JP2000170950A - 電磁方向切換弁の電気駆動方法 - Google Patents

電磁方向切換弁の電気駆動方法

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JP2000170950A
JP2000170950A JP10351448A JP35144898A JP2000170950A JP 2000170950 A JP2000170950 A JP 2000170950A JP 10351448 A JP10351448 A JP 10351448A JP 35144898 A JP35144898 A JP 35144898A JP 2000170950 A JP2000170950 A JP 2000170950A
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spool
electromagnetic
switching
control valve
driving
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JP10351448A
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English (en)
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Nobuyuki Kakutatsu
信之 角龍
Kazuyuki Kihara
和幸 木原
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプールとボディ間の異物の堆積を減少させ
て確実な切換えを可能にする。 【解決手段】 相対向する一対の電磁アクチュエータを
ボディの両側に備え、ボディのスプール孔を摺動するス
プールを互いに反対方向に駆動して流路を切り換える電
磁方向切換弁の電磁アクチュエータの駆動時以外の待機
時に、上記スプールをその切換ストローク以下の範囲内
で常時正逆両方向に周波数0.5〜10Hzの方形波2
1で電気駆動することにより、スプールとスプール孔間
に堆積した異物をシール部分以外へ掻き出し、スプール
のロックを防止して安定した切換えを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁アクチュエ
ータを用いて方向,流量,圧力等を制御する電磁方向切
換弁の電気駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電磁方向切換弁として
は、例えば図5に示すようなものが用いられている。こ
れは、ボディ1の両側に一対の比例ソレノイド等からな
る電磁アクチュエータ10A,10Bを備え、ボディ1
のスプール孔1a内に、各ポートを開閉して流路を切り
換えるスプール2を摺動自在に設け、このスプール2の
両端部をセンタリングワッシャ3A,3Bを介して一対
のセンタリングスプリング4A,4Bにより両側から押
圧して図示の中立位置に保持し得るようにしたものであ
る。
【0003】このような構成において、右側の電磁アク
チュエータ10Aのコイルに電流を流すと、固定鉄心1
1Aが励磁されて可動鉄心12Aを吸着し、可動鉄心1
2Aが左行し、プッシュピン13Aを介してスプール2
をセンタリングスプリング4Bの付勢力に抗して左行さ
せ、ポートPをポートAに、ポートBをポートT1にそ
れぞれ連通させる。
【0004】また、電磁アクチュエータ10Aへの通電
を遮断して非励磁状態にすると、スプール2はセンタリ
ングスプリング4Bの復元力により図示の中立状態に復
帰する。この状態で電磁アクチュエータ10Bへ通電す
ると、プッシュピン13Bを介してスプール2がセンタ
リングスプリング4Aの付勢力に抗して右行し、ポート
PをポートBに、ポートAをポートT2にそれぞれ連通
させ、通電を遮断するとセンタリングスプリング4Aの
復元力によって図示の中立位置に復帰する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のスプールタイプの電磁方向切換弁にあって
は、加圧したままにしておくと、次にスプールを動かそ
うとしても駆動できなくなるハイドロリックロック現象
が生じることがあった。その理由は、ボディ内部の流体
の流れの不等性等に起因する圧力分布の不平衡により、
スプールがボディのスプール孔の内面に強く押し付けら
れ、スプールが固着してしまうからである。
【0006】このようなスプールの固着現象の発生を防
止する手段として、スプールの円周上に多数条の溝を設
けてスプールの周りの圧力平衡を保つようにし、スプー
ルとスプール孔との間の油膜の切れを防ぐ方法が用いら
れている。しかし、このような対策がとられても、加圧
状態が長時間続いた場合等には、作動油中に混入した塵
埃等の異物がスプールとスプール孔との隙間に入り込ん
でその隙間を不均等にするため、流れの不平衡力が生じ
て同様の固着現象が起こるおそれがあった。
【0007】このような問題点を解決するため、電磁方
向切換弁等のスプール弁において、摩擦や固着現象等の
影響を減少させてその特性を改善する目的で、一般にデ
ィザと称される図9に示すような約100Hzの比較的
高い周波数のディザ波22を電磁アクチュエータの電流
に重ね合わせることにより、ヒステリシス現象や異物の
堆積によるハイドロリックロック現象を減少させる電気
駆動方法が知られている。
【0008】ところが、このような従来のディザの周波
数は、シリンダや油圧モータ等の油圧アクチュエータや
配管系の固有振動数より高い周波数となっており、それ
らに振動が伝搬しない程度のレベルに規制されているた
め、スプールとスプール孔間への異物の堆積によるハイ
ドロリックロックに対して充分な効果を得ることは不可
能であった。特に、図9から分かるように、電磁アクチ
ュエータの待機中はスプールが静止状態に保たれている
ので、シリンダや油圧モータの使用頻度が低く、常にス
プール弁へ圧力が導かれている場合には、作動油の汚染
度が高いとスプールがロックしやすいという問題点があ
った。
【0009】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、スプールとボディ間の異物の堆積を減少させて
確実な切換えが可能な電磁方向切換弁の電気駆動方法を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、相対向する一対の電磁アクチュエータを
ボディの両側に備え、このボディのスプール孔を摺動す
るスプールを互いに反対方向に駆動することにより、流
路を切り換えるようにした電磁方向切換弁の電気駆動方
法において、少なくとも上記電磁アクチュエータの待機
時に、上記スプールをその切換ストローク以下の範囲内
で常時正逆両方向に所定の周波数及び所定の波形で電気
駆動する電磁方向切換弁の電気駆動方法を提供するもの
である。
【0011】そして、上記の電気駆動方法において、所
定の周波数が0.5〜10Hzであるようにするのが好
ましく、所定の波形は方形波であってもよく、三角波又
は正弦波であっても差支えない。
【0012】この発明による電磁方向切換弁の電気駆動
方法は上記のようにすることにより、電磁アクチュエー
タの駆動時間以外の待機時に所定のストロークで常時ス
プールを往復駆動しているので、スプールとボディ間へ
の異物の堆積を減少させて切換えを確実にすることが可
能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は、この発明の一実
施形態における電流印加パターンを示す波形図である。
【0014】この実施形態では、図5に示した電磁方向
切換弁の電磁アクチュエータ10A,10Bの駆動時以
外の待機時に、周波数0.5〜10Hzの方形波21を
印加することにより、スプール2をその切換ストローク
以下の範囲内のストロークで常時正逆両方向に往復動さ
せるようにし、電磁アクチュエータ10A,10Bにそ
れぞれ駆動電流が供給されたときには、ディザ波22を
上記駆動電流に重ね合わせるようにしている。
【0015】このように、スプール2を0.5〜10H
zの周波数で駆動するようにした理由は、それ以上の周
波数で急速に駆動すると、スプール2とスプール孔1a
間に異常摩擦を生じて電磁方向切換弁の寿命が短くな
り、それ以下の周波数では、異物の除去効果が充分でな
くなるからである。
【0016】この実施形態によれば、電磁アクチュエー
タ10A,10Bに電流が供給されていず、全ポート
P,A,B,Tがいずれもブロックされている図5に示
す状態(図6はそのスプール部分の拡大図)で、電磁ア
クチュエータ10Aに、図1に示す方形波21が印加さ
れると、スプール2が図5で左方に所定距離移動して図
7に示す位置となるが、この状態でもまだポートP,A
間及びポートB,T1間は連通していない。
【0017】逆に、電磁アクチュエータ10Bに方形波
21が印加されると、スプール2が図5で右方に所定距
離移動して図8に示す位置となるが、この状態でもまだ
ポートP,B間及びポートA,T2間は連通していな
い。
【0018】すなわち、電磁アクチュエータ10A,1
0Bの駆動時以外の待機時にスプール2を切換ストロー
ク以下の範囲内で常時正逆両方向に電気駆動して頻繁に
その位置を切り換えることにより、電磁方向切換弁を切
り換えることなくスプール2を往復移動させ、スプール
2とボディ1のスプール孔1aの間に堆積した異物をシ
ール部分以外へ掻き出してスプールのロックを有効に防
止することが可能になる。また、上記の電磁アクチュエ
ータ10A,10Bに印加する方形波はそのパルス間隔
を長くして図2に示すような方形波21′としてもよ
い。
【0019】次に、図3及び図4は、電磁アクチュエー
タ10A,10Bに印加する電流のパターンを変更した
この発明の他の実施形態を示すものであり、図3は三角
波23、図4は正弦波24のパターンをそれぞれ示して
いる。このような実施形態によれば、切換信号はやや複
雑になるが、図7及び図8に示したスプール2の両移動
端において、そのランド部とスプール孔1aとの重なり
度が少なくなる時間が短くなり、前実施形態の効果に加
えて、中立時の内部リーク量が減少する。
【0020】なお、上記の各実施形態においては、スプ
ール2を中立時にのみに往復駆動するようにしたが、こ
れは必らずしも中立時に限るものではなく、回路切換中
に所定の範囲内で往復駆動しても差支えない。ただ、回
路切換中に往復移動させる場合には、油圧的に脈動が発
生しやすくなり、その脈動の大きさによっては回路全体
が振動を誘発するおそれがあるので、その点に注意する
必要がある。
【0021】また、上記の実施形態においては、この発
明を電磁方向切換弁に適用した場合について説明した
が、この発明はそれに限るものではなく、一般のスプー
ルタイプの電磁アクチュエータで駆動される方向流量制
御弁等にも何等支障なく適用することができる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、この発明による電磁
方向切換弁の電気駆動方法は、電磁アクチュエータの待
機時に、スプールをその切換ストローク以下の範囲内で
常時正逆両方向に所定の周波数で電気駆動することによ
り、スプールとボディ間に堆積する異物を減少させて確
実な回路切換を行うことができる。
【0023】そして、上記の電磁方向切換弁の電気駆動
方法において、所定の周波数が0.5〜10Hzである
ようにすると、スプールとボディとの異常摩耗が生じる
おそれがなく、長期に亘る使用が可能となる。
【0024】また、所定の波形が方形波であるようにす
ると、簡単な切換信号で安定した回路切換動作が可能と
なり、所定の波形が三角波又は正弦波であるようにする
と、上記の効果に加えて中立時の内部リークを少なくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による電流印加パターンの一実施形態
を示す波形図である。
【図2】同じくその変形パターンを示す波形図である。
【図3】この発明による電流印加パターンの他の実施形
態を示す波形図である。
【図4】この発明による電流印加パターンのさらに他の
実施形態を示す波形図である。
【図5】この発明に使用する電磁方向切換弁の一例を示
す縦断面図である。
【図6】同じくその電磁アクチュエータへの電流が印加
されていない場合のスプール位置を示す説明図である。
【図7】同じく電磁アクチュエータの一方に所定の周波
数の電流が印加された場合のスプール位置を示す説明図
である。
【図8】同じく電磁アクチュエータの他方に所定の周波
数の電流が印加された場合のスプール位置を示す説明図
である。
【図9】従来の電流印加パターンの一例を示す波形図で
ある。
【符号の説明】
1:ボディ 2:スプール 10A,10B:電磁アクチュエータ 21,21′:方形波 22:ディザ波 23:三角波 24:正弦波

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する一対の電磁アクチュエータを
    ボディの両側に備え、該ボディのスプール孔を摺動する
    スプールを互いに反対方向に駆動することにより、流路
    を切り換えるようにした電磁方向切換弁の電気駆動方法
    において、 少なくとも前記電磁アクチュエータの待機時に、前記ス
    プールをその切換ストローク以下の範囲内で常時正逆両
    方向に所定の周波数及び所定の波形で電気駆動すること
    を特徴とする電磁方向切換弁の電気駆動方法。
  2. 【請求項2】 所定の周波数が0.5〜10Hzである
    ことを特徴とする請求項1記載の電磁方向切換弁の電気
    駆動方法。
  3. 【請求項3】 所定の波形が方形波であることを特徴と
    する請求項1又は2記載の電磁方向切換弁の電気駆動方
    法。
  4. 【請求項4】 所定の波形が三角波又は正弦波であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の電磁方向切換弁の
    電気駆動方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016125276A1 (ja) * 2015-02-05 2016-08-11 株式会社 島津製作所 電磁駆動式コントロールバルブ
WO2018012357A1 (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 ジヤトコ株式会社 リニアソレノイドバルブ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016125276A1 (ja) * 2015-02-05 2016-08-11 株式会社 島津製作所 電磁駆動式コントロールバルブ
JPWO2016125276A1 (ja) * 2015-02-05 2017-10-19 株式会社島津製作所 電磁駆動式コントロールバルブ
WO2018012357A1 (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 ジヤトコ株式会社 リニアソレノイドバルブ

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