JP2000188198A - レ―ザ―プラズマx線源装置 - Google Patents

レ―ザ―プラズマx線源装置

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JP2000188198A
JP2000188198A JP10376352A JP37635298A JP2000188198A JP 2000188198 A JP2000188198 A JP 2000188198A JP 10376352 A JP10376352 A JP 10376352A JP 37635298 A JP37635298 A JP 37635298A JP 2000188198 A JP2000188198 A JP 2000188198A
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plasma
ray
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ray source
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Kensuke Murai
健介 村井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LIGAプロセスに必要な波長のX線を発生
させることができるレーザープラズマX線源装置を提供
する。 【解決手段】 レーザー発生装置1から発生されるパル
スレーザー光Lを、ガスジェット装置2から噴射される
高密度ガスGに照射してレーザー生成プラズマPを生成
し、X線反射光学系22及びX線透過窓23により生成
プラズマから発生されるX線のうち0.2〜0.6nm
の波長を有するX線を選択して反射集光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザープラズマ
X線源装置に関し、特にLIGA(LithographieGalvan
oformung Abformung)プロセスに好適なレーザープラズ
マX線源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LIGA法は、1980年代初頭にウラ
ン分離用ノズルを大量生産する目的で、ドイツ・カール
スルーエ原子核研究所(KfK)で開発された技術であ
る。近年、マイクロマシンやフォトニッククリスタルを
形成する技術として、放射光源を利用したLIGAプロ
セスが注目されている。放射光源を利用したマイクロマ
シンやフォトニッククリスタルは一部実用化されつつあ
る。上記のLIGAプロセスは、X線露光と電気メッキ
とモールドとを組み合わせた技術であり、アスペクト比
の高いシャープなフォトレジストへのエッチング痕を形
成する必要性から、フォトレジストの吸収率が低く、透
過率が高いX線(波長域0.2〜0.6nm又はフォト
ンエネルギー2〜6keV)を使用する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、放射光
源を利用したLIGAプロセスには、以下の問題点があ
る。
【0004】(1)放射光源は、大規模な装置であるた
め、生産ラインに組み込むことが困難である。
【0005】(2)放射光源は、LIGAプロセスに必
要なX線波長を含む連続波長X線を発生するが、LIG
Aプロセスでは高いアスペクト比を達成するために不必
要な波長域を排除する必要があり、放射光源から発生す
る連続X線のうち一部しか利用できない。このため、必
要なX線を得るための電気エネルギーの割合(いわゆる
フォトンコスト)が高くなり、結果として製品の製作コ
ストが高くなる。
【0006】(3)放射光源は、リング領域を超高真空
にするための作動排気系などの設備を必要とするため、
ガスの発生を伴う材料プロセスに適しない傾向がある。
【0007】本発明は、上記課題を解決するため、LI
GAプロセスに必要な波長のX線を発生させることがで
きるレーザープラズマX線源装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】パルスレーザー光を集光
して高強度で物質に照射すると、物質はプラズマ化し、
レーザー生成プラズマ(Laser Produced Plasma)とな
る。レーザー生成プラズマからはX線領域に及ぶ発光が
得られる。この原理を利用した装置は、レーザープラズ
マX線源(Laser Plasma X-ray Source)と呼ばれてお
り、テーブルトップの小規模な装置により放射光源に匹
敵するX線を発生することができる。
【0009】上記のレーザープラズマX線源の歴史は古
く、慣性核融合用プラズマ診断などに使われてきた。タ
ーゲット材料も金属などの固体から、ガスジェットや液
化した気体をターゲットとしたものも数多く報告されて
いる。また、特許第1978681号公報、特許第25
52433号公報などに開示されるように、レーザープ
ラズマX線源は、X線リソグラフィーやX線ホログラム
などに利用されている。
【0010】このレーザープラズマX線源については、
LIGAプロセスに必要な波長域を含むものも報告され
ているが、LIGAプロセスに応用されている例はな
い。これは、LIGAプロセスに不必要な波長域を含ん
でいたり、輝度が十分でなかったり、金属など固体物質
をターゲットとして使用しているために光学系の汚染が
ある等の問題があるためと考えられる。
【0011】レーザープラズマX線源の特徴を以下に示
す。
【0012】(1)レーザープラズマX線源は、レーザ
ー光を照射する物質を変えることによって発光波長を容
易に変えることが可能である。一般に、原子番号が高く
なると、輝度の高い離散的なスペクトルから連続スペク
トルへと変化する。混合物の構成元素からのX線スペク
トルを利用すれば、必要とするX線スペクトルを発生す
ることも可能である。
【0013】(2)レーザー出力により電離度を変化さ
せて、発光波長を制御することも可能である。一般に、
レーザー出力が高くなると、電離度が高くなり、短波長
のX線を発生することができる。
【0014】(3)レーザープラズマX線源において、
ターゲットとなる物質にガスを使用すれば、X線を発生
したプラズマが再びガスに戻るため、レーザープラズマ
X線装置内に付着してX線窓などの特性の劣化を防止で
きる。特に、希ガスは不活性ガスであり、装置内を汚染
することがない。また、ガスジェット状、若しくは冷却
して液体状又は固体状にすることにより、ガスを高密度
状態にすることができ、容易にレーザー光の吸収率を高
めるとともに発生したX線の吸収を低減することができ
る。
【0015】(4)レーザー装置は、放射光源と比較し
て小規模であると同時に、安定性や寿命が大幅に改善さ
れている。事実、レーザー装置は生産ラインに多数組み
込まれるようになっている。これらのことから、レーザ
ープラズマX線源も生産ラインに容易に組み込むことが
できることが予測される。
【0016】(5)レーザープラズマX線源は、レーザ
ー出力からX線への変換効率が数10%に達する。近年
のレーザー技術の進歩により、電気エネルギーからレー
ザー出力への変換効率が数10%と高効率なものが開発
されている。このため、電気エネルギーからX線へのレ
ーザープラズマX線源の変換効率は1%以上になること
が期待される。従って、レーザープラズマX線源がX線
管(電気/X線変換効率1%以下)より高効率なX線源
となる可能性を示している。
【0017】(6)レーザープラズマX線源は、レーザ
ー光からX線を発生するため、電子ビームを使用した放
射光源やX線管ほど高真空を必要としない特徴をもつ。
このため、成膜チャンバー内への組み込みも可能であ
り、材料プロセスにも適している。
【0018】本願発明者は、上記の特質を有するレーザ
ープラズマX線源に着目し、鋭意研究を重ねた結果、L
IGAプロセスに好適な構成及び条件を見出し、本発明
を完成するに至った。
【0019】すなわち、本発明のレーザープラズマX線
源装置は、パルスレーザー光を発生し、発生したパルス
レーザー光をターゲットに照射してレーザー生成プラズ
マを生成するためのレーザー発生装置と、前記レーザー
生成プラズマから発生されるX線のうち0.2〜0.6
nmの波長を有するX線を選択して反射集光するX線反
射光学系とを備える。
【0020】上記X線反射光学系は、湾曲結晶からなる
ことが好ましい。
【0021】また、前記ターゲットは、常温で気体の物
質をガスジェット状、液体状又は固体状にした物質であ
り、前記ガスジェット状のターゲットは、前記パルスレ
ーザー光の波長をλ(μm)、前記ターゲットの圧力を
p(atm)としたとき、λ2・p(μm2・atm)
が、2以上であることが好ましい。
【0022】また、前記ターゲットは、希ガスであり、
前記レーザー生成プラズマ中に、電子配置としてヘリウ
ムと同様に2個の電子を有するヘリウム様イオンを6%
以上生成することが好ましい。
【0023】また、前記ターゲットは、アルゴンガスで
あり、前記レーザー生成プラズマ中に、電子配置として
ヘリウムと同様に2個の電子を有するヘリウム様アルゴ
ンイオンを6%以上生成することが好ましい。
【0024】また、前記パルスレーザー光の強度をφ
(W/cm2)、前記パルスレーザー光の波長をλ(μ
m)、前記パルスレーザー光のパルス幅をτ(ns)と
したとき、φ・λ・τ0.5(W・μm・ns0.5/c
2)が3.2×1012を越えることが好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の一実施の形態のレーザープラズマX線源装置につい
て説明する。図1は、本発明の一実施の形態のLIGA
プロセス用レーザープラズマX線源装置の構成を示す概
略図である。
【0026】図1に示すように、LIGAプロセス用レ
ーザープラズマX線源装置は、レーザー発生装置1、真
空チャンバー2を備える。真空チャンバー2は、集光レ
ンズ21、X線反射光学系22、X線透過窓23、ガス
ジェット装置24を備える。ここで、X線反射光学系2
2は、真空チャンバー2外にあってもよい。
【0027】レーザー発生装置1は、パルスレーザー光
Lを、真空チャンバー2の一面に設けられた集光レンズ
21に照射する。一方、真空チャンバー2内に設置され
たガスジェット装置24は、ターゲットとなるガスジェ
ット状の高密度ガスGを噴射する。このとき、集光レン
ズ21により集光されたパルスレーザー光Lが高密度ガ
スG内に照射され、レーザー生成プラズマPが形成さ
れ、X線が発生される。発生されたX線は、ブラッグ回
折を利用したX線反射光学系22により所定波長のX線
が選択されて反射及び集光され、さらに、吸収端特性を
利用したX線透過窓23により所定波長のX線が選択さ
れ、LIGAプロセスに必要な波長0.2〜0.6nm
の高輝度なX線Rが真空チャンバー2外に最終的に取り
出される。なお、真空チャンバー2内は、真空であるこ
とが好ましいが、X線の吸収が少ないヘリウムガス雰囲
気であってもよい。
【0028】X線反射光学系22は、波長0.2〜0.
6nm(又は2〜6keV)における反射率が高く、製
作が容易なものが好ましく、例えば、フッ化リチウム
(LiF)を用いて作成することができる。フッ化リチ
ウムは、比較的安価で大面積化も可能であり、約20%
の反射率をもつ。また、さらに高い反射率をもつ単結晶
シリコンも有用である。また、X線反射光学系22は、
結晶等からなり、その反射面は、X線を集光する湾曲形
状であることが望ましく、例えば、図示のような凹面形
状を有し、これによりX線を集光し、LIGAプロセス
での実用的な露光時間を達成することができる。
【0029】X線透過窓23は、真空チャンバー2から
X線を外部に取り出すために使用され、波長0.2〜
0.6nm(又は2〜6keV)における透過率が高
く、製作が容易なものが好ましく、例えば、ベリリウム
(Be;Z=3)を用いることができる。ベリリウム窓
の場合、0.2〜0.6nmの波長域で80%以上の透
過率をもつ。
【0030】次に、使用されるターゲットについて詳細
に説明する。ターゲット材料は、X線を発生したプラズ
マが再び固体化して装置内に付着するレーザー成膜によ
る影響を避けるため、ガス状物質であることが望まし
く、最も安定なガスである希ガス(He、Ne、Ar、
Kr、Xe、Rn)であることがより好ましい。
【0031】高効率のX線発生を達成するためには低原
子番号の元素の高イオン化が必要である。例えば、電子
配置がヘリウムと同じ電子2個をもつヘリウム様イオン
又は電子配置が水素と同じ電子1個をもつ水素様イオン
の遷移線は、高効率な短波長光である。特に、ヘリウム
様イオンは、水素様イオンを作るほど電子密度を必要と
しないため、強力なレーザー光源を必要とせず、また、
水素様イオンと同じ発光波長域で発光を得ることができ
る。
【0032】ヘリウム様イオン又は水素様イオンからの
発光波長λp(nm)は、フォトンエネルギーEhν(e
V)から、以下の式により求めることができる。
【0033】Ehν=1239.84/λp=Z2・Ry
(1/n2−1/m2) ここで、Zは原子番号、RyはRydberg定数(13.6
eV)、n=1、mは2以上の正数である。
【0034】上記の発光のうち最も強い発光は、主量子
数2から1への遷移であり、m=2のときである。これ
らの遷移は、水素様イオンではバルマーα線(Hα
線)、ヘリウム様イオンではヘリウムα線(He-α線)
という。
【0035】レーザー生成プラズマでは、ターゲット材
料をどこまでイオン化するかによって、その波長域が決
定される。また、ターゲット材料の原子番号が高いほ
ど、可能な遷移の数が多くなり、広い波長域で発光し、
プラズマの温度が高いほど、プラズマ中の電子衝突によ
るイオン化によって短波長が達成される。
【0036】ここで、アルゴンガスのバルマーα線およ
びヘリウムα線の波長は、約0.38nm(フォトンエ
ネルギー約3.3keV)であり、LIGAプロセスに
必要な波長域で発光する。従って、ターゲット材料とし
ては、アルゴンガス(Ar;Z=18)であることがよ
り好ましく、以下では、アルゴンをターゲットに用いる
場合について説明する。
【0037】原子から電子をはぎとるために必要なエネ
ルギーEiは、以下の式により求めることができる。
【0038】Ei=Z2・Ry/i2 ここで、iは、K殻の場合は1、L殻の場合は2、M殻
の場合は3である。
【0039】アルゴンは、K殻、L殻、M殻に、それぞ
れ2個、6個、10個の電子をもっており、ヘリウム様
アルゴンイオン(アルゴン原子から作られた、電子配置
としてヘリウムと同様に2個の電子を有するヘリウム様
イオン)を作るためには、アルゴン原子から電子を16
個はぎとり、17個目を励起する必要がある。従って、
上式より、アルゴン原子からヘリウム様アルゴンイオン
を作るためには必要なエネルギーは、約7.1keVと
なる。
【0040】次に、プラズマ中の電子衝突による励起に
必要な電子およびイオンの温度を達成する必要がある。
ヘリウム様アルゴンイオンは、1イオン当たり16個の
電子を有しており、それぞれの粒子(イオンまたは電
子)は、(3/2)kTの運動エネルギーをもつ。D.Du
stonら(Phys. Rev. A 28, pp.2968-2980(1983))に
よれば、ヘリウム様アルゴンイオンは、約400eVの
電子温度(上記のkTに相当)をもつプラズマ中で達成
できる。従って、ヘリウム様アルゴンイオン当たりの内
部エネルギーは約10.2keVとなる。
【0041】また、ヘリウム様アルゴンイオンは安定な
配置を有するため、最適な電子密度及び温度状態ではプ
ラズマ中のほとんどがヘリウム様アルゴンイオンとな
る。従って、励起エネルギー7.1eV及び内部エネル
ギー10.2eVをもつプラズマからフォトンエネルギ
ー3.3keVで発光するアルゴンのヘリウムα線の発
光効率は、約16%となり、高い変換効率をもつ。
【0042】この結果、レーザー生成プラズマ中にヘリ
ウム様アルゴンイオンを6%以上生成することにより、
レーザー生成プラズマから発生するヘリウムα線の変換
効率を1%以上にすることができる。
【0043】それから、波長λ(nm)のレーザー光に
対して、高い吸収率を達成するために、以下の式で表さ
れる臨界密度nc(cm-3)が必要である。
【0044】nc=1021/λ2 例えば、波長約1μmのレーザー(例えば、YAGレー
ザー)を使用する場合、この波長での高い吸収率を達成
するためには、1×1021cm-3以上の臨界密度が必要
となる。ヘリウム様アルゴンイオンの場合、1イオン当
たり16個の電子があるため、イオン密度は6.3×1
19cm-3以上が必要となる。一方、標準状態(27
℃、1atm)の1モルの気体は22.4リットルの体
積を占め、アルゴンは1原子分子であるため、標準状態
のアルゴンガスの原子密度は2.7×1019cm-3とな
る。従って、上記のイオン密度を達成するためには、ア
ルゴンガスの圧力は、少なくとも2.3atm以上が必
要である。
【0045】また、波長10μmのレーザー(例えば、
炭酸ガスレーザー)を使用する場合、この波長での高い
吸収率を達成するために臨界密度1×1019cm-3以上
が必要となる。この場合、上記のイオン密度を達成する
ためには、アルゴンガスの圧力は、少なくとも0.02
3atm以上が必要である。
【0046】上記の結果から、ガスジェット状のターゲ
ットの場合、高い吸収率を達成するためには、パルスレ
ーザー光の波長をλ、ターゲットの圧力をpとしたと
き、λ2・p(μm2・atm)が、2以上であることが
好ましい。なお、常温で気体の物質の場合、液体状又は
固体状であれば、十分に高密度化されているため、ター
ゲットとして上記と同様に用いることができる。この場
合、ガスジェット装置の代わりに冷却装置を用いる。
【0047】また、アルゴンガスは発光したX線を吸収
するため、レーザー照射領域以外はアルゴンガスがない
ことが望ましい。このような観点からも、アルゴンガス
は、ガスジェット状、又は液体及び固体の状態であるこ
とが好ましい。
【0048】次に、レーザー発生装置1から発生される
パルスレーザー光に必要とされる条件について以下に説
明する。P.Mora(Phys. Fluids 25 pp.1051-1056,198
2)によると、レーザー強度Φに対する一次元膨張でレ
ーザー光の吸収率を100%とした場合の臨界点の電子
温度Teは、自己相似モデルにより所定の式で評価で
き、この式から、パルスレーザー光の強度Φ(W/cm
2)、パルスレーザー光の波長λ(μm)、パルスレー
ザー光のパルス幅τ(ns)、原子番号Z、電離度Z*
をパラメータとする以下の式で表される。
【0049】Te=1.6×10-4・Φ1/2・λ1/2・τ
1/4・Z*-1/8・Z1/4 ヘリウム様アルゴンイオンの場合、Z*=16、Z=1
8であるので、400eV以上の電子温度Teを達成す
る条件は、以下のようになる。
【0050】Φ・λ・τ0.5>3.2×1012 例えば、YAGレーザー(波長約1μm)を用いて電子
温度400eVを達成するには、照射強度3.2×10
12W/cm2以上が必要である。この照射強度は、パル
ス幅1ns、照射エネルギー1Jとすれば、集光径を2
00μm以下にすることで達成できる。
【0051】また、炭酸ガスレーザー(波長約10μ
m)を用いて電子温度400eVを達成するには、照射
強度4.5×1010W/cm2以上が必要である。この
照射強度は、パルス幅50ns、照射エネルギー40m
Jとすれば、集光径を45μm以下にすることで達成で
きる。
【0052】次に、上記のように構成されたレーザープ
ラズマX線装置から出力されるX線の強度について説明
する。レーザープラズマX線装置から出力されるX線の
効率ηtotalは、以下の式により求めることができる。
【0053】ηtotal=ηlens・ηabs・ηHe-like・η
He-α・ηA・ηLiF・ηBe ここで、ηlensは集光レンズ21の透過率、ηabsはパ
ルスレーザー光の吸収率、ηHe-likeはヘリウム様アル
ゴンイオンの生成効率、ηHe-αはヘリウムα線の発光
効率、ηAはX線反射光学系22の立体角、ηLiFはX線
反射光学系22の反射率、ηBeはX線透過窓23の透過
率である。
【0054】例えば、ηlens=0.9、ηabs=0.
9、ηHe-like=0.06、ηHe-α=0.16、ηA
0.05、ηLiF=0.2、ηBe=0.8とすると、上
式より、ηtotal=6.2×10-5となる。従って、例
えば、10Wクラス(例えば、1J・10Hz)のレー
ザーを用いれば、約0.62mWのX線を真空チャンバ
ー2の外部に取り出すことができる。また、X線反射光
学系22による集光を調整して集光面積0.2cm2
下(集光径5mm以下)にすれば、2〜3mW/cm2
の強度を実現することができ、小型放射光施設に匹敵す
る強度を達成することができる。
【0055】次に、上記のレーザープラズマX線源装置
から出力されるX線を用いたLIGAプロセスについて
説明する。図2は、図1に示すレーザープラズマX線源
装置を用いたLIGAプロセスの工程図である。
【0056】まず、図2の(a)に示すように、図1に
示すレーザープラズマX線源装置から発生するX線Rに
より基板10に塗布されたフォトレジスト11をX線マ
スク12を介して露光する。次に、図2の(b)に示す
ように、フォトレジスト11を現像し、不要なフォトレ
ジストを除去する。次に、図2の(c)に示すように、
電気メッキを行い、金属モールド型13を作製する。次
に、図2の(d)に示すように、基板10及びフォトレ
ジスト11から金属モールド型13を取り外す。次に、
図2の(e)に示すように、金属モールド型13を金型
としてプラスチック14を所定形状にモールドする。最
後に、図2の(f)に示すように、プラスチック製品1
4が生産される。
【0057】以上のように、本発明のレーザープラズマ
X線源装置から発生されるX線をLIGAプロセスの露
光用X線として用いることができるので、マイクロマシ
ンやフォトニッククリスタルを使用した製品を安価に制
作することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、小型のレーザープラズ
マX線源装置によりLIGAプロセスに必要な波長のX
線を発生することができるので、このレーザープラズマ
X線源装置をLIGAプロセスの生産ラインに組み込む
ことが可能となるとともに、不要なX線を発生させない
ので、LIGAプロセスに必要なフォトンコストが安く
なり、さらに、材料プロセスを嫌う放射光源を使用しな
くてよいため、材料プロセスに適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のLIGAプロセス用レ
ーザープラズマX線源装置の構成を示す概略図である。
【図2】図1に示すLIGAプロセス用レーザープラズ
マX線源装置を用いたLIGAプロセスを説明するため
の工程図である。
【符号の説明】
1 レーザー発生装置 2 真空チャンバー 10 基板 11 フォトレジスト 12 X線マスク 13 金属モールド型 14 プラスチック 21 集光レンズ 22 X線反射光学系 23 X線透過窓 24 ガスジェット装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルスレーザー光を発生し、発生したパ
    ルスレーザー光をターゲットに照射してレーザー生成プ
    ラズマを生成するためのレーザー発生装置と、 前記レーザー生成プラズマから発生されるX線のうち
    0.2〜0.6nmの波長を有するX線を選択して反射
    集光するX線反射光学系とを備えるレーザープラズマX
    線源装置。
  2. 【請求項2】 前記ターゲットは、常温で気体の物質を
    ガスジェット状、液体状又は固体状にした物質であり、 前記ガスジェット状のターゲットは、前記パルスレーザ
    ー光の波長をλ(μm)、前記ターゲットの圧力をp
    (atm)としたとき、λ2・p(μm2・atm)が、
    2以上である請求項1記載のレーザープラズマX線源装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ターゲットは、希ガスであり、前記
    レーザー生成プラズマ中に、電子配置としてヘリウムと
    同様に2個の電子を有するヘリウム様イオンを6%以上
    生成する請求項1又は2記載のレーザープラズマX線源
    装置。
  4. 【請求項4】 前記パルスレーザー光の強度をφ(W/
    cm2)、前記パルスレーザー光の波長をλ(μm)、
    前記パルスレーザー光のパルス幅をτ(ns)としたと
    き、φ・λ・τ0.5(W・μm・ns0.5/cm2)が
    3.2×1012を越える請求項1から3のいずれかに記
    載のレーザープラズマX線源装置。
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