JP2000174142A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2000174142A
JP2000174142A JP2000028188A JP2000028188A JP2000174142A JP 2000174142 A JP2000174142 A JP 2000174142A JP 2000028188 A JP2000028188 A JP 2000028188A JP 2000028188 A JP2000028188 A JP 2000028188A JP 2000174142 A JP2000174142 A JP 2000174142A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体記憶装置において、安定した動作を実
現する。 【解決手段】 フリップフロップ回路を構成する1対の
第1導電型の第1および第2の駆動用トランジスタおよ
び1対の第2導電型の第1および第2の負荷用トランジ
スタと、1対の第1および第2のアクセストランジスタ
とを有する複数のメモリセルがマトリックス状に配置さ
れた半導体記憶装置であって、所定の方向に延びるよう
に形成され、第1および第2のアクセストランジスタの
ゲート電極にゲート電位を与えるワード線69と、この
ワード線69の延びる方向とほぼ直交する方向に延びる
ように形成された複数の電源電圧配線層75aを備え
る。各電源電圧配線層75aは直交方向に並べられたメ
モリセル同士でつながっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体記憶装置およ
びその製造方法に関し、特に、SRAM(Static
Random Access Memory)のメモ
リセルの構造およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体記憶装置の1つとして、S
RAMが知られている。図25は、従来のSRAMの1
つのメモリセルの等価回路図である。このメモリセル
は、負荷としてP型MOSトランジスタを用いた6つの
トランジスタで構成されている。すなわち、1対のドラ
イバ(駆動用)トランジスタQ1 、Q2 (N型MOSト
ランジスタ)と1対の負荷トランジスタQ5 、Q6 (P
型MOSトランジスタ)とが相互に接続されてフリップ
フロップ回路を構成している。1対の負荷トランジスタ
5 、Q6 のソース領域110および111は、VC C
電源に接続されており、ドライバトランジスタQ1 、Q
2 のソース領域はGND112および113に接続され
ている。
【0003】さらに、1対のアクセストランジスタQ
3 、Q4 (N型MOSトランジスタ)は各々記憶ノード
114および115に接続されている。そしてアクセス
トランジスタQ3 のソース/ドレイン領域の一方にはビ
ット線107が接続されており、アクセストランジスタ
4 のソース/ドレイン領域の一方にはビット線108
が接続されている。また、アクセストランジスタQ3
4 のゲート電極はワード線109に接続されている。
【0004】図26〜図28は、SRAMのメモリセル
の平面構造図であり、各々基板表面の下層から順に3段
階に分割して示したものである。図29は、図26〜図
28中の切断線A−Aに沿った方向からの断面構造図で
ある。図25〜図29を参照して、従来のメモリセルで
は、シリコン基板148の主表面に1対のドライバトラ
ンジスタQ1 、Q2 と1対のアクセストランジスタQ
3 、Q4 が形成されている。ドライバトランジスタQ1
は、ドレイン領域121およびソース領域122とゲー
ト電極125とを有する。ドライバトランジスタQ2
は、ドレイン領域117およびソース領域118とゲー
ト電極126とを有する。
【0005】また、アクセストランジスタQ3 は、1対
のソース/ドレイン領域119および120とゲート電
極109とを有する。アクセストランジスタQ4 は、1
対のソース/ドレイン領域116および117とゲート
電極109とを有する。
【0006】これらのトランジスタは、P型シリコン基
板148の主表面に形成されたソース/ドレイン領域を
有するN型MOSトランジスタで構成されている。ドラ
イバトランジスタQ2 のゲート電極126とアクセスト
ランジスタQ3 のソース/ドレイン領域120とは、コ
ンタクト部128を通して接続されている。また、ドラ
イバトランジスタQ2 のゲート電極126とドライバト
ランジスタQ1 のドレイン領域121とはコンタクト部
129によって接続されている。さらにドライバトラン
ジスタQ1 のゲート電極125は、アクセストランジス
タQ4 のソース/ドレイン領域117とドライバトラン
ジスタQ2 のドレイン領域117とにコンタクト部12
7を介して接続されている。
【0007】また、負荷トランジスタQ5 のゲート電極
130は、コンタクト部139を介して負荷トランジス
タQ6 のソース/ドレイン領域137に接続されてい
る。負荷トランジスタQ6 のゲート電極131は、コン
タクト部138を介して負荷トランジスタQ5 のソース
/ドレイン領域134に接続されている。
【0008】ビット線107は、コンタクト部146を
介してアクセストランジスタQ3 のソース/ドレイン領
域119に接続されている。ビット線108は、コンタ
クト部147を介してアクセストランジスタQ4 のソー
ス/ドレイン領域116に接続されている。
【0009】上記のように、従来のSRAMのメモリセ
ルは、シリコン基板上に4つのN型MOSトランジスタ
を配列し、さらにその上層にP型の薄膜トランジスタを
負荷として用いている。図30は、負荷トランジスタQ
5 およびQ6 に用いられる薄膜トランジスタの典型的な
断面構造を示した断面図である。図30を参照して、薄
膜トランジスタは、多結晶シリコンなどの半導体層の中
にチャネル領域142と1対のソース/ドレイン領域1
41、143とを形成する。そして、絶縁層を介在して
チャネル領域142に対向する位置にゲート電極140
を配置する。図31は、上記した薄膜トランジスタの電
流特性を示した特性図である。図において、Vdはドレ
イン電圧、Vgはゲート電圧、Idはドレイン電流であ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図32は、SRAMの
メモリセルの読出動作を説明するための等価回路図であ
る。図32を参照して、図25で示した負荷トランジス
タQ5 およびQ6 はこれらに流れる電流が十分小さいの
で等価回路図には示されていない。また、ビット線10
7および108にはP型MOSトランジスタで形成され
るビット線負荷160および161がそれぞれ接続され
ている。
【0011】ここで、記憶ノードAをLレベル、記憶ノ
ードBをHレベルとする。読出動作時には、ビット線負
荷160からLレベル側の記憶ノードAを通ってGND
112へ電流iが流れる。この一方、Hレベル側の記憶
ノードBにおいては、ビット線負荷161からGND1
13への電流は流れない。
【0012】ここで、図26に示したようにドライバト
ランジスタQ1 のソース領域122とドライバトランジ
スタQ2 のソース領域118とは異なる領域に形成され
ている。そして、ソース領域118とGND113との
間および、ソース領域122とGND112との間に
は、それぞれ寄生抵抗rが形成されている。したがっ
て、図32に示す状態では、ノードCは、r×i分だけ
電位が上昇する。これに対して、ノードDには電流が流
れないため、ノードDの電位は上昇しない。このため、
1つのメモリセル内でノードCとノードDとで電位のア
ンバランスが発生し、読出動作を正確に行なえないとい
う問題点があった。すなわち、ノードCの電位が上昇す
ると、これに伴って記憶ノードAの電位も上昇するた
め、記憶ノードAがLレベルからHレベルに逆転すると
ともに記憶ノードBがHレベルからLレベルに逆転する
という不都合が生じる場合があった。このような場合に
はデータの読出動作において誤ったデータを読出してし
まうという問題点があった。
【0013】また、次のような問題点もある。図33
は、図26および図29に示した第1直接コンタクト部
127、128および129をシェアード直接コンタク
ト構造にした場合の断面構造図である。図33を参照し
て、従来ではこのようなシェアードコンタクト構造も頻
繁に用いられる。すなわち、ドライバトランジスタQ2
のゲート電極126を素子分離酸化膜124上にゲート
酸化膜162を介して形成する。そして、シリコン基板
148およびゲート電極126上に層間絶縁膜164を
形成する。ゲート電極126と駆動用トランジスタQ1
のドレイン領域121上とに位置する層間絶縁膜164
にコンタクトホール164aを形成する。コンタクトホ
ール内でゲート電極126とドレイン領域121とを電
気的に接続するように第2ポリシリコン層165を形成
する。
【0014】このようにしてシェアード直接コンタクト
部163が形成されるが、ゲート電極126の端部の形
成位置がずれた場合には、次のような問題点が発生す
る。図34は、駆動用トランジスタQ2 のゲート電極1
26の端部の位置がずれた場合の問題点を説明するため
の断面構造図である。図34を参照して、このようにゲ
ート電極126の端部の位置が素子分離酸化膜124の
上に位置する場合には、コンタクトホール164aの形
成時のエッチングによって素子分離酸化膜124の端部
が削られてしまうという不都合が生じる。このような場
合には、その素子分離酸化膜124が削れた部分からリ
ーク電流i0 が発生するという問題点があった。
【0015】さらに、次のような問題点もある。図35
は、図29に示した負荷トランジスタQ6 の部分拡大図
である。図35を参照して、実際の動作においてはビッ
ト線107の電位が変化する。このため、ビット線10
7が負荷トランジスタQ6 のゲート電極として働き、こ
の結果負荷トランジスタQ6 を誤動作させるという問題
点があった。この現象はクロストーク現象と呼ばれてい
る。
【0016】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、この発明の1つの目的は、半導
体記憶装置において、1対の駆動用トランジスタのGN
D電位のアンバランスを低減するとともに、安定した動
作を実現することが可能な半導体記憶装置を提供するこ
とである。
【0017】この発明のもう1つの目的は、半導体記憶
装置において、駆動用トランジスタのゲート電極と不純
物領域との接続にシェアード直接コンタクト構造を用い
た場合に接合リーク電流を低減することである。
【0018】この発明のさらにもう1つの目的は、半導
体記憶装置において、駆動用トランジスタのソース領域
の抵抗を低減することである。
【0019】この発明のさらにもう1つの目的は、半導
体記憶装置の製造方法において、駆動用トランジスタの
ソース領域の抵抗を有効に低減し得る半導体記憶装置を
容易に製造することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明の1の局面にお
ける半導体記憶装置は、フリップフロップ回路を構成す
る1対の第1導電型の第1および第2の駆動用トランジ
スタおよび1対の第2導電型の第1および第2の負荷用
トランジスタと、1対の第1および第2のアクセストラ
ンジスタとを有する複数のメモリセルがマトリックス状
に配置された半導体記憶装置であって、所定の方向に延
びるように形成され、第1および第2のアクセストラン
ジスタのゲート電極にゲート電位を与えるワード線と、
このワード線の延びる方向とほぼ直交する方向に延びる
ように形成された複数の電源電圧配線層を備える。各電
源電圧配線層は直交方向に並べられたメモリセル同士で
つながっている(請求項1)。
【0021】上記1の局面における半導体記憶装置で
は、ワード線の延びる方向とほぼ直交する方向に延びる
ように形成された複数の接地配線層を備えることが好ま
しく、各接地配線層は直交方向に並べられたメモリセル
同士でつながっていることが好ましい(請求項2)。
【0022】この発明の他の局面における半導体記憶装
置は、フリップフロップ回路を構成する1対の第1導電
型の第1および第2の駆動用トランジスタおよび1対の
第2導電型の第1および第2の負荷用トランジスタと、
1対の第1および第2のアクセストランジスタとを有す
る複数のメモリセルがマトリックス状に配置された半導
体記憶装置であって、所定の方向に延びるように形成さ
れ、第1および第2のアクセストランジスタのゲート電
極にゲート電位を与えるワード線と、ワード線の延びる
方向とほぼ直交する方向に延びるように形成された複数
の電源電圧配線層と、電源電圧配線層の上層にメモリセ
ルの接地配線層を備える。各電源電圧配線層は直交方向
に並べられたメモリセル同士でつながっている(請求項
3)。
【0023】上記1の局面または他の局面における半導
体記憶装置では、第1および第2のアクセストランジス
タに接続されるビット線が接地配線層と同一の配線層で
形成されていることが好ましい(請求項4)。
【0024】上記1の局面または他の局面における半導
体記憶装置では、接地配線層が金属を含む導電層で形成
されていることが好ましい(請求項5)。
【0025】上記1の局面または他の局面における半導
体記憶装置では、電源電圧配線層は、ワード線方向に隣
接するメモリセルの一方の負荷用トランジスタに共通に
接続されることが好ましい(請求項6)。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図4は、本発明の第1実施例によるSRA
Mのメモリセルを示した平面構造図である。具体的に
は、図1〜図4は、それぞれ基板面の下層から順に4段
階に分割して示した平面図である。図5は、図1〜図4
の切断線B−Bに沿った断面構造図であり、図6は図1
〜図4の切断線C−Cに沿った断面構造図である。
【0027】図1には、N型の不純物領域(ソース/ド
レイン領域)4〜9、素子分離酸化膜1〜3、第1ポリ
シリコン層10〜13、第1直接コンタクト部14〜1
8および第2ポリシリコン層19〜23が示されてい
る。
【0028】すなわち、ドライバトランジスタQ1 は、
所定の方向に延びるゲート電極(第1ポリシリコン層)
11と、ゲート電極11に直交する方向に所定の間隔を
隔てて形成されたN型のソース領域9およびドレイン領
域5から構成されている。また、ドライバトランジスタ
2 は、ドライバトランジスタQ1 のゲート電極11と
所定の間隔を隔ててほぼ同じ方向に延びて形成されたゲ
ート電極12と、ゲート電極12とほぼ直交する方向に
所定の間隔を隔てて形成されたN型のソース領域9およ
びドレイン領域8から構成されている。つまり、駆動用
トランジスタQ 1 と駆動用トランジスタQ2 とは共通の
ソース領域9を有している。
【0029】また、アクセストランジスタQ3 は1対の
N型のソース/ドレイン領域4および5とゲート電極
(ワード線)10とから構成されており、アクセストラ
ンジスタQ4 は1対のN型のソース/ドレイン領域6お
よび7とゲート電極(ワード線)10とから構成されて
いる。つまり、アクセストランジスタQ3 とアクセスト
ランジスタQ4 とは共通のゲート電極(ワード線)10
を有している。そして、そのワード線10は、ドライバ
トランジスタQ1 のゲート電極と所定の間隔を隔ててほ
ぼ同じ方向に延びるように形成されている。また、第1
直接コンタクト部14〜18は、N型の不純物領域4〜
8と第2ポリシリコン層19〜23とをそれぞれ接続す
る部分である。なお、第1ポリシリコン層13は、隣接
する別のメモリセルのアクセストランジスタのゲート電
極である。
【0030】図2には、第1ポリシリコン層10〜1
3、第2ポリシリコン層19〜23、第2直接コンタク
ト部24〜27および第3ポリシリコン層28〜29が
示されている。第2直接コンタクト部24〜27は、第
3ポリシリコン層28〜29と、第2ポリシリコン層2
0、22、23または第1ポリシリコン層11とを接続
するための部分である。第3ポリシリコン層28および
29はそれぞれ後述する負荷トランジスタQ6 、Q5
ゲート電極を構成する。
【0031】図3には、第3ポリシリコン層28〜2
9、第4ポリシリコン層32〜36および第3直接コン
タクト部30〜31が示されている。第3直接コンタク
ト部30および31は、第4ポリシリコン層32〜36
と第3ポリシリコン層28〜29とを接続するための部
分である。負荷トランジスタQ5 は、P型ソース/ドレ
イン領域(第4ポリシリコン層)32および36と、チ
ャネル領域(第4ポリシリコン層)35と、ゲート電極
(第3ポリシリコン層)29とによって構成されてい
る。負荷トランジスタQ6 は、P型ソース/ドレイン領
域(第4ポリシリコン層)32および34と、チャネル
領域(第4ポリシリコン層)33と、ゲート電極(第3
ポリシリコン層)28とによって構成されている。
【0032】次に、図4には、第1ポリシリコン層10
〜13、第2ポリシリコン層19〜23、コンタクト部
37〜38および、アルミまたはタングステンなどの金
属配線からなるビット線39〜40が示されている。コ
ンタクト部37および38は、ビット線39〜40と第
2ポリシリコン層19〜23とを接続する役割を果たす
ものである。
【0033】図5および図6を参照して、次に第1実施
例のメモリセルの断面構造について説明する。まず、図
5を参照して、P型半導体基板(Pウェル)39の主表
面上には所定の間隔を隔ててゲート電極10、11、1
2および13が紙面と垂直方向に延びるように形成され
ている。また、P型半導体基板41の主表面上の所定領
域には素子分離酸化膜3が形成されている。素子分離酸
化膜3とドライバトランジスタQ1 のゲート電極11と
の間にはソース領域9が形成されている。ドライバトラ
ンジスタQ1 のゲート電極11とアクセストランジスタ
3 のゲート電極10との間にはドライバトランジスタ
1 のドレイン領域とアクセストランジスタQ3 のソー
ス/ドレイン領域を兼用するN型の不純物領域5が形成
されている。アクセストランジスタQ3 のゲート電極1
0と隣接するメモリセルのアクセストランジスタのゲー
ト電極13との間にはアクセストランジスタQ3 のソー
ス/ドレイン領域4が形成されている。不純物領域5上
とソース/ドレイン領域(不純物領域)4上とにはパッ
ド層(第2ポリシリコン層)20および19がそれぞれ
形成されている。
【0034】パッド層20は第1直接コンタクト部15
を介して不純物領域5と電気的に接続されており、パッ
ド層19は第1直接コンタクト部14を介して不純物領
域4と電気的に接続されている。パッド層20とドライ
バトランジスタQ2 のゲート電極12とを第2直接コン
タクト部24および25を介して電気的に接続するよう
に第3ポリシリコン層28が形成されている。この第3
ポリシリコン層28は、負荷トランジスタQ6 のゲート
電極としての役割を果たす。第3ポリシリコン層28の
上には第3直接コンタクト部30を介して第4ポリシリ
コン層36が形成されている。また、第3ポリシリコン
層28上には層間絶縁膜42を介して第4ポリシリコン
層32および33が形成されている。第4ポリシリコン
層36は負荷トランジスタQ5 のソース/ドレイン領
域、第4ポリシリコン層32は負荷トランジスタQ5
6 のソース/ドレイン領域を構成し、第4ポリシリコ
ン層33は負荷トランジスタQ6 のチャネル領域を構成
する。また、パッド層19には負荷トランジスタQ6
上方に延びるビット線39がコンタクト部37を介して
電気的に接続されている。
【0035】次に、図6を参照して、このC−C断面で
は、P型半導体基板の主表面上に所定の間隔を隔ててゲ
ート電極10、11、12および13が形成されてい
る。また、ゲート電極11の下には素子分離酸化膜2が
形成されている。ドライバトランジスタQ2 のゲート電
極12に隣接するようにドライバトランジスタQ2 のド
レイン領域8が形成されている。ゲート電極12と素子
分離酸化膜2との間にはドライバトランジスタQ2 のソ
ース領域9が形成されている。素子分離酸化膜2とアク
セストランジスタQ4 のゲート電極10との間にはアク
セストランジスタQ4 のソース/ドレイン領域7が形成
されている。アクセストランジスタQ4 のゲート電極1
0と隣接するメモリセルのアクセストランジスタのゲー
ト電極13との間にはアクセストランジスタQ4 のソー
ス/ドレイン領域6が形成されている。アクセストラン
ジスタQ4 のソース/ドレイン領域6、7上およびドラ
イバトランジスタQ2 のドレイン領域8上には、それぞ
れ第1直接コンタクト部16、17および18を介して
それぞれパッド層(第2ポリシリコン層)21、22お
よび23が形成されている。パッド層22とドライバト
ランジスタQ1 のゲート電極11とは第3ポリシリコン
層29によって電気的に接続されている。
【0036】すなわち、本実施例では、駆動用トランジ
スタQ1 のゲート電極11とアクセストランジスタQ4
のソース/ドレイン領域7との電気的接続をパッド層
(第2ポリシリコン層)22および第3ポリシリコン層
29の2つのポリシリコン層を用いて行なっている。ま
た、第3ポリシリコン層29はパッド層23とも第2直
接コンタクト部27を介して電気的に接続されている。
第3ポリシリコン層29上には第3直接コンタクト部3
1を介して第4ポリシリコン層34が形成されている。
さらに、第3ポリシリコン層29上には層間絶縁膜43
を介して第4ポリシリコン層32および35が形成され
ている。第4ポリシリコン層34は負荷トランジスタQ
6 のソース/ドレイン領域を構成し、第4ポリシリコン
層35は負荷トランジスタQ5 のチャネル領域を構成す
る。また、第3ポリシリコン層29は負荷トランジスタ
5 のゲート電極を構成する。パッド層21には負荷ト
ランジスタQ5 の上方に延びるビット線40がコンタク
ト部38を介して電気的に接続されている。
【0037】図7は、図1〜図6に示した第1実施例の
メモリセルの読出動作を説明するための等価回路図であ
る。ここで、負荷トランジスタQ5 およびQ6 はそれら
に流れる電流が小さいためこの等価回路図には示してい
ない。また、ビット線49および40にはそれぞれビッ
ト線負荷160および161が接続されている。記憶ノ
ードAがLレベル、記憶ノードBがHレベルの場合を考
える。この場合には、ビット線負荷160からアクセス
トランジスタQ3 、記憶ノードA、ドライバトランジス
タQ1 およびノードEを経てGND112へ電流が流れ
る。
【0038】ここで、この第1実施例では、図1、図5
および図6にも示したようにドライバトランジスタQ1
とドライバトランジスタQ2 とのソース領域9が共通で
ある。したがって、ノードEからGND112に向かっ
て電流が流れた場合にノードEの電位がi×r0 分だけ
上昇したとしても、記憶ノードAと記憶ノードBとは同
じだけ電位が上昇するため、ドライバトランジスタQ1
とドライバトランジスタQ2 とのGND電位が等しくな
る。したがって、ドライバトランジスタQ1 とドライバ
トランジスタQ2 とのGND電位のアンバランスを解消
することができる。この結果、従来GND電位のアンバ
ランスに基づいて生じていたデータの反転を有効に防止
することができる。
【0039】また、この第1実施例のメモリセルでは、
図6に示したように、ドライバトランジスタQ1 のゲー
ト電極11とアクセストランジスタQ4 のソース/ドレ
イン領域7との電気的接続を第2ポリシリコン層22お
よび第3ポリシリコン層29の2つのポリシリコン層を
用いて行なうことによって、図34に示した従来のシェ
アード直接コンタクト構造で生じていた問題点を解消す
ることができる。
【0040】すなわち、図6に示した第1実施例のコン
タクト構造では、ゲート電極11の端部と第2ポリシリ
コン層22とを直接接触させる必要がないため、第1直
接コンタクト部17をゲート電極11の端部の位置に関
係なく形成することができる。したがって、ゲート電極
11の端部の位置がずれて素子分離酸化膜2の上にきた
としても、第1直接コンタクト部17を従来のように素
子分離酸化膜2上の領域に形成する必要がない。この結
果、第1直接コンタクト部17の形成時のエッチングに
よって素子分離酸化膜2が削られることがなく、図34
に示した従来のシェアード直接コンタクト構造のように
リーク電流が発生することもない。
【0041】図8は、本発明の第2実施例のSRAMの
メモリセルを示した平面図である。この図8の平面図は
図1に示した第1実施例の平面図に対応する。図9は図
8のD−Dに沿った断面構造図である。図8および図9
を参照して、この第2実施例のメモリセルでは、図1に
示した第1実施例のメモリセルと異なりドライバトラン
ジスタQ1 およびQ2 の共通のソース領域9に第1直接
コンタクト部44を介して第2ポリサイド配線45が形
成されている。このように第2ポリサイド配線45をソ
ース領域9上に形成することによって、第1実施例の効
果に加えてさらにソース領域9の抵抗を低減することが
できるという効果を奏する。これにより、図7に示した
寄生抵抗r0 を低減することができるので寄生抵抗r0
に電流が流れた場合のノードEの電位上昇分を減少させ
ることができる。
【0042】図10は、本発明の第3実施例によるSR
AMのメモリセルの平面構造図である。この図10の平
面構造図は図3に示した第1実施例の平面構造図に対応
するものである。図11は図10に示したメモリセルの
E−Eにおける断面構造図であり、図12はF−Fにお
ける断面構造図である。図10〜図12を参照して、こ
の第3実施例のメモリセルでは、図1〜図6に示した第
1実施例のメモリセルと異なり、その上部が負荷トラン
ジスタQ5 、Q6 とビット線39、40との間に延びる
ように形成された配線層がコンタクト部46を介してソ
ース領域9に電気的に接続されている。この配線層47
は、金属配線層またはポリサイド配線層からなる。
【0043】この第3実施例の配線層47の製造方法と
しては、第4ポリシリコン層32に開口部を形成した後
全面にシリコン酸化膜を形成して異方性エッチングす
る。これによりコンタクト部46を形成することができ
る。その後コンタクト部46においてソース領域9と電
気的に接続するとともに第4ポリシリコン層32の上方
に延びる配線層47を形成する。
【0044】このようにこの第3実施例では、ビット線
39、40と負荷トランジスタQ5、Q6 を構成する第
4ポリシリコン層32、33との間に延びるように配線
層47を形成することにより、ビット線39の電位変動
により負荷トランジスタQ6が誤動作を起こすいわゆる
クロストーク現象を有効に防止することができる。ま
た、配線層47は第4ポリシリコン層32、33、35
および36の形成後に形成できるため、配線層47とし
て金属配線層を用いることができる。すなわち、ポリシ
リコン層形成時には800℃以上の温度になるため、融
点の低い金属配線層をポリシリコン層形成前に形成する
ことは困難である。しかし、この第3実施例では、第4
ポリシリコン層32、33、35および36形成後に配
線層47を形成するため、配線層47として金属配線層
を使用することができる。この結果、抵抗値の非常に低
い金属配線層をソース領域9に接続することができ、ソ
ース領域9の抵抗値を有効に低減することができる。
【0045】図13〜図15は、本発明の第4実施例の
メモリセルの製造プロセスを説明するための断面構造図
である。この第4実施例のメモリセルでは、図15に示
すように、ソース領域9の表面上にチタンシリサイド層
52が形成されている。さらに、チタンシリサイド層5
2の形成時に同時にソース領域9に不純物を注入するた
め、ソース領域9の抵抗を有効に低減することができ
る。以下、図13〜図15を参照してこの第4実施例の
メモリセルの製造プロセスについて説明する。
【0046】まず、図13に示すように、P型半導体基
板(Pウェル)41の主表面上に所定の間隔を隔ててド
ライバトランジスタQ1 およびQ2 のゲート電極11お
よび12を形成する。ゲート電極11および12をマス
クとして不純物をイオン注入することによってn- ソー
ス/ドレイン領域49a、49b、49cおよび49d
を形成する。ゲート電極11および12の両側壁部分に
サイドウォール48a、48b、48cおよび48dを
形成する。ゲート電極11、12とサイドウォール48
a、48b、48cおよび48dとをマスクとして不純
物をイオン注入することによってドライバトランジスタ
1 のドレイン領域5、ドライバトランジスタQ1 、Q
2 の共通のソース領域9およびドライバトランジスタQ
2 のドレイン領域8を形成する。全面にシリコン酸化膜
50を形成する。
【0047】次に、図14に示すように、シリコン酸化
膜50上の所定領域にレジスト51を形成する。レジス
ト51をマスクとしてシリコン酸化膜50、サイドウォ
ール48bおよび48cを異方性エッチングする。これ
により、図15に示すようなコンタクトホール60が形
成される。コンタクトホール60内の露出されたソース
領域9表面をチタンシリサイド化する。これにより、チ
タンシリサイド層52を形成する。またこのとき斜めイ
オン注入法を用いてソース領域9に不純物をイオン注入
する。このチタンシリサイド層52とイオン注入とによ
ってソース領域9の抵抗値を有効に低減することができ
る。なお、ソース領域9のチタンシリサイド化は一般に
接合リーク電流を増大させる。しかし、ドライバトラン
ジスタQ 1 、Q2 のソース領域9は、GND電位である
ため、接合リーク電流が生じても問題はない。
【0048】図16および図17は、本発明の第5実施
例によるSRAMのメモリセルの断面構造図である。図
16および図17は、それぞれ第1実施例の図5および
図6に対応する。図16および図17を参照して、この
第5実施例のメモリセルが、図5および図6に示した第
1実施例のメモリセルと異なる点は、負荷トランジスタ
5 、Q6 を構成するゲート電極(第5ポリシリコン
層)54および53をそれぞれチャネル領域35および
33の上方に配置している点である。このように構成す
ることによって、ビット線39および40の電位変動に
よって負荷トランジスタQ6、Q5が誤動作するのを有効
に防止することができる。
【0049】図18〜図20は、本発明の第6実施例に
よるSRAMのメモリセルを示した平面構造図である。
具体的には、図18〜図20は、それぞれ基板面の下層
から順に3段階に分割した平面図である。図21は図1
8〜図20の切断線G−Gに沿った断面構造図であり、
図22は図18〜図20の切断線H−Hに沿った断面構
造図である。
【0050】図18には、N型不純物領域(ソース/ド
レイン領域)64〜68と、素子分離酸化膜61〜63
と、第1ポリシリコン層69〜71と、第1直接コンタ
クト部72〜74と、第2ポリシリコン層75、76と
が示されている。
【0051】すなわち、ドライバトランジスタQ1は、
ドレイン領域65と、ゲート電極70と、ソース領域6
6とから構成されている。ドライバトランジスタQ2
は、ドレイン領域68と、ゲート電極71と、ドライバ
トランジスタQ1 と共通のソース領域66とから構成さ
れている。
【0052】また、アクセストランジスタQ3 は、ドレ
イン領域(ソース領域)64と、ゲート電極69と、ソ
ース領域(ドレイン領域)65とから構成されている。
アクセストランジスタQ4 は、ドレイン領域(ソース領
域)67と、ゲート電極69と、ソース領域(ドレイン
領域)68とによって構成されている。
【0053】第1直接コンタクト部72は、第2ポリシ
リコン層75とN型不純物領域65とを接続する部分で
あり、第1直接コンタクト部74は第1ポリシリコン層
76とN型不純物領域68とを接続する部分である。第
1直接コンタクト部73は、第2ポリシリコン層76と
第1ポリシリコン層70とを接続する部分である。
【0054】図19には、第2ポリシリコン層75、7
6と、第3ポリシリコン層79、80と、第4ポリシリ
コン層83と、第2直接コンタクト部77、78と、第
3直接コンタクト部81、82とが示されている。
【0055】すなわち、第2直接コンタクト部77は、
第2ポリシリコン層76と第3ポリシリコン層79とを
接続する部分であり、第2直接コンタクト部78は第1
ポリシリコン層71(図18参照)と第3ポリシリコン
層80とを接続する部分である。第3直接コンタクト部
81は、第2ポリシリコン層75と第4ポリシリコン層
83とを接続する部分である。第3直接コンタクト部8
2は、第3ポリシリコン層80と第4ポリシリコン層8
3とを接続する部分である。
【0056】負荷トランジスタQ5 は、P型ソース/ド
レイン領域(第2ポリシリコン層)75a、75cと、
チャネル領域(第2ポリシリコン層)75bと、ゲート
電極(第3ポリシリコン層)79とによって構成されて
いる。負荷トランジスタQ6は、P型ソース/ドレイン
領域(第2ポリシリコン層)76a、76cと、チャネ
ル領域(第2ポリシリコン層)76bと、ゲート電極
(第3ポリシリコン層)80とによって構成されてい
る。この第6実施例では、第1実施例〜第5実施例と異
なり、負荷トランジスタQ5 およびQ6 のゲート電極7
9および80は、それぞれチャネル領域75bおよび7
6bの上方に形成されている。
【0057】図20は、N型不純物領域64〜68と、
素子分離酸化膜61〜63と、第1ポリシリコン層69
〜71と、コンタクト部84〜86と、アルミまたはタ
ングステンなどの金属配線からなるビット線87、88
と、アルミまたはタングステンなどの金属配線からなる
GND線89とが示されている。コンタクト部84は、
N型不純物領域64とビット線87とを接続する部分で
あり、コンタクト部85はN型不純物領域67とビット
線88とを接続する部分である。コンタクト部86は、
ドライバトランジスタQ1 およびQ2 の共通のソース領
域(N型不純物領域)66と、GND線89とを接続す
る部分である。
【0058】この第6実施例では、第1実施例と同様
に、ドライバトランジスタQ1 とドライバトランジスタ
2 とが共通のソース領域(N型不純物領域)66を有
している。これにより、ドライバトランジスタQ1 とド
ライバトランジスタQ2 とのGND電位が等しくなる。
この結果、ドライバトランジスタQ1 とドライバトラン
ジスタQ2 とのGNDのアンバランスを解消することが
できる。これにより、従来GND電位のアンバランスに
基づいて生じていたデータの反転を有効に防止すること
できる。
【0059】また、この第6実施例では、第1実施例〜
第5実施例と異なり、図20に示すように、メモリセル
200の短辺方向に沿ってビット線87および88を配
列している。これにより、メモリセル200の長辺方向
の長さが、メモリセル200の上方に形成される各金属
配線間の間隔を決めることになる。この結果、ビット線
87および88を長辺方向に沿って配列する場合に比べ
てメモリセル200の上方に形成される金属配線の間隔
を大きくとることができる。これにより、この第6実施
例では、メモリセル200の上方にビット線87および
88のみならず金属配線からなるGND線89をも配置
することかできる。したがって、この第6実施例では、
アルミまたはタングステンなどの抵抗の小さい金属配線
からなるGND線89とドライバトランジスタQ1 およ
びQ2 の共通のソース領域66とを直接接続することが
できる。これにより、この第6実施例では、従来のGN
D線とドライバトランジスタQ1 またはQ2 のソース領
域とを金属配線に比べて抵抗の大きいポリシリコン層を
介在させて接続する構造に比べてそのポリシリコン層が
ない分抵抗を低減することかできる。これにより、従来
に比べてGND線89の電位上昇を有効に低減すること
かできる。また、この第6実施例では、GND線と第1
または第2のドライバトランジスタとの間に介在させる
ためのポリシリコン層を必要としないので、そのポリシ
リコン層とGND線とを接続するための領域を新たに設
ける必要がない。これにより、素子の集積度を向上させ
ることができる。
【0060】図23は従来の16個分のメモリセル40
0のアレイを示した平面概略図であり、図24は図18
〜図22に示した第6実施例の16個分のメモリセル2
00のアレイを示した平面概略図である。
【0061】まず、図23を参照して、従来では、ワー
ド線369に対してほぼ平行に延びるようにポリシリコ
ン層からなるVC C (電源電圧)配線375および37
6が配置されていた。このような構成において、従来で
はワード線369を選択した後そのワード線369に繋
がる16個のメモリセル400をVC C 電位に上昇させ
るためにポリシリコンからなるVC C 配線375および
376によって16個のメモリセル400を充電してい
た。しかし、一度に多くのメモリセルを充電するため、
C C 電源を安定的に供給することが困難であった。こ
のため、従来では、VC C 用の金属配線層381を新た
に設ける必要があった。このVC C 用の金属配線層38
1とポリシリコンからなるVC C 配線375とはコンタ
クト部382aにおいて接続されており、VC C 用の金
属配線層381とポリシリコンからなるVC C 配線37
6とはコンタクト部382bにおいて接続されている。
このコンタクト部382aおよび382bは、メモリセ
ル400が形成される領域とは別個の領域に設ける必要
があった。
【0062】これに対して、本発明の第6実施例では、
図24に示すように、ポリシリコンからなるVC C 配線
75aがワード線69に対してほぼ直交するように形成
されている。これにより、ワード線69を選択した後1
本のVC C 配線75aによって2つのメモリセル200
のみを充電すればよい。この結果、この第6実施例で
は、従来のようにVC C 電位強化のための金属配線層3
81(図23参照)を新たに設ける必要がない。したが
って、図23に示すような従来のコンタクト部382a
および382bのための領域を新たに設ける必要もな
い。これにより、素子の集積度を向上させることができ
る。なお、上記した実施例では、P型半導体基板を用い
たが、本発明はこれに限らず、P型半導体基板上のPウ
ェル,N型半導体基板上のPウェルを用いてもよい。
【0063】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、第1およ
び第2のアクセストランジスタのゲート電極にゲート電
位を与えるワード線とほぼ直交する方向に複数の電源電
圧配線層が形成され、各電源電圧配線層は直交方向に並
べられたメモリセル同士でつながっているので、ワード
線に平行に延びる1本の電源電圧配線層のようにゲート
電位を与えられたワード線につながるすべてのメモリセ
ルを一度に充電する必要はなく、ワード線に直交する方
向に並べられたメモリセルのうち、アクセストランジス
タのゲート電極にゲート電位を与えられたメモリセルを
充電することになるので、一度に充電するメモリセルの
数が少なくなり、電源電圧を安定して供給することがで
きる。
【0064】請求項2に係る発明によれば、ワード線の
延びる方向とほぼ直交する方向に延びるように形成され
た複数の接地配線層を備え、各接地配線層は直交方向に
並べられたメモリセル同士でつながっているので、アク
セストランジスタのゲート電極にゲート電位を与えられ
たワード線につながるメモリセルすべてから1本の接地
配線層に電流が流れるのではなく、ワード線に直交する
方向に並べられたメモリセルのうち、アクセストランジ
スタのゲート電極にゲート電位を与えられたメモリセル
から接地配線層に電流が流れるので、電流量が減り、寄
生抵抗の影響によるメモリセル内のGNDの電位の上昇
を抑制できる。
【0065】請求項3に係る発明によれば、電源電圧配
線層の上層にメモリセルの接地配線層を備えるので、上
層に接地配線層が形成されることで接地配線層を抵抗値
の低い配線層にでき、接地電位を安定してメモリセルへ
供給できるので、メモリセル動作が安定する。
【0066】請求項4に係る発明によれば、第1および
第2のアクセストランジスタに接続されるビット線が接
地配線層と同一の配線層で形成されているので、同一メ
モリセル内もしくは隣接するメモリセル間のビット線間
に接地配線層が通ることになるので、ビット線間ノイズ
を低減できる。
【0067】請求項5に係る発明によれば、接地配線層
が金属を含む導電層で形成されているので、安定したG
ND電位が供給できる。
【0068】請求項6に係る発明によれば、電源電圧配
線層がワード線方向に隣接するメモリセルの一方の負荷
用トランジスタに共通に接続されるので、共通化するこ
とで、電源電圧配線層のメモリセル内に占める面積を縮
小でき、微小なメモリセルが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例によるSRAMのメモリ
セルの第1段階の平面構造図である。
【図2】 本発明の第1実施例によるSRAMのメモリ
セルの第2段階の平面構造図である。
【図3】 本発明の第1実施例によるSRAMのメモリ
セルの第3段階の平面構造図である。
【図4】 本発明の第1実施例によるSRAMのメモリ
セルの第4段階の平面構造図である。
【図5】 図1〜図4に示した第1実施例のメモリセル
のB−Bにおける断面構造図である。
【図6】 図1〜図4に示した第1実施例のメモリセル
のC−Cにおける断面構造図である。
【図7】 図1〜図6に示した第1実施例のメモリセル
の動作を説明するための等価回路図である。
【図8】 本発明の第2実施例によるSRAMのメモリ
セルの平面構造図である。
【図9】 図8に示した第2実施例のメモリセルのD−
Dにおける断面構造図である。
【図10】 本発明の第3実施例によるSRAMのメモ
リセルの平面構造図である。
【図11】 図10に示した第3実施例のメモリセルの
E−Eにおける断面構造図である。
【図12】 図10に示した第3実施例のメモリセルの
F−Fにおける断面構造図である。
【図13】 本発明の第4実施例によるSRAMのメモ
リセルの製造プロセスの第1工程を説明するための断面
構造図である。
【図14】 本発明の第4実施例によるSRAMのメモ
リセルの製造プロセスの第2工程を説明するための断面
構造図である。
【図15】 本発明の第4実施例によるSRAMのメモ
リセルの製造プロセスの第3工程を説明するための断面
構造図である。
【図16】 本発明の第5実施例によるSRAMのメモ
リセルの図5に対応する断面構造図ある。
【図17】 本発明の第5実施例によるSRAMのメモ
リセルの図6に対応する断面構造図ある。
【図18】 本発明の第6実施例によるSRAMのメモ
リセルの第1段階の平面構造図である。
【図19】 本発明の第6実施例によるSRAMのメモ
リセルの第2段階の平面構造図である。
【図20】 本発明の第6実施例によるSRAMのメモ
リセルの第3段階の平面構造図である。
【図21】 図18〜図20に示した第6実施例のメモ
リセルのG−Gにおける断面構造図である。
【図22】 図18〜図20に示した第6実施例のメモ
リセルのH−Hにおける断面構造図である。
【図23】 従来の16個分のメモリセルのアレイを示
した平面概略図である。
【図24】 図18〜図22に示した第6実施例の16
個分のメモリセルのアレイを示した平面概略図である。
【図25】 従来のSRAMのメモリセルの等価回路図
である。
【図26】 従来のSRAMのメモリセルの第1段階の
平面構造図である。
【図27】 従来のSRAMのメモリセルの第2段階の
平面構造図である。
【図28】 従来のSRAMのメモリセルの第3段階の
平面構造図である。
【図29】 図26〜図28に示した従来のメモリセル
のA−Aにおける断面構造図である。
【図30】 従来の負荷トランジスタを構成するTFT
(薄膜トランジスタ)の断面構造図である。
【図31】 図30に示した従来の負荷トランジスタを
構成するTFTの特性図である。
【図32】 従来のSRAMのメモリセルの読出動作を
説明するための等価回路図である。
【図33】 駆動用トランジスタのゲート電極と不純物
領域との接続にシェアード直接コンタクト構造を用いた
従来のSRAMのメモリセルを示した断面構造図であ
る。
【図34】 図33に示したシェアード直接コンタクト
構造の問題点を説明するための断面構造図である。
【図35】 図29に示した負荷トランジスタQ6 の部
分拡大図である。
【符号の説明】
1〜3 素子分離酸化膜、4,6,7 ソース/ドレイ
ン領域、5 ドレイン領域またはソース/ドレイン領
域、8 ドレイン領域、9 ソース領域、10ワード線
(第1ポリシリコン層)、11 ゲート電極(第1ポリ
シリコン層)、12 ゲート電極(第1ポリシリコン
層)、13 ワード線(第1ポリシリコン層)、14〜
18 第1直接コンタクト部、19〜23 パッド層
(第2ポリシリコン層)、24〜27 第2直接コンタ
クト部、28,29 ゲート電極(第3ポリシリコン
層)、30,31 第3直接コンタクト部、32 P型
ソース/ドレイン領域(第4ポリシリコン層)、33
チャネル領域(第4ポリシリコン層)、34 P型ソー
ス/ドレイン領域(第4ポリシリコン層)、35 チャ
ネル領域(第4ポリシリコン層)、36 P型ソース/
ドレイン領域(第4ポリシリコン層)、39,40 ビ
ット線、44 第1直接コンタクト部、45 ポリサイ
ド配線層、46 コンタクト部、47 配線層、なお、
各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フリップフロップ回路を構成する1対の
    第1導電型の第1および第2の駆動用トランジスタおよ
    び1対の第2導電型の第1および第2の負荷用トランジ
    スタと、1対の第1および第2のアクセストランジスタ
    とを有する複数のメモリセルがマトリックス状に配置さ
    れた半導体記憶装置であって、 所定の方向に延びるように形成され、前記第1および第
    2のアクセストランジスタのゲート電極にゲート電位を
    与えるワード線と、 前記ワード線の延びる方向とほぼ直交する方向に延びる
    ように形成された複数の電源電圧配線層を備え、 前記各電源電圧配線層は前記直交方向に並べられたメモ
    リセル同士でつながっている、半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 ワード線の延びる方向とほぼ直交する方
    向に延びるように形成された複数の接地配線層を備え、 前記各接地配線層は前記直交方向に並べられたメモリセ
    ル同士でつながっている、請求項1に記載の半導体記憶
    装置。
  3. 【請求項3】 フリップフロップ回路を構成する1対の
    第1導電型の第1および第2の駆動用トランジスタおよ
    び1対の第2導電型の第1および第2の負荷用トランジ
    スタと、1対の第1および第2のアクセストランジスタ
    とを有する複数のメモリセルがマトリックス状に配置さ
    れた半導体記憶装置であって、 所定の方向に延びるように形成され、前記第1および第
    2のアクセストランジスタのゲート電極にゲート電位を
    与えるワード線と、 前記ワード線の延びる方向とほぼ直交する方向に延びる
    ように形成された複数の電源電圧配線層と、 前記電源電圧配線層の上層にメモリセルの接地配線層を
    備え、 前記各電源電圧配線層は前記直交方向に並べられたメモ
    リセル同士でつながっている、半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 第1および第2のアクセストランジスタ
    に接続されるビット線が接地配線層と同一の配線層で形
    成されている請求項2もしくは請求項3に記載の半導体
    記憶装置。
  5. 【請求項5】 接地配線層が金属を含む導電層で形成さ
    れている請求項2から請求項4のいずれかに記載の半導
    体記憶装置。
  6. 【請求項6】 電源電圧配線層は、ワード線方向に隣接
    するメモリセルの一方の負荷用トランジスタに共通に接
    続される請求項1から5のいずれかに記載の半導体記憶
    装置。
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