JP2000179654A - 分割伝動輪 - Google Patents

分割伝動輪

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JP2000179654A
JP2000179654A JP10357739A JP35773998A JP2000179654A JP 2000179654 A JP2000179654 A JP 2000179654A JP 10357739 A JP10357739 A JP 10357739A JP 35773998 A JP35773998 A JP 35773998A JP 2000179654 A JP2000179654 A JP 2000179654A
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shaft
transmission wheel
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split
sector
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JP10357739A
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Koji Tanaka
耕司 田中
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Tsubakimoto Chain Co
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Tsubakimoto Chain Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入手しやすい丸棒材から容易に製作できる断
面円形のシャフトにキーを用いずに取り付けることので
きる、構造が簡単な分割伝動輪を提供する。 【解決手段】 中心部にシャフトが嵌挿される軸孔3が
形成され、前記シャフトに対して半径方向から前記軸孔
内面を嵌脱可能に分割された2つの扇形部分4A,4B
からなる伝動輪本体4と、前記伝動輪本体の少なくとも
一方の側面で、2つの扇形部分のそれぞれに締結部材で
着脱自在に固定されてこれらの扇形部分どうしを一体に
結合する結合ピース7,8とを有し、シャフトの外周に
形成された回り止め面に整合してシャフトと伝動輪本体
間の相対回転を阻止する回り止め面9B,10Bが軸孔
内面と結合ピースの少なくとも一方に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2分割構造により
シャフトに取り付けられる、スプロケット、プーリ、歯
車等(以下、分割伝動輪という。)の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、伝動チェーン、コンベヤチェーン
に用いるスプロケットや、伝動ベルト、コンベヤベルト
に用いるプーリを2分割構造としてシャフトに取り付け
る構造としては、例えば、特開平6−329230号公
報、特許第2758734号公報、及び、特許第261
0128号公報等に記載されているものが知られてい
る。
【0003】前記特開平6−329230号公報に記載
されているものは、一つのスプロケットを複数の分割体
から構成し、断面角型のシャフトにこれに適合するスプ
ロケット中央の断面角形の軸孔を嵌合させた状態で、一
方の分割体の分割面に形成した鉤部を対向する他方の分
割体の分割面に形成した係合凹部に係合させて合体さ
せ、スプロケットを前記シャフトに取り付ける構造とし
ている。
【0004】また、特許第2758734号公報に記載
されているものは、ハブ部の両側に傾斜した一対の締付
けスリーブを有するスプロケットがそれぞれの締め付け
スリーブを横切る分割面で2つのスプロケット半片で2
分割されており、ドライブシャフト上で、それぞれの締
付けスリーブの対応する部分どうしをボルトとナットで
結合してスプロケット半片どうしを一つのスプロケット
に合体してドライブシャフトに取り付け、キー等で回り
止めして取り付ける構造としている。
【0005】また、特許第2610128号公報に記載
されているものは、軸孔と肩を備えたハブ部を有する2
分割されたポリマー製割り形スプロケット輪をシャフト
上で組み合わせ、軸方向両側に突き出たハブ部の肩をそ
れぞれバンドクランプによって締め付けて一体に結合す
るとともに、キーで回り止めして取り付ける構造として
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した、特開平6−
329230号公報に記載されているものは、スプロケ
ットの軸孔を角形断面としているため、シャフトに角形
断面のものを用いる必要があり、その素材に入手が容易
な市販の丸棒材を利用できない問題がある。
【0007】また、角形断面のシャフトの加工は丸棒の
旋削加工等と較べて、4面をそれぞれ加工する必要があ
るため、シャフトの加工工程が複雑で製作コストが高く
なる問題がある。
【0008】また、スプロケットの分割体どうしを結合
するために、これらの分割面に鉤部や係合凹部を形成し
ているため、構造が複雑になる問題がある。
【0009】一方、特許第2758734号公報に記載
されているものでは、2分割されたスプロケット半片ど
うしを結合するために、ハブ部の両側に傾斜した一対の
締付けスリーブを設けており、スプロケットの構造が複
雑になるとともに、シャフトにキー溝を形成する必要が
あるという問題がある。
【0010】また、特許第2610128号公報に記載
されているものでは、割り形スプロケット輪をバンドク
ランプを用いて結合しているため、スプロケット輪の軸
方向両側にバンドクランプで締め付けるためのハブ部を
突出させる構造とする必要があるため汎用性に乏しく、
構造が複雑で製造コストが高くなる問題がある。
【0011】また、前記特許第2758734号公報と
特許第2610128号公報に記載されているように、
スプロケットをシャフトに回転止めするためにキーを用
いる場合は、これらの部材の両方にキー溝加工を施す必
要があり、キー溝加工のための寸法の制限と加工の煩雑
さを有する問題もある。
【0012】そこで、本発明は、前述したような従来技
術における問題を解決し、入手しやすい丸棒材から容易
に製作できる断面円形のシャフトにキーを用いずに取り
付けることのできる、構造が簡単な分割伝動輪を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の分割伝動輪は、中心部にシャフトが嵌挿さ
れる軸孔が形成され、前記シャフトに対して半径方向か
ら軸孔内面を嵌脱可能に分割された2つの扇形部分から
なる伝動輪本体と、前記伝動輪本体の少なくとも一方の
側面で、2つの扇形部分のそれぞれに締結部材で着脱自
在に固定されてこれらの扇形部分どうしを一体に結合す
る結合ピースとを有し、前記シャフトの外周に形成され
た回り止め面に整合してシャフトと伝動輪本体間の相対
回転を阻止する回り止め面が、伝動輪本体の軸孔内面と
結合ピースの少なくとも一方に形成されているものであ
る。
【0014】本発明においては、結合ピースが2つの扇
形部分のそれぞれに締結固定される2つの部分に分割さ
れ、これらの部分どうしがシャフトの軸線と直角な方向
から締結部材によって分離可能に結合されていることが
好ましい。
【0015】また、矩形ブロック状に形成された対の結
合ピースが伝動輪本体の少なくとも一方の側面において
シャフトの直径方向両側に配置されていることも好まし
い。
【0016】
【作用】本発明の分割伝動輪をシャフトに取り付ける場
合には、伝動輪本体を構成する2つの扇形部分にそれぞ
れ形成されている軸孔部分の内面をシャフト外周に嵌合
させてこれらの扇形部分を一つに合体させる。
【0017】この際、伝動輪本体の軸孔に回り止め面が
形成されている場合には、この回り止め面をシャフトの
外周に形成されている回り止め面に整合させる。
【0018】次いで、伝動輪本体を構成する2つの扇形
部分の側面間に結合ピースを当てそれぞれの扇形部分へ
結合ピースを締結部材で固定することで、2つの扇形部
分どうしが一体に結合され、シャフトへの分割伝動輪の
取り付けが完了する。
【0019】なお、結合ピースに回り止め面が形成され
ている場合には、この回り止め面をシャフトの回り止め
面に整合させた状態でそれぞれの扇形部分へ締結部材で
固定する。
【0020】また、分割伝動輪をシャフトから取り外す
場合には、締結部材を緩めて伝動輪本体を構成するそれ
ぞれの扇形部分と結合ピースを分離すれば、これらの扇
形部分をシャフトの両側に分離でき、分割伝動輪は分解
された状態でシャフトから取り外される。
【0021】なお、結合ピースが2つの扇形部分のそれ
ぞれに締結固定される2つの部分に分割され、これらの
部分どうしがシャフトの軸線と直角な方向から締結部材
によって分離可能に結合されている場合には、結合ピー
スのそれぞれの部分を予め対応する扇形部分に締結部材
で固定しておき、シャフト外周に両側からこれらの扇形
部分の軸孔部分内面を嵌合させた状態で、結合ピースの
2つの部分どうしを締結部材で結合することで、シャフ
トへの分割伝動輪の取り付けを行うことが可能である。
【0022】また、この場合には、結合ピースの2つの
部分どうしを結合している締結部材を緩めて外すこと
で、伝動輪本体と結合ピースとそれぞれ2つの部分に分
離され、シャフトの側方に分割伝動輪を取り外すことが
できる。
【0023】また、矩形ブロック状に形成された対の結
合ピースが伝動輪本体の少なくとも一方の側面において
シャフトの直径方向両側に配置されている場合には、伝
動輪本体を構成する2つの扇形部分どうしをシャフトの
両側から合体させた状態で、締結部材によりこれらの結
合ピースを2つの扇形部分にそれぞれ固定して、シャフ
トへの分割伝動輪が取り付けられる。
【0024】また、分割伝動輪をシャフトから取り外す
場合は、締結部材を緩めてこれらの結合ピースを伝動輪
本体を構成する2つの扇形部分から外して、これらの扇
形部分と結合ピースとをシャフトの両側に分離する。
【0025】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の分割伝動輪の第1実施例を示す
正面図、図2は図1に示す分割伝動輪をシャフトに取り
付けた状態を示す、図1のA−A線位置で矢印方向に見
た断面図、図3は、図1に示す分割伝動輪の分解斜視図
を示すものであって、この実施例においては、分割伝動
輪1はスプロケットとして構成されている。
【0026】前記分割伝動輪1は、中心部にシャフト2
が嵌挿される円形の軸孔3が形成された伝動輪本体4を
有している。前記伝動輪本体4は、この実施例では直径
方向の分割面Sによって左右対称に分割された2つの扇
形部分4A,4Bを合わせて構成されている。
【0027】図3に示すように、これらの扇形部分4
A,4Bの軸孔3近傍には、それぞれ2つずつボルト挿
通孔5が形成されており、また、外周には図示しないチ
ェーンに噛み合う噛合歯6が形成されていて、そのうち
の一つの噛合歯6は、軸孔3の中心を含む分割面S(図
1参照)で2分割されている。
【0028】伝動輪本体4の両側面には、前記分割面S
に対して左右対称に形成されたそれぞれ2つの部分7
A,7B,8A,8Bからなる結合ピース7,8が配置
されている。
【0029】これらの結合ピース7,8の中心部にはそ
れぞれ、前記軸孔3と略同径の円弧面9A,10Aと、
平坦な回り止め面9B,10Bで形成される軸孔9,1
0が設けられている。
【0030】また、結合ピース7,8にはそれぞれ、伝
動輪本体4を構成する扇形部分4A,4Bのボルト挿通
孔5と重なる位置に、これらと略同径のボルト挿通孔1
1が貫通して形成されている。
【0031】また、2つの結合ピース7,8には、それ
ぞれ分割面Sを横断する方向のボルト挿通孔12が、軸
孔9,10の両側に平行して貫通して形成されていて、
結合ピース7は、2つの部分7A,7Bどうしを、ま
た、結合ピース8は、2つの部分8A,8Bどうしを分
割面Sで合わせて鍔付きボルト13(締結部材)を一方
の部分7A,8A側からそれぞれボルト挿通孔12に通
し、他方の部分7B,8Bのボルト挿通孔12から突出
した鍔付きボルト13の先端部にばね座金14を介して
ナット15(締結部材)を螺合して一体に締結される。
【0032】また、結合ピース7,8に形成されている
ボルト挿通孔11は、それぞれ、伝動輪本体4と対向す
る側と反対側の側面に開口する部分に内径が拡大された
大径部11Aをが有している。
【0033】結合ピース7,8に形成されているボルト
挿通孔11と、伝動輪本体4を構成する扇形部分4A,
4Bのボルト挿通孔5には、ボルト16(締結部材)が
一方の結合ピース7側から座金17を通して差し込ま
れ、前記ボルト16は、伝動輪本体4を間に挟んだ他方
の結合ピース8側で、座金18を貫通してナット19
(締結部材)に螺合される。
【0034】一方、図2に示すように、分割伝動輪1が
取り付けられるシャフト2の外周の一部には、結合ピー
ス7,8にそれぞれ形成されている平坦な回り止め面9
B,10Bに対応する平坦な回り止め面2Aが形成され
ている。
【0035】本実施例においては、シャフト2に形成さ
れている回り止め面2Aの軸方向長さは、2つの結合ピ
ース7,8と伝動輪本体4との厚みの合計に略等しく形
成されている。
【0036】前述したように構成されている分割伝動輪
1を図2のようにシャフト2に取り付ける場合には、先
ず、伝動輪本体4の一方の扇形部分4Aの両側面に結合
ピース7,8のそれぞれ一方の部分7A,8Aを、ボル
ト16とナット19により締結固定する。
【0037】また、同様に他方の扇形部分4Bの両側面
に結合ピース7,8のそれぞれ他方の部分7B,8B
を、ボルト16とナット19により締結固定する。
【0038】本実施例では、ボルト16の頭部16Aと
座金17は、一方の部分7A,7Bに形成されているボ
ルト挿通孔11の大径部11A内に収容され、また、ナ
ット19と座金18は、他方の部分8A,8Bに同様に
形成されている、図3では隠れた位置にあるボルト挿通
孔11の大径部内に収容され、結合ピース7,8の外部
には突出していないため、これらの締結作業はボックス
スパナ等の工具を用いて行う。
【0039】なお、ボルト16の代わりに六角孔付きボ
ルトを用いて六角レンチで締結作業を行ってもよい。
【0040】次いで、結合ピース7,8のそれぞれの部
分7A,8Aと一体化された扇形部分4Aと、結合ピー
ス7,8のそれぞれの部分7B,8Bと一体化された扇
形部分4Aとを図2に示すように、シャフト2を両側か
ら挟み込むようにして合体させ、鍔付きボルト13をそ
れぞれの結合ピース7,8のそれぞれの部分7A,7
B,8A,8Bに形成されているシャフト2の軸線と直
角な方向を向いたボルト挿通孔12に通して、反対側か
ら座金14を装着した後ナット14に螺合し、これらの
部分7A,7B,8A,8Bを一体に締結固定する。
【0041】この時、それぞれの結合ピース7,8に形
成されている円弧面9A,10Aと伝動輪本体4の軸孔
3の内面は、シャフト2の外周に嵌合されるとともに、
これらの結合ピース7,8に形成されている回り止め面
9B,10Bは、シャフト2の回り止め面2Aに当接さ
れて、シャフト2対する分割伝動輪1の回転が阻止され
る。
【0042】また、前記回り止め面2Aの軸方向両端に
形成される段差部dと、結合ピース7,8のそれぞれの
外側面との当接によって、シャフト2に対する分割伝動
輪1取り付け位置が軸方向に位置決めされる。
【0043】一方、シャフト2に固定されている分割伝
動輪1は、鍔付きボルト13からナット15を外すこと
により、分割面Sの両側に2つの部分に分解してシャフ
ト2から取り外すことができる。
【0044】なお、本実施例では、結合ピース7,8を
それぞれ分割面Sで2分割できる構造になっているが、
シャフト2の端部から挿抜が可能であれば、一体に形成
してあってもよい。
【0045】次に、図4は本発明の分割伝動輪の第2実
施例における伝動輪本体の側面図であって、本実施例
は、前述した第1実施例の分割伝動輪1と伝動輪本体
4’のみ相違し、他の部分は同一構造である。
【0046】すなわち、この実施例では2つの扇形部分
4A,4Bを分割面Sで合わせて構成されている伝動輪
本体4’の中心部の軸孔3’の内面の一部に、図2に示
すシャフト2に形成されている回り止め面2Aに適合す
る回り止め面3’Aが分割面Sの両側に亘って形成され
ている。
【0047】この実施例においては、前記シャフト2に
取り付けられた状態で、伝動輪本体4’自体もシャフト
2の回り止め面2Aに回り止め面3’Aが整合してシャ
フト2に対する相対回転が阻止されているため、許容伝
達トルクを高めることができる長所がある。
【0048】また、この実施例のように、回り止め面
3’Aを有する伝動輪本体4’を用いた場合、伝達する
トルクが小さければ図3に示す結合ピース7,8に形成
されている回り止め面9B,10Bの一方、または、両
方を省略してもよい。
【0049】次に、図5は、本発明の分割伝動輪の第3
実施例を示す側面図、図6は、図5のB−B線位置で矢
印方向に見た分割伝動輪の断面をシャフトに取り付けた
状態で示す図であって、本実施例の分割伝動輪1’は、
前述した第1実施例の伝動輪本体4の扇形部分4A,4
Bどうしを矩形ブロック形状の結合ピース7’a,7’
b,8’a,8’bを用いて一体にボルト16で締結し
たものである。
【0050】本実施例においては、結合ピース7’aと
結合ピース7’b、及び、結合ピース8’aと結合ピー
ス8’bをそれぞれ対にして用いており、図6に示すよ
うに、分割伝動輪1’がシャフト2に取り付けられた状
態では、伝動輪本体4の両側で一方の結合ピース7’
a,7’bの側辺の一つがシャフト2の回り止め面2A
に整合して分割伝動輪1’のシャフト2に対する相対回
転を阻止している。
【0051】また、回り止め面2Aの軸方向両端に形成
される段差部dと、結合ピース7’a,8’aのそれぞ
れの外側面との当接によって、シャフト2に対する分割
伝動輪1’の取り付け位置が軸方向に位置決めされるよ
うになっている。
【0052】なお、これらの結合ピース7’a,7’
b,8’a,8’bは、それぞれ前述した図1乃至図3
に示す結合ピース7,8のように分割面Sの両側に2分
割できる構造としてもよい。
【0053】さらに、前述したそれぞれの実施例におい
ては、結合ピースを伝動輪本体の両側に設けているが、
一方の側面のみに設けてもよい。また、これらの実施例
では、分割伝動輪をスプロケットとしているが、プーリ
や歯車等の他の伝動要素として構成してもよい。
【0054】また、前述した各実施例では、シャフト
と、伝動輪本体の軸孔内面と結合ピースの少なくとも一
方に形成されている回り止め面を、加工が簡単な平坦面
に形成しているが、これらの回り止め面は、分割伝動輪
をシャフトに対して回転止め可能な形状であればよく、
スプラインやセレーションのような凹凸形状としてもよ
い。
【0055】また、前記各実施例では、伝動輪本体を直
径方向の分割面によって左右対称に2分割しているが、
分割伝動輪をスプロケットや歯車として構成する場合に
は、チェーンや相手の歯車との噛み合いを円滑にし、ま
た、噛合歯の強度の低下を防止するために、伝動輪本体
の軸孔中心で分割面を折曲させて噛合歯に分割面がかか
らないようにしてもよい。
【0056】ただし、その場合には2つの扇形部分のう
ち、中心角が180°より大きくなる方は、シャフトに
半径方向から軸孔内面が嵌合できるように、回り止め面
の位置や形状を考慮する必要がある。
【0057】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
された発明によれば、構造が簡単で、取り付けるシャフ
トに平面等の単純な形状の回り止め面を加工するだけで
伝動輪本体の回り止めを行うことができるため、シャフ
トの素材に入手が容易で安価なな市販の丸棒材を用いる
ことができる。
【0058】また、シャフトに対して伝動輪本体を回転
止めするためにキーを用いていないため、シャフトや伝
動輪本体にキー溝加工を施すための寸法制限や、キー溝
加工の手間をなくすことができる。
【0059】請求項2に記載された発明によれば、前記
請求項1記載の発明の効果に加え、伝動輪本体を構成す
る2つの扇形部分をシャフトに対して半径方向両側から
嵌合して合体させ、結合ピースで一体に結合すること
で、伝動輪本体をシャフトの中間部分においても容易に
シャフトに対して回り止めされた状態で取り付けること
ができるとともに、結合ピースを外して2つの扇形部分
を半径方向両側に分離することで伝動輪本体をシャフト
から容易に取り外すことができる。
【0060】しかも、伝動輪本体と結合ピース間を結合
したままで、シャフトに対して伝動輪本体を着脱するこ
とが可能であり、シャフトへの伝動輪の取り付け、取り
外し作業をより迅速に行うことができる。
【0061】さらに、2つの部分に分割されている結合
ピースを一体に結合するボルト等の締結部材は、シャフ
トの軸方向に対して直角方向に長手方向を向けて配置で
きるため、締結部材の締め付けや取り外しを行うスパナ
等の工具を操作するために必要な伝動輪側方の軸方向ス
ペースを少なくできる。
【0062】請求項3に記載された発明によれば、前記
請求項1、または、請求項2記載の効果に加え、結合ピ
ースの加工が容易となり、部品コストの低減を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分割伝動輪の第1実施例を示す側面
図である。
【図2】 図1のA−A線位置で矢印方向に見た分割伝
動輪の断面をシャフトに取り付けた状態で示す図であ
る。
【図3】 図1に示す分割伝動輪の分解斜視図である。
【図4】 本発明の第2実施例における伝動輪本体の側
面図である。
【図5】 本発明の分割伝動輪の第3実施例を示す側面
図である。
【図6】 図5のB−B線位置で矢印方向に見た分割伝
動輪の断面をシャフトに取り付けた状態で示す図であ
る。
【符号の説明】
1,1’ 分割伝動輪 2 シャフト 2A,3’A,9B,10B 回り止め面 3,3’,9,10 軸孔 4,4’ 伝動輪本体 4A,4’A,4B,4’B 扇形部分 5 ボルト挿通孔 6 噛合歯 7,8 結合ピース 7A,7B,8A,8B 部分 9A,10A 円弧面 11,12 ボルト挿通孔 13 鍔付きボルト(締結部
材) 14,17,18 座金 15,19 ナット(締結部材) 16 ボルト(締結部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心部にシャフトが嵌挿される軸孔が形
    成され、前記シャフトに対して半径方向から軸孔内面を
    嵌脱可能に分割された2つの扇形部分からなる伝動輪本
    体と、 前記伝動輪本体の少なくとも一方の側面で、2つの扇形
    部分のそれぞれに締結部材で着脱自在に固定されてこれ
    らの扇形部分どうしを一体に結合する結合ピースとを有
    し、 前記シャフトの外周に形成された回り止め面に整合して
    シャフトと伝動輪本体間の相対回転を阻止する回り止め
    面が、伝動輪本体の軸孔内面と結合ピースの少なくとも
    一方に形成されていることを特徴とする分割伝動輪。
  2. 【請求項2】 結合ピースは2つの扇形部分のそれぞれ
    に締結固定される2つの部分に分割され、これらの部分
    どうしがシャフトの軸線と直角な方向から締結部材によ
    って分離可能に結合されていることを特徴とする請求項
    1記載の分割伝動輪。
  3. 【請求項3】 矩形ブロック状に形成された対の結合ピ
    ースが伝動輪本体の少なくとも一方の側面においてシャ
    フトの直径方向両側に配置されていることを特徴とする
    請求項1または2記載の分割伝動輪。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7108112B2 (en) 2003-08-01 2006-09-19 Exedy Corporation Damper mechanism for a lockup clutch
JP2010255653A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Tsubakimoto Chain Co 樹脂チェーン用分割式スプロケット
CN108050230A (zh) * 2017-12-20 2018-05-18 徐州恒兴金桥机械科技有限公司 一种分体式链轮装置

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