JP2000178851A - ヒートパイプローラー及びその製造方法 - Google Patents

ヒートパイプローラー及びその製造方法

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JP2000178851A
JP2000178851A JP10357210A JP35721098A JP2000178851A JP 2000178851 A JP2000178851 A JP 2000178851A JP 10357210 A JP10357210 A JP 10357210A JP 35721098 A JP35721098 A JP 35721098A JP 2000178851 A JP2000178851 A JP 2000178851A
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JP
Japan
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heat pipe
roller
holes
heat
heat pipes
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Application number
JP10357210A
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English (en)
Inventor
Motohiro Tanigawa
元洋 谷川
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】封入された作動液体3bの蒸発によるヒー
トパイプ3の膨張による塑性変形により、ヒートパイプ
がローラー2に穿設された孔2bの内周面に密着されて
いるヒートパイプローラーに関するものである。 【効果】ヒートパイプとローラーとの間に、接着剤や充
填材が介在しないために、ヒートパイプからローラーへ
の伝熱効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紡糸された糸条を
加熱延伸する際に使用される、ヒートパイプが内蔵され
たヒートパイプローラーの製造方法に関するものであ
る。紡糸された糸条は、回転されるヒートパイプローラ
ーの外周に接触されて加熱されながら延伸されることに
なる。
【0002】
【従来の技術】従来、ローラーに、軸線方向に沿って複
数の孔を穿設し、該孔に、ヒートパイプを挿入した後
に、ヒートパイプの外周面とローラーに穿設された孔の
内周面との間に、接着剤や充填材を注入して、ローラー
にヒートパイプを挿着するようにしたヒートパイプロー
ラーの製造方法及びローラーとヒートパイプとの間に接
着剤や充填材が介在するヒートパイプローラーが知られ
ている(例えば、特公昭63−24101号公報等)。
また、ローラーに、軸線方向に沿って複数の孔を穿設
し、該孔に、ヒートパイプを構成するヒートパイプ管材
を挿入し、次いで、ヒートパイプ管材内に拡管工具を押
し込むことにより、ヒートパイプ管材を半径方向に拡張
させて、ヒートパイプ管材を、ローラーに穿設された孔
の内周面に密着させ、その後、ヒートパイプ管材内に、
水等の作動液体を封入するようにしたヒートパイプロー
ラーの製造方法が知られている(例えば、特公平7−4
8397号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ヒートパイプの外周面
とローラーに穿設された孔の内周面との間に、接着剤や
充填材を注入して、ローラーにヒートパイプを挿着する
ようにしたものは、ヒートパイプとローラーとの間に、
接着剤や充填材が介在するために、これらの接着剤や充
填材が伝熱抵抗となり、ヒートパイプからローラーへの
伝熱効率が低下したり、或いは、上記の接着剤や充填材
が経時的に劣化して、更に、ヒートパイプからローラー
への伝熱効率が低下するという問題があった。また、上
記のようなヒートパイプローラーの製造方法において
は、ヒートパイプの外周面とローラーに穿設された孔の
内周面との間への接着剤や充填材の注入工程に時間がか
かり、従って、ヒートパイプローラーの製造コストが高
くなるという問題があった。
【0004】ヒートパイプ管材内に拡管工具を押し込む
ことにより、ヒートパイプ管材を半径方向に拡張させ
て、ヒートパイプ管材を、ローラーに穿設された孔の内
周面に密着させるようにしたものは、ヒートパイプ管材
を、ローラーに穿設された孔の内周面に完全に密着させ
ることが難しく、ヒートパイプ管材とローラーとの間に
空気層ができるために、ヒートパイプからローラーへの
伝熱効率が低下するという問題があった。また、上記の
ようなヒートパイプローラーの製造方法においては、ヒ
ートパイプ管材の拡張工程に時間がかかり、従って、ヒ
ートパイプローラーの製造コストが高くなるという問題
があった。
【0005】本発明の目的は、上述した従来のヒートパ
イプローラー及びその製造方法が有する課題を解決する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、第1には、ヒートパイプローラー
を、封入された作動液体の蒸発によるヒートパイプの膨
張による塑性変形により、ローラーに穿設された孔の内
周面に密着させて構成したものであり、第2には、ロー
ラーに穿設された孔の内径より、小さい外径を有するヒ
ートパイプを、前記孔に挿入し、次いで、前記ヒートパ
イプが挿入されたローラーを、前記ヒートパイプ内の作
動液体が蒸発するとともに、前記ヒートパイプが膨張す
る温度まで加熱することにより、ヒートパイプを、ロー
ラーに穿設された孔の内周面に密着させるようにしてヒ
ートパイプローラーを製造するようにしたものであり、
第3には、ヒートパイプを銅で形成するとともに、作動
液体を純水としたものである。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する
が、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定
されるものではない。
【0008】先ず最初に、図3を用いて、一例としての
ヒートパイプローラーの構成について説明する。
【0009】1は、図示されていないモーター等により
回転駆動される駆動軸であり、駆動軸1の端部に、円筒
状のローラー2が、ボス部2aを介して取着されてい
る。ローラー2には、ローラー2の両端面に開口を有す
る孔2bが、ローラー2の軸線に沿って穿設されてお
り、孔2bは、ローラー2の周方向に所定の間隔を置い
て、適当数、設けられている。後述するような方法によ
り、孔2bにヒートパイプ3を挿着した後、蓋材4a、
4bにより、孔2bの両端が封着される。
【0010】5は、駆動軸1とローラー2との間に配設
された加熱装置であり、支持枠5aに巻かれた誘導コイ
ル5bに交番電圧を印加することにより、誘導コイル5
b及びローラー2にループ状の交番磁界が発生し、ロー
ラー2が誘導加熱される。そして、ローラー2に、ヒー
トパイプ3を内蔵することにより、ローラー2の表面温
度を、軸線方向に均一化することができるように構成さ
れている。
【0011】本実施例においては、先ず最初に、ローラ
ー2の軸線に沿って穿設された孔2bの内径d1より、
小さい外径d2を有するヒートパイプ3を、孔2bに挿
入する。ヒートパイプ3は、銅やアルミニウム等の展延
性に富んだ金属製管3aに、水やアンモニア等の作動液
体3bが封入されて構成されている。金属製管3aを、
ローラー2の軸線に沿って穿設された孔2bに挿入後、
金属製管3aに作動液体3bを封入し、ヒートパイプ3
を構成してもよいが、作動液体3bが既に封入されたヒ
ートパイプ3を、ローラー2の軸線に沿って穿設された
孔2bに挿入するようにすることが好ましい。
【0012】ローラー2の軸線に沿って穿設された孔2
bの内径d1は、ヒートパイプ3が作動液体3bの蒸発
による内部圧力の上昇により、塑性変形を起こすまで膨
張でき、且つ、塑性変形後、孔2bの内周面に密着でき
る大きさとする。また、ヒートパイプ3の肉厚は、塑性
変形が容易に行われ、且つ、塑性変形により破断しない
程度の厚みとする。
【0013】次いで、孔2bの内径d1より、小さい外
径d2を有するヒートパイプ3が孔2bに挿入されたロ
ーラー2を、炉に入れ、加熱する。すると、ヒートパイ
プ3に封入されている作動液体3bが蒸発し、ヒートパ
イプ3の内圧が高くなり、ヒートパイプ3が塑性変形す
るまで膨張し、ヒートパイプ3が、ローラー2に穿設さ
れた孔2bの内周面に密着する。ヒートパイプ3が、ロ
ーラー2に穿設された孔2bの内周面に密着した後、ロ
ーラー2を、炉から出して冷却する。このようにして、
ヒートパイプローラーが製造されることになる。炉に入
れる代わりに、上述した加熱装置5を使って、ローラー
2を、通常の使用温度(糸加熱温度)より高く昇温する
ようにしてもよい。
【0014】ヒートパイプ3の材質を、展延性に優れた
銅とするとともに、作動液体として純水を用いることに
より、炉内の温度を、比較的低い温度に抑えることがで
きるとともに、ローラー2を炉内に入れておく処理時間
も短縮化されるので、ヒートパイプローラーの製造時間
が短縮され、ひいては、ヒートパイプローラーの製造コ
ストの更なる低減化が実現できる。
【0015】ローラー2に穿設された複数の孔2bに、
それぞれ、ヒートパイプ3を挿入した後、炉の中に入れ
るか、又は、加熱装置5を発熱させて、加熱することに
より、一度に、ローラー2に穿設された複数の孔2bに
挿入されたヒートパイプ3を、ローラー2に穿設された
孔2bの内周面に密着させることができるので、ヒート
パイプローラーの製造時間が短縮され、ひいては、ヒー
トパイプローラーの製造コストの低減化が実現できる。
【0016】ヒートパイプ3に封入されている作動液体
3bの蒸発によるヒートパイプ3の内圧の上昇を利用し
て、ヒートパイプ3を塑性変形するまで膨張させ、ヒー
トパイプ3を、ローラー2に穿設された孔2bの内周面
に密着させるようにしたので、ヒートパイプ3の孔2b
の内周面への密着性が向上し、従って、ヒートパイプ3
からローラー2への伝熱効率が向上する。
【0017】ヒートパイプ3とローラー2との間に、接
着剤や充填材が介在しないために、ヒートパイプ3から
ローラー2への伝熱効率が向上する。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成を有してい
るので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0019】ヒートパイプとローラーとの間に、接着剤
や充填材が介在しないために、ヒートパイプからローラ
ーへの伝熱効率が向上する。
【0020】ヒートパイプローラーの製造時間が短縮さ
れ、ひいては、ヒートパイプローラーの製造コストの低
減化が実現できる。
【0021】ヒートパイプに封入されている作動液体の
蒸発によるヒートパイプの内圧の上昇を利用して、ヒー
トパイプを膨張させ、ヒートパイプを、ローラーに穿設
された孔の内周面に密着させるようにしたので、ヒート
パイプの孔の内周面への密着性が向上し、従って、ヒー
トパイプからローラーへの伝熱効率が向上する。
【0022】展延性に優れた銅により、ヒートパイプを
形成するとともに、作動液体を純水としたので、ローラ
ーの加熱温度を抑えることができるとともに、ローラー
の加熱時間を短縮することができ、従って、ヒートパイ
プローラーの製造時間が短縮され、ひいては、ヒートパ
イプローラーの製造コストの更なる低減化が実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のヒートパイプローラーのヒート
パイプ変形前の部分垂直断面図である。
【図2】図2は本発明のヒートパイプローラーのヒート
パイプ変形後の部分垂直断面図である。
【図3】図3はヒートパイプローラーの垂直断面図であ
る。
【符号の説明】
2・・・・・・・・・・ローラー 3・・・・・・・・・・ヒートパイプ 3b・・・・・・・・・作動液体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】封入された作動液体の蒸発によるヒートパ
    イプの膨張による塑性変形により、ヒートパイプがロー
    ラーに穿設された孔の内周面に密着されていることを特
    徴とするヒートパイプローラー。
  2. 【請求項2】ローラーに穿設された孔の内径より、小さ
    い外径を有するヒートパイプを、前記孔に挿入し、次い
    で、前記ヒートパイプが挿入されたローラーを、前記ヒ
    ートパイプ内の作動液体が蒸発するとともに、前記ヒー
    トパイプが膨張する温度まで加熱することにより、ヒー
    トパイプを、ローラーに穿設された孔の内周面に密着さ
    せるようにしたことを特徴とするヒートパイプローラー
    の製造方法。
  3. 【請求項3】ヒートパイプを銅で形成するとともに、作
    動液体を純水としたことを特徴とする請求項2に記載の
    ヒートパイプローラーの製造方法。
JP10357210A 1998-12-16 1998-12-16 ヒートパイプローラー及びその製造方法 Pending JP2000178851A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1164688A2 (en) 2000-06-14 2001-12-19 Nissan Motor Company, Limited Stator support structure for electric rotary machine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1164688A2 (en) 2000-06-14 2001-12-19 Nissan Motor Company, Limited Stator support structure for electric rotary machine

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