JP2000186271A - 動植物性有機物分解剤 - Google Patents

動植物性有機物分解剤

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JP2000186271A
JP2000186271A JP10363542A JP36354298A JP2000186271A JP 2000186271 A JP2000186271 A JP 2000186271A JP 10363542 A JP10363542 A JP 10363542A JP 36354298 A JP36354298 A JP 36354298A JP 2000186271 A JP2000186271 A JP 2000186271A
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lactic acid
animal
fermented
organic matter
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Toshiyuki Kaneko
俊之 金子
Takanobu Kawamoto
高伸 河本
Izumi Minagawa
いづみ 皆川
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Showa Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小麦ふすまを乳酸菌によって発酵させて得ら
れる小麦ふすま発酵物に、動植物性有機物の分解を促進
するとともに、悪臭の発生を抑制するという機能的に全
く新しい価値を付与して、動植物性有機物分解剤として
提供すること。 【解決手段】 小麦ふすま発酵物が、小麦ふすまの乳酸
発酵物であることを特徴とする小麦ふすま発酵物からな
る動植物性有機物分解剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小麦ふすまを乳酸
菌により発酵させて得られる小麦ふすま発酵物からなる
動植物性有機物分解剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】事業所や一般家庭における動植物性の生
ごみ、穀物加工業や加工食品業における糟糠類、搾り粕
や抽出残渣、畜産加工業や水産加工業における骨肉屑な
ど加工残渣、外食業や食品流通業における残飯、畜産業
における排泄物、農業における廃野菜等の動植物性有機
物が排出されている。
【0003】近年の環境問題に対処する気運の高まりに
伴って、このような動植物性有機物の高効率処理や再資
源化に関する技術が注目され、数多くの考案もなされて
いる。
【0004】これら動植物性有機物の高効率処理や再資
源化に、微生物を利用する技術が注目されている。動植
物性有機物を微生物の作用により、炭酸ガスと水に分解
して消滅させる、堆肥化するなどの技術が数多く実用化
されている(「食品と開発」、31(6)、38頁−40頁、199
6年;日経BP社「日経バイオ年鑑」、823頁−825頁、1
998年)。
【0005】微生物としては、動植物性有機物中に自然
に存在する微生物、あるいは特定組成の微生物が用いら
れる。このような微生物による処理では、多くの場合、
水分の調整と微生物が活動しやすい適度な嵩の確保とを
目的として、分解発酵の補助材が用いられる。こうした
補助材として用いられるのは、木材のおが屑やかんな
屑、パルプ、稲わらや麦わらを細断したもの、籾殻、バ
ガス、茶やコーヒーの抽出粕、果汁の搾汁粕、アルコー
ル飲料や調味料の醸造粕、米糠や小麦といった糟糠類、
等などである。
【0006】ところで、小麦ふすまは、工業的に食用小
麦粉を得る製粉工程の副産物として得られ、天然物とし
ては比較的成分組成が安定で、大量かつ比較的安価に入
手できることから、発酵用培地の原材料としてアミノ酸
の発酵生産、工業用酵素あるいは抗生物質といった生理
活性物質の発酵生産、キノコの菌床栽培用の培地などに
も利用されている。
【0007】こうした事実は、小麦ふすまには微生物の
発酵培地としての適性があることを示しており、微生物
の培地として小麦ふすまを最適な状態に加工する考案も
ある(特開平9-173052)。
【0008】また、乳酸菌は、サイレージの調整に不可
欠な微生物である。サイレージは、牧草類や飼料作物を
サイロなどに貯蔵して微生物により発酵させたもので、
乳酸発酵により保存性を向上させることを主たる目的と
する保存飼料もしくは保存飼料用原料であり、発酵によ
り乳酸を蓄積してpHを低く保つことによって有害微生
物の生育を抑えて長期保存を可能にしている(乳酸菌研
究集談会編「乳酸菌の科学と技術」、15頁、260頁、199
6年、学会出版センター)。サイレージの調整には、自
然界の乳酸菌が巧みに用いられるほか、乳酸菌製剤も利
用されている。
【0009】以上のように、小麦ふすまを動植物性有機
物の処理における水分もしくは嵩の調整材として利用す
ること、小麦ふすまを微生物の培地として利用するこ
と、乳酸菌により飼料作物を発酵させて腐敗を防いで保
存性を高めることは従来から知られていた。
【0010】さらに、小麦ふすままたは乳酸菌を用い
て、生ごみなどの動植物性有機物を処理する技術とし
て、以下のものが挙げられる。
【0011】小麦ふすまを一例とするアラビノキシラン
含量の高い有機物、消石灰ならびにフミン酸の混合物
を、特定組成の微生物で発酵させた資材を用いて、動植
物性の生ごみなどの被発酵材料を短期間に発酵させて有
機質肥料とするもの(特開平8−198694)。生ご
み処理において、有機酸と乳酸菌により悪臭を発生する
細菌類を抑制して、カビの発生を誘導し優先種として作
用させ、防臭と処理促進を図るもの(特開平8−215
659)。
【0012】しかしながら、動植物性有機物分解剤とし
て、小麦ふすまと乳酸菌との併用、とりわけ、小麦ふす
まをほぼ単独の主原材料として乳酸菌で発酵させて得ら
れる小麦ふすま発酵物を利用することは知られていなか
った。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、小麦ふすま
を乳酸菌によって発酵させて得られる小麦ふすま発酵物
に、動植物性有機物の分解を促進するとともに、悪臭の
発生を抑制するという機能的に全く新しい価値を付与し
て、動植物性有機物分解剤として提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究を重ねたところ、小麦ふす
まを乳酸菌により発酵させ、得られる小麦ふすま発酵物
の発酵状態をpH4.5以下でかつ酸度7.0以上に至
らしめることによって、動植物性有機物の分解を促進す
るとともに、腐敗臭などの悪臭を抑制するという機能的
に全く新しい価値を付与できることを見出し、さらに研
究を進めて本発明を完成するに至った。
【0015】すなわち、本発明は、以下の通りである。
【0016】1.小麦ふすま発酵物が、小麦ふすまの乳
酸発酵物であることを特徴とする小麦ふすま発酵物から
なる動植物性有機物分解剤。
【0017】2.小麦ふすま発酵物が、pH4.5以
下、且つ酸度7.0以上の発酵状態に調製された小麦ふ
すまの乳酸発酵物である上記1記載の小麦ふすま発酵物
から成る動植物性有機物分解剤。
【0018】3.小麦ふすま発酵物が、動植物性有機物
の減容促進作用を有する小麦ふすまの乳酸発酵物である
上記1又は2記載の小麦ふすま発酵物から成る動植物性
有機物分解剤。
【0019】4.小麦ふすま発酵物が、動植物性有機物
からの臭気発生の軽減作用を有する小麦ふすまの乳酸発
酵物である上記1又は2記載の小麦ふすま発酵物から成
る動植物性有機物分解剤。
【0020】ここでいう動植物性有機物は、その種類は
問わないが、事業所や一般家庭における動植物性の生ご
み、穀物加工業や加工食品業における糟糠類、搾り粕や
抽出残渣、畜産加工業や水産加工業における骨肉屑など
加工残渣、外食業や食品流通業における残飯、畜産業に
おける排泄物、農業における廃野菜等が代表的なもので
ある。
【0021】上述したように、小麦ふすまは、動植物性
有機物の処理に利用されてはいるが、利用の主な目的は
水分もしくは嵩の調整であり、微生物を利用した動植物
性有機物処理において飽くまでも資材の一部という位置
づけであった。
【0022】これに対して、本発明では、小麦ふすまを
乳酸菌で発酵させ、発酵状態を一定水準以上に至らしめ
ることにより、得られる小麦ふすま発酵物そのものに動
植物性有機物分解剤として機能的に著しく優れた新たな
価値の付与を図ったものである。
【0023】本発明において小麦ふすま発酵物がもたら
す様々の有用な効果は、単一の作用機作によって説明付
けられるものではないと考えられる。
【0024】即ち、乳酸菌によって発酵生産される乳酸
などの有機酸、主にエステル臭と推測される特有の甘酸
っぱいフレーバー成分、さらには乳酸菌の発酵代謝活動
により小麦ふすま発酵物中に蓄積されるアミノ酸類、ペ
プチド類、蛋白質類、ヌクレオチド類、ビタミン類、酵
素類、複合多糖類などの菌体成分、その他の多種多様な
生理活性成分によって複合的にもたらされる効果と考え
られる。
【0025】小麦ふすまは嵩があり多孔質であることか
ら、動植物性有機物に混ぜると混合物中に適度な間隙を
形成し、有機物の一次発酵に望ましい好気性の微生物が
増殖しやすい環境ができると考えられる。一般に腐敗臭
の原因となる物質は、嫌気性の微生物が生成しやすいと
されている。
【0026】また、pH5.5以下では好気性微生物よ
りも嫌気性微生物の方が増殖しやすく、pH4付近では
多くの微生物が活動を停止するか死滅してしまう。乳酸
などの有機酸は、殺菌作用が強い。本発明の小麦ふすま
発酵物は、pH4.5以下で乳酸をはじめとする有機酸
の含有量が高いにもかかわらず、動物性有機物の分解を
促進して、臭気の発生を軽減させることから、腐敗性の
嫌気性菌を抑えながら微生物による分解を促進している
と考えられる。これは、小麦ふすまが多孔質であるため
に、微細な構造中に浸透して蓄積された有機酸や生理活
性成分が、小麦ふすま発酵物との接触界面で徐々に放出
されて、有機物を分解する微生物の活動を適度な期間に
わたって制御するためと考えられる。
【0027】以上は推論であるが、小麦ふすま発酵物中
の乳酸菌が産生する様々な生理活性成分の作用と乳酸菌
との協働作用によって、動植物性有機物中の常在菌の活
動が巧妙にに制御され、動植物性有機物の分解を促進し
て、臭気を軽減すると推測される。
【0028】何れにしても、本発明では、小麦ふすまを
乳酸菌により発酵させ、得られる小麦ふすま発酵物の発
酵状態をpH4.5以下でかつ酸度7.0以上に至らし
めることによって、動植物性有機物分解剤という機能的
に全く新しい価値を付与することができたのである。
【0029】以下、本発明について、更に、詳細に説明
する。
【0030】(1)小麦ふすま 小麦ふすまとしては、工業的に食用小麦粉を得る製粉工
程の副産物として一般的に得られるものを用いることが
できる。
【0031】一般に小麦ふすまの粒子形状は薄片状であ
るが、これを適宜粉砕して粒子を細かくして用いること
も、造粒して粒子の塊を形成させてから用いることも可
能である。
【0032】なお、小麦ふすまは製粉工程から得られる
そのままを用いても、蒸煮処理などにより付着菌を殺菌
するなどの処理をしてから用いてもかまわない。
【0033】(2)乳酸菌 本発明の乳酸菌としては、乳酸菌、乳酸菌を含む混合菌
もしくは乳酸菌製剤の何れをも使用することができる。
【0034】乳酸菌は、一般概念として乳酸菌とされる
乳酸を作る細菌で、分類学的には以下に示される特定の
性質を持ち合わせた一群の細菌と定義される(小崎道雄
監修「乳酸菌実験マニュアル」、1-5頁、1992年、朝倉
書店)。具体的には、Lactobacillus属、Streptococcus
属、Leuconostoc属、Pediococcus属の細菌が該当する
が、本願発明には、上述の定義で乳酸菌とされる細菌で
あれば、単独でもまたは複数種の併用でも広く用いるこ
とができる。
【0035】(菌的性質) グラム染色:陽性 細胞形態:桿菌または球菌 カタラーゼ:陰性 酸素要求性:なし、または極微量要求(通性嫌気性) 運動性:なし 内性胞子:なし ブドウ糖の代謝:50%以上乳酸に転換する 栄養:従属栄養 乳酸菌を含む混合菌もしくは乳酸菌製剤としては、市販
されている各種の生菌ヨーグルト、サイレージ調製用乳
酸菌製剤などを用いることができる。
【0036】さらに、各種の微生物資材の中から乳酸菌
を主体とするもの、例えば、自然界から選んだ5科10
属80余種の嫌気性ならびに好気性の微生物を共存させ
ているとされる有効微生物群(Effective Microorganis
ms)、通称EM菌(比嘉照夫監修「EM環境革命」、20
-29頁、1994年、発行:綜合ユニコム)を用いることが
できる。
【0037】また、コーンスターチ製造において湿式粉
砕工程の副産物として得られるコーンの浸漬液であるコ
ーンスティープウォーター(CSW)またはその濃縮液
であるコーンスティープリカー(CSL)は、そのもの
自体が乳酸発酵していて乳酸菌を多く含んでいるので、
これらを用いることもできる。
【0038】(3)乳酸発酵 小麦ふすま発酵物の調製は、次の手順で行う。
【0039】(i)原材料混合物の調製 先ず、小麦ふすまと、乳酸菌、乳酸菌を含む混合菌もし
くは乳酸菌製剤、ならびに水の3種類の原材料を均一に
混ぜた原材料混合物を調製する。
【0040】この時、乳酸菌、乳酸菌を含む混合菌もし
くは乳酸菌製剤の配合量は、混合時の乳酸菌が原材料混
合物中1g当りに生菌として10〜10個となるよ
うに調整する。接種する乳酸菌の生菌数はこの範囲より
少なくても多くても、乳酸菌の生育が悪くなって発酵が
十分に進まない。
【0041】水の配合量は、原材料混合物として水分が
25〜55%となるように調整する。水分はこの範囲よ
り少なくても多くても、乳酸菌の生育が悪くなって発酵
が十分に進まない。
【0042】原材料の混合には、各種の攪拌機を用いる
ことができるが、加水された原材料混合物の攪拌には負
荷がかかるので、攪拌による摩擦熱や攪拌装置の発熱が
伝導して原材料が加熱されないようにする。多くの乳酸
菌は熱に弱いので、攪拌時の熱によって原材料混合物中
の生菌数が減少することを避ける必要がある。従って、
低速の攪拌機か冷却機能付きの攪拌機を用いることが望
ましい。
【0043】さらに、微生物にとって利用し易い炭素源
として少量の糖を配合すると、発酵が促進される。配合
する糖としては、単糖類や少糖類を比較的多く含むもの
であればよく、製糖工業や澱粉糖化工業の副産物として
得られる糖蜜が安価であることから利用し易い。
【0044】(ii)発酵方法 次に、調製した原材料混合物を発酵させる。
【0045】発酵は、原材料混合物を気密性の袋や容器
に入れて行う。発酵に使用する袋や容器は、気密性があ
って、酸素の透過性がなく、酸に対する耐腐食性があっ
て、微生物の発酵活動を阻害しない材質のものであれば
特に限定はされない。発酵に伴ってガスが発生するの
で、これらの袋や容器には、ガス抜きが容易な開閉口や
減圧弁などを備えておくことが必要である。
【0046】発酵させる温度は使用する乳酸菌の適性に
よるが、一般に20〜45℃の範囲が適している。この
範囲より低くても高くても乳酸菌の生育が悪くなって発
酵が十分に進まない。安定した発酵状態を得るために
は、温度制御された恒温室内で発酵させるか、原材料混
合物を入れる発酵用容器に温度制御機能を備えることが
望ましい。
【0047】発酵状態の判断は、pHと酸度を指標とす
る。試料のpHと酸度は以下の条件で測定する。
【0048】ビーカーに試料5gを精秤し、蒸留水10
0mlを加えて、スターラーなどの攪拌機を用いて定速
で攪拌しながら、校正したpH電極を被験溶液に浸し、
表示値が安定するのを待ってpHを読み取る。この被験
溶液に、定速での攪拌を続けながらビューレットに入れ
た0.1規定の水酸化ナトリウムをゆっくり滴下して、
pH7.9に達するまでの滴下量を求める。
【0049】V:pH7.9に到達するのに必要な0.
1規定水酸化ナトリウム溶液の容積(ml);F:0.
1規定水酸化ナトリウム溶液の規定度ファクター;W:
試料の採取量(g);M:試料の水分含量(試料2gを
精秤して、130℃で1時間乾燥させ、デシケーターで
室温まで放熱冷却後、秤量して計量した重量の減量分:
%)とすると、 酸度=V・F/W・{(100−M)/100} 滴定の終点とするpH7.9は、小麦ふすま発酵物をア
ルカリ滴定して得られる滴定曲線の変極点であり、ここ
に到達させるのに必要なアルカリの量は小麦ふすま発酵
物内に蓄積された酸の総量の目安となる。これを酸度と
して数値化することにより、乳酸菌の発酵活動の強度を
測る指標として用いることができる。
【0050】本発明の対象となる小麦ふすま発酵物は、
上記の測定方法にしたがって、pHが4.5以下で、か
つ酸度が7.0以上のものである。pHおよび/または
酸度がこの範囲外の発酵状態では、動植物性有機物の分
解剤として用いた場合に、分解の促進や臭気の軽減など
において十分な効果が得られない。
【0051】本発明の小麦ふすま発酵物を得るための発
酵時間は、発酵温度によって異なる。
【0052】上述した適性温度20〜45℃の範囲で、
適正な発酵状態に達するまでの時間は、温度が低ければ
長くなるし、温度が高ければ早くなる。さらに、使用す
る乳酸菌の温度適性や発酵性によっても適正な発酵状態
に達するまでの時間は異なるので、諸条件の組合せに応
じて発酵状態を確認して発酵時間を決めればよい。
【0053】ちなみに、市販の乳酸菌を含む混合菌を用
いて原材料混合物1g中の乳酸菌生菌数5×10個か
つ水分35%となるように調整し、発酵温度を30℃と
すると、小麦ふすま発酵物がpH4.5以下、酸度7.
0以上の状態に達するのにかかる時間は2週間程度であ
る。小麦ふすま発酵物をさらに継続して発酵させてもp
Hと酸度の変化は僅かで、徐々に変化して発酵1ヶ月半
でpH3.9、酸度9.2に達して、発酵3ヶ月後もそ
の状態は変わらなかった。
【0054】小麦ふすま発酵物は、pHが4.5以下で
かつ酸度が7.0以上の発酵状態に到達していれば、も
たらされる動植物性有機物分解剤として、分解の促進や
臭気の軽減などの効果に差はないので、適正な発酵状態
に達した小麦ふすま発酵物を直ちに用いることも、適正
な発酵状態に達してからさらに長時間そのまま置いた小
麦ふすま発酵物を用いることもできる。
【0055】さらに、小麦ふすま発酵物は乾燥させて用
いることもできる。
【0056】小麦ふすま発酵物は、水分およそ45%以
下であれば比較的流動性もよいので、粉体あるいは粒体
に近い扱いが可能である。さらに、pHが4.5以下と
低いのに加えて乳酸などの有機酸をかなり含んでいるこ
とに起因すると考えられるが、水分が55%程度あって
も雑菌汚染による腐敗は生じ難い。しかしながら、小麦
ふすま発酵物を常温にそのまま置くと、水分に起因する
と考えられるが、経時的に色が褐変する。
【0057】このような変化は、小麦ふすま発酵物の動
植物性有機物分解剤としての機能効果に基本的には影響
しない。しかし、ハンドリングや色合いの安定性などを
重視する場合は、乾燥して用いる。乾燥の手段に特段の
限定はないが、乾燥させた小麦ふすま発酵物においても
pHが4.5以下でかつ酸度が7.0以上であることが
必要である。この範囲外の状態では、動植物性有機物分
解剤として用いた場合に、分解の促進、臭気の軽減など
において十分な効果が得られない。
【0058】従って、小麦ふすま発酵物の乾燥は、乳酸
などの有機酸成分が揮発しないように、低温で行うなど
の配慮が必要である。また、乾燥と共にこれら有機酸成
分が揮発してしまうのは避けられないので、不用意に乾
燥させ過ぎないことが必要である。
【0059】(iii)適用等 以上のようにして得られた発酵小麦ふすまならびにその
乾燥品は、動植物性有機物分解剤として用いると、分解
が促進され、臭気が軽減される。
【0060】小麦ふすま発酵物の動植物性有機物分解剤
としての使用方法に特段の制限はない。単独で動植物性
有機物と直接混ぜてもよいし、木材のおが屑やかんな
屑、パルプ、稲わらや麦わらを細断したもの、籾殻、バ
ガス、茶やコーヒーの抽出粕、果汁の搾汁粕、アルコー
ル飲料や調味料の醸造粕、米糠や小麦といった糟糠類、
等などの水分調整材と適宜配合して用いてもよい。
【0061】また、発酵小麦ふすまの動植物性有機物と
の混合割合や、水分調整材の配合割合に特段の制限はな
い。対象となる動植物性有機物の種類や状態などによっ
て異なるが、動植物性有機物の重量に対して2%以上の
使用が目安である。通常、使用量に見合う効果が期待で
きるが、動植物性有機物や水分調整材(木材のおが屑や
かんな屑、パルプ、稲わらや麦わらを細断したもの、籾
殻、バガス、茶やコーヒーの抽出粕、果汁の搾汁粕、ア
ルコール飲料や調味料の醸造粕、米糠や小麦といった糟
糠類、等など)と混ぜ合わせた混合物の水分が20〜6
0%になるように調整すると、より分解促進や臭気軽減
の効果が得られる。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例によりさら
に詳細に説明する。本発明はこれらの実施例によって限
定されるものではない。
【0063】(分析方法)実施例で使用する分析項目の
試験方法について説明する。
【0064】1.水分 試料2gをアルミ製のシャーレに精秤する(Ag)。1
30℃の恒温乾燥器で1時間乾燥させ、デシケーターで
室温まで放冷後、精秤する(Bg)。乾燥前後の重量減
量分を水分とする。
【0065】水分(%)={(A−B)/A}×100 原材料混合物の水分調整は、原材料の水分を個別に測定
して、計算により必要な加水量を求めて行う。さらに念
のため、調製した原材料混合物の水分を測定して確認す
る。
【0066】2.pH ビーカーに試料5gを精秤する。蒸留水100mlを加
えて、スターラーバーを入れてスターラー上にて定速で
攪拌しながら、予め校正しておいたpH電極を試料溶液
に浸す。pHメーターの表示値が安定するのを待ってp
Hを読み取る。
【0067】3.酸度 pHを測定した試料溶液に、定速での攪拌を続けなが
ら、ビューレットに入れた0.1規定の水酸化ナトリウ
ム溶液をゆっくりと滴下する。試料溶液のpHが7.9
に到達するまでの滴下量を求める。
【0068】V:pH7.9に到達するのに必要な0.
1規定水酸化ナトリウム溶液の容積(ml);F:0.
1規定水酸化ナトリウム溶液の規定度ファクター;W:
試料の採取量(g)、M:試料の水分含量とすると、 酸度=V・F/W・{(100−M)/100} 4.生菌数 微生物検査法の常法に従って、滅菌水を用いて試料を抽
出および/または適宜希釈して、微生物検査用の希釈液
を調製する。
【0069】以下に示す市販の細菌検査用選択培地(栄
研化学)を用いて調製した平板培地の上で調製した希釈
液を塗布し、インキュベーターにて一般生菌は35℃で
48時間、乳酸菌は35℃で72時間培養する。プレー
ト2枚のコロニー数を平均して、希釈率を換算して試料
1g当りの生菌数を求める。
【0070】一般生菌数測定用「パールコア標準寒天培
地」 乳酸菌測定用「BCP加プレートカウント寒天培地」 5.有機酸 試料を精秤して蒸留水で抽出し、メスフラスコに移して
定量的に希釈して試料溶液を調製する。
【0071】市販の一般、食品分析酵素試薬(ベーリン
ガー・マンハイム)を用いて、乳酸(F−キット:D−
/L−乳酸)と酢酸(F−キット:酢酸)を定量した。
【0072】
【実施例1】以下に示した乳酸菌を含む混合菌もしくは
乳酸菌製剤とされる製品について、構成する生菌を調べ
た。
【0073】市販のサイレージ調製用乳酸菌製剤 「スノーラクト−Lスプレー」(雪印種苗) 市販のヨーグルト 「明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン」(明
治乳業) 「ビヒダスプレーンヨーグルト」(森永乳業) 「雪印ナチュレライブプレーンヨーグルト」(雪印乳
業) 市販の有効微生物群菌液(通称:EM菌) 「EMR」(イーエムリサイクル) 「救世EM1号」(自然農法国際研究開発センター) 「サイオン1号」(サン興産業) 「バイオメンター4号」(砂研) コーンスターチ製造工程で得られる副産物であるコーン
スティープリカー 「CSL」(昭和産業)
【表1】 表1の結果より、これら混合菌もしくは製剤は全て乳酸
菌が主体のものであり、これらは乳酸菌を含む混合菌も
しくは乳酸菌製剤として使用できることが確認された。
【0074】
【実施例2】実施例1の乳酸菌を含む混合菌(〜)
を用いて、小麦ふすま発酵物を調製した。
【0075】水分13.4%の小麦ふすま(昭和産業)
1kgに対して、については1g、〜については
5g、〜については10mlをイオン交換水332
mlに溶解もしくは混合したものを降注ぎ、十分に混合
して原材料混合物を調製した。この原材料混合物の水分
は35〜36%であった。
【0076】これら原材料混合物をガスバリヤー性の
「パウチKON袋」(三菱ガス化学)に詰めて、手で押
える程度で気相を抜いて開口部をヒートシールして密閉
した。これらの袋を恒温槽で20日間35℃に保持し
た。途中ガスが発生して袋が膨らむので、適宜袋の隅を
切り取ってガス抜きをして、直ちに開口部をヒートシー
ルした。
【0077】20日後の発酵物について、微生物生菌の
構成、pH、酸度、乳酸と酢酸の含有量を測定した。そ
の結果を表2、表3に示す。
【0078】
【表2】 表2の結果より、乳酸菌を含む混合菌もしくは乳酸菌製
剤を用いて発酵させて調製した小麦ふすま発酵物は、何
れも乳酸菌が10〜10個/gで生菌を占有した状
態であった。
【0079】
【表3】 表3の結果より、乳酸菌を含む混合菌もしくは乳酸菌製
剤を用いて発酵させて調製した小麦ふすま発酵物は、何
れもpHが4.5以下でかつ酸度が7.0以上であっ
た。なお、表中NDは検出限界0.05%で不検出を意
味する。何れも乳酸と酢酸を併せて3〜5%を含有して
おり、相対的に乳酸含量が高かった。これらの有機酸
が、小麦ふすま発酵物のpHを下げ、酸度を高めている
と考えられる。
【0080】
【実施例3】実施例2の(市販の有効微生物群菌液)
を用いた小麦ふすま発酵物により、動植物性有機物から
なる実験的な生ごみ処理を行った。
【0081】(1)動植物性有機物の分解処理 小麦ふすま発酵物は、次の条件で調製した。小麦ふすま
2.5kgにの菌液10mlとイオン交換水990m
lを加えて、十分に混合した。調製した原材料混合物の
水分は38%であった。この原材料混合物をガスバリヤ
ー性のある「パウチKON袋」(三菱ガス化学)に詰
め、手で押さえる程度で気相を抜いて開口部をヒートシ
ールして密閉した。この袋を恒温槽で10日間30℃に
保持した。途中でガスが発生して袋が膨らむので、適宜
袋の隅を切り取ってガス抜きをして直ちに開口部をヒー
トシールした。得られた小麦ふすま発酵物は、水分38
%、乳酸菌数3.8×10個/g、pH4.18、酸
度9.0、乳酸含量3.0%、ならびに酢酸含量1.1
%であった。
【0082】実験的な有機物として、キャベツ400g
(およそ4分の1カット)、長ねぎ100g(5cmの
輪切りを縦方向に2分の1カット)、玉ねぎ100g
(およそ4分の1カット)、ごぼう100g(5cmの
輪切りを縦方向に4分の1カット)、にんじん50g
(厚さ1cmの輪切りを縦方向に2分の1カット)、生
あじ200g(およそ4分の1にぶつ切り)、ゆで卵5
0g(殻ごと2分の1カット)の混合物(総量1kg)
を用いた。
【0083】有機物処理用の分解剤としては、次のもの
を用いた。
【0084】(i):上記のを用いて調製した小麦ふす
ま発酵物 (ii):小麦ふすま(昭和産業(株)製)2.5kgに、上
記の菌液10ml、イオン交換水990mlを混合し
たもの。
【0085】(iii):小麦ふすま(昭和産業(株)製)
2.5kgに、イオン交換水1000mlを混合したも
の。
【0086】(iv):日立家庭用生ごみ処理機用の分解剤
BG−C2((株)日立製作所製)2.5kgに、イオン
交換水1000mlを混合したもの。
【0087】処理装置としては、日立家庭用生ごみ処理
機BGD−12形((株)日立製作所製)を用いた。処理
槽に、上述の有機物1kgと上述の分解剤全量(約3.
5kg)を投入し、3日間処理した。
【0088】上述の有機物と分解剤の投入量は、処理槽
の攪拌等の能力に対して標準的なものである。投入後、
蓋を閉じると自動的に攪拌を開始し、約5分間で正転と
反転を交互に5回繰り返した後、約25分間攪拌が停止
するという動きが繰り返される。外気温が15℃以下に
なるとヒーターが自動運転される様になっている。ま
た、(iv)の分解剤は、おが屑をベースにコーヒー粕など
が配合されている。
【0089】(2)有機物残量の測定 処理槽の全量を取り出し、3.5メッシュの金網篩を用
いて篩い、網上に残るものを有機物画分、網を通り抜け
るものを基材画分として、ビニール袋に回収した。
【0090】有機物画分の重量を測定して「有機物残
量」とした。有機物画分と分解剤画分の水分を恒温乾燥
減量法により測定した。
【0091】測定値は、装置を変えて各処理を2回繰り
返して得られた平均値を採用した。
【0092】
【表4】 表4の結果より、小麦ふすま発酵物(i)は動植物性有機
物の分解を促進する効果を示した。おが屑をベースとす
る市販分解剤(iv)に比べて、小麦ふすま(iii)および小
麦ふすまに微生物菌液を加えた分解剤(ii)でも、分解促
進効果が認められた。小麦ふすま発酵物(i)の効果はと
りわけ顕著であった。
【0093】さらに、小麦ふすま発酵物(i)では有機物
からの脱水効果が顕著であった。
【0094】(3)臭気の測定 上記と同様の処理を行い、処理槽の内容物500gを取
り出し、255mm×368mmのサイズのガスバリヤ
ー性「パウチKON袋」(三菱ガス化学)入れ、端の一
部を残して開口部をヒートシールした。残した開口部か
らエアーコンプレッサーで空気を充填し、体積約3.5
リットルに膨らませ、残した開口部をヒートシールし
た。
【0095】各袋を30℃に保持したまま、袋のヘッド
スペース部分に注射針(テルモ注射針20G×1)を刺
して、刺し口をビニールテープで固定した。注射針にシ
リコンチューブを接続してその先にガス検知管とガス採
取器(何れもガステック)を装着した。アセトアルデヒ
ド、メチルメルカプタン、硫化水素を測定対象として、
それぞれのガス検知管を用いて、吸引量は100mlも
しくは200mlとした。
【0096】各ガス検知管の変色域の目盛りを読み取っ
て、吸引量に応じて補正をした上で袋のヘッドスペース
中の臭気成分量を定量した。
【0097】測定値は、装置を変えて各処理を2回繰り
返して得られた平均値を採用した。
【0098】
【表5】 表5の結果より、小麦ふすま発酵物(i)は動植物性有機
物分解物から発生する臭気を顕著に軽減する効果を示し
た。
【0099】小麦ふすまに微生物菌液を加えた分解剤(i
i)でも、臭気が抑制される効果が見られる。
【0100】
【発明の効果】(1)本発明は、小麦ふすまを乳酸菌に
より発酵させて得られるpHが4.5以下でかつ酸度が
7.0以上の小麦ふすま発酵物を、動植物性有機物分解
剤として用いることによって、有機物の分解を促進する
とともに、臭気発生を軽減するという格別の効果を奏す
る。
【0101】(2)小麦ふすまは、動植物性有機物分解
剤としては、これまで水分調整程度の目的でしか使われ
ていなかったが、これを乳酸菌で発酵させることによっ
て、動植物性有機物分解剤として、機能的に優れた価値
が付与されるということのみに留まらず、小麦から小麦
粉という食料を工業生産する際に発生する副産物を有効
に活用することにより、有機廃棄物を効率的に処理し
て、臭気などの環境汚染も抑えることができる。
【0102】(3)分解処理物はコンポストとして利用
することもできることから、地球上の資源を無駄にしな
いという観点から大いに意義がある。
【0103】(4)また、ヒトの生活地域と近郊の農畜
産業の共存共栄という点において大いに期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 皆川 いづみ 千葉県船橋市日の出2丁目20番2号 昭和 産業株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4D004 AA02 AA03 AA04 CA19 CC08 CC20 DA03 DA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小麦ふすま発酵物が、小麦ふすまの乳酸
    発酵物であることを特徴とする小麦ふすま発酵物からな
    る動植物性有機物分解剤。
  2. 【請求項2】 小麦ふすま発酵物が、pH4.5以下、
    且つ酸度7.0以上の発酵状態に調製された小麦ふすま
    の乳酸発酵物である請求項1記載の小麦ふすま発酵物か
    ら成る動植物性有機物分解剤。
  3. 【請求項3】 小麦ふすま発酵物が、動植物性有機物の
    減容促進作用を有する小麦ふすまの乳酸発酵物である請
    求項1又は2記載の小麦ふすま発酵物から成る動植物性
    有機物分解剤。
  4. 【請求項4】 小麦ふすま発酵物が、動植物性有機物か
    らの臭気発生の軽減作用を有する小麦ふすまの乳酸発酵
    物である請求項1又は2記載の小麦ふすま発酵物から成
    る動植物性有機物分解剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016059880A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 竹原物産株式会社 玉ねぎ残渣の処理方法

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