JP2000171554A - スペックル判定装置及びスペックル判定方法 - Google Patents

スペックル判定装置及びスペックル判定方法

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JP2000171554A
JP2000171554A JP10349129A JP34912998A JP2000171554A JP 2000171554 A JP2000171554 A JP 2000171554A JP 10349129 A JP10349129 A JP 10349129A JP 34912998 A JP34912998 A JP 34912998A JP 2000171554 A JP2000171554 A JP 2000171554A
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雅史 岩本
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哲郎 桐本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目標が存在しないにも関わらず、誤って目標
として検出してしまう誤警報確率を低減する。 【解決手段】 判定値算出部6は、検出装置100が目
標が存在するとして検出した目標データ4にある各ピク
セルについて、ドップラ周波数1のレーダ画像1−1か
らドップラ周波数Nのレーダ画像1−Nを用いて、スペ
ックル判定を行うための判定値を算出する。判定部7
は、判定値算出部6が算出した判定値と予め設定され判
定閾値5を比較して、目標データ4にあるピクセルの中
で、実際に目標が存在するピクセルを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーダ画像から
目標を検出する際に目標とスペックルノイズを識別する
スペックル判定装置及びスペックル判定方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】人工衛星等に搭載されるSAR(Syn
thetic Aperture Radar,合成開
口レーダ)では、観測領域に電波を放射し、各場所から
反射して戻ってくる電波の強弱からレーダ画像を作成す
る。このレーダ画像を構成する各ピクセルにおけるピク
セル値は、このピクセルとして観測された小領域におけ
る電波の反射の強度を表し、例えば、後方散乱係数で示
される。この値には、スペックルと呼ばれ、一般的に乗
法的ノイズとしてモデル化されるノイズも含まれてい
る。このスペックルを抑制して、目標を検出する手法と
して、従来よく用いられる手法がマルチルック処理であ
る。
【0003】SARでは、レーダが移動しながら観測を
行い、観測対象が近づく、又は、遠ざかることによって
発生するドップラ効果を利用し、高分解能なレーダ画像
を作成している。マルチルック処理では、まず、観測可
能なドップラ周波数帯をいくつかに分割し、各ドップラ
周波数帯毎のレーダ画像を作成する。次に、これらのレ
ーダ画像において、同じ小領域を観測したピクセルの平
均値を求め、これをマルチルック処理後のレーダ画像と
する。スペックルはランダムに発生するので、平均処理
の結果、抑圧される。
【0004】図12は従来の目標を検出する検出装置1
00の構成を示す図であり、J.S.Lee and
I.Jurkevich,「Speckle Filt
ering of Synthetic Apertu
re Radar Image:A Review」R
emote Sensing Reviews,199
4,Vol.8,pp.313−340から類推して得
られるもので、上記のようなマルチルック処理を用い
て、スペックルを抑圧し目標を検出するものである。
【0005】図12において、1−1〜1−Nは、N個
に分割されたドップラ周波数でマルチルック処理が行わ
れたドップラ周波数1〜Nのレーダ画像であり、各ドッ
プラ周波数でのレーダ画像のピクセル数はM個であると
する。また、あるピクセルとして観測された小領域内に
目標が存在する場合、そのピクセル値は大きな値となる
ものとする。
【0006】また、図12において、2はピクセル値補
正部であり、ドップラ周波数1〜Nのレーダ画像1−1
〜1−Nを用いて、同じ場所を観測したピクセルの平均
値を求めて、マルチルック処理後のレーダ画像とする。
3は検出部であり、求めたピクセルの平均値が、ある閾
値を越えているか否かを判定し、越えている場合、この
ピクセルに目標が存在するとして、このピクセルを検出
し目標データ4に入れる。100はピクセル値補正部2
及び検出部3より構成される検出装置である。
【0007】次に動作について説明する。図13は検出
装置100の処理を示すフローチャートである。ステッ
プST1において、ピクセルiを1に設定し、ステップ
ST2において、ピクセル値補正部2は、ドップラ周波
数1のレーダ画像1−1からドップラ周波数Nのレーダ
画像1−Nの各ドップラ周波数でのレーダ画像を用い
て、同じ場所を観測したピクセルの平均値を求める。ス
テップST3,ST4において、ピクセル値補正部2
は、各ピクセル毎に上記ステップST2の処理を繰り返
して、M個のピクセルについての平均値を算出して、マ
ルチルック処理後のレーダ画像を求める。
【0008】ステップST5において、ピクセルiを1
に設定し、ステップST6において、検出部3は、ピク
セル値が所定の閾値を越えているか否かを判定し、越え
ている場合、このピクセルiに目標が存在するとして、
ステップST7において、検出部3は、このピクセルi
を検出して、ピクセルiとそのピクセル値を目標データ
4に入れる。この閾値は、事前に与えておく場合や、こ
のピクセルiの周辺のピクセルから算出する場合があ
る。ステップST8,ST9において、検出部3は、各
ピクセル毎に上記ステップST6,ST7の処理を繰り
返して、M個のピクセルについてこれを行い、全ての目
標を検出する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の検出装置は以上
のように構成されているので、各ピクセル値の平均値を
算出し、算出した平均値が所定の閾値を越えていれば、
目標が存在するピクセルとして検出している。しかし、
ピクセルに大きなスペックルノイズを含むことにより、
目標が存在しないにも関わらず、誤って目標が存在する
ピクセルとして検出してしまい、誤警報確率が大きくな
るという課題があった。
【0010】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、目標を含むピクセルにおけるピク
セル値の分布と目標を含まないピクセルにおけるピクセ
ル値の分布が異なる場合に、目標として検出されたピク
セルが実際に目標を含むか、スペックルノイズを含むか
を判定することにより、誤警報確率を低減するスペック
ル判定装置及びスペックル判定方法を得ることを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスペック
ル判定装置は、観測領域に存在する目標から反射される
電波により作成されたドップラ周波数ごとのレーダ画像
に基づき、上記レーダ画像を構成するピクセルの中で上
記目標が存在するとして検出されたピクセルに対応し
て、上記観測領域に存在するスペックルノイズと上記目
標を識別するための判定値を算出する判定値算出部と、
上記目標が存在するとして検出されたピクセルに対応し
て、上記判定値算出部が算出した判定値と、判定する際
の基準となる判定閾値を比較することにより、上記スペ
ックルノイズと上記目標を識別する判定部とを備えたも
のである。
【0012】この発明に係るスペックル判定装置は、判
定部が判定値と予め設定された所定の判定閾値を比較す
ることにより、スペックルノイズと目標を識別するもの
である。
【0013】この発明に係るスペックル判定装置は、ピ
クセルに目標が存在する場合、又はピクセルに目標が存
在しない場合のピクセル値の分布を示す分布形データに
基づき、スペックルノイズと上記目標を識別するための
基準となる判定閾値を算出する分布判定閾値算出部を備
えたものである。
【0014】この発明に係るスペックル判定装置は、レ
ーダ画像を構成するピクセルの中で目標が存在するとし
て検出されたピクセルに対応して、このピクセルの周辺
のピクセルに基づき、スペックルノイズと上記目標を識
別するための基準となる判定閾値を算出する判定閾値算
出部を備えたものである。
【0015】この発明に係るスペックル判定装置は、観
測領域に存在する目標から反射される電波により作成さ
れたドップラ周波数ごとのレーダ画像に基づき、上記レ
ーダ画像を構成するピクセルの中で上記目標が存在する
として検出されたピクセルに対応して、上記観測領域に
存在するスペックルノイズと上記目標を識別するための
判定値を算出する判定値算出部と、ピクセルに目標が存
在する場合、及びピクセルに目標が存在しない場合のピ
クセル値の分布を示す分布形データと、上記判定値算出
部が算出した判定値に基づき、スペックルノイズと上記
目標を識別するための基準となる判定閾値を算出する分
布判定閾値算出部と、上記目標が存在するとして検出さ
れたピクセルにおけるピクセル値の平均値と、上記分布
判定閾値算出部が算出した判定閾値を比較することによ
り、上記スペックルノイズと上記目標を識別する判定部
とを備えたものである。
【0016】この発明に係るスペックル判定装置は、観
測領域に存在する目標から反射される電波により作成さ
れたSAR画像に基づき、ドップラ周波数ごとのレーダ
画像を作成すると共に、上記SAR画像を構成するピク
セルと上記ドップラ周波数ごとのレーダ画像を構成する
ピクセルとの対応を示すピクセル対応データを作成する
マルチルック画像作成部と、上記SAR画像を構成する
ピクセルの中で上記目標が存在するとして検出されたピ
クセルに対応した上記ドップラ周波数ごとのレーダ画像
を構成するピクセルを、上記ピクセル対応データより求
めて、上記マルチルック画像作成部が作成したドップラ
周波数ごとのレーダ画像に基づき、上記観測領域に存在
するスペックルノイズと上記目標を識別するための判定
値を算出する対応判定値算出部と、上記目標が存在する
として検出されたピクセルに対応して、上記対応判定値
算出部が算出した判定値と、判定する際の基準となる予
め設定された所定の判定閾値を比較することにより、上
記スペックルノイズと上記目標を識別する判定部とを備
えたものである。
【0017】この発明に係るスペックル判定装置は、観
測領域に存在する目標から反射される電波により作成さ
れたレーダ画像を構成するピクセルを集合して生成した
ピクセル集合の中で、上記目標が存在するとして検出さ
れたピクセル集合に対応して、上記観測領域に存在する
スペックルノイズと上記目標を識別するための判定値を
算出する判定値算出部と、上記目標が存在するとして検
出されたピクセル集合に対応して、上記判定値算出部が
算出した判定値と、判定する際の基準となる判定閾値を
比較することにより、上記スペックルノイズと上記目標
を識別する判定部とを備えたものである。
【0018】この発明に係るスペックル判定方法は、観
測領域に存在する目標から反射される電波により作成さ
れたドップラ周波数ごとのレーダ画像に基づき、上記レ
ーダ画像を構成するピクセルの中で上記目標が存在する
として検出されたピクセルに対応して、上記観測領域に
存在するスペックルノイズと上記目標を識別するための
判定値を算出するステップと、上記目標が存在するとし
て検出されたピクセルに対応して、算出した上記判定値
と、判定する際の基準となる判定閾値を比較することに
より、上記スペックルノイズと上記目標を識別するステ
ップとを備えたものである。
【0019】この発明に係るスペックル判定方法は、ピ
クセルに目標が存在する場合、又はピクセルに目標が存
在しない場合のピクセル値の分布を示す分布形データに
基づき、スペックルノイズと上記目標を識別するための
基準となる判定閾値を算出するステップを備えたもので
ある。
【0020】この発明に係るスペックル判定方法は、レ
ーダ画像を構成するピクセルの中で目標が存在するとし
て検出されたピクセルに対応して、このピクセルの周辺
のピクセルに基づき、スペックルノイズと上記目標を識
別するための基準となる判定閾値を算出するステップを
備えたものである。
【0021】この発明に係るスペックル判定方法は、観
測領域に存在する目標から反射される電波により作成さ
れたドップラ周波数ごとのレーダ画像に基づき、上記レ
ーダ画像を構成するピクセルの中で上記目標が存在する
として検出されたピクセルに対応して、上記観測領域に
存在するスペックルノイズと上記目標を識別するための
判定値を算出するステップと、ピクセルに目標が存在す
る場合、及びピクセルに目標が存在しない場合のピクセ
ル値の分布を示す分布形データと、算出した上記判定値
に基づき、スペックルノイズと上記目標を識別するため
の基準となる判定閾値を算出するステップと、上記目標
が存在するとして検出されたピクセルにおけるピクセル
値の平均値と、算出した上記判定閾値を比較することに
より、上記スペックルノイズと上記目標を識別するステ
ップとを備えたものである。
【0022】この発明に係るスペックル判定方法は、観
測領域に存在する目標から反射される電波により作成さ
れたSAR画像に基づき、ドップラ周波数ごとのレーダ
画像を作成すると共に、上記SAR画像を構成するピク
セルと上記ドップラ周波数ごとのレーダ画像を構成する
ピクセルとの対応を示すピクセル対応データを作成する
ステップと、上記SAR画像を構成するピクセルの中で
上記目標が存在するとして検出されたピクセルに対応し
た上記ドップラ周波数ごとのレーダ画像を構成するピク
セルを、上記ピクセル対応データより求めて、作成され
た上記ドップラ周波数ごとのレーダ画像に基づき、上記
観測領域に存在するスペックルノイズと上記目標を識別
するための判定値を算出するステップと、上記目標が存
在するとして検出されたピクセルに対応して、算出した
上記判定値と、判定する際の基準となる予め設定された
所定の判定閾値を比較することにより、上記スペックル
ノイズと上記目標を識別するステップとを備えたもので
ある。
【0023】この発明に係るスペックル判定方法は、観
測領域に存在する目標から反射される電波により作成さ
れたレーダ画像を構成するピクセルを集合して生成した
ピクセル集合の中で、上記目標が存在するとして検出さ
れたピクセル集合に対応して、上記観測領域に存在する
スペックルノイズと上記目標を識別するための判定値を
算出するステップと、上記目標が存在するとして検出さ
れたピクセル集合に対応して、算出した上記判定値と、
判定する際の基準となる判定閾値を比較することによ
り、上記スペックルノイズと上記目標を識別するステッ
プとを備えたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する. 実施の形態1.図1は実施の形態1による検出装置10
0とスペックル判定装置200の構成を示す図である。
図において、ドップラ周波数1のレーダ画像1−1から
ドップラ周波数Nのレーダ画像1−N,検出装置10
0,目標データ4は、従来の図12に相当するものと同
等である。5はスペックル判定の基準となる予め設定さ
れている所定の判定閾値である。6は判定値算出部であ
り、目標データ4にある各ピクセルについて、ドップラ
周波数1のレーダ画像1−1からドップラ周波数Nのレ
ーダ画像1−Nの各ドップラ周波数でのレーダ画像を用
いて、スペックル判定を行うための判定値を算出する。
【0025】また、図1において、7は判定部であり、
判定値算出部6が算出した判定値と判定閾値5を比較し
て、スペックルノイズと目標を識別することにより、目
標データ4にあるピクセルの中で、実際に目標が存在す
るピクセルを判定する。8は判定部7が実際に目標が存
在すると判定したピクセルを入れる判定目標データであ
る。この実施の形態1におけるスペックル判定装置20
0は、判定値算出部6,判定部7より構成されている
が、判定閾値5を内部に含めても良い。
【0026】次に動作について説明する。図2は図1に
示す検出装置100とスペックル判定装置200の処理
を示すフローチャートである。ステップST11からS
T17までの処理は、検出装置100の処理であり、従
来の図13におけるステップST1からST7までの処
理と同等である。
【0027】ここで、ドップラ周波数n(1≦n≦N)
のレーダ画像におけるピクセルiのピクセル値をYi,
nとし、各ドップラ周波数のレーダ画像で、同じ小領域
を観測しているピクセルは同じピクセル番号iが付与さ
れているとする。そして、Yi,n(1≦n≦N)の平
均値をYa i、標準偏差をσiとする。
【0028】ステップST18において、判定値算出部
6は、目標データ4にあるピクセルiについて、このピ
クセルiに目標が存在するか否かを判定するための判定
値を算出する。
【0029】ピクセルiに目標が存在しない場合、この
ピクセル値は、小さな後方散乱係数を持つ多くの反射点
からの反射によって決まり、このピクセル値の分布は、
レーレー分布でモデル化されることが多い。これに対し
て、目標が存在する場合、目標は少数の大きな後方散乱
係数を持つ点の集合であると考えられる。すなわち、こ
のピクセル値は、小さな後方散乱係数を持つ多くの反射
点と、大きな後方散乱係数を持つ少数の反射点からの反
射によって決まり、特に、大きな後方散乱係数を持つ反
射点の数が1で、かつ、この後方散乱係数にゆらぎがな
い場合に、ライス分布でモデル化できる。また、海等を
観測した場合、海を観測したピクセルはK分布になり、
小船が存在するピクセルは、χ2 分布やレーレー分布に
なると仮定することもできる。
【0030】このように、目標が存在する場合と、存在
しない場合では、ピクセル値の取る分布が異なるため、
例えば、ピクセル値Yi,n(1≦n≦N)の分布がレ
ーレー分布に従っているか否かについて分布の検定を行
い、レーレー分布に従っている度合いを判定値とするこ
とが考えられる。逆に、ライス分布に従っている度合い
を判定値とすることも考えられる。
【0031】また、ピクセル値Yi,nの従う分布が異
なるため、標準偏差σiも異なり、これを判定値とする
ことも考えられる。特に、目標が存在しないピクセルで
のYi,n(1≦n≦N)がレーレー分布に従うなら
ば、σi/Ya iは一定値(0.522723)を取
る。つまり、スペックルノイズのみの場合、σi/Ya
iは一定値であると考えられる。これに対して、目標が
存在するピクセルのYi,n(1≦n≦N)がライス分
布に従い、目標の後方散乱係数の値をAとした場合、σ
i/Ya iは0.522723以下の値を取る。つま
り、目標が点反射源である場合、σi/Ya iは、スペ
ックルノイズのみの場合よりも小さな値となる。
【0032】図3はゆらぎのない点目標の後方散乱係数
Aと判定値σi/Ya iの関係を示す図である。この図
からAの値が大きくなるほど、目標が存在する場合と、
スペックルノイズのみの場合のσi/Ya iが、大きく
異なることがわかる。よって、σi/Ya iを判定値と
することも考えられる。その他にも、平均値Ya が得ら
れる確率密度をP(Ya ),上記判定値の得られる確率
密度をP(T)として、P(Ya )×P(T)を判定値
としても良く、(Yを判定値とすることも考え
られる。
【0033】ステップST19において、判定部7は、
判定値算出部6が算出したピクセルiの判定値と予め設
定されている所定の判定閾値5とを比較し、ピクセルi
に実際に目標が存在するかを判定する。目標が存在する
場合に、スペックルノイズのみの場合よりも小さくなる
ような判定値を設定し、判定値が判定閾値5よりも小さ
ければ、ステップST20において、判定部7はピクセ
ルiに目標が存在するとして、ピクセルiとそのピクセ
ル値を判定目標データ8に入れる。ステップST19に
おける判定の結果、判定値が判定閾値5よりも大きい場
合には、ピクセルiにスペックルノイズが含まれている
とし、判定目標データ8に入れない。
【0034】また、判定部7は、判定値と判定閾値5か
ら、この差や比等を目標である確からしさとして算出
し、これを目標データに追加して出力することも考えら
れる。この場合、最終的な目標であるか否かの判定は人
間が行う。
【0035】逆に、目標が存在する場合にスペックルノ
イズのみの場合よりも大きくなるような判定値を設定
し、判定閾値よりも判定値が大きければ、ピクセルiに
目標が存在するとし、小さい場合にはスペックルノイズ
が含まれているとするとしても良い。
【0036】ステップST21,ST22において、ピ
クセルiをインクリメントし、ステップST16からS
T20までの処理を、M個の全てのピクセルについて行
う。
【0037】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、目標データ4にある各ピクセルについて、ドップラ
周波数1のレーダ画像1−1からドップラ周波数Nのレ
ーダ画像1−Nの各ドップラ周波数でのレーダ画像を用
いて、スペックル判定を行うための判定値を算出し、算
出した判定値と判定閾値5を比較して、目標データ4に
あるピクセルの中で、実際に目標が存在するピクセルを
判定することにより、スペックルノイズのみであるにも
関わらず、誤って目標が存在するとして検出したピクセ
ルを取り除くことができ、誤警報確率を低減することが
できるという効果が得られる。
【0038】実施の形態2.図4は実施の形態2による
検出装置100とスペックル判定装置210の構成を示
す図である。図4において、11は予め設定された所定
の分布形データであり、目標が存在する場合のピクセル
値Yi,n(1≦n≦N)と目標が存在しない場合のY
i,n(1≦n≦N)の分布の両方、又はどちらか一方
が示されている。12は分布形データ11から判定閾値
を算出する分布判定閾値算出部である。その他の構成に
ついては、実施の形態1における図1から判定閾値5を
除いたものと同等である。
【0039】この実施の形態2におけるスペックル判定
装置210は、判定値算出部6,判定部7,分布判定閾
値算出部12により構成される。実施の形態1では、ピ
クセルiに目標が存在するか否かを判定するための判定
閾値5を予め与えていたが、この実施の形態では、外部
から与えられる分布形データ11から判定閾値を決定す
る。
【0040】次に動作について説明する。図5は図4に
示す検出装置100とスペックル判定装置210の処理
を示すフローチャートである。ステップST31からS
T37までの処理は、実施の形態1の図2におけるステ
ップST11からST17までの処理と同等である。
【0041】ステップST38において、分布判定閾値
算出部12は、分布形データ11を入力して判定閾値を
算出する。例えば、判定値をσi/Ya iとした場合、
分布形データ11に目標が存在する場合と存在しない場
合の2つの分布が示されていれば、それぞれの分布形に
従う変数の標準偏差の期待値を平均値の期待値で割った
値を算出し、算出された2つの値の平均値を判定閾値と
する。又は、事前に決定した重みを用い、重みつき平均
値を求め、これを判定閾値とする。
【0042】また、分布形データ11に、どちらか一方
の分布しか示されていないならば、この分布形に従う変
数の標準偏差の期待値を平均値の期待値で割った値を判
定閾値とする。又は、この値に事前に設定した定数をか
けた値を判定閾値とする。
【0043】実施の形態1では、例えば、目標が存在し
ない場合に、Yi,nの分布はレーレー分布に従うとし
たが、海を観測しているか、陸を観測しているか等によ
りこの分布は多少異なり、K分布や対数正規分布の方が
より現実に近い場合もある。そこで、分布形データ11
を観測条件や状況に併せて、人が入力することにより、
判定閾値をより適した値とし、誤って目標が存在するピ
クセルを存在しないピクセルとして判定する等の危険性
を軽減する。
【0044】ステップST39からST43までの処理
は、実施の形態1の図2におけるステップST18から
ST22までの処理と同等である。
【0045】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、目標が存在する場合のピクセル値と目標が存在しな
い場合のピクセル値の分布の両方、又はどちらか一方が
示されている分布形データ11から判定閾値を算出する
ことにより、スペックルノイズのみであるにも関わら
ず、誤って目標が存在するとして検出したピクセルを、
観測条件や状況に対応して取り除くことができ、誤警報
確率を低減することができるという効果が得られる。
【0046】実施の形態3.図6は実施の形態3による
検出装置100とスペックル判定装置211の構成を示
す図である。図において、13は判定値算出部6が算出
した判定値に応じて分布形データ11から判定閾値を算
出する分布判定閾値算出部であり、14は目標データ4
に含まれているピクセルにおけるピクセル値の平均値Y
a と分布判定閾値算出部13が算出した判定閾値を比較
して、実際に目標が存在するピクセルを判定する判定部
である。その他の構成については、実施の形態2の図4
に示す構成と同等である。
【0047】この実施の形態3におけるスペックル判定
装置211は、判定値算出部6,分布判定閾値算出部1
3,判定部14により構成される。実施の形態2では、
分布判定閾値算出部12が分布形データ11から判定閾
値を算出していたが、この実施の形態3では、分布判定
閾値算出部13が、判定値算出部6が算出した判定値に
応じて、分布形データ11から判定閾値を算出し、判定
部14が判定値と判定閾値を比較するのではなく、ピク
セルにおけるピクセル値の平均値Ya と判定閾値を比較
することにより判定を行う。
【0048】次に動作について説明する。検出装置10
0とスペックル判定装置211の処理を示すフローチャ
ートは、実施の形態2の図5に示される判定閾値を算出
するステップST38と判定値を算出するステップST
39を逆にしたものであり、処理の内容としては、ステ
ップST38,ST40以外の処理は、実施の形態2と
同等である。
【0049】ステップST39の処理後のステップST
38において、分布判定閾値算出部13は、ピクセルに
目標が存在する場合の分布形データ11から、目標が存
在する場合に、判定値算出部6が算出した判定値が得ら
れる確率密度ptを算出し、ピクセルに目標が存在しな
い場合の分布形データ11から、目標が存在しない場合
に、判定値算出部6が算出した判定値が得られる確率密
度pnを算出する。
【0050】この2つの確率密度pt,pnの比から、
目標である確率密度ptが大きければ、目標として判定
した場合の誤判定の確率が少ないので、小さい判定閾値
を算出し、逆であれば、目標として判定した場合の誤判
定の確率を少なくするために、大きな判定閾値を算出す
る。例えば、2つの確率密度pt,pnが同じ場合の閾
値Tを定めておき、次式により判定閾値Toutを算出
する。 Tout=2pn×T/(pt+pn) 上記の式により、目標である確率密度ptの大小に応じ
て変化する判定閾値Toutを得ることができる。
【0051】ステップST40において、判定部14
は、分布判定閾値算出部13が算出した判定閾値Tou
tと、目標データ4に含まれているピクセルにおけるピ
クセル値の平均値Ya を比較し、ピクセル値の平均値Y
a の方が大きければ、ステップST41において、判定
部14は、ピクセルiに目標が存在するとして、ピクセ
ルiとそのピクセル値を判定目標データ8に入れる。ス
テップST40における判定の結果、ピクセル値の平均
値Ya が判定閾値Toutより小さければ、ピクセルi
にスペックルノイズが含まれているとして、判定目標デ
ータ8に入れない。
【0052】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、目標が存在するとして検出されたピクセルに対応し
て、スペックルノイズと目標を識別するための判定値を
算出し、ピクセルに目標が存在する場合、及びピクセル
に目標が存在しない場合のピクセル値の分布を示す分布
形データ11から、算出した判定値に対応して、スペッ
クルノイズと目標を識別するための基準となる判定閾値
を算出し、目標が存在するとして検出されたピクセルに
おけるピクセル値の平均値と、算出した判定閾値を比較
することにより、誤って目標が存在するとして検出した
ピクセルを、観測条件や状況に対応して取り除くことが
でき、誤警報確率を低減することができると共に、目標
が存在する場合と目標が存在しない場合の判定値の期待
値がほぼ同じときでも、判定値の分布に差があれば、こ
れを考慮してダイナミックに判定閾値を算出するので、
より的確な判定が行えるという効果が得られる。
【0053】実施の形態4.図7は実施の形態4による
検出装置100とスペックル判定装置220の構成を示
す図である。図において、21は判定閾値算出部であ
り、目標データ4のピクセルiに目標が存在するか否か
を判定するための判定閾値を、ピクセルiの周辺のピク
セルから決定する。その他の構成については、実施の形
態1における図1から判定閾値5を除いたものと同等で
ある。
【0054】この実施の形態4におけるスペックル判定
装置220は、判定値算出部6,判定部7,判定閾値算
出部21により構成され、ピクセルiに目標が存在する
か否かを判定するための判定閾値を、ピクセルiの周辺
のピクセルから決定するものである。
【0055】次に動作について説明する。この実施の形
態4における検出装置100とスペックル判定装置22
0の処理を示すフローチャートは、実施の形態2の図5
と同一である。ステップST31からST37までの処
理は、実施の形態2における処理と同等である。
【0056】ステップST38において、判定閾値算出
部21は、各ドップラ周波数のレーダ画像1−1〜1−
Nと、目標データ4からのピクセルiを入力し、ピクセ
ルiにおける周辺のJ個のピクセルj(1≦j≦J)に
ついて、実施の形態1と同様な方法で判定値を求める。
このJ個の判定値の平均値、又はこの平均値に予め設定
した定数をかけた値を判定閾値として算出する。
【0057】このように、判定閾値をピクセルiの周辺
のピクセルから設定するため、レーダ画像に応じて判定
閾値が設定され、目標が存在するピクセルを、誤って目
標が存在しないピクセルとして判定する等の危険性を軽
減している。ステップST39以降の処理については、
実施の形態2と同様である。
【0058】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、ピクセルiに目標が存在するか否かを判定するため
の判定閾値を、ピクセルiの周辺のピクセルから決定す
ることにより、スペックルノイズのみであるにも関わら
ず、誤って目標が存在するとして検出したピクセルを取
り除くことができ、誤警報確率を低減することができる
と共に、目標が存在するピクセルを、誤って目標が存在
しないピクセルとして判定する危険性を軽減できるとい
う効果が得られる。
【0059】実施の形態5.図8は実施の形態5による
検出装置110とスペックル判定装置230の構成を示
す図である。図において、31は目標から反射される電
波により作成された目標検出のためのSAR画像であ
り、通常は、観測された振幅と位相の値から、振幅だけ
を取り出して画像化しているが、ここでは、位相情報を
含んだSAR画像とする。32はSAR画像31を入力
して各ドップラ周波数のレーダ画像1−1〜1−Nを作
成するマルチルック画像作成部であり、33はマルチル
ック画像作成部32により作成されたピクセル対応デー
タであり、SAR画像31のピクセルiと各ドップラ周
波数のレーダ画像のピクセルjとの対応を示したデータ
である。
【0060】また、図8において、34は対応判定値算
出部であり、SAR画像のピクセルiが観測した小領域
を含む領域を観測している各ドップラ周波数のレーダ画
像1−1〜1−Nのピクセルjを、ピクセル対応データ
33から求め、ピクセルjの判定値を、実施の形態1と
同様にして求めて、これをSAR画像31のピクセルi
の判定値として出力する。110はSAR画像31から
目標を検出する検出装置である。その他の構成について
は、実施の形態1の図1と同等である。
【0061】この実施の形態5におけるスペックル判定
装置230は、マルチルック画像作成部32,ピクセル
対応データ33,各ドップラ周波数のレーダ画像1−1
〜1−N,対応判定値算出部34,判定部7により構成
されているが、判定閾値5を内部に含めても良い。この
実施の形態は、各ドップラ周波数のレーダ画像が得られ
ていない場合に、各ドップラ周波数のレーダ画像を作成
し、スペックル判定を行うものである。
【0062】次に動作について説明する。図9は検出装
置110とスペックル判定装置230の処理を示すフロ
ーチャートである。ステップST51において、マルチ
ルック画像作成部32は、SAR画像31を入力して、
各ドップラ周波数のレーダ画像1−1〜1−Nを作成す
る。この各ドップラ周波数のレーダ画像の作成方法は、
従来のマルチルック処理を行う場合に、各ドップラ周波
数のレーダ画像を作成する方法と同様である。
【0063】各ドップラ周波数でのレーダ画像1−1〜
1−Nは、入力されたSAR画像31と比較し、利用で
きるドップラ周波数帯が狭いので分解能が劣化し、入力
されたSAR画像31よりもピクセル数が少なくなる。
つまり、各ドップラ周波数のレーダ画像1−1〜1−N
における1つのピクセルは、SAR画像31のいくつか
のピクセルを含む領域を観測していることとなる。
【0064】そこで、ステップST52において、マル
チルック画像作成部32は、SAR画像31のピクセル
iが観測している小領域を含む領域を観測している各ド
ップラ周波数のレーダ画像1−1〜1−Nのピクセルj
を求め、SAR画像31のピクセルiと各ドップラ周波
数のレーダ画像1−1〜1−Nのピクセルjの対応をピ
クセル対応データ33として作成する。
【0065】ステップST53からST55までの処理
は、実施の形態1の図2におけるステップST15から
ST17までの処理と同等である。すなわち、この実施
の形態における検出装置110は、実施の形態1で行っ
ていたステップST12における補正値算出を行わな
い。
【0066】図9のステップST56において、対応判
定値算出部34は、各ドップラ周波数のレーダ画像1−
1〜1−Nと、ピクセル対応データ33と、目標が存在
すると検出された目標データ4からのピクセル番号iを
入力して、SAR画像31のピクセルiが観測した小領
域を含む領域を観測している各ドップラ周波数のレーダ
画像1−1〜1−Nのピクセルの番号jを、ピクセル対
応データ33から求める。
【0067】ステップST57において、対応判定値算
出部34は、次に、各ドップラ周波数のレーダ画像1−
1〜1−Nのピクセルjの判定値を、実施の形態1と同
様にして求め、これをSAR画像31のピクセルiの判
定値として出力する。
【0068】ステップST58からST61までの処理
は、実施の形態1の図2におけるステップST19から
ST22までの処理と同等である。
【0069】この実施の形態5では、検出装置110が
SAR画像31からのピクセルiについて、目標が存在
するか否かを検出しているが、実施の形態1から実施の
形態4のように、検出装置110がドップラ周波数1〜
Nのレーダ画像1−1〜1−Nからのピクセルjについ
て、目標が存在するか否かを検出しても良い。この場
合、ピクセル対応データ33は不要となる。
【0070】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、マルチルック処理を行わない場合でも、SAR画像
31から各ドップラ周波数のレーダ画像1−1〜1−N
を作成すると共に、SAR画像31のピクセルiと各ド
ップラ周波数のレーダ画像1−1〜1−Nのピクセルj
との対応を示したピクセル対応データ33を作成し、S
AR画像31のピクセルiが観測した小領域を含む領域
を観測しているピクセルjを、ピクセル対応データ33
から求め、各ドップラ周波数のレーダ画像1−1〜1−
Nのピクセルjの判定値を求め、この判定値と所定の判
定閾値5とを比較することにより、スペックルノイズの
みであるにも関わらず、誤って目標が存在するとして検
出したピクセルを取り除くことができ、誤警報確率を低
減することができるという効果が得られる。
【0071】実施の形態6.図10は実施の形態6によ
る検出装置120とスペックル判定装置240の構成を
示す図である。図において、31は目標から反射される
電波により作成された目標検出のためのSAR画像であ
る。41はピクセル集合生成部であり、観測している目
標の特性に従い、SAR画像31からこの目標を観測し
ているいくつかのピクセルの集合を生成し、そのピクセ
ル集合に含まれるピクセル値を出力する。例えば、目標
が大きく、9ピクセル程度の大きさを持つと分かってい
る場合に、ピクセルiを中心とした9つのピクセルで、
1つのピクセル集合を生成し、そのピクセル集合に含ま
れるピクセル値を出力する。
【0072】また、図10において、42はピクセル集
合生成部41が出力したピクセル集合に含まれるピクセ
ル値からピクセル値の平均値を求めるピクセル値補正部
であり、43はピクセル集合生成部41が出力したピク
セル集合に含まれるピクセル値からスペックル判定を行
うための判定値を算出する判定値算出部である。その他
の検出部3,目標データ4,判定閾値5,判定部7,判
定目標データ8は、実施の形態1の図1と同等である。
【0073】この実施の形態6におけるスペックル判定
装置240は、判定値算出部43,判定部7により構成
されているが、判定閾値5を内部に含めても良い。実施
の形態1から実施の形態4では、異なるドップラ周波数
で同じ点を観測した複数のピクセル値を用いて、目標の
検出とスペックル判定を行っているが、この実施の形態
では、SAR画像31から何らかの規則に従って、複数
のピクセルを抜き出し、目標の検出とスペックル判定を
行うものである。
【0074】次に動作について説明する。図11は図1
0に示す検出装置120とスペックル判定装置240の
処理を示すフローチャートである。ここで、ピクセル集
合生成部41が生成したピクセル集合の番号をjとし、
ピクセル集合の個数をLとする。ピクセル集合の個数L
は目標の特性によって決められる値で、SAR画像31
のピクセル数Mを最大値としてとることができる。ま
た、検出する目標が船舶の航跡である場合、その航跡は
船舶から線上に延びていくので、あるピクセルを中心と
して、ある方位にいくつかのピクセルを集めてピクセル
集合を生成する。この場合、考える方位の数をDとする
と、ピクセル集合の個数Lは、 L=D×M となる。
【0075】図11のステップST71において、ピク
セル集合の番号jを1に設定し、ステップST72にお
いて、ピクセル集合生成部41は、観測している目標の
特性に従い、SAR画像31からこの目標を観測してい
るいくつかのピクセルの集合を生成し、そのピクセル集
合に含まれるピクセル値を出力する。
【0076】ステップST73において、ピクセル値補
正部42は、ピクセル集合生成部41が出力したピクセ
ル集合に含まれるピクセル値からピクセル値の平均値を
求める。ステップST74,ST75において、ピクセ
ル集合の番号jをインクリメントし、ステップST72
からST73までの処理を、ピクセル集合の個数Lにつ
いて行う。
【0077】ステップST76において、ピクセル集合
の番号jを1に設定し、ステップST77において、検
出部3は、従来と同様に、算出したピクセル値の平均値
が所定の閾値を越えているかを判定し、越えている場
合、ピクセル集合jに目標が存在するとして、ステップ
ST78において、検出部3は、ピクセル集合jを目標
データ4に入れる。
【0078】ステップST79において、判定値算出部
43は、ピクセル集合生成部41が出力したピクセル集
合jに含まれるピクセル値からスペックル判定を行うた
めの判定値を算出する。ステップST80において、判
定部7は、判定値算出部43が算出したピクセル集合j
の判定値と予め設定されている所定の判定閾値5を比較
し、実施の形態1と同様にして、ピクセル集合jに目標
が存在するかを判定して、存在する場合に、ステップS
T81において、判定部7は、ピクセル集合jを判定目
標データ8に入れる。ステップST82,ST83にお
いて、jをインクリメントし、ステップST77からS
T81までの処理をピクセル集合jの個数Lについて行
う。
【0079】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、目標データ4にある各ピクセル集合について、ピク
セル集合に含まれるピクセル値を用いて、スペックル判
定を行うための判定値を算出し、算出した判定値と判定
閾値5を比較して、目標データ4にあるピクセル集合の
中で、実際に目標が存在するピクセル集合を判定するこ
とにより、スペックルノイズのみであるにも関わらず、
誤って目標が存在するとして検出したピクセル集合を取
り除くことができ、マルチルック処理をしなくても、誤
警報確率を低減することができるという効果が得られ
る。
【0080】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、観測
領域に存在する目標から反射される電波により作成され
たドップラ周波数ごとのレーダ画像に基づき、レーダ画
像を構成するピクセルの中で目標が存在するとして検出
されたピクセルに対応して、観測領域に存在するスペッ
クルノイズと目標を識別するための判定値を算出し、目
標が存在するとして検出されたピクセルに対応して、算
出した判定値と、判定する際の基準となる判定閾値を比
較することにより、誤って目標が存在するとして検出し
たピクセルを取り除くことができ、誤警報確率を低減す
ることができるという効果がある。
【0081】この発明によれば、ピクセルに目標が存在
する場合、又はピクセルに目標が存在しない場合のピク
セル値の分布を示す分布形データに基づき、観測領域に
存在するスペックルノイズと目標を識別するための基準
となる判定閾値を算出し、算出した判定値と判定閾値を
比較することにより、誤って目標が存在するとして検出
したピクセルを、観測条件や状況に対応して取り除くこ
とができ、誤警報確率を低減することができるという効
果がある。
【0082】この発明によれば、レーダ画像を構成する
ピクセルの中で目標が存在するとして検出されたピクセ
ルに対応して、このピクセルの周辺のピクセルに基づ
き、観測領域に存在するスペックルノイズと上記目標を
識別するための基準となる判定閾値を算出し、算出した
判定値と判定閾値とを比較することにより、誤って目標
が存在するとして検出したピクセルを取り除くことがで
き、誤警報確率を低減することができると共に、目標が
存在するピクセルを、誤って目標が存在しないピクセル
として判定する危険性を軽減できるという効果がある。
【0083】この発明によれば、目標が存在するとして
検出されたピクセルに対応して、スペックルノイズと目
標を識別するための判定値を算出し、ピクセルに目標が
存在する場合、及びピクセルに目標が存在しない場合の
ピクセル値の分布を示す分布形データと、算出した判定
値に基づいて、スペックルノイズと目標を識別するため
の基準となる判定閾値を算出し、目標が存在するとして
検出されたピクセルにおけるピクセル値の平均値と、算
出した判定閾値を比較することにより、誤って目標が存
在するとして検出したピクセルを、観測条件や状況に対
応して取り除くことができ、誤警報確率を低減すること
ができると共に、目標が存在する場合と目標が存在しな
い場合の判定値の期待値がほぼ同じときでも、判定値の
分布に差があれば、これを考慮してダイナミックに判定
閾値を算出するので、より的確な判定が行えるという効
果がある。
【0084】この発明によれば、観測領域に存在する目
標から反射される電波により作成されたSAR画像に基
づき、ドップラ周波数ごとのレーダ画像を作成すると共
に、SAR画像を構成するピクセルとドップラ周波数ご
とのレーダ画像を構成するピクセルとの対応を示すピク
セル対応データを作成し、SAR画像を構成するピクセ
ルの中で目標が存在するとして検出されたピクセルに対
応したドップラ周波数ごとのレーダ画像を構成するピク
セルを、ピクセル対応データより求めて、作成されたド
ップラ周波数ごとのレーダ画像に基づき、観測領域に存
在するスペックルノイズと目標を識別するための判定値
を算出し、目標が存在するとして検出されたピクセルに
対応して、算出した判定値と、判定する際の基準となる
予め設定された所定の判定閾値とを比較することによ
り、誤って目標が存在するとして検出したピクセルを取
り除くことができ、誤警報確率を低減することができる
という効果が得られる。
【0085】この発明によれば、観測領域に存在する目
標から反射される電波により作成されたレーダ画像を構
成するピクセルを集合して生成したピクセル集合の中
で、目標が存在するとして検出されたピクセル集合に対
応して、観測領域に存在するスペックルノイズと目標を
識別するための判定値を算出し、目標が存在するとして
検出されたピクセル集合に対応して、算出した判定値
と、判定する際の基準となる判定閾値を比較することに
より、誤って目標が存在するとして検出したピクセル集
合を取り除くことができ、マルチルック処理をしなくて
も、誤警報確率を低減することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による検出装置とス
ペックル判定装置の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による検出装置とス
ペックル判定装置の処理を示すフローチャートである。
【図3】 点目標の後方散乱係数Aと判定値σi/Ya
iの関係を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による検出装置とス
ペックル判定装置の構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による検出装置とス
ペックル判定装置の処理を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態3による検出装置とス
ペックル判定装置の構成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態4による検出装置とス
ペックル判定装置の構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態5による検出装置とス
ペックル判定装置の構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態5による検出装置とス
ペックル判定装置の処理を示すフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態6による検出装置と
スペックル判定装置の構成を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態6による検出装置と
スペックル判定装置の処理を示すフローチャートであ
る。
【図12】 従来の検出装置の構成を示す図である。
【図13】 従来の検出装置の処理を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1−1〜1−N レーダ画像、5 判定閾値、6,43
判定値算出部、7,14 判定部、11 分布形デー
タ、12,13 分布判定閾値算出部、21判定閾値算
出部、31 SAR画像、32 マルチルック画像作成
部、33 ピクセル対応データ、34 対応判定値算出
部、200,210,211,220,230,240
スペックル判定装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桐本 哲郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J070 AB01 AE20 AH12 AH14 AH19 AH33 AH34 AJ14 AK04 AK22 BA01 BE02 BG01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観測領域に存在する目標から反射される
    電波により作成されたドップラ周波数ごとのレーダ画像
    に基づき、上記レーダ画像を構成するピクセルの中で上
    記目標が存在するとして検出されたピクセルに対応し
    て、上記観測領域に存在するスペックルノイズと上記目
    標を識別するための判定値を算出する判定値算出部と、 上記目標が存在するとして検出されたピクセルに対応し
    て、上記判定値算出部が算出した判定値と、判定する際
    の基準となる判定閾値を比較することにより、上記スペ
    ックルノイズと上記目標を識別する判定部とを備えたこ
    とを特徴とするスペックル判定装置。
  2. 【請求項2】 判定部が判定値と予め設定された所定の
    判定閾値を比較することにより、スペックルノイズと目
    標を識別することを特徴とする請求項1記載のスペック
    ル判定装置。
  3. 【請求項3】 ピクセルに目標が存在する場合、又はピ
    クセルに目標が存在しない場合のピクセル値の分布を示
    す分布形データに基づき、スペックルノイズと上記目標
    を識別するための基準となる判定閾値を算出する分布判
    定閾値算出部を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    スペックル判定装置。
  4. 【請求項4】 レーダ画像を構成するピクセルの中で目
    標が存在するとして検出されたピクセルに対応して、こ
    のピクセルの周辺のピクセルに基づき、スペックルノイ
    ズと上記目標を識別するための基準となる判定閾値を算
    出する判定閾値算出部を備えたことを特徴とする請求項
    1記載のスペックル判定装置。
  5. 【請求項5】 観測領域に存在する目標から反射される
    電波により作成されたドップラ周波数ごとのレーダ画像
    に基づき、上記レーダ画像を構成するピクセルの中で上
    記目標が存在するとして検出されたピクセルに対応し
    て、上記観測領域に存在するスペックルノイズと上記目
    標を識別するための判定値を算出する判定値算出部と、 ピクセルに目標が存在する場合、及びピクセルに目標が
    存在しない場合のピクセル値の分布を示す分布形データ
    と、上記判定値算出部が算出した判定値に基づき、スペ
    ックルノイズと上記目標を識別するための基準となる判
    定閾値を算出する分布判定閾値算出部と、 上記目標が存在するとして検出されたピクセルにおける
    ピクセル値の平均値と、上記分布判定閾値算出部が算出
    した判定閾値を比較することにより、上記スペックルノ
    イズと上記目標を識別する判定部とを備えたことを特徴
    とするスペックル判定装置。
  6. 【請求項6】 観測領域に存在する目標から反射される
    電波により作成されたSAR画像に基づき、ドップラ周
    波数ごとのレーダ画像を作成すると共に、上記SAR画
    像を構成するピクセルと上記ドップラ周波数ごとのレー
    ダ画像を構成するピクセルとの対応を示すピクセル対応
    データを作成するマルチルック画像作成部と、 上記SAR画像を構成するピクセルの中で上記目標が存
    在するとして検出されたピクセルに対応した上記ドップ
    ラ周波数ごとのレーダ画像を構成するピクセルを、上記
    ピクセル対応データより求めて、上記マルチルック画像
    作成部が作成したドップラ周波数ごとのレーダ画像に基
    づき、上記観測領域に存在するスペックルノイズと上記
    目標を識別するための判定値を算出する対応判定値算出
    部と、 上記目標が存在するとして検出されたピクセルに対応し
    て、上記対応判定値算出部が算出した判定値と、判定す
    る際の基準となる予め設定された所定の判定閾値を比較
    することにより、上記スペックルノイズと上記目標を識
    別する判定部とを備えたことを特徴とするスペックル判
    定装置。
  7. 【請求項7】 観測領域に存在する目標から反射される
    電波により作成されたレーダ画像を構成するピクセルを
    集合して生成したピクセル集合の中で、上記目標が存在
    するとして検出されたピクセル集合に対応して、上記観
    測領域に存在するスペックルノイズと上記目標を識別す
    るための判定値を算出する判定値算出部と、 上記目標が存在するとして検出されたピクセル集合に対
    応して、上記判定値算出部が算出した判定値と、判定す
    る際の基準となる判定閾値を比較することにより、上記
    スペックルノイズと上記目標を識別する判定部とを備え
    たことを特徴とするスペックル判定装置。
  8. 【請求項8】 観測領域に存在する目標から反射される
    電波により作成されたドップラ周波数ごとのレーダ画像
    に基づき、上記レーダ画像を構成するピクセルの中で上
    記目標が存在するとして検出されたピクセルに対応し
    て、上記観測領域に存在するスペックルノイズと上記目
    標を識別するための判定値を算出するステップと、 上記目標が存在するとして検出されたピクセルに対応し
    て、算出した上記判定値と、判定する際の基準となる判
    定閾値を比較することにより、上記スペックルノイズと
    上記目標を識別するステップとを備えたことを特徴とす
    るスペックル判定方法。
  9. 【請求項9】 ピクセルに目標が存在する場合、又はピ
    クセルに目標が存在しない場合のピクセル値の分布を示
    す分布形データに基づき、スペックルノイズと上記目標
    を識別するための基準となる判定閾値を算出するステッ
    プを備えたことを特徴とする請求項8記載のスペックル
    判定方法。
  10. 【請求項10】 レーダ画像を構成するピクセルの中で
    目標が存在するとして検出されたピクセルに対応して、
    このピクセルの周辺のピクセルに基づき、スペックルノ
    イズと上記目標を識別するための基準となる判定閾値を
    算出するステップを備えたことを特徴とする請求項8記
    載のスペックル判定方法。
  11. 【請求項11】 観測領域に存在する目標から反射され
    る電波により作成されたドップラ周波数ごとのレーダ画
    像に基づき、上記レーダ画像を構成するピクセルの中で
    上記目標が存在するとして検出されたピクセルに対応し
    て、上記観測領域に存在するスペックルノイズと上記目
    標を識別するための判定値を算出するステップと、 ピクセルに目標が存在する場合、及びピクセルに目標が
    存在しない場合のピクセル値の分布を示す分布形データ
    と、算出した上記判定値に基づき、スペックルノイズと
    上記目標を識別するための基準となる判定閾値を算出す
    るステップと、 上記目標が存在するとして検出されたピクセルにおける
    ピクセル値の平均値と、算出した上記判定閾値を比較す
    ることにより、上記スペックルノイズと上記目標を識別
    するステップとを備えたことを特徴とするスペックル判
    定方法。
  12. 【請求項12】 観測領域に存在する目標から反射され
    る電波により作成されたSAR画像に基づき、ドップラ
    周波数ごとのレーダ画像を作成すると共に、上記SAR
    画像を構成するピクセルと上記ドップラ周波数ごとのレ
    ーダ画像を構成するピクセルとの対応を示すピクセル対
    応データを作成するステップと、 上記SAR画像を構成するピクセルの中で上記目標が存
    在するとして検出されたピクセルに対応した上記ドップ
    ラ周波数ごとのレーダ画像を構成するピクセルを、上記
    ピクセル対応データより求めて、作成された上記ドップ
    ラ周波数ごとのレーダ画像に基づき、上記観測領域に存
    在するスペックルノイズと上記目標を識別するための判
    定値を算出するステップと、 上記目標が存在するとして検出されたピクセルに対応し
    て、算出した上記判定値と、判定する際の基準となる予
    め設定された所定の判定閾値を比較することにより、上
    記スペックルノイズと上記目標を識別するステップとを
    備えたことを特徴とするスペックル判定方法。
  13. 【請求項13】 観測領域に存在する目標から反射され
    る電波により作成されたレーダ画像を構成するピクセル
    を集合して生成したピクセル集合の中で、上記目標が存
    在するとして検出されたピクセル集合に対応して、上記
    観測領域に存在するスペックルノイズと上記目標を識別
    するための判定値を算出するステップと、 上記目標が存在するとして検出されたピクセル集合に対
    応して、算出した上記判定値と、判定する際の基準とな
    る判定閾値を比較することにより、上記スペックルノイ
    ズと上記目標を識別するステップとを備えたことを特徴
    とするスペックル判定方法。
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