からなるブラシを用いるこ
とができ、汚れの種類や状態に応じた最良の洗浄効果を
発揮させることができる。
【0034】なお、本発明の洗浄装置は、洗浄効果が極
めて高いので、それほどひどくない汚れに対しては、洗
剤を使用しなくとも水で濡らすだけで落とすことができ
る。したがって、洗剤は必要に応じて使用すればよい。
また、使用する洗剤も市販されている通常の洗剤で十分
であり、専用の洗剤などはまったく不要である。また、
本発明の洗浄装置は、衣類などの繊維製品の汚れ落とし
だけでなく、台所の換気扇の油汚れ、浴室やトイレのカ
ビ・水垢、プラスチックや金属製品の表面汚れなど、ブ
ラシ先端を当てることができる被洗浄物であれば適用可
能である。
【0035】さらに、上記実施の形態においては、振幅
拡大機構としてレバー12を利用したものを用いたが、
本体ケース1内に組み込み可能であれば、他の構造にな
る振幅拡大機構であっても採用できるものである。ま
た、レバー12は、必ずしもプランジャ7に対して直角
方向に延出させる必要はなく、斜め上方あるいは斜め下
方に向けて延出させてもよいものである。また、取り替
え自在なブラシ14の形状や種類も、洗浄目的に応じて
自由に選択できるものである。
【0036】上記実施の形態では、振幅拡大機構(レバ
ー12)に取着する刷掃体としてブラシ14を用いた
が、それ以外にも次のような材質並びに構造になる刷掃
体を用いることができる。
【0037】図4(A)(B)に、本発明の洗浄装置で
用いる刷掃体の第2の形状例を示す。(A)は正面図、
(B)は断面図である。この図4の刷掃体は、表面に直
径2mm、高さ1.0mmの小突起16aを多数形成し
たポリプロピレン製の合成樹脂製板状体16からなるも
のである。なお、小突起16aの数と配置形状は、図示
例の同心円状に限られるものではなく、洗浄目的に応じ
て任意の数と配置形状をとることができるものである。
【0038】図5(A)(B)に、本発明の洗浄装置で
用いる刷掃体の第3の形状例を示す。(A)は刷掃体の
断面図、(B)はループを形成した表面布の断面図であ
る。この図5の刷掃体は、合成繊維からなるループ17
bを植毛したループ植毛体17からなるものであって、
(B)に示すように、ナイロン製の平織り表面布17a
に、1cm当たり50本の植毛密度でループ17b
を形成したものである。この例の場合、ループ17b
は、太さ0.16mmのナイロン繊維を表面布17aに
縫い込むことによって形成したもので、ループ17bの
高さは約2mmである。そして、このループ17bを形
成された表面布17aの裏面側に、厚さ2mmのウレタ
ンフォーム17cを接着した後、(A)に示すように、
ドーム状の基体部17dの表面に張り合わせたものであ
る。
【0039】図6(A)(B)に、本発明の洗浄装置で
用いる刷掃体の第4の形状例を示す。(A)は断面図、
(B)は焼結体表面の模式拡大図である。この図6の刷
掃体は、表面を砥石状の粗面とされた焼結体18からな
るものであって、粒径約20メッシュからなる球状の硬
質ポリエチレン粉末を焼結し、(A)に示すようなドー
ム形状に形成したものである。このようにして得られた
焼結体18の表面は、(B)に拡大して示すように、く
っつき合った20メッシュ径の球状粉末樹脂18aの間
に、平均空孔径200μの空隙18bが形成され、その
表面が砥石のようにザラザラした焼結体18が得られ
る。
【0040】
【実施例】本発明の洗浄装置を用いて、下記の条件で頑
固な泥汚れの洗浄実験を行ない、洗浄評価を行なった。
その実験結果を表2に示す。 (洗浄条件)15gの赤土と水500mlとを均一に攪
拌して泥水を作り、この中に10cm×10cmの大き
さの白色の綿繊維を浸漬した後、乾燥させて表面の余分
な土を払い、泥で汚れた汚垢布を調製し、これを被洗浄
物とした。この被洗浄物に直接、洗浄液(アニオン/ノ
ニオン界面活性剤を総量で20%含む液体洗剤、粘度1
20cp/25℃)を塗布し、常温で洗浄時間1分として
洗浄処理を行なった。そして、評価指標として、洗浄
力、繊維の傷みを採り、以下の評価方法によって評価し
た。
【0041】(洗浄力の評価)含浸させる前の白色の綿
繊維、含浸後の汚垢布、および洗浄後の汚垢布の白色度
を色差計で測定し、次式に洗浄力を算出した。 洗浄力(%)=(Y−Y)/(X
)×100 ただし、 X:含浸させる前の白色の綿繊維の白度 Y:含浸後の汚垢布の白度 Y:洗浄後の汚垢布の白度
【0042】(繊維の傷みの評価)繊維の傷みは、洗浄
後において目視で毛羽立ちを確認し、毛羽立ちの状態に
よって以下のように評価した。 ◎:まったくなし ○:なし △:ややある ×:かなりある
【0043】
【表2】
【0044】表2中の実施例1〜4を見れば明らかなよ
うに、本発明の洗浄装置の場合、洗浄力80〜95%と
いう極めて高い洗浄力を得ることができた。また、この
ような高い洗浄力が得られるにもかかわらず、繊維の痛
みもほとんどなかった。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によるときは、超磁歪素子の振動振幅を振幅拡大機構
によって拡大するとともに、先端を山切りされた毛束を
植毛したブラシ、表面に小突起を多数形成した合成樹脂
製板状体、合成繊維からなるループを植毛したループ植
毛体、または表面を砥石状の粗面とされた焼結体などか
らなる刷掃体を用いて被洗浄物を洗浄するようにしたの
で、頑固な汚れでも、被洗浄物を傷めることなしに確実
に洗浄することができる。また、洗浄に際しては、ブラ
シの先端を被洗浄物に当てるだけでよいので、部分洗い
に適し、しかも洗濯機のように水を張る必要もないので
取り扱いが簡単であり、手肌が荒れたりすることもな
い。また、小型に作ることができるので、携帯性に優
れ、その取り扱いも簡単であるという種々の優れた効果
を奏する。
【0046】また、請求項2記載の発明によるときは、
刷掃体として、先端を山切りされた毛束を植毛したブラ
シを用い、毛束の毛腰強度を2〜20Kg・f/cm
の範囲内としたので、刷掃効果を最も高めることが
できる。
【0047】また、請求項3記載の発明によるときは、
ブラシを取り替え自在としたので、汚れの種類や状態に
応じて最適なブラシを用いることができ、汚れの種類や
状態に応じた最良の洗浄効果を発揮させることができ
る。
【0048】また、請求項4記載の発明によるときは、
振動周波数および/または振動振幅を可変としたので、
汚れの種類や状態に応じて最適な振動数を選択すること
ができ、汚れの種類や状態に応じた最良の洗浄効果を発
揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄装置の一実施の形態の模式断
面図である。
【図2】上記実施の形態の平面図である。
【図3】刷掃体としての第1の形状例であるブラシを示
すもので、(A)はその正面図、(B)はブラシの部分
拡大側面図である。
【図4】刷掃体の第2の形状例を示すもので、(A)は
その正面図、(B)はブラシの部分拡大側面図である。
【図5】刷掃体の第3の形状例を示すもので、(A)は
その断面図、(B)はループを形成した表面布部分の断
面図である。
【図6】刷掃体の第4の形状例を示すもので、(A)は
その断面図、(B)は刷掃体表面の模式拡大図である。
【図7】先端を平切りされた毛束を植毛した従来のブラ
シの側面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 2 超磁歪素子 3 駆動コイル 4 永久磁石 5,6 固定プレート 7 プランジャ 7a 先端球面部 8 鍔部 9 プレストレスバネ 10 結合コンデンサ 11 矩形パルス発振器 12 レバー 13 ピン(回動支点) 14 ブラシ(刷掃体) 15 レバー復帰用のバネ(弾性部材) 16 合成樹脂製板状体(刷掃体) 17 ループ植毛体(刷掃体) 18 焼結体(刷掃体)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復加振用アクチュエータの加振手段と
    して超磁歪素子を用い、該超磁歪素子のプランジャ先端
    部に振幅拡大機構を設けるとともに、該振幅拡大機構に
    洗浄用の刷掃体を取り付け、該振幅拡大機構に取り付け
    られた刷掃体の振動周波数が50〜1KHz、振動振幅
    が0.5〜5mmとなるように前記超磁歪素子を駆動す
    るようにした洗浄装置であって、 前記刷掃体として、先端を山切りされた毛束を植毛した
    ブラシ、表面に小突起を多数形成した合成樹脂製板状
    体、合成繊維からなるループを植毛したループ植毛体、
    または表面を砥石状の粗面とされた焼結体のいずれかを
    用いたことを特徴とする洗浄装置。
  2. 【請求項2】 刷掃体として、先端を山切りされた毛束
    を植毛したブラシを用い、毛束の毛腰強度を2〜20K
    g・f/cmの範囲内としたことを特徴とする請求
    項1記載の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記刷掃体が取り替え自在とされている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記振動周波数および/または振動振幅
    を可変としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の洗浄装置。
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