JP2000179800A - エンジン発電設備 - Google Patents

エンジン発電設備

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JP2000179800A
JP2000179800A JP35521298A JP35521298A JP2000179800A JP 2000179800 A JP2000179800 A JP 2000179800A JP 35521298 A JP35521298 A JP 35521298A JP 35521298 A JP35521298 A JP 35521298A JP 2000179800 A JP2000179800 A JP 2000179800A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地下貯蔵タンクを常時監視するとともに、万
一の貯蔵物漏洩を早期に発見することができかつその監
視コストを低く抑えることのできる地下貯蔵タンク監視
システム、及びこれを適用したエンジン発電設備を提供
する。 【解決手段】 本発明に係る地下貯蔵タンク監視システ
ム1は、地下貯蔵タンク3と、該地下貯蔵タンク3と給
油管8及び返油管9を介して接続されたエンジン発電装
置2と、前記地下貯蔵タンク3内における油量を計測す
る液面レベル計4と、前記地下貯蔵タンク3外に配設さ
れるとともに該地下貯蔵タンク3から発生した前記油の
漏洩を検知する油センサ5と、前記給油管8又は返油管
9における油流量を計測する流量計6と、前記液面レベ
ル計4、前記油センサ5、及び前記流量計6らによる計
測情報を監視するとともに該計測情報を図示しない監視
センタへ転送するようになされている計測監視装置7と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料油等を地下に
貯蔵するための地下貯蔵タンクにおいて、その運転又は
油漏洩を監視する地下貯蔵タンク監視システムに関し、
またこれを適用したエンジン発電設備に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】商用ビル、病院、その他の建築物におい
ては、電力会社における大規模発電所から送られてくる
商用電源が停止した場合、このバックアップを目的とす
るエンジン発電装置が設置されている。これは、発電装
置内部にガソリン等燃料燃焼式の、通常概念によるエン
ジンを動力源とすることにより発電機を回転させ電力を
発生させるものである。
【0003】このエンジン発電装置においては、その動
力源となるのがエンジンであり、したがって、このエン
ジンを動作させるためには、上記したようにガソリン等
の燃料が比較的大量に必要となる。したがって、該エン
ジン発電装置においては、発電に係る装置本体の他に、
燃料を貯蔵するための設備が必要となる。通常、この設
備としては、地下に埋設又は屋内設置された貯蔵用タン
クを充てることが行われている。特に、貯蔵用タンクを
地下に設置することは、これを設置するためのスペース
が地上においては十分にとれない場合に有効である。
【0004】なお、上記のように地下に埋設された貯蔵
用タンクについては、日本国内の法令によりその定期的
な点検が義務づけられている。これは、気密漏洩試験、
タンク内油量測定試験、油漏洩検知試験等からなり、貯
蔵用タンクからの燃料漏れ等、環境に影響を及ぼさず、
またその安全な運用が実施されるよう、必要とされてい
る試験である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、地球環
境問題の関心が高まる中、油等の漏洩による土壌汚染で
あっても、これを無視することが許されない状況となっ
てきている。このことは、環境問題というに、これをし
ばしば現状における許容レベルを維持する問題として近
視眼的に把握するという段階を越えて、将来において
も、健全な環境が現出されることが保証されるよう現状
においてより強力な汚染回避対策を施し、もって、上記
土壌汚染などの公害等により人身に影響が及ぶような事
態を今後一切回避しようとする長期的な視点から「環境
問題」を捕らえるに至っていることの証である。
【0006】これを上記貯蔵用タンクに則して言えば、
油といえども土壌を汚染するということに対してはセン
シティブであるべきであり、また、いかな微量であって
もその油の漏洩が発生することのないような技術、さら
に万一漏洩等が発生したとしてもこれに対する速やかな
処置を実施できるような技術が待望されている、という
ことがいえよう。ただし、これを実施するためには、そ
のコストを度外視することは許されない。もしコストを
度外視するということになれば、それはもはや現実的な
対処とはいえなくなるからである。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、地下貯蔵タンクを常時監
視するとともに、万一の貯蔵物漏洩を早期に発見するこ
とができ、かつその監視コストを低く抑えることのでき
る地下貯蔵タンク監視システム、及びこれを適用したエ
ンジン発電設備を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために以下の手段をとった。すなわち、請求項
1記載の地下貯蔵タンク監視システムは、地下貯蔵タン
クと、該地下貯蔵タンクと配管を介して接続され該地下
貯蔵タンク内の貯蔵物が供給される貯蔵物費消装置と、
前記地下貯蔵タンク内における前記貯蔵物の量を計測す
る計測装置と、前記地下貯蔵タンク外に配設されるとと
もに該地下貯蔵タンクから発生した前記貯蔵物の漏洩を
検知するセンサと、前記配管内の前記貯蔵物流量を計測
する流量計と、前記計測装置、前記センサ、及び前記流
量計らによる計測情報を監視するとともに該計測情報を
監視センタへ転送するようになされている計測監視装置
とを少なくとも備えていることを特徴とするものであ
る。
【0009】これによれば、地下貯蔵タンク及び配管、
すなわち地下貯蔵タンクに関する設備系における貯蔵物
の量は、計測装置及び流量計によって的確に把握され
る。また、貯蔵物が、例えば土壌を汚染するおそれのあ
る液体ないしは気体であるような場合であって、これが
地下貯蔵タンクから万一漏洩するような場合には、セン
サにより速やかに当該漏洩を検知することが可能となっ
ている。さらに、前記計測装置、センサ、及び流量計に
おいて得られた計測情報は、計測監視装置によって一括
に監視されるとともに、同時に該計測情報は監視センタ
にも転送される。すなわち、計測情報の一元管理が可能
となっているとともに、この場合、監視センタは特に地
下貯蔵タンクの近傍に設置する必要はないから、本シス
テムは、遠隔監視が可能なものとなっているものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて、図を参照して説明する。図1において、本実施
形態に係る地下貯蔵タンク監視システム1は、基本的な
構成要件として、エンジン発電装置(貯蔵物費消装置)
2、地下貯蔵タンク3が備えられている他、液面レベル
計(計測装置)4、油センサ(センサ)5、油配管に関
する流量計6、及び計測監視装置7をその特徴的な構成
として備えたものとなっている。
【0011】エンジン発電装置2は、通常のガソリン等
の燃料燃焼式のエンジンをその内部に備えている。ま
た、このエンジンの出力軸には電動機が接続され、エン
ジンの出力軸の回転により、電動機が回転し、これによ
って電力が発生するようになっているものである。な
お、上記エンジン、電動機等は、これらがエンジン発電
装置2内部に設けられているものであるため、図中には
示されていない。
【0012】地下貯蔵タンク3は、上記エンジン発電装
置2に燃料を供給するために設けられているものであ
り、内部には該燃料となるガソリン等の油(貯蔵物)が
蓄えられている。また、地下貯蔵タンク3とエンジン発
電装置2との間には、油配管となる給油管8及び返油管
9が備えられており、両者の間の油の往来が可能とされ
ている。給油管8及び返油管9の道程途中には、燃料小
出槽10が設けられている。これはエンジン発電装置2
に対して実際に送出する油の量を適正なものとするため
に設けられている調整手段である。また、地下貯蔵タン
ク3の周囲には、図に示すように、外殻壁30が備えら
れている。これは万一地下貯蔵タンク3内の油が外部に
漏洩した際に、より広範な領域における土壌汚染を予防
するためのものである。
【0013】地下貯蔵タンク3に関する装置としては、
上記の他、前述した液面レベル計4、油センサ5がそれ
ぞれ備えられている。液面レベル計4は、予め定めた基
準点から地下貯蔵タンク3内に蓄えられた油の液面まで
の距離を測定するものである。より具体的には、液面レ
ベル計4は、超音波を油の液面に対して発した時間と、
その反射波が液面レベル計4に達するまでの時間との間
隔を計測することにより、その距離の差を認識するもの
となっている。このことにより、間接的に地下貯蔵タン
ク3内の燃料量を把握することができることとなる。ま
た液面レベル計4は、この計測結果を電圧値に変換し後
述する計測監視装置7に送出する。油センサ5は、地下
貯蔵タンク3外かつその周囲であって、前記外殻壁30
の内側に配設される。そしてこの油センサ5は、地下貯
蔵タンク3から万一油漏洩が発生した場合には、これを
自動的に検知し、この検知と同時に漏洩接点信号を計測
監視装置7に送出する。
【0014】一方、流量計6は、前記給油管8及び返油
管9それぞれの道程途中であって前記燃料小出槽10か
らみて地下貯蔵タンク3側に設けられるものである。こ
れは、給油管8又は返油管9それぞれの管内を流れる油
量に比例したパルス積算値を計測し、その積算値を計測
監視装置7に送出する。なお、本実施形態においては、
前記燃料小出槽10にも、ここからエンジン発電装置2
への送油量を監視するための図示しない流量計が備えら
れている。
【0015】計測監視装置7は、液面レベル計4、油セ
ンサ5、及び流量計6から送出された計測値等の情報を
液晶ディスプレイ7a上にリアルタイムに表示する。こ
れらの計測情報は、設定した時刻又は保守の随時要求に
応じて、図示しない監視センタへ遠隔転送する。本実施
形態においては、この計測監視装置7が発する警報とし
ては以下のものが設定されている。 (1)地下貯蔵タンク3内の油量が設定した閾値を越え
た場合 (2)油センサ5が油の漏洩を検知した場合 (3)計測監視装置7が故障し情報転送が不可能になっ
た場合 これらの事態が発生すると、計測監視装置7はこの状況
を示すLEDを点灯表示すると同時に監視センタへ同旨
の警報を転送するようになっている。
【0016】なお、上記で説明した以外の装置構成等の
詳細は、表1にまとめて示した。
【0017】
【表1】
【0018】この表1からわかるように、本実施形態に
おいては、液面レベル計4、油センサ5、及び流量計6
は、いずれも本質安全防爆認定品を使用することとなっ
ている。また、液面レベル計4及び流量計6は、その測
定誤差が0.5%以内であり、高精度な計測が可能となって
いるものである。
【0019】以上説明した本発明に係る装置構成の説明
から明らかなように、地下貯蔵タンク3及びこれに関す
る設備系は、液面レベル計4、油センサ5、流量計6、
そして計測監視装置7によって、その系内の燃料油量
(地下貯蔵タンク3、給油管8、返油管9)、また油漏
洩の発生の有無について常時監視されている状態におく
ことが可能となっている。このような常時監視状態によ
り得られる計測情報は、計測監視装置7あるいは監視セ
ンタにおいて一括管理可能であり、例えば図2に示すよ
うな出力イメージで確認することができるようになって
いる。この図に則して言えば、例えば、第6日目におい
て地下貯蔵タンク3の油量が減少するとともに、燃料小
出槽10への給油がなされると同時にそこから送油され
ていることがわかり、したがってエンジン発電装置2が
運転状態にあったことがわかる。また、第8日目におい
ては地下貯蔵タンク3に油が補充されていることがわか
る。
【0020】したがって、本システム1によれば、まず
第一に、万一の油漏洩の発生を極めて早期に発見するこ
とができるという効果を奏する。このことにより、本発
明に係るシステムは、僅かな油の漏洩であってもこれを
速やかに検知し、土壌に対する広範なあるいは深刻な汚
染を引き起こすようなことがない。また第二に、常時監
視は遠隔センタにおいて行うことが可能となっているこ
とから、現地における定期点検の必要性が著しく減少
し、地下貯蔵タンク3に関する設備の保守点検回数の減
少、すなわちその作業時間を全般的に減少することがで
き、結果、それにかかる経費を大幅に削減することがで
きる。つまり、本発明に係るシステムによれば、全般的
に低コストでの運用が可能とされているにもかかわら
ず、油漏洩等の万一の事態へも直ちに対応することが可
能な極めて優れたシステムであるということがいえる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の地
下貯蔵タンク監視システムによれば、地下貯蔵タンク内
の貯蔵物量を計測する計測装置、貯蔵物の地下への漏洩
を検知するセンサ、及び地下貯蔵タンクに接続される配
管内の貯蔵物流量を計測する流量計を備えるとともに、
これらの計測情報を一元管理する計測監視装置、及び該
計測情報が転送される監視センタを備えていることか
ら、万一の貯蔵物漏洩を早期に発見することができ、か
つ一元的な監視を常時実施することができる。すなわ
ち、本発明に係るシステムは、環境汚染に対して厳しく
対応しつつ、かつそれを実現するためのコストも全般的
に低く抑えたシステムであるということができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る地下貯蔵タンク監視システムの
一実施形態を示す説明図である。
【図2】 図1に示す地下貯蔵タンクの計測監視装置及
び監視センタにおける計測情報の出力イメージの一例を
示す図である。
【符号の説明】
1 地下貯蔵タンク監視システム 2 エンジン発電装置(貯蔵物費消装置) 3 地下貯蔵タンク 4 液面レベル計(計測装置) 5 油センサ(センサ) 6 流量計 7 計測監視装置 8 給油管(配管) 9 返油管(配管)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月14日(2000.2.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 エンジン発電設備
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001 】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料油等を地下に
貯蔵するための地下貯蔵タンクにおいて、その運転又は
油漏洩を監視する地下貯蔵タンク監視システムを適用し
たエンジン発電設備に関するものである。
【0002 】
【従来の技術】商用ビル、病院、その他の建築物におい
ては、電力会社における大規模発電所から送られてくる
商用電源が停止した場合、このバックアップを目的とす
るエンジン発電装置が設置されている。これは、発電装
置内部にガソリン等燃料燃焼式の、通常概念によるエン
ジンを動力源とすることにより発電機を回転させ電力を
発生させるものである。
【0003 】このエンジン発電装置においては、その
動力源となるのがエンジンであり、したがって、このエ
ンジンを動作させるためには、上記したようにガソリン
等の燃料が比較的大量に必要となる。したがって、該エ
ンジン発電装置においては、発電に係る装置本体の他
に、燃料を貯蔵するための設備が必要となる。通常、こ
の設備としては、地下に埋設又は屋内設置された貯蔵用
タンクを充てることが行われている。特に、貯蔵用タン
クを地下に設置することは、これを設置するためのスペ
ースが地上においては十分にとれない場合に有効であ
る。
【0004 】なお、上記のように地下に埋設された貯
蔵用タンクについては、日本国内の法令によりその定期
的な点検が義務づけられている。これは、気密漏洩試
験、タンク内油量測定試験、油漏洩検知試験等からな
り、貯蔵用タンクからの燃料漏れ等、環境に影響を及ぼ
さず、またその安全な運用が実施されるよう、必要とさ
れている試験である。
【0005 】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、地球環
境問題の関心が高まる中、油等の漏洩による土壌汚染で
あっても、これを無視することが許されない状況となっ
てきている。このことは、環境問題というに、これをし
ばしば現状における許容レベルを維持する問題として近
視眼的に把握するという段階を越えて、将来において
も、健全な環境が現出されることが保証されるよう現状
においてより強力な汚染回避対策を施し、もって、上記
土壌汚染などの公害等により人身に影響が及ぶような事
態を今後一切回避しようとする長期的な視点から「環境
問題」を捕らえるに至っていることの証である。
【0006 】これを上記貯蔵用タンクに則して言え
ば、油といえども土壌を汚染するということに対しては
センシティブであるべきであり、また、いかな微量であ
ってもその油の漏洩が発生することのないような技術、
さらに万一漏洩等が発生したとしてもこれに対する速や
かな処置を実施できるような技術が待望されている、と
いうことがいえよう。ただし、これを実施するために
は、そのコストを度外視することは許されない。もしコ
ストを度外視するということになれば、それはもはや現
実的な対処とはいえなくなるからである。
【0007 】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、地下貯蔵タンクを常時監
視するとともに、万一の貯蔵物漏洩を早期に発見するこ
とができ、かつその監視コストを低く抑えることのでき
地下貯蔵タンク監視システムを適用したエンジン発電
設備を提供することにある。
【0008 】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために以下の手段をとった。すなわち、請求項
1記載のエンジン発電設備は、地下貯蔵タンクと、該地
下貯蔵タンクと配管を介して接続され該地下貯蔵タンク
内の貯蔵物が供給される貯蔵物費消装置と、前記地下貯
蔵タンク内における前記貯蔵物の量を計測する計測装置
と、前記地下貯蔵タンク外に配設されるとともに該地下
貯蔵タンクから発生した前記貯蔵物の漏洩を検知するセ
ンサと、前記配管内の前記貯蔵物流量を計測する流量計
と、前記計測装置、前記センサ、及び前記流量計による
計測情報を監視するとともに該計測情報を監視センタへ
転送するようになされている計測監視装置とを少なくと
備える地下貯蔵タンク監視システムを採用し、前記貯
蔵物費消装置がエンジン発電装置に該当することを特徴
とするものである。
【0009 】これによれば、地下貯蔵タンク及び配
管、すなわち地下貯蔵タンクに関する設備系における貯
蔵物の量は、計測装置及び流量計によって的確に把握さ
れる。また、貯蔵物が、例えば土壌を汚染するおそれの
ある液体ないしは気体であるような場合であって、これ
が地下貯蔵タンクから万一漏洩するような場合には、セ
ンサにより速やかに当該漏洩を検知することが可能とな
っている。さらに、前記計測装置、センサ、及び流量計
において得られた計測情報は、計測監視装置によって一
括に監視されるとともに、同時に該計測情報は監視セン
タにも転送される。すなわち、計測情報の一元管理が可
能となっているとともに、この場合、監視センタは特に
地下貯蔵タンクの近傍に設置する必要はないから、本シ
ステムは、遠隔監視が可能なものとなっているものであ
る。
【0010 】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて、図を参照して説明する。図1において、本実施
形態に係る地下貯蔵タンク監視システム1は、基本的な
構成要件として、エンジン発電装置(貯蔵物費消装置)
2、地下貯蔵タンク3が備えられている他、液面レベル
計(計測装置)4、油センサ(センサ)5、油配管に関
する流量計6、及び計測監視装置7をその特徴的な構成
として備えたものとなっている。
【0011 】エンジン発電装置2は、通常のガソリン
等の燃料燃焼式のエンジンをその内部に備えている。ま
た、このエンジンの出力軸には電動機が接続され、エン
ジンの出力軸の回転により、電動機が回転し、これによ
って電力が発生するようになっているものである。な
お、上記エンジン、電動機等は、これらがエンジン発電
装置2内部に設けられているものであるため、図中には
示されていない。
【0012 】地下貯蔵タンク3は、上記エンジン発電
装置2に燃料を供給するために設けられているものであ
り、内部には該燃料となるガソリン等の油(貯蔵物)が
蓄えられている。また、地下貯蔵タンク3とエンジン発
電装置2との間には、油配管となる給油管8及び返油管
9が備えられており、両者の間の油の往来が可能とされ
ている。給油管8及び返油管9の道程途中には、燃料小
出槽10が設けられている。これはエンジン発電装置2
に対して実際に送出する油の量を適正なものとするため
に設けられている調整手段である。また、地下貯蔵タン
ク3の周囲には、図に示すように、外殻壁30が備えら
れている。これは万一地下貯蔵タンク3内の油が外部に
漏洩した際に、より広範な領域における土壌汚染を予防
するためのものである。
【0013 】地下貯蔵タンク3に関する装置として
は、上記の他、前述した液面レベル計4、油センサ5が
それぞれ備えられている。液面レベル計4は、予め定め
た基準点から地下貯蔵タンク3内に蓄えられた油の液面
までの距離を測定するものである。より具体的には、液
面レベル計4は、超音波を油の液面に対して発した時間
と、その反射波が液面レベル計4に達するまでの時間と
の間隔を計測することにより、その距離の差を認識する
ものとなっている。このことにより、間接的に地下貯蔵
タンク3内の燃料量を把握することができることとな
る。また液面レベル計4は、この計測結果を電圧値に変
換し後述する計測監視装置7に送出する。油センサ5
は、地下貯蔵タンク3外かつその周囲であって、前記外
殻壁30の内側に配設される。そしてこの油センサ5
は、地下貯蔵タンク3から万一油漏洩が発生した場合に
は、これを自動的に検知し、この検知と同時に漏洩接点
信号を計測監視装置7に送出する。
【0014 】一方、流量計6は、前記給油管8及び返
油管9それぞれの道程途中であって前記燃料小出槽10
からみて地下貯蔵タンク3側に設けられるものである。
これは、給油管8又は返油管9それぞれの管内を流れる
油量に比例したパルス積算値を計測し、その積算値を計
測監視装置7に送出する。なお、本実施形態において
は、前記燃料小出槽10にも、ここからエンジン発電装
置2への送油量を監視するための図示しない流量計が備
えられている。
【0015 】計測監視装置7は、液面レベル計4、油
センサ5、及び流量計6から送出された計測値等の情報
を液晶ディスプレイ7a上にリアルタイムに表示する。
これらの計測情報は、設定した時刻又は保守の随時要求
に応じて、図示しない監視センタへ遠隔転送する。本実
施形態においては、この計測監視装置7が発する警報と
しては以下のものが設定されている。 (1)地下貯蔵タンク3内の油量が設定した閾値を越え
た場合 (2)油センサ5が油の漏洩を検知した場合 (3)計測監視装置7が故障し情報転送が不可能になっ
た場合 これらの事態が発生すると、計測監視装置7はこの状況
を示すLEDを点灯表示すると同時に監視センタへ同旨
の警報を転送するようになっている。
【0016 】なお、上記で説明した以外の装置構成等
の詳細は、表1にまとめて示した。
【0017 】
【表1】
【0018 】この表1からわかるように、本実施形態
においては、液面レベル計4、油センサ5、及び流量計
6は、いずれも本質安全防爆認定品を使用することとな
っている。また、液面レベル計4及び流量計6は、その
測定誤差が0.5%以内であり、高精度な計測が可能となっ
ているものである。
【0019 】以上説明した本発明に係る装置構成の説
明から明らかなように、地下貯蔵タンク3及びこれに関
する設備系は、液面レベル計4、油センサ5、流量計
6、そして計測監視装置7によって、その系内の燃料油
量(地下貯蔵タンク3、給油管8、返油管9)、また油
漏洩の発生の有無について常時監視されている状態にお
くことが可能となっている。このような常時監視状態に
より得られる計測情報は、計測監視装置7あるいは監視
センタにおいて一括管理可能であり、例えば図2に示す
ような出力イメージで確認することができるようになっ
ている。この図に則して言えば、例えば、第6日目にお
いて地下貯蔵タンク3の油量が減少するとともに、燃料
小出槽10への給油がなされると同時にそこから送油さ
れていることがわかり、したがってエンジン発電装置2
が運転状態にあったことがわかる。また、第8日目にお
いては地下貯蔵タンク3に油が補充されていることがわ
かる。
【0020 】したがって、本システム1によれば、ま
ず第一に、万一の油漏洩の発生を極めて早期に発見する
ことができるという効果を奏する。このことにより、本
発明に係るシステムは、僅かな油の漏洩であってもこれ
を速やかに検知し、土壌に対する広範なあるいは深刻な
汚染を引き起こすようなことがない。また第二に、常時
監視は遠隔センタにおいて行うことが可能となっている
ことから、現地における定期点検の必要性が著しく減少
し、地下貯蔵タンク3に関する設備の保守点検回数の減
少、すなわちその作業時間を全般的に減少することがで
き、結果、それにかかる経費を大幅に削減することがで
きる。つまり、本発明に係るシステムによれば、全般的
に低コストでの運用が可能とされているにもかかわら
ず、油漏洩等の万一の事態へも直ちに対応することが可
能な極めて優れたシステムであるということがいえる。
【0021 】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の
ンジン発電設備によれば、地下貯蔵タンク内の貯蔵物量
を計測する計測装置、貯蔵物の地下への漏洩を検知する
センサ、及び地下貯蔵タンクに接続される配管内の貯蔵
物流量を計測する流量計を備えるとともに、これらの計
測情報を一元管理する計測監視装置、及び該計測情報が
転送される監視センタを備えていることから、万一の貯
蔵物漏洩を早期に発見することができ、かつ一元的な監
視を常時実施することができる。すなわち、本発明に係
エンジン発電設備は、環境汚染に対して厳しく対応し
つつ、かつそれを実現するためのコストも全般的に低く
抑えた装置構成であるということができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る地下貯蔵タンク監視システムの
一実施形態を示す説明図である。
【図2】 図1に示す地下貯蔵タンクの計測監視装置及
び監視センタにおける計測情報の出力イメージの一例を
示す図である。
【符号の説明】 1 地下貯蔵タンク監視システム 2 エンジン発電装置(貯蔵物費消装置) 3 地下貯蔵タンク 4 液面レベル計(計測装置) 5 油センサ(センサ) 6 流量計 7 計測監視装置 8 給油管(配管) 9 返油管(配管)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紺屋 好孝 東京都港区芝浦三丁目4番1号 株式会社 エヌ・ティ・ティファシリティーズ内 (72)発明者 角田 二郎 東京都港区芝浦三丁目4番1号 株式会社 エヌ・ティ・ティファシリティーズ内 (72)発明者 藤原 健治 東京都港区芝浦三丁目4番1号 株式会社 エヌ・ティ・ティファシリティーズ内 Fターム(参考) 3E070 AA03 AA13 AB03 CA13 CB20 CC06 CC07 3E083 AA02 AC02 AC18 AD27 3J071 AA13 BB11 CC11 EE06 EE25 EE37 FF16 5H223 AA15 AA19 AA20 DD07 EE06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下貯蔵タンクと、 該地下貯蔵タンクと配管を介して接続され該地下貯蔵タ
    ンク内の貯蔵物が供給される貯蔵物費消装置と、 前記地下貯蔵タンク内における前記貯蔵物の量を計測す
    る計測装置と、 前記地下貯蔵タンク外に配設されるとともに該地下貯蔵
    タンクから発生した前記貯蔵物の漏洩を検知するセンサ
    と、 前記配管内の前記貯蔵物流量を計測する流量計と、 前記計測装置、前記センサ、及び前記流量計による計測
    情報を監視するとともに該計測情報を監視センタへ転送
    するようになされている計測監視装置とを少なくとも備
    えていることを特徴とする地下貯蔵タンク監視システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した地下貯蔵タンク監視
    システムにおいて、前記貯蔵物費消装置がエンジン発電
    装置に該当することとなる同システムを備えることを特
    徴とするエンジン発電設備。
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