JP2000179511A - 連結ピンの構造及びその製造方法 - Google Patents

連結ピンの構造及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000179511A
JP2000179511A JP10375001A JP37500198A JP2000179511A JP 2000179511 A JP2000179511 A JP 2000179511A JP 10375001 A JP10375001 A JP 10375001A JP 37500198 A JP37500198 A JP 37500198A JP 2000179511 A JP2000179511 A JP 2000179511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connecting pin
head
piece
connection
connection hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10375001A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitohiro Yamakawa
山川  人大
Toshiaki Hara
敏明 原
Kazuo Aoki
一男 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGEO SEIMITSU KK
AOKI RICE POLISHING MACH Manufacturing
Citizen Watch Co Ltd
AOKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
AGEO SEIMITSU KK
AOKI RICE POLISHING MACH Manufacturing
Citizen Watch Co Ltd
AOKI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AGEO SEIMITSU KK, AOKI RICE POLISHING MACH Manufacturing, Citizen Watch Co Ltd, AOKI SEISAKUSHO KK filed Critical AGEO SEIMITSU KK
Priority to JP10375001A priority Critical patent/JP2000179511A/ja
Priority to CN99801875A priority patent/CN1287477A/zh
Priority to PCT/JP1999/005087 priority patent/WO2000016654A1/ja
Priority to KR1020007005273A priority patent/KR20010024631A/ko
Priority to EP99943398A priority patent/EP1048240A1/en
Publication of JP2000179511A publication Critical patent/JP2000179511A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Clamps And Clips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い強度を有し、繰り返し挿脱してもバネ性
が低下することがない連結ピンの構造及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】 連結ピン12は、剛体からなる軸部12
aと、バネ性を有する頭部12bとから構成されてい
る。この軸部12aは、時計バンドの駒等の被連結部材
に設けられた連結孔に挿通されるものである。頭部は1
2bは、被連結部材の連結孔よりも径が大きく、そのバ
ネ性で外周の圧接面12gを連結孔の内面に圧接させ
る。この連結ピン12は、固定型に嵌め込まれた金属性
の棒材を可動型で軸方向に圧力を加える鍛造にて形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時計バンドの駒、
バンドと時計本体、中留の構成部品等を取り外し可能に
連結する連結ピンの構造及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の駒を連結することによ
り形成される時計バンド等においては、その一部の駒を
取り外し可能な状態で連結し、必要に応じて駒を取り外
したり追加することで長さを調整可能に構成していた。
【0003】上記のような長さ調整用の駒を連結する部
材としては、図18に示すようなヘアピン2が従来より
広く使用されている。このヘアピン2は、線状の半甲丸
材あるいは幅の狭い板材を2つに折るように屈曲させ、
一端に屈曲部2aを形成し、他端の解放端側にふくらみ
を持たせた係合部2bを形成してなるものとなってい
る。
【0004】このヘアピン2は、例えば、複数の本体駒
6とそれを連結する連結駒8からなる時計バンド4の連
結に使用されている。この本体駒6は、バンド短手方向
の両端にそれぞれ設けられた縁部6a、6bと、それら
をバンド短手方向に連結固定する架橋6cとから構成さ
れており、縁部6a、6bにはバンド短手方向に互いに
対応する連結孔6d、6eが設けられている。また、連
結駒8は、板材をリング状に巻くこと等により形成され
たものであり、そのバンド短手方向の連結孔8aに一の
本体駒6の架橋6cが挿通するように構成されている。
【0005】上記のような本体駒6と連結駒8が対をな
す駒10を、その連結駒8の連結孔8aが隣接する他の
駒11の本体駒6の連結孔6d、6eに連通するように
位置付け、連結孔6d、6e、8aにヘアピン2を挿入
して連結する。このときに、ヘアピン2は、その屈曲部
2aの方から挿入され、係合部2bが連結孔6dに押し
込まれると、そのバネ性により係合部2bの外面が連結
孔6dの内面に圧接されて係合する。このヘアピン2
は、そのバネ性により連結孔6d、6e、8a内に留ま
っているだけであるため、その屈曲部2aの方向からバ
ンド短手方向に工具を用いて押圧することにより係合部
2bを連結孔6dから押し出して抜き取ることができる
ものとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術における
ヘアピン2は、細い線状の材料を屈曲させて形成したも
のであるため、強度が低く、特に、時計バンド4がバン
ド長手方向に引っ張られると変形したり折れてしまうこ
とがあった。特に、上記のようにヘアピン2が変形する
と、連結孔6d、6e、8aから抜けなくなることがあ
り、駒を外すことができなくなることがあった。
【0007】また、このヘアピン2は、連結孔6d、6
e、8aへの挿脱を繰り返すと屈曲部2aがへたってバ
ネ性が弱くなり、係合部2bを圧接する力が弱まって抜
脱してしまうことがあった。
【0008】本発明は、上記従来技術の課題に鑑みなさ
れたもので、高い強度を有し、繰り返し挿脱してもバネ
性が低下することがない連結ピンの構造及びその製造方
法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の連結ピンの構造
は、複数の被連結部材の連通する連結孔に挿通される剛
体からなる軸部と、該軸部の端部に設けられ、前記軸部
より径大で且つ軸方向にスリットが設けられて径方向に
バネ性を有する頭部と、からなり、前記軸部を前記連結
孔に挿通することにより前記被連結部材を連結し、前記
頭部がそのバネ性で外周の圧接面を前記連結孔の内面に
圧接させることにより前記連結孔内に固定されるもので
ある。
【0010】また、本発明の連結ピンの製造方法は、金
属製の棒材を固定型に嵌め込み、可動型で軸方向に圧力
を加えることにより、被連結部材の連結孔に挿通可能な
軸部と該軸部の端部に設けられ且つ該軸部より径大な頭
部を有する連結ピンの外形を形成し、その後、前記頭部
に軸方向のスリットを形成して前記頭部に径方向のバネ
性を持たせるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の連結ピンは、剛体からな
る軸部と、バネ性を有する頭部とから構成されている。
この軸部は、時計バンドの駒、バンドと時計本体、中留
等の被連結部材に設けられた連結孔に挿通されるもので
ある。即ち、複数の被連結部材の連結孔を連通させ、そ
こに軸部を挿通することにより、被連結部材を連結して
いる。また、頭部は、軸部よりも径大であり且つ軸方向
にスリットを有しており、このスリットにより径方向に
バネ性を有する構造となっている。この頭部は被連結部
材の連結孔よりも径が大きく、連結孔に押し込むことに
よりそのバネ性で外周の圧接面を連結孔の内面に圧接さ
せる。このように頭部が連結孔に圧接することにより、
連結ピンは連結孔内に固定される。
【0012】一方、この連結ピンは、固定型に嵌め込ま
れた金属性の棒材を可動型で軸方向に圧力を加える鍛造
にて形成されるものとなっている。このような鍛造で形
成された連結ピンは、硬度が高まり、頭部にスリットを
形成することにより生じるバネ性も、硬度が高まること
により高くなる。このため、連結ピンの変形や折れがな
くなり、また、この連結ピンを繰り返し連結孔に挿脱し
た場合にもバネ性が低下して抜脱することがないものと
なっている。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る連結ピンの構
造を示す斜視図である。この連結ピン12は、軸部12
aとその一方の端部に設けられた頭部12bを有してい
る。軸部12aは、本実施例においては円柱状の剛体か
らなり、その先端(図中左端)には後述する被連結部材
の連結孔に挿入し易くするため先方の端面12dに向か
って径小となるように傾斜した斜面12cが設けられて
いる。この軸部12aの端部(図中右端部)に設けられ
ている頭部12bは、軸部12aよりも直径が大きく、
その端面12eの中央から軸方向に向かってスリット1
2fが形成されている。この頭部12bの外周面には、
その略中央に被連結部材の連結孔の内面に圧接される圧
接面12gと、挿入し易くするために圧接面12gと軸
部12aとの間に形成された斜面12hと、連結孔から
押し出し易くするために端面12eの周囲に形成された
斜面12iと、が設けられている。尚、図示するよう
に、本実施例におけるスリット12fは頭部12bだけ
でなく軸部12aにも食い込むように形成されている
が、後に詳細に説明するように、このスリット12fの
深さ、開口間隔等についてはバネ性の強弱等を設定する
際に微細に変更されるものであり、軸部2aの一部に食
い込まないように形成されることもある。但し、このス
リット12fは、後述するように、その頭部12bに作
用するように形成されるものであるため、軸部12aに
食い込んだとしてもその食い込んだ深さは僅かであり、
また軸部12aの剛性にも影響を与えない程度に留めら
れている。
【0014】次に、図1に示す連結ピン12を用いて時
計バンドの駒を連結したときの状態を図2乃至図5に基
づいて説明する。図2及び図3に示す時計バンド4は、
従来技術の説明において図18に図示したものと同一の
ものである。この時計バンド4において、駒10の連結
駒8と隣接する駒11の本体駒6とを連結ピン12で連
結するには、本体駒6の連結孔6d、6eと連結駒8の
連結孔8aが連通するように各駒を位置決めし、連結孔
6d、6e、8aに連結ピン12を挿通する。このとき
に連結ピン12は、その軸部12aの端面12dの方か
ら連結孔6d、6e、8aに挿入され、軸部12aの先
端や頭部12bはそれらの斜面12c、12hにより連
結孔6d、6e、8aの開口部分に引っ掛かることなく
比較的スムーズに挿通される。
【0015】このときに連結ピン12の頭部12bは、
連結孔6dよりも径大となるように設定されているた
め、径方向に圧縮されるようにして連結孔6d内に押し
込まれる。そして、この頭部12bは、そのバネ性で圧
接面12gを連結孔6dの内面に圧接させ、これにより
連結ピン12が連結孔6d、6e、8a内に留まって固
定される。このときに、軸部12aは連結孔8aよりも
径小となるように設定されているので、連結駒8は軸部
12aに関して回動自在な状態で軸支される。
【0016】上記のように連結ピン12で連結駒8と本
体駒6を連結すると、強度の高い連結ピン12の軸部1
2aが連結駒8と本体駒6との間を軸架することにな
り、バンド長手方向への張力に対しても連結ピン12が
変形あるいは折れることがなく、高い強度をもって連結
することができる。
【0017】尚、この連結ピン12を取り出して駒10
の連結駒8と駒11の本体駒6との連結を解除するに
は、連結孔6eの方向(図2中左方)から連結ピン12
の端面12dを工具等で押圧することにより頭部12b
を連結孔6dから押し出して取り外す。
【0018】図4に示す時計バンド14は、前述した時
計バンド4と同一の本体駒6と、前述した連結駒8をバ
ンド長手方向に分割したような幅の狭い連結駒16、1
8とを交互に連結した構造を有している。この連結駒1
6、18は、前述した連結駒8と同様に、板材をリング
状に巻くこと等により形成されたものであり、そのバン
ド短手方向の連結孔16a、18aに一の本体駒6の架
橋6cが挿通している。このような構成からなる時計バ
ンド14の場合にも、前述した時計バンド4の連結と同
様に、連結駒16、18の連結孔16a、18aと本体
駒6の連結孔6d、6eを連通させ、そこに連結ピン1
2を挿通させて連結する。
【0019】尚、図4に示す実施例においては、2個の
連結駒16、18を用いた時計バンド14に連結ピン1
2を用いているが、更に幅が狭い連結駒を用いて、複数
の連結駒で本体駒6の間を連結する時計バンドの場合に
も、同様に連結ピン12で連結することができる。
【0020】図5に示す時計バンド24は、バンド長手
方向に連結用の足26a、26b、26cが突出した駒
26を複数連結した構造を有している。この駒26の足
26a、26bは、バンド長手方向の一方に突出し、ま
た足26cはバンド長手方向の他方に突出しており、足
26a、26bが足26cのバンド短手方向の幅に適合
する間隔をもつように設定されている。従って、一の駒
26の2つの足26a、26bの間に、隣接する他の駒
26の1つの足26cを差し込むように組み付けられ、
このときに一の駒26の足26a、26bに設けられて
いる連結孔26d、26eと隣接する駒26の足26c
に設けられている連結孔26fとが連通するように構成
されている。連結ピン12は、このように連通された連
結孔26d、26e、26fに挿通され、駒26を連結
する。尚、駒26の足26a、26b、26cの数は任
意に設定可能なものであり、一方をN本とすれば、他方
を(N+1)本に設定すれば良い。
【0021】上述したように、本実施例における連結ピ
ン12は各種構造及び計上の時計バンドに使用すること
が可能なものであり、時計バンドの駒を連結するだけで
なく、中留の部品を連結する場合にも使用することがで
きる。例えば、図6に示すように、表カバー32、中板
34及び下板36からなる三つ折れ構造の中留30にお
いては、バンドの一端の駒38と表カバー32とを連結
する部分、表カバー32と中板34とを連結する部分、
中板34と下板36とを連結する部分、及び下板36と
バンドの他端の駒40とを連結する部分に、それぞれ連
結ピン12を用いて連結することができる。即ち、表板
32の側壁32a、32bにある連結孔32c、32d
と駒38の連結孔38a、38bを連通させ、そこに連
結ピン12を挿通させる。また、表カバー32の側壁3
2a、32bに設けられた他の連結孔32e、32fと
中板34の一端の管状部34a、34b内の連結孔34
c、34dを連通させ、そこに連結ピン12を挿通させ
る。更に、中板34の他端の管状部34e内の連結孔3
4fと下板36の一端の管状部36a、36b内の連結
孔36c、36dを連通させ、そこに連結ピン12を挿
通させる。更にまた、下板36の他端の管状部36e、
36f内の連結孔36g、36hと駒40の連結孔40
aを連通させ、そこに連結ピン12を挿通させる。
【0022】上記の何れの連結部分においても、連結ピ
ン12の軸部12aは連結孔よりも径小となっていて各
部を回動自在に軸支し、頭部12bは連結孔よりも径大
となっていてそのバネ性により連結孔の内面に圧接され
ることに関しては、時計バンドの連結と同様である。
【0023】本実施例における連結ピン12は、上記の
ように中留に使用する他にも時計バンドと時計本体とを
連結する場合にも使用することができる。例えば、図7
に示すように、時計本体42の側足42a、42bの間
に皮あるいはゴム等からなるバンド44を取り付ける場
合には、側足42a、42bの連結孔42c、42dと
バンド44の端部の連結孔44aとを連通させ、そこに
連結ピン12を挿通する。
【0024】また、図8に示すように、時計本体46か
ら凸状に突出する取付部46aに金属等のバンド48を
取り付ける場合には、取付部46aの連結孔46bと駒
48aの連結孔48b、48cとを連通させ、そこに連
結ピン12を挿通する。
【0025】上記のように本実施例における連結ピン1
2は様々な連結に使用することが可能なものとなってい
る。特に、図1に示す連結ピン12の場合には、被連結
部材である時計バンドの駒、中留の部品、時計本体等に
設けられた連結孔の内面に、軸部12aの一方の端部の
みに設けられた頭部12bがそのバネ性で圧接すること
により連結孔内に固定されるものであるため、この頭部
12bを連結孔から押し出せば容易に抜き取ることがで
きる。従って、この連結ピン12においては挿脱させ易
いものとなっている。
【0026】一方、上記連結ピン12よりも更に強固に
連結孔内に固定され、容易に抜けることがなく、しかも
挿脱も可能にすることが求められる場合もある。例え
ば、時計バンドにおいては長さ調整の必要がない部分の
駒や、過酷な条件下で使用されるダイバーウォッチのバ
ンド、中留等に使用する連結ピンの場合には、確実に連
結し、容易に抜脱することがなく、しかも挿脱も可能で
あることが求められる。このような被連結部材の連結
に、本発明の連結ピン12を使用する場合には、図8の
下方に示す連結ピン12のように、その軸部12aの両
端部に頭部12bを形成する。この両頭部12bは、図
1に示す連結ピン12における頭部12bと同一の構成
からなるものであり、軸部12aよりも径大で、スリッ
ト12f、斜面12h、12i及び圧接面12gを有
し、径方向にバネ性を有するものとなっている。
【0027】このように頭部12bを2つ有する連結ピ
ン12を用いて被連結部材を連結すると、例えば図8に
示すように、中央の連結駒48dをバンド短手方向の両
端から挟むように配置された2つの独立した駒48aの
連結孔48b、48cの内面にそれぞれ頭部12bがそ
のバネ性で圧接することになり、これを抜き出すには頭
部12bが1つの連結ピン12に比べて2倍の力が必要
になる。また、この2つの頭部12bが駒48aの連結
孔48b、48cから抜けたとしても、連結駒48dの
連結孔48eを一方の頭部12bが通り抜け、更にその
頭部12bが駒48aの連結孔48b、48cの一方を
通り抜けなければ抜け落ちないため、工具等を用いて人
為的に取り外さない限り、抜け落ちることはないものと
なる。また、図8に示すように、連結駒48dは、金属
のむく材料で形成されたものであっても良い。
【0028】また、上記のように頭部12bを2つ有す
る連結ピン12を使用する場合、駒48aに設ける連結
孔を、図8に示す連結孔48b、48cのように駒48
aを貫通する貫通孔とせずに、図9に示すような連結孔
48eに対面する側のみ開口した有底の連結孔18f、
48gとしても良い。この構造の場合、連結駒48dの
連結孔48eに連結ピン12を通し、連結孔48eから
突出している連結ピン12の両頭部12bにそれぞれ駒
48aを被せるようにして連結孔48f、48gに頭部
12bを押し込んで固定する。このように駒48aの連
結孔48f、48gを有底の孔とすることにより、バン
ドのバンド短手方向端面に連結孔48f、48gや連結
ピン12の頭部12bが現れず、バンドの外観を向上さ
せることができる。また、バンド短手方向端面に現れる
連結孔の開口部分の縁が、手首の表面に引っ掛かること
も防ぐことができるので、装着感を改善することもでき
る。
【0029】次に上述した連結ピン12の製造方法を説
明する。本実施例においては、図9に示すような棒材5
0と、図10に示す固定型52及び可動型54を用いた
鍛造で連結ピン12の外形を形成している。即ち、この
棒材50は、ステンレス等の金属からなる円柱形状を有
している。また、固定型50は、連結ピン12の軸部1
2aの外形を形成する軸部形成部52aと、軸部12a
の端面12d及び斜面12cを形成する軸部端面形成部
52d及び軸部斜面形成部52cと、頭部12bの斜面
12hを形成する頭部斜面形成部52hとを有してい
る。尚、軸部端面形成部52dは、固定型52内に設け
られたストッパー56の端面で構成されている。更に、
可動型54は、連結ピン12の頭部12bの圧接面12
g、端面12e及び斜面12iをそれぞれ形成する圧接
面形成部54g、頭部端面形成部54e及び頭部斜面形
成部54iを有している。
【0030】はじめに、図11に示すように、棒材50
を固定型52内に嵌め込み、次に可動型54で、図12
の矢印58で示す方向から棒材50に圧力を加え、棒材
50を連結ピン12の形状に形成する。次いで、このよ
うに鍛造で形成された連結ピン12に、バレル研磨等の
研磨処理を施すことが好ましい。かかる研磨により、鍛
造加工で連結ピン12に生じたバリやひずみが除かれ、
連結ピン12の表面が滑らかになる。よって、連結ピン
12の美観が向上するばかりか、連結ピン12が連結孔
の内壁に引っ掛からないので、連結ピン12を連結孔内
に円滑に挿入できるようになる。その後、切削加工等を
施すことにより頭部12bにスリット12fを形成す
る。
【0031】尚、上記固定型52と可動型54は、連結
ピン12の外形ほほぼ軸部12aと頭部12bに分けて
形成しているが、この他、図13及び図14に示す固定
型52と可動型54のように分けて形成しても良い。即
ち、固定型52には、連結ピン12の軸部12a、その
端面12d及び斜面12c、頭部12bの圧接面12
g、頭部12bの斜面12hをそれぞれ形成する軸部形
成部52a、軸部端面形成部52d、軸部斜面形成部5
2c、圧接面形成部52g、頭部斜面形成部52hを設
ける。そして、可動型54には、連結ピン12の頭部1
2bの端面14eと斜面14iを形成する頭部端面形成
部54eと頭部斜面形成部54iを設ける。更に、図1
5及び図16に示すように、図13に示す可動型54か
ら頭部斜面形成部54iを取り除き、平面からなる頭部
端面形成部54eだけを設けたものとしても良い。尚、
図15及び図16に示す固定型52と可動型54を用い
て連結ピン12の外形を形成した場合が最も寸法が安定
する。
【0032】図10乃至図16に示す固定型52と可動
型54は、その構造を逆にして、固定型52を可動型と
し、可動型54を固定型としても良いものである。
【0033】上記のように棒材50をその軸方向に加圧
することにより連結ピン12の外形を形成すると、硬度
が高まる。例えば、棒材50に硬度がHV230のSU
S304材を使用した場合、連結ピン12の硬度はHV
約440にまで高まる。
【0034】上記のように硬度が高まることにより、そ
の軸部12aに対してその径方向に作用する横からの力
に抗する強度が非常に高まることになる。例えば、同一
材料で形成した本実施例の連結ピン12と従来技術にお
けるヘアピン2の横強度を比較すると表1に示すように
なる。
【0035】
【表1】
【0036】表1に示すように、連結ピン12は横から
の力に抗する強度がヘアピン2のほぼ2〜3倍の強度に
なる。
【0037】一方、自動旋盤などによる切削加工で製造
された連結ピンと、プレスなどの鍛造加工で製造された
連結ピンとは、外観から容易に区別される。即ち、切削
加工による連結ピンの外面には、切削された痕跡として
の挽き目が残るからである。これに対して、鍛造加工に
よる連結ピンの外面には、スリットの近傍を除けば、そ
のような挽き目は残らない。特に、鍛造加工された連結
ピンに、前述のようにバレル研磨を施せば、かかる連結
ピンの外面はかなり滑らかになるので、さらに明瞭に区
別される。
【0038】上記のように鍛造で外形が形成された連結
ピン12には、前述したように、その頭部12bに軸方
向のスリット12fが形成される。このスリット12f
の寸法は、頭部12bの外径等と共に圧接面12gを圧
接させるバネ性の強弱を決定するものであり、各部の寸
法を図17に示す記号で表すとつぎのような条件及び範
囲で設定することが好ましい。
【0039】図17に示すように、頭部12bの外径を
L、スリット12fの開口間隔をM、スリット12fの
軸方向の深さをN、被連結部材60の連結孔62の内径
をK、圧接面12gが連結孔62の内壁に対して圧接す
る面積を決定する圧接面12gの軸方向の長さをPと設
定すると、頭部12bが径方向へ弾性変形する量は(L
−K)で決定され、圧接面12gを連結孔62の内面に
圧接させるバネ性の強弱は(L−M)及び(N)で決定
され、圧接面12gの圧接面積は(P)で決定される。
即ち、(L−K)を大きく設定するほど弾性変形量が増
すので、連結ピン12は連結孔62から抜けにくくな
る。また、(L−M)及び(N)を大きく設定するほど
バネ性が増すので、同様に連結ピン12は抜けにくくな
る。更にまた、(P)を大きく設定するほど圧接面12
gの圧接面積が広くなるので、同様に連結ピン12は抜
けにくくなる。しかしながら、連結孔62に対する連結
ピン12の圧接力をあまりにも増すと、頭部12bが塑
性変形してしまう懸念がある。逆に、(L−K)、(L
−M)、(N)、及び(P)の寸法を小さくし過ぎる
と、連結孔62に対する連結ピン12の圧接力が小さく
なり過ぎて、連結ピン12は連結孔62から不用意に抜
脱してしまう。よって、(L−K)、(L−M)、
(N)、及び(P)の寸法は、ある所定の範囲内で設定
することが望まれる。
【0040】そこで、上記のような弾性変形量(L−
K)は、0.6〜0.05mmの範囲内で設定すること
が好ましい。特に、変形量を大きく設定する場合には、
0.6〜0.4mm、小さく設定する場合には、0.2
〜0.05mmの範囲内で設定することが好ましい。
【0041】また、バネ性の強弱を決定する(L−M)
は、4.0〜0.3mmの範囲内で設定することが好ま
しい。特に、バネ性を強く設定する場合には、0.6〜
0.4mm、弱く設定する場合には、1.0〜0.3m
mの範囲内で設定することが好ましい。
【0042】更に、バネ性の強弱を決定する(N)は、
5.0〜0.3mmの範囲内で設定することが好まし
い。特に、バネ性を強く設定する場合には、6.0〜
4.0mm、弱く設定する場合には、1.5〜0.3m
mの範囲内で設定することが好ましい。
【0043】更にまた、圧接面12gの圧接面積を決定
する(P)は、6.0〜0.2mmの範囲内で設定する
ことが好ましい。特に、圧接する強さを強くする場合に
は、6.0〜4.0mm、弱くする場合には、2.0〜
0.2mmの範囲内で設定することが好ましい。
【0044】上記のように強度が高められ、更にバネ性
が適度に設定された連結ピン12は、繰り返し連結孔に
挿脱しても頭部12bのバネ性が極端に弱まることがな
い。表2は、時計バンドの連結孔に繰り返し挿脱したと
きの抜き力の変化の一例を示している。
【0045】
【表2】
【0046】表2に示すように、抜き力の変化はごくわ
ずかであり、繰り返し挿脱しても頭部12bのバネ性が
失われないことが確認されている。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、最も外力が加わる軸部
を剛体で形成し、更に固定時に必要な強いバネ性を頭部
に持たせているので、強度の高い構造とすることがで
き、変形や折れの発生を防止することができる。
【0048】また、上記構造を有する連結ピンを鍛造で
形成しているので、その硬度を高めることができ、極め
て強度が高く、バネ性も増し、更に繰り返し挿脱しても
バネ性の低下がない連結ピンを提供することができる。
【0049】更に、鍛造で連結ピンを形成することによ
り、自動旋盤等で形成する場合に比べて5倍以上生産性
を高めることができ、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る連結ピンを示す斜視図
である。
【図2】図1に示す連結ピンで時計バンドの駒を連結し
たときの要部の横断面を示す部分切断平面図である。
【図3】図2に示す時計バンドの要部の縦断面を示す部
分切断側面図である。
【図4】図1に示す連結ピンで他の時計バンドの駒を連
結したときの要部の横断面を示す部分切断平面図であ
る。
【図5】図1に示す連結ピンでその他の時計バンドの駒
を連結したときの要部の横断面を示す部分切断平面図で
ある。
【図6】図1に示す連結ピンで中留の部品を連結したと
きの斜視図である。
【図7】図1に示す連結ピンで時計バンドと時計本体を
連結したときの状態を示す部分切断平面図である。
【図8】図1に示す連結ピンで他の時計バンドと時計本
体を連結したときの状態と連結ピンの一部変更例及びそ
れを用いて連結した駒を示す部分切断平面図である。
【図9】図8に示す連結ピンの一部変更例を用いて連結
した他の駒を示す部分切断平面図である。
【図10】図1に示す連結ピンの製造に用いる棒材を示
す平面図である。
【図11】図1に示す連結ピンの製造に用いる金型を示
す断面図である。
【図12】図11に示す固定型に図10に示す棒材を嵌
め込んだ状態を示す断面図である。
【図13】図12に示す可動型で棒材を加圧して連結ピ
ンを形成したときの状態を示す断面図である。
【図14】他の固定型に図10に示す棒材を嵌め込んだ
状態を示す断面図である。
【図15】図14に示す可動型で棒材を加圧して連結ピ
ンを形成したときの状態を示す断面図である。
【図16】その他の固定型に図10に示す棒材を嵌め込
んだ状態を示す断面図である。
【図17】図16に示す可動型で棒材を加圧して連結ピ
ンを形成したときの状態を示す断面図である。
【図18】図1に示す連結ピンのバネ性を設定するとき
の条件及び範囲を説明するための説明図である。
【図19】従来のヘアピンの構造を示す部分切断平面図
である。
【符号の説明】
6 本体駒 6d、6e 連結孔 8 連結駒 8a 連結孔 12 連結ピン 12a 軸部 12b 頭部 12f スリット 12g 圧接面 16、18 連結駒 16a、18a 連結孔 26 駒 26d、26e 連結孔 26f 連結孔 30 中留 32 表カバー 34 中板 36 下板 32c、32d 連結孔 32e、32f 連結孔 34c、34d 連結孔 34f 連結孔 36c、36d 連結孔 36g、36h 連結孔 38、40 駒 38a、38b 連結孔 40a 連結孔 42 時計本体 42c、42d 連結孔 44 バンド 44a 連結孔 46 時計本体 46b 連結孔 48a 駒 48b、48c 連結孔 50 棒材 52 固定型 54 可動型
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月30日(1998.12.
30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】上記のような長さ調整用の駒を連結する部
材としては、図19に示すようなヘアピン2が従来より
広く使用されている。このヘアピン2は、線状の半甲丸
材あるいは幅の狭い板材を2つに折るように屈曲させ、
一端に屈曲部2aを形成し、他端の解放端側にふくらみ
を持たせた係合部2bを形成してなるものとなってい
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る連結ピンの構
造を示す斜視図である。この連結ピン12は、軸部12
aとその一方の端部に設けられた頭部12bを有してい
る。軸部12aは、本実施例においては円柱状の剛体か
らなり、その先端(図中左端)には後述する被連結部材
の連結孔に挿入し易くするため先方の端面12dに向か
って径小となるように傾斜した斜面12cが設けられて
いる。この軸部12aの端部(図中右端部)に設けられ
ている頭部12bは、軸部12aよりも直径が大きく、
その端面12eの中央から軸方向に向かってスリット1
2fが形成されている。この頭部12bの外周面には、
その略中央に被連結部材の連結孔の内面に圧接される圧
接面12gと、挿入し易くするために圧接面12gと軸
部12aとの間に形成された斜面12hと、連結孔から
押し出し易くするために端面12eの周囲に形成された
斜面12iと、が設けられている。尚、図示するよう
に、本実施例におけるスリット12fは頭部12bだけ
でなく軸部12aにも食い込むように形成されている
が、後に詳細に説明するように、このスリット12fの
深さ、開口間隔等についてはバネ性の強弱等を設定する
際に微細に変更されるものであり、軸部12aの一部に
食い込まないように形成されることもある。但し、この
スリット12fは、後述するように、その頭部12bに
作用するように形成されるものであるため、軸部12a
に食い込んだとしてもその食い込んだ深さは僅かであ
り、また軸部12aの剛性にも影響を与えない程度に留
められている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】次に、図1に示す連結ピン12を用いて時
計バンドの駒を連結したときの状態を図2乃至図5に基
づいて説明する。図2及び図3に示す時計バンド4は、
従来技術の説明において図19に図示したものと同一の
ものである。この時計バンド4において、駒10の連結
駒8と隣接する駒11の本体駒6とを連結ピン12で連
結するには、本体駒6の連結孔6d、6eと連結駒8の
連結孔8aが連通するように各駒を位置決めし、連結孔
6d、6e、8aに連結ピン12を挿通する。このとき
に連結ピン12は、その軸部12aの端面12dの方か
ら連結孔6d、8a6eに挿入され、軸部12aの先
端や頭部12bはそれらの斜面12c、12hにより連
結孔6d、6e、8aの開口部分に引っ掛かることなく
比較的スムーズに挿通される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】また、上記のように頭部12bを2つ有す
る連結ピン12を使用する場合、駒48aに設ける連結
孔を、図8に示す連結孔48b、48cのように駒48
aを貫通する貫通孔とせずに、図9に示すような連結孔
48eに対面する側のみ開口した有底の連結孔48f、
48gとしても良い。この構造の場合、連結駒48dの
連結孔48eに連結ピン12を通し、連結孔48eから
突出している連結ピン12の両頭部12bにそれぞれ駒
48aを被せるようにして連結孔48f、48gに頭部
12bを押し込んで固定する。このように駒48aの連
結孔48f、48gを有底の孔とすることにより、バン
ドのバンド短手方向端面に連結孔48f、48gや連結
ピン12の頭部12bが現れず、バンドの外観を向上さ
せることができる。また、バンド短手方向端面に現れる
連結孔の開口部分の縁が、手首の表面に引っ掛かること
も防ぐことができるので、装着感を改善することもでき
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】次に上述した連結ピン12の製造方法を説
明する。本実施例においては、図10に示すような棒材
50と、図11に示す固定型52及び可動型54を用い
た鍛造で連結ピン12の外形を形成している。即ち、こ
の棒材50は、ステンレス等の金属からなる円柱形状を
有している。また、固定型52は、連結ピン12の軸部
12aの外形を形成する軸部形成部52aと、軸部12
aの端面12d及び斜面12cを形成する軸部端面形成
部52d及び軸部斜面形成部52cと、頭部12bの斜
面12hを形成する頭部斜面形成部52hとを有してい
る。尚、軸部端面形成部52dは、固定型52内に設け
られたストッパー56の端面で構成されている。更に、
可動型54は、連結ピン12の頭部12bの圧接面12
g、端面12e及び斜面12iをそれぞれ形成する圧接
面形成部54g、頭部端面形成部54e及び頭部斜面形
成部54iを有している。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】はじめに、図12に示すように、棒材50
を固定型52内に嵌め込み、次に可動型54で、図13
の矢印58で示す方向から棒材50に圧力を加え、棒材
50を連結ピン12の形状に形成する。次いで、このよ
うに鍛造で形成された連結ピン12に、バレル研磨等の
研磨処理を施すことが好ましい。かかる研磨により、鍛
造加工で連結ピン12に生じたバリやひずみが除かれ、
連結ピン12の表面が滑らかになる。よって、連結ピン
12の美観が向上するばかりか、連結ピン12が連結孔
の内壁に引っ掛からないので、連結ピン12を連結孔内
に円滑に挿入できるようになる。その後、切削加工等を
施すことにより頭部12bにスリット12fを形成す
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】尚、上記固定型52と可動型54は、連結
ピン12の外形ほぼ軸部12aと頭部12bに分けて
形成しているが、この他、図14及び図15に示す固定
型52と可動型54のように分けて形成しても良い。即
ち、固定型52には、連結ピン12の軸部12a、その
端面12d及び斜面12c、頭部12bの圧接面12
g、頭部12bの斜面12hをそれぞれ形成する軸部形
成部52a、軸部端面形成部52d、軸部斜面形成部5
2c、圧接面形成部52g、頭部斜面形成部52hを設
ける。そして、可動型54には、連結ピン12の頭部1
2bの端面12eと斜面12iを形成する頭部端面形成
部54eと頭部斜面形成部54iを設ける。更に、図
及び図17に示すように、図14に示す可動型54か
ら頭部斜面形成部54iを取り除き、平面からなる頭部
端面形成部54eだけを設けたものとしても良い。尚、
16及び図17に示す固定型52と可動型54を用い
て連結ピン12の外形を形成した場合が最も寸法が安定
する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】図11乃至図17に示す固定型52と可動
型54は、その構造を逆にして、固定型52を可動型と
し、可動型54を固定型としても良いものである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】上記のように鍛造で外形が形成された連結
ピン12には、前述したように、その頭部12bに軸方
向のスリット12fが形成される。このスリット12f
の寸法は、頭部12bの外径等と共に圧接面12gを圧
接させるバネ性の強弱を決定するものであり、各部の寸
法を図18に示す記号で表すとつぎのような条件及び範
囲で設定することが好ましい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】図18に示すように、頭部12bの外径を
L、スリット12fの開口間隔をM、スリット12fの
軸方向の深さをN、被連結部材60の連結孔62の内径
をK、圧接面12gが連結孔62の内壁に対して圧接す
る面積を決定する圧接面12gの軸方向の長さをPと設
定すると、頭部12bが径方向へ弾性変形する量は(L
−K)で決定され、圧接面12gを連結孔62の内面に
圧接させるバネ性の強弱は(L−M)及び(N)で決定
され、圧接面12gの圧接面積は(P)で決定される。
即ち、(L−K)を大きく設定するほど弾性変形量が増
すので、連結ピン12は連結孔62から抜けにくくな
る。また、(L−M)及び(N)を大きく設定するほど
バネ性が増すので、同様に連結ピン12は抜けにくくな
る。更にまた、(P)を大きく設定するほど圧接面12
gの圧接面積が広くなるので、同様に連結ピン12は抜
けにくくなる。しかしながら、連結孔62に対する連結
ピン12の圧接力をあまりにも増すと、頭部12bが塑
性変形してしまう懸念がある。逆に、(L−K)、(L
−M)、(N)、及び(P)の寸法を小さくし過ぎる
と、連結孔62に対する連結ピン12の圧接力が小さく
なり過ぎて、連結ピン12は連結孔62から不用意に抜
脱してしまう。よって、(L−K)、(L−M)、
(N)、及び(P)の寸法は、ある所定の範囲内で設定
することが望まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山川 人大 東京都田無市本町6丁目1番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内 (72)発明者 原 敏明 岩手県北上市北工業団地2番25号 上尾精 密株式会社内 (72)発明者 青木 一男 群馬県館林市堀工町1900−122 株式会社 青木製作所内 Fターム(参考) 3J022 DA15 DA18 EA09 EB03 EC02 ED02 FA01 FB08 FB16 FB22 HA01 HB05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被連結部材の連通する連結孔に挿
    通される剛体からなる軸部と、 該軸部の端部に設けられ、前記軸部より径大で且つ軸方
    向にスリットが設けられて径方向にバネ性を有する頭部
    と、からなり、 前記軸部を前記連結孔に挿通することにより前記被連結
    部材を連結し、前記頭部がそのバネ性で外周の圧接面を
    前記連結孔の内面に圧接させることにより前記連結孔内
    に固定されることを特徴とする連結ピンの構造。
  2. 【請求項2】 金属製の棒材を固定型に嵌め込み、可動
    型で軸方向に圧力を加えることにより、被連結部材の連
    結孔に挿通可能な軸部と該軸部の端部に設けられ且つ該
    軸部より径大な頭部を有する連結ピンの外形を形成し、
    その後、前記頭部に軸方向のスリットを形成して前記頭
    部に径方向のバネ性を持たせることを特徴とする連結ピ
    ンの製造方法。
JP10375001A 1998-09-17 1998-12-10 連結ピンの構造及びその製造方法 Pending JP2000179511A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10375001A JP2000179511A (ja) 1998-12-10 1998-12-10 連結ピンの構造及びその製造方法
CN99801875A CN1287477A (zh) 1998-09-17 1999-09-17 带状装饰品的链块和连接件的固定结构、连接销及链块的结构
PCT/JP1999/005087 WO2000016654A1 (fr) 1998-09-17 1999-09-17 Structure de fixation pour blocs, dispositif de raccordement, structures de cheville et bloc de raccordement dans un ornement en forme de bande
KR1020007005273A KR20010024631A (ko) 1998-09-17 1999-09-17 띠모양 장신구에 있어서의 블록과 연결 기구의 고정 구조,연결 핀 및 블록의 구조
EP99943398A EP1048240A1 (en) 1998-09-17 1999-09-17 Fixing structure for blocks and connecting device and structures of connecting pin and block in band-shaped ornament

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10375001A JP2000179511A (ja) 1998-12-10 1998-12-10 連結ピンの構造及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000179511A true JP2000179511A (ja) 2000-06-27

Family

ID=18504798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10375001A Pending JP2000179511A (ja) 1998-09-17 1998-12-10 連結ピンの構造及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000179511A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003038218A (ja) * 2001-07-27 2003-02-12 Citizen Watch Co Ltd バンド用連結ピン及びその製造方法
CN111166020A (zh) * 2018-11-13 2020-05-19 柯马杜股份有限公司 由诸如链的链节的元件组成的组件

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003038218A (ja) * 2001-07-27 2003-02-12 Citizen Watch Co Ltd バンド用連結ピン及びその製造方法
CN111166020A (zh) * 2018-11-13 2020-05-19 柯马杜股份有限公司 由诸如链的链节的元件组成的组件
JP2020099676A (ja) * 2018-11-13 2020-07-02 コマディール・エス アー 腕輪リンクのような要素のアセンブリー
JP7084370B2 (ja) 2018-11-13 2022-06-14 コマディール・エス アー 腕輪リンクのような要素のアセンブリー
US11523662B2 (en) 2018-11-13 2022-12-13 Comadur Sa Assembly of elements such as bracelet links

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3631678B2 (ja) 各々が一般に球状の形状を有する次々の要素で構成される装飾チェーン
US7318281B2 (en) Stamped hollow ring design
KR100354370B1 (ko) 손목시계 밴드용 조정핀, 이 핀의 제조 방법 및 손목시계밴드의 연결 구조
EP0063751A1 (en) Improved apparatus for retaining jewelry incorporating a method of manufacturing an interlocking jewelry with precise preforms
KR20010024631A (ko) 띠모양 장신구에 있어서의 블록과 연결 기구의 고정 구조,연결 핀 및 블록의 구조
JP2000179511A (ja) 連結ピンの構造及びその製造方法
CN100518570C (zh) 连接件、表带和钟表
US3033010A (en) Pierced earring having a wire loop pivotally journaled in the sides of a slot in the ring body
KR900003996B1 (ko) 시계줄의 잠금고리 구조
US5008988A (en) Clip assembly
US3316793A (en) Cutlery rivet
WO2002071884A1 (fr) Structure de raccordement de bande et procede de production d'elements matrices destines a cette structure
KR200324161Y1 (ko) 귀걸이
KR200322653Y1 (ko) 귀걸이 고정구
JPH06189814A (ja) 腕時計バンドの中留装置の製造方法
US3347038A (en) Band-shaped jewelry
KR200189110Y1 (ko) 반지
US6514004B2 (en) Connecting structure for pieces of a strap made of hard materials
KR960002970Y1 (ko) 호환성을 갖는 벨트의 버클 체결 구조물
JP6333440B2 (ja) シャープペンシル用チャック及びシャープペンシル
KR200365068Y1 (ko) 귀고리
KR100397293B1 (ko) 편물봉재용 침판
JP2503829Y2 (ja) バンドの尾錠構造
KR850000396Y1 (ko) 요대의 협지구
JP2002345518A (ja) J型多目的内蔵部品クラスプ