JP2000172966A - 警報装置 - Google Patents

警報装置

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JP2000172966A
JP2000172966A JP10352366A JP35236698A JP2000172966A JP 2000172966 A JP2000172966 A JP 2000172966A JP 10352366 A JP10352366 A JP 10352366A JP 35236698 A JP35236698 A JP 35236698A JP 2000172966 A JP2000172966 A JP 2000172966A
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steering
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JP10352366A
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Masaji Owada
正次 大和田
Masayuki Kaneda
雅之 金田
Kiyotaka Ozaki
清孝 尾崎
Kinya Iwamoto
欣也 岩本
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 眼の位置の検出精度を向上させながら安価に
誤警報の発生率を低減させることができる車両用警報装
置を提供すること。 【解決手段】 ステアリングを通して運転者の顔画像を
撮像する顔画像入力手段CL1から入力された顔画像を
画像処理し眼の候補となる特徴量を検出する特徴量検出
手段CL2により検出された特徴量から眼の位置を検出
する眼位置検出手段CL3と、ステアリングスポーク部
が撮像されているかどうかを検出するステアリングスポ
ーク部検出手段CL4と、運転者が車両の運転に適した
状態かどうかを判断する判断手段CL5により運転者が
車両の運転に適した状態ではないと判断されたときに警
報を発生する警報発生手段CL6と、ステアリングスポ
ーク部が検出されているときには警報発生手段CL6か
らの警報の発生を禁止する禁止手段CL7とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗り物の運転者の
居眠り状態、脇見状態等を検出するための眼の位置検出
装置を備えた警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像処理による警報装置において
は、たとえば特開平6−278495号公報に記載され
たものがある。この技術においては、車両運転者の顔画
像を撮像するためのカメラが車両のダッシュボード上部
の略中央に設置され、顔画像から運転者の眼の位置を検
出し、検出された眼の位置から運転者の脇見や居眠り等
を検出して警報を発生させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】顔画像を画像処理する
には、運転者の顔の正面から顔画像を撮像したほうが顔
を左右対称に撮像できるため、眼の位置の検出精度向上
が期待できるが、ダッシュボードの運転者正面にはメ−
タフ−ドが設置されており、このメ−タフ−ド上にカメ
ラを設置すると運転者の前方視界を妨げるおそれがあ
る。そこで、ステアリングコラム近傍からステアリング
ホイ−ルのリム内の空間を通して顔画像を撮像すること
が考えられるが、ステアリングが操作されてステアリン
グホイ−ルのスポーク部が顔画像を遮ると運転者の眼の
位置が検出できなくなり、誤警報を発生してしまうとい
う問題点がある。また、ステアリング操作を検出するた
めに操舵角センサを用いると装置が高価になってしま
う。本発明は上記問題点に鑑み、眼の位置の検出精度を
向上させながら安価に誤警報の発生を低減させることの
できる警報装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の警報装置は、図1のクレーム対応図に
示すように、ステアリングコラム近傍に設けられステア
リングホイ−ルのリム内の空間を通して運転者の顔画像
を撮像する顔画像入力手段CL1と、この顔画像入力手
段CL1から入力された顔画像を画像処理し眼の候補と
なる特徴量を検出する特徴量検出手段CL2と、この特
徴量検出手段CL2により検出された特徴量から眼の位
置を検出する眼位置検出手段CL3と、前記特徴量検出
手段CL2により検出された特徴量に基づいてステアリ
ングホイ−ルのスポーク部が撮像されているかどうかを
検出するステアリングスポーク部検出手段CL4と、前
記眼位置検出手段CL3により検出された眼の位置に基
づいて運転者が運転に適した状態かどうかを判断する判
断手段CL5と、この判断手段CL5により運転者が運
転に適した状態ではないと判断されたときに警報を発生
する警報発生手段CL6と、前記ステアリングスポーク
部検出手段CL4によりステアリングスポーク部が検出
されているときには前記警報発生手段CL6からの警報
の発生を禁止する禁止手段CL7と、を有するものとし
た。請求項2記載の発明では、請求項1記載の車両用警
報装置において、前記特徴量検出手段CL2により検出
された特徴量が減少し始めてから所定量以下になるまで
の時間が所定時間以下の場合には前記警報発生手段から
の警報の発生を禁止するものとした。請求項3記載の発
明では、請求項1記載の車両用警報装置において、前記
特徴量検出手段CL2により検出された特徴量が所定量
以下になる状態が所定頻度以上の場合には警報発生手段
からの警報を禁止するものとした。請求項4記載の発明
では、請求項1ないし3記載の車両用警報装置におい
て、前記運転者は車両の運転者であって、現在走行中の
道路の道路情報を検出する道路情報検出手段と、この道
路情報検出手段により検出された道路情報から現在走行
中の道路が所定範囲の曲率を有するカーブであるかどう
かを検出するカーブ検出手段と、を有し、前記カーブ検
出手段により現在走行中の道路が所定範囲の曲率を有す
るカーブであると検出されたとき、前記警報発生手段か
らの警報の発生を禁止するものとした。
【0005】
【作用】請求項1記載の発明によれば、顔画像入力手段
がステアリングコラム近傍に設けられステアリングホイ
−ルのリム内の空間を通して運転者の顔画像が撮像され
るので、運転者の正面から顔画像を撮像することがで
き、検出精度が向上する。また、特徴量検出手段が顔画
像入力手段から入力された顔画像から眼の候補となる特
徴量を検出し、眼位置検出手段が特徴量から眼の位置を
検出し、判断手段が眼の位置に基づいて運転者が運転に
適した状態かどうかを判断し、警報発生手段により警報
を発生させるとともに、ステアリングホイ−ルのスポー
ク部検出手段が特徴量に基づいてステアリングスポーク
部を検出しているときには禁止手段により警報の発生を
禁止するので、操舵角センサを用いることなく安価に誤
警報の発生率を低減させることができる。また、請求項
2記載の発明によれば、前記特徴量検出手段により検出
された特徴量が減少し始めてから所定量以下になるまで
の時間が所定時間以下の場合には前記警報発生手段から
の警報を禁止するので、ステアリングスポ−ク部検出手
段によってステアリングスポーク部が検出されない場合
でも誤警報の発生を防ぐことができ、誤警報の発生率を
さらに低減させることができる。また、請求項3記載の
発明によれば、特徴量検出手段により検出された特徴量
が所定量以下になる状態が所定頻度以上の場合には警報
発生手段からの警報の発生を禁止するので、誤警報の発
生率をさらに低減させることができる。また、請求項4
記載の発明によれば、運転者は車両の運転者であって、
道路情報検出手段により検出された道路情報から現在走
行中の道路が所定範囲の曲率を有するカーブであるとカ
ーブ検出手段により検出されたときには、眼位置検出手
段から判断手段への眼の位置の出力を停止するので、誤
警報の発生率をさらに低減させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。尚、以下の実施の形態では、自動
車に対して本発明を適用した場合を説明するが、車両の
運転者に限らず、船や飛行機等、ステアリングホイ−ル
を有する乗り物に本発明は適用できる。 (実施の形態1)図2は、本発明の実施の形態1を示す
ブロック図である。ステアリングコラム上に設置され、
運転者の顔の部分を正面から撮像するカメラ11があ
り、このカメラ11の入力画像はA−D変換器12を介
してデジタル量の入力画像データとして画像メモリ13
に格納される。この画像メモリ13は、画素列の濃度検
出手段と前記画素列のポイントを抽出するポイント抽出
手段と、隣接する画素列の画素列方向に近接したポイン
トを連続して顔の横方向への曲線群を抽出する画像デー
タ演算回路14とからなる。顔の特徴量認識回路15
は、抽出された複数の顔の特徴量から眼の特徴量を特定
するとともに眼の位置データを検出する。16はステア
リング操作によりカメラ11の画像が遮断されているか
いないかを判断する判断回路であり、17はカメラ11
の画像が遮断されていなければ居眠りや脇見警報処理を
行う処理回路である。
【0007】図3は、運転者の顔画像を表わした図であ
る。101は画面の外枠、102は眉毛、103は眼を
示す。図4は図3に示した運転者の顔画像に画像処理を
かけ、眼付近の画素列の抽出点をグループ化したものを
表わしたものである(画像処理の詳細は後述する)。1
04は眉毛に相当するグループ、105は眼の部分に相
当する抽出点をグループ化したものである。106は、
顔の特徴量から眼のエリアを絞り込んだ領域(ウインド
ウ)を示す。
【0008】つぎに、ステアリング操作により画像が遮
断されているかいないかの判断ロジックについて説明す
る。図5の(イ),(ロ),(ハ)は、右方向にステア
リングを操舵したとき、ステアリングスポーク部がカメ
ラ11の視野に入り、切り込んでいくとa→b→cのよ
うに画像から消えていく状態の処理画像を示す。ステア
リング操作が早い場合、瞬時にデータが消えるため、こ
のデータの消え始めから、最後のデータが消えるまでの
時間をカウントし、あらかじめ定められた時間と比較す
れば、ステアリング操作で視野が遮られたかがわかる。
図6にそのフローチャートを示す。
【0009】ステップ31では、図4で示したような抽
出点のグループ化したデータの取り込みを行う。ステッ
プ32は、ウインドウ106内の抽出点のデータ数をカ
ウントする。ステップ33ではカウントした結果(N
個)をメモリに記憶する。ステップ34では、データ数
Nが0個になるまでの時間があらかじめ定められた時間
tsec以内ならば、ステアリングスポーク部で画像が
遮られたと判断し、ステップ37にて警報出力をデータ
が消えている間だけ禁止する。tsec以内でなければ
ステップ35にて警報出力禁止を解除してステップ36
で通常の眼の位置検出を動作続行させる。このあらかじ
め定められた時間tsecとは、実際脇見をしたときに
ウインドウ106から最初の1個からすべてのデータが
消える時間(たとえば0.5sec)よりも早い時間、
たとえば0.4sec位で設定する。
【0010】(実施の形態2)実施の形態2を図7〜図
9により説明する。図7は図5と同様にステアリングを
右に切ったときの処理画像を示す。ステアリングのスポ
ーク部外形が眼や眉毛と同様に処理画像に現れる。この
ステアリングスポーク部の形状は車種により変わるが、
ここではステアリングスポーク部形状を略直線形状とし
た。
【0011】つぎに略直線データを認識する方法を、図
8のフローチャートと図9を用いて説明する。ステップ
40では、図4で示したような抽出点のグループ化した
データの取り込みを行う。ステップ41では、ウインド
ウ106内に存在する個々のグループデータの両端を直
線で結ぶ。これを図9により説明する。図9の107
は、図7のA部の拡大図であり、右に切られたステアリ
ングスポーク部が、ウインドウ106に入ったときに連
続データとして処理されたものである。両端のデータ1
08と109とを直線で結び、この長さをlとする。こ
の直線とデータとの距離の最大値をkとする。ステップ
42では、kとlとの比がたとえば0.1以下のグルー
プデータ(=略直線とみる)があるかないかを判断す
る。略直線データが存在すればステップ43に進む。略
直線データが存在しなければステップ44にて警報出力
禁止を解除してS46へ進み警報システムを続行する。
ステップ43では、略直線データと水平線との成す角が
θ1〜θ3の範囲に存在していることを認識した場合に
画像が遮断されていると判断し、ステップ45で警報出
力を禁止する。略直線データと水平線との成す角がθ1
〜θ3の範囲に無い場合はステアリングとは無関係と判
断し、眼の位置検出をS45にて続行する。
【0012】θ1およびθ3は、つぎのようにしてあら
かじめ設定する。すなわち、画面右端(図7参照)にス
テアリングスポーク部が現れたときの角度をθ1とし、
画面左端にステアリングスポーク部が消える直前の角度
をθ3とする。これにより、画面内に現れるステアリン
グスポーク部の角度はθ1〜θ3の範囲に全て含まれる
ことになる。カメラ11はステアリングコラム上に設置
されており、ステアリングとカメラ11との相対位置は
変化しないから、車種毎にθ1およびθ3を設定すれば
よい。
【0013】(実施の形態3)つぎに、実施の形態3を
図10により説明する。本実施の形態は、実施の形態2
の警報システム停止条件にステップ57を追加したもの
である。ステップ50では、抽出点のグループ化したデ
ータの取り込みを行う。ステップ51は、ウインドウ1
06内にデータがあるか無いかを判断する。データがあ
ればステップ52へ進み、フラグを0にする。データが
無ければステップ59へ進む。ステップ54からステッ
プ56までは実施の形態2のステップ41からステップ
43と同じである。ステップ56にて略直線データがθ
1〜θ3の範囲にあると判断したあと、ウインドウ10
6内にデータが存在するかしないかをステップ57で判
断する。データが無くなったらステップ58でフラグを
1としてステップ60で警報システムを停止し、データ
があればS60aにて眼の位置検出を続行する。つま
り、ステアリングをさらに切り込んでいった場合のこと
を想定し、角度θ1〜θ3の範囲の略直線データがウイ
ンドウ106内に存在し、その後ウインドウ106内デ
ータが完全に無くなったらはじめて警報出力を一時禁止
する方法である。その後もウインドウ106内にデータ
が無い状態が続けば、眼の位置検出を停止し続ける。
【0014】(実施の形態4)つぎに実施の形態4を図
11、図12により説明する。図11は、画面の中に眼
や眉毛のデータが存在するかしないかを時系列にみた図
である。高速道路では道路の曲率が大きくステアリング
の操舵角は小さく画像データが遮断される可能性が低
い。つぎにカーブが多い山岳道路では、図11に示すよ
うにステアリングを切る回数が多くなり頻繁に顔画像が
遮られる。このため運転者の顔画像を捉えることができ
ず居眠りや脇見の検知が困難になる。このような走行環
境では居眠り運転や脇見運転が発生しないと考えられ、
カーブが多い山岳道路では警報をキャンセルしても実用
上問題ないと考える。よって居眠り運転や脇見運転の警
報を山岳道路区間だけ停止し、ステアリングを頻繁に切
ることによって起こる誤警報等の問題を回避できる。図
12で眼の位置検出の続行、停止のフローを示す。ステ
ップ61,64,65は実施の形態1のステップ31,
36,37と同じである。ステップ62ではあらかじめ
定められた時間tにデータ無しの回数がN回発生したら
ステップ65で警報出力を禁止する。たとえば3分間に
10回の頻度で発生したら山岳道路と判断し眼の位置検
出を一時停止する。
【0015】(実施の形態5)つぎに実施の形態5を図
13〜図15により説明する。これはナビゲーションシ
ステム(以下、NAVIと略記する)からの道路情報に
より走行中のステアリングの操舵角を推定し、警報シス
テムのON・OFFを行うものである。図13の111
はNAVI本体、112は表示部、113は人工衛星か
らの電波をキャッチするアンテナ、114はNAVIか
らの道路情報を取り込む信号線を示す。10は居眠りや
脇見警報装置の制御回路、11は顔画像を撮るためのカ
メラを示す。図14は、車両がカーブ115を走行して
いる状態を示す。116aはカーブ115に入る手前、
116bは旋回中、116cはカーブ115の出口にそ
れぞれさしかかっているところを示す。NAVIから受
け取る道路の曲率Rの情報から車両側の操舵角を推定す
ることは可能だが、車種により車両寸法やギヤレシオが
異なるためプログラムの定数変更は必要となる。
【0016】つぎに制御フローを図15により説明す
る。ステップ70,74,75は実施の形態1のステッ
プ31,36,37と同じである。ステップ71では、
走行中の道路の曲率Rの情報をNAVIから読み出す。
つぎにステップ72にてステアリングスポーク部により
カメラ11が遮られてしまうような操舵角に相当する走
路の曲率R以下では警報出力を禁止し(ステップ7
5)、大きければステップ73で警報出力禁止を解除し
て眼の位置検出を続行する(ステップ74)。なお、本
実施の形態では、道路の曲率Rからステアリングの操舵
角を推定しているが、道路の勾配や車両の速度等を考慮
すると、さらに警報システムの信頼性が向上する。
【0017】(実施の形態6)つぎに実施の形態6を図
16〜図18を用いて説明する。本実施の形態は、ステ
アリングの裏にパターンを設け、ステアリングを切った
ときにカメラ11がそのパターンを認識する。認識した
らステアリングを切っていると判断し、警報出力を一時
禁止する。図16はステアリングの裏を示す。本実施の
形態では、同心円状のパターン121を例とする。図1
7は、処理画像がパターンを読み取り、それをモニタに
表示した状態を示す。107は、パターン121の画素
列の抽出点をグループ化したものである。同心円のパタ
ーンが等間隔で現れることで、ステアリングを認識す
る。つぎに図18にてフローチャートの説明をする。ス
テップ80,83,84は実施の形態1のステップ3
1,36,37と同じである。ステップ81は等間隔の
グループ化したデータが3個以上存在するか否かの判断
をする。存在すればステアリングが切られていると判断
し、ステップ84で警報出力を一時禁止する。
【0018】つぎに図19〜図27を用いて画像処理に
より眼の位置を認識する方法を述べる。本画像処理は、
図19のフローチャートに従って実行される。ステップ
110では、カメラ11によって運転者の顔を含む車室
内の画像が撮像されA−D変換器12によって画素の濃
度がデジタル値に変換される。ステップ120では、画
像メモリ13に1フレームの画像に対応する画像データ
が蓄積される。ステップ130では、画像メモリ13に
蓄積された膨大な画像データの中から顔の縦方向の画素
列が図20に示すように選択される。画面の中央部分に
等間隔で数十列、X方向の10画素ごとに1列の画素列
が設定される。1列の画素列はY方向に480個の画素
を有し、画素列ごとに全画素の濃度値を画像データ演算
回路14に送出可能である。
【0019】ステップ140では、それぞれの画素列の
濃度値を演算処理して抽出点となる画素(Y座標値)を
特定する。画素列上の濃度値の大きな変化を求め、その
局所的なピークを抽出点とする。処理手順を図21に示
す。
【0020】ステップ141では、図20の左側から順
番に、画素列ごとの全画素の濃度値を呼び出す。ステッ
プ142では、画素列上の濃度値を相加平均して、画素
列上の濃度値の変化曲線から高い周波数成分を除去した
相加平均濃度値を求める。たとえば、図20に示す画素
列Xaからは図22の(a)、画素列Xbからは図23
の(a)に示すような相加平均濃度値が抽出される。ス
テップ143では、相加平均濃度値を微分する。図22
の(a)に示す相加平均濃度値では図22の(b)に示
す微分値となり、図23の(a)に示す相加平均濃度値
では図23の(b)に示す微分値となる。
【0021】ステップ144では、微分値から、相加平
均濃度値の暗さのピークに対応するY座標を求める。微
分値が負から正に反転するY座標値は、暗さのピークに
対応して、眼、眉、口等をそれぞれ代表する1個ずつの
Y座標値となる。微分値が正から負に反転するY座標値
は、眼、眉等の中間位置に対応する明るさのピーク位置
であるから本実施の形態では使用しない。図22の
(a)に示す相加平均濃度値では図22の(b)に示す
微分値となり、微分値が負から正に反転するY座標値p
1,p2,p3,p4,p5が抽出される。これらの中
で手前の微分値のピーク閾値(破線)以下となるY座標
値q1,q2,q5が抽出点とされる。手前の微分値の
ピークを判別することで、顔面のしわや凹凸が抽出点と
なることを回避している。図23(a)に示す相加平均
濃度値では、図23の(b)に示す微分値が負から正に
反転するY座標値p1,p2,p3が抽出されるが、い
ずれも手前の微分値のピークが閾値(破線)以下となら
ず、抽出点が形成されない。
【0022】ステップ145では、最後の画素列、図2
0の右端の画素列であるか否かを判定する最後の画素列
であれば、全部の画素列で抽出点を特定済みであるか
ら、ステップ150へ進む。最後の画素列でなければス
テップ141へ進み、つぎの画素列濃度値データによる
抽出点の特定を開始させる。このようにして、図24に
示すように、画素列ごとに0から4個程度の抽出点A
1,A2,A3,A4が特定される。画素列Xcでは、
抽出点A1,A2、画素列XdではA1,A2,A3,
A4が特定される。
【0023】ステップ150では、画素列ごとに求めた
抽出点をX方向に連結してグループ化する。処理手順を
図25に示す。ステップ151では、画素列の抽出点デ
ータを順番に呼び出す。ステップ152,153では、
隣接する画素列の抽出点についてY座標値が比較され
る。隣接する画素列の抽出点Y座標値の差が10画素以
下であれば、ステップ154へ進んで連結データが形成
される。差が所定範囲を超える(グループ化できない)
と判断された場合はステップ155へ進んで連結データ
は形成されない。連結データは、発生したグループごと
に順番に付与されるグループ番号、グループの左端の抽
出点の属する画素列の番号(X座標値に対応)で分類し
て、連結された抽出点の個数(画素列数)とY座標値を
メモリに記憶し、画素列を処理するごとに記憶内容を書
き替えて形成される。ステップ155では、最後の画素
列であるか否かを判定する。最後の画素列であれば、全
部の画素列でグループ化を判定済みであるから、ステッ
プ160へ進む。最後の画素列でなければ、ステップ1
51へ進み、つぎの画素列の抽出点によるグループ化の
判定を開始させる。
【0024】ステップ160では、図2に示す画像デー
タ演算回路14が、図26に示す手順に従って不必要な
連結データを除去し、最終的に必要な連結データについ
てだけ候補点データを形成する。ステップ161では、
画像メモリから連結データをグループ番号の順に1個ず
つ呼び出す。ステップ162,163では、連結データ
の連結データ数を評価する。連結データ数が5個以上で
あれば、つぎのステップ164へ進んで候補点データを
形成する。連結データ数が5個未満であれば(鼻の穴
等)、ステップ165へ進んで候補点データを形成しな
い。たとえば、図24に示す抽出点群からは、図27
(a)に示すように、両方の眼および眉、鼻の影、口に
それぞれ相当する6個の抽出点のグループG1〜G6が
残される。ここでは、残された6個のグループについて
左から右、上から下方向に順番に番号を付け直してい
る。
【0025】候補点データは、残された抽出点のグルー
プをそれぞれ画面上の1個ずつの候補点で代表される1
組の座標値、すなわち、そのグループに属する抽出点の
Y座標値の平均値(高さ)と、グループ左右両端の画素
列中央のX座標値で構成される。たとえば、 図27
(a)に示す抽出点のグループG1〜G6は、図27
(b)に示す画面上の6個の候補点K1〜K6で代表さ
れる。ステップ165では、最後の連結データであるか
否かを判定する。最後の連結データであれば、全部の連
結データを評価済みであるから、ステップ170へ進
む。最後の連結データでなければステップ161へ進
み、つぎの連結データの評価を開始させる。
【0026】ステップ170では、図2に示す顔の特徴
量認識回路15が、候補点データを評価して複数の候補
点の中から片方の眼の候補点を特定する。たとえば、図
27(b)に示す6個の候補点K1〜K6の場合、6座
標値の大きい(低い)、候補点K5,K6を中心にして
中央の検出ゾーンZCを形成する。検出ゾーンZCの外
側には、Y座標値の小さい(高い)候補点K1,K3と
候補点K2,K4をそれぞれ中心にして左右の検出ゾー
ンZL,ZRを設定する。そして、左側の検出ゾーンZ
Lに含まれる2つの候補点K1,K3と中央の検出ゾー
ンZCに含まれる候補点K6の高さや、候補点K1,K
3の位置関係に基づいて片方の眼に対応する候補点K3
が特定される。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
の発明にあっては、眼の位置の検出精度を向上させなが
ら安価に誤警報の発生率を低減することができる。ま
た、請求項2,3,4に記載の発明にあっては、請求項
1記載の発明よりもさらに誤警報の発生率を低減させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明実施の形態1の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】運転者の顔画像を表わした図である。
【図4】眼付近の画素列の抽出点をグループ化したもの
を表わした図である。
【図5】実施の形態1を示す説明図である。
【図6】実施の形態1の制御フローチャートである。
【図7】実施の形態1の説明図である。
【図8】実施の形態2の制御フローチャートである。
【図9】実施の形態2の略直線の説明図である。
【図10】実施の形態3の制御フローチャートである。
【図11】実施の形態4の説明図である。
【図12】実施の形態4の制御フローチャートである。
【図13】実施の形態5におけるナビゲーションシステ
ムの構成を示す図である。
【図14】実施の形態5の説明図である。
【図15】実施の形態5の制御フローチャートである。
【図16】実施の形態6におけるステアリングの裏面を
示す図である。
【図17】実施の形態6の説明図である。
【図18】実施の形態6の制御フローチャートである。
【図19】画像データ入力から顔の特徴量を認識するま
でのフローチャートである。
【図20】画素列の設定の説明図である。
【図21】抽出点を求める処理のフローチャートであ
る。
【図22】画素列に沿った濃度値の説明図である。
【図23】画素列に沿った濃度値の説明図である。
【図24】抽出点の分布の説明図である。
【図25】連結データを形成する処理のフローチャート
である。
【図26】候補点を選択する処理のフローチャートであ
る。
【図27】候補点の分布の説明図である。
【符号の説明】
10 制御回路 11 カメラ 12 A−D変換器 13 画像メモリ 14 画像データ演算回路 15 顔の特徴量認識回路 16 判断回路 17 処理回路 101 外枠 102 眉毛 103 眼 104 眉毛に相当するグループ 105 眼の部分に相当するグループ 106 領域(ウインドウ) 107 連結データ 108 データ 109 データ 111 NAVI本体 112 表示部 113 アンテナ 114 信号線 115 カ−ブ 116a カーブに入る手前 116b 旋回中 116c カーブの出口 121 パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G06T 7/00 G06F 15/70 330J (72)発明者 岩本 欣也 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D037 FA01 FA05 FA13 FA15 FA23 FA26 FB09 5C086 AA23 AA51 BA22 BA23 BA24 CA28 CB36 DA08 DA33 EA15 FA01 GA04 5C087 AA02 AA32 AA41 DD03 DD13 DD16 DD17 EE07 EE18 GG02 GG19 GG66 5H180 AA01 AA25 AA26 CC04 LL01 LL07 LL20 5L096 AA06 BA04 BA20 CA02 CA04 CA09 DA03 EA12 EA27 FA14 FA19 FA32 FA37 FA54 FA68 FA69 GA02 GA34 JA11 LA05 MA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングコラム近傍に設けられステ
    アリングホイ−ルのリム内の空間を通して運転者の顔画
    像を撮像する顔画像入力手段と、 この顔画像入力手段から入力された顔画像を画像処理し
    眼の候補となる特徴量を検出する特徴量検出手段と、 この特徴量検出手段により検出された特徴量から眼の位
    置を検出する眼位置検出手段と、 前記特徴量検出手段により検出された特徴量に基づいて
    ステアリングホイ−ルのスポーク部が撮像されているか
    どうかを検出するステアリングスポーク部検出手段と、 前記眼位置検出手段により検出された眼の位置に基づい
    て運転者が運転に適した状態かどうかを判断する判断手
    段と、 この判断手段により運転者が運転に適した状態ではない
    と判断されたときに警報を発生する警報発生手段と、 前記ステアリングスポーク部検出手段によりステアリン
    グスポーク部が検出されているときには前記警報発生手
    段からの警報の発生を禁止する禁止手段と、を有するこ
    とを特徴とする警報装置。
  2. 【請求項2】 前記特徴量検出手段により検出された特
    徴量が減少し始めてから所定量以下になるまでの時間が
    所定時間以下の場合には前記警報発生手段からの警報の
    発生を禁止することを特徴とする請求項1記載の警報装
    置。
  3. 【請求項3】 前記特徴量検出手段により検出された特
    徴量が所定量以下になる状態が所定頻度以上の場合には
    前記警報発生手段からの警報の発生を禁止することを特
    徴とする請求項1記載の警報装置。
  4. 【請求項4】 前記運転者は車両の運転者であって、現
    在走行中の道路の道路情報を検出する道路情報検出手段
    と、 この道路情報検出手段により検出された道路情報から現
    在走行中の道路が所定範囲の曲率を有するカーブである
    かどうかを検出するカーブ検出手段と、を有し、 前記カーブ検出手段により現在走行中の道路が所定範囲
    の曲率を有するカーブであると検出されたとき、前記警
    報発生手段からの警報の発生を禁止することを特徴とす
    る請求項1ないし3記載の警報装置。
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