JP2000172447A - 座標入力装置 - Google Patents
座標入力装置Info
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Abstract
入力することができるとともに、ペン入力と指入力とを
同時に行うことができるようにする。 【解決手段】 液晶表示部10の下側に、電磁誘導方式
の電子ペン1によって指示された座標位置を検出するペ
ン座標検出層20を配置し、上側に、ペン1によって押
下された座標位置、ペン1を持つ手によって押下された
座標位置、および操作入力のために指によって押下され
た座標位置を検出する押下座標検出層30を配置する。
無効領域設定部41では、あらかじめ、ペン1を持つ手
によって押下される座標位置の領域を、ペン座標値に対
して相対的な位置が定められた無効領域として設定す
る。識別判定部40では、ペン座標値のそれぞれの値ご
とに、そのペン座標値に対する無効領域を算出する。そ
して、押下座標値のうち、ペン座標値と異なり、かつ算
出した無効領域内の座標値は、ペン1を持つ手によって
押下された座標位置と判定し、ペン座標値と異なり、か
つ算出した無効領域外の座標値は、操作入力のために指
によって押下された座標位置と判定する。
Description
どに用いられる、ペン(ペン形状の筆記具)や指によっ
て指示された座標位置を検出する座標入力装置に関す
る。
来、抵抗膜方式、電磁誘導方式、静電結合方式、超音波
方式、赤外線方式などが考えられている。
間隙をもって重ね合わせて、ペンや指によって押下され
た点で、2枚の抵抗膜が接触・通電するようにし、その
接触点での電位を検知することによって、ペンや指によ
って押下された点の座標位置を検出するものである。
容量からなるLC回路が埋め込まれた専用の電子ペンを
用い、パネル側にはライン状またはループ状の電極パタ
ーンを形成し、ペンを電極パターンに近づけたときに誘
導電圧が得られることを利用して、ペンによって指示さ
れた点の座標位置を検出するものである。
け、パネル表面にコーティングした導電薄膜に交番電圧
を印加して、パネルにペンや指が接触したとき、4隅の
電極からペンや指までの距離に比例した電流が流れるよ
うにし、この電流の比率を測定することによって、ペン
や指が接触した点の座標位置を検出するものである。
発信子から発信された超音波を、表面弾性波としてパネ
ルの入力エリア内にくまなく走査させ、その超音波がペ
ンに設けた超音波受信子で受信されるまでに要した時間
と超音波の伝播速度とから、ペンによって指示された点
の座標位置を検出するものである。
を網の目のように張り巡らせ、ペンや指によって、その
赤外線ビームが遮られたとき、どの位置で遮られたかを
検知することによって、ペンや指によって指示された点
の座標位置を検出するものである。
上述した抵抗膜方式、静電結合方式、超音波方式および
赤外線方式は、ペン入力するとき、ペンを持つ手をパネ
ル面に接触させると、それも入力と判定されてしまうた
めに、ペンを持つ手をパネル面に接触させることができ
ず、ペン入力するときの操作性が悪いという欠点があ
る。
抵抗膜方式において、パネル面のペン入力するときにペ
ンを持つ手が触れる領域では、2枚の抵抗膜の間に挿入
するスペーサの密度を高くして、その領域にペンを持つ
手が触れても2枚の抵抗膜が接触・通電しないようにす
ることによって、ペンを持つ手をパネル面に接触させる
ことができるようにすることが示されている。
領域ではペン入力がしずらくなるとともに、スペーサ密
度の高い領域が固定されるために、同一の装置を右利き
の人と左利きの人で兼用することができないという欠点
がある。
つ手をパネル面に接触させることができ、ペン入力がし
やすいものの、専用のペンしか使うことができず、指に
よる入力ができないため、パーソナルコンピュータなど
でマウスによって行っているようなウインドウ操作やス
クロール操作などの操作も、すべてペンによって行わな
ければならず、ペンを持つ手の負荷が大きくなって、や
はり操作性が悪いという問題がある。
と指入力の両方が可能であっても、両者の識別ができな
いため、例えば、ペン入力のときには文字や図形などの
手書き入力となり、指入力のときにはウインドウ操作や
スクロール操作などの操作となる、というような、ペン
入力と指入力の自動的な区分けを行うことができないと
ともに、一方でペンによって文字や図形などを手書き入
力しながら、同時に他方で指によってウインドウ操作や
スクロール操作などの操作を行う、というように、ペン
と指によって同時に別個の操作ないし入力を行うことが
できず、携帯情報機器などにおいて操作入力スピードを
上げることができないという問題がある。
膜方式において、2枚の抵抗膜のうちの一方を一方向に
分割した多数の帯状抵抗膜によって構成して、そのうち
の複数の帯状抵抗膜が他方の抵抗膜と接触・通電すると
きには、例えば右手でペンを持ってペン入力した場合に
は、左側の帯状抵抗膜をペンによって押下された有効な
ものとし、右側の帯状抵抗膜はペンを持つ手によって押
下された無効なものとすることによって、ペンを持つ手
をパネル面に接触させることができるようにすることが
示されている。しかし、この方法も、ペン入力と指入力
とを同時に行うことができない。
結合方式において、手書き入力枠の設定に対応して入力
無効領域を設定して、この入力無効領域にはペンを持つ
手を接触させることができるようにすることが示されて
いるが、この方法も、手書き入力枠内には手をつくこと
ができないとともに、ペン入力と指入力とを同時に行う
ことができないという問題がある。
域に手を接触させてペン入力することができ、操作性が
良く、手が疲れないペン入力を行うことができるととも
に、ペン入力と指入力とを同時に行うことができるよう
にしたものである。
装置として、表示部に積層された、LC回路を有する電
子ペンによって指示された座標位置を検出するためのペ
ン座標検出層と、前記表示部に積層された、前記電子ペ
ンによって押下された座標位置、前記電子ペンを持つ手
によって押下された座標位置、および操作または入力の
ために指によって押下された座標位置を検出するための
押下座標検出層と、前記ペン座標検出層によって求めら
れたペン座標値、および前記押下座標検出層によって求
められた押下座標値に基づいて、前記電子ペンによって
押下された座標位置、前記手によって押下された座標位
置、および前記指によって押下された座標位置を、互い
に識別して判定する識別判定手段と、を設ける。
置においては、一方で、ペン座標検出層によって、電磁
誘導方式により、電子ペンによって指示された座標位置
が、ペン座標値として検出されるとともに、他方で、押
下座標検出層によって、電子ペンによって押下された座
標位置、電子ペンを持つ手によって押下された座標位
置、および操作入力のために指によって押下された座標
位置、すなわちパネル面に接触した電子ペン、手または
指によって押下された座標位置が、すべて押下座標値と
して検出される。
検出層によって求められたペン座標値、および押下座標
検出層によって求められた押下座標値に基づいて、電子
ペンによって押下された座標位置、電子ペンを持つ手に
よって押下された座標位置、および操作入力のために指
によって押下された座標位置が、識別判定される。
れた押下座標値が、ペン座標検出層によって求められた
ペン座標値と一致するときには、その押下座標値は、電
子ペンによって押下された座標位置と判定され、押下座
標検出層によって求められた押下座標値が、ペン座標検
出層によって求められたペン座標値と異なるときには、
その押下座標値は、電子ペンを持つ手によって押下され
た座標位置、または操作入力のために指によって押下さ
れた座標位置と判定される。
右手をパネル面に接触させてペン入力するときには、ペ
ン先端に対して右下に位置する一定領域内で右手の小指
側の側面がパネル面に接触し、左利きの人が左手でペン
を持ち、左手をパネル面に接触させてペン入力するとき
には、ペン先端に対して左下に位置する一定領域内で左
手の小指側の側面がパネル面に接触することから、識別
判定手段では、ペン座標検出層によって求められたペン
座標値ごとに、電子ペンを持つ手によって押下される座
標位置の領域が、そのペン座標値に対して相対的な位置
が定められた無効領域として算出され、押下座標検出層
によって求められた押下座標値が、ペン座標検出層によ
って求められたペン座標値と異なり、かつ算出された無
効領域内の座標値であるときには、その押下座標値は、
電子ペンを持つ手によって押下された座標位置と判定さ
れ、押下座標検出層によって求められた押下座標値が、
ペン座標検出層によって求められたペン座標値と異な
り、かつ算出された無効領域外の座標値であるときに
は、その押下座標値は、操作入力のために指によって押
下された座標位置と判定される。
させてペン入力するときの手とパネル面との接触面積
は、操作入力のために指をパネル面に接触させるときの
指とパネル面との接触面積に比べて、かなり大きいこと
から、押下座標検出層によって求められた押下座標値
が、ペン座標検出層によって求められたペン座標値と異
なり、かつ所定数を超える隣接する座標値からなるとき
には、その押下座標値は、電子ペンを持つ手によって押
下された座標位置と判定され、押下座標検出層によって
求められた押下座標値が、ペン座標検出層によって求め
られたペン座標値と異なり、かつ所定数以下の隣接する
座標値からなるときには、その押下座標値は、操作入力
のために指によって押下された座標位置と判定される。
に接触させてペン入力したとき、その電子ペンを持つ手
によって押下された座標位置が識別され、その座標値に
ついては処理対象から除外されるので、パネル面の任意
の領域に手を接触させてペン入力することができ、操作
性が良く、手が疲れないペン入力を行うことができる。
置と、操作入力のために指によって押下された座標位置
とが、互いに識別されるので、ペン入力と指入力とを同
時に行うことができ、例えば、ペン入力のときには文字
や図形などの手書き入力となり、指入力のときにはウイ
ンドウ操作やスクロール操作などの操作となる、という
ような、ペン入力と指入力の自動的な区分けを行うこと
ができるとともに、一方でペンによって文字や図形など
を手書き入力しながら、同時に他方で指によってウイン
ドウ操作やスクロール操作などの操作を行う、というよ
うに、ペンと指によって同時に別個の操作ないし入力を
行うことができ、携帯情報機器などにおいて操作入力ス
ピードを上げることができる。
の一実施形態の要部の概略的な断面構成を示す。この実
施形態では、液晶表示部10の下面にペン座標検出層2
0を配置し、上面に押下座標検出層30を配置する。図
では省略したが、押下座標検出層30上には保護絶縁層
を設ける。
子ペン1によって指示された座標位置を検出するための
もので、図2に示すように、ループコイルX1〜X5を
x方向に配列し、これと交差させてループコイルY1〜
Y5をy方向に配列して構成する。図2では便宜上、x
方向およびy方向とも5個のコイルしか示していない
が、実際上は、十分に小さい間隔で必要な数のコイルを
配列する。
には、それぞれ所定電圧を印加し、コイルX1〜X5の
他端側のスイッチSx1〜Sx5を順次、オンにして、
コイルX1〜X5に順次、所定電流を流すとともに、そ
の後、コイルY1〜Y5の他端側のスイッチSy1〜S
y5を順次、オンにして、コイルY1〜Y5に順次、所
定電流を流す。
容量CaからなるLC回路1aが内蔵された電子ペン1
が、図1に示すように押下座標検出層30に接触して、
例えば図2に示すように、コイルX3とコイルY3の交
差位置の真上に位置するとき、すなわちコイルX3とコ
イルY3の交差位置を指示するときには、図3(A)お
よび(B)に示すように、コイルX3に電流が流れるタ
イミングおよびコイルY3に電流が流れるタイミングに
おいて、LC回路1aに閾値電圧Vtを超える誘導電圧
が得られる。
電圧Vaが閾値電圧Vtを超えるときのタイミングを検
知することによって、電子ペン1によって指示された座
標位置を検出することができる。
Y1〜Y5に別の期間において電流を流す代わりに、例
えば、スイッチSy1〜Sy5を順次、オンにして、コ
イルY1〜Y5に順次、所定電流を流すとともに、スイ
ッチSy1をオンにしてコイルY1に電流を流している
期間内において、スイッチSx1〜Sx5を順次、オン
にして、コイルX1〜X5に順次、所定電流を流し、同
様にスイッチSy2をオンにしてコイルY2に電流を流
している期間内において、スイッチSx1〜Sx5を順
次、オンにして、コイルX1〜X5に順次、所定電流を
流すというように、コイルX1〜X5とコイルY1〜Y
5の交差位置をx方向およびy方向に走査するように、
コイルX1〜X5およびY1〜Y5に電流を流すように
してもよい。
る誘導電圧Vaを閾値電圧Vtと比較して、誘導電圧V
aが閾値電圧Vtを超えるか否かを検出するものであ
り、ペン座標算出部28は、誘導電圧Vaが閾値電圧V
tを超えるときのタイミングから、電子ペン1によって
指示された座標位置を算出するものである。
て押下された座標位置、電子ペン1を持つ手によって押
下された座標位置、および操作入力のために指によって
押下された座標位置、すなわちパネル面に接触した電子
ペン1、手および指によって押下された座標位置を、す
べて検出するためのもので、図4に示すように、透明な
ライン状の導電体31a,31b…31jをy方向に配
列し、これと交差させて透明なライン状の導電体32
a,32b…32jをx方向に配列して構成する。導電
体31a〜31jおよび32a〜32jの幅は、それぞ
れ5〜10mm程度とし、それぞれの間隔は、絶縁が保
たれる範囲で十分に狭くし、0.5mm以下とする。
jは、それぞれ絶縁基板上に印刷や蒸着などによって形
成して、押下座標検出層30が電子ペン1、手または指
のいずれによっても押下されないときには両者間が絶縁
されるように、わずかな間隙をもって重ね合わせる。
体構成を示し、スイッチ回路33を順次、切り替えて、
y方向に配列された導電体31a,31b…31jに順
次、電源35からの所定電圧Voを印加するとともに、
導電体31aに所定電圧Voを印加している期間内にお
いて、スイッチ回路34を順次、切り替えて、x方向に
配列された導電体32a,32b…32jを順次、検出
用抵抗36に接続し、同様に導電体31bに所定電圧V
oを印加している期間内において、スイッチ回路34を
順次、切り替えて、導電体32a,32b…32jを順
次、検出用抵抗36に接続するというように、導電体3
2a〜32jと導電体31a〜31jの交差位置をx方
向およびy方向に走査するように、導電体31a〜31
jに所定電圧Voを印加し、導電体32a〜32jを検
出用抵抗36に接続する。
いずれかによって、例えば、導電体31a,31bと導
電体32a,32bの交差位置、および導電体31iと
導電体32iの交差位置が押下されたときには、導電体
31a,31bと導電体32a,32bの交差位置にお
いて導電体31a,31bと導電体32a,32bとが
接触・通電するとともに、導電体31iと導電体32i
の交差位置において導電体31iと導電体32iとが接
触・通電して、導電体31aに所定電圧Voが印加さ
れ、かつ導電体32aが検出用抵抗36に接続されるタ
イミング、導電体31aに所定電圧Voが印加され、か
つ導電体32bが検出用抵抗36に接続されるタイミン
グ、導電体31bに所定電圧Voが印加され、かつ導電
体32aが検出用抵抗36に接続されるタイミング、導
電体31bに所定電圧Voが印加され、かつ導電体32
bが検出用抵抗36に接続されるタイミング、および導
電体31iに所定電圧Voが印加され、かつ導電体32
iが検出用抵抗36に接続されるタイミングにおいて、
検出用抵抗36に所定電流が流れて、検出用抵抗36の
両端間に所定電圧Voに達する電圧が得られる。
られる電圧Vrが所定電圧Voに達するときのタイミン
グを検知することによって、電子ペン1、手または指の
いずれかによって押下された座標位置を検出することが
できる。
1b…31jを順次、検出用抵抗に接続するとともに、
導電体31aを検出用抵抗に接続している期間内におい
て、導電体32a,32b…32jに順次、所定電圧を
印加し、同様に導電体31bを検出用抵抗に接続してい
る期間内において、導電体32a,32b…32jに順
次、所定電圧を印加するというように、導電体32a〜
32jと導電体31a〜31jの交差位置をx方向およ
びy方向に走査するように、導電体31a〜31jを検
出用抵抗に接続し、導電体32a〜32jに所定電圧を
印加するようにしてもよい。
間に得られる電圧Vrを所定電圧Voより若干低い閾値
電圧と比較して、電圧Vrが閾値電圧を超えて所定電圧
Voに達するか否かを検出するものであり、押下座標算
出部38は、電圧Vrが所定電圧Voに達するときのタ
イミングから、電子ペン1、手または指のいずれかによ
って押下された座標位置を算出するものである。
無効領域設定部41において、電子ペン1を持つ手によ
って押下される座標位置の領域が、電子ペン1によって
指示される座標位置に対して相対的な位置が定められた
無効領域として設定される。
を持ち、右手をパネル面に接触させてペン入力するとき
には、図6に示すように、電子ペン1によって指示さ
れ、ペン座標算出部28によって算出されるペン座標値
Pa=(Xa,Ya)に対して右下に位置する、座標値
Pd=(Xa+Xd,Ya−Yd)を左上隅の点とし、
座標値Pe=(Xa+Xd+Xw,Ya−Yd)を右上
隅の点とし、座標値Pf=(Xa+Xd,Ya−Yd−
Yw)を左下隅の点とし、座標値Pg=(Xa+Xd+
Xw,Ya−Yd−Yw)を右下隅の点とする領域2R
内で、右手の小指側の側面がパネル面に接触する。
ち、左手をパネル面に接触させてペン入力するときに
は、同図に示すように、ペン座標値Pa=(Xa,Y
a)に対して左下に位置する、座標値Pd’=(Xa−
Xd,Ya−Yd)を右上隅の点とし、座標値Pe’=
(Xa−Xd−Xw,Ya−Yd)を左上隅の点とし、
座標値Pf’=(Xa−Xd,Ya−Yd−Yw)を右
下隅の点とし、座標値Pg’=(Xa−Xd−Xw,Y
a−Yd−Yw)を左下隅の点とする領域2L内で、左
手の小指側の側面がパネル面に接触する。
域として、領域2R,2Lのペン座標値Pa=(Xa,
Ya)に対するx,y方向の距離Xd,Ydと、領域2
R,2Lのx,y方向の幅Xw,Ywとが、設定され
る。
する場合には、人の手の大きさにはばらつきがあること
から、幅Xw,Ywを大きめに設定する。ただし、その
場合でも、装置の利用者が、装置の初期設定として、右
利きか左利きかを指定し、無効領域設定部41が、その
指定に応じて、右手によるペン入力か左手によるペン入
力かを示す情報を、距離Xd,Ydおよび幅Xw,Yw
とともに設定するように構成することができる。
して、実際に電子ペン1および電子ペン1を持つ手をパ
ネル面に接触させることによって、装置の後述する識別
判定部40が、そのときにペン座標算出部28によって
算出されたペン座標値Paと押下座標算出部38によっ
て算出された押下座標値とから、押下座標値のうちのペ
ン座標値Paと異なる座標値を電子ペン1を持つ手によ
って押下された座標位置と判定し、それから領域2Rま
たは2Lを決定して、距離Xd,Ydおよび幅Xw,Y
wを算出し、それを無効領域として無効領域設定部41
に設定するように構成することもできる。
ように、ペン座標算出部28によって算出されたペン座
標値、押下座標算出部38によって算出された押下座標
値、および無効領域設定部41での設定結果に基づい
て、電子ペン1によって押下された座標位置、電子ペン
1を持つ手によって押下された座標位置、および操作入
力のために指によって押下された座標位置が、識別判定
される。識別判定部40は、例えば、CPU、CPUが
実行すべき後述する判定処理ルーチンなどのプログラム
が書き込まれたROM、およびCPUの作業エリアとし
て機能するRAMなどを有するものとして構成する。
出部28によって算出されるペン座標値Pa=(Xa,
Ya)は、電子ペン1によって文字や図形などを手書き
入力するときには逐次、その値が変化する。そして、こ
のペン座標値Paのそれぞれの値ごとに、押下座標算出
部38では、電子ペン1、手または指のいずれかによっ
て押下された座標値が算出される。
Paのそれぞれの値ごとに、図7に示すような判定処理
ルーチン50によって、電子ペン1によって押下された
座標位置、電子ペン1を持つ手によって押下された座標
位置、および操作入力のために指によって押下された座
標位置が、識別判定される。
ペン座標値Pa=(Xa,Ya)と、無効領域設定部4
1での設定結果、すなわち上記の距離Xd,Ydおよび
幅Xw,Ywとから、そのときのペン座標値Pa=(X
a,Ya)に対する無効領域として、図6に示したよう
な、座標値Pd=(Xa+Xd,Ya−Yd)を左上隅
の点、座標値Pe=(Xa+Xd+Xw,Ya−Yd)
を右上隅の点、座標値Pf=(Xa+Xd,Ya−Yd
−Yw)を左下隅の点、座標値Pg=(Xa+Xd+X
w,Ya−Yd−Yw)を右下隅の点とする領域2R、
または、座標値Pd’=(Xa−Xd,Ya−Yd)を
右上隅の点、座標値Pe’=(Xa−Xd−Xw,Ya
−Yd)を左上隅の点、座標値Pf’=(Xa−Xd,
Ya−Yd−Yw)を右下隅の点、座標値Pg’=(X
a−Xd−Xw,Ya−Yd−Yw)を左下隅の点とす
る領域2Lを算出する。
出部38によって算出された押下座標値の一つを選択
し、次にステップ53において、その選択した押下座標
値がペン座標値Pa=(Xa,Ya)と一致するか否か
を判断する。
Pa=(Xa,Ya)と一致するときには、ステップ5
3からステップ54に進んで、その選択した押下座標値
は、電子ペン1によって押下された座標位置であると判
定した上で、さらにステップ55に進んで、ほかに押下
座標値があるか否かを判断し、ほかに押下座標値がなけ
れば、判定処理を終了するが、ほかに押下座標値があれ
ば、ステップ52に戻って、押下座標値の他の一つを選
択する。
択した押下座標値がペン座標値Pa=(Xa,Ya)と
一致しないと判断したときには、ステップ53からステ
ップ56に進んで、その選択した押下座標値がステップ
51で算出した領域2Rまたは2L内であるか否かを判
断する。
b)とすると、 (Xa+Xd)≦Xb≦(Xa+Xd+Xw) または、 (Xa−Xd−Xw)≦Xb≦(Xa−Xd) で、かつ、 (Ya−Yd−Yw)≦Yb≦(Ya−Yd) であるときには、押下座標値Pb=(Xb,Yb)は、
領域2Rまたは2L内である。
たは2L内であるときには、ステップ56からステップ
57に進んで、その選択した押下座標値は、電子ペン1
を持つ手によって押下された座標位置であると判定した
上で、さらにステップ55に進んで、ほかに押下座標値
があるか否かを判断し、ほかに押下座標値がなければ、
判定処理を終了するが、ほかに押下座標値があれば、ス
テップ52に戻って、押下座標値の他の一つを選択す
る。
択した押下座標値が領域2Rまたは2L内ではないと判
断したときには、ステップ56からステップ58に進ん
で、その選択した押下座標値は、電子ペン1によって押
下された座標位置でもなく、電子ペン1を持つ手によっ
て押下された座標位置でもない、操作入力のために指に
よって押下された座標位置であると判定した上で、さら
にステップ55に進んで、ほかに押下座標値があるか否
かを判断し、ほかに押下座標値がなければ、判定処理を
終了するが、ほかに押下座標値があれば、ステップ52
に戻って、押下座標値の他の一つを選択する。
(Xa,Ya)についての押下座標値のすべてにつき、
電子ペン1によって押下された座標位置であるか、電子
ペン1を持つ手によって押下された座標位置であるか、
操作入力のために指によって押下された座標位置である
かが、識別判定される。
よって押下された座標位置と判定した押下座標値、すな
わちペン座標値Paについては、その座標値Paの位置
において液晶表示部10に文字や図形などの一部を構成
する線や点などを表示させて、文字や図形などの手書き
ペン入力の処理を行い、または、その座標値Paの位置
において液晶表示部10にアイコンなどで表示されてい
る項目の操作や入力の処理を行う。
つ手によって押下された座標位置と判定した押下座標値
については、その座標値を無効として、特別の処理をし
ない。
めに指によって押下された座標位置と判定した押下座標
値については、その座標値の位置において液晶表示部1
0にアイコンなどで表示されている項目の操作や入力の
処理を行う。
てペン入力するときの手とパネル面との接触面積は、操
作入力のために指をパネル面に接触させるときの指とパ
ネル面との接触面積に比べて、かなり大きい。
形態のように、無効領域を設定し、算出することによっ
て、電子ペン1を持つ手によって押下された座標位置と
操作入力のために指によって押下された座標位置とを識
別する代わりに、押下座標算出部38によって算出され
た押下座標値が、ペン座標算出部28によって算出され
たペン座標値Paと異なり、かつ所定数を超える隣接す
る座標値からなるときには、その押下座標値を、電子ペ
ン1を持つ手によって押下された座標位置と判定し、押
下座標算出部38によって算出された押下座標値が、ペ
ン座標算出部28によって算出されたペン座標値Paと
異なり、かつ所定数以下の隣接する座標値からなるとき
には、その押下座標値を、操作入力のために指によって
押下された座標位置と判定するようにしてもよい。この
場合には、ペン入力しないで指入力するだけのときに
も、指入力であることを識別判定することができる。
を挟んでペン座標検出層20と押下座標検出層30を配
置する場合であるが、液晶表示部10の観察面側にペン
座標検出層20と押下座標検出層30を積層して配置し
てもよい。また、液晶表示部以外の表示部を用いること
もできる。
ネル面の任意の領域に手を接触させてペン入力すること
ができ、操作性が良く、手が疲れないペン入力を行うこ
とができるとともに、ペン入力と指入力とを同時に行う
ことができる。
概略的な断面構成を示す図である。
説明に供する図である。
成を示す図である。
す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】表示部に積層された、LC回路を有する電
子ペンによって指示された座標位置を検出するためのペ
ン座標検出層と、 前記表示部に積層された、前記電子ペンによって押下さ
れた座標位置、前記電子ペンを持つ手によって押下され
た座標位置、および操作または入力のために指によって
押下された座標位置を検出するための押下座標検出層
と、 前記ペン座標検出層によって求められたペン座標値、お
よび前記押下座標検出層によって求められた押下座標値
に基づいて、前記電子ペンによって押下された座標位
置、前記手によって押下された座標位置、および前記指
によって押下された座標位置を、互いに識別して判定す
る識別判定手段と、 を備えることを特徴とする座標入力装置。 - 【請求項2】請求項1の座標入力装置において、 前記識別判定手段は、前記押下座標検出層によって求め
られた押下座標値が、前記ペン座標検出層によって求め
られたペン座標値と一致するときには、その押下座標値
を、前記電子ペンによって押下された座標位置と判定
し、前記押下座標検出層によって求められた押下座標値
が、前記ペン座標検出層によって求められたペン座標値
と異なるときには、その押下座標値を、前記手によって
押下された座標位置、または前記指によって押下された
座標位置と判定することを特徴とする座標入力装置。 - 【請求項3】請求項2の座標入力装置において、 前記識別判定手段は、前記ペン座標検出層によって求め
られたペン座標値ごとに、前記手によって押下される座
標位置の領域を、そのペン座標値に対して相対的な位置
が定められた無効領域として算出し、前記押下座標検出
層によって求められた押下座標値が、前記ペン座標検出
層によって求められたペン座標値と異なり、かつ前記算
出した無効領域内の座標値であるときには、その押下座
標値を、前記手によって押下された座標位置と判定し、
前記押下座標検出層によって求められた押下座標値が、
前記ペン座標検出層によって求められたペン座標値と異
なり、かつ前記算出した無効領域外の座標値であるとき
には、その押下座標値を、前記指によって押下された座
標位置と判定することを特徴とする座標入力装置。 - 【請求項4】請求項2の座標入力装置において、 前記識別判定手段は、前記押下座標検出層によって求め
られた押下座標値が、前記ペン座標検出層によって求め
られたペン座標値と異なり、かつ所定数を超える隣接す
る座標値からなるときには、その押下座標値を、前記手
によって押下された座標位置と判定し、前記押下座標検
出層によって求められた押下座標値が、前記ペン座標検
出層によって求められたペン座標値と異なり、かつ前記
所定数以下の隣接する座標値からなるときには、その押
下座標値を、前記指によって押下された座標位置と判定
することを特徴とする座標入力装置。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの座標入力装置に
おいて、 前記押下座標検出層は、前記表示部の表示面に沿う面の
一方向に配列された複数の第1の導電体と、これと交差
する方向に配列された複数の第2の導電体とを有し、第
1の導電体と第2の導電体とが接触した点の座標位置
が、押下座標値として算出されるものであることを特徴
とする座標入力装置。 - 【請求項6】請求項5の座標入力装置において、 前記複数の第1の導電体を順次、電源または検出用抵抗
に接続し、同一の第1の導電体を電源または検出用抵抗
に接続している期間内において、前記複数の第2の導電
体を順次、逆に検出用抵抗または電源に接続して、その
検出用抵抗の両端間に得られる電圧が閾値電圧を超える
ときのタイミングから、前記押下座標値を算出すること
を特徴とする座標入力装置。 - 【請求項7】請求項1の座標入力装置において、 前記識別判定手段は、前記電子ペンによって押下された
座標位置と判定した座標値については、手書きペン入力
の処理を行い、前記指によって押下された座標位置と判
定した座標値については、操作入力項目の操作または入
力の処理を行うことを特徴とする座標入力装置。
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