JP2000170961A - 金具付きホースのインサート射出成形品およびその成形方法 - Google Patents

金具付きホースのインサート射出成形品およびその成形方法

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JP2000170961A
JP2000170961A JP35082098A JP35082098A JP2000170961A JP 2000170961 A JP2000170961 A JP 2000170961A JP 35082098 A JP35082098 A JP 35082098A JP 35082098 A JP35082098 A JP 35082098A JP 2000170961 A JP2000170961 A JP 2000170961A
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hose
molding
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mold
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JP35082098A
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Akinari Nakayama
明成 中山
Kiyoshi Watanabe
清 渡辺
Minoru Ebisawa
実 海老沢
Yoji Kobayashi
陽二 小林
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】端末処理等の信頼性に優れた金具付きホースの
インサート射出成形およびその工業的に有利な成形方法
を提供すること。 【解決手段】複数個の継手金具または中間金具が加圧固
定されたゴムまたはプラスチックホースの金具間の周上
に、インサート射出成形によりジャケットを被覆して成
る金具付きホースのインサート射出成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金具付きゴムまた
はプラスチックホースのインサート射出成形品、特に自
動車用途において、センサ用信号線を複合一体化させた
構造の金具付きホースのインサート射出成形品に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ゴムまたはプラスチックホースの内部
に、アース線や信号線、あるいはヒータを内蔵した製品
に関しては多くの報告がある。その製造法の多くはホー
ス上に金属導体を配置し、その上から押出成形によりホ
ース外層を連続的に被覆するか、熱収縮チューブ等によ
り必要な部分のみ被覆するものであった。
【0003】しかし、自動車用ゴムホース等、継手金具
や中間金具等が加圧固定されたホースに電線を内蔵させ
ようとした場合、前記押出成形により外層を連続的に被
覆する方法では、電線を導出する部位で、ホース外層の
被覆の部分的な除去、および電線の端末処理の必要があ
る。その際、ホース自身を傷つけることにより、亀裂の
発生、屈曲特性の低下、あるいは取り除いた外層部分か
らの水の浸入等が予想される。また、金具を加圧固定し
た後に電線を配置し、熱収縮チューブで被覆した場合、
熱収縮チューブ端末部には空隙が存在するため、水の浸
入が予想される。水の浸入は、凍結によるチューブ破損
を引起こす恐れがあり、信頼性に欠ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、端末
処理等の信頼性に優れた金具付きホースのインサート射
出成形品およびその工業的に有利な成形方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の金具付きホースのインサート射出成形品
は、複数個の継手金具または中間金具が加圧固定された
ゴムまたはプラスチックホースの金具間の周上に、イン
サート射出成形によりジャケットを被覆したものであ
る。
【0006】また、上記目的を達成するため、本発明の
金具付きホースのインサート射出成形品の成形方法は、
ジャケットを被覆するためのインサート射出成形を二度
に分けて行い、一次成形で1つの金具の周上およびホー
スの周上に、金具間距離の公差より長い寸法の複数個の
ブロックを射出成形し、二次成形でホース上の前記ブロ
ックを金型内に突出させたピンで支えつつ、ブロックの
無い側の金具のところで金型との位置決めを行い、ブロ
ック付き金具のところまで射出成形するようにしたもの
である。
【0007】本発明に基づいて作製された電線入りホー
スの外観の一例を図1に示す。
【0008】ホース上に電線を配置する方法は、図2〜
4に例示したように、複数個の継手金具または中間金具
が加圧固定されたゴムまたはプラスチックホース1に対
して、電線6をホース1上の金具間に縦添えする方法
(図2)、電線を巻き付ける方法(図3)等があり、好
ましくは外径の増大を最小限に抑えるためホース1上に
フラットケーブル7を巻き付け、金具部に固定されたコ
ネクタ8でケーブルと接続し、金具部からケーブルを導
出する方法である(図4)。これらをインサートとして
金型内にセットし、射出成形を行う。射出成形でジャケ
ットを被覆すべき部分は、係止用のプレート部を除く金
具および金具で区切られたホース部である。
【0009】プレート部ごと金型にインサートするため
には、金具間の距離は±0.1mm程度の公差に抑えるこ
とが必要となる。しかし、実際の製造工程においては数
ミリの公差が生じる。従って、本発明においては、ジャ
ケット両端の金具を同時にインサートするのは極めて困
難なことから、インサート射出成形を二度に分けて行う
ようにした。
【0010】一次成形で片端の金具上に、長手方向の寸
法が金具間距離の公差より長い寸法のブロックを射出成
形し、二次成形では他端側の金具で位置決めを行い、ブ
ロック付き金具までを射出成形することにより、金具間
距離に公差が存在しても成形を可能にした。より具体的
には、図5に一次成形のブロック形状を、図6に二次成
形の金型形状を示す。一次成形によるブロック10、1
1が金具間距離の公差を吸収する働きをしており、二次
成形でのジャケットの被覆を可能にしている。
【0011】ホース1は可とう性があるため、射出圧に
より容易に変形し、ジャケット9が偏肉する。これを防
止するため、金型14内にホース1を保持するためのピ
ン12を突出させ、中空に浮かせた状態で成形するよう
にした。しかし、そのままではジャケット成形後にホー
ス表面まで貫通するピン跡が残ってしまい、ジャケット
内部に容易に水が浸入する。これを防止するため、ジャ
ケット9の成形前にホース1上に、図5に示すごときピ
ン12を受けるためのブロック10を成形することとし
た。このブロック10の成形は、前記した一次成形時に
行うこととした。一次成形と二次成形は基準となる位置
が異なるため、ブロック10は金具間距離の公差以上の
幅を必要とする。
【0012】金型内のピン12は、パーティング射出の
場合、金型のパーティング面に対して少なくとも上下2
方向に配置(図7)する必要がある。好ましくは、例え
ばパーティング面に対して45°の4方向に設置し、ホ
ースを強固に保持することである(図8)。ゲート位置
はホースの両側から均等に樹脂が射出されるよう、図8
に示すごとくホース径方向に対して対称な位置に設置す
るのが好ましい。
【0013】より好ましくは、前記金型内に突出させた
ピン12を可動とし、射出と同時にこれを金型内に引き
込むことである。これにより、一次成形でホース上にブ
ロックを成形せずとも、ジャケットの偏肉およびピン跡
の貫通を防止でき、工程、金型設計が簡略化される。
【0014】射出成形によりジャケットを構成するため
の材料としては、熱可塑性エラストマー、水架橋性エラ
ストマー等が挙げられる。最も好適なのは、熱可塑性エ
ラストマーである。射出成形が可能で、成形品は適度な
可とう性があり、材料特性のバランスが良いためであ
る。
【0015】熱可塑性エラストマーとしては、オレフィ
ン系、ウレタン系、ポリエステル系、スチレン系熱可塑
性エラストマーが挙げられる。中でも、オレフィン系お
よびポリエステル系が耐熱性、耐薬品性の観点から優れ
ており、さらに、オレフィン系は耐加水分解性に優れ、
比較的低コストであることから最も好適である。
【0016】ここで、オレフィン系可塑性エラストマー
とは、ポリプロピレンとエラストマー成分からなる組成
物であり、エラストマー成分は架橋されている。
【0017】なお、ジャケットとホースの気密性を保つ
ためには、金具とジャケットが接着していることが重要
となる。このため、必要に応じて接着剤、プライマーを
塗布することができる。接着剤はオレフィン系の反応接
着型の接着剤が良好な接着性が得られる。射出直前に予
熱を加えると接着性が向上する。
【0018】金具表面をサンドブラスト、あるいは酸化
処理して、接着性を向上させることも有効な手段であ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】1回成形法および2回成形法で電
線入りホースを作製した。
【0020】外径10mmのホースの片端にプレート付き
継手金具が加圧固定され、ホース中間部にプレート付き
中間金具が加圧固定されたホースを準備した。金具のプ
レート間の距離は300mmを狙ったが、実測したところ
±2mm(0〜4mm)の公差があった。金具の加圧固定部
には電線用コネクタが固定され、コネクタ間はスパイラ
ル状に巻き付けた二芯のフラットケーブルで配線した。
二芯0.2SQのケーブルをコネクタに接続し、金具の
プレートの小孔から導出した。
【0021】金型は6種類作製した。一回成形のための
金型は、ジャケット部外寸、金具プレート部、中間金具
から出るホース部のみをキャビティとした金型で、金具
プレート間距離は300mmとした。
【0022】二回成形のための金型は一次用、二次用に
分かれ、一次用金型では継手金具部とホース上にブロッ
クを成形するためのものである。ホース上のブロックは
ほぼ等間隔に7個所設定した。ブロックの肉厚は1mmと
した。ホース上のブロックは適宜ゲートを塞ぐことによ
って、成形しないことも可能である。
【0023】二次用金型はピン無し、固定ピン有り、可
動ピン有りの3種を作製した。ジャケットの肉厚は2mm
とした。ピンは保持部一個所につき、ホースを2方向ま
たは4方向から保持した。ホース保持部の数は、ホース
長手方向に9個所(ホース部7個所+金具部2個所)設
けた。ゲートはホース保持部の中間付近のホース両側に
設け、片側8個所(計16個所)配置した。射出材料は
硬度73のオレフィン系熱可塑性エラストマー(サント
プレン111−73;AES製)を選択した。
【0024】
【表1】
【0025】表1の実施例1〜3は2回成形で二次成形
時にピンでホースを保持するタイプであり、金具間距離
の公差によらずインサート射出成形を行うことができ
た。また、ホース保持部は2方向、4方向保持のいずれ
も成形は可能であったが、4方向保持の方が偏肉は小さ
かった。
【0026】一方、比較例1は1回成形でジャケットを
被覆しようとしたもので、金具間距離が一定しないた
め、ホース全体を金型にインサートすることが不可能で
あった。また、比較例2は2回成形で行ったが、二次成
形時にホース保持用のピンが無い金型である。射出時に
ホースが変形し、偏肉が極めて大であった。
【0027】
【発明の効果】以上、要するに本発明によれば、インサ
ート射出成形によりホース金具間に配置された電線の上
にジャケットが被覆された、信頼性の高い電線入りホー
スを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金具付きホースのインサート射出成形
品の第1実施例を示した斜視説明図である。
【図2】図1に示す本発明の第1実施例の金具付きホー
スのインサート射出成形品のジャケット層インサート射
出成形前の中間製品(金具付きホース)を示した斜視図
である。
【図3】本発明の第2実施例の金具付きホースのインサ
ート射出成形品のジャケット層インサート射出成形前の
中間製品(金具付きホース)を示した斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例の金具付きホースのインサ
ート射出成形品のジャケット層インサート射出成形前の
中間製品(金具付きホース)を示した斜視図である。
【図5】一次成形でブロック成形した状態を示した金具
付きホースの一部断面正面説明図である。
【図6】金型内で二次成形状況を示した一部断面正面説
明図である。
【図7】図6の部分拡大一部断面正面説明図である。
【図8】金型内のホースを2方向からピンで支持した状
態を示した部分拡大断面説明図である。
【図9】金型内のホースを4方向からピンで支持した状
態を示した部分拡大断面説明図である。
【符号の説明】
1 ホース 2 中間金具 3 プレート 4 フランジ 5 継手金具 6 電線 7 フラットケーブル 8 コネクタ 9 ジャケット 10 ホース上ブロック 11 金具上ブロック 12 ピン 13 キャビティ 14 金型 15 射出ゲート 16 パーティング面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海老沢 実 茨城県日立市助川町3丁目1番1号 日立 電線株式会社電線工場内 (72)発明者 小林 陽二 茨城県日立市助川町3丁目1番1号 日立 電線株式会社電線工場内 Fターム(参考) 3H111 AA02 CA28 CB23 CC13 DA02 DA18 DB19 EA05 4F206 AA03 AA24 AA31 AA45 AD03 AD15 AD18 AD23 AD25 AD35 AH11 AH17 AM32 JA07 JB12 JB20 JB23 JN12 JN25 JN33 JQ06 JQ81

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の継手金具または中間金具が加圧固
    定されたゴムまたはプラスチックホースの金具間の周上
    に、インサート射出成形によりジャケットを被覆して成
    ることを特徴とする金具付きホースのインサート射出成
    形品。
  2. 【請求項2】前記ジャケットの内部または前記ジャケッ
    トと前記ホースとの間に電線が配置されて成ることを特
    徴とする請求項1記載の金具付きホースのインサート射
    出成形品。
  3. 【請求項3】ジャケットを被覆するためのインサート射
    出成形を二度に分けて行い、一次成形で1つの金具の周
    上およびホースの周上に、金具間距離の公差より長い寸
    法の複数個のブロックを射出成形し、二次成形でホース
    上の前記ブロックを金型内に突出させたピンで支えつ
    つ、ブロックの無い側の金具のところで金型との位置決
    めを行い、ブロック付き金具のところまで射出成形する
    ことを特徴とする金具付きホースのインサート射出成形
    品の成形方法。
  4. 【請求項4】前記金型内に突出させたピンを可動とし、
    射出と同時にこれを金型内に引き込むことにより、一次
    成形でホース上にブロックを成形せずとも、ジャケット
    の偏肉およびピン跡の貫通を防止したことを特徴とする
    請求項3記載の金具付きホースのインサート射出成形品
    の成形方法。
JP35082098A 1998-12-10 1998-12-10 金具付きホースのインサート射出成形品およびその成形方法 Pending JP2000170961A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015131478A (ja) * 2013-12-10 2015-07-23 日立金属株式会社 物理量測定センサの製造方法、物理量測定センサ、及び物理量測定センサのシール構造、ならびに樹脂成形体付きケーブルの製造方法

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