JP2000187928A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2000187928A
JP2000187928A JP36454498A JP36454498A JP2000187928A JP 2000187928 A JP2000187928 A JP 2000187928A JP 36454498 A JP36454498 A JP 36454498A JP 36454498 A JP36454498 A JP 36454498A JP 2000187928 A JP2000187928 A JP 2000187928A
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JP36454498A
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Hiroyuki Yamaguchi
博之 山口
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基本的な機械・光学特性は同一であるが、ト
ラックピッチやビットピッチ異なる複数種の光ディスク
をサポートするためには、装置起動前に装着されたディ
スク種別を正確に判定すること必要である。 【解決手段】 ディスクに記録された情報を再生するた
めの再生手段と、ディスク上の領域を識別するためのア
ドレス部を再生手段出力より検出するアドレス部検出手
段と、アドレス部検出手段の出力信号の時間間隔を計測
するタイマーとを設け、タイマー計測値にもとづいてメ
ディアの種類は判別するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年書き換え可能な大容量光ディスクと
して、DVD−RAMが提唱された。DVD−RAMで
はCD比4倍の2.6GBという大容量を実現するた
め、使用する光ビームの波長をCDの780nmより短
波長な650nmの赤色半導体レーザーを採用し、また
光ビームを集束するための対物レンズもCDの開口数
0.43に対しよりおおきな0.6を使用している。し
かしながら大容量化の要望はとどまるところがなく、容
量のより拡大が求められ続けている。
【0003】しかし一方では、過去に蓄積した資産の活
用という観点より、より大容量な次世代光ディスク用ド
ライブや装置であっても、容量では劣る現存する光ディ
スクも記録あるいは再生動作を行う下位互換が要求され
る。
【0004】このように光ディスクドライブや装置で
は、世代の異なる複数種類のディスクをサポートしなけ
ればならないことが、ドライブの設計を困難にし、また
コストアップの要因となっている。これを回避するた
め、最近はコストアップの要因になる光ディスクおよび
カートリッジの形状やディスク基材圧や光波長の光学特
性等をそのままにして、トラックピッチやビットピッチ
のみを変更して大容量化を実現しようとすることも考え
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような場合、光学
系やピックアップ、機構系といった部分は、従来のディ
スク用のものがそのまま流用可能となるが、一方で容量
の異なる複数種類のディスクの識別が困難になるという
問題を内在している。また基本的な機械・光学特性は同
一であっても大容量を実現するためトラックピッチ等の
光ディスクドライブで必要となる制御に関する特性や定
数は変更されているため、装置起動前に装着されたディ
スクが正確にどの種別であるかが判定出来なければ、制
御を動作させる事が出来ず、その結果装置の異常動作に
いたるという危険をはらんでいる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は機械・光学特性
は同一である複数種類のディスクを装置起動前に正確に
識別する手段を提供し、短時間で安定に起動する装置を
実現することを目的とする。そのために本発明では、デ
ィスクに記録された情報を再生するための再生手段と、
ディスク上の領域を識別するためのアドレス部を再生手
段出力より検出するアドレス部検出手段と、アドレス部
検出手段の出力信号の時間間隔を計測するタイマーとを
設け、タイマー計測値にもとづいてメディアの種類を判
別するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明請求項1記載の発明は、デ
ィスクに記録された情報を再生するための再生手段と、
ディスク上の領域を識別するためのアドレス部を前記再
生手段の出力より検出してアドレス検出信号を出力する
アドレス部検出手段と、アドレス検出信号の時間間隔を
計測する計時手段を有し、ディスクを所定回転数で回転
させたときの前記計時手段の計時させることにより、デ
ィスクの種類を判別できるという作用を有する。
【0008】本発明請求項2記載の発明は、ディスクに
記録された情報を再生するための再生手段と、ディスク
上の領域を識別するためのアドレス部を前記再生手段の
出力より検出してアドレス検出信号を出力するアドレス
部検出手段と、アドレス検出信号の個数を計数する計数
手段を有し、ディスク1周あたりの前記計数手段に計数
動作させることにより、ディスクの種類を判別できると
いう作用を有する。
【0009】本発明請求項3記載の発明は、再生手段
は、ディスクからの反射光・透過光を受光する少なくと
も2分割された光検出器と光検出器の各出力の差を演算
して出力する差動回路より構成することにより、正確に
ディスクの種類を判別できるという作用を有する。
【0010】本発明請求項4記載の発明は、アドレス部
検出手段は、差動回路の出力信号のエンベロープ信号の
極性変化よりアドレス部を検出させることにより、正確
にディスクの種類を判別できるという作用を有する。
【0011】本発明請求項5記載の発明は、再生手段を
ディスク半径方向に移送する移送手段を有し、前記移送
手段で前記再生手段をディスク半径方向の所定の位置に
移動させた後、ディスク種類を判定させることにより、
正確にディスクの種類を判別できるという作用を有す
る。
【0012】本発明請求項6記載の発明は、判定したデ
ィスクの種類に応じて、ディスクの回転数を変化させる
ことにより、複数種類のディスクに対して安定に再生動
作をおこなうことができるという作用を有する。
【0013】本発明請求項7記載の発明は、アドレス部
に記録されている情報を再生するアドレス情報再生手段
を有し、判定したディスクの種類に応じて前記アドレス
情報再生手段での処理を変化させることにより、複数種
類のディスクに対して安定に再生動作をおこなうことが
できるという作用を有する。
【0014】本発明請求項8記載の発明は、再生手段
は、ディスクからの反射光・透過光を受光する少なくと
も2分割された光検出器と光検出器の各出力の差を演算
して出力する差動回路と光検出器の各出力の和を演算し
て出力する加算回路よりなり、アドレス情報再生手段は
判定したディスクの種類に応じて前記差動回路の出力信
号に基づきアドレス部に記録されている情報を再生する
か、前記加算回路の出力信号に基づきアドレス部に記録
されている情報を再生するかを切り替えることにより、
複数種類のディスクに対して安定に再生動作をおこなう
ことができるという作用を有する。
【0015】本発明請求項9記載の発明は、アドレス情
報再生手段は、信号の周波数特性を補正するイコライザ
ー回路とデータ打ち抜きのためのPLL回路よりなり、
判定したディスクの種類に応じて前記イコライザー回路
の周波数補正特性とPLL回路の制御特性を切り替える
ことにより、複数種類のディスクに対して安定に再生動
作をおこなうことができるという作用を有する。
【0016】本発明請求項10記載の発明は、再生手段
は、すくなくともディスクに照射する光ビームを発する
光源手段を含み、前記光源手段は判定したディスクの種
類に応じて発する光ビームのパワーを変化させることに
より、複数種類のディスクに対して安定に再生動作をお
こなうことができるという作用を有する。
【0017】本発明請求項11記載の発明は、再生手段
はすくなくともディスクに照射する光ビームを有し、光
ディスク上の光ビームの位置を制御する制御手段を具備
し、前記制御手段は判定したディスクの種類に応じて制
御特性を変化させることにより、複数種類のディスクに
対して安定に再生動作をおこなうことができるという作
用を有する。
【0018】本発明請求項12記載の発明は、制御手段
は光ビームのディスク上での収束状態を略略所定の状態
に維持するフォーカス制御手段であることにより、複数
種類のディスクに対して安定にフォーカス動作をおこな
うことができるという作用を有する。
【0019】本発明請求項13記載の発明は、制御手段
は光ビームが情報を記録あるいは再生するためのトラッ
クを略略追従するように制御するトラッキング制御手段
であることにより、複数種類のディスクに対して安定に
トラッキング動作をおこなうことができるという作用を
有する。
【0020】本発明請求項14記載の発明は、ディスク
に情報を記録するための記録手段を有し、判定したディ
スクの種類に応じて前記記録手段での処理を変化させる
ことにより、複数種類のディスクに対して安定に記録動
作をおこなうことができるという作用を有する。
【0021】本発明請求項15記載の発明は、記録手段
は、すくなくともディスクに照射する光ビームを発する
光源手段を含み、前記光源手段は判定したディスクの種
類に応じて記録の際に発する光ビームのパワーを変化さ
せることにより、複数種類のディスクに対して安定に記
録動作をおこなうことができるという作用を有する。
【0022】本発明請求項16記載の発明は、記録手段
は、すくなくともディスクに照射する光ビームを発する
光源手段を含み、前記光源手段は判定したディスクの種
類に応じて記録の際に発する光ビームの発光パターンを
変化させることにより、複数種類のディスクに対して安
定に記録動作をおこなうことができるという作用を有す
る。
【0023】本発明請求項17記載の発明は、記録手段
は、すくなくともディスクに照射する光ビームを発する
光源手段と、記録するデータ系列に応じて前記光源手段
から発する光ビームの発光パターンを変化させることに
より、複数種類のディスクに対して安定に記録動作をお
こなうことができるという作用を有する。
【0024】(実施の形態1)以下本発明の実施の形態
について図面を用いて詳細に説明する。
【0025】図1は本発明にかかる光ディスク装置の1
実施例のブロック図である。図1においてディスクモー
タ2によって回転されているディスク1から情報を読み
出すあるいは情報を書き込むため光学系一式を搭載した
光ヘッド3は螺旋に送り溝が彫り込まれたトラバースシ
ャフト4上に架設されてベース6に固定されたトラバー
スモータ5によってトラバースシャフト4が回転される
とディスク1の半径方向に沿って自由に移動可能なよう
に構成されている。光ヘッド3上には光源となる半導体
レーザー7が搭載され、半導体レーザー7から発せられ
た光ビームはPBS8で反射され、集束レンズ9により
ディスク1上に集束・照射される。集束レンズ9には、
ディスク1の有する面振れや偏心に対して応答し、ディ
スク1上の情報を記録再生するためのトラックを光ビー
ムが常に所定の集束状態を維持しながら追従するための
フォーカス制御やトラッキング制御のためアクチュエー
ターが搭載されている(図示省略)。ディスク1からの
反射光は集束レンズ9、PBS8を通過してトラッキン
グエラー信号(以降、TE信号と称する)やディスク1
上に記録されたデータを再生するための再生信号を検出
するためのトラッキングディテクタ10へ入射される。
トラッキングディテクタ10は2分割構造を有してお
り、2つのディテクタの差動出力からTE信号をプッシ
ュプル方式で検出するものである。プッシュプル方式お
よびそれを実現するための光学系構成については、一般
に既知であるのでその詳細な構成およびその説明は省略
する。またトラッキングディテクタ10の2つのディテ
クタの差動出力や加算出力はアドレス検出にも使用され
る。トラッキングディテクタ10の2つのディテクタの
出力は、この2つの出力の差動演算を行なって再生差動
信号を出力する差動回路11、加算演算をおこなって再
生和信号を出力する加算回路12へ入力される。差動回
路11の出力する再生差信号は、光ビームがトラックを
識別するためにディスク1上に設けられているアドレス
部上に位置することを再生差信号より検出する差アドレ
ス部検出回路13へ入力される。差アドレス部検出回路
13は、光ビームがアドレス部上に位置すること検出す
る毎に所定幅のパルスをマイコン14に出力し、これに
よりマイコン16は光ビームがアドレス上に位置したこ
とを知ることができるように構成されている。加算回路
12の出力する再生和信号は、光ビームがアドレス部上
に位置することを再生和信号より検出する和アドレス部
検出回路15へ入力される。和アドレス検出回路15
は、光ビームがアドレス部上に位置すること検出する毎
に所定幅のパルスをマイコン14に出力し、これによっ
てもマイコン16は光ビームがアドレス上に位置したこ
とを知ることができるように構成されている。差動回路
11の出力する再生差信号は、ローパスフィルター(以
下LPFと称する)16にも入力され、LPF16は再
生差信号よりその高周波成分を除去して出力する。前述
のようにこの信号はディスク1上の光ビームとトラック
との位置ずれを示すTE信号となる。LPF16の出力
はトラッキング制御回路17を介して図示省略のトラッ
キングアクチュエーターに入力されて光ビームをトラッ
クに追従させるトラッキング制御がおこなわれる。トラ
ッキング制御回路17は、その制御特性がマイコン14
から変更可能なように構成されており、マイコン14は
単にトラッキング制御の動作・不動作の切り替えだけで
なく装着されたディスク種別に応じてループゲインや帯
域、位相余裕といったトラッキング制御の特性を自由に
設定可能である。
【0026】差動回路11、加算回路12の出力する再
生差信号、再生和信号はその接続がマイコン14より切
り替えることが可能な2入力1出力のスイッチ18の2
つの入力端子にそれぞれ入力されている。よってマイコ
ン14は以降のアドレス読みとり回路ブロックへ再生差
信号、再生和信号のいずれかを選択して入力することが
可能である。スイッチ18の出力は、再生信号の周波数
特性を補正するためのイコライザー19,2値化するた
めの2値化回路20、2値化回路出力のジッター変動を
吸収してデータを打ち抜くためのPLL21を介してア
ドレスデコーダー22に入力され、アドレスが読みとら
れる。アドレスデコーダー22でデコードされたアドレ
スは、マイコン14でも読みとり可能なようにマイコン
14にも入力されている。イコライザー19は、その特
性がマイコン14から変更可能なように構成されてお
り、マイコン14は装着されたディスク種別に応じてそ
の補償特性を自由に設定可能である。同様にPLL20
もその特性がマイコン14から変更可能なように構成さ
れており、マイコン14は装着されたディスク種別に応
じてループゲインや帯域あるいはVCOは中心発振周波
数等のPLL特性を自由に設定可能である。
【0027】またマイコン14からトラバースモータ5
に移送指令信号が出力されており、マイコン14はディ
スク1の内周向き、外周向きにトラバースモータ5を駆
動して、光ヘッド3をディスク1の任意の半径位置に移
動させることが可能である。さらにマイコン14からデ
ィスクモータ2に回転数指令が出力されており、マイコ
ン14はディスク1を任意の回転数で回転させることも
可能なように構成されている。
【0028】一方本実施例の光ディスク装置は、光ディ
スクに記録されている情報を再生して読みとる時には、
光源であるところの半導体レーザー7を比較的弱い略一
定の出力で発光させ、情報を記録する際には強い出力で
発光させた光ビームを記録する情報に応じて変調して記
録する。情報再生時の比較的弱い略一定の出力で発光さ
せるためのコントロールを行うための制御回路が再生パ
ワー制御回路23である。再生パワー制御回路23に
は、半導体レーザー7の光出力をモニターするための図
示省略の光検出器の出力が入力され、これに基づきレー
ザー駆動回路24を介して半導体レーザー7を駆動し
て、比較的弱いたとえば1mW前後の略一定の出力で発
光させる制御を行う。一方記録に必要な光パワーの制御
を行うのが記録パワー制御回路25である。記録パワー
制御回路25には、半導体レーザー7の光出力をモニタ
ーするための図示省略の光検出器の出力が入力され、こ
れに基づきレーザー駆動回路24を介して半導体レーザ
ー7を駆動して、記録に必要な光パワーで発光させる制
御を行う。再生パワー制御回路23、記録パワー制御回
路25にはマイコン14よりそれぞれ再生パワーを指示
する再生パワー指示信号と記録パワー指示信号およびバ
イアスパワ指示信号が入力されており、マイコン14は
任意に再生時の光パワー(以下、再生パワーと称す)お
よび記録時のピークの光パワー(記録パワーと称す)
と、おなじく記録中に出力される記録パワーと再生得パ
ワーの間であるところのバイアスパワーを設定できる。
また記録パワー制御回路25には、図示せぬデータ生成
部より入力された記録データを、光ディスク1に適切に
記録する光出力に必要な変調を施す記録変調回路26か
らの変調信号が入力されている。記録パワー制御回路2
5は、記録変調回路26からの変調信号に従ってレーザ
ー駆動回路24を介して半導体レーザー7を駆動し、そ
の結果光ビームはマイコン14から設定された記録パワ
ー、バイアスパワーで発光され、かつ記録データに応じ
た変調が施され、その結果光ディスク1上に情報の記録
が行なわれる。記録変調回路26にもマイコン14より
変調特性指示信号が入力されており、マイコン14は記
録変調回路26の特性も自由に設定可能である。
【0029】図2に記録変調回路26の動作およびその
変調特性を記録変調回路26に入力される記録データに
対する出力される変調信号およびディスク1上に情報と
して記録される記録マークとの関係で示したものであ
る。
【0030】図2において、図2−(a)は記録データ
の数字列、(b)は記録データを’H’,’L’の2値
の波形でプロットしたもの、(c)は記録変調回路26
の出力する変調波形、(d)は記録動作の結果、ディス
ク1上に形成される記録マークを示したものである。図
2(a)から(d)のその横軸はすべて同期されてプロ
ットされている。記録変調回路26は図2にしめすよう
に、入力される2値の記録データを、変調の結果、記録
パワー、バイアスパワー、再生パワーの3つ光出力に対
応する3値に変換して出力する。記録変調回路26は記
録データの連続する“1”の数に応じて異なる変調動作
をおこなう。すなわち図2の記録データ系列で説明する
と、最初の連続する“1”が4個である場合には、まず
所定幅の先頭パルスを記録パワーで発光させた後、先頭
パルスよりも短い周期で、記録パワーと再生パワーレベ
ルで変調された一連のパルス群であるところのマルチパ
ルスに対応する変調を行う。そして連続する1の最後で
は、マルチパルスのパルス幅とは異なる長さで再生パワ
ーに対応する出力であるところのクーリングパルスを出
力して4連続する“1”に対する変調動作を終了する。
記録変調回路26は入力される記録データが“0”であ
るときには、単にバイアスパワーに対応するレベルの出
力をおこなう。図2に示すデータ系列で続く連続する
“1”は2個であるが、この場合には、出力されるマル
チパルスの長さが短いだけで他は4連続の“1”と同じ
変調をおこなう。図2のデータ系列の最後の“1”は単
独であるが、この場合には記録変調回路26はマルチパ
ルスは出力せずに先頭パルスとクーリングパルスのみに
対応する変調をおこなう。
【0031】記録変調回路26はマイコン14よりその
変調特性が変更可能なように構成されているが、より具
体的にはマイコン14からの設定によって、記録変調回
路26は先頭パルスの幅、マルチパルスの幅、クーリン
グパルスの幅が変更可能である。
【0032】さらに記録変調回路26にはスペース・マ
ーク組み合わせ型の補償機能が装備されている。これは
より高密度な記録を実現するための機能で、記録データ
“1”に対応する記録パワーの発光を行う際に、先頭パ
ルスの開始タイミングを直前の記録データ“0”の連続
する数に応じて微小に変化させる補償動作である。具体
的には、直前の記録データ“0”の連続する数が少なけ
れば少ないほど、先頭パルスの開始タイミングを後ろに
ずらす処理を行う。これをテーブルで記載すると、 直前の“0”数 先頭パルス遅延量 1 3×Δt 2 2×Δt 3 1×Δt 4以上 0 となる。ただしΔtは固定の遅延時間量を示す。
【0033】このような補償機能を導入することによっ
て、記録密度の高い記録の場合に発生する、先行する記
録マークを作成した際にディスク1に蓄積された熱が伝
播し、自マーク作成に及ぼす影響を吸収した記録をおこ
なうことができる。
【0034】マイコン14から記録変調回路26へこの
補償機能の動作・不動作をきりかえるための補償機能o
n/off信号が入力されており、マイコン14は任意
に上記補償機能をオンオフ可能である。
【0035】次に本実施例の光ディスク装置で取り扱う
ディスク1について説明する。図3は光ディスク1の概
略構成図である。
【0036】光ディスク1上には、光学的深さ略略λ/
8の凸構造の溝で構成されたグルーブトラック31(図
中、ハンチングして表示)とグルーブトラックとグルー
ブトラックではさまれた凹部であるランドトラック32
(図3中、白抜きで表示)がディスク1ターン毎に交互
に接続されて形成されている。より具体的には図3中、
円で示した部位でグルーブトラックとランドトラックが
接続されている。グルーブトラック31、ランドトラッ
ク32ともにディスク1ターンでデータを記録する最小
単位であるところのセクタ複数個に分割されている。図
4にセクターの構造図を示す。図4は複数のトラックの
一部分であるところのセクタ約1個分を抜き出して拡大
して記載したものである。図4で上下方向が光ディスク
1の半径方向に相当し、ディスク回転によって、光ビー
ムは図4を左から右向きにトレースする。また図3同様
グルーブトラック31をハンチングして、ランドトラッ
ク32を白抜きで記載している。セクタはセクタあるい
はトラックを識別するためのアドレス部とデータを記録
するためのデータ部より構成されている。アドレス部は
光学的深さ略略λ/8の溝の断続であるところのピット
で形成されており、ピットの有無によって情報をディス
ク成型時に書き込むものである。本実施例で用いる光デ
ィスク1のアドレス部は、内周側アドレス33と外周側
アドレス34より構成されている。内周側アドレス33
はグルーブトラック31に対して1/4グルーブピッチ
内周側にオフセットした位置に配置されたアドレスで図
4中では右上がりの斜線でハンチングして表示してい
る。外周側アドレスは反対にグルーブトラック31に対
して1/4グルーブピッチ外周側にオフセットした位置
に配置されたアドレスで図4中では右下がりの斜線でハ
ンチングして表示している。光ビームがグルーブトラッ
ク31をトレースするときには、光ビームはまず外周側
アドレス34をつづいて内周側アドレス33上をトレー
スすることになる。これは光ビームがランドトラック3
2をトレースする場合には同じである。
【0037】さて本実施例では、基材厚や外形形状は同
一であるが記録容量の異なる2種類のディスクを取り扱
う。この2種類のディスクは、基材厚や外形形状が同一
であるが、さらにアドレスやデータの構造や配置、1セ
クターの容量や変調方式、ECCコードといった論理フ
ォーマットもまったく同一であり、変復調回路や誤り訂
正回路も同一のものを使用可能にすることによって、装
置の開発パワーとコストの削減が図られている。
【0038】記録容量の差異は、グルーブトラック31
とランドトラック32の間隔、すなわちトラックピッチ
と、マークのサイズ、すなわちビットピッチの差異であ
る。したがって容量のことなるこれらのディスクでは、
図5に示すように1ターン内のセクタ数やアドレスの個
数の変化となって現れる。図5−(a)と(b)には、
これらの条件に合致し、(a)の2倍のビットピッチを
有するディスクを(b)に示した。このばあい図5−
(b)に示すディスクでは、1ターン内に図5−(a)
の場合の倍の16個のセクタおよびアドレス部を有す
る。さらにこれら2種類のディスクを同一のデータ転送
レートで再生あるいは記録する場合には、(b)のディ
スクでは、(a)の1/2の回転数でディスクを回転さ
せる必要があることは明白である。また両方のディスク
を同一回転数で回転させた場合には、図5−(b)に示
すディスクの方が(a)に示すディスクより単位時間あ
たり倍のセクターおよびアドレスをトレースすることも
また自明である。
【0039】図6はこのような光ディスクのアドレス部
を光ビームがランドトラックに追従しながらトレースし
た場合の信号を、同図−(a)にトラックの構造図、
(b)に差動回路11、(d)に加算回路12の出力信
号を、おのおの同図−(a)中に円で示す光ビームの位
置とそのときに出力される信号を同期させてプロットし
たものである。ランドトラックを光ビームが追従してい
る場合には、差動回路11は内周側アドレス33で正
側、外周側アドレス34で負側にアドレスで変調された
信号を出力し、データ部では情報が記録されていても信
号は出力されない。一方加算回路は、アドレス部でもデ
ータ部でもそれぞれアドレスおよびデータ情報で変調さ
れた信号を出力するが、ともに同一極性である。とくに
アドレス部では差動回路11の出力する再生差信号と異
なり、内周側アドレス33、外周側アドレス34ともに
同一極性となる。図6−(c)にしめすのは、差動回路
11の出力する再生差信号のエンベロープを検出したエ
ンベロープ信号である。前述のようにアドレス部で再生
差信号には内周側と外周側のアドレスで出力の極性がこ
となる。したがって再生差信号のエンベロープを検出し
てその極性変化を検出することによって、光ビームがア
ドレス部に位置したことを検出することが可能である。
差アドレス検出回路13は上記のように再生差信号のエ
ンベロープを検出し、その極性が所定の時間間隔で反転
することを検出して光ビームがアドレス部に位置したこ
とを検出し、所定幅のパルスをマイコン14に出力す
る。
【0040】さて次に図1にブロック図を記載した本実
施例の光ディスク装置に上述の2種類のディスクを装着
した場合の具体的なディスク識別の動作を詳しく説明し
て行く。2種類のディスクは説明簡易化のためその容量
が小のもの、大のものをそれぞれディスクA、ディスク
Bと以降称する。ディスクが本実施例の光ディスクに装
着されたときには、前述のようにディスクA、」ディス
クBともに外形形状や基材厚は同一で、またカートリッ
ジにも識別のための識別子等も、設けられていないため
マイコン14はディスクが装着されたことは判別べきる
が、ディスクA、ディスクBのどちらのディスクが装着
されたかまでは判別できない。しかしながらディスクが
装着されたことを検出するとマイコン14はまずディス
クモーター2に所定回転数での回転指令を出力して、デ
ィスク1を所定回転数具体的には1200rpmで回転
させるとともに、トラバースモーター5に内周向きに、
所定時間駆動指令を出力して光ヘッド3を内周に移動さ
せる。内周向きにトラバースモーター5を駆動する時間
は、光ヘッドがどの位置にいても、必ずディスクの最内
周にまで到達するにじゅうぶんな時間に設定されている
ので、駆動指令終了後は光ヘッド3は最内周に位置して
おり、それに応じて光ビームもまたディスクの最内周に
位置する。駆動指令終了後、マイコン14は再生パワー
制御回路23に所定再生パワー、具体的には0.5mW
での発光制御を指令して、半導体レーザーを発光させ
る。つづいてマイコン14は図示省略のフォーカス制御
回路を動作させて、光ビームが略略所定の収束状態で光
ディスク上に集束するようにするためのフォーカス制御
を開始させ、さらにトラッキング制御回路を所定の制御
特性、具体的にはゲイン交点2kHzとなるように設定
して動作させ、トラックに対する追従動作を開始させ
る。この状態で差動回路11、加算回路12はそれぞれ
前述の図6−(b)、(d)に相当する再生差信号、再
生和信号を出力し、差アドレス部検出回路13は前述の
ように再生差信号のエンベロープを検出してその極性変
化よりアドレス部を検出し、光ビームがアドレス部を通
過するごとに所定幅のパルスをマイコン14に出力して
いる。マイコン14はこの差アドレス部検出回路の周期
を観察して装着されたディスクがディスクAであるかB
であるかを判別する。具体的にこの判別動作について説
明する。前述のようにディスクAとディスクBではビッ
トピッチが異なるために、ディスク1ターン当りに存在
するセクター数とアドレス部個数がことなり、ディスク
Aでは1ターン当り8個であるのに対して、より大容量
・高密度なディスクBでは16個存在する。上記のよう
に装着されたディスクは1200Rpmの所定回転数で
回転しているため、ディスクAとBでは光ビームがアド
レス部を通過する周期がことなる。すなわち本実施例の
場合ディスクAではその周期が約6.3msであるのに
対してディスクBでは約3.2msとなる。マイコン1
4は内臓された固定周波数を有するクロックで駆動され
るタイマーで差アドレス部検出回路13に出力の周期を
計測し、計測値が6.3msと3.2msの中間である
4.75msをしきい値としてそれより大きければディ
スクA、小さければディスクBと判定する。
【0041】マイコン14はこの判定結果に基づいて、
装置構成要素のさまざまな設定をディスクA、ディスク
Bにおのおの最適となるように設定することで、容量、
記録密度、トラックピッチやビットピッチ等異なるの複
数種類ディスクに対する安定な記録・再生動作を実現す
る。
【0042】以下判別結果に基づく各種設定について、
判定結果がディスクAであった場合についてまず説明す
る。マイコン14は判定結果がディスクAであった場合
には、まずスイッチ18を差動回路11の出力する再生
差信号がイコライザー19に入力されるように切り替え
る。この理由の詳細を図7に示す。図7はアドレス部を
再生した場合の半径方向のチルトとアドレス部の再生ジ
ッターの関係をプロットしたものである。図7−(a)
がディスクA、(b)がディスクBのそれぞれ特性であ
る。グラフ中にプロットされている2つの曲線は、一方
が再生差信号でアドレスを再生した場合のジッター、も
う一方が再生和信号でのジッターである。ディスクAと
ディスクBでは再生差信号でアドレスを再生するか、再
生和信号でアドレスを再生するかによって特性が異な
る。具体的にはディスクAの場合には、再生和信号でア
ドレスを再生した方が、再生差信号で再生した場合より
もっとも小さいジッター値は小さいが、アドレス再生が
可能となる限界のジッター値(図中、点線で表示)とな
るチルトの範囲が狭い。これはディスクAのアドレスを
再生する場合には、再生差信号を用いた方がチルトに対
する許容度がおおきいことを意味している。さまざまな
環境で使用される光ディスクの場合、ディスク自体のチ
ルトがおおきく変化するため、ディスクAの場合には再
生差信号でアドレスを再生することが望ましい。
【0043】一方ディスクBの場合には、再生和信号で
アドレスを再生した方が、再生差信号で再生した場合よ
りもっとも小さいジッター値は小さく、かつまた限界の
ジッター値(図中、点線で表示)となるチルトの範囲も
ひろい。このためディスクBの場合には再生和信号での
アドレス再生が望ましいのである。このためディスク
A、ディスクBの判別結果に応じて、アドレスを再生す
るための信号を切り替えるのである。
【0044】上述のディスク種別による差異が発生する
原因は、ディスクBでは大容量を実現するためトラック
ピッチをディスクAに比べて狭めている。しかしながら
このディスクを再生するための光学系はディスクAのも
のと同一のものを使用しているため、結果として隣接す
るトラックからのクロストークの増大が、2分割のトラ
ッキングディテクター10の出力差より検出する再生差
信号の方が、より顕著に現れることに起因している。
【0045】さらにマイコン14はイコライザー19の
補償特性およびPLL21のループ特性をディスクAに
最適なものに設定する。ディスクAとBとでイコライザ
ー19の補償特性を切替る必要性は、ディスクA、Bの
ビットピッチの差に起因するものであることは自明であ
るので説明を省略する。またビットピッチが異なるため
同一回転数でディスクを回転させた場合にはキャリア周
波数がことなることに起因することも明白であろう。こ
れらの設定によりディスクAに対して安定なアドレス再
生が実現される。
【0046】一方ディスクへの記録を司る記録パワー制
御回路25、記録変調回路26に対しては以下の様な設
定を行う。マイコン14は記録パワー制御回路25には
ディスクAに最適な記録パワーおよびバイアスパワーを
設定するとともに、記録変調回路26にも先頭パルス
幅、マルチパルス幅、クーリングパルス幅をディスクA
に最適に設定して記録時の光発光のパターンをディスク
Aに最適に変更する。記録密度のことなるディスクA、
Bでこれら記録に関与するパラメータが異なることも、
容易に理解されるためその詳細な説明も省略する。また
同時にマイコン14は記録変調回路26にマーク・スペ
ース対応型の補償機能を不動作に設定する。これはすで
に説明したように、この補償機能がビットピッチが高く
なった場合に生じる1つ前の記録マーク作成時に投入し
た熱伝搬の影響を除去するものであるため、ビットピッ
チの低いディスクAでは不要であるためである。
【0047】これらの記録に関与する各構成要素の設定
をディスクAに最適に設定することによりディスクAに
対する安定な情報の記録動作が実現される。
【0048】次にディスクBと判定された場合の動作に
ついて説明する。以下の説明では、種々の設定の理由の
うち、既説のものについてはその説明を省略する。ディ
スクBと判定された場合には、マイコン14はスイッチ
18を再生和信号がイコライザー19へ入力されるよう
に、またイコライザー19の補償特性およびPLL21
のループ特性をディスクAに最適なものに設定する。さ
らに記録パワー制御回路25にはディスクBに最適な記
録パワーおよびバイアスパワーを設定するとともに、記
録変調回路26にも先頭パルス幅、マルチパルス幅、ク
ーリングパルス幅をディスクBに最適に設定して記録時
の光発光のパターンをディスクAに最適に変更する。ま
た同時に記録変調回路26にマーク・スペース対応型の
補償機能を動作に設定する。さらにマイコン14は再生
パワー設定回路25に対して再生パワーをディスクAよ
りも高い1mWに設定する。これはビットピッチが高く
なったことによって発生する再生C/Nの劣化を補うた
めの処置である。続いてマイコン14はディスクモータ
ー2に対して回転速度をディスクAの1/2である60
0rpmに変更する指令を発する。これは上述のように
ディスクBではビットピッチが高いために同一の回転数
でディスクを回転させると記録・再生をおこなう転送レ
ートがディスクAよりおおきくなってしまうのを防止
し、ディスクAとディスクBとで略略同一のデータ転送
レートを実現するための処置である。このようにするこ
とによってユーザーは種類の異なる2つのディスクを一
切の違和感なしに使用することが可能である。
【0049】同時にマイコン14はトラッキング制御回
路17にトラッキング制御のゲイン交点が3kHzにな
るように設定を変更する。これはディスクAではトラッ
クピッチが狭くなっているため、結果としてオフトラッ
クに対する記録再生の許容度が低下するため、ディスク
Bではよりトラッキング制御の追従性度や外乱抑圧量を
向上させる必要があることに対応した処置である。
【0050】上記の設定変更により記録密度の高いディ
スクBに対しても安定な記録・再生動作が実現出来る。
【0051】上記実施例では装着されたディスクの判別
を、差アドレス部検出回路13がアドレス部を検出する
ごとに出力する所定幅のパルスの周期を計数したが、必
ずしもこれに限定されるものではない。代替の方法とし
ては、たとえばディスク1回転中に差アドレス部検出回
路13から出力されるパルスの数を計数して、ディスク
1回転中のアドレス部の個数を計測して識別する方法が
ある。具体的は上記実施例にてらして説明すると、マイ
コン14は内蔵のカウンターで差アドレス部検出回路1
3から出力されるパルスの数を、ディスク回転1200
rpmの回転周期に相当する50ms間に渡って計数す
る。ディスクAはディスク1ターン中8個、Bでは16
個のアドレス部が存在するので、中間に相当する12個
をしきい値としてそれよりも計数値が大きければディス
クB、小さければディスクAと判定すればよい。
【0052】また上記実施例ではディスクのフォーマッ
トを図3および5に示す用にCAVフォーマットで説明
したが、これに限定されるもの本実施例記載の光ディス
ク装置は、たとえばZ−CLVフォーマットのディスク
に対しても同様に有効である。Z−CLVフォーマット
のディスクは、解説するまでもなく、ディスクを半径方
向で複数のゾーンに分割し、同一ゾーン内ではCAVフ
ォーマットを維持しながら、各ゾーンでのビットピッチ
が略略等しくなるように、半径位置が大きいほどゾーン
内のセクター数を増大させたフォーマットである。この
ようにZ−CLVフォーマットでは、半径位置によって
セクター数、すなわちアドレス部の個数も異なるため、
ディスク種別の判定には、光ビームの半径方向の位置に
関する情報が必要となるのは明白である。しかしながら
本実施例では、光ビームの半径方向の位置差が、ディス
ク種別判定に影響することを回避するため、ディスク判
定動作開始の前に、トラバースモーター5を駆動して、
光ヘッド、すなわち光ビームを最内周位置にまで移送し
ている。このことにより本実施例記載の光ディスク装置
はあきらかにZ−CLVフォーマットのディスクにも適
用可能である。さらにディスク種別の判定動作を最内周
位置で行ったが必ずしもこれに限定されるものでもな
い。これは光ビームの半径方向の位置による変化を吸収
することが目的であって、例えば最外周、あるいは最内
周と最外周の中間地点のどこであっても、判定時に光ビ
ーム位置が固定されていれば同様の効果を生むことは明
白である。
【0053】
【発明の効果】このように構成することによって、たと
えディスク外形形状や基材厚、光ビームの波長やNAと
いった基本的な機械・光学特性は同一であるが、トラッ
クピッチやビットピッチあるいは記録再生に必要な処理
等がことなる複数種の光ディスクであっても、装置起動
前に装着されたディスクがどの種別であるかを正確に判
定することが出来、各種ディスクに適した設定や処理を
行うことができるので安定な装置の起動や記録・再生動
作を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスク装置の1実施例のブロック図
【図2】記録変調回路26の動作およびその変調特性示
す図
【図3】光ディスク1の概略構成図
【図4】セクタ構造図
【図5】2種類の光ディスク1の概略構成図
【図6】差動回路11、加算回路12のアドレス部再生
波形を示す図
【図7】チルトとアドレス部の再生ジッターの関係図
【符号の説明】
1 ディスク 2 ディスクモータ 3 光ヘッド 4 トラバースシャフト 5 トラバースモーター 6 ベース 7 半導体レーザー 8 PBS 9 収束レンズ 10 トラッキングディテクター 11 差動回路 12 加算回路 13 差アドレス部検出回路 14 マイコン 15 和アドレス部検出回路 16 LPF 17 トラッキング制御回路 18 スイッチ 19 イコライザー 20 2値化回路 21 PLL 22 アドレスデコーダー 23 再生パワー制御回路 24 レーザー駆動回路 25 記録パワー制御回路 26 記録変調回路 31 グルーブトラック 32 ランドトラック 33 内周側アドレス 34 外周側アドレス

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクに記録された情報を再生するため
    の再生手段と、ディスク上の領域を識別するためのアド
    レス部を前記再生手段の出力より検出してアドレス検出
    信号を出力するアドレス部検出手段と、アドレス検出信
    号の時間間隔を計測する計時手段を有し、ディスクを所
    定回転数で回転させたときの前記計時手段の計時値にも
    とづいてディスクの種類を判別することを特徴とする光
    ディスク装置。
  2. 【請求項2】ディスクに記録された情報を再生するため
    の再生手段と、ディスク上の領域を識別するためのアド
    レス部を前記再生手段の出力より検出してアドレス検出
    信号を出力するアドレス部検出手段と、アドレス検出信
    号の個数を計数する計数手段を有し、ディスク1周あた
    りの前記計数手段の計数値にもとづいてディスクの種類
    を判別することを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】再生手段は、ディスクからの反射光・透過
    光を受光する少なくとも2分割された光検出器と光検出
    器の各出力の差を演算して出力する差動回路よりなるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の光ディスク装
    置。
  4. 【請求項4】アドレス部検出手段は、差動回路の出力信
    号のエンベロープ信号の極性変化よりアドレス部を検出
    することを特徴とする請求項3記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】再生手段をディスク半径方向に移送する移
    送手段を有し、前記移送手段で前記再生手段をディスク
    半径方向の所定の位置に移動させた後、ディスク種類を
    判定することを特徴とする請求項1または2記載の光デ
    ィスク装置。
  6. 【請求項6】判定したディスクの種類に応じて、ディス
    クの回転数を変化させることを特徴とする請求項1また
    は2記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】アドレス部に記録されている情報を再生す
    るアドレス情報再生手段を有し、判定したディスクの種
    類に応じて前記アドレス情報再生手段での処理を変化さ
    せることを特徴とする請求項1または2記載の光ディス
    ク装置。
  8. 【請求項8】再生手段は、ディスクからの反射光・透過
    光を受光する少なくとも2分割された光検出器と光検出
    器の各出力の差を演算して出力する差動回路と光検出器
    の各出力の和を演算して出力する加算回路よりなり、ア
    ドレス情報再生手段は判定したディスクの種類に応じて
    前記差動回路の出力信号に基づきアドレス部に記録され
    ている情報を再生するか、前記加算回路の出力信号に基
    づきアドレス部に記録されている情報を再生するかを切
    り替えることを特徴とする請求項7記載の光ディスク装
    置。
  9. 【請求項9】アドレス情報再生手段は、信号の周波数特
    性を補正するイコライザー回路とデータ打ち抜きのため
    のPLL回路よりなり、判定したディスクの種類に応じ
    て前記イコライザー回路の周波数補正特性とPLL回路
    の制御特性を切り替えることを特徴とする請求項7記載
    の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】再生手段は、すくなくともディスクに照
    射する光ビームを発する光源手段を含み、前記光源手段
    は判定したディスクの種類に応じて発する光ビームのパ
    ワーを変化させることを特徴とする請求項1または2記
    載の光ディスク装置。
  11. 【請求項11】再生手段はすくなくともディスクに照射
    する光ビームを有し、光ディスク上の光ビームの位置を
    制御する制御手段を具備し、前記制御手段は判定したデ
    ィスクの種類に応じて制御特性を変化させることを特徴
    とする請求項1または2記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】制御手段は光ビームのディスク上での収
    束状態を略略所定の状態に維持するフォーカス制御手段
    であることを特徴とする請求項11記載の光ディスク装
    置。
  13. 【請求項13】制御手段は光ビームが情報を記録あるい
    は再生するためのトラックを略略追従するように制御す
    るトラッキング制御手段であることを特徴とする請求項
    11記載の光ディスク装置。
  14. 【請求項14】ディスクに情報を記録するための記録手
    段を有し、判定したディスクの種類に応じて前記記録手
    段での処理を変化させることを特徴とする請求項1また
    は2記載の光ディスク装置。
  15. 【請求項15】記録手段は、すくなくともディスクに照
    射する光ビームを発する光源手段を含み、前記光源手段
    は判定したディスクの種類に応じて記録の際に発する光
    ビームのパワーを変化させることを特徴とする請求項1
    4記載の光ディスク装置。
  16. 【請求項16】記録手段は、すくなくともディスクに照
    射する光ビームを発する光源手段を含み、前記光源手段
    は判定したディスクの種類に応じて記録の際に発する光
    ビームの発光パターンを変化させることを特徴とする請
    求項14記載の光ディスク装置。
  17. 【請求項17】記録手段は、すくなくともディスクに照
    射する光ビームを発する光源手段と、記録するデータ系
    列に応じて前記光源手段から発する光ビームの発光パタ
    ーンを変化させることを特徴とする請求項14記載の光
    ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011111346A1 (ja) * 2010-03-09 2011-09-15 パナソニック株式会社 光ディスク判別方法、光ディスク装置及び集積回路

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