JP2000186414A - 金属サイディング - Google Patents

金属サイディング

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JP2000186414A
JP2000186414A JP10363519A JP36351998A JP2000186414A JP 2000186414 A JP2000186414 A JP 2000186414A JP 10363519 A JP10363519 A JP 10363519A JP 36351998 A JP36351998 A JP 36351998A JP 2000186414 A JP2000186414 A JP 2000186414A
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metal
gypsum board
siding
plastic
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JP10363519A
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English (en)
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Fumio Isozaki
文男 磯崎
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Tokai House Inc
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Tokai House Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて優れた耐熱特性と断熱特性とを実現す
る。断熱特性の低下を少なくして、しかも、遮音するの
が難しい低い周波数の騒音を充分に遮断する。金属サイ
ディングを完全な平面状に製造する。 【解決手段】 金属サイディングは、互いに平行に配設
されてなる、第1の金属板1Aと第2の金属板1Bとの
間に、プラスチックフォーム2を充填している。さら
に、金属サイディングは、第1の金属板1Aの内面に、
接着材6を介して、板状に成形されてなる石膏ボード3
を接着している。金属サイディングは、この石膏ボード
3と第2の金属板1Bとの間に、未硬化のプラスチック
を充填して、このプラスチックが、第2の金属板1Bと
石膏ボード3とを押圧し、かつ、石膏ボード3の内面と
第2の金属板1Bの内面とに接着される状態で、発泡、
硬化させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2枚の金属板の間
に、プラスチックフォームを芯材として充填している金
属サイディングに関する。とくに、本発明は、芯材とし
て、プラスチックフォームに加えて石膏を充填して耐熱
特性を改善している金属サイディングに関する。
【0002】
【従来の技術】2枚の金属板の間にプラスチックフォー
ムを芯材として充填している金属サイディングは、種々
の用途に使用される。この構造の金属サイディングは、
内部に充填しているプラスチックフォームで優れた断熱
特性を実現する。さらに、表面を金属板として、優れた
耐候性と強度も実現し、建築用のパネルとして多く使用
されている。たとえば、建物の外壁材として使用され、
あるいは、プレハブ建物の壁材に、あるいは、建物内の
間仕切り壁等に使用される。
【0003】しかしながら、この構造の金属サイディン
グは、芯材のプラスチックフォームにウレタンフォーム
等を使用するので、充分な耐熱特性を実現するのが難し
い欠点がある。この欠点を解消するために、芯材のプラ
スチックフォームに、水硬性石膏等を添加した金属サイ
ディングが開発されている(特開昭56−96787号
公報)。この公報に記載される金属サイディングは、芯
材として、発泡軽量石膏を使用している。発泡軽量石膏
は、水硬性石膏に水を添加したスラリーを、親水性ウレ
タンプレポリマーに添加して、水硬性石膏に添加した水
で、ウレタンを発泡状態に硬化させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この構造の金属サイデ
ィングは、芯材のプラスチックフォームに石膏を充填す
るので、充填する石膏で耐熱特性を改善できる。しかし
ながら、石膏をプラスチックフォームに分散して充填す
るために、充分な耐熱特性を実現できない。耐熱特性を
改善するために、石膏の充填量を多くすると、芯材の強
度が低下すると共に、重くなり、さらに、断熱特性も低
下する欠点がある。このため、優れた耐熱特性と、断熱
特性の両方を満足できない。
【0005】本発明の第1の目的は、この弊害を解消す
ること、すなわち、極めて優れた耐熱特性と断熱特性と
を実現できる金属サイディングを提供することにある。
【0006】さらに、芯材をプラスチックフォームとす
る金属サイディングは、全ての周波数範囲において、充
分な遮音特性を実現するのが難しい。とくに、低い周波
数を充分に遮音するのが難しい。低い周波数成分を充分
に遮音するためには、芯材の重量を重くする必要があ
る。石膏を充填したプラスチックフォームは、芯材の重
量を重くするほど、低い周波数成分の遮音特性が向上す
る。しかしながら、前にも述べたように、プラスチック
フォームに多量の石膏を充填すると、断熱特性が低下し
てしまう。このため、石膏の充填量に制約を受けて、低
い周波数の騒音を充分に遮音するのが難しい。
【0007】本発明の第2の目的は、断熱特性の低下を
少なくして、しかも、遮音するのが難しい低い周波数の
騒音を充分に遮断できる金属サイディングを提供するこ
とにある。
【0008】さらに、金属板の間に未硬化のプラスチッ
クを充填し、このプラスチックを発泡、硬化させて製造
する金属サイディングは、完全な平面状に製造するのが
難しい。この弊害は、金属板の内部で発泡させるプラス
チックに石膏を充填して発泡させることによっても解消
できない。発泡状態に硬化したプラスチックフォーム
は、金属板を押圧する内部応力が発生し、この内部応力
の不均衡が金属サイディングを歪ませる原因となる。歪
が原因で、完全な平面状に成形されない金属サイディン
グは、反り等が生じて品質が低下して実際には使用し難
い欠点がある。
【0009】本発明の第3の目的は、さらにこの欠点を
解消すること、すなわち、プラスチックフォームを金属
板の内部で発泡、硬化させて、しかも、完全な平面状に
製造できる金属サイディングを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の金属サイディン
グは、互いに平行に配設されてなる、第1の金属板1A
と第2の金属板1Bとの間に、プラスチックフォーム2
を充填している。さらに、金属サイディングは、第1の
金属板1Aの内面に、接着材6を介して、板状に成形さ
れてなる石膏ボード3を接着している。金属サイディン
グは、この石膏ボード3と第2の金属板1Bとの間に、
未硬化のプラスチックを充填して、このプラスチック
が、第2の金属板1Bと石膏ボード3とを押圧し、か
つ、石膏ボード3の内面と第2の金属板1Bの内面とに
接着される状態で、発泡、硬化させている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための金属サイディングを例示
するものであって、本発明は金属サイディングを下記の
ものに特定しない。
【0012】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0013】図1に示す金属サイディングは、金属板1
となる第1の金属板1Aと第2の金属板1Bとを平行に
配設して、その間にできる空隙に、プラスチックフォー
ム2を充填している。第1の金属板1Aと第2の金属板
1Bは、鉄板、アルミニウム板、ステンレス板、銅板等
の金属板で、好ましくは、薄い鉄板を使用する。さら
に、第1の金属板1Aと第2の金属板1Bは、塗料やプ
ラスチックフィルムを接着して表面処理された金属板を
使用する。
【0014】図に示す金属サイディングは、隣接する金
属サイディングを連結するために、片方の端縁に沿って
凸条4を設け、他方の端縁に沿って、凸条4を嵌入でき
る縦溝5を設けている。この構造の金属サイディング
は、凸条4を縦溝5に嵌入する状態で、互いに位置ずれ
しないように連結できる特長がある。さらに、第1の金
属板1Aと第2の金属板1Bは、凸条4と縦溝5を設け
ているいる端縁でラップさせて互いに連結している。第
1の金属板1Aと第2の金属板1Bは、凸条4の山部
と、縦溝5の底部でラップさせて、互いに隙間なく連結
している。第1の金属板1Aと第2の金属板1Bは、ラ
ップ部分を互いに接着して連結し、あるいは、接着する
ことなく、内部に充填しているプラスチックフォーム2
を介して互いに連結することもできる。内部に充填して
いるプラスチックフォーム2は、未硬化の樹脂を充填し
て発泡させるときに、ラップ部分の狭い隙間に浸透し
て、第1の金属板1Aと第2の金属板1Bとをラップ部
で接着して連結する。
【0015】金属サイディングは、第1の金属板1Aの
内面に、接着材6を介して、板状に成形されてなる石膏
ボード3を接着している。石膏ボード3は、たとえば厚
さを12mmとする。ただし、石膏ボード3は、厚さを
特定するものではなく、これよりも厚く、あるいは薄い
ものも使用できる。石膏ボード3を厚くすると、耐熱特
性と低い周波数の遮音特性を改善できる。石膏ボード3
を薄くしてプラスチックフォーム2を厚くすると、断熱
性を良くして軽量にできる。石膏ボード3の厚さは、耐
熱性、遮音特性、断熱性等を考慮して用途に最適な厚さ
に決定される。さらに、図1に示すように、石膏ボード
3の厚さを、縦溝5に沿ってできる凹部7に嵌入できる
ようにすると、第1の金属板1Aの凹部7で石膏ボード
3を定位置に装着できる特長がある。
【0016】石膏ボード3の大きさは、好ましくは、図
1に示すように、第1の金属板1Aの内面全面に接着さ
れる大きさとする。ただ、図2に示すように、石膏ボー
ド3の大きさを第1の金属板1Aよりも多少小さくする
こともできる。この構造の金属サイディングは、第1の
金属板1Aの端縁部分に、石膏ボード3のない部分がで
きる。図2に示す金属サイディングは、石膏ボード3の
片側縁を、凸条4を設けている端縁に密着させて、縦溝
5を設けている端縁から多少離して、第1の金属板1A
の内面に接着している。
【0017】石膏ボード3は、第1の金属板1Aを折曲
加工する前工程で、第1の金属板1Aの内面に接着さ
れ、あるいは、第1の金属板1Aの両側を折曲加工した
後に、第1の金属板1Aの内面に接着される。
【0018】石膏ボード3を第1の金属板1Aに接着す
る接着材6には、金属と、石膏ボード3表面の紙とを接
着できるもの、たとえば、エポキシ樹脂系、フェノール
樹脂系、ゴム系の接着材が使用できる。接着材6は、石
膏ボード3と第1の金属板1Aのいずれか一方の面に、
あるいは両方の面に塗布して、石膏ボード3を第1の金
属板1Aに接着する。ゴム系の接着材は、塗布して半乾
燥状態にすると、表面がベタベタと付着しない状態とな
る。この状態まで乾燥させた後、強く押し付けると完全
に接着できる。したがって、ゴム系の接着材は、石膏ボ
ードの表面に塗布し、これを半乾燥状態として、第1の
金属板の定位置に搬入して接着するのに適している。第
1の金属板1Aの定位置にセットされた石膏ボード3
は、その後に、石膏ボード3と第2の金属板1Bとの間
に供給して発泡するプラスチックフォーム2に強く押し
付けられて、第1の金属板1Aに接着される。
【0019】金属サイディングは、石膏ボード3と第2
の金属板1Bとの間に、未硬化のプラスチックを充填し
て、発泡状態に硬化させてプラスチックフォーム2とす
る。石膏ボード3と第2の金属板1Bの間に充填される
未硬化のプラスチックは、発泡することによって、第2
の金属板1Bと石膏ボード3とを押圧する。さらに、こ
のプラスチックは、石膏ボード3の内面と第2の金属板
1Bの内面とに接着されて、発泡状態で硬化される。
【0020】石膏ボード3と第2の金属板1Bとの間に
充填されるプラスチックフォーム2は、ウレタンフォー
ムが適している。ウレタンフォームは、優れた断熱特性
を示すと共に、発泡するときに、石膏ボード3と第2の
金属板1Bの内面に強く接着される特長がある。ただ
し、プラスチックフォームには、発泡して硬化するとき
に、石膏ボードと第2の金属板の内面に接着される全て
のプラスチックフォーム、たとえば、EVAなどの発泡
体も使用できる。
【0021】以上の構造の金属サイディングは、図3と
図4に示す製造装置で連続して製造される。これ等の図
に示す製造装置は、第1の金属板1Aと第2の金属板1
Bの間に石膏ボード3を供給する供給機(図示せず)
と、第1の金属板1Aと第2の金属板1Bを移送方向に
向かって次第に接近させながら、側縁を対向する方向に
折曲する成形機8と、この成形機8で側縁を折曲しなが
ら接近される2枚の金属板1の間に、混合すると発泡す
る未硬化のプラスチックを注入する充填機9と、充填機
9で未硬化のプラスチックが注入された2枚の金属板1
を、一定の間隔に保持して、硬化するプラスチックフォ
ームを内部に充填してなる所定の厚さの連続する金属サ
イディングを製作するプレス移送機10とを備える。
【0022】図3に示す製造装置は、成形機8で両側縁
を折曲加工する前工程で、第1の金属板1Aの定位置に
石膏ボード3を供給する。図4に示す装置は、成形機8
で折曲加工された第1の金属板1Aの定位置に石膏ボー
ド3を供給する。図3に示す装置は、石膏ボード3を簡
単な構造の供給機で定位置に供給できる。それは、第1
の金属板1Aが両側を折曲加工していないので、折曲部
が邪魔になることなく第1の金属板1Aの上に石膏ボー
ド3を供給できるからである。図4に示す装置は、第1
の金属板1Aの定位置に位置ずれしないように石膏ボー
ド3を供給できる。それは、折曲加工した両側縁で石膏
ボード3を定位置に位置決めできるからである。
【0023】金属板1は、ロール状に巻かれており、連
続して供給される。成形機8は、金属板1の側縁を外側
から押圧して、移送しながら直角に折曲する。成形機8
は、図示しないが、成形ローラーで金属板の側縁を押圧
し、あるいは、金型で側縁を押圧して、直角に折曲す
る。金属板を押圧する成形ローラーは、金属板の通路に
配設される。通路に配設された成形ローラーは、金属板
が移送されるにしたがって、直角に折曲する。金属板を
成形する金型は、成形溝を有する。金型は、金属板を成
形溝に沿って移送して、その両側を次第に直角に折曲す
る。
【0024】成形機8で側縁が折曲されて、その両側に
折曲リブ1aが設けられた金属板1は、小さい曲率半径
で湾曲できなくなる。折曲リブ1aが金属板1の湾曲を
阻止するからである。したがって、金属板1を、小さい
曲率半径で湾曲することなく、移送するにしたがって、
徐々に接近するように、互いに緩い勾配で接近させる。
【0025】第1の金属板1Aと第2の金属板1Bから
なる2枚の金属板1は、次第に接近されて、プレス移送
機10に挟まれて移送される位置では、互いに折曲リブ
1aを接触させる。2枚の金属板1の折曲リブ1aが接
触すると、充填機9のノズル11を挿入する隙間がなく
なる。したがって、充填機9のノズル11は、図に示す
ように、2枚の金属板1の折曲リブ1aが互いに離れて
いる位置で、第1の金属板1Aと第2の金属板1Bの間
に挿入される。
【0026】充填機9は、図3において、上下に配設さ
れる2枚の金属板1の間に、ノズル11を挿入し、この
ノズル11で未硬化のプラスチックを充填する。ノズル
11は、2液のプラスチックを混合して金属板1の間に
供給する。ノズル11の断面構造を図5に示している。
この図のノズル11は、ウレタン樹脂を充填するもの
で、未硬化のプラスチックを別々に供給する複数の注入
穴12と、複数の注入穴12から供給される未硬化のプ
ラスチックを混合して排出口13から排出する混合チャ
ンバー14を有する。図のノズル11は、十字状の流路
を有し、図において左右に延長される供給流路15の両
端を注入穴12とし、上下に延長される混合排出流路1
6の下端を排出口13としている。上下に延長される混
合排出流路16には、開閉ロッド17を軸方向に摺動で
きるように挿入している。
【0027】開閉ロッド17は開閉シリンダー18で上
下に往復運動される。図5に示すように、開閉ロッド1
7が上昇されると、供給流路15の注入穴12は混合排
出流路16を介して排出口13に連結される。この状態
で、注入穴12に供給される未硬化のプラスチックは、
供給流路15から混合排出流路16を通過して、混合さ
れて排出口13から排出される。開閉ロッド17が開閉
シリンダー18で押し出されて降下すると、水平方向の
供給流路15と垂直方向の混合排出流路16の交差する
部分に開閉ロッド17が挿入されて、供給流路15と混
合排出流路16とが遮断される。この状態になると、注
入穴12は排出口13に連結されなくなる。したがっ
て、開閉ロッド17がこの位置に移動されると、未硬化
のプラスチックは排出口13から排出されなくなる。
【0028】開閉ロッド17が押し出されると、注入穴
12はバイパス流路19に連結される。押し出された開
閉ロッド17が、注入穴12をバイパス流路19に連結
するために、開閉ロッド17にバイパス溝17Aを設け
ている。開閉ロッド17が押し出されて、排出口13か
ら排出されなくなった未硬化のプラスチックは、バイパ
ス溝17Aからバイパス流路19を通過して、タンク2
0に戻される。バイパス流路19は、開閉ロッド17の
バイパス溝17Aに向かって開口している。バイパス流
路19は、絞り弁21を通過してタンク20に連結され
る。
【0029】ノズル11は、注入穴12とバイパス流路
19の出口に可撓性のホース22を連結する。注入穴1
2のホース22は供給ポンプ23に連結され、供給ポン
プ23を介してタンク20から未硬化のプラスチックが
供給される。バイパス流路19に連結されたホース22
は、絞り弁21を介してタンク20に連結される。
【0030】ノズル11に固定される開閉シリンダー1
8は油圧シリンダーである。油圧シリンダーは、可撓性
の油圧ホース24を介して油圧回路25に連結され、供
給される油圧でピストン26を往復運動して、開閉ロッ
ド17を移動させる。
【0031】プレス移送機10は、内部に未硬化のプラ
スチックが注入された2枚の金属板1を、一定の間隔に
保持しながら移送して、供給された未硬化のプラスチッ
クを発泡、硬化させて金属サイディングを製作する。プ
レス移送機10は、図6に示すように、無縁軌道の加熱
プレート27を、供給される2枚の金属板1の上下両面
に備える。加熱プレート27は、複数枚の金属製のプレ
ートを連結して無縁軌道としている。金属板1の上下に
位置する無縁軌道の加熱プレート27は、金属板1との
接触面が、一定の間隔で平行となるように配設されてい
る。加熱プレート27は、駆動軸28で駆動されて、金
属板1を平面状に押圧しながら移送する。
【0032】ノズル11内で混合されて、2枚の金属板
1の間に注入された未硬化のプラスチックは、プレス移
送機10で移送されるときに、発泡して硬化する。発泡
するプラスチックは、体積が大きくなって、石膏ボード
3と第2の金属板1Bの内部に充満する。2枚の金属板
1は、図3と図4に示すように、接近しながら移送され
ているので、ノズル11から供給されて、発泡したプラ
スチックが金属板1の外部に漏れることがない。
【0033】2枚の金属板1の内部でプラスチックが発
泡する金属サイディングは、厚みが大きくなろうとす
る。しかしながら、移送される金属サイディングは、上
下両面をプレス移送機10の加熱プレート27で押圧さ
れているので、所定の厚さに保持される。発泡して、2
枚の金属板1の内部に充満したプラスチックは、硬化を
始める。
【0034】さらに、プレス移送機10は、金属サイデ
ィングの両面を挟着して移送しながら、加熱プレート2
7を金属板1に面接触させて、金属板1を加熱する。加
熱される金属板1は、内部に注入された未硬化のプラス
チックを、速やかに発泡、硬化させて、第2の金属板1
Bと石膏ボード3とに密着させる。硬化したプラスチッ
クを金属板1と石膏ボード3の内面に密着させて、第1
の金属板1Aと第2の金属板1Bを所定の間隔に保持す
る。このようにして、内部にプラスチックフォームが充
填された、所定の厚さの連続する金属サイディングが製
作される。
【0035】以上のようにして製作された、連続する長
い金属サイディングは、その後、切断装置で決められた
長さに切断される。規格の寸法に切断されて、製品化さ
れた金属サイディングは、種々の用途に便利に使用され
る。
【0036】
【発明の効果】本発明の金属サイディングは、極めて優
れた耐熱特性と断熱特性とを実現できる特長がある。そ
れは、本発明の金属サイディングが、互いに平行に配設
されてなる、第1の金属板と第2の金属板との間に、プ
ラスチックフォームを充填すると共に、第1の金属板の
内面に、接着材を介して、板状に成形されてなる石膏ボ
ードを接着しているからである。この構造の金属サイデ
ィングは、金属板の間に充填されるプラスチックフォー
ムで断熱性を実現でき、さらに、第1の金属板の内面に
配設される石膏ボードで耐熱性を改善できる。とくに、
本発明の金属サイディングは、従来のように、石膏をプ
ラスチックフォームに分散して充填するのではなく、板
状に成形された石膏ボードを第1の金属板の内面に接着
している。このため、プラスチックフォームの持つ断熱
性と、石膏が持つ耐熱性とを充分に生かすことができ、
しかも、芯材の強度を低下させることもない。したがっ
て、本発明の金属サイディングは、優れた耐熱特性と断
熱特性を理想的に実現できる。
【0037】さらに、本発明の金属サイディングは、断
熱特性の低下を少なくして、しかも、遮音するのが難し
い低い周波数の騒音を充分に遮断できる特長がある。そ
れは、本発明の金属サイディングが、板状に成形した石
膏ボードを第1の金属板の内面に接着し、さらに、金属
板の内部で発泡するプラスチックフォームで石膏ボード
と第2の金属板とを押圧しているからである。本発明の
金属サイディングは、プラスチックフォームとは比較に
ならない程に重い石膏ボードで、低い周波数の騒音を充
分に遮断できる。さらに、発泡するプラスチックフォー
ムで石膏ボードと第1の金属板とを確実に一体構造に接
着して、石膏ボードを第1の金属板に隙間なく密着させ
るので、騒音の遮音特性をより向上できる。とくに、石
膏ボードは、発泡するプラスチックフォームに押圧され
て、第1の金属板の内面に隙間なく接着されるので、金
属板と石膏ボードの間に空隙が生じることなく、この部
分の振動に起因する騒音の発生を確実に防止できる。し
たがって、本発明の金属サイディングは、内部で発泡す
るプラスチックフォームによって断熱特性を維持できる
と共に、遮音するのが難しい低い周波数の騒音を充分に
遮断して、遮音特性を著しく向上できる特長が実現でき
る。
【0038】さらに、本発明の金属サイディングは、完
全な平面状に製造できる特長がある。それは、板状に成
形した石膏ボードを、発泡するプラスチックフォームで
第1の金属板に隙間なく密着させているからである。こ
の構造の金属サイディングは、第1の金属板に密着する
板状の石膏ボードによって、全体の形状を平面状に保持
できる。したがって、本発明の金属サイディングは、連
続する長い金属サイディングであっても、歪や反りが発
生することなく、完全な平面状に製造して、高品質な金
属サイディングを実現できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の金属サイディングの断面図
【図2】本発明の他の実施例の金属サイディングの断面
【図3】金属サイディングの製造装置の一例を示す概略
側面図
【図4】金属サイディングの製造装置の他の一例を示す
概略側面図
【図5】ノズルの内部構造を示す断面図
【図6】ノズルが未硬化のプラスチックを充填する状態
を示す断面図
【符号の説明】
1…金属板 1A…第1の金属板 1B
…第2の金属板 1a…折曲リブ 2…プラスチックフォーム 3…石膏ボード 4…凸条 5…縦溝 6…接着材 7…凹部 8…成形機 9…充填機 10…プレス移送機 11…ノズル 12…注入穴 13…排出口 14…混合チャンバー 15…供給流路 16…混合排出流路 17…開閉ロッド 17A…バイパス溝 18…開閉シリンダー 19…バイパス流路 20…タンク 21…絞り弁 22…ホース 23…供給ポンプ 24…油圧ホース 25…油圧回路 26…ピストン 27…加熱プレート 28…駆動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA02 AA33 AA46 AA57 AB04 AB22 AB23 BA03 BA04 BA12 BB04 BD02 BD05 BD16 BD23 CB02 DA06 DA23 DC08 EA04 EA09 GA24Z GA32W GA32X GA32Z GA33W GA33X GA33Z GB02W GB02X GB03W GB03X GB06W GB06X GB07W GB07X GB16Z GB42Z GB49Z GB54Z GB55Z GB63Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行に配設されてなる、第1の金
    属板(1A)と第2の金属板(1B)との間に、プラスチックフ
    ォーム(2)を充填している金属サイディングにおいて、 第1の金属板(1A)の内面に、接着材(6)を介して、板状
    に成形されてなる石膏ボード(3)を接着しており、この
    石膏ボード(3)と第2の金属板(1B)との間に、未硬化の
    プラスチックを充填して、このプラスチックが、第2の
    金属板(1B)と石膏ボード(3)とを押圧し、かつ、石膏ボ
    ード(3)の内面と第2の金属板(1B)の内面とに接着され
    る状態で、発泡、硬化されてなることを特徴とする金属
    サイディング。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006008581A1 (en) * 2004-06-22 2006-01-26 Intersider Acciai S.P.A. Metallic finishing article on a substrate in a composite organic material
CN114934664A (zh) * 2022-06-23 2022-08-23 乌鲁木齐鑫诺精城节能科技有限公司 一种保温免拆金属模板及制备方法

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