JP2000174612A - 超電導単一磁束量子論理回路 - Google Patents

超電導単一磁束量子論理回路

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JP2000174612A JP10342429A JP34242998A JP2000174612A JP 2000174612 A JP2000174612 A JP 2000174612A JP 10342429 A JP10342429 A JP 10342429A JP 34242998 A JP34242998 A JP 34242998A JP 2000174612 A JP2000174612 A JP 2000174612A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超電導単一磁束量子論理回路において順序回
路と負荷インダクタ部を超電導閉ループの外側に取り出
す構造を提供すること。 【解決手段】 負荷インダクタ部をインダクタとジョセ
フソン接合から構成し、信号電流を入力する手段を2つ
以上含める。また負荷インダクタ部を1つ以上のインダ
クタから構成し、このインダクタを介して磁束を印加す
る手段を含める。 【効果】 任意の回路を簡単に構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は単一磁束量子を情報
担体とする超電導論理回路の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単一磁束量子を情報担体とする超
電導論理回路の構成に関しては、アイ・イー・イー・イ
ー、トランザクションズ オン アップライド スーパ
ーコンダクティビィティ 第1巻 (1991年) 第
77頁から第89頁(IEEE Transactions on Applied Su
perconductivity vol.1 (1991) pp.77-89)において論じ
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】単一磁束量子論理回路
では、回路動作のためには超電導閉ループのインダクタ
ンスをおおよそ数十pH以下、大きな出力電流を得るた
めには負荷インダクタンスもおおよそ数十pH以下に設
定する必要がある。また単一磁束量子論理回路の出力信
号を次段の単一磁束量子論理回路に入力するためには、
負荷インダクタ部を超電導閉ループの外側に取り出さな
ければならない。しかしながら、一般に単一磁束量子論
理回路は上記文献Fig.1に記載されているように、
超電導閉ループに磁束を印加する手段を1つのみ含み、
インダクタンスを小さくするために負荷インダクタ部は
超電導閉ループの内側にある。負荷インダクタ部を超電
導閉ループの外側に取り出そうとすると、上記文献Fi
g.4に記載されているように、超電導配線が交差する
ため、作製プロセスが困難になるという問題が生じ、ま
た配線が長くなるためにインダクタンスが増大し、回路
動作が障害を受けたり出力電流が小さくなるという問題
が生じる。
【0004】さらに、論理回路を構成するためには順序
回路が必要であるが、上記従来技術では上記文献のFi
g.16に記載されているように多相クロックを用い、
順序回路の一つであるシフトレジスタを作製している。
しかしながら多相クロックではクロックの重なり部分で
信号を受け渡しするため、クロックのタイミングを正確
に合わせなければならないという問題が生じる。
【0005】本発明は上記問題を解決するため、順序回
路の基本要素であるフリップ・フロップを多相クロック
を用いずに実現可能とし、さらに、インダクタンスを増
大させずに負荷インダクタ部を超電導閉ループの外側に
取り出すことを可能にする構造を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ジョセフソン
接合と1つ以上のインダクタからなる二つの超電導閉ル
ープを持つ超電導論理回路の負荷インダクタ部が少なく
ともインダクタとジョセフソン接合を持つ構成とするこ
とにより実現される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例を用いて説
明する。まず、第1の実施例を図1、図2,図3,図4
を用いて説明する。本実施例は、単一磁束量子論理回路
であるQFP(Quantum Flux Parametron)を用いて順
序回路の基本要素であるフリップ・フロップを作製した
例である。超電導体は酸化物超電導体を用いた。
【0008】回路構成を図1に示す。QFPは、第1の
ジョセフソン接合1、第1のインダクタ3および負荷イ
ンダクタ部8からなる超電導閉ループと、第2のジョセ
フソン接合2、第2のインダクタ4および負荷インダク
タ部8からなる超電導閉ループと、インダクタ3,4を
介してこの超電導閉ループに磁束を印加する手段である
インダクタ7とから構成される。ここで、負荷インダク
タ部8は二つの超電導閉ループに共有される。
【0009】QFPの論理値は超電導閉ループに蓄えら
れる磁束量子の数で決まる。第1のジョセフソン接合
1、第1のインダクタ3および負荷インダクタ部8から
なる超電導閉ループに蓄えられる磁束量子の数をm、負
荷インダクタ部8、第2のインダクタ4および第2のジ
ョセフソン接合2からなる超電導閉ループに蓄えられる
磁束量子の数をnとすると、(m,n)=(1,0)の
時がQFPの論理値1に、(m,n)=(0,1)の時
が論理値0に対応する。
【0010】従来のQFPでは、負荷インダクタ部8は
インダクタのみからなり、インダクタ7にクロックであ
る励振電流を、接続点5に入力電流を加えるが、励振電
流を零とすると出力電流もほとんど零となり、入力信号
の情報を保持することができず順序回路として用いるこ
とができなかった。
【0011】これに対し、本実施例では負荷インダクタ
部8をインダクタ10、インダクタ11および第3のジ
ョセフソン接合9の直列回路にするとともに、それぞれ
のインダクタ10、11に第1の信号電流I1、第2の
信号電流I2を入力する回路手段から構成しているた
め、入力信号の情報を保持することができ、順序回路の
基本要素であるフリップ・フロップを実現できることに
なる。
【0012】回路動作を図2,図3を用いて説明する。
本実施例の回路パラメータは次の通りである。ジョセフ
ソン接合1,2の臨界電流Icは0.05mA、インダ
クタ3,4のインダクタンスLは5pH、ジョセフソン
接合9の臨界電流Icは0.1mA、インダクタ10,
11のインダクタンスLはそれぞれ1pH,9pHであ
る。インダクタ7には一定のバイアス電流を加えてい
る。図2に動作波形を、図3にQFPの動作状態を示
す。QFPの動作状態は、2つの超電導閉ループに蓄え
られる磁束量子の数(m,n)により表わすことができ
るが、図3には(m,n)の第1の信号電流I1及び第
2の信号電流I2依存性を示す。
【0013】図2において、I01はインダクタ11に流
れる電流、VJ3はジョセフソン接合9にかかる電圧であ
り、時刻0から0.05×10-9秒まで、信号電流I1
2を0から30×10-6(A)まで少しずつ増加させ
0.1×10-9秒から0.6×10-9秒まで信号電流I
1のみを一旦100×10-6(A)まで増加させた後元
に戻し増加0.6×10-9秒から1.1×10-9秒まで
信号電流I2のみを、同様に、一旦増加させた後元に戻
し、その後、信号電流I1、I2を増加前の30×10-6
(A)に維持したときのインダクタ11に流れる電流I
01、ジョセフソン接合9にかかる電圧VJ3の状態を示
す。
【0014】図2,図3より第1の信号電流I1と第2
の信号電流I2が小さいとき、I01は正であり、QFP
は(1,0)状態にある。これよりI1が増大し、ある
しきい値を越えると、I01は急速に負となり、QFPは
(0,1)状態へ遷移することになる。この時、VJ3
急峻なパルス波形となっているがこれは磁束量子の数
(m,n)が変化していることに対応している。QFP
にこの状態遷移が起こるのは、負荷インダクタ部8に第
3のジョセフソン接合9があるためである。すなわち、
1とI01の和の電流(I02)がジョセフソン接合9に
流れるが、この電流が臨界電流を越えると、接合は電圧
状態に遷移し、QFPの状態遷移が起こることになる。
【0015】次に、I1が減少し、元の値に戻っても、
01は負、状態は(0,1)のままであり、状態は保持
されている。次に、I2が増大し、あるしきい値を越え
ると、I01は正となり、QFPは(1,0)状態へ遷移
する。この時も同様に、VJ3は急峻なパルス波形となっ
ているがこれも磁束量子の数(m,n)の変化に対応し
ている。QFPのこの状態遷移は、第1及び第2のジョ
セフソン接合1,2のためである。すなわち、I2から
01を差し引いた電流がジョセフソン接合1,2に流れ
るが、この電流が臨界電流を越えると、接合は電圧状態
に遷移し、QFPの状態遷移が起こることになる。次
に、I2が減少し、元の値に戻っても、I01は正、状態
は(1,0)のままであり、同様に状態は保持されてい
る。
【0016】以上より、I1,I2をそれぞれセット、リ
セット信号に対応させることによりフリップ・フロップ
が実現できることになる。尚、本実施例においては、イ
ンダクタ7には一定のバイアス電流を加えているだけで
あり、多相クロックを用いていない。従って、クロック
のタイミングの問題を考慮することなく、フリップ・フ
ロップを実現できることになる。
【0017】従来のQFPは、負荷インダクタ部8にジ
ョセフソン接合が含まれていない構成であった。従っ
て、I1,I2の値に応じて、QFPの状態が(1,0)
と(0,1)の間を遷移することはなく、I1,I2に関
するフリップ・フロップ動作を実現することはできなか
った。
【0018】次に図4(a)−(d)に示す断面図を用
いて本実施例のフリップ・フロップ回路の作製工程を説
明する。まず(a)に示すように、接合面CSを有する
SrTiO3バイクリスタル基板100の上面に酸化物
超電導体YBa2Cu37膜200をレーザ蒸着法によ
り成膜した。次に(b)に示すように、電子線リソグラ
フィ、ArイオンエッチングによりYBa2Cu37
200所定のパターンを形成する。さらに(c)に示す
ように、層間絶縁膜としてSrTiO3膜300をレー
ザ蒸着法により成膜した。次に(d)に示すように、A
u膜400を抵抗加熱蒸着法により成膜し、電子線リソ
グラフィ、ArイオンエッチングによりAu膜を所定の
パターンに形成し、所望のQFPを作製した。
【0019】図4(e)に作製したQFPの上面からの
各回路の配置図を示す。ジョセフソン接合1,2と、イ
ンダクタ3,4と、インダクタ10,11および第3の
ジョセフソン接合9よりなる負荷インダクタ部8とは図
4(b)におけるYBa2Cu37膜200のパターニ
ング時に形成される。この際、破線で示す、SrTiO
3バイクリスタル基板100の接合面CSに対応する位
置に、ジョセフソン接合が形成される。2つの信号電流
1,I2は図に矢印で示すように入力される。インダク
タ7は図4(d)におけるAu膜400のパターニング
時に形成される。図では、他の回路部分との区別をしや
すくするために破線で示した。これは、ジョセフソン接
合1,2とインダクタ3,4からなる超電導閉ループに
磁束を印加するため、インダクタ3,4に対応する位置
に形成されている。図4(e)の左端の回路の共通部は
図1の等価回路に示すように、接地されるが、このため
の配線の図示は省略した。
【0020】次に、負荷インダクタ部が少なくともイン
ダクタとジョセフソン接合を持つ構成に着目して、単一
磁束量子論理回路であるQFPにおいてインダクタンス
を増大させずに負荷インダクタ部を超電導閉ループの外
側に取り出した本発明の第2の実施例を等価回路を示す
図5および回路配置を示す図6を用いて説明する。
【0021】図5の実施例においては、第1のジョセフ
ソン接合1、第1のインダクタ3および第2のジョセフ
ソン接合2からなる超電導閉ループと、第2のジョセフ
ソン接合2、第2のインダクタ4および負荷インダクタ
部8および第3のジョセフソン接合9からなる超電導閉
ループと、インダクタ3,4を介してこの超電導閉ルー
プに磁束を印加する手段である二つのインダクタ71
2とから構成される。ここで、第2のジョセフソン接
合2は二つの超電導閉ループに共有される。なお、この
実施例では、負荷インダクタ部8をインダクタ10,1
1に分割する必要はない。
【0022】図1と同じ参照符号を付したものは等価な
ものを示す。図1では励振電流はそれぞれのインダクタ
3、4に同じ励振電流が供給されたが、本実施例では、
インダクタ71、72に励振電流If1、If2が供給され、
第1超電導閉ループにはΦ0の、第2超電導閉ループに
は−Φ0/2の外部磁束が印加されるように設定され
る。その結果、入力信号電流Idの極性に応じて、それ
ぞれのループの磁束量子が、図に示すようになり、負荷
インダクタ部8に流れる出力電流Ioutの極性が図に示
すようになる。
【0023】図5に示す本実施例の作製工程は、図1、
図5を対比しても容易に分かるように、図4(a)−
(d)に示した第1の実施例と同様である。図6は、作
製したQFPの上面からの各回路の配置図を示す。ジョ
セフソン接合1,2とインダクタ3が超電導閉ループを
形成し、ジョセフソン接合2,9とインダクタ4,8が
超電導閉ループを形成している。インダクタ71、72
インダクタ3、4と磁気的に結合しており、これらの超
電導閉ループに磁束を印加する。負荷インダクタ部8超
電導閉ループの一つの構成要素になっており、かつ、超
電導閉ループの外側に取り出されているため、このQF
Pの出力信号を次段のQFPに容易に入力することがで
きる。信号電流Idは接続点5より入力される。インダ
クタ71、72は、インダクタ3、4と磁気的に結合して
おり磁束を印加する。ここで、インダクタ71によりイ
ンダクタ3を介して印加される磁束が1磁束量子、イン
ダクタ72によりインダクタ4を介して印加される磁束
が−1/2磁束量子となるように、インダクタ71,72
に励振電流を流すことにより、QFP動作を得ることが
できる。
【0024】このように、本実施例では、超電導配線を
交差させたり、配線を長くすることなく、負荷インダク
タを超電導閉ループの外側に取り出すことができた。従
って、出力電流が大きくかつ出力信号を容易に次段に入
力することができるQFPを実現できることになる。出
力信号を次段に入力するためには、負荷インダクタ部8
に磁気的に結合する次段の入力インダクタをならべて配
置すれば良い。
【0025】次に本発明の第3の実施例を図7、図8を
用いて説明する。本実施例は、上記第2の実施例のQF
Pを用いて1:2デマルチプレクサ(DMUX)を作製
した例である。等価回路を図7に示す。ジョセフソン接
合611,613とインダクタ621,631,623
からなる超電導閉ループは、電流Iact 1が流れるイン
ダクタ641に磁束が加えられ、ジョセフソン接合61
3,612とインダクタ623,632,622からな
る超電導閉ループは、電流Iact 2が流れるインダクタ
642により磁束が加えられる。インダクタ621に流
れる電流ILは超電導量子干渉素子651により検出さ
れ、インダクタ622に流れる電流IRは超電導量子干
渉素子652により検出される。インダクタ621,6
22は超電導閉ループの外側に形成されているため、配
線を交差させることなく、超電導量子干渉素子651,
652をこれらのインダクタ621,622と磁気的に
結合させて配置することができる。
【0026】図8に動作波形を示す。インダクタ641
により1磁束量子が、インダクタ642により−1/2
磁束量子が加えられるように、インダクタ641,64
2に電流Iact 1,Iact 2を流すと、インダクタ62
2,632、ジョセフソン接合612が負荷インダクタ
部として機能し、信号電流Idに対応した出力電流はイ
ンダクタ622に流れる。同様にインダクタ642によ
り1磁束量子が、インダクタ641により−1/2磁束
量子が加えられるように、インダクタ641,642に
電流Iact 1,Iact 2を流すと、インダクタ621,6
31、ジョセフソン接合611が負荷インダクタ部とし
て機能し、信号電流Idに対応した出力電流はインダク
タ621に流れる。実際、図8に示すように、信号電流
dが正、すなわち論理値が1の場合、Iact 1=2.0
7mA,Iact 2=−1.035mAの時、IRが十分大
きな正の値すなわち論理値1となり、Iact 1=−1.
035mA,Iact 2=2.07mAの時、ILが十分大
きな正の値すなわち論理値1となる。また、信号電流I
dが負、すなわち論理値が0の場合、Iact 1=2.07
mA,Iact 2=−1.035mAの時、IRが十分大き
な負の値すなわち論理値0となり、Iact 1=−1.0
35mA,Iact 2=2.07mAの時、ILが十分大き
な負の値すなわち論理値0となり、以上により正しい動
作が確認できる。従ってインダクタ641,642に流
す電流Iact 1,Iact 2を選択信号として用いることに
より、信号電流の論理値を超電導量子干渉素子651ま
たは652に出力できることになり、これより1:2デ
マルチプレクサが得られることになる。なお、図8で
は、電流Iact 1,Iact 2はスケールの関係上1/20
の大きさで示した。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超電導単
一磁束量子論理回路は、負荷インダクタ部が少なくとも
インダクタとジョセフソン接合とからなる構成とするこ
とにより、種々の回路を簡単に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の超電導単一磁束量子論
理回路の等価回路を示す図。
【図2】本発明の第1の実施例の超電導単一磁束量子論
理回路の動作波形を示す図。
【図3】本発明の第1の実施例の超電導単一磁束量子論
理回路の動作状態を示す図。
【図4】本発明の第1の実施例の超電導単一磁束量子論
理回路の作製工程と、作製した超電導単一磁束量子論理
回路の上面からの各回路の配置を示す図。
【図5】本発明の第2の実施例の超電導単一磁束量子論
理回路の等価回路を示す図。
【図6】本発明の第2の実施例の超電導単一磁束量子論
理回路の上面からの各回路の配置を示す図。
【図7】本発明の第3の実施例のデマルチプレクサの等
価回路を示す図。
【図8】本発明の第3の実施例のデマルチプレクサの動
作波形を示す図。
【符号の説明】
1,2,9:ジョセフソン接合、3,4,7,10,1
1,12:インダクタ、5,6:接続点、8:負荷イン
ダクタ部、m,n:超電導閉ループに蓄えられる磁束量
子の数。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深沢 徳海 埼玉県比企郡鳩山町赤沼2520番地 株式会 社日立製作所基礎研究所内 (72)発明者 ▲高▼木 一正 埼玉県比企郡鳩山町赤沼2520番地 株式会 社日立製作所基礎研究所内 Fターム(参考) 4M113 AA52 AA55 AC45 AD06 AD23 AD36 AD51 AD67 AD68 BA01 BA04 BA11 BC04 CA34 5J042 AA04 BA00 CA00 CA15 CA29 DA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジョセフソン接合と1つ以上のインダクタ
    からなる二つの超電導閉ループを持つ超電導論理回路に
    おいて、前記超電導閉ループの負荷インダクタ部が少な
    くともインダクタとジョセフソン接合を持つことを特徴
    とする超電導単一磁束量子論理回路。
  2. 【請求項2】第1及び第2のジョセフソン接合と1つ以
    上のインダクタからなる超電導閉ループと、上記インダ
    クタを介して上記超電導閉ループに磁束を印加する手段
    と、上記超電導閉ループに第1及び第2の接続点で接続
    する負荷インダクタ部と、上記負荷インダクタ部に信号
    電流を入力する手段と、から少なくとも構成される単一
    磁束量子論理回路において、上記負荷インダクタ部は少
    なくともインダクタと第3のジョセフソン接合とからな
    り、かつ上記信号電流を入力する手段が2つ以上含まれ
    ることを特徴とする超電導単一磁束量子論理回路。
  3. 【請求項3】第1及び第2のジョセフソン接合と1つ以
    上のインダクタからなる超電導閉ループと、上記インダ
    クタを介して上記超電導閉ループに磁束を印加する手段
    と、上記超電導閉ループに第1及び第2の接続点で接続
    する負荷インダクタ部と、上記負荷インダクタ部に信号
    電流を入力する手段と、から少なくとも構成される単一
    磁束量子論理回路において、上記負荷インダクタ部は少
    なくとも1つ以上のインダクタからなり、かつ該インダ
    クタを介して磁束を印加する手段が含まれることを特徴
    とする超電導単一磁束量子論理回路。
  4. 【請求項4】前記超電導体は酸化物超電導体であり、該
    酸化物超電導体が接合面CSを有するSrTiO3バイ
    クリスタル基板の上面に成層されて構成されたものであ
    る請求項1ないし3の何れかに記載された超電導単一磁
    束量子論理回路。
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