JP4109440B2 - ジェットポンプ滑り継手シール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、一般的に原子炉に関し、より具体的には、沸騰水型原子炉用のジェットポンプ滑り継手のシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
沸騰水型原子炉(BWR)の原子炉圧力容器(RPV)は、一般的にほぼ円筒形状を有し、両端で、例えば底部ヘッド及び着脱可能な上部ヘッドにより、閉じられる。上部ガイドは、一般的にRPV内部の炉心プレートの上方に間隔を置いて配置される。炉心シュラウド、つまりシュラウドは、一般的に炉心を囲んで、シュラウド支持構造により支持される。具体的には、シュラウドは、ほぼ円筒形状を有し、炉心プレート及び上部ガイドの両方を囲む。円筒形状の原子炉圧力容器と円筒形状のシュラウドの間にはスペースすなわち環状空間が設けられる。
【0003】
BWRでは、シュラウド環状空間の内側に設置される中空管状のジェットポンプが、要求される原子炉炉心の水の流れを供給する。入口ミキサとして知られる、ジェットポンプの上部は、側方に設置されて、重力が作用することによる楔により拘束ブラケット内の2つの対向する固定接合部に対して支持される。拘束ブラケットは、隣接するジェットポンプ昇水管に取り付けることにより入口ミキサを支持する。ディフューザとして知られているジェットポンプの下方部分は、滑り継手により入口ミキサに結合される。ジェットポンプ入口ミキサとジェットポンプのディフューザカラーの間の滑り継手は、約0.015インチ(0.38mm)直径の作動間隙を有し、この間隙が、ジェットポンプの上部及び下部部分間の相対的な軸方向の熱膨張による変位を吸収するが、ポンプの内側の送給圧力により流れが漏れるのを許す。
【0004】
過剰な漏れ流は、滑り継手内に揺動運動を生じさせる可能性があり、それがジェットポンプ組立体中の有害な励振の発生源となる。滑り継手の漏れ量は、単一ループ運転、炉心流れの増大、またはジェットポンプの不要残留物付着のために増大する可能性がある。拘束ブラケットは、滑り継手の上方の隆起部における2つの止めねじ及び入口ミキサ楔により得られる三点接触により、入口ミキサを横方向に支持する。発電設備の運転の間に、止めねじ間隙が生じる可能性がある。時には、入口ミキサが、止めねじから離れた位置に定置しているような場合があり、またある場合には、ミキサ楔と拘束パッドの間に摩耗が起こる。どちらの場合にも、三点接触が失われるので、振動が発生する可能性が著しく増大する。止めねじ間隙は、シュラウド及び圧力容器の熱及び圧力による変位の差並びにシュラウド支持プレートの回転により影響される。止めねじ間隙に影響を与えるのに加えて、シュラウド及び圧力容器の熱及び圧力による変位は、滑り継手内の横方向の力のような振動の抑制には効果がある、ジェットポンプ組立体中の位置合わせ相互作用荷重を減少させる可能性がある。配管及び支持体にかかる結果として増大した振動レベル並びに対応する振動荷重は、ジェットポンプ構成要素を摩耗及び疲労により劣化させる可能性がある。
【0005】
高レベルの流れに起因する振動(FIV)が、漏れ量が増大した幾つかの異常な運転状態時に、一部のジェットポンプ設計では起こり得る。新しいプラント設計の場合には、複数の円周方向の溝を含むラビリンスシールを、滑り継手の接合部において入口ミキサの出口端部に追加することが可能である。しかしながら、かかる変更は、運転中のプラントにおいては実施できない可能性がある。
【特許文献1】
特開平8−271673号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
高レベルFIVを排除するために、滑り継手からの漏洩量を減少させるジェットポンプ組立体を提供するのが望ましい。
【0007】
【課題を解決するための手段】
従って、本発明の1つの実施形態において、沸騰水型原子炉圧力容器内のジェットポンプ滑り継手用のシール装置が提供される。シール装置は、分割シールリングとその内周部で分割シールリングに係合するセグメントに分かれたダイアフラムばねとを含む。
【0008】
ダイアフラムばねは、外周部の周りに円周方向に間隔を置いて配置された複数のラッチ組立体を含み、各ラッチ組立体は、ディフューザ案内突耳に係合できる形状になっている。シールリング係合部が、ダイアフラムばねから垂下し、かつ内周部の周りに延びる。シール係合部は、シールリングに係合できる形状になっている。支持部が、ダイアフラムばねから垂下し、かつ外周部の周りに延びる。複数のスロットが、内周部からダイアフラムばねの支持部まで延びる。スロットは、内周部の周りに円周方向に間隔を置いて配置される。
【0009】
各ラッチ組立体は、ダイアフラムばねの支持部の対応するラッチボルト開口を通して延びるラッチボルトを含む。各ラッチボルトは、頭部とラッチボルト頭部の周囲に間隔を置いて配置された複数のラチェット歯を含む。ロックばねが、ダイアフラムリングに結合される。ロックばねは、ラッチボルトに隣接して設置されて、ラッチボルト頭部のラチェット歯に係合できる形状になっている。ラッチ組立体は、ねじが切られたラッチボルト開口を有するラッチアームをさらに含む。ラッチボルトが、ラッチボルト開口を通して延びかつそれに螺合する。ラッチアームは、ディフューザ案内突耳を受け入れる寸法に作られたスロットを含む。
【0010】
シール装置が、ばねのスロットをディフューザ案内突耳の各々に係合させた状態で、分割リングシール及びダイアフラムばねをディフューザの端部上に設置することによって滑り継手上に取り付けられる。各ラッチ組立体のラッチボルトは、ラッチアームが所定の位置に揺動して対応する案内突耳に係合するように、締め付けられる。入口ミキサは、分割リングシール及びダイアフラムばねを貫通してディフューザ中に取り付けられて、滑り継手を形成する。ラッチボルトは、さらに締め付けられて、ラッチアームスロットを案内突耳に対して捕捉させ、シールリングをダイアフラムばねのシール係合部と係合させる。ラッチボルトは、固定ボルト頭部のラチェット歯に係合するロックばねにより所定の位置にロックされる。
【0011】
上述のシール装置は、滑り継手における入口ミキサとディフューザの間の漏洩流れを制限して、揺動運動を防止し、高レベルの流れに起因する振動を排除する。その上に、滑り継手開口内のシールの楔作用は、揺動運動に対する剛性抵抗を与える。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、沸騰水型原子炉用の原子炉圧力容器(RPV)20の一部を破断した、概略部分断面図である。RPV20は、ほぼ円筒形状を有し、1端で底部ヘッドにより、またその他端で着脱自在の上部ヘッド(図示せず)により閉じられている。上部ガイド(図示せず)が、RPV20内部の炉心プレート22の上方に間隔を置いて配置される。シュラウド24は、炉心プレート22を囲み、シュラウド支持構造26により支持される。環状空間28が、シュラウド24とRPV20の側壁30の間に形成される。
【0013】
入口ノズル32が、RPV20の側壁30を貫通して延び、ジェットポンプ組立体34に結合される。ジェットポンプ組立体34は、ノズル32を通して延びる熱スリーブ36、下部エルボ(図1に一部のみ見える)及び昇水管38を含む。昇水管38は、シュラウド24とRPV側壁30の間にかつそれらにほぼ平行に延びる。昇水管ブレース40が、昇水管38をRPV20の内部に安定させる。
【0014】
ジェットポンプ組立体34はまた、遷移組立体44により昇水管38に接続された入口ミキサ42を含む。入口ミキサ42は、滑り継手48により対応するディフューザ46に結合される。各ディフューザ46は、滑り継手48の位置においてディフューザ46の周りに等しい間隔を置いて配置された4つの案内突耳50を含む。
【0015】
図2は、本発明の実施形態に従って取り付けられたシール組立体52を備えるジェットポンプ34の上面断面図である。図3は、ジェットポンプ34及びシール組立体52の正面断面図である。図1及び図2を参照すれば、シール装置52は、分割シールリング54とその内周部58において分割シールリング54に係合するセグメントに分けられたダイアフラムばね56とを含む。
【0016】
図2,3に示されているように、ダイアフラムばね56は、第1面60及び第2面62を有し、かつ外周部66の周りに円周方向に間隔を置いて配置された複数(図2の例では4つ)のラッチ組立体64を含み、各ラッチ組立体64は、ディフューザ案内突耳50に係合できる形状になっている。図3に示されているように、シールリング係合部68が、内周部58の周りにおいて、ダイアフラムばね56の第2面62から垂下し延びる。シール係合部68は、シールリング54に係合できる形状になっている。支持部70が、外周部66の周りにおいて、ダイアフラムばね56の第2面62から垂下し延びる。複数のスロット72が、内周部58からダイアフラムばね56の支持部70まで延びる。スロット72は、内周部58の周りに円周方向に間隔を置いて配置される。
【0017】
各ラッチ組立体64は、ダイアフラムばね56の第1面60に結合されたほぼL字形のラッチブロック74とラッチボルト76を含む。開口78が、上部ラッチブロック74を貫通して設けられている。ラッチボルト76は、開口78を通して延びて、ダイアフラムばね56の支持部70の対応するラッチボルト開口80を通して延びる。図2、図3に示すように、各ラッチボルト76は、頭部82とラッチボルト頭部82の周囲に間隔を置いて配置された複数のラチェット歯84を含む。ロックばね86が、開口78に隣接する上部ラッチブロック74に結合される。保持スタブ88が、ロックばね86の一側から延びる。保持スタブ88は、ラチェット歯84に係合する寸法に作られラッチボルト76を所定の位置にロックし、ラッチボルト76が弛むのを防止する。上部ラッチブロック74はまた、ロックばね86に隣接して設置された弛め開口90を含む。弛め開口90は、ロックばね86を移動させて保持スタブ88をラチェット歯84から係合を外してラッチボルト76を弛めることを可能にする、弛め工具(図示せず)を受け入れる寸法に作られる。
【0018】
また図4を参照すれば、ラッチ組立体64は、ラッチボルト76に結合されたラッチアーム92をさらに含む。ラッチアーム92は、ディフューザ案内突耳50を受け入れる寸法に作られたスロット94を含む。スロット94は、案内突耳50の下側傾斜面を受けることができるようにスロット94の内部に斜面101が形成されている。ラッチアーム92は、スロット94の両側に第1係合フィンガ96及び第2係合フィンガ98を含む。第2係合フィンガ98は矩形形状を有しているが、第1係合フィンガ96は傾斜する端部100を有することにより、案内突耳50が第1係合フィンガ96の外面106に接触することによる第1係合フィンガ96との干渉なしに、ラッチアーム92が開位置102から閉位置すなわち係合位置104に旋回することが可能になる。ねじが切られたラッチボルト開口108が、ラッチアーム92を貫通して延びる。ラッチボルト76は、開口108を通して延びかつそれに螺合する。ボルト保持カラー110が、ラッチボルト76に取り付けられて、ダイアフラムばね56の支持部70のラッチボルト開口80内にラッチボルト76を保持する。
【0019】
シール装置52は、ばねスロット72を各ディフューザ案内突耳50に係合させた状態で、分割シールリング54及びダイアフラムばね56をディフューザ46の端部112上に設置することによって滑り継手48上に取り付けられる。各ラッチ組立体64のラッチボルト76は、ラッチアーム92を所定の位置に旋回させて対応する案内突耳50に係合するようにして、締め付けられる。入口ミキサ42は、分割リングシール54及びダイアフラム56を貫通してディフューザ46中に取り付けられ、滑り継手48を形成する。ラッチボルト76は、さらに締め付けられて、ラッチアームスロット94を案内突耳50に対して捕捉させ、ダイアフラムばね56のシール係合部68をシールリング54と係合させる。ダイアフラムばね56の弾性撓みが、原子炉の運転中における差熱による構成部品寸法の小さな変化を吸収しながら、リングシール54上のシール力を維持する。ラッチボルト76は、固定ボルト頭部82のラチェット歯84に係合するロックばね86により所定の位置にロックされる。
【0020】
上述のシール装置52は、滑り継手48における入口ミキサ42とディフューザ46の間の漏洩流れを制限して、揺動運動を防止し、高レベルの流れに起因する振動を排除する。その上に、滑り継手開口内のシール54の楔作用は、揺動運動に対する剛性抵抗を与える。
【0021】
本発明を、様々な特定の実施形態に関して説明してきたが、本発明は、特許請求の範囲の技術思想及び技術的範囲内の変形形態で実施可能であることは当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の、一部を破断した概略部分断面図。
【図2】 本発明の実施形態により取り付けられたシール組立体を備える、図1に示すジェットポンプの上面断面図。
【図3】 図2に示すジェットポンプ及びシール組立体の正面断面図。
【図4】 ラッチアームが非係合及び係合位置にある状態での、図2に示すシール組立体のラッチアームの底面断面図。
【符号の説明】
20 原子炉圧力容器
22 炉心プレート
24 シュラウド
26 シュラウド支持構造
28 環状空間
30 原子炉圧力容器の側壁
32 入口ノズル
34 ジェットポンプ組立体
38 昇水管
42 入口ミキサ
44 遷移組立体
46 ジェットポンプディフューザ
48 ジェットポンプ滑り継手
50 案内突耳

Claims (14)

  1. 沸騰水型原子炉圧力容器内のジェットポンプ滑り継手用のシール装置(52)であって、前記ジェットポンプ(34)は、ジェットポンプ入口ミキサ(42)及び滑り継手(48)により接続されたジェットポンプデフューザ(46)を含み、前記ディフューザは、該ディフューザの周りに円周方向に間隔を置いて配置されこのデフューザに固定された複数の案内突耳(50)を含
    前記シール装置(52)は、
    非係合時に複数のセグメントに分割可能で、係合時にリング状に組み合わせられてシール機能を果たす分割シールリング(54)と、
    第1側面と第2側面(60,62)と、リング状の外周部(66)と、この外周部から半径方向に伸びるセグメント分割された複数のばね片と、隣り合う前記ばね片間に設けられた複数の第1スロット(72)とを含む内周部(58)とを有するダイアフラムばね(56)と、
    前記複数の案内突耳(50)の選択されたいずれかと係合可能となるように、前記外周部(66)の周りに円周方向に間隔を置いて配置され各々前記外周部(66)に固定された複数のラッチ組立体(64)であって、前記ダイアフラムばね(56)が、前記内周部(58)において前記分割シールリング(54)に係合するように構成された複数のラッチ組立体(64)とを含み
    前記ラッチ組立体(64)の各々、前記ディフューザ案内突耳(50)に係合する形状を有すると共に前記ラッチ組立体(64)は、任意の移動位置でこのラッチ組立体(64)をラッチするラッチ機構(84,86)と、前記突耳(50)に噛み合って前記デフューザに固着させる第2スロット(94)を有するラッチアーム(92)、とを具備することを特徴とするシール装置(52)。
  2. 前記ダイアフラムばね(56)は、
    前記内周部(58)の周りにおいて、前記第2側面(62)から垂下して延び、前記分割シールリング(54)と係合する形状を有するシールリング係合部(68)と、
    前記外周部(66)の周りにおいて、前記第2側面(62)から垂下して延び、前記複数のラッチ組立体(64)が結合される支持部(70)と、
    をさらに含み、
    前記第1スロット(72)の各々は、前記内周部(58)から前記支持部(70)まで延びると共に且つ前記内周部(58)の周りに円周方向に間隔を置いて配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のシール装置(52)。
  3. 各前記ラッチ組立体(64)はラッチボルト(76)を含み、また前記ダイアフラムばね(56)は複数の第1のラッチボルト開口(78)を含み、各前記ラッチボルト(76)は、対応する第1のラッチボルト開口(78)を通して延びることを特徴とする、請求項1に記載のシール装置(52)。
  4. 前記ラッチボルト(76)は、頭部とこの頭部の周囲に間隔を置いて配置された複数のラチェット歯(84)を含むことを特徴とする、請求項3に記載のシール装置(52)。
  5. 前記ダイアフラムばね(56)は、前記第1側面(60)に結合され、前記ラッチボルト(76)の前記ラチェット歯(84)に係合するロックばね(86)を更に有することを特徴とする、請求項に記載のシール装置(52)。
  6. 前記ラッチ組立体(64)の前記ラッチアーム(92)は、ねじが切られた第2のラッチボルト開口(108)を含み、前記ラッチボルト(76)は、前記第2のラッチボルト開口(108)を通して延びかつそれに螺合し、
    前記ラッチアーム(92)が、前記ディフューザの前記案内突耳(50)と係合する形状を有することを特徴とする、請求項3に記載のシール装置(52)。
  7. 前記第2スロット(94)は、前記ディフューザ案内突耳(50)を受け入れる寸法を有することを特徴とする、請求項6に記載のシール装置(52)。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1つに記載のシール装置(52)と、入口ミキサ(42)と、滑り継手によりこの入口ミキサ(42)に結合されたディフューザ(46)とを有する沸騰水型原子炉用のジェットポンプ(34)。
  9. ジェットポンプ入口ミキサ(42)とこのジェットポンプ入口ミキサ(42)に滑り継手(48)により接続されたジェットポンプデフューザ(46)とを有してなるジェットポンプ(34)において、前記滑り継手(48)を修理する方法であって、
    該ディフューザ(46)の第1端部(112)の周りに円周方向に間隔を置いて、かつ、前記デフューザの長手方向に伸びる形状を有する複数の案内突耳(50)を前もって配置固定する段階と、
    非係合時に複数のセグメントに分割可能で、係合時にリング状に組み合わせられてシール機能を果たす分割シールリング(54)と、第1側面と第2側面(60,62))と、リング状の外周部(66)と、この外周部から半径方向に伸びてセグメント分割された複数のばね片と、隣り合う前記ばね片間に設けられた複数の第1スロット(72)とを含む内周部(58)とを有するダイアフラムばね(56)と、前記外周部(66)の周りに円周方向に間隔を置いて配置され、各々が前記ディフューザ案内突耳(50)に係合する形状を有する複数のラッチ組立体(64)とを具備するシール装置(52)を、前記滑り継手(48)に結合する段階、
    とを具備することを特徴とするジェットポンプ滑り継手の修理方法。
  10. 前記ダイアフラムばね(56)は、前記内周部(58)の周りにおいて前記第2側面(62)から垂下して延び、前記分割シールリング(54)と係合する形状を有するシールリング係合部(68)と、前記外周部(66)の周りにおいて前記第2側面(62)から垂下して延び、前記複数のラッチ組立体(64)が結合される支持部(70)とを有し
    前記スロット(72)の各々は、前記内周部(58)から前記支持部(70)まで延び、且つ前記内周部(58)の周りに円周方向に間隔を置いて配置されており、
    前記シール装置(52)を前記滑り継手(48)に結合する前記段階は、
    前記分割シールリング(54)を前記ディフューザ(46)の前記第1端部(112)上に設置する段階と、
    前記ダイアフラムばね(56)を、該ばねの前記スロット(94)を前記ディフューザ案内突耳(50)の各々に係合させた状態で、前記ディフューザの第1端部(112)上に設置する段階と、を含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
  11. 前記ラッチ組立体(64)の各々はラッチボルト(76)を含み、また前記ダイアフラムばね(56)は複数のねじが切られた第1のラッチボルト開口(78)を含み、また前記ラッチボルト(76)の各々は、頭部とこの頭部の周囲に間隔を置いて配置された複数のラチェット歯(84)とを含み、対応する第1のラッチボルト開口(78)を通して延びることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 前記ラッチ組立体(64)は、ラッチアーム(92)をさらに含み、ラッチアーム(92)は、ねじが切られた第2のラッチボルト開口(108)を含み、前記ラッチボルト(76)は、前記第2のラッチボルト開口(108)を通して延びかつそれに螺合し、
    前記シール装置(52)を前記滑り継手(48)に結合する前記段階は、
    前記ラッチアーム(92)が、所定の位置に揺動して対応する案内突耳(50)に係合するように、各ラッチ組立体(64)のラッチボルト(76)を締め付ける段階と、
    前記入口ミキサ(42)を、前記分割リングシール(54)とダイアフラムばね(56)とを貫通させてディフューザ(46)中に取り付けて、前記滑り継手(48)を形成する段階と、
    前記ラッチボルト(76)をさらに締め付けて、前記ラッチアームの前記スロット(94)を前記案内突耳(50)に対して捕捉させ、前記シールリング(54)を前記ダイアフラムばね(56)の前記シールリング係合部(68)と係合させる段階と、
    前記ラッチボルト(76)をロックする段階と、
    をさらに含むことを特徴とする、請求11に記載の方法。
  13. 前記ダイアフラムばね(56)は、該ダイアフラムばね(56)の前記第1側面(60)に結合されたロックばね(86)をさらに含み、該ロックばね(86)は、前記ラッチボルト(76)の前記ラチェット歯(84)に係合できる形状になっており、
    前記ラッチボルト(76)をロックする前記段階は、前記ラッチボルトの前記頭部の前記ラチェット歯(84)を前記ロックばね(86)と係合させる段階を含むことを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 前記シール装置(52)を前記滑り継手(48)に結合する前記段階に先立って、前記入口ミキサ(42)を前記ディフューザ(46)から取り外す段階をさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
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