JP2000187581A - 印刷制御方法及び印刷制御装置 - Google Patents

印刷制御方法及び印刷制御装置

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JP2000187581A
JP2000187581A JP10365514A JP36551498A JP2000187581A JP 2000187581 A JP2000187581 A JP 2000187581A JP 10365514 A JP10365514 A JP 10365514A JP 36551498 A JP36551498 A JP 36551498A JP 2000187581 A JP2000187581 A JP 2000187581A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタの物理的な制限にかかわりなく、ユ
ーザが指定した部数の印刷物を得ることが可能な印刷制
御方法及び印刷制御装置を提供すること。 【解決手段】ステップS1201でUNumをPNum
で割った数(小数点以下切り上げ)を印刷ジョブ数Jと
し、ステップS1206で、1回のデスプールで得られ
る印刷データを、プリンタ制限の上限であるPNum部
印刷する。PNum部の印刷がJ−1回行なわれるま
で、ステップS1206〜S1208の処理が繰り返さ
れる。そして、ステップS1203で最終回(J回目の
ジョブ)であると判定された時には、ステップS120
4に進み最終回の部数を求める。この時点ですでにPN
um×(J−1)部の出力が終わっているので、最終回
はUNumをPNumで割った余りであるNを部数とす
ればよい。ステップS1205に進み、NをJ回目の印
刷の部数として印刷を行い、終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタを制御す
る印刷制御方法及び印刷制御装置並びに印刷制御プログ
ラムを格納したコンピュータ可読メモリに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年の情報化時代の中で、プリンタを制
御する印刷制御装置においても大量な情報処理をする必
要性が生じてきた。そして、このような必要性に応える
為、スプールデバイスの搭載や、排紙口の複数化、ステ
ープル機能の付加などの処置が取られている。
【0003】従来情報処理システム(ホスト)を用い
て、印刷出力装置(プリンタ)へ複数ページのデータを
複数部印刷する場合には、該印刷データを指定された部
数の回数だけプリンタへ転送していた。例えば、3ペー
ジの文書を3部出力する場合、図19に示すようにホス
トから1ページから3ページのデータを3回プリンタへ
転送することにより印刷データを所定部数印刷してい
た。これは、まったく同じデータを3回送ることになり
印刷効率が悪かった。
【0004】これを改善し印刷効率を向上させるため
に、印刷データを記憶するスプールデバイスを設けたプ
リンタが存在する。この場合、ホストからは1ページか
ら3ページのデータを1度送り、プリンタ内部でスプー
ルデバイスに記憶し、記憶したデータを複数回(図19
の例では3回)使用して部数分の出力を実現していた。
【0005】また、排紙口を複数設けたプリンタも存在
する。この場合、ホストからは1ページから3ページの
データを1度送り、各ページデータを受け取る度に部数
回数だけ排出口を変えて印刷することで部数分の出力を
実現していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
タにおいて一回の印刷動作で印刷可能な部数には制限が
ある。例えば、スプールデバイスを用いてプリンタで複
数部数を実現しようとしても、印刷データの総容量がス
プールデバイスの容量を越える場合には一回の印刷動作
では対応することができない。また、スプールデバイス
の容量以下の印刷データであっても、ハードウェアの制
限で上限部数が決められる場合もある。例えば複数の排
紙口を設けたプリンタにおいては、排紙口の数を超える
部数が指定された場合には排紙口部分の物理的な制限に
よって排紙口数分の部数しか印刷されない。
【0007】複写機では、排紙口数を超える部数が指定
された場合には原稿を再度読み取ることによりこの制限
をなくしているものもある。しかし、プリンタの場合は
プリンタ内部に印刷データを記憶するスプールデバイス
を設けたとしても印刷データサイズがスプールデバイス
の容量を超える場合などがあるため、本質的に解決する
ことはできない。
【0008】このため、従来の技術では、ユーザが望む
部数がプリンタの制限を超える場合には、プリンタの制
限部数まで印刷したところで完全に印刷を中止してしま
うか、もしくは制限部数以上は全く印刷することができ
ないという問題があった。
【0009】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、プリ
ンタの制限部数を越えてもユーザの要求する部数の印刷
を可能とする印刷制御方法及び印刷制御装置並びに印刷
制御プログラムを格納したコンピュータ可読メモリを提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る印刷制御方法にあっては、ユーザが部数
を指定する指定工程と、一回の印刷動作で印刷可能な制
限部数を認識する認識工程と、1つのジョブにおいて印
刷される部数が、前記認識工程で認識された制限部数以
下となるようにジョブを生成する印刷制御工程と、を有
することを特徴とする。
【0011】ここで、前記印刷制御工程は、各ジョブで
印刷される部数の総和が前記指定工程で指定された部数
となるような複数のジョブを生成することを特徴とす
る。
【0012】また、前記印刷制御工程は、前記指定工程
でユーザが指定した指定部数UNumと、前記認識工程
で認識した前記制限部数PNumとを比較する比較工程
と、前記比較工程での比較の結果、前記指定部数UNu
mが前記制限部数PNumよりも大きい場合に、UNu
mをPNumで割った商N1及び余りN2に基づき、前
記制限部数PNum印刷するジョブをN1個と、N2部
印刷するジョブを1個生成するジョブ生成工程と、を含
むことを特徴とする。
【0013】ここで、前記ジョブ生成工程は、前記指定
部数UNumと、前記制限部数PNumを比較した結
果、前記指定部数UNumが前記制限部数PNumより
も大きい場合に、UNumをPNumで割った商N1及
び余りN2を求め、N2が0でない場合には、UNum
を(N1+1)で割った商N3及び余りN4に基づき、
N3部印刷するジョブをN1個と、N4部印刷するジョ
ブを1個生成することを特徴とする。
【0014】また、前記指定工程は、ユーザがさらに印
刷データを指定可能であり、前記印刷制御工程は、前記
指定工程においてユーザにより指定された印刷データを
複数組み合わせてひとつの擬似印刷データを生成する印
刷データ生成工程と、前記擬似印刷データを前記制限部
数印刷するジョブを生成するジョブ生成工程と、を含む
ことを特徴とする。
【0015】前記印刷制御工程は、前記指定工程でユー
ザが指定した指定部数UNumと、前記認識工程で認識
した前記制限部数PNumとを比較する比較工程と、前
記指定部数UNumが前記制限部数PNumよりも大き
い場合には、UNumをPNumで割った商N1及び余
りN2に基づいて、前記指定工程でユーザが指定した印
刷データをN1だけ連続させた擬似印刷データを生成
し、該擬似印刷データをPNum部印刷するジョブを1
個と、ユーザの指定印刷データをN2部印刷するジョブ
を1個生成するジョブ生成工程と、を含むことを特徴と
する。
【0016】前記指定工程では、ユーザが排紙口の指定
を行なうことが可能であって、前記制限部数は前記指定
工程でユーザが指定した排紙口の数であることを特徴と
する。
【0017】本発明に係る第1の印刷制御装置にあって
は、ユーザが部数を指定する指定手段と、一回の印刷動
作で印刷可能な制限部数を認識する認識手段と、前記指
定手段で指定された印刷データについて前記認識手段で
認識された制限部数以下の部数印刷する複数のジョブに
分け、該複数のジョブ全体として前記指定手段で指定さ
れた部数の印刷が行われるように印刷制御する印刷制御
手段と、を有することを特徴とする。
【0018】ここで、前記印刷制御手段は、前記指定手
段でユーザが指定した指定部数UNumと、前記認識手
段で認識した前記制限部数PNumとを比較する比較手
段と、前記指定部数UNumが前記制限部数PNumよ
りも大きい場合には、UNumをPNumで割り、商N
1と余りN2を求め、制限部数PNum印刷するジョブ
をN1個と、N2部印刷するジョブを一個生成するジョ
ブ生成手段と、を含むことを特徴とする。
【0019】ここで、前記ジョブ生成手段は、前記指定
部数UNumと、前記制限部数PNumを比較した結
果、前記指定部数UNumが前記制限部数PNumより
も大きい場合に、UNumをPNumで割った商N1及
び余りN2を求め、N2が0でない場合には、UNum
を(N1+1)で割った商N3及び余りN4に基づき、
N3部印刷するジョブをN1個と、N4部印刷するジョ
ブを1個生成することを特徴とする。
【0020】また、本発明に係る第2の印刷制御装置に
あっては、ユーザが印刷データ及びその部数を指定する
指定手段と、一回の印刷動作で印刷可能な制限部数を認
識する認識手段と、前記指定手段でユーザにより指定さ
れた印刷データを複数組み合わせてひとつの擬似印刷デ
ータを生成し、該擬似印刷データを前記制限部数印刷す
るジョブを生成する印刷制御手段と、を有することを特
徴とする。
【0021】ここで、前記印刷制御手段は、前記指定手
段でユーザが指定した指定部数UNumと、前記認識手
段で認識した前記制限部数PNumとを比較する比較手
段と、前記指定部数UNumが前記制限部数PNumよ
りも大きい場合には、UNumをPNumで割った商N
1及び余りN2に基づいて、前記指定手段でユーザが指
定した印刷データをN1だけ連続させた擬似印刷データ
を生成し、該擬似印刷データをPNum部印刷するジョ
ブを1個と、ユーザの指定印刷データをN2部印刷する
ジョブを1個生成するジョブ生成手段と、を含むことを
特徴とする。
【0022】前記指定手段では、ユーザが排紙口の指定
を行なうことが可能であって、前記制限部数は前記指定
手段でユーザが指定した排紙口の数であることを特徴と
する。
【0023】本発明に係る第1のコンピュータ可読メモ
リは、プリンタによる印刷を制御する制御プログラムを
格納したコンピュータ可読メモリであって、ユーザによ
る部数の指定を入力する入力プログラムのコードと、一
回の印刷動作で印刷可能な制限部数を認識する認識プロ
グラムのコードと、印刷データについて前記認識プログ
ラムで認識された制限部数以下の部数印刷する複数のジ
ョブに分けて印刷制御する印刷制御プログラムのコード
と、を有することを特徴とする。
【0024】前記印刷制御プログラムは、前記指定プロ
グラムでユーザが指定した指定部数UNumと、前記認
識プログラムで認識した前記制限部数PNumとを比較
する比較プログラムと、前記比較プログラムでの比較の
結果、前記指定部数UNumが前記制限部数PNumよ
りも大きい場合に、UNumをPNumで割った商N1
及び余りN2に基づき、制限部数PNum印刷するジョ
ブをN1個と、N2部印刷するジョブを1個生成するジ
ョブ生成プログラムと、を含むことを特徴とする。
【0025】ここで、前記ジョブ生成プログラムは、前
記指定部数UNumと、前記制限部数PNumを比較し
た結果、前記指定部数UNumが前記制限部数PNum
よりも大きい場合に、UNumをPNumで割った商N
1及び余りN2を求め、N2が0でない場合には、UN
umを(N1+1)で割った商N3及び余りN4に基づ
き、N3部印刷するジョブをN1個と、N4部印刷する
ジョブを1個生成することを特徴とする。
【0026】本発明に係る第2のコンピュータ可読メモ
リは、プリンタによる印刷を制御する制御プログラムを
格納したコンピュータ可読メモリであって、ユーザによ
る印刷データ及び部数の指定を入力する入力プログラム
のコードと、一回の印刷動作で印刷可能な制限部数を認
識する認識プログラムのコードと、前記指定プログラム
でユーザにより指定された印刷データを複数組み合わせ
てひとつの擬似印刷データを生成し、該擬似印刷データ
を前記制限部数印刷するジョブを生成する印刷制御プロ
グラムのコードと、を有することを特徴とする。
【0027】ここで、前記印刷制御プログラムは、前記
指定プログラムでユーザが指定した指定部数UNum
と、前記認識プログラムで認識した前記制限部数PNu
mとを比較する比較プログラムと、前記指定部数UNu
mが前記制限部数PNumよりも大きい場合には、UN
umをPNumで割った商N1及び余りN2に基づい
て、前記指定プログラムでユーザが指定した印刷データ
をN1だけ連続させた擬似印刷データを生成し、該擬似
印刷データをPNum部印刷するジョブを1個と、ユー
ザの指定印刷データをN2部印刷するジョブを1個生成
するジョブ生成プログラムと、を含むことを特徴とす
る。
【0028】前記指定プログラムでは、ユーザが排紙口
の指定を行なうことが可能であって、前記制限部数は前
記指定プログラムでユーザが指定した排紙口の数である
ことを特徴とする。
【0029】前記制限部数は、プリンタに備えられた全
排紙口の数であることを特徴とする。
【0030】前記制限部数は、プリンタに備えられた全
排紙口のうち、有効な排紙口の数であることを特徴とす
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、この発
明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成要素の相対配
置、数式、数値等は、特に特定的な記載がない限りは、
この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものでは
ない。
【0032】(第1の実施の形態)先ず、本発明に係る
情報処理システムの第1の実施の形態としてのプリンタ
制御システムの構成を図1のブロック図を参照して説明
する。
【0033】第1の実施形態に係るプリント制御システ
ムは、ホストコンピュータ3000とプリンタ1500
とから構成されている。ホストコンピュータ3000
は、CPU1とRAM2と、ROM3とキーボードコン
トローラ(KBC)5と、CRTコントローラ(CRT
C)6とディスクコントローラ(DKC)7と、プリン
タコントローラ(PRTC)8と、キーボード(KB)
9と、CRTディスプレイ(CRT)10と、外部メモ
リ11とを備えている。
【0034】先ず、ホストコンピュータ3000各部の
構成を詳述すると、CPU1はシステムバスに接続され
た各デバイスを統括的に制御する中央処理装置であり、
ROM3のプログラム用ROM3b(後述)或いは外部
メモリ11に記憶された文書処理プログラム等に基づい
て、図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が
混在した文書処理を実行する。また、CPU1は、例え
ばRAM2上に設定された表示情報RAMへのアウトラ
インフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行し、C
RTディスプレイ10上でのWYSIWYG(What You
See Is What You Get:CRTディスプレイ画面上に見
えているそのままの大きさや形で印刷できる機能)を可
能としている。
【0035】更に、CPU1はCRTディスプレイ10
上のマウスカーソル(図示略)等で指示されたコマンド
に基づいて、予め登録された種々のウインドウを開き、
種々のデータ処理を実行する。ユーザはプリンタ150
0を使用して印刷する際、印刷の設定に関するウインド
ウを開き、プリンタ1500の設定や印刷モードの選択
を含むプリンタドライバに対する印刷処理方法の設定を
行うことができるようになっている。
【0036】RAM2はCPU1の主メモリ、ワークエ
リア等として機能する。ROM3はフォント用ROM3
aと、プログラム用ROM3bと、データ用ROM3c
とを備えている。フォント用ROM3a或いは外部メモ
リ11は、上記文書処理の際に使用するフォントデータ
などを記憶する。プログラム用ROM3b或いは外部メ
モリ11は、CPU1の制御プログラムであるオペレー
ティングシステム(以下、OS)等を記憶する。データ
用ROM3c或いは外部メモリ11は、上記文書処理等
を行う際に使用する各種データを記憶する。
【0037】キーボードコントローラ(KBC)5は、
キーボード9やポインティングデバイス(図示略)から
のキー入力を制御する。CRTコントローラ(CRT
C)6は、CRTディスプレイ(CRT)10の表示を
制御する。ディスクコントローラ(DKC)7は、外部
メモリ11とのアクセスを制御する。プリンタコントロ
ーラ(PRTC)8は、双方向性インタフェース21を
介してプリンタ1500に接続されて、プリンタ150
0との通信制御処理を実行する。キーボード9は、各種
キーを備えている。
【0038】CRTディスプレイ(CRT)10は、図
形、イメージ文字、表等を表示する。外部メモリ11は
ハードディスク(HD)、フロッピーディスク(FD)
等から構成されており、ブートプログラム、各種のアプ
リケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集
ファイル、プリンタ制御コマンド生成プログラム(以
下、プリンタドライバ)等を記憶する。
【0039】上述したCPU1、RAM2、ROM3、
キーボードコントローラ(KBC)5、CRTコントロ
ーラ(CRTC)6、ディスクコントローラ(DKC)
7、プリンタコントローラ(PRTC)8は、コンピュ
ータ制御ユニット2000上に配設されている。
【0040】次に、プリンタ1500各部の構成を詳述
すると、CPU12は、システムバス15に接続された
各デバイスを統括的に制御する中央処理装置であり、R
OM13のプログラム用ROM13b(後述)に記憶さ
れた制御プログラム等或いは外部メモリ14に記憶され
た制御プログラム等に基づいて印刷部(プリンタエンジ
ン)17に出力情報としての画像信号を出力する。ま
た、CPU12は、入力部18を介してホストコンピュ
ータ3000との通信処理が可能となっており、プリン
タ1500内の情報等をホストコンピュータ3000に
通知できる構成となっている。
【0041】RAM19は、CPU12の主メモリや、
ワークエリア等として機能し、増設ポートに接続される
オプションRAM(図示略)によりメモリ容量を拡張す
ることができるように構成されている。尚、RAM19
は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRA
M等に用いられる。ROM13は、フォント用ROM1
3aと、プログラム用ROM13bと、データ用ROM
13cとを備えている。フォント用ROM13aは、上
記出力情報を生成する際に使用するフォントデータなど
を記憶する。プログラムROM13bは、CPU12の
制御プログラム等を記憶する。データ用ROM13c
は、プリンタ1500にハードディスク等の外部メモリ
14が接続されていない場合には、ホストコンピュータ
3000上で利用される情報等を記憶する。
【0042】入力部18は、双方向性インタフェース2
1を介してプリンタ1500とホストコンピュータ30
00との間におけるデータの送受を行う。印刷部インタ
フェース(I/F)16は、CPU12と印刷部17と
の間におけるデータの送受を行う。メモリコントローラ
(MC)20は、外部メモリ14のアクセスを制御す
る。印刷部17は、CPU12の制御に基づき印刷動作
を行う。操作部1501は、各種操作のためのスイッチ
や表示手段(例えばLED表示器)等を備えている。
【0043】外部メモリ14は、ハードディスク(H
D)、ICカード等から構成されており、プリンタ15
00にオプションとして接続される。外部メモリ14
は、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フ
ォームデータ等を記憶するものであり、メモリコントロ
ーラ(MC)20によりアクセスを制御される。尚、外
部メモリ14は、1個に限らず、複数個備えることが可
能となっている。即ち、内蔵したフォントに加えてオプ
ションカード、言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈
するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できる
ように構成されていてもよい。更に、NVRAM(図示
略)を有し、操作部1501からのプリンタモード設定
情報を記憶するようにしてもよい。
【0044】上述したCPU12、RAM19、ROM
13、入力部18、印刷部インタフェース(I/F)1
6、メモリコントローラ(MC)20は、プリンタ制御
ユニット1000上に配設されている。
【0045】図2は、プリンタ等の印刷装置が直接接続
されているか、あるいはネットワーク経由で接続されて
いるホストコンピュータにおける典型的な印刷処理の構
成を示すブロック図である。図2において、アプリケー
ション201、グラフィックエンジン202、プリンタ
ドライバ203、およびシステムスプーラ204は、上
記図1の外部メモリ11に保存されたファイルとして存
在し、実行される場合にOSやそのモジュールを利用す
るモジュールによってRAM2にロードされ実行される
プログラムモジュールである。
【0046】また、アプリケーション201およびプリ
ンタドライバ203は、外部メモリ11のFDやCDR
OM或いはネットワーク(以上図示略)を経由して外部
ディスク11のHDに追加することが可能となってい
る。外部メモリ11に保存されているアプリケーション
201はRAM2にロードされて実行されるが、該アプ
リケーション201からプリンタ1500に対して印刷
を行う際には、同様にRAM2にロードされ実行可能と
なっているグラフィックエンジン202を利用して出力
(描画)を行う。
【0047】グラフィックエンジン202は、印刷装置
ごとに用意されたプリンタドライバ203を同様に外部
メモリ11からRAM2にロードし、アプリケーション
201の出力をプリンタドライバ203に設定する。そ
して、アプリケーション201から受け取るGDI(Gra
phic Device Interface)関数をDDI(Device DriverIn
terface)関数に変換して、プリンタドライバ203へD
DI関数を出力する。プリンタドライバ203は、グラ
フィックエンジン202から受け取ったDDI関数に基
づいて、プリンタが認識可能な制御コマンド、例えばP
DL(Page Description Language)に変換する。変換さ
れたプリンタ制御コマンドは、OSによってRAM2に
ロードされたシステムスプーラ204を経てインタフェ
ース21経由でプリンタ1500へ印刷データとして出
力される仕組みとなっている。
【0048】第1の実施形態に係るプリンタ制御システ
ムは、上記図1及び図2で示すプリンタ1500とホス
トコンピュータ3000からなる印刷システムに加え
て、更に図3に示す如くアプリケーションからの印刷デ
ータを一旦中間コードデータでスプールする構成を有す
る。
【0049】図3は、図2のシステムを拡張したもの
で、グラフィックエンジン202からプリンタドライバ
203へ印刷命令を送る際に、一旦、中間コードからな
るスプールファイル303を生成する構成を示したもの
である。上記図2のシステムでは、アプリケーション2
01が印刷処理から開放されるのは、プリンタドライバ
203がグラフィックエンジン202からすべての印刷
命令をプリンタ1500の制御コマンドへ変換し終わっ
た時点である。
【0050】これに対して、図3のシステムでは、アプ
リケーション201が印刷処理から開放されるのは、ス
プーラ3がすべての印刷命令を中間コードデータに変換
し、スプールファイル303に出力した時点である。通
常、後者の方が短時間で済む。また、図3で示すシステ
ムにおいては、スプールファイル303の内容に対して
加工することができる。これによりアプリケーションか
らの印刷データに対して、拡大/縮小や、複数ページを
1ページに縮小して印刷するNアップ印刷等、アプリケ
ーションの持たない機能を実現することができる。
【0051】これらの目的のために、上記図2のシステ
ムに対し、図3の如く中間コードデータでスプールする
よう、システムの拡張がなされてきている。尚、印刷デ
ータの加工を行うためには、通常、プリンタドライバ2
03が提供するウインドウから設定を行い、プリンタド
ライバ203がその設定内容をRAM2上あるいは外部
メモリ11上に保管する。
【0052】以下、図3の詳細を説明する。図示の如
く、この拡張された処理方式では、グラフィックエンジ
ン202からの印刷命令をディスパッチャ301が受け
取る。ディスパッチャ301がグラフィックエンジン2
02から受け取った印刷命令が、アプリケーション20
1からグラフィックエンジン202へ発行された印刷命
令の場合には、ディスパッチャ301は外部メモリ11
に格納されているスプーラ302をRAM2にロード
し、プリンタドライバ203ではなくスプーラ302へ
印刷命令を送付する。
【0053】スプーラ302は受け取った印刷命令を中
間コードに変換してスプールファイル303に出力す
る。また、スプーラ302は、プリンタドライバ203
に対して設定されている印刷データに関する加工設定を
プリンタドライバ203から取得してスプールファイル
303に保存する。尚、スプールファイル303は外部
メモリ11上にファイルとして生成するが、RAM2上
に生成されても構わない。更に、スプーラ302は、外
部メモリ11に格納されているスプールファイルマネー
ジャ304をRAM2にロードし、スプールファイルマ
ネージャ304に対してスプールファイル303の生成
状況を通知する。
【0054】その後、スプールファイルマネージャ30
4は、スプールファイル303に保存された印刷データ
に関する加工設定の内容に従って印刷を行えるか判断す
る。スプールファイルマネージャ304がグラフィック
エンジン202を利用して印刷を行えると判断した際に
は、外部メモリ11に格納されているデスプーラ305
をRAM2にロードし、デスプーラ305をRAM2に
ロードし、デスプーラ305に対して、スプーラファイ
ル303に記述された中間コードの印刷処理を行うよう
に指示する。
【0055】デスプーラ305はスプールファイル30
3に含まれる中間コードをスプールファイル303に含
まれる加工設定の内容に従って加工し、もう一度グラフ
ィックエンジン202経由で出力する。ディスパッチャ
301がグラフィックエンジン202から受け取った印
刷命令が、デスプーラ305からグラフィックエンジン
202へ発行された印刷命令の場合には、ディスパッチ
ャ301はスプーラ302ではなく、プリンタドライバ
203に印刷命令を送る。プリンタドライバ203はプ
リンタ制御コマンドを生成し、システムスプーラ204
経由でプリンタ1500に出力する。
【0056】図4は、第1の実施の形態の形態に係るプ
リンタ1500の一例としてレーザビームプリンタ(以
下、LBPと略章)の場合の内部構造を示す断面図であ
る。
【0057】LBPとしてのプリンタ1500は、文字
パターンデータ等を入力して記録紙に印刷することがで
きる。
【0058】プリンタ1500は、供給されるプリンタ
制御コマンド等を基に記録媒体である記録用紙上に像を
形成するLBP本体740に、プリンタ制御ユニット1
000と、操作部1501とレーザドライバ702と、
半導体レーザ703と、回転多面鏡705と、静電ドラ
ム706と、現像ユニット707と、用紙カセット70
8と、搬送路等710と、外部メモリ711と、フェイ
スダウン排出部715と、排紙トレイ716とを備えて
いる。
【0059】上記各部の構成を動作とともに詳述する
と、プリンタ制御ユニット1000は、LBP本体74
0全体の制御及び文字パターン情報等を解析するもので
あり、主にプリンタ制御コマンドをビデオ信号に変換し
てレーザドライバ702に出力する。プリンタ制御ユニ
ット1000には、フォントデータやページ記述言語の
エミュレーションプログラム等を供給する外部メモリ7
11を接続することもできる。操作部1501には、上
述した如く操作のためのスイッチ及び表示手段(例えば
LED表示器)等が配設されている。
【0060】レーザドライバ702は半導体レーザ70
3を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号
に応じて半導体レーザ703から発射されるレーザ光7
04をオン・オフ切替えする。半導体レーザ703は、
回転多面鏡705に向けてレーザ光を発射する。回転多
面鏡705は、レーザ光704を左右方向に振り、静電
ドラム706上を走査させる。静電ドラム706は、レ
ーザ光704の走査により文字パターンの静電潜像がド
ラム表面に形成される。
【0061】現像ユニット707は、静電ドラム706
周囲に配設されており、静電潜像を現像する。現像後
は、記録紙に転写される。用紙カセット708は、記録
紙として例えばカットシートを収納する。給紙ローラ7
09及び搬送ローラ710は、給紙カセット708内の
カットシート記録紙をLBP本体740内に送り込み、
静電ドラム706に供給する。この場合、用紙カセット
708の蓋部上面に設けられた手差しトレイ(図示略)
からカットシート記録紙を供給することもできる。
【0062】定着部712は、カットシート記録紙に転
写されたトナー像を加熱してカットシート記録紙上に定
着させる。画像が形成された記録紙は、切り替えくさび
713を上向きにした場合にはフェイスアップ排出部7
14から記録面を上にした状態で排紙トレイ716に排
出され、くさび713を下向きにした場合にはフェイス
ダウン排出部715から記録面を下にした状態で排出さ
れる。
【0063】図5は、スプーラ302における、スプー
ルファイル303の生成におけるページ単位保存処理を
フローチャートで示したものである。
【0064】まずステップS501では、アプリケーシ
ョンからの印刷要求を受け付ける。アプリケーションに
おいては、図6に示すような印刷設定を入力するダイア
ログが表示され、このダイアログから入力された印刷設
定がプリンタドライバよりスプーラ302に渡される。
図6に示す設定入力ダイアログにおいては、801のよ
うな1物理ページにレイアウトする論理ページの数を決
定するような設定項目等を含んでいる。
【0065】ステップS502では、受け付けた印刷要
求がジョブ開始要求か判定し、ステップS502でジョ
ブ開始要求であると判断した場合には、ステップS50
3に進み、中間データを一時的に保存するためのスプー
ルファイル303を作成する。続いて、ステップS50
4では、スプールファイルマネージャ304へ印刷処理
の進捗を通知し、続くステップS505でスプーラ30
2のページ数カウンタを1に初期化する。ここで、スプ
ールファイルマネージャ304においては、印刷が開始
されたジョブに対するジョブの情報や加工設定などをス
プールファイル303より読み込み、記憶する。
【0066】一方、ステップS502において、ジョブ
開始要求ではなかったと判断した場合には、ステップS
506に進む。
【0067】ステップS506では、受け付けた要求が
ジョブ終了要求かどうかの判別を行う。ジョブ終了要求
でないと判断した場合には、ステップS507に進み、
改ページかどうかの判別を行う。もしもステップS50
7で改ページであると判断した場合には、ステップS5
08に進み、スプールファイルマネージャ304へ印刷
処理の進捗を通知する。そしてページ数カウンタをイン
クリメントする。
【0068】ステップS507において、受け付けた印
刷要求が改ページではないと判断した場合には、ステッ
プS509に進み、中間ファイル書き出しの準備を行
う。
【0069】次に、ステップS510では、印字要求を
スプールファイル303へ格納するための変換処理を行
う。ステップS511では、ステップS510において
格納可能な形に変換された印刷要求をスプールファイル
303へ書き込む。その後、ステップS501に戻り、
再びアプリケーションからの印刷要求を受け付ける。こ
の一連のステップS501からステップS511までの
処理を、アプリケーションよりジョブ終了要求を受け取
るまで続ける。一方、ステップS506にて、アプリケ
ーションからの印刷要求がジョブ終了であると判断した
場合には、アプリケーションからの印刷要求は全て終了
であるので、ステップS512に進み、スプールファイ
ルマネージャ304へ印刷処理の進捗を通知し、処理を
終える。
【0070】図7は、スプールファイルマネージャ30
4における、スプールファイル303生成プロセスと以
降説明する印刷データ生成プロセスの間での制御の詳細
をフローチャートで示したものである。
【0071】ステップS601では、スプーラ302あ
るいはデスプーラ305からの印刷処理の進捗通知を受
け付ける。
【0072】ステップS602では、進捗通知が前述の
ステップS504において通知されるスプーラ302か
らの印刷開始通知であるかどうか判定し、もしそうであ
ればステップS603へ進み、印刷の加工設定をスプー
ルファイル303から読み込み、ジョブの管理を開始す
る。一方、ステップS602において、スプーラ302
からの印刷開始通知でなければステップS604へ進
み、進捗通知が前述のステップS508において通知さ
れるスプーラ302からの1論理ページの印刷終了通知
であるかどうか判定する。ここで1論理ページの印刷終
了通知であればステップS605へ進み、この論理ペー
ジに対する論理ページ情報を格納する。そして、続くス
テップS606では、この時点でスプールが終了したn
論理ページに対して、1物理ページの印刷が開始できる
かを判定する。ここで、印刷可能である場合はステップ
S607へ進み、印刷する1物理ページに対して割り付
けられる論理数から物理ページ番号を決定する。
【0073】物理ページの計算については、例えば、加
工設定が1物理ページに4論理ページを配置するような
設定の場合、第1物理ページは第4論理ページがスプー
ルされた時点で印刷可能となり、第1物理ページとな
る。続いて、第2物理ページは第8物理ページがスプー
ルされた時点で印刷可能となる。
【0074】また、論理ページ数の総数が1物理ページ
に配置する論理ページ数の倍数でなくても、ステップS
512におけるスプール終了通知によって1物理ページ
に配置する論理ページが決定可能である。
【0075】そして、ステップS608では、図8に示
すような形式によって、印刷可能となった物理ページを
構成する論理ページ番号と、その物理ページ番号などの
情報がデスプーラ305に通知される。その後ステップ
S601に戻り、次の通知を待つ。本実施の形態におい
ては、印刷データ1ページ、すなわち1物理ページを構
成する論理ページがスプールされた時点で印刷ジョブの
スプールが全て終了していなくても印刷処理が可能であ
る。
【0076】一方、ステップS604において、進捗通
知がスプーラ302からの1論理ページの印刷終了通知
でなかった場合ステップS609へ進み、前述のステッ
プS512において通知されるスプーラ302からのジ
ョブ終了通知であるかどうかを判定する。ここで、ジョ
ブ終了通知である場合、前述のステップS606へ進
む。一方、ジョブ終了通知でない場合、ステップS61
0へ進み、受け付けた通知がデスプーラ305からの1
物理ページの印刷終了通知であるかどうか判定する。こ
こで、1物理ページの印刷終了通知である場合はステッ
プS611へ進み、加工設定の印刷が全て終了したかを
判定する。印刷終了した場合、ステップS612へ進
み、デスプーラ305に印刷終了の通知を行う。一方、
加工設定に対する印刷がまだ終了していないと判断した
場合、前述の606へ進む。本実施の形態におけるデス
プーラ305は同時に印刷処理を行える物理ページ数を
1と想定している。
【0077】ステップS610において、デスプーラ3
05からの1物理ページの印刷終了通知でないと判断さ
れた場合、ステップS613へ進み、デスプーラ305
からの印刷終了通知かどうかを判定する。デスプーラ3
05からの印刷終了通知と判定された場合、ステップS
614へ進み、スプールファイル303の削除を行い処
理を終える。一方、デスプーラ305からの印刷終了通
知でなかった場合はステップS615へ進み、その他通
常処理を行い、次の通知を待つ。
【0078】図9は、デスプーラ305における、印刷
データの生成プロセスの詳細をフローチャートで示した
ものである。
【0079】デスプーラ305は、およびスプールファ
イルマネージャ304からの印刷要求に応じて、スプー
ルファイル303から必要な情報を読出して印刷データ
を生成する。生成された印刷データにおけるプリンタへ
の転送方法については図3で説明した通りである。
【0080】印刷データの生成では、まず、ステップS
701において、前述のスプールファイルマネージャ3
04からの通知を入力する。続くステップS702で
は、入力された通知がジョブの終了通知かどうか判定
し、ジョブ終了通知であるならばステップS703へ進
み、デスプーラ305の処理終了の通知をスプールファ
イルマネージャ304に通知し、処理を終える。一方、
ステップS702においてジョブ終了通知でない場合
は、ステップS704に進み、前述のステップS608
における1物理ページの印刷開始要求が通知されたかど
うか判定する。ここで1物理ページの印刷開始要求と判
定された場合、ステップS705へ進み、スプールファ
イルマネージャ304から渡された図17に示す情報と
スプールファイル303とから、指定された物理ページ
の印刷データ生成に必要な情報を読込み、印刷処理を行
う。印刷処理はスプールファイル303に格納された印
刷要求命令をデスプーラ305においてグラフィックエ
ンジン202が認識可能な形式に変換し、転送する。本
実施の形態のような、複数論理ページを1物理ページに
レイアウトするような加工設定については、このステッ
プで縮小配置を考慮に入れながら変換する。また、この
時点で、図8に示すような形式でスプールファイル30
3に保存されているページ番号付加情報を読み込み、所
定の位置に対してページ番号を付加する。
【0081】必要な印刷処理が終えたならば、続くステ
ップS706において1物理ページの印刷データ生成終
了の通知をスプールファイルマネージャ304に対して
行う。そしてステップS701へ戻り、次の通知を待
つ。
【0082】一方、ステップS704において開始要求
と判定されなかった場合は、ステップS707へ進み、
その他通常処理を行い、ステップS701へ戻り次の通
知を待つ。
【0083】図10は、図7及び図9のスプールファイ
ルマネージャとデスプーラの処理を印刷処理に絞り込ん
で抜き出した図である。ステップの番号は図6、図7の
対応するステップと同じ番号を振ってある。簡略化して
しまえば、印刷工程を以下のステップで表現することも
できる。
【0084】ステップS613で印刷終了と判定される
まで、ステップS705に進み各物理ページに対して印
刷処理を繰り返し、印刷が終了した倍はステップS61
4でスプールファイルを削除して終了する。
【0085】図11は、本発明の印刷方法を従来の印刷
工程に組み込む場合のフローチャートである。プリンタ
の制限を回避するためには、プリンタの制限を仮定する
必要がある。本実施の形態では、プリンタの制限を超え
る部数を指定した場合にはその指定を無視して、プリン
タの上限部数に丸めてしまうようなプリンタを想定して
説明を行う。
【0086】ステップS1101でユーザの指定した部
数(UNum)を取得する。この値は、通常アプリケー
ションから印刷する際に表示される印刷ダイアログなど
で設定される。
【0087】ステップS1102でプリンタの部数制限
の値(PNum)を取得する。この値は、プリンタに固
有な場合は、プリンタ名と部数の上限値のテーブルを用
意しておき、出力対称プリンタ名からテーブルを引くこ
とで得ることが可能である。また、プリンタとホストで
通信可能であれば印刷前にプリンタに問い合わせること
で取得することも可能である。この場合の通信方法は、
プリンタの用紙切れなどに使用する通信方法を流用して
実現することができる。
【0088】次にステップS1103に進み、ユーザの
指定した部数と、プリンタの制限を比較する。比較した
結果、ユーザの指定した部数がプリンタの制限以内であ
る場合には、プリンタの制限を考慮する必要がないため
ステップS1104に進み通常の印刷工程どおり処理を
行う。ステップS1140が図10のA〜Bに相当する
処理となる。
【0089】ユーザが指定した部数がプリンタの上限を
超える場合は、ステップS1105に進み、プリンタの
制限を回避するために特別な処理を行う。
【0090】図12は、図11のステップS1105
の、プリンタの制限を回避するための特別な処理を説明
したフローチャートである。
【0091】本実施の形態では、1回の印刷ジョブあた
り最大でPNum部までしか印刷できないため、ユーザ
の指定する部数分印刷するには、印刷を複数回繰り返す
必要がある。
【0092】ステップS1201で印刷ジョブ数Jを求
める。UNumをPNumで割った数(小数点以下切り
上げ)を印刷ジョブ数とする。
【0093】次に、ステップS1202で印刷ジョブ数
J回だけ印刷を繰り返すためのループカウンタIを初期
化する。
【0094】ステップS1203でカウンタIと印刷ジ
ョブ数Jを比較する。カウンタが印刷ジョブ数Jに達し
ていない場合はステップS1206〜1208の処理へ
進む。
【0095】ステップS1206では、1回のデスプー
ルで得られる印刷データを、プリンタ制限の上限である
PNum部印刷する。ここでの印刷処理は、図1乃至図
11を用いて説明したとおりである。
【0096】印刷データを全て印刷し終わった後、ステ
ップS1207で印刷ジョブを一旦終了することをプリ
ンタに通知し、一旦印刷を終了する。
【0097】同時に、ステップS1208で印刷カウン
タIを1インクリメントしてステップS1203に戻
る。
【0098】このように、IがJに達するまで、つま
り、PNum部の印刷がJ−1回行なわれるまで、ステ
ップS1206〜S1208の処理が繰り返される。
【0099】そして、ステップS1203で最終回(J
回目のジョブ)であると判定された時には、ステップS
1204に進み最終回の部数を求める。この時点ですで
にPNum×(J−1)部の出力が終わっているので、
最終回はUNumをPNumで割った余りであるNを部
数とすればよい。
【0100】ステップS1205に進み、NをJ回目の
印刷の部数として印刷を行い、終了する。
【0101】なお、ステップS1201での計算におい
てUNumをPNumで割る際に、商J1と余りN1を
求め、ステップS1206〜S1208の処理をJ1回
だけ繰りかえし(J1個のPNum部印刷ジョブを生成
し)、その後、S1205でN1部の印刷ジョブを生成
してもよい。
【0102】図13は本実施の形態の処理で、プリンタ
の制限が10部である場合であって、3ページの文書を
印刷する際にユーザが24部を指定した場合の例であ
る。印刷回数Jは24/10=2.4を切り上げて3
回。1回〜2回目まではプリンタの上限である10部を
指定、最終回である3回めは24を10で割った余りで
ある4部を指定して印刷する。
【0103】図12では、最終回の部数のみを特別扱い
し、Nを部数としているが、これは最初の回であっても
途中の印刷回数のいずれかであってもかまわない。
【0104】このような処理を行なうことにより、プリ
ンタの制限部数を越えた部数を指定した印刷が可能とな
る。また、かかる構成においてユーザが複数部数をパン
チ穴指定で印刷した場合、プリンタの物理的な制限にか
かわりなく、ユーザが指定した部数の印刷物をパンチ穴
があいた状態で得ることが可能となる。
【0105】また、かかる構成においてユーザが複数部
数を部単位ソート指定した場合、プリンタの物理的な制
限にかかわりなく、ユーザが指定した部数の印刷物を部
単位でソートした状態で得ることが可能となる。
【0106】また、かかる構成においてユーザが複数部
数をその他のソート指定で印刷した場合、プリンタの物
理的な制限にかかわりなく、ユーザが所望とするソート
指定の印刷物を得ることが可能となる。
【0107】(第2の実施の形態)上記第1の実施の形
態としてのプリンタシステムでは、ユーザがプリンタ制
限を超えるような部数を指定して印刷した場合、ステッ
プS1206において、J回繰り返すべく指定される部
数は、プリンタの上限部数の値としている。排紙口を複
数備え、排紙口を切り替えることで部単位の印刷を行う
プリンタを用いて上記第1の実施の形態で説明した処理
を実行する場合、プリンタの上限部数は、一般に排紙口
の数と等しくなる。この場合、例えば、10個の排紙口
を備えたプリンタで、24部の印刷を行なう場合には、
図14に示すように排紙口1〜4に3部、排紙口5〜1
0に2部排出される。しかし、このように、排紙口を全
て占有することは、望ましくないことが多い。例えば、
他の印刷ジョブで既にいくつかの排紙口が占有されてい
る場合もあり、その他、複合機ではファクシミリの受信
のために排紙口をあけておく必要もある。
【0108】そこで、排紙口の占有を回避する印刷処理
を行なうことも好適である。図15は、そのような印刷
処理のフローチャートである。大部分は図12のフロー
チャートで示した処理と同じである為、同じ処理を行な
うステップについては、同じ符号を付してその説明は省
略する。また、この処理以外の構成及び作用については
第1の実施の形態と同様である為、その説明は省略す
る。
【0109】ステップS1201で印刷回数Jを求めた
のち、ステップS1501で部数の計算を行う。ここで
は、UNum/Jの小数点以下を切り上げた数値を部数
N1とし、このN1部の印刷をJ−1回繰り返す。
【0110】ステップS1206では、ステップS15
01で求めた部数N1だけ印刷を行なう。ステップS1
204では、N2=UNum−N1×(J−1)で求め
た値N2を最後に印刷する部数とする。
【0111】第1の実施の形態同様、制限10部で、ユ
ーザが24部を指定した場合、J=3、N1=24/3
=8、N2=24−8×(3−1)=8となり、図16
に示すように最大で8つの排紙口を占有するだけです
む。
【0112】このように、印刷回数や各回の部数指定の
アルゴリズムを変えたさまざまなバリエーションも本発
明の範疇に含まれる。
【0113】(第3の実施の形態)第1の実施の形態及
び第2の実施の形態はともに、ユーザが認識する印刷単
位と、実際に一部の印刷を構成する単位が等しくなるよ
うな実施の形態であるが(共に1、2、3)、図17の
フローチャートに示すようなアルゴリズムを採用しても
よい。その他の構成及び作用については、第1の実施の
形態と同様である為その説明は省略する。
【0114】まず、ステップS1801で繰り返し印刷
する回数、即ち、デスプール回数を求める。ここでは、
ユーザにより指定された部数を、プリンタが一回の印刷
動作で印刷可能な制限部数で割った商(小数点以下切り
下げ)をそのデスプール回数とする。
【0115】ステップS1802では、ステップS18
01で求めた回数分デスプールした印刷データを1部と
し、その印刷データをプリンタの制限部数印刷するよう
に指定したジョブをプリンタに送り、印刷させる。
【0116】次に、ステップS1803でステップS1
802で印刷した合計部数(実際の部数:N1×PNu
m)とユーザの指定した部数(UNum)の差を求め
る。
【0117】ステップS1804では、今度はデスプー
ル1回分の印字データについて、求めた部数差を指定し
たジョブをプリンタに送り、再度印刷させる。
【0118】具体的に、3ページ文書をユーザが30部
指定、プリンタの制限が10部であった場合を例にとっ
て説明する。デスプール回数は30/10=3回とな
る。プリンタの制限である10部を指定してホストから
は、図19に示すようにデスプール3回分の印刷データ
である1,2,3,1,2,3,1,2,3を1部の印
刷単位として送る。即ち、印刷単位を9ページと変更し
て、9ページの印刷データを1単位として、10部印刷
する。
【0119】このように、印刷単位を、元となる印刷デ
ータの単位(スプールされた印刷データの単位)とは異
なる形式に変更して印刷処理を行うことでプリンタの制
限を回避することも本発明の範疇である。
【0120】なお、ここでは、同じ印刷データを重複し
てスプールしないことを想定しており、ユーザが考える
印刷単位とスプールされる印刷単位とは等しいものと考
えて説明したが、デスプール回数ではなく、スプールさ
れたデータを変更することによって印刷単位を変更して
も良い。
【0121】また、ステップS1801でデスプール回
数を求める際、ユーザにより指定された部数を、プリン
タの制限部数で割っているが、第2の実施の形態におい
て説明したように、プリンタの制限部数以下の部数で割
ることによってデスプール回数を求めてもよい。その場
合、例えば、制限回数が排紙口の数であれば、実質的に
排紙可能な排紙口の数で割ってもよい。
【0122】(第4の実施の形態)第1の実施の形態で
は、複数の排紙口を有するプリンタの制限として排紙口
数を利用しているが、実際の物理的な排紙口の数とプリ
ンタの制限は異なっていてもかまわない。
【0123】例えば、10個の排紙口を有するプリンタ
において、他の印刷ジョブによって排紙口が3つ使用さ
れている場合には、実際には使用できる排紙口の数とし
ては7つである。
【0124】また、ユーザによって使用可能な排紙口が
それぞFれ指定されている場合には、その排紙口がプリ
ンタの制限である。
【0125】このような場合、プリンタの制限を取得す
る際に、この使用可能な排紙口位置に関する情報も合わ
せて取得する必要がある。ユーザによる排紙口の使用制
限がある場合は、ユーザ名などから使用可能な排紙口を
引いてくるようなテーブルを用いることによって印刷に
用いる排紙口を取得することも可能である。
【0126】印刷を行う際の排紙口指定の制御には、従
来からの方式(ジョブコマンド言語を用いる)などの方
法を流用することが可能となる。
【0127】(その他の実施の形態)尚、本発明の機能
が実行されるのであれば、一つの機器からなる装置(複
写機、プリンタ、ファクシミリ装置など)に適用して
も、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフ
ェイス機器、リーダ、プリンタなど)からなるシステム
に適用しても、LAN(Local Area Network:ローカル
エリアネットワーク)、WAN(Wide Area Network:
広域ネットワーク)等のネットワークを介して接続がな
され処理が行われるシステムに適用してもよい。
【0128】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
憶した記憶媒体を、システムあるいは装置のコンピュー
タ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプ
ログラムコードを読出し実行することによっても、達成
される。
【0129】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。
【0130】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、C
D−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM
などを用いることができる。
【0131】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)などが実際の処理の一部または
全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能
が実現される場合も含まれる。
【0132】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれる。
【0133】
【発明の効果】本発明によれば、プリンタの物理的な制
限にかかわりなく、ユーザが指定した部数の印刷物を得
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態としてのホストコン
ピュータとプリンタとを含むシステムの構成を説明する
ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態としてのホストコン
ピュータでのプリント処理を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態としてのホストコン
ピュータでのプリント処理を詳細に説明するブロック図
である。
【図4】本発明の第1の実施の形態としてのホストコン
ピュータと共にプリントシステムを構成可能なプリンタ
について説明した図である。
【図5】スプーラ305における処理を示したフローチ
ャートである。
【図6】印刷設定画面の一例を示す図である。
【図7】スプールファイルマネージャ304における印
刷制御および物理ページ番号の決定について示したフロ
ーチャートである。
【図8】スプールファイルマネージャ304からデスプ
ーラ305に対して物理ページの印刷要求を行う際に渡
すデータ形式の一例を示した図である。
【図9】デスプーラ305における処理を示したフロー
チャートである。
【図10】図5、図6から印刷処理の部分を取り出して
まとめた図である。
【図11】図10に本発明の処理を追加する例を示した
フローチャートである。
【図12】本発明特有の処理をさらに詳しく説明したフ
ローチャートである。
【図13】本発明の第1の実施の形態としてのホストコ
ンピュータを利用した出力例を示す図である。
【図14】排紙口を複数有するプリンタに対して第1の
実施の形態としてのホストコンピュータを利用した場合
の出力状態を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態としてのホストコ
ンピュータを含むプリントシステムの処理を示すフロー
チャートである。
【図16】本発明の第2の実施の形態としてのホストコ
ンピュータを含むプリントシステムで処理を行った場合
の出力状態を示す図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態としてのホストコ
ンピュータを含むプリントシステムの処理を示すフロー
チャートである。
【図18】本発明の第3の実施の形態としてのホストコ
ンピュータを含むプリントシステムの出力を説明する図
である。
【図19】従来のホストコンピュータからプリンタへの
データの転送を説明する図である。
【符号の説明】
1,12 CPU 2,19 RAM 3,13 ROM 4 システムバス 7 ディスクコントローラ 3000 ホストコンピュータ 1500 プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鯨井 康弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 西川 智 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AP01 HH03 HJ06 HK14 HN05 HN16 HR06 5B021 AA01 CC07 DD06 KK01 KK06

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザが部数を指定する指定工程と、 一回の印刷動作で印刷可能な制限部数を認識する認識工
    程と、 1つのジョブにおいて印刷される部数が、前記認識工程
    で認識された制限部数以下となるようにジョブを生成す
    る印刷制御工程と、 を有することを特徴とする印刷制御方法。
  2. 【請求項2】前記印刷制御工程は、各ジョブで印刷され
    る部数の総和が前記指定工程で指定された部数となるよ
    うな複数のジョブを生成することを特徴とする請求項1
    に記載の印刷制御方法。
  3. 【請求項3】前記印刷制御工程は、 前記指定工程でユーザが指定した指定部数UNumと、
    前記認識工程で認識した前記制限部数PNumとを比較
    する比較工程と、 前記比較工程での比較の結果、前記指定部数UNumが
    前記制限部数PNumよりも大きい場合に、UNumを
    PNumで割った商N1及び余りN2に基づき、前記制
    限部数PNum印刷するジョブをN1個と、N2部印刷
    するジョブを1個生成するジョブ生成工程と、 を含むことを特徴とする請求項2に記載の印刷制御方
    法。
  4. 【請求項4】前記ジョブ生成工程は、 前記指定部数UNumと、前記制限部数PNumを比較
    した結果、前記指定部数UNumが前記制限部数PNu
    mよりも大きい場合に、UNumをPNumで割った商
    N1及び余りN2を求め、N2が0でない場合には、U
    Numを(N1+1)で割った商N3及び余りN4に基
    づき、N3部印刷するジョブをN1個と、N4部印刷す
    るジョブを1個生成することを特徴とする請求項3に記
    載の印刷制御方法。
  5. 【請求項5】前記指定工程は、ユーザがさらに印刷デー
    タを指定可能であり、 前記印刷制御工程は、 前記指定工程においてユーザにより指定された印刷デー
    タを複数組み合わせてひとつの擬似印刷データを生成す
    る印刷データ生成工程と、 前記擬似印刷データを前記制限部数印刷するジョブを生
    成するジョブ生成工程と、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御方
    法。
  6. 【請求項6】前記印刷制御工程は、 前記指定工程でユーザが指定した指定部数UNumと、
    前記認識工程で認識した前記制限部数PNumとを比較
    する比較工程と、 前記比較工程での比較の結果、前記指定部数UNumが
    前記制限部数PNumよりも大きい場合には、UNum
    をPNumで割った商N1及び余りN2に基づいて、前
    記指定工程でユーザが指定した印刷データをN1だけ連
    続させた擬似印刷データを生成し、該擬似印刷データを
    PNum部印刷するジョブを1個と、ユーザの指定印刷
    データをN2部印刷するジョブを1個生成するジョブ生
    成工程と、 を含むことを特徴とする請求項5に記載の印刷制御方
    法。
  7. 【請求項7】前記制限部数は、プリンタに備えられた全
    排紙口の数であることを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか一つに記載の印刷制御方法。
  8. 【請求項8】前記制限部数は、プリンタに備えられた全
    排紙口のうち、有効な排紙口の数であることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれか一つに記載の印刷制御方
    法。
  9. 【請求項9】前記指定工程では、ユーザが排紙口の指定
    を行なうことが可能であって、前記制限部数は前記指定
    工程でユーザが指定した排紙口の数であることを特徴と
    する請求項1乃至8のいずれか一つに記載の印刷制御方
    法。
  10. 【請求項10】ユーザが部数を指定する指定手段と、 一回の印刷動作で印刷可能な制限部数を認識する認識手
    段と、 前記指定手段で指定された印刷データについて前記認識
    手段で認識された制限部数以下の部数印刷する複数のジ
    ョブに分け、該複数のジョブ全体として前記指定手段で
    指定された部数の印刷が行われるように印刷制御する印
    刷制御手段と、を有することを特徴とする印刷制御装
    置。
  11. 【請求項11】前記印刷制御手段は、 前記指定手段でユーザが指定した指定部数UNumと、
    前記認識手段で認識した前記制限部数PNumとを比較
    する比較手段と、 前記比較手段による比較の結果、前記指定部数UNum
    が前記制限部数PNumよりも大きい場合には、UNu
    mをPNumで割り、商N1と余りN2を求め、制限部
    数PNum印刷するジョブをN1個と、N2部印刷する
    ジョブを1個生成するジョブ生成手段と、 を含むことを特徴とする請求項10に記載の印刷制御装
    置。
  12. 【請求項12】前記ジョブ生成手段は、 前記指定部数UNumと、前記制限部数PNumを比較
    した結果、前記指定部数UNumが前記制限部数PNu
    mよりも大きい場合に、UNumをPNumで割った商
    N1及び余りN2を求め、N2が0でない場合には、U
    Numを(N1+1)で割った商N3及び余りN4に基
    づき、N3部印刷するジョブをN1個と、N4部印刷す
    るジョブを1個生成することを特徴とする請求項11に
    記載の印刷制御装置。
  13. 【請求項13】ユーザが印刷データ及びその部数を指定
    する指定手段と、 一回の印刷動作で印刷可能な制限部数を認識する認識手
    段と、 前記指定手段でユーザにより指定された印刷データを複
    数組み合わせてひとつの擬似印刷データを生成し、該擬
    似印刷データを前記制限部数印刷するジョブを生成する
    印刷制御手段と、 を有することを特徴とする印刷制御装置。
  14. 【請求項14】前記印刷制御手段は、 前記指定手段でユーザが指定した指定部数UNumと、
    前記認識手段で認識した前記制限部数PNumとを比較
    する比較手段と、 前記比較手段による比較の結果、前記指定部数UNum
    が前記制限部数PNumよりも大きい場合には、UNu
    mをPNumで割った商N1及び余りN2に基づいて、
    前記指定手段でユーザが指定した印刷データをN1だけ
    連続させた擬似印刷データを生成し、該擬似印刷データ
    をPNum部印刷するジョブを1個と、ユーザの指定印
    刷データをN2部印刷するジョブを1個生成するジョブ
    生成手段と、 を含むことを特徴とする請求項13に記載の印刷制御装
    置。
  15. 【請求項15】前記制限部数は、プリンタに備えられた
    全排紙口の数であることを特徴とする請求項10乃至1
    4のいずれか一つに記載の印刷制御装置。
  16. 【請求項16】前記制限部数は、プリンタに備えられた
    全排紙口のうち、有効な排紙口の数であることを特徴と
    する請求項10乃至14のいずれか一つに記載の印刷制
    御装置。
  17. 【請求項17】前記指定手段では、ユーザが排紙口の指
    定を行なうことが可能であって、前記制限部数は前記指
    定手段でユーザが指定した排紙口の数であることを特徴
    とする請求項10乃至16のいずれか一つに記載の印刷
    制御装置。
  18. 【請求項18】プリンタによる印刷を制御する制御プロ
    グラムを格納したコンピュータ可読メモリであって、 ユーザによる部数の指定を入力する入力プログラムのコ
    ードと、 一回の印刷動作で印刷可能な制限部数を認識する認識プ
    ログラムのコードと、 印刷データについて前記認識プログラムで認識された制
    限部数以下の部数印刷する複数のジョブに分けて印刷制
    御する印刷制御プログラムのコードと、 を有することを特徴とするコンピュータ可読メモリ。
  19. 【請求項19】前記印刷制御プログラムは、 前記指定プログラムでユーザが指定した指定部数UNu
    mと、前記認識プログラムで認識した前記制限部数PN
    umとを比較する比較プログラムと、 前記比較プログラムでの比較の結果、前記指定部数UN
    umが前記制限部数PNumよりも大きい場合に、UN
    umをPNumで割った商N1及び余りN2に基づき、
    制限部数PNum印刷するジョブをN1個と、N2部印
    刷するジョブを1個生成するジョブ生成プログラムと、 を含むことを特徴とする請求項18に記載のコンピュー
    タ可読メモリ。
  20. 【請求項20】前記ジョブ生成プログラムは、 前記指定部数UNumと、前記制限部数PNumを比較
    した結果、前記指定部数UNumが前記制限部数PNu
    mよりも大きい場合に、UNumをPNumで割った商
    N1及び余りN2を求め、N2が0でない場合には、U
    Numを(N1+1)で割った商N3及び余りN4に基
    づき、N3部印刷するジョブをN1個と、N4部印刷す
    るジョブを1個生成することを特徴とする請求項19に
    記載のコンピュータ可読メモリ。
  21. 【請求項21】プリンタによる印刷を制御する制御プロ
    グラムを格納したコンピュータ可読メモリであって、 ユーザによる印刷データ及び部数の指定を入力する入力
    プログラムのコードと、 一回の印刷動作で印刷可能な制限部数を認識する認識プ
    ログラムのコードと、 前記指定プログラムでユーザにより指定された印刷デー
    タを複数組み合わせてひとつの擬似印刷データを生成
    し、該擬似印刷データを前記制限部数印刷するジョブを
    生成する印刷制御プログラムのコードと、 を有することを特徴とするコンピュータ可読メモリ。
  22. 【請求項22】前記印刷制御プログラムは、 前記指定プログラムでユーザが指定した指定部数UNu
    mと、前記認識プログラムで認識した前記制限部数PN
    umとを比較する比較プログラムと、 前記比較プログラムでの比較の結果、前記指定部数UN
    umが前記制限部数PNumよりも大きい場合に、UN
    umをPNumで割った商N1及び余りN2に基づい
    て、前記指定プログラムでユーザが指定した印刷データ
    をN1だけ連続させた擬似印刷データを生成し、該擬似
    印刷データをPNum部印刷するジョブを1個と、ユー
    ザの指定印刷データをN2部印刷するジョブを1個生成
    するジョブ生成プログラムと、 を含むことを特徴とする請求項21に記載のコンピュー
    タ可読メモリ。
  23. 【請求項23】前記制限部数は、プリンタに備えられた
    全排紙口の数であることを特徴とする請求項18乃至2
    2のいずれか一つに記載のコンピュータ可読メモリ。
  24. 【請求項24】前記制限部数は、プリンタに備えられた
    全排紙口のうち、有効な排紙口の数であることを特徴と
    する請求項18乃至22のいずれか一つに記載のコンピ
    ュータ可読メモリ。
  25. 【請求項25】前記指定プログラムでは、ユーザが排紙
    口の指定を行なうことが可能であって、前記制限部数は
    前記指定プログラムでユーザが指定した排紙口の数であ
    ることを特徴とする請求項18乃至24のいずれか一つ
    に記載のコンピュータ可読メモリ。
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