JP2000178978A - 石炭灰を主体とした法面緑化基盤材及び該基盤材を用いた法面緑化工法 - Google Patents

石炭灰を主体とした法面緑化基盤材及び該基盤材を用いた法面緑化工法

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JP2000178978A
JP2000178978A JP10352295A JP35229598A JP2000178978A JP 2000178978 A JP2000178978 A JP 2000178978A JP 10352295 A JP10352295 A JP 10352295A JP 35229598 A JP35229598 A JP 35229598A JP 2000178978 A JP2000178978 A JP 2000178978A
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Mitsuru Kitahata
満 北畠
Isao Furukawa
勲 古川
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Hokuriku Electric Power Co
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GREEN FORUM KK
Hokuriku Electric Power Co
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】流亡あるいは崩壊しない基盤を半永久的に安定
化させ、植生が衰退する事なく経時変化の中で周辺植物
相への自然遷移が見られるような法面緑化を可能とする
法面緑化基盤材及び該基盤材を用いた法面緑化工法を提
供し、さらに昨今の時代の要請から施工性が良く安価で
あるようにすることを目的とする。 【解決手段】体積比がフライアッシュ:クリンカアッシ
ュ:土壌分=10〜60:5〜50:10〜50となる
ように均一に配合して基盤材とする。さらに体積比1〜
10の酵素を含める。また、該法面緑化基盤材と、バー
ク堆肥とを体積比が基盤材:バーク堆肥=30〜70:
30〜70となるように混合した基材に、更に土壌安定
剤として、特開平10−36836号公報に記載の緑化
吹付け用土壌安定剤を、重量比が、基材:土壌安定剤=
100:2.5〜5となるように配合し、更に種子及び
肥料を水とともに混錬して緑化用法面吹付け材とし、法
面に吹付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に火力発電所か
ら発生するフライアッシュ及びクリンカアッシェ(ボト
ムアッシュ)を用い、法面に対して有効な活着牲を発揮
すると同時に、それらの持つ保水効果や保肥効果、更に
ミネラルの効果により良好で且つ永続的な植生を実現す
る石炭灰を主体とした法面緑化基盤材及び該基盤材を用
いた法面緑化工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、道路や造成地などの法面保護
と環境保全、あるいは土木工事現場の最終的な修景を目
的として、緑化吹付け工法が用いられている。緑化吹付
け工法は、基盤材に、水、肥料、種子、及び安定剤(糊
剤あるいは接合剤)などを混合し練った状態とし、コン
プレッサーで法面に吹付ける工法である。基盤材として
は、主にバーク堆肥、またはバーク堆肥と輸入ピートモ
スの混合物を用いている。
【0003】安定剤としては、高分子樹脂が用いられて
いたが、乾くまでの時間がかかるためラス網などのネ
ットを用いて法面に固定する必要があり、また乾くまで
に雨などで流亡することがある、高分子樹脂であるた
め硬化すると硬くなり法面にクラックが入り、種子はそ
のクラックの間からしか発芽できないので、疎らな発芽
状態になる、厚吹きのために2度吹き、3度吹きが必
要である、凍上劣化により表土が雪解けとともに流亡
する、高分子樹脂であり表土部分は本物の表土ではな
くプラスチック状になり、恒久的な緑化の目的が達せら
れない、などの問題があるため、現在では特開平10−
36836号公報に開示された安定剤がよく用いられて
いる。該公報の安定剤は、フライアッシュまたは製紙ス
ラッジの焼却灰60〜90重量部、早強またはポルトラ
ンドセメント10〜30重量部、硫酸アルミニウム1〜
10重量部、硫酸カルシウム1〜10重量部、二酸化ケ
イ素1〜10重量部、硫酸ナトリウム1〜10重量部、
及び酸化マグネシウム1〜5重量部を均一に配合混合し
てなる緑化吹付け用土壌安定剤であり、上記高分子樹脂
からなる安定剤の問題点を解決するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来より用いられてい
る基盤材(バーク堆肥、またはバーク堆肥と輸入ピート
モスの混合物)の問題点につき説明する。
【0005】本来緑化基盤材に用いられるバークは、広
葉樹の木の皮を堆肥化した材料であったが、現在広く流
通しているバークは、その主体を針葉樹に頼っている。
成長阻害因子の含有量が多い針葉樹を使わなければなら
ない理由は、社会的な環境保全意識の高まりの中で、森
林伐採が制限されてきた為の資源枯渇にあり、同様に針
葉樹にしても今後の資源枯渇は問題視されている。本来
的には植生を確実に行う為には土をもって行うべきであ
るが、従来工法の中では厚層基材吹付けはもとより、客
土吹付けと呼ばれる工法においても、その殆どの事例で
バーク材のみが用いられている。土など本来の基盤とな
るべき資材の使用は、実施工時の計量等作業工程が煩雑
化する為、多くの現場で回避されているのである。
【0006】バークはその組織そのものが保水性を有す
るが、上述した高分子樹脂系の糊剤を用いた場合はその
糊剤がプラスチック皮膜を作ってしまう事もあり、保水
性はかなり制限されてしまう。そればかりでなく、バー
クだけを基盤材として吹付けたケースでは、真夏の乾燥
時期等に基盤そのものが完全に乾燥し、クラックの派生
や、表面から薄膜を剥ぐ様に剥離する事が問題にもなっ
ている。これは明らかにバークの保水力に問題がある為
の弊害である。このように保水力の弱さに起因して乾燥
時期にクラックが派生すると、今度は降雨の際に基盤内
部に侵入した雨水が、基盤と地山の界面を流れる事によ
って、表層の基盤自体を流亡させてしまう事となる。
【0007】また、バークはそれ自体が堆肥化する際に
は、摂氏70〜80℃まで発酵熱を高めてしまう。その
為、バーク堆肥にはそれらを堆肥化した高熱放線菌類は
存在するものの、他の土壌菌群は殆ど死滅している。そ
の為、基盤材のすべてにバークを用いた場合、放線菌群
の勢力が強すぎて自然界に通常存在する菌群が存在でき
ない為、本当の意味の微生物生態系が形成されにくくな
ってしまう。また糊剤として高分子樹脂系の接着剤を用
いた場合、基盤自体がプラスチック化する事も上述の傾
向に拍車をかけているのである。微生物環境が形成され
ないと、当然の如く昆虫等微小動物による本来的な基盤
内生態系は形成されない。
【0008】さらに、バーク堆肥は完熟までにかなりの
時間を要する。完熟の為には温度条件や水分調整等によ
る相違があるが、完熟までには平均的に数カ月を要す
る。完熟が充分でない場合、緑化基盤に用いると様々な
弊害を及ぼす可能性がある。
【0009】一つは、緑化基盤として施工された後に進
行する発酵である。この発酵に伴い硫化水素やメタン等
の有毒ガスの発生が懸念される。それらのガスが植生に
与える影響は決して無視出来る問題ではない。もう一つ
は、未完熟のバークは、付着した胞子が発芽し易い条件
にあるということである。基盤と地山の界面部分にキノ
コ類やカビ類の胞子が発芽し、菌糸のコロニーを形成し
てしまうと、それらのコロニーを植物の根は貫通する事
が出来ずに、植生そのものが衰える結果を招いてしま
う。また特にキノコ類が発芽すると、基盤を地山から持
ち上げてしまい、基盤崩壊・滑落の主たる原因ともな
る。以上の様な意味からも、植生基盤としてのバークに
は必ず完熟した物が求められる。
【0010】そしてその完熟バークを製造する為には、
非常に長い時間を要し、同時に水分調整等の管理を厳格
に行わなければならない為、それらの時間・手間は確実
にバークそのものに対するコストとして跳ね返ってくる
部分である。
【0011】また、施工から発芽・初期生育までは施工
時に同時混入された肥料によって、種子は発芽し生育す
るが、保水性の制限されたバークによる基盤は、また同
時に保肥性においても劣る為、3年間の経年変化の中で
は、数多くの箇所で植生の衰退が見られ、この事もまた
問題化している。
【0012】基盤の保肥能力もさることながら、基盤内
における微生物あるいは微小動物の生態系は、空中窒素
を固定し、あるいは世代交代によって食物連鎖的に養分
を供給してくれると言う重大な働きを持っている。バー
クのみを用いる事が生態系の形成を阻害し、ひいては植
生衰退までを引き起こしているのである。法面を緑化す
る最大の目的は自然環境の復元であり、基盤の長期的な
安定は最重要課題でもある。人為的に添加された肥料に
より、養分の豊富な基盤から発芽・生育した植物は、経
年変化の中で養分供給が低下してきた場合、新たな環境
下での耐性を持ち合わせない植物相を形成してしまう。
【0013】近年問題になっている法面植生の劣化は、
以上のような複合的要因によるものである。
【0014】本発明は、上述した従来の主にバークを用
いた基盤材の問題点に鑑み為されたものであり、最も理
想的な法面緑化、すなわち流亡あるいは崩壊しない基盤
を半永久的に安定化させ、植生が衰退する事なく経時変
化の中で周辺植物相への自然遷移が見られるような法面
緑化を可能とする石炭灰を主体とした法面緑化基盤材及
び該基盤材を用いた法面緑化工法を提供することを目的
とする。
【0015】また、供給する材料が資源の枯渇や環境保
全に悪影響を及ばす事なく事業遂行に貢献してくれる事
を可能とし、さらに昨今の時代の要請から施工性が良く
安価である石炭灰を主体とした法面緑化基盤材及び該基
盤材を用いた法面緑化工法を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る法面緑化基盤材は、火力発電所の燃
焼工程で発生する飛灰であるフライアッシュと、該燃焼
工程で燃焼炉床に残るボトムアッシュであるクリンカア
ッシュと、土壌分とを、体積比がフライアッシュ:クリ
ンカアッシュ:土壌分=10〜60:5〜50:10〜
50となるように均一に配合してなることを特徴とす
る。
【0017】請求項2に係る発明は、請求項1におい
て、前記土壌分が、黒土、赤土、山砂、現場発生残土、
及び/または各種処理汚泥であることを特徴とする。
【0018】請求項3に係る発明は、請求項1または2
において、さらに体積比1〜10の酵素を含めて均一に
配合したことを特徴とする。
【0019】請求項4に係る緑化用法面吹付け材は、前
記請求項1から3の何れか1つに記載の法面緑化基盤材
と、バーク堆肥とを、体積比が基盤材:バーク堆肥=3
0〜70:30〜70となるように混合した基材に、更
に土壌安定剤として、フライアッシュまたは製紙スラッ
ジの焼却灰60〜90重量部、早強またはポルトランド
セメント10〜30重量部、硫酸アルミニウム1〜10
重量部、硫酸カルシウム1〜10重量部、二酸化ケイ素
1〜10重量部、硫酸ナトリウム1〜10重量部、及び
酸化マグネシウム1〜5重量部を均一に配合混合してな
る緑化吹付け用土壌安定剤を、重量比が、基材:土壌安
定剤=100:2.5〜5となるように配合し、更に種
子及び肥料を水とともに混錬したことを特徴とする。
【0020】請求項5に係る法面緑化工法は、請求項4
に記載の緑化用法面吹付け材を、対象となる法面に吹付
けることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0022】本発明に係る基盤材の主体は、火力発電所
等から排出されるフライアッシュ、及びクリンカアッシ
ュと呼ぶ石炭灰である。これらは、まず廃棄物の有効利
用の観点から、時代の要請に応えた物であり、原料の供
給も日本全国で受ける事ができ、尚且つ安価である。ま
た、これら石炭灰はかつて太古には植物として繁茂した
物の化石の灰である事から、植物生育に必要なミネラル
成分を、希少元素を含めてバランス良く保有している。
更に、フライアッシュもクリンカアッシュもその構造は
多孔質であり、保水性に優れ、また微生物活動から始ま
る微小動物の基盤内生態系を創造する為に、最も優れた
素材であると言う事ができる。
【0023】さらに本発明では、フライアッシュ及びク
リンカアッシュは無機であるが、それらに土壌分(例え
ば、黒土、赤土、山砂、現場発生残土、各種処理汚泥な
ど)も一緒に混練し、実施工時には植物が発芽と初期生
育に要する肥料成分が同時に混合される為、養分の不足
についてはそれらによって補充される。
【0024】最も重要な観点は、復元緑化の中で植生を
衰退させず、周辺植物相への自然遷移を主眼とする場
合、当初に添加した肥料によってのみ目的が達成される
訳ではないということである。微生物・微小動物の生態
系が基盤内部に形成される事によって、空中窒素の固定
やそれらの世代交代によって、ごく自然な食物連鎖の環
境を作り上げる事が重要なのである。これまでのバーク
を基盤材として用いた有機吹付け工法では、特に窒素過
多の環境下においては、本来の生態系によらない特殊な
人為環境の創造である為、生命力を強く持った植生の維
持は望めなかったのである。それらが近年問題になって
いる「吹付け後の植生の衰退」と言う形になって噴出し
ているのである。
【0025】これに対し、本発明に係る基盤材は、それ
自体が無機である為、浄水場・浚渫等各種汚泥の併用に
際しても、ともすれば過多となり悪影響を及ばす窒素分
の含有量もコントロールできる。そして、当初は最低限
の肥料添加量を守り、発芽から初期生育のみを添加肥料
で行い、経時変化の中では基盤内生態系によって随時供
給される養分によって、全く自然な植生を創造する事
が、自然遷移する理想的な復元緑化実現のフローチャー
トとなる。
【0026】本発明の基盤材には、所定量の酵素を含め
るとよい。本発明の基盤材にはフライアッシュ及びクリ
ンカアッシュが含まれており、これは太古の植物に起因
する様々なミネラルを保持している。しかし、それらミ
ネラル類もそのままでは化学的に安定しており、植物が
利用しやすい形態ではない。そこで、酵素剤を添加しそ
れらのミネラル群を活性化させる。酵素の持つ脱作用
(脱水素・脱塩素・脱炭酸・脱アミノ酸など)は、フラ
イアッシュ及びクリンカアッシュに含まれるミネラル群
を、植物の利用に最適な形態として、イオン化させるこ
とに力を発揮する。例えば成分主体となるケイ素は、そ
のままでは植物は利用できないが、イオン化すれば利用
しやすい形態となる。
【0027】本発明に係る基盤材を用いた法面吹付け
は、例えば具体的には以下のようにする。まず、本発明
に係る基盤材と、バーク堆肥とを混合した基材に、種子
及び肥料を水とともに混合する。次に、土壌安定剤とし
て特開平10−36836号公報に開示された緑化吹付
け用土壌安定剤を混錬して、緑化用法面吹付け材を得
る。この際、体積比が基盤材:バーク堆肥:土壌安定剤
=10〜70:30〜70:0.1〜10となるようにす
る。この緑化用法面吹付け材を、対象となる法面にミニ
クリートやモルタルガンを用いて吹付ける。
【0028】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。3ヵ所の
施工現場で、それぞれ幾つかの条件を変えて法面吹付け
の施工を行った。その3ヶ所をA,B,Cと呼ぶ。
【0029】Aは直立した一枚岩の岩盤を含む100m
の岩盤法面で、ここをA−1とA−2の2つに分け
た。A−1は基盤材に山砂を用い通常の施工を行った。
A−2は基盤材に本発明に係る基盤材を使用した。図1
に、ここで用いた本発明に係る基盤材の配合表を示す。
この配合表の配合比率は体積%を示す。図2は、A−2
に使用した緑化用法面吹付け材の配合表を示す。ここで
は図2の配合を標準配合と呼ぶ。補正係数はロス分を含
める基準値である。侵食防止剤(安定剤)として用いた
アルファグリーン(株式会社グリーンフォーラムの製品
名)は、特開平10−36836号公報に開示の安定剤
である。A−1及びA−2の何れも吹付けの厚さT=3
cmとした。A−2の左半分の上部の一枚岩を含めて湧
水が確認され、時期によってかなり勢い良く湧出する。
【0030】Bは段状の岩盤面である岩盤法面である。
ただし、下記のB−2は一枚岩を含む。Bの全体面積は
約350mで、法面勾配は5分で施工しているが、岩
の節理等により段状になっており、部分的に直立した
面、オーバーハングした箇所が含まれている。このBを
3分割し、B−1は山砂併用基盤材を用いて厚さT=3
cmで施工し、B−2は山砂併用基盤材を用いて厚さT
=5cmで施工し、B−3は図1で説明した本発明基盤
材を図2で説明した標準配合にて厚さT=3cmで施工
した。尚、B−2の直立した面はラス網を張り施工し
た。また、山砂併用基盤材は、バーク材が1,040リ
ットル(800×1.3)、山砂が260リットル(200×1.
3)の比率で混練した基盤材である。
【0031】Cは400mの転石法面である。CをC
−1とC−2の2分割とし、C−1は上述の山砂併用基
盤材を用いて厚さT=3cmで施工し、C−2は図1で
説明した本発明基盤材を図2で説明した標準配合にて厚
さT=3cmで施工した。この場所Cでは、かなりの湧
水量、湧水箇所が確認された。湧水処理を施したものの
湧水量、湧水箇所が多く、充分に処理を行えないまま施
工する事となった。
【0032】なお、上記何れの場合も安定剤(接合剤)
としては、アルファグリーン(株式会社グリーンフォー
ラムの製品名)を用いた。
【0033】次に、以上の各施工の施工結果を説明す
る。山砂は比重が重く吹付け時にタンク内に沈積するこ
とが想定された為、土の予定使用量を変更した。またク
リンカについては粒度も安定し、保水性に優れた材料で
あることが視認された為、本来使用すべき土に代えてと
言う意識の元に使用した。クリンカは火力発電所から排
出される石炭灰の内、比重が重く流動床下部に堆積する
残渣物であるが、安定剤(接合剤)として用いるアルフ
ァグリーンの主成分(80%)は同じ石炭灰であるフラ
イアッシュを用いている。フライアッシュの成分とその
反応性に依存している事から、クリンカとアルファグリ
ーンとの良好な反応性が期待された。その為、本発明基
盤材使用箇所においてはアルファグリーンの使用量を2
0%低減した。想定通り同箇所においては大変良好な活
着性が認められた。
【0034】施工による結果から判断すると、施工時に
降雨に見舞われた状態であり、接合剤であるアルファグ
リーンによる施工の特徴を生かしたラス網無しの工法で
あったにも拘わらず、降雨流亡は全く起こらなかった。
唯一湧水の湧出場所において基盤の流亡が散見されただ
けであり、通常基盤材の吹付けも本発明基盤材使用箇所
の吹付けも、外見的にはまったく変化なく、問題がなか
った事を示している。
【0035】現場B−2の一枚岩岩盤上のT=5cm施
工分では、岩盤とラス網との間隙を、概ね2cm程度確
保し、その間隙部分では吹付け基盤材によってラス網を
埋め、その上に3cmを吹付ける予定であったが、アル
ファグリーンの特徴である電気的な吸着力が強く動いた
ことで、多くがラス網に吸着してしまった。
【0036】今回の施工はバークや土壌成分に加えたク
リンカの、基盤材としての優秀性を立証するためのもの
である。クリンカやフライアッシュに含まれる豊富なミ
ネラル成分は、本来的に植物に起因する。つまり植物の
生育にはN−P−Kの3成分の他、様々な希少ミネラル
類が要求される。クリンカもフライアッシュも古代に植
物として生育し石灰化した物の灰である為、それら植物
生育に要求される希少ミネラル類(植物性ミネラル)が
約20倍に濃縮されて存在することになる。その意味で
も、基盤材としては、これ以上望むべくもない程最適な
材料であるといえる。尚且つ残渣物として残ったクリン
カ自体の性状が、非常に多孔質の粒子であるために充分
すぎる程の保水性を見て取る事が出来るのも、最高の成
功要因である。
【0037】緑化吹付けは、元々植生のなかった場所に
種子を固着させ、その発芽・生育を目的として為される
作業である。発芽・生育に必要な条件は日照と水であ
り、植物にとっては発芽する初期段階にこそ最も多くの
日照と水が要求されるのである。その為、材料の保水性
は第一条件でもある。
【0038】吹付けと言う工事において本発明基盤材が
効果を発揮したのは、安定化侵食防止剤として用いた特
開平10−36836号公報に開示の安定剤自体が、そ
もそも石炭灰の一形態であるフライアッシュを用いた資
材である事が大きな要因を占めている。当初予想した通
り、この安定剤の反応性は基盤材に含まれるクリンカ等
を完全にその反応形態に巻き込み、故に従来のどの基盤
材に比しても画期的な活着性を生み出したことが確認さ
れた。従来工法に用いられた安定剤(糊剤)ではこの利
点を生み出せないことは自明である。ここにクリンカ自
体の持つ多孔質性・保水性が加わることにより、植生上
の発芽・生育に大きな力を発揮してくれる資材となる。
【0039】また、酵素は、その特異的な脱作用によっ
て、灰として、ともすれば安定傾向にあるそれら植物起
源ミネラル類をイオン化させ、植物が容易に利用できる
形態を作り出すために有為である。
【0040】次に、本実施例の施工後の追跡調査につい
て説明する。施工後、基盤材の法面における安定状況を
定期的に調査した。調査項目は、雨水に対する基盤材の
流亡状況の良否、吹付け厚さの変位状況の良否、発芽状
況、及び生育状況等である。調査日程は、施工後、1週
間、2週間、1ヵ月、2ヵ月、6ヵ月、12ヵ月経過時
である。その他、台風後・越冬融雪後等、必要な都度、
調査を行った。
【0041】図3〜図8に、調査結果を示す。基盤厚
(基盤の厚み)は、当該法面内の任意のポイントで計測
の為、若干の誤差が生じたが、全般的に基盤厚の数値的
変位が誤差範囲内にあるため、流亡・侵食等は一切無い
と判断できる。追跡調査表だけでは判断できない部分と
して、発芽についてはどの法面でも万遍なく発芽してい
るものの、クリンカ使用基盤においては若干遅れる感じ
が残った。詳細に調査した結果、混播種子の性質の違い
による発芽時期が、確実に守られる為である事が判明し
た。そう言った理由による発芽遅延である為、発芽は遅
れても本発明基盤材使用箇所の植生は非常に健全で、固
体としての比較では細根の豊かさ・根の長さ・固体重量
・茎葉の剛直さ等において圧倒的な差別化が見られ、す
べての局面で本発明基盤材の優位が目立った。
【0042】また追跡調査の過程で、6ヵ月経過段階の
調査において、本発明基盤材使用箇所だけがまるで常緑
種による植生である如く、青々とした植生が観察され
た。通常基盤では夏枯れ以降、枯れた植生状態を示して
いる中でである。またこの状態は積雪期まで継続した。
この事は、クリンカ及び無機的に団粒化された土壌コロ
イドが保水性同様、非常に高い保肥能力を有するためで
ある。更に融雪以降最初の発芽(2年目)が本発明基盤
材使用箇所からであった事も特筆すべき結果である。本
現場は北陸地方の山間部に位置し、冬季の気温は確実に
氷点下に達する場所である。基盤の凍上劣化の有無を観
察すべき現場において、冬季でも青々とした植生を観察
した。これは本発明基盤材の植生上の優位性を示すもの
である。また基盤に混播されたハギ類の植生が旺盛で、
例えば融雪期に、他の通常厚層基材吹付け工法にて施工
された箇所(試験施工範囲外)で、T=5〜T=7の厚
層基盤にあるハギ類が葉を落としている段階から、本発
明基盤材使用箇所では既に青々とした葉をつけたハギ類
が繁茂し始めている事も、本発明基盤材の植生上の優位
性を示すものである。
【0043】
【発明の効果】従来、基盤材に用いられたバークは、植
生に対して窒素・リン酸・カリと言う有機的な肥料の補
充に関しては留意されていたものの、その他のミネラル
類の植生に対する効用には全く無力であった。本発明の
基盤材に用いられるフライアッシュは、太古の植物に起
因する様々なミネラルを保持している。それらのミネラ
ル類は化学的に安定しており、植物が利用しやすい形態
ではないが、酵素剤を添加することによりそれらのミネ
ラル群が活性化され、植物が利用しやすい形態になる。
すなわち、酵素の持つ脱作用(脱水素・脱塩素・脱炭酸
・脱アミノ酸など)は、フライアッシュに含まれるミネ
ラル群を、植物の利用に最適な形態として、イオン化さ
せることにカを発揮する。例えば、成分主体となるケイ
素は、そのままでは植物は利用できないが、イオン化す
れば利用しやすい形態となる。そしてケイ素を充分に吸
収して生育した植物は、茎葉を剛直にし、倒伏に強い植
物体となり得るのである。同じくフライアッシュに起因
するホウ素も、植物体内部では細胞壁を強化するため、
個体として健全で強い植物を作ることに寄与する。植生
に多く用いられるイネ科の植物こ至っては、ケイ素を窒
素の約10倍吸収し、不足すると明らかに生育の不良を
起こすことが知られている。カルシウムイオンもまた同
様である。
【0044】本発明では、復元緑化を阻害する高分子樹
脂系の糊剤は用いずに、特開平10−36836号公報
に記載の安定剤(糊剤)を用いる。当該安定剤は、それ
自体がフライアッシュまたはほぼ成分を同じくする製紙
焼却灰を主体としており、反応の引き出しにおいては同
種の物である為に非常に良好である。当該安定剤は無機
であり、高分子樹脂系の糊剤の様な粘性は持たず、安定
剤・基盤材の両者に共通するイオンを用いる水和物生成
によって、基盤材の微粒子同士を団粒化させて安定化さ
せる物である。ここでは高分子樹脂系の糊剤の様に、基
盤材のそれぞれの粒子、それぞれの組織をプラスチック
被覆して、それぞれが本来持っている保水性を制限する
様な物は一切使用しない。完全な無機剤が化学反応によ
って針状結晶化し、それら結晶が絡み合う様に団粒化と
安定化が進行するのであり、それら水和生成物は保水性
を制限するどころか、それ自体が事後は保水剤として機
能する。本発明の基盤材に対して、当該安定剤は同一の
成分を有する事から非常に良好な反応を示し、基盤材内
部の土壌成分、フライアッシュに働きかけ、それらを複
合的に団粒化させる。化学反応によって団粒化し、更に
反応後安定し化学的に不活性化した基盤は、植物の利用
しやすい易効水から、乾燥時にも残存し、概ね乾燥時に
のみ効果を発揮してくれる難効水まで保水し、植生の維
持・生育に大きく寄与してくれるのである。
【0045】また団粒化した組織や、団粒化につなぎ止
められる様に存在するクリンカの粒は、それら全てが多
孔質体からなっており、これまでの緑化ではなし得なか
った非常に高度な保肥能力を兼ね備えている。その高い
保肥力によって植生は最高レベルに活性化し、基盤その
ものを保守する。基盤は植生を生みそして活性させ、植
生はその活性によって基盤を守ると言う、自然界におけ
る完壁なサイクルを形成し、その相互作用こそが正統的
な自然を復元してくれるのである。
【0046】また、本発明は製造の容易性やコストの点
でも優位性を有する。すなわち、本発明の基盤材の主要
な材料は、元来が火力発電所において発生する副次的な
生産物(産業廃棄物)であり、化学的には無機である
為、製造に関しては特別な管理を要しない。原材料それ
ぞれを計量の上、同時に混練するだけで製造可能な物で
ある為、原材料計量⇒混練⇒製品計量⇒袋詰と言う機械
的なラインで製品製造は完了する。原材料は廃棄の為に
様々に苦労しているフライアッシュ・クリンカアッシュ
であり、また原料の一部を構成する土壌成分も浄水汚泥
や浚渫汚泥、または建設発生残土を用いることができる
為、原材料原価としては殆ど工場への運搬料を計上すれ
ば良い程度の物である。本基盤材にバークを併用した場
合、これまで用いてきたバーク総量から本基盤材部分が
置き換わる為、相対としての工事原価そのものを縮減す
る事が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る基盤材の配合表を示
す図
【図2】本発明に係る基盤材を用いた緑化用法面吹付け
材の配合表を示す図
【図3】施工後の追跡調査(施工後1週間)の結果を示
す図
【図4】施工後の追跡調査(施工後2週間)の結果を示
す図
【図5】施工後の追跡調査(施工後1ヵ月)の結果を示
す図
【図6】施工後の追跡調査(施工後2ヵ月)の結果を示
す図
【図7】施工後の追跡調査(施工後6ヵ月)の結果を示
す図
【図8】施工後の追跡調査(施工後12ヵ月)の結果を
示す図
【符号の説明】
A−1 客土吹付工岩盤緑化(通常基盤)を行った場所 A−2 客土吹付工岩盤緑化(本発明基盤材併用)を行
った場所 B−1 客土吹付工岩盤緑化(通常基盤)を行った場所 B−2 客土吹付工岩盤緑化(通常基盤)を行った場所 B−3 客土吹付工岩盤緑化(本発明基盤材併用)を行
った場所 C−1 客土吹付工転石法面緑化(通常基盤)を行った
場所 C−2 客土吹付工転石法面緑化(本発明基盤材併用)
を行った場所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 勲 富山県富山市牛島町15番1号 北陸電力株 式会社内 Fターム(参考) 2B022 AB02 BA01 BA02 BA05 BA13 BA14 BA18 BB10 DA19 2D044 DA32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火力発電所の燃焼工程で発生する飛灰であ
    るフライアッシュと、該燃焼工程で燃焼炉床に残るボト
    ムアッシュであるクリンカアッシュと、土壌分とを、体
    積比がフライアッシュ:クリンカアッシュ:土壌分=1
    0〜60:5〜50:10〜50となるように均一に配
    合してなることを特徴とする法面緑化基盤材。
  2. 【請求項2】前記土壌分は、黒土、赤土、山砂、現場発
    生残土、及び/または各種処理汚泥である請求項1に記
    載の法面緑化基盤材。
  3. 【請求項3】さらに体積比1〜10の酵素を含めて均一
    に配合した請求項1または2に記載の法面緑化基盤材。
  4. 【請求項4】前記請求項1から3の何れか1つに記載の
    法面緑化基盤材と、バーク堆肥とを、体積比が基盤材:
    バーク堆肥=30〜70:30〜70となるように混合
    した基材に、 更に土壌安定剤として、フライアッシュまたは製紙スラ
    ッジの焼却灰60〜90重量部、早強またはポルトラン
    ドセメント10〜30重量部、硫酸アルミニウム1〜1
    0重量部、硫酸カルシウム1〜10重量部、二酸化ケイ
    素1〜10重量部、硫酸ナトリウム1〜10重量部、及
    び酸化マグネシウム1〜5重量部を均一に配合混合して
    なる緑化吹付け用土壌安定剤を、重量比が、基材:土壌
    安定剤=100:2.5〜5となるように配合し、 更に種子及び肥料を水とともに混錬したことを特徴とす
    る緑化用法面吹付け材。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の緑化用法面吹付け材を、
    対象となる法面に吹付けることを特徴とする法面緑化工
    法。
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