JP2000175048A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000175048A
JP2000175048A JP10342612A JP34261298A JP2000175048A JP 2000175048 A JP2000175048 A JP 2000175048A JP 10342612 A JP10342612 A JP 10342612A JP 34261298 A JP34261298 A JP 34261298A JP 2000175048 A JP2000175048 A JP 2000175048A
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JP
Japan
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image
image quality
processing apparatus
encoding
quality deterioration
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Pending
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JP10342612A
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English (en)
Inventor
Makoto Kimura
誠 木村
Tomokazu Kaneko
智一 金子
Kenichi Sonobe
賢一 園部
Naonori Yamashita
直教 山下
Kentaro Fukami
健太郎 深見
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の利用者に負担をかけることなく適正な
圧縮率を設定でき、また操作性が良好で、安価に製作で
きる符号化装置を備えた画像処理装置を提供する。 【解決手段】 画像読取手段1から読込んだ原画像を蓄
積手段3に蓄積すると共に、該原画像を符号化手段4で
一旦符号化し次いで復号化手段5で復号化する。次に、
画質劣化判定手段7にて、前記原画像と復号化後の画像
とを比較して、画質の劣化が許容範囲内であるか否かを
判定する。許容範囲内でない場合には、制御手段8は圧
縮率変更手段に圧縮率を変更する旨の指示をする。符号
化手段4は該変更された圧縮率で再度符号化し、前記の
動作を繰り返す。画質劣化判定手段7が画質の劣化が許
容範囲内であると判定すると、その時の圧縮率で符号化
を行う。なお、画質劣化判定手段7は、原画像と復号化
画像の画素値、あるいは符号化および復号化過程で得ら
れる中間符号を比較して、画質劣化の大きさを判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は非可逆符号化装置
を備えた画像処理装置に関し、特に、伝送される関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置、インターネット通信
等の普及に伴い、カラー画像を含む画像データの伝送は
飛躍的に増大している。カラー画像データは情報量が非
常に大きく、そのまま伝送すると、多大な伝送時間がか
かるため、従来から画像データを圧縮して伝送する方式
が採用されている。
【0003】カラー画像データを圧縮する方法として、
非可逆符号化方式の一つであるJPEG符号化方式が一
般的に使用されている。例えば、カラーファクシミリ
(以下、カラーFAX)では、送信側でカラー画像をJ
PEG符号化して送信し、受信側で受信した符号化デー
タをJPEG復号化して画像再生する手順が実施されて
いる。この符号化方式では、圧縮率は自由に設定でき、
圧縮率を上げるほど伝送される符号データ量は小さくな
り伝送時間は短縮できるが、復号化後の画質が劣化す
る。逆に、圧縮率を下げると伝送される符号データ量は
大きくなり伝送時間は長くなるが、復号化後の画質は向
上する。
【0004】その理由の一つは、カラー画像データの符
号化の演算過程でデータの丸め処理が行われ、圧縮率を
上げるほど該丸め処理の程度が大きくなるためである。
他の理由は、JPEG符号化方式では、人間の目がロー
パスフィルタ特性を有していることを利用して、画像の
高周波成分を切り捨ててデータ量を減らしているが、圧
縮率を上げるほど、該切り捨てられる高周波成分のデー
タ量が多くなるためである。
【0005】さて、前記JPEG符号化方式などの非可
逆符号化方式を用いたデータ伝送装置において、符号化
装置の圧縮率は前記したように伝送される符号化データ
量および復号化された画像の画質に大きな影響を及ぼす
から、該圧縮率を適正に設定することは重要である。
【0006】該圧縮率を適正に設定する従来技術とし
て、例えば特開平4−237257号公報に記されてい
るような技術が提案されている。この従来技術において
は、画像データを画像読取装置で読み取った後、コーデ
ック部で符号化処理を行い、続いて復号化処理をしてC
RT部に表示する。そして、該CRT部に表示された画
像の画質が悪い場合には、前記コーデック部の圧縮率を
下げて前記画像データを再度符号化して、送信するよう
にする。
【0007】この従来技術によれば、画像データの圧縮
時に、符号化された画像データを一旦復号化し、CRT
部に表示して画質を確認して符号化しているため、ほぼ
適正な圧縮率で符号化できるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術では、符号化→復号化処理による画質の劣化度合
いを人の目で判断しなければならないため、装置の利用
者に多大な負担を強いいると共に、操作時間が長くな
り、操作性が悪いという問題、また伝送装置に専用のC
RT装置を装備しなければならないため、装置が高価に
なるという問題があった。
【0009】本発明の目的は、前記した従来技術の問題
点を除去し、装置の利用者に負担をかけることなく適正
な圧縮率を設定でき、また操作性が良好で、安価に製作
できる非可逆符号化装置を備えた画像処理装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、本発明は、非可逆符号化手段と非可逆復号化手
段とを持つ画像処理装置において、原画像と、該原画像
を前記非可逆符号化手段で符号化し次いで前記非可逆復
号化手段で復号化した画像とを比較して、画質劣化が許
容範囲内にあるか否かを判定する画質劣化判定手段と、
該画質劣化判定手段の判定に基づいて、前記非可逆符号
化手段の圧縮率を変更する圧縮率変更手段とを具備した
点に第1の特徴がある。
【0011】また、本発明は、原画像と、該原画像の符
号化の過程で得られる中間符号の交流係数を高周波成分
側から切り捨てて符号化した符号データを復号化した画
像とを比較して、画質劣化が許容範囲内にあるか否かを
判定する画質劣化判定手段を具備した点に第2の特徴が
ある。さらに、本発明は、原画像の符号化の過程で得ら
れる中間符号と、該符号化によって得られた符号データ
を復号化する過程で得られる中間符号とを比較して、画
質劣化が許容範囲内にあるか否かを判定する画質劣化判
定手段を具備した点に第3の特徴がある。
【0012】前記第1〜3の特徴によれば、自動的に、
画質劣化が許容範囲内にあるか否かを判定し、もし画質
劣化が許容範囲内にない場合には、非可逆符号化手段の
圧縮率を画質劣化が小さくなる方向に自動的に変更する
ことができるので、装置の利用者に負担をかけることな
く適正な圧縮率を設定することができるようになる。ま
た、操作性を良好にすることができるようにあなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態の概略
の構成を示すブロック図である。
【0014】図1において、画像読取手段1はCCDの
撮像素子から形成されており、送信原稿であるカラー原
稿を、赤(R)、緑(G)、青(B)の各成分毎に読み
取る。読み取られた各色の画素値はアナログ電気信号に
変換され、次いで8ビットのデジタル信号値に変換され
て第1の色空間変換手段2に送られる。第1の色空間変
換手段2は、入力されたR、G、B表色系のカラー画像
を、カラーファクシミリ通信の伝送路上で規定されるL
*、a*、b*表色系に変換し出力する。該L*、a
*、b*表色系に変換された原画像データは蓄積手段3
に一旦蓄積される。該蓄積手段3は、大容量のメモリま
たはハードディスク等から構成されている。
【0015】符号化手段4は入力画像データを8×8画
素の領域に区切り、DCT→量子化→エントロピ符号化
の手順で、設定された圧縮率に基づいてカラー画像の非
可逆符号化を行う。一具体例としては、JPEG符号化
器を上げることができる。復号化手段5は入力される符
号データを、エントロピ復号化→逆量子化→逆DCTの
手順で8×8画素の領域毎に復号化する。一具体例とし
ては、JPEG復号化器を上げることができる。
【0016】画質劣化許容度設定手段6は送信原稿の画
質劣化許容度を、後述する画素値あるいは中間符号に対
応する数値で設定する。該画質劣化許容度は、画質劣化
大から小まで、例えば5段階の許容度を設定することが
できる。例えば、送信原稿がデザイン画や設計図面のよ
うな精細な画像の場合には、画質の劣化はあまり許容す
ることができないので、許容度を最低に設定される。一
方、社内の相手先に送る連絡メモのような原稿は劣化の
許容度は最大にされる。送信原稿の種類に応じて、装置
利用者によって設定された5段階の許容度は、各段階に
対応する数値に変換されて装置内部に保存される。画質
劣化判定手段7は、後述する画質劣化判定方法により画
質の劣化を判定し、判定結果を制御手段8に出力する。
【0017】制御手段8は符号化手段4、復号化手段5
の動作を制御すると共に、圧縮率変更手段9を制御す
る。該制御手段8は通常マイクロプロセッサ、該マイク
ロプロセッサが実行するプログラムや装置を制御する際
に必要となる制御パラメータを格納するROM、および
該マイクロプロセッサがプログラムを実行する際に使用
するRAM等により実現されている。前記圧縮率変更手
段9は前記制御手段8からの圧縮率変更指示信号に基づ
いて、符号化手段4の圧縮率を変更する。
【0018】通信制御手段10はG3またはG4ファク
シミリプロトコルを実行し、相手端末との間で画像デー
タを送受信する。回線I/F手段11は外部回線、例え
ばISDN回線との電気的インタフェースをとる。
【0019】また、第2の色空間変換手段12は、前記
L*、a*、b*表色系のカラー画像データを、画像記
録手段13で再生可能なY、M、C、K表色系に変換し
て該画像記録手段13に出力する。該画像記録手段13
は、Y、M、C、K表色系のカラー画像を記録用紙に印
刷する。
【0020】次に、前記構成を有する本実施形態の動作
を、図2のフローチャートを参照して説明する。ステッ
プS1では、装置利用者は前記画質劣化許容度設定手段
6から送信原稿の画質劣化許容度を設定する。送信原稿
が画質の劣化を許容できない例えばデザイン画のような
場合には、画質劣化許容度は最小に設定され、例えば5
段階のうちの第1段階に設定される。一方、社内の連絡
原稿等の場合には送信原稿が画質の劣化を許容できるの
で、画質劣化許容度は最大に設定され、例えば5段階の
うちの第5段階に設定される。これらの設定された段階
は、数値に変換されて保持される。
【0021】ステップS2では、送信原稿が画像読取手
段1から読取られる。画像読取手段1から出力された
R、G、B表色系の原稿データは、前記第1の色空間変
換手段2にてL*、a*、b*表色系に変換され、蓄積
手段3に蓄積される。前記の変換は、例えば、図3に示
す変換式により行われる。
【0022】次に、ステップS4に進み、原画像データ
は、ある圧縮値、すなわち最初に設定されている圧縮率
でJPEG符号化される。すなわち、該圧縮率を用い
て、DCT→量子化→エントロピ符号化の手順で符号化
される。この符号化は、原画像データの一画面分に対し
て行われる。該符号化により得られた符号データは蓄積
手段3に蓄積される。
【0023】ステップS5では、該蓄積手段3から前記
符号データが読み出され、復号化装置5にて復号化され
る。すなわち、該符号データは、エントロピ復号化→逆
量子化→逆DCTの手順で復号化される。この復号化
は、一画面分に対して行われ、復号データは蓄積手段3
に蓄積される。
【0024】ステップS6では、蓄積手段3に蓄積され
ている一画面分の原画像データと復号データが読み出さ
れ、画質劣化判定手段7に送られる。該画質劣化判定手
段7では、原画像データと復号データの対応する画素の
画素値の差が一画素ずつ算出され、送信原稿の全画素に
わたる画素値の差が加算される。ステップS7に進む
と、該画質劣化判定手段7は前記差の加算値と、前記ス
テップS1において画質劣化許容度設定手段6により設
定された設定値、すなわち画質劣化許容段階に対応する
数値とを比較する。そして、該加算値が設定値以下でな
い場合(ステップS7の判断が否定)には、その旨の信
号を制御手段8に出力する。ステップS8では、該制御
手段8は圧縮率変更手段9に、圧縮率を下げることを指
示する信号を出力し、ステップS4の処理に戻る。この
結果、符号化手段4は、該圧縮率変更手段9から指示さ
れた量子化テーブルを用いて再度符号化処理を行い、前
記ステップS5、S6、S7の処理が実行される。
【0025】以上の処理が続行され、前記ステップS7
の判断が肯定になると、すなわち画質劣化許容度設定手
段6により設定された設定値を満足する画質の符号化が
行われるとステップS9に進み、通信制御手段10は送
信先の相手端末との間で呼を確立する。次いで、ステッ
プS10に進んで、符号データの送信が行われる。
【0026】以上のように、本実施形態によれば、画質
の保証された符号データが回線を通して相手端末に送信
されるから、相手端末では、常に満足のいく画質の画像
を再生することができるようになる。
【0027】次に、本発明の第2実施形態の動作を図4
を参照して説明する。図4は該実施形態の要部を示すフ
ローチャートであり、図2のステップS4〜S8に相当
する処理が記されている。
【0028】前記ステップS3に続くステップS11で
は、JPEG符号化途中で得られる中間符号(=A)を
蓄積する。すなわち、JPEG符号化は、DCT→量子
化→エントロピ符号化の手順で行われるが、ステップS
11では、DCT変換により得られた中間符号が前記蓄
積手段3に蓄積される。なお、周知のように、DCT変
換直後に得られる中間符号は、1個のDC(直流)係数
と63個のAC(交流)係数から構成されている。
【0029】ステップS12では、該中間符号は符号化
手段4に最初に設定されている粗い量子化テーブルを用
いて量子化される。該粗い量子化テーブルを用いること
で、データ圧縮率を調整することが可能になる。ステッ
プS13では、該量子化されたデータがエントロピ符号
化されて、符号データが蓄積手段3に蓄積される。
【0030】ステップS14では、該符号データが蓄積
手段3から読み出され、復号化手段5によって復号化さ
れる。そして、復号化途中の逆量子化直後に得られる中
間符号(=B)が蓄積手段Bに蓄積される。ステップS
15では、前記中間符号AとBが、画質劣化判定手段7
にて比較される。具体的には、送信原稿の全画素にわた
る中間符号の対応する値の差が求められ、該差が加算さ
れる。そして、ステップS16において、該差の加算値
と前記画質劣化許容度設定手段6で設定された設定値と
比較され、該加算値が設定値より大きい時(ステップS
16の判断が否定)には、その旨が制御手段8に伝えら
れる。ステップS17では、制御手段8は、圧縮率を下
げる旨の指示を圧縮率変更手段9に指示する。この結
果、ステップS12では、粗さが小さくされた量子化テ
ーブルが選ばれ、前記ステップS13〜S16の処理が
繰返される。上記の処理によりステップS16の判断が
肯定になると、図2のステップS9に進む。
【0031】この実施形態によれば、最初は粗い量子化
テーブルを用いて符号化し、JPEG符号化途中で得ら
れる中間符号AとJPEG復号化途中で得られる中間符
号Bを比較し、該比較結果に基づいて量子化テーブルを
更新して適正な粗さの量子化テーブルを選択するように
しているので、ほぼ適正な圧縮率で符号化できるように
なる。
【0032】次に、本発明の第3実施形態を図5を参照
して説明する。図5は本実施形態の要部の動作を示すフ
ローチャートである。ステップS1〜S3は図2と同様
である。該ステップS3に続くステップS18では、J
PEG符号化途中で得られる中間符号のAC係数が高周
波成分側から所定個数切り捨てられる。すなわち、JP
EG符号化は、8×8画素の画像領域毎に実行され、D
CTの直後に得られる中間符号は1個のDC係数と63
個のAC係数から構成されている。この実施形態では、
人間の目がローパスフィルタ特性をもっていることか
ら、高周波成分側からAC係数を切り捨てることによ
り、データ圧縮を行うようにしたものである。
【0033】ステップS19では、ステップS18でA
C係数を所定個数切り捨てられた中間符号を用いて符号
化を続行し、得られた符号データは蓄積手段3に蓄積さ
れる。なお、エントロピ符号化時には、切り捨てられた
AC成分は符号化されない。
【0034】ステップS19の後は、図2と同様のステ
ップS5、S6、S7の処理が行われる。すなわち、ス
テップS5では、前記蓄積手段3に蓄積された符号デー
タが読み出されて復号化され、ステップS6では原画像
データと復号データの対応する画素の画素値の差が一画
素ずつ算出され、送信原稿の全画素にわたる画素値の差
が加算される。ステップS7に進むと、前記差の加算値
と、前記ステップS1において画質劣化許容度設定手段
6により設定された設定値とを比較する。そして、該加
算値が設定値以下でない場合(ステップS7の判断が否
定)には、その旨の信号を制御手段8に出力する。ステ
ップS20では、該制御手段8は圧縮率変更手段9に、
圧縮率を下げることを指示する信号を出力し、ステップ
S18の処理に戻る。ステップS18では、該圧縮率変
更手段9から指示された個数のAC係数を切り捨てる。
この処理では、圧縮率を下げるために、切り捨てるAC
係数を減らすことが行われる。ステップS19では、該
ステップS18で得られた中間符号を用いて符号化が続
行される。
【0035】以上の処理が続行されて、ステップS7の
判断が肯定になると、図2のステップS9に進む。この
実施形態によれば、JPEG符号化途中で得られる中間
符号のAC係数を高周波成分側から切り捨てる個数を制
御するようにしているので、送信原稿の圧縮率を適正に
することができる。
【0036】次に、本発明の第4実施形態を図6のフロ
ーチャートを参照して説明する。この実施形態の機能ブ
ロック図では、図1に点線で示した画像領域分離手段1
4が付加される。
【0037】図6のステップS21では、前記画質劣化
許容度設定手段6から、文字領域の画質劣化許容度と、
画像領域の画質劣化許容度が、別々に設定される。これ
らの画質劣化許容度は、前記した各実施形態と同様に、
1〜5段階に設定できるが、該1〜5段階に対応する数
値は、例えば次のようにされている。すなわち、1頁が
全て文字領域とした時の画質劣化許容値をVp 、1頁が
全て文字領域とした時の画質劣化許容値をVt とし、か
つ1頁の画素数をPとすると、例えば、前記文字および
画像領域の各画質劣化許容度の第1段階に対応する数値
は、Vp /P,Vt /Pとされている。また、第N段階
(N=2〜5)に対応する数値は、n・Vp /P,n・
Vt /P(nは正の値)とされる。
【0038】ステップS22では、前記画像領域分離手
段14は、蓄積手段3に蓄積された原画像データを文字
領域と画像領域に分離する。ステップS23では、符号
化するデータが文字領域データであるか否かの判断がな
され、この判断が肯定の時には、ステップS24に進ん
で、当初に設定されている圧縮率でJPEG符号化し、
符号データを蓄積する。ステップS25では、前記原画
像データと、前記符号データを復号化した復号画像デー
タとを、一画素ずつ比較する。
【0039】ステップS26では、該原画像データと復
号画像データの対応する画素の画素値の差(=Dp )が
一画素ずつ算出され、文字領域の全画素にわたる画素値
の差が加算(=ΣDp )される。次いで、該加算値ΣD
p が該文字領域に含まれる画素数Pp で割られ、ΣDp
/Pp が求められる。そして、該ΣDp /Pp が前記画
質劣化許容度Vp /P以下であるか否かの判断がなされ
る。
【0040】この判断が否定になると、ステップS27
に進んで、圧縮率を下げる旨の指示が制御手段8から圧
縮率変更手段9に出される。一方、この判断が肯定にな
るとステップS32の判断、すなわち全領域の圧縮率設
定処理が終了したか否かの判断がなされる。この判断が
否定の時にはステップS23に戻って、画像領域を検出
する。ステップS28では、当初に設定されている圧縮
率でJPEG符号化し、符号データを蓄積する。ステッ
プS29では、前記原画像データと、前記符号データを
復号化した復号画像データとを、一画素ずつ比較する。
【0041】ステップS30では、原画像データと復号
画像データの対応する画素の画素値の差(=Dt )が一
画素ずつ算出され、文字領域の全画素にわたる画素値の
差が加算(=ΣDt )される。次いで、該加算値ΣDt
が該文字領域に含まれる画素数Pt で割られ、ΣDt /
Pt が求められる。そして、該ΣDt /Pt が前記画質
劣化許容度Vt /P以下であるか否かの判断がなされ
る。
【0042】この判断が否定になると、ステップS31
に進んで、圧縮率を下げる旨の指示が制御手段8から圧
縮率変更手段9に出される。
【0043】以上の処理によりステップS30の判断が
肯定になると、ステップS32に進んで、再び全領域の
処理が終了したか否かの判断がなされる。この判断が肯
定になると、ステップS33に進んで、通信制御手段1
0は相手端末との間で呼を確立する。次いで、ステップ
S34に進んで、それぞれの圧縮率で符号化された文
字、画像領域の符号データが相手端末に伝送される。
【0044】以上の実施形態では、本発明の典型的な例
を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
原画像と、該原画像を非可逆符号化手段で符号化し次い
で非可逆復号化手段で復号化した画像とを比較して、画
質劣化が許容範囲内にあるか否かを判定し、該判定結果
に基づいて、前記非可逆符号化手段の圧縮率を変更する
ものは、本発明の範囲に入ることは明らかである。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、画質劣化判定手段で、非可逆符号化による画
質劣化が許容範囲内にあるか否かを判定し、許容範囲内
にない場合は許容範囲内となるように圧縮率を変更する
ように自動的にできるので、装置の利用者に負担をかけ
ることなく、適正な圧縮率で符号化できるようになる。
また、操作性が良好で、安価に製作できるという効果も
ある。
【0046】また、画質劣化許容度設定手段を設けて、
画像の種類または性質に応じて、画質劣化大から小ま
で、例えば5段階の許容度を設定することができる。し
たがって、例えば、送信原稿がデザイン画や設計図面の
ような精細な画像の場合には、画質の劣化を小さくする
圧縮率で符号化でき、逆に、社内の連絡文書等の画質の
劣化が大きくても良い場合には画質劣化大の圧縮率で符
号化することができる。このため、画像の種類または性
質に応じた圧縮率で符号化でき、画像の伝送時間等の無
駄を省くことができるようになる。
【0047】さらに、画像領域分離手段を設け、一頁の
データ内に文字領域と画像領域とが存在する場合には、
これらを分離して、それぞれに適合した圧縮率で符号化
できるようにしたので、文字領域と画像領域の混在した
文書に対しても適正な符号化を施すことができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の概略の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 本実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】 R、G、B表色系のデータをL*、a*、b
*表色系に変換する変換式を示す図である。
【図4】 本発明の第2実施形態の動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】 本発明の第3実施形態の動作を示すフローチ
ャートである。
【図6】 本発明の第4実施形態の動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1…画像読取手段、2…第1の色空間変換手段、3…蓄
積手段、4…符号化手段、5…復号化手段、6…画質劣
化許容度設定手段、7…画質劣化判定手段、8…制御手
段、9…圧縮率変更手段、10…通信制御手段、12…
第2の色空間変換手段、13…画像記録手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 園部 賢一 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 山下 直教 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 深見 健太郎 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社内 Fターム(参考) 5C062 AC25 AC58 BA04 5C078 BA12 BA32 CA02 CA31 DA01 DA02 DB01 EA01 9A001 EE04 HH27 HZ31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非可逆符号化手段と非可逆復号化手段と
    を持つ画像処理装置において、 原画像と、該原画像を前記非可逆符号化手段で符号化し
    次いで前記非可逆復号化手段で復号化した画像とを比較
    して、画質劣化が許容範囲内にあるか否かを判定する画
    質劣化判定手段と、 該画質劣化判定手段の判定に基づいて、前記非可逆符号
    化手段の圧縮率を変更する圧縮率変更手段とを具備し、 画質劣化が許容範囲内となる圧縮率で符号化できるよう
    にしたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 非可逆符号化手段と非可逆復号化手段と
    を持つ画像処理装置において、 原画像と、該原画像の符号化の過程で得られる中間符号
    の交流係数を高周波成分側から切り捨てて符号化した符
    号データを復号化した画像とを比較して、画質劣化が許
    容範囲内にあるか否かを判定する画質劣化判定手段と、 該画質劣化判定手段の判定に基づいて、前記非可逆符号
    化手段の圧縮率を変更する圧縮率変更手段とを具備し、 画質劣化が許容範囲内となる圧縮率で符号化できるよう
    にしたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の画像処理装置
    において、 前記画質劣化判定手段は、前記原画像の画素値と、前記
    復号化した画像の画素値との差を算出し、該差に基づい
    て画質劣化判定を判定するようにしたことを特徴とする
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像処理装置におい
    て、 画質劣化許容度を設定する画質劣化許容度設定手段を具
    備し、 前記画質劣化判定手段は、前記原画像の画素値と、前記
    復号化した画像の画素値との差の値と、前記画質劣化許
    容度設定手段に設定された設定値とを比較して、画質劣
    化が許容範囲内にあるか否かを判定することを特徴とす
    る画像処理装置。
  5. 【請求項5】 非可逆符号化手段と非可逆復号化手段と
    を持つ画像処理装置において、 原画像の符号化の過程で得られる中間符号と、該符号化
    によって得られた符号データを復号化する過程で得られ
    る中間符号とを比較して、画質劣化が許容範囲内にある
    か否かを判定する画質劣化判定手段と、 該画質劣化判定手段の判定に基づいて、前記非可逆符号
    化手段の圧縮率を変更する圧縮率変更手段とを具備し、 画質劣化が許容範囲内となる圧縮率で符号化できるよう
    にしたことを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の画像処理装置におい
    て、 前記画質劣化判定手段は、前記原画像の符号化の過程で
    得られる中間符号と、前記復号化する過程で得られる中
    間符号との差を算出し、該差に基づいて画質劣化判定を
    判定するようにしたことを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2および5のいずれかに記載
    の画像処理装置において、 前記画質劣化判定手段により、画質劣化が許容範囲内に
    ないと判定された場合、前記圧縮率変更手段は圧縮率を
    下げる方向に変更することを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2および5のいずれかに記載
    の画像処理装置において、 画像の特徴により画像領域を分離する画像領域分離手段
    を具備し、 前記画質劣化判定手段は、該画像領域分離手段によって
    分離されたそれぞれの画像領域に対して、画質劣化が許
    容範囲内にあるか否かを判定するようにしたことを特徴
    とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の画像処理装置におい
    て、 前記圧縮率変更手段は、前記画像領域分離手段によって
    分離されたそれぞれの画像領域に対して、個別に圧縮率
    の変更を行うようにしたことを特徴とする画像処理装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    画像処理装置において、 前記非可逆符号化手段は、JPEG符号化方式であるこ
    とを特徴とする画像処理装置。
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