JP2000182069A - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

画像処理装置およびその方法

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JP2000182069A JP10353153A JP35315398A JP2000182069A JP 2000182069 A JP2000182069 A JP 2000182069A JP 10353153 A JP10353153 A JP 10353153A JP 35315398 A JP35315398 A JP 35315398A JP 2000182069 A JP2000182069 A JP 2000182069A
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T15/003D [Three Dimensional] image rendering
    • G06T15/50Lighting effects
    • G06T15/503Blending, e.g. for anti-aliasing

Abstract

(57)【要約】 【課題】αブレンディングおよびディザ処理用回路の回
路規模を小さくでき、しかも高速処理を実現できる画像
処理装置およびその方法を提供する。 【解決手段】減算器1441および乗算器1443で、
これから描画すべき現画像データSの既にディスプレイ
バッファ147bに記憶されている画像データDに対す
る更新量を混合係数αを用いて求める処理と、第1の加
算器1442で既にディスプレイバッファ147bに記
憶されている画像データDに雑音データEを加える処理
とを並行して行い、両処理で得られたデータを第2の加
算器1444で加算することにより、2つの色の線形補
間をしたデータに雑音データを加えたデータ{α×(S
−D)+D+E}を求め、その後、クランプ回路144
5でカラーの有効値を抽出し、この抽出データから切り
捨て回路1446でデータを間引いて、ディスプレイバ
ッファ147bに書き戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるαブレン
ディング処理およびディザ処理を行う画像処理装置およ
びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】種々のCAD(Computer Aided Design)
システムや、アミューズメント装置などにおいて、コン
ピュータグラフィックスがしばしば用いられている。特
に、近年の画像処理技術の進展に伴い、3次元コンピュ
ータグラフィックスを用いたシステムが急速に普及して
いる。このような3次元コンピュータグラフィックスで
は、各画素(ピクセル)に対応する色を決定するとき
に、各画素の色の値を計算し、この計算した色の値を、
当該画素に対応するディスプレイバッファ(フレームバ
ッファ)のアドレスに書き込むレンダリング(Renderin
g) 処理を行う。
【0003】レンダリング処理の手法の一つに、ポリゴ
ン(Polygon)レンダリングがある。この手法では、立体
モデルを三角形の単位図形(ポリゴン)の組み合わせと
して表現しておき、このポリゴンを単位として描画を行
うことで、表示画面の色を決定する。
【0004】ポリゴンレンダリングでは、物理座標系に
おける三角形の各頂点についての、座標(x,y,z)
と、色データ(R,G,B,α)と、張り合わせのイメ
ージパターンを示すテクスチャデータの同次座標(s,
t)および同次項qの値とを入力とし、これらの値を三
角形の内部で補間する処理が行われる。ここで、同次項
qは、簡単にいうと、拡大縮小率のようなもので、実際
のテクスチャバッファのUV座標系における座標、すな
わち、テクスチャ座標データ(u,v)は、同次座標
(s,t)を同次項qで除算した「s/q」および「t
/q」に、それぞれテクスチャサイズUSIZEおよび
VSIZEを乗じたものとなる。
【0005】図10は、3次元コンピュータグラフィッ
クスシステムの基本的な概念を示すシステム構成図であ
る。
【0006】この3次元コンピュータグラフィックスシ
ステムにおいては、グラフィックス描画等のデータは、
メインプロセッサ1のメインメモリ2、あるいは外部か
らのグラフィックスデータを受けるI/Oインタフェー
ス回路3からメインバス4を介してレンダリングプロセ
ッサ5a、フレームバッファメモリ5bを有するレンダ
リング回路5に与えられる。
【0007】レンダリングプロセッサ5aには、表示す
るためのデータを保持することを目的とするフレームバ
ッファ5bと、描画する図形要素(たとえば三角形)の
表面に張り付けるテクスチャデータを保持しているテク
スチャメモリ6が結合されている。そして、レンダリン
グプロセッサ5aによって、図形要素毎に表面にテクス
チャを張り付けた図形要素を、フレームバッファ5bに
描画するという処理が行われる。
【0008】フレームバッファ5bとテクスチャメモリ
6は、一般的にDRAM(Dynamic Random Access Memor
y)により構成される。そして、図9のシステムにおいて
は、フレームバッファ5bとテクスチャメモリ6は、物
理的に別々のメモリシステムとして構成されている。
【0009】ところで、画像データを描画するにあたっ
ては、レンダリングプロセッサ5aにおいて、必要に応
じて、現画像データに含まれる(R,G,B)データ
と、既にフレームバッファ5bに記憶されている(R,
G,B)データとが、現画像データに対応するαデータ
が示す混合値で混合されるαブレンディング処理が行わ
れ、さらにαブレンディング後の画像データをフレーム
バッファ5bの容量等を考慮してデータを間引くディザ
(dither)処理が行われて、ディザ処理後の(R,G,
B)データがフレームバッファ5に書き戻される。
【0010】換言すれば、αブレンディング処理は、2
つの色を線形補間して間に色を付ける処理であり、ディ
ザ処理は、αブレンディング処理を受けたデータに雑音
データを加え、その後にデータを間引いて、少ない色数
で多くの色に見えるようにするための処理である。
【0011】図11は、従来のαブレンディング処理回
路およびディザ処理回路の構成例を示すブロック図であ
る。
【0012】αブレンディング処理回路6は、現画像デ
ータ(たとえば〔0,255〕を表現する8ビット整
数)Sと混合係数α(たとえば〔0,2〕を表現する8
ビット整数を乗算する乗算器61と、1から混合係数α
を減算する減算器62、既にフレームバッファ5bに記
憶されている画像データ(たとえば〔0,255〕を表
現する8ビット整数)Dと減算器62の出力とを乗算す
る乗算器63と、乗算器61の出力と乗算器63の出力
とを加算する加算器64と、加算器64で得られたデー
タから色(カラー)値の有効値(たとえば〔0,25
5〕)を抽出するクランプ回路65とから構成されてい
る。
【0013】αブレンディング処理回路6においては、
図11に示すように、加算器64の出力のように、入力
値S,D,αからα×S+(1−α)×Dなるデータが
得られる。
【0014】また、ディザ処理回路7は、αブレンディ
ング処理回路6の出力信号S6に雑音データである誤差
データ(たとえば〔−4,3〕を表現する3ビット整
数)Eを加算する加算器71と、加算器71の出力から
カラー値の有効値を抽出するクランプ回路72と、クラ
ンプ回路72の出力から下位3ビットを切り捨てて(間
引いて)上位5ビットをフレームバッファ5bに書き戻
す切り捨て回路(除算回路)73とから構成されてい
る。
【0015】ディザ処理回路7においては、図11に示
すように、加算器71の出力のように、入力値α×S+
(1−α)×DおよびEからα(S−D)+D+Eなる
データが得られる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、従来の画像処理装置では、αブレンディング
処理回路6およびディザ処理回路7が別々に設けられ、
かつ直列に接続された構成であることから、回路規模が
大きくなり、また、演算時間がかかり、高速処理の障害
となっている。
【0017】また、上述した3次元コンピュータグラフ
ィックスシステムにおける従来のいわゆる内蔵DRAM
システムにおいて、フレームバッファメモリとテクスチ
ャメモリが別々のメモリシステムに別れている場合にお
いては、以下のような不利益があった。
【0018】第1に、表示の解像度の変化によって空き
となったフレームバッファをテクスチャ用に利用できな
い、あるいはフレームバッファメモリとテクスチャメモ
リを物理的に同一にすると、フレームバッファメモリと
テクスチャーメモリの同時アクセスにおいて、DRAM
のペ−ジ切り替え等のオーバーヘッドが大きくなり、性
能を犠牲にしなければならなくなる等の不利益がある。
【0019】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、αブレンディングおよびディザ
処理用回路の回路規模を小さくでき、しかも高速処理を
実現でき、また、表示の解像度の変化によって空きとな
ったメモリ領域をテクスチャ用に利用でき、ペ−ジ切り
替え等のオーバーヘッドの増大を防止き、性能を低下を
招くことがない、柔軟でかつ高速処理が可能な画像処理
装置およびその方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、画像データに対してαブレンディング処
理およびディザ処理を行う画像処理装置であって、少な
くとも表示用画像データが描画される記憶回路と、これ
から描画すべき現画像データの、既に上記記憶回路に記
憶されている画像データに対する更新量データを与えら
れた混合係数αを用いて求めるとともに、上記記憶回路
に記憶されている画像データに雑音データを加えたデー
タを求め、得られた両データを加算することにより、2
つの色の線形補間をしたデータに雑音データを加えたデ
ータを求め、このデータから色の有効値を抽出し、この
抽出データからデータを間引いて、上記記憶回路に書き
戻すロジック回路とを有する。
【0021】本発明では、上記ロジック回路は、これか
ら描画すべき現画像データSから既に上記記憶回路に記
憶されている画像データDを減算する減算器と、既に上
記記憶回路に記憶されている画像データDに雑音データ
である誤差データEを加算する第1の加算器と、上記減
算器の出力データ(S−D)に混合係数αを乗算する乗
算器と、上記乗算器の出力データ{α×(S−D)}と
上記第1の加算器の出力データ(D+E)を加算する第
2の加算器と、上記第2の加算器の出力データから色の
有効値を抽出するクランプ回路と、上記クランプ回路の
出力データから所定のデータを間引いて上記記憶回路に
書き戻す切り捨て回路とを有する。
【0022】また、本発明では、上記記憶回路は、表示
用画像デ−タに加えて、少なくとも一つの図形要素が必
要とするテクスチャデ−タを記憶し、上記ロジック回路
は、上記記憶回路の記憶データに基づいて、表示データ
の図形要素の表面へのテクスチャデータの張り付け処理
を行い、上記記憶回路および上記ロジック回路が一つの
半導体チップ内に混載されている。
【0023】また、本発明では、上記記憶回路は、同一
機能を有する複数のモジュールに分割され、上記ロジッ
ク回路は、各モジュールを並列にアクセスする。
【0024】また、本発明では、上記記憶回路には、表
示アドレス空間において、隣接するアドレスにおける表
示要素が、異なる記憶ブロックになるように配置され
る。
【0025】また、本発明は、前記単位図形の頂点につ
いて、3次元座標(x,y,z)、R(赤),G
(緑),B(青)データ、混合係数α、テクスチャの同
次座標(s,t)および同次項qを含むポリゴンレンダ
リングデータを受けてレンダリング処理を行う画像処理
装置であって、表示用画像デ−タと少なくとも一つの図
形要素が必要とするテクスチャデ−タを記憶する記憶回
路と、これから描画すべき現画像データの、既に上記記
憶回路に記憶されている画像データに対する更新量デー
タを与えられた混合係数αを用いて求めるとともに、上
記記憶回路に記憶されている画像データに雑音データを
加えたデータを求め、得られた両データを加算すること
により、2つの色の線形補間をしたデータに雑音データ
を加えたデータを求め、このデータから色の有効値を抽
出し、この抽出データからデータを間引いて、上記記憶
回路に書き戻す描画データ制御回路と、前記単位図形の
頂点のポリゴンレンダリングデータを補間して、前記単
位図形内に位置する画素の補間データを生成する補間デ
ータ生成回路と、前記補間データに含まれるテクスチャ
の同次座標(s,t)を同次項qで除算して「s/q」
および「t/q」を生成し、前記「s/q」および「t
/q」に応じたテクスチャアドレスを用いて、前記記憶
回路からテクスチャデータを読み出し、表示用画像デー
タの図形要素の表面へのテクスチャデータの張り付け処
理を行うテクスチャ処理回路と、を少なくとも有し、前
記記憶回路、描画データ制御回路、補間データ生成回路
およびテクスチャ処理回路が一つの半導体チップ内に混
載されている。
【0026】また、本発明は、画像データに対してαブ
レンディング処理およびディザ処理を行い記憶回路に描
画する画像処理方法であって、これから描画すべき現画
像データの、既に上記記憶回路に記憶されている画像デ
ータに対する更新量を与えられた混合係数αを用いて求
める処理と、上記記憶回路に記憶されている画像データ
に雑音データを加える処理とを並行して行い、両処理で
得られたデータを加算することにより、2つの色の線形
補間をしたデータに雑音データを加えたデータを求め、
このデータから色の有効値を抽出し、この抽出データか
らデータを間引いて、上記記憶回路に書き戻す。
【0027】本発明によれば、ロジック回路において、
まず、これから描画すべき現画像データの、既に上記記
憶回路に記憶されている画像データに対する更新量デー
タが、与えられた混合係数αを用いて求められ、これと
並行して、記憶回路に記憶されている画像データに雑音
データを加えたデータが求められる。次に、両処理で得
られたデータが加算されて、αブレンディング処理が行
われた画像データに雑音データが加えられたデータが得
られる。そして、この加算データから色の有効値が抽出
され、この抽出データからデータが切り捨てる等の処理
で間引かれていて、記憶回路に書き戻される。すなわ
ち、αブレンディング処理およびディザ処理が、簡単化
された回路で、短時間に行われる。
【0028】また、本発明によれば、一つの半導体チッ
プの内部に、DRAM等の記憶回路とロジック回路を混
載させ、表示用画像デ−タと少なくとも一つの図形要素
が必要とするテクスチャデ−タを、内蔵の記憶回路に記
憶させていることにより、表示領域以外の部分にテクス
チャデ−タを格納できることになり、内蔵メモリの有効
利用が可能となる。
【0029】また、記憶回路における同一機能を独立し
た複数のモジュ−ルとして並列にもつことにより、並列
動作の効率が向上する。単にデ−タのビット数が多いだ
けでは、デ−タの使用効率は悪化し、性能向上できるの
は一部の条件の場合に限定されることになるが、平均的
な性能を向上させるためには、ある程度の機能をもった
モジュ−ルを、複数設けることで、ビット線が有効に利
用できる。
【0030】また、内蔵記憶回路の配置、すなわち、そ
れぞれの独立されたメモリ+機能モジュ−ルが、占有す
るアドレス空間を工夫することで、さらにビット線の有
効利用が可能となる。グラフィックス描画におけるよう
な、比較的固まった表示領域へのアクセスが多い場合に
は、表示アドレス空間において、隣接するアドレスにお
ける表示要素が、それぞれ異なるメモリのブロックにな
るように配置することで、それぞれのモジュ−ルが同時
に処理できる確率が増加し、描画性能の向上が可能とな
る。固まった表示領域へのアクセスが多いというのは、
三角形等の閉領域の内部を描画しようとした場合、その
内部の表示要素どうしは隣接しているので、そのような
領域へのアクセスはアドレス隣接することになる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本実施形態においては、パ
ーソナルコンピュータなどに適用される、任意の3次元
物体モデルに対する所望の3次元画像をCRT(Cathode
Ray Tube)などのディスプレイ上に高速に表示する3次
元コンピュータグラフィックスシステムについて説明す
る。
【0032】図1は、本発明に係る画像処理装置として
の3次元コンピュータグラフィックスシステム10のシ
ステム構成図である。
【0033】3次元コンピュータグラフィックスシステ
ム10は、立体モデルを単位図形である三角形(ポリゴ
ン)の組み合わせとして表現し、このポリゴンを描画す
ることで表示画面の各画素の色を決定し、ディスプレイ
に表示するポリゴンレンダリング処理を行うシステムで
ある。また、3次元コンピュータグラフィックスシステ
ム10では、平面上の位置を表現する(x,y)座標の
他に、奥行きを表すz座標を用いて3次元物体を表し、
この(x,y,z)の3つの座標で3次元空間の任意の
一点を特定する。
【0034】図1に示すように、3次元コンピュータグ
ラフィックスシステム10は、メインプロセッサ11、
メインメモリ12、I/Oインタフェース回路13、お
よびレンダリング回路14が、メインバス15を介して
接続されている。以下、各構成要素の機能について説明
する。
【0035】メインプロセッサ11は、たとえば、アプ
リケーションの進行状況などに応じて、メインメモリ1
2から必要なグラフィックデータを読み出し、このグラ
フィックデータに対してクリッピング(Clipping)処理、
ライティング(Lighting)処理などのジオメトリ(Geometr
y)処理などを行い、ポリゴンレンダリングデータを生成
する。メインプロセッサ11は、ポリゴンレンダリング
データS11を、メインバス15を介してレンダリング
回路14に出力する。
【0036】I/Oインタフェース回路13は、必要に
応じて、外部から動きの制御情報またはポリゴンレンダ
リングデータ等を入力し、これをメインバス15を介し
てレンダリング回路14に出力する。
【0037】ここで、ポリゴンレンダリングデータは、
ポリゴンの各3頂点の(x,y,z,R,G,B,α,
s,t,q,F)のデータを含んでいる。ここで、
(x,y,z)データは、ポリンゴの頂点の3次元座標
を示し、(R,G,B)データは、それぞれ当該3次元
座標における赤、緑、青の輝度値を示している。データ
αは、これから描画する画素と、ディスプレイバッファ
147bに既に記憶されている画素とのR,G,Bデー
タのブレンド(混合)係数を示している。(s,t,
q)データのうち、(s,t)は、対応するテクスチャ
の同次座標を示しており、qは同次項を示している。こ
こで、「s/q」および「t/q」に、それぞれテクス
チャサイズUSIZEおよびVSIZEを乗じてテクス
チャ座標データ(u,v)が得られる。テクスチャバッ
ファ147aに記憶されたテクスチャデータへのアクセ
スは、テクスチャ座標データ(u,v)を用いて行われ
る。Fデータは、フォグのα値を示している。すなわ
ち、ポリゴンレンダリングデータは、三角形の各頂点の
物理座標値と、それぞれの頂点の色とテクスチャおよび
フォグの値のデータである。
【0038】以下、レンダリング回路14について詳細
に説明する。図1に示すように、レンダリング回路14
は、DDA(Digital DifferentialAnarizer) セットア
ップ回路141、トライアングルDDA回路142、テ
クスチャエンジン回路143、メモリインタフェース
(I/F)回路144、CRTコントロール回路14
5、RAMDAC回路146、DRAM147およびS
RAM(Static RAM)148を有する。本実施形態におけ
るレンダリング回路14は、一つの半導体チップ内にロ
ジック回路と少なくとも表示用画像データ(以下、表示
データという)とテクスチャデータとを記憶するDRA
M147とが混載されている。
【0039】DRAM147 DRAM147は、テクスチャバッファ147a、ディ
スプレイバッファ147b、zバッファ147cおよび
テクスチャCLUT(Color Look Up Table) バッファ1
47dとして機能する。また、DRAM147は、後述
するように、同一機能を有する複数(本実施形態では4
個)のモジュールに分割されている。
【0040】また、DRAM147には、より多くのテ
クスチャデ−タを格納するために、インデックスカラ−
におけるインデックスと、そのためのカラ−ルックアッ
プテ−ブル値が、テクスチャCLUTバッファ147d
に格納されている。インデックスおよびカラ−ルックア
ップテ−ブル値は、テクスチャ処理に使われる。すなわ
ち、通常はR,G,Bそれぞれ8ビットの合計24ビッ
トでテクスチャ要素を表現するが、それではデ−タ量が
膨らむため、あらかじめ選んでおいたたとえば256色
等の中から一つの色を選んで、そのデ−タをテクスチャ
処理に使う。このことで256色であればそれぞれのテ
クスチャ要素は8ビットで表現できることになる。イン
デックスから実際のカラ−への変換テ−ブルは必要にな
るが、テクスチャの解像度が高くなるほど、よりコンパ
クトなテクスチャデ−タとすることが可能となる。これ
により、テクスチャデ−タの圧縮が可能となり、内蔵D
RAMの効率良い利用が可能となる。
【0041】さらにDRAM147には、描画と同時並
行的に隠れ面処理を行うため、描画しようとしている物
体の奥行き情報が格納されている。なお、表示データと
奥行きデータおよびテクスチャデータの格納方法として
は、メモリブロックの先頭から連続して表示データが格
納され、次に奥行きデータが格納され、残りの空いた領
域に、テクスチャの種類毎に連続したアドレス空間でテ
クスチャデータが格納される。これにより、テクスチャ
データを効率よく格納できることになる。
【0042】DDAセットアップ回路141 DDAセットアップ回路141は、後段のトライアング
ルDDA回路142において物理座標系上の三角形の各
頂点の値を線形補間して、三角形の内部の各画素の色と
深さ情報を求めるに先立ち、ポリゴンレンダリングデー
タS11が示す(z,R,G,B,α,s,t,q,
F)データについて、三角形の辺と水平方向の差分など
を求めるセットアップ演算を行う。このセットアップ演
算は、具体的には、開始点の値と終点の値と、開始点と
終点との距離を用いて、単位長さ移動した場合におけ
る、求めようとしている値の変分を算出する。DDAセ
ットアップ回路141は、算出した変分データS141
をトライアングルDDA回路142に出力する。
【0043】DDAセットアップ回路141の機能につ
いて図2に関連付けてさらに説明する。上述したよう
に、DDAセットアップ回路141の主な処理は、前段
のジオメトリ処理を経て物理座標にまで落ちてきた各頂
点における各種情報(色、ブレンドの割合、テクスチャ
座標、Fogカラー)の与えられた三頂点により構成さ
れる三角形内部で変分を求めて、後段の線形補間処理の
基礎デ−タを算出することである。なお、三角形の各頂
点データは、たとえばx,y座標が16ビット、z座標
が24ビット、RGBカラー値が各12ビット(=8+
4)、s,t,qテクスチャ座標は各32ビット浮動少
数値(IEEEフォーマット)、α係数が12ビット、
並びにFog係数が12ビットで構成される。
【0044】三角形の描画は水平ラインの描画に集約さ
れるが、そのために水平ラインの描画開始点における最
初の値を求める必要がある。この水平ラインの描画にお
いては、一つの三角形の中でその描画方向は一定にす
る。たとえば左から右へ描画する場合は、左側の辺にお
けるY方向変位に対するXおよび上記各種の変分を算出
しておいて、それを用いて頂点から次の水平ラインに移
った場合の最も左の点のx座標と、上記各種情報の値を
求める(辺上の点はY,X両方向に変化するのでY方向
の傾きのみでは計算できない。)。右側の辺に関しては
終点の位置がわかればよいので、Y方向変位に対するx
の変分のみを調べておけばよい。水平ラインの描画に関
しては、水平方向の傾きは同一三角形内では均一なの
で、上記各種情報の傾きを算出しておく。与えられた三
角形をY方向にソートして最上位の点をAとする。次に
残りの2頂点のX方向の位置を比較して右側の点をBと
する。こうすることで、処理の場合分け等が2通り程度
にできる。
【0045】トライアングルDDA回路142 トライアングルDDA回路142は、DDAセットアッ
プ回路141から入力した変分データS141を用い
て、三角形内部の各画素における線形補間された(z,
R,G,B,α,s,t,q,F)データを算出する。
トライアングルDDA回路11は、各画素の(x,y)
データと、当該(x,y)座標における(z,R,G,
B,α,s,t,q,F)データとを、DDAデータ
(補間データ)S142としてテクスチャエンジン回路
143に出力する。たとえば、トライアングルDDA回
路142は、並行して処理を行う矩形内に位置する8
(=2×4)画素分のDDAデータS142をテクスチ
ャエンジン回路143に出力する。
【0046】トライアングルDDA回路142の機能に
ついて図3に関連付けてさらに説明する。上述したよう
に、DDAセットアップ回路141により、三角形の各
辺と水平方向における先出の各種情報の傾き情報が準備
され、この情報を受けたトライアングルDDA回路14
2の基本的処理は、三角形の辺上の各種情報の補間処理
による水平ラインの初期値の算出と、水平ライン上での
各種情報の補間処理である。ここで最も注意しなければ
ならないことは、補間結果の算出は、画素中心における
値を算出する必要があるということである。その理由
は、算出する値が画素中心からはずれたところを求めて
いては、静止画の場合はさほど気にならないが、動画に
した場合には、画像の揺らぎが目立つようになるからで
ある。
【0047】最初の水平ライン(当然画素中心を結んだ
ライン)の一番左側における各種情報は、辺上の傾きに
頂点からその最初の水平ラインまでの距離をかけてやる
ことで求めることができる。次のラインにおける開始位
置での各種情報は、辺上の傾きを足してゆくことで算出
できる。水平ラインにおける最初の画素での値は、ライ
ンの開始位置における値に、最初の画素までの距離と水
平方向の傾きをかけた値を足すことで算出できる。水平
ラインにおける次の画素における値は、最初の画素の値
に対してつぎつぎに水平方向の傾きを足し込んでゆけば
算出できる。
【0048】次に、頂点のソートについて図4に関連付
けて説明する。頂点をあらかじめソートしておくこと
で、以降の処理の場合分けを最大限に減らし、かつ、補
間処理においてもできるだけ一つの三角形の内部におい
ては、矛盾が生じにくくすることができる。ソートのや
り方としては、まずすべての与えられた頂点をY方向に
ソートして、最上位の点と最下位の点を決めそれぞれA
点、C点とする。残りの点はB点とする。このようにす
ることで、Y方向に最も長く伸びた辺が辺ACとなり、
最初に辺ACと辺ABを用いてその二つの辺で挟まれた
領域の補間処理を行い、次に辺ACはそのままで、辺A
Bに変えて辺BCと辺ACで挟まれた領域の補間を行う
という処理になる。また、Y方向の画素座標格子上への
補正に関しても、辺ACと辺BCについて行っておけば
よいこともわかる。このようにして、ソート後の処理に
場合分けが不必要になることで、データを単純に流すだ
けの処理で可能となりバグも発生しにくくなるし、構造
もシンプルになる。また、一つの三角形の中で補間処理
の方向が辺BC上を開始点として一定にできるため、水
平方向の補間(Span)の方向が一定となり、演算誤差があ
ったとしても辺BCから他の辺に向かって誤差が蓄積さ
れるかたちとなり、その蓄積の方向が一定となるため、
隣接する辺同士での誤差は目立たなくなる。
【0049】次に、水平方向の傾き算出について図5に
関連付けて説明する。三角形内における各種変数(x,
z,α,R,G,B,s,t,q)の(x,y)に対す
る傾き(変数分)は、線形補間であることから一定とな
る。したがって、水平方向の傾き、すなわち、各水平ラ
イン(Span)上での傾きはどのSpanにおいても、一定とな
るので、各Spanの処理に先立ってその傾きを求めておく
ことになる。三角形の与えられた頂点をY方向にソート
した結果、辺ACが最も長く伸びた辺と再定義されてい
るので、頂点Bを水平方向に伸ばしたラインと辺ACの
交点が必ず存在するのでその点をDとする。後は単純に
点Bと点Dの間の変分を求めるようなことを行えば、水
平方向すなわちx方向の傾きを求めることができる。
【0050】具体的には、D点でのxおよびz座標は次
式のようになる。
【0051】
【数1】 xd ={(yd −ya )/(yc −ya )}・(xc −xa ) zd ={(yd −ya )/(yc −ya )}・(zc −za
【0052】これに基づいて、変数zのx方向の傾きを
求めると、次のようになる。
【0053】
【数2】 Δz/Δx=(zd −zb )/(xd −xb ) =〔{(yd −ya )/(yc −ya )}・(zc −za )−zb 〕 /〔{(yd −ya )/(yc −ya )}・(xc −xa )−xb 〕 ={zb (yc −ya )−(zc −za )(yc −ya )} /{xb (yc −ya )−(zc −za )(yc −ya )}
【0054】次に、頂点データの補間手順の一例につい
て、図6および図7に関連付けて説明する。頂点のソー
ト、水平方向の傾き算出、各辺上での傾きの算出処理を
経て、それらの結果を使って補間処理を行う。B点の位
置によって、Spanでの処理の向きは2通りに別れる。こ
れは、一つの三角形の内部での補間における各Span同士
での誤差の蓄積方向を、一定にすることで、できるだけ
不具合が発生しないようにするために、Y方向に最も長
く伸びた辺を常に始点として、処理するようにしようと
しているからである。B点がA点と同じ高さにあった場
合には、前半の処理はスキップされることになる。よっ
て、場合分けというよりは、スキップが可能な機構を設
けておくだけで処理としてはすっきりしたものとでき
る。複数のSpanを同時処理することで、処理能力をあげ
ようとした場合には、Y方向における傾きを求めたくな
るが、頂点のソートからやり直す必要があることにな
る。しかしながら、補間処理の前処理だけでことが済む
ために、全体としての処理系は簡単にできる。
【0055】具体的には、B点がA点と同じ高さでない
場合には、AC,ABのY方向補正(画素格子上の値算
出)を行い(ST1,ST2)、AC辺上の補間および
AB辺上の補間を行う(ST3)。そして、AC水平方
向の補正およびAC辺からAB辺方向の水平ライン(Spa
n)上を補間する(ST4)。以上のステップST3,S
T4の処理をAB辺の端点まで行う(ST5)。AB辺
の端点までステップST2〜ST4の処理が終了した場
合、あるいはステップST1においてB点がA点が同じ
高さであると判別した場合には、BCのY方向補正(画
素格子上の値算出)を行い(ST6)、AC辺上の補間
およびBC辺上の補間を行う(ST7)。そして、AC
水平方向の補正およびAC辺からBC辺方向の水平ライ
ン(Span)上を補間する(ST8)。以上のステップST
7,ST8の処理をBC辺の端点まで行う(ST9)。
【0056】テクスチャエンジン回路143 テクスチャエンジン回路143は、「s/q」および
「t/q」の算出処理、テクスチャ座標データ(u,
v)の算出処理、テクスチャバッファ147aからの
(R,G,B,α)データの読み出し処理、および、混
合処理(αブレンディング処理)を順にパイプライン方
式で行う。なお、テクスチャエンジン回路143は、た
とえば所定の矩形内に位置する8画素についての処理を
同時に並行して行う。
【0057】テクスチャエンジン回路143は、DDA
データS142が示す(s,t,q)データについて、
sデータをqデータで除算する演算と、tデータをqデ
ータで除算する演算とを行う。テクスチャエンジン回路
143には、たとえば図示しない除算回路が8個設けら
れており、8画素についての除算「s/q」および「t
/q」が同時に行われる。
【0058】また、テクスチャエンジン回路143は、
除算結果である「s/q」および「t/q」に、それぞ
れテクスチャサイズUSIZEおよびVSIZEを乗じ
て、テクスチャ座標データ(u,v)を生成する。ま
た、テクスチャエンジン回路143は、メモリI/F回
路144を介して、SRAM148あるいはDRAM1
47に、生成したテクスチャ座標データ(u,v)を含
む読み出し要求を出力し、メモリI/F回路144を介
して、SRAM148あるいはテクスチャバッファ14
7aに記憶されているテクスチャデータを読み出すこと
で、(s,t)データに対応したテクスチャアドレスに
記憶された(R,G,B,α)データS148を得る。
ここで、SRAM148には、テクスチャバッファ14
7aに格納されているテクスチャデータが記憶される。
テクスチャエンジン回路143は、読み出した(R,
G,B,α)データS148の(R,G,B)データ
と、前段のトライアングルDDA回路142からのDD
AデータS142に含まれる(R,G,B)データと
を、(R,G,B,α)データS148に含まれるαデ
ータが示す割合で混合し(それぞれかけあわせるなどし
て)、画素データS143を生成する。テクスチャエン
ジン回路143は、この画素データS143をメモリI
/F回路144に出力する。
【0059】なお、テクスチャバッファ147aには、
MIPMAP(複数解像度テクスチャ)などの複数の縮
小率に対応したテクスチャデータが記憶されている。こ
こで、何れの縮小率のテクスチャデータを用いるかは、
所定のアルゴリズムを用いて、前記三角形単位で決定さ
れる。
【0060】テクスチャエンジン回路143は、フルカ
ラー方式の場合には、テクスチャバッファ147aから
読み出した(R,G,B,α)データを直接用いる。一
方、テクスチャエンジン回路143は、インデックスカ
ラー方式の場合には、あらかじめ作成したカラールック
アップテーブル(CLUT)をテクスチャCLUTバッ
ファ147dから読み出して、内蔵するSRAMに転送
および記憶し、このカラールックアップテーブルを用い
て、テクスチャバッファ147aから読み出したカラー
インデックスに対応する(R,G,B)データを得る。
【0061】メモリI/F回路144 メモリI/F回路144は、テクスチャエンジン回路1
43から入力した画素データS143に対応するzデー
タと、zバッファ147cに記憶されているzデータと
の比較を行い、入力した画素データS143によって描
画される画像が、前回、ディスプレイバッファ147b
に書き込まれた画像より、手前(視点側)に位置するか
否かを判断し、手前に位置する場合には、画像データS
143に対応するzデータでzバッファ147cに記憶
されたzデータを更新する。また、メモリI/F回路1
44は、必要に応じて、画像データS143に含まれる
(R,G,B)データと、既にディスプレイバッファ1
47bに記憶されている(R,G,B)データとを、画
像データS143に対応するαデータが示す混合値で混
合するαブレンディング処理と、ディスプレイバッファ
147bの容量等を考慮してデータを間引く(切り捨て
る)ディザ処理とを並列的に行い、処理後の(R,G,
B)データをディスプレイバッファ147bに書き込む
(打ち込む)。
【0062】図8は、αブレンディング処理とディザ処
理とを並列的に行うαブレンディング/ディザ処理回路
1440の構成例を示すブロック図である。
【0063】このロジック回路または描画データ制御回
路としてのαブレンディング/ディザ処理回路1440
は、図8に示すように、これから描画すべき現画像デー
タ(たとえば〔0,255〕を表現する8ビット整数)
Sから既にディスプレイバッファ147bに記憶されて
いる画像データ(たとえば〔0,255〕を表現する8
ビット整数)Dを減算する減算器1441と、既にディ
スプレイバッファ147bに記憶されている画像データ
Dに雑音データである誤差データ(たとえば〔−4,
3〕を表現する3ビット整数)Eを加算する第1の加算
器1442と、減算器1441の出力データ(S−D)
に混合係数(たとえば〔0,2〕を表現する8ビット整
数)αを乗算する乗算器1443と、乗算器1443の
出力データ{α×(S−D)}と第1の加算器1442
の出力データ(D+E)を加算する第2の加算器144
4と、第2の加算器1444の出力データからカラー値
の有効値(たとえば〔0,255〕)を抽出するクラン
プ回路1445と、クランプ回路1445の出力データ
から下位3ビットを切り捨てて(間引いて)上位5ビッ
トをディスプレイバッファ147bに書き戻す切り捨て
回路(除算回路)1446とから構成されている。
【0064】このαブレンディング/ディザ処理回路1
440では、減算器1441および乗算器1443で、
これから描画すべき現画像データSの既にディスプレイ
バッファ147bに記憶されている画像データDに対す
る更新量データを混合係数αを用いて求める処理と、第
1の加算器1442で既にディスプレイバッファ147
bに記憶されている画像データDに雑音データEを加え
る処理とが同時並列的に行われ、両処理で得られたデー
タを第2の加算器1444で加算することにより、2つ
の色の線形補間をしたデータに雑音データを加えたデー
タ{α×(S−D)+D+Eが求められ、その後、クラ
ンプ回路1445でカラーの有効値が抽出され、この抽
出データから切り捨て回路1446でデータが間引かれ
て、ディスプレイバッファ147bに書き戻される。
【0065】この回路は、従来回路に比べて乗算器およ
びクランプ回路が1つずつ少ない構成となっており、回
路規模が小さく、また、αブレンディング処理とディザ
処理とが並列的に行われることから、演算時間が短縮さ
れている。
【0066】なお、メモリI/F回路144によるDR
AM147に対してのアクセスは、16画素について同
時に行われる。
【0067】本実施形態においては、DRAM147
は、たとえば図9に示すように、4つのDRAMモジュ
ール1471〜1474に分割されており、メモリI/
F回路144には、各DRAMモジュール1471〜1
474に対応したメモリコントローラ1447〜145
0、並びにこれらメモリコントローラ1441にデータ
を分配するディストリビュータ1451が設けられてい
る。そして、メモリI/F回路144は、各DRAMモ
ジュール1471〜1474に対して、図9に示すよう
に、画素データを、表示領域において隣接した部分は、
異なるDRAMモジュールとなるように配置する。これ
により、三角形のような平面を描画する場合には面で同
時に処理できることになるため、それぞれのDRAMモ
ジュールの動作確率は非常に高くなっている。
【0068】CRTコントロール回路145 CRTコントローる回路145は、与えられた水平およ
び垂直同期信号に同期して、図示しないCRTに表示す
るアドレスを発生し、ディスプレイバッファ147bか
ら表示データを読み出す要求をメモリI/F回路144
に出力する。この要求に応じて、メモリI/F回路14
4は、ディスプレイバッファ147bから一定の固まり
で表示データを読み出す。CRTコントローラ回路14
5は、ディスプレイバッファ147bから読み出した表
示データを記憶するFIFO(First In First Out)回路
を内蔵し、一定の時間間隔で、RAMDAC回路146
に、RGBのインデックス値を出力する。
【0069】RAMDAC回路146 RAMDAC回路146は、各インデックス値に対応す
るR,G,Bデータを記憶しており、CRTコントロー
ラ回路145から入力したRGBのインデックス値に対
応するデジタル形式のR,G,Bデータを、図示しない
D/Aコンバータ(Digital/Analog Converter)に転送
し、アナログ形式のR,G,Bデータを生成する。RA
MDAC回路146は、この生成されたR,G,Bデー
タをCRTに出力する。
【0070】次に、上記構成による動作を説明する。3
次元コンピュータグラフィックスシステム10において
は、グラフィックス描画等のデータは、メインプロセッ
サ11のメインメモリ12、あるいは外部からのグラフ
ィックスデータを受けるI/Oインタフェース回路13
からメインバス15を介してレンダリング回路14に与
えられる。なお、必要に応じて、グラフィックス描画等
のデータは、メインプロセッサ11等において、座標変
換、クリップ処理、ライティング処理等のジオメトリ処
理が行われる。ジオメトリ処理が終わったグラフィック
スデータは、三角形の各3頂点の頂点座標x,y,z、
輝度値R,G,B、描画しようとしている画素とディス
プレイバッファ内の画素とのTGB値のブレンド係数
α、対応するテクスチャ座標s,t,qとからなるポリ
ゴンレンダリングデータS11となる。
【0071】このポリゴンレンダリングデータS11
は、レンダリング回路14のDDAセットアップ回路1
41に入力される。DDAセットアップ回路141にお
いては、ポリゴンレンダリングデータS11に基づい
て、三角形の辺と水平方向の差分などを示す変分データ
S141が生成される。具体的には、開始点の値と終点
の値、並びに、その間の距離を用いて、単位長さ移動し
た場合における、求めようとしている値の変化分である
変分が算出され、変分データS141としてトライアン
グルDDA回路142に出力される。
【0072】トライアングルDDA回路142において
は、変分データS141を用いて、、三角形内部の各画
素における線形補間された(z,R,G,B,α,s,
t,q,F)データが算出される。そして、この算出さ
れた(z,R,G,B,α,s,t,q,F)データ
と、三角形の各頂点の(x,y)データとが、DDAデ
ータS142として、トライアングルDDA回路142
からテクスチャエンジン回路143に出力される。
【0073】テクスチャエンジン回路143において
は、DDAデータS142が示す(s,t,q)データ
について、sデータをqデータで除算する演算と、tデ
ータをqデータで除算する演算とが行われる。そして、
除算結果「s/q」および「t/q」に、それぞれテク
スチャサイズUSIZEおよびVSIZEが乗算され、
テクスチャ座標データ(u,v)が生成される。
【0074】次に、テクスチャエンジン回路143から
メモリI/F回路144を介して、テクスチャエンジン
回路143からSRAM148に、生成されたテクスチ
ャ座標データ(u,v)を含む読み出し要求が出力さ
れ、メモリI/F回路144を介して、SRAM148
に記憶された(R,G,B,α)データS148が読み
出される。次に、テクスチャエンジン回路143におい
て、読み出した(R,G,B,α)データS148の
(R,G,B)データと、前段のトライアングルDDA
回路142からのDDAデータS142に含まれる
(R,G,B)データとが、(R,G,B,α)データ
S148に含まれるαデータが示す割合で混合され、
x,y座標におけるテクスチャの色が算出され、画素デ
ータS143として生成される。この画素データS14
3は、テクスチャエンジン回路143からメモリI/F
回路144に出力される。
【0075】フルカラーの場合には、テクスチャバッフ
ァ147aからのデータ(R,G,B,α)を直接用い
ればよいが、インデックスカラーの場合には、あらかじ
め作成しておいたカラーインデックステーブル(Color
Index Table )のデータが、テクスチャCLUT(Colo
r Look Up Table)バッファ147dより、SRAM等で
構成される一時保管バッファへ転送され、この一時保管
バッファのCLUTを用いてカラーインデックスから実
際のR,G,Bカラーが得られる。なお、CULTがS
RAMで構成された場合は、カラーインデックスをSR
AMのアドレスに入力すると、その出力には実際のR,
G,Bカラーが出てくるといった使い方となる。
【0076】そして、メモリI/F回路144におい
て、テクスチャエンジン回路143から入力した画素デ
ータS143に対応するzデータと、zバッファ147
cに記憶されているzデータとの比較が行われ、入力し
た画素データS12によって描画される画像が、前回、
ディスプレイバッファ21に書き込まれた画像より、手
前(視点側)に位置するか否かが判断される。判断の結
果、手前に位置する場合には、画像データS143に対
応するzデータでzバッファ147cに記憶されたzデ
ータが更新される。
【0077】次に、メモリI/F回路144において
は、αブレンディング/ディザ処理回路1440で、必
要に応じて、画像データS143に含まれる(R,G,
B)データと、既にディスプレイバッファ147bに記
憶されている(R,G,B)データとが、画像データS
143に対応するαデータが示す混合値で混合されるα
ブレンディング処理と、ディスプレイバッファ147b
の容量等を考慮してデータを間引く(切り捨てる)ディ
ザ処理とが並列的に行われ、処理後の(R,G,B)デ
ータがディスプレイバッファ147bに書き込まれる。
【0078】具体的には、αブレンディング/ディザ処
理回路1440において、減算器1441および乗算器
1443で、これから描画すべき現画像データSの既に
ディスプレイバッファ147bに記憶されている画像デ
ータDに対する更新量データが混合係数αを用いて求め
られ、これに並行して、第1の加算器1442で既にデ
ィスプレイバッファ147bに記憶されている画像デー
タDに雑音データEが加えられる。そして、乗算器14
43で得られたデータと第1の加算器1442で得られ
たデータとが第2の加算器1444で加算され、2つの
色の線形補間をしたデータに雑音データを加えたデータ
{α×(S−D)+D+E}が求められ、その後、クラ
ンプ回路1445でカラーの有効値が抽出され、この抽
出データから切り捨て回路1446でデータが間引かれ
て、ディスプレイバッファ147bに書き戻される。
【0079】メモリI/F回路144においては、今か
ら描画しようとしている画素におけるテクスチャアドレ
スに対応したテクスチャを格納しているメモリブロック
がそのテクスチャアドレスにより算出され、そのメモリ
ブロックにのみ読みだし要求が出され、テクスチャデー
タが読み出される。この場合、該当するテクスチャデー
タを保持していないメモリブロックにおいては、テクス
チャ読み出しのためのアクセスが行われないため、描画
により多くのアクセス時間を提供することが可能となっ
ている。
【0080】描画においても同様に、今から描画しよう
としている画素アドレスに対応する画素データを格納し
ているメモリブロックに対して、該当アドレスから画素
データがモディファイ書き込み(Modify Write)を行うた
めに読み出され、モディファイ後、同じアドレスへ書き
戻される。
【0081】隠れ面処理を行う場合には、やはり同じよ
うに今から描画しようとしている画素アドレスに対応す
る奥行きデータを格納しているメモリブロックに対し
て、該当アドレスから奥行きデータがモディファイ書き
込み(Modify Write)を行うために読み出され、必要なら
ばモディファイ後、同じアドレスへ書き戻される。
【0082】このようなメモリI/F回路144に基づ
くDRAM147とのデータのやり取りにおいては、そ
れまでの処理を複数並行処理することで、描画性能を向
上させることができる。特に、トライアングルDDA回
路142とテクスチャエンジン143の部分を並列実行
形式で、同じ回路に設ける(空間並列)か、または、パ
イプラインを細かく挿入する(時間並列)ことで、部分
的に動作周波数を増加させるという手段により、複数画
素の同時算出が行われる。
【0083】また、画素データは、メモリI/F回路1
44の制御のもと、表示領域において隣接した部分は、
異なるDRAMモジュールとなるように配置される。こ
れにより、三角形のような平面を描画する場合には面で
同時に処理される。このため、それぞれのDRAMモジ
ュールの動作確率は非常に高い。
【0084】そして、図示しないCRTに画像を表示す
る場合には、CRTコントロール回路145において、
与えられた水平垂直同期周波数に同期して、表示アドレ
スが発生され、メモリI/F回路144へ表示データ転
送の要求が出される。メモリI/F回路144では、そ
の要求に従い、一定のまとまった固まりで、表示データ
がCRTコントロール回路145に転送される。CRT
コントロール回路145では、図示しないディスプレイ
用FIFO(First In First Out)等にその表示データが
貯えられ、一定の間隔でRAMDAC146へRGBの
インデックス値が転送される。
【0085】RAMDAC146においては、RAM内
部にRGBのインデックスに対するRGB値が記憶され
ていて、インデックス値に対するRGB値が図示しない
D/Aコンバータへ転送される。そして、D/Aコンバ
ータでアナログ信号に変換されたRGB信号がCRTへ
転送される。
【0086】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、減算器1441および乗算器1443で、これから
描画すべき現画像データSの既にディスプレイバッファ
147bに記憶されている画像データDに対する更新量
データを混合係数αを用いて求める処理と、第1の加算
器1442で既にディスプレイバッファ147bに記憶
されている画像データDに雑音データEを加える処理と
を並行して行い、両処理で得られたデータを第2の加算
器1444で加算することにより、2つの色の線形補間
をしたデータに雑音データを加えたデータ{α×(S−
D)+D+E}を求め、その後、クランプ回路1445
でカラーの有効値を抽出し、この抽出データから切り捨
て回路1446でデータを間引いて、ディスプレイバッ
ファ147bに書き戻すαブレンディング/ディザ処理
回路1440を設けたので、従来回路に比べて乗算器お
よびクランプ回路が1つずつ少ない回路構成であること
から、回路規模が小さく、また、αブレンディング処理
とディザ処理とが並列的に行われることから、演算時間
を短縮でき、高速処理を実現できる利点がある。
【0087】また、本実施形態によれば、半導体チップ
内部に内蔵されたDRAM147に、表示デ−タと少な
くとも一つの図形要素が必要とするテクスチャデ−タを
記憶させた構成を有することから、表示領域以外の部分
にテクスチャデ−タを格納できることになり、内蔵DR
AMの有効利用が可能となり、高速処理動作、並びに低
消費電力化を並立させるようにした画像処理装置が実現
可能となる。そして、単一メモリシステムを実現でき、
すべてが内蔵された中だけで処理ができる。その結果、
ア−キテクチャとしても大きなパラダイムシフトとな
る。また、メモリの有効利用ができることで、内部に持
っているDRAMのみでの処理が可能となり、内部にあ
るがゆえのメモリと描画システムの間の大きなバンド幅
が、十分に活用可能となる。また、DRAMにおいても
特殊な処理を組み込むことが可能となる。
【0088】また、DRAMにおける同一機能を独立し
た複数のモジュ−ル1471〜1474として並列にも
つことから、並列動作の効率を向上させることができ
る。単にデ−タのビット数が多いだけでは、デ−タの使
用効率は悪化し、性能向上できるのは一部の条件の場合
に限定されることになる。平均的な性能を向上させるた
めには、ある程度の機能をもったモジュ−ルを複数設け
ることで、ビット線の有効利用を行うことができる。
【0089】さらに、表示アドレス空間において、隣接
するアドレスにおける表示要素が、それぞれ異なるDR
AMのブロックになるように配置するので、さらにビッ
ト線の有効利用が可能となり、グラフィックス描画にお
けるような、比較的固まった表示領域へのアクセスが多
い場合には、それぞれのモジュ−ルが同時に処理できる
確率が増加し、描画性能の向上が可能となる。
【0090】また、より多くのテクスチャデ−タを格納
するために、インデックスカラ−におけるインデックス
と、そのためのカラ−ルックアップテ−ブル値を内蔵D
RAM147内部に格納するので、テクスチャデ−タの
圧縮が可能となり、内蔵DRAMの効率良い利用が可能
となる。
【0091】また、描画しようとしている物体の奥行き
情報を、内蔵のDRAMに格納するので、描画と同時並
行的に隠れ面処理を行うことが可能となる。描画を行っ
て、通常はそれを表示しようとするわけだが、ユニファ
イドメモリとして、テクスチャデ−タと表示デ−タを同
一のメモリシステムに同居させることができることか
ら、直接表示に使わずに、描画デ−タをテクスチャデ−
タとして使ってしまうということも可能となる。このよ
うなことは、必要なときに必要なテクスチャデ−タを、
描画によって作成する場合に有効となり、これもテクス
チャデ−タを膨らませないための効果的な機能となる。
【0092】また、チップ内部にDRAMを内蔵するこ
とで、その高速なインタ−フェ−ス部分がチップの内部
だけで完結することになるため、大きな付加容量のI/
Oバッファであるとか、チップ間配線容量をドライブす
る必要がなくなり、消費電力は内蔵しない場合に比較し
て小さくなる。よって、さまざまな技術を使って、一つ
のチップの中だけですべてができるような仕組みは、今
後の携帯情報端末等の身近なデジタル機器のためには、
必要不可欠な技術要素となっている。
【0093】なお、本発明は上述した実施形態には限定
されない。また、上述した図1に示す3次元コンピュー
タグラフィックスシステム10では、SRAM148を
用いる構成を例示したが、SRAM148を設けない構
成にしてもよい。
【0094】さらに、図1に示す3次元コンピュータグ
ラフィックスシステム10では、ポリゴンレンダリング
データを生成するジオメトリ処理を、メインプロセッサ
11で行う場合を例示したが、レンダリング回路14で
行う構成にしてもよい。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回路規模を小さくでき、また、αブレンディング処理と
ディザ処理とを並列的に行うことができ、演算時間を短
縮でき、高速処理を実現できる利点がある。
【0096】また、半導体チップ内部にロジック回路と
混載された記憶回路に、表示デ−タと少なくとも一つの
図形要素が必要とするテクスチャデ−タを記憶させた構
成を有することから、表示領域以外の部分にテクスチャ
デ−タを格納できることになり、内蔵記憶回路の有効利
用が可能となり、高速処理動作、並びに低消費電力化を
並立させるようにした画像処理装置が実現可能となる。
【0097】また、メモリにおける同一機能を独立した
複数のモジュ−ルとして並列にもつことから、並列動作
の効率を向上させることができる。
【0098】さらに、表示アドレス空間において、隣接
するアドレスにおける表示要素を、それぞれ異なるメモ
リのブロックになるように配置するので、グラフィック
ス描画におけるような、比較的固まった表示領域へのア
クセスが多い場合には、それぞれのモジュ−ルが同時に
処理できる確率が増加し、描画性能の向上が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る3次元コンピュータグラフィック
スシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るDDAセットアップ回路の機能を
説明するための図である。
【図3】本発明に係るトライアングルDDA回路の機能
を説明するための図である。
【図4】本発明に係るトライアングルDDA回路の頂点
のソート処理を説明するための図である。
【図5】本発明に係るトライアングルDDA回路の水平
方向の傾き算出処理を説明するための図である。
【図6】本発明に係るトライアングルDDA回路の頂点
データの補間手順を説明するための図である。
【図7】本発明に係るトライアングルDDA回路の頂点
データの補間手順を説明するためのフローチャートであ
る。
【図8】本発明に係るαブレンディング/ディザ処理回
路の構成例を示すブロック図である。
【図9】本発明に係るデータ格納方法を説明するための
図である。
【図10】3次元コンピュータグラフィックスシステム
の基本的な概念を示すシステム構成図である。
【図11】従来のαブレンディング処理回路およびディ
ザ処理回路の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…3次元コンピュータグラフィックスシステム、1
1…メインプロセッサ、12…メインメモリ、13…I
/Oインタフェース回路、14…レンダリング回路、1
41…DDAセットアップ回路、142…トライアング
ルDDA回路、143…テクスチャエンジン回路、14
4…メモリI/F回路、1440…αブレンディング/
ディザ処理回路(描画データ制御回路)、1441…減
算器、1442…第1の加算器、1443…乗算器、1
444…第2の加算器、1445…クランプ回路、14
46…切り捨て回路、1447〜1450…メモリコン
トローラ、1451…ディストリビュータ、145…C
RTコントローラ回路、146…RAMDAC回路、1
47…DRAM、1471〜1474…DRAMモジュ
ール、147a…テクスチャバッファ、147b…ディ
スプレイバッファ、147c…zバッファ、147d…
テクスチャCLUTバッファ、148…SRAM。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹本 卓 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内 Fターム(参考) 5B080 AA13 CA01 DA07 DA08 FA02 FA03 FA07 FA16 GA22 5C080 AA01 AA09 BB05 CC03 CC04 DD22 EE17 EE29 EE30 FF09 GG02 GG09 JJ01 JJ02 JJ07 5C082 AA01 AA36 BA12 BA29 BA34 BA35 BA39 BB15 BB22 BB42 BB51 CA00 CA12 DA42 DA53 DA71 DA87 MM02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに対してαブレンディング処
    理およびディザ処理を行う画像処理装置であって、 少なくとも表示用画像データが描画される記憶回路と、 これから描画すべき現画像データの、既に上記記憶回路
    に記憶されている画像データに対する更新量データを与
    えられた混合係数αを用いて求めるとともに、上記記憶
    回路に記憶されている画像データに雑音データを加えた
    データを求め、得られた両データを加算することによ
    り、2つの色の線形補間をしたデータに雑音データを加
    えたデータを求め、このデータから色の有効値を抽出
    し、この抽出データからデータを間引いて、上記記憶回
    路に書き戻すロジック回路とを有する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記ロジック回路は、 これから描画すべき現画像データSから既に上記記憶回
    路に記憶されている画像データDを減算する減算器と、 既に上記記憶回路に記憶されている画像データDに雑音
    データである誤差データEを加算する第1の加算器と、 上記減算器の出力データ(S−D)に混合係数αを乗算
    する乗算器と、 上記乗算器の出力データ{α×(S−D)}と上記第1
    の加算器の出力データ(D+E)を加算する第2の加算
    器と、 上記第2の加算器の出力データから色の有効値を抽出す
    るクランプ回路と、 上記クランプ回路の出力データから所定のデータを間引
    いて上記記憶回路に書き戻す切り捨て回路とを有する請
    求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記記憶回路は、表示用画像デ−タに加
    えて、少なくとも一つの図形要素が必要とするテクスチ
    ャデ−タを記憶し、 上記ロジック回路は、上記記憶回路の記憶データに基づ
    いて、表示データの図形要素の表面へのテクスチャデー
    タの張り付け処理を行い、 上記記憶回路および上記ロジック回路が一つの半導体チ
    ップ内に混載されている請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記記憶回路は、同一機能を有する複数
    のモジュールに分割され、 上記ロジック回路は、各モジュールを並列にアクセスす
    る請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 上記記憶回路には、表示アドレス空間に
    おいて、隣接するアドレスにおける表示要素が、異なる
    記憶ブロックになるように配置される請求項4記載の画
    像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記単位図形の頂点について、3次元座
    標(x,y,z)、R(赤),G(緑),B(青)デー
    タ、混合係数α、テクスチャの同次座標(s,t)およ
    び同次項qを含むポリゴンレンダリングデータを受けて
    レンダリング処理を行う画像処理装置であって、 表示用画像デ−タと少なくとも一つの図形要素が必要と
    するテクスチャデ−タを記憶する記憶回路と、 これから描画すべき現画像データの、既に上記記憶回路
    に記憶されている画像データに対する更新量データを与
    えられた混合係数αを用いて求めるととも、上記記憶回
    路に記憶されている画像データに雑音データを加えたデ
    ータを求め、得られた両データを加算することにより、
    2つの色の線形補間をしたデータに雑音データを加えた
    データを求め、このデータから色の有効値を抽出し、こ
    の抽出データからデータを間引いて、上記記憶回路に書
    き戻す描画データ制御回路と、 前記単位図形の頂点のポリゴンレンダリングデータを補
    間して、前記単位図形内に位置する画素の補間データを
    生成する補間データ生成回路と、 前記補間データに含まれるテクスチャの同次座標(s,
    t)を同次項qで除算して「s/q」および「t/q」
    を生成し、前記「s/q」および「t/q」に応じたテ
    クスチャアドレスを用いて、前記記憶回路からテクスチ
    ャデータを読み出し、表示用画像データの図形要素の表
    面へのテクスチャデータの張り付け処理を行うテクスチ
    ャ処理回路とを少なくとも有し、 前記記憶回路、描画データ制御回路、補間データ生成回
    路およびテクスチャ処理回路が一つの半導体チップ内に
    混載されている画像処理装置。
  7. 【請求項7】 上記記憶回路は、同一機能を有する複数
    のモジュールに分割され、 上記各モジュールは並列にアクセスされる請求項6記載
    の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 上記記憶回路には、表示アドレス空間に
    おいて、隣接するアドレスにおける表示要素が、異なる
    記憶ブロックになるように配置される請求項7記載の画
    像処理装置。
  9. 【請求項9】 画像データに対してαブレンディング処
    理およびディザ処理を行い記憶回路に描画する画像処理
    方法であって、 これから描画すべき現画像データの、既に上記記憶回路
    に記憶されている画像データに対する更新量を与えられ
    た混合係数αを用いて求める処理と、上記記憶回路に記
    憶されている画像データに雑音データを加える処理とを
    並行して行い、 両処理で得られたデータを加算することにより、2つの
    色の線形補間をしたデータに雑音データを加えたデータ
    を求め、 このデータから色の有効値を抽出し、この抽出データか
    らデータを間引いて、上記記憶回路に書き戻す画像処理
    方法。
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