JP2000174164A - メタルベース半導体パッケージとその製造方法 - Google Patents

メタルベース半導体パッケージとその製造方法

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JP2000174164A
JP2000174164A JP34901298A JP34901298A JP2000174164A JP 2000174164 A JP2000174164 A JP 2000174164A JP 34901298 A JP34901298 A JP 34901298A JP 34901298 A JP34901298 A JP 34901298A JP 2000174164 A JP2000174164 A JP 2000174164A
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metal
plating
circuit
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based semiconductor
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Moriji Morita
守次 森田
Shigeo Makino
繁男 牧野
Junsuke Tanaka
淳介 田中
Hirobumi Tanaka
博文 田中
Etsuo Ookawado
悦夫 大川戸
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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  • Insulated Metal Substrates For Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタルシートを支持体とし、かつ、その上に
形成された耐熱性熱可塑性樹脂を必須成分とする絶縁層
上の銅箔に回路加工が施されている半導体用メタルパッ
ケージにおいて、ワイヤボンド用ニッケル金メッキを合
理的、簡潔に行うために、ワイヤボンドパッド用のニッ
ケル金メッキをワークボード状態で行った後に絞り加工
および外形加工を行い、個片またはフレーム状のキャビ
ティー付きメタルベース半導体パッケージを提供する。 【解決手段】 伸び率が15%以上であるメタルシート
と、耐熱性熱可塑樹脂を必須成分とし伸び率が20%以
上である絶縁層とおよび、その上に形成された伸び率が
20%以上である銅箔とから構成され、かつ、その銅箔
に回路加工が施されている半導体用メタルパッケージに
おいて、キャビティーを形成するための絞り部、曲げ部
のメタルシート部分、銅回路部分を、ワイヤボンド用金
属メッキ前に伸び率が20%以上である耐熱性ポリマー
で被覆してNiメッキがつかないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメタルベース半導体
パッケージ及びその製造方法に関する。さらに詳しく
は、キャビティーを持ち電気特性、放熱特性の優れたメ
タルベース半導体パッケージでワイヤボンド用金属メッ
キを行い、その後絞りまたは曲げ加工が可能な構成及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】メタルベース半導体パッケージは放熱
性、電磁遮蔽性に優れているなどの特徴を持っており、
近年マイクロコンピュータ、マイクロプロセッサ等の半
導体パッケージ向けの利用が高まっている。メタルベー
ス半導体パッケージの代表的な具体例としてはUSP
5,420,460号に開示されているメタルベースの
ボール・グリッド・アレイ(Ball Grid Array 以下B
GAと略す)、USP5,639,990号に開示され
ているメタルベースのメタル・クワッド・パッケージ
(Metal Quad Package、以下MQPと略す)、特開平6
−291243号に開示されている2段絞りで表面実装
性の良いメタルベース半導体パッケージ、特開平8−1
72142の2段絞りで表面実装性の良いメタルベース
半導体パッケージ、1996年12月のThe Third VLSI
PACKAGING WORKSHOP of Japan でのHighPerformance
Cavity-Down Metal Based BGA Package (TECHNICAL DIG
EST, Page153)(以下MeBGAと略す)、特開平9−
307019号に開示された回路保護皮膜も同時に絞り
加工する事により加工を容易にしたパッケージ(以下M
sBGAと略す)等がある。これらで曲げ絞り加工を行
うパッケージの場合は全て曲げ絞り加工後にニッケル金
メッキ等のワイヤボンド用金属メッキを施す事が記載さ
れている。
【0003】また、ベースメタルにプラスチック基板が
積層されたパッケージを絞り加工する場合はニッケル金
メッキのようなワイヤボンド用金属を銅パターンやベー
ス金属にメッキする前に行う。ワイヤボンド用金属を銅
パターンやベース金属にメッキした後は、絞りや曲げの
加工を行わない。
【0004】これらの理由はワイヤボンド用金属メッキ
やベースメタルの保護用のメッキはニッケルが主体であ
り、そのニッケルが硬く伸びが無いために曲げ、絞り加
工でクラックが入ることが常であるからである。
【0005】また、ニッケルがメッキとして掛からない
ようにソルダーレジスト等の樹脂で覆った場合でも、そ
の樹脂には230℃以上の半田耐熱性、耐無電解ニッケ
ル金メッキ性、耐湿性(耐プレッシャクッカー性)等の
特性が必要なためエポキシ系樹脂が使われる。従って伸
びが無く、急角度に曲げれば容易にクラックがはいるこ
とも当業者の常識となっている。
【0006】特開平9−307019号で開示された内
容は上記の状況をよく説明しているので引用する。絞り
加工する回路部を感光性ソルダーレジスト等の保護膜で
保護した場合でも、発明の詳細な説明の欄に記載のごと
く、絞り加工によって形成する段差部分を滑らかに成形
することが重要である。また、間接的な表現であるが、
ベース銅だけで構成されニッケルメッキのかかる前の状
態部分の絞り角度は配線パターンを保護皮膜と共に絞る
部分より急角度に形成される記載されており、配線パタ
ーンを保護膜と共に絞る部分はより緩やかに絞ることが
必要である。これらは、回路保護膜付き回路部分を急角
度で絞った場合に想定される回路保護膜のクラックを避
けることを目的としている。また、ベース金属の裏面の
保護用ニッケルメッキは絞り加工後に行うことも記載さ
れている。これは、ニッケルメッキのクラックを防ぐこ
とを目的にしている。
【0007】しかしながら、従来の常識を覆してニッケ
ル金メッキ等のワイヤボンド用金属を銅パターンやベー
ス金属の一部にメッキした後に、絞りや曲げ角度を十分
に急角度に加工することは、ワイヤボンド用金属をメッ
キする場合に、基板がフラットで最も単純な形状である
ので、均一でメッキが行いやすいこと、生産加工ライン
が金型加工ラインで途切れることが無く単純で生産性が
良いこと、及び、曲げ絞りを十分急角度に行うためにパ
ッケージの面積を小さくすることができるのでワイヤボ
ンド用金属のメッキのためにもパッケージの小型化のた
めにも非常に有用である。特に多数のパッケージを1枚
の板に形成したいわゆる枚葉で行う生産方式の場合やリ
ール・ツウ・リールで行う方法では、曲げ、絞り加工後
に個片にしたりフレームにしてからワイヤボンド用の金
属メッキを行う場合に比べて、特に合理的な方法であ
る。しかるに、この方法は、上記常識から、従来は提案
されてもいないし、実現は、なおさらできていなかっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の常識を覆してニ
ッケル金メッキ等のワイヤボンド用金属を銅パターンに
メッキした後に、絞りや曲げ角度を十分に急角度に加工
することにより、基板がフラットで最も単純な形状であ
る段階でワイヤボンド用金属を均一にメッキすること、
曲げ絞りを十分急角度に行ってパッケージの面積を小さ
くすること、10個以上の多数のパッケージパターンを
1枚の板に形成したいわゆる平板状態あるいはリール・
ツウ・リールの長尺基板でワイヤボンド用金属メッキを
行った後に曲げ絞り加工を行うことが必要である。ま
た、製造したメタルベース半導体パッケージは前記加工
性と共に230℃以上の半田耐熱性、耐湿性(耐プレッ
シャクッカー性など)など半導体パッケージとしての実
装性、耐久性に優れていることも必要である。以上のよ
うに、特に曲げ、絞り加工後に個片にしたりフレームに
してからワイヤボンド用の金属メッキを行う従来の方法
に比べて、品質、生産性に優れていることが特徴であ
り、本発明はその優れた方法とそれを実行できる材料構
成を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するため次の構成を備える。すなわち、ベース金属の伸
び率が15%以上であり、そのベース金属の上にガラス
転移温度が160℃以上、300℃以下である耐熱性熱
可塑性樹脂を必須成分とし伸び率が20%以上である絶
縁層を用い、その絶縁層上に伸び率が20%以上である
銅箔に半導体搭載用回路を形成し、ベース金属の裏面の
絞り部および曲げ部にガラス転移温度が160℃以上、
300℃以下の耐熱性熱可塑性樹脂を必須成分とし伸び
率が20%以上である絶縁層を形成し、回路保護用のソ
ルダーレジストに伸び率が20%以上である樹脂を使用
し、絞り部および曲げ部で1%以上の伸びを発生するベ
ース金属、銅箔回路にワイヤボンド用金属メッキがつか
ないようにすることを特徴とする構成である。
【0010】さらに、ベース銅、銅箔に適切な表面処理
を施したり、前記特徴の物理特性を保有しながら、耐熱
性、耐薬品性を持った有機材料を使用することによっ
て、メタルベース半導体パッケージ単独の特性におい
て、耐PCT性が96時間以上で構成材料界面での剥が
れ、変色が生じなく、230℃以上の温度で全ての有機
材料層にクラックおよび脹れの発生が無く、無電解ニッ
ケルを1.5μm以上、無電解金メッキを0.3μm以
上析出させる工程でソルダーレジストと回路金属、有機
絶縁層からなる下地との間にメッキ液の潜りが生じない
性能を持たせることを特徴とする構成である。
【0011】その様な構成、材料、表面処理を採用する
ことにより、耐久性に優れると共に、ワイヤボンド用金
属メッキの後に行うキャビティーを形成するための絞り
または曲げの角度が30°以上、90°以下の急角度で
あり、絞りまたは曲げの外側の曲率半径がパッケージの
回路基板の厚さの1/2倍以上、5倍以下の小さい曲率
半径の絞りまたは曲げ加工を実行できる。その結果、ワ
イヤボンド用金属メッキ後に絞り加工する生産方式であ
っても、実装に寄与しない絞り部の面積が小さくパッケ
ージの小型化が実現できる。
【0012】また、パッケージが上記の層構成を取るこ
とによってワイヤボンド用金属メッキを行う際、絞りま
たは曲げ加工を行う前の基板が10個以上のパッケージ
パターンを含んでいる板状であったり、リール・ツウ・
リールの長尺状であっても効率よく合理的に加工ができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明によって製造されるメ
タルベース半導体パッケージの形状、マザーボードへの
実装性、パッケージとしての耐久信頼性と発明の実施方
法を説明する。本発明のパッケージの特徴は 1)絞り加工で1段以上のキャビティーが形成され、キ
ャビティーの深さは0.1mm以上、1.5mm以下で
あり、キャビティーの絞りや曲げの角度は20°以上、
90°以下である。 2)キャビティーの絞りや曲げ部分で、ベースメタルや
回路用銅箔の伸びが1%以上である部分には表面にポリ
マー層を形成してベースメタルや回路用銅箔を露出させ
ないようにしている。そのポリマー層の外側の曲率半径
は、SR付き回路基板の厚さの1/2以上、5倍以下で
ある。 3)製造過程でのニッケル、金メッキなどのワイヤボン
ド用金属メッキで何等異常が無く、半田リフローなどの
マザーボード実装信頼性、耐PCT性、耐温度サイクル
性等の半導体用の耐久信頼性を持っている。
【0014】キャビティーの深さが0.1mmより小さ
ければ半導体を搭載するキャビティーの意味が無くな
り、1.5mmより大きければパッケージの高さが大き
くなりすぎ実用的ではない。キャビティーの絞り角度が
20°より小さければキャビティーの深さが取りにく
い。また、90°より大きい絞り加工は実質的に価値が
ない。キャビティーの絞りや曲げ部分の外側のポリマー
層の外側の曲率半径はポリマー付き回路基板の厚さの1
/2より小さければ局部的にSRや回路の伸びが大きく
なり過ぎ、割れを生じる。また、5倍より大きければ絞
り角度が小さくなりキャビティー形成の意味が失われ
る。
【0015】本発明のメタルベース半導体パッケージの
製造は次のようである。 1.本発明でSRを被覆する前のメタルベース回路基板
は絞りや曲げ角度を十分に急角度に加工できることが必
要であり、次のようにして製造する。 1)ベース金属の表裏面に形成する絶縁層はガラス転移
温度が160℃以上、300℃以下である耐熱性熱可塑
性樹脂を必須成分とし、その耐熱性熱可塑性樹脂がベー
ス金属や回路用の金属箔との接着界面に存在することを
必須条件とする。即ち、その絶縁層は、耐熱性熱可塑性
樹脂単独でも、耐熱性熱可塑性樹脂と耐熱性非熱可塑性
樹脂との複層構造であっても良い。耐熱性熱可塑性樹脂
の例としてはUSP5,639,990号に開示されて
いる樹脂があり、例えば、熱可塑性ポリイミド(例とし
てはLARC−TPI、三井化学(株)製のレグルス等
がある)、熱可塑性ポリエーテルイミド(例として、三
菱樹脂(株)製のスペリオUT−F等がある)、ポリエ
ーテルサルフォン、熱可塑性ポリアミドイミド(例とし
て、日立化成(株)製のハイマール)等がある。また、
耐熱性非熱可塑性樹脂の例としては東レ・デュポン
(株)のカプトンH、K、E、ENZT、宇部興産
(株)のユーピレックスS、SGA、鐘淵化学(株)の
アピカルAH、NPI等がある。これらの絶縁層の伸び
率が20%より小さければ、パッケージの小型化に必要
な急角度の絞りや曲げ加工時に絶縁層が破断して実用に
耐えないからである。ガラス転移温度が160℃以下で
あれば半導体実装時のワイヤボンド(以下WBと略す)
接合時に樹脂層が柔らかくなりすぎてWB強度が低下し
たり、半田リフローでの脹れが起きやすい。裏面の場合
で有ればWB時に加熱板と接触してタックを起こしたり
する等の問題が起こる。また、300℃以上であれば金
属との積層接合が困難になるためである。 回路下の絶
縁層の厚さは3μm以上、100μm以下が好ましい。
より好ましくは15〜75μmである。3μmより薄け
れば配線間の絶縁特性上心配がある。また、100μm
より厚ければ曲げ、絞りの際、回路やソルダーレジスト
の伸びが多く必要でありクラックの発生に繋がる恐れが
ある。また、裏面の絶縁層の厚さは3μm以上、30μ
m以下が好ましい。より好ましくは5μm以上、15μ
m以下である。3μmより薄ければ部分的に絶縁性が低
下する場所ができてWB用金属メッキが付着したり、曲
げ、絞り加工で絶縁層が破断する恐れがある。また、3
0μmより厚ければ、メタルベースで放熱性が優秀であ
るパッケージの特徴が熱伝導率が十分ではない樹脂層に
よって阻害されるからである。
【0016】2)ベース金属は放熱板及び、グラウンド
または電源板としても使用するため、熱伝導性が良く、
電気特性が優れていれば特に限定しないが、銅、銅合
金、アルミニウムが好適に使用される。ベース金属の厚
さは0.05mm以上、2.0mm以下、好ましくは
0.15mm以上、1.5mm以下がである。ベース金
属の厚さが0.05mmより薄くなると最終的な機械加
工後の平坦度が低下し好ましくない。また、2.0mm
より厚くなると、所定の急角度の絞り加工の際に曲げの
外側の材料の伸びが大きくなり外側材料の破断などが発
生して好ましくないのである。
【0017】ベース金属の表面は耐熱性熱可塑性樹脂と
の接着性、無電解ニッケル、金メッキ液などの薬品への
耐久性を得るために、適切な表面処理を施す事が必要で
ある。表面処理としては銅の防蝕にも使用される黒化ク
ロム処理(黒色酸化クロム処理)、市販の銅箔表面処理
と同様な処理(ニッケル、コバルト、銅の合金処理にク
ロメート防錆処理を施した物など)、銅箔の黒化処理等
が好適である。 3)回路形成用の銅箔層は伸び率が20%以上であれば
種類は特に問わないが、市販の圧延銅箔やHTE箔が好
適である。また、それらに表面が平滑になる電解銅メッ
キで厚みを増しても伸び率が確保できればかまわない。
また、絶縁層にスパッタ法などで銅層を形成し、銅メッ
キで適当な厚さにして形成しても良い。ソルダーレジス
トが塗布される面はバフ研磨などの機械的粗化やソフト
エッチ、CZ処理(メック社)等を施すのが耐久信頼性
などの面から好ましい。 4)ベース金属への絶縁層の形成、絶縁層上への回路形
成用銅箔層の形成方法は製品の耐久信頼性などに異常が
無ければ特に問わないが、次の方法も適切である。
【0018】ベース金属に絶縁層、銅箔を積層して耐熱
性熱可塑性樹脂のガラス転移温度より30℃以上の温度
で真空中で加圧積層する。 2.回路加工の方法についても特に問わない。一例とし
てはドライフィルムなどの適切なエッチングレジスト、
塩化第二鉄などのエッチング液を使用した公知のエッチ
ング方法で形成できる。
【0019】3.絞り部、曲げ部で1%以上の伸びを発
生させる銅箔回路にワイヤボンド用金属メッキがつかな
いように被覆するための上記メタルベース回路基板上に
形成するSRとしては、ファイン加工に好適な感光性樹
脂組成物であり、絞り加工を行いキャビティーを形成す
る際の伸びが20%以上であることが必要である。その
伸びが必要な理由は、所定厚みの基板で絞り角度を30
°以上にする際、クラックが入らないことが必要なため
である。また、SRの伸びはSR単独のフィルムで測定
するのでは無く、絞り加工を行った時に実際に伸びる量
で測定するのである。測定法をフィルム単独で測定した
値を採用しない理由は、絞り加工でのフィルム伸び速度
がJIS規格C2318等で規定される速度より速く、
必ずしもC2318で測定した伸び率が絞り加工での伸
び率と相関しないためである。
【0020】SRの好ましい厚みとしては回路上で0.
003〜0.10mmである。より好ましい厚みは0.
005〜0.05mmである。SRの厚みが0.003
mmより薄ければ回路の保護の効果が低かったり、絞り
加工時にクラックが入りやすい。また、0.10mmよ
り厚ければ露光感度の低下や絶縁や回路保護的に過剰性
能となるなどで好ましくない。
【0021】好適な感光性樹脂組成物としては(A)熱
可塑性ポリイミドの前駆体であるアミック酸であり、そ
の対数粘度(N,N’−ジメチルアセトアミド溶媒、濃
度0.5g/100ml−溶媒、35℃)が0.3〜
1.0dl/gであるものを含窒素系有機溶剤に溶解し
た溶液と(B)光重合可能なC−C不飽和2重結合を有
する化合物と、(C)光重合開始剤とからなる感光性樹
脂組成物がある。また、前記ポリアミック酸の代わりに
熱可塑性ポリアミドイミドの前駆体であるポリアミック
酸、あるいは熱可塑性ポリエーテルイミドの前駆体であ
るポリアミック酸で、その対数粘度が0.3〜1.0d
l/gであるものの含窒素系溶解した溶液を使用しても
良い。それらの感光性樹脂組成物で絞り部、曲げ部で1
%以上の伸びを発生させる銅箔回路にワイヤボンド用金
属メッキがつかないように被覆することにより課題を達
成できることを見いだした。対数粘度が0.3より小さ
ければ本発明に必要なSRの伸びを20%以上にするこ
とが困難であり、1.0より大きければSRのファイン
な現像が困難になるためである。
【0022】特に好適なSRとしては下記の感光性樹脂
組成物があり、その感光性樹脂組成物で回路を被覆し、
絞り部、曲げ部で1%以上の伸びを発生させる銅箔回路
にワイヤボンド用金属メッキがつかないように被覆する
ことにより一層、好適に課題を達成できることを見いだ
した。構造式(1)〔化1〕
【0023】
【化1】 (式中、Rは構造式(2)〔化2〕
【0024】
【化2】 からなる群より選ばれる四価の基である。)で表される
繰り返し単位を有し、それの対数粘度(N,N−ジメチ
ルアセトアミド溶媒、濃度0.5g/100ml−溶
媒、35℃で測定)が0.3〜1.0dl/gであるポ
リアミド酸を含む窒素系溶媒に溶解した溶液と、(B)
光重合可能なC−C不飽和2重結合を有する化合物と、
(C)光重合開始剤とからなる感光性樹脂組成物また
は、構造式(3)〔化3〕
【0025】
【化3】 (式中、Rは構造式(4)〔化4〕を表す。
【0026】
【化4】 で表される繰り返し単位を有し、それの対数粘度(N,
N−ジメチルアセトアミド溶媒、濃度0.5g/100
ml−溶媒、35℃で測定)が0.3〜1.0dl/g
であるポリアミド酸、100重量部に対して、(B)ア
ルコール性水酸基を含有し、少なくとも3つ以上の光重
合可能なC−C不飽和2重結合を有する(メタ)アクリ
レート化合物、10〜50重量部と、(C)ポリアルキ
レングリコールジ(メタ)アクリレート化合物、10〜
50重量部と、(D)光重合開始剤を必須成分として配
合せしめた感光性樹脂組成物。
【0027】本発明者らは、上記のようにして、絞りや
曲げ角度を十分に急角度に加工してもベース金属、絶縁
層、回路およびソルダーレジストにクラック等の欠陥が
発生しないパッケージ材料、加工法を開発すると共に、
絞り部および曲げ部で1%以上の伸びまたは圧縮が発生
するようなベース金属、銅箔回路部分に、絶縁層または
ソルダーレジストを被覆して、その部分にワイヤボンド
用金属メッキがつかないような設計を行うことによっ
て、ワイヤボンド用金属メッキを行った後に絞り加工ま
たは曲げ加工を行うという新規な加工法を特徴とするメ
タルベース半導体パッケージの開発に成功したのであ
る。
【0028】この従来の常識を覆してニッケル金メッキ
等のワイヤボンド用金属を銅パターンや一部ベース金属
にメッキした後に、絞りや曲げ角度を十分に急角度に加
工することは、ワイヤボンド用金属をメッキする場合
に、基板がフラットで最も単純な形状であるので均一で
メッキが行いやすいこと、生産加工ラインが金型加工ラ
インで途切れることが無く単純で生産性が良いこと、及
び、曲げ絞りを十分急角度に行うためにパッケージの面
積を小さくすることができるのでワイヤボンド用金属の
メッキのためにもパッケージの小型化のためにも非常に
有用である。特に多数のパッケージを1枚の板に形成し
たいわゆる枚葉で行う生産方式の場合やリール・ツウ・
リールで行う方法では、曲げ、絞り加工後に個片にした
りフレームにしてからワイヤボンド用の金属メッキを行
う場合に比べて、特に合理的な方法である。
【0029】また、絞りまたは曲げ加工部にワイヤボン
ド用金属メッキが形成されないことによって、パッケー
ジ性能の一部も向上されるのである。例としては 1)キャビティーを形成した場合に必用になるポッティ
ング材流出防止のダムの形成を不要にすることが可能に
なる、 2)キャビティー内にSRを形成しなく、配線部分が金
メッキであることによる封止樹脂と金メッキの接着信頼
性の低下を防止できる、 3)2段以上の絞りを形成して各段にワイヤボンド部を
設ける場合、段と段の間の絞りあるいは曲げ部にソルダ
ーレジストが形成されているので半導体からの金ワイヤ
が曲げ部の配線に接触するという問題がなくなる、 4)裏面に熱膨張率が低いニッケルメッキなどのワイヤ
ボンド用金属メッキが付かないためにベース金属の表裏
材料の熱膨張率のバランスが良く、温度変化でのパッケ
ージ形状の変化が少ない、等の大きな利点が得られる。
【0030】以下に実施例に基づき具体的に説明する。
ベース金属の表面及び裏面に耐熱性熱可塑性樹脂を必須
成分とする絶縁層を用い、表面の絶縁層上の銅箔に半導
体搭載用回路を形成するためのメタルベース回路基板を
次のようにして作成した。 (メタルベース基板1)18μm厚さの圧延銅箔(ジャ
パンエナジー社製、アニール処理後の伸び率は21
%)、15μm厚さのポリエーテルイミドフィルム(ス
ペリオ、三菱樹脂社製、樹脂のガラス転移温度は226
℃、伸び率は80%)、0.35mm厚さのベース銅板
(C1020-1/2H、三菱伸銅社製、伸び率は20%)をメッ
ク社のCZ処理を施し表面を粗化したもの、厚さ25μ
mのポリエーテルイミドフィルム(スペリオ)、18μ
m厚さの前記圧延銅箔をこの順に積層した後、真空中で
260℃×圧力5MPa×60分でプレス成形した。こ
の成型品(図1に断面模式図を示した)をメタルベース
基板(1)とする。メタルベース基板(1)の全ての層
間の接着力が7.8N/cm以上あることを確認した。 (メタルベース基板2)ジメチルアセトアミドを溶剤と
して3,3’−ジアミノフェノキシベンゼンと3,
3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物を当量比で1:0.99で混合し、25℃で24時
間反応させアミド酸溶液を得た(PAA-A とする)。PAA-
A を25μm厚みのカプトンH(東レデュポン社製)の
両面にダイコータを用いて塗布、100〜200℃で乾
燥、220〜260℃でイミド化、最終乾燥した。カプ
トンHの両面に形成されたPAA-A をイミド化してできた
ポリイミドA(PI-Aとする)の厚さは各面とも5μmで
あった。25μmのカプトンHの両面にPI-Aを5μm積
層したフィルムをボンドプライAとする。
【0031】また、PAA-A を25μm厚みのカプトンH
の片面に両面塗布の場合と同様にして塗布、乾燥、イミ
ド化した。カプトンHの片面に形成されたPI-Aの厚さは
3μmであった。25μmのカプトンHの片面にPI-Aを
3μm積層したフィルムをカバーフィルムAとする。
【0032】PI-Aは熱可塑性ポリイミドであり、ガラス
転移温度は198℃、ボンドプライAおよびカバーフィ
ルムAのフィルムの伸び率はそれぞれ55%、60%で
あった。次に18μm厚さの圧延銅箔(1)(ジャパン
エナジー社製)、ボンドプライA、0.35mm厚さの
ベース銅板(1)(C1020-1/2H、三菱伸銅社製で両面の
表面は日本電解(株)にてNi,Co等の電気メッキに
より接着力改善のための表面粗化処理がされている)、
熱可塑性ポリイミド側をベース銅板側にしたカバーフィ
ルムAをこの順に積層した後、真空中で温度250℃×
圧力6.5MPa×時間60分でプレス成形した。この
成形品をメタルベース基板(2)とする。メタルベース
基板(2)のすべての層間の接着力が7.8N/cm以
上であることを確認した。 感光性樹脂組成物の作成 1)ポリアミド酸を含む窒素系溶媒溶液の製造 〔合成例1〕 (ポリアミド酸PA1) 反応器(攪拌機、還流冷却器および窒素導入管付き)
中、窒素雰囲気下、N、N−ジメチルアセトアミド13
5g、ジエチレングリコールジメチルエーテル135g
に1、3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン5
3.29g(0.1825モル)を溶解し、これを攪拌
しながら、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物57.960g(0.180モル)
を乾燥固体のまま少量ずつ添加した。この間、反応器の
温度を25〜30℃に保ち、添加後20時間、窒素雰囲
気下で攪拌を継続し、固形分30%のポリアミド酸を得
た。このポリアミド酸の対数粘度は0.80であった。
【0033】〔合成例2〕 (ポリアミド酸PA2) 合成例1の3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物のかわりに、3,3’,4,4’−
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を用いた以外は、
合成例1と全く同様に操作して固形分30%のポリアミ
ド酸を得た。これらのポリアミド酸の対数粘度は0.9
5であった。
【0034】〔合成例3〕 (ポリアミド酸PA3) 合成例2と同様にしてポリアミド酸を合成したが、3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
の量を53.066g(0.1648モル)に減少して
合成した。このポリアミド酸の対数粘度は0.21であ
った。 2)感光性樹脂組成物の製造 〔組成物例1〕 (SR1) 配合量(重量部) 合成例1のポリアミド酸(PA1) 220 ペンタエリスリトールトリアクリレート 6 テトラエチレングリコールジアクリレート 24 IRUGACURE907 (チバガイギー社製 以下IGC907と略す) 4 カヤキュアー DETX(日本化薬製 以下DETXと略す) 1 〔組成物例2〕 (SR2) 配合量(重量部) 合成例2のポリアミド酸(PA2) 220 ペンタエリスリトールトリアクリレート 6 テトラエチレングリコールジアクリレート 24 IGC907 4 DETX 1 N,N−ジメチルアセトアミド 4 〔組成物例3〕 (SR3) 配合量(重量部) 合成例3のポリアミド酸(PA3) 220 ペンタエリスリトールトリアクリレート 25 IGC907 6 DETX 2 N,N−ジメチルアセトアミド 4
【0035】(実施例1)400mm角のメタルベース
基板(1)に40mm角のパッケージを製造するために
49面付けで回路加工を行った。圧延銅箔をエッチング
レジストでパターンを描き、塩化第二銅でエッチングし
て銅回路100と半田付け用ランド部400、ボンディ
ングパッド部500を形成した。
【0036】感光性ソルダーレジスト(SR1)を銅箔
回路上で30μm厚みになるように塗布した後、パター
ン形成してSR層600を形成した。このパターンはS
R層が絞り加工の下部まで回路を被覆し、絞り加工で伸
び率が1%以上になる回路部分も被覆するように設計し
た。このパターン形成後には絞り加工で伸び率が1%以
上になる部分はSRおよび、またはポリエーテルイミド
層で被覆されベース銅や回路は露出していないようにし
た。次にワイヤボンド用の金属メッキとして無電解でN
iメッキ(3μm)、Auメッキ(0.55μm)から
なるメッキ層700を400mm角の基板状態で形成し
た。SR層の下地へのメッキ液の潜りは全く観察されな
かった。また、そのメッキ厚みは±10%以内で良好で
あった。その後、SRおよび金メッキつきのメタルベー
ス回路基板のダイ搭載部分900(18mm角)を形成
するため、深さ0.7mmの絞り加工を行った。その
際、金型がワイヤボンド部の金メッキ部分にはタッチし
ないように金型を加工した。その後、パッケージを溶剤
洗浄、プラズマ洗浄して清浄化した。このようにしてキ
ャビティーダウンのLGA用の40mm角のメタルベー
ス半導体パッケージを得た。キャビティーを形成する絞
りの角度は40°であり、絞り部分のソルダーレジスト
の外側の最小曲率半径は1.1mmであった。また、そ
の時のSRの伸びは約35%であった。絞り加工後の検
査でベース銅板(1)001、両面のポリイミド層(回
路側のポリイミド層200および裏面のポリイミド層3
00)、回路層100、SR層600にはクラック等の
外観異常は全く検出されなかった。
【0037】このメタルベース半導体パッケージの金W
B性を検査したが全て0.059N以上の強度を示し、
いわゆるEモードはなかった。また、実装性および耐久
性試験として半田リフロー試験およびPCTにかけた。
半田リフロー条件は最高温度240℃30秒であり、P
CT条件は125℃×100%RH×225kPa×1
92Hrであった。半田リフロー後およびPCT後の外
観観察では構成材料の浮き、剥がれは観察されなかっ
た。SRの碁盤目テストでも剥離はなっかた。
【0038】半導体チップ1000をダイアタッチ材1
100で搭載部900に接着し、金のワイヤ1200で
金メッキされたボンディングパッド部500にボンディ
ングを行った後ポッティング材800でモールドした場
合の半導体実装後のメタルベース半導体パッケージの1
/2断面模式図を図−1に示した。配線の空気へのオー
プンはなく、ダムなしにモールドでき、モールド材のキ
ャビティー外側への出っ張りはなくLGAとして好適で
あった。
【0039】(実施例2)400mm角のメタルベース
基板(2)に40mm角のパッケージを製造するために
49面付けで回路加工を行った。圧延銅箔をエッチング
レジストでパターンを描き、塩化第二銅でエッチングし
て銅回路101、半田ボール用パッド部410、千鳥型
ボンディングパッド部510、520を形成した。
【0040】感光性ソルダーレジスト(SR2)を導電
体回路上で30μm厚みになるように塗布した後、パタ
ーン形成してSR層610を形成した。このパターンは
SR層が第一段目の下部まで回路を被覆し、絞り加工で
伸び率が1%以上になる回路部分も被覆するように設計
した。このパターン形成後には絞り加工で伸び率が1%
以上になる部分はSR、ボンドプライあるいはカバーフ
ィルム層で被覆されベース銅や回路は露出していないよ
うにした。次に、無電解でNiメッキ(4μm)、Au
メッキ(0.5μm)からなるメッキ層710を400
mm角の基板状態で形成した。SR層の下地へのメッキ
液の潜りは全く観察されなかった。その後、SRおよび
金メッキ付きのメタルベース回路基板のダイ搭載部分9
10(13mm角)と千鳥型ボンディングパッドの内側
のパッド部520のための段920を形成するため、全
深さ0.5mmの2段絞り加工を行った。1段目の絞り
深さは0.17mmであった。千鳥型ボンディングパッ
ドの外側のパッドは絞りの無い平坦部に形成されてい
る。このようにしてキャビティーダウンのBGA用の4
0mm角のメタルベース半導体パッケージを得た。キャ
ビティーを形成する絞りの角度は第一段目が40°であ
り、第二段目は45°であった。外側平坦部から絞り込
まれる部分のソルダーレジストの外側の最小曲率半径は
0.85mmであった。また、SRの伸びは約40%で
あった。絞り加工後の検査でベース銅板(1)001、
両面のポリイミド層(200および300)、銅回路1
01、SR層610にはクラック等の外観異常は全く検
出されなかった。回路側のワイヤボンド部や半田ボール
搭載部へのNi,Auメッキにおいて、SRの下地への
メッキ液の潜りも全く観察されなかった。
【0041】このメタルベース半導体パッケージの金W
B性を検査したが全て0.064N以上の強度を示し、
いわゆるEモードはなかった。また、実装性および耐久
性試験として半田リフロー試験およびPCTにかけた。
半田リフロー条件は最高温度240℃30秒であり、P
CT条件は125℃×100%RH×225kPa×1
92Hrであった。半田リフロー後およびPCT後の外
観観察では構成材料の浮き、剥がれは観察されなかっ
た。SRの碁盤目テストでも剥離はなっかた。
【0042】半導体チップ1010をダイアタッチ材1
100で搭載部910に接着し、金のワイヤ1210で
金メッキされたボンディングパッド部510へ、金のワ
イヤ1220で金メッキされたボンディングパッド部5
20にそれぞれボンディングを行い、ダム2000を形
成した後、ポッティング材800でモールドした場合の
半導体実装後のメタルベース半導体パッケージの1/2
断面模式図を図−2に示した。ボンディングパッド部5
10へのワイヤ1210が水平に近かったがSRが絞り
部に形成されているため、ワイヤ1210と銅回路10
1とのショートが全くなくワイヤボンド歩留まりが良好
であった。
【0043】(比較例1〜3)実施例1で得られたメタ
ルベース回路基板1(400mm角)に同一パターンで
種々のソルダーレジストをメーカーの推奨する方法で形
成した。種々のソルダーレジストの内容は次のとおりで
ある。
【0044】比較例1:PSR4000:プラスチック
BGAに多用されている太陽インク(株)製の感光性エ
ポキシ系レジストインク 比較例2:SR−9000:フレキシブル回路基板等に
使われる日立化成(株)製の感光性アミド系レジストイ
ンク 比較例3:パイララックスPC1000:フレキシブル
回路基板等に用いられるデュポン(株)の感光性カバー
レイフィルム これらSR付きメタルベース回路基板に無電解でNiメ
ッキ(3μm)、Auメッキ(0.5μm)からなるメ
ッキ層700を400mm角の基板状態で形成した。そ
の後、ダイ部分1000(18mm角)を形成するた
め、深さ0.7mmの絞り加工を行った。ソルダーレジ
スト層は絞り加工の下部まで回路を被覆していた。この
ようにして、キャビティーダウンのLGA用の40mm
角のメタルベース半導体パッケージを得た。キャビティ
ーを形成する絞りの角度は30°であり、外側平坦部か
ら絞り込まれる部分のソルダーレジストの外側の最小曲
率半径は約1.2mmの設計とした。絞り加工でSRに
割れの生じなかったパッケージについてPCTにかけ
た。PCT条件は125℃×100%RH×225kP
a×192Hrであった。
【0045】これらの絞り加工、無電解メッキ、PCT
後の観察結果を表1に示した。表1に示されるように無
電解メッキでのメッキ液の潜り、絞り加工でのSRのク
ラック、PCTでのSRの剥がれの全ての問題点が無い
物はなく、ワイヤボンド用ニッケル/金メッキを行った
後に絞り加工を行い、欠陥がなく耐久信頼性に優れたパ
ッケージを製造することはできなかった。
【0046】
【表1】 注:表中──はテストを行わなかったことを示す。
【0047】(比較例4)実施例1で得られたメタルベ
ース回路基板1にSR3を導電体回路上で30μm厚み
になるように塗布した後、パターン形成してSR層62
0を形成した。次に、無電解でNiメッキ(3μm)、
Auメッキ(0.5μm)からなるメッキ層720を形
成した。
【0048】このSR付きメタルベース回路基板にダイ
部分900(18mm角)を形成するため、深さ0.7
mmの絞り加工を行った。ソルダーレジスト層は絞り加
工の下部まで回路を被覆していた。キャビティーを形成
する絞りの角度は30°であり、外側平坦部から絞り込
まれる部分のソルダーレジストの外側の最小曲率半径は
約1.2mmの設計とした。この絞り加工品を観察した
所、SRは絞り加工の部分で割れを生じると共に銅回路
100、ポリイミド層200も切断していてパッケージ
として使用できなかった。その模式図を図3に示した。
【0049】
【発明の効果】本発明によればワイヤボンド用金属をメ
ッキする場合に、基板がフラットで最も単純な形状で行
えるので均一にメッキできると共に、曲げ絞りを十分急
角度に行ってパッケージの面積を小さくする事ができ
る。また、製造したメタルベース半導体パッケージは前
記加工性と共に230℃以上の半田耐熱性、耐湿性(耐
プレッシャクッカー性など)など半導体パッケージとし
ての実装性、耐久性に優れている。また、10個以上の
多数のパッケージパターンを1枚の板に形成した、いわ
ゆる平板状態あるいはリール・ツウ・リールの長尺基板
でワイヤボンド用金属メッキを行った後に曲げ絞り加工
を行うことができるので、特に曲げ、絞り加工後に個片
にしたりフレームにしてからワイヤボンド用の金属メッ
キを行う従来の方法に比べて、品質、生産性に優れてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベース銅板001、回路側ポリイミド層20
0、裏面ポリイミド層300、銅回路100、ランド部
400、ボンディングパッド部500、SR1層60
0、Ni,Auメッキ層700、ポッティング材80
0、ダイ搭載部分900、半導体チップ1000、ダイ
アタッチ材1100、金ワイヤ1200から構成される
る半導体実装後のメタルベース半導体パッケージの1/
2断面模式図である。
【図2】ベース銅板001、回路側ポリイミド層20
0、裏面ポリイミド層300、銅回路101、ボールパ
ッド部410、千鳥型ボンディングパッド部510、5
20、SR2層610、Ni,Auメッキ層710、ポ
ッティング材800、ダイ搭載部分910、ボンディン
グパッド520を形成するための段920、半導体チッ
プ1010、ダイアタッチ材1110、金ワイヤ121
0、1220から構成される半導体実装後のメタルベー
ス半導体パッケージの1/2断面模式図である。
【図3】ベース銅板001、回路側ポリイミド層20
0、裏面ポリイミド層300、銅回路100、ランド部
400、ボンディングパッド部500、SR3層62
0、ダイ搭載部分900から構成されるメタルベース半
導体パッケージの製造途中工程の絞り加工品の1/2断
面模式図である。
【符号の説明】
001・・・・・・・ベース銅板 100・・・・・・・銅回路 101・・・・・・・銅回路 200・・・・・・・回路側ポリイミド層 300・・・・・・・裏面ポリイミド層 400・・・・・・・ランド部 410・・・・・・・ボールパッド部 500・・・・・・・ボンディングパッド部 510・・・・・・・千鳥型ボンディングパッド部の外
側 520・・・・・・・千鳥型ボンディングパッド部の内
側 600・・・・・・・SR1層 610・・・・・・・SR2層 620・・・・・・・SR3層 700、710・・・Ni,Auメッキ層 800・・・・・・・ポッティング材 900、910・・・ダイ搭載部分 920・・・・・・・ボンディングパッド部520を形
成する段 1000、1010・・・・・・・・半導体チップ 1100、1110・・・・・・・・ダイアタッチ材 1200、1210、1220・・・金ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 博文 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 大川戸 悦夫 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 Fターム(参考) 5E315 AA05 AA09 BB04 BB16 DD15 DD21 DD25 GG16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞り加工または曲げ加工によってキャビ
    ティーを形成したメタルベース半導体パッケージにおい
    て、ワイヤボンド用金属メッキを行った後に絞り加工ま
    たは曲げ加工を行うことを特徴とするメタルベース半導
    体パッケージ。
  2. 【請求項2】 ベース金属の伸び率が15%以上であ
    り、そのベース金属の上にガラス転移温度が160℃以
    上、300℃以下の耐熱性熱可塑性樹脂を必須成分とし
    伸び率が20%以上である絶縁層を形成し、その絶縁層
    の上に伸び率が20%以上である銅箔を形成し、その銅
    箔に半導体搭載用回路を形成し、ベース金属の裏面の絞
    り部および曲げ部に、ガラス転移温度が160℃以上、
    300℃以下である耐熱性熱可塑性樹脂を必須成分とし
    伸び率が20%以上である絶縁層を形成し、回路保護用
    のソルダーレジストに伸び率が20%以上である樹脂を
    使用して、絞り部および曲げ部で1%以上の伸びまたは
    圧縮を発生させるベース金属、銅箔回路にワイヤボンド
    用金属メッキがつかないようにすることを特徴とする請
    求項1に記載のメタルベース半導体パッケージ。
  3. 【請求項3】 キャビティーが2段以上の絞りになって
    おり、ワイヤボンド部が1段以上であることを特徴とす
    る請求項2に記載のメタルベース半導体パッケージ。
  4. 【請求項4】 メタルベース半導体パッケージ単独の特
    性において、耐PCT性が96時間以上で構成材料界面
    での剥がれ、変色が生じなく、230℃以上の温度で全
    ての有機材料層にクラックおよび脹れの発生が無く、無
    電解ニッケルを1.5μm以上、無電解金メッキを0.
    3μm以上析出させる工程でソルダーレジストと回路金
    属、有機絶縁層からなる下地との間にメッキ液の潜りが
    生じないことを特徴とする請求項2または3のいずれか
    に記載のメタルベース半導体パッケージ。
  5. 【請求項5】 キャビティーを形成する絞りまたは曲げ
    の角度が30°以上、90°以下であり、絞りまたは曲
    げの外側の曲率半径がパッケージの回路基板の厚さの1
    /2倍以上、5倍以下であり、絞りまたは曲げ部分のパ
    ッケージ最外側の樹脂層の伸びが20%以上であること
    を特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のメタル
    ベース半導体パッケージ。
  6. 【請求項6】 ワイヤボンド用金属メッキを行う絞りま
    たは曲げ加工を行う前の基板が10個以上のパッケージ
    パターンを含んでいる平板であることを特徴とする請求
    項1に記載のメタルベース半導体パッケージ。
  7. 【請求項7】 ワイヤボンド用金属メッキを行う絞りま
    たは曲げ加工を行う前の基板がリール・ツウ・リール状
    の長尺で有ることを特徴とする請求項1に記載のメタル
    ベース半導体パッケージ。
  8. 【請求項8】 絞り加工または曲げ加工によってキャビ
    ティーを形成したメタルベース半導体パッケージにおい
    て、ワイヤボンド用金属メッキを行った後に絞り加工ま
    たは曲げ加工を行うことを特徴とするメタルベース半導
    体パッケージの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2639831A3 (en) * 2012-03-16 2016-03-30 Lextar Electronics Corp. Light emitting diode package

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2639831A3 (en) * 2012-03-16 2016-03-30 Lextar Electronics Corp. Light emitting diode package

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