JP2000175993A - 医療器具用洗滌機 - Google Patents

医療器具用洗滌機

Info

Publication number
JP2000175993A
JP2000175993A JP10362182A JP36218298A JP2000175993A JP 2000175993 A JP2000175993 A JP 2000175993A JP 10362182 A JP10362182 A JP 10362182A JP 36218298 A JP36218298 A JP 36218298A JP 2000175993 A JP2000175993 A JP 2000175993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
liquid
tank
cleaning tank
forceps
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10362182A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Kikuchi
康彦 菊地
Kazutaka Matsumoto
和孝 松本
Nobuaki Akui
伸章 安久井
Akira Shiga
明 志賀
Masashi Kaneko
昌史 金子
Nobuyuki Nakanishi
信之 中西
Koji Morishita
耕治 森下
Naoshi Kuroshima
尚士 黒島
Yuki Nagai
由紀 永井
Takeshi Yokoi
武司 横井
Yoshinao Ooaki
義直 大明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP10362182A priority Critical patent/JP2000175993A/ja
Publication of JP2000175993A publication Critical patent/JP2000175993A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/12Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements
    • A61B1/121Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements provided with means for cleaning post-use
    • A61B1/123Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements provided with means for cleaning post-use using washing machines

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、医療器具の内部空間の汚れを確実、
かつ容易に洗滌することができる医療器具用洗滌機を提
供することを最も主要な特徴とする。 【解決手段】鉗子12やフック電極13等の医療器具の
洗滌槽2内を仕切る隔壁3を設け、第1の洗滌槽4と、
第2の洗滌槽5とをそれぞれ形成し、隔壁3に貫通孔9
を設け、この貫通孔9に鉗子12やフック電極13等の
医療器具が挿通された際に第1の洗滌槽4と第2の洗滌
槽5との間の水密状態を維持するシール部材10を設け
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡や、処置具
等の各種の医療器具を洗滌する医療器具用洗滌機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、医療器具用洗滌機として例えば
特許第2749288号公報には使用後の内視鏡を洗滌
する内視鏡洗滌消毒装置が示されている。この内視鏡洗
滌消毒装置には使用後の内視鏡をセットする洗滌槽が設
けられている。さらに、洗滌槽には洗滌液等を供給する
チャンネル接続口が設けられている。このチャンネル接
続口には内視鏡の各種管路に接続される接続用アダプタ
ーとしての内視鏡管路洗滌用チューブの一端部が連結さ
れている。この内視鏡管路洗滌用チューブの他端部は洗
滌槽内にセットされた内視鏡の各種管路に連結されてい
る。
【0003】そして、内視鏡洗滌消毒装置の使用時には
洗滌槽内に内視鏡がセットされるとともに、内視鏡の各
種管路に内視鏡管路洗滌用チューブが連結された状態に
セットされる。この状態で、洗滌槽内の噴射ノズルから
噴射される洗滌液が洗滌槽内の内視鏡の外表面に吹き付
けられ、内視鏡の外表面が洗滌されるとともに、内視鏡
管路洗滌用チューブを通して内視鏡の各種管路にも洗滌
液が送液されて内視鏡全体が洗滌されるようになってい
る。
【0004】さらに、内視鏡全体の洗滌後、洗滌槽内に
消毒液が供給され、この消毒液中に内視鏡が浸漬される
とともに、内視鏡管路洗滌用チューブを通して内視鏡の
各種管路にも消毒液が送液されて内視鏡全体が消毒され
るようになっている。この後、清浄水の噴射、送液によ
り濯ぎを行い、最後に内視鏡管路内への送気を行って管
路内の除水を行うことにより、完了するようになってい
る。
【0005】また、例えば特開昭59−203535号
公報、特開昭59−211424号公報等には内視鏡内
に組み込まれた各種管路を洗滌する内視鏡管路の洗滌装
置が示されている。ここでは、内視鏡管路の一端部側の
開口端に液体を送り込む送液手段、内視鏡管路の他端部
側の開口端に吸引手段がそれぞれ連結され、内視鏡管路
の開口端の1つから内視鏡管路の内部に液体を送り込む
ことによって内視鏡管路の洗滌を行なう構成になってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、内視鏡等の医
療器具の内部空間、例えば内視鏡管路では3つ以上の開
口部を持つ場合が多い。このように3つ以上の開口部を
有する内視鏡管路ではこの内視鏡管路内を流れる液体は
流れ易い部分に偏って流れる傾向が強い。そのため、上
記従来構成のものにあっては全ての内視鏡管路の内部空
間全体を完全に洗滌することは困難であった。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、医療器具の内部空間の汚れを確実、か
つ容易に洗滌することができる医療器具用洗滌機を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は医療器
具の洗滌槽内を2つに仕切る隔壁を設け、前記洗滌槽内
の一方の洗滌槽構成室によって液体供給源から液体が供
給される第1の洗滌槽、他方の洗滌槽構成室によって排
液手段が接続されている第2の洗滌槽をそれぞれ形成す
るとともに、前記隔壁に前記第1,第2の洗滌槽間を連
通させ、医療器具が挿通される貫通孔を設け、この貫通
孔に医療器具が挿通された際に前記第1の洗滌槽と前記
第2の洗滌槽との間の水密状態を維持する水密手段を設
けたことを特徴とする医療器具用洗滌機である。そし
て、医療器具の洗滌時には液体供給源から第1の洗滌槽
に供給された液体はこの第1の洗滌槽内に貯留されたの
ち、貫通孔に挿通された医療器具の内部管路を通して第
2の洗滌槽側に流れる。このとき、医療器具の内部管路
を流れる液体の流れによって医療器具の内部管路内の汚
れを第2の洗滌槽側に吸出し、この第2の洗滌槽から排
液手段側に排液されるようにしたものである。
【0009】請求項2の発明は前記水密手段は、流体が
圧入される流路を備えた柔軟な弾性リングによって形成
され、前記弾性リングは、前記流路への流体の圧入によ
って前記貫通孔に挿入される前記医療器具の挿入部の外
径寸法より内径寸法が小さい小径形状に膨張可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の医療器具用洗滌機で
ある。そして、柔軟な弾性リング内の流路への流体の圧
入によってこの弾性リングを貫通孔に挿入される医療器
具の挿入部の外径寸法より内径寸法が小さい小径形状に
膨張させることにより、この弾性リングを貫通孔に挿入
される医療器具の挿入部の外周面に密着させ、貫通孔を
液密にシールするようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1を参照して説明する。図1は本実施の形態の医療
器具用洗滌機1を示すものである。本実施の形態の医療
器具用洗滌機1には医療器具の洗滌槽2が設けられてい
る。この洗滌槽2の内部にはこの洗滌槽2内を上下に仕
切る隔壁3が設けられている。そして、洗滌槽2の内部
には隔壁3の上側の洗滌槽構成室によって第1の洗滌槽
4、隔壁3の下側の洗滌槽構成室によって第2の洗滌槽
5がそれぞれ形成されている。
【0011】また、第1の洗滌槽4には給液管6の一端
部が連結されている。この給液管6の他端部は洗滌液、
消毒液、清浄液等の各種の液体を適宜、選択的に供給す
る図示しない送液装置に連結されている。そして、この
給液管6から洗滌液等の液体が第1の洗滌槽4に供給さ
れ、この第1の洗滌槽4に貯留されるようになってい
る。
【0012】さらに、第2の洗滌槽5には排液用の排液
管(排液手段)7の一端部が連結されている。この排液
管7の中途部には吸引ポンプ8が介設されている。そし
て、第2の洗滌槽5内の液体はこの排液管7を通して外
部の図示しない排液路等に排液されるようになってい
る。
【0013】また、隔壁3には第1,第2の洗滌槽4,
5間を連通させる貫通孔9が複数設けられている。そし
て、各貫通孔9内にそれぞれ医療器具が挿通されるよう
になっている。
【0014】さらに、各貫通孔9には例えばゴム等の弾
性材料で形成されたシール部材(水密手段)10が装着
されている。このシール部材10の外周面には隔壁3の
貫通孔9に嵌着されるリング状の嵌着溝10aが形成さ
れている。
【0015】また、シール部材10の軸心部には手元側
から先端部に連通する(管)腔を有する医療器具を挿通
させる挿通孔11が形成されている。この挿通孔11の
内径寸法はこの挿通孔11内に挿通される医療器具の挿
入部の外径寸法よりも小径になるように設定されてい
る。なお、図1では本実施の形態の医療器具用洗滌機1
で洗滌される医療器具として例えば鉗子12や、フック
電極13等の処置具をセットした状態を示している。
【0016】ここで、本実施の形態の鉗子12には細長
い挿入部12aの先端部に例えば開閉操作される把持部
材12b、挿入部12aの基端部に手元側の操作部12
cがそれぞれ設けられている。さらに、挿入部12aに
は細管状のシース内にチャンネル孔が形成されている。
また、操作部12cには把持部材12bを開閉操作する
ハンドル部12dや、挿入部12aのシース内のチャン
ネル孔に連通された口金12e等が設けられている。な
お、ハンドル部12dにも挿入部12aのシース内のチ
ャンネル孔に連通される開口部12fが形成されてい
る。
【0017】また、フック電極13には細長い挿入部1
3aの先端部に略L字状のフック部13b、挿入部13
aの基端部に手元側の操作部13cがそれぞれ設けられ
ている。さらに、挿入部13aには細管状のシース内に
チャンネル孔が形成されている。なお、操作部13cに
は挿入部13aのシース内のチャンネル孔に連通された
口金13dが設けられている。
【0018】そして、シール部材10の挿通孔11の内
径寸法は鉗子12の挿入部12aの外径寸法およびフッ
ク電極13の挿入部13aの外径寸法よりも小径になる
ように設定されている。
【0019】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の医療器具用洗滌機1の使用時には使用済
みの鉗子12や、フック電極13等の処置具は図1に示
すように医療器具用洗滌機1にセットされる。このと
き、予め隔壁3の下側の第2の洗滌槽5内には洗滌液が
充満された状態で保持される。
【0020】この状態で、鉗子12の挿入部12aおよ
びフック電極13の挿入部13aは洗滌槽2の上側の第
1の洗滌槽4側から各シール部材10の挿通孔11内に
挿入される。このとき、各挿入部12a,13aの先端
部は隔壁3の下側の第2の洗滌槽5内に延出される。こ
の状態では各シール部材10の弾力によって各シール部
材10の挿通孔11の内周面部分が鉗子12の挿入部1
2aの外周面およびフック電極13の挿入部13aの外
周面にそれぞれ圧接され、各シール部材10によって第
1の洗滌槽4と第2の洗滌槽5との間の水密状態が維持
される。
【0021】さらに、使用済みの鉗子12およびフック
電極13が医療器具用洗滌機1にセットされたのち、第
1の洗滌槽4に給液管6から洗滌液が供給される。この
とき供給される洗滌液は第1の洗滌槽4内全体に充満さ
れる。そして、第1の洗滌槽4内の洗滌液中に鉗子12
の手元側の操作部12cおよびフック電極13の手元側
の操作部13cが浸漬される。これにより、第1の洗滌
槽4および第2の洗滌槽5内の洗滌液によって鉗子12
およびフック電極13の外表面の汚れが洗滌される。
【0022】続いて、排液管7の吸引ポンプ8が駆動さ
れる。このとき、吸引ポンプ8によって第2の洗滌槽5
内の洗滌液が排液管7側に吸引されると、その吸引圧力
によって図1中に点線矢印で示すように第1の洗滌槽4
内の洗滌液が鉗子12の口金12eや、開口部12fを
通して挿入部12aのチャンネル孔内に吸引され、同様
に、フック電極13の口金13dを通して挿入部13a
のチャンネル孔内に吸引される。さらに、ここで吸引さ
れた洗滌液は鉗子12およびフック電極13の各チャン
ネル孔内を通り、第2の洗滌槽5内に流入される。そし
て、このときの洗滌液の流れによって鉗子12およびフ
ック電極13の各チャンネル孔内に溜まっている汚物は
第2の洗滌槽5内に吸い出され、鉗子12およびフック
電極13の各チャンネル孔内が洗滌される。
【0023】さらに、鉗子12およびフック電極13の
各チャンネル孔内の洗滌後、必要に応じて上記洗滌工程
と同様の手順で、鉗子12およびフック電極13の消毒
工程、濯ぎ工程等が順次行われるようになっている。
【0024】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では医療器具用洗
滌機1の使用時には洗滌槽2の上側の第1の洗滌槽4側
に貯留されている洗滌液を鉗子12およびフック電極1
3の各チャンネル孔内を通して第2の洗滌槽5内に流入
させ、その洗滌液の流れによって鉗子12およびフック
電極13の各チャンネル孔内に溜まっている汚物を第2
の洗滌槽5内に吸い出すことにより、鉗子12およびフ
ック電極13の各チャンネル孔内を洗滌するようにした
ので、鉗子12およびフック電極13の各チャンネル孔
内の全ての部分に略均一に洗滌液を流すことができる。
そのため、鉗子12およびフック電極13の各チャンネ
ル孔内の汚れを確実、かつ容易に洗滌することができ
る。
【0025】さらに、本実施の形態では隔壁3に貫通孔
9を複数設け、各貫通孔9に嵌着したシール部材10に
鉗子12や、フック電極13等の処置具をそれぞれセッ
トできるようにしたので、複数の処置具を同時に洗滌す
ることができ、医療器具の洗滌作業の作業効率を高める
ことができる。
【0026】また、図2は本発明の第2の実施の形態を
示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図
1参照)の医療器具用洗滌機1の構成を次の通り変更し
たものである。
【0027】すなわち、第1の実施の形態では第2の洗
滌槽5の排液管7に吸引ポンプ8を介設し、この吸引ポ
ンプ8の作動によって第2の洗滌槽5の排液管7に吸引
力を発生させることにより、第1の洗滌槽4側と第2の
洗滌槽5側との間に圧力差を発生させる構成を示した
が、本実施の形態では排液管7の吸引ポンプ8に代えて
第1の洗滌槽4側の給液管6に加圧ポンプ21を介設
し、この加圧ポンプ21の作動によって給液管6から第
1の洗滌槽4側に加圧流体を供給することにより、第1
の洗滌槽4側と第2の洗滌槽5側との間に圧力差を発生
させる構成にしたものである。
【0028】ここで、本実施の形態では第1の洗滌槽4
の上面開口部に上蓋22が装着されて閉塞され、第1の
洗滌槽4内に密閉空間が形成されている。さらに、第2
の洗滌槽5の排液管7には第1の実施の形態の吸引ポン
プ8が設けられていない。
【0029】なお、これ以外の部分は第1の実施の形態
の医療器具用洗滌機1と同一構成になっており、第1の
実施の形態の医療器具用洗滌機1と同一部分には同一の
符号を付してここではその説明を省略する。
【0030】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の医療器具用洗滌機1の使用時には使用済
みの鉗子12や、フック電極13等の処置具は第1の実
施の形態と同様に医療器具用洗滌機1にセットされる。
【0031】さらに、使用済みの鉗子12およびフック
電極13が医療器具用洗滌機1にセットされたのち、給
液管6の加圧ポンプ21が駆動される。そして、この加
圧ポンプ21によって給液管6から第1の洗滌槽4側に
加圧流体が供給される。このとき供給される洗滌液の加
圧流体は第1の洗滌槽4内全体に充満される。そして、
第1の洗滌槽4内の洗滌液中に鉗子12の手元側の操作
部12cおよびフック電極13の手元側の操作部13c
が浸漬される。これにより、第1の洗滌槽4および第2
の洗滌槽5内の洗滌液によって鉗子12およびフック電
極13の外表面の汚れが洗滌される。
【0032】さらに、第1の洗滌槽4内全体に充満され
た洗滌液は加圧ポンプ21からの加圧力によって図2中
に点線矢印で示すように鉗子12の口金12eや、開口
部12fを通して挿入部12aのチャンネル孔内に圧送
され、同様に、フック電極13の口金13dを通して挿
入部13aのチャンネル孔内に圧送される。さらに、こ
こで圧送された洗滌液は鉗子12およびフック電極13
の各チャンネル孔内を通り、第2の洗滌槽5内に流入さ
れる。そして、このときの洗滌液の流れによって鉗子1
2およびフック電極13の各チャンネル孔内に溜まって
いる汚物は第2の洗滌槽5内に吸い出され、鉗子12お
よびフック電極13の各チャンネル孔内が洗滌される。
【0033】また、加圧ポンプ21の駆動中、第1の洗
滌槽4から鉗子12およびフック電極13の各チャンネ
ル孔内を通り、第2の洗滌槽5内に圧送される洗滌液の
流入によって第2の洗滌槽5内の洗滌液は排液管7側に
圧送され、この排液管7を通して外部の図示しない排液
路等に排液される。
【0034】さらに、鉗子12およびフック電極13の
各チャンネル孔内の洗滌後、必要に応じて上記洗滌工程
と同様の手順で、鉗子12およびフック電極13の消毒
工程、濯ぎ工程等が順次行われるようになっている。
【0035】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では医療器具用洗
滌機1の使用時には洗滌槽2の上側の第1の洗滌槽4側
に貯留されている洗滌液を鉗子12およびフック電極1
3の各チャンネル孔内を通して第2の洗滌槽5内に圧送
させ、その洗滌液の流れによって鉗子12およびフック
電極13の各チャンネル孔内に溜まっている汚物を第2
の洗滌槽5内に圧送することにより、鉗子12およびフ
ック電極13の各チャンネル孔内を洗滌するようにした
ので、第1の実施の形態と同様に鉗子12およびフック
電極13の各チャンネル孔内の全ての部分に略均一に洗
滌液を流すことができる。そのため、鉗子12およびフ
ック電極13の各チャンネル孔内の汚れを確実、かつ容
易に洗滌することができる。
【0036】さらに、本実施の形態でも隔壁3に貫通孔
9を複数設け、各貫通孔9に嵌着したシール部材10に
鉗子12や、フック電極13等の処置具をそれぞれセッ
トできるので、複数の処置具を同時に洗滌することがで
き、医療器具の洗滌作業の作業効率を高めることができ
る。
【0037】また、図3および図4は本発明の第3の実
施の形態を示すものである。本実施の形態は軟性の内視
鏡を洗滌する内視鏡洗滌機31に本発明を適用したもの
である。
【0038】すなわち、本実施の形態の内視鏡洗滌機3
1には軟性の内視鏡32の洗滌槽33が設けられてい
る。この洗滌槽33の内部にはこの洗滌槽33内を上下
に仕切る隔壁34が設けられている。そして、洗滌槽3
3の内部には隔壁34の上側の洗滌槽構成室によって容
量が大きな第1の洗滌槽35、隔壁34の下側の洗滌槽
構成室によって容量が小さい第2の洗滌槽36がそれぞ
れ形成されている。
【0039】また、第1の洗滌槽35には給液管37の
一端部が連結されている。この給液管37の他端部は洗
滌液、消毒液、清浄液等の各種の液体を適宜、選択的に
供給する図示しない送液装置に連結されている。そし
て、この給液管37から洗滌液等の液体が第1の洗滌槽
35に供給され、この第1の洗滌槽35に貯留されるよ
うになっている。
【0040】さらに、第2の洗滌槽36には排液用の排
液管(排液手段)38の一端部が連結されている。この
排液管38の中途部には吸引ポンプ39が介設されてい
る。そして、第2の洗滌槽36内の液体はこの排液管3
8を通して外部の図示しない排液路等に排液されるよう
になっている。
【0041】また、隔壁34には第1,第2の洗滌槽3
5,36間を連通させる貫通孔40が複数設けられてい
る。さらに、各貫通孔40には例えばゴム等の弾性材料
で形成されたシール部材(水密手段)41が装着されて
いる。このシール部材41の外周面には隔壁34の貫通
孔40に嵌着されるリング状の嵌着溝41aが形成され
ている。
【0042】また、シール部材41の軸心部には手元側
から先端部に連通する(管)腔を有する医療器具を挿通
させる挿通孔42が形成されている。この挿通孔42の
内径寸法はこの挿通孔42内に挿通される医療器具の挿
入部の外径寸法よりも小径になるように設定されてい
る。
【0043】また、本実施の形態の内視鏡洗滌機31で
洗滌される軟性の内視鏡32には細長い挿入部43と、
この挿入部43の基端部に連結された手元側の操作部4
4とが設けられている。さらに、挿入部43には可撓性
材料によって形成された細長い可撓管部45と、この可
撓管部45の先端側に図示しない湾曲部を介して連結さ
れた先端構成部46とが設けられている。この先端構成
部46には図示しない照明光学系および観察光学系と、
送気送水ノズル47と、吸引口48とが設けられてい
る。
【0044】また、手元側の操作部44には複数の管路
切換え弁、例えば吸引開閉弁用シリンダ49と、送気送
液開閉弁用シリンダ50と、送ガス開閉弁用シリンダ5
1とが設けられているとともに、鉗子口体52が突設さ
れている。さらに、この手元側操作部44には接眼部5
3が装着され、かつ可撓性を備えたライトガイドケーブ
ル54の基端部が連結されている。
【0045】また、ライトガイドケーブル54の先端部
にはコネクタ部55が連結されている。このコネクタ部
55には図示しないライトガイドファイバの接続部が突
設されているとともに、内視鏡32内に配設された複数
の管路の各開口端部が形成されている。ここで、内視鏡
32内に配設された複数の管路は本実施の形態では送気
管路56(56a:下流管部、56b:上流管部)と、
送液管路57(57a:下流管部、57b:上流管部)
と、吸引管路58(58a:下流管部、58b:上流管
部)と、送ガス管路59(59a:上流管部、59b:
下流管部)とから構成されている。そして、コネクタ部
55には送気管路56の上流管部56bの一端部に連結
される送気口体60、61と、送液管路57の上流管部
57bの一端部に連結される送液口体62と、吸引管路
58の下流管部58aの一端部に連結される送液口体6
3と、送ガス管路59の上流管部59aの一端部に連結
される送ガス口体64とがそれぞれ設けられている。
【0046】さらに、送気送液開閉弁用シリンダ50に
は送気管路56の上流管部56bの他端部および下流管
部56aの一端部と、送液管路57の上流管部57bの
他端部および下流管部57aの一端部とが連結されてい
る。ここで、送気管路56の下流管部56aの他端部お
よび送液管路57の下流管部57aの他端部は連結さ
れ、この共通管路が送気送水ノズル47に連結されてい
る。そして、送気送液開閉弁用シリンダ50の送気送液
開閉弁の操作にともない送気送水ノズル47に連結され
る管路が送気管路56または送液管路57のいずれか一
方に切換えられ、送気送水ノズル47から液体が噴出さ
れる状態と、空気が噴出される状態とに切換え操作され
るようになっている。
【0047】また、吸引開閉弁用シリンダ49には吸引
管路58の下流管部58aの他端部および上流管部58
bの一端部がそれぞれ連結されている。ここで、吸引管
路58の上流管部58bの他端部は吸引口48に連結さ
れている。そして、吸引開閉弁用シリンダ49の吸引開
閉弁の操作にともない吸引口48からの吸引する状態
と、吸引停止状態とに切換え操作されるようになってい
る。
【0048】なお、吸引管路58の上流管部58bの中
途部には鉗子口体52が連結されている。そして、鉗子
口体52から挿入された処置具は吸引管路58の上流管
部58bを経由して吸引口48から外部に延出されるよ
うになっている。
【0049】さらに、送ガス開閉弁用シリンダ51には
送ガス管路59の上流管部59aの他端部および下流管
部59bの一端部がそれぞれ連結されている。ここで、
送ガス管路59の下流管部59bの他端部は送気管路5
6の下流管部56aの中途部に連結されている。そし
て、送ガス開閉弁用シリンダ51の送ガス開閉弁の操作
にともない送気送水ノズル47に送ガスする状態と、送
ガス停止状態とに切換え操作されるようになっている。
【0050】また、本実施の形態の内視鏡洗滌機31の
使用時には軟性の内視鏡32の挿入部43およびライト
ガイドケーブル54は図4に示すように丸められた状態
で第1の洗滌槽35内に収納されるようになっている。
このとき、挿入部43の先端部側は図3に示すように隔
壁34の1つの貫通孔40に嵌着されたシール部材41
の挿通孔42に挿通され、これ以外の貫通孔40に嵌着
されたシール部材41の挿通孔42には内視鏡32の挿
入部43と略同径の栓65が挿通されるようになってい
る。
【0051】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の内視鏡洗滌機31の使用時には予め使用
済みの軟性の内視鏡32に次のような準備作業が行われ
る。すなわち、第1の洗滌槽35内に収納される手元側
の操作部44における吸引開閉弁用シリンダ49と、送
気送液開閉弁用シリンダ50と、送ガス開閉弁用シリン
ダ51とにそれぞれ栓体66が装着されるとともに、鉗
子口体52には鉗子栓67が装着され、これらの開口部
が閉塞される。
【0052】また、予め隔壁3の下側の第2の洗滌槽3
6内には洗滌液が充満された状態で保持される。この状
態で、軟性の内視鏡32の挿入部43の先端部が図3に
示すように隔壁34の1つの貫通孔40に嵌着されたシ
ール部材41の挿通孔42に挿通され、この隔壁34の
下側の第2の洗滌槽36内に延出された状態にセットさ
れる。この状態ではシール部材41の弾力によってシー
ル部材41の挿通孔42の内周面部分が内視鏡32の挿
入部43の先端部の外周面に圧接され、このシール部材
41によって第1の洗滌槽4と第2の洗滌槽5との間の
水密状態が維持される。なお、これ以外の貫通孔40に
嵌着されたシール部材41の挿通孔42は栓65によっ
て水密に密閉される。
【0053】続いて、軟性の内視鏡32の挿入部43お
よびライトガイドケーブル54が図4に示すように丸め
られた状態で第1の洗滌槽35内に収納された状態にセ
ットされる。
【0054】さらに、使用済みの内視鏡32が上記のよ
うに内視鏡洗滌機31にセットされたのち、第1の洗滌
槽35に給液管37から洗滌液が供給される。このとき
供給される洗滌液は第1の洗滌槽35内全体に充満され
る。そして、第1の洗滌槽35内の洗滌液中に使用済み
の内視鏡32の大部分(シール部材41の挿通孔42に
挿通されている部分を除いた部分)が浸漬される。これ
により、第1の洗滌槽35および第2の洗滌槽36内の
洗滌液によって内視鏡32の外表面の汚れが洗滌され
る。
【0055】続いて、排液管38の吸引ポンプ39が駆
動される。このとき、吸引ポンプ39によって第2の洗
滌槽36内の洗滌液が排液管38側に吸引されると、そ
の吸引圧力によって図3中に点線矢印で示すように第1
の洗滌槽35内の洗滌液が内視鏡32のコネクタ部55
の各開口端部、すなわち送気口体60、61、送液口体
62、送液口体63、送ガス口体64の各開口端部を通
して内視鏡32の各内部管路、すなわち送気管路56、
送液管路57、吸引管路58、送ガス管路59内に吸引
される。さらに、ここで吸引された洗滌液は内視鏡32
の上記各内部管路を通り、先端構成部46の送気送水ノ
ズル47や、吸引口48から第2の洗滌槽36内に流入
される。そして、このときの洗滌液の流れによって内視
鏡32の上記各内部管路に溜まっている汚物は第2の洗
滌槽36内に吸い出され、内視鏡32の内部管路が洗滌
される。
【0056】さらに、内視鏡32の内部管路の洗滌後、
必要に応じて上記洗滌工程と同様の手順で、内視鏡32
の外表面および上記各内部管路の消毒工程、濯ぎ工程等
が順次行われるようになっている。
【0057】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では内視鏡洗滌機
31の使用時には洗滌槽33の上側の第1の洗滌槽35
側に貯留されている洗滌液を内視鏡32の内部管路を通
して第2の洗滌槽36内に流入させ、その洗滌液の流れ
によって内視鏡32の内部管路に溜まっている汚物を第
2の洗滌槽36内に吸い出すことにより、内視鏡32の
内部管路内を洗滌するようにしたので、内視鏡32の内
部管路内の全ての部分に略均一に洗滌液を流すことがで
きる。そのため、内視鏡32の内部管路内の汚れを確
実、かつ容易に洗滌することができる。
【0058】また、図5は第1の実施の形態(図1参
照)の医療器具用洗滌機1におけるシール部材10の変
形例を示すものである。本変形例では第1の実施の形態
のシール部材10に代えて略袋状の柔軟な弾性リングに
よって形成された伸縮性のシール部材71を設け、この
シール部材71の内部に流体が圧入される流路72を形
成したものである。
【0059】さらに、洗滌槽2の内部隔壁3にはシール
部材71の内部流路72に連通する流体通路73が形成
されている。そして、この隔壁3の流体通路73を通し
てシール部材71の内部流路72に加圧流体が圧入さ
れ、シール部材71が膨張されるようになっている。
【0060】ここで、シール部材71の弾性リングは、
内部流路72に流体が圧入されていない状態では図5中
に点線で示すように隔壁3の貫通孔9に挿入される医療
器具、例えば第1の実施の形態の鉗子12の挿入部12
aの外径寸法より内径寸法が大きい大径なリング穴形状
で保持されるようになっている。そして、シール部材7
1の弾性リングの内部流路72への流体の圧入によって
このシール部材71全体が膨張し、このシール部材71
の弾性リングはその内周面の内径寸法が小さくなる方向
に弾性変形する。このとき、シール部材71の弾性リン
グの内周面は隔壁3の貫通孔9に挿入される医療器具、
例えば第1の実施の形態の鉗子12の挿入部12aの外
径寸法より内径寸法が小さい小径形状に弾性変形する。
そして、このシール部材71の弾性リングの内周面が鉗
子12の挿入部12aの外周面に圧接され、このシール
部材71によって第1の洗滌槽4と第2の洗滌槽5との
間の水密状態が維持されるようになっている。
【0061】そこで、本変形例のシール部材71を用い
た場合にはシール部材71の弾性リングのリング穴内に
医療器具、例えば第1の実施の形態の鉗子12の挿入部
12aを挿入後、シール部材71の弾性リングを膨張さ
せることによって鉗子12の挿入部12aと隔壁3の貫
通孔9との間を密閉し、第1の実施の形態と同様に隔壁
3の貫通孔9に挿入される医療器具、例えば第1の実施
の形態の鉗子12の水密状態を維持することができる。
【0062】また、本変形例のシール部材71の弾性リ
ングは、内部流路72に流体が圧入されていない状態で
は図5中に点線で示すように隔壁3の貫通孔9に挿入さ
れる医療器具、例えば第1の実施の形態の鉗子12の挿
入部12aの外径寸法より内径寸法が大きい大径なリン
グ穴形状で保持されているので、隔壁3の貫通孔9に挿
入される医療器具の挿入作業時に医療器具の挿入抵抗が
なく、医療器具の挿入作業を容易に行うことができる。
【0063】さらに、本変形例ではシール部材71の弾
性リングの内部流路72への流体の圧入によってシール
部材71の弾性リングの内周面の内径寸法を比較的大き
く変化させることができるので、適応する医療器具の挿
入部の外径寸法の大きさの範囲を広くすることができ、
多種類の医療器具に使用することができる利点が有る。
【0064】また、図6乃至図8は本発明の第4の実施
の形態を示すものである。図6は本実施の形態の医療器
具用洗滌機81におけるシステム全体の概略構成を示す
ものである。
【0065】本実施の形態の医療器具用洗滌機81は第
1の実施の形態(図1参照)の医療器具の洗滌槽2に洗
滌液および消毒液を適宜、選択的に供給する送液装置8
2を次の通り構成したものである。なお、図6中で、第
1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付してその
説明を省略し、ここでは第1の実施の形態とは異なる部
分についてのみ説明する。
【0066】すなわち、本実施の形態の送液装置82に
は洗滌液を溜める洗滌液タンク83と、消毒液を溜める
消毒液タンク84とが設けられている。ここで、洗滌液
タンク83には第1の送液管85の一端部が、また消毒
液タンク84には第2の送液管86の一端部がそれぞれ
連結されている。
【0067】また、第1の送液管85の他端部と第2の
送液管86の他端部とは共通の給液管6に連結されてい
る。さらに、第1の送液管85の中途部には第1の開閉
弁(バルブ1)87が、第2の送液管86の中途部には
第2の開閉弁(バルブ2)88が、給液管6の中途部に
は給液ポンプ89がそれぞれ介設されている。
【0068】また、洗滌液タンク83の周囲には洗滌液
加熱手段90が、また消毒液タンク84の周囲には消毒
液加熱手段91がそれぞれ装着されている。さらに、洗
滌液タンク83の内部には洗滌液の温度Taを検出する
第1の温度センサ92、消毒液タンク84の内部には消
毒液の温度Tbを検出する第2の温度センサ93がそれ
ぞれ配設されている。
【0069】また、本実施の形態の送液装置82には洗
滌槽2側に送液する液体の種類を切換え制御するコント
ローラであるCPU94が設けられている。このCPU
94には第1の開閉弁87と、第2の開閉弁88と、洗
滌液加熱手段90と、消毒液加熱手段91と、第1の温
度センサ92と、第2の温度センサ93と、図示しない
キーボード等の適宜の入力装置とがそれぞれ接続されて
いる。
【0070】そして、第1の温度センサ92、第2の温
度センサ93からの検出温度がCPU94に入力され、
これらの検出温度にもとづいてCPU94によって第1
の開閉弁87、第2の開閉弁88、洗滌液加熱手段9
0、消毒液加熱手段91の動作がそれぞれ制御されて洗
滌液と、消毒液とが適宜、選択的に給液管6から医療器
具の洗滌槽2に供給されるようになっている。
【0071】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の医療器具用洗滌機81の使用時にはCP
U94によって送液装置82が図7のフローチャートに
したがって次の通り制御される。すなわち、送液装置8
2の動作開始時には予め入力装置によって洗滌開始温度
1 と、洗滌から消毒に切換える温度T2 と、消毒終了
温度T3 とがそれぞれ設定される(ステップS1)。
【0072】続いて、次のステップS2で、第2の温度
センサ93によって検出される消毒液タンク84内の消
毒液の温度Tbと設定温度T2 とが Tb≧T2 であるか、否かが判断される。ここで、TbがT2 より
も低温状態と判断された場合には次のステップS3に進
む。このステップS3では消毒液加熱手段91が駆動さ
れ、消毒液タンク84内の消毒液が加温されたのち、ス
テップS2に戻される。
【0073】また、ステップS2で、Tb≧T2 と判断
された場合には次のステップS4に進む。このステップ
S4では第1の温度センサ92によって検出される洗滌
液タンク83内の洗滌液の温度Taと洗滌開始の設定温
度T1 とが Ta≧T1 であるか、否かが判断される。ここで、TaがT1 より
も低温状態と判断された場合には次のステップS5に進
む。このステップS5では洗滌液加熱手段90が駆動さ
れ、洗滌液タンク83内の洗滌液が加温されたのち、ス
テップS4に戻される。
【0074】また、ステップS4で、Ta≧T1 と判断
された場合には次のステップS6に進む。このステップ
S6では第1の開閉弁87が開操作される。そのため、
洗滌開始の設定温度T1 以上に高温の洗滌液タンク83
内の洗滌液が第1の送液管85および給液管6を経て洗
滌槽2の上側の第1の洗滌槽4側に給液される。そし
て、洗滌槽2の内部にセットされた使用済みの鉗子12
が第1の実施の形態と同様の作用で洗滌される。
【0075】また、この鉗子12の洗滌工程中のステッ
プS7では第1の温度センサ92によって検出される洗
滌液タンク83内の洗滌液の温度Taと、洗滌から消毒
に切換える設定温度T2 とが Ta≧T2 であるか、否かが判断される。ここで、TaがT2 より
も低温状態と判断された場合には次のステップS8に進
む。このステップS8では洗滌液加熱手段90が駆動さ
れ、洗滌液タンク83内の洗滌液が加温されたのち、ス
テップS7に戻される。
【0076】また、ステップS7で、Ta≧T2 と判断
された場合には次のステップS9に進む。このステップ
S9では第1の開閉弁87が閉操作されるとともに、第
2の開閉弁88が開操作される。そのため、この場合に
は第1の洗滌槽4側への洗滌液の供給が停止され、設定
温度T2 以上に高温状態の消毒液タンク84内の消毒液
が第2の送液管86および給液管6を経て洗滌槽2の上
側の第1の洗滌槽4側に給液される。そして、洗滌槽2
の内部にセットされた使用済みの鉗子12が第1の実施
の形態と同様の作用で消毒される。
【0077】また、この鉗子12の消毒工程中のステッ
プS10では第2の温度センサ93によって検出される
消毒液タンク84内の消毒液の温度Tbと、消毒終了の
設定温度T3 とが Tb≧T3 であるか、否かが判断される。ここで、TbがT3 より
も低温状態と判断された場合には次のステップS11に
進む。このステップS11では消毒液加熱手段91が駆
動され、消毒液タンク84内の消毒液が加温されたの
ち、ステップS10に戻される。
【0078】また、ステップS10で、Tb≧T3 と判
断された場合には第2の開閉弁88が閉操作されて第1
の洗滌槽4側への消毒液の供給が停止され、鉗子12の
消毒工程が終了される。なお、図8は上記送液装置82
の動作中のタイムチャートを示すものである。
【0079】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態の医療器具用洗滌
機81では洗滌槽2の内部にセットされた使用済みの鉗
子12の洗滌工程では初めは比較的低温の洗滌液で汚物
の凝固を防ぎながら洗滌し、次に徐々に高温となる洗滌
液で落ち難い汚れを十分に洗滌することができるため、
総合的な洗滌効果がアップする効果がある。
【0080】さらに、洗滌槽2内の鉗子12の消毒行程
の開始時には、すでに機器があたたまっているととも
に、消毒液自体もあたたまっている事から、消毒液の作
用が効果的に行なわれ、消毒時間も短縮される効果があ
る。
【0081】また、図8に示すように洗滌行程から消毒
行程まで進む工程の全体に亙り洗滌液および消毒液の温
度が徐々に上昇するように制御するようにしたので、洗
滌行程から消毒行程まで進む工程の全体に亙り洗滌液お
よび消毒液の温度が高温状態で一定に保持される場合に
比べて洗滌槽2内の鉗子12等の被洗滌、消毒機器の耐
久性を維持でき、長持ちする効果がある。
【0082】さらに、洗滌、または消毒行程が終了する
時点で洗滌槽2内の鉗子12等の被洗滌、消毒機器の温
度も上昇しているため、早く乾燥するというメリットも
ある。
【0083】また、図9(A)は本発明の第5の実施の
形態を示すものである。本実施の形態は第4の実施の形
態(図6乃至図8参照)の医療器具用洗滌機81を使用
して洗滌槽2内の鉗子12等を洗滌する洗滌工程時に洗
滌開始温度T1 を37℃に設定し、洗滌から消毒に切換
える温度T2 を50℃に設定したものである。
【0084】また、図9(B)は本発明の第6の実施の
形態を示すものである。本実施の形態は第4の実施の形
態(図6乃至図8参照)の医療器具用洗滌機81を使用
して洗滌槽2内の鉗子12等を洗滌、消毒する工程時に
洗滌開始温度T1 を37℃に設定するとともに、消毒工
程の終了温度T3 を50℃に設定し、洗滌工程の開始時
から消毒工程の終了時まで洗滌液および消毒液の温度が
一定の割合で直線的に上昇するように制御したものであ
る。
【0085】また、図9(C)は本発明の第7の実施の
形態を示すものである。本実施の形態は第4の実施の形
態(図6乃至図8参照)の医療器具用洗滌機81を使用
して洗滌槽2内の鉗子12等を洗滌する洗滌工程時に洗
滌開始温度T1 を37℃に設定し、洗滌から消毒に切換
える温度T2 を50℃に設定するとともに、洗滌工程が
終了する前のt1時点で洗滌液の温度が50℃に上昇す
るように制御したものである。
【0086】また、図9(D)は本発明の第8の実施の
形態を示すものである。本実施の形態は第4の実施の形
態(図6乃至図8参照)の医療器具用洗滌機81を使用
して洗滌槽2内の鉗子12等を洗滌、消毒する工程時に
洗滌開始温度T1 を37℃に設定し、洗滌から消毒に切
換える温度T2 を50℃に設定するとともに、洗滌工程
中は洗滌液の温度が一定の割合で直線的に上昇するよう
に制御し、消毒工程中は消毒液の温度を50℃の設定温
度で一定に保持するように制御したものである。
【0087】また、図9(E)は本発明の第9の実施の
形態を示すものである。本実施の形態は第4の実施の形
態(図6乃至図8参照)の医療器具用洗滌機81を使用
して洗滌槽2内の鉗子12等を洗滌、消毒する工程時に
洗滌開始温度T1 を37℃に設定し、消毒終了温度T3
を50℃に設定するとともに、洗滌工程の終了後、消毒
工程に切換えられて消毒工程の開始後、所定時間が経過
した時点t2で消毒液の温度を50℃に上昇させるまで
洗滌液および消毒液の温度が一定の割合で直線的に上昇
するように制御し、t2時点以後は消毒液の温度を50
℃で一定に保持するように制御したものである。
【0088】そこで、上記図9(A)から図9(E)の
第5〜9の各実施の形態であっても第4の実施の形態と
同様に洗滌槽2の内部にセットされた使用済みの鉗子1
2の洗滌工程では初めは比較的低温の洗滌液で汚物の凝
固を防ぎながら洗滌し、次に徐々に高温となる洗滌液で
落ち難い汚れを十分に洗滌することができるため、総合
的な洗滌効果がアップする効果がある。
【0089】さらに、洗滌槽2内の鉗子12の消毒行程
の開始時には、すでに鉗子12等の機器があたたまって
いるとともに、消毒液自体もあたたまっている事から、
消毒液の作用が効果的に行なわれ、消毒時間も短縮され
る効果がある。
【0090】また、洗滌行程中、洗滌液の温度が徐々に
上昇するように制御するようにしたので、洗滌行程の全
体に亙り洗滌液の温度が高温状態で一定に保持される場
合に比べて洗滌槽2内の鉗子12の耐久性を維持でき、
長持ちする効果がある。
【0091】さらに、洗滌、または消毒行程が終了する
時点で洗滌槽2内の鉗子12等の被洗滌、消毒機器の温
度も上昇しているため、早く乾燥するというメリットも
ある。
【0092】また、図10(A)は本発明の第10の実
施の形態を示すものである。本実施の形態では第1の実
施の形態の医療器具用洗滌機1における医療器具の洗滌
槽2に洗滌液を供給する給液管6に図示しない給湯機が
連結されている。そして、洗滌槽2内にセットされた使
用済みの医療器具の洗浄工程では給液管6から医療器具
の洗滌槽2に所定温度に加熱された湯を供給するように
なっている。
【0093】さらに、本実施の形態では消毒液を溜める
消毒液タンク101内に排液管7の挿通孔102が形成
され、この挿通孔102内に排液管7が挿通された状態
で、排液管7に消毒液タンク101が熱伝導可能な状態
で接合固定されている。
【0094】また、消毒液タンク101には消毒液の給
液管103の一端部が連結されている。この給液管10
3の他端部は洗滌槽2の上側の第1の洗滌槽4側に連結
されている。さらに、給液管103の中途部には給液ポ
ンプ104が介設されている。
【0095】そして、本実施の形態の医療器具用洗滌機
1の使用時には洗滌槽2内にセットされた使用済みの医
療器具の洗浄工程では給液管6から医療器具の洗滌槽2
に所定温度に加熱された湯が供給される。そして、この
湯によって第1の実施の形態と同様の作用によって洗滌
槽2内の使用済みの医療器具が洗浄される。
【0096】さらに、本実施の形態では洗滌工程中、排
液管7から排液される湯の熱によって消毒液タンク10
1内の消毒液が加熱される。そのため、洗滌工程の終了
後、消毒工程に切換えられた際に、消毒液タンク101
内で加熱された温水状態の消毒液を給液ポンプ104に
よって給液管103を通して洗滌槽2の上側の第1の洗
滌槽4側に供給することができる。
【0097】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では消毒液タンク
101内で加熱された温水状態の消毒液を加温したまま
この温度を維持できるため、消毒時間を短縮する事がで
きる。
【0098】また、図10(B)は本発明の第11の実
施の形態を示すものである。本実施の形態は第10の実
施の形態(図10(A)参照)の医療器具用洗滌機1の
構成を次の通り変更したものである。
【0099】すなわち、本実施の形態では図示しない給
湯機が連結されている給液管6が第10の実施の形態の
消毒液タンク101の挿通孔102内に挿通され、給液
管6に消毒液タンク101が熱伝導可能な状態で接合固
定されている。さらに、本実施の形態の給液管6には第
2の実施の形態(図2参照)の加圧ポンプ21が介設さ
れている。
【0100】そして、本実施の形態の医療器具用洗滌機
1の使用時には洗滌槽2内にセットされた使用済みの医
療器具の洗浄工程では加圧ポンプ21の駆動によって給
液管6から医療器具の洗滌槽2に所定温度に加熱された
湯が供給される。そして、この湯によって第1の実施の
形態と同様の作用によって洗滌槽2内の使用済みの医療
器具が洗浄される。
【0101】さらに、本実施の形態では洗滌工程中、給
液管6内を流れる湯の熱によって消毒液タンク101内
の消毒液が加熱される。そのため、洗滌工程の終了後、
消毒工程に切換えられた際に、消毒液タンク101内で
加熱された温水状態の消毒液を給液ポンプ104によっ
て給液管103を通して洗滌槽2の上側の第1の洗滌槽
4側に供給することができる。
【0102】そこで、上記構成のものにあっても第10
の実施の形態と同様に、消毒液タンク101内で加熱さ
れた温水状態の消毒液を加温したままこの温度を維持で
きるため、消毒時間を短縮する事ができる。さらに、本
実施の形態では医療器具の洗滌槽2に供給される供給側
の湯を消毒液タンク101の加熱に利用されているの
で、排水を利用する場合に比べて消毒液タンク101を
効果的に加温できる利点もある。
【0103】また、図10(C)は本発明の第12の実
施の形態を示すものである。本実施の形態は第11の実
施の形態(図10(B)参照)の医療器具用洗滌機1の
構成を次の通り変更したものである。
【0104】すなわち、本実施の形態では第11の実施
の形態の給湯機が連結されている給液管6が第10の実
施の形態の消毒液タンク101の外周面に略螺旋状に巻
き付けられた状態で、消毒液タンク101に給液管6が
熱伝導可能な状態で接合固定されている。
【0105】そこで、上記構成のものにあっても第11
の実施の形態と同様の効果が得られるうえ、本実施の形
態では特に給湯機が連結されている給液管6が第10の
実施の形態の消毒液タンク101の外周面に略螺旋状に
巻き付けられているので、給液管6と消毒液タンク10
1との間の接触面積を大きくすることができ、熱伝達効
率を一層、高めることができる。
【0106】また、図10(D)は本発明の第13の実
施の形態を示すものである。本実施の形態は第11の実
施の形態(図10(B)参照)の医療器具用洗滌機1の
構成を次の通り変更したものである。
【0107】すなわち、本実施の形態では給湯機が連結
されている給液管6の中途部に湯貯蔵タンク111を設
け、この湯貯蔵タンク111内に第10の実施の形態の
消毒液タンク101を収納させたものである。
【0108】そこで、上記構成のものにあっても第11
の実施の形態と同様の効果が得られるうえ、本実施の形
態では特に湯貯蔵タンク111内の湯によって消毒液タ
ンク101全体を加熱することができるので、給液管6
と消毒液タンク101との間の接触面積をさらに大きく
することができ、熱伝達効率を一層、高めることができ
る。
【0109】また、図11は本発明の第14の実施の形
態を示すものである。本実施の形態は第4の実施の形態
(図6乃至図8参照)の洗滌液タンク83や、消毒液タ
ンク84の加熱手段を次の通り変更したものである。
【0110】すなわち、本実施の形態では洗滌液や、消
毒液を収容するカートリッジタイプの容器121の底部
に仕切り板122を介して仕切られた薬剤収容室123
を設け、この薬剤収容室123内に、例えば酸化反応で
発熱する試薬が収容されている。この試薬は空気と接触
すると発熱し加温するものである。
【0111】そして、使用時にはカートリッジタイプの
容器121の底部の薬剤収容室123の壁板を付属のピ
ン124等で突き刺すことにより、薬剤収容室123内
の試薬を空気と接触させ、酸化反応で発熱させて容器1
21内の洗滌液や、消毒液を加熱するようになってい
る。
【0112】そこで、上記構成のものにあっては、洗滌
液や、消毒液を加熱する加熱手段の構成を簡素化するこ
とが出来、コスト低下を図ることができる効果がある。
【0113】また、図12は本発明の第15の実施の形
態を示すものである。本実施の形態では第14の実施の
形態(図11参照)の薬剤収容室123内を隔離板12
5によって仕切られた2つの隔離室123a、123b
が形成されている。さらに、本実施の形態では容器12
1内の洗滌液や、消毒液を加熱する薬剤としては2液
(A,B)混合タイプの発熱試薬が使用されている。こ
の2液(A,B)混合タイプの発熱試薬としては例えば
生石灰(A液)と、水(B液)とが使用される。ここ
で、一方の隔離室123aにA液、他方の隔離室123
bにB液が収容されている。
【0114】そして、使用時にはカートリッジタイプの
容器121の底部の薬剤収容室123の隔離板125を
引き抜くことにより、A液,B液が混ざり、発熱する。
これにより、容器121内の洗滌液や、消毒液を加熱す
るようになっている。
【0115】そこで、上記構成のものにあっても、第1
4の実施の形態と同様に洗滌液や、消毒液を加熱する加
熱手段の構成を簡素化することが出来、コスト低下を図
ることができる効果がある。
【0116】さらに、本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他
の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。 記 (付記項1) 液体供給源から液体が供給される第1槽
と、下流側に吸引手段が接続されている第2槽が隔壁に
よって隔てられて配置されている洗滌機において、隔壁
には少なくとも一つの医療器具が挿通される第1槽から
第2槽に貫通する孔と、医療器具が挿通された時に第
1、第2槽の間の水密を維持する水密手段が設けられて
いることを特徴とする医療器具用洗滌機。
【0117】(付記項2) 付記項1において、前記水
密手段は挿入される医療器具の外径より小さい内径を有
した柔軟性を有する弾性素材からなるリングであること
を特徴とする医療器具用洗滌機。
【0118】(付記項3) 付記項1において、前記水
密手段は液体が圧入されることによって膨張可能である
ことを特徴とする医療器具用洗滌機。
【0119】(付記項1〜3の従来技術) 従来内部に
空間を有する医療器具の洗滌は、空間の開口端の1つか
ら液体を送り込むことによって行なっていた。
【0120】(付記項1〜3が解決しようとする課題)
しかし、医療器具内の空間は3つ以上の開口部を持つ
ことも多く、3つ以上開口を有する場合、液体はかたよ
って流れる為空間内部を完全に洗滌するのは困難であっ
た。
【0121】(付記項1〜3の目的) 管腔の汚れを確
実かつ容易に洗滌する。
【0122】(付記項1〜3の課題を解決するための手
段) 液体供給源から液体が供給される第1槽と、下流
側に吸引手段が配置されている第2槽から成る洗滌機
で、第1槽と第2槽は器具が密閉された状態で挿通され
る孔を有する封水手段によって連通していることを特徴
とする。
【0123】(付記項4) 洗滌、または洗滌消毒行程
が進むにつれ、接触する洗滌液もしくは消毒液の温度が
徐々に上昇する機能を有する事を特徴とする内視鏡専用
洗滌消毒装置。
【0124】(付記項5) 洗滌液、または消毒液が3
7°〜50℃付近の範囲で上記行程が行なわれる事を特
徴とする内視鏡専用洗滌消毒装置。
【0125】(付記項4、5の従来技術) 従来、内視
鏡専用洗滌消毒装置は水または温水を用いて洗滌を行な
っている。
【0126】(付記項4、5が解決しようとする課題)
しかし、水のみで洗滌すると油分やタンパク等の汚れ
が十分に洗滌できない事や、温水でいきなり洗滌すると
汚れが凝固するという問題点がある。本発明はこれらの
問題点を解決し、効果的な洗滌、さらには消毒を行なう
装置を提供する。
【0127】(付記項4、5の目的) 洗滌、または消
毒を効果的に行なう事。
【0128】(付記項6) 洗滌行程に湯を供給し、こ
の湯を薬剤の加温に利用する事を特徴とする内視鏡専用
洗滌消毒装置。
【0129】(付記項7) ヒータを必要としない事を
特徴とする内視鏡専用洗滌消毒装置。
【0130】(付記項8) 薬剤を使用温度に加温し、
これを維持できる事を特徴とする内視鏡専用洗滌消毒装
置。
【0131】(付記項6〜8が解決しようとする課題)
従来、薬剤を再使用するタイプの洗滌消毒装置は、装
置内で薬剤を加温できないため、あたためて作用させる
事が困難であった。本発明は装置内で効率良く加温でき
る機能を有する装置を提供する。
【0132】(付記項6〜8の目的) 消毒剤を再使用
するタイプの洗滌消毒装置において、その薬剤を効率良
く加温する機能を有する事。
【0133】(付記項9) 薬液(洗滌液/消毒液)が
入っている容器に簡単に加温できる手段が予め付属され
ていることを特徴とする洗滌液・消毒液の加温方法。
【0134】(付記項9の従来技術) 従来の内視鏡や
処置具を洗滌消毒処理をする場合、加温した洗滌液や消
毒液の方が洗滌消毒効果が高いため一定の温度に温めた
もので処理を行う。
【0135】(付記項9が解決しようとする課題) こ
れには洗滌液などの薬液の他、恒温槽など温める装置が
必要である。本発明は、加温する手段が薬液に付属して
おり、恒温槽などの装置を必要としないものである。
【0136】(付記項9の目的) 洗滌液・消毒液の加
温方法の簡略化。
【0137】これには洗滌液などの薬液の他、恒温槽な
ど温める装置が必要である。本発明は、加温する手段が
薬液に付属しており、恒温槽などの装置を必要としない
ものである。
【0138】
【発明の効果】請求項1の発明によれば医療器具の洗滌
槽内を2つに仕切る隔壁を設け、液体供給源から液体が
供給される第1の洗滌槽と、排液手段が接続されている
第2の洗滌槽とをそれぞれ形成するとともに、隔壁に第
1,第2の洗滌槽間を連通させ、医療器具が挿通される
貫通孔を設け、この貫通孔に医療器具が挿通された際に
第1の洗滌槽と第2の洗滌槽との間の水密状態を維持す
る水密手段を設けたので、医療器具の内部空間の汚れを
確実、かつ容易に洗滌することができる。
【0139】請求項2の発明によれば請求項1の水密手
段は、流体が圧入される流路を備えた柔軟な弾性リング
によって形成され、弾性リングは、流路への流体の圧入
によって貫通孔に挿入される医療器具の挿入部の外径寸
法より内径寸法が小さい小径形状に膨張可能にしたの
で、弾性リングを貫通孔に挿入される医療器具の挿入部
の外周面に密着させ、貫通孔を液密にシールすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の医療器具用洗滌
機を示す要部の概略構成図。
【図2】 本発明の第2の実施の形態の医療器具用洗滌
機を示す要部の概略構成図。
【図3】 本発明の第3の実施の形態の医療器具用洗滌
機を示す要部の概略構成図。
【図4】 第3の実施の形態の医療器具用洗滌機の第1
の洗滌槽内にセットされた内視鏡を示す平面図。
【図5】 第1の実施の形態の医療器具用洗滌機におけ
るシール部材の変形例を示す要部の縦断面図。
【図6】 本発明の第4の実施の形態の医療器具用洗滌
機におけるシステム全体の概略構成図。
【図7】 第4の実施の形態の医療器具用洗滌機におけ
る動作を説明するためのフローチャート。
【図8】 第4の実施の形態の医療器具用洗滌機におけ
る動作を説明するためのタイムチャート。
【図9】 (A)は本発明の第5の実施の形態を示す要
部の特性図、(B)は本発明の第6の実施の形態を示す
要部の特性図、(C)は本発明の第7の実施の形態を示
す要部の特性図、(D)は本発明の第8の実施の形態を
示す要部の特性図、(E)は本発明の第9の実施の形態
を示す要部の特性図。
【図10】 (A)は本発明の第10の実施の形態を示
す要部の概略構成図、(B)は本発明の第11の実施の
形態を示す要部の概略構成図、(C)は本発明の第12
の実施の形態を示す要部の概略構成図、(D)は本発明
の第13の実施の形態を示す要部の概略構成図。
【図11】 本発明の第14の実施の形態を示す要部の
概略構成図。
【図12】 本発明の第15の実施の形態を示す要部の
概略構成図。
【符号の説明】
2、33 洗滌槽 3、34 隔壁 4、35 第1の洗滌槽 5、36 第2の洗滌槽 6、37 給液管 7、38 排液管(排液手段) 9、40 貫通孔 10、41,71 シール部材(水密手段) 12 鉗子(医療器具) 13 フック電極(医療器具) 32 内視鏡(医療器具) 72 流路
フロントページの続き (72)発明者 安久井 伸章 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 志賀 明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 金子 昌史 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中西 信之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 森下 耕治 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 黒島 尚士 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 永井 由紀 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 横井 武司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大明 義直 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 3B201 AA47 AB01 AB42 BB03 BB62 BB71 BB82 BB90 BB92 CB15 CC01 CD36 CD42 CD43 4C058 AA12 BB07 CC02 EE01 EE02 EE29 JJ06 JJ26 4C061 AA00 BB00 CC00 DD03 FF00 GG04 GG05 GG09 GG15 JJ11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医療器具の洗滌槽内を2つに仕切る隔壁
    を設け、前記洗滌槽内の一方の洗滌槽構成室によって液
    体供給源から液体が供給される第1の洗滌槽、他方の洗
    滌槽構成室によって排液手段が接続されている第2の洗
    滌槽をそれぞれ形成するとともに、 前記隔壁に前記第1,第2の洗滌槽間を連通させ、医療
    器具が挿通される貫通孔を設け、 この貫通孔に医療器具が挿通された際に前記第1の洗滌
    槽と前記第2の洗滌槽との間の水密状態を維持する水密
    手段を設けたことを特徴とする医療器具用洗滌機。
  2. 【請求項2】 前記水密手段は、流体が圧入される流路
    を備えた柔軟な弾性リングによって形成され、前記弾性
    リングは、前記流路への流体の圧入によって前記貫通孔
    に挿入される前記医療器具の挿入部の外径寸法より内径
    寸法が小さい小径形状に膨張可能であることを特徴とす
    る請求項1に記載の医療器具用洗滌機。
JP10362182A 1998-12-21 1998-12-21 医療器具用洗滌機 Pending JP2000175993A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10362182A JP2000175993A (ja) 1998-12-21 1998-12-21 医療器具用洗滌機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10362182A JP2000175993A (ja) 1998-12-21 1998-12-21 医療器具用洗滌機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000175993A true JP2000175993A (ja) 2000-06-27

Family

ID=18476189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10362182A Pending JP2000175993A (ja) 1998-12-21 1998-12-21 医療器具用洗滌機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000175993A (ja)

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006081831A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Hk Planning:Kk 外科手術器具の洗浄装置および洗浄方法
JP2006081829A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Hk Planning:Kk 外科手術器具の洗浄装置および洗浄方法
JP2006081830A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Hk Planning:Kk 外科手術器具の洗浄装置および液切り方法
JP2008029366A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Pentax Corp 内視鏡の処置具挿通チャンネル洗浄用栓体
JP2010516425A (ja) * 2007-02-05 2010-05-20 アメリカン ステリライザー カンパニー 複数のチャンバ間に流体通路のある器具容器
CN103263245A (zh) * 2013-05-20 2013-08-28 李宏博 一种用于夹持腹腔镜的密封盖及腹腔镜预热器
CN104117492A (zh) * 2013-04-28 2014-10-29 重庆润泽医药有限公司 医用电凝镊清洁支座
CN104117511A (zh) * 2013-04-28 2014-10-29 重庆润泽医药有限公司 一种医用电凝镊清洁和擦干支座
CN104623706A (zh) * 2014-09-12 2015-05-20 密雷 一种保胆取结石手术中用镊子清洁系统
CN104941974A (zh) * 2014-03-31 2015-09-30 重庆润泽医药有限公司 一种手术用电凝镊交替更换支座
CN104941930A (zh) * 2014-03-31 2015-09-30 重庆润泽医药有限公司 一种止血用电凝镊支座
CN105013724A (zh) * 2014-04-30 2015-11-04 重庆润泽医药有限公司 一种医用分体式电凝镊支座
CN105127129A (zh) * 2014-05-30 2015-12-09 重庆润泽医药有限公司 微型医用电凝镊底座
CN105127132A (zh) * 2014-05-30 2015-12-09 重庆润泽医药有限公司 一种医用电凝镊擦拭底座
CN105170513A (zh) * 2014-05-30 2015-12-23 重庆润泽医药有限公司 一种医用便捷式电凝镊底座
CN105170515A (zh) * 2014-05-30 2015-12-23 重庆润泽医药有限公司 医用电凝镊擦拭底座
CN105411672A (zh) * 2013-03-29 2016-03-23 重庆润泽医药有限公司 止血用电凝镊系统
CN105499191A (zh) * 2013-08-30 2016-04-20 重庆润泽医药有限公司 一种电凝镊冲洗擦拭支座
CN105499172A (zh) * 2013-10-30 2016-04-20 重庆润泽医药有限公司 一种电凝镊擦拭消毒支座
CN105559876A (zh) * 2013-04-28 2016-05-11 重庆润泽医药有限公司 一种医用止血电凝镊系统
CN105559881A (zh) * 2013-03-29 2016-05-11 重庆润泽医药有限公司 电凝镊清洁支座
CN105559879A (zh) * 2013-02-28 2016-05-11 重庆润泽医药有限公司 一种带敞开式吸引槽的电凝镊系统
CN105559880A (zh) * 2013-02-28 2016-05-11 重庆润泽医药有限公司 一种便于清洁的电凝镊系统
CN105750232A (zh) * 2013-04-28 2016-07-13 重庆润泽医药有限公司 一种医用电凝镊清洁和擦干支座
CN105750233A (zh) * 2013-04-28 2016-07-13 重庆润泽医药有限公司 一种医用电凝镊清洁和擦干支座
CN111359975A (zh) * 2020-03-11 2020-07-03 四川大学 一种镊子清洗装置及清洗方法

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006081829A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Hk Planning:Kk 外科手術器具の洗浄装置および洗浄方法
JP2006081830A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Hk Planning:Kk 外科手術器具の洗浄装置および液切り方法
JP2006081831A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Hk Planning:Kk 外科手術器具の洗浄装置および洗浄方法
JP2008029366A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Pentax Corp 内視鏡の処置具挿通チャンネル洗浄用栓体
JP2010516425A (ja) * 2007-02-05 2010-05-20 アメリカン ステリライザー カンパニー 複数のチャンバ間に流体通路のある器具容器
CN105559880A (zh) * 2013-02-28 2016-05-11 重庆润泽医药有限公司 一种便于清洁的电凝镊系统
CN105559877A (zh) * 2013-02-28 2016-05-11 重庆润泽医药有限公司 一种带敞开式吸引槽的电凝镊系统
CN105559879A (zh) * 2013-02-28 2016-05-11 重庆润泽医药有限公司 一种带敞开式吸引槽的电凝镊系统
CN105411672A (zh) * 2013-03-29 2016-03-23 重庆润泽医药有限公司 止血用电凝镊系统
CN105559881A (zh) * 2013-03-29 2016-05-11 重庆润泽医药有限公司 电凝镊清洁支座
CN104117511A (zh) * 2013-04-28 2014-10-29 重庆润泽医药有限公司 一种医用电凝镊清洁和擦干支座
CN105559876A (zh) * 2013-04-28 2016-05-11 重庆润泽医药有限公司 一种医用止血电凝镊系统
CN105750233A (zh) * 2013-04-28 2016-07-13 重庆润泽医药有限公司 一种医用电凝镊清洁和擦干支座
CN105750232A (zh) * 2013-04-28 2016-07-13 重庆润泽医药有限公司 一种医用电凝镊清洁和擦干支座
CN104117492A (zh) * 2013-04-28 2014-10-29 重庆润泽医药有限公司 医用电凝镊清洁支座
CN105559875A (zh) * 2013-04-28 2016-05-11 重庆润泽医药有限公司 医用电凝镊清洁支座
CN105411669A (zh) * 2013-04-28 2016-03-23 重庆润泽医药有限公司 医用电凝镊清洁支座
CN103263245A (zh) * 2013-05-20 2013-08-28 李宏博 一种用于夹持腹腔镜的密封盖及腹腔镜预热器
CN105499191A (zh) * 2013-08-30 2016-04-20 重庆润泽医药有限公司 一种电凝镊冲洗擦拭支座
CN105499172A (zh) * 2013-10-30 2016-04-20 重庆润泽医药有限公司 一种电凝镊擦拭消毒支座
CN104941974A (zh) * 2014-03-31 2015-09-30 重庆润泽医药有限公司 一种手术用电凝镊交替更换支座
CN104941930A (zh) * 2014-03-31 2015-09-30 重庆润泽医药有限公司 一种止血用电凝镊支座
CN105013724A (zh) * 2014-04-30 2015-11-04 重庆润泽医药有限公司 一种医用分体式电凝镊支座
CN105170515A (zh) * 2014-05-30 2015-12-23 重庆润泽医药有限公司 医用电凝镊擦拭底座
CN105170513A (zh) * 2014-05-30 2015-12-23 重庆润泽医药有限公司 一种医用便捷式电凝镊底座
CN105127132A (zh) * 2014-05-30 2015-12-09 重庆润泽医药有限公司 一种医用电凝镊擦拭底座
CN105127129A (zh) * 2014-05-30 2015-12-09 重庆润泽医药有限公司 微型医用电凝镊底座
CN104623706A (zh) * 2014-09-12 2015-05-20 密雷 一种保胆取结石手术中用镊子清洁系统
CN111359975A (zh) * 2020-03-11 2020-07-03 四川大学 一种镊子清洗装置及清洗方法
CN111359975B (zh) * 2020-03-11 2021-12-21 四川大学 一种镊子清洗装置及清洗方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000175993A (ja) 医療器具用洗滌機
KR101498842B1 (ko) 세정 처리 장치 및 세정 처리 방법
JP5165479B2 (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
EP1386620B1 (en) Apparatus for washing and disinfecting-sterilizing endoscope
US5795404A (en) Method and apparatus for cleaning channels of an endoscope
EP2098185B1 (en) Washing tube and endoscope washing and disinfecting apparatus
EP2147656B9 (en) Endoscope washing and disinfecting apparatus and method of washing endoscope using the endoscope washing apparatus
JPH06503489A (ja) 医療機器の洗浄及び消毒
KR20090131089A (ko) 비강 세척기용 분사 노즐 및 이를 이용한 비강 세척기
JP4485384B2 (ja) 内視鏡洗滌消毒装置
JP3515123B2 (ja) 外科用器具を洗浄および/または殺菌するための装置
JP3762680B2 (ja) 内視鏡洗滌消毒装置
US9872612B2 (en) Endoscope reprocessor
JP5121413B2 (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
JPH0417835A (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
EP2802359B1 (en) Machine for cold sanitation treatment of medical devices
JP3045560B2 (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
JP6010273B1 (ja) 内視鏡リプロセッサ
JPH10258019A (ja) 内視鏡洗浄装置
JPH03221027A (ja) 内視鏡用消毒装置
JP6726540B2 (ja) 内視鏡リプロセッサ
KR20100127082A (ko) 인체용 프로브 세정 장치 및 그에 사용되는 세정 물질 카트리지
JP3267400B2 (ja) 送気用コネクタを設けた内視鏡
CN115211801A (zh) 内窥镜洗消机、内窥镜洗消机的控制装置及操作方法
JPH02239834A (ja) 内視鏡の消毒装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071009

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080219