JP2000183384A - 半導体素子とその製造方法 - Google Patents
半導体素子とその製造方法Info
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Abstract
低くし、しかも、生産性が高く、低コストの半導体素
子、および、その製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体と金属電極とを接触させた半導体
素子において、半導体と金属電極との間に、スパッタ法
で成膜された酸化物導電膜を有し、前記酸化物導電膜の
膜厚が0.1nm以上20nm未満である。
Description
び、その製造方法に関する。さらに詳しくは、光起電力
素子、すなわち太陽電池およびフォトダイオード等の光
の照射によってシリコン層で発生するキャリアーを利用
する半導体素子の電極の構造と、その製造方法に関す
る。
よって多くの電気部品に用いられている。特に、シリコ
ンや透明性の高い酸化スズはその利用価値が高い。
し、p型あるいはn型の半導体になることは広く知られ
ている。シリコンは、この性質によって、半導体素子と
して様々な電子部品に利用されている。また、真性のシ
リコン半導体は価電子バンドと伝導バンドとの間のバン
ドギャップが、単結晶で約1.2eV、アモルファスで約
1.8eVであり、可視光およびその近傍の光を吸収する
のに適している。この性質により、シリコンはフォトダ
イオードや太陽電池のような光を利用した電気回路の素
子として広く利用されている。
の小ささとにより光を利用した電子部品、例えば、太陽
電池等として広く利用されている。
気回路において、電気抵抗はエネルギー変換効率や発熱
に対して極めて大きい影響を与えるため、電極としては
電気抵抗の低い金属、例えばAlが使用されている。そ
して、このとき半導体と金属電極とは直接接合される。
例えば、シリコンを光起電力素子のように光エネルギー
を電気エネルギーに変換する素子として用いる場合、光
によって生じた起電力から電流を取り出すためには、受
光面には光の透過率が高い、いわゆる透明電極を形成
し、受光面と反対の面の電極(以下、下部電極と呼ぶ)
にはエネルギーロスを抑えるためにAl等の電気抵抗の
小さい金属を直接接合して用いている。
場合、電気抵抗が増加するという問題がしばしば生じ
る。例えば、シリコンと金属とを直接接触させた場合、
低温においても合金化のような反応が起こることはよく
知られており、何らかの原因によって接触界面あるいは
接合層(以下、接合界面と呼ぶ)での抵抗が増加してし
まう。
ITOや酸化スズ、光起電力層としてシリコン、下部電
極としてアルミニウムがよく用いられるが、エネルギー
の変換効率は理論的にも約30%以下であり、発生電圧
はバンドギャップにより制限され、シリコンを用いた場
合、最大でも約0.6V (単結晶)〜0.9V (アモル
ファス)である。回路の直列抵抗が電池の性能に大きく
影響を与えることが知られているが、シリコンと金属電
極とを直接接触させた場合、その接合界面によって直列
抵抗が増加してしまうという問題がある。また、酸化ス
ズと金属電極とを直接接触させた場合も、その接合界面
によって直列抵抗が増加してしまう。一般的に、接合界
面での電気抵抗の増加は、エネルギー変換効率の低下や
発熱という特性の劣化を起こしてしまう。
体と金属電極との接合界面の電気抵抗を低くし、しか
も、生産性が高く、低コストの半導体素子、および、そ
の製造方法を提供することである。
を重ねた結果、半導体と金属電極との間に、低抵抗接合
層として膜厚が0.1nm以上20nm未満の酸化物導電膜
をスパッタ法により形成し、その上に、電極とする金属
を成膜することで、半導体と金属間の間の電流の電圧依
存性がオーミックに近くなり、低抵抗化することを見い
だした。
る。 (1) 半導体と金属電極とを有する半導体素子におい
て、半導体と金属電極との間に、酸化物導電膜を有し、
前記酸化物導電膜の膜厚が0.1nm以上20nm未満であ
る半導体素子。 (2) 前記酸化物導電膜がスパッタ法で成膜されたも
のである上記(1)の半導体素子。 (3) 前記酸化物導電膜が錫ドープ酸化インジウムま
たは酸化亜鉛から形成されている上記(1)または
(2)の半導体素子。 (4) 前記半導体がシリコンから形成されている上記
(1)〜(3)のいずれかの半導体素子。 (5) 前記半導体が非単結晶シリコンから形成されて
いる上記(4)の半導体素子。 (6) 前記半導体の膜厚が5nm〜20μm である上記
(1)〜(5)のいずれかの半導体素子。 (7) 前記金属電極がアルミニウムを含有する上記
(1)〜(6)のいずれかの半導体素子。 (8) 前記金属電極がスパッタ法で成膜されたもので
ある上記(1)〜(7)のいずれかの半導体素子。 (9) 半導体上に金属電極を形成する半導体素子の製
造方法において、半導体上に、酸化物導電膜をスパッタ
法により成膜し、前記酸化物導電膜上に、金属電極を形
成する半導体素子の製造方法。 (10) 上記(1)〜(8)のいずれかの半導体素子
を得る上記(9)の半導体素子の製造方法。
間に酸化物導電膜を有し、この酸化物導電膜の膜厚が
0.1nm以上20nm未満である。酸化物導電体として
は、錫ドープ酸化インジウム(ITO)あるいは酸化亜
鉛が好ましい。そして、この酸化物導電膜はスパッタ法
で形成される。
として酸化物導電膜、好ましくはITOおよび/または
酸化亜鉛をスパッタ法で成膜することにより、低抵抗接
合層がない場合よりも半導体と金属との接合界面の電気
抵抗を低く抑えることができる。その結果、例えば太陽
電池に用いた場合、短絡電流の減少、エネルギー変換効
率の低下や発熱といった特性の劣化が抑制される。
成することにより、以下の利点が生じる。 (1)蒸着等で生じる突沸がないために半導体に与える
ダメージが少ない。 (2)蒸着では材料を加熱溶融するためにるつぼが必要
であるが、加熱によってるつぼ中の元素がITO等の導
電膜中に拡散し、ITOの電気抵抗や透明性が損なわれ
るが、スパッタではそのようなことはなく、高品質の膜
を成膜することができる。 (3)蒸着では半導体表面の温度上昇を避けるために、
るつぼと基板ホルダーとの間に距離が必要であり、基板
ホルダー以外のところに蒸着するものも多く、ITOの
使用量が多く、コストが高くなるが、スパッタではIT
Oの使用量は効率的である。 (4)連続成膜の時、蒸着ではるつぼにITOを常に補
給する必要があるが、スパッタではその必要がない。こ
のことはフィルムを基体とするROLL−TO−ROL
Lの連続成膜方式のときに大きな利点になる。 (5)特に酸化亜鉛は融点が高く、蒸着には適さない。
は、透明絶縁基板上に透明導電膜を介してアモルファス
シリコン層を設け、このアモルファスシリコン層上に昇
華性導電物質よりなる中間層を20〜100nmの厚さに
成膜し、その上に蒸着により金属電極を形成した太陽電
池が開示されている。昇華性導電物質としては、IT
O、SnO2が用いられている。しかし、この厚さで
は、半導体と金属間の電気抵抗を十分低く抑えることが
できない。しかも、実施例では、ITO、SnO2を蒸
着により成膜している。ITO等を蒸着によって成膜す
ると、前述の通り、ITOの電気抵抗や透明性が損なわ
れるので、スパッタ法で成膜した場合よりもエネルギー
効率が低くなる。また、ITOの使用量が多く、高コス
トであり、さらには、連続成膜時の生産性が低い。な
お、中間層は、金属電極蒸着時のスプラッシュ、突沸等
により衝突する金属粒子に対してアモルファスシリコン
層を保護する緩衝剤であって、この公報では、接合界面
の抵抗の低減という本発明の効果は全く示唆されていな
い。また、この公報で中間層として用いられているSn
O2は、後述の実施例で明らかになるであろうが、Al
電極と直接接触させた場合、接合界面の電気抵抗が高く
なってしまう。
膜について説明する。用いる酸化物導電膜の導電率は、
10S・cm-1以上、好ましくは103S・cm-1以上であ
る。その上限は特に規定されないが、通常、105S・c
m-1程度である。導電率が高いと、接合界面のみなら
ず、酸化物導電膜自体も抵抗が低いために、エネルギー
ロスが少ないので好ましい。
光起電力素子として用いる場合、酸化物導電膜の透明性
が高い方が、半導体を通過し、金属電極で反射された光
の吸収が少ないので、好ましい。酸化物導電膜の波長5
00〜700nmの光の透過率は60%以上、特に85%
以上であることが好ましい。
ドープ酸化インジウム)、IZO(亜鉛ドープ酸化イン
ジウム)、酸化亜鉛、酸化インジウム等が挙げられる
が、ITO、酸化亜鉛が特に好ましい。これらは、通
常、化学量論組成で存在するが、O量が多少偏倚してい
てもかまわない。また、2種以上併用してもよい。ま
た、酸化物導電膜は、不純物、特にAl、F、Ga、S
i等を好ましくは10at%以下含有していてもよい。
な半導体であり、これを酸化物導電膜として用いること
により、上記のように、接合界面のみならず、酸化物導
電膜自体も抵抗が低いため、エネルギーロスが少なくな
り、また、透明性が高いため、シリコン半導体素子を光
起電力素子として用いる場合、低抵抗接合層での光の吸
収が少ないので、エネルギー変換効率がさらに高くな
る。
の混合比は、1〜20wt%が好ましく、特に3〜10w
t%が好ましい。
nm未満、好ましくは0.3〜12nm、さらに好ましくは
0.3〜7nmである。膜厚が0.1nm未満では均一にス
パッタすることが困難であり、20nm以上では接合界面
の抵抗が大きすぎ、また、使用するターゲット量および
スパッタ時間の面で生産性が劣る。光起電力素子の場
合、低抵抗接合層による光の吸収を低く抑えるためにも
20nm未満であることが好ましい。
結晶成分を含有していてもよい。
る。
常、酸化物導電膜と同じ組成のもの、つまり、ITOの
場合、好ましくはIn2 O3 にSnO2 をドープしたタ
ーゲット、酸化亜鉛の場合、好ましくはZnOを用い
る。成膜される酸化物導電膜の組成はターゲットとほぼ
同じものが得られる。
周波スパッタ法を用いても、DCスパッタ法を用いても
よいが、DCスパッタ法が好ましい。その投入電力とし
ては、0.1〜10W/cm2 、特に0.1〜4W/cm2
の範囲が好ましい。特にDCスパッタ装置の電力として
は、好ましくは0.1〜10W/cm2、特に0.2〜5
W/cm2の範囲が好ましい。
特に5〜70nm/min の範囲が好ましい。
ではなく、Ar、He、Ne、Kr、Xe等の不活性ガ
ス、あるいはこれらの混合ガスを用いればよい。また、
これらのガスに、O2 を20%以下含有していてもよ
い。このようなスパッタガスのスパッタ時における圧力
としては、通常0.1〜20Pa程度でよい。
0〜250℃、特に70〜180℃の範囲が好ましい。
極としては、目的により様々な金属が用いられるが、特
にアルミニウムを用いることが好ましい。Alは電気伝
導度が小さく、エネルギーロスや、発熱による劣化が小
さい。また、光の反射特性が優れており、好ましい。半
導体素子を太陽電池等の光起電力素子として用いる場
合、金属電極で反射された光も電気エネルギーに変換さ
れるので、金属電極の反射率が高い方が好ましい。ま
た、Alは熱伝導度が大きく、耐腐食性が高い。しか
も、安価である。
通常、10nm 〜10μm 程度である。
タ法によって形成することが好ましい。その利点は酸化
物導電膜のスパッタの場合と同じである。
常、金属電極と同じ組成のものを用いる。成膜される金
属電極の組成はターゲットとほぼ同じものが得られる。
周波スパッタ法を用いても、DCスパッタ法を用いても
よいが、DCスパッタ法を用いることが好ましい。DC
スパッタ装置の電力としては、好ましくは0.1〜10
W/cm2、特に0.5〜7W/cm2の範囲である。
特に10〜50nm/minの範囲が好ましい。
ではなく、Ar、He、Ne、Kr、Xe等の不活性ガ
ス、あるいはこれらの混合ガスを用いればよい。このよ
うなスパッタガスのスパッタ時における圧力としては、
通常、0.1〜5Paの範囲が好ましい。
膜厚は特に規定されないが、5nm〜20μm であること
が好ましい。膜厚がこれより厚いと、膜の形状変化に弱
くなってくる。つまり、引っ張り応力、曲げ応力等が膜
に働いたとき割れやすくなる。また、膜厚がこれより薄
いと、均一に成膜することが困難になってくる。
用いられるが、例えば、シリコン、酸化スズ等が挙げら
れ、特にシリコンであることが好ましい。本発明の半導
体素子としては太陽電池等の光起電力素子であることが
好ましいが、太陽電池では、光電変換部、所謂発電層に
相当するものとして、通常、単結晶シリコンや多結晶シ
リコン、あるいは、アモルファスシリコン等を有し、こ
れに所定の不純物を添加してpn接合あるいはpin接
合、好ましくはpin接合を形成したものを用いる。半
導体としては、特に非単結晶シリコン、中でもアモルフ
ァスシリコンが好ましい。
ン層について説明する。
く用いられる。その含有量は1013〜1022atoms/cm3
が好ましい。含有量がこれより多くても少なくても、エ
ネルギー変換効率が低下してくる。
く用いられる。その含有量は1013〜1022atoms/cm3
が好ましい。含有量がこれより多くても少なくても、エ
ネルギー変換効率が低下してくる。
て適宜決めればよい。
常、プラズマCVD法により成膜される。プラズマCV
D法におけるプラズマは、直流、交流のいずれであって
もよいが、交流を用いることが好ましい。交流としては
数ヘルツから数ギガヘルツまで使用可能である。原料に
は、p型のSi膜はSiH4、H2、B2H6等を用い、i
型のSi膜はSiH4、H2等を用い、n型のSi膜はS
iH4、H2、PH3等を用いる。成膜条件は、特に限定
されないが、通常、基板温度50〜250℃程度、動作
圧力0.01〜10Torr程度、投入電力は10〜200
0W程度で成膜すればよい。
太陽電池に好ましく適用される。太陽電池は、透明電
極、p型半導体(好ましくはシリコン)、光起電力層
(好ましくはシリコン)、n型半導体(好ましくはシリ
コン)、下部電極(好ましくはAl)が基板上に積層さ
れたものであり、本発明では、シリコンと下部電極との
間に酸化物導電膜が設けられている。透明電極には、様
々なものを用いることができるが、透明性、伝導性、耐
水素プラズマ性等から、酸化スズ、ITO等がよく用い
られる。
説明する。 <実施例1−1>基板には市販のSnO2付きガラス
(SnO2の膜厚:約800nm)を用いた。
5×10-4Paまで減圧した。そして、ITO(SnO
2 :10wt%)をターゲットとして、スパッタガスにA
r+O2 (Ar+O2 に対しO2 :0.6%)を用い、
スパッタ時の圧力4.0×10-1Pa、DCスパッタ電力
1000Wにて、低抵抗接合層として1cm2、膜厚6nm
のITO薄膜を2個成膜した。成膜時の基板温度は室温
(25℃)であった。得られたITO薄膜の組成を調べ
たところ、In2O3 :89.8wt%、SnO2:10.
2wt%であった。また、その低抵抗接合層の導電率は3
×103S・cm- 1であった。また、低抵抗接合層の波長
500〜700nmの光の透過率は90%であった。
ットに用いて、DCスパッタ法により電極を膜厚1μm
に成膜した。このときのスパッタガスはArを用い、動
作圧力は0.5Paとした。DCスパッタ電力3.3kW
とした。成膜時の基板温度は室温(25℃)であった。
図1に示すようなAl−低抵抗接合層−SnO2−低抵
抗接合層−Alとなる回路を作成した。図1に示される
ように、この回路は基板1上にSnO2層2を有し、こ
の上に2つの低抵抗接合層(酸化物導電膜)3、その上
にAl電極4が形成されており、Al電極4からはリー
ド線6が接続されている。
い、低抵抗接合層を酸化亜鉛薄膜とした他は実施例1−
1と同様にして、図1に示すようなAl−低抵抗接合層
−SnO2−低抵抗接合層−Alとなる回路を作成し
た。また、その低抵抗接合層の導電率は1×102S・c
m-1であった。また、低抵抗接合層の波長500〜70
0nmの光の透過率は90%であった。
他は実施例1−1と同様にして、図2に示すようなAl
−SnO2−Alとなる回路を作成した。図2に示され
るように、この回路は基板1上にSnO2層2を有し、
この上に2つのAl電極4が形成されており、Al電極
4からはリード線6が接続されている。
SnO2付きガラスを用いた。
を用いたp型のアモルファスSi膜をプラズマCVD法
で成膜した。このとき、原料にはSiH4:H2:B2H6
=6.7:1300:1を用い、基板温度110℃、動
作圧力1Torr、投入電力は13.56MHz、200Wとし
た。このp型Si膜は、1cm2、厚さ30nmとした。
p型Si上に、低抵抗接合層としてITO薄膜を成膜し
た。次いで、実施例1と同様に、低抵抗接合層上に、A
l電極を成膜した。そして、Al電極からリード線を接
続し、図3に示すような(1)Al−低抵抗接合層−S
i(p型)−SnO2−低抵抗接合層−Al(2)とな
る回路を作成した。図3に示されるように、この回路は
基板1上にSnO2層2を有し、このSnO2層2上にp
型アモルファスシリコン層51、低抵抗接合層(酸化物
導電膜)3、Al電極4が順に積層されており、さら
に、SnO2層2上に、低抵抗接合層(酸化物導電膜)
3、Al電極4が順に積層されている。そして、Al電
極4からはリード線6が接続されている。
い、低抵抗接合層を酸化亜鉛薄膜とした他は実施例2−
1と同様にして、図3に示すような(1)Al−低抵抗
接合層−Si(p型)−SnO2−低抵抗接合層−Al
(2)となる回路を作成した。
他は実施例2−1と同様にして、図4に示すような
(1)Al−Si(p型)−SnO2−Al(2)とな
る回路を作成した。図4に示されるように、この回路は
基板1上にSnO2層2を有し、このSnO2層2上にp
型アモルファスシリコン層51、Al電極4が順に積層
されており、SnO2層2上にはさらに、Al電極4が
形成されている。そして、Al電極4からはリード線6
が接続されている。
SnO2付きガラスを用いた。
を用いたp型のアモルファスSi膜(1cm2)を40nm
の厚さにプラズマCVD法で成膜した。このとき、原料
にはSiH4:H2:B2H6=6.7:1300:1を用
い、基板温度110℃、動作圧力1Torr、投入電力は1
3.56MHz、200Wとした。
i膜を600nmの厚さにプラズマCVD法で成膜した。
このとき、原料にはSiH4を用い、基板温度160
℃、動作圧力1Torr、投入電力は13.56MHz、10
0Wとした。
いたn型のアモルファスSi膜を30nmの厚さにプラズ
マCVD法で成膜した。このとき、原料にはSiH4:
H2:PH3=8.3:500:1を用い、基板温度16
0℃、動作圧力1Torr、投入電力は13.56MHz、1
00Wとした。
Si上に、低抵抗接合層としてITO薄膜(1cm2、膜
厚6nm)を成膜した。次いで、実施例1と同様に、低抵
抗接合層上に、Al電極を成膜した。そして、Al電極
とSnO2とからリード線を接続し、図5に示すような
Al−低抵抗接合層−Si(n型)−Si(i型)−S
i(p型)−SnO2となる太陽電池回路を作成した。
図5に示されるように、この回路は基板1上にSnO2
層2を有し、この上にp型アモルファスシリコン層5
1、i型アモルファスシリコン層52、n型アモルファ
スシリコン層53、低抵抗接合層(酸化物導電膜)3、
Al電極4が順に積層されている。そして、Al電極4
と透明電極のSnO2層2からリード線6が接続されて
いる。
い、低抵抗接合層を酸化亜鉛薄膜とした他は実施例3−
1と同様にして、図5に示すようなAl−低抵抗接合層
−Si(n型)−Si(i型)−Si(p型)−SnO
2となる太陽電池回路を作成した。
他は実施例3−1と同様にして図6に示すようなAl−
Si(n型)−Si(i型)−Si(p型)−SnO2
となる太陽電池回路を作成した。図6に示されるよう
に、この回路は基板1上にSnO2層2を有し、この上
にp型アモルファスシリコン層51、i型アモルファス
シリコン層52、n型アモルファスシリコン層53、A
l電極4が順に積層されている。そして、Al電極4と
透明電極のSnO2層2からリード線6が接続されてい
る。
て電圧−電流曲線を測定した。実施例3−1、3−2、
比較例3の太陽電池回路は、ソーラーシュミレーターで
AM1.5条件下で100mW/cm2の光をガラス基板側
から照射して、電圧−電流曲線を測定した。抵抗は、こ
のV−I特性から回帰直線を求める式により直線の傾き
として求めた。
ITO−Alとなる回路のV−I特性を図7に示す。こ
の回路の全抵抗は4.7Ωであり、抵抗はよりオーミッ
クで低い値を示した。
ZnO−Alとなる回路のV−I特性を図8に示す。こ
の回路の全抵抗は7.7Ωであり、抵抗はよりオーミッ
クで低い値を示した。
路のV−I特性を図9に示す。この回路の全抵抗は76
Ωであり、抵抗は非オーミックで高い値を示した。
(p型)−SnO2−ITO−Al(2)となる回路の
V−I特性を図10、11に示す。図10は(1)→
(2)の方向から直流電圧をかけた場合のV−I特性で
あり、図11は(2)→(1)の方向から直流電圧をか
けた場合のV−I特性である。どちらの場合でも、回路
の全抵抗は13.2Ωであり、抵抗はよりオーミックで
低い値を示した。
(p型)−SnO2−ZnO−Al(2)となる回路の
V−I特性を図12、13に示す。図12は(1)→
(2)の方向から直流電圧をかけた場合のV−I特性で
あり、図13は(2)→(1)の方向から直流電圧をか
けた場合のV−I特性である。どちらの場合でも、回路
の全抵抗は18.4Ωであり、抵抗はよりオーミックで
低い値を示した。
nO2−Al(2)となる回路のV−I特性を図14、
15に示す。図14は(1)→(2)の方向から直流電
圧をかけた場合のV−I特性であり、図15は(2)→
(1)の方向から直流電圧をかけた場合のV−I特性で
ある。(1)→(2)の方向から直流電圧をかけたとこ
ろ、回路の全抵抗は86.4Ωであり、(2)→(1)
の方向から直流電圧をかけたところ、回路の全抵抗は9
6.3Ωであり、どちらの場合でも、抵抗は非オーミッ
クで高い値を示した。
型)−Si(i型)−Si(p型)−SnO2となる太
陽電池回路のV−I特性を図16に示す。実施例3−2
のAl−ZnO−Si(n型)−Si(i型)−Si
(p型)−SnO2となる太陽電池回路のV−I特性を
図17に示す。比較例3のAl−Si(n型)−Si
(i型)−Si(p型)−SnO2となる太陽電池回路
のV−I特性を図18に示す。また、実施例3−1、3
−2、比較例3の太陽電池回路の特性を表1に示す。
ら明らかなように、本発明の電極構造によって特性が改
善された。また、スパッタ法で成膜するため、量産性、
材料コストにも優れている。
厚を20nmとした他は実施例3−1と同様にして、図5
に示すようなAl−ITO−Si(n型)−Si(i
型)−Si(p型)−SnO2となる太陽電池回路を作
成したところ、実施例3−1と比べて短絡電流が10%
以上低下した。これは、ITOを厚くしたことによる抵
抗増加と、ITOでの光の吸収の増加とによると思われ
る。
と金属電極との接合界面の電気抵抗を低くし、しかも、
生産性が高く、低コストの半導体素子、および、その製
造方法を提供できる。
る。
る。
である。
である。
る。
(2))を示すグラフである。
(1))を示すグラフである。
(2))を示すグラフである。
(1))を示すグラフである。
(2))を示すグラフである。
(1))を示すグラフである。
示すグラフである。
示すグラフである。
グラフである。
Claims (10)
- 【請求項1】 半導体と金属電極とを有する半導体素子
において、 半導体と金属電極との間に、酸化物導電膜を有し、 前記酸化物導電膜の膜厚が0.1nm以上20nm未満であ
る半導体素子。 - 【請求項2】 前記酸化物導電膜がスパッタ法で成膜さ
れたものである請求項1の半導体素子。 - 【請求項3】 前記酸化物導電膜が錫ドープ酸化インジ
ウムまたは酸化亜鉛から形成されている請求項1または
2の半導体素子。 - 【請求項4】 前記半導体がシリコンから形成されてい
る請求項1〜3のいずれかの半導体素子。 - 【請求項5】 前記半導体が非単結晶シリコンから形成
されている請求項4の半導体素子。 - 【請求項6】 前記半導体の膜厚が5nm〜20μm であ
る請求項1〜5のいずれかの半導体素子。 - 【請求項7】 前記金属電極がアルミニウムを含有する
請求項1〜6のいずれかの半導体素子。 - 【請求項8】 前記金属電極がスパッタ法で成膜された
ものである請求項1〜7のいずれかの半導体素子。 - 【請求項9】 半導体上に金属電極を形成する半導体素
子の製造方法において、 半導体上に、酸化物導電膜をスパッタ法により成膜し、 前記酸化物導電膜上に、金属電極を形成する半導体素子
の製造方法。 - 【請求項10】 請求項1〜8のいずれかの半導体素子
を得る請求項9の半導体素子の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10375998A JP2000183384A (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 半導体素子とその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10375998A JP2000183384A (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 半導体素子とその製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101483259B1 (ko) | 2012-08-28 | 2015-01-14 | 주식회사 아모센스 | 무수축 바리스타 기판 및 그 제조 방법 |
-
1998
- 1998-12-18 JP JP10375998A patent/JP2000183384A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101483259B1 (ko) | 2012-08-28 | 2015-01-14 | 주식회사 아모센스 | 무수축 바리스타 기판 및 그 제조 방법 |
US9391053B2 (en) | 2012-08-28 | 2016-07-12 | Amosense Co., Ltd. | Non-shrink varistor substrate and production method for same |
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