JP2000182377A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

Info

Publication number
JP2000182377A
JP2000182377A JP10357512A JP35751298A JP2000182377A JP 2000182377 A JP2000182377 A JP 2000182377A JP 10357512 A JP10357512 A JP 10357512A JP 35751298 A JP35751298 A JP 35751298A JP 2000182377 A JP2000182377 A JP 2000182377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory cell
column
transistor
current
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10357512A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Norimura
茂夫 法邑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10357512A priority Critical patent/JP2000182377A/ja
Publication of JP2000182377A publication Critical patent/JP2000182377A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Static Random-Access Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路のオーバーヘッドを抑えて動作時電流お
よびリーク電流を抑える。 【解決手段】 メモリセルブロック(カラムA、カラム
B)毎にメモリセルの基板電位を基板電源(140,1
50)又は(240,250)を用いて設定し、非選択
メモリセルブロックのトランジスタのしきい値の絶対値
を選択メモリセルブロックのトランジスタのしきい値の
絶対値よりも高くすることにより、回路のオーバーヘッ
ドを抑えて動作時電流およびリーク電流を削減できると
ともに、メモリのアクティブ時にも非選択メモリセルブ
ロックのリーク電流を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低消費電力化に好
適な半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯機器などに用いられる電池駆
動のLSIの需要が増えており、ますますLSIの低消費電力
化が重要になってきている。従来、低消費電力化手法は
動作時電流の削減が主であった。近年LSIの微細化にと
もない動作電圧が低下されてきており、その時にも高速
動作をさせるためにトランジスタのしきい値を低くする
必要がある。トランジスタのしきい値が低くなると、指
数関数的にサブスレッショルド電流が増加するためリー
ク電流が消費電力に占める割合が増加するので、リーク
電流の削減も重要になっている。したがって、動作時電
流の削減とリーク電流の削減の両者を同時に行なうこと
が低消費電力化には必要である。
【0003】従来の半導体記憶装置の動作時電流削減手
法の一つが特開昭59-75448号公報で開示されている。こ
の半導体記憶装置は、ワード線による行デコーダの出力
と、カラム方向に分割したメモリセルブロックを選択す
るメモリセルブロック選択線出力の論理積(以下ではサ
ブデコーダと記す)により選択されたメモリセルブロッ
クのメモリセルのワード線が階層的に選択される(以下
では階層的に選択されたワード線をサブワード線と記
す)。これにより、非選択のメモリセルブロックのサブ
ワード線が選択されないので、非選択メモリセルブロッ
クのビット線ではプリチャージした電荷の放電がなくな
り、動作時電流が削減できる。以下では、この従来技術
を階層ワード線構成と記す。
【0004】またスタンバイ時のリーク電流を抑える手
法として、特開平7-254685号公報に開示されているもの
がある。これはスタンバイ時にオフするトランジスタに
印加する基板電位を制御して、スタンバイ時のトランジ
スタのしきい値電圧の絶対値をアクティブ時のしきい値
電圧の絶対値より大きくすることによりリーク電流を抑
え、低消費電力化を実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】半導体記憶装置に上記
の階層ワード線構成を用いた場合、非選択メモリセルブ
ロックのビット線プリチャージ電荷の無駄な放電がなく
なり動作時電流が削減できるが、リーク電流は抑えるこ
とができない。低しきい値のトランジスタによって構成
されたメモリでは、メモリセルのリーク電流が非常に大
きくなる。近年の大容量のメモリでは、このリークが発
生するメモリセルが非常に多くなるため、消費電力が大
きくなり無視できない。
【0006】また、上記のリーク電流を抑える手法を用
いた場合、スタンバイ時にはリーク電流を抑えることが
できるが、アクティブ時にはメモリセルトランジスタの
しきい値電圧の絶対値がスタンバイ時よりも小さくなっ
ているのでリーク電流が流れるとともに、非選択カラム
のビット線プリチャージ電荷の無駄な放電が起こる。
【0007】そこで半導体記憶装置の動作時電流削減お
よびリーク電流削減を同時に実現するために上記の2つ
の技術を組合わせて用いると、動作時電流を削減できる
とともにスタンバイ時のリーク電流も削減できる。しか
しながらこの構成では、階層ワード線構成のためのサブ
デコーダ回路と基板電位を動的に変化させる基板電位設
定回路の2種類の回路を別々に設けなければならないた
め、回路のオーバーヘッドが大きくなってしまう。また
この構成にしても、メモリアクティブ時にはトランジス
タのしきい値電圧の絶対値がスタンバイ時よりも小さく
なっているので、メモリアクティブ時にはリーク電流を
抑える効果がない。
【0008】本発明では上記の問題点を解決し、その目
的は、回路のオーバーヘッドを従来技術よりも少なく抑
えて動作時電流の削減およびリーク電流の削減ができる
とともに、メモリアクティブ時に非選択メモリセルブロ
ックのリーク電流を抑えることにより、スタンバイ時だ
けでなくアクティブ時においてもメモリブロックのリー
ク電流を抑えることができる半導体記憶装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明の半導体記憶装置は、6つのト
ランジスタで構成されるフルCMOSスタティックRAMメモ
リセルを備え、メモリセルアレイを複数のメモリセルブ
ロックに分け、非選択メモリセルブロックのメモリセル
のNMOSトランジスタの基板電位は選択メモリセルブロッ
クのNMOSトランジスタの基板電位よりも低くなるように
設定でき、非選択メモリセルブロックのメモリセルのPM
OSトランジスタの基板電位は選択メモリセルブロックの
PMOSトランジスタの基板電位より高くなるように設定す
ることを特徴とする。
【0010】かかる構成により、非選択メモリセルブロ
ックのメモリセルのトランジスタのしきい値電圧の絶対
値が高くなるため、回路のオーバーヘッドを抑えて動作
時電流およびリーク電流を削減できるとともに、メモリ
のアクティブ時にも非選択メモリセルブロックのリーク
電流を抑えることができる。
【0011】次に、上記課題を解決するために、請求項
2記載の発明の半導体記憶装置は、6つのトランジスタ
で構成されるフルCMOSスタティックRAMメモリセルを備
え、メモリセルアレイを一度にアクセスするカラム毎の
メモリセルブロックに分割し、非選択カラムのメモリセ
ルのNMOSトランジスタの基板電位は選択カラムのNMOSト
ランジスタの基板電位よりも低くなるように設定し、前
記非選択カラムのメモリセルのPMOSトランジスタの基板
電位は前記選択カラムのPMOSトランジスタの基板電位よ
り高くなるように設定することを特徴とする。
【0012】かかる構成により、全ての非選択カラムの
ビット線プリチャージ電荷の無駄な放電を最小の回路の
オーバーヘッドで抑えることができる。
【0013】次に、上記課題を解決するために、請求項
3記載の発明の半導体記憶装置は、6つのトランジスタ
で構成されるフルCMOSスタティックRAMメモリセルを備
え、メモリセルアレイを一度にアクセスするメモリセル
毎に分割し、非選択メモリセルのNMOSトランジスタの基
板電位は選択メモリセルのNMOSトランジスタの基板電位
よりも低くなるように設定し、前記非選択メモリセルの
PMOSトランジスタの基板電位は前記選択メモリセルのPM
OSトランジスタの基板電位より高くなるように設定する
ことを特徴とする。
【0014】かかる構成により、メモリアクティブ時に
通常のリーク電流が流れるトランジスタは選択メモリセ
ルのみとなるため、リーク電流を抑える効果が最も大き
くなる。
【0015】次に、上記課題を解決するために、請求項
4記載の発明の半導体記憶装置は、6つのトランジスタ
で構成されるフルCMOSスタティックRAMメモリセルを備
え、メモリセルアレイを複数のメモリセルブロックに分
け、非選択メモリセルブロックのメモリセルのNMOSトラ
ンジスタの基板電位は選択メモリセルブロックのNMOSト
ランジスタの基板電位よりも低くなるように設定でき、
非選択メモリセルブロックのメモリセルのPMOSトランジ
スタの基板電位は選択メモリセルブロックのPMOSトラン
ジスタの基板電位より高くなるように設定でき、ワード
線の電位を前記選択メモリセルのNMOSトランジスタのし
きい値電圧と前記非選択メモリセルのNMOSトランジスタ
のしきい値電圧の間の電位に設定することを特徴とす
る。
【0016】かかる構成により、非選択メモリセルブロ
ックのアクセストランジスタはオフとなるため、非選択
メモリセルブロックのビット線プリチャージ電荷の無駄
な放電がなくなる。したがって、動作時電流の削減効果
は階層ワード線構成の場合と同様に大きくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1および図2を用いて説明する。
【0018】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1の半導体記憶装置の回路図である。図1は、メモリ
セルアレイが2カラム3ロウで構成されており、一度に
アクセスするカラムは1カラムである例である。以下で
は、メモリセルブロックをカラム毎に分けたカラムAと
カラムBで制御するものとする。
【0019】図1において100はカラムA、200は
カラムBである。カラムAのメモリセル110は、PMOSト
ランジスタ101,102と、NMOSトランジスタ103,
104と、アクセストランジスタであるNMOSトランジス
タ105、106から構成される。NMOSトランジスタ1
05,106のゲートはワード線301に接続し、ドレ
インはそれぞれビット線107,108に接続する。カ
ラムBのメモリセル210は、PMOSトランジスタ201,
202と、NMOSトランジスタ203,204と、アクセ
ストランジスタであるNMOSトランジスタ205,206
から構成される。NMOSトランジスタ205,206のゲ
ートはワード線301に接続し、ドレインはそれぞれビ
ット線207,208に接続する。メモリセル120,1
30,220,230もメモリセル110,120と同様
の構成であり、メモリセル120,220のアクセスト
ランジスタのゲートはワード線302に接続し、メモリ
セル130,230のアクセストランジスタのゲートは
ワード線303に接続する。
【0020】カラムAのメモリセル110,120,13
0のPMOSトランジスタの基板は、カラムAのPMOSトラン
ジスタ基板電源140に接続し、NMOSトランジスタの基
板は、カラムAのNMOSトランジスタ基板電源150に接
続する。また、カラムBのメモリセル210,220,2
30のPMOSトランジスタの基板は、カラムBのPMOSトラ
ンジスタ基板電源240に接続し、NMOSトランジスタの
基板は、カラムBのNMOSトランジスタ基板電源250に
接続する以上のように構成された半導体記憶装置におい
て、以下図2を用いてその動作を説明する。以下では、
まずカラムAのメモリセル110がアクセスされ、次に
カラムBのメモリセル210がアクセスされ、最後にメ
モリがスタンバイ状態になった場合について説明する。
スタンバイ状態の基板電源140および240はVDD
に、基板電源150および250はVSSに設定してあ
る。このときのメモリセルアレイのPMOSトランジスタの
しきい値電圧をVtpとし、NMOSトランジスタのしきい値
電圧をVtnとする。また、ビット線107,108,20
7,208は、メモリアクセス前にはプリチャージ状態
になっている。
【0021】始めにカラムAのメモリセル110をアク
セスする場合について説明する。まずアドレスのデコー
ド結果によりカラムAが選択される。カラムAが選択され
たデコード結果により、非選択状態となるカラムBの基
板電源240をVDD+β1に設定するとともにカラムBの
基板電源250をVSS-α1に設定する(α1、β1はと
もに正の数)。トランジスタのしきい値電圧Vtは(数
1)で近似的に表わされる。ここでVt0はソース基板間
電位が0Vの時のしきい値電圧、γは基板のドーピング
に依存する定数、Vsbはソースベース間電位である。ま
た、負号はPMOSトランジスタの場合である。
【0022】
【数1】
【0023】したがって、(数1)からも明らかなよう
に、基板バイアス効果により非選択カラムBのPMOSトラ
ンジスタ201,202のしきい値電圧はVtp-β2にな
り、NMOSトランジスタ203,204,205,206の
しきい値電圧はVtn+α2となる(α2,β2はともに正
の数)。したがって非選択カラムBの全てのトランジス
タのしきい値の絶対値は大きくなる。
【0024】サブスレッショルド電流(すなわちリーク
電流Ioff)は(数2)で表わされる。ここでλは定数、
Wはトランジスタのチャネル幅、Lはチャネル長、Sはサ
ブスレッショルドスイングでゲートソース間電圧がVt以
下の領域での電流電圧特性を表わす値である。
【0025】
【数2】
【0026】したがって非選択カラムBの全てのトラン
ジスタのしきい値の絶対値が大きくなるので、(数2)
からも明らかなように、非選択カラムBのリーク電流電
流が指数関数的に減少する。選択状態となるカラムAの
基板電源140はVDDのままであり、基板電源150はV
SSのままである。したがって選択カラムAのPMOSトラン
ジスタのしきい値電圧はVtpのままであり、NMOSトラン
ジスタのしきい値電圧はVtnのままである。
【0027】次にアドレスのデコード結果によりワード
線301が選択されてメモリセル110をアクセスする
と、メモリセル110のアクセストランジスタ105,
106はオンになり、メモリセルの記憶ノードの状態に
より、プリチャージされていたビット線107,108
のいずれかのプリチャージ電荷が放電される。このとき
非選択カラムBでは、アクセストランジスタ205,20
6のしきい値電圧の絶対値がカラムAのアクセストラン
ジスタ105,106のしきい値電圧の絶対値よりもα
2だけ大きくなる。
【0028】トランジスタのドレインソース間飽和電流
Idsは(数3)で表わされる。ここでβは定数、Vgsはゲ
ートソース間電位である。
【0029】
【数3】
【0030】(数3)から明らかなように非選択カラム
Bのアクセストランジスタに流れる電流は、選択カラムA
のアクセストランジスタに流れる電流よりも少なくな
り、メモリセルの記憶ノードの状態によるビット線20
7,208のいずれかのプリチャージ電荷の放電がカラ
ムAのプリチャージ電荷の放電よりも少なくなる。上記
の動作により非選択カラムのプリチャージ電荷の放電が
抑えられるので、メモリの動作時の消費電流が削減でき
る。またこのとき、非選択カラムのトランジスタのしき
い値電圧の絶対値は選択カラムのトランジスタのしきい
値の絶対値よりも大きい。したがって、非選択カラムの
サブスレッショルド電流は少なくなるのでメモリのリー
ク電流が削減できる。特にカラム数が多いときには動作
時電流およびリーク電流の削減効果は大きい。
【0031】次に、カラムAのメモリセル110のアク
セスが終了したのちカラムBのメモリセル210をアク
セスする場合について説明する。まずアドレスのデコー
ド結果によりカラムBが選択される。カラムBが選択され
たデコード結果により、選択状態となるカラムBの基板
電源240をVDDに設定するとともにカラムBの基板電源
250をVSSに設定する。また、非選択状態となるカラ
ムAの基板電源140をVDD+β1に設定するとともに、
カラムBの基板電源150をVSS-α1に設定する(α1,
β1はともに正の数)。その結果、選択カラムBのPMOS
トランジスタ201,202のしきい値電圧はVtpにな
り、NMOSトランジスタ203,204,205,206の
しきい値電圧はVtnとなる。また、基板バイアス効果に
より非選択カラムAのPMOSトランジスタ101,102の
しきい値電圧はVtp-β2になり、NMOSトランジスタ10
3,104,105,106のしきい値電圧はVtn+α2と
なる(α2,β2はともに正の数)。したがって非選択
カラムAの全てのトランジスタのしきい値の絶対値は大
きくなるので、サブスレッショルド電流が減少する。
【0032】次にアドレスのデコード結果によりワード
線301が選択されてメモリセル210をアクセスする
と、メモリセル210のアクセストランジスタ205,
206はオンになり、メモリセルの記憶ノードの状態に
より、プリチャージされていたビット線207,208
のいずれかのプリチャージ電荷が放電される。このとき
非選択カラムAでは、アクセストランジスタ105,10
6のしきい値電圧の絶対値がカラムBのアクセストラン
ジスタ205,206のしきい値電圧の絶対値よりもα
2だけ大きくなる。すなわち、非選択カラムAのアクセ
ストランジスタに流れる電流は、選択カラムBのアクセ
ストランジスタに流れる電流よりも少なくなる。したが
って、メモリセルの記憶ノードの状態によるビット線1
07,108のいずれかのプリチャージ電荷の放電がカ
ラムBのプリチャージ電荷の放電よりも少なくなる。上
記の動作により非選択カラムのプリチャージ電荷の放電
が抑えられるので、メモリの動作時の消費電流が削減で
きる。またこのとき、非選択カラムのサブスレッショル
ド電流は少なくなるのでメモリのリーク電流が削減でき
る。
【0033】最後にメモリがスタンバイ状態になった場
合について説明する。メモリがスタンバイ状態になった
場合には、アドレスデコードでどのカラムも選ばれない
状態になるので、カラムA,カラムBともに非選択状態と
なる。そこでカラムA,カラムBの基板電源109,209
をVDD+β1に設定するとともに、基板電源110,21
0をVSS-α1に設定する。その結果、全てのメモリセル
のPMOSトランジスタ101,102,201,202のし
きい値電圧はVtp-β2になり、NMOSトランジスタ103
〜106、203〜206のしきい値電圧はVtn+α2と
なる(α2,β2はともに正の数)。したがって全ての
メモリセルのトランジスタのしきい値は大きくなるの
で、スタンバイ時のメモリセルアレイのリーク電流が削
減できる。
【0034】上記のように本発明では、アクセスするメ
モリセルが入っていない非選択メモリセルブロックの基
板電位をVDD+β1,VSS-α1に設定するだけで、動作時
電流とスタンバイおよびアクティブ時のリーク電流を抑
えることができる。したがって回路増加は、基板電位を
設定する回路がブロック数分必要なだけであり、ブロッ
クとロウの積の数だけサブデコーダが必要な従来構成よ
りも回路のオーバーヘッドが少ない。
【0035】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2の半導体記憶装置の回路図である。実施の形態1と
の違いは、メモリセルアレイを一度にアクセスするメモ
リセル単位に分割するところであり、そのメモリセルブ
ロック毎にPMOSトランジスタ基板電源とNMOSトランジス
タ基板電源を備えている。
【0036】以下で実施の形態2の動作について説明す
る。以下では一度にアクセスするメモリセルが1セルで
あり、メモリセル110が選ばれた場合について説明す
る。
【0037】アドレスデコード結果によりメモリセル1
10が選ばれると、メモリセル110以外の非選択メモ
リセル120、130、210、220、230のNMOS
トランジスタ基板電源をVSS-α1に設定し、PMOSトラン
ジスタ基板電源をVDD+β1に設定する。その結果、(数
1)からわかるように、基板バイアス効果により非選択
メモリセルのPMOSトランジスタのしきい値電圧はVtp-β
2となり、NMOSトランジスタのしきい値電圧はVtn-α2
となる。したがって、非選択メモリセルのトランジスタ
のしきい値の絶対値は大きくなるので、(数2)からわ
かるようにサブスレッショルド電流が減少する。
【0038】次にアドレスのデコード結果によりワード
線301が選択されてメモリセル110をアクセスする
と、選択メモリセル110のアクセストランジスタ10
5,106はオンになり、メモリセルの記憶ノードの状
態によりビット線107,108のいずれかのプリチャ
ージ電荷が放電される。このとき非選択メモリセル21
0では、アクセストランジスタ205,206のしきい
値電圧の絶対値が選択メモリセルのアクセストランジス
タ105,106のしきい値電圧の絶対値よりもα2,β
2だけ大きいため、(数3)からわかるようにメモリセ
ルの記憶ノードの状態によるビット線207,208の
いずれかのプリチャージ電荷の放電がビット線107,
108のいずれかのプリチャージ電荷の放電よりも少な
くなる。上記の動作により、非選択メモリセルのビット
線プリチャージ電荷の放電が抑えられるので、メモリの
動作時の消費電流が削減できる。またこのとき、アクセ
スするメモリセル以外のメモリセルは全て非選択メモリ
セルとなるため、アクセスするメモリセル以外のすべて
のメモリセルのリーク電流を抑えることができるので、
メモリアクティブ時のリーク電流を抑える効果が最も大
きくなる。
【0039】今後メモリの容量が大きくなるにつれて非
選択メモリセルの割合が選択メモリセルの割合よりも非
常に多くなってくるため、非選択メモリセルの総数が大
きくなり総リーク電流が非常に大きくなる。このような
場合において本発明の実施の形態2は全ての非選択メモ
リセルのリーク電流を抑えることができる構成なので、
非選択メモリセルの総リーク電流を抑える効果が最も大
きくなる。
【0040】(実施の形態3)図4は本発明の実施の形
態3の半導体記憶装置の動作図である。この例は実施の
形態1あるいは実施の形態2の半導体記憶装置におい
て、メモリセルをアクセスする時のワード線電位を、選
択と非選択のアクセストランジスタのしきい値電圧Vtn
とVtn+α2の間の電位に設定するものである。以下に実
施の形態3の動作について説明する。以下の例は図1の
半導体記憶装置においてメモリセルをアクセスする時の
ワード線電位を、選択カラムのアクセストランジスタの
しきい値電圧Vtnと非選択カラムのアクセストランジス
タのしきい値電圧Vtn+α2の間の電位Vwlに設定した場
合である。
【0041】まず、カラムAが選択されているときにワ
ード線301が選択されてメモリセル110をアクセス
すると、選択カラムAでは、メモリセル110のアクセ
ストランジスタ105,106はオンになり、メモリセ
ルの記憶ノードの状態によりビット線107,108の
いずれかのプリチャージ電荷が放電される。一方、非選
択カラムBでは、メモリセル210のアクセストランジ
スタ205,206のしきい値電圧は、基板バイアス効
果によりVtn+α2となるが、ワード線電位VwlがVtn+α
2よりも低いためにアクセストランジスタ205,20
6は常にオフとなる。したがって、非選択カラムBのビ
ット線207または208の電荷の放電がなくなり、階
層ワード線と同様の動作時電流の削減効果が得られる。
【0042】次に、カラムBが選択されたときも同様
に、選択カラムのメモリセルのアクセストランジスタは
オンになるが、非選択カラムのメモリセルのアクセスト
ランジスタのしきい値電圧はVtn+α2となるため、ワー
ド線電位Vwlよりも大きくなり、非選択カラムのメモリ
セルはオフとなる。したがって非選択カラムのビット線
のプリチャージ電荷の放電がなくなり、階層ワード線と
同様の動作時電流の削減効果が得られる。
【0043】すなわち、本発明ではメモリアクセス時の
ワード線電位をVtnとVtn+αの間の電位Vwlに設定するこ
とで、アクセスするメモリセルに接続されるビット線以
外のビット線ではプリチャージ電荷が放電されないの
で、階層ワード線構成と同様に動作時電流が削減できる
とともに、非選択メモリセルのリーク電流を削減するこ
とができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、メモリセルアレイを複
数のメモリセルブロックに分け、非選択メモリセルブロ
ックのPMOSトランジスタの基板電源を選択メモリセルブ
ロックのPMOSトランジスタの基板電位より高くなるよう
に設定し、非選択メモリセルブロックのNMOSトランジス
タの基板電源を選択メモリセルブロックのNMOSトランジ
スタの基板電位よりも低くなるように設定することによ
り、基板バイアス効果により非選択メモリセルブロック
のメモリセルのトランジスタのしきい値電圧の絶対値が
高くなるため、サブスレッショルド電流が減少するので
非選択カラムのリーク電流を削減することができるとと
もに、ビット線のプリチャージ電荷の無駄な放電による
動作時電流を削減できる。回路のオーバーヘッドは、メ
モリセルブロックの基板電位を各ブロック毎に設定する
だけなので、ブロックとロウの積の数だけのサブデコー
ダが必要な従来の技術よりも回路のオーバーヘッドを抑
えることができる。
【0045】本発明は、特にワード線電位を、選択メモ
リセルブロックのメモリセルのトランジスタのしきい値
電圧と、非選択メモリセルブロックのメモリセルのトラ
ンジスタのしきい値電圧の中間の電位に設定すること
で、ワード線がオンの場合にも非選択メモリセルブロッ
クのアクセストランジスタがオフになるので、非選択メ
モリセルブロックのビット線のプリチャージ電流の無駄
な放電が完全に抑えられ、階層ワード線構成と同様の効
果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の半導体記憶装置の回路
【図2】本実施の形態のタイミングチャート
【図3】本発明の実施の形態2の半導体記憶装置の回路
【図4】本発明の実施の形態3のタイミングチャート
【符号の説明】
100 カラムA 200 カラムB 101,102,201,202 PMOSトランジスタ 103〜106,203〜206 NMOSトランジスタ 107,108,207,208 ビット線 110,120,130,210,220,230 メ
モリセル 140〜142,240〜242 PMOSトランジスタ基
板電源 150〜152,250〜252 PMOSトランジスタ基
板電源 301,302,303 ワード線 304 カラムセレクタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 6つのトランジスタで構成されるフルCM
    OSスタティックRAMメモリセルを有する半導体記憶装置
    において、メモリセルアレイを複数のメモリセルブロッ
    クに分け、非選択メモリセルブロックのメモリセルのNM
    OSトランジスタの基板電位は選択メモリセルブロックの
    NMOSトランジスタの基板電位よりも低くなるように設定
    し、前記非選択メモリセルブロックのメモリセルのPMOS
    トランジスタの基板電位は前記選択メモリセルブロック
    のPMOSトランジスタの基板電位より高くなるように設定
    することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリセルブロックはメモリセルア
    レイの一度にアクセスするカラム毎に分割することを特
    徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリセルブロックはメモリセルア
    レイの一度にアクセスするメモリセル毎に分割すること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 ワード線電位を前記選択メモリセルのNM
    OSトランジスタのしきい値電圧と前記非選択メモリセル
    のNMOSトランジスタのしきい値電圧の間の電位に設定す
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の半導体記憶装置。
JP10357512A 1998-12-16 1998-12-16 半導体記憶装置 Pending JP2000182377A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10357512A JP2000182377A (ja) 1998-12-16 1998-12-16 半導体記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10357512A JP2000182377A (ja) 1998-12-16 1998-12-16 半導体記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000182377A true JP2000182377A (ja) 2000-06-30

Family

ID=18454512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10357512A Pending JP2000182377A (ja) 1998-12-16 1998-12-16 半導体記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000182377A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011018438A (ja) * 2010-09-13 2011-01-27 Renesas Electronics Corp 半導体装置
US7961548B2 (en) 2005-09-29 2011-06-14 Hynix Semiconductor Inc. Semiconductor memory device having column decoder
JP2014149910A (ja) * 2014-04-14 2014-08-21 Renesas Electronics Corp 半導体装置
JP2017174490A (ja) * 2017-04-06 2017-09-28 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7961548B2 (en) 2005-09-29 2011-06-14 Hynix Semiconductor Inc. Semiconductor memory device having column decoder
JP2011018438A (ja) * 2010-09-13 2011-01-27 Renesas Electronics Corp 半導体装置
JP2014149910A (ja) * 2014-04-14 2014-08-21 Renesas Electronics Corp 半導体装置
JP2017174490A (ja) * 2017-04-06 2017-09-28 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7242214B2 (en) Semiconductor integrated circuits with power reduction mechanism
US6268741B1 (en) Semiconductor integrated circuits with power reduction mechanism
US6724648B2 (en) SRAM array with dynamic voltage for reducing active leakage power
US6333874B2 (en) Semiconductor memory device having normal and standby modes, semiconductor integrated circuit and mobile electronic unit
US8106678B2 (en) Semiconductor integrated circuits with power reduction mechanism
JP4558410B2 (ja) 無負荷4tsramセルのメモリをアクセスする方法
US20040109344A1 (en) Semiconductor memory device
JP2003168735A (ja) 半導体集積回路装置
JP2006196167A (ja) 半導体メモリ装置におけるビットライン電圧供給回路とそれによるビットライン電圧印加方法
KR20030014147A (ko) 반도체기억장치
JPH07211079A (ja) スタティックram
US6897684B2 (en) Input buffer circuit and semiconductor memory device
US7426151B2 (en) Device and method for performing a partial array refresh operation
JP2000182377A (ja) 半導体記憶装置
US7505354B2 (en) Word line voltage control circuit for memory devices
JPH09231756A (ja) 半導体集積回路装置と半導体集積回路の動作方法及び半導体集積回路装置の回路接続検証方法
JPH0793977A (ja) 半導体メモリ装置の中間電圧発生回路
JP2001006364A (ja) 半導体集積回路
JPH1041807A (ja) Cmos集積回路の動作特性の最適化
JP2005032404A (ja) 半導体記憶装置、半導体集積回路装置、および携帯機器
JP3591530B2 (ja) 半導体集積回路
JP3366208B2 (ja) 半導体集積回路
Badrudduza et al. Six and seven transistor leakage suppressed SRAM cells with improved read stability
JPH04302897A (ja) ダイナミック型半導体記憶装置