JP2000176227A - 除塵装置用のフィルタ管の連結支持構造 - Google Patents

除塵装置用のフィルタ管の連結支持構造

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JP2000176227A
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Yasushi Maeno
裕史 前野
Noriyuki Oda
紀之 織田
Shinichi Watanabe
信一 渡辺
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/12Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆洗時のガス圧によるフィルタ管の浮き上が
りがなく、組込みが容易な除塵装置のフィルタ管の連結
支持構造。 【解決手段】 除塵装置の本体である缶体内に、フィル
タ管Aが貫通する貫通孔Cを有する各管板Bの間に、複
数のフィルタ管A1、A2を連結して支持するフィルタ
管の連結支持構造において、フィルタ管A2の上端部に
ベローズ管4を、下端部に環状の保持部材1を取付け、
管板の貫通孔部には、前記保持部材1に当接し前記フィ
ルタ管A2を支持する環状の支持部材3を取り付けると
ともに、前記保持部材1と前記支持部材3との接触部を
円線接触となし、前記円線接触の接触円の直径D1を、
前記ベローズ管の内外径の平均直径D2と略等しくな
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除塵装置用のフィ
ルタ管の連結支持構造に係り、詳しくは、高温ガスから
ダストを除去する除塵装置用のフィルタ管、特に、セラ
ミックス製のフィルタ管の連結支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】高温ガスのダストを除去する除塵装置と
しては、近時開発されている加圧流動床ボイラからなる
発電プラント、石炭直接燃焼装置などの燃焼プロセスや
石炭ガス化プラントなどにおいて発生する高温の含塵ガ
スの除塵装置があげられる。これらの高温ガスの除塵装
置においては、耐熱性の観点から高温耐熱性に優れたセ
ラミックスフィルタ管(濾筒)が用いられ、このようなセ
ラミックスフィルタ管を用いた除塵技術が実用化に向け
て開発されて来ている(特公昭63-40567号公報、特公平
2-22689号公報、特公平3-24251号公報等参照)。
【0003】ところで、このセラミックスフィルタ管を
用いる場合、セラミックスフィルタ管は耐熱性、濾過性
能等は優れているものの機械的強度、機械的加工性に劣
ること、装置本体を構成する鋼構造との熱的性質、熱膨
張率の差異による機械構造上の問題があること、あるい
は、大型のフィルタ管の製造が困難のため、比較的短い
フィルタ管を連結して用いる必要があること等の問題か
ら、除塵装置内での、フィルタ管の連結および支持構造
については従来種々の工夫がなされている。また、フィ
ルタ管はその目詰まりを避けることができず、実用上は
逆洗作業が不可欠であって、このためにもフィルタ管の
連結支持構造には一層の工夫がなされてきた。なお、フ
ィルタ管の再生、逆洗技術の1例については前述の特公
平2-22689号公報に詳述されている。
【0004】さて、このような課題を解決したフィルタ
管の連結支持構造として、特公平3-61076号公報、特公
平6-57286号公報、あるいは、特公平7-101075号公報に
記載されたものがある。ここに提案されているものは、
除塵装置の本体である缶体内に、複数段設けられ、フィ
ルタ管が貫通する貫通孔を有する各管板の間に、複数の
フィルタ管を連結して支持するフィルタ管の連結支持構
造であって、フィルタ管の上端部にベローズ管を、下端
部に環状の保持部材を取付け、管板の貫通孔部には、保
持部材に当接しフィルタ管を支持する環状の支持部材を
取り付けるとともに、保持部材と支持部材との接触部を
球面形状となし、かつ、ベローズ管により各フィルタ管
を連結する除塵装置用のフィルタ管の連結支持構造に係
るものである。
【0005】この技術は、フィルタ管の両端部に、それ
ぞれ、適宜の緩衝部材を介して鋼製のベローズ管と保持
部材を取り付け、管板あるいは管板に取付けた支持部材
で保持部材を支持することによりフィルタ管を支持し、
また、ベローズ管によりダストタイトに各フィルタ管を
連結して、セラミックの熱膨張上あるいは装置構造上の
問題を解決したものである。
【0006】特公平3-61076号公報記載のものは、フィ
ルタ管の若干の傾きを許容しつつ、ダストタイトにフィ
ルタ管を支持するため保持部材と支持部材の接触部を球
面形状となして、相互の接触部を円線接触となしたもの
である。なお、ここで、円線接触とは、保持部材あるい
は支持部材の接触部の双方に球面を形成したもの、いず
れか一方の接触部に球面を形成し、相手方の接触部にテ
ーパー面あるいは平面を形成し、両者が接触円で線接触
する接触部の形態をいう。
【0007】ところで、この支持方法にあっては、フィ
ルタ管の逆洗時に逆洗ガスを作用させたとき、逆洗ガス
の圧力によっては、過大な力がかかり、上方のフィルタ
管が浮き上がるという問題が生じた。このため、特公平
6-57286号公報、あるいは、特公平7-101075号公報に記
載されたものにあっては、フィルタ管の保持部材を回転
させることで、上方への浮き上がりを抑止する係止機構
を設け、フィルタ管の浮き上がりを防止している。しか
し、フィルタ管は若干の傾きに対する自由度を確保する
ために、保持部材を完全に係止することはできず、若干
の隙間を設けざるを得ない。従って、逆洗時にこの隙間
の間でフィルタ管が上下することが起こる。また、この
技術では、保持部材、すなわち、フィルタ管を回転させ
ることで係止機構が働く構造としているが、係止機構の
隙間に、除塵装置の運転中に生じた錆や反応生成物が付
着してフィルタ管の傾きの自由度が失われたり、フィル
タ管の取外しの際は、フィルタ管を回転させ係止機構を
外す必要があるが、各種付着物のため回転が円滑に行わ
れず、フィルタ管に損傷を与えるという問題も生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の如き従
来技術の問題に鑑みなされたものであり、ダストタイト
な球面接触を良好に維持しつつ、フィルタ管の浮き上が
りを簡易な手段で防止した除塵装置のフィルタ管の連結
支持構造を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、除塵装置の本
体である缶体内に、フィルタ管が貫通する貫通孔を有す
る管板を通じて、複数のフィルタ管を連結して支持する
フィルタ管の連結支持構造において、フィルタ管の上端
部にベローズ管を、下端部に環状の保持部材を取付け、
管板の貫通孔部には、前記保持部材に当接し前記フィル
タ管を支持する環状の支持部材を取り付けるとともに、
前記保持部材の前記支持部材との接触部を球面形状とす
ることにより前記保持部材と前記支持部材を円線接触と
なし、かつ、ベローズ管により各フィルタ管を連結する
除塵装置用のフィルタ管の連結支持構造であって、前記
円線接触の接触円の直径を、前記ベローズ管の内外径の
平均直径と略等しくなしたことを特徴とする。
【0010】これにより、逆洗ガス圧または正流時の差
圧が作用してもフィルタ管の浮き上がりが防止でき、フ
ィルタ管浮き上がりに付随するダストリークの発生、フ
ィルタ管の破損等の種々の問題が解決でき、また、フィ
ルタ管を回転係止するといった作業も不要となる。
【0011】また、前記フィルタ管の保持部材を、フィ
ルタ管に取付けられる第1保持部材と下方のフィルタ管
のベローズ管に連結される第2保持部材に分けて組み立
て、かつ、該第2保持部材の周面に凹溝を形成するとと
もに、前記支持部材を、前記凹溝に遊嵌された支持リン
グと該支持リングを管板に固定する固定部材とに分けて
組み立て、前記凹溝と前記支持リングの接触面を円線接
触となしたものにあっては、上記に加え、連結支持構造
の組立てが容易になるという効果を奏する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0013】図1は本発明に係る連結支持構造の一実施
形態の簡略化した断面図である。図1において、1は、
適宜の緩衝部材2を介して上のフィルタ管A1の下端部
を支持するごとく取付けられた環状の保持部材である。
保持部材1の支持部材に面する外周には、フィルタ管A
1の中心線上に中心を有し半径Rの、下方に向かった環
状の球面1aが形成されている。3は、環状の支持部材
であり、管板Bの貫通孔Cの上部にボルト3aにより固
定され、前記球面1aを受けるテーパ状の接触面を有す
る。4はベローズ管であり、ベローズ管4の上端部は保
持部材1に取付けられ、ベローズ管4の下端部には、ベ
ローズ管取付用の環状取付部材4aが取付けられ、緩衝
部材4bを介して下のフィルタ管A2の上端部に取付け
られる。このようにベローズ管4により、上下のフィル
タ管A1とA2がダストタイトに連結されるとともに各
フィルタ管は円線接触面において若干の傾きの自由度を
有する。
【0014】ここに、円線接触の接触円の直径D1とベ
ローズ管4の凹凸の外径と内径の平均径D2を略等しく
している。ここで略等しくとは、好ましくは両者の差が
3%以下、特に好ましくは1%以下を意味する。これに
より、逆洗ガス圧または正流時の差圧が作用してもフィ
ルタ管A1を押し上げる力は作用しない。この理由は、
逆洗圧力P、保持部材1の外周の最内径をD3としたと
き、フィルタ管A1を押し上げる力は、上向きに、P×
π×1/4×(D12−D32)となるが、一方ベローズ
管4にかかる力は、下向きに、P×π×1/4×(D2
2−D32)となり、ここで、D1とD2の大きさを略等
しくしているので、これらの力は略等しくなり互いに相
殺してフィルタ管A1に掛かる力はゼロとなるからであ
ると推定される。同様に、D1とD2を略等しくするこ
とにより、正流時の差圧が作用する場合もフィルタ管A
1を押し上げる力は作用しない。
【0015】次に他の実施形態について説明する。図2
は、他の実施形態の断面図である。図2において、図1
のものと形態、機能が同一のものは同じ符号を付し説明
は省略する。図2において、11は第1保持部材、12は第
2保持部材であり、第1保持部材11は、第2保持部材12
に嵌合するごとく組み合わされ、ボルト13により周面に
わたってダストタイトに締結される。第1保持部材11
は、適宜の緩衝部材2を介してフィルタ管A1の下端部
を支持するごとくフィルタ管A1に取付けられる。第2
保持部材12の外周面には、凹溝12aが形成され、凹溝12
aの上面には、図1の実施形態のものと同じく下に向か
った円線接触面が形成されている。
【0016】31は、前記凹溝12aに遊嵌された支持リン
グであり、上面にテーパ面を形成し、外周面には固定用
のリブを形成している。32は、支持リング31を管板Bに
固定する固定部材であり、第1固定部材32aと第2固定
部材32bとからなり、第1、第2固定部材32a、32bの
間に支持リング31のリブを挟持し、ボルト33によって第
1、第2固定部材32a、32bを締結して支持リング31を
管板Bに固定する。
【0017】この実施形態のものにあっても、D1とD
2は略等しくされているので前述のとおり逆洗ガス圧が
作用してもフィルタ管が押し上げられないという効果が
達成される。さらに、図2の実施形態にあっては、連結
支持構造の組立ての際、予め第2固定部材32bを管板B
に装着しておき、支持リング31を嵌挿した第2保持部材
12、ベローズ管4、ベローズ管取付用の環状取付部材4
aおよび緩衝部材4bと一体化されたフィルタ管A2を
上方から降ろし、支持リング31のリブを、第2固定部材
32bのリブ溝に位置せしめ、次いで、支持リング31のリ
ブを挟持するように第1固定部材32aをボルト33で管板
Bに固定する。次に第1保持部材11を取付けたフィルタ
管A1を降ろし、第1、第2保持部材11、12をボルト13
によって締結し、フィルタ管A1を管板Bに支持させ
る。
【0018】このように、保持部材を第1、第2保持部
材11、12に分割し、第2保持部材12の凹溝12aに、分割
した支持部材の支持リング31を遊嵌しているので、フィ
ルタ管の取付作業が容易になるとともに上下の各フィル
タ管を一体とすることなく別々に組込みでき、組込み作
業性を大きく改善できる。また、支持リング31を第2固
定部材32bに嵌合しているので支持リング31の直径を小
さくでき、管板の貫通孔の直径を小さくでき、経済的に
も有利である。
【0019】なお、第2図に示した実施形態にあって
は、固定部材として、第1、第2固定部材32a、32bを
ボルト33で締結するものを示したが、場合によっては支
持リングのリブを大きく取り、リブを直接管板にボルト
等で固定することもできる。この場合、管板とボルトが
支持リングの固定部材を意味する。
【0020】上述の各実施形態の具体的形態、各部材と
ベローズ管、あるいは各部材とフィルタ管との取付方法
は図示したものに限らず、場合に応じて適宜の形態、取
付方法を採用できる。また、各部材の製作方法、支持リ
ングの遊嵌方法などは詳細の説明を省いたが必要に応じ
適宜の手段を採用できる。
【0021】また、本発明は、セラミックス製のフィル
タ管、好ましくはコーディエライト質セラミックス製の
フィルタ管に適用して優れた作用効果を発揮するもの
の、セラミックスのフィルタ管に限らず、同様の問題を
有する他の材質のフィルタ管に適用できるものである。
【0022】
【発明の効果】本発明による除塵装置用のフィルタ管の
連結支持構造では、簡易な手段で、フィルタ管に逆洗ガ
ス圧または正流時の差圧が作用してもフィルタ管の浮き
上がりが防止でき、また、フィルタ管浮き上がりに付随
するダストリークの発生、フィルタ管の破損等の種々の
問題が解決でき、さらには、組立作業が容易になるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の簡略化した断面図であ
る。
【図2】本発明の他の実施形態の簡略化した断面図であ
る。
【符号の説明】
1 保持部材 2 緩衝部材 3 支持部材 4 ベローズ管 A1 フィルタ管(上) A2 フィルタ管(下) B 管板 11 第1保持部材 12 第2保持部材 12a 凹溝 31 支持リング 32 固定部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16L 33/28 F16L 51/02 49/00 33/00 B 51/02 Fターム(参考) 3H017 CA11 3H104 JA07 JA08 JB02 JC04 JD09 LA03 LB01 4D019 AA01 BA05 CA03 CB04 4D058 JA02 JB06 KA01 KA06 KB08 KB15 KC39 KC52 KC68 SA20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】除塵装置の本体である缶体内に、フィルタ
    管が貫通する貫通孔を有する管板を通じて、複数のフィ
    ルタ管を連結して支持するフィルタ管の連結支持構造に
    おいて、フィルタ管の上端部にベローズ管を、下端部に
    環状の保持部材を取付け、管板の貫通孔部には、前記保
    持部材に当接し前記フィルタ管を支持する環状の支持部
    材を取り付けるとともに、前記保持部材の前記支持部材
    との接触部を球面形状とすることにより前記保持部材と
    前記支持部材を円線接触となし、かつ、ベローズ管によ
    り各フィルタ管を連結する除塵装置用のフィルタ管の連
    結支持構造であって、前記円線接触の接触円の直径を、
    前記ベローズ管の内外径の平均直径と略等しくなしたこ
    とを特徴とする除塵装置用のフィルタ管の連結支持構
    造。
  2. 【請求項2】前記フィルタ管の保持部材を、フィルタ管
    に取付けられる第1保持部材と下方のフィルタ管のベロ
    ーズ管に連結される第2保持部材に分け、該第2保持部
    材の外周面に凹溝を形成するとともに、前記支持部材
    を、前記凹溝に遊嵌される支持リングと該支持リングを
    管板に固定する固定部材とに分け、前記凹溝と前記支持
    リングの接触部を円線接触となした請求項1記載の除塵
    装置用のフィルタ管の連結支持構造。
  3. 【請求項3】前記フィルタ管がセラミックス製である請
    求項1または2に記載の除塵装置用のフィルタ管の連結
    支持構造。
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