JP2000189106A - 生体応答調節剤および生体応答調節作用が強化された食品 - Google Patents
生体応答調節剤および生体応答調節作用が強化された食品Info
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Abstract
に容易に分散させることができる状態にする。また、該
乾燥死菌体を用いてBRM活性を強化した液状ないし高
含水率の食品の製造を容易にする。 【解決手段】 乳糖、コーンスターチ、デキストロー
ス、微結晶セルロース等、粉末状の多糖類または蛋白質
からなる水溶性または水中分散性の希釈剤と生体応答調
節作用を有する乳酸球菌乾燥死菌体との均一混合物を糊
料を用いて顆粒状に成形して、食品添加用生体応答調節
剤とする。
Description
応答調節剤、および、生体応答調節作用を強化した食品
の製造法に関するものである。
物等の中に、蛋白質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラ
ル、食物繊維等の栄養学的な働きとは異なる生理作用す
なわち生体内免疫系の主役である白血球の働きを向上さ
せる作用を有する成分の存在が確認され、その詳細が明
らかにされつつある。これらの成分は、生体応答調節物
質(Biological Response Modifier,略称BRM)と総
称され、上記六大栄養素に次ぐ7番目の有用物質として
注目されている。
れた白血球がサイトカインを活発に分泌して外部侵入異
物および体内発生異物を壊死させると共に自身は壊死し
た異物の除去に当たる。異物勢力が強い場合、その除去
に働く白血球の分泌するサイトカインは他の白血球に協
力を求めるシグナルとしても働き、免疫系全体で相互協
力のもとに生体防衛に当たる態勢を築く。そのキー細胞
がマクロファージであることも確認されている。
臓病、脳血管疾患、ガンなど、現代病と呼ばれる疾病の
増加は、バランスのとれた食生活、適度な睡眠、ストレ
スの少ない生活が現代社会では困難になりつつあること
による生体防御機能の低下が原因と考えられている。し
たがって、生体防御機能に重要なかかわりを持つ上記B
RMを継続的かつ十分に摂取して生体防御機能の維持・
向上を図ることが健康維持のために有効である。
キャベツ、ナス、大根、ホウレン草、キュウリ、海苔、
ひじき、昆布、バナナ、スイカ、ブドウ等である(「機
能性食品の研究」,学会出版センター発行,第180
頁)。したがって、努めてこれらの素材を毎日の食事に
取り入れて十分なBRMが継続的に摂取されるようにす
ることが、生体防御機能の維持・向上のために望まし
い。しかしながら、従来の栄養学的見地からバランスの
良い食品を摂取することすらできない人々が多いことこ
そ多忙な現代社会の問題点であるから、毎日の飲食を通
じての定常的かつ十分なBRM摂取は困難である。
既に実施されているのは、強いBRM活性を有する乳酸
球菌エンテロコッカス・フェカーリスの乾燥死菌体を製
剤化し、BRM補給用の健康食品として提供することで
ある(エンテロコッカス・フェカーリスのBRM活性は
薬学雑誌・第112巻・第12号・第919〜925頁その他に報
告されている)。
いが一般的に摂取頻度の高い飲料や加工食品に対して上
記乳酸球菌等BRM活性の強いものを添加しておくこと
により、わざわざBRM製剤を服用しなくてもBRM摂
取量が増えるようにすることが考えられる。しかしなが
ら、食品に添加するBRM活性物質として上記乳酸球菌
等の乾燥死菌体を選んだ場合、それを食品に均一に混合
することは容易ではない。すなわち、食品にその製造過
程で乾燥死菌体を添加すると、添加対象物が粉体でない
かぎり、菌体は吸水した細胞壁が粘着性を帯びるためか
急速に凝集してゲル状の塊を形成し、均一に分散させる
ことができない。
は、BRM活性の強い乳酸球菌乾燥死菌体を水中に容易
に分散させることができる状態にして食品添加用の生体
応答調節剤として提供し、該乾燥死菌体を用いてBRM
活性を強化した液状ないし高含水率の食品の製造を容易
にすることにある。
燥死菌体によりBRM活性が強化された食品を提供する
ことにある。
に成功した本発明のうち、請求項1記載の発明は、粉末
状の多糖類または蛋白質からなる水溶性または水中分散
性の希釈剤と生体応答調節作用を有する乳酸球菌の乾燥
死菌体との均一混合物を糊料を用いて顆粒状に成形して
なる食品添加用生体応答調節剤の発明である。
の発明における生体応答調節作用のある乳酸球菌として
エンテロコッカス・フェカーリスを用いることを特徴と
するものである。
の発明における多糖類もしくは蛋白質として乳糖、コー
ンスターチ、ポリデキストロース、微結晶セルロース、
または分離大豆蛋白質を用いることを特徴とするもので
ある。
載の発明における糊料としてアラビアガム、グアガム、
キサンタンガム、ロカストビーンガム、タマリンドガ
ム、トラガントガム、カラヤガム、ペクチン、ゼラチ
ン、カラギナン、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチル
セルロース、またはメチルセルロースを用いることを特
徴とするものである。
その製造過程にある原料もしくは半製品(以下、食品等
という)に対して請求項1〜請求項4のいずれかに記載
の生体応答調節剤を添加混合することを特徴とする生体
応答調節作用を有する乳酸球菌により生体応答調節作用
が強化された食品の製造法の発明である。
味し、高分子量の単一多糖類だけでなく2糖類〜4糖類
等のオリゴ糖、複数の単糖類あるいはそれらの誘導体
(アミノ糖、ウロン酸等)からなる複合多糖類を包含す
る。また、天然物に限られるものではなく、天然物に化
学的な処理を加えて製造されたものを包含する。
する乳酸球菌は、その使用目的に適う強いBRM活性を
示すものであれば何でもよく、特定の属・種のものに限
定されるわけではない。しかしながら、乳酸球菌の中で
もエンテロコッカス・フェカーリスは、菌株の相違によ
る多少の強弱差はあっても概して強いBRM活性を示す
ので特に好ましいものである。
または噴霧乾燥した微粉末状にしたものを用いる。加熱
乾燥死菌体は生菌体よりもBRM活性が向上しているこ
とが確認されており、BRM活性強化成分として優れて
いる。
を隔離した状態に置き、それにより各菌体が食品等に添
加されて吸水したとき凝集しないようにするためのもの
である。したがって、菌体との均一混合を容易にするた
め、希釈剤は微粉末状であるだけでなくなるべく流動性
のよいものであることが望ましい。
あることは、この助剤も乳酸球菌と共に食品等に均一に
溶解または分散させるために必要である。
あるが、食品に添加した場合の安全性、顆粒状生体応答
調節剤が食品等に添加されたときの水中解離性に大きな
影響を及ぼす親水性、食品の風味や性状に対する影響等
を考慮すると、希釈剤は多糖類および蛋白質から選ぶの
が有利である。
と、多糖類では乳糖、ポリデキストロース、サイクロデ
キストリン、コーンスターチ、微結晶セルロース(アビ
セル)、澱粉・ガラクトマンナン等天然多糖類の酵素処
理加水分解物などがあり、また、蛋白質では分離大豆蛋
白質、カゼイン、小麦グルテイン、卵白アルブミン等が
ある。これらは2種以上を併用してもよい。
調節剤を添加する食品の種類によって、有利に利用でき
ることもあり不都合な場合もある。したがって、用途に
よっては実質的に無味な多糖類を選ぶことが望ましい場
合がある。
の造粒用結合剤として用いる糊料には、言うまでもなく
食品添加物として使用を許可されているものを用いる。
適当な糊料の具体例としてはアラビアガム、グアガム、
キサンタンガム、ロカストビーンガム、タマリンドガ
ム、トラガントガム、カラヤガム、ペクチン、ゼラチ
ン、カラギナン、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチル
セルロース、メチルセルロース等がある。
調節剤には乳酸球菌以外のBRM活性物質(たとえば乳
酸球菌以外のBRM活性を有する細菌菌体、アガリクス
・ヒメマツタケ等ある種のキノコから得られる多糖体
等)、腸内有用細菌の増殖促進に有用なオリゴ糖等を、
本発明の目的達成の妨げとならない限り、任意に添加す
ることができる。
調製する代表的な方法を示すと、まず乳酸球菌の乾燥菌
体を希釈剤とよく混合する(前述の任意添加成分がある
場合はそれも添加して混合する)。適当な混合比率は、
乳酸球菌100重量部当たり希釈剤約30〜300重量
部(好ましくは約50〜200重量部)である。これよ
りも希釈剤が少ないと希釈効果が不十分で使用時に菌体
凝集が起こり易い。また、通常200〜300重量部以
上希釈剤を使用しても希釈効果は特によくなるわけでは
なく、不必要に希釈剤を多量に用いたのでは有効成分で
ある乳酸球菌の含有率が低くなってしまう。
得られたならば、これに糊料を添加しながら造粒機によ
る顆粒状成形を行う。このとき糊料は希薄水溶液にした
ものを用意しておき、その一部を噴霧し乾いたならば再
び噴霧することを繰り返す。これにより、糊料水溶液に
よって乳酸球菌のゲル状凝集物を生じさせることなしに
顆粒を成長させることができる。このあと必要に応じて
乾燥すれば、本発明の生体応答調節剤が得られる。
からなる顆粒状のこの生体応答調節剤は、液状または高
含水率の食品等に添加されたとき、菌体のゲル状凝集物
を生じることなく添加対象物中に速やかに分散する。菌
体の速やかな分散には希釈剤と糊料の両方が貢献するも
のと思われ、菌体と希釈剤だけの粉末状混合物またはそ
れを打錠機等で強制的に粒状物としたものは食品等に混
合しようとしても“馴染み”が悪く、均一に分散させる
ことが難しい。そして、分散させるのに時間を要してい
る間に、乳酸球菌が凝集したりする。また、希釈剤を用
いずに菌体だけを糊科で造粒した場合は、顆粒が硬質に
なって吸水・分散に要する時間が長くなり、含水率の低
い食品等に添加した場合などに不均一分散を起こしやす
い。
以外の構成成分の選択が適切である限り強い味もにおい
も無いから、ほとんどの食品のBRM活性を強化するの
に使用することができる。添加対象食品として適当なも
のの具体例には、豆腐、乾燥豆腐、寒天、麺類及びその
スープのもと、カマボコ等の水産加工品、即席スープ・
即席みそ汁・即席カレー、ハム、ソーセージ、チーズ、
バター、マーガリン、マヨネーズ、ジャム、ふりかけ、
アイスクリーム、加工牛乳、練乳、合成クリーム、イン
スタントコーヒー、ゼリー食品、製菓用生あん、果汁飲
料、野菜ジュース、清涼飲料、氷菓、水飴、チョコレー
ト、キャンデー類、パン類等がある。
水率の高い食品等に分散しやすく、酸性から弱アルカリ
性まで広いpH範囲で安定であり、また加熱および凍結
にも耐えるから、これを食品等に添加するのに特別の方
法や装置は不要である。食品製造工程の任意の段階で、
原料、半製品または完成品に対して顆粒状のまま添加し
て混合すればよい。食品に対する添加率は、乳酸球菌と
しての摂取量が成人一日当たりで約30mg〜約25gに
なるよう、その食品が通常摂取される量を考慮して選定
することが推奨されるが、これに限定されるわけではな
い。
お、各例において用いた乳酸球菌は、合成培地で常法に
より培養したエンテロコッカス・フェカーリスATCC
14433(IFO12970)の菌体を噴霧乾燥したものであ
る。
比率で混合し(一部の例ではさらにオリゴ糖も混合
し)、得られた混合物を造粒機に移して撹拌しながらそ
こに希薄アラビアガム水溶液を数回に分けて添加して、
顆粒状に成形した。得られた顆粒状成形物を、国産丸大
豆を使用して常法により絹ごし豆腐を製造するに当た
り、凝固剤を混入する直前の豆乳に添加して一定時間混
合した。添加量は、重量300gの豆腐1個当たり乳酸
球菌数として3×1011個になるようにした。
し、各分割片について、あらかじめ調製しておいた乳酸
球菌に対する特異抗血清にFITC(フルオロセインイ
ソチオシアネイト)を結合させた蛍光抗体を作用させ、
蛍光を発する菌体を蛍光顕微鏡により観察する方法によ
り菌体凝集物の有無を調べた。
の原料配合比と共に表1に示す。本発明による乳酸球菌
顆粒状成形物を使用した場合、菌体は事実上細胞ごとに
分散していて、凝集物はほとんど認められなかった。な
お、希釈剤を含まない試料10を用いた場合、凝集物と判
定されたものはそれほど多くなかったが、豆腐中での菌
体の分布にむらがあるのが観察された。
した豆腐については上記と並行して乳酸球菌菌数の測定
を行なった。その結果を表2に示す(菌数測定は、磨砕
し適当に希釈した豆腐の一定量をスライドグラスに塗抹
しその全菌数を蛍光顕微鏡下で数える方法による。)。
菌体は豆腐内で十分均一に分布していることが確認され
た。
ル状凝集物 (試料8〜10は対照例) 乳酸球菌 乳糖 アラビアガム 大豆蛋白質 オリゴ糖 菌体凝集物 試料1 20 47 3 − − なし 試料2 30 42 3 − − なし 試料3 50 35 3 − − なし 試料4 70 20 3 − − なし 試料5 80 13 3 − − ややあり 試料6 30 − 3 47 20 なし 試料7 50 20 3 17 10 なし 試料8 100 − − − − 非常に多い 試料9 50 50 − − − 多い 試料10 95 − 5 − − ややあり
ったところ、対照例添加品はテクスチャーが著しく悪化
していたが、試料1〜7添加品はテクスチャーもよく、
特に大豆蛋白質とオリゴ糖を含有する試料6,7添加品
はコクがあり、食味に優れていた。
豆乳に実施例1の試料7を1g添加して混合し、得られ
た豆腐のBRM活性を下記の方法でTNF(腫瘍細胞壊
死因子)の産生能を調べることにより確認した。
量をマウス(6週齢,平均体重30g)の腹腔内に投与
し、48時間後に、腹腔内に集積した白血球を採取して
96穴プレートに分注し、1000ng/mlのLPSを加え
る。2時間培養後、培養上清を採取して、そのTNF活
性AをLcell assayにより測定する。別に、免疫療法剤
としても使われている周知のBRM活性物質・Streptoc
occus pyogenesの標品OK-432を試料の代わりに投
与して上記と同様の試験を行い、TNF活性A0を測定
する。測定されたTNF活性AおよびA0より、下記の
式により試料のTNF比を求める。 比活性=A/A0
28であった。比較のため、BRM活性が強いことで知
られる大根について同様の測定を行なったところ、比活
性は0.12であった。
ンゴ果汁飲料を製造するに当たり、果汁希釈用シロップ
に実施例1の試料3を混入して分散させ、製品100ml
当たり1.5×1010個の乳酸球菌を含有するBRM活性
強化リンゴ果汁飲料を得た。
も容易にBRM活性の強い乳酸球菌乾燥死菌体を分散さ
せることができるようになり、BRM活性強化食品の製
造と利用が容易になる。
12)
ンテロコッカス・フェカーリスである請求項1または請
求項2に記載の生体応答調節剤。
キストロース、微結晶セルロース、分離大豆蛋白質から
なる群から選ばれたものである請求項1〜請求項3のい
ずれかに記載の生体応答調節剤。
タンガム、ロカストビーンガム、タマリンドガム、トラ
ガントガム、カラヤガム、ペクチン、ゼラチン、カラギ
ナン、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロー
ス、またはメチルセルロースである請求項1〜請求項4
のいずれかに記載の生体応答調節剤。
くは半製品に対して請求項1〜請求項5のいずれかに記
載の生体応答調節剤を添加混合することを特徴とする生
体応答調節作用を有する乳酸球菌により生体応答調節作
用が強化された食品の製造法。
製造法。
酸球菌乾燥死菌体によりBRM活性が強化された食品を
提供することにある。
に成功した本発明のうち、請求項1記載の発明は、粉末
状の多糖類または蛋白質からなる水溶性または水中分散
性の希釈剤30〜300重量部と生体応答調節作用を有
する乳酸球菌の乾燥死菌体100重量部との均一混合物
を糊料を用いて顆粒状に成形してなり、上記乳酸球菌乾
燥死菌体はゲル状凝集物を形成することなく顆粒中でも
均一に分散していることを特徴とする、生体応答調節作
用を有する乳酸球菌乾燥死菌体を有効成分とする食品添
加用生体応答調節剤の発明である。請求項2記載の発明
は、粉末状の多糖類または蛋白質からなる水溶性または
水中分散性の希釈剤30〜300重量部と生体応答調節
作用を有する乳酸球菌乾燥死菌体100重量部とを混合
し、得られた均一混合物を結合剤としての糊料水溶液を
加えつつ造粒機中で顆粒状に成形してなり、該顆粒状成
形に当たり必要量の糊料水溶液を複数回に分割して噴霧
し且つその際糊料水溶液噴霧により湿った上記混合物が
乾燥したのち次の糊料水溶液噴霧を行うことにより吸水
による乳酸球菌乾燥死菌体ゲル状凝集物の生成を防止し
たものであることを特徴とする、生体応答調節作用を有
する乳酸球菌乾燥死菌体を有効成分とする食品添加用生
体応答調節剤の発明である。
は請求項2に記載の発明における生体応答調節作用のあ
る乳酸球菌としてエンテロコッカス・フェカーリスを用
いることを特徴とするものである。
求項3記載の発明における多糖類もしくは蛋白質として
乳糖、コーンスターチ、ポリデキストロース、微結晶セ
ルロース、または分離大豆蛋白質を用いることを特徴と
するものである。
請求項4記載の発明における糊料としてアラビアガム、
グアガム、キサンタンガム、ロカストビーンガム、タマ
リンドガム、トラガントガム、カラヤガム、ペクチン、
ゼラチン、カラギナン、アルギン酸ソーダ、カルボキシ
メチルセルロース、またはメチルセルロースを用いるこ
とを特徴とするものである。
その製造過程にある原料もしくは半製品(以下、食品等
という)に対して請求項1〜請求項5のいずれかに記載
の生体応答調節剤を添加混合することを特徴とする生体
応答調節作用を有する乳酸球菌により生体応答調節作用
が強化された食品の製造法の発明である。
味し、高分子量の単一多糖類だけでなく2糖類〜4糖類
等のオリゴ糖、複数の単糖類あるいはそれらの誘導体
(アミノ糖、ウロン酸等)からなる複合多糖類を包含す
る。また、天然物に限られるものではなく、天然物に化
学的な処理を加えて製造されたものを包含する。また、
「食品」は、その製造過程にある原料もしくは半製品で
あって本発明による生体応答調節剤の添加対象物となる
ものが粉体である食品を含まない。
質を種々の比率で混合し(一部の例ではさらにオリゴ糖
も混合し)、得られた混合物を造粒機に移して撹拌しな
がらそこに希薄アラビアガム水溶液を数回に分けて添加
して、顆粒状に成形した。得られた顆粒状成形物を、国
産丸大豆を使用して常法により絹ごし豆腐を製造するに
当たり、凝固剤を混入する直前の豆乳に添加して一定時
間混合した。添加量は、重量300gの豆腐1個当たり
乳酸球菌数として3×1011個になるようにした。
Claims (6)
- 【請求項1】 粉末状の多糖類または蛋白質からなる水
溶性または水中分散性の希釈剤と生体応答調節作用を有
する乳酸球菌乾燥死菌体との均一混合物を糊料を用いて
顆粒状に成形してなる食品添加用生体応答調節剤。 - 【請求項2】 生体応答調節作用を有する乳酸球菌がエ
ンテロコッカス・フェカーリスである請求項1記載の生
体応答調節剤。 - 【請求項3】 希釈剤が乳糖、コーンスターチ、デキス
トロース、微結晶セルロース、分離大豆蛋白質からなる
群から選ばれたものである請求項1または請求項2に記
載の生体応答調節剤。 - 【請求項4】 糊料がアラビアガム、グアガム、キサン
タンガム、ロカストビーンガム、タマリンドガム、トラ
ガントガム、カラヤガム、ペクチン、ゼラチン、カラギ
ナン、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロー
ス、またはメチルセルロースである請求項1〜請求項3
のいずれかに記載の生体応答調節剤。 - 【請求項5】 食品またはその製造過程にある原料もし
くは半製品に対して請求項1〜請求項4のいずれかに記
載の生体応答調節剤を添加混合することを特徴とする生
体応答調節作用を有する乳酸球菌により生体応答調節作
用が強化された食品の製造法。 - 【請求項6】 食品が豆腐である請求項5記載の食品の
製造法。
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---|---|---|---|
JP37617398A JP3151442B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 生体応答調節剤および生体応答調節作用が強化された食品 |
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---|---|---|---|
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JP37617398A Expired - Lifetime JP3151442B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 生体応答調節剤および生体応答調節作用が強化された食品 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003040785A (ja) * | 2001-05-21 | 2003-02-13 | Combi Corp | 感染抑制組成物及びそれを含有する飲食品 |
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---|---|---|---|---|
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- 1998-12-22 JP JP37617398A patent/JP3151442B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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RU2614802C1 (ru) | Способ получения кондитерской колбаски на основе жмыха зародышей пшеницы |
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