JP2004125135A - 油圧回路装置 - Google Patents
油圧回路装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004125135A JP2004125135A JP2002293670A JP2002293670A JP2004125135A JP 2004125135 A JP2004125135 A JP 2004125135A JP 2002293670 A JP2002293670 A JP 2002293670A JP 2002293670 A JP2002293670 A JP 2002293670A JP 2004125135 A JP2004125135 A JP 2004125135A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- solenoid
- solenoid valves
- hydraulic circuit
- mounting surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
Abstract
【課題】複数のソレノイドバルブを有する油圧回路装置をコンパクトに構成できるようにする。
【解決手段】互いに平行で外向きの一対の側面12a、12bには、それぞれ複数のソレノイドバルブ14a、14bが軸線に対して直角な方向において互いに重ならないように相手の間に配設されるとともに、そのソレノイドバルブ14a、14bの軸線方向においてバルブ部24が互いに重なるように組み付けられている。また、各側面12a、12bには、それぞれ反対側の側面12b、12aのバルブ収容穴18b、18aに対応する位置に油圧スイッチ16a、16bが配設されるため、ソレノイドバルブ14a、14bを組み付けることができないデッドスペースが有効に活用される。
【選択図】 図1
【解決手段】互いに平行で外向きの一対の側面12a、12bには、それぞれ複数のソレノイドバルブ14a、14bが軸線に対して直角な方向において互いに重ならないように相手の間に配設されるとともに、そのソレノイドバルブ14a、14bの軸線方向においてバルブ部24が互いに重なるように組み付けられている。また、各側面12a、12bには、それぞれ反対側の側面12b、12aのバルブ収容穴18b、18aに対応する位置に油圧スイッチ16a、16bが配設されるため、ソレノイドバルブ14a、14bを組み付けることができないデッドスペースが有効に活用される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は油圧回路装置に係り、特に、複数のソレノイドバルブを有する油圧回路装置をコンパクトに構成する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(a) バルブ部およびソレノイド部を備えている複数のソレノイドバルブと、(b) バルブ組付面に複数のバルブ収容穴が設けられ、少なくとも前記バルブ部がそのバルブ収容穴内に挿入された状態で前記ソレノイドバルブが一体的に配設される組付ブロックと、を有する油圧回路装置が広く知られている。特許文献1に記載の装置はその一例で、自動変速機用の多数のソレノイドバルブが共通のバルブ組付面に互いに同じ向きに略一列で配設されているとともに、そのバルブ組付面には更に油圧センサや油温センサなどの多数の組付部品が配設されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−271918号公報
【特許文献2】
特開2002−12097号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の油圧回路装置は、一つのバルブ組付面に多数のソレノイドバルブや組付部品が平面的に配設されているため、大きな設置スペースが必要になるという問題があった。
【0005】
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、複数のソレノイドバルブを有する油圧回路装置をコンパクトに構成できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、第1発明は、(a) バルブ部およびソレノイド部を備えている複数のソレノイドバルブと、(b) バルブ組付面に複数のバルブ収容穴が設けられ、少なくとも前記バルブ部がそのバルブ収容穴内に挿入された状態で前記ソレノイドバルブが一体的に配設される組付ブロックと、を有する油圧回路装置において、(c) 前記組付ブロックは、互いに平行で外向きの一対の第1バルブ組付面および第2バルブ組付面を備えており、それぞれ複数のバルブ収容穴が設けられて前記ソレノイドバルブが配設されるとともに、その第1バルブ組付面側のソレノイドバルブはその第2バルブ組付面側のソレノイドバルブの間に位置させられ、且つ、そのソレノイドバルブの軸線方向において前記バルブ部が互いに重なるように組み付けられていることを特徴とする。
【0007】
第2発明は、第1発明の油圧回路装置において、前記第1バルブ組付面には、前記バルブ収容穴の間であって前記第2バルブ組付面側のバルブ収容穴に対応する位置に所定の組付部品が配設されていることを特徴とする。
【0008】
第3発明は、第1発明または第2発明の油圧回路装置において、前記第1バルブ組付面および前記第2バルブ組付面の複数のソレノイドバルブは、略同じ一平面内に位置するようにそれぞれ所定の間隔を隔てて1列で設けられていることを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】
このような油圧回路装置においては、互いに平行で外向きの一対の第1バルブ組付面および第2バルブ組付面には、それぞれ複数のソレノイドバルブが軸線に対して直角な方向において互いに重ならないように相手の間に配設されるとともに、そのソレノイドバルブの軸線方向においてバルブ部が互いに重なるように組み付けられているため、その複数のソレノイドバルブを有する油圧回路装置をコンパクトに構成できる。
【0010】
第2発明では、第1バルブ組付面には、反対の第2バルブ組付面側のバルブ収容穴に対応する位置に所定の組付部品が配設されるため、ソレノイドバルブを組み付けることができないデッドスペースが有効に活用され、ソレノイドバルブ以外の組付部品を含めた油圧回路装置が一層コンパクトに構成される。
【0011】
第3発明では、第1バルブ組付面および第2バルブ組付面の複数のソレノイドバルブが略同じ一平面内に位置するようにそれぞれ所定の間隔を隔てて1列で設けられているため、複数のソレノイドバルブを比較的平坦な組付ブロックにコンパクトに配設できるとともに、その組付ブロックに形成する油路が簡単になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の油圧回路装置は、例えば油圧アクチュエータなどで変速される車両用自動変速機の油圧回路に好適に適用されるが、車両用の他の油圧回路や車両用以外の油圧回路など、種々の油圧回路装置に適用され得る。
【0013】
ソレノイドバルブは、例えばスプールを軸方向へ往復移動させて油圧回路を切り換える切換弁やスプールを所定の電磁力で付勢して油圧を制御する調圧弁など、ソレノイドによってスプール等の弁体を軸方向へ移動させる種々のバルブを採用できる。バルブ部はスプール弁等の弁装置を主体として構成される一方、ソレノイド部はソレノイドやプランジャなどを主体として構成される。
【0014】
上記ソレノイドバルブは、例えば小径のバルブ部と大径のソレノイド部とを軸線上に備えて構成され、そのバルブ部がバルブ収容穴内に挿入されるとともにソレノイド部がバルブ組付面から外部に突き出す状態で組付ブロックに一体的に配設される。組付ブロックには、バルブ部に接続されるように油路が設けられる。
【0015】
第2発明では、第1バルブ組付面のバルブ収容穴の間であって第2バルブ組付面側のバルブ収容穴に対応する位置に所定の組付部品が配設されているが、第2バルブ組付面側にも同様に第1バルブ組付面のバルブ収容穴に対応する位置に所定の組付部品を配設することができる。この組付部品は、例えば油圧を検出する油圧センサや油圧スイッチ、油温を検出する油温センサ等の検出装置などで、バルブ組付面上に取り付けることもできるが、必要に応じて反対側のバルブ収容穴と干渉しない深さ寸法で部品収容穴を設け、その部品収容穴内に組付部品(検出装置など)を挿入して配設することもできる。この部品収容穴にも、必要に応じて作動油を導く油路が連結される。また、部品収容穴の開口を塞ぐように押えプレートなど設けることも可能である。
【0016】
第3発明では、第1バルブ組付面および第2バルブ組付面の複数のソレノイドバルブが略同じ一平面内に位置するように一列で配設されているが、他の発明の実施に際しては、バルブ組付面に碁盤目状にソレノイドバルブを配設するなど種々の態様が可能である。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された油圧回路装置10を示す概略図で、(a) は平面図、(b) は正面図、(c) は右側面図である。この油圧回路装置10は車両用自動変速機用のもので、組付ブロック12には多数のソレノイドバルブ14a、14bおよび油圧スイッチ16a、16bが一体的に配設されている。組付ブロック12は、断面が凸型の長手形状を成しており、その凸部の両側面12a、12bが、互いに平行な一対の第1バルブ組付面、第2バルブ組付面として機能し、長手方向と平行で略水平な共通の一平面(図1(a) の紙面と平行な平面)内において、それぞれ複数のバルブ収容穴18a、18bが長手方向に所定の間隔を隔てて一列で設けられ、前記ソレノイドバルブ14a、14bが配設されている。
【0018】
側面12a側のバルブ収容穴18aは、長手方向において側面12b側のバルブ収容穴18bの間に位置するように設けられ、その側面12aには、複数のバルブ収容穴18aの間であって反対側の側面12bのバルブ収容穴18bに対応する位置に前記油圧スイッチ16aが配設されている。また、他方の側面12bには、複数のバルブ収容穴18bの間であって反対側の側面12aのバルブ収容穴18aに対応する位置に前記油圧スイッチ16bが配設されている。これらの油圧スイッチ16a、16bの配設位置には、それぞれ反対側のバルブ収容穴18b、18aと干渉しない深さ寸法で部品収容穴20a、20bが設けられ、油圧スイッチ16a、16bはその部品収容穴20a、20b内に挿入されて組み付けられている。油圧スイッチ16a、16bは所定の組付部品に相当する。
【0019】
ソレノイドバルブ14a、14bは、スプールを軸方向へ往復移動させて油圧回路を切り換える切換弁やスプールを所定の電磁力で付勢して油圧を制御する調圧弁などで、何れもソレノイドやプランジャなどを主体として構成されている大径のソレノイド部22と、スプール弁を主体として構成されている小径のバルブ部24とを軸線上に備えている。そして、前記バルブ収容穴18a、18bは、バルブ部24に対応する径寸法、深さ寸法で形成されており、前記ソレノイドバルブ14a、14bは、それぞれバルブ部24がバルブ収容穴18a、18b内に挿入され、ソレノイド部22が側面12a、12bから外部に突き出す状態で一体的に配設されている。前記組付ブロック12の凸部の幅寸法、すなわち側面12aと12bとの間の寸法は、側面12aに配設されるソレノイドバルブ14aのバルブ部24の最大長さ寸法と、側面12bに配設されるソレノイドバルブ14bのバルブ部24の最大長さ寸法とを加算した寸法より小さく、それ等のバルブ部24が軸線方向において互いに重なるようになっている。
【0020】
組付ブロック12には、上記ソレノイドバルブ14a、14bのバルブ部24や油圧スイッチ16a、16bに接続される多数の油路26が設けられているとともに、この組付ブロック12は、オリフィスプレート28を介してベースブロック30に一体的に固設されるようになっている。ベースブロック30には、多数の油路32が設けられて油圧ポンプから作動油が供給されるとともに、オリフィスプレート28のオリフィスを介して組付ブロック12の油路26に連結されている。
【0021】
このような油圧回路装置10においては、互いに平行で外向きの一対の側面12a、12bには、それぞれ複数のソレノイドバルブ14a、14bが軸線に対して直角な方向において互いに重ならないように相手の間に配設されるとともに、そのソレノイドバルブ14a、14bの軸線方向においてバルブ部24が互いに重なるように組み付けられているため、その複数のソレノイドバルブ14a、14bを有する油圧回路装置10をコンパクトに構成できる。
【0022】
また、各側面12a、12bには、それぞれ反対側の側面12b、12aのバルブ収容穴18b、18aに対応する位置に油圧スイッチ16a、16bが配設されているため、ソレノイドバルブ14a、14bを組み付けることができないデッドスペースが有効に活用され、ソレノイドバルブ14a、14bおよび油圧スイッチ16a、16bを含めた油圧回路装置10が一層コンパクトに構成される。
【0023】
また、側面12a、12bの複数のソレノイドバルブ14a、14bが略同じ一平面内においてそれぞれ所定の間隔を隔てて1列で設けられているため、複数のソレノイドバルブ14a、14bを比較的平坦な組付ブロック12にコンパクトに配設できるとともに、その組付ブロック12に形成する油路26が簡単になる。
【0024】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である油圧回路装置を示す概略図で、(a) は平面図、(b) は正面図、(c) は右側面図である。
【符号の説明】
10:油圧回路装置 12:組付ブロック 12a:側面(第1バルブ組付面) 12b:側面(第2バルブ組付面) 14a、14b:ソレノイドバルブ 16a、16b:油圧スイッチ(組付部品) 18a、18b:バルブ収容穴 22:ソレノイド部 24:バルブ部
【発明の属する技術分野】
本発明は油圧回路装置に係り、特に、複数のソレノイドバルブを有する油圧回路装置をコンパクトに構成する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(a) バルブ部およびソレノイド部を備えている複数のソレノイドバルブと、(b) バルブ組付面に複数のバルブ収容穴が設けられ、少なくとも前記バルブ部がそのバルブ収容穴内に挿入された状態で前記ソレノイドバルブが一体的に配設される組付ブロックと、を有する油圧回路装置が広く知られている。特許文献1に記載の装置はその一例で、自動変速機用の多数のソレノイドバルブが共通のバルブ組付面に互いに同じ向きに略一列で配設されているとともに、そのバルブ組付面には更に油圧センサや油温センサなどの多数の組付部品が配設されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−271918号公報
【特許文献2】
特開2002−12097号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の油圧回路装置は、一つのバルブ組付面に多数のソレノイドバルブや組付部品が平面的に配設されているため、大きな設置スペースが必要になるという問題があった。
【0005】
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、複数のソレノイドバルブを有する油圧回路装置をコンパクトに構成できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、第1発明は、(a) バルブ部およびソレノイド部を備えている複数のソレノイドバルブと、(b) バルブ組付面に複数のバルブ収容穴が設けられ、少なくとも前記バルブ部がそのバルブ収容穴内に挿入された状態で前記ソレノイドバルブが一体的に配設される組付ブロックと、を有する油圧回路装置において、(c) 前記組付ブロックは、互いに平行で外向きの一対の第1バルブ組付面および第2バルブ組付面を備えており、それぞれ複数のバルブ収容穴が設けられて前記ソレノイドバルブが配設されるとともに、その第1バルブ組付面側のソレノイドバルブはその第2バルブ組付面側のソレノイドバルブの間に位置させられ、且つ、そのソレノイドバルブの軸線方向において前記バルブ部が互いに重なるように組み付けられていることを特徴とする。
【0007】
第2発明は、第1発明の油圧回路装置において、前記第1バルブ組付面には、前記バルブ収容穴の間であって前記第2バルブ組付面側のバルブ収容穴に対応する位置に所定の組付部品が配設されていることを特徴とする。
【0008】
第3発明は、第1発明または第2発明の油圧回路装置において、前記第1バルブ組付面および前記第2バルブ組付面の複数のソレノイドバルブは、略同じ一平面内に位置するようにそれぞれ所定の間隔を隔てて1列で設けられていることを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】
このような油圧回路装置においては、互いに平行で外向きの一対の第1バルブ組付面および第2バルブ組付面には、それぞれ複数のソレノイドバルブが軸線に対して直角な方向において互いに重ならないように相手の間に配設されるとともに、そのソレノイドバルブの軸線方向においてバルブ部が互いに重なるように組み付けられているため、その複数のソレノイドバルブを有する油圧回路装置をコンパクトに構成できる。
【0010】
第2発明では、第1バルブ組付面には、反対の第2バルブ組付面側のバルブ収容穴に対応する位置に所定の組付部品が配設されるため、ソレノイドバルブを組み付けることができないデッドスペースが有効に活用され、ソレノイドバルブ以外の組付部品を含めた油圧回路装置が一層コンパクトに構成される。
【0011】
第3発明では、第1バルブ組付面および第2バルブ組付面の複数のソレノイドバルブが略同じ一平面内に位置するようにそれぞれ所定の間隔を隔てて1列で設けられているため、複数のソレノイドバルブを比較的平坦な組付ブロックにコンパクトに配設できるとともに、その組付ブロックに形成する油路が簡単になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の油圧回路装置は、例えば油圧アクチュエータなどで変速される車両用自動変速機の油圧回路に好適に適用されるが、車両用の他の油圧回路や車両用以外の油圧回路など、種々の油圧回路装置に適用され得る。
【0013】
ソレノイドバルブは、例えばスプールを軸方向へ往復移動させて油圧回路を切り換える切換弁やスプールを所定の電磁力で付勢して油圧を制御する調圧弁など、ソレノイドによってスプール等の弁体を軸方向へ移動させる種々のバルブを採用できる。バルブ部はスプール弁等の弁装置を主体として構成される一方、ソレノイド部はソレノイドやプランジャなどを主体として構成される。
【0014】
上記ソレノイドバルブは、例えば小径のバルブ部と大径のソレノイド部とを軸線上に備えて構成され、そのバルブ部がバルブ収容穴内に挿入されるとともにソレノイド部がバルブ組付面から外部に突き出す状態で組付ブロックに一体的に配設される。組付ブロックには、バルブ部に接続されるように油路が設けられる。
【0015】
第2発明では、第1バルブ組付面のバルブ収容穴の間であって第2バルブ組付面側のバルブ収容穴に対応する位置に所定の組付部品が配設されているが、第2バルブ組付面側にも同様に第1バルブ組付面のバルブ収容穴に対応する位置に所定の組付部品を配設することができる。この組付部品は、例えば油圧を検出する油圧センサや油圧スイッチ、油温を検出する油温センサ等の検出装置などで、バルブ組付面上に取り付けることもできるが、必要に応じて反対側のバルブ収容穴と干渉しない深さ寸法で部品収容穴を設け、その部品収容穴内に組付部品(検出装置など)を挿入して配設することもできる。この部品収容穴にも、必要に応じて作動油を導く油路が連結される。また、部品収容穴の開口を塞ぐように押えプレートなど設けることも可能である。
【0016】
第3発明では、第1バルブ組付面および第2バルブ組付面の複数のソレノイドバルブが略同じ一平面内に位置するように一列で配設されているが、他の発明の実施に際しては、バルブ組付面に碁盤目状にソレノイドバルブを配設するなど種々の態様が可能である。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された油圧回路装置10を示す概略図で、(a) は平面図、(b) は正面図、(c) は右側面図である。この油圧回路装置10は車両用自動変速機用のもので、組付ブロック12には多数のソレノイドバルブ14a、14bおよび油圧スイッチ16a、16bが一体的に配設されている。組付ブロック12は、断面が凸型の長手形状を成しており、その凸部の両側面12a、12bが、互いに平行な一対の第1バルブ組付面、第2バルブ組付面として機能し、長手方向と平行で略水平な共通の一平面(図1(a) の紙面と平行な平面)内において、それぞれ複数のバルブ収容穴18a、18bが長手方向に所定の間隔を隔てて一列で設けられ、前記ソレノイドバルブ14a、14bが配設されている。
【0018】
側面12a側のバルブ収容穴18aは、長手方向において側面12b側のバルブ収容穴18bの間に位置するように設けられ、その側面12aには、複数のバルブ収容穴18aの間であって反対側の側面12bのバルブ収容穴18bに対応する位置に前記油圧スイッチ16aが配設されている。また、他方の側面12bには、複数のバルブ収容穴18bの間であって反対側の側面12aのバルブ収容穴18aに対応する位置に前記油圧スイッチ16bが配設されている。これらの油圧スイッチ16a、16bの配設位置には、それぞれ反対側のバルブ収容穴18b、18aと干渉しない深さ寸法で部品収容穴20a、20bが設けられ、油圧スイッチ16a、16bはその部品収容穴20a、20b内に挿入されて組み付けられている。油圧スイッチ16a、16bは所定の組付部品に相当する。
【0019】
ソレノイドバルブ14a、14bは、スプールを軸方向へ往復移動させて油圧回路を切り換える切換弁やスプールを所定の電磁力で付勢して油圧を制御する調圧弁などで、何れもソレノイドやプランジャなどを主体として構成されている大径のソレノイド部22と、スプール弁を主体として構成されている小径のバルブ部24とを軸線上に備えている。そして、前記バルブ収容穴18a、18bは、バルブ部24に対応する径寸法、深さ寸法で形成されており、前記ソレノイドバルブ14a、14bは、それぞれバルブ部24がバルブ収容穴18a、18b内に挿入され、ソレノイド部22が側面12a、12bから外部に突き出す状態で一体的に配設されている。前記組付ブロック12の凸部の幅寸法、すなわち側面12aと12bとの間の寸法は、側面12aに配設されるソレノイドバルブ14aのバルブ部24の最大長さ寸法と、側面12bに配設されるソレノイドバルブ14bのバルブ部24の最大長さ寸法とを加算した寸法より小さく、それ等のバルブ部24が軸線方向において互いに重なるようになっている。
【0020】
組付ブロック12には、上記ソレノイドバルブ14a、14bのバルブ部24や油圧スイッチ16a、16bに接続される多数の油路26が設けられているとともに、この組付ブロック12は、オリフィスプレート28を介してベースブロック30に一体的に固設されるようになっている。ベースブロック30には、多数の油路32が設けられて油圧ポンプから作動油が供給されるとともに、オリフィスプレート28のオリフィスを介して組付ブロック12の油路26に連結されている。
【0021】
このような油圧回路装置10においては、互いに平行で外向きの一対の側面12a、12bには、それぞれ複数のソレノイドバルブ14a、14bが軸線に対して直角な方向において互いに重ならないように相手の間に配設されるとともに、そのソレノイドバルブ14a、14bの軸線方向においてバルブ部24が互いに重なるように組み付けられているため、その複数のソレノイドバルブ14a、14bを有する油圧回路装置10をコンパクトに構成できる。
【0022】
また、各側面12a、12bには、それぞれ反対側の側面12b、12aのバルブ収容穴18b、18aに対応する位置に油圧スイッチ16a、16bが配設されているため、ソレノイドバルブ14a、14bを組み付けることができないデッドスペースが有効に活用され、ソレノイドバルブ14a、14bおよび油圧スイッチ16a、16bを含めた油圧回路装置10が一層コンパクトに構成される。
【0023】
また、側面12a、12bの複数のソレノイドバルブ14a、14bが略同じ一平面内においてそれぞれ所定の間隔を隔てて1列で設けられているため、複数のソレノイドバルブ14a、14bを比較的平坦な組付ブロック12にコンパクトに配設できるとともに、その組付ブロック12に形成する油路26が簡単になる。
【0024】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である油圧回路装置を示す概略図で、(a) は平面図、(b) は正面図、(c) は右側面図である。
【符号の説明】
10:油圧回路装置 12:組付ブロック 12a:側面(第1バルブ組付面) 12b:側面(第2バルブ組付面) 14a、14b:ソレノイドバルブ 16a、16b:油圧スイッチ(組付部品) 18a、18b:バルブ収容穴 22:ソレノイド部 24:バルブ部
Claims (3)
- バルブ部およびソレノイド部を備えている複数のソレノイドバルブと、
バルブ組付面に複数のバルブ収容穴が設けられ、少なくとも前記バルブ部が該バルブ収容穴内に挿入された状態で前記ソレノイドバルブが一体的に配設される組付ブロックと、
を有する油圧回路装置において、
前記組付ブロックは、互いに平行で外向きの一対の第1バルブ組付面および第2バルブ組付面を備えており、それぞれ複数のバルブ収容穴が設けられて前記ソレノイドバルブが配設されるとともに、該第1バルブ組付面側のソレノイドバルブは該第2バルブ組付面側のソレノイドバルブの間に位置させられ、且つ、該ソレノイドバルブの軸線方向において前記バルブ部が互いに重なるように組み付けられている
ことを特徴とする油圧回路装置。 - 前記第1バルブ組付面には、前記バルブ収容穴の間であって前記第2バルブ組付面側のバルブ収容穴に対応する位置に所定の組付部品が配設されている
ことを特徴とする請求項1に記載の油圧回路装置。 - 前記第1バルブ組付面および前記第2バルブ組付面の複数のソレノイドバルブは、略同じ一平面内に位置するようにそれぞれ所定の間隔を隔てて1列で設けられている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の油圧回路装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002293670A JP2004125135A (ja) | 2002-10-07 | 2002-10-07 | 油圧回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002293670A JP2004125135A (ja) | 2002-10-07 | 2002-10-07 | 油圧回路装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004125135A true JP2004125135A (ja) | 2004-04-22 |
Family
ID=32284517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002293670A Pending JP2004125135A (ja) | 2002-10-07 | 2002-10-07 | 油圧回路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004125135A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008128435A (ja) * | 2006-11-24 | 2008-06-05 | Aisin Aw Co Ltd | 自動変速機 |
JP2011112061A (ja) * | 2009-11-24 | 2011-06-09 | Keihin Corp | 電磁弁装置 |
JP2011112062A (ja) * | 2009-11-24 | 2011-06-09 | Keihin Corp | 電磁弁装置 |
JP2011112063A (ja) * | 2009-11-24 | 2011-06-09 | Keihin Corp | 電磁弁装置 |
-
2002
- 2002-10-07 JP JP2002293670A patent/JP2004125135A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008128435A (ja) * | 2006-11-24 | 2008-06-05 | Aisin Aw Co Ltd | 自動変速機 |
JP2011112061A (ja) * | 2009-11-24 | 2011-06-09 | Keihin Corp | 電磁弁装置 |
JP2011112062A (ja) * | 2009-11-24 | 2011-06-09 | Keihin Corp | 電磁弁装置 |
JP2011112063A (ja) * | 2009-11-24 | 2011-06-09 | Keihin Corp | 電磁弁装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2411639C (en) | Directly operated pneumatic valve having air assist return | |
US8780564B2 (en) | Solenoid control apparatus | |
KR101105615B1 (ko) | 파일럿 제어형 펄스 밸브 | |
JP5387492B2 (ja) | リニアソレノイド | |
EP1241359B1 (en) | Heat dissipating voice coil activated valves | |
JP2003329156A (ja) | 圧電弁 | |
KR20110001937A (ko) | 가스 공급 장치 | |
JP2004125135A (ja) | 油圧回路装置 | |
JP2006322430A (ja) | 燃料噴射装置 | |
JPH08285114A (ja) | ソレノイドバルブのヨーク構造 | |
US12072038B2 (en) | Electromagnetic valve | |
KR101910525B1 (ko) | 밸브 장치 | |
KR20110003694U (ko) | 매니폴드형 전자밸브 조립체의 베이스블록 결합구조 | |
JP2698530B2 (ja) | 電磁弁マニホールド | |
JP2667780B2 (ja) | パイロット式電磁弁 | |
KR101142061B1 (ko) | 매니폴드형 전자밸브 조립체 | |
EP0358778A1 (en) | Pilot operated control valve system | |
JP2843253B2 (ja) | 磁石で操作可能な弁 | |
JP7463356B2 (ja) | ソレノイドバルブ | |
JP2005201388A (ja) | バルブ固定装置 | |
JP3155560B2 (ja) | マニホールドバルブ | |
CN212202159U (zh) | 一种发动机摇臂轴、发动机总成及车辆 | |
KR100715783B1 (ko) | 고응답 특성을 가지는 포핏형 마이크로 밸브 | |
JP2019007584A (ja) | 流路切換弁 | |
JP2597407Y2 (ja) | ダブルパイロット形電磁弁 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050422 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061219 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070508 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |