JP2000187671A - ネットワ―クを利用した歌声による曲検索システム及び検索時に用いる歌声の入力端末装置 - Google Patents
ネットワ―クを利用した歌声による曲検索システム及び検索時に用いる歌声の入力端末装置Info
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Abstract
処理と歌声の処理をする部分が、同一の装置上にあった
ので、検索者間で曲データベースの共有や遠隔地にある
曲データベースを検索することが困難であった。また、
歌声の旋律情報のうち、音長情報を有効に利用して検索
することが困難であった。 【解決手段】歌声を入力する装置と検索するシステムと
を分離することで、ネットワークを利用した曲検索を実
施することが可能となり、また、歌声から得られる音高
・音長に含まれる誤差を許容するために実施する粗いマ
ッチングに於いて、音高・音長情報の両者を有効に利用
するための閾値が決定出来、しかも、粗さの精度を任意
に変更してマッチングすることができ、さらに、曲デー
タベース中の曲が更新された場合にも、更新された曲デ
ータベースに対して、最適な閾値を直ちに決定すること
が出来、音高・音長を利用したことによる正答率の高い
曲検索が可能となる。
Description
利用した歌声による曲検索システム及び曲検索時に用い
る歌声の入力端末装置に関し、更に詳しくはメロディを
口ずさんでマイクロホンにより歌声を入力し、音声波形
をA/D変換し、歌声からメロディ中の各音符の音高情
報と音長情報とを抽出し、得られた音高・音長情報をネ
ットワーク経由で遠隔地にある曲データベースを有する
検索システムに転送し、曲検索を実施する曲検索システ
ム及び曲検索時に用いる歌声の入力端末装置に関するも
のである。
索法またはシステムに於いて、曲検索に用いる曲データ
ベースは、検索者が検索する端末装置に予め内蔵されて
いたので、複数の検索者間でデータの共有が不可能であ
った。
ステムに於いては、音符の旋律情報(音高・音長の2つ
を属性値として有する音符の系列)のうち、主に音高情
報を検索キーとして利用し、音長情報を検索キーとした
検索は、比較的精度が低いことが指摘されていた。しか
し、音長情報は、本来有効な情報であり、音長を適切に
利用できれば、精度が高い曲検索ができるはずである。
は、曲データベース中の各曲の有する旋律情報と調・テ
ンポが一致するとは限らない。そこで、入力の歌声と曲
データベースの各曲から得られる音高・音長に於いて、
各音符の有する音高・音長を、前音からの相対音高差・
相対音長比に変換してマッチングに利用する必要があ
る。
や歌唱能力による誤差が含まれるので、その誤差を許容
した粗いマッチングを行う必要がある。この際、入力の
歌声と曲データベース中の各曲から得られる音高・音長
に於いて、各相対値を、粗い精度の相対値に変換するた
め、適当な閾値を利用する。
の音高差を閾値として、前音から「上がった(UP)、
下がった(DOWN)、同じ高さ(EQUAL)」とい
う3つの粗い精度の相対値のカテゴリを表す記号列U、
D、E等に変換する。この変換を用いると、「チューウ
リップの歌」の最初の「ドレミドレミ」という音高の系
列は、「XUUDUU」に変換できる(最初の音には相
対値がないので、Xで表現する)。
を利用し、例えば前音から「長くなった(LONGE
R)、短くなった(SHORTER)、同じ長さ(EQ
UAL)」という3つのカテゴリを表す記号列L、S、
E等に変換する。
は、経験的に定めた値を使用していた。しかし、検索に
有効な粗い精度の相対値を得るための適切な閾値を、経
験的に定めることは難しかった。特に、音長に対する適
切な閾値を決定することは、音高と比較して困難であっ
た。このため、音長を有効に利用した検索ができなかっ
た。
した曲検索では、正答率の高い検索を実現することが困
難であった。
ースを保有する検索システムと検索者の歌声の入力端末
装置とを分離することで、多数の検索者が曲データベー
スを共有でき、また、曲データベース中の各曲中に出現
するすべての音高・音長の情報分布に基づいて、粗いマ
ッチングに使用する閾値を設定することで、適切な値を
設定し、音高だけでなく、音長をも有効に利用して曲検
索を実施する歌声による曲検索システムと、検索者側の
端末機に内蔵または外付けするマイクロホンと、A/D
コンバータと、デジタル信号処理をする演算部と、ネッ
トワーク経由でデジタル信号を送受信するための入出力
部と、プログラムを記憶させたメモリと、検索した結果
を検索者の端末機に表示するディスプレイと、曲演奏を
出力する音の出力部から成る歌声の入力端末装置であ
る。
を可能とするため、遠隔地の検索者が曲検索を実施でき
る。さらに、曲検索システムに於いて、曲データベース
の各曲中に出現するすべての音高・音長の情報分布に基
づき、最適な閾値を決定するので、音高・音長の両者を
有効に利用した曲検索が可能となり、音高のみと比較し
て正答率が極めて高い検索が可能となる。また、歌声の
入力端末装置を曲検索システムと分離したことで、曲検
索システムは、歌声の音声波形を処理する負荷を無視で
きるので、検索処理は高速化し、歌声の入力端末装置を
携帯電話や自動車内に設けられることが可能となる。
発明に係るネットワークを利用した歌声による曲検索シ
ステムの実施例を説明する。図3に於いて、この発明に
係るネットワークを利用した歌声による曲検索システム
は、曲データベースを保有する曲検索システムAと、検
索者の歌声入力端末装置Bの2つに分けられる。該曲検
索システムAの前処理として曲データベース中の各曲の
音高・音長系列から相対音高差・音長比の系列を求め
(S101)、その相対音高差・相対音長比の値の度数
分布表を作成する(S102)。図1に於いて、相対音
高差は、半音の幅を100で表現した値で正規化してお
り、図2に於いて、相対音長比をパーセンテージで表現
している。
度数をSum1、Sum2とし、夫々の度数分布表の粗
い精度の相対値のカテゴリ数をCategory Nu
m1、Category Num2とする。このとき、
閾値によって分割される各カテゴリ内の度数の合計値の
期待値M1、M2を夫々M1=Sum1/Catego
ri Num1、M2=Sum2/Category
Num2で定める。図1、図2に於いては、夫々カテゴ
リ数を3で表す。
・音長夫々の閾値を決定し(S103)、曲データベー
ス中の各曲の旋律に現われる各音符間の相対音高差・相
対音長比を夫々粗い相対値へ変換する(S104)。
ディを口ずさんでマイクロホン10で入力し(S10
5)、A/Dコンバータ12でA/D変換し(S10
6)、該A/D変換信号を記憶部(memory)16
に書き込み、該記憶部16に記録されているプログラム
に従って、演算部(processor)14の処理に
於いて、該A/D変換信号から有声音を検出し(10
7)、該検出有声音から各フレームの基本周波数を同定
する(S108)。
時刻として区切り、次の音符の発音開始時刻の時間差
(フレーム数)を、その音符の持つ音長として定め、さ
らに、各音符の音長として定められた区間に含まれる各
フレームの基本周波数のうち最大値を、その音符の音高
として定める(S109)。
高差・相対音長比を計算し(S110)、該相対音高差
・相対音長比を、ネットワーク経由で曲検索システムA
に送信する。
れた歌声の旋律の相対音高差・相対音長比の系列を、シ
ステムの前処理で得られた閾値を用いて、夫々粗い相対
値の系列に変換し(S111)、曲データベース中の各
曲の粗い相対値と照合し、入力キーと曲データベースの
各曲との音高・音長の距離を曲データベースについて夫
々計算し(S112)、その和が最小となる曲名等の情
報を検索結果として検索者の入力端末装置Bのディスプ
レイ(display)20に表示する(S113)。
から受信した曲名等の情報を、該ディスプレイ20に表
示し、検索結果の表示後、再び歌声の入力が可能とな
る。また、検索者は検索結果中から任意の曲を選択し、
該記憶部16に接続された音出力部22によって曲演奏
を聞くことができる。
置Bは、マイクロホン10によって検索者の歌声を入力
でき、歌声のアナログの音響信号をデジタルデータに変
換する該A/Dコンバータ12によってデジタル処理す
るデジタル信号に変換し、該記憶部16に書き込み、該
デジタル信号を処理するための演算部14は、演算プロ
グラムを予め記憶させた記憶部16の中からプログラム
を読み取って該デジタル信号を処理し、ネットワーク
(network)への入出力部18に該処理済みのデ
ータを出力する。
し、検索者に結果を該ディスプレイ20に表示する。ま
た、検索結果中の任意の曲の演奏を該音出力部22によ
って聞くことができる。
用した歌声による曲検索システムによれば、遠隔地にあ
る曲データベースに対して検索を実施することが可能と
なるので、この発明に係る入力端末装置Bを、様々な場
所や所望の物に設置することで、複数の検索者が同じ曲
データベースに対して検索することが可能となる。
自動車内のラジオやオーディオ機器に内蔵させ、無線通
信ネットワークによって曲検索を可能とすることで、自
動車の走行中に運転者がハンドルから手を離すことな
く、歌声で曲を選ぶことがきで、安全に運転しながら、
曲検索が可能となる。
カラオケボックスや家庭用の通信カラオケシステムに内
蔵または外付けすれば、曲名や歌手名の分からない曲で
も歌声によって検索可能となり、しかも検索を高速に実
施できる。
レコード店や楽譜を販売している店舗等に設置すること
で、所望の曲を歌声で確実に検索でき、店舗内にない曲
でも検索可能となる。また、店員がその曲に関する知識
を持たない場合でも、検索して見付け出すことができる
可能性が大きくなる。
携帯電話や小型の携帯端末機等に内蔵することで、任意
の場所でネットワーク経由で曲検索が可能となる。
した歌声による曲検索システムによれば、曲データベー
ス中の各曲から得られる粗い精度の相対音高差・相対音
長比は、各カテゴリの情報が、およそ等確率で出現され
る様に変換される。例えば、粗い精度の相対音高差に於
いて、カテゴリ数が、U、E、Dの3つの場合は、曲デ
ータベース全体で、それら3つがほぼ等確率で出現され
る様に変換される。そして、カテゴリ数が、5つの場合
は、曲データベース全体で、それら5つがほぼ等確率で
出現される様に変換される。このため、粗いマッチング
(粗い精度の相対値を利用したDPマッチング)に於い
て、曲データベース中の各曲が有する系列の中から、入
力系列の1音符ごとに、カテゴリ数分の1の割合で、検
索結果の正答の候補となり得る系列を絞込んでいくこと
が可能となり、効率の良い絞込みが可能となる。
した歌声による曲検索システムによれば、曲データベー
ス中の各曲に含まれる音高・音長の分布に偏りがある場
合でも、適切な閾値の決定が可能となる。例えば、図1
に於いて、相対音高差がより右側に度数が集中する場合
(前の音よりも高くなったという音符が多かった場
合)、閾値はより右側に移動し、各カテゴリの情報の出
現確率が等しくなる様に設定出来る。
した歌声による曲検索システムによれば、閾値の決定法
に於いて、粗い精度の相対音高差・相対音長比は、従来
から利用されてきた3つのカテゴリにとどまらず、5つ
や7つ等、任意の粗さの精度数に分割することができる
ため、より精度の高いマッチングを実施する際も、適切
な閾値の設定が可能となる。
を利用した歌声による曲検索システムによれば、曲デー
タベース中の曲が更新された場合でも、直ちに適当な閾
値を決定することが可能となる。
ークを利用した歌声による曲検索システムを実施するこ
とにより、歌詞の分からない曲を検索する場合でも、音
高・音長の2つを利用して精度の高い検索が可能とな
る。
よる曲検索システムに於いて、曲データベース中の全て
の曲について出現する音高の相対音高差の分布表を作成
し、粗さ精度を3つのカテゴリU、E、Dとして閾値を
決定する分布表の略図である。
よる曲検索システムに於いて、曲データベース中の全て
の曲について出現する音長の相対音長比の分布表を作成
し、粗さ精度を3つのカテゴリL、E、Sとして閾値を
決定する分布表の略図である。
よる曲検索システムの処理の流れを示すフロー・チャー
トである。
の略図である。
記憶部; 18・・・ネットワークへの入出力部; 20・・・ディスプレイ; 22・・・音出力部。
8)
から受信した曲名等の情報を、該ディスプレイ20に表
示し、検索結果の表示後、再び歌声の入力が可能とな
る。また、検索者は検索結果中から任意の曲を選択し、
該記憶部16に接続されたD/Aコンバータ24を有す
る音出力部22によって曲演奏を聞くことができる。
よる曲検索システムに於いて、曲データベース中の全て
の曲について出現する音高の相対音高差の分布表を作成
し、粗さ精度を3つのカテゴリU、E、Dとして閾値を
決定する分布表の略図である。
よる曲検索システムに於いて、曲データベース中の全て
の曲について出現する音長の相対音長比の分布表を作成
し、粗さ精度を3つのカテゴリL、E、Sとして閾値を
決定する分布表の略図である。
よる曲検索システムの処理の流れを示すフロー・チャー
トである。
の略図である。
記憶部; 18・・・ネットワークへの入出力部; 20・・・ディスプレイ; 22・・・音出力部;24・・・D/Aコンバータ。
Claims (2)
- 【請求項1】音声による曲検索に於いて、検索者側の歌
声の入力端末装置を用いて歌声を入力し、ネットワーク
を経由して遠隔地にある曲データベースに対して曲検索
し、検索時の粗いマッチングを実施する際に利用する閾
値を、該曲データベース中の各曲に含まれる音高・音長
の情報分布を利用して決定し、該閾値を利用して該曲デ
ータベース中の所望の曲名を検索し、ネットワーク経由
で曲名、曲のデジタル音響信号データ、歌詞、作曲者
名、作詞者名、楽譜等の情報を送信して検索者の端末機
に出力する歌声による曲検索システム。 - 【請求項2】曲検索を実施するために用いる検索者側の
端末機に内蔵または外付けされたマイクロホンと、A/
Dコンバータと、デジタル信号処理をする演算部と、ネ
ットワーク経由でデジタル信号を送受信するための入出
力部と、プログラムを記憶させたメモリと、検索した結
果を検索者の端末機に表示するディスプレイと、曲演奏
を出力する音の出力部から成る歌声の入力端末装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10378084A JP2000187671A (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | ネットワ―クを利用した歌声による曲検索システム及び検索時に用いる歌声の入力端末装置 |
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JP10378084A JP2000187671A (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | ネットワ―クを利用した歌声による曲検索システム及び検索時に用いる歌声の入力端末装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000187671A true JP2000187671A (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=18509383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10378084A Pending JP2000187671A (ja) | 1998-03-19 | 1998-12-21 | ネットワ―クを利用した歌声による曲検索システム及び検索時に用いる歌声の入力端末装置 |
Country Status (1)
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