JP2000179968A - 空気調和機の冷凍サイクル - Google Patents
空気調和機の冷凍サイクルInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数パスを有する熱交換器に対応する分流器
によりパスのバランスを良好とし、冷房性能を向上した
空気調和機の冷凍サイクルを提供する。 【解決手段】 室内熱交換器１１と絞り装置５との間
に、前記絞り装置５と接続される流入口６ａと、一方の
パスと主冷媒配管８により配管接続され流れる冷媒重量
が大きい主流出口６ｂと、他方のパスと副冷媒配管９に
より配管接続され流れる冷媒重量が小さい副流出口６ｃ
とを有する分流器６を配設し、前記流入口６ａと前記絞
り装置５との間に、流入配管７を配設し、前記主流出口
６ｂと前記室内熱交換器１１の一方のパス１１ａ流入端
との間に膨張弁１２を設け、同膨張弁１２を介し主冷媒
配管８を配管接続し、前記副流出口６ｃと前記室内熱交
換器１１の他方パス１１ｂ流入端との間に、副冷媒配管
９を配管接続する。
によりパスのバランスを良好とし、冷房性能を向上した
空気調和機の冷凍サイクルを提供する。 【解決手段】 室内熱交換器１１と絞り装置５との間
に、前記絞り装置５と接続される流入口６ａと、一方の
パスと主冷媒配管８により配管接続され流れる冷媒重量
が大きい主流出口６ｂと、他方のパスと副冷媒配管９に
より配管接続され流れる冷媒重量が小さい副流出口６ｃ
とを有する分流器６を配設し、前記流入口６ａと前記絞
り装置５との間に、流入配管７を配設し、前記主流出口
６ｂと前記室内熱交換器１１の一方のパス１１ａ流入端
との間に膨張弁１２を設け、同膨張弁１２を介し主冷媒
配管８を配管接続し、前記副流出口６ｃと前記室内熱交
換器１１の他方パス１１ｂ流入端との間に、副冷媒配管
９を配管接続する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の冷凍
サイクルに係わり、室内熱交換器のパス分流器に関す
る。
サイクルに係わり、室内熱交換器のパス分流器に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】図７は、従来の一例を示す空気調和機の
冷凍サイクルの冷媒回路図である。従来の空気調和機の
冷凍サイクルの冷媒回路は、図に示すように、室外機１
に収納された圧縮機２と、四方弁３と、室外熱交換器４
と、絞り装置５と、室内機１０に収納された２パス１１
ａ、１１ｂを有する室内熱交換器１１とからなり、順次
配管７、８、９などにより接続されて冷媒回路が構成さ
れている。
冷凍サイクルの冷媒回路図である。従来の空気調和機の
冷凍サイクルの冷媒回路は、図に示すように、室外機１
に収納された圧縮機２と、四方弁３と、室外熱交換器４
と、絞り装置５と、室内機１０に収納された２パス１１
ａ、１１ｂを有する室内熱交換器１１とからなり、順次
配管７、８、９などにより接続されて冷媒回路が構成さ
れている。
【０００３】以上の構成において、冷房運転時には、冷
媒流路は破線の矢印のとおり、室外機１の冷媒は、圧縮
機２から四方弁３を経て室外熱交換器４に向かう。該冷
媒は室外熱交換器４から、絞り装置５を経て前記室内機
１０の室内熱交換器１１に流入する。そして、該冷媒
は、前記室外機１の四方弁３を経て圧縮機２に戻る。ま
た、暖房運転時には、冷媒流路は実線の矢印のとおり、
冷房時と逆の経路をを経て圧縮機２に戻る。ところで、
冷房運転時に、蒸発器となる前記室内熱交換器１１での
パスバランスを改良するための、各パス１１ａ、１１ｂ
ごとにヘアピン数を異なるようにしたり、パス形状を複
雑な風速分布に対応する構造にしていた。
媒流路は破線の矢印のとおり、室外機１の冷媒は、圧縮
機２から四方弁３を経て室外熱交換器４に向かう。該冷
媒は室外熱交換器４から、絞り装置５を経て前記室内機
１０の室内熱交換器１１に流入する。そして、該冷媒
は、前記室外機１の四方弁３を経て圧縮機２に戻る。ま
た、暖房運転時には、冷媒流路は実線の矢印のとおり、
冷房時と逆の経路をを経て圧縮機２に戻る。ところで、
冷房運転時に、蒸発器となる前記室内熱交換器１１での
パスバランスを改良するための、各パス１１ａ、１１ｂ
ごとにヘアピン数を異なるようにしたり、パス形状を複
雑な風速分布に対応する構造にしていた。
【０００４】しかしながら、このパスバランスのくずれ
により、冷房時に蒸発器となる前記室内熱交換器１１が
部分的に着霜し、その部分が着霜しない温度まで蒸発温
度を上げる必要が生じ、その結果、他のパスは蒸発しき
ってしまうため冷房性能を劣化させるおそれがある問題
点があった。また、前記パス１１ａ、１１ｂの冷媒分流
比が５：５になっていることを前提にヘアピン数を振り
分けている結果、分流部の形状バラツキ、冷媒量の変
化、分岐部分での冷媒の気液２相状態の変化、分岐部分
の組立バラツキなど複数の原因により、分流比が変化
し、パスバランスのくずれを生ずるおそれがある問題点
があった。
により、冷房時に蒸発器となる前記室内熱交換器１１が
部分的に着霜し、その部分が着霜しない温度まで蒸発温
度を上げる必要が生じ、その結果、他のパスは蒸発しき
ってしまうため冷房性能を劣化させるおそれがある問題
点があった。また、前記パス１１ａ、１１ｂの冷媒分流
比が５：５になっていることを前提にヘアピン数を振り
分けている結果、分流部の形状バラツキ、冷媒量の変
化、分岐部分での冷媒の気液２相状態の変化、分岐部分
の組立バラツキなど複数の原因により、分流比が変化
し、パスバランスのくずれを生ずるおそれがある問題点
があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、前
記問題点に鑑み、複数パスを有する熱交換器に対応する
分流器の構造により、パスのバランスを良好とし、性能
を向上した空気調和機の冷凍サイクルを提供することを
目的としている。
記問題点に鑑み、複数パスを有する熱交換器に対応する
分流器の構造により、パスのバランスを良好とし、性能
を向上した空気調和機の冷凍サイクルを提供することを
目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたもので、圧縮機と、四方弁と、室
外熱交換器と、絞り装置と、複数パスを有する室内熱交
換器とからなり、これらを冷媒配管により順次配管接続
して冷媒回路を構成してなる空気調和機の冷凍サイクル
において、前記室内熱交換器と絞り装置との間に、前記
絞り装置と接続される流入口と、一つを除く他のパスと
各々主冷媒配管により配管接続され流れる冷媒重量が大
きい複数の主流出口と、一つのパスと副冷媒配管により
配管接続され流れる冷媒重量が小さい一つの副流出口と
を有する分流器を配設するとともに、前記主流出口と、
前記室内熱交換器の一つを除く複数のパス流入端との間
に、各々膨張弁を設けてなるようにする。
決するためになされたもので、圧縮機と、四方弁と、室
外熱交換器と、絞り装置と、複数パスを有する室内熱交
換器とからなり、これらを冷媒配管により順次配管接続
して冷媒回路を構成してなる空気調和機の冷凍サイクル
において、前記室内熱交換器と絞り装置との間に、前記
絞り装置と接続される流入口と、一つを除く他のパスと
各々主冷媒配管により配管接続され流れる冷媒重量が大
きい複数の主流出口と、一つのパスと副冷媒配管により
配管接続され流れる冷媒重量が小さい一つの副流出口と
を有する分流器を配設するとともに、前記主流出口と、
前記室内熱交換器の一つを除く複数のパス流入端との間
に、各々膨張弁を設けてなるようにする。
【０００７】そして、前記分流器の主流出口と主冷媒配
管の内径を、前記副流出口と副冷媒配管の内径よりも大
きくしてなるようにする。または、前記分流器の主流出
口と主冷媒配管を下方に、前記副流出口と副冷媒配管を
上方に配設してなるようにする。あるいは、前記分流器
の主流出口と流入口とを同一直線上に対称に形成すると
ともに、それらの間に前記副流出口をバーリング加工に
より設けてなるようにする。
管の内径を、前記副流出口と副冷媒配管の内径よりも大
きくしてなるようにする。または、前記分流器の主流出
口と主冷媒配管を下方に、前記副流出口と副冷媒配管を
上方に配設してなるようにする。あるいは、前記分流器
の主流出口と流入口とを同一直線上に対称に形成すると
ともに、それらの間に前記副流出口をバーリング加工に
より設けてなるようにする。
【０００８】一方、前記室内熱交換器のパスの中央に各
々温度計を仮設するとともに、前記膨張弁を介し主冷媒
配管を配管接続した一方のパスの温度計の検出温度が、
他方の温度計の検出温度よりも高ければ、前記膨張弁の
開度を大きくし、低ければ同膨張弁の開度を小さくして
同じ温度になるように調整してなるようにする。また
は、前記室内熱交換器のパスの中央に各々温度センサを
配設するとともに、同温度センサの出力を受け前記膨張
弁を制御する制御部を設け、同制御部により、前記膨張
弁を介し主冷媒配管を配管接続した一方のパスの温度セ
ンサの検出温度が、他方の温度センサの検出温度よりも
高ければ、前記膨張弁の開度を大きくし、低ければ同膨
張弁の開度を小さくして同じ温度になるように制御して
なるようにする。
々温度計を仮設するとともに、前記膨張弁を介し主冷媒
配管を配管接続した一方のパスの温度計の検出温度が、
他方の温度計の検出温度よりも高ければ、前記膨張弁の
開度を大きくし、低ければ同膨張弁の開度を小さくして
同じ温度になるように調整してなるようにする。また
は、前記室内熱交換器のパスの中央に各々温度センサを
配設するとともに、同温度センサの出力を受け前記膨張
弁を制御する制御部を設け、同制御部により、前記膨張
弁を介し主冷媒配管を配管接続した一方のパスの温度セ
ンサの検出温度が、他方の温度センサの検出温度よりも
高ければ、前記膨張弁の開度を大きくし、低ければ同膨
張弁の開度を小さくして同じ温度になるように制御して
なるようにする。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を実施例
に基づき添付図面を参照して詳細に説明する。図１は、
本発明の第一の実施例を示す空気調和機の冷凍サイクル
を含む冷媒回路図、図２は、本発明の第一の実施例を示
す空気調和機の冷凍サイクルの分流器の要部説明図であ
る。なお、構成品の番号は同じものについては同一の番
号を使用する。
に基づき添付図面を参照して詳細に説明する。図１は、
本発明の第一の実施例を示す空気調和機の冷凍サイクル
を含む冷媒回路図、図２は、本発明の第一の実施例を示
す空気調和機の冷凍サイクルの分流器の要部説明図であ
る。なお、構成品の番号は同じものについては同一の番
号を使用する。
【００１０】図において、１は室外機、２は圧縮機、３
は四方弁、４は室外熱交換器、６は分流器、５は絞り装
置、６ａは流入口、６ｂは副流出口、６ｃは主流出口、
７は流入配管、８は主冷媒配管、９は副冷媒配管、１０
は室内機、１１は室内熱交換器、１１ａは一方のパス、
１１ｂは他方のパス、１２は膨張弁である。
は四方弁、４は室外熱交換器、６は分流器、５は絞り装
置、６ａは流入口、６ｂは副流出口、６ｃは主流出口、
７は流入配管、８は主冷媒配管、９は副冷媒配管、１０
は室内機、１１は室内熱交換器、１１ａは一方のパス、
１１ｂは他方のパス、１２は膨張弁である。
【００１１】まず本発明の空気調和機の冷凍サイクルに
ついて説明すると、室外機１に収納された圧縮機２と、
四方弁３と、室外熱交換器４と、絞り装置５と、分流器
６と、室内機１０に収納された２パス１１ａ、１１ｂを
有する室内熱交換器１１とからなり、これらを流入配管
７、主冷媒配管８、副冷媒配管９により順次配管接続し
て冷媒回路を構成している。
ついて説明すると、室外機１に収納された圧縮機２と、
四方弁３と、室外熱交換器４と、絞り装置５と、分流器
６と、室内機１０に収納された２パス１１ａ、１１ｂを
有する室内熱交換器１１とからなり、これらを流入配管
７、主冷媒配管８、副冷媒配管９により順次配管接続し
て冷媒回路を構成している。
【００１２】ここで、前記室内熱交換器１１と絞り装置
５との間に、前記絞り装置５と接続される流入口６ａ
と、一方のパスと主冷媒配管８により配管接続され流れ
る冷媒重量が大きい主流出口６ｂと、他方のパスと副冷
媒配管９により配管接続され流れる冷媒重量が小さい副
流出口６ｃとを有する分流器６を配設する。
５との間に、前記絞り装置５と接続される流入口６ａ
と、一方のパスと主冷媒配管８により配管接続され流れ
る冷媒重量が大きい主流出口６ｂと、他方のパスと副冷
媒配管９により配管接続され流れる冷媒重量が小さい副
流出口６ｃとを有する分流器６を配設する。
【００１３】そして、前記分流器６の主流出口６ｂと主
冷媒配管８の内径を、前記副流出口６ｃと副冷媒配管９
の内径よりも大きくしている。それとともに、前記流入
口６ａと、前記絞り装置５との間に、流入配管７を配設
する。また、前記主流出口６ｂと、前記室内熱交換器１
１の一方のパス１１ａ流入端との間に、膨張弁１２を設
け、同膨張弁１２を介し主冷媒配管８を配管接続する。
そして、前記副流出口６ｃと、前記室内熱交換器１１の
他方パス１１ｂ流入端との間に、副冷媒配管９を配管接
続している。
冷媒配管８の内径を、前記副流出口６ｃと副冷媒配管９
の内径よりも大きくしている。それとともに、前記流入
口６ａと、前記絞り装置５との間に、流入配管７を配設
する。また、前記主流出口６ｂと、前記室内熱交換器１
１の一方のパス１１ａ流入端との間に、膨張弁１２を設
け、同膨張弁１２を介し主冷媒配管８を配管接続する。
そして、前記副流出口６ｃと、前記室内熱交換器１１の
他方パス１１ｂ流入端との間に、副冷媒配管９を配管接
続している。
【００１４】以上の構成において、次に本発明の作用、
効果を説明する。この実施例によれば、前記分流器６の
主流出口６ｂと主冷媒配管８の内径を、前記副流出口６
ｃと副冷媒配管９の内径よりも大きくしているので、冷
媒は、前記主冷媒配管８に多く流れ、前記副冷媒配管９
に少なく流れる。そして、一方のパス１１ａ流入端と配
管接続された前記主冷媒配管８の冷媒量を、前記膨張弁
１２により減量調整して他方パス１１ｂ流入端に配管接
続された前記副冷媒配管９の冷媒量と同量にすることが
できる。
効果を説明する。この実施例によれば、前記分流器６の
主流出口６ｂと主冷媒配管８の内径を、前記副流出口６
ｃと副冷媒配管９の内径よりも大きくしているので、冷
媒は、前記主冷媒配管８に多く流れ、前記副冷媒配管９
に少なく流れる。そして、一方のパス１１ａ流入端と配
管接続された前記主冷媒配管８の冷媒量を、前記膨張弁
１２により減量調整して他方パス１１ｂ流入端に配管接
続された前記副冷媒配管９の冷媒量と同量にすることが
できる。
【００１５】このようにして、２パス１１ａ、１１ｂを
有する室内熱交換器１１に対応することにより、パスバ
ランスを良好とすることができる。
有する室内熱交換器１１に対応することにより、パスバ
ランスを良好とすることができる。
【００１６】図３は、本発明の第二の実施例を示す空気
調和機の冷凍サイクルの分流器の要部説明図である。こ
の実施例の場合、前記分流器６の主流出口６ｂと主冷媒
配管８を下方に、前記副流出口６ｃと副冷媒配管９を上
方に配設している。この実施例による作用は、液冷媒は
下方に、ガス冷媒は上方に流れ易いことを利用してい
る。また、その効果は上述の実施例と同様であり、２パ
ス１１ａ、１１ｂを有する室内熱交換器１１に対応する
分流器５と膨張弁１２により、パスバランスを良好とす
ることができる。
調和機の冷凍サイクルの分流器の要部説明図である。こ
の実施例の場合、前記分流器６の主流出口６ｂと主冷媒
配管８を下方に、前記副流出口６ｃと副冷媒配管９を上
方に配設している。この実施例による作用は、液冷媒は
下方に、ガス冷媒は上方に流れ易いことを利用してい
る。また、その効果は上述の実施例と同様であり、２パ
ス１１ａ、１１ｂを有する室内熱交換器１１に対応する
分流器５と膨張弁１２により、パスバランスを良好とす
ることができる。
【００１７】図４は、本発明の第三の実施例を示す空気
調和機の冷凍サイクルの分流器の要部説明図である。こ
の実施例の場合、前記分流器６の主流出口６ｂと流入口
６ａとを同一直線上に対称に形成するとともに、それら
の間に前記副流出口６ｃをバーリング加工により設けて
いる。
調和機の冷凍サイクルの分流器の要部説明図である。こ
の実施例の場合、前記分流器６の主流出口６ｂと流入口
６ａとを同一直線上に対称に形成するとともに、それら
の間に前記副流出口６ｃをバーリング加工により設けて
いる。
【００１８】この実施例による作用は、前記主流出口６
ｂに冷媒が流れ易く、前記バーリング加工した副流出口
６ｃには流れ難いことを利用している。また、その効果
は、上述の実施例と同様であり、２パス１１ａ、１１ｂ
を有する室内熱交換器１１に対応する分流器５と膨張弁
１２により、パスバランスを良好とすることができる。
ｂに冷媒が流れ易く、前記バーリング加工した副流出口
６ｃには流れ難いことを利用している。また、その効果
は、上述の実施例と同様であり、２パス１１ａ、１１ｂ
を有する室内熱交換器１１に対応する分流器５と膨張弁
１２により、パスバランスを良好とすることができる。
【００１９】図５は、本発明の第四の実施例を示す空気
調和機の冷凍サイクルを含む冷媒回路図である。この実
施例の場合、前記室内熱交換器１１の一方のパス１１ａ
と他方のパス１１ｂの中央に各々温度センサ１２、１３
を配設するとともに、前記膨張弁１２を介し主冷媒配管
８を配管接続した一方のパス１１ａの温度センサ１２の
検出温度が、他方の温度センサ１３の検出温度よりも高
ければ、前記膨張弁１２の開度を大きくし、低ければ同
膨張弁１２の開度を小さくし同じ温度になるように制御
する。このため、前記温度センサ１２、１３により検出
される検出温度を受ける入力部と前記膨張弁１２の開度
を制御する出力部を有する制御部１４を前記室内機１０
に設けている。
調和機の冷凍サイクルを含む冷媒回路図である。この実
施例の場合、前記室内熱交換器１１の一方のパス１１ａ
と他方のパス１１ｂの中央に各々温度センサ１２、１３
を配設するとともに、前記膨張弁１２を介し主冷媒配管
８を配管接続した一方のパス１１ａの温度センサ１２の
検出温度が、他方の温度センサ１３の検出温度よりも高
ければ、前記膨張弁１２の開度を大きくし、低ければ同
膨張弁１２の開度を小さくし同じ温度になるように制御
する。このため、前記温度センサ１２、１３により検出
される検出温度を受ける入力部と前記膨張弁１２の開度
を制御する出力部を有する制御部１４を前記室内機１０
に設けている。
【００２０】この実施例による作用は、前記温度センサ
１２、１３により検出される検出温度により、常に冷媒
の分流比を５：５に維持することであり、効果は上述の
実施例と同様であるが、常時前記温度センサ１２、１３
により監視して前記膨張弁１２の開度を制御することに
より、パスのバランスをより一層良好とすることができ
る。なお、前記温度センサ１２、１３の替わりに温度計
を仮設し、同温度計の温度により前記膨張弁１２の開度
を同じ温度になるように手動にて調整してもよい。
１２、１３により検出される検出温度により、常に冷媒
の分流比を５：５に維持することであり、効果は上述の
実施例と同様であるが、常時前記温度センサ１２、１３
により監視して前記膨張弁１２の開度を制御することに
より、パスのバランスをより一層良好とすることができ
る。なお、前記温度センサ１２、１３の替わりに温度計
を仮設し、同温度計の温度により前記膨張弁１２の開度
を同じ温度になるように手動にて調整してもよい。
【００２１】図６は、本発明の第五の実施例を示す空気
調和機の冷凍サイクルを含む冷媒回路図である。この実
施例の場合、３パス１１ａ、１１ｂ、１１ｃを有する室
内熱交換器１１のため、前記室内熱交換器１１と絞り装
置５との間に、中間に前記絞り装置５と接続される流入
口６ａと、一端に設けた流れる冷媒重量が大きい主流出
口６ｂ１、６ｂ２と、他端に設けた流れる冷媒重量が小
さい副流出口６ｃとを有する分流器６を配設する。
調和機の冷凍サイクルを含む冷媒回路図である。この実
施例の場合、３パス１１ａ、１１ｂ、１１ｃを有する室
内熱交換器１１のため、前記室内熱交換器１１と絞り装
置５との間に、中間に前記絞り装置５と接続される流入
口６ａと、一端に設けた流れる冷媒重量が大きい主流出
口６ｂ１、６ｂ２と、他端に設けた流れる冷媒重量が小
さい副流出口６ｃとを有する分流器６を配設する。
【００２２】そして、上述の第一の実施例と同様に、前
記分流器６の主流出口６ｂ１、６ｂ２と主冷媒配管８
ａ、８ｂの内径を、前記副流出口６ｃと副冷媒配管９の
内径よりも大きくしている。それとともに、前記流入口
６ａと、前記絞り装置５との間に、流入配管７を配設す
る。また、前記主流出口６ｂ１、６ｂ２と、前記室内熱
交換器１１の一方のパス１１ａ、１１ｂ流入端との間
に、膨張弁１２、１３を設け、同膨張弁１２、１３を介
し主冷媒配管８ａ、８ｂを配管接続する。そして、前記
副流出口６ｃと、前記室内熱交換器１１の他方パス１１
ｂ流入端との間に、副冷媒配管９を配管接続している。
記分流器６の主流出口６ｂ１、６ｂ２と主冷媒配管８
ａ、８ｂの内径を、前記副流出口６ｃと副冷媒配管９の
内径よりも大きくしている。それとともに、前記流入口
６ａと、前記絞り装置５との間に、流入配管７を配設す
る。また、前記主流出口６ｂ１、６ｂ２と、前記室内熱
交換器１１の一方のパス１１ａ、１１ｂ流入端との間
に、膨張弁１２、１３を設け、同膨張弁１２、１３を介
し主冷媒配管８ａ、８ｂを配管接続する。そして、前記
副流出口６ｃと、前記室内熱交換器１１の他方パス１１
ｂ流入端との間に、副冷媒配管９を配管接続している。
【００２３】この実施例による作用は、前記分流器６の
主流出口６ｂ１、６ｂ２と主冷媒配管８ａ、８ｂの内径
を、前記副流出口６ｃと副冷媒配管９の内径よりも大き
くしているので、冷媒は、前記主冷媒配管８ａ、８ｂに
多く流れ、前記副冷媒配管９に少なく流れる。そして、
一方のパス１１ａ、１１ｂ流入端と配管接続された前記
主冷媒配管８ａ、８ｂの冷媒量を、前記膨張弁１２によ
り減量調整して他方パス１１ｂ流入端に配管接続された
前記副冷媒配管９の冷媒量と同量にすることができる。
主流出口６ｂ１、６ｂ２と主冷媒配管８ａ、８ｂの内径
を、前記副流出口６ｃと副冷媒配管９の内径よりも大き
くしているので、冷媒は、前記主冷媒配管８ａ、８ｂに
多く流れ、前記副冷媒配管９に少なく流れる。そして、
一方のパス１１ａ、１１ｂ流入端と配管接続された前記
主冷媒配管８ａ、８ｂの冷媒量を、前記膨張弁１２によ
り減量調整して他方パス１１ｂ流入端に配管接続された
前記副冷媒配管９の冷媒量と同量にすることができる。
【００２４】またその効果は上述の実施例と同様であ
り、３パス１１ａ、１１ｂ、１１ｃを有する室内熱交換
器１１に対応する分流器５と膨張弁１２、１３によ
り、、パスのバランスを良好とすることができる。な
お、この実施例では、３パス１１ａ、１１ｂ、１１ｃを
有する室内熱交換器１１としたが、本発明は、これに限
定されるものではなく、複数のパスの場合にも応用でき
るものである。
り、３パス１１ａ、１１ｂ、１１ｃを有する室内熱交換
器１１に対応する分流器５と膨張弁１２、１３によ
り、、パスのバランスを良好とすることができる。な
お、この実施例では、３パス１１ａ、１１ｂ、１１ｃを
有する室内熱交換器１１としたが、本発明は、これに限
定されるものではなく、複数のパスの場合にも応用でき
るものである。
【００２５】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、圧縮機
と、四方弁と、室外熱交換器と、絞り装置と、複数パス
を有する室内熱交換器とからなり、これらを冷媒配管に
より順次配管接続して冷媒回路を構成してなる空気調和
機の冷凍サイクルにおいて、前記室内熱交換器と絞り装
置との間に、前記絞り装置と接続される流入口と、一つ
を除く他のパスと各々主冷媒配管により配管接続され流
れる冷媒重量が大きい複数の主流出口と、一つのパスと
副冷媒配管により配管接続され流れる冷媒重量が小さい
一つの副流出口とを有する分流器を配設するとともに、
前記主流出口と、前記室内熱交換器の一つを除く複数の
パス流入端との間に、各々膨張弁を設けてなるようにし
た。この結果、複数パスを有する室内熱交換器に対応す
る分流器の構造により、パスのバランスを良好とし、冷
房性能を向上した空気調和機の冷凍サイクルを提供する
ことができる。
と、四方弁と、室外熱交換器と、絞り装置と、複数パス
を有する室内熱交換器とからなり、これらを冷媒配管に
より順次配管接続して冷媒回路を構成してなる空気調和
機の冷凍サイクルにおいて、前記室内熱交換器と絞り装
置との間に、前記絞り装置と接続される流入口と、一つ
を除く他のパスと各々主冷媒配管により配管接続され流
れる冷媒重量が大きい複数の主流出口と、一つのパスと
副冷媒配管により配管接続され流れる冷媒重量が小さい
一つの副流出口とを有する分流器を配設するとともに、
前記主流出口と、前記室内熱交換器の一つを除く複数の
パス流入端との間に、各々膨張弁を設けてなるようにし
た。この結果、複数パスを有する室内熱交換器に対応す
る分流器の構造により、パスのバランスを良好とし、冷
房性能を向上した空気調和機の冷凍サイクルを提供する
ことができる。
【図１】本発明の第一の実施例を示す空気調和機の冷凍
サイクルを含む冷媒回路図である。
サイクルを含む冷媒回路図である。
【図２】本発明の第一の実施例を示す空気調和機の冷凍
サイクルの分流器の要部説明図である。
サイクルの分流器の要部説明図である。
【図３】本発明の第二の実施例を示す空気調和機の冷凍
サイクルの分流器の要部説明図である。
サイクルの分流器の要部説明図である。
【図４】本発明の第三の実施例を示す空気調和機の冷凍
サイクルの分流器の要部説明図図である。
サイクルの分流器の要部説明図図である。
【図５】本発明の第四の実施例を示す空気調和機の冷凍
サイクルを含む冷媒回路図である。
サイクルを含む冷媒回路図である。
【図６】本発明の第五の実施例を示す空気調和機の冷凍
サイクルを含む冷媒回路図である。
サイクルを含む冷媒回路図である。
【図７】従来の一例を示す空気調和機の冷凍サイクルを
含む冷媒回路図である。
含む冷媒回路図である。
１ 室外機 ２ 圧縮機 ３ 四方弁 ４ 室外熱交換器 ５ 絞り装置 ６ 分流器 ６ａ 流入口 ６ｂ 主流出口 ６ｂ１ 主流出口 ６ｂ２ 主流出口 ６ｃ 副流出口 ７ 流入配管 ８ 主冷媒配管 ８ａ 主冷媒配管 ８ｂ 主冷媒配管 ９ 副冷媒配管 １０ 室内機 １１ 室内熱交換器 １１ａ パス １１ａ１ 温度センサ １１ｂ パス １１ｂ１ 温度センサ １１ｃ パス １２ 膨張弁 １３ 膨張弁 １４ 制御部
Claims (6)
- 【請求項１】 圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、
絞り装置と、複数パスを有する室内熱交換器とからな
り、これらを冷媒配管により順次配管接続して冷媒回路
を構成してなる空気調和機の冷凍サイクルにおいて、 前記室内熱交換器と絞り装置との間に、前記絞り装置と
接続される流入口と、一つを除く他のパスと各々主冷媒
配管により配管接続され流れる冷媒重量が大きい複数の
主流出口と、一つのパスと副冷媒配管により配管接続さ
れ流れる冷媒重量が小さい一つの副流出口とを有する分
流器を配設するとともに、前記主流出口と、前記室内熱
交換器の一つを除く複数のパス流入端との間に、各々膨
張弁を設けてなることを特徴とする空気調和機の冷凍サ
イクル。 - 【請求項２】 前記分流器の主流出口と主冷媒配管の内
径を、前記副流出口と副冷媒配管の内径よりも大きくし
てなることを特徴とする請求項１記載の空気調和機の冷
凍サイクル。 - 【請求項３】 前記分流器の主流出口と主冷媒配管を下
方に、前記副流出口と副冷媒配管を上方に配設してなる
ことを特徴とする請求項１記載の空気調和機の冷凍サイ
クル。 - 【請求項４】 前記分流器の主流出口と流入口とを同一
直線上に対称に形成するとともに、それらの間に前記副
流出口をバーリング加工により設けてなることを特徴と
する請求項１記載の空気調和機の冷凍サイクル。 - 【請求項５】 前記室内熱交換器のパスの中央に各々温
度計を仮設するとともに、前記膨張弁を介し主冷媒配管
を配管接続した一方のパスの温度計の検出温度が、他方
の温度計の検出温度よりも高ければ、前記膨張弁の開度
を大きくし、低ければ同膨張弁の開度を小さくして同じ
温度になるように調整してなることを特徴とする請求項
１乃至請求項４記載の空気調和機の冷凍サイクル。 - 【請求項６】 前記室内熱交換器のパスの中央に各々温
度センサを配設するとともに、同温度センサの出力を受
け前記膨張弁を制御する制御部を設け、同制御部によ
り、前記膨張弁を介し主冷媒配管を配管接続した一方の
パスの温度センサの検出温度が、他方の温度センサの検
出温度よりも高ければ、前記膨張弁の開度を大きくし、
低ければ同膨張弁の開度を小さくして同じ温度になるよ
うに制御してなることを特徴とする請求項１乃至請求項
４記載の空気調和機の冷凍サイクル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10359914A JP2000179968A (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 空気調和機の冷凍サイクル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10359914A JP2000179968A (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 空気調和機の冷凍サイクル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000179968A true JP2000179968A (ja) | 2000-06-30 |
Family
ID=18466953
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10359914A Pending JP2000179968A (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 空気調和機の冷凍サイクル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000179968A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005066554A1 (ja) * | 2004-01-07 | 2005-07-21 | Shinmaywa Industries, Ltd. | 超低温冷凍装置、冷凍システム及び真空装置 |
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| WO2007102556A1 (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-13 | Daikin Industries, Ltd. | 冷凍装置用熱交換器の冷媒分流装置 |
| JP2008128628A (ja) * | 2006-11-24 | 2008-06-05 | Hitachi Appliances Inc | 冷凍装置 |
| EP2578967A3 (en) * | 2011-10-07 | 2013-05-22 | Trane International Inc. | Pressure Correcting Distributor for Heating and Cooling Systems |
| WO2020065712A1 (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 東芝キヤリア株式会社 | 冷凍サイクル装置 |
-
1998
- 1998-12-18 JP JP10359914A patent/JP2000179968A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005066554A1 (ja) * | 2004-01-07 | 2005-07-21 | Shinmaywa Industries, Ltd. | 超低温冷凍装置、冷凍システム及び真空装置 |
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| JP2007240059A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Daikin Ind Ltd | 冷凍装置用熱交換器の冷媒分流装置 |
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| JPWO2020065712A1 (ja) * | 2018-09-25 | 2021-08-30 | 東芝キヤリア株式会社 | 冷凍サイクル装置 |
| JP7054419B2 (ja) | 2018-09-25 | 2022-04-13 | 東芝キヤリア株式会社 | 冷凍サイクル装置 |
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