JP2000185288A - 高含水浚渫(堆積底)泥土用の処理剤とその処理方法 - Google Patents

高含水浚渫(堆積底)泥土用の処理剤とその処理方法

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Tatsuya Kishida
達也 岸田
Yoko Kanehara
陽子 金原
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Nippon Starch Chemical Co Ltd
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    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の高含水浚渫泥土の処理剤は、生分解性が
低く環境に対して悪影響を与えるおそれがあり、大きい
凝集フロックを形成するものの沈降した固形物の圧密性
が低くスラッジのボリュームが減少しないという問題点
があった。これらの問題点を改善するため、本発明は、
凝集性、固液分離性に優れ、処理後の固形物の凝集圧密
性が良好であり、環境に悪影響を与えることなく凝集さ
せ、且つ、汎用されている低圧脱水機を使用でき、大量
処理に適する高含水浚渫泥土用の処理剤とその処理方法
を提供することを目的とする。 【解決手段】両性化グアーガムを含有することを特徴と
する高含水浚渫泥土用の処理剤及び含水比200%〜3
000%の高含水浚渫泥土に両性化グアーガムを含有す
ることを特徴とする高含水浚渫泥土用の処理剤を加えて
凝集フロックをつくり、しかるのちに、自然または強制
的に脱水することからなる高含水浚渫泥土用の処理方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高含水浚渫泥土用の処
理剤とその処理方法に関する。さらに詳しくは、湖沼や
河川、港湾などから得られる高含水浚渫泥土の、凝集
性、固液分離性に優れ、処理後の固形物の凝集圧密性が
良好であり、且つ、環境への影響を最小限にとどめる安
全性の高い処理剤とその処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】湖沼や河川、港湾などの高含水浚渫泥土
の処理剤として、無機凝集剤と有機合成高分子凝集剤が
併用される場合が多い。通常、無機凝集剤としては、ポ
リ塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化第二鉄な
どが使用されており、有機合成高分子凝集剤としては、
ポリアクリルアミドやアクリルアミドとアクリル酸の共
重合物やポリアクリルアミドの加水分解物などが使用さ
れている。無機凝集剤と有機合成高分子凝集剤の併用
は、高含水浚渫泥土の固液分離を効率よく行うために必
要不可欠とされているが、次の2点の問題点があった。
第1の問題点は、有機合成高分子凝集剤はその生分解性
が低く、環境に対して悪影響を与えるおそれがあること
である。第2の問題点は、無機凝集剤と有機合成高分子
凝集剤を併用した場合、大きい凝集フロックを形成する
ものの、凝集フロックの密度が低いため、沈降した固形
物の圧密性が低く、スラッジのボリュームが容易に減少
しないということである。その結果、凝集スラッジから
上澄液を分離して固形物を処分する場合、水分含有量が
高いために、その運搬作業に手間がかかり、処分コスト
がかさむことが問題になっている。また、浚渫埋め立て
においては、凝集フロックの圧密性が低いために、堆積
した土砂からなかなか水が抜けず、埋め立てた土地が長
期間利用できない。このような問題点を改善するため、
これまでの無機凝集剤単独での凝集処理や、アルギン酸
ナトリウムやカルボキシメチルセルロースなどのアニオ
ン性天然高分子凝集剤を用いた凝集処理や、キトサン、
カチオン化デンプンやカチオン化グアーガムなどのカチ
オン性天然高分子凝集剤を用いた凝集処理が検討されて
きたが、いずれも凝集処理効果が低く実用化されていな
い。
【0003】高含水浚渫泥土の処理方法は、浚渫船から
送られるヘドロを処理ヤードに貯めて天日乾燥するもの
が殆どで、処理ヤードに大規模な築堤工事が必要な上、
乾燥が終わってヤードを再利用することが可能になるま
で1年以上の長期間を要すことから、処分地の確保に頭
を悩ませているところがほとんどである。
【0004】天日乾燥は時間がかかる上、乾燥後といえ
ども処分地に地耐圧が出ず、処分地の用途が制限される
ことから、無薬注のまま、あるいは、ポリアクリルアミ
ド系の凝集剤を加えて機械脱水する方法も一部で採用さ
れている。すなわち、従来は、湖沼や河川、港湾などか
ら得られる高含水浚渫泥土を処理するにあたっては、浚
渫泥土を浚渫船で浚渫して堤防で取り囲んだヤード内に
送り、そこで天日乾燥する方法が、あるいは、ポリアク
リルアミド系の凝集剤を加えて凝集させてから脱水機に
かけ処理する方法が取られてきた。
【0005】しかし、ポリアクリルアミド系の凝集剤
は、残留するアクリルアミドモノマーの毒性の問題か
ら、自然界で大量に使用することは好ましいことでな
く、例えば、厚生省環境衛生局水道課編の「浄水場排水
処理施設の手引き」によれば、浄水工程でのポリアクリ
ルアミド系の凝集剤の使用を禁じている。従って、特
に、湖沼のような閉鎖系水域や、下流に上水道の取り入
れ口のあるような河川でのポリアクリルアミド系の凝集
剤の使用は、できるだけ避けることが望ましい。また、
無薬注のまま、あるいは、少量のポリアクリルアミド系
の凝集剤を加えて機械脱水する方法は、いずれも脱水に
高圧を要するので、高圧フィルタープレス以外に適する
脱水方法がない。また、高圧フィルタープレスは、連続
操作ができないから、処理能力が小さく、大量処理に適
さないという問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、凝集性、固
液分離性に優れ、処理後の固形物の凝集圧密性が高く、
環境に悪影響を与えることなく凝集させ、且つ、汎用さ
れている低圧脱水機を使用でき、大量処理に適する高含
水浚渫泥土用の処理剤とその処理方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、検討を重
ねた結果、両性化グアーガムを含有することを特徴とす
る処理剤が、高含水浚渫泥土に対して優れた凝集性、固
液分離性を有することを見出し、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、両性化
グアーガムを成分とすることを特徴とする高含水浚渫泥
土用の処理剤と、含水比200%〜3000%の高含水
浚渫泥土に上記高含水浚渫泥土用の処理剤を加えて凝集
フロックをつくり、しかるのちに、自然または強制的に
脱水することからなる高含水浚渫泥土用の処理方法に関
するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に於ける両性化グアーガム
とは、カチオン性置換基とアニオン性置換基の両方を有
した多糖類であるグアーガムの誘導体である。
【0009】本発明に於ける好ましい両性化グアーガム
は、サクシネート化したカチオン化グアーガム、マレイ
ネート化したカチオン化グアーガム、またはスルホサク
シネート化したカチオン化グアーガムである。
【0010】本発明方法に於いて、両性化グアーガムの
原料として、第三級アミン型カチオン化グアーガム又は
第四級アンモニウム塩型カチオン化グアーガムを使用す
ることができる。これらのカチオン化グアーガムの製造
方法には特に制限はないが、カチオン化剤として、ジエ
チルアミノエチルクロライド塩酸塩などの第三級カチオ
ン化剤、2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニ
ウムクロライドや3−クロロ−2−ヒドロキシ−プロピ
ルトリメチルアンモニウムクロライドなどの第四級カチ
オン化剤が使用できる。カチオン化の触媒としては、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムな
どの無機触媒、トリメチルアミン、トリエチルアミン、
テトラメチルアンモニウムヒドロキシドなどの有機触媒
が使用できる。本発明方法に於いて、カチオン化グアー
ガムの置換度は、0.01〜0.5であることが好まし
い。置換度とは、多糖類を構成する単糖1個当たりの置
換された水酸基の数の平均値である。例えば、置換度が
0.01とは単糖100個について1個の水酸基が置換
されていることを表す。カチオン化グアーガムの置換度
が0.01未満であると、凝集性、圧密性が不十分のお
それがある。カチオン化グアーガムの置換度が0.5を
超えても、凝集性、圧密性は置換度の増大に見合っては
向上しない。
【0011】本発明方法に於いて、サクシネート化した
カチオン化グアーガム、マレイネート化したカチオン化
グアーガム、またはスルホサクシネート化したカチオン
化グアーガムよりなる群から選ばれる1種以上を使用す
ることができる。サクシネート化、マレイネート化、ま
たはスルホサクシネート化の製造方法には特に制限はな
いが、サクシネート化には無水コハク酸、マレイネート
化には無水マレイン酸、スルホサクシネート化には無水
マレイン酸とメタ重亜硫酸ナトリウムが使用できる。こ
れらのアニオン化の触媒としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの無機触媒、ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、テトラメチルアン
モニウムヒドロキシドなどの有機触媒が使用できる。本
発明方法に於いて、サクシネート化、マレイネート化、
またはスルホサクシネート化の置換度は、0.01〜
0.5であることが好ましい。置換度が0.01未満で
あると、凝集性、圧密性が不十分のおそれがある。置換
度が0.5を超えても、凝集性、圧密性は置換度の増大
に見合っては向上しない。本発明方法に於いて、特に好
ましい両性化グアーガムは、サクシネート化、マレイネ
ート化、またはスルホサクシネート化の置換度が、0.
01〜0.5で且つ30℃、0.5%の水溶液のブルッ
クフィールド粘度が300センチポイズ以上のものであ
る。
【0012】本発明の対象となる高含水浚渫泥土の含水
比は、200%〜3000%である。200%未満の含
水比では、たとえ凝集処理できたとしても自由水が少な
く、脱水機で分離水を全く得られないか、得られてもご
くわずかであり、減容化のメリットはない。3000%
を超える含水比のものは、通常の浚渫作業でほとんど発
生しないし、もし3000%を超える含水比のものを本
発明の処理法で処理しても、得られる凝集フロックの強
度が弱く脱水作業が困難である。本発明でいう含水比
(%)とは、汚泥乾燥物重量(固形分)に対する水の重
量比に100をかけた値をいう。含水量は、JIS A
−1203「土の含水量試験方法」に従って測定する。
【0013】本発明の、両性化グアーガムを含有するこ
とを特徴とする高含水浚渫泥土用の処理剤の添加率は、
高含水浚渫泥土の性状に応じて適宜選択することができ
るが、通常は浚渫泥土1000リットル当たり1〜50
00グラムを添加することにより十分な効果を発揮す
る。添加率が浚渫泥土1000リットル当たり1グラム
未満であると、凝集性、圧密性が不十分となるおそれが
ある。添加率が浚渫泥土1000リットル当たり500
0グラムを超えても、凝集性、圧密性は添加率の増加に
見合っては向上しない。
【0014】本発明の処理剤は、両性化グアーガムのみ
をその成分とすることができ、両性グアーガム及びポリ
塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化第二鉄など
の無機凝集剤を混合することができ、更に、塩化ナトリ
ウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムなどの無機塩
を混合することができる。あるいは、高含水浚渫泥土の
処理時に、両性化グアーガム、無機凝集剤、無機塩など
を別々に高含水浚渫泥土に添加した上で使用することが
できる。
【0015】本発明の処理剤を用いると、高含水浚渫泥
土の凝集性、固液分離性に優れ、処理後の固形物の凝集
圧密性が良好で、環境に悪影響を与えることなく凝集で
き、且つ、汎用されている低圧脱水機を使用でき、大量
処理ができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
より具体的に説明する。なお、例に於ける部はすべて重
量部、%はすべて重量%として表す。
【0017】製造例1 撹拌機、温度計、還流冷却管を備えたタンクに、80%
メタノール900部を仕込み、水酸化ナトリウム3部を
加えて溶解させた。撹拌しながら、無水0.5%粘度が
450cpsのグアーガム300部を投入して分散さ
せ、45℃に加温した。カチオン化剤である2,3−エ
ポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド80
%水溶液を70部加え、15時間反応させた。カチオン
化反応後に氷酢酸でpHを8に下げ、5%水酸化ナトリ
ウムメタノール溶液でpHを8に維持しながら、アニオ
ン化剤である無水コハク酸7部を少量づつ加えた。3時
間反応させた後、氷酢酸でpH6に中和し、遠心分離し
た。ケーキを80%メタノール500部に分散させ、再
度遠心分離した。この操作を3回繰り返し、最後に95
%メタノール500部に分散させた後、遠心分離して、
ケーキを減圧乾燥した。この結果、カチオン化置換度
0.1、アニオン化置換度0.03、無水0.5%粘度
500cpsの両性化グアーガムを得た。
【0018】製造例2 製造例1におけるグアーガムを、無水0.5%粘度が2
70cpsのグアーガムに変えた以外は同様に反応を行
い、カチオン化置換度0.1、アニオン化置換度0.0
3、無水0.5%粘度300cpsの両性化グアーガム
を得た。
【0019】製造例3 製造例1におけるカチオン化剤の量を35部に、アニオ
ン化剤を無水マレイン酸4.5部に変えた以外は同様に
反応を行い、カチオン化置換度0.05、アニオン化置
換度0.02、無水0.5%粘度450cpsの両性化
グアーガムを得た。
【0020】製造例4 製造例3におけるグアーガムを、無水0.5%粘度が2
70cpsのグアーガムに変えた以外は同様に反応を行
い、カチオン化置換度0.05、アニオン化置換度0.
02、無水0.5%粘度300cpsの両性化グアーガ
ムを得た。
【0021】製造例5 製造例1におけるカチオン化剤の量を28部に変え、且
つ、アニオン化剤を無水マレイン酸1.1部に変えて3
時間反応後、メタ重亜硫酸ナトリウム3.4部を加えて
24時間反応させた以外は同様に反応を行い、カチオン
化置換度0.04、アニオン化置換度0.01、無水
0.5%粘度430cpsの両性化グアーガムを得た。
【0022】製造例6 製造例5におけるグアーガムを、無水0.5%粘度が3
50cpsのグアーガムに変えた以外は同様に反応を行
い、カチオン化置換度0.04、アニオン化置換度0.
01、無水0.5%粘度320cpsの両性化グアーガ
ムを得た。
【0023】比較例1 撹拌機、温度計、還流冷却管を備えたタンクに、80%
メタノール900部を仕込み、水酸化ナトリウム3部を
加えて溶解させた。撹拌しながら、無水0.5%粘度が
450cpsのグアーガム300部を投入して分散さ
せ、45℃に加温した。カチオン化剤である2,3−エ
ポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド80
%水溶液を70部加え、15時間反応させた。氷酢酸で
pH6に中和し、遠心分離した。ケーキを80%メタノ
ール500部に分散させ、再度遠心分離した。この操作
を3回繰り返し、最後に95%メタノール500部に分
散させた後、遠心分離して、ケーキを減圧乾燥した。カ
チオン化置換度0.1、無水0.5%粘度470cps
のカチオン化グアーガムを得た。
【0024】比較例2 比較例1におけるグアーガムを、無水0.5%粘度が5
0cpsのグアーガム加水分解物に変えた以外は同様に
反応を行い、カチオン化置換度0.1、無水0.5%粘
度30cpsのカチオン化グアーガムを得た。
【0025】比較例3 比較例1におけるカチオン化剤の量を35部に変えた以
外は同様に反応を行い、カチオン化置換度0.05、無
水0.5%粘度450cpsのカチオン化グアーガムを
得た。
【0026】比較例4 撹拌機、温度計、還流冷却管を備えたタンクに、80%
メタノール900部を仕込み、撹拌しながら、無水0.
5%粘度が450cpsのグアーガム300部を投入し
て分散させ、45℃に加温した。5%水酸化ナトリウム
メタノール溶液でpHを8に維持しながら、アニオン化
剤である無水マレイン酸4.5部を少量づつ加えた。3
時間反応させた後、氷酢酸でpH6に中和し、遠心分離
した。ケーキを80%メタノール500部に分散させ、
再度遠心分離した。この操作を3回繰り返し、最後に9
5%メタノール500部に分散させた後、遠心分離し
て、ケーキを減圧乾燥した。アニオン化置換度0.0
2、無水0.5%粘度550cpsのアニオン化グアー
ガムを得た。
【0027】比較例5 比較例4におけるアニオン化剤を無水マレイン酸1.1
部に変えて3時間反応後、メタ重亜硫酸ナトリウム3.
4部を加えて24時間反応させた以外は同様に反応を行
い、アニオン化置換度0.01、無水0.5%粘度41
0cpsのアニオン化グアーガムを得た。
【0028】比較例6 比較例4におけるアニオン化剤を無水マレイン酸11.
3部に変えて3時間反応後、メタ重亜硫酸ナトリウム3
4部を加えて24時間反応させた以外は同様に反応を行
い、アニオン化置換度0.1、無水0.5%粘度420
cpsのアニオン化グアーガムを得た。
【0029】比較例7 無水0.5%粘度450cpsのグアーガムを用いた。
【0030】実施例1 含水比1060%の湖水浚渫泥土に対し、製造例1から
6および比較例1から7で得た、各種処理剤を所定量添
加し、凝集フロックをつくった。これを遠心分離器を使
用し2000回転で6分間脱水した。脱水後のケーキの
含水比(%)、分離水の透過率と減容率は、表1の通り
であった。
【0031】
【表1】
【0032】実施例2 含水比900%の湖水浚渫泥土に対し、製造例1から6
および比較例1から7で得た、各種処理剤を所定量添加
し、凝集フロックをつくった。これをスクリュープレス
を使用し脱水した。脱水後のケーキの含水比(%)、分
離水の透過率と減容率は、表2の通りであった。
【0033】
【表2】
【0034】表中における評価項目の評価基準と測定方
法は以下の通りである。
【0035】(1)凝集フロック形成性 A:極めて良好なフロックを形成し、分離脱水可能 B:良好なフロックを形成し、分離脱水可能 C:弱いフロックを形成するが、遠心分離脱困難 D:フロックを形成せず、分離脱水不可能
【0036】(2)脱水後のケーキの含水比(%) 汚泥乾燥物重量(固形分)に対する水の重量比に100
をかけた値。
【0037】(3)分離水の透過率 660nmの波長での透過率を蒸留水を100%とし
て、分光光度計(日立製作所、U−1000形)を用い
て測定。
【0038】(4)減容率 供試湖水浚渫泥土容積に対する脱水後のケーキ容積の割
合(%)を100から引いた値。
【0039】
【発明の効果】本発明の両性化グアーガムを含有する高
含水浚渫泥土処理剤は、高含水浚渫泥土中の凝集性、固
液分離性に優れ、処理後の固形物の凝集圧密性が良好で
あり、且つ安全性に懸念のある有機合成高分子を使用し
ない。更に、汎用されている低圧脱水機を使用でき、大
量処理が可能となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両性化グアーガムを含有することを特徴と
    する高含水浚渫泥土用の処理剤。
  2. 【請求項2】該両性化グアーガムが、サクシネート化し
    たカチオン化グアーガムまたはマレイネート化したカチ
    オン化グアーガムまたはスルホサクシネート化したカチ
    オン化グアーガムであることを特徴とする請求項1記載
    の高含水浚渫泥土用の処理剤。
  3. 【請求項3】含水比200%〜3000%の高含水浚渫
    泥土に、両性化グアーガムを含有する処理剤を加えて凝
    集フロックをつくり、しかるのちに、自然または強制的
    に脱水することを特徴とする高含水浚渫泥土用の処理方
    法。
JP36424998A 1998-12-22 1998-12-22 高含水浚渫(堆積底)泥土用の処理剤とその処理方法 Pending JP2000185288A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020168629A (ja) * 2020-07-02 2020-10-15 株式会社大林組 泥土圧シールド工法で発生する泥土の処理方法

Cited By (2)

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