JP2000182830A - 積層チップインダクタ - Google Patents

積層チップインダクタ

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JP2000182830A
JP2000182830A JP10356322A JP35632298A JP2000182830A JP 2000182830 A JP2000182830 A JP 2000182830A JP 10356322 A JP10356322 A JP 10356322A JP 35632298 A JP35632298 A JP 35632298A JP 2000182830 A JP2000182830 A JP 2000182830A
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JP
Japan
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chip
coil
lead conductor
terminal electrode
center
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JP10356322A
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English (en)
Inventor
Akihiko Shimizu
明彦 清水
Osamu Takahashi
修 高橋
Taisuke Suzuki
泰輔 鈴木
Masahiko Yamagishi
雅彦 山岸
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インダクタ内に生ずる浮遊静電容量を低減し
た積層チップインダクタを提供する。 【解決手段】 端子電極13a,13bが形成されてい
るチップ11端面の隣接面に形成された端子電極面のチ
ップ中心側周縁よりもチップ中心側にコイル111を配
置し、コイルと端子電極13a,13bとを接続する引
き出し導体をコイル部端の導体パターンを延長して形成
し、その先端部のみを前記隣接面に形成された端子電極
面と対向させ、この引き出し導体の先端を前記隣接面に
形成された端子電極のコイル端に最も近いチップ中心側
周縁部に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子回路に用
いられる積層チップインダクタに関し、特に高周波特性
の向上を図った積層チップインダクタの内部導体引き出
し構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、積層チップインダクタは、絶縁体
材料やフェライト磁性体材料中に銀若しくは銀−パラジ
ウム合金等からなる内部導体をコイル状に形成し、その
両端をチップ両端部の端子電極に接続した構造となって
いる。
【0003】また、積層チップインダクタの内部導体の
積層方向とチップ外形との関係は、大きく分けて2種類
存在する。
【0004】この積層チップインダクタにおける内部導
体の積層方向とチップ外形との関係の一つは、図26乃
至図29に示す第1従来例の構造である。この構造は一
般に横積層型と称される。尚、図26は概略透視図、図
27は平面透視図、図28は図27における矢視方向の
側面透視図、図29はチップの積層構造を示す分解斜視
図である。
【0005】この積層チップインダクタ10の構造で
は、チップ11の厚み方向Lt (若しくは幅方向Lw )
にコイル用導体パターンを積層したタイプで、一般的な
積層チップインダクタはこの構造をなしている。ここ
で、複数のコイル用導体パターンを螺旋状に接続してな
るコイル12の両端は端子電極13a,13bに接続さ
れている。
【0006】横積層型の積層チップインダクタ10の積
層構造は、例えば図29に示すような構造となってい
る。
【0007】即ち、U字形状のコイル用導体14a〜1
4gを形成した磁性体シート15a〜15gを複数積層
し、ビアホール(h)によってコイル用導体14a〜1
4gを螺旋状に接続してコイル12が形成されている。
【0008】さらに、コイル用導体14a〜14gによ
って形成されたコイル12の両端部分のコイル用導体1
4a,14gのパターンは、端面まで引き延ばされて、
この部分が引き出し導体とされ、この先端が端面に露出
して端子電極13a,13bに接続されている。
【0009】これに対して、図30乃至33に示す第2
従来例のように、チップの長手方向Ll にコイル用導体
24a〜24dを積層し、これらを螺旋状に接続してな
るコイル22の両端をチップ長手方向両端部に形成され
た端子電極23a,23bに接続した構造の積層チップ
インダクタ20が知られている。尚、図30は概略透視
図、図31は平面透視図、図32は図31における矢視
方向の側面透視図、図33はチップの積層構造を示す分
解斜視図である。
【0010】この構造は、一般的に縦積層型と称されて
おり、比較的高いインダクタンス値が得られることや、
自己共振周波数を高くすることができるなどの特徴を有
している。
【0011】縦積層型の積層チップインダクタの積層構
造は、例えば図33に示すような構造となっている。
【0012】即ち、U字形状のコイル用導体24a〜2
4dを形成した磁性体シート25a〜25dを複数積層
し、ビアホール(h)によってコイル用導体24a〜2
4dを螺旋状に接続してコイル22が形成されている。
【0013】さらに、コイル用導体24a〜24dによ
って形成されたコイル22の両端には、複数積層された
磁性体シート27a,27bのそれぞれに形成されたビ
アホール(h)を直線状に連結した引き出し導体26
a,26bによって端子電極23a,23bに接続され
ている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た第1及び第2従来例の積層チップインダクタ10,2
0は、コイル12,22と端子電極13a,13B,2
3a,23bとを接続する引き出し導体が端子電極13
a,13B,23a,23bの近傍に配置されているた
め、この引き出し導体と端子電極13a,13B,23
a,23bとの間に浮遊静電容量が生じて高周波特性を
低下させるという問題点があった。
【0015】即ち、第1従来例においては、コイル12
の末端となるコイル用導体14aの端部と端子電極13
aとの間、及びコイル用導体14eの端部と端子電極1
3aとの間のそれぞれに浮遊静電容量が発生する。ま
た、第2従来例においては、引き出し導体26aと端子
電極23aとの間、及び引き出し導体26bと端子電極
23aとの間のそれぞれに浮遊静電容量が発生する。
【0016】このため、インダクタの共振周波数が低下
し、高周波特性が劣化してしまう。
【0017】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、イン
ダクタ内に生ずる浮遊静電容量を低減した積層チップイ
ンダクタを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、コイルが埋設された直方体
形状の積層体からなるチップと、該チップの互いに対向
する1対の端面のそれぞれにコイル端と接続された端子
電極を備え、該端子電極が前記一対のチップ端面から隣
接面にかけて連続して形成されている積層チップインダ
クタにおいて、前記コイルは、前記隣接面に形成された
端子電極のチップ中心側周縁よりもチップ中心側に配置
され、コイル端と前記端子電極とを接続する引き出し導
体の一端部のみが前記隣接面に形成された端子電極と対
向すると共に該引き出し導体の一端が前記隣接面に形成
された端子電極の前記コイル端に最も近いチップ中心側
周縁部に接続されている積層チップインダクタを提案す
る。
【0019】該積層チップインダクタによれば、前記コ
イルが前記隣接面に形成された端子電極のチップ中心側
周縁よりもチップ中心側に配置されているので、コイル
と端子電極との間に生ずる浮遊静電容量が低減される。
さらに、コイル端と前記端子電極とを接続する引き出し
導体の一端部のみが前記隣接面に形成された端子電極と
対向し該引き出し導体の一端が前記隣接面に形成された
端子電極の前記コイル端に最も近いチップ中心側周縁部
に接続されているので、該引き出し導体と端子電極との
間に生ずる浮遊静電容量が低減される。
【0020】また、請求項2では、請求項1記載の積層
チップインダクタにおいて、前記引き出し導体が、前記
コイルを形成する導体パターンのコイル端部分を同一層
内で延長して形成されている積層チップインダクタを提
案する。
【0021】該積層チップインダクタによれば、コイル
端部の導体パターンの形状変更のみで容易に製造可能と
なる。
【0022】また、請求項3では、請求項1記載の積層
チップインダクタにおいて、前記引き出し導体が、2つ
以上のビアホール内の導体を階段状に連結してなる積層
チップインダクタを提案する。
【0023】該積層チップインダクタによれば、階段状
に連結可能なビアホールを形成することにより容易に製
造可能となる。
【0024】また、請求項4では、請求項1記載の積層
チップインダクタにおいて、前記引き出し導体は、一端
が前記端子電極に接続された第1引き出し導体と、該第
1引き出し導体の他端とコイル端とを連結する第2引き
出し導体とから構成され、前記第1引き出し導体が1つ
以上のビアホール内の導体を連結してなると共に、前記
第2引き出し導体が前記コイルを形成する導体パターン
のコイル端部分を同一層内で延長してなる積層チップイ
ンダクタを提案する。
【0025】該積層チップインダクタによれば、コイル
端の導体パターンが引き延ばされてなる第2引き出し導
体の一端部のみが前記隣接面に形成された端子電極と対
向し該第2引き出し導体の一端と前記隣接面に形成され
た端子電極の前記コイル端に最も近いチップ中心側周縁
部がビアホールを連結した第1引き出し導体によって接
続されているので、該第1及び第2引き出し導体と端子
電極との間に生ずる浮遊静電容量が低減される。
【0026】また、請求項5では、請求項1記載の積層
チップインダクタにおいて、前記引き出し導体は、一端
が前記端子電極に接続された第1引き出し導体と、該第
1引き出し導体の他端とコイル端とを連結する第2引き
出し導体とから構成され、前記第1引き出し導体が所定
層に形成された導体パターンからなると共に、前記第2
引き出し導体が1つ以上のビアホール内の導体を連結し
てなる積層チップインダクタを提案する。
【0027】該積層チップインダクタによれば、ビアホ
ールを連結した第2引き出し導体の一端部のみが前記隣
接面に形成された端子電極と対向し該第2引き出し導体
の一端と前記隣接面に形成された端子電極の前記コイル
端に最も近いチップ中心側周縁部が導体パターンからな
る第1引き出し導体によって接続されているので、該第
1及び第2引き出し導体と端子電極との間に生ずる浮遊
静電容量が低減される。
【0028】また、請求項6では、コイルが埋設された
直方体形状の積層体からなるチップと、該チップの互い
に対向する1対の端面のそれぞれにコイル端と接続され
た端子電極を備え、該端子電極が前記一対のチップ端面
から隣接面にかけて連続して形成されている積層チップ
インダクタにおいて、前記端子電極が前記チップの積層
方向と直交する方向のチップ両端部に形成されると共
に、前記コイルは、前記隣接面に形成された端子電極の
チップ中心側周縁よりもチップ中心側に配置され、コイ
ル端と前記端子電極とを接続する引き出し導体が、前記
チップの積層面に直交する前記隣接面に形成された端子
電極から所定距離あけて前記チップのほぼ中央層に配置
され一端が前記チップ端面に露出して前記端子電極に接
続されている導体パターンからなる第1引き出し導体
と、前記コイルを形成する導体パターンのコイル端部分
を同一層内で延長してなり、先端が前記隣接面に形成さ
れた端子電極のチップ中心側周縁よりもチップ中心側に
配置された第2引き出し導体と、2つ以上のビアホール
内の導体を連結してなり、前記第1引き出し導体の他端
と前記第2引き出し導体の先端とを連結する第3引き出
し導体とから構成されている積層チップインダクタを提
案する。
【0029】該積層チップインダクタによれば、前記コ
イルが前記隣接面に形成された端子電極のチップ中心側
周縁よりもチップ中心側に配置されているので、コイル
と端子電極との間に生ずる浮遊静電容量が低減される。
また、前記第1引き出し導体が、前記チップの積層面に
直交する前記隣接面に形成された端子電極から所定距離
あけて前記チップのほぼ中央層に配置されているので、
第1引き出し導体と前記隣接面に形成された端子電極と
の間に生ずる浮遊静電容量が低減される。さらに、前記
第2引き出し導体が、前記コイルを形成する導体パター
ンのコイル端部分を同一層内で延長してなり、先端が前
記隣接面に形成された端子電極のチップ中心側周縁より
もチップ中心側に配置されているので、第2引き出し導
体と前記隣接面に形成された端子電極との間に生ずる浮
遊静電容量が低減される。さらにまた、前記第3引き出
し導体が2つ以上のビアホール内の導体を連結してな
り、該第3引き出し導体によって前記第1引き出し導体
の他端と前記第2引き出し導体の先端とが連結されてい
るので、該第3引き出し導体と前記隣接面に形成された
端子電極との間に生ずる浮遊静電容量の低減される。
【0030】また、請求項7では、請求項6記載の積層
チップインダクタにおいて、前記第1引き出し導体は前
記隣接面に対してほぼ平行なI字形状をなし、前記第3
引き出し導体は、前記隣接面に形成された端子電極のチ
ップ中心側周縁よりもチップ中心側に配置されると共に
前記コイルの周回中心線に対してほぼ平行に形成されて
いる積層チップインダクタを提案する。
【0031】該積層チップインダクタによれば、前記第
1引き出し導体が前記隣接面に対してほぼ平行なI字形
状の導体パターンによって形成されるので、前記隣接面
に形成された端子電極と対向する部分の該第1引き出し
導体の面積を最小にすることができ、これらの間の浮遊
静電容量を最小にできる。
【0032】また、請求項8では、請求項7記載の積層
チップインダクタにおいて、前記第1引き出し導体の一
端が、前記端面のほぼ中央に露出して端子電極に接続さ
れている積層チップインダクタを提案する。
【0033】該積層チップインダクタによれば、前記第
1引き出し導体が前記隣接面に対してほぼ平行なI字形
状の導体パターンによって形成されるので、前記隣接面
に形成された端子電極と対向する部分の該第1引き出し
導体の面積を最小にすることができ、これらの間の浮遊
静電容量を最小にできる。さらに、前記第1引き出し導
体の一端が前記端面のほぼ中央に露出しているので、第
1引き出し導体の側辺に対向し第1引き出し導体面に垂
直な端子電極と第1引き出し導体の側辺との間に生ずる
浮遊静電容量を最小にできる。
【0034】また、請求項9では、コイルが埋設された
直方体形状の積層体からなるチップと、該チップの互い
に対向する1対の端面のそれぞれにコイル端と接続され
た端子電極を備え、該端子電極が前記一対のチップ端面
から隣接面にかけて連続して形成されている積層チップ
インダクタにおいて、前記端子電極が前記チップの積層
方向のチップ両端部に形成されると共に、前記コイル
は、前記隣接面に形成された端子電極のチップ中心側周
縁よりもチップ中心側に配置され、コイル端と前記端子
電極とを接続する引き出し導体が2つ以上のビアホール
内の導体を階段状に連結してなり、該引き出し導体の一
端が前記チップ端面の中央に露出して前記端子電極に接
続されている積層チップインダクタを提案する。
【0035】該積層チップインダクタによれば、前記コ
イルが前記隣接面に形成された端子電極のチップ中心側
周縁よりもチップ中心側に配置されているので、コイル
と端子電極との間に生ずる浮遊静電容量が低減される。
また、2つ以上のビアホール内の導体を階段状に連結し
てなり一端がチップ端面中央に露出する引き出し導体に
よってコイル端と前記端子電極とを接続されているの
で、前記隣接面の端子電極と引き出し導体との間隔がチ
ップ端面に近づくに従って徐々に大きくなり、これらの
間の浮遊静電容量が低減される。さらに、コイルと引き
出し導体との間隔もある程度の距離をあけることができ
る。
【0036】また、請求項10では、コイルが埋設され
た直方体形状の積層体からなるチップと、該チップの互
いに対向する1対の端面のそれぞれにコイル端と接続さ
れた端子電極を備え、該端子電極が前記一対のチップ端
面から隣接面にかけて連続して形成されている積層チッ
プインダクタにおいて、前記端子電極が前記チップの積
層方向のチップ両端部に形成されると共に、前記コイル
は、前記隣接面に形成された端子電極のチップ中心側周
縁よりもチップ中心側に配置され、コイル端と前記端子
電極とを接続する引き出し導体が、前記チップ端面の中
心点を結ぶ直線上に配置された1つ以上のビアホール内
の導体を連結してなり一端が前記チップ端面に露出して
前記端子電極に接続されている第1引き出し導体と、前
記直線と平行な一直線上に配置された1つ以上のビアホ
ール内の導体を連結してなり、一端がコイル端に接続さ
れ、他端が前記隣接面に形成された端子電極のチップ中
心側周縁よりもチップ中心側に配置された第2引き出し
導体と、前記第1引き出し導体の他端と第2引き出し導
体の他端とを接続する第3引き出し導体とから構成され
ている積層チップインダクタを提案する。
【0037】該積層チップインダクタによれば、前記コ
イルが前記隣接面に形成された端子電極のチップ中心側
周縁よりもチップ中心側に配置されているので、コイル
と端子電極との間に生ずる浮遊静電容量が低減される。
また、前記第1引き出し導体は前記隣接面の端子電極か
ら最も離れた位置に配置されているので、第1引き出し
導体と前記隣接面の端子電極との間に発生する浮遊静電
容量は最小量とされる。さらに、前記第2引き出し導体
の他端が、前記隣接面に形成された端子電極のチップ中
心側周縁よりもチップ中心側に配置されているので、第
2引き出し導体と端子電極との間に発生する浮遊静電容
量も極少量或いは皆無となる。
【0038】また、請求項11では、請求項10記載の
積層チップインダクタにおいて、前記第3引き出し導体
は、前記隣接面に形成された端子電極のチップ中心側周
縁よりもややチップ中心側の所定層に形成された導体パ
ターンからなる積層チップインダクタを提案する。
【0039】該積層チップインダクタによれば、前記第
3引き出し導体が前記隣接面に形成された端子電極のチ
ップ中心側周縁よりもややチップ中心側の所定層に形成
された導体パターンからなるので、第3引き出し導体と
端子電極との間に発生する浮遊静電容量も極少量或いは
皆無となる。
【0040】また、請求項12では、請求項10記載の
積層チップインダクタにおいて、前記第3引き出し導体
が2つ以上のビアホール内の導体を階段状に連結してな
る積層チップインダクタを提案する。
【0041】該積層チップインダクタによれば、前記第
3引き出し導体が2つ以上のビアホール内の導体を階段
状に連結してなるので、第3引き出し導体と端子電極と
の間に発生する浮遊静電容量も極少量となる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。
【0043】図1は本発明の第1の実施形態の積層チッ
プインダクタ110を示す平面透過図、図2は図1に示
す矢視方向の側面透過図である。図において、前述した
第1従来例と同一構成部分は同一符号をもって表しその
説明を省略する。また、第1の実施形態は、本発明の請
求項2に対応した積層チップインダクタである。また、
第1従来例と第1の実施形態との相違点は、コイル11
1の端部を形成する導体パターンを延長して引き出し導
体112a,112bを形成し、この引き出し導体11
2a,112bの先端をコイル端に最も近い端子電極周
縁部に接続したことである。
【0044】即ち、端子電極13a,13bはチップ1
1の積層方向に直交する方向の両端面からこれに隣接す
る4つの側面にかけて連続して形成されている。さら
に、コイル111は、チップ11の側面に形成された端
子電極13a,13bのチップ中心側周縁よりもチップ
中心側に配置されている。また、コイル端と端子電極1
3a,13bとを接続する引き出し導体112a,11
2bの先端部のみがチップ側面に形成された端子電極面
と対向している。さらにまた、引き出し導体112a,
112bの先端がチップ側面に形成された端子電極13
a,13bのコイル端に最も近いチップ中心側周縁部に
接続されている。
【0045】上記構成の積層チップインダクタ110で
は、コイル111がチップ側面に形成された端子電極1
3a,13bのチップ中心側周縁よりもチップ中心側に
配置されているので、コイル111と端子電極13a,
13bとの間に生ずる浮遊静電容量が低減される若しく
は極少量となる。
【0046】さらに、引き出し導体112a,112b
の先端部のみがチップ11の側面に形成された端子電極
面と対向し、チップ11の端面からは取得可能な最大の
距離を確保できるので、引き出し導体112a,112
bと端子電極13a,13bとの間に生ずる浮遊静電容
量を従来よりも低減することができる。
【0047】従って、インダクタの共振周波数を従来よ
りも高めることができ、高周波特性を向上させることが
できる。
【0048】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。
【0049】図3は本発明の第2の実施形態の積層チッ
プインダクタ120を示す平面透過図、図4は図3に示
す矢視方向の側面透過図である。図において、前述した
第1従来例と同一構成部分は同一符号をもって表しその
説明を省略する。また、第2の実施形態は、本発明の請
求項3に対応した積層チップインダクタである。また、
第1従来例と第2の実施形態との相違点は、コイル12
1の端部を形成する導体パターンを延長すること無く、
2つ以上のビアホールを階段状に連結して引き出し導体
122a,122bを形成し、この引き出し導体112
a,112bの先端をコイル端に最も近い端子電極周縁
部に接続したことである。
【0050】即ち、端子電極13a,13bはチップ1
1の積層方向に直交する方向の両端面からこれに隣接す
る4つの側面にかけて連続して形成されている。さら
に、コイル121は、チップ11の側面に形成された端
子電極13a,13bのチップ中心側周縁よりもチップ
中心側に配置されている。
【0051】また、コイル121の両端のそれぞれと端
子電極13a,13bとを接続する引き出し導体122
a,122bの先端部のみがチップ側面に形成された端
子電極13a,13bと対向している。
【0052】さらにまた、引き出し導体122a,12
2bの先端端がチップ側面に形成された端子電極13
a,13bのコイル端に最も近いチップ中心側周縁部に
接続されている。
【0053】上記構成の積層チップインダクタ120で
は、コイル121がチップ側面に形成された端子電極1
3a,13bのチップ中心側周縁よりもチップ中心側に
配置されているので、コイル121と端子電極13a,
13bとの間に生ずる浮遊静電容量が低減される若しく
は極少量となる。
【0054】さらに、引き出し導体122a,122b
の先端部のみがチップ11の側面に形成された端子電極
面と対向し、チップ11の端面からは取得可能な最大の
距離を確保できるので、引き出し導体112a,112
bと端子電極13a,13bとの間に生ずる浮遊静電容
量を従来よりも低減することができる。
【0055】従って、インダクタの共振周波数を従来よ
りも高めることができ、高周波特性を向上させることが
できる。
【0056】次に、本発明の第3の実施形態を説明す
る。
【0057】図5は本発明の第3の実施形態の積層チッ
プインダクタ130を示す平面透過図、図6は図5に示
す矢視方向の側面透過図である。図において、前述した
第1従来例と同一構成部分は同一符号をもって表しその
説明を省略する。また、第3の実施形態は、本発明の請
求項4に対応した積層チップインダクタである。また、
第1従来例と第3の実施形態との相違点は、コイル13
1の端部を形成する導体パターンを延長して第2引き出
し導体133a,133bを形成し、この第2引き出し
導体133a,133bの先端部をコイル端に最も近い
端子電極周縁部に対向させて、第2引き出し導体133
a,133bの先端部と上記端子電極周縁部とをビアホ
ール内の導体からなる第1引き出し導体132a,13
2bによって接続したことである。
【0058】即ち、端子電極13a,13bはチップ1
1の積層方向に直交する方向の両端面からこれに隣接す
る4つの側面にかけて連続して形成されている。さら
に、コイル131は、チップ11の側面に形成された端
子電極13a,13bのチップ中心側周縁よりもチップ
中心側に配置されている。
【0059】また、第2引き出し導体133a,133
bの先端部のみがチップ側面に形成された端子電極13
a,13bと対向している。
【0060】さらにまた、第2引き出し導体132a,
132bの先端がチップ側面に形成された端子電極13
a,13bのコイル端に最も近いチップ中心側周縁部
に、ビアホール内の導体からなる第1引き出し導体13
2a,132bによって接続されている。
【0061】上記構成の積層チップインダクタ130で
は、コイル131がチップ側面に形成された端子電極1
3a,13bのチップ中心側周縁よりもチップ中心側に
配置されているので、コイル131と端子電極13a,
13bとの間に生ずる浮遊静電容量が低減される若しく
は極少量となる。
【0062】さらに、第2引き出し導体133a,13
3bの先端部のみがチップ11の側面に形成された端子
電極面と面対向している。
【0063】また、第2引き出し導体133a,133
bの先端と第1引き出し導体132a,132bは、チ
ップ11の端面からは取得可能な最大の距離をあけて配
置されているので、第1及び第2引き出し導体132
a,132b、133a,133bと端子電極13a,
13bとの間に生ずる浮遊静電容量を従来よりも低減す
ることができる。
【0064】従って、インダクタの共振周波数を従来よ
りも高めることができ、高周波特性を向上させることが
できる。
【0065】次に、本発明の第4の実施形態を説明す
る。
【0066】図7は本発明の第4の実施形態の積層チッ
プインダクタ210を示す平面透過図、図8は図7に示
す矢視方向の側面透過図である。図において、前述した
第2従来例と同一構成部分は同一符号をもって表しその
説明を省略する。また、第4の実施形態は、本発明の請
求項5に対応した積層チップインダクタである。また、
第2従来例と第4の実施形態との相違点は、コイル22
の端部と端子電極23a,23bとを接続する引き出し
導体の一端をコイル端に最も近い端子電極周縁部に接続
した。この際、上記引き出し導体を、一端が端子電極2
3a,23bに接続された第1引き出し導体211a,
211bと、第1引き出し導体211a,211bの他
端とコイル22の端部とを連結する第2引き出し導体2
12a,212bとから構成した。
【0067】即ち、端子電極23a,23bはチップ2
1の積層方向の両端面からこれに隣接する4つの側面に
かけて連続して形成されている。さらに、コイル22
は、チップ21の側面に形成された端子電極23a,2
3bのチップ中心側周縁よりもチップ中心側に配置され
ている。
【0068】また、第2引き出し導体212a,212
bは、1つ以上のビアホール内の導体を連結することに
より形成されている。さらに、第2引き出し導体212
a,212bの先端部の外周面のみがチップ側面に形成
された端子電極23a,23bと対向している。
【0069】さらにまた、第2引き出し導体212a,
2122bの先端がチップ側面に形成された端子電極2
3a,23bのコイル端に最も近いチップ中心側周縁部
に、導体パターンからなる第1引き出し導体211a,
211bによって接続されている。
【0070】上記構成の積層チップインダクタ210で
は、コイル22がチップ側面に形成された端子電極23
a,23bのチップ中心側周縁よりもチップ中心側に配
置されているので、コイル22と端子電極23a,23
bとの間に生ずる浮遊静電容量が低減される若しくは極
少量となる。
【0071】さらに、第2引き出し導体212a,21
2bの先端部の極微少量の外周面のみがチップ21の側
面に形成された端子電極面と面対向し、さらに第1引き
出し導体211a,211bの導体面がチップ11の端
面から取得可能な最大の距離をあけて配置されているの
で、第1及び第2引き出し導体211a,211b,2
12a,212bと端子電極23a,23bとの間に生
ずる浮遊静電容量を従来よりも低減することができる。
【0072】従って、インダクタの共振周波数を従来よ
りも高めることができ、高周波特性を向上させることが
できる。
【0073】次に、本発明の第5の実施形態を説明す
る。
【0074】図9は本発明の第5の実施形態の積層チッ
プインダクタ140を示す平面透過図、図10は図9に
示す矢視方向の側面透過図である。図において、前述し
た第1従来例と同一構成部分は同一符号をもって表しそ
の説明を省略する。また、第5の実施形態は、本発明の
請求項7に対応した積層チップインダクタである。ま
た、第1従来例と第5の実施形態との相違点は、コイル
141の両端のそれぞれと端子電極13a,13bとを
接続する引き出し導体の一端をチップ11の積層方向の
ほぼ中央においてチップ端面に露出し、端子電極13
a,13bに接続したことである。
【0075】即ち、引き出し導体は、第1乃至第3引き
出し導体142a,142b,143a,143b,1
44a,144bから構成されている。
【0076】ここで、第2引き出し導体143a,14
3bはコイル141の端部を形成する導体パターンをチ
ップ11の側面に平行に延長して形成され、その先端は
チップ側面に形成されている端子電極13a,13bの
チップ中心側周縁よりもさらにチップ中心側に位置して
いる。
【0077】また、第3引き出し導体144a,144
bは、2つ以上のビアホール内の導体を直線状に連結し
て形成されている。第3引き出し導体144a,144
bの一端は第2引き出し導体143a,143bの先端
部に接続され、他端はチップ11の積層方向のほぼ中央
層に位置している。
【0078】また、第1引き出し導体142a,142
bは、チップ11の積層方向のほぼ中央層に形成された
I字形状の導体パターンからなり、チップ11の側面に
対してほぼ平行に配置されている。さらに、第1引き出
し導体142a,142bの一端はチップ11の端面に
露出して端子電極13a,13bに接続され、他端は第
3引き出し導体144a,144bの他端に接続されて
いる。
【0079】また、端子電極13a,13bはチップ1
1の積層方向に直交する方向の両端面からこれにこれに
隣接する4つの側面にかけて連続して形成されている。
さらに、コイル141は、チップ11の側面に形成され
た端子電極13a,13bのチップ中心側周縁よりもチ
ップ中心側に配置されている。
【0080】上記構成の積層チップインダクタ140で
は、コイル141がチップ側面に形成された端子電極1
3a,13bのチップ中心側周縁よりもチップ中心側に
配置されているので、コイル141と端子電極13a,
13bとの間に生ずる浮遊静電容量が低減される若しく
は極少量となる。
【0081】また、第2引き出し導体143a,143
b及び第3引き出し導体144a,144bがチップ側
面に形成された端子電極13a,13bのチップ中心側
周縁よりもチップ中心側に配置されているので、第2及
び第3引き出し導体143a,143b,144a,1
44bと端子電極13a,13bとの間に発生する浮遊
静電容量は極微少量或いは皆無となる。
【0082】さらに、第1引き出し導体142a,14
2bの導体パターン面が、この導体パターン面と平行な
端子電極13a,13bの面との間で取り得る最大の距
離をあけて配置されているので、第1引き出し導体14
2a,142bと端子電極13a,13bとの間に生ず
る浮遊静電容量を従来よりも低減することができる。
【0083】従って、インダクタの共振周波数を従来よ
りも高めることができ、高周波特性を向上させることが
できる。
【0084】次に、本発明の第6の実施形態を説明す
る。
【0085】図11は本発明の第6の実施形態の積層チ
ップインダクタ150を示す平面透過図、図12は図1
1に示す矢視方向の側面透過図である。図において、前
述した第5の実施形態と同一構成部分は同一符号をもっ
て表しその説明を省略する。また、第6の実施形態は、
本発明の請求項8に対応した積層チップインダクタであ
る。
【0086】また、第5の実施形態と第6の実施形態と
の相違点は、第1引き出し導体152a,152bの一
端をチップ11の端面の中央に露出して端子電極13
a,13bに接続したことである。
【0087】即ち、コイル151の両端のそれぞれと端
子電極13a,13bとを接続する引き出し導体は、第
1乃至第3引き出し導体152a,152b,153
a,153b,154a,154bから構成されてい
る。
【0088】ここで、第2引き出し導体153a,15
3bはコイル151の端部を形成する導体パターンをチ
ップ11の側面に平行に延長して形成され、チップ側面
に形成されている端子電極13a,13bのチップ中心
側周縁よりもさらにチップ中心側においてチップ端面に
平行になるように折り曲げられたL字形状をなしてい
る。さらに、第2引き出し導体153a,153bの先
端部は、チップ11の幅方向(図11では上下方向)の
ほぼ中央に位置している。
【0089】また、第3引き出し導体154a,154
bは、2つ以上のビアホール内の導体を直線状に連結し
て形成されている。さらに、第3引き出し導体154
a,154bの一端は第2引き出し導体153a,15
3bの先端部に接続され、他端はチップ11の積層方向
(図12では上下方向)のほぼ中央層に位置している。
【0090】また、第1引き出し導体152a,152
bは、チップ11の積層方向のほぼ中央層に形成された
I字形状の導体パターンからなり、チップ11の側面に
対してほぼ平行に配置されている。さらに、第1引き出
し導体152a,152bの一端はチップ11の端面に
露出して端子電極13a,13bに接続され、他端は第
3引き出し導体154a,154bの他端に接続されて
いる。
【0091】また、端子電極13a,13bはチップ1
1の積層方向に直交する方向の両端面からこれに隣接す
る4つの側面にかけて連続して形成されている。さら
に、コイル151は、チップ11の側面に形成された端
子電極13a,13bのチップ中心側周縁よりもチップ
中心側に配置されている。
【0092】上記構成の積層チップインダクタ150で
は、コイル151がチップ側面に形成された端子電極1
3a,13bのチップ中心側周縁よりもチップ中心側に
配置されているので、コイル151と端子電極13a,
13bとの間に生ずる浮遊静電容量が低減される若しく
は極少量となる。
【0093】また、第2引き出し導体153a,153
b及び第3引き出し導体154a,154bが、チップ
側面に形成された端子電極13a,13bのチップ中心
側周縁よりもチップ中心側に配置されているので、第2
及び第3引き出し導体153a,153b,154a,
154bと端子電極13a,13bとの間に発生する浮
遊静電容量は極微少量或いは皆無となる。
【0094】さらに、第1引き出し導体152a,15
2bが、チップ側面に形成された端子電極13a,13
bとの間で取り得る最大の距離をあけて配置されている
ので、第1引き出し導体152a,152bと端子電極
13a,13bとの間に生ずる浮遊静電容量を従来より
も低減することができる。
【0095】従って、インダクタの共振周波数を従来よ
りも高めることができ、高周波特性を向上させることが
できる。
【0096】次に、本発明の第7の実施形態を説明す
る。
【0097】図13は本発明の第7の実施形態の積層チ
ップインダクタ160を示す平面透過図、図14は図1
3に示す矢視方向の側面透過図である。図において、前
述した第5の実施形態と同一構成部分は同一符号をもっ
て表しその説明を省略する。また、第7の実施形態は、
本発明の請求項6に対応した積層チップインダクタであ
る。
【0098】また、第5の実施形態と第7の実施形態と
の相違点は、第1引き出し導体162a,162bの一
端をチップ11の端面の中央に露出して端子電極13
a,13bに接続したことである。
【0099】即ち、第1引き出し導体162a,162
bは、チップ11の積層方向のほぼ中央層に形成された
略I字形状の導体パターンからなり、一端がチップ11
の端面中央に露出して端子電極13a,13bに接続さ
れ、他端は第3引き出し導体144a,144bの他端
に接続されている。
【0100】上記構成の積層チップインダクタ160に
おいても第5の実施形態と同様の効果が得られる。即
ち、コイル141がチップ側面に形成された端子電極1
3a,13bのチップ中心側周縁よりもチップ中心側に
配置されているので、コイル141と端子電極13a,
13bとの間に生ずる浮遊静電容量が低減される若しく
は極少量となる。
【0101】また、第2引き出し導体143a,143
b及び第3引き出し導体144a,144bが、チップ
側面に形成された端子電極13a,13bのチップ中心
側周縁よりもチップ中心側に配置されているので、第2
及び第3引き出し導体143a,143b,144a,
144bと端子電極13a,13bとの間に発生する浮
遊静電容量は極微少量或いは皆無となる。
【0102】さらに、第1引き出し導体162a,16
2bが、チップ側面に形成された端子電極13a,13
bとの間で距離をあけて配置されているので、第1引き
出し導体162a,162bと端子電極13a,13b
との間に生ずる浮遊静電容量を従来よりも低減すること
ができる。
【0103】従って、インダクタの共振周波数を従来よ
りも高めることができ、高周波特性を向上させることが
できる。
【0104】次に、本発明の第8の実施形態を説明す
る。
【0105】図15は本発明の第8の実施形態の積層チ
ップインダクタ170を示す平面透過図、図16は図1
5に示す矢視方向の側面透過図である。図において、前
述した第5の実施形態と同一構成部分は同一符号をもっ
て表しその説明を省略する。また、第8の実施形態は、
本発明の請求項6に対応した積層チップインダクタであ
る。
【0106】また、第5の実施形態と第8の実施形態と
の相違点は、第1引き出し導体172a,172bの一
端をチップ11の端面の中央に露出して端子電極13
a,13bに接続すると共に、第1引き出し導体172
a,172bと第2引き出し導体143a,143bを
接続する第3引き出し導体174a,174bをビアホ
ール内の導体を階段状に接続して形成したことである。
【0107】即ち、第3引き出し導体174a,174
bは、第2引き出し導体143a,143bの端部から
チップ11の端面中央に向けて階段状に形成したビアホ
ール内の導体を連結して形成され、その先端はチップ1
1の積層方向のほぼ中央層に位置している。
【0108】また、第1引き出し導体172a,172
bは、チップ11の積層方向のほぼ中央層に形成された
略I字形状の導体パターンからなり、一端がチップ11
の端面中央に露出して端子電極13a,13bに接続さ
れ、他端は第3引き出し導体174a,174bの先端
に接続されている。
【0109】上記構成の積層チップインダクタ170に
おいても第5の実施形態とほぼ同様の効果が得られる。
即ち、コイル141がチップ側面に形成された端子電極
13a,13bのチップ中心側周縁よりもチップ中心側
に配置されているので、コイル141と端子電極13
a,13bとの間に発生する浮遊静電容量が低減される
若しくは極少量となる。
【0110】また、第2引き出し導体143a,143
bが、チップ側面に形成された端子電極13a,13b
のチップ中心側周縁よりもチップ中心側に配置されてい
るので、第2引き出し導体143a,143bと端子電
極13a,13bとの間に発生する浮遊静電容量は極微
少量或いは皆無となる。
【0111】さらに、第1及び第3引き出し導体172
a,172b,174a,174bが、チップ側面に形
成された端子電極13a,13bとの間で距離をあけて
配置されているので、第1及び第3引き出し導体172
a,172b,174a,174bと端子電極13a,
13bとの間に生ずる浮遊静電容量を従来よりも低減す
ることができる。
【0112】従って、インダクタの共振周波数を従来よ
りも高めることができ、高周波特性を向上させることが
できる。
【0113】次に、本発明の第9の実施形態を説明す
る。
【0114】図17は本発明の第9の実施形態の積層チ
ップインダクタ220を示す概略斜視透視図、図18は
平面透過図、図19は図18に示す矢視方向の側面透過
図である。図において、前述した第2従来例と同一構成
部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。ま
た、第9の実施形態は、本発明の請求項9に対応した積
層チップインダクタである。
【0115】また、第2従来例と第9の実施形態との相
違点は、コイル22の端部と端子電極23a,23bと
を接続する引き出し導体221a,221bをビアホー
ル内の導体を階段状に連結して形成し、その一端をチッ
プ端面の中央に露出して端子電極に接続したことであ
る。
【0116】即ち、コイル22の両端部分はチップ21
の厚さ方向のほぼ中央に位置している。このコイル22
の両端部分のそれぞれにビアホール内の導体を階段状に
連結した引き出し導体221a,221bが接続されて
いる。さらに、引き出し導体の221a,221bの先
端は、チップ21の積層方向両端面の中央に露出してい
る。
【0117】また、端子電極23a,23bはチップ2
1の積層方向の両端面からこれに隣接する4つの側面に
かけて連続して形成されている。
【0118】さらに、コイル22は、チップ21の側面
に形成された端子電極23a,23bのチップ中心側周
縁よりもチップ中心側に配置されている。
【0119】上記構成の積層チップインダクタ220で
は、コイル22がチップ側面に形成された端子電極23
a,23bのチップ中心側周縁よりもチップ中心側に配
置されているので、コイル22と端子電極23a,23
bとの間に生ずる浮遊静電容量が極少量或いは皆無とな
る。
【0120】さらに、引き出し導体221a,221b
はコイル22の端部からチップ端面の中央に向かって一
直線状に延びているので、引き出し導体221a,22
1bと端子電極23a,23bとの間隔は第2従来例よ
りも大きくなり、これらの間に発生する浮遊静電容量を
第2従来例よりも低減することができる。
【0121】さらに、コイル22の端部がコイル22の
周回軌跡上に位置し、引き出し導体221a,221b
がコイル22の端部からチップ端面の中央に向かって一
直線状に延びているので、引き出し導体221a,22
1bがコイル22の発生する磁界に対して与える影響、
即ち磁界の損失も最小限に抑えることができる。
【0122】従って、インダクタの共振周波数を従来よ
りも高めることができ、高周波特性を向上させることが
できる。
【0123】次に、本発明の第10の実施形態を説明す
る。
【0124】図20は本発明の第10の実施形態の積層
チップインダクタ230を示す概略斜視透視図、図21
は平面透過図、図22は図21に示す矢視方向の側面透
過図である。図において、前述した第2従来例と同一構
成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。ま
た、第10の実施形態は、本発明の請求項11に対応し
た積層チップインダクタである。
【0125】また、第2従来例と第10の実施形態との
相違点は、コイル22の端部と端子電極23a,23b
とを接続する引き出し導体を、チップ21の厚さ方向の
ほぼ中央に配置した第1乃至第3引き出し導体231
a,231b,232a,232b,233a,233
bによって形成し、その一端をチップ端面の中央に露出
して端子電極に接続したことである。
【0126】即ち、コイル22の両端部分はチップ21
の厚さ方向のほぼ中央に位置している。このコイル22
の両端部分のそれぞれにビアホール内の導体をチップ2
1の側面に平行な一直線状に連結した第2引き出し導体
232a,232bが接続されている。さらに、第2引
き出し導体の232a,232bの一端は、チップ側面
に形成されている端子電極23a,23bのチップ中心
側周縁よりもややチップ中心側に位置している。
【0127】第3引き出し導体233a,233bは、
チップ側面に形成されている端子電極23a,23bの
チップ中心側周縁よりもややチップ中心側に位置する所
定層に配置された略I字形状の導体パターンによって形
成されている。さらに、第3引き出し導体233a,2
33bの一端は第2引き出し導体232a,232bの
他端に接続され、第3引き出し導体233a,233b
の他端部はチップ端面の中心点を結ぶ直線上に位置して
いる。
【0128】第1引き出し導体231a,231bは、
チップ端面の中心点を結ぶ直線上に配置された2つ以上
のビアホール内の導体を連結して形成され、その一端が
チップ端面に露出して端子電極23a,23bに接続さ
れ、他端が第3引き出し導体233a,233bの他端
に接続されている。
【0129】また、端子電極23a,23bはチップ2
1の積層方向の両端面からこれに隣接する4つの側面に
かけて連続して形成されている。さらに、コイル22
は、チップ21の側面に形成された端子電極23a,2
3bのチップ中心側周縁よりもチップ中心側に配置され
ている。
【0130】上記構成の積層チップインダクタ230で
は、コイル22がチップ側面に形成された端子電極23
a,23bのチップ中心側周縁よりもチップ中心側に配
置されているので、コイル22と端子電極23a,23
bとの間に生ずる浮遊静電容量が低減される若しくは極
少量となる。
【0131】また、第2引き出し導体232a,232
b及び第3引き出し導体233a,233bがチップ側
面に形成された端子電極23a,23bのチップ中心側
周縁よりもチップ中心側に配置されているので、第2及
び第3引き出し導体232a,232b,233a,2
33bと端子電極23a,23bとの間に発生する浮遊
静電容量は極微少量或いは皆無となる。
【0132】さらに、第1引き出し導体231a,23
1bが、チップ側面に形成された端子電極23a,23
bの面との間で取り得る最大の距離をあけて配置されて
いるので、第1引き出し導体231a,231bと端子
電極23a,23bとの間に生ずる浮遊静電容量を従来
よりも低減することができる。
【0133】さらに、第2引き出し導体232a,23
2bをコイル22の端部からチップ側面に沿って延ば
し、第3引き出し導体233a,233bをコイル22
から取り得る最大の距離をあけて配置しているので、第
2及び第3引き出し導体232a,232b,233
a,233bがコイル22の発生する磁界に対して与え
る影響、即ち磁界の損失も最小限に抑えることができ
る。
【0134】従って、インダクタの共振周波数を従来よ
りも高めることができ、高周波特性を向上させることが
できる。
【0135】次に、本発明の第11の実施形態を説明す
る。
【0136】図23は本発明の第11の実施形態の積層
チップインダクタ240を示す概略斜視透視図、図24
は平面透過図、図25は図24に示す矢視方向の側面透
過図である。図において、前述した第2従来例と同一構
成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。ま
た、第11の実施形態は、本発明の請求項12に対応し
た積層チップインダクタである。
【0137】また、第2従来例と第11の実施形態との
相違点は、コイル22の端部と端子電極23a,23b
とを接続する引き出し導体を、チップ21の厚さ方向の
ほぼ中央に配置したビアホール内の導体を連結してなる
第1乃至第3引き出し導体241a,241b,242
a,242b,243a,243bによって形成し、そ
の一端をチップ端面の中央に露出して端子電極に接続し
たことである。
【0138】即ち、コイル22の両端部分はチップ21
の厚さ方向のほぼ中央に位置している。このコイル22
の両端部分のそれぞれにビアホール内の導体をチップ2
1の側面に平行な一直線状に連結した第2引き出し導体
242a,242bが接続されている。さらに、第2引
き出し導体の242a,242bの一端は、チップ側面
に形成されている端子電極23a,23bのチップ中心
側周縁よりもさらにチップ中心側に位置している。
【0139】第1引き出し導体241a,241bは、
チップ端面の中心点を結ぶ直線上に配置された2つ以上
のビアホール内の導体を連結して形成され、その一端が
チップ端面に露出して端子電極23a,23bに接続さ
れ、他端がチップ側面に形成されている端子電極23
a,23bのチップ中心側周縁よりもチップ端面側に位
置している。
【0140】第3引き出し導体243a,243bは、
第2引き出し導体242a,242bの一端と第1引き
出し導体241a,241bの他端を結ぶ一直線状に形
成した複数のビアホール内の導体を階段状に連結して形
成されている。さらに、第3引き出し導体243a,2
43bの一端は第2引き出し導体242a,242bの
一端に接続され、他端は第1引き出し導体241a,2
41bの他端に接続されている。
【0141】また、端子電極23a,23bはチップ2
1の積層方向の両端面からこれに隣接する4つの側面に
かけて連続して形成されている。さらに、コイル22
は、チップ21の側面に形成された端子電極23a,2
3bのチップ中心側周縁よりもチップ中心側に配置され
ている。
【0142】上記構成の積層チップインダクタ240で
は、コイル22がチップ側面に形成された端子電極23
a,23bのチップ中心側周縁よりもチップ中心側に配
置されているので、コイル22と端子電極23a,23
bとの間に生ずる浮遊静電容量が低減される若しくは極
少量となる。
【0143】また、第2引き出し導体242a,242
bがチップ側面に形成された端子電極23a,23bの
チップ中心側周縁よりもチップ中心側に配置されている
ので、第2引き出し導体242a,242bと端子電極
23a,23bとの間に発生する浮遊静電容量は極微少
量或いは皆無となる。
【0144】また、第1引き出し導体241a,241
bが、チップ側面に形成された端子電極23a,23b
の面との間で取り得る最大の距離をあけて配置されてい
るので、第1引き出し導体241a,241bと端子電
極23a,23bとの間に生ずる浮遊静電容量を従来よ
りも低減することができる。
【0145】さらに、第2引き出し導体242a,24
2bをコイル22の端部からチップ側面に対して平行に
延ばし、第3引き出し導体243a,243bが第2引
き出し導体242a,242bの一端からチップ端面方
向に第1引き出し導体241a,241bの他端に向け
て一直線状に延びているので、第3引き出し導体243
a,243bと端子電極23a,23bとの間隔は第2
従来例よりも大きくなり、これらの間に発生する浮遊静
電容量を第2従来例よりも低減することができると共
に、第2及び第3引き出し導体242a,242b,2
43a,243bがコイル22の発生する磁界に対して
与える影響、即ち磁界の損失も最小限に抑えることがで
きる。
【0146】従って、インダクタの共振周波数を従来よ
りも高めることができ、高周波特性を向上させることが
できる。
【0147】尚、前述した各実施形態は本願発明を適用
した一具体例であり、本願発明がこれらのみに限定され
ることは無い。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の積層チップインダクタによれば、コイル及び引き出
し電極と端子電極との間に発生する浮遊静電容量を従来
よりも低減することができるので、インダクタの共振周
波数の低下を低減し、高周波特性の向上を図ることがで
きる。
【0149】また、請求項2によれば、上記の効果に加
えて、コイル端部の導体パターンの形状変更のみで容易
に製造することができる。
【0150】また、請求項3によれば、上記の効果に加
えて、階段状に連結可能なビアホールを形成することに
より容易に製造することができる。
【0151】また、請求項4及び5によれば、上記の効
果に加えて、導体パターンの変更及びビアホールの形成
のみで容易に製造することができる。
【0152】また、請求項6記載の積層チップインダク
タによれば、コイル及び引き出し電極と端子電極との間
に発生する浮遊静電容量を従来よりも低減することがで
きるので、インダクタの共振周波数の低下を低減し、高
周波特性の向上を図ることができる。
【0153】また、請求項7によれば、上記の効果に加
えて、端子電極が形成されるチップ端面の隣接面に対し
てほぼ平行なI字形状の導体パターンによって第1引き
出し導体が形成されるので、前記隣接面に形成された端
子電極面と対向する部分の第1引き出し導体の面積を最
小にすることができ、これらの間の浮遊静電容量を最小
にできる。これにより、インダクタの共振周波数をさら
に高めることができる。
【0154】また、請求項8によれば、上記の効果に加
えて、第1引き出し導体の側辺に対向し第1引き出し導
体面に垂直な端子電極面と第1引き出し導体の側辺との
間に生ずる浮遊静電容量を最小にすることができるの
で、インダクタの共振周波数をさらに高めることができ
る。
【0155】また、請求項9記載の積層チップインダク
タによれば、コイル及び引き出し導体と端子電極との間
に発生する浮遊静電容量を従来よりも低減することがで
きるので、インダクタの共振周波数の低下を低減し、高
周波特性の向上を図ることができる。さらに、コイルと
引き出し導体との間隔もある程度の距離をあけることが
できるので、コイルが発生する磁界に対する引き出し導
体の影響を低減することができる。
【0156】また、請求項10記載の積層チップインダ
クタによれば、コイル及び引き出し導体と端子電極との
間に発生する浮遊静電容量を従来よりも低減することが
できるので、インダクタの共振周波数の低下を低減し、
高周波特性の向上を図ることができる。さらに、コイル
と引き出し導体との間隔もある程度の距離をあけること
ができるので、コイルが発生する磁界に対する引き出し
導体の影響を低減することができる。
【0157】また、請求項11によれば、上記の効果に
加えて、端子電極が形成されるチップ端面に隣接する面
に形成された端子電極面のチップ中心側周縁よりもやや
チップ中心側の所定層に形成された導体パターンによっ
て第3引き出し導体が形成されるので、第3引き出し導
体と端子電極との間に発生する浮遊静電容量も極少量或
いは皆無となり、インダクタの共振周波数をさらに高め
ることができる。
【0158】また、請求項12によれば、上記の効果に
加えて、2つ以上のビアホール内の導体を階段状に連結
して第3引き出し導体が形成されるので、第3引き出し
導体と端子電極との間に発生する浮遊静電容量も極少量
となり、インダクタの共振周波数をさらに高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の積層チップインダク
タを示す平面透視図
【図2】本発明の第1の実施形態の積層チップインダク
タを示す側面透視図
【図3】本発明の第2の実施形態の積層チップインダク
タを示す平面透視図
【図4】本発明の第2の実施形態の積層チップインダク
タを示す側面透視図
【図5】本発明の第3の実施形態の積層チップインダク
タを示す平面透視図
【図6】本発明の第3の実施形態の積層チップインダク
タを示す側面透視図
【図7】本発明の第4の実施形態の積層チップインダク
タを示す平面透視図
【図8】本発明の第4の実施形態の積層チップインダク
タを示す側面透視図
【図9】本発明の第5の実施形態の積層チップインダク
タを示す平面透視図
【図10】本発明の第5の実施形態の積層チップインダ
クタを示す側面透視図
【図11】本発明の第6の実施形態の積層チップインダ
クタを示す平面透視図
【図12】本発明の第6の実施形態の積層チップインダ
クタを示す側面透視図
【図13】本発明の第7の実施形態の積層チップインダ
クタを示す平面透視図
【図14】本発明の第7の実施形態の積層チップインダ
クタを示す側面透視図
【図15】本発明の第8の実施形態の積層チップインダ
クタを示す平面透視図
【図16】本発明の第8の実施形態の積層チップインダ
クタを示す側面透視図
【図17】本発明の第9の実施形態の積層チップインダ
クタを示す概略斜視透視図
【図18】本発明の第9の実施形態の積層チップインダ
クタを示す平面透視図
【図19】本発明の第9の実施形態の積層チップインダ
クタを示す側面透視図
【図20】本発明の第10の実施形態の積層チップイン
ダクタを示す概略斜視透視図
【図21】本発明の第10の実施形態の積層チップイン
ダクタを示す平面透視図
【図22】本発明の第10の実施形態の積層チップイン
ダクタを示す側面透視図
【図23】本発明の第11の実施形態の積層チップイン
ダクタを示す概略斜視透視図
【図24】本発明の第11の実施形態の積層チップイン
ダクタを示す平面透視図
【図25】本発明の第11の実施形態の積層チップイン
ダクタを示す側面透視図
【図26】従来例の横積層型積層チップインダクタを示
す概略斜視透視図
【図27】従来例の横積層型積層チップインダクタを示
す平面透視図
【図28】従来例の横積層型積層チップインダクタを示
す側面透視図
【図29】従来例の横積層型の積層チップインダクタの
積層構造を示す図
【図30】従来例の縦積層型積層チップインダクタを示
す概略斜視透視図
【図31】従来例の縦積層型積層チップインダクタを示
す平面透視図
【図32】従来例の縦積層型積層チップインダクタを示
す側面透視図
【図33】従来例の縦積層型の積層チップインダクタの
積層構造を示す図
【符号の説明】
10,110〜170,20,210〜240…積層チ
ップインダクタ、11…チップ、12,111,12
1,131,141,151,22…コイル、13a,
13b,23a,23b…端子電極、14a〜14g…
コイル用導体、15a〜15g…磁性材料シート、24
a〜24d…コイル用導体、25a〜25d,27a,
27b…磁性材料シート、26a,26b,112a,
112b,122a,122b221a,221b…引
き出し導体、132a,132b,142a,142
b,152a,152b,162a,162b,172
a,172b,211a,211b,231a,231
b,241a,241b…第1引き出し導体、133
a,133b,143a,143b,153a,153
b,212a,212b,163a,163b,173
a,173b,232a,232b,242a,242
b…第2引き出し導体、144a,144b,154
a,154b,164a,164b,174a,174
b,233a,233b,243a,243b…第3引
き出し導体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 泰輔 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 山岸 雅彦 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 Fターム(参考) 5E070 AA01 AB01 AB10 BA01 BA12 CB01 CB13 CB17 CB18

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルが埋設された直方体形状の積層体
    からなるチップと、該チップの互いに対向する1対の端
    面のそれぞれにコイル端と接続された端子電極を備え、
    該端子電極が前記一対のチップ端面から隣接面にかけて
    連続して形成されている積層チップインダクタにおい
    て、 前記コイルは、前記隣接面に形成された端子電極のチッ
    プ中心側周縁よりもチップ中心側に配置され、 コイル端と前記端子電極とを接続する引き出し導体の一
    端部のみが前記隣接面に形成された端子電極と対向する
    と共に該引き出し導体の一端が前記隣接面に形成された
    端子電極の前記コイル端に最も近いチップ中心側周縁部
    に接続されていることを特徴とする積層チップインダク
    タ。
  2. 【請求項2】 前記引き出し導体が、前記コイルを形成
    する導体パターンのコイル端部分を同一層内で延長して
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の積層チ
    ップインダクタ。
  3. 【請求項3】 前記引き出し導体が、2つ以上のビアホ
    ール内の導体を階段状に連結してなることを特徴とする
    請求項1記載の積層チップインダクタ。
  4. 【請求項4】 前記引き出し導体は、一端が前記端子電
    極に接続された第1引き出し導体と、該第1引き出し導
    体の他端とコイル端とを連結する第2引き出し導体とか
    ら構成され、 前記第1引き出し導体が1つ以上のビアホール内の導体
    を連結してなると共に、 前記第2引き出し導体が前記コイルを形成する導体パタ
    ーンのコイル端部分を同一層内で延長してなることを特
    徴とする請求項1記載の積層チップインダクタ。
  5. 【請求項5】 前記引き出し導体は、一端が前記端子電
    極に接続された第1引き出し導体と、該第1引き出し導
    体の他端とコイル端とを連結する第2引き出し導体とか
    ら構成され、 前記第1引き出し導体が所定層に形成された導体パター
    ンからなると共に、 前記第2引き出し導体が1つ以上のビアホール内の導体
    を連結してなることを特徴とする請求項1記載の積層チ
    ップインダクタ。
  6. 【請求項6】 コイルが埋設された直方体形状の積層体
    からなるチップと、該チップの互いに対向する1対の端
    面のそれぞれにコイル端と接続された端子電極を備え、
    該端子電極が前記一対のチップ端面から隣接面にかけて
    連続して形成されている積層チップインダクタにおい
    て、 前記端子電極が前記チップの積層方向と直交する方向の
    チップ両端部に形成されると共に、 前記コイルは、前記隣接面に形成された端子電極のチッ
    プ中心側周縁よりもチップ中心側に配置され、 コイル端と前記端子電極とを接続する引き出し導体が、 前記チップの積層面に直交する前記隣接面に形成された
    端子電極から所定距離あけて前記チップのほぼ中央層に
    配置され一端が前記チップ端面に露出して前記端子電極
    に接続されている導体パターンからなる第1引き出し導
    体と、 前記コイルを形成する導体パターンのコイル端部分を同
    一層内で延長してなり、先端が前記隣接面に形成された
    端子電極のチップ中心側周縁よりもチップ中心側に配置
    された第2引き出し導体と、 2つ以上のビアホール内の導体を連結してなり、前記第
    1引き出し導体の他端と前記第2引き出し導体の先端と
    を連結する第3引き出し導体とから構成されていること
    を特徴とする積層チップインダクタ。
  7. 【請求項7】 前記第1引き出し導体は前記隣接面に対
    してほぼ平行なI字形状をなし、 前記第3引き出し導体は、前記隣接面に形成された端子
    電極のチップ中心側周縁よりもチップ中心側に配置され
    ると共に前記コイルの周回中心線に対してほぼ平行に形
    成されていることを特徴とする請求項6記載の積層チッ
    プインダクタ。
  8. 【請求項8】 前記第1引き出し導体の一端が、前記チ
    ップ端面のほぼ中央に露出して端子電極に接続されてい
    ることを特徴とする請求項7記載の積層チップインダク
    タ。
  9. 【請求項9】 コイルが埋設された直方体形状の積層体
    からなるチップと、該チップの互いに対向する1対の端
    面のそれぞれにコイル端と接続された端子電極を備え、
    該端子電極が前記一対のチップ端面から隣接面にかけて
    連続して形成されている積層チップインダクタにおい
    て、 前記端子電極が前記チップの積層方向のチップ両端部に
    形成されると共に、 前記コイルは、前記隣接面に形成された端子電極のチッ
    プ中心側周縁よりもチップ中心側に配置され、 コイル端と前記端子電極とを接続する引き出し導体が2
    つ以上のビアホール内の導体を階段状に連結してなり、
    該引き出し導体の一端が前記チップ端面の中央に露出し
    て前記端子電極に接続されていることを特徴とする積層
    チップインダクタ。
  10. 【請求項10】 コイルが埋設された直方体形状の積層
    体からなるチップと、該チップの互いに対向する1対の
    端面のそれぞれにコイル端と接続された端子電極を備
    え、該端子電極が前記一対のチップ端面から隣接面にか
    けて連続して形成されている積層チップインダクタにお
    いて、 前記端子電極が前記チップの積層方向のチップ両端部に
    形成されると共に、 前記コイルは、前記隣接面に形成された端子電極のチッ
    プ中心側周縁よりもチップ中心側に配置され、 コイル端と前記端子電極とを接続する引き出し導体が、 前記チップ端面の中心点を結ぶ直線上に配置された1つ
    以上のビアホール内の導体を連結してなり一端が前記チ
    ップ端面に露出して前記端子電極に接続されている第1
    引き出し導体と、 前記直線と平行な一直線上に配置された1つ以上のビア
    ホール内の導体を連結してなり、一端がコイル端に接続
    され、他端が前記隣接面に形成された端子電極のチップ
    中心側周縁よりもチップ中心側に配置された第2引き出
    し導体と、 前記第1引き出し導体の他端と第2引き出し導体の他端
    とを接続する第3引き出し導体とから構成されているこ
    とを特徴とする積層チップインダクタ。
  11. 【請求項11】 前記第3引き出し導体は、前記隣接面
    に形成された端子電極のチップ中心側周縁よりもややチ
    ップ中心側の所定層に形成された導体パターンからなる
    ことを特徴とする請求項10記載の積層チップインダク
    タ。
  12. 【請求項12】 前記第3引き出し導体が2つ以上のビ
    アホール内の導体を階段状に連結してなることを特徴と
    する請求項10記載の積層チップインダクタ。
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