JP2000182328A - 波形等化器 - Google Patents

波形等化器

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JP2000182328A
JP2000182328A JP10356393A JP35639398A JP2000182328A JP 2000182328 A JP2000182328 A JP 2000182328A JP 10356393 A JP10356393 A JP 10356393A JP 35639398 A JP35639398 A JP 35639398A JP 2000182328 A JP2000182328 A JP 2000182328A
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宏 西脇
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体から読み取られた読取信号にジッタ
を生じさせることなく、SN比を改善させることができ
る波形等化器を提供する。 【解決手段】 記録単位毎に固定のパターンが予め記録
された記録媒体から読み取られた読取信号中の固定のパ
ターンに対応する部分の信号レベルに応じてリミットレ
ベルを設定し、読取信号の振幅レベルをリミットレベル
にて制限して振幅制限読取信号を得て、振幅制限読取信
号をフィルタリング処理したものを等化補正読取信号と
して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DVD−RAM等
の書換可能記録媒体から記録情報の再生を行なう記録情
報再生装置における波形等化器に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルデータが高密度記録されてい
る記録媒体から読み取られた読取信号のSN比を改善す
べく、かかる読取信号に対して高域を強調するフィルタ
リング処理を施して波形等化を行なう技術が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この際、読取信号に対
する高域の強調具合を高めるほどSN比の改善率を高め
ることができるが、高域を強調し過ぎると符号間干渉が
増加し、逆にジッタが発生してしまうという問題があっ
た。そこで、本発明の目的は、記録媒体から読み取られ
た読取信号にジッタを生じさせることなく、SN比を改
善させることができる波形等化器を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の波形等化器は、
記録単位毎に固定のパターンが予め記録された記録媒体
から読み取られた読取信号に対して波形等化を行って等
化補正読取信号を得る波形等化器であって、読取信号中
の固定のパターンに対応する部分の信号レベルに応じて
リミットレベルを設定する設定手段と、読取信号の振幅
レベルをリミットレベルにて制限して振幅制限読取信号
を得る振幅制限手段と、振幅制限読取信号をフィルタリ
ング処理したものを等化補正読取信号として出力するフ
ィルタと、からなることを特徴としている。
【0005】かかる本発明の波形等化器によれば、記録
媒体からの読取信号中の固定のパターンに対応する部分
の信号レベルに応じてリミットレベルを設定することに
よりリミットレベルを実際の読取信号に対する適切値と
して得ることができるので、そのリミットレベルを用い
て固定のパターン以外の読取信号の振幅レベルを制限す
れば、振幅制限された信号に対してフィルタで高域強調
を行なう際の符号間干渉を確実に防止することができ
る。
【0006】また、本発明の波形等化器は、記録単位毎
に固定のパターンが予め記録された記録媒体から読み取
られた読取信号に対して波形等化を行って等化補正読取
信号を得る波形等化器であって、読取信号中の固定のパ
ターンに対応する部分の信号レベルに応じて読取信号の
レベルを調整するレベル調整手段と、レベル調整手段に
よってレベル調整された読取信号の振幅レベルを固定リ
ミットレベルにて制限して振幅制限読取信号を得る振幅
制限手段と、振幅制限読取信号をフィルタリング処理し
たものを等化補正読取信号として出力するフィルタと、
からなることを特徴としている。
【0007】かかる本発明の波形等化器によれば、記録
媒体からの読取信号中の固定のパターンに対応する部分
の信号レベルに応じて読取信号のレベルを調整すること
により固定のリミットレベルに対する実際の読取信号を
適切値として得ることができるので、そのレベル調整し
た読取信号の振幅を固定のリミットレベルを用いて制限
すれば、振幅制限された信号に対してフィルタで高域強
調を行なう際の符号間干渉を確実に防止することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しつつ詳細に説明する。図1は本発明による波形等化
器を備えた記録媒体再生装置の構成を示している。この
装置において、ピックアップ1は、スピンドルモータ2
によって回転する光ディスク3に記録されている記録情
報を光学的に読み取る。ピックアップ1内の光検出器4
はディスク3に照射した光ビームの反射光を受光する。
また、その光検出器4は2分割にされて光検出素子4
a,4bとされ、分割線の方向はディスク3のトラック
接線方向である。
【0009】光検出器4の光検出素子4a,4bには加
算器5及び減算器6が接続されている。加算器5は光検
出素子4a,4bの各出力信号を加算し、減算器6は光
検出素子4aの出力信号から光検出素子4bの出力信号
を減算する。加算器5及び減算器6の各出力には個別に
アンプ7,8が接続されている。アンプ7,8の出力に
はセレクタ9が接続されている。セレクタ9は後述する
タイミングデコーダ23から出力される切換信号に応じ
てアンプ7,8のいずれか一方の出力信号を選択的に中
継出力する。セレクタ9の出力にはレベル検出回路10
及びリミッタ11が接続されている。
【0010】レベル検出回路10はセレクタ9から出力
された信号のレベルをタイミングデコーダ23から出力
されるレベル検出タイミング信号に応じて積分動作する
ことにより検出してサンプルホールド回路12に供給す
る。サンプルホールド回路12はレベル検出回路10に
よってレベル検出された信号をタイミングデコーダから
出力されるサンプルパルスに応じて保持出力する。サン
プルホールド回路12の出力にはATT(アッテネー
タ)13が接続されている。ATT13はサンプルホー
ルド回路12で保持されたレベルを所定の減衰率で減衰
させてリミットレベルとしてリミッタ11に出力する。
【0011】リミッタ11はセレクタ9から出力された
信号の正負レベルをリミットレベルにて振幅制限する。
リミッタ11の出力にはイコライザ14が接続されてい
る。イコライザ14はリミッタ11によって振幅制限さ
れた信号の周波数特性を例えば、高域強調して調整す
る。イコライザ14から出力される信号が波形等化され
た等化補正読取信号であり、再生データを得るために図
示しない2値判定回路に供給される。
【0012】また、イコライザ14の出力にはクロック
発生回路15が接続されている。クロック発生回路15
はPLL回路16を内蔵し、イコライザ14の出力信号
中のクロック成分に応じてPLL回路16がロックして
クロックパルスを生成する。クロックパルスは後述のカ
ウンタ22に供給される。アンプ8の出力には2つのコ
ンパレータ17,18が接続されている。コンパレータ
17はアンプ8の出力信号が閾値Th1より小のとき
“0”を示す低レベル信号を出力し、閾値Th1以上の
とき“1”を示す高レベル信号を出力する。コンパレー
タ18はアンプ8の出力信号が閾値Th2より大のとき
“0”を示す低レベル信号を出力し、閾値Th2以下の
とき“1”を示す高レベル信号を出力する。コンパレー
タ17,18の出力にはOR回路19が接続され、OR
回路19によってコンパレータ17,18の出力信号の
論理和が取られる。
【0013】OR回路19の出力にはMMV(モノマル
チバイブレータ)20が接続されている。MMV20は
OR回路19の高レベルへの立ち上がりがトリガとなっ
て所定時間幅のパルスを生成する。MMV20の出力に
はリセット信号生成回路21が接続されている。リセッ
ト信号生成回路21はMMV20の出力パルスの立ち上
がりを検出してリセット信号を生成し、カウンタ22に
供給する。カウンタ22はリセット信号に応じて計数値
を初期値、すなわち0としてクロック発生回路15から
供給されるクロックパルスCKを計数する。カウンタ2
2の計数値は信号としてタイミングデコーダ23に供給
される。
【0014】タイミングデコーダ23はカウンタ22の
計数値に応じて上記したレベル検出タイミング信号、サ
ンプルパルス及び切換信号を生成する。レベル検出タイ
ミング信号は計数値が1〜576、1025〜1600
及び2688〜3120の各範囲内であるとき生成され
る。サンプルパルスはレベル検出タイミング信号の消滅
時に生成される短い時間幅のパルスである。切換信号は
ピックアップ1による読取位置がディスク3のヘッダ部
にあるとき生成される。
【0015】次に、ディスク3の記録フォーマットにつ
いて説明する。ディスク3においては図2に概略的に示
すように螺旋状のトラックが形成されており、トラック
は図3に拡大して示すようにうねり(ウォブリング)を
生じたものとなっている。更に、そのトラックは1周毎
にランド(land)31とグルーブ(groove)32とが交互に
出現するように形成されている。ディスク3の同一半径
方向にランド31とグルーブ32との切換ポイント33
が存在する。各トラックにはセクタという記録単位でデ
ータが記録される。セクタはヘッダ部とデータ部とを備
えている。ヘッダ部は物理的な凹凸によるエンボスドピ
ット(embossed pit)から形成され、エンボスドピットは
トラック中心線からずれており、隣接トラックとの境に
位置している。データ部は、ディスク3表面に光ビーム
を照射した部分が相変化によって反射率に変化を生じる
ことで形成した相変化ピットによってデータが記録され
ている。ディスク3からの読取信号のレベルは、これら
記録原理や記録条件等によって影響される。
【0016】図4は切換ポイント33のセクタのヘッダ
部を概略的に示しており、図5は先頭が切換ポイントで
ないセクタのヘッダ部を概略的に示している。図4及び
図5の両方のセクタにおいてヘッダ部は4つのヘッダフ
ィールドを有し、そのヘッダ部に続いて鏡面部、そして
ランド又はグルーブ構造のデータ部が位置している。各
ヘッダフィールドには図4及び図5では具体的に示して
いないが上記したエンボスドピットが形成されている。
ランドセクタの4つのヘッダフィールドの最初の第1及
び第2ヘッダフィールドはトラック中心線からディスク
半径方向に(トラックピッチ/2)だけ内周側にずれてお
り、残りの第3及び第4ヘッダフィールドはトラック中
心線から第1及び第2ヘッダフィールドとは反対方向に
(トラックピッチ/2)だけ外周側にずれている。一方、
グルーブセクタの4つのヘッダフィールドについては各
々逆側にずれたものとなる。
【0017】各セクタ内のヘッダ部及びデータ部にはV
FO(Variable Frequency Oscillator)と呼ばれる固定
データ部分が図6に示すように配置されている。VFO
は4T(Tは情報データ系列のビット間隔を示す)毎に
“0”と“1”とを繰り返す予め定められたデータパタ
ーンを有している。セクタ内のヘッダ部の第1〜第4ヘ
ッダフィールド各々の最初にはVFOが配置されてい
る。第1及び第3フィールドのVFOは576クロック
分の長さを有し、第2及び第4フィールドのVFOは1
28クロック分の長さを有している。また、データ部に
も560クロック分の長さのVFOが配置されている。
これらVFOは例えば、DVD−RAM等の光ディスク
には固定データ部分として必ず存在しているである。
【0018】このような記録フォーマットを備えた光デ
ィスク3から情報を読み出す場合の図1に示した装置の
動作について次に説明する。先ず、光検出器4の光検出
素子4a,4bからはディスク3上の読取点からの反射
光量に応じたレベルの出力信号が各々生成される。この
各出力信号は加算器5及び減算器6に供給され、加算器
5では光検出素子4a,4bの各出力信号の加算により
読取信号(RF信号)である加算信号SUMが得られ、
減算器6では光検出素子4a,4bの各出力信号の減算
により減算信号PPが得られる。
【0019】加算信号SUMはアンプ7で増幅された
後、セレクタ9に供給され、減算信号PPはアンプ8で
増幅された後、セレクタ9に供給される。セレクタ9は
タイミングデコーダ23からの切換信号に応じてディス
ク3上のヘッダ部以外の読み取り時には加算信号SUM
をリミッタ11に中継供給し、ヘッダ部の読み取り時に
は減算信号PPをリミッタ11に中継供給する。
【0020】リミッタ11は加算信号SUM又は減算信
号PPの振幅を正負のリミットレベルに制限し、制限し
た信号をイコライザ14に供給する。リミットレベルの
設定動作については後述する。イコライザ14では供給
された信号に対して高域強調が施される。イコライザ1
4から出力される信号が波形等化後の読取信号である。
【0021】波形等化後の読取信号に応じてクロック発
生回路15内のPLL回路16がロックして、本来デー
タ再生のためのクロックパルスCKが生成される。クロ
ックパルスCKはカウンタ22に供給される。また、ア
ンプ8で増幅された減算信号PPはコンパレータ17,
18に供給される。コンパレータ17では減算信号PP
と閾値Th1とが比較され、コンパレータ18では減算
信号PPと閾値Th2とが比較される。
【0022】ピックアップ1の読取位置が図4又は図5
に示したヘッダ部にあるとき、第1及び第2ヘッダフィ
ールドの期間では光検出素子4a,4bのいずれか一方
のみから出力信号が得られ、第3及び第4ヘッダフィー
ルドの期間では光検出素子4a,4bの他方のみから出
力信号が得られる。よって、読取位置がヘッダ部にある
ときには加算信号SUMは図7(a)に示すように正の信
号となるが、減算信号PPは図7(b)又は図7(c)に示し
たように第1及び第2ヘッダフィールドの期間と第3及
び第4ヘッダフィールドの期間とで正負が逆になる信号
となる。
【0023】ここで、コンパレータ17,18に供給さ
れる減算信号PPが図8(a)に示すような信号であると
すると、減算信号PPの第1及び第2ヘッダフィールド
の期間に対応する信号部分によって図8(b)に示すよう
にコンパレータ17から“1”を示す高レベルのパルス
信号が出力され、減算信号PPの第3及び第4ヘッダフ
ィールドの期間に対応する信号部分によって図8(c)に
示すようにコンパレータ18から“1”を示す高レベル
のパルス信号が出力される。
【0024】コンパレータ17,18の出力信号からは
OR回路19によって論理和が採られるので、OR回路
19の出力信号は図8(d)に示すようにコンパレータ1
7,18の各出力信号を加算したパルス信号となる。こ
のOR回路19からのパルス信号の立ち上がりに応答し
てMMV20は高レベルの単安定パルスを生成する。O
R回路19からのパルス信号の周期に比べてMMV20
が生成する単安定パルスの時間幅は長いので、ヘッド部
に対する読み取り時にはMMV20の出力信号は図8
(e)に示すように高レベルになる。そして、OR回路1
9の出力パルス信号が無くなった後、所定期間経過後ま
で単安定パルスの連続によって高レベルを維持する。
【0025】MMV20の出力パルスの立ち上がりに応
答してリセット信号生成回路21が図8(f)に示すよう
に比較的短い時間幅のリセット信号を発生する。このリ
セット信号に応じてカウンタ22の計数値は0にリセッ
トされ、カウンタ22はクロックパルスCKの計数を開
始する。カウンタ22の計数値は図8(g)に示すように
徐々に増加する。その計数値が1〜576であるときタ
イミングデコーダ23は図8(h)に符号Aで示すように
高レベルのレベル検出タイミング信号を生成する。ま
た、計数値が1025〜1600であるとき図8(h)に
符号Bで示すように高レベルのレベル検出タイミング信
号を生成し、計数値が2688〜3120であるとき図
8(h)に符号Cで示すように高レベルのレベル検出タイ
ミング信号を生成する。これらレベル検出タイミング信
号は上記のVFOの読取期間に相当する。また、タイミ
ングデコーダ23は高レベルのレベル検出タイミング信
号の立ち下がりに応じてサンプルパルスを図8(i)に示
すように生成する。
【0026】レベル検出タイミング信号はレベル検出回
路10に供給され、レベル検出タイミング信号の供給中
にはレベル検出回路10はセレクタ9から出力される信
号、すなわち減算信号PP又は加算信号SUMを積分す
る。例えば、図9(a)に示す信号がセレクタ9からレベ
ル検出回路10に供給されるとすると、レベル検出回路
10は図9(b)に示すように積分によって徐々に増加す
る信号を検出レベルとして出力する。レベル検出タイミ
ング信号の立ち下がり時にサンプルパルスが図9(c)に
示すようにタイミングデコーダ23から出力される。サ
ンプルパルスはサンプルホールド回路12に供給され、
サンプルパルスの立ち上がりのタイミングでレベル検出
回路10から出力される検出レベルが保持される。
【0027】ATT13ではこの保持されたレベルに対
応した正負のリミットレベルが設定される。リミッタ1
1は図9(d)に示すように正負のリミットレベルを越え
る加算信号SUM(ヘッダ部以外のとき)又は減算信号P
P(ヘッダ部のとき)の振幅を正負のリミットレベル内に
制限する。よって、このように既知のピットパターンを
有するVFOの読取信号レベルに基づいて適切なリミッ
トレベルを設定し、そのリミットレベルで振幅制限され
た信号に対してイコライザ14では高域強調を行なうの
で、ヘッダ部及びデータ部のいずれにおいても高域強調
の際の符号間干渉を防止することができる。
【0028】図10も本発明の実施例を示しており、図
1の装置と同一部分は同一符号を用いて示している。図
10の装置においては、セレクタ9からの信号は乗算器
26を介してリミッタ11に供給される。リミッタ11
の固定のリミットレベルを定めるリミットレベル生成回
路27がリミッタ11には接続されている。サンプルホ
ールド回路12の出力には割算器28が接続されてい
る。割算器28はサンプルホールド回路12の保持レベ
ルをサンプルパルスの立ち上がりのタイミングでリミッ
トレベル生成回路27の生成リミットレベルで割り算
し、その割算結果を乗算係数としては乗算器26に供給
する。その他の構成は図1と同様である。
【0029】かかる構成においては、セレクタ9からレ
ベル検出回路10及び乗算器26に出力する信号が図1
1(a)に示すようにVFOを含む部分に対応した信号で
あると、レベル検出回路10による検出レベルは図11
(b)に示すように徐々に増加し、タイミングデコーダ2
3からは図11(c)に示すタイミングでサンプルパルス
が生成される。このサンプルパルスに応答してサンプル
ホールド回路12にて保持したレベルが固定のリミット
レベルに対してa倍であれば、割算器28からは図11
(d)に示すように係数aを示す信号が乗算器26に供給
される。これにより乗算器26はセレクタ9からの信
号、すなわち加算信号SUM又は減算信号PPに係数a
を乗算する。よって、乗算器26からリミッタ11に供
給される信号は図11(e)に実線で示すようにVFO期
間後にはa倍された信号となる。なお、図11(e)の破
線が乗算器26への入力信号レベルである。リミッタ1
1では図11(f)に示すようにa倍された信号に対して
固定のリミットレベルで振幅制限が行われる。
【0030】このように既知のピットパターンを有する
VFOの読取信号レベルに基づいてそれ以外の読取信号
のレベルを調整することにより、固定のリミットレベル
に対して適切なレベルの読取信号となるので、その固定
リミットレベルで振幅制限された信号に対してイコライ
ザ14では高域強調を行なうことになり、符号間干渉を
防止することができる。
【0031】なお、上記した各実施例においては、ディ
スクに予め記録された固定のパターンとしてVFOの部
分を用いているが、本発明はこれに限定されず、他の固
定のパターンをディスクにセクタ毎に予め記録してお
き、それをリミットレベルの設定のために用いても良
い。
【0032】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、記録媒体
から読み取られた読取信号にジッタを生じさせることな
く、SN比を改善させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】ディスクのトラック形状を示す図である。
【図3】ディスクの一部を拡大して示す図である。
【図4】ディスクの切換ポイントを含むセクタの記録形
式を示す図である。
【図5】ディスクの切換ポイントを含まないセクタの記
録形式を示す図である。
【図6】ディスクのセクタのデータ構造を示す図であ
る。
【図7】ヘッダ部に対応した期間の加算信号及び減算信
号を示す波形図である。
【図8】図1の装置の各部の動作を示す信号波形図であ
る。
【図9】図1の装置の各部の動作を示す信号波形図であ
る。
【図10】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図11】図10の装置の各部の動作を示す信号波形図
である。
【符号の説明】
1 ピックアップ 2 スピンドルモータ 3 ディスク 4 光検出器 4a,4b 光検出素子 9 セレクタ 10 レベル検出回路 11 リミッタ 12 サンプルホールド回路 14 イコライザ 15 クロック発生回路 16 PLL回路 17,18 コンパレータ 20 MMV(モノマルチバイブレータ) 21 リセット信号生成回路 22 カウンタ 23 タイミングデコーダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録単位毎に固定のパターンが予め記録
    された記録媒体から読み取られた読取信号に対して波形
    等化を行って等化補正読取信号を得る波形等化器であっ
    て、 前記読取信号中の前記固定のパターンに対応する部分の
    信号レベルに応じてリミットレベルを設定する設定手段
    と、 前記読取信号の振幅レベルを前記リミットレベルにて制
    限して振幅制限読取信号を得る振幅制限手段と、 前記振幅制限読取信号をフィルタリング処理したものを
    前記等化補正読取信号として出力するフィルタと、から
    なることを特徴とする波形等化器。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、前記読取信号中の前記
    固定のパターンに対応する部分の信号を積分してレベル
    検出するレベル検出手段と、 前記読取信号中の前記固定のパターンに対応する部分の
    終了時の前記レベル検出手段による検出レベルを保持し
    てその保持した検出レベルに対応して前記リミットレベ
    ルを設定する保持手段と、を有することを特徴とする請
    求項1記載の波形等化器。
  3. 【請求項3】 記録単位毎に固定のパターンが予め記録
    された記録媒体から読み取られた読取信号に対して波形
    等化を行って等化補正読取信号を得る波形等化器であっ
    て、 前記読取信号中の前記固定のパターンに対応する部分の
    信号レベルに応じて前記読取信号のレベルを調整するレ
    ベル調整手段と、 前記レベル調整手段によってレベル調整された読取信号
    の振幅レベルを固定リミットレベルにて制限して振幅制
    限読取信号を得る振幅制限手段と、 前記振幅制限読取信号をフィルタリング処理したものを
    前記等化補正読取信号として出力するフィルタと、から
    なることを特徴とする波形等化器。
  4. 【請求項4】 前記レベル調整手段は、前記読取信号中
    の前記固定のパターンに対応する部分の信号を積分して
    レベル検出するレベル検出手段と、 前記読取信号中の前記固定のパターンに対応する部分の
    終了時の前記レベル検出手段による検出レベルを保持す
    る保持手段と、 前記保持手段によって保持された検出レベルと前記固定
    リミットレベルとを比較しその比較結果に応じて前記読
    取信号のレベルを変化させる手段と、を有することを特
    徴とする請求項3記載の波形等化器。
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